JP6089412B2 - 圧縮機 - Google Patents

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JP6089412B2
JP6089412B2 JP2012039391A JP2012039391A JP6089412B2 JP 6089412 B2 JP6089412 B2 JP 6089412B2 JP 2012039391 A JP2012039391 A JP 2012039391A JP 2012039391 A JP2012039391 A JP 2012039391A JP 6089412 B2 JP6089412 B2 JP 6089412B2
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Description

本発明は、クランクピンを有するシャフトに固定されるロータと、ロータの軸方向端面
に配置されるバランスウェイトを備えた圧縮機に関する。
従来から、圧縮機として、ロータとステータを有する駆動機構と、クランクピンを有する
シャフトと、ガス冷媒の圧縮を行う圧縮機構とを備えるものが知られている。ロータには
永久磁石が埋設されており、ステータにはコイルが巻回されている。コイルを流れる電流
と磁石磁束とによって発生した電磁力によって、ロータはシャフトと共に回転駆動される
また、この圧縮機では、クランクピンにより生じた回転バランスの不均衡を防止するた
めに、ロータの軸方向両端面にはバランスウェイトがそれぞれ配置されている。ロータの
上端面に配置された上バランスウェイトはロータの下端面に配置された下バランスウェイ
トに対し、回転方向に180度位相が異なる位置に配置されている。
特開平9−200986号公報
しかしながら、シャフトにわずかでもたわみが生じると、上バランスウェイトに作用す
る遠心力がたわみを助長する方に働くため、シャフトのたわみが大きくなり、ロータがこ
の上バランスウェイト側に傾く場合がある。これにより、ロータとステータとの間の隙間
の大きさが不均一となるため、ロータとステータとの間の磁束密度が不均一となり、その
結果、ステータに対して径方向の電磁加振力が生じる。この電磁加振力は、圧縮機の騒音
や振動を増大させる原因となる。
そこで、本発明は、電磁加振力を低減できる圧縮機を提供することを目的とする。
第1の発明に係る圧縮機は、ステータと、
前記ステータの内側に配置されたロータと、
前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
置された下バランスウェイトとを備え、
前記ロータは、
磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
とも1つにおいて軸方向に延在し、前記ロータを構成するロータコアの上端から下端まで
上下方向に延在する空隙とを有し、
前記複数の磁極部は、対向する2つの磁極部同士のいずれかが、前記ロータの回転軸に
対して非対称に設けられた前記空隙を有し、
前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部にまたがって配置されており、当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有し、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
合計が、前記上バランスウェイトが配置されていない前記磁極部に設けられた前記空隙の
周方向角度の合計よりも大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置されている2つの磁極部にそれぞれ空隙を設けるため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
第2の発明に係る圧縮機は、ステータと、
前記ステータの内側に配置されたロータと、
前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
置された下バランスウェイトとを備え、
前記ロータは、
磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
とも1つにおいて軸方向に延在し、前記ロータを構成するロータコアの上端から下端まで
上下方向に延在する空隙とを有し、
前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部にまたがって配置されており、当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有し、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
合計が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部と対向する前記磁極部に設けら
れた前記空隙の周方向角度の合計よりも大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置されている2つの磁極部にそれぞれ空隙を設けるため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
第3の発明に係る圧縮機は、第1または第2の発明において、前記空隙が、前記上バラ
ンスウェイトが配置された前記磁極部だけに設けられていることを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置された磁極部だけに空隙が設けられている
ため、上バランスウェイトが配置されていない磁極部にも空隙を設ける場合に比べて、加
工工程を簡略化できる。
第4の発明に係る圧縮機は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記空隙が、前記
磁極部の外周面に設けられた切欠きであることを特徴とする。
この圧縮機では、空隙が切欠きで構成されているため、空隙が孔の場合に比べて空隙を
形成しやすい。
第5の発明に係る圧縮機は、第1〜第4の発明のいずれかにおいて、前記上バランスウ
ェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の径方向長さが、前記上バランスウ
ェイトの中心に近いほど大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、空隙の径方向長さが上バランスウェイトの中心に近いほど大きいため
、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、上バランスウェイトが配置されている磁
極部とステータとの間の磁束密度が増大するのをより効果的に防止でき、ロータとステー
タとの間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
の発明に係る圧縮機は、第1〜第の発明のいずれかにおいて、軸方向から見て前
記上バランスウェイトの中心に最も近い前記磁極部が、前記空隙を有していることを特徴
とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトの中心に最も近い磁極部に空隙を設けるため、ロ
ータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアン
バランスをより確実に防止できる。
第7の発明に係る圧縮機は、ステータと、
前記ステータの内側に配置されたロータと、
前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
置された下バランスウェイトとを備え、
前記ロータは、
磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
とも1つにおいて軸方向に延在し、前記ロータを構成するロータコアの上端から下端まで
上下方向に延在する空隙とを有し、
前記複数の磁極部は、対向する2つの磁極部同士のいずれかが、前記ロータの回転軸に
対して非対称に設けられた前記空隙を有し、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
合計が、前記上バランスウェイトが配置されていない前記磁極部に設けられた前記空隙の
周方向角度の合計よりも大きく、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第1空隙が設けられ、
前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
より大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置された
磁極部に設けられた第1空隙の径方向長さが、上バランスウェイトが配置されていない磁
極部に設けられた第2空隙の径方向長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイト
側に傾いた際に、第1空隙が設けられた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するの
をより効果的に防止でき、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止で
きる。
第8の発明に係る圧縮機は、ステータと、
前記ステータの内側に配置されたロータと、
前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
置された下バランスウェイトとを備え、
前記ロータは、
磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
とも1つにおいて軸方向に延在し、前記ロータを構成するロータコアの上端から下端まで
上下方向に延在する空隙とを有し、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
合計が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部と対向する前記磁極部に設けら
れた前記空隙の周方向角度の合計よりも大きく、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第1空隙が設けられ、
前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
より大きいことを特徴とする圧縮機。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置された
磁極部に設けられた第1空隙の径方向長さが、上バランスウェイトが配置されていない磁
極部に設けられた第2空隙の径方向長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイト
側に傾いた際に、第1空隙が設けられた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するの
をより効果的に防止でき、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止で
きる。
第9の発明に係る圧縮機は、ステータと、
前記ステータの内側に配置されたロータと、
前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
置された下バランスウェイトとを備え、
前記ロータは、
磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
とも1つにおいて軸方向に延在する空隙とを有し、
前記複数の磁極部は、対向する2つの磁極部同士のいずれかが、前記ロータの回転軸に
対して非対称に設けられた前記空隙を有し、
前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部にまたがって配置されており、
当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有し、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
合計が、前記上バランスウェイトが配置されていない前記磁極部に設けられた前記空隙の
周方向角度の合計よりも大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置されて
いる2つの磁極部にそれぞれ空隙を設けるため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた
際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
第10の発明に係る圧縮機は、ステータと、
前記ステータの内側に配置されたロータと、
前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
置された下バランスウェイトとを備え、
前記ロータは、
磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
とも1つにおいて軸方向に延在する空隙とを有し、
前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部にまたがって配置されており、
当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有し、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の合
計が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部と対向する前記磁極部に設けられ
た前記空隙の周方向角度の合計よりも大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置されて
いる2つの磁極部にそれぞれ空隙を設けるため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた
際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
第11の発明に係る圧縮機は、前記空隙が、前記上バランスウェイトが配置された前記
磁極部だけに設けられていることを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置された磁極部だけに空隙が設けられている
ため、上バランスウェイトが配置されていない磁極部にも空隙を設ける場合に比べて、加
工工程を簡略化できる。
第12の発明に係る圧縮機は、前記空隙が、前記磁極部の外周面に設けられた切欠きで
あることを特徴とする。
この圧縮機では、空隙が切欠きで構成されているため、空隙が孔の場合に比べて空隙を
形成しやすい。
第13の発明に係る圧縮機は、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設け
られた前記空隙の径方向長さが、前記上バランスウェイトの中心に近いほど大きいことを
特徴とする。
この圧縮機では、空隙の径方向長さが上バランスウェイトの中心に近いほど大きいため
、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、上バランスウェイトが配置されている磁
極部とステータとの間の磁束密度が増大するのをより効果的に防止でき、ロータとステー
タとの間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
第14の発明に係る圧縮機は、軸方向から見て前記上バランスウェイトの中心に最も近
い前記磁極部が、前記空隙を有していることを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトの中心に最も近い磁極部に空隙を設けるため、ロ
ータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアン
バランスをより確実に防止できる。
第15の発明に係る圧縮機は、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第
1空隙が設けられ、
前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
より大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置された磁極部に設けられた第1空隙の径方
向長さが、上バランスウェイトが配置されていない磁極部に設けられた第2空隙の径方向
長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、第1空隙が設けら
れた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのをより効果的に防止でき、ロータと
ステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
第16の発明に係る圧縮機は、ステータと、
前記ステータの内側に配置されたロータと、
前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
置された下バランスウェイトとを備え、
前記ロータは、
磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
とも1つにおいて軸方向に延在する空隙とを有し、
前記複数の磁極部は、対向する2つの磁極部同士のいずれかが、前記ロータの回転軸に
対して非対称に設けられた前記空隙を有し、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
合計が、前記上バランスウェイトが配置されていない前記磁極部に設けられた前記空隙の
周方向角度の合計よりも大きく、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第1空隙が設けられ、
