JP6093017B2 - 照明装置、照明用リフレクタ及びその製造方法 - Google Patents

照明装置、照明用リフレクタ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光源の出射光を反射する照明用リフレクタ及びその製造方法に関する。また本発明は、光源と光源の出射光を反射する照明用リフレクタとを備えた照明装置に関する。
従来の照明装置は特許文献1〜3に開示される。この照明装置はLEDから成る光源と、光源の出射光を反射して集光する照明用リフレクタ(以下、「リフレクタ」という)とを備えている。リフレクタは光源の光軸に一致する軸の回りに回転した回転体から成り、軸方向の一端に光出射口を開口して他端に光源が臨む開口部を開口する。リフレクタの内周面は光出射口に向かって拡径される。
光源から放射状に出射される光はリフレクタの内周面上で反射し、光出射口から平行光等に集光して出射される。
特開2010−140674号公報(第5頁〜第11頁、第1図) 特開2005−190859号公報(第4頁〜第9頁、第3図) 特開2012−234650号公報(第4頁〜第13頁、第5図)
近年、光源として用いられるLED等が高出力化され、スポット照明等の照明装置に利用可能になっている。この時、光軸を中心とするリング状に黄色成分の強い領域(イエローリング)が形成され、照明光の色ムラとして視認される問題があった。特に、LED素子が蛍光体を含む封止樹脂により封止された光源を備える場合にイエローリングが顕著に現れる。
本発明は、色ムラを低減できる照明用リフレクタ及びそれを用いた照明装置を提供することを目的とする。また本発明は、色ムラを低減できる照明用リフレクタの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、軸方向の一端に開口した光出射口に向かって内周面を拡径した金属製の基材を備える照明用リフレクタにおいて、前記内周面上の少なくとも前記光出射口に対して反対側の端部にセラミックスを含む薄膜により形成されるとともに光を散乱させる薄膜層を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記内周面上の少なくとも前記光出射口側の端部に前記薄膜層の非形成部を有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記内周面が放物面に形成され、該放物面の焦点から前記光出射口に向かう軸方向に対して60゜〜90゜の環状領域内に前記薄膜層を形成するとともに、前記環状領域よりも前記光出射口側に前記薄膜層の非形成部を有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記基材が前記光出射口の反対側の端部に開口部を有した筒状に形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記基材が前記光出射口の反対側の端部に開口部を有した筒状に形成され、前記開口部の中心から前記光出射口に向かう軸方向に対して60゜〜90゜の環状領域内に前記薄膜層を形成するとともに、前記環状領域よりも前記光出射口側に前記薄膜層の非形成部を有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記開口部の周縁上に前記薄膜層を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記環状領域の外側よりも内側の前記薄膜層の面積占有率が大きいことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記環状領域の内側よりも外側の前記薄膜層の膜厚が薄いことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記薄膜層がセラミックス及びガラスを主成分とすることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記基材がアルミニウム系材料から成ることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記薄膜層を除く前記内周面を被覆する光透過部材または高反射率部材の絶縁体の保護層を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明用リフレクタにおいて、前記薄膜層を除く前記内周面を被覆する保護層を設け、前記基材がアルミニウム系材料から成るとともに、前記保護層が前記基材の陽極酸化皮膜から成ることを特徴としている。
また本発明の照明装置は、上記各構成の照明用リフレクタと、前記照明用リフレクタの軸上であって前記光出射口に対して反対側の端部に配される光源とを備えたことを特徴としている。
また本発明の照明装置は、上記構成の照明用リフレクタと、前記焦点近傍に配される光源とを備えたことを特徴としている。
また本発明の照明装置は、上記構成の照明用リフレクタと、前記開口部の中心近傍に配される光源とを備えたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明装置において、前記光源が所定の波長の光を発光する発光素子と、前記発光素子の出射光を励起して異なる波長の光に変換する蛍光体とを有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の照明装置において、前記光源の投入電力が10Wを超えることを特徴としている。
また本発明は、軸方向の一端に開口した光出射口に向かって内周面を拡径した金属製の基材を備える照明用リフレクタの製造方法において、前記内周面上の少なくとも前記光出射口に対して反対側の端部に光を散乱させるガラス及びセラミックスを主成分とした薄膜層を形成する薄膜層形成工程を備え、前記薄膜層形成工程においてセラミックスの粒子及びガラス原料を含む塗料を前記内周面に塗布し、該ガラス原料からゾル・ゲル法によりガラスを合成して前記薄膜層を形成することを特徴としている。
また本発明は、軸方向の一端に開口した光出射口に向かって内周面を拡径した金属製の基材を備える照明用リフレクタの製造方法において、前記内周面上の少なくとも前記光出射口に対して反対側の端部に光を散乱させる薄膜の薄膜層を形成する薄膜層形成工程を有し、前記薄膜層形成工程において、セラミックスの粒子を含有する熱硬化性樹脂を前記内周面上に塗布して硬化させることを特徴としている。
また本発明は上記構成の照明用リフレクタの製造方法において、前記内周面上の前記薄膜層の非形成領域を被覆する保護層を形成する保護層形成工程を備え、前記保護層形成工程において、アルミニウムを主成分とする前記基材のアルマイト処理により陽極酸化皮膜から成る前記保護層を形成することを特徴としている。
また本発明は上記構成の照明用リフレクタの製造方法において、前記薄膜層形成工程の後に前記保護層形成工程を行うことを特徴としている。
本発明の照明用リフレクタによると、金属により形成した基材の内周面上の少なくとも光出射面の反対側の端部に、セラミックスを含んで光を散乱させる薄膜層が設けられる。これにより、光出射口から出射される照明光のイエローリングの発生を抑制し、照明光の色ムラを低減することができる。
