JP6086032B2 - データ送受信装置、データ送受信装置の制御プログラム、及び液体吐出装置 - Google Patents

データ送受信装置、データ送受信装置の制御プログラム、及び液体吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、データ送受信装置、データ送受信装置の制御プログラム、及び液体吐出装置に関する。
筐体に収納された送信部と受信部とを有し、これら送信部と受信部との間で通信データの送受信を行うデータ送受信装置が知られている。このようなデータ送受信装置においては、高速化及び高密度化に伴い、EMI(Electro Magnetic Interference)の対策がより一層重要となっている。
特許文献1には、ビデオクロック信号に同期したビデオ信号を、コントローラから描画エンジンに出力するプリンタが開示されている。このプリンタでは、ビデオクロック信号として、SSCG(Spread Spectrum Clock Generator)により、クロック周波数を所定の周期で変調したクロック信号を用いることで、電磁輻射ノイズのピークを低く抑えている。
特開2000−280575号公報
本願の発明者は、例えば、クロック周波数(基準周波数)を変調した周波数帯域の一部の周波数帯域において共振現象が発生した場合や、装置内にクロック周波数を変調してデータ通信を行う通信部とクロック周波数を変調せずにデータ通信を行う通信部が混在している場合などは、クロック周波数を変調したデータ通信を行ったとしても特定の周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークが高くなるという問題が発生することを知見した。
そこで、本発明の目的は、筐体に収納された送信部と受信部との間で、通信データの送受信を行うデータ送受信装置において、特定の周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークを低減可能な、データ送受信装置、データ送受信装置の制御プログラム、及び液体吐出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のデータ送受信装置は、第1通信データを記憶するための第1通信データ記憶部と、前記第1通信データを送信するための第1送信部と、前記第1送信部により送信された前記第1通信データを受信するための第1受信部と、少なくとも前記第1送信部と前記第1受信部とを収納するための筐体と、前記第1送信部を制御するための送信側制御部と、前記第1受信部を制御するための受信側制御部と、基準周波数を有する基準クロック信号を変調させて、所定周波数帯域において所定周期で周波数が変化する第1クロック信号を生成する第1クロック信号生成部と、前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における一部の周波数帯域である第1周波数帯域、及び、前記所定周波数帯域のうちの前記第1周波数帯域以外の周波数帯域である第2周波数帯域のうち少なくとも何れか一方を記憶するための周波数帯域記憶部と、を有する。前記送信側制御部は、前記第1クロック信号生成部により生成される前記第1クロック信号に基づいて、前記第1通信データ記憶部に記憶された前記第1通信データが前記第1受信部に送信されるように前記第1送信部を制御する場合に、当該第1クロック信号の前記所定周波数帯域のうちの前記第2周波数帯域に属する周波数において前記第1通信データが前記第1受信部に送信され、当該第1クロック信号の前記所定周波数帯域のうちの前記第1周波数帯域に属する周波数において前記第1通信データが前記第1受信部に送信されないように前記第1送信部を制御する送信処理を行い、前記受信側制御部は、前記第1クロック信号生成部により生成される前記第1クロック信号に基づいて、前記第1送信部から送信された前記第1通信データが受信されるように前記第1受信部を制御する場合に、当該第1クロック信号の前記第2周波数帯域に属する周波数で前記第1通信データが受信されるように前記第1受信部を制御する受信処理を行う。
また、本発明のデータ送受信装置の制御プログラムは、通信データを記憶するための通信データ記憶部と、前記通信データを送信するための送信部と、前記送信部により送信された前記通信データを受信するための受信部と、少なくとも前記送信部と前記受信部を収納するための筐体と、基準周波数を有する基準クロック信号を変調させて、所定周波数帯域において所定周期で周波数が変化するクロック信号を生成するクロック信号生成部と、前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における一部の周波数帯域である第1周波数帯域、及び、前記所定周波数帯域のうちの前記第1周波数帯域以外の周波数帯域である第2周波数帯域のうち少なくとも何れか一方を記憶するための周波数帯域記憶部と、を有するデータ送受信装置の制御プログラムであって、前記データ送受信装置を、前記クロック信号生成部により生成される前記クロック信号に基づいて、前記通信データ記憶部に記憶された前記通信データが前記受信部に送信されるように前記送信部を制御する場合に、当該クロック信号の前記所定周波数帯域のうちの前記第2周波数帯域に属する周波数において前記通信データが前記受信部に送信され、当該クロック信号の前記所定周波数帯域のうちの前記第1周波数帯域に属する周波数において前記通信データが前記受信部に送信されないように前記送信部を制御する送信手段、前記クロック信号生成部により生成される前記クロック信号に基づいて、前記送信部から送信された前記通信データが受信されるように前記受信部を制御し、且つ、当該クロック信号の前記第2周波数帯域に属する周波数で前記通信データが受信されるように前記受信部を制御する受信手段として機能させる。
また、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出するための複数の吐出口を有する複数のヘッドユニットを有する液体吐出ヘッドと、記録媒体と液体吐出ヘッドとを相対移動方向に相対移動させる移動機構と、上記のデータ送受信装置とを備えている。前記複数のヘッドユニットは、前記相対移動方向と直交する直交方向に沿って配置されており、且つ前記複数のヘッドユニットそれぞれが有する前記複数の吐出口は、前記直交方向に沿って配置されており、前記第1通信データ記憶部に記憶された前記第1通信データは、前記複数のヘッドユニットの前記複数の吐出口それぞれに対応する複数の画素からなる画素列であって、記録媒体上において前記直交方向に沿って配列された複数のドットに対応する複数の画素が、これら複数の画素に対応する前記複数のドットの前記直交方向に沿った配列順にしたがった順に配列された画素列を含む画像データである。前記受信側制御部は、前記受信処理により前記第1受信部が受信した前記画像データに従って、記録媒体に画像が形成されるように前記液体吐出ヘッド及び前記移動機構を制御する画像記録処理を行う。
上記のデータ送受信装置、データ送受信装置の制御プログラム、及び液体吐出装置によると、基準クロック信号を変調させたクロック信号に基づいて、通信データが送信部から受信部に送信されるので、データ送受信装置の電磁輻射ノイズのピークを低減することができる。加えて、クロック信号の周波数帯域における一部の周波数帯域である第1周波数帯域に属する周波数おいては、通信データが送信部から受信部に送信されないので、当該第1周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークをさらに低減することができる。
