JP6093252B2 - 弁装置 - Google Patents

弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6093252B2
JP6093252B2 JP2013129532A JP2013129532A JP6093252B2 JP 6093252 B2 JP6093252 B2 JP 6093252B2 JP 2013129532 A JP2013129532 A JP 2013129532A JP 2013129532 A JP2013129532 A JP 2013129532A JP 6093252 B2 JP6093252 B2 JP 6093252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
support member
fitting
cylindrical
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013129532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015004395A (ja
Inventor
恒 浅野
恒 浅野
前田 和宏
和宏 前田
遼 一橋
遼 一橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2013129532A priority Critical patent/JP6093252B2/ja
Publication of JP2015004395A publication Critical patent/JP2015004395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6093252B2 publication Critical patent/JP6093252B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)

Description

本発明は弁装置に係り、例えばカーエアコン等に使用される圧力調整用の弁装置に関する。
従来から、例えばカーエアコン等の冷凍サイクルにおいては、蒸発器(エバポレータ)と圧縮機(コンプレッサ)との間に圧力調整用の弁装置を配置し、該圧力調整用の弁装置(圧力調整弁)により蒸発器内の冷媒圧力が所定圧以下とならないように調整して蒸発器の着霜(フロスト)を防止している。
このような圧力調整弁の従来技術として、例えば特許文献1には、軸方向に冷媒流路を有する管状の弁ケースと、径方向に絞り孔を有し、前記弁ケース内において前記絞り孔前の蒸発圧力が加わる一次圧側と前記絞り孔後の圧力が加わる二次圧側とに前記冷媒流路を区画するシリンダと、前記蒸発圧力を受けると前記一次圧側の冷媒流路内を軸方向に移動する受圧部、および前記シリンダの内周に摺動自在に配されて前記受圧部に連動して前記絞り孔の開度を調節する弁部を有するスライド弁と、前記一次圧側の冷媒流路内において一端部が前記スライド弁に連結され、前記弁部を前記絞り孔を閉じる方向に付勢するスプリングと、前記一次圧側の冷媒流路内において一端部が前記スライド弁に連結され、前記スプリングの外周を覆うベローズとを備えた蒸発圧力調整弁が開示されている。
特許文献1に開示されている蒸発圧力調整弁においては、スプリングの設定荷重を調整するための調整ねじ等を支持するシリンダの径方向壁の外周縁が、本体ケースの内周と出口側ケースの一端部との間に挟み込まれ、本体ケースのうちシリンダの径方向壁に対応する部分が内側へ向かって押圧変形されることで、前記シリンダの径方向壁が本体ケースにかしめ固定されている。
従来の他の圧力調整弁においても、スプリングの設定荷重を調整する調整ねじを支持するワッシャの外周縁が、本体ケースの内周とフランジ(出口側ケース)の一端部との間に挟み込まれ、本体ケースのうちワッシャに対応する部分が内側へ向かって押圧変形されることで、前記ワッシャが本体ケースにかしめ固定されている。
特開平5−215261号公報
しかしながら、上記した従来の圧力調整弁においては、調整ねじ等を支持するシリンダの径方向壁やワッシャが本体ケースにかしめにて固定されている。そのため、例えばケース内の冷媒流れや車両走行時の振動等に起因してそのかしめ強度が低下した場合に、シリンダやワッシャ及び該シリンダやワッシャによって支持される内機部品が本体ケース内で回転するといった課題や、シリンダやワッシャと本体ケースとが衝接して摩耗や異音が発生するといった課題がある。
また、上記した従来の圧力調整弁においては、シリンダの径方向壁やワッシャが本体ケースにかしめ固定された後にフランジ(出口側ケース)が本体ケースにかしめ固定されている。そのため、圧力調整弁を製造するに当たり複数のかしめ工程が必要となり、その製造工程が煩雑であるといった課題がある。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造工程を簡素化しながら、ワッシャ等の支持部材や該支持部材によって支持される内機部品を本体ケース内で確実に固定することのできる弁装置を提供することにある。
