JP6088146B2 - インタリーブ数演算装置およびそのプログラム、ならびに、ホログラム記録装置 - Google Patents

インタリーブ数演算装置およびそのプログラム、ならびに、ホログラム記録装置 Download PDF

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本発明は、ホログラム記録媒体に記録するデータのインタリーブ数を演算するインタリーブ数演算装置およびそのプログラム、ならびに、ホログラム記録媒体を用いてデジタルデータを記録/再生するホログラム記録装置に関する。
近年、大容量かつ高速にアクセス可能な記録媒体として、ホログラム記録媒体(ホログラフィックメモリ)が注目されている。このホログラム記録媒体を用いてデジタルデータを記録/再生するホログラム記録装置は、一般に、デジタルデータを担持した物体光を参照光とともにホログラム記録媒体に同時に照射し、ホログラム記録媒体中に形成される干渉縞(ホログラム)を当該媒体に書き込むことで、デジタルデータを記録する。一方、ホログラム記録装置は、デジタルデータが記録されたホログラム記録媒体に参照光を照射し、当該媒体中に書き込まれている干渉縞により光の回折を生じさせることで、物体光が担持していたデジタルデータを再生する(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図面を参照して、従来のホログラム記録装置の一例について簡単に説明する。
まず、図12を参照して、ホログラム記録媒体にデジタルデータを記録する処理について説明する。
図12に示すように、従来のホログラム記録装置100Bでは、レーザ光源101から出射され、シャッタ102を通過したレーザ光(ここではS偏光〔縦偏光〕とする)が、1/2波長板103によって45度偏光に偏光面を回転させられた後、PBS(Polarizing Beam Splitter:偏光ビームスプリッタ)104によって透過光(P偏光)と反射光(S偏光)とに分けられる。
ここで、PBS104を透過したP偏光は、シャッタ105を通過し、反射型液晶素子等からなるSLM(Spatial Light Modulator:空間光変調器)107上に照射される。この照射されたP偏光は、演算装置1Bで生成されたSLM107の素子面に映し出された白と黒のビットパターンによる2次元画像のデジタルデータ(ページデータ)を担持されるとともに、S偏光に変換(実際には、白を表示した素子からの光がS偏光に変換)され、物体光としてPBS106に戻る。このSLM107から戻った物体光は、PBS106により反射され、FT(Fourier Transform:フーリエ変換)レンズ108を介してホログラム記録媒体114上に照射される。
一方、PBS104によって反射されたS偏光は、1/2波長板109を通過する。このとき、1/2波長板109は、偏光軸をビームの偏光軸と合わせておき、ビームの偏光面を回転させないこととする。そして、1/2波長板109を通過したS偏光は、PBS110に入射し、反射される。このPBS110で反射されたS偏光は、ミラー111、ガルバノミラー112と順次反射され、リレーレンズ113を通過後、ホログラム記録媒体114に参照光として照射される。
このように、ホログラム記録媒体114上に照射された参照光と物体光は、いずれもS偏光となっているため、ホログラム記録媒体114上で干渉し干渉縞が形成され、当該干渉縞がホログラム記録媒体114に書き込まれることになる。
なお、ホログラム記録装置100Bは、ガルバノミラー112によって、参照光のホログラム記録媒体114への入射角度を切り替えることで、ホログラム記録媒体114におけるデジタルデータ(ページデータ)の多重記録(角度多重記録)を可能にしている。
次に、図13を参照して、ホログラム記録媒体からデジタルデータを再生する処理について説明する。
図13に示すように、デジタルデータを再生する場合、レーザ光源101から出射されるレーザ光が、PBS104まで到達する流れは、図12で説明した記録時と同様である。しかし、PBS104を透過したP偏光は、シャッタ105で遮断される。
一方、PBS104によって反射されたS偏光は、1/2波長板109を通過する。このとき、1/2波長板109は、偏光軸をビームの偏光軸に対して45度に設定を変更し、偏光面を90度回転させることで、S偏光をP偏光とする。そして、1/2波長板109を通過したP偏光は、PBS110を通過する。このPBS110を通過したP偏光は、ガルバノミラー115で反射され、リレーレンズ116を通過後、ホログラム記録媒体114に参照光として照射される。
そして、ホログラム記録媒体114に照射された参照光は、ホログラム記録媒体114に書き込まれている干渉縞によって回折される。この回折された信号光は、FTレンズ108によって逆変換(フーリエ逆変換)された後、PBS106を通過し、物体光として2次元撮像素子117によって撮像されることで、デジタルデータが再生され、演算装置1Bによって復号される。
なお、ホログラム記録装置100Bは、ガルバノミラー115によって、P偏光のホログラム記録媒体114への入射角度を切り替えることで、ホログラム記録媒体114に多重記録されているデジタルデータ(ページデータ)の読み出しを可能にしている。
以上説明したようなホログラム記録装置では、ホログラム記録媒体として、記録感度、保存性、記録容量の点で、フォトポリマ記録媒体が有望視されている。しかし、フォトポリマ記録媒体は、記録時に重合反応を伴うため、媒体収縮等の体積変化を起こしてしまう。このように体積変化を起こした記録媒体では、記録した干渉縞が歪んでしまい、ブラッグ(Bragg)の条件式(回折条件)を満たさない領域が発生してしまう。このようにブラッグ条件を満たさない領域では、信号対雑音強度比(SNR:Signal to Noise Ratio)が悪く、デジタルデータ(ページデータ)が正確に読み出せないという問題がある。
このような問題に対して、ホログラム記録媒体に記録するデジタルデータに、論理ページ単位で誤り訂正符号(内符号)を付加し、さらに、ページ間に跨って誤り訂正符号(外符号)を付加して、論理ページ内完結のページ間インタリーブを行うことで、物理ページ内の明るさや歪みによって発生する誤りを分散させる技術が開示されている(特許文献2参照)。
また、インタリーブされた明るい画像と暗い画像とを復元し、その画像を使用して、利得補償を行うことで、ホログラム記録媒体から検出されたページデータを修正する技術が開示されている(特許文献3参照)。
さらに、ページデータを生成する前に、データ配列を変換(インタリーブ)して、ホログラム記録媒体に記録し、再生時に、ランダムアクセスで読み出し可能な光検出手段によって、ページデータのデータ配列が変換前の配列となるようにデインタリーブして信号を読み出す技術が開示されている(特許文献4参照)。
特開2007−305218号公報 特開2007−66375号公報 特表2010−505139号公報 特開2008−140485号公報
従来のホログラム記録媒体の読み出しの誤りを分散させる手法は、インタリーブの規則性や、インタリーブ数の最適解が与えられておらず、単に予め定めた規則、予め定めたインタリーブ数によって読み出しを行っているに過ぎない。