前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
より大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置された
磁極部に設けられた第1空隙の径方向長さが、上バランスウェイトが配置されていない磁
極部に設けられた第2空隙の径方向長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイト
側に傾いた際に、第1空隙が設けられた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するの
をより効果的に防止でき、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止で
きる。
第17の発明に係る圧縮機は、ステータと、
前記ステータの内側に配置されたロータと、
前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
置された下バランスウェイトとを備え、
前記ロータは、
磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
とも1つにおいて軸方向に延在する空隙とを有し、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
合計が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部と対向する前記磁極部に設けら
れた前記空隙の周方向角度の合計よりも大きく、
前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第1空隙が設けられ、
前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
より大きいことを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置された
磁極部に設けられた第1空隙の径方向長さが、上バランスウェイトが配置されていない磁
極部に設けられた第2空隙の径方向長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイト
側に傾いた際に、第1空隙が設けられた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するの
をより効果的に防止でき、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止で
きる。
第18の発明に係る圧縮機は、前記空隙が、前記磁極部の外周面に設けられた切欠きで
あることを特徴とする。
この圧縮機では、空隙が切欠きで構成されているため、空隙が孔の場合に比べて空隙を
形成しやすい。
第19の発明に係る圧縮機は、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設け
られた前記空隙の径方向長さが、前記上バランスウェイトの中心に近いほど大きいことを
特徴とする。
この圧縮機では、空隙の径方向長さが上バランスウェイトの中心に近いほど大きいため
、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、上バランスウェイトが配置されている磁
極部とステータとの間の磁束密度が増大するのをより効果的に防止でき、ロータとステー
タとの間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
第20の発明に係る圧縮機は、前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部
にまたがって配置されており、
当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有していることを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトが配置されている2つの磁極部にそれぞれ空隙を
設けるため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電
磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
第21の発明に係る圧縮機は、軸方向から見て前記上バランスウェイトの中心に最も近
い前記磁極部が、前記空隙を有していることを特徴とする。
この圧縮機では、上バランスウェイトの中心に最も近い磁極部に空隙を設けるため、ロ
ータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアン
バランスをより確実に防止できる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明および第2の発明では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙
を設けているため、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙
を設けない場合よりも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度
を低減できる。そのため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウ
ェイトが配置されている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止できるた
め、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置されている2つの磁極部にそれぞれ空隙を設けるため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
第3の発明では、上バランスウェイトが配置された磁極部だけに空隙が設けられている
ため、上バランスウェイトが配置されていない磁極部にも空隙を設ける場合に比べて、加
工工程を簡略化できる。
第4の発明では、空隙が切欠きで構成されているため、空隙が孔の場合に比べて空隙を
形成しやすい。
第5の発明では、空隙の径方向長さが上バランスウェイトの中心に近いほど大きいため
、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、上バランスウェイトが配置されている磁
極部とステータとの間の磁束密度が増大するのをより効果的に防止でき、ロータとステー
タとの間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
の発明では、上バランスウェイトの中心に最も近い磁極部に空隙を設けるため、ロ
ータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアン
バランスをより確実に防止できる。
第7の発明では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置された
磁極部に設けられた第1空隙の径方向長さが、上バランスウェイトが配置されていない磁
極部に設けられた第2空隙の径方向長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイト
側に傾いた際に、第1空隙が設けられた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するの
をより効果的に防止でき、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止で
きる。
第8の発明では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置された
磁極部に設けられた第1空隙の径方向長さが、上バランスウェイトが配置されていない磁
極部に設けられた第2空隙の径方向長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイト
側に傾いた際に、第1空隙が設けられた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するの
をより効果的に防止でき、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止で
きる。
第9の発明では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているため
、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合よ
りも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。そ
のため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置され
ている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータと
の間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置されて
いる2つの磁極部にそれぞれ空隙を設けるため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた
際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
第10の発明では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているた
め、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合
よりも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。
そのため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置さ
れている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータ
との間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置され
ている2つの磁極部にそれぞれ空隙を設けるため、ロータが上バランスウェイト側に傾い
た際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
第11の発明では、上バランスウェイトが配置された磁極部だけに空隙が設けられてい
るため、上バランスウェイトが配置されていない磁極部にも空隙を設ける場合に比べて、
加工工程を簡略化できる。
第12の発明では、空隙が切欠きで構成されているため、空隙が孔の場合に比べて空隙
を形成しやすい。
第13の発明では、空隙の径方向長さが上バランスウェイトの中心に近いほど大きいた
め、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、上バランスウェイトが配置されている
磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのをより効果的に防止でき、ロータとステ
ータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
第14の発明では、上バランスウェイトの中心に最も近い磁極部に空隙を設けるため、
ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のア
ンバランスをより確実に防止できる。
第15の発明では、上バランスウェイトが配置された磁極部に設けられた第1空隙の径
方向長さが、上バランスウェイトが配置されていない磁極部に設けられた第2空隙の径方
向長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、第1空隙が設け
られた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのをより効果的に防止でき、ロータ
とステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
第16の発明では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているた
め、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合
よりも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。
そのため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置さ
れている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータ
との間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置され
た磁極部に設けられた第1空隙の径方向長さが、上バランスウェイトが配置されていない
磁極部に設けられた第2空隙の径方向長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイ
ト側に傾いた際に、第1空隙が設けられた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大する
のをより効果的に防止でき、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止
できる。
第17の発明では、上バランスウェイトが配置されている磁極部に空隙を設けているた
め、磁石とステータとの間に生じる磁束は、空隙を通過した分だけ、空隙を設けない場合
よりも弱くなる。つまり、この磁極部とステータとの間に生じる磁束密度を低減できる。
そのため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた場合に、上バランスウェイトが配置さ
れている磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータとステータ
との間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。また、上バランスウェイトが配置され
た磁極部に設けられた第1空隙の径方向長さが、上バランスウェイトが配置されていない
磁極部に設けられた第2空隙の径方向長さよりも大きいので、ロータが上バランスウェイ
ト側に傾いた際に、第1空隙が設けられた磁極部とステータとの間の磁束密度が増大する
のをより効果的に防止でき、ロータとステータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止
できる。
第18の発明では、空隙が切欠きで構成されているため、空隙が孔の場合に比べて空隙
を形成しやすい。
第19の発明では、空隙の径方向長さが上バランスウェイトの中心に近いほど大きいた
め、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、上バランスウェイトが配置されている
磁極部とステータとの間の磁束密度が増大するのをより効果的に防止でき、ロータとステ
ータとの間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
第20の発明では、上バランスウェイトが配置されている2つの磁極部にそれぞれ空隙
を設けるため、ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の
電磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
第21の発明では、上バランスウェイトの中心に最も近い磁極部に空隙を設けるため、
ロータが上バランスウェイト側に傾いた際に、ロータとステータとの間の電磁加振力のア
ンバランスをより確実に防止できる。
本発明の実施形態に係る圧縮機の縦断面図である。 図1のA−A線に沿ったロータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る圧縮機のロータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る圧縮機のロータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る圧縮機のロータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る圧縮機のロータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る圧縮機のロータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る圧縮機のロータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る圧縮機のロータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る圧縮機の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の圧縮機1は、冷媒を圧縮する圧縮機構6と、圧縮機構
6の上方に配置され、シャフト7を介して圧縮機構6を駆動する駆動機構8と、これらを
収容するケーシング2とを備える。圧縮機1は、吸入管3から導入された冷媒(例えばC
O2)を圧縮して排出管4から排出する。この圧縮機1は、例えば空調装置などの冷凍サ
イクルに組み込まれて使用され、図1に示す向き、即ち、シャフト7の向きが上下方向と
なる向きに設置される。
ケーシング2の上部には、圧縮機構6で圧縮された冷媒を排出するための排出管4と、
駆動機構8の後述するステータ20のコイル23に電流を供給するためのターミナル端子
5が設けられている。なお、図1では、このコイル23とターミナル端子5とを接続する