上記する課題を解決するために、本発明に係る弁装置は、内周面に段差部が形成された円筒部を有する本体ケースと、該本体ケース内に収容される弁体と、該弁体を前記本体ケース内で支持する支持部材であって前記本体ケースの前記段差部に当接配置されている支持部材と、を有する弁本体と、前記本体ケースの前記円筒部に嵌合され且つ前記支持部材と当接配置されている嵌合部を有するフランジと、を備え、前記円筒部に前記嵌合部が嵌合され且つ前記支持部材が前記円筒部の段差部と前記嵌合部の弁本体側端部とで挟持された姿勢で前記円筒部と前記嵌合部とがかしめ固定されて前記弁本体と前記フランジとが固着されている弁装置であって、前記円筒部の段差部と前記嵌合部の端部とは前記支持部材よりも剛性の低い素材から形成され、前記円筒部の段差部と前記嵌合部の端部との間に前記支持部材が介在された姿勢で前記弁本体と前記フランジとが軸心方向へ押圧され、前記円筒部の段差部と前記嵌合部の端部とが前記支持部材の外形に沿って窪んで変形され、前記円筒部の一部が前記嵌合部へ向かって押圧変形され、前記円筒部と前記嵌合部とがかしめ固定されることを特徴としている。
好ましい形態では、前記支持部材は、前記弁体と接続される環状部及び該環状部から径方向外側へ向かって延びる延出部を有する。
更に好ましい形態では、前記延出部は複数が周方向に等間隔に配置される。
更に好ましい形態では、前記円筒部のフランジ側端部が前記嵌合部へ向かって押圧変形され、前記円筒部と前記嵌合部とがかしめ固定される。
更に好ましい形態では、前記円筒部の周方向に等間隔に設けられた複数の部位もしくは前記円筒部の全周が前記嵌合部へ向かって押圧変形され、前記円筒部と前記嵌合部とがかしめ固定される。
更に好ましい形態では、前記複数の部位と前記支持部材の複数の延出部とは軸心方向で同じ位置に設けられる。
更に好ましい形態では、前記円筒部の段差部又は前記嵌合部の弁本体側端部には前記支持部材の一部が嵌挿される凹部が形成され、該凹部の深さは前記支持部材の一部の厚さよりも小さい。
更に好ましい形態では、前記弁装置は圧力調整弁もしくは逆止弁である。
本発明の弁装置によれば、円筒部の段差部と嵌合部の端部とが支持部材よりも剛性の低い素材から形成され、円筒部の段差部と嵌合部の端部との間に支持部材が介在された姿勢で弁本体とフランジとが軸心方向へ押圧され、円筒部の段差部と嵌合部の端部とが支持部材の外形に沿って窪み変形される。これにより、前記支持部材が円筒部の段差部と嵌合部の端部との間で確実に固定されるため、支持部材や該支持部材によって支持される弁体を本体ケース内で確実に固定することができる。また、前記支持部材を本体ケースにかしめ固定する必要がないため、その製造工程を格段に簡素化することができる。また、支持部材が、弁体が接続される環状部及び該環状部から径方向外側へ向かって延びる延出部から構成される。これにより、弁本体とフランジとが軸心方向へ押圧される際に支持部材の延出部から円筒部の段差部や嵌合部の端部に付与される押圧力を高めることができるため、円筒部の段差部と嵌合部の端部とを容易且つ確実に変形させることができ、支持部材を円筒部の段差部と嵌合部の端部との間でより確実に固定することができる。
また、円筒部のフランジ側端部が嵌合部へ向かって押圧変形されることで円筒部と嵌合部とがかしめ固定される。これにより、円筒部と嵌合部とのかしめ位置を例えば目視等により確認しながら円筒部と嵌合部とをかしめ固定することができるため、製造工程を簡素化しながら、弁本体とフランジとの組み付け精度を高めることができる。
また、円筒部の周方向に等間隔に設けられた複数の部位もしくは円筒部の全周が嵌合部へ向かって押圧変形されることで円筒部と嵌合部とがかしめ固定される。これにより、周方向で略均一に円筒部と嵌合部とをかしめ固定できるため、円筒部と嵌合部とのかしめ精度を高めることができる。
また、円筒部と嵌合部とをかしめ固定するために円筒部の周方向に設けられた複数の部位と支持部材の複数の延出部とが軸心方向で同じ位置に設けられる。これにより、円筒部の段差部と嵌合部の端部との間で支持部材を固定する際の該支持部材の保持力を高めることができるため、前記支持部材を円筒部の段差部と嵌合部の端部との間でより確実に固定することができる。
さらに、円筒部の段差部又は嵌合部の弁本体側端部には支持部材の一部が嵌挿される凹部が形成され、該凹部の深さが支持部材の一部の厚さよりも小さい。これにより、本体ケースと支持部材又はフランジと支持部材との組み付け精度を高めることができるため、支持部材によって支持される弁体の本体ケース内での組み付け精度を簡便に高めることができる。