筐体に収納された送信部と受信部との間で、通信データの送受信を行うデータ送受信装置において、特定の周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークを低減することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略側面図である。 (a)はインクジェットヘッドを示す平面図であり、(b)はヘッドユニットの個別流路を示す部分断面図である。 図1に示すインクジェットプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 (a)は第1クロック信号の周波数と時間との関係を示す図であり、(b)は、基準クロック信号のときの電磁輻射ノイズの強度と、第1クロック信号のときの電磁輻射ノイズの強度との関係を示す図である。 (a)は、画像データに含まれる各ラスターデータの分割画素列と、ヘッドユニットの吐出口との対応関係を示す図である。(b)は、分割画素列と、当該分割画素列の送信時の第1クロック信号の周波数との関係を示す図である。(c)は、ラスターデータの各分割画素列の送信タイミングを示す図である。 (a)は画像データ送信処理に起因する電磁輻射ノイズの強度を示す図であり、(b)は画像データ送信処理及び制御データ送信処理に起因する電磁輻射ノイズの強度を示す図である。 (a)は図3に示すCPUの動作フロー図であり、(b)は記録制御回路の動作フロー図である。 (a)は第2実施形態に係るラスターデータの各分割画素列の送信タイミングを示す図であり、(b)は第3実施形態に係るラスターデータの各分割画素列の送信タイミングを示す図である。 第4実施形態に係るCPUの動作フロー図である。 第4実施形態に係るCPUの動作フロー図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態インクジェットプリンタについて図面を参照しつつ説明する。プリンタ1は、図1に示すように、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙トレイ12が設けられている。筐体1aの内部空間には、インクジェットヘッド3(液体吐出ヘッド:以下、ヘッド3と称する)、プラテン4、用紙センサ5、給紙ユニット6、搬送ユニット7(移動機構)、ガイドユニット8、及び制御装置100(データ送受信装置の一例)等が収納されている。また。筐体1aの内部空間には、給紙ユニット6から排紙トレイ12に向けて、図1に示す太矢印に沿って、記録媒体である用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。
ヘッド3は、所定位置に位置決め固定されたラインヘッドであり、主走査方向に長尺な略直方体形状を有している。また、ヘッド3は、互いに離隔しつつ主走査方向に千鳥状に配列された、6つのヘッドユニット3xを含む(図2(a)参照)。ヘッド3の具体的な構成については、後に詳述する。ここで、本実施形態において、副走査方向とは図1において水平方向に平行な方向であり、且つ、搬送ユニット7による用紙Pの搬送方向に平行な方向である。また、主走査方向とは、図1において水平面に平行且つ副走査方向に直交する方向である。
プラテン4は、平板状の部材であり、6つのヘッドユニット3xと鉛直方向に対向している。プラテン4の上面と各ヘッドユニット3xの下面との間には、画像記録(画像形成)に適した所定の間隙が形成されている。
用紙センサ5は、ヘッド3よりも、搬送ユニット7による用紙Pの搬送方向上流側に配置されている。用紙センサ5は、用紙Pの先端を検知し、検知信号を制御装置100に送信する。
給紙ユニット6は、給紙トレイ6a及び給紙ローラ6bを含む。給紙トレイ6aは、上面が開口した箱であり、複数の用紙Pを収容可能である。給紙ローラ6bは、制御装置100による制御の下、給紙モータ6M(図3参照)の駆動により回転し、給紙トレイ6a内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
搬送ユニット7は、搬送方向に関するプラテン4の両側に配置された搬送ローラ対7a、7bを含む。各搬送ローラ対7a、7bは制御装置100による制御の下、搬送モータ7M(図3参照)の駆動により回転する。
ガイドユニット8は、搬送方向に関して搬送ユニット7を挟んで配置された、上流側ガイド部及び下流側ガイド部を含む。上流側ガイド部は、3つのガイド8a,8b,8c及び二対の送りローラ対9a,9bを含む。当該上流側ガイド部は、給紙ユニット6と搬送ユニット7とを繋ぐ。下流側ガイド部は、3つのガイド8d,8e,8f及び三対の送りローラ対9c,9d,9eを有する。当該下流側ガイド部は、搬送ユニット7と排紙トレイ12とを繋ぐ。各送りローラ対9a〜9eは、制御装置100による制御の下、送りモータ9M(図3参照)の駆動により回転する。また、各ガイド8a〜8fは、対向して配置された一対の板からなる。
制御装置100による制御の下、給紙ユニット6から送り出された用紙Pは、ガイドユニット8における上流側ガイド部の送りローラ対9a,9bに挟持されつつ、ガイド8a〜8cの板間を通って、搬送ユニット7へと送られる。搬送ユニット7に送られた用紙Pは、搬送ユニット7の搬送ローラ対7a、7bに挟持されつつ、ヘッド3の下面と対向する領域へと搬送される。用紙Pが各ヘッドユニット3xの真下を通過する際に、制御装置100の制御により、吐出口30(図2(a)参照)から用紙Pの表面に向けてブラックインクが吐出される。画像が記録された用紙Pは、ガイドユニット8における下流側ガイド部の送りローラ対9c〜9eに挟持されつつ、ガイド8d〜8fの板間を通って、筐体1a上部に形成された開口1bから排紙トレイ12に排出される。
次いで、図2を参照して、ヘッド3の具体的な構成について説明する。ヘッド3の6つのヘッドユニット3xは、互いに同じ構成であり、それぞれ、流路ユニット2、アクチュエータユニット10、及びドライバIC47(図3参照)を含む。流路ユニット2は、図2(b)に示すように、略同一サイズの矩形状の4枚の金属プレート20,21,22,23を積層した積層体であり、内部に流路が形成されている。当該流路は、1のマニホールド流路27、及び、マニホールド流路27から分岐した複数の個別流路28を含む。個別流路28は、吐出口30毎に設けられており、マニホールド流路27の出口から圧力室29を介して吐出口30に至る。流路ユニット2の下面には複数の吐出口30が開口し、流路ユニット2の上面には複数の圧力室29が開口している。カートリッジ(図示略)からマニホールド流路27に供給されたブラックインクは、個別流路28を通って、吐出口30から吐出される。
アクチュエータユニット10は、振動板40、圧電層41、及び、複数の個別電極42を含む。振動板40は、流路ユニット2の上面に固定され、複数の圧力室29を覆っている。圧電層41は、振動板40の上面に固定され、複数の圧力室29と対向している。複数の個別電極42は、圧電層41の上面に固定され、複数の圧力室29のそれぞれと対向している。振動板40は、金属等の導電体からなる、矩形状の板である。圧電層41は、圧電材料からなり、厚み方向に分極されている。振動板40の上面は、圧電層41の下面側に配置されることによって、共通電極を兼ねている。共通電極としての振動板40は、ドライバIC47のグランド配線に接続されており、常にグランド電位に保持される。
一方、個別電極42には、ドライバIC47から所定の駆動電位が選択的に印加される。これにより、個別電極42と振動板40との間に電位差が生じ、圧電層41における当該個別電極42と対向する部分に、厚み方向の電界が作用する。この電界の方向は圧電層41の分極方向と平行であるから、圧電層41における上記部分は、厚み方向と直交する面方向に収縮する。このとき、圧電層41が面方向に収縮するのに伴って、振動板40及び圧電層41における圧力室29と対向する部分が、圧力室29に向かって凸となるように変形(ユニモルフ変形)する。これにより、圧力室29の容積が減少すると共に、圧力室29の内部に収容されたインクに圧力(エネルギー)が付与され、当該圧力室29に連通する吐出口30からインクが吐出される。
アクチュエータユニット10の振動板40及び個別電極42は、ドライバIC47を介して制御装置100と接続されている。ドライバIC47は、制御装置100から受信した駆動データに基づき、6つのヘッドユニット3xのうちの対応するヘッドユニット3xに設けられた複数の個別電極42に選択的に駆動電位を印加する。
また、ヘッド3の6つヘッドユニット3xに係る全ての吐出口30(即ち、ヘッド3のすべての吐出口30)は、これらを主走査方向に延びた任意の仮想線上に垂直に射影してできたすべての射影点が解像度600dpiに対応する等間隔(約42μm)で配列されるような位置関係を有している。このため、用紙Pに記録された画像においては、搬送方向に沿った複数のドット(インクが着弾していない不吐出ドットを含む)から構成されたドット列が1つの吐出口30に対応することになる。そして、用紙Pに記録された画像には、このようなドット列が約42μmの等間隔で複数形成される。