このように、規則性や最適解が与えられていない条件で、ホログラム記録媒体の読み出しを行っても、ホログラム記録媒体の種類によっては、特性が異なるため、必ずしも最適な効果を発揮させることができないという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ホログラム記録媒体の特性に基づいた最適なインタリーブ数を求めるインタリーブ数演算装置およびそのプログラム、ならびに、ホログラム記録装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載のインタリーブ数演算装置は、インタリーブされたデジタルデータを物体光と参照光との干渉縞によりホログラム記録媒体に記録するホログラム記録装置に備えられ、ホログラム記録媒体に適したインタリーブ数を演算するインタリーブ数演算装置であって、特性評価用画像書き込み手段と、特性評価用画像読み出し手段と、評価特性パラメータ生成手段と、2値画像シンボル列生成手段と、仮インタリーブシンボル積算手段と、インタリーブ数探索手段と、を備える。
かかる構成において、インタリーブ数演算装置は、特性評価用画像書き込み手段によって、白画像または任意の変調方式のシンボルごとに少なくとも1つ以上の白画素を含んだパターン画像を、ホログラム記録媒体の特性評価用画像として、ホログラム記録媒体に書き込む。なお、任意の変調方式で変調されたデータは、変調方式のシンボル単位で白と黒の画素が少なくとも1画素は存在する。このように、白画像またはシンボル単位で白画素を含んだパターン画像を、特性評価用画像として用いることで、再生時にブラッグ条件を満たさず黒の領域として再生される領域と、ブラッグ条件を満たす領域とを区別することが可能になる。
そして、インタリーブ数演算装置は、特性評価用画像読み出し手段によって、特性評価用画像を記録したホログラム記録媒体を再生し、当該特性評価用画像の再生画像を読み出す。さらに、インタリーブ数演算装置は、評価特性パラメータ生成手段によって、再生画像において、ホログラム記録媒体の体積変化に伴い再生画像上に発生する形状を円形状で特定したパラメータを生成する。すなわち、ブラッグ条件を満たした領域が円形状として再生されるため、その形状をホログラム記録媒体の特性としてパラメータ化する。
そして、インタリーブ数演算装置は、2値画像シンボル列生成手段によって、評価特性パラメータ生成手段で生成されたパラメータで特定される形状の2値画像を生成し、当該2値画像の画素値を予め設定されたシンボルのビット数単位に配列したシンボル列を生成する。
そして、インタリーブ数演算装置は、仮インタリーブシンボル積算手段によって、2値画像シンボル列生成手段で生成されたシンボル列から仮のインタリーブ数ごとにシンボルを読み出して、予め設定されたシンボル数の誤り訂正ブロックごとに2値化された輝度を積算する。
さらに、インタリーブ数演算装置は、インタリーブ数探索手段によって、誤り訂正ブロックごとの2値化された輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下となる仮のインタリーブ数を探索し、ホログラム記録媒体のインタリーブ数とする。このように、誤り訂正ブロックごとの輝度積算値の差が少なければ、体積変化を発生したホログラム記録媒体において、ブラッグ条件を満たす領域と満たさない領域とにシンボルデータが分散して配置されることになる。
また、請求項2に記載のインタリーブ数演算装置は、請求項1に記載のインタリーブ数演算装置において、インタリーブ数探索手段が、前記輝度積算値の最大値と最小値との差が最小となる仮のインタリーブ数を前記ホログラム記録媒体のインタリーブ数とすることを特徴とする。
かかる構成において、インタリーブ数探索手段が、輝度積算値の最大値と最小値との差が最小となるインタリーブ数を求めることで、ブラッグ条件を満たす領域と満たさない領域とにシンボルデータを最適に分散させることができる。
また、請求項3に記載のインタリーブ数演算装置は、請求項1に記載のインタリーブ数演算装置において、インタリーブ数探索手段が、前記輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下で連続する仮のインタリーブ数の範囲の中で、前記ホログラム記録媒体のインタリーブ数を探索することを特徴とする。
かかる構成において、インタリーブ数探索手段が、輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下で連続する仮のインタリーブ数の範囲の中でインタリーブ数を特定することで、ノイズや光学系の影響によって発生するインタリーブ数の近傍において、輝度積算値の最大値と最小値との差が突出して大きくなってしまうシンボルの出現を防止することができる。
さらに、請求項4に記載のインタリーブ数演算プログラムは、インタリーブされたデジタルデータを物体光と参照光との干渉縞によりホログラム記録媒体に記録するホログラム記録装置において、ホログラム記録媒体に適したインタリーブ数を演算するために、コンピュータを、特性評価用画像書き込み手段、特性評価用画像読み出し手段、評価特性パラメータ生成手段、2値画像シンボル列生成手段、仮インタリーブシンボル積算手段、インタリーブ数探索手段、として機能させる構成とした。
かかる構成において、インタリーブ数演算プログラムは、特性評価用画像書き込み手段によって、白画像または任意の変調方式のシンボルごとに少なくとも1つ以上の白画素を含んだパターン画像を、ホログラム記録媒体の特性評価用画像として、ホログラム記録媒体に書き込む。
そして、インタリーブ数演算プログラムは、特性評価用画像読み出し手段によって、特性評価用画像を記録したホログラム記録媒体を再生し、当該特性評価用画像の再生画像を読み出す。
さらに、インタリーブ数演算プログラムは、評価特性パラメータ生成手段によって、再生画像において、ホログラム記録媒体の体積変化に伴い再生画像上に発生する形状を円形状で特定したパラメータを生成する。
そして、インタリーブ数演算プログラムは、2値画像シンボル列生成手段によって、評価特性パラメータ生成手段で生成されたパラメータで特定される形状の2値画像を生成し、当該2値画像の画素値を予め設定されたシンボルのビット数単位に配列したシンボル列を生成する。
そして、インタリーブ数演算プログラムは、仮インタリーブシンボル積算手段によって、2値画像シンボル列生成手段で生成されたシンボル列から仮のインタリーブ数ごとにシンボルを読み出して、予め設定されたシンボル数の誤り訂正ブロックごとに積算する。
さらに、インタリーブ数演算プログラムは、インタリーブ数探索手段によって、誤り訂正ブロックごとの輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下となる仮のインタリーブ数を探索し、ホログラム記録媒体のインタリーブ数とする。
また、請求項5に記載のホログラム記録装置は、インタリーブされたデジタルデータを物体光と参照光との干渉縞によりホログラム記録媒体に記録するホログラム記録装置において、ホログラム記録媒体に適したインタリーブ数を演算するインタリーブ数演算手段を備え、インタリーブ数演算手段が、特性評価用画像書き込み手段と、特性評価用画像読み出し手段と、評価特性パラメータ生成手段と、2値画像シンボル列生成手段と、仮インタリーブシンボル積算手段と、インタリーブ数探索手段と、を備える。
かかる構成において、ホログラム記録装置のインタリーブ数演算手段は、特性評価用画像書き込み手段によって、白画像または任意の変調方式のシンボルごとに少なくとも1つ以上の白画素を含んだパターン画像を、ホログラム記録媒体の特性評価用画像として、ホログラム記録媒体に書き込む。
そして、インタリーブ数演算手段は、特性評価用画像読み出し手段によって、特性評価用画像を記録したホログラム記録媒体を再生し、当該特性評価用画像の再生画像を読み出す。
さらに、インタリーブ数演算手段は、評価特性パラメータ生成手段によって、再生画像において、ホログラム記録媒体の体積変化に伴い再生画像上に発生する形状を円形状で特定したパラメータを生成する。