本発明に係る圧力調整弁の実施形態1の基本構成を示す縦断面図である。 図1に示すワッシャを示し、(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。 図1のA3−A3矢視断面図である。 本発明に係る圧力調整弁の実施形態2の基本構成を示す縦断面図である。 図4に示すフランジを示し、(a)はその斜視図、(b)はその右側面図、(c)はその上面図である。 図4に示す圧力調整弁の変形形態を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る弁装置の実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下では本発明に係る弁装置として、主に、カーエアコン等の冷凍サイクルに使用される圧力調整弁を例示して説明するが、本発明に係る弁装置は前記圧力調整弁の他にも例えば逆止弁等の様々な形態の弁装置に適用することができる。
[実施形態1]
<圧力調整弁の構成>
本発明に係る圧力調整弁の実施形態1の基本構成を図1に示す。
図1に示す圧力調整弁1は内部に冷媒を通す冷媒流路を有し、主として、略円筒状の本体ケース2と該本体ケース2に収容される弁体3と該弁体3を本体ケース2内で支持するワッシャ(支持部材)4とからなる弁本体5と、該弁本体5に固着されるフランジ6とを備える。弁本体5及びフランジ6には、例えば蒸発器及び圧縮機に繋がる冷媒配管(不図示)が接続されて冷凍サイクルが形成される。
弁本体5の本体ケース2は、冷媒配管と接続される接続部23と、該接続部23よりも内径が大きく且つ内周面に段差部21が形成された円筒部22とを有する。接続部23の内部は、例えば冷媒配管を介して蒸発器から冷媒が流入する入口側流路23bとされ、その入口側(図中、右側)端部23aにはその外側へ向かって突設部24が形成され、該接続部23の突設部24には冷媒配管を締結するための雌ねじ24aが軸心L方向に形成される。接続部23の出口側(図中、左側)端部23cには、後述する弁部31の弁座部31cと接離する弁座25が形成される。
上記本体ケース2に収容される弁体3は、主に、弁体ケース2の接続部23に摺動自在に嵌挿される弁部31と、該弁部31の開弁圧力を調整するベローズアセンブリ33とを有する。ベローズアセンブリ33は、弁部31に把持される金属製プレート35と、該プレート35を介して前記弁部31に連結され且つ弁体ケース2の円筒部22内で伸縮自在に収容されたベローズ32と、該ベローズ32の設定荷重を調整する調整ねじ34とを有する。
弁部31は冷媒圧力に応じて弁体ケース2内で軸心L方向へ移動し、入口側流路23bから流入する冷媒の流量を調整する。弁部31は、内部に冷媒流路が形成され且つ弁体ケース2の接続部23の内径と略同一の外形を有する略円筒状の摺動部31aと、該摺動部31aよりも大径であってその外縁部が接続部23の弁座25と接離する弁座部31cとを有する。摺動部31aの側部には、複数の欠損部31bが周方向に略等間隔に形成され、前記欠損部31bによって冷媒流路が形成される。また、弁座部31cの略中心には貫通孔31eが形成されると共に、弁座部31cの出口側の側面31fの外縁には軸心Lに対して略対称な位置に複数の爪部31dが形成される。また、貫通孔31eと爪部31dとの間には、前記爪部31dよりも高さの低い凸部31gが形成される。
ベローズ32は有底蛇腹状を呈しており、その入口側端部32aが略円板状の金属製プレート35と溶接接合される。このプレート35が弁座部31cの出口側側面31fに設けられた爪部31dと凸部31gとで挟持されることで、ベローズ32が弁部31と連結される。また、ベローズ32の出口側の開口端部32bは調整ねじ34の入口側端部34aに設けられた拡径部34bと溶接接合される。
調整ねじ34はベローズ32の設定荷重を調整するもので、そのねじ部34dの外周面に螺設された雄ねじ34eが、後述するワッシャ4の内周面に螺設された雌ねじ41eと螺合している。この調整ねじ34が回動すると、ワッシャ4が静止した状態で調整ねじ34が軸心L方向へ移動し、ベローズ32の長さが変更されて該ベローズ32の設定荷重が調整される。調整ねじ34は外縁部43が本体ケース2の段差部21に当接配置されるワッシャ4と螺着されて本体ケース2内で支持される。
ワッシャ4は、図2(a)、(b)に示すように、調整ねじ34のねじ部34dに螺設された雄ねじ34eと螺合される雌ねじ41eが内周面に螺設された環状部41と、環状部41から径方向外側へ向かって放射状に延びる複数(図中、3本)の延出部42とを有する。この複数の延出部42は周方向に略等間隔に配置され、延出部42同士の周方向での隙間によって冷媒流路が形成される。また、ワッシャ4の厚さは、内周面に螺設された雌ねじ41eと調整ねじ34のねじ部34dの雄ねじ34eが十分に螺合し、かつ、例えば内部の冷媒流れや車両走行時の振動等に耐え得るように設計される。ワッシャ4は、図1に示すように、調整ねじ34によりベローズ32の設定荷重が調整された後、ナット44により調整ねじ34に固定される。
