JP6088327B2 - 振動ふるい機による低周波音低減装置 - Google Patents

振動ふるい機による低周波音低減装置 Download PDF

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Description

本発明は、振動ふるい機が発生する低周波音を低減する装置に関するものである。
従来から、ふるい網等の振動体を振動装置により一定の周波数で振動させて、振動体上の材料等をふるい分けする振動ふるい機が提供されている。この振動ふるい機では、振動体の振動によって発生する低周波音を低減することが課題となっている。
低周波音を低減する提案として有効なものの一つに、ある振動ふるい機の振動体が発生する低周波音を、他の振動ふるい機の振動体が発生する異位相の低周波音により減衰させるというものがある。そのためにこの提案では、それぞれの振動ふるい機の振動体の振動を公知の振動センサで検出するようにしている(例えば、特許文献1,2,3)。
特許第2925540号公報 特許第3371209号公報 特開昭59−69548号公報
ところで、振動ふるい機は、特許文献1,2に記載されているような、泥水加圧式のシールドマシンを用いた掘削工事における泥水と固形物とのふるい分けだけでなく、例えば石炭や木材チップ等のふるい分けにも利用される。このような材料のふるい分けでは粉塵の発生が避けられないため、レーザ距離計等の公知の振動センサで振動体の振動を正確に検出するには、センサヘッドの頻繁なクリーニング等のメンテナンスが欠かせない。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、粉塵が発生するような環境であっても振動ふるい機の振動体の振動を正確に検出して、振動体の振動により発生する低周波音を適切に低減することができる振動ふるい機による低周波音低減装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載した本発明の振動ふるい機による低周波音低減装置は、
複数台の振動ふるい機がそれぞれの振動体の振動により発生させる低周波音を相互の干渉によって低減させる装置であって、
前記各振動ふるい機の前記振動体の振動範囲の近傍にそれぞれ配置され、検出可能距離以内に接近した対応する前記振動体を検出する非光学式の近接センサ、もしくは、前記振動体の振動源と共に密封状態で配置され、検出可能距離以内に接近した前記振動源の振動子を検出する近接センサと、
前記各近接センサによる前記振動体の検出信号の波形から、前記振動体の振動周波数及び位相を前記各振動ふるい機毎に検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した一の前記振動ふるい機の前記振動体の振動に対して、前記検出手段が検出した他の前記振動ふるい機の前記振動体の振動が、同一周波数で、かつ、前記低周波音の低減目標地点に対する相対位置差により定まる所定の位相差となるように、前記検出手段が検出した前記各振動ふるい機毎の前記振動体の振動周波数及び位相に基づいて、前記他の振動ふるい機における前記振動体の振動を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載した本発明の振動ふるい機による低周波音低減装置によれば、振動範囲内で振動する振動体が検出可能距離以内に存在するときに、非光学式の近接センサで振動体を検出する。あるいは、振動体の振動源と共に密封状態で配置された近接センサで、検出可能距離以内に接近した振動源の振動子を検出する。このため、振動体又は振動子の検出に際して、粉塵により検出光路が遮断されたり検出光が屈折する、あるいは、粉塵により振動子の検出が妨げられる等の影響を受けることがない。
したがって、例えば石炭や木材チップ等の粉塵の発生が避けられないふるい分けを行う振動ふるい機の振動体の振動周波数や位相を制御する際にも、振動体の振動周波数や位相を正確に把握してそれらの制御量を精度よく決定し、目標地点における低周波音を効率よく低減することができる。
また、請求項1に記載した本発明の振動ふるい機による低周波音低減装置は、
前記制御手段が、
前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数に対して前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数が所定値より大きいときに、当該振動周波数のずれを前記所定値より小さくするための前記振動体の振動周波数制御を前記他の振動ふるい機について行い、