次いで、図3を参照し、プリンタ1の電気的構成について説明する。制御装置100は、主制御回路50、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )70、第1クロック信号生成回路81、第2クロック信号生成回路82、及び第3クロック信号生成回路83等を含む。
第1クロック信号生成回路81は、図4(a)に示すように、基準周波数を有する基準クロック信号を変調させて、所定の変調周波数帯域において所定の周期Tで周波数が変化する第1クロック信号を生成するSSCG回路である。本実施形態において、第1クロック信号生成回路81は、基準周波数を周期Tにおいて±数パーセントの割合で変調させて第1クロック信号を生成する。このように基準周波数を有する基準クロック信号に周波数変調をかけることにより、図4(b)に示すように、基準クロック信号が原因となる電磁輻射ノイズのピークを低減させることができる。
第2クロック信号生成回路82は、上記基準周波数を有する第2クロック信号(基準クロック信号)を生成する回路である。また、第3クロック信号生成回路83は、第1クロック信号の変調周波数帯域(図4(a)参照)よりも低い周波数を有する第3クロック信号を生成する回路である。第1クロック信号生成回路81、第2クロック信号生成回路82、及び第3クロック信号生成回路83それぞれで生成されたクロック信号は、主制御回路50及びASIC70に供給される。
主制御回路50は、プリンタ1全体を制御する回路であり、CPU(Central Processing Unit)51(送信側制御部)、記憶装置52、第1送信回路53(第1送信回路)、第2送信回路54(第2送信回路)、通信インターフェース55等を含む。通信インターフェース55は、外部装置150との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。
記憶装置52は、CPU51が実行するプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)やCPU51によるプログラム実行時に作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)などからなる。また、記憶装置52は、画像データ記憶部56、制御データ記憶部57、及び周波数帯域記憶部58を有する。
画像データ記憶部56は、通信インターフェース55を介して外部装置150から受信した画像データを記憶する。画像データは、用紙Pの画像形成領域に対応して画素がマトリクス状に配置されたデータであり。この各画素は、例えば256階調の階調値(濃度値)を有している。また、画像データは、複数のラスターデータを含む。ここで、ラスターデータとは、6つのヘッドユニット3xの複数の吐出口30それぞれに対応する複数の画素からなる画素列である。より詳細には、ラスターデータは、用紙P上において副走査方向に沿って配列された複数のドットに対する複数の画素が、これら複数の画素に対応する複数のドットの副走査方向に沿った配列順に従った順に配列された画素列である。なお、本実施形態においては、画像データにおける各ラスターデータのデータ量は、第1クロック信号生成回路81により生成される第1クロック信号の周波数が属する周波数帯域が、第1周波数帯域から第2周波数帯域に遷移した後、第2周波数帯域から第1周波数帯域に遷移するまでの期間P(図4(a)参照)において、第1クロック信号に基づき第1送信回路53から第1受信回路72に送信させることが可能なデータ量よりも大きい。
制御データ記憶部57は、ASIC70を制御するための制御データを記憶する。周波数帯域記憶部58には、第1クロック信号生成回路81により生成される第1クロック信号の変調周波数帯域における一部の周波数帯域である第1周波数帯域(図4(a)参照)を記憶する。
第1送信回路53は、画像データ記憶部56に記憶された画像データをASIC70の後述する第1受信回路72に送信するための回路である。第1送信回路53と第1受信回路72とは、第1データ通信線91及び第2データ通信線92により通信可能に接続されている。本実施形態において、第1データ通信線は、高速データ転送が可能な高速バス(例えば、転送速度が140Mbps)である。一方、第2データ通信線92は、低速バス(例えば、転送速度が140kbps)である。また、第2データ通信線92には、当該第2データ通信線92を介して第1送信回路53から第1受信回路72へ送信される画像データのデータ処理を行うための画処理回路85が接続されている。画処理回路85については、後で詳細に説明する。
また、第1送信回路53は、第1送信バッファ53a及び第2送信バッファ53bを有している。第1送信バッファ53aには、第1データ通信線91を介して第1受信回路72へ送信されるデータが一時的に記憶される。これに対して、第2送信バッファ53bには、第2データ通信線92を介して第1受信回路72へ送信されるデータが一時的に記憶される。
第2送信回路54は、制御データ記憶部57に記憶された制御データをASIC70における後述の第2受信回路73に送信するための回路である。第2送信回路54と第2受信回路73とは、低速バスである第3データ通信線93により通信可能に接続されている。
ASIC70は、主制御回路50から受信した制御データに基づいて各種処理を実行する回路であり、記録制御回路71(受信側制御部)、第1受信回路72(第1受信部)、第2受信回路73(第2受信部)等を含む。
第1受信回路72は、第1送信回路53から送信された画像データを受信するための回路である。第2受信回路73は、第2送信回路54から送信された制御データを受信するための回路である。
記録制御回路71は、ヘッド3や搬送ユニット7等を制御するための回路であり、通信制御回路75、駆動データ生成回路76、搬送制御回路77、ヘッド制御回路78等を含む。
通信制御回路75は、第1受信回路72及び第2受信回路73を制御するための回路である。駆動データ生成回路76は、第1受信回路72で受信した画像データを吐出用の低階調の駆動データに量子化する誤差拡散処理を行うための回路である。具体的には、駆動データ生成回路76は、画像データの各画素を、ヘッド3が2階調の画像記録が可能であれば2値に量子化し、4階調の画像記録が可能であれば4値に量子化する。
搬送制御回路77は、用紙Pが搬送方向に沿って所定の搬送速度で搬送されるように、給紙モータ6M、搬送モータ7M、及び送りモータ9Mを制御する。
ヘッド制御回路78は、駆動データ生成回路76により生成された駆動データをドライバIC47に出力して、各ヘッド3の吐出口30からブラックインクを吐出させる。なお、インク吐出タイミングは、用紙センサ5による用紙Pの先端検知に基づいて決められる。
次に、CPU51が記憶装置52に記憶されたプログラムを読み込んで実行する、分割処理、送信タイミング判定処理、分割データ判定処理、及び送信処理について図5を参照しつつ説明する。なお、図5(a)は、画像データに含まれる各ラスターデータの分割画素列と、ヘッドユニット3xの吐出口30との対応関係を示す図である。図5(b)は、分割画素列と、当該分割画素列の送信時の第1クロック信号の周波数との関係を示す図である。また、図5(c)は、ラスターデータの各分割画素列の送信タイミングを示す図である。また、以下では、便宜上、各ラスターデータにおける分割画素列それぞれに、図中左方から右方にむけて昇順する番号を付与して説明する。
分割処理は、CPU51が、画像データ記憶部56に記憶された画像データを、複数の分割データに分割する処理である。本実施形態においては、CPU51は、図5(a)に示すように、画像データを複数のラスターデータに分割するとともに、各ラスターデータを20個の分割画素列に均等に分割する。なお、この分割画素列のデータ量は、期間P(図4(a)参照)において、第1クロック信号に基づき第1送信回路53から第1受信回路72に送信させることが可能なデータ量よりも小さい。また、上述したように、画像データに含まれる各ラスターデータは、6つのヘッドユニット3xの複数の吐出口30それぞれに対応する複数の画素からなる画素列である。このため、各ラスターデータの20個の分割画素列には、異なるヘッドユニット3xに属する吐出口30に対応する画素を有する分割画素列(以下、境界分割画素列と称す。)が存在することになる。図5(a)に示す例では、#4,#7,#10,#14,#17の分割画素列が、境界分割画素列となる。また、CPU51は、各ラスターデータの分割画素列それぞれに、その配列順を示すヘッダを付加する。