また本発明の照明用リフレクタの製造方法によると、セラミックスの粒子及びガラス原料を含む塗料を基材の内周面に塗布し、該ガラス原料からゾル・ゲル法によりガラスを合成して薄膜層を形成する。これにより、セラミックスを含む薄膜層を低温で形成することができ、照明用リフレクタの精度劣化等を防止することができる。
また本発明の照明用リフレクタの製造方法によると、セラミックスの粒子を含有する熱硬化性樹脂を基材の内周面上に塗布して硬化させて薄膜層を形成する。これにより、セラミックスを含む薄膜層を低温で容易に形成することができ、照明用リフレクタの精度劣化等を防止するとともにコストを削減することができる。
本発明の第1実施形態の照明装置を示す斜視図 本発明の第1実施形態の照明装置を示す正面断面図 本発明の第1実施形態の照明装置のヒートシンクを示す斜視図 本発明の第1実施形態の照明装置の光源を示す平面図 本発明の第1実施形態の照明装置の光源を示す正面断面図 本発明の第1実施形態の照明装置の他の光源を示す平面図 本発明の第1実施形態の照明装置の他の光源を示す正面断面図 本発明の第1実施形態の照明装置の更に他の光源を示す平面図 本発明の第1実施形態の照明装置の更に他の光源を示す正面断面図 本発明の第1実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す正面断面図 一般的な光源の出射光の配光特性を極座標で示す図 一般的な光源の出射光の配光特性を直交座標で示す図 一般的な光源の出射光の青色光と黄色光との強度比を示す図 リフレクタの出射光の光強度を説明する斜視図 従来のリフレクタの出射光の青色光及び黄色光の強度及び強度比を示す図 本発明の第2実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す正面断面図 本発明の第3実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す正面断面図 本発明の第4実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す正面断面図 本発明の第5実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す正面断面図 本発明の第6実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す正面断面図 本発明の第7実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す斜視図 本発明の第7実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す正面断面図 本発明の第8実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す斜視図 本発明の第8実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す正面断面図 本発明の第9実施形態の照明装置のリフレクタの内面形状を示す斜視図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1、図2は第1実施形態の照明装置の斜視図及び正面断面図を示している。照明装置1はヒートシンク2上に光源3及びリフレクタ10が設置される。
リフレクタ10はアルミニウム等の金属の基材11を備えている。基材11はヒートシンク2に取り付けられる外枠部12と、外枠部12の内周側に配される光反射部13とを有している。外枠部12の底面には光源3が挿通される挿通孔12aが設けられる。光反射部13は対称軸(軸C)の方向の一端に光出射口14を開口して他端に開口部15を有した筒状に形成される。光源3は開口部15に臨んで軸C上に配され、光源3の出射光がリフレクタ10の内面で反射して光出射口14から照明光が出射される。
図3は光源3を設置したヒートシンク2の斜視図を示している。ヒートシンク2はアルミニウム等の金属により形成され、円柱状の柱状部2aと柱状部2aの周面から放射状に突出する複数の放熱フィン2bとを有している。光源3は柱状部2aの一端面上に密着して配される。
図4、図5は光源3の平面図及び正面断面図を示している。光源3はセラミックスの基板5上に複数のLED素子やEL素子等の発光素子6を実装したCOB(chip on board)タイプの発光モジュール4により形成される。
基板5上には複数の発光素子6の周囲を囲む枠体8が設けられ、枠体8の内部に封止樹脂7を充填して発光素子6が封止される。封止樹脂7には発光素子6の出射光を励起して異なる波長の光に変換する蛍光体が含まれる。これにより、光源3は封止樹脂7の表面で面発光する。
発光素子6の集積によって光源3は投入電力が10W、50W、100Wあるいは100W以上の大出力であり、高輝度の出射光が得られるようになっている。これにより、光源3の発熱が大きくなるため、光源3に比して非常に体積の大きいヒートシンク2(図3参照)によって高い放熱性を確保している。
発光素子6として青色LED、紫色LED、紫外線LED等を用いることができる。蛍光体として青色、緑色、黄色、橙色、赤色のいずれか一色あるいは任意の複数の蛍光体の組み合わせを用いることができる。これにより、光源3から所望の色の出射光を出射することができる。封止樹脂7の蛍光体を省き、発光波長の異なる青色、緑色及び赤色の3色の発光素子6を基板5上に配列してもよい。
光源3は上記の構成に限られない。図6、図7は他の構成の光源3の平面図及び正面断面図を示している。この光源3は複数の発光モジュール4を基台9上に敷設して形成される。各発光モジュール4は軸C(図2参照)の周囲に均等に配置され、光源3の重心が軸C上に配置される。
図8、図9は更に他の構成の光源3の平面図及び正面断面図を示している。この光源3は基板5上に実装される各発光素子6がそれぞれ半球状の封止樹脂7で覆われた発光モジュール4により形成される。この発光モジュール4を複数敷設して光源3を構成してもよい。
前述の図2において、金属製の基材11により形成される光反射部13の内周面13aは放物線を軸Cの回りに回転した放物面により形成される。これにより、内周面13aは軸Cの方向に光出射口14に向かって拡径されている。また、内周面13aは鏡面に形成され、高反射率を有する。
内周面13a上には詳細を後述する所定領域に薄膜層17が設けられる。また、内周面13a上の薄膜層17の非形成部18には絶縁体の保護層19が設けられる。
薄膜層17はセラミックスを含む薄膜により形成され、内周面13a上を粗面化して光を散乱させる。これにより、後述するように、光出射口14から出射される照明光の色ムラを低減することができる。また、セラミックスは静電耐圧性が高いため、開口部15の周縁(光反射部13の下面)に薄膜層17を形成するとより望ましい。これにより、開口部15に近接する光源3とリフレクタ10との短絡を防止することができる。
薄膜層17の膜厚は例えば、10μm程度であれば色ムラの低減効果を有する。色ムラの低減効果をより向上して薄膜層17の機械的強度も考慮し、薄膜層17の膜厚を50μm〜500μm程度にするとよい。尚、薄膜層17の膜厚が1mmを超えると薄膜層17にクラックが生じ易くなるため、膜厚を1mm以下とすることが望ましい。
薄膜層17は薄膜層形成工程により形成され、例えば、セラミックスの原料を基材11上に塗布した後に高温焼成して薄膜層17を形成することができる。この時、セラミックスの焼成温度が1200〜1400℃になるため、基材11を高融点金属により形成する必要がある。