ワッシャ4の外縁部43の出口側はフランジ6の入口側(弁本体側)端部と当接配置される。フランジ6は、本体ケース2の円筒部22の内径と略同一の外径を有し本体ケース2の円筒部22に嵌合される嵌合部61と冷媒配管と接続される接続部62とを有し、嵌合部61の入口側端部61aがワッシャ4の外縁部43と当接している。接続部62の内部は、例えば冷媒配管を介して圧縮器へ冷媒を流出する出口側流路62bとされ、その外側へ向かって突設部64が形成され、この突設部64には冷媒配管を締結するための雌ねじ64aが軸心L方向に形成される。
フランジ6の嵌合部61の内周面は出口側へ向かって次第に縮径し、前記嵌合部61の内部空間が接続部62の出口側流路62bと連通する。また、嵌合部61の外周面には環状溝部61bが形成され、該環状溝部61bに円筒部22の内周面と嵌合部61の外周面との間を封止するシール部材としてのOリング63が装着される。また、嵌合部61の外周面には、本体ケース2の円筒部22の出口側端部22aに対応する部分に環状の窪み65が形成される。円筒部22の出口側(フランジ側)端部22aの複数の部位、具体的には出口側端部22aのうち軸心L方向で視てワッシャ4の延出部42と同じ位置に存在する部位(3箇所)が窪み65へ向かって押圧変形され、本体ケース2の円筒部22とフランジ6の嵌合部61とがかしめ固定される。
本体ケース2とフランジ6とはワッシャ4よりも剛性もしくは硬度の低い素材から形成される。例えば、本体ケース2とフランジ6とはアルミニウムもしくはアルミニウム合金等から形成され、ワッシャ4はステンレス鋼から形成される。
本体ケース2の円筒部22にフランジ6の嵌合部61を嵌挿する際に、円筒部22の段差部21と嵌合部61の入口側端部61aとの間にワッシャ4の外縁部43が介在された姿勢で本体ケース2とフランジ6とを軸心L方向へ所定圧以上で押圧する。これにより、図3に示すように、円筒部22の段差部21と嵌合部61の入口側端部61aとはワッシャ4の外形に沿って窪むように変形される。ワッシャ4の外縁部43がそのようにして形成された窪みに入り込むことで、前記ワッシャ4が本体ケース2やフランジ6に対して軸心L周りで回転不能に支持される。
<圧力調整弁の作動>
次に、上記する圧力調整弁1の作動を簡単に説明する。例えば弁本体5の本体ケース2に冷媒配管(不図示)を介して接続される蒸発器の冷媒圧力が弁部31を閉弁方向(図中、右側へ向かう方向)に付勢するベローズ32の設定荷重よりも小さい場合、弁部31の弁座部31cが本体ケース2の接続部22の弁座25と接触し、圧力調整弁1を流れる冷媒流量が低減される。
また、例えば上記蒸発器の冷媒圧力が弁部31を閉弁方向に付勢するベローズ32の設定荷重よりも大きい場合、弁部31が開弁方向(図中、右側へ向かう方向)へ移動し、弁部31の弁座部31cが本体ケース2の接続部22の弁座25から離れ、圧力調整弁1を流れる冷媒流量が増加される。
<圧力調整弁の組み立て>
次に、上記する圧力調整弁1の組み立て工程を概説する。圧力調整弁1を組み立てるに当たり、まず、ベローズ32にプレート35及び調整ねじ34を溶接接合してベローズアセンブリ33を作製し、該ベローズアセンブリ33と弁部31等を一体に組み付けて弁体3を作製する。そして、その弁体3の調整ねじ34のねじ部34dの所定の位置にワッシャ4を螺合し、ナット44によってワッシャ4を調整ねじ34のねじ部34dに固定する。次いで、弁体3とワッシャ4とナット44とを一体として本体ケース2に挿入し、弁体3の弁部31の摺動部31aを弁体ケース2の接続部23に嵌挿させると共に、ワッシャ4の外縁部43を本体ケース2の円筒部22の段差部21に当接させて配置する。
次いで、環状溝部61bにOリング63を装着した状態で、本体ケース2の出口側端部22aからフランジ6の嵌合部61を本体ケース2の円筒部22に嵌挿する。その際、本体ケース2とフランジ6とを軸心L方向へ所定圧以上で押圧する。これにより、図3に基づき説明したように、円筒部22の段差部21と嵌合部61の入口側端部61aとの間に介在された高剛性のワッシャ4の外縁部43によって、円筒部22の段差部21と嵌合部61の入口側端部とがワッシャ4の外形に沿って窪むように塑性的又は弾性的に変形される。
本体ケース2とフランジ6とを軸心L方向へ所定圧以上で押圧した状態で、円筒部22の出口側端部22aの複数の部位、特に出口側端部22aのうち軸心L方向で視てワッシャ4の延出部42と同じ位置に存在する部位(3箇所)を嵌合部61の外周面に形成された窪み65へ向かって押圧し、本体ケース2の円筒部22とフランジ6の嵌合部61とをかしめ固定する。