送信タイミング判定処理は、図5(b)に示すように、CPU51が、第1クロック信号生成回路81から供給された第1クロック信号の変調周波数帯域における周波数に基づいて、分割処理により分割された複数の分割画素列を順に、第1データ通信線91を介して第1受信回路72へ送信させるように第1送信回路53を制御したときの、複数の分割画素列それぞれの送信タイミングを判定する処理である。
分割データ判定処理は、図5(b)に示すように、CPU51が、第1クロック信号生成回路81から供給された第1クロック信号の変調周波数帯域における周波数に基づいて、分割処理により分割された複数の分割画素列を順に、第1データ通信線91を介して第1受信回路72へ送信させるように第1送信回路53を制御したときの、複数の分割画素列それぞれが、周波数帯域記憶部58に記憶された第1周波数帯域に属する周波数で送信される第1分割画素列であるか、第2周波数帯域に属する周波数で送信される第2分割画素列であるかを判定する処理である。ここで、第2周波数帯域とは、第1クロック信号の変調周波数帯域にのうちの第1周波数帯域以外の周波数帯域である。
ここで、後で詳述するが、本実施形態においては、分割データ判定処理において、1のラスターデータに含まれる全ての境界分割画素列が第1分割画素列であると判定されるように、第1クロック信号生成回路81により生成される第1クロック信号の周期Tが設定されている。即ち、第1クロック信号生成回路81から生成される第1クロック信号の変調周波数帯域における周波数に基づいて、ラスターデータの20個の分割画素列を#1の分割画素列から順に、第1データ通信線91を介して第1受信回路72へ送信させたと仮定した場合において、このラスターデータの20個の分割画素列のうち、境界分割画素列を送信させるときの第1クロック信号の周波数が第1周波数帯域に属するように、第1クロック信号の周期Tが設定されている。
送信処理には、CPU51が画像データ記憶部56に記憶された画像データがASIC70へ送信されるように第1送信回路53を制御する画像データ送信処理と、CPU51が制御データ記憶部57に記憶された制御データがASIC70へ送信されるように第2送信回路54を制御する制御データ送信処理が含まれる。
画像データ送信処理では、CPU51は、分割データ判定処理により第1分割画素列と判定された分割画素列を第1送信回路53の第2送信バッファ53bに記憶させ、第2分割画素列と判定された分割画素列を第1送信バッファ53aに記憶させる。そして、CPU51は、図5(c)に示すように、第1送信バッファ53aに記憶された第2分割画素列については、第1クロック信号生成回路81により生成される第1クロック信号に基づいて、送信タイミング判定処理により判定された送信タイミングで、第1データ通信線91を介して第1受信回路72に送信されるように第1送信回路53を制御する。一方で、CPU51は、第2送信バッファ53bに記憶された第1分割画素列については、第3クロック信号生成回路83により生成される第3クロック信号に基づいて、第2データ通信線92を介して第1受信回路72に送信されるように第1送信回路53を制御する。これにより、分割画素列の第1送信回路53から第1受信回路72への送信は、第1クロック信号の変調周波数帯域のうちの第2周波数帯域に属する周波数においては行われ、当該第1クロック信号の変調周波数帯域のうちの第1周波数帯域に属する周波数においては行われないことになる。この結果、図6(a)に示すように、画像データ送信処理により起因する電磁輻射ノイズに関して、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークを低減することができる。なお、第3クロック信号は、第1クロック信号の変調周波数帯域よりも低い周波数を有するクロック信号であるため、当該第3クロック信号に起因して、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズが増加することは殆どない。
また、本実施形態において、図5(c)に示すように、CPU51は、複数の第1分割画素列が連続して第1受信回路72へ送信され、且つ、複数の第1分割画素列のうちの最初に送信される第1分割画素列の送信開始タイミングが、第1送信バッファ53aに記憶された第2分割画素列のうちの最初に送信される第2分割画素列の送信開始タイミングと同じとなるように第1送信回路53を制御する。
ところで、6つのヘッドユニット3xそれぞれの吐出特性は、製造誤差等によって異なる場合がある。この場合、主走査方向に関して隣接する2つのヘッドユニット3xにおける隣接するヘッドユニット3xとの境界付近に形成された複数の吐出口30から吐出されて、用紙P上に形成される複数のドットからなるドット画像には濃度ムラが生じる。そこで、本実施形態においては、画処理回路85によって濃度ムラが生じることを抑制している。具体的には、上述したように、第1クロック信号生成回路81により生成される第1クロック信号は、分割データ判定処理において境界分割画素列が第1分割画素列と判定されるよう、その周期Tが設定されている。このため、境界分割画素列は第2送信バッファ53bに記憶されて、第2データ通信線92を介して第1送信回路53から第1受信回路72へと送信されることとなる。画処理回路85は、第2データ通信線92を介して第1送信回路53から第1受信回路72へと送信される分割画素列の中から、各分割画素列に付加されたヘッダに基づいて境界分割画素列を抽出し、当該境界分割画素列に属する画素に対して画処理を行う。本実施形態においては、画処理回路85は、異なるヘッドユニット3xに属する吐出口30から吐出されたインクにより用紙P上に形成されるドット画像が滑らかになるように、境界分割画素列に属する画素の階調値をヘッドユニット3xそれぞれの吐出特性に応じて補正するスムージング処理を行う。これにより、用紙P上に形成される画像の品質が劣化するのを抑制することができる。
制御データ送信処理では、CPU51は、第2クロック信号生成回路82により生成された第2クロック信号に基づいて、制御データ記憶部57に記憶された制御データが第2受信回路73に送信されるように第2送信回路54を制御する。ここで、第2クロック信号は基準周波数を有するクロック信号であるため、当該制御データ送信処理に起因する電磁輻射ノイズにおいては、基準周波数近傍の周波数帯域の電磁輻射ノイズが大きくなる。しかしながら、上述したように画像データ送信処理に起因する電磁輻射ノイズは、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークは低減されている。従って、図6(b)に示すように、画像データ送信処理に起因する電磁輻射ノイズ及び制御データ送信処理に起因する電磁輻射ノイズを合成した電磁輻射ノイズに関しても、画像データ送信処理において第1周波数帯域の周波数でも画像データの送信を行っていた場合と比べて、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークを低減することができ、また、合成した電磁輻射ノイズのピークも低減することができる。
次に、CPU51からの指示に従って、ASIC70の通信制御回路75が実行する、受信処理、及び復元処理について説明する。
受信処理には、CPU51が主制御回路50から送信された画像データが受信されるよう第1受信回路72を制御する画像データ受信処理と、CPU51が主制御回路50から送信された制御データが受信されるよう第2受信回路73を制御する制御データ受信処理とが含まれる。画像データ受信処理では、通信制御回路75は、第1クロック信号生成回路81により生成された第1クロック信号に基づいて、第1送信回路53から第1データ通信線91を介して送信された第2分割画素列が受信され、且つ、第3クロック信号生成回路83により生成された第3クロック信号生成回路83に基づいて、第1送信回路53から第2データ通信線92を介して送信された第1分割画素列が受信されるように第1受信回路72を制御する。また、制御データ受信処理では、通信制御回路75は、第2クロック信号生成回路82により生成された第2クロック信号に基づいて、第2送信回路54から第3データ通信線93を介して送信された制御データが受信されるよう第2受信回路73を制御する。