このため、薄膜層形成工程において、高温焼成されたセラミックスの粒子をガラス製のバインダーに含有したセラミックス塗料を基材11に塗布した後に焼成して薄膜層17を形成してもよい。これにより、ガラスの焼成温度が約900℃になり、融点の低い基材11を用いることができる。この時、ガラス成分もセラミックスと同様に静電耐圧性が高いため、絶縁性を低下させずに薄膜層17を形成することができる。
この時、ガラス製のバインダーは低融点ガラスの粒子を有機バインダーで固めたものから成る。低融点ガラスを再溶融する際に有機バインダーは高温により蒸発し、セラミック粒子を含むガラス質層のみが残る。ここで、低融点ガラスの粒子は低融点であるが、再溶融するためには800〜900℃の焼成温度に加熱する必要がある。この焼成温度はアルミニウムの融点である660℃を超えるため、アルミニウムに適宜不純物を添加して高融点化したアルミニウム合金材料を基材11に用いてもよい。
また、薄膜層形成工程において、ガラスから成るバインダーをゾル・ゲル法により形成するとより望ましい。即ち、高温焼成されたセラミックスの粒子及びガラス原料を含むセラミックス塗料を基材11に塗布した後、ガラス原料からゾル・ゲル法によりガラスを合成して薄膜層17を形成する。
これにより、ガラス製のバインダーを200〜500℃で形成することができ、より融点の低い基材11を用いることができる。従って、基材11の材料の選択肢を増加させることができるとともに、基材11に対する熱によるダメージ(例えば、精度劣化や酸化等)を低減することができる。
アルミニウムの融点は約660℃であるため、ゾル・ゲル法を用いた上記工程によってアルミニウムを主成分としたアルミニウム系材料の基材11上に薄膜層17を形成することができる。アルミニウム系材料は安価で加工が容易であり、軽量で高反射率及び高放熱性を得ることができる。従って、基材11としてアルミニウム系材料を用い、ゾル・ゲル法を用いた上記工程により薄膜層17を形成するとより望ましい。
ガラス製のバインダーとセラミックスとを含む薄膜層17はセラミックスの粒子の直径程度まで膜厚を薄くすることが可能である。例えば、セラミックスの粒子の粒径サイズを10μm以下に揃えておけば、薄膜層17を10μmまで薄くすることが可能である。薄膜層17を薄くしても充分な量のセラミックスの粒子が含有されていれば、薄膜層17上で光を散乱させることができる。
バインダーとして使用したガラス成分もセラミックスと同様に耐熱性、耐光性、静電耐圧性を有するため、照明装置用の反射材料として望ましい。特に、投入電力が10W〜100Wもしくはそれを超える光源3を用いる場合には、光源3の発熱や発光が過酷条件となるため、ガラスのような安定な物質が望ましい。
セラミックス塗料に含まれるセラミックス粒子として、例えば光反射性の高いジルコニア等が用いられる。更に、セラミックス塗料を焼成して形成される薄膜層17の強度補強剤として、セラミック粒子の一部にシリカを混合してもよい。
光反射性の高いセラミックス粒子として、ジルコニア以外に代表的な無機白色材料である酸化チタン、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪灰石等を用いることができる。また、高熱伝導性のセラミックス材料として窒化アルミニウム粒子等を用いてもよい。その他の高反射性あるいは高熱伝導性のセラミックス材料を用いてもよく、これらのセラミックス材料の粒子を適宜選択して組み合わせて用いてもよい。
尚、セラミックス材料は金属酸化物に限定されるものではなく、発光素子からの光を反射させる絶縁性の材料であればよい。セラミックス材料は例えば窒化アルミニウム等を含む広義のセラミックス、即ち無機固形体材料全般を含む。これらの無機固形体材料のうち、耐熱性、耐光性、光反射性、光散乱性に優れた安定な物質であれば任意の物質を用いることができる。
但し、光吸収が生じるセラミックス材料を用いることは適切ではない。例えば、窒化ケイ素、炭化ケイ素等は一般に黒色であり、光反射を行う薄膜層17の材料としては不適切である。
ゾル・ゲル法を用いた薄膜層形成工程について更に詳しく説明する。薄膜層形成工程ではまず、金属製の基材11により形成される光反射部13の内周面13aの所定部分にスプレー塗装等によりセラミックス粒子を含むセラミックス塗料が塗布される。次に、ゾル・ゲル法によりガラスを合成して薄膜層17を形成する。
ゾル・ゲル法に用いられるガラス製のバインダーの焼成温度は通常200〜500℃であるが、焼成温度を400〜500℃とすることが有効である。これにより、ガラス質のゲル状態で生じる多孔性の膜から孔を減少させて薄膜層17の絶縁性を高めることができる。
このため、ゾル・ゲル反応によってガラス質を合成するゾルをジルコニア粒子のバインダーとして用いたセラミック塗料を内周面13aにスプレー塗装により塗布し、バインダーを200〜300℃で乾燥して400〜500℃で焼成するとより好ましい。これにより、絶縁性の高い薄膜層17を容易に形成することができる。
また、薄膜層形成工程において、セラミックスの粒子を含有した熱硬化性樹脂を基材11に塗布した後、乾燥・硬化させて薄膜層17を形成してもよい。熱硬化性樹脂には光源3の発熱や青色光等による強い光照射を受けて発生する熱硬化性樹脂の経時劣化や変色を防止するために、高耐熱性及び高耐光性の樹脂が用いられる。耐熱性及び耐光性に優れ、透明性の高い熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂等を用いることができる。
基材11上に熱硬化性樹脂により固着される薄膜層17はガラス製のバインダーにより固着される薄膜層17に比して長期信頼性が低下するが、低温で容易に薄膜層17を形成することができる。例えば、多くのシリコーン樹脂の硬化温度は200℃程度の低温である。これにより、基材11に対する製造工程での熱によるダメージを防止するとともに、リフレクタ10のコストを削減することができる。このため、熱硬化性樹脂により固着される薄膜層17を形成したリフレクタ10を使用目的や使用用途に応じて採用することができる。
また、薄膜層形成工程において、他の方法により薄膜層17を形成してもよい。例えば、溶射やAD法(エアロゾルデポジション法)等により薄膜層17を形成することができる。溶射及びAD法はセラミックス粒子を基材11に向けて高速で噴射して薄膜層17を形成する。溶射やAD法以外にも、粒子の加速方法、使用する粒子径、粒子の温度等の違いにより区別された種々の派生手法も存在するが、セラミックス粒子を高速で噴射して薄膜層17を形成する部分は共通する。
この時、基材11と薄膜層17との密着性を向上させるために、前処理として基材11の表面をサンドブラスト処理により粗面化した後にセラミックス粒子を噴射してもよい。
更に、基材11と薄膜層17との間に緩衝層を挿入し、熱膨張や熱収縮による薄膜層17の剥離を予防してもよい。緩衝層として基材11よりも小さい線膨張率の材料を用いることができる。更に好ましくは、緩衝層として基材11よりも線膨張率が小さく、薄膜層17よりも線膨張率の大きい材料を用いてもよい。