そして、インタリーブ数演算手段は、2値画像シンボル列生成手段によって、評価特性パラメータ生成手段で生成されたパラメータで特定される形状の2値画像を生成し、当該2値画像の画素値を予め設定されたシンボルのビット数単位に配列したシンボル列を生成する。
そして、インタリーブ数演算手段は、仮インタリーブシンボル積算手段によって、2値画像シンボル列生成手段で生成されたシンボル列から仮のインタリーブ数ごとにシンボルを読み出して、予め設定されたシンボル数の誤り訂正ブロックごとに2値化された輝度を積算する。
さらに、インタリーブ数演算手段は、インタリーブ数探索手段によって、誤り訂正ブロックごとの2値化された輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下となる仮のインタリーブ数を探索し、ホログラム記録媒体のインタリーブ数とする。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
請求項1,4に記載の発明によれば、ホログラム記録媒体の媒体収縮等の体積変化が発生した場合であっても、ホログラム記録媒体の特性に応じて、誤りを効率よく分散させることが可能なインタリーブ数を求めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ホログラム記録媒体の媒体収縮等の体積変化が発生した場合であっても、ホログラム記録媒体の特性に応じて、誤りを効率よく分散させることが可能な最適なインタリーブ数を求めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ノイズや光学系のずれが発生する環境であっても、ホログラム記録媒体の媒体収縮等の体積変化が発生した場合に、ホログラム内の輝度が大きく変化することを防止することが可能なインタリーブ数を求めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、ホログラム記録媒体の媒体収縮等の体積変化が発生した場合であっても、ホログラム記録媒体の特性に応じて、誤りを効率よく分散させることができる。これによって、バースト誤りを分散させることができ、ホログラム記録装置が備える誤り訂正の機能によって、最終的に誤りを最大限抑えることが可能になる。
本発明の実施形態に係るホログラム記録装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係るホログラム記録装置の演算装置(インタリーブ数演算装置)の構成を示すブロック図である。 評価特性用画像をホログラム記録媒体に記録した後、再生した再生画像(評価特性用再生画像)を示す図である。 評価特性用再生画像を円で特定するパラメータを説明するための説明図である。 インタリーブ数演算装置の2値画像シンボル列生成手段におけるシンボル列を生成する仕組みを説明するための説明図である。 インタリーブ数演算装置の仮インタリーブシンボル積算手段における仮インタリーブ数でインタリーブして、誤り訂正ブロック単位の輝度積算値を説明するための説明図である。 インタリーブ数演算装置の仮インタリーブシンボル積算手段における仮インタリーブ数でインタリーブする際に生じるシンボルの余りおよび不足の処理を説明するための説明図である。 記録信号演算手段において、記録信号をSLMに表示させるデータの流れについて説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係るインタリーブ数演算装置の特性評価手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るインタリーブ数演算装置のインタリーブ数特定手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るインタリーブ数演算装置におけるインタリーブ数と積算輝度値の差との関係を示すグラフ図である。 従来のホログラム記録装置の構成を示す概略図であって、特にホログラム記録の動作を説明するための図である。 従来のホログラム記録装置の構成を示す概略図であって、特にホログラム再生の動作を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[ホログラム記録装置]
最初に、図1を参照して、本発明の実施形態に係るインタリーブ数演算装置(インタリーブ数演算手段)を備えたホログラム記録装置の構成について説明する。なお、図1のホログラム記録装置100は、演算装置1(インタリーブ数演算装置を含む)以外、図12および図13で説明したホログラム記録装置100Bと同様の構成とすることができるため、ここでは、同一の符号を付している。以下、従来と同様の構成については簡単に説明する。
図1に示すように、ホログラム記録装置100は、角度多重方式でデジタルデータのホログラム記録および再生を行うものである。ここでは、ホログラム記録装置100は、演算装置1と、レーザ光源101と、シャッタ102と、1/2波長板103と、PBS(偏光ビームスプリッタ)104と、シャッタ105と、PBS106と、SLM(空間光変調器)107と、FT(フーリエ変換)レンズ108と、1/2波長板109と、PBS110と、ミラー111と、ガルバノミラー112と、リレーレンズ113と、ホログラム記録媒体114と、ガルバノミラー115と、リレーレンズ116と、2次元撮像素子117とを備える。
演算装置1は、ホログラム記録および再生に必要となる各種演算を行うものである。この演算装置1は、外部から入力される記録信号から、ホログラム記録媒体114に記録するためのデジタルデータ(ページデータ)を演算したり、ホログラム記録媒体114から再生されるデジタルデータから、外部に出力する再生信号を演算したりする。
また、演算装置1は、ホログラム記録媒体114にホログラム(干渉縞)を記録する際に発生する媒体収縮等の体積変化を考慮した最適なインタリーブ数を演算により求める機能を有している。
ここで、演算装置1は、ホログラムを記録する場合、ホログラム記録媒体114に記録する映像信号、データ等の記録信号が外部から入力される。そして、演算装置1は、記録信号に対して誤り訂正符号の付加や変調を行うとともに、インタリーブ数に応じてデータ配列を変換(インタリーブ)することで、2次元のビットパターンであるデジタルデータ(ページデータ)を生成し、SLM107に出力する。
また、演算装置1は、ホログラムを再生する場合、2次元撮像素子117から再生デジタルデータ(ページデータ)が入力される。そして、演算装置1は、再生デジタルデータに対してインタリーブ数に応じてデータ配列を逆変換(デインタリーブ)するとともに、復調や誤り訂正を行うことで、映像信号、データ等の再生信号を生成し、外部に出力する。なお、演算装置1(インタリーブ数演算装置を含む)の詳細については後記する。
レーザ光源101は、物体光や参照光となるレーザ光を出射するものである。このレーザ光源101は、例えば、青紫色レーザ光を出射する外部共振器型青紫色半導体レーザで構成することができる。このレーザ光源101から出射されたレーザ光は、シャッタ102に入射される。ここでは、レーザ光源101は、S偏光のレーザ光(平行光)を出射することとする。
シャッタ102は、ホログラム記録媒体114へのレーザ光の照射または遮断を制御するものである。ここでは、シャッタ102は、ホログラムの記録または再生時には、レーザ光を通過させ、それ以外では、レーザ光を遮断する。このシャッタ102を通過したレーザ光は、1/2波長板103に入射される。