このように本実施形態1によれば、円筒部22の段差部21と嵌合部61の端部61aとがワッシャ4よりも剛性もしくは硬度の低い素材から形成され、円筒部22の段差部21と嵌合部61の端部61aとの間にワッシャ4の外縁部43が介在された姿勢で弁本体2とフランジ6とを軸心L方向へ所定圧以上で押圧し、円筒部22の段差部21と嵌合部61の端部61aとをワッシャ4の外形に沿って窪むように変形される。これにより、本体ケース2やフランジ6に対するワッシャ4の軸心L周りでの回転を抑制でき、本体ケース2の円筒部22の段差部21とフランジ6の嵌合部61の出口側端部61aとの間でワッシャ4を確実に固定して配置することができる。また、当該ワッシャ4を本体ケース2にかしめ固定する必要がなく、本体ケース2とフランジ6との軸心L方向での動きを抑制し得るように、本体ケース2の円筒部22とフランジ6の嵌合部61とをかしめ固定すればよいため、その製造工程を格段に簡素化することができる。さらに、円筒部22の段差部21と嵌合部61の端部61aとに形成された窪みによって本体ケース2とフランジ6とワッシャ4との相対的な回転が抑制された状態で本体ケース2の円筒部22とフランジ6の嵌合部61とをかしめ固定される。これにより、かしめ時における本体ケース2とフランジ6との相対的な回転を抑制でき、本体ケース2とフランジ6との組み付け精度を高めることができる利点もある。
[実施形態2]
本発明に係る圧力調整弁の実施形態2の基本構成を図4に示す。
図4に示す実施形態2の圧力調整弁1Aは、図1に示す実施形態1の圧力調整弁1に対しフランジの入口側端部の形状が相違しており、その他の構成は実施形態1の圧力調整弁1と同様である。したがって、実施形態1の圧力調整弁1と同様の構成については同符号を付してその詳細な説明は省略する。
実施形態2の圧力調整弁1Aにおけるフランジ6Aは、図5(a)〜(c)に示すように、ワッシャ4Aの外縁部43Aと当接する嵌合部61Aの入口側端部61aAのうち軸心LA方向で視てワッシャ4Aの延出部42Aと同じ位置(3箇所)に凹部66Aを有する。また、この凹部66Aの軸心LA方向での深さDはワッシャ4Aの外縁部43Aの厚さよりも小さい。
圧力調整弁1Aの組み立てに際し、フランジ6Aの嵌合部61Aを本体ケース2Aの円筒部22Aに嵌挿したときに、図4に示すように、嵌合部61Aの入口側端部61aAに形成された凹部66Aにワッシャ4Aの延出部42Aの外縁部43Aが嵌挿され、嵌合部61Aの入口側端部61aAと円筒部22Aの段差部21Aとが衝接しない。
このように本実施形態2によれば、フランジ6Aが嵌合部61Aの入口側(弁本体側)端部61aAにワッシャ4Aの外縁部43Aが嵌挿される凹部66Aを有し、該凹部66Aの深さDがワッシャ4Aの外縁部43Aの厚さよりも小さいことで、フランジ6Aとワッシャ4Aとの位置関係を簡便に規定することができ、フランジ6Aとワッシャ4Aとの組み付け精度を高めることができる。また、本体ケース2Aとフランジ6Aとを軸心LA方向へ押圧する際にワッシャ4Aから円筒部22Aの段差部21Aと嵌合部61Aの入口側端部61aAへ付与される押圧力を確保することができ、円筒部22Aの段差部21Aと嵌合部61Aの出口側端部61aAとの間でワッシャ4Aを精緻に且つ確実に固定することができる。
なお、上記する実施形態1、2では、支持部材としてのワッシャが弁体と接続される環状部及び該環状部から径方向外側へ向かって放射状に延び且つ周方向で略等間隔に配置された複数の延出部を有するが、本体ケース内で弁体を支持固定できれば、環状部や延出部の形状、環状部の軸心に対する位置、延出部の数・位置等のワッシャ形状は適宜に変更することができる。
また、上記する実施形態1、2では、ワッシャの環状部の内周面に雌ねじを螺設し、該雌ねじと調整ねじのねじ部の雄ねじとを螺合し、ナットによってワッシャを調整ねじに固定することで、弁体の調整ねじを支持するようにしたが、例えばワッシャの環状部の内周面に螺設される雌ねじを省略してもよい。
また、上記する実施形態1、2では、上記ワッシャが弁装置を構成する内機部品のうち軸部材としての調整ねじを支持するようにしたが、ワッシャによって支持される内機部品は適宜に選択することができる。
また、上記する実施形態1、2では、本体ケースの円筒部の出口側端部のうち軸心方向で視てワッシャの延出部と同じ位置に存在する部位を嵌合部へ向かって押圧して本体ケースとフランジとをかしめ固定するようにしたが、本体ケースとフランジとを固定できれば、そのかしめ位置は軸心方向や周方向で適宜に変更することができる。なお、本体ケースの円筒部の全周、特にその円筒部の出口側端部の全周を嵌合部へ向かって押圧して本体ケースとフランジとをかしめ固定する場合、本体ケースとフランジとをより強固に且つ周方向でより均一にかしめ固定でき、その意匠性を高めることができる。
また、上記する実施形態2では、フランジの嵌合部の入口側端部に凹部が形成されるようにしたが、ワッシャの延出部を嵌挿する凹部は本体ケースの円筒部の段差部に形成してもよいし(図6参照)、フランジの嵌合部の入口側端部と本体ケースの円筒部の段差部の双方に形成してもよい。