配線を省略している。また、ケーシング2の側部には、圧縮機1に冷媒を導入するための
吸入管3が設けられている。ケーシング2内の底部には、圧縮機構6の摺動部の動作を滑
らかにすると共に、圧縮機構6の隙間をシールするための潤滑油Lが貯留されている。
圧縮機構6は、シリンダ11と、シリンダ11の内部に配置されるピストン12と、シ
リンダ11の上側に配置されるフロントヘッド13と、フロントヘッド13の上側に配置
されるマフラー部材14と、シリンダ11の下側に配置されるリアヘッド15とを備えて
いる。
シリンダ11の中央部には、円形孔である圧縮室11aが形成されている。また、シリ
ンダ11には、吸入管3から供給される冷媒を圧縮室11a内に冷媒を導入するための吸
入路11bが形成されている。シャフト7は、圧縮室11a内の位置にクランクピン7a
を有している。クランクピン7aは、略円柱状であって、その中心軸(以下、偏心軸とい
う)がシャフト7の回転中心に対して偏心している。
ピストン12は、シャフト7のクランクピン7aに装着された円環状のローラと、ロー
ラの外周面から径方向外側に突出し、シリンダ11に揺動可能に支持されたブレードとに
よって構成される。シャフト7を回転させると、ピストン12のローラは、その外周部を
圧縮室11aの内周面に沿って、シャフト7の回転軸回りを回転移動する。これにより、
ピストン12によって仕切られた圧縮室11a内の2つの空間の容積が変化するため、圧
縮室11a内で冷媒が圧縮される。
フロントヘッド13は、ケーシング2の内周面に固定されている。フロントヘッド13
には、圧縮室11aで圧縮された冷媒を吐出するための吐出孔(図示省略)が形成されて
おり、フロントヘッド13の上面には吐出孔の出口を開閉する弁機構(図示省略)が取り
付けられている。また、フロントヘッド13の外周部には、冷媒および潤滑油を通過させ
るための油戻し孔(図示省略)が上下方向に貫通して形成されている。
マフラー部材14は、弁機構を覆うようにフロントヘッド13の上面に取り付けられて
いる。マフラー部材14とフロントヘッド13との間に形成されるマフラー空間によって
、冷媒の吐出に伴う騒音が低減される。マフラー部材14には、マフラー空間内の冷媒を
吐出する吐出口(図示省略)が形成されている。
圧縮室11aの冷媒圧力が所定の圧力以上になると、フロントヘッド13に設けられた
弁機構が開弁して、圧縮室11a内の冷媒と潤滑油が、マフラー空間に吐出される。そし
て、マフラー空間から吐出された冷媒は、ロータ30とステータ20との間のエアギャッ
プ8a等を通って、駆動機構8の上方に移動する。
駆動機構8は、ケーシング2の内周面に固定された略円筒状のステータ20と、このス
テータ20の径方向内側にエアギャップ8aを介して配置された円筒状のロータ30と、
ロータ30の上面に配置された上バランスウェイト41と、ロータ30の下面に配置され
た下バランスウェイト42とを備える。
バランスウェイト41、42は、クランクピン7aとピストン12の偏心回転によりシ
ャフト7およびロータ30が傾くのを防止するために設けられている。図2に示すように
、バランスウェイト41、42は、略C字状の板状部材であって、その周方向角度は約1
20°である。ロータ30の上面に配置される上バランスウェイト41は、上下方向から
見て、回転軸に対して偏心軸側に配置されており、ロータ30の下面に配置される下バラ
ンスウェイト42は、上バランスウェイト41と180度位相が異なる位置に配置されて
いる。
ステータ20は、ケーシング2の内周面に固定された略円筒状のステータコア21と、
ステータコア21の上下両端部に取り付けられたインシュレータ22と、ステータコア2
1およびインシュレータ22の内周部に巻回されたコイル23とを有する。ステータコア
21は例えば積層された電磁鋼板からなり、インシュレータ22は非磁性体材料で形成さ
れている。ステータコア21の外周部には、上下方向に延びる複数の溝部(図示省略)が
形成されており、この溝部とケーシング2との間を冷媒および潤滑油が通過する。インシ
ュレータ22は、ステータコア21とコイル23とを絶縁するために設けられている。
ロータ30は、シャフト7の外周面に固定された円筒状のロータコア31と、このロー
タコア31に埋設された4つの永久磁石32と、このロータコア31の上下両端部に一体
的に取り付けられた非磁性体材料からなる環状の端板33とを有する。なお、図2では、
ロータコア31の断面を示すハッチングを省略している。コイル23を流れる電流と、ロ
ータコア31に生じる磁束とによって発生した電磁力によって、ロータ30はシャフト7
と共に回転する。
ロータコア31は、複数の薄板状の電磁鋼板が積層されたものであって、上下方向に貫
通する4つの孔31aが周方向に並んで形成されている。孔31aの両端開口は、端板3
3によって塞がれている。孔31aは、矩形板状の永久磁石32が嵌挿される磁石挿通部
31bと、磁石挿通部31bの周方向両端からロータコア31の外周面側に延びる短絡防
止部31cとで構成されている。
4つの磁石挿通部31bは、周方向に隣り合う磁石挿通部31bが直交し、且つ、開口
幅(永久磁石32の厚み方向の開口幅)がロータコア31の径方向に沿うように形成され
ている。磁石挿通部31bに配置される永久磁石32は、例えば希土類磁石(例えばネオ
ジム、鉄、ホウ素を主成分とした希土類磁石)であって、その厚み方向の両端面が磁極面
となっている。4つの永久磁石32は、周方向に隣り合う永久磁石32の磁極面の磁性が
逆向きになるように配置されている。
短絡防止部31cは、永久磁石32の厚さ方向両面において磁束が短絡するのを防止す
るために設けられている。
また、ロータコア31には、バランスウェイト41、42を固定するためのリベット4
3が挿通される4つのリベット挿通孔31dと、冷媒および潤滑油を通過させるための2
つの通風孔31eが、上下方向に貫通して形成されている。なお、リベット挿通孔と通風
孔は、端板33にも形成されている。
ロータコア31において、永久磁石32が配置される孔31aが形成された周方向範囲
は磁極50を構成している。つまり、ロータコア31は、周方向に並んだ4つの磁極50
を有する。なお、図2では、1つの磁極50を格子状のハッチングで表示するとともに、
この磁極50の周方向端部を二点鎖線で表示している。
また、磁極50における孔31aの径方向外側の領域を磁極部51とする。ロータコア
31は、周方向に並んだ4つの磁極部51を有する。上述したように、周方向に隣り合う
永久磁石32の磁極面の磁性が逆向きとなっているため、周方向に隣り合う磁極部51に
生じる磁束の向きは逆方向である。上バランスウェイト41は、周方向に隣り合う2つの
磁極部51aにまたがって配置されており、下バランスウェイト42は、残りの2つの磁
極部51bにまたがって配置されている。なお、図2では、磁極部51aをドットのハッ
チングで表示している。
2つの磁極部51aの外周面には、それぞれ切欠き(空隙)52が形成されている。切
欠き52は、ロータコア31の上端から下端まで上下方向に延在している。一方、磁極部
51bには切欠きは形成されていない。したがって、対向する磁極部51a、51bには
、ロータ30の回転軸に対して非対称に切欠きが形成されている。また、磁極部51aに
設けられた切欠きの周方向角度の合計は、磁極部51bに設けられた切欠きの周方向角度
の合計(本実施形態では0)よりも大きい。
本実施形態の圧縮機1では、切欠き52とステータ20との間のエアギャップ8aは、
切欠き52が設けられていない箇所とステータ20との間のエアギャップ8bよりも大き
くなっている。永久磁石32とステータ20との間に生じる磁束密度は、エアギャップ8
aが大きいほど小さくなるため、切欠き52とステータ20との間に生じる磁束密度は、
切欠き52が設けられていない箇所の磁束密度よりも小さくなる。そのため、ロータ30
が上バランスウェイト41側に傾いた場合に、上バランスウェイト41が配置されている
磁極部51aとステータ20との間のエアギャップ8aが狭くなっても、磁極部51aと
ステータ20との間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータ30とステータ20との
間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
また、本実施形態では、上バランスウェイト41が配置された磁極部51aだけに切欠
き52を設けているため、磁極部51bにも切欠きを設ける場合に比べて、加工工程を簡
略化できる。
また、本実施形態では、上バランスウェイト41が配置された2つの磁極部51aにそ
れぞれ切欠き52を設けているため、2つの磁極部51aの一方にのみ切欠き52を設け
る場合に比べて、ロータ30とステータ20との間の電磁加振力のアンバランスをより確
実に防止できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成は、上記実施形
態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説