具体的には、基材11にアルミニウムを用いて薄膜層17にアルミナを用いた場合には、緩衝層としてNiAl合金を用いることが望ましい。NiAl合金のNiの重量比率を例えば90%以上にすると、アルミニウムとアルミナのほぼ中間の線膨張率を有する緩衝層を形成できる。これにより、アルミニウムから成る基材11に熱履歴による膨張収縮が生じたとしても、この影響が緩衝層で抑制され、アルミナから成る薄膜層17の剥離を防止できる。
このような緩衝層は合金を含む金属材料に限定されるものではなく、他の材料(例えば、樹脂)であってもよい。即ち、基材11と薄膜層17に実際に使用する材料の線膨張率を勘案した上で、上記の適切な線膨張率の材料を緩衝層として選択すればよい。この時、緩衝層が耐熱性や放熱性に優れた材料であればより好ましい。
保護層19は基材11の内周面13aの酸化による反射率や集光性能の低下を防止し、静電耐圧性を確保するために設けられる。このため、保護層19はガス透過性が低く、光透過部材または高反射率部材の絶縁体により形成される。
保護層19は保護層形成工程により形成され、例えば、ガラス成分を含む塗料を基材11に塗布した後に焼成してガラスから成る保護層19を形成することができる。また、保護層形成工程において、ガス透過性が低く耐光性、耐熱性の高い透明な樹脂を塗布した後に硬化して保護膜19を形成してもよい。
また、基材11がアルミニウム系材料から成る場合は、保護層形成工程において基材11のアルマイト処理により陽極酸化皮膜から成る保護層19を形成してもよい。これにより、非常に硬質で耐久性に優れたアルミニウムの陽極酸化皮膜から成る保護層19を形成することができる。
この時、薄膜層形成工程の後に保護層形成工程を行うとより望ましい。このようにすると、保護層形成工程においてセラミックスを含む薄膜層17がアルマイト処理に対して保護膜になる。これにより、内周面13a上の薄膜層17を除くアルミニウム系材料が露出した非形成部18のみが陽極酸化皮膜の保護膜19で覆われる。
保護層形成工程の後に薄膜層形成工程を行うと、保護層形成工程において基材11に対して部分的にアルマイト処理を行う必要がある。あるいは、保護層形成工程において基材11全体をアルマイト処理した後に薄膜層17を形成する領域の陽極酸化皮膜を除去する必要がある。これにより、保護層形成工程の工数が大きくなる。このため、薄膜層形成工程の後に保護層形成工程を行い、リフレクタ10の製造工数を削減することができる。
次に、薄膜層17の形成領域について説明する。図10は光反射部13の内周面13aの形状を示す正面断面図である。前述したように、内周面13aは放物線を回転した放物面により形成される。放物面の一般式は焦点位置を(0,δ)としたときに、式(1)で表される。式(2)は簡便化のために変数z’、ρ’をそれぞれδで規格化し、z=z’/δ、ρ=ρ’/δと置き換えている。ここで、z’軸、z軸は軸C(図2参照)に一致した放物面の対称軸であり、ρ’軸、ρ軸は径方向軸である。
4δz’=ρ’ ・・・(1)
4z=ρ ・・・(2)
図10は内周面13aの座標を式(2)に基づいて示し、放物面の頂点を原点に配置している。この時、放物面の頂点と焦点Fとの距離はδである。また、リフレクタ10(図2参照)の開口部15は焦点F上に設けられ、光源3(図2参照)の発光面は焦点Fの近傍に配置されている。
薄膜層17は光出射口14に対して反対側(開口部15側)の端部に形成される。より具体的には、薄膜層17は放物面の焦点Fから光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域D内の全体に形成される。この時、薄膜層17の軸方向の長さは2δになっている。
また、薄膜層17に対して光出射口14側の内周面13a全体が薄膜層17の非形成部18になっている。これにより、内周面13a上の少なくとも光出射口14側の端部には非形成部18が設けられる。この時、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率は0%であり、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率は100%である。
また、光反射部13の軸方向の長さは薄膜層17に対して十分大きくすることにより、集光性を向上することができる。このため、光反射部13の軸方向の長さを4δ以上、より望ましくは8δ以上とするとよい。本実施形態では光反射部13の軸方向の長さが15δに形成され、光出射口14の直径は16δになっている。
次に、リフレクタ10から出射される照明光の色ムラの発生要因について説明する。 図11、図12は青色LEDから成る発光素子6及び黄色蛍光体を含む封止樹脂7を備えた一般的な光源3の配光特性を示している。図11は配光特性を極座標で示し、縦軸及び横軸は縦軸上の光強度を1として規格化した光強度を示している。図12は配光特性を直交座標で示し、縦軸が光強度であり、横軸が光軸に対する角度θ(単位:゜)である。
図11、図12において、Ib(θ)は青色LEDの発光ピーク波長である450nmの発光強度であり、Iy(θ)は黄色蛍光体の発光ピーク波長である560nmの発光強度である。光源3の出射光を分光して発光強度Ib(θ)、Iy(θ)を測定している。また、図12の発光強度Ib(θ)、Iy(θ)は角度θに対する積分値から求められるそれぞれの全光束が一致するように規格化して表している。
図12によると、波長が450nmの光の配光特性の半値半幅(HWHM)は約62°になっている。また、波長が560nmの光の配光特性の半値半幅(HWHM)は約64°になっている。青色LEDの発光ピーク波長(450nm)に比して、蛍光体の発光ピーク波長(560nm)で測定した配光特性の方が僅かに広がっている。
これは、LED素子の発光が光軸に対して指向性を持つのに対し、蛍光体の発光は指向性を持たないことの影響が封止樹脂7から光が出るときにも残るためである。これにより、波長450nmの光で指向性が僅かに狭く、波長560nmの光で指向性は僅かに広くなるが、その差は図11に示すように僅かである。
図13は発光強度Ib(θ)、Iy(θ)の強度比Iy(θ)/Ib(θ)を示す図である。同図において、縦軸は強度比を示し、横軸は角度θ(単位:゜)を示している。強度比は角度θ=0゜を1として規格化している。同図によると、角度θの大きい高角において急激に強度比Iy(θ)/Ib(θ)が増大している。
強度比Iy(θ)/Ib(θ)の増大は黄色光の成分の割合が高角で増えていることに対応する。即ち、光源3の出射光の色は高角において黄色にシフトしている。これが光源3による色ムラが発生する要因となっている。
強度比Iy(θ)/Ib(θ)が増大する高角では、図11、図12に示すように、発光強度Iy(θ)、Ib(θ)が急激に低下する。このため、光源3の出射光の色ムラは通常目立たない。しかしながら、リフレクタ10により光源3の出射光を集光した場合には、色ムラが強調される。これにより、光軸周辺にリング状の黄色成分が強い光が集まった帯状領域(イエローリング)として視認される。
図14はリフレクタ10の出射光の光強度を説明する図であり、リフレクタ10の光反射部13の内周面13aの斜視図を示している。ここで、内周面13aを形成する放物面の焦点F上に単位立体角あたりの光強度がI(θ)の点光源を配置する。角度θは放物面の焦点Fから光出射口14に向かう軸方向に対する角度であり、点光源の光軸に対する角度に一致する。