復元処理では、通信制御回路75は、まず、画像データ受信処理により第1受信回路72が受信した第1分割画素列及び第2分割画素列それぞれに付加されたヘッダに基づいて、分割画素列を元の配列順に並び替える。その後、並び替えた分割画素列を結合することで画像データを復元する。
次に、本実施形態に係る主制御回路50のCPU51の動作について、図7(a)を参照しつつ説明する。まず、CPU51は、通信インターフェース55を介して外部装置150から画像データを受信すると、受信した画像データを画像データ記憶部56に記憶させる(A1)。次に、CPU51は、画像データ記憶部56に記憶された画像データに含まれる各ラスターデータを複数の分割画素列に分割する(A2)。次に、CPU51は、複数の分割画素列それぞれの送信タイミングを判定する上述の送信タイミング判定処理を行う(A3)。
次に、CPU51は、複数の分割画素列それぞれについて、第1分割画素列であるか第2分割画素列であるかを判定する上述の分割データ判定処理を行う(A4)。その後、CPU51は、複数の分割画素列それぞれについて、分割データ判定処理により第1分割画素列と判定された分割画素列については第2送信バッファ53bに記憶させ(A5)、第2分割画素列と判定された分割画素列については第1送信バッファ53aに記憶させる(A6)。その後、CPU51は、第2クロック信号に基づいて、制御データ記憶部57に記憶された画像記録に関する制御データが第2受信回路73に送信されるように第2送信回路54を制御する(A7)。
次に、CPU51は、第1送信バッファ53aに記憶された第2分割画素列が第1データ通信線91を介して第1受信回路72に送信され、第2送信バッファ53bに記憶された第1分割画素列が第2データ通信線92を介して第1受信回路72に送信されるよう第1送信回路53を制御する(A8)。このとき、境界分割画素列に属する画素は、画処理回路85によりスムージング処理が行われることになる。その後、CPU51が、ステップA8の送信処理が終了したと判断すると(A9:YES)、ステップA1の処理に戻る。
続いて、本実施形態に係るASIC70の記録制御回路71の動作について、図7(b)を参照しつつ説明する。まず、通信制御回路75が、第2受信回路73が主制御回路50から画像記録に関する制御データを受信したか否かを判断する(B1)。制御データを受信したと判断した場合(B1:YES)には、通信制御回路75は、第1送信回路53から送信された第1分割画素列及び第2分割画素列が受信されるよう第1受信回路72を制御する(B2)。次に、ステップB2の受信処理が終了すると(B3:YES)、通信制御回路75は、第1受信回路72が受信した分割画素列それぞれに付加されたヘッダに基づいて、受信した分割画素列を並び替える(B4)。その後、通信制御回路75は、並び替えられた分割画素列を結合することで画像データを復元する(B5)。次に、駆動データ生成回路76が、復元された画像データを量子化して駆動データを生成する(B6)。そして、搬送制御回路77が、用紙Pが搬送方向に沿って所定の搬送速度で搬送されるように、給紙モータ6M、搬送モータ7M、及び送りモータ9Mを制御するとともに、ヘッド制御回路78が駆動データ生成回路76により生成された駆動データをドライバIC47に出力する(B7)。これにより、用紙P上に駆動データに係る画像が記録されることになる。ステップB7の処理が終了すると、ステップB1の処理に戻る。
以上、本実施形態によると、基準クロック信号を変調させた第1クロック信号に基づいて、画像データが第1送信回路53から第1受信回路72に送信されるので、電磁輻射ノイズのピークを低減することができる。加えて、第1クロック信号の変調周波数帯域における、第1周波数帯域に属する周波数では、画像データが第1送信回路53から第1受信回路72に送信されないので、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークをさらに低減することができる。
また、本実施形態によると、画像データは分割されて第1送信回路53から第1受信回路72へ送信されるので、効率よくデータ送受信を行うことができる。また、画像データの各ラスターデータにおいて、第1分割画素列は第2データ通信線92を介して第1送信回路53から第1受信回路72へ送信され、第2分割画素列は第1データ通信線91を介して第1送信回路53から第1受信回路72へ送信されるため、一本のデータ通信線のみしか用いないで画像データを送信する場合と比べて、画像データを送信するのに要する送信時間を短くすることができる。また、異なるヘッドユニット3xに属する複数の吐出口30に対応する画素を有する境界分割画素列に属する画素に対しては、画処理回路85によりスムージング処理が行われるため、用紙P上に形成される画像の品質が低下することを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図8(a)を参照しつつ説明する。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、画像データ記憶部56に記憶された画像データは、第1データ通信線91のみを介して第1送信回路53から第1受信回路72へ送信される。
CPU51は、図8(a)に示すように、分割処理により分割された複数の分割画素列のうち、分割データ判定処理により第2分割画素列と判定された分割画素列については、送信タイミング判定処理により判定された送信タイミングで第1受信回路72へ送信されるように第1送信回路53を制御する。これに対して、分割データ判定処理により第1分割画素列と判定された分割画素列については、送信タイミング判定処理により判定された送信タイミングとは異なるタイミングで、且つ、第1クロック信号の第2周波数帯域に属する周波数に基づいて第1受信回路72へ送信されるように第1送信回路53を制御する。本実施形態において、CPU51は、第2分割画素列が第1受信回路72に送信された後に、第1分割画素列が第1受信回路72に送信されるように第1送信回路53を制御する。変形例として、第2分割画素列が送信される前に第1分割画素列が送信されるように第1送信回路53を制御してもよい。通信制御回路75は、第1実施形態と同様に、分割画素列それぞれに付加されたヘッダに基づいて、分割画素列を元の配列順に並び替えた後に結合することで画像データを復元することができる。以上、本実施形態においても、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークを低減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図8(b)を参照しつつ説明する。第3実施形態では、第1実施形態とは異なり、CPU51は、上述の送信タイミング判定処理、及び分割データ判定処理を行わない。また、画像データ記憶部56に記憶された画像データは、第1データ通信線91のみを介して第1送信回路53から第1受信回路72へ送信される。
CPU51は、図8(b)に示すように、第1クロック信号の変調周波数帯域における第2周波数帯域に属する周波数のみに基づいて、分割処理により分割された各ラスターデータの複数の分割画素列が、配列順に従って第1受信回路72へ送信されるように第1送信回路53を制御する。これにより、第1受信回路72では、分割画素列が配列順に受信されることになる。その結果、通信制御回路75は、第1実施形態とは異なり、受信した分割画素列を並び替える必要がなく、受信順に分割画素列を結合することで画像データを復元することができる。以上、本実施形態においても、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークを低減することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図9,図10を参照しつつ説明する。第4実施形態では、プリンタ1は、第1送信回路53から第1受信回路72への画像データの送信に関して複数の送信モードを有している。CPU51は、画像データ送信処理を行う際に、複数の送信モードの中から1の送信モードを選択する。