1/2波長板103は、シャッタ102を通過したレーザ光の偏光面を回転させるものである。ここでは、1/2波長板103は、45度偏光に偏光面を回転させる。この偏光面が45度回転された光は、PBS104に入射される。
PBS(偏光ビームスプリッタ)104は、入射光をその偏光成分に応じて分離するものである。ここでは、PBS104は、1/2波長板103から入射された光のうち、P偏光については透過させて、シャッタ105に照射する。一方、S偏光については反射させて1/2波長板109に照射する。
シャッタ105は、ホログラム記録媒体114へのレーザ光の照射または遮断を制御するものである。ここでは、シャッタ105は、ホログラムの記録時には、レーザ光(P偏光)を通過させ、ホログラム再生時には、レーザ光を遮断する。このシャッタ105を通過したレーザ光(P偏光)は、PBS106に入射される。
PBS106は、入射光をその偏光成分に応じて分離するものである。ここでは、PBS106は、シャッタ105から入射されたP偏光については透過させて、SLM107に照射する。また、PBS106は、SLM107から戻ってくる物体光(S偏光)については、反射させてFTレンズ108に照射する。
なお、PBS106は、ホログラムの再生時には、ホログラム記録媒体114からFTレンズ108を介して出射される物体光(P偏光)を透過させて、2次元撮像素子117に照射する。
SLM(空間光変調器)107は、2次元アレイ状に配列した光学素子を用いて、デジタルデータ(ページデータ)の画素に対応する素子ごとに光の偏光面を変調するものである。ここでは、PBS106から照射されたP偏光に対して、演算装置1から入力されるデジタルデータであるSLM107の素子面(不図示)に映出された白と黒のビットパターンによる画像のページデータのうちで、白を表示した素子内の振動面(不図示)の回転により、白を表示した素子に照射した光についてはS偏光に変換して反射し、黒を表示した素子についてはP偏光のまま反射する。
この反射したP偏光は、PBS106を透過するが、S偏光は、PBS106で反射され、デジタルデータ(ページデータ)を担持された物体光として用いられる。
FTレンズ108は、物体光(S偏光)を集光してホログラム記録媒体114に照射するものである。すなわち、FTレンズ108は、ホログラムの記録時において、光学的なフーリエ変換によって、物体光をホログラム記録媒体114の記録面における光に変換する。
また、FTレンズ108は、ホログラム記録媒体114から入射される光を、物体光(P偏光)に変換するものでもある。すなわち、FTレンズ108は、ホログラムの再生時において、ホログラム記録媒体114から入射される光を、光学的なフーリエ逆変換によって、物体光(P偏光)に変換する。
1/2波長板109は、PBS104で反射したレーザ光(S偏光)の偏光面を制御するものである。すなわち、1/2波長板109は、ホログラムの記録時には、偏光軸をビームの偏光軸と合わせることで、PBS104で反射したレーザ光(S偏光)の偏光面を回転させずに、S偏光のままで通過させる。また、1/2波長板109は、ホログラムの再生時には、偏光軸をビームの偏光軸に対して45度に設定することで、PBS104で反射したレーザ光(S偏光)の偏光面を90度回転させ、P偏光に変換する。
この1/2波長板109を通過したS偏光、あるいは、1/2波長板109で偏光面を回転されたP偏光は、PBS110に照射される。
PBS110は、入射光をその偏光成分に応じて分離するものである。ここでは、PBS110は、1/2波長板109から入射した光のうちで、S偏光については、反射させてミラー111に照射する。このS偏光は、ホログラムの記録時における参照光となる。
また、PBS110は、1/2波長板109から入射した光のうちで、P偏光については、透過してガルバノミラー115に照射する。このP偏光は、ホログラムの再生時における参照光となる。
ミラー111は、PBS110で反射された参照光(S偏光)を反射して、ガルバノミラー112に導くものである。
ガルバノミラー112は、ホログラムの記録時において、参照光(S偏光)の照射角度(ホログラム記録媒体114における入射角度に相当)を切り替えるものである。このガルバノミラー112の照射角度を、回転駆動手段(不図示)を介して、微小角度ずつ回転駆動させることで、ホログラム記録媒体114へのデジタルデータの記録を多重化させることができる。ここでは、ガルバノミラー112は、ミラー111で反射された参照光(S偏光)を、リレーレンズ113に反射させる。
リレーレンズ113は、ガルバノミラー112で反射された参照光(S偏光)を、複数のレンズ系を介して、ホログラム記録媒体114に結像させるものである。このリレーレンズ113は、例えば、凸レンズを複数配列した凸レンズ群で構成される。
ホログラム記録媒体114は、同一偏光の物体光と参照光とが照射されることで生じする干渉縞(ホログラム)を記録するもので、一般的なホログラフィックメモリである。例えば、ホログラム記録媒体114は、フォトポリマ記録媒体である。
ここでは、ホログラム記録媒体114は、ホログラムの記録時において、SLM107で2次元画像のデジタルデータとして担持された物体光(S偏光)と、PBS110でレーザ光から生成された参照光(S偏光)とが照射されることで生じる干渉縞が記録される。
また、ホログラム記録媒体114は、ホログラムの再生時において、PBS110でレーザ光から生成された参照光(P偏光)を照射されることで、記録されている干渉縞によって回折された光を出射する。この回折された光がFTレンズ108でフーリエ逆変換されて物体光(P偏光)となる。
ガルバノミラー115は、ホログラムの再生時において、参照光(P偏光)の照射角度(ホログラム記録媒体114における入射角度に相当)を切り替えるものである。このガルバノミラー115の照射角度を、回転駆動手段(不図示)を介して、微小角度ずつ回転駆動させることで、ホログラム記録媒体114に多重化して記録されているデジタルデータを読み出すことが可能になる。ここでは、ガルバノミラー115は、PBS110を透過した参照光(P偏光)を、リレーレンズ116に反射させる。
リレーレンズ116は、ガルバノミラー115で反射された参照光(P偏光)を、複数のレンズ系を介して、ホログラム記録媒体114に結像させるものである。このリレーレンズ116は、例えば、凸レンズを複数配列した凸レンズ群で構成される。
2次元撮像素子117は、ホログラム記録媒体114からFTレンズ108を介して出射された物体光(P偏光)を撮像するものである。この2次元撮像素子117は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等である。この2次元撮像素子117は、撮像した輝度信号(再生デジタルデータ)を演算装置1に出力する。
〔演算装置(インタリーブ数演算装置)の構成〕
次に、図2を参照(適宜図1参照)して、演算装置1の構成について詳細に説明する。図2に示すように、演算装置1は、インタリーブ数演算手段10と、記録信号演算手段20と、再生信号演算手段30とを備える。
インタリーブ数演算手段(インタリーブ数演算装置)10は、ホログラム記録媒体114に記録するデジタルデータのインタリーブ数を演算するものである。なお、インタリーブ数演算手段10は、外部から、インタリーブ数の演算指示が入力された段階で動作する。ここでは、インタリーブ数演算手段10は、特性評価手段10Aと、インタリーブ数特定手段10Bとを備える。
特性評価手段10Aは、ホログラム記録媒体114の特性評価を行うものである。この特性評価手段10Aは、ホログラム記録媒体114にホログラムを記録する際に生じる体積変化の特性を評価特性パラメータとして数値化する。ここでは、特性評価手段10Aは、特性評価用画像書き込み手段11と、特性評価用画像読み出し手段12と、評価特性パラメータ生成手段13とを備える。