1 圧力調整弁
2 本体ケース
3 弁体
4 ワッシャ(支持部材)
5 弁本体
6 フランジ
21 段差部
22 円筒部
22a 円筒部の出口側(フランジ側)端部
23 接続部
23a 接続部の入口側端部
23b 入口側流路
23c 接続部の出口側端部
24 突設部
25 弁座
31 弁部
31a 摺動部
31b 欠損部
31c 弁座部
31d 爪部
31e 貫通孔
31f 弁座部の出口側側面
31g 凸部
32 ベローズ
32a ベローズの入口側端部
32b ベローズの出口側端部
33 ベローズアセンブリ
34 調整ねじ
34a 調整ねじの入口側端部
34b 拡径部
34d ねじ部
34e 雄ねじ
35 プレート
41 環状部
41e 雌ねじ
42 延出部
43 外縁部
44 ナット
61 嵌合部
61a 嵌合部の入口側(弁本体側)端部
61b 環状溝部
62 接続部
62b 出口側流路
63 Oリング
64 突設部
65 窪み
66A 凹部
L 軸心
D 凹部の深さ

Claims (8)

  1. 内周面に段差部が形成された円筒部を有する本体ケースと、該本体ケース内に収容される弁体と、該弁体を前記本体ケース内で支持する支持部材であって前記本体ケースの前記段差部に当接配置されている支持部材と、を有する弁本体と、
    前記本体ケースの前記円筒部に嵌合され且つ前記支持部材と当接配置されている嵌合部を有するフランジと、を備え、
    前記円筒部に前記嵌合部が嵌合され且つ前記支持部材が前記円筒部の段差部と前記嵌合部の弁本体側端部とで挟持された姿勢で前記円筒部と前記嵌合部とがかしめ固定されて前記弁本体と前記フランジとが固着されている弁装置であって、
    前記円筒部の段差部と前記嵌合部の端部とは前記支持部材よりも剛性の低い素材から形成され、前記円筒部の段差部と前記嵌合部の端部との間に前記支持部材が介在された姿勢で前記弁本体と前記フランジとが軸心方向へ押圧され、前記円筒部の段差部と前記嵌合部の端部とが前記支持部材の外形に沿って窪んで変形され、
    前記円筒部の一部が前記嵌合部へ向かって押圧変形され、前記円筒部と前記嵌合部とがかしめ固定されることを特徴とする弁装置。
  2. 前記支持部材は、前記弁体と接続される環状部及び該環状部から径方向外側へ向かって延びる延出部を有することを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記延出部は複数が周方向に等間隔に配置されることを特徴とする請求項2に記載の弁装置。
  4. 前記円筒部のフランジ側端部が前記嵌合部へ向かって押圧変形され、前記円筒部と前記嵌合部とがかしめ固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の弁装置。
  5. 前記円筒部の周方向に等間隔に設けられた複数の部位もしくは前記円筒部の全周が前記嵌合部へ向かって押圧変形され、前記円筒部と前記嵌合部とがかしめ固定されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の弁装置。
  6. 前記複数の部位と前記支持部材の複数の延出部とは軸心方向で同じ位置に設けられることを特徴とする請求項5に記載の弁装置。
  7. 前記円筒部の段差部又は前記嵌合部の弁本体側端部には前記支持部材の一部が嵌挿される凹部が形成され、該凹部の深さは前記支持部材の一部の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の弁装置。
  8. 前記弁装置は圧力調整弁もしくは逆止弁であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の弁装置。
JP2013129532A 2013-06-20 2013-06-20 弁装置 Active JP6093252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129532A JP6093252B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129532A JP6093252B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015004395A JP2015004395A (ja) 2015-01-08