本実施形態においては、プリンタ1は、上記送信モードとして、第1モード、第2モード、及び第3モードの3つの送信モードを有している。第1モードは、第1実施形態と同様に、画像データ記憶部56に記憶された画像データの各ラスターデータを複数の分割画素列に分割して、第2分割画素列については第1クロック信号に基づいて第1送信回路53から第1受信回路72へ送信し、第1分割画素列については第3クロック信号に基づいて第1送信回路53から第1受信回路72へ送信する送信モードである。第2モードは、第3実施形態と同様に、画像データ記憶部56に記憶された画像データの各ラスターデータを複数の分割画素列に分割して、当該複数の分割画素列を、第1クロック信号の変調周波数帯域における第2周波数帯域に属する周波数のみに基づいて、第1送信回路53から第1受信回路72へ送信するモードである。第3モードは、画像データ記憶部56に記憶された画像データを分割せずに、第1クロック信号の変調周波数帯域における全ての周波数に基づいて、第1送信回路53から第1受信回路72へ送信するモードである。
CPU51は、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズを低減する必要があり、且つ、画像データの送信時間を短くする必要がある場合には、第1モードを選択する。CPU51は、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズを低減する必要があり、且つ、画像データの送信時間を短くする必要がない場合には、第2モードを選択する。CPU51は、第1送信回路53及び第1受信回路72以外の他の送信回路及び受信回路間のデータ送受信状態に基づき、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズを低減させる必要がないと判断した場合には、第3モードを選択する。
次に、本実施形態に係る主制御回路50のCPU51の動作について、図9を参照しつつ説明する。まず、CPU51は、通信インターフェース55を介して外部装置150から画像データを受信すると、受信した画像データを画像データ記憶部56に記憶させる(C1)。次に、CPU51は、3つの送信モードの中から1の送信モードを選択する(C2)。CPU51が送信モードとして第1モードを選択した場合(C3:YES)には、ステップC4の処理に移る。ステップC4〜ステップC11の処理は、上述したステップA2〜A9の処理と略同様なので説明を省略する。なお、ステップC9において第2送信回路54から第2受信回路73へ送信される制御データには、送信モードが第1モードであることを示すモード情報が付加されている。ステップC11の処理で、CPU51が、送信処理が終了したと判断すると(C11:YES)、ステップC1の処理に戻る。
一方、ステップC3の処理で、CPU51が送信モードとして第1モードを選択せずに(C3:NO)、第2モードを選択した場合(C12:YES)には、CPU51は、画像データ記憶部56に記憶される画像データに含まれる各ラスターデータを複数の分割画素列に分割する(C13)。そして、CPU51は、分割された複数の分割画素列を第1送信バッファ53aに記憶させる(C14)。その後、CPU51は、第2クロック信号に基づいて、制御データ記憶部57に記憶された画像記録に関する制御データが第2受信回路73に送信されるように第2送信回路54を制御する(C15)。この制御データには、送信モードが第2モードであることを示すモード情報が付加されている。次に、CPU51は、第1クロック信号の変調周波数帯域における第2周波数帯域に属する周波数のみに基づいて、第1送信バッファ53aに記憶された分割画素列が第1データ通信線91を介して第1受信回路72に順に送信されるように第1送信回路53を制御する(C16)。その後、CPU51が、ステップC16の送信処理が終了したと判断すると(C17:YES)、ステップC1の処理に戻る。
一方、CPU51が送信モードとして第2モードを選択せずに(C12:NO)、第3モードを選択していた場合には、CPU51は画像データ記憶部56に記憶された画像データを第1送信バッファ53aに記憶させる(C18)。次に、CPU51は、第2クロック信号に基づいて、制御データ記憶部57に記憶された画像記録に関する制御データが第2受信回路73に送信されるように第2送信回路54を制御する(C19)。この制御データには、送信モードが第3モードであることを示すモード情報が付加されている。次に、CPU51は、第1クロック信号の変調周波数帯域における全ての周波数に基づいて、第1送信バッファ53aに記憶された画像データが第1データ通信線91を介して第1受信回路72に送信されるように第1送信回路53を制御する(C20)。その後、CPU51が、ステップC20の送信処理が終了したと判断すると(C21:YES)、ステップC1の処理に戻る。
続いて、本実施形態に係るASIC70の記録制御回路71の動作について、図10を参照しつつ説明する。まず、通信制御回路75が、第2受信回路73が主制御回路50から画像記録に関する制御データを受信したか否かを判断する(D1)。制御データを受信したと判断した場合(D1:YES)には、制御データに付加されたモード情報が第1モードを示すものである場合(D2:YES)には、ステップD3の処理に移る。ステップD3〜D6の処理は、上述したステップB2〜B5の処理と略同様なので説明を省略する。ステップD6の処理が終了するとステップD13の処理に移る。
一方、受信した制御データに付加されたモード情報が第1モードを示すものではなく(D2:NO)、第2モードを示すものである場合(D7:YES)には、通信制御回路75は、第1送信回路53から送信された分割画素列が受信されるよう第1受信回路72を制御する(D8)。次に、ステップD8の受信処理が終了すると(D9:YES)、通信制御回路75は、受信した分割画素列を結合することで画像データを復元し(D10)、ステップD13の処理に移る。
一方、受信した制御データに付加されたモード情報が第2モードを示すものではなく(D7:NO)、第3モードを示すものである場合には、通信制御回路75は、第1送信回路53から送信された画像データが受信されるよう第1受信回路72を制御する(D11)。次に、ステップD11の受信処理が終了すると(D12:YES)、ステップD13の処理に移る。ステップD13,D14の処理は、上述したステップB6,B7の処理と略同様なので説明を省略する。
以上、本実施形態においては、CPU51が、画像データ送信処理に関して複数の送信モードの中から、状況に応じて送信モードを選択することができるので、プリンタ1の処理効率を向上させることができる。変形例として、ユーザが複数の送信モードの中から1の送信モードを選択することができるようにされていてもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態では、第1クロック信号における第1周波数帯域は基準周波数を含むようにされていたが、基準周波数を含まなくてもよい。また、上述の実施形態では、第2クロック信号生成回路82が生成する第2クロック信号は基準周波数を有するようにされていたが、基準周波数の逓倍周波数を有するようにされていてもよい。また、上述の実施形態では、周波数帯域記憶部58には、第1周波数帯域が記憶されていたが、第2周波数帯域が記憶されていてもよく、また、第1周波数帯域及び第2周波数帯域の両方が記憶されていてもよい。また、周波数帯域記憶部58に記憶させる第1周波数帯域をユーザが設定することができるように構成されていてもよい。
また、第2クロック信号生成回路82により生成される第2クロック信号は基準周波数のみを有するクロック信号であってもよい。また、第3クロック信号生成回路83により生成される第3クロック信号は、第1クロック信号の変調周波数帯域よりも低い周波数のみを有するクロック信号であってもよい。