焦点F上の点光源から出た光はリフレクタ10の内周面13aで反射され、平行光線になる。この光をz軸に垂直な平面に投影した場合に、半径ρ上の単位面積当たりの光強度をIring(ρ)とすると、式(3)が導かれる。また、半径ρと角度θとの間には式(4)の関係が成立する。
Iring(ρ)・2πρdρ=−I(θ)・2πsinθdθ ・・・(3)
ρ/2=cot(θ/2) ・・・(4)
式(3)及び式(4)により、Iring(ρ)とI(θ)とが式(5)の関係を有する。
Iring(ρ)=1/((ρ/2)+1) ・I(θ)
=sin(θ/2)・I(θ) ・・・(5)
式(5)の光強度I(θ)に図12で示す発光強度Ib(θ)、Iy(θ)をそれぞれ代入し、z軸に垂直な平面上の波長が450nmの光の光強度Iring-b(ρ)及び波長が560nmの光の光強度Iring-y(ρ)を導出した。
図15は光強度Iring-b(ρ)、Iring-y(ρ)及び強度比Iring-y(ρ)/Iring-b(ρ)のラインプロファイルを示す図である。同図において、縦軸は光強度及び強度比を示し、横軸は半径ρを示している。尚、z軸に垂直な焦点Fを通る面と内周面13aとの交わる位置が半径ρ=2である。強度比Iring-y(ρ)/Iring-b(ρ)は色シフトを表し、焦点F近傍で急激に増加している。
以下、色シフトについて詳細に述べる。はじめに、図12に対応する発光強度がcosθで与えられる理想的なランバーシアン配光特性の光源の半値半幅(HWHM)は60°である。この光源の出射光を式(2)で与えられる内周面13aで反射した光強度のラインプロファイルは式(5)より、半径ρ=2√2で極大となる。この時の半径ρに対応する角度θは式(4)より、cosθ=1/3(θ≒70.5°)である。
即ち、光源から出射される光のうち角度θ≒70.5°近辺の光は式(2)で表される内周面13aで反射した後、光強度の最も強い領域をρ=2√2の位置にリング状に形成する。
理想的なランバーシアン配光特性(配光:cosθ)の光源の単位立体角あたりの光強度は軸上方向(θ=0゜)に対してθ≒70.5°では1/3である。しかしながら、角度θが大きく90°方向(z軸に垂直方向)に近い領域に放射される光ほど、内周面13aで反射した後に径方向の中心に近い位置に集光される。このため、z軸に垂直な面上の単位面積あたりの光強度では、θ=0°(ρ=∞)ではなく、θ=90°(ρ=2)に近いθ≒70.5°(ρ=2√2≒2.8)で光強度のラインプロファイルは極値(ここでは最大値)をとる。
次に、上記の発光強度Ib(θ)、Iy(θ)の光源に対する光強度Iring−b(ρ)、Iring−y(ρ)のラインプロファイルも同様に、ρ=2√2≒2.8 (θ≒70.5°)近傍で最大値をとる。
発光強度Ib(θ)、Iy(θ)の半値半幅はランバーシアンの場合よりも若干広く、それぞれ約62°、約64°である。このため、光強度Iring−b(ρ)、Iring−y(ρ)が最大値をとる半径ρはz軸に近づき、それぞれρ≒2.7(θ≒73°)、ρ≒2.6(θ≒76°)となる。
前述の図12の直交座標系で示す配光特性の発光強度Ib(θ)、Iy(θ)はそれぞれに得られる光束の積分値(全光束)が一致するように規格化している。このため、図15に示す強度比Iring−y(ρ)/Iring−b(ρ)が1のとき、色度に偏りがない基準値に相当する。強度比Iring−y(ρ)/Iring−b(ρ)が1よりも大きいと、基準値から黄色側にシフトしており、1よりも小さいと基準値から青色側にシフトしている。
ここでは、ρ=2√3(θ=60°)で強度比Iring−y(ρ)/Iring−b(ρ)が1となる。ρ=2√3〜2(θ=60°〜90°)の範囲では強度比Iring−y(ρ)/Iring−b(ρ)が1から2まで急増しており、黄色側に大きくシフトしている。
この基準値よりも黄色側にシフトした領域のほぼ中間(ρ=2.6、θ=75°)付近で光強度Iring−b(ρ)、Iring−y(ρ)のラインプロファイルが最大になる。このため、強度比Iring−y(ρ)/Iring−b(ρ)により示される黄色い領域と明るい領域とが重なる。その結果、光軸周辺のρ=2√3〜2(θ=60°〜90°、z=3〜1)の領域に黄色成分が強い光が集まったイエローリングとして視認される。
一方、イエローリングの外側のρ=2√3〜∞(θ=60°〜0°)の領域では、強度比Iring−y(ρ)/Iring−b(ρ)が1よりも小さく、青色側に僅かにシフトしている。また光強度Iring−b(ρ)、Iring−y(ρ)のラインプロファイルはともに単調減少している。
上記は説明を解りやすくするために放物面の内周面13aの焦点Fに点光源を配置した理想的な場合を示している。現実には光源3は有限の広がりを有し、光源3が焦点Fに対してずれて配置される場合やリフレクタ10の加工精度によって内周面13aの形状が放物線に対してずれて形成される場合がある。しかしながら、これらの場合も理想的な状態に近似され、同様の要因によってイエローリングが発生する。
また、青色LEDと黄色蛍光体を有する光源に対するイエローリングについて述べているが、他の光源においても図11に示すように黄色光の配光特性が青色光の配光特性に対して広がりを有する場合には、同様にイエローリングが発生する。
また、他の光源において、青色光の配光特性が黄色光の配光特性に対して広がりを有する場合がある。この場合も上記と同様の要因により、青色光が強調されたブルーリングが発生して照明光の色ムラが生じる。
前述の図2、図10に示すように、本実施形態はリフレクタ10の光反射部13の内周面13a上に光を散乱させる薄膜層17が設けられる。薄膜層17は内周面13aを形成する放物面の焦点Fから光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域D内の全体に形成される。この時、薄膜層17の軸方向の長さは焦点Fを下端として2δ(z=3〜1)である。
このため、イエローリングの発生要因となる角度θが60゜〜90゜の範囲の反射光が薄膜層17により散乱する。これにより、波長の異なる光の配光特性を近づけて照明光の黄色側への色シフトを抑制するとともに、この範囲の光強度のピークを低下させることができる。従って、イエローリングの発生を抑制することができる。
本実施形態によると、金属により形成した基材11の光反射部13の内周面13aが放物面に形成され、内周面13a上に光を散乱させる薄膜層17が設けられる。薄膜層17は内周面13aを形成する放物面の焦点Fから光出射口14に向かう方向の対称軸(z軸)に対して角度θが60゜〜90゜の環状領域Dの全体に形成される。この時、内周面13aを形成する放物面の焦点Fから頂点までの距離をδとしたときに環状領域Dの軸方向の長さは2δである。
これにより、焦点Fの近傍に光源3を配置した際に光出射口14から出射される照明光のイエローリングの発生を抑制し、照明光の色ムラを低減することができる。
また、薄膜層17がセラミックスを含むため反射率を高くすることができ、薄膜層17による光吸収損失を抑制することができる。加えて、セラミックスは耐熱性や耐光性が優れるため、薄膜層17を有するリフレクタ10を高出力の光源3の発熱や発光による過酷条件下でも用いることができる。
また、光反射部13の内周面13a上には、薄膜層17が形成される環状領域Dよりも光出射口14側の全体に薄膜層17の非形成部18が設けられる。これにより、非形成部18上の反射光の光吸収損失が小さく、リフレクタ10の集光性を向上することができる。