JP6093252B2 true JP6093252B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=52300465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013129532A Active JP6093252B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6093252B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11231118B1 (en) 2020-11-10 2022-01-25 Hanon Systems Integrated one way valve

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6831116B2 (ja) * 2018-11-09 2021-02-17 株式会社不二工機 弁装置
WO2023032481A1 (ja) 2021-09-03 2023-03-09 株式会社不二工機 圧力調整弁

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2900999A (en) * 1955-07-21 1959-08-25 Weatherhead Co Valve seal
JPS62165074A (ja) * 1986-01-09 1987-07-21 Ckd Corp 開閉弁
JPH0351567Y2 (ja) * 1986-10-27 1991-11-06

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11231118B1 (en) 2020-11-10 2022-01-25 Hanon Systems Integrated one way valve

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015004395A (ja) 2015-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3076104B1 (en) Caulking fixation type power element and expansion valve using the same
US10087983B2 (en) Joint housing of a ball joint as well as method for mounting the joint housing on a carrier element
JP6093252B2 (ja) 弁装置
US20170368903A1 (en) Contaminant resistant charge valve
US11365822B2 (en) Direct action type electrically operated valve
EP2667119B1 (en) Control valve
JP6228621B2 (ja) 電動弁
CA2966204A1 (en) Clamped bonnet assembly for an axial flow valve and axial flow valve comprising same
JP6722274B2 (ja) 電動弁および冷凍サイクルシステム
US20170023137A1 (en) Control valve for setting a process fluid stream of a processing plant
JP7209343B2 (ja) 定圧弁
JP6523200B2 (ja) 電動弁
US11808367B2 (en) Valve, device for regulating the pressure of a flow medium using the valve, and device for securing the valve in a transmission component
JP6831116B2 (ja) 弁装置
JP6788887B2 (ja) 膨張弁
US20150160664A1 (en) Expansion valve
JP7366401B2 (ja) パワーエレメント及びこれを用いた膨張弁
EP4067715A1 (en) Power element and expansion valve using same
US20220412617A1 (en) Power element and expansion valve using same
JP6846875B2 (ja) 膨張弁
CN104976834B (zh) 膨胀阀
JP7489703B2 (ja) 膨張弁
JP6945249B2 (ja) 膨張弁
CN111795188A (zh) 阀装置
JP2005300000A (ja) 配管付き膨張弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6093252

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250