前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数に対する前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数のずれが前記所定値より小さく、かつ、前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動に対する前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動の位相差が前記所定の位相差に対して所定量より大きくずれているときに、当該位相差のずれを前記所定量より小さくするための前記振動体の振動の位相制御を前記他の振動ふるい機について行い、
前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数に対する前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数のずれが前記所定値より小さく、かつ、前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動に対する前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動の位相差と前記所定の位相差とのずれが前記所定量より小さいときに、前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数に前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数を近づけるための振動周波数制御を前記他の振動ふるい機について行う、
ことを特徴とする。
請求項1に記載した本発明の振動ふるい機による低周波音低減装置によれば、さらに、一の振動ふるい機の振動体に対する他の振動ふるい機の振動体の振動周波数ずれの大きさと、振動の位相差の大きさとの組み合わせによって、振動周波数制御を優先するか振動の位相制御を優先するかを適切に選択することで、両振動ふるい機の振動体の振動位相差を位相制御によって目標とする位相差に近づけるのが容易な状況を作ることができる。
本発明の振動ふるい機による低周波音低減装置によれば、粉塵が発生するような環境であってもふるい網の振動を正確に検出して振動ふるい機が発生する低周波音を適切に低減することができる。
本発明に係る低周波音低減装置を用いて低周波音を低減する振動ふるい機の使用環境の位置例を示す説明図である。 図1の振動ふるい機の振動体を検出する近接センサの配置例を示す説明図である。 図1の振動ふるい機の使用環境において用いられる本発明の一実施形態に係る低周波音低減装置の概略構成を示すブロック図である。 (a),(b)は図1の各振動ふるい機における振動体の変位の変化例を示すグラフである。 (a),(b)は図4(a),(b)に示す各振動体の変位に対して対応する図2の近接センサが出力する信号波形を示すグラフである。 (a)は振動ふるい機の振動体の変位の変化例を示すグラフ、(b)は図2の近接センサの設置場所を変えた場合に近接センサが(a)に示す振動体の変位の変化に対して出力する信号波形を示すグラフである。 (a)は振動ふるい機の振動体の変位の変化例を示すグラフ、(b)は図2の近接センサの設置場所を変えた場合に近接センサが(a)に示す振動体の変位の変化に対して出力する信号波形を示すグラフである。 図3のコントローラが行う処理の手順を示すフローチャートである。 図2の振動源の偏心錘を検出する近接センサの配置例を示す説明図である。 図9の偏心錘の詳細な構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る低周波音低減装置を用いて低周波音を低減する振動ふるい機の使用環境の位置例を示す説明図、図1の振動ふるい機の振動体を検出する近接センサの配置例を示す説明図である。
本発明に係る低周波音低減装置は、例えば、図1に示すように、2台の振動ふるい機1,3の振動体1a,3aがそれぞれ発生する低周波音を、振動ふるい機1,3からそれぞれ距離1,2ずつ離れた低減目標地点Aにおいて低減するのに用いられる。
各振動ふるい機1,3の振動体1a,3aの振動周波数と位相を検出するために、各振動体1a,3aの振動範囲の近傍には、図2に示すように、非光学式の近接センサ5が配置される。この近接センサ5は、振動範囲内で振動する振動体1a,3aが近接センサ5の検出可能距離以内に接近しているときに、出力をローレベル(例えば0V)からハイレベル(例えば1V)に変化させる。