特性評価用画像書き込み手段11は、特性評価用画像をデジタルデータ(ページデータ)としてSLM107に出力し、当該画像に対応する物体光によって、ホログラム記録媒体114にホログラムを書き込むものである。ここで、特性評価用画像は、全面白の画像(白画像)、あるいは、任意の変調方式で変調された2次元デジタルデータを配列したパターン画像である。この2次元デジタルデータは、変調方式で変調したデータであるため、符号を構成するシンボルごとに、白および黒の画素が少なくとも1画素は含まれている。ここでは、特性評価用画像として、2次元デジタルデータ(パターン画像)を用いることとする。
なお、特性評価用画像書き込み手段11は、特性評価用画像を予め図示を省略した記憶手段に記憶しておくこととしてもよいし、インタリーブ数の演算指示が入力された段階で生成することとしてもよい。
特性評価用画像読み出し手段12は、特性評価用画像書き込み手段11でホログラム記録媒体114に書き込まれた特性評価用画像のホログラムを再生し、2次元撮像素子117から読み出すものである。この特性評価用画像読み出し手段12で読み出された再生画像(特性評価用再生画像)は、評価特性パラメータ生成手段13に出力される。
なお、ホログラム記録では、k(波数ベクトル)空間でのブラッグ条件の適合の有無によって再生画像の再生状態が決定される。すなわち、ホログラム記録媒体114にフォトポリマ記録媒体を用いた場合、ホログラム記録媒体114に媒体収縮等の体積変化が発生した場合、特性評価用画像読み出し手段12が読み出す再生画像は、図3に示すような円弧状の形状となる。この図3において、円弧形状の内側および外側の部分が、ブラッグ条件に適合していないことを示している。この現象については、文献「K. Curtis, L. Dhar, A. Hill, W. Wilson, M. Ayres , “Holographic Data Storage” , John Wiley & Sons, Inc. , p.342 , 2010」に記載されている。
また、ホログラム記録媒体114の体積変化によっては、再生条件(チルト等)が異なる。この再生条件が最適化されていないと、再生されるデジタルデータの誤り率が大きくなってしまう。そこで、ホログラム記録媒体114を2軸回転ステージ(不図示)に載置しておき、特性評価用画像読み出し手段12は、再生画像である円弧形状の中心(すなわち、円弧形状の重心)と、再生画像の画像中心との距離が最も短くなる(予め定めた閾値未満となる)ように、チルト制御を行うことが好ましい。
評価特性パラメータ生成手段13は、特性評価用画像読み出し手段12で読み出された再生画像(特性評価用再生画像)に基づいて、ホログラム記録媒体114にホログラムを記録した際の特性を評価特性パラメータとして数値化するものである。
ここでは、評価特性パラメータ生成手段13は、2値化手段13aと、円形状特定手段13bとを備える。
2値化手段13aは、特性評価用画像読み出し手段12で読み出された再生画像を2値化するものである。すなわち、2値化手段13aは、2次元撮像素子117において撮像される再生画像が多値画像である場合、予め定めた基準値を境に再生像を2値化する。
この2値化された再生画像は、円形状特定手段13bに出力される。
円形状特定手段13bは、特性評価用画像読み出し手段12で読み出された再生画像を円の形状で特定するものである。ここでは、円形状特定手段13bは、2値化手段13aで2値化された再生画像上の円弧形状を、円の形状で特定してパラメータ化する。
なお、特性評価用画像読み出し手段12で読み出された再生画像は、k(波数ベクトル)空間での再生画像であるため、その再生画像上の円弧形状は、正確には楕円弧形状となる。しかし、この楕円弧形状の長半径および短半径はほぼ等しく、円形状とみなしてよい。ここでは、円形状特定手段13bは、特性評価用画像読み出し手段12で読み出された(2値化)再生画像に対して、円でフィティングすることで、円の形状(中心〔座標〕、半径、幅)を評価特性パラメータとする。
具体的には、円形状特定手段13bは、図4に示すような中心C、半径Rおよび幅Wを任意に変化させた円画像を生成し、2値化された再生画像と最も類似したときの中心C、半径Rおよび幅Wを特定する。あるいは、円形状特定手段13bは、中心Cを再生画像における重心とし、半径Rおよび幅Wのみを変化させることで、類似判定を行ってもよい。なお、画像の類似判定は、一般的な手法を用いればよく、例えば、画素ごとの差分をとった平均二乗誤差によって、類似判定を行えばよい。
また、評価特性パラメータは、円の形状を特定できるものであれば、必ずしも中心、半径、幅である必要はない。例えば、円の中心、内円の半径、外円の半径であっても構わない。
この評価特性パラメータ生成手段13で生成された評価特性パラメータ(円の中心、半径、幅)は、ホログラム記録媒体114の種類が同一であれば特性がほぼ同一であるため、同一とみなすことができる。そこで、評価特性パラメータ生成手段13は、生成した評価特性パラメータを、図示を省略した半導体メモリ等の記憶手段に、ホログラム記録媒体114の種類に対応付けて記憶しておく。
インタリーブ数特定手段10Bは、特性評価手段10Aで特定されたホログラム記録媒体114の特性評価パラメータを用いて、外部から設定されるデータのインタリーブ方式において最適なインタリーブ数を特定するものである。
すなわち、インタリーブ数特定手段10Bは、予め定めたページ間インタリーブページ数(多重方向のインタリーブページ数)において、予め定めた符号化方式でデータを記録する際に、誤り訂正ブロック中の誤りを分散させるためのインタリーブ数を特定する。
このインタリーブ数特定手段10Bは、外部から設定されるデータのインタリーブ方式を特定するパラメータ(インタリーブ方式特定パラメータ)として、符号化方式における1シンボルあたりのビット数(sビット)、SLM107に表示するシンボル数(水平hシンボル×垂直vシンボル)、誤り訂正1ブロックあたりのシンボル数(tシンボル)、ページ間インタリーブページ数(pページ)が設定されることとする。
また、ここでは、インタリーブ数特定手段10Bは、2値画像シンボル列生成手段14と、仮インタリーブシンボル積算手段15と、インタリーブ数探索手段16とを備える。
2値画像シンボル列生成手段14は、特性評価手段10Aで生成された特性評価パラメータで特定される形状の2値画像の画素値を、設定されたシンボルのビット数単位に配列したシンボル列を生成するものである。
すなわち、2値画像シンボル列生成手段14は、まず、図4で示した特性評価パラメータ(中心、半径、幅)で形状が特定された幅を持った円形状の2値画像を生成する。このとき、円内部を白、それ以外を黒(例えば、2次元撮像素子117において、1画素が1ビットであれば、白を“1”、黒を“0”とし、8ビット表示であれば、白を“255”、黒を“0”)とする。
そして、2値画像シンボル列生成手段14は、設定された1シンボルあたりのビット数sごとの配列を生成する。なお、2値画像シンボル列生成手段14は、設定されたページ間インタリーブページ数pが複数であれば、そのページ数pだけ、同じ配列を生成する。
この2値画像シンボル列生成手段14で生成されたページ間インタリーブページ数分のシンボル列は、仮インタリーブシンボル積算手段15に出力される。
ここで、図5を参照して、2値画像シンボル列生成手段14が生成するシンボル列について模式的に説明する。