また、セラミックスは静電耐圧性が高いため、開口部15の周縁に薄膜層17を形成すると、開口部15に近接する光源3とリフレクタ10との短絡を防止することができる。
また、薄膜層17の膜厚を10μm以上に形成することにより、照明光の色ムラを確実に低減することができる。
また、薄膜層17がガラスのバインダーを含み、セラミックス及びガラスを主成分とすると、低温で薄膜層17を形成することができ、融点の低い基材11を用いることができる。
この時、セラミックス粒子及びガラス原料を含むセラミックス塗料を基材11に塗布してガラスをゾル・ゲル法により合成すると、より低温で薄膜層17を形成することができる。従って、リフレクタ10の精度劣化や酸化等の熱によるダメージを低減することができる。また、リフレクタ10の基材11を安価で加工が容易なアルミニウム系材料で形成することができる。従って、リフレクタ10及び照明装置1のコストを削減することができる。
また、セラミックスの粒子を含有した熱硬化性樹脂を基材11に塗布した後、乾燥・硬化させて薄膜層17を形成すると、リフレクタ10の熱によるダメージを低減できるとともに、リフレクタ10及び照明装置1のコストをより削減することができる。
また、薄膜層17を除く内周面13aを被覆する光透過部材または高反射率部材の絶縁体の保護層19を設けたので、内周面13aの酸化による反射率や集光性能の低下を防止するとともに、リフレクタ10の静電耐圧性を確保することができる。
また、保護膜19をアルミニウム系材料から成る基材11をアルマイト処理した陽極酸化被膜により形成すると、硬質で耐久性に優れた保護層19を形成することができる。この時、薄膜層17の形成後に保護膜19を形成すると、リフレクタ10の製造工数を削減することができる。
<第2実施形態>
次に、図16は第2実施形態の照明装置1の光反射部13の内周面13aの形状を示す正面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図10に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対して薄膜層17の形成領域が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
図16は前述の図10と同様に、内周面13aの座標を式(2)に基づいて示し、内周面13aを形成する放物面の頂点を原点に配置している。
薄膜層17は内周面13aを形成する放物面の焦点Fから光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域D内の全体に形成される。また、薄膜層17は環状領域Dから光出射口14側に距離εだけ延設される。
薄膜層17に対して光出射口14側の内周面13a全体が薄膜層17の非形成部18になっている。これにより、内周面13a上の少なくとも光出射口14側の端部には非形成部18が設けられる。非形成部18上には保護層19(図2参照)が設けられる。この時、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率は0%よりも大きく、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率は100%であるため外側よりも大きい。
これにより、第1実施形態と同様に、光出射口14から出射される照明光の色ムラを低減することができる。また、薄膜層17が環状領域Dの外側に延設されるため第1実施形態よりもリフレクタ10の集光性が低下するが、光出射口14から出射される照明光のスポット径を大きくすることができる。
また、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率が外側よりも大きいので、集光性の低下を抑制して照明光の色ムラを低減することができる。
尚、環状領域Dの外側の薄膜層17の膜厚を内側よりも薄く形成してもよい。これにより、環状領域Dの外側の薄膜層17による光吸収損失を低減し、リフレクタ10の集光性の低下を抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、図17は第3実施形態の照明装置1の光反射部13の内周面13aの形状を示す正面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図10に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対して薄膜層17の形成領域が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
図17は前述の図10と同様に、内周面13aの座標を式(2)に基づいて示し、内周面13aを形成する放物面の頂点を原点に配置している。
薄膜層17は内周面13aを形成する放物面の焦点Fから光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域D内に形成されるとともに環状領域Dから光出射口14側に距離εだけ延設される。また、薄膜層17は軸方向に並設される複数の帯状に形成される。
薄膜層17に対して光出射口14側の内周面13a全体及び各薄膜層17間が薄膜層17の非形成部18になっている。非形成部18上には保護層19(図2参照)が設けられる。これにより、内周面13a上の少なくとも光出射口14側の端部には非形成部18が設けられる。この時、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率は0%よりも大きく、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率は100%よりも小さいが環状領域Dの外側よりも大きい。
これにより、第1実施形態と同様に、照明光の色ムラを低減することができる。また、薄膜層17が環状領域Dの外側に延設されるため光出射口14から出射される照明光のスポット径を大きくすることができる。
また、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率が外側よりも大きいので、集光性の低下を抑制して照明光の色ムラを低減することができる。
尚、環状領域Dの内側のみに複数の帯状の薄膜層17を形成し、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率を0%にしてもよい。また、環状領域Dの外側の薄膜層17の膜厚を内側よりも薄く形成してもよい。
<第4実施形態>
次に、図18は第4実施形態の照明装置1の光反射部13の内周面13aの形状を示す正面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図10に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対して薄膜層17の形成領域が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
図18は前述の図10と同様に、内周面13aの座標を式(2)に基づいて示し、内周面13aを形成する放物面の頂点を原点に配置している。
薄膜層17は内周面13aを形成する放物面の焦点Fから光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域D内に形成されるとともに環状領域Dから光出射口14側に距離εだけ延設される。また、薄膜層17は周方向に並設される複数の帯状に形成される。