具体的には、誘導形、静電容量形、磁気式等の近接センサを用いることができる。但し、誘導形を用いる場合は振動体1a,3aが金属部分を含んでいることが必要となる。また、磁気式を用いる場合は振動体1a,3aが磁性体を含んでいることが必要となる。
振動ふるい機1,3の振動体1a,3aは、モータ等の駆動源により偏心錘を回転駆動されて振動を発生する振動源1b,3bを用いて加振される。したがって、振動体1a,3aが振動するときの軌道は直線状とは限らず、例えば楕円状の軌道となることもある。そこで、近接センサ5の配置は、例えば、図2中実線で示すように、振動体1a,3aの相対的にストロークが大きい上下変位の下死点付近とすることもできる。また、反対に、図2中破線で示すように、振動時の速度が相対的に遅く検出可能距離以内の振動体1a,3aをより長い時間に亘って検出できる、水平変位の一方の死点付近に近接センサ5を配置することもできる。
次に、本発明の一実施形態に係る低周波音低減装置の概略構成を、図3のブロック図を参照して説明する。本実施形態の低周波音低減装置は、図3中点線の枠で囲んだコントローラ10を有している。このコントローラ10は、各振動体1a,3aに対応する各近接センサ5a,5b(図2に示す近接センサ5)からの出力信号が入力される周波数位相差検出部11と、その検出結果に基づいて振動体3aの振動周波数を制御する周波数制御部13及び振動の位相を制御する位相差制御部15とを有している。
周波数位相差検出部11は、各近接センサ5a,5bの検出信号から振動体1a,3aの振動周波数f1,f2と振動の位相差θとを検出する。周波数制御部13は、基本的に、周波数位相差検出部11が検出した振動体1a,3aの振動周波数f1,f2の差分(f1−f2)を減らすための制御量を出力する。位相差制御部15は、周波数位相差検出部11が検出した振動体1a,3aの振動の位相差θと、予め定められた目標位相差との差分u2(=θ−目標位相差)に基づいて、位相差θを目標位相差に近づけるための制御量alphaを算出する。算出した制御量alphaは、加算器17において、周波数制御部13に入力される振動体1a,3aの振動周波数f1,f2の差分(f1−f2)に加算される。
周波数制御部13が出力する制御量は、振動ふるい機3の振動体3aを振動させる不図示の駆動源中のモータに対する速度指令電圧として、インバータ20に入力される。インバータ20は、入力された速度指令電圧を不図示のモータの駆動パルスに変換して、振動ふるい機3(の不図示のモータ)に出力される。
図1の各振動ふるい機1,3における振動体1a,3aの変位が図4(a),(b)のグラフにそれぞれ示すようなものであり、各近接センサ5a,5bが振動範囲の一方の死点に振動体1a,3aが位置するときにこれを検出する感度を有している場合、各近接センサ5a,5bの出力信号の波形は、図5(a),(b)のグラフにそれぞれ示すようになる。
そこで、周波数位相差検出部11は、各近接センサ5a,5bの出力信号中の連続する2つのパルスの立ち上がり間の周期T1,T2をそれぞれ測定し、測定した周期T1,T2の逆数を、各振動体1a,3aの振動周波数f1,f2として検出する。また、周波数位相差検出部11は、近接センサ5aの出力信号中のパルスの立ち上がりから、その直後に近接センサ5bの出力信号中のパルスが立ち上がる時点までの時間差Tdを測定し、測定した時間差Tdと周期T2とから、各振動体1a,3aの振動周波数f1,f2の位相差θを検出する。
なお、各近接センサ5a,5bの配置によっては、各近接センサ5a,5bの出力信号の波形は、図5(a),(b)のグラフにそれぞれ示す波形とは異なるものとなる。例えば、各近接センサ5a,5bの感度によって各振動体1a,3aを検出できる範囲が、振動範囲の両死点間における一部の範囲である場合は、図6(a)に示す振動体1a,3aの変位の変化に対して、各近接センサ5a,5bの出力信号の波形は図6(b)に示すようになる。つまり、振動体1a,3aが振動範囲の一方の死点に近づくときの一部の期間と、一方の死点から離れるときの一部の期間とに、出力信号がローレベルからハイレベルにそれぞれ変化する。この場合に周波数位相差検出部11は、例えば、振動体1a,3aが振動範囲の一方の死点に近づくときの一部の期間に対応するパルスの立ち上がりの周期を測定して振動周波数を検出することになる。