図5に示すように、2値画像シンボル列生成手段14は、特性評価パラメータ(中心、半径、幅)で形状が特定された幅を持った円形状の画像Pを生成する。そして、2値画像シンボル列生成手段14は、図5中、矢印の方向(水平方向)に、1シンボルあたりのビット数ごとの数値列を生成する。また、ページ間インタリーブページ数pが複数であれば、2値画像シンボル列生成手段14は、白黒画像Pで生成した数値列を複製し、連結することで、pページ(P〜P)分のシンボル列を生成する。すなわち、画像Pのシンボル列の最後と、画像Pのシンボル列の先頭とが連結される。
図2に戻って、演算装置1の構成について説明を続ける。
仮インタリーブシンボル積算手段15は、2値画像シンボル列生成手段14で生成されたシンボル列の値を、仮のインタリーブ数ごとに読み出して、設定された誤り訂正ブロックのシンボル数tごとに輝度を積算するものである。この輝度積算値は、誤り訂正ブロック単位の輝度和を示すことになる。
なお、仮インタリーブシンボル積算手段15は、1以上、かつ、ページ間インタリーブページ数p内の総シンボル数(h×v×p)以下の範囲で、順次仮のインタリーブ数Aを変化させて、複数のインタリーブ数で、誤り訂正ブロックごとに輝度積算値を求める。
ただし、誤り訂正ブロックごとの輝度積算値を求める際に、仮インタリーブシンボル積算手段15は、必ずしも仮のインタリーブ数Aが取り得る値のすべてについて演算する必要はない。例えば、最適なインタリーブ数は、総シンボル数(h×v×p)を誤り訂正1ブロックあたりのシンボル数tで割った値(h×v×p/t)の付近に存在していることが、既知であることから、h×v×p/tの値の前後の予め定めた数値範囲で、仮のインタリーブ数Aを設定し、誤り訂正ブロックごとの輝度積算値を求めることとすればよい。
この仮インタリーブシンボル積算手段15で積算されたシンボル数tごとの輝度積算値は、積算した際の仮のインタリーブ数とともに、インタリーブ数探索手段16に出力される。
ここで、図6を参照して、仮インタリーブシンボル積算手段15の処理内容について模式的に説明する。
仮インタリーブシンボル積算手段15が、2値画像シンボル列生成手段14で生成されたシンボル列の値を、仮のインタリーブ数Aごとに読み出す処理は、図6(a)に示すように、まず、すべてのシンボルS(h×v×p)を、A行(h×v×p/A)列に2次元配列し、図6(b)に示すように、その2次元行列を垂直方向に読み出すことに相当する。これによって、あるシンボルの次には、仮のインタリーブ数Aだけ離間した位置のシンボルが読み出されることになる。
そして、仮インタリーブシンボル積算手段15は、図6(b)の読み出し順序で、図6(c)に示すように、誤り訂正1ブロックあたりのシンボル数tごとに輝度積算値(B〜B)を求める。
なお、図6(a)に示したように、シンボル列を2次元配列した場合に、仮のインタリーブ数Aによっては、完全な2次元行列とならない場合がある。
例えば、図7(a)に示すように、シンボル列を2次元配列した際に余りが生じる場合や、図7(b)に示すように、シンボル列を2次元配列した際に不足が生じる場合がある。しかし、図7(a)に示すように、2次元配列で余りが生じる場合であっても、仮インタリーブシンボル積算手段15は、垂直方向に順次読み出した後、余りのシンボルを順次読み出して、誤り訂正ブロックごとの輝度積算値を求めればよい。また、図7(b)に示すように、2次元配列で不足が生じる場合であっても、垂直方向に存在するシンボルのみを順次読み出して、誤り訂正ブロックごとの輝度積算値を求めればよい。
図2に戻って、演算装置1の構成について説明を続ける。
インタリーブ数探索手段16は、仮インタリーブシンボル積算手段15で積算された、仮のインタリーブ数における誤り訂正ブロックごとの輝度積算値において、最大値と最小値との差が最小となるインタリーブ数を探索するものである。
通常、ホログラム記録では、明るい部分はSNR(信号対雑音強度比)が高く、暗い部分はSNRが低いという傾向がある。そこで、インタリーブ数探索手段16は、誤り訂正ブロックごとの輝度積算値の中の最大値(Bmax)と最小値(Bmin)とから、差(Bmax−Bmin)を計算し、その差が最小となるインタリーブ数を最適なインタリーブ数A′として特定する。
このインタリーブ数探索手段16で探索されたインタリーブ数は、図示を省略した半導体メモリ等の記憶手段に記憶され、後記する記録信号演算手段20や再生信号演算手段30において参照される。
なお、ノイズや光学系の影響によっては、輝度積算値の最大値と最小値との差が最小となるインタリーブ数の近傍において、その差がスパイク的に大きくなる場合がある。この場合、差が最小となるインタリーブ数を採用した場合でも、ノイズ等の影響で、輝度積算値の差(Bmax−Bmin)が大きくなる場合がある。
このように、系が不安定な場合、インタリーブ数探索手段16は、インタリーブ数を探索する際に、輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下で連続する仮のインタリーブ数の範囲の中から、差が最小となるインタリーブ数を選定することとすればよい。
以上、インタリーブ数演算手段(インタリーブ数演算装置)10の構成について説明したが、ホログラム記録媒体114の種類が同一で、インタリーブ方式を変更する場合、例えば、符号化方式の変更に伴う1シンボルあたりのビット数に変更があった場合等は、ホログラム記録媒体114の特性は同じであるため、特性評価手段10Aの動作を省略し、事前にホログラム記録媒体114の種類に対応付けて記憶しておいた評価特性パラメータを用いて、インタリーブ数特定手段10Bがインタリーブ数を特定すればよい。
記録信号演算手段20は、外部から入力される映像信号、データ等の記録信号から、ホログラム記録媒体114に記録するためのデジタルデータを演算するものである。ここでは、記録信号演算手段20は、誤り訂正符号付加手段21と、変調手段22と、インタリーブ手段23と、データ書き込み24とを備える。
誤り訂正符号付加手段21は、記録信号に、予め定めた変調方式のビット数ごとに誤り訂正符号を付加するものである。この誤り訂正符号付加手段21は、誤り訂正符号を付加した記録信号を変調手段22に出力する。
変調手段22は、誤り訂正符号が付加された記録信号を、予め設定された変調方式で変調するものである。例えば、変調手段22は、2−4変調等の一般的な変調方式で記録信号を変調する。これによって、記録信号から、変調方式のシンボル単位のデータ(シンボルデータ列)が生成されることになる。この変調手段22は、生成したシンボルデータ列を、インタリーブ手段23に出力する。
インタリーブ手段23は、変調手段22で生成されたシンボルデータ列を、インタリーブ数演算手段10で演算されたインタリーブ数でインタリーブして、2次元画像の配列に並べ替えるものである。すなわち、インタリーブ手段23は、シンボルデータ列をインタリーブ数ごとに読み出して、SLM107に対応した2次元のデータ配列に並べ替える。このインタリーブ手段23は、生成した2次元のデータ配列をデータ書き込み手段24に出力する。
データ書き込み手段24は、インタリーブ手段23から入力された2次元のデータ配列を、SLM107にデジタルデータ(ページデータ)として出力するものである。このように、2次元のデータ配列を、SLM107に出力することで、2次元画像がSLM107上に表示され、ホログラム記録媒体114にホログラムとして記録されることになる。
なお、データ書き込み手段24は、複数の2次元画像をホログラム記録媒体114に記録する場合、ガルバノミラー112によって、参照光のホログラム記録媒体114への入射角度を切り替えることで、多重記録を行う。