明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味およ
び範囲内でのすべての変更が含まれる。後述する変更形態は、適宜組み合わせて実施する
ことも可能である。なお、変更形態を示す図4〜図9では、リベット挿通孔31dおよび
通風孔31eの表示は省略している。また、上バランスウェイト41が配置される磁極部
にはドットのハッチングを表示している。
上記実施形態では、ロータコア31には永久磁石32が配置される孔31aが4つ形成
されているが、例えば図3〜図5に示すロータコア231、331、431のように、永
久磁石232が配置される孔231aが6つ形成されていてもよい。また、永久磁石が配
置される孔の数は8つ以上であってもよい。
上記実施形態では、4つの永久磁石32のそれぞれが1つの界磁磁極を構成しているが
、例えば1つの界磁磁極が複数の永久磁石によって構成されていてもよい。例えば図2に
おける各永久磁石32がそれぞれ複数の永久磁石に分割された構成であってもよい。
上記実施形態では、各バランスウェイト41、42の周方向角度は約120°であるが
、これより大きくても小さくてもよい。また、上記実施形態では、バランスウェイト41
、42の平面視の形状は略C字状であるが、これに限定されるものではなく、例えば円形
状や矩形状などの多角形状であってもよい。
上記実施形態では、上バランスウェイト41は、周方向に隣り合う2つの磁極部51a
をまたがって配置されているが、例えば、1つの磁極部にのみ配置されていてもよく、ま
た例えば図3、図4、図6に示すように、3つ以上の磁極部251a、551aにまたが
って配置されていてもよい。
上記実施形態では、切欠き52は、1つの磁極部51に対して1つだけ設けられている
が、1つの磁極部に対して複数の切欠きが形成されていてもよい。
上記実施形態では、切欠き52の深さ(径方向長さ)は一定であるが、周方向にわたっ
て変化していてもよい。例えば図8に示すように、切欠き752の深さが、上バランスウ
ェイト41の周方向中心に近いほど長くなっていてもよい。
上記実施形態では、上バランスウェイト41が配置されていない磁極部51bには切欠
きは設けられていないが、以下の2つ条件のいずれかを満たせば、例えば図5〜図7に示
すように上バランスウェイト41が配置されていない磁極部に切欠きを設けてもよい。
第1の条件は、対向する2つの磁極部同士のいずれかが、回転軸に対して非対称に設け
られた切欠きを有し、且つ、上バランスウェイト41が配置された磁極部に設けられた切
欠き52の周方向角度の合計が、上バランスウェイト41が配置されていない磁極部に設
けられた切欠きの周方向角度の合計よりも大きいという条件であり、第2の条件は、上バ
ランスウェイト41が配置された磁極部に設けられた切欠きの周方向角度の合計が、上バ
ランスウェイト41が配置された磁極部と対向する磁極部に設けられた切欠きの周方向角
度の合計よりも大きいという条件である。
図5に示すロータコア431では、磁極部の数が6つであって、上バランスウェイト4
1が配置された2つの磁極部451aにそれぞれ切欠き452が形成されており、上バラ
ンスウェイト41が配置されていない4つの磁極部451bにそれぞれ切欠き453が形
成されている。2つの切欠き452の周方向角度の合計は、上バランスウェイト41が配
置された2つの磁極部451aと対向する磁極部451bに設けられた2つの切欠き45
3の周方向角度の合計よりも大きく、4つの切欠き453の周方向角度の合計よりも小さ
い。したがって、図5では、第2の条件を満たしている。
図6に示すロータコア531では、磁極部の数が4つであって、上バランスウェイト4
1が配置された3つの磁極部551aにそれぞれ切欠き552が形成されており、上バラ
ンスウェイト41が配置されていない1つの磁極部551bに切欠き553が形成されて
いる。3つの切欠き552の周方向角度の合計は、切欠き553の周方向角度の合計より
も大きい。したがって、図6は、第1の条件を満たしている。なお、図6では、全数の半
分以上の磁極部にまたがって上バランスウェイト41が配置されているため、第2の条件
は成立しない。
図7に示すロータコア631では、磁極部の数が4つであって、上バランスウェイト4
1が配置された2つの磁極部51aにそれぞれ切欠き52が形成されており、上バランス
ウェイト41が配置されていない2つの磁極部51bにそれぞれ切欠き653が形成され
ている。2つの切欠き52の周方向角度の合計は、2つの切欠き653の周方向角度の合
計よりも大きい。2つの磁極部51bは、上バランスウェイト41が配置された磁極部5
1aに対向していることから、図6では、第1の条件と第2の条件の両方を満たしている
図5〜図7では、上バランスウェイト41が配置されている磁極部に設けられた切欠き
の深さ(径方向長さ)は、上バランスウェイト41が配置されていない磁極部に設けられ
た切欠きの深さと同じであるが、上バランスウェイト41が配置されていない磁極部に設
けられた切欠きの深さよりも大きくてもよい。
例えば、図8では、上バランスウェイト41が配置されている磁極部51aに設けられ
た切欠き(第1空隙)752の深さと、上バランスウェイトが配置されていない磁極部5
1bに設けられた切欠き(第2空隙)753の深さは、周方向にわたって変化しており、
切欠き752の深さは、180度異なる位置において、切欠き753の深さよりも大きい
。つまり、切欠き752のある位置の深さD1は、D1の位置と180度異なる位置の切
欠き753の深さd1よりも大きい。この構成により、ロータコア731が上バランスウ
ェイト41側に傾いた際に、切欠き752が設けられた磁極部51aとステータとの間の
磁束密度が増大するのをより効果的に防止でき、ロータ30とステータ20との間の電磁
加振力のアンバランスをより確実に防止できる。
上記実施形態では、上バランスウェイト41が配置された2つの磁極部51aのそれぞ
れに切欠き52が形成されているが、上バランスウェイト41が配置されている複数の磁
極部のうち少なくとも1つの磁極部に切欠きが形成されていれば、残りの磁極部には切欠
きを設けなくてもよい。この変更形態では、例えば図4に示すように、上バランスウェイ
ト41が配置された複数の磁極部251aのうち少なくとも、上バランスウェイト41の
中心に最も近い磁極部251aに切欠き252を設けることが好ましい。この構成により
、ロータ30とステータ20との間の電磁加振力のアンバランスをより確実に防止できる
上記実施形態および変更形態では、磁極部51aの外周面に形成された切欠きが、本発
明の空隙を構成しているが、空隙は、例えば図9に示すように、上バランスウェイト41
が配置された磁極部51aに設けられた孔854であってもよい。永久磁石32とステー
タ20との間に生じる磁束は孔854を通過した分だけ弱くなるため、孔854が設けら
れた磁極部51aとステータ20との間に生じる磁束密度を空隙を設けない場合よりも低
減できる。そのため、上記実施形態と同様に、ロータコア831が上バランスウェイト4
1側に傾いた場合に、上バランスウェイト41が配置されている磁極部51aとステータ
20との間の磁束密度が増大するのを防止でき、ロータ30とステータ20との間の電磁
加振力のアンバランスを防止できる。なお、空隙を形成しやすいという点では、空隙は切
欠きで構成されている方が好ましい。
上記実施形態は、ロータリー型の圧縮機に本発明を適用した一例であるが、本発明の適
用対象はロータリー型圧縮機に限定されるものではなく、例えば図10に示すようなスク
ロール型の圧縮機に本発明を適用してもよい。この圧縮機901は、ステータ920と、
ロータ930と、シャフト907と、圧縮機構とを備えており、圧縮機構は、ケーシング
902の内周面に固定されたハウジング911と、ハウジング911の上側に配置され、
渦巻き壁状の固定側ラップ912aを有する固定スクロール912と、ハウジング911
と固定スクロール912との間に配置され、渦巻き壁状の可動側ラップ913aを有する
可動スクロール913とを備えている。シャフト907のシャフトピン907aは、可動
スクロール913の軸受部913bの内側に挿入されている。また、シャフト907には
、上バランスウェイト941と下バランスウェイト942が設けられている。上バランス
ウェイト941は、ロータ930の上方に配置されており、下バランスウェイト942は
、ロータ930の下方に配置されている。また、ロータ930の磁極部には空隙が設けら
れており、上バランスウェイト941が配置された磁極部に設けられた空隙の周方向角度
の合計が、上バランスウェイトが配置されていない磁極部に設けられた空隙の周方向角度
の合計よりも大きいか、または、上バランスウェイトが配置された磁極部と対向する磁極
部に設けられた空隙の周方向角度の合計よりも大きい。この圧縮機901では、シャフト
907がたわんでロータ930が上バランスウェイト941側に傾いた場合に、磁極部に
設けられた空隙によって磁極部とステータ920との間の磁束密度が増大するのを防止で
き、ロータ930とステータ920との間の電磁加振力のアンバランスを防止できる。
本発明を利用すれば、圧縮機に生じる電磁加振力を低減できる。