また、各近接センサ5a,5bの感度によって各振動体1a,3aを検出できる範囲が、振動範囲の両死点間の中間地点から一方の死点までの範囲である場合は、図7(a)に示す振動体1a,3aの変位の変化に対して、各近接センサ5a,5bの出力信号の波形は図7(b)に示すようになる。つまり、振動体1a,3aが振動範囲の両死点間の中間地点から一方の死点までの範囲で、出力信号がローレベルからハイレベルにそれぞれ変化する。この場合に周波数位相差検出部11は、例えば、連続する2つのパルスの立ち上がり間の時間差を周期として測定し、振動周波数を検出することになる。
次に、図3のコントローラ10により振動ふるい機3の振動体3aの振動周波数f2及び振動の位相を制御する際の手順について、図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、周波数位相差検出部11が、近接センサ5a,5bからの出力信号(出力値)を取得し、内蔵する不図示のメモリに蓄積する(ステップS1)。次に、蓄積した近接センサ5a,5bからの出力信号(出力値)を用いて、近接センサ5a,5bに対応する各振動ふるい機1,3における振動体1a,3aの振動の周期T1,T2とその時間差Tdとを演算する(ステップS3)。
続いて、演算した周期T1,T2とその時間差Tdとから、振動体1a,3aの振動周波数f1,f2とその位相差θを算出する(ステップS5,7,9)。なお、振動周波数f1,f2は周期T1,T2の逆数を求めることで算出できる。また、位相差θは、時間差Tdに(360°/T2)を乗じることで算出できる。
次に、算出した振動体1a,3aの振動周波数f1,f2の差分(f2−f1)の絶対値が周波数差のしきい値ft(請求項中の所定値に相当)未満である(−ft<f2−f1<ft)か否かを確認する(ステップS11)。差分(f2−f1)の絶対値がしきい値ft未満でない場合は(ステップS11でNO)、位相差制御部15が加算器17に出力する制御量alphaをゼロ(α=0)とする(ステップS13)。差分(f2−f1)の絶対値がしきい値ft未満である場合は(ステップS11でYES)、振動体1a,3aの振動の位相差θと目標位相差との差分u2(=θ−目標位相差)が位相差のしきい値ut(請求項中の所定量に相当)の反数−ut未満(u2<−ut)であるか否かを確認する(ステップS15)。
差分u2がしきい値utの反数−ut未満である場合は(ステップS15でYES)、位相差制御部15が加算器17に出力する制御量alphaを基準量x(但し、x>0)とする(ステップS17)。この基準量xは、位相差θを目標位相差に近づける度合いを示す変数である。
一方、差分u2がしきい値utの反数−ut未満でない場合は(ステップS15でNO)、振動体1a,3aの振動の位相差θと目標位相差との差分u2(=θ−目標位相差)が位相差のしきい値utより大きい(u2>ut)であるか否かを確認する(ステップS19)。
差分u2がしきい値utより大きい場合は(ステップS19でYES)、位相差制御部15が加算器17に出力する制御量alphaを基準量xの反数−xとする(ステップS21)。一方、差分u2がしきい値utより大きくない場合は(ステップS19でNO)、ステップS13に処理を移行する。
なお、上述した目標位相差は、図1に示す低減目標地点Aに対する各振動ふるい機1,3の相対位置によって定まる。即ち、図1に示すケースでは、低減目標地点Aに対して各振動ふるい機1,3が等距離の位置にない。そのため、各振動ふるい機1,3の振動体1a,3aがそれぞれ発生する低周波音を単に同一周波数逆位相にするだけでは、両者の干渉により低周波音を低減、相殺することができない。そこで、振動体1a,3aの振動周波数(=低周波音の周波数)を同じにした上で、低減目標地点Aから各振動体1a,3aまでの距離1,2に応じて、目標位相差を決定することになる。具体的には、図1中に示すように、
目標位相差=180+360×{(距離1−距離2)/振動体3aの振動波長(周期T2×音速)}
の式によって、目標位相差を決定することができる。
ステップS13、ステップS17、及び、ステップS21で位相差制御部15が加算器17に出力する制御量alphaを決定したならば、周波数制御部13が、振動体3aの振動周波数f2に制御量alphaを加えたfsを、PID制御における比例要素Kpや積分要素Kiの偏差(fs−f1)を定義するための変数として定義する(ステップS23)。