薄膜層17に対して光出射口14側の内周面13a全体及び各薄膜層17間が薄膜層17の非形成部18になっている。これにより、内周面13a上の少なくとも光出射口14側の端部には非形成部18が設けられる。非形成部18上には保護層19(図2参照)が設けられる。この時、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率は0%よりも大きく、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率は100%よりも小さいが環状領域Dの外側よりも大きい。
これにより、第1実施形態と同様に、照明光の色ムラを低減することができる。また、薄膜層17が環状領域Dの外側に延設されるため光出射口14から出射される照明光のスポット径を大きくすることができる。
また、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率が外側よりも大きいので、集光性の低下を抑制して照明光の色ムラを低減することができる。
尚、環状領域Dの内側のみに複数の帯状の薄膜層17を形成し、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率を0%にしてもよい。また、環状領域Dの外側の薄膜層17の膜厚を内側よりも薄く形成してもよい。
<第5実施形態>
次に、図19は第5実施形態の照明装置1の光反射部13の内周面13aの形状を示す正面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図10に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対して薄膜層17の形成領域が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
図19は前述の図10と同様に、内周面13aの座標を式(2)に基づいて示し、内周面13aを形成する放物面の頂点を原点に配置している。
薄膜層17は内周面13aを形成する放物面の焦点Fから光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域D内に形成されるとともに環状領域Dから光出射口14側に距離εだけ延設される。また、薄膜層17は複数のドット状に形成される。
薄膜層17に対して光出射口14側の内周面13a全体及び各薄膜層17間が薄膜層17の非形成部18になっている。これにより、内周面13a上の少なくとも光出射口14側の端部には非形成部18が設けられる。非形成部18上には保護層19(図2参照)が設けられる。この時、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率は0%よりも大きく、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率は100%よりも小さいが環状領域Dの外側よりも大きい。
これにより、第1実施形態と同様に、照明光の色ムラを低減することができる。また、薄膜層17が環状領域Dの外側に延設されるため光出射口14から出射される照明光のスポット径を大きくすることができる。
また、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率が外側よりも大きいので、集光性の低下を抑制して照明光の色ムラを低減することができる。
尚、環状領域Dの内側のみに複数のドット状の薄膜層17を形成し、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率を0%にしてもよい。また、環状領域Dの外側の薄膜層17の膜厚を内側よりも薄く形成してもよい。
<第6実施形態>
次に、図20は第6実施形態の照明装置1の光反射部13の内周面13aの形状を示す正面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図10に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対して薄膜層17の形成領域が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
図20は前述の図10と同様に、内周面13aの座標を式(2)に基づいて示し、内周面13aを形成する放物面の頂点を原点に配置している。
薄膜層17は内周面13aを形成する放物面の焦点Fから光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域Dを含む内周面13a全体に形成される。この時、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率は100%であり、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率も100%である。
これにより、第1実施形態と同様に、照明光の色ムラを低減することができる。また、薄膜層17が環状領域Dの外側に延設されるため光出射口14から出射される照明光のスポット径を大きくすることができる。尚、環状領域Dの外側の薄膜層17の膜厚を内側よりも薄く形成してもよい。
第1〜第6実施形態において、リフレクタ10の光反射部13の内周面13aを形成する放物面の焦点Fを開口部15上に配置しているが、開口部15に対して軸方向にずれた位置に配置してもよい。この場合も同様に、焦点Fから光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域Dに薄膜層17を設けることにより、同様の効果を得ることができる。即ち、少なくとも光出射口14の反対側(開口部15側)の端部に薄膜層17を設けることにより、照明光の色ムラを低減することができる。
この時、環状領域Dに対して光出射口14とは反対側の領域に薄膜層17の非形成部18を設けてもよい。そして、保護層19を開口部15の周縁に設けることにより、リフレクタ10と光源3との短絡を防止することができる。
また、光源3の放熱性を確保できる場合には、光出射口14の反対側を閉じた形状に内周面13aを形成し、光源3を光反射部13の内側に設置して焦点F近傍に配置してもよい。
<第7実施形態>
次に、図21、図22は第7実施形態の照明装置1の光反射部13の内周面13aの形状を示す斜視図及び正面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図10に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対して光反射部13の内周面13aの形状が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
光反射部13は対称軸(軸C)の方向の一端に光出射口14を開口して他端に開口部15を有した筒状に形成される。光反射部13の内周面13aは直線を軸Cの回りに回転した円錐面により形成される。光源3(図2参照)は開口部15の中心近傍に配置される。
薄膜層17は開口部15の中心から光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域D内の全体に形成される。この時、環状領域Dの外側の薄膜層17の面積占有率は0%であり、環状領域Dの内側の薄膜層17の面積占有率は100%である。