また、制御データ記憶部57に記憶された制御データが、第1送信回路53から第2データ通信線92を介して第1受信回路72へ送信されるように構成されていてもよい。また、画処理回路85は、第2データ通信線92を介して送信される分割画素列に属する画素に対して、スムージング処理以外の他の画処理を行うことが可能にされていてもよい。また、画像データのデータ量が、期間P(図4(a)参照)において、第1クロック信号に基づき第1送信回路53から第1受信回路72に送信させることが可能なデータ量よりも小さい場合には、CPU51は、上記分割処理を行わなくてもよい。また、第1送信回路53と第1受信回路72とが第1データ通信線91のみにより通信可能に接続されており、上述の実施形態において第2データ通信線92を介して主制御回路50からASIC70へ送信されていた画像データが、第3データ通信線93を介して送信されるように構成されていてもよい。この場合でも、画像データが第1周波数帯域の周波数に基づいて送受信される割合が少なくなるので、第1周波数帯域の電磁輻射ノイズのピークを低減させることができる。
本発明は、本発明はライン式のインクジェットプリンタのみならず、シリアル式のインクジェットプリンタにも適用することができる。また、プリンタに限定されず、筐体内に送信部及び受信部が収納され、これら送信部及び受信部との間でデータの送受信を行う各種データ送受信装置にも適用することができる。
1 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
1a 筐体
51 CPU(送信側制御部)
53 第1送信回路(第1送信部)
56 画像データ記憶部(第1通信データ記憶部)
58 周波数帯域記憶部
71 記録制御回路(受信側制御部)
72 第1受信回路(第1受信部)
81 第1クロック信号生成回路(第1クロック信号生成部)
100 制御装置(データ送受信装置)

Claims (10)

  1. 第1通信データを記憶するための第1通信データ記憶部と、
    前記第1通信データを送信するための第1送信部と、
    前記第1送信部により送信された前記第1通信データを受信するための第1受信部と、
    少なくとも前記第1送信部と前記第1受信部とを収納するための筐体と、
    前記第1送信部を制御するための送信側制御部と、
    前記第1受信部を制御するための受信側制御部と、
    基準周波数を有する基準クロック信号を変調させて、所定周波数帯域において所定周期で周波数が変化する第1クロック信号を生成する第1クロック信号生成部と、
    前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における一部の周波数帯域である第1周波数帯域、及び、前記所定周波数帯域のうちの前記第1周波数帯域以外の周波数帯域である第2周波数帯域のうち少なくとも何れか一方を記憶するための周波数帯域記憶部と、
    を有するデータ送受信装置であって、
    前記送信側制御部は、
    前記第1クロック信号生成部により生成される前記第1クロック信号に基づいて、前記第1通信データ記憶部に記憶された前記第1通信データが前記第1受信部に送信されるように前記第1送信部を制御する場合に、当該第1クロック信号の前記所定周波数帯域のうちの前記第2周波数帯域に属する周波数において前記第1通信データが前記第1受信部に送信され、当該第1クロック信号の前記所定周波数帯域のうちの前記第1周波数帯域に属する周波数において前記第1通信データが前記第1受信部に送信されないように前記第1送信部を制御する送信処理を行い、
    前記受信側制御部は、
    前記第1クロック信号生成部により生成される前記第1クロック信号に基づいて、前記第1送信部から送信された前記第1通信データが受信されるように前記第1受信部を制御する場合に、当該第1クロック信号の前記第2周波数帯域に属する周波数で前記第1通信データが受信されるように前記第1受信部を制御する受信処理を行うことを特徴とするデータ送受信装置。
  2. 第2通信データを記憶するための第2通信データ記憶部と、
    前記第2通信データを送信するための第2送信部と、
    前記第2送信部により送信された前記第2通信データを受信するための第2受信部と、
    前記基準周波数、又は前記基準周波数の逓倍周波数を有する第2クロック信号を生成する第2クロック信号生成部と
    を更に有しており、
    前記筐体は、前記第2送信部と前記第2受信部も収納しており、
    前記第1周波数帯域は前記基準周波数を含み、
    前記送信側制御部は、
    前記第2クロック信号生成部により生成された前記第2クロック信号に基づいて、前記第2通信データ記憶部に記憶された前記第2通信データが前記第2受信部に送信されるように前記第2送信部の制御も行い、
    前記受信側制御部は、
    前記第2クロック信号生成部により生成された前記第2クロック信号に基づいて、前記第2送信部から送信された前記第2通信データが受信されるように前記第2受信部の制御も行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ送受信装置。
  3. 前記送信側制御部は、
    前記第1通信データ記憶部に記憶された前記第1通信データを、複数の分割データに分割する分割処理を更に行い、
    前記送信処理においては、前記第1クロック信号生成部により生成される前記第1クロック信号の前記第2周波数帯域に属する周波数では前記複数の分割データが送信され、前記第1周波数帯域に属する周波数では前記複数の分割データが送信されないように前記第1送信部を制御し、
    前記受信側制御部は、
    前記受信処理においては、当該第1クロック信号の前記第2周波数帯域に属する周波数で前記複数の分割データが受信されるように前記第1受信部を制御し、
    前記受信処理により前記第1受信部が受信した前記複数の分割データを結合することで前記第1通信データを復元する復元処理を更に行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ送受信装置。
  4. 前記第1通信データ記憶部に記憶された前記第1通信データは、そのデータ量が、前記第1クロック信号生成部により生成される前記第1クロック信号の周波数が属する周波数帯域が、前記第1周波数帯域から前記第2周波数帯域に遷移した後、前記第2周波数帯域から前記第1周波数帯域に遷移するまでの間において、前記第1クロック信号に基づき前記第1送信部から前記第1受信部に送信させることが可能なデータ量よりも大きい通信データであることを特徴とする請求項3に記載のデータ送受信装置。
  5. 前記第1送信部と前記第1受信部とを通信可能に接続する、第1データ通信線及び第2データ通信線と、
    前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域よりも低い周波数を有する第3クロック信号を生成する第3クロック信号生成部と
    を更に有しており、
    前記送信側制御部は、
    前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における周波数に基づいて、前記複数の分割データを順に前記第1受信部へ送信させるように前記第1送信部を制御したときの、前記複数の分割データそれぞれの送信タイミングを、前記送信処理前に判定する送信タイミング判定処理と、
    前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における周波数に基づいて、前記複数の分割データを順に前記第1受信部に送信させるように前記第1送信部を制御したときの、前記複数の分割データそれぞれが、前記第1周波数帯域に属する周波数で送信される第1分割データであるか、前記第2周波数帯域に属する周波数で送信される第2分割データであるかを、前記送信処理前に判定する分割データ判定処理と
    を更に行い、
    前記送信処理においては、
    前記複数の分割データのうち前記分割データ判定処理により前記第2分割データと判定された分割データについては、前記第1クロック信号に基づいて、前記送信タイミング判定処理により判定された前記送信タイミングで、前記第1送信部から前記第1データ通信線を介して前記第1受信部へ送信され、且つ、
    前記複数の分割データのうち前記分割データ判定処理により前記第1分割データと判定された分割データについては、前記第3クロック信号生成部により生成された前記第3クロック信号に基づいて、前記第1送信部から前記第2データ通信線を介して前記第1受信部に送信されるように前記第1送信部を制御し、