そして、周波数制御部13が、前回の制御時と今回との偏差の差に相当する変数をfrとして、モータ速度指令値fmを、fm=fr+Kp(fs−f1)+∫Ki(fs−f1)の式に基づいて決定し(ステップS25)、モータ速度指令電圧にアナログ換算してインバータ20に出力する(ステップS27)。そして、一連の手順を終了する。
なお、上述した周波数差のしきい値ftや位相差のしきい値ut、制御量alphaの基準量x等の値は、振動ふるい機1,3のスペック等によって異なる調整パラメータである。そして、本実施形態では、周波数位相差検出部11が請求項中の検出手段に相当し、周波数制御部13及び位相差制御部15が請求項中の制御手段に相当している。
以上の手順を実行することで、低減目標地点Aにおいて、振動ふるい機1の振動体1aによって発生する低周波音が、コントローラ10により周波数及び位相制御された振動ふるい機3の振動体3aによって発生する低周波音との干渉により低減、相殺されて、低減目標地点Aにおける低周波音のレベルが低減する。
このように構成されたコントローラ10を有する本実施形態の低周波音低減装置によれば、各振動ふるい機1,3の振動体1a,3aをその振動範囲の近傍に配置した非光学式の近接センサ5a,5bで検出する。このため、振動ふるい機1,3が石炭や木材チップ等の粉塵の発生が避けられない物品のふるい分けに用いられた場合に、振動体1a,3aの検出に際して粉塵により検出光路が遮断されたり検出光が屈折する等の影響を受けることがない。
したがって、粉塵の発生が避けられないふるい分けを行う振動ふるい機1,3についても、振動体1a,3aの振動周波数や位相を正確に把握してそれらの制御量を精度よく決定し、低減目標地点Aにおける低周波音を効率よく低減することができる。
お、本発明の参考例として、位相差に関する制御量alphaをゼロにするかそれ以外の値にするかを、本実施形態で行った図8のフローチャートにおけるステップS11乃至ステップS23の手順とは異なる手順で決定するようにしてもよい。即ち、各振動ふるい機1,3における振動体1a,3aの振動周波数f1,f2の差分を小さくする制御を優先するか、位相差θを目標位相差に近づける制御を優先するかを、図8のフローチャートにおけるステップS11乃至ステップS23の手順とは異なる手順で決定するようにしてもよい。
ちなみに、本実施形態のように、振動周波数f1,f2の差分が周波数差のしきい値ftよりも大きい場合はその差分を小さくする制御を優先することで、位相差θと目標位相差との差を小さくする制御を優先するよりも、位相差θと目標位相差との差を効率よく減らすことができる。
また、本実施形態のように、振動周波数f1,f2の差分が周波数差のしきい値ftよりも小さく、かつ、位相差θの絶対値が位相差のしきい値utよりも大きい場合は、位相差θと目標位相差との差を小さくする制御を優先し、位相差θの絶対値が位相差のしきい値utよりも小さくなったならば、振動周波数f1,f2の差分がなくなるようにする制御を行うことでも、位相差θと目標位相差との差を効率よく減らすことができる。
さらに、本実施形態では、近接センサ5(5a,5b)が振動体1a,3aを検出するものとしたが、例えば、図2の振動源1b,3bの内部で振動体1a,3aと同期して動作する要素を近接センサ5a,5bで検出するようにしてもよい。
図2の振動源1b,3bは、図9の説明図に示すように、モータ4と、モータ4の出力軸に角度調整可能に取り付けられた2つの扇形の偏心錘4a,4bとを有している。
図10の斜視図に示すように、各偏心錘4a,4bは、ボルト4dの締め付けによりモータ4の出力軸に固定するためのスリット4cをそれぞれ有している。したがって、モータ4の出力軸の回転方向における各偏心錘4a,4bの位置を、ボルト4dの締め付けにより変更することができる。
このように、モータ4の出力軸に対する各偏心錘4a,4bの取付位置を、モータ4の出力軸の回転方向において適宜調整し、両偏心錘4a,4bが発生する遠心力を調整することで、振動体1a,3aの振動源1b,3bによる振動周波数を調整することができる。
そこで、図2に示すように振動体1a,3aの振動範囲の近傍に配置した近接センサ5a,5bに代えて、偏心錘4bの回転軌跡の外側に、振動源1b,3bのハウジングにより外部から密閉された状態で、近接センサ5a,5bを配置してもよい。