ここで、図8を参照して、演算されたインタリーブ数を用いて、記録信号演算手段20が、記録信号をSLM107に表示させるデータの流れについて説明する。
図8(a)に示すように、ビット列の記録信号が入力されると、誤り訂正符号付加手段21は、図8(b)に示すように、誤り訂正符号を所定ビット数ごとに付加する。
そして、図8(c)に示すように、変調手段22は、予め設定された変調方式で変調し、所定ビット数のデータをシンボルSのデータに変換する。
そして、図8(d)の(d−1)に示すように、インタリーブ手段23は、インタリーブ数演算手段10で特定されたインタリーブ数A′を用いて、すべてのシンボルS(h×v×p)を、(h×v×p/A′)行A′列に2次元配列し、(d−2)に示すように、その2次元行列を垂直方向に読み出して、SLM107に水平方向に水平画素数ごとに表示する。これによって、シンボル列は、最適なインタリーブ数A′によって、インタリーブされ、2次元画像(デジタルデータ)として、SLM107に表示される。
図2に戻って、演算装置1の構成について説明を続ける。
再生信号演算手段30は、ホログラム記録媒体114に記録されているホログラムの物体光を2次元撮像素子117で撮像した再生デジタルデータから、信号を再生するものである。ここでは、再生信号演算手段30は、データ読み出し手段31と、デインタリーブ手段32と、復調手段33と、誤り訂正手段34とを備える。
データ読み出し手段31は、2次元撮像素子117で撮像されたデジタルデータ(再生デジタルデータ)を読み出すものである。このデータ読み出し手段31は、読み出したデジタルデータをデインタリーブ手段32に出力する。
なお、データ読み出し手段31は、多重記録されているデータを読み出す場合、ガルバノミラー115によって、参照光のホログラム記録媒体114への入射角度を切り替えることで、多重記録された個々のデータを読み出す。
デインタリーブ手段32は、データ読み出し手段31で読み出されたデジタルデータを、インタリーブ数演算手段10で演算されたインタリーブ数でインタリーブして、1次元のデータ列に並び替えるものである。すなわち、デインタリーブ手段32は、インタリーブ手段23の逆処理を行うことで、1次元のシンボル列を生成する。このデインタリーブ手段32は、並び替えた1次元のシンボル列を復調手段33に出力する。
復調手段33は、デインタリーブ手段32で並び替えられたシンボル列を、予め設定された復調方式で復調するものである。すなわち、復調手段33は、変調手段22で行う変調方式の逆処理を行うことで、ビット列を生成する。この復調手段33は、生成したビット列を誤り訂正手段34に出力する。
誤り訂正手段34は、復調手段33で復調されたビット列に対して、誤り訂正を行うことで、再生信号を生成して外部に出力するものである。すなわち、誤り訂正手段34は、誤り訂正符号付加手段21で付加された誤り訂正符号を用いて、連続するビット列の誤りを訂正して、再生信号を生成する。
以上説明した演算装置1(インタリーブ数演算装置10)は、一般的なコンピュータを前記した各手段として機能させるためのプログラムで実現することができる。
このように演算装置1(インタリーブ数演算装置10)を構成することで、ホログラム記録装置100は、ホログラム記録媒体114の体積変化に伴うホログラムの歪みに対して、デジタルデータを最適にインタリーブすることができる。これによって、ホログラム記録装置100は、バースト誤りを分散させることができ、誤り訂正符号による誤り訂正を最大限に活用することができる。
〔インタリーブ数演算手段(インタリーブ数演算装置)の動作〕
次に、図9および図10を参照(適宜図1および図2参照)して、インタリーブ数演算手段(インタリーブ数演算装置)10の動作について説明する。なお、記録信号演算手段20および再生信号演算手段30の動作は、インタリーブ数演算手段10で求められたインタリーブ数を用いる以外は、一般的なホログラムの記録再生動作であるため、ここでは説明を省略する。
ここでは、図9を参照して、インタリーブ数演算手段10の特性評価手段10Aにおいて、ホログラム記録媒体114の特性を評価する動作について説明し、図10を参照して、インタリーブ数演算手段10のインタリーブ数特定手段10Bにおいて、最適なインタリーブ数を特定する動作について説明する。
まず、図9に示すように、インタリーブ数演算手段10は、特性評価用画像書き込み手段11によって、全面白の画像(白画像)、あるいは、任意の変調方式で変調された2次元デジタルデータを配列したパターン画像を、特性評価用画像として、ホログラム記録媒体114に記録する(ステップS10)。この段階で、ホログラム記録媒体114は、媒体収縮等の体積変化が発生する。
そして、インタリーブ数演算手段10は、特性評価用画像読み出し手段12によって、ホログラム記録媒体114に書き込まれた特性評価用画像のホログラムを再生し、再生画像(特性評価用再生画像)を取得する(ステップS11)。この特性評価用再生画像は、図3に示したような円弧状の形状を有する画像である。
そして、インタリーブ数演算手段10は、評価特性パラメータ生成手段13の2値化手段13aによって、ステップS11で取得した再生画像を2値化する(ステップS12)。さらに、インタリーブ数演算手段10は、評価特性パラメータ生成手段13の円形状特定手段13bによって、ステップS12で2値化された再生画像を円フィティングすることで、円の形状(中心〔座標〕、半径、幅)を評価特性パラメータとして生成する(ステップS13)。
以上の動作によって、ホログラムが記録された際のホログラム記録媒体114の特性を特定することができる。
次に、図10に示すように、インタリーブ数演算手段10は、2値画像シンボル列生成手段14によって、ステップS13(図9)で生成された評価特性パラメータで特定される形状の2値画像の画素値を、設定されたシンボルのビット数単位に配列したシンボル列を生成する(ステップS20)。すなわち、2値画像シンボル列生成手段14は、評価特性パラメータで特定される円形状の2値画像(円帯上の画素を白、他を黒とした画像)の画素値として、シンボル列を生成する。
そして、インタリーブ数演算手段10は、仮インタリーブシンボル積算手段15によって、ステップS20で生成されたシンボル列の値を、複数の仮のインタリーブ数ごとに読み出して(並べ替えて)、設定された誤り訂正ブロックのシンボル数ごとに積算する(ステップS21)。これによって、仮のインタリーブ数ごとに、誤り訂正ブロック単位で輝度値和が求められることになる。
そして、インタリーブ数演算手段10は、インタリーブ数探索手段16によって、ステップ21で演算された誤り訂正ブロックごとの輝度積算値において、最大値と最小値との差が最小となる仮のインタリーブ数を、最適なインタリーブ数として探索する(ステップS22)。なお、このとき、インタリーブ数探索手段16は、輝度積算値の最大値と最小値との差が、基準値以下となるインタリーブ数を最適なインタリーブ数として特定することとしてもよい。あるいは、輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下で連続するインタリーブ数の中から、差が最小となるインタリーブ数を特定することとしてもよい。
以上の動作によって、インタリーブ数演算手段10は、ホログラム記録により発生する体積変化に伴うホログラムの歪みに対して、バースト誤りを分散させることが可能なインタリーブ数を求めることができる。
[評価結果]
最後に、図11を参照して、インタリーブ数演算手段(インタリーブ数演算装置)10によって、インタリーブ数を選定した際の評価結果について説明する。