光反射部13の開口部15側の端部において、内周面13aの形状は開口部15の中心を焦点Fとした式(2)で示される放物面(図22において破線で示す)により近似することができる。この時、内周面13aに近似される放物面の焦点Fから頂点までの距離は式(1)に示すδである。
このため、第1実施形態に示す内周面13aが放物面の場合と同様に、イエローリングの発生要因となる角度θが60゜〜90゜の範囲の反射光が薄膜層17により散乱する。従って、照明光の色ムラを低減することができる。
本実施形態において、第2〜第6実施形態と同様に、薄膜層17を環状領域Dよりも光出射口14側に延設してもよく、複数の薄膜層17間に非形成部18を設けてもよい。
<第8実施形態>
次に、図23、図24は第8実施形態の照明装置1の光反射部13の内周面13aの形状を示す斜視図及び正面断面図である。説明の便宜上、前述の図21、図22に示す第7実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第7実施形態に対して光反射部13の内周面13aの形状が異なっている。その他の部分は第7実施形態と同様である。
光反射部13は対称軸(軸C)の方向の一端に光出射口14を開口して他端に開口部15を有した筒状に形成される。光反射部13の内周面13aは直線を軸Cの回りに回転した複数の円錐面を軸方向に連結した形状に形成される。光源3(図2参照)は開口部15の中心近傍に配置される。
薄膜層17は開口部15の中心から光出射口14に向かう軸方向に対する角度θが60゜〜90゜の環状領域D内の全体に形成される。
光反射部13の開口部15側の端部において、内周面13aの形状は開口部15の中心を焦点Fとした式(2)で示される放物面(図24において破線で示す)により近似することができる。このため、イエローリングの発生要因となる角度θが60゜〜90゜の範囲の反射光が薄膜層17により散乱する。従って、照明光の色ムラを低減することができる。
また、内周面13aを複数の円錐面により形成するため第7実施形態よりも内周面13aの形状を放物面に近づけることができ、集光性を向上することができる。
本実施形態において、第2〜第6実施形態と同様に、薄膜層17を環状領域Dよりも光出射口14側に延設してもよく、複数の薄膜層17間に非形成部18を設けてもよい。
<第9実施形態>
次に、図25は第9実施形態の照明装置1の光反射部13の内周面13aの形状を示す斜視図及び正面断面図である。説明の便宜上、前述の図23、図24に示す第8実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第8実施形態に対して光反射部13の内周面13aの形状が異なっている。その他の部分は第8実施形態と同様である。
光反射部13の内周面13aは複数の多角錐台を軸方向に連結した形状に形成される。また、内周面13aの対称軸(軸C)を含む断面形状が第8実施形態と同一になっている。これにより、第8実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、内周面13aを複数の多角錐台により形成するため第7実施形態よりも内周面13aの断面形状を放物線に近づけることができ、集光性を向上することができる。
本実施形態において、第2〜第6実施形態と同様に、薄膜層17を環状領域Dよりも光出射口14側に延設してもよく、複数の薄膜層17間に非形成部18を設けてもよい。
第7〜第9実施形態において、光反射部13の開口部15の中心を環状領域Dの範囲を示す角度θの原点としているが、開口部15の中心から光出射口14側に軸方向にずれた位置を角度θの原点としてもよい。これにより、該原点近傍に光源3を配置することにより、同様の効果を得ることができる。即ち、少なくとも光出射口14の反対側(開口部15側)の端部に薄膜層17を設けることにより、照明光の色ムラを低減することができる。
本発明によると、屋内(工場、スポーツ施設、ホール、舞台等)の高所照明、イベント会場等の大型照明、店舗等のディスプレイ照明、夜間街灯、看板用スポットライト、建造物や建築物のライトアップ照明、空港等の誘導灯、懐中電燈、手元用スポットライト等の照明装置に利用することができる。
1 照明装置
2 ヒートシンク
3 光源
4 発光モジュール
5 基板
6 発光素子
7 封止樹脂
8 枠体
10 リフレクタ
11 基材
12 外枠部
13 光反射部
13a 内周面
14 光出射口
15 開口部
17 薄膜層
18 非形成部
19 保護層
C 軸
D 環状領域
F 焦点

Claims (7)

  1. 軸方向の一端に開口した光出射口に向かって内周面を拡径した金属製の基材を備える照明用リフレクタにおいて、前記内周面上の少なくとも前記光出射口に対して反対側の端部にセラミックスを含む薄膜により形成されるとともに光を散乱させる薄膜層を設け、
    前記内周面が放物面に形成され、該放物面の焦点から前記光出射口に向かう軸方向に対して60゜〜90゜の環状領域内の全体に前記薄膜層を形成し、前記環状領域外の前記薄膜層の面積占有率が100%よりも小さいことを特徴とする照明用リフレクタ。
  2. 軸方向の一端に開口した光出射口に向かって内周面を拡径した金属製の基材を備える照明用リフレクタにおいて、前記内周面上の少なくとも前記光出射口に対して反対側の端部にセラミックスを含む薄膜により形成されるとともに光を散乱させる薄膜層を設け、
    前記基材が前記光出射口の反対側の端部に開口部を有した筒状に形成され、前記開口部の中心から前記光出射口に向かう軸方向に対して60゜〜90゜の環状領域内の全体に前記薄膜層を形成し、前記環状領域外の前記薄膜層の面積占有率が100%よりも小さいことを特徴とする照明用リフレクタ。
  3. 前記基材と前記薄膜層との間に緩衝層を設け、前記緩衝層の線膨張率が前記基材の線膨張率よりも小さく、前記薄膜層の線膨張率よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明用リフレクタ。
  4. 前記環状領域外の前記薄膜層の膜厚が前記環状領域内の前記薄膜層の膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の照明用リフレクタ。
  5. 前記薄膜層がセラミックス及びガラスを主成分とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか記載の照明用リフレクタ。
  6. 前記薄膜層を除く前記内周面を被覆する保護層を設け、前記基材がアルミニウム系材料から成るとともに、前記保護層が前記基材の陽極酸化皮膜から成ることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の照明用リフレクタ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の照明用リフレクタと、前記照明用リフレクタの軸上であって前記光出射口に対して反対側の端部に配される光源とを備え、前記光源の黄色光の配光特性と青色光の配光特性とが異なることを特徴とする照明装置。
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