この場合には、近接センサ5a,5bの出力信号が偏心錘4bの通過により変化するパルス間隔から、周波数位相差検出部11(図3参照)が振動体1a,3aの振動周波数f1,f2と振動の位相差θとを検出することができる。なお、図9の近接センサ5a,5bは振動源1b,3bのハウジングにより外部から密閉されるので、塵埃等の影響を考慮して非光学式のものに限る必要はなく、光学式のものも用いることができる。このように構成しても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上の実施形態では、2台の振動ふるい機1,3を対象に本発明を実施する場合を例に取って説明した。しかし、本発明は、3台目以降の振動ふるい機がさらに存在し、そのうちの1台の振動ふるい機における振動体の振動周波数及び位相を基準に、他の振動ふるい機における振動体の振動周波数及び位相を制御する際にも、適用可能である。
1 振動ふるい機
1a 振動体
1b 振動源
3 振動ふるい機
3a 振動体
3b 振動源
4a 偏心錘
4b 偏心錘
5 近接センサ
5a 近接センサ
5b 近接センサ
10 コントローラ
11 周波数位相差検出部
13 周波数制御部
15 位相差制御部
17 加算器
20 インバータ
A 低減目標地点

Claims (1)

  1. 複数台の振動ふるい機がそれぞれの振動体の振動により発生させる低周波音を相互の干渉によって低減させる装置であって、
    前記各振動ふるい機の前記振動体の振動範囲の近傍にそれぞれ配置され、検出可能距離以内に接近した対応する前記振動体を検出する非光学式の近接センサ、もしくは、前記振動体の振動源と共に密封状態で配置され、検出可能距離以内に接近した前記振動源の振動子を検出する近接センサと、
    前記各近接センサによる前記振動体の検出信号の波形から、前記振動体の振動周波数及び位相を前記各振動ふるい機毎に検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した一の前記振動ふるい機の前記振動体の振動に対して、前記検出手段が検出した他の前記振動ふるい機の前記振動体の振動が、同一周波数で、かつ、前記低周波音の低減目標地点に対する相対位置差により定まる所定の位相差となるように、前記検出手段が検出した前記各振動ふるい機毎の前記振動体の振動周波数及び位相に基づいて、前記他の振動ふるい機における前記振動体の振動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数に対して前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数が所定値より大きいときに、当該振動周波数のずれを前記所定値より小さくするための前記振動体の振動周波数制御を前記他の振動ふるい機について行い、
    前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数に対する前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数のずれが前記所定値より小さく、かつ、前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動に対する前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動の位相差が前記所定の位相差に対して所定量より大きくずれているときに、当該位相差のずれを前記所定量より小さくするための前記振動体の振動の位相制御を前記他の振動ふるい機について行い、
    前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数に対する前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数のずれが前記所定値より小さく、かつ、前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動に対する前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動の位相差と前記所定の位相差とのずれが前記所定量より小さいときに、前記一の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数に前記他の振動ふるい機の前記振動体の振動周波数を近づけるための振動周波数制御を前記他の振動ふるい機について行う、
    とを特徴とする振動ふるい機による低周波音低減装置。
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