ここでは、1SLMデータの水平シンボル数hが1421シンボル、垂直シンボル数vが1891、誤り訂正1ブロックあたりのシンボル数tが250、ページ間インタリーブページ数pが8のデータを用いた。
このときのインタリーブ数演算手段(インタリーブ数演算装置)10が、探索したインタリーブ数Aと、誤り訂正ブロックごとの輝度積算値の最大値(Bmax)と最小値(Bmin)との差(Bmax−Bmin)をグラフ化した結果を図11に示している。
なお、シンボルの並べ替え等を行わずに単純に誤り訂正ブロックごとの輝度積算値を求めた場合の最大値(Bmax)と最小値(Bmin)との差(Bmax−Bmin)は、“63,621”であった。
このとき、インタリーブ数演算手段10は、差(Bmax−Bmin)が最小となるインタリーブ数を最適なインタリーブ数として選定した場合、インタリーブ数は“52,948”で、そのときの差(Bmax−Bmin)は、“1,544”であった。
すなわち、インタリーブ数演算手段10によって、最適なインタリーブ数を選定した場合、輝度積算値の最大値と最小値との差は、約1/41小さくなった。
これによって、例えば、10−3の誤り率でLDPC(Low Density Parity Check)の誤り訂正符号を付加した場合、従来では誤り訂正が不可能であったが、本発明によれば、誤り訂正が可能になった。
また、ノイズや光学系によるデータ領域の揺らぎが大きく、ホログラム記録媒体の特性に不確定要素が大きい場合、最適なインタリーブ数“52,948”でインタリーブを行うと、図11に示したように、ごくたまに、差(Bmax−Bmin)が大きくなってしまう可能性がある(図11中、X)。その場合は、差(Bmax−Bmin)の変動が小さい領域(図11中、Y)においてインタリーブ数を求めることで、差(Bmax−Bmin)を、差の最大値に対して1/3〜1/2に抑えることができる。なお、この手法は、差(Bmax−Bmin)が最小の場合よりも大きくなるため、SNRが比較的によい場合に用いることができる。
1 演算装置
10 インタリーブ数演算手段(インタリーブ数演算装置)
11 特性評価用画像書き込み手段
12 特性評価用画像読み出し手段
13 評価特性パラメータ生成手段
13a 2値化手段
13b 円形状特定手段
14 2値画像シンボル列生成手段
15 仮インタリーブシンボル積算手段
16 インタリーブ数探索手段
20 記録信号演算手段
21 誤り訂正符号付加手段
22 変調手段
23 インタリーブ手段
24 データ書き込み手段
30 再生信号演算手段
31 データ読み出し手段
32 デインタリーブ手段
33 復調手段
34 誤り訂正手段
100 ホログラム記録装置
101 レーザ光源
102 シャッタ
103 1/2波長板
104 PBS(偏光ビームスプリッタ)
105 シャッタ
106 PBS(偏光ビームスプリッタ)
107 SLM(空間光変調器)
108 FT(フーリエ変換)レンズ
109 1/2波長板
110 PBS(偏光ビームスプリッタ)
111 ミラー
112 ガルバノミラー
113 リレーレンズ
114 ホログラム記録媒体
115 ガルバノミラー
116 リレーレンズ
117 2次元撮像素子

Claims (5)

  1. インタリーブされたデジタルデータを物体光と参照光との干渉縞によりホログラム記録媒体に記録するホログラム記録装置に備えられ、前記ホログラム記録媒体に適したインタリーブ数を演算するインタリーブ数演算装置であって、
    白画像または任意の変調方式のシンボルごとに少なくとも1つ以上の白画素を含んだパターン画像を、前記ホログラム記録媒体の特性評価用画像として、前記ホログラム記録媒体に書き込む特性評価用画像書き込み手段と、
    前記特性評価用画像を記録したホログラム記録媒体を再生し、当該特性評価用画像の再生画像を読み出す特性評価用画像読み出し手段と、
    この特性評価用画像読み出し手段で読み出した再生画像において、前記ホログラム記録媒体の体積変化に伴い前記再生画像上に発生する形状を円形状で特定したパラメータを生成する評価特性パラメータ生成手段と、
    この評価特性パラメータ生成手段で生成されたパラメータで特定される形状の2値画像を生成し、当該2値画像の画素値を予め設定されたシンボルのビット数単位に配列したシンボル列を生成する2値画像シンボル列生成手段と、
    この2値画像シンボル列生成手段で生成されたシンボル列から仮のインタリーブ数ごとにシンボルを読み出して、予め設定されたシンボル数の誤り訂正ブロックごとに輝度を積算する仮インタリーブシンボル積算手段と、
    この仮インタリーブシンボル積算手段で積算された誤り訂正ブロックごとの輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下となる仮のインタリーブ数を探索し、前記ホログラム記録媒体のインタリーブ数とするインタリーブ数探索手段と、
    を備えることを特徴とするインタリーブ数演算装置。
  2. 前記インタリーブ数探索手段は、前記輝度積算値の最大値と最小値との差が最小となる仮のインタリーブ数を前記ホログラム記録媒体のインタリーブ数とすることを特徴とする請求項1に記載のインタリーブ数演算装置。
  3. 前記インタリーブ数探索手段は、前記輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下で連続する仮のインタリーブ数の範囲の中で、前記ホログラム記録媒体のインタリーブ数を探索することを特徴とする請求項1に記載のインタリーブ数演算装置。
  4. インタリーブされたデジタルデータを物体光と参照光との干渉縞によりホログラム記録媒体に記録するホログラム記録装置において、前記ホログラム記録媒体に適したインタリーブ数を演算するために、コンピュータを、
    白画像または任意の変調方式のシンボルごとに少なくとも1つ以上の白画素を含んだパターン画像を、前記ホログラム記録媒体の特性評価用画像として、前記ホログラム記録媒体に書き込む特性評価用画像書き込み手段、
    前記特性評価用画像を記録したホログラム記録媒体を再生し、当該特性評価用画像の再生画像を読み出す特性評価用画像読み出し手段、
    この特性評価用画像読み出し手段で読み出した再生画像において、前記ホログラム記録媒体の体積変化に伴い前記再生画像上に発生する形状を円形状で特定したパラメータを生成する評価特性パラメータ生成手段、
    この評価特性パラメータ生成手段で生成されたパラメータで特定される形状の2値画像を生成し、当該2値画像の画素値を予め設定されたシンボルのビット数単位に配列したシンボル列を生成する2値画像シンボル列生成手段、
    この2値画像シンボル列生成手段で生成されたシンボル列から仮のインタリーブ数ごとにシンボルを読み出して、予め設定されたシンボル数の誤り訂正ブロックごとに輝度を積算する仮インタリーブシンボル積算手段、
    この仮インタリーブシンボル積算手段で積算された誤り訂正ブロックごとの輝度積算値の最大値と最小値との差が予め定めた基準値以下となる仮のインタリーブ数を探索し、前記ホログラム記録媒体のインタリーブ数とするインタリーブ数探索手段、
    として機能させるためのインタリーブ数演算プログラム。
  5. インタリーブされたデジタルデータを物体光と参照光との干渉縞によりホログラム記録媒体に記録するホログラム記録装置において、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインタリーブ数演算装置を備えることを特徴とするホログラム記録装置。
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