    前記受信側制御部は、
    前記受信処理においては、前記第1クロック信号生成部により生成された前記第1クロック信号に基づいて、前記第1送信部から前記第1データ通信線を介して送信された前記第2分割データが受信され、且つ、前記第3クロック信号生成部により生成された前記第3クロック信号に基づいて、前記第1送信部から前記第2データ通信線を介して送信された前記第1分割データが受信されるように前記第1受信部を制御し、
    前記復元処理においては、前記第1受信部が受信した前記第1分割データと前記第2分割データとを結合することで前記第1通信データを復元することを特徴とする請求項3又は4に記載のデータ送受信装置。
  6. 前記送信側制御部は、
    前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における周波数に基づいて、前記複数の分割データを順に前記第1受信部へ送信させるように前記第1送信部を制御したときの、前記複数の分割データそれぞれの送信タイミングを、前記送信処理前に判定する送信タイミング判定処理と、
    前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における周波数に基づいて、前記複数の分割データを順に前記第1受信部へ送信させるように前記第1送信部を制御したときの、前記複数の分割データそれぞれが、前記第1周波数帯域に属する周波数で送信される第1分割データであるか、前記第2周波数帯域に属する周波数で送信される第2分割データであるかを、前記送信処理前に判定する分割データ判定処理と
    を更に行い、
    前記送信処理においては、
    前記複数の分割データのうち前記分割データ判定処理により前記第2分割データと判定された分割データについては、前記送信タイミング判定処理により判定された前記送信タイミングで前記第1受信部へ送信され、且つ、
    前記複数の分割データのうち前記分割データ判定処理により前記第1分割データと判定された分割データについては、前記送信タイミング判定処理により判定された前記送信タイミングとは異なるタイミングで、且つ、前記第2周波数帯域に属する周波数に基づいて前記第1受信部へ送信されるように前記第1送信部を制御し、
    前記受信側制御部は、
    前記復元処理においては、前記第1受信部が受信した前記第1分割データと前記第2分割データとを結合することで前記第1通信データを復元することを特徴とする請求項3又は4に記載のデータ送受信装置。
  7. 前記送信側制御部は、
    前記送信処理においては、前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における前記第2周波数帯域に属する周波数のみに基づいて、前記複数の分割データを順に前記第1受信部に送信されるよう前記第1送信部を制御し、
    前記受信側制御部は、
    前記復元処理においては、前記第1受信部が受信した複数の前記分割データを結合することで前記第1通信データを復元することを特徴とする請求項3又は4に記載のデータ送受信装置。
  8. 液体を吐出するための複数の吐出口を有する複数のヘッドユニットを有する液体吐出ヘッドと、
    記録媒体と液体吐出ヘッドとを相対移動方向に相対移動させる移動機構と、
    請求項1〜7の何れか一項に記載のデータ送受信装置と、
    を備えた液体吐出装置であって、
    前記複数のヘッドユニットは、前記相対移動方向と直交する直交方向に沿って配置されており、且つ前記複数のヘッドユニットそれぞれが有する前記複数の吐出口は、前記直交方向に沿って配置されており、
    前記第1通信データ記憶部に記憶された前記第1通信データは、前記複数のヘッドユニットの前記複数の吐出口それぞれに対応する複数の画素からなる画素列であって、記録媒体上において前記直交方向に沿って配列された複数のドットに対応する複数の画素が、これら複数の画素に対応する前記複数のドットの前記直交方向に沿った配列順にしたがった順に配列された画素列を含む画像データであり、
    前記受信側制御部は、
    前記受信処理により前記第1受信部が受信した前記画像データに従って、記録媒体に画像が形成されるように前記液体吐出ヘッド及び前記移動機構を制御する画像記録処理も行うことを特徴とする液体吐出装置。
  9. 液体を吐出するための複数の吐出口を有する複数のヘッドユニットを有する液体吐出ヘッドと、
    記録媒体と液体吐出ヘッドとを相対移動方向に相対移動させる移動機構と、
    請求項5に記載のデータ送受信装置と、
    前記第1送信部から前記第1受信部に送信される前記複数の分割データをデータ処理するための処理部と、
    を備えた液体吐出装置であって、
    前記複数のヘッドユニットは、前記相対移動方向と直交する直交方向に沿って配置されており、且つ前記複数のヘッドユニットそれぞれが有する前記複数の吐出口は、前記直交方向に沿って配置されており、
    前記第1通信データ記憶部に記憶された前記第1通信データは、前記複数のヘッドユニットの前記複数の吐出口それぞれに対応する複数の画素からなる画素列であって、記録媒体上において前記直交方向に沿って配列された複数のドットに対応する複数の画素が、これら複数の画素に対応する前記複数のドットの前記直交方向に沿った配列順にしたがった順に配列された画素列を含む画像データであり、
    前記送信側制御部は、前記分割処理においては、前記画像データの前記画素列を、複数の分割画素列に分割するものであり、
    前記第1クロック信号の前記所定周期は、前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における周波数に基づいて、前記画素列の先頭側の前記分割画素列から順に前記第1受信部へ送信させたときにおいて、前記複数の前記分割画素列のうち、異なる前記ヘッドユニットに属する前記複数の吐出口に対応する画素を有する前記分割画素列を送信させるときの前記第1クロック信号の周波数が前記第1周波数帯域に属するように設定されており、
    前記処理部は、前記第2データ通信線に接続され、前記第1送信部から前記第2データ通信線を介して前記第1受信部へ送信される前記分割画素列に属する画素に対して画処理を行うものであり、
    前記受信側制御部は、前記復元処理により復元された前記画像データに従って、記録媒体に画像が形成されるように前記液体吐出ヘッド及び前記移動機構を制御する画像記録処理も行うことを特徴とする液体吐出装置。
  10. 通信データを記憶するための通信データ記憶部と、前記通信データを送信するための送信部と、前記送信部により送信された前記通信データを受信するための受信部と、少なくとも前記送信部と前記受信部を収納するための筐体と、基準周波数を有する基準クロック信号を変調させて、所定周波数帯域において所定周期で周波数が変化するクロック信号を生成するクロック信号生成部と、前記第1クロック信号の前記所定周波数帯域における一部の周波数帯域である第1周波数帯域、及び、前記所定周波数帯域のうちの前記第1周波数帯域以外の周波数帯域である第2周波数帯域のうち少なくとも何れか一方を記憶するための周波数帯域記憶部と、を有するデータ送受信装置の制御プログラムであって、
    前記データ送受信装置を、
    前記クロック信号生成部により生成される前記クロック信号に基づいて、前記通信データ記憶部に記憶された前記通信データが前記受信部に送信されるように前記送信部を制御する場合に、当該クロック信号の前記所定周波数帯域のうちの前記第2周波数帯域に属する周波数において前記通信データが前記受信部に送信され、当該クロック信号の前記所定周波数帯域のうちの前記第1周波数帯域に属する周波数において前記通信データが前記受信部に送信されないように前記送信部を制御する送信手段、
    前記クロック信号生成部により生成される前記クロック信号に基づいて、前記送信部から送信された前記通信データが受信されるように前記受信部を制御し、且つ、当該クロック信号の前記第2周波数帯域に属する周波数で前記通信データが受信されるように前記受信部を制御する受信手段として機能させることを特徴とするデータ送受信装置の制御プログラム。
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