1、901 圧縮機
7 シャフト
7a クランクピン
20 ステータ
30 ロータ
31、231、331、431、531、631、731、831 ロータコア
31a、231a 孔
32、232 永久磁石
41 上バランスウェイト
42 下バランスウェイト
50 磁極
51 磁極部
51a、251a、451a、551a 上バランスウェイトが配置された磁極部
51b、451b、551b 上バランスウェイトが配置されていない磁極部
52、252、452、453、552、553、653、752、753 切欠き(空
隙)
854 孔(空隙)

Claims (21)

  1. ステータと、
    前記ステータの内側に配置されたロータと、
    前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
    前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
    前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
    置された下バランスウェイトとを備え、
    前記ロータは、
    磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
    前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
    とも1つにおいて軸方向に延在し、前記ロータを構成するロータコアの上端から下端まで
    上下方向に延在する空隙とを有し、
    前記複数の磁極部は、対向する2つの磁極部同士のいずれかが、前記ロータの回転軸に
    対して非対称に設けられた前記空隙を有し、
    前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部にまたがって配置されており、
    当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有し、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
    合計が、前記上バランスウェイトが配置されていない前記磁極部に設けられた前記空隙の
    周方向角度の合計よりも大きいことを特徴とする圧縮機。
  2. ステータと、
    前記ステータの内側に配置されたロータと、
    前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
    前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
    前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
    置された下バランスウェイトとを備え、
    前記ロータは、
    磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
    前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
    とも1つにおいて軸方向に延在し、前記ロータを構成するロータコアの上端から下端まで
    上下方向に延在する空隙とを有し、
    前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部にまたがって配置されており、
    当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有し、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
    合計が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部と対向する前記磁極部に設けら
    れた前記空隙の周方向角度の合計よりも大きいことを特徴とする圧縮機。
  3. 前記空隙が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部だけに設けられているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記空隙が、前記磁極部の外周面に設けられた切欠きであることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の圧縮機。
  5. 前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の径方向長さが
    、前記上バランスウェイトの中心に近いほど大きいことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の圧縮機。
  6. 軸方向から見て前記上バランスウェイトの中心に最も近い前記磁極部が、前記空隙を有
    していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の圧縮機。
  7. ステータと、
    前記ステータの内側に配置されたロータと、
    前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
    前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
    前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
    置された下バランスウェイトとを備え、
    前記ロータは、
    磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
    前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
    とも1つにおいて軸方向に延在し、前記ロータを構成するロータコアの上端から下端まで
    上下方向に延在する空隙とを有し、
    前記複数の磁極部は、対向する2つの磁極部同士のいずれかが、前記ロータの回転軸に
    対して非対称に設けられた前記空隙を有し、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
    合計が、前記上バランスウェイトが配置されていない前記磁極部に設けられた前記空隙の
    周方向角度の合計よりも大きく、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第1空隙が設けられ、
    前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
    ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
    前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
    より大きいことを特徴とする圧縮機。
  8. ステータと、
    前記ステータの内側に配置されたロータと、
    前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
    前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
    前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
    置された下バランスウェイトとを備え、
    前記ロータは、
    磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
    前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
    とも1つにおいて軸方向に延在し、前記ロータを構成するロータコアの上端から下端まで
    上下方向に延在する空隙とを有し、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
    合計が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部と対向する前記磁極部に設けら
    れた前記空隙の周方向角度の合計よりも大きく、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第1空隙が設けられ、
    前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
    ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
    前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
    より大きいことを特徴とする圧縮機。
  9. ステータと、
    前記ステータの内側に配置されたロータと、
    前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
    前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
    前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
    置された下バランスウェイトとを備え、
    前記ロータは、
    磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
    前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
    とも1つにおいて軸方向に延在する空隙とを有し、
    前記複数の磁極部は、対向する2つの磁極部同士のいずれかが、前記ロータの回転軸に
    対して非対称に設けられた前記空隙を有し、
    前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部にまたがって配置されており、
    当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有し、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
    合計が、前記上バランスウェイトが配置されていない前記磁極部に設けられた前記空隙の
    周方向角度の合計よりも大きいことを特徴とする圧縮機。
  10. ステータと、
    前記ステータの内側に配置されたロータと、
    前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
    前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
    前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
    置された下バランスウェイトとを備え、
    前記ロータは、
    磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
    前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
    とも1つにおいて軸方向に延在する空隙とを有し、
    前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部にまたがって配置されており、
    当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有し、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
    合計が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部と対向する前記磁極部に設けら
    れた前記空隙の周方向角度の合計よりも大きいことを特徴とする圧縮機。
  11. 前記空隙が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部だけに設けられているこ
    とを特徴とする請求項9または10に記載の圧縮機。
  12. 前記空隙が、前記磁極部の外周面に設けられた切欠きであることを特徴とする請求項9
    〜11のいずれかに記載の圧縮機。
  13. 前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の径方向長さが
    、前記上バランスウェイトの中心に近いほど大きいことを特徴とする請求項9〜12のい
    ずれかに記載の圧縮機。
  14. 軸方向から見て前記上バランスウェイトの中心に最も近い前記磁極部が、前記空隙を有
    していることを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の圧縮機。
  15. 前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第1空隙が設けられ、
    前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
    ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
    前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
    より大きいことを特徴とする請求項9または10に記載の圧縮機。
  16. ステータと、
    前記ステータの内側に配置されたロータと、
    前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
    前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
    前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
    置された下バランスウェイトとを備え、
    前記ロータは、
    磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
    前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
    とも1つにおいて軸方向に延在する空隙とを有し、
    前記複数の磁極部は、対向する2つの磁極部同士のいずれかが、前記ロータの回転軸に
    対して非対称に設けられた前記空隙を有し、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
    合計が、前記上バランスウェイトが配置されていない前記磁極部に設けられた前記空隙の
    周方向角度の合計よりも大きく、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第1空隙が設けられ、
    前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
    ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
    前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
    より大きいことを特徴とする圧縮機。
  17. ステータと、
    前記ステータの内側に配置されたロータと、
    前記ロータと固定されると共に、クランクピンを有するシャフトと、
    前記ロータの上方に配置された上バランスウェイトと、
    前記ロータの下方において、前記上バランスウェイトと180度位相が異なる位置に配
    置された下バランスウェイトとを備え、
    前記ロータは、
    磁石が配置される孔をそれぞれ有し且つ周方向に設けられた複数の磁極と、
    前記複数の磁極における前記孔の径方向外側にそれぞれ対応した複数の磁極部の少なく
    とも1つにおいて軸方向に延在する空隙とを有し、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の周方向角度の
    合計が、前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部と対向する前記磁極部に設けら
    れた前記空隙の周方向角度の合計よりも大きく、
    前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に、第1空隙が設けられ、
    前記第1空隙が設けられた前記磁極部と対向し且つ前記上バランスウェイトが配置され
    ていない前記磁極部に、第2空隙が設けられ、
    前記第1空隙の径方向長さが、180度異なる位置における前記第2空隙の径方向長さ
    より大きいことを特徴とする圧縮機。
  18. 前記空隙が、前記磁極部の外周面に設けられた切欠きであることを特徴とする請求項1
    6または17に記載の圧縮機。
  19. 前記上バランスウェイトが配置された前記磁極部に設けられた前記空隙の径方向長さが
    、前記上バランスウェイトの中心に近いほど大きいことを特徴とする請求項16〜18の
    いずれかに記載の圧縮機。
  20. 前記上バランスウェイトが、隣り合う2つの前記磁極部にまたがって配置されており、
    当該2つの磁極部が、前記空隙をそれぞれ有していることを特徴とする請求項16〜1
    9のいずれかに記載の圧縮機。
  21. 軸方向から見て前記上バランスウェイトの中心に最も近い前記磁極部が、前記空隙を有
    していることを特徴とする請求項16〜20のいずれかに記載の圧縮機。
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