JP6085760B2 - 硬貨画像取得装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動する硬貨の撮像情報を撮像装置で取得する硬貨画像取得装置に関する。特に本発明は、直径の異なる複数の硬貨の撮像情報を取得できるようにした硬貨画像取得装置に関する。さらに本発明は、直径の異なる複数の硬貨の撮像情報を取得できるようにした小型の硬貨画像取得装置に関する。なお、本明細書で使用する「硬貨」は、硬貨、及び、メダル等の代用硬貨たるトークンを含み、形状は円形、多角形を含んでいる。
第1の従来技術として、本出願人の出願に係る、移動するトークンを撮像装置において撮像し、撮像情報を取得するようにしたトークン画像取得装置であって、縦向き筒形の保留ボウルの下部に位置すると共にベースの上面に形成され、ベース面と円形の周面によって形成された第一円形凹部内に配置され、かつ、複数の通孔を有すると共に前記通孔間の裏面に押出突条を有する回転ディスクによって前記保留ボウル内にバラ状態で保留されたトークンを一つずつ区分けして次の撮像工程に送り出す整列供給装置と、前記第一円形凹部と連通路を介して連なり、前記ベース面と面一に形成された押動体底面及び弧状の周面により形成される押動体円形凹部と、前記押動体円形凹部に同心に配置されて前記回転ディスクと同期回転され、かつ前記通孔と同数の押動翼を有する押動体とを含み、前記整列供給装置から一つずつ送り出された前記トークンを前記各押動翼によって一つずつ押動して前記押動体底面上をスライドさせつつ前記弧状の周面によって案内して移動させる撮像経路が画定された押動装置と、前記撮像経路を移動する前記トークンを撮像し、画像情報を取得する撮像装置と、前記撮像装置が配置された撮像経路に対し弧状の周面によって約90度方向転換された位置に前記撮像経路の出口が配置されていることを特徴とするトークン画像取得装置が知られている(特許文献1参照)。
第2の従来技術として、本出願人の出願に係る、円形穴内に配置されたトークン移送体の回転中心から外周に向かって延びる複数の押動体の間に形成した外周側が開放された凹部に一つずつトークンを受け入れ、前記円形穴のベース上をスライドさせて前記円形穴の周面に案内されつつ移動する前記トークンの搬送経路に相対配置された撮像装置により撮像し、前記トークンの撮像情報を取得するようにしたトークン画像取得装置において、前記トークン移送体は前記トークンの厚みよりも薄く、前記凹部の周縁は前記押動体の中央部よりも薄肉に形成されると共に、前記トークンの撮像面よりも前記撮像装置から遠い位置に配置され、前記薄肉部に前記撮像装置側に向かって立ち上がる狭幅のリブを形成したことを特徴とするトークン画像取得装置用トークン移送体が知られている(特許文献2参照)。
第3の従来技術として、前記硬貨の金種に対応付けて各領域の光源に設定された発光光量の設定情報を設定情報記憶手段に格納する設定情報格納工程と、前記硬貨の金種の判別結果を取得する判別結果取得工程とをさらに含み、前記発光制御工程は、前記設定情報記憶手段によって記憶された発光光量の設定情報のうち、前記判別結果取得工程によって判別結果として取得された硬貨の金種に対応付けられた設定情報に基づいて各領域の光源を発光させることを特徴とする硬貨識別方法が知られている(特許文献3参照)。
特許第4682343号(図1〜図8、段落番号0025〜0053) 特開2010−15495(図2〜図21、段落番号0015〜0086) 特開2009−252035(図1〜図6、段落番号0028〜0077)
第1の従来技術において、整列供給装置から一つずつ送り出されたトークンを回転する押動翼によって一つずつ押動して底面上をスライドさせつつ弧状の周面によって案内して移動させる撮像経路において、撮像装置によって撮像するので、トークンは弧状周面によって位置が安定すると共に、撮像タイミングも取りやすいので、良好な撮像情報を取得できる利点がある。しかしながら、直径が異なる複数金種の撮像情報を得る場合、最大直径の硬貨の全体を撮像する必要があり、また、希にトークンが弧状周面から離れて移動する場合もあるので、最大直径よりも大きな領域を撮像する必要があり、小型化には限界がある問題がある。
なぜなら、硬貨の模様を比較する場合、撮像情報から撮像硬貨の中心を設定し、当該中心を軸にして回転させて基準情報と比較することにより真偽判別を行うことから、硬貨全体を撮像することが好ましい。一方、一金種の場合、硬貨の位置が一定であれば、硬貨中心を含む一部分の直径部分の撮像情報を取得すれ、真偽判別可能であり、更なる小型化も可能である。しかし、複数金種の場合、硬貨の直径が異なるため、第1の従来技術のように、弧状周面によって硬貨を案内する場合には、硬貨全体の撮像情報から硬貨中心を求めねばならず、対象とする最大直径の金種によって装置の大きさが定まるためである。
第2の従来技術も、基本的には円形穴の周面に案内されるトークンを撮像するため、第1の従来技術と同一の問題がある。
第3の従来技術においては、硬貨を直線的に移動させるので、片寄せ部と画像センサとが直線的に直列に配置されるため、小型化には限界がある問題がある。
本発明の目的は、複数金種の硬貨の撮像情報を良好に取得できる硬貨画像取得装置を提供することである。
この目的を達成するため、本発明の硬貨画像取得装置は次のように構成されている。
直径の異なる複数種類の硬貨の一面の画像情報を取得する硬貨画像取得装置であって、前記硬貨の一面を支持すると共に前記硬貨の搬送経路を構成するベースと、前記ベース上に配置され、且つ、前記ベース側に突出する複数の押動部を有し、前記ベースに直角な回転軸線の回りに回転して、対応する前記押動部で前記硬貨を押動することにより前記搬送経路に沿って前記硬貨を移動させる回転ディスクと、前記複数の押動部のそれぞれが所定の位置に達したときにタイミング信号を出力する撮像タイミングセンサと、前記搬送経路に配置されると共に前記搬送経路の接線方向に平行な中央軸線に沿って延在する撮像窓を有し、前記撮像タイミングセンサから出力される前記タイミング信号に基づいて前記回転ディスクによって移動される前記硬貨の一面を前記撮像窓を介して撮像することにより前記硬貨の撮像情報を取得する撮像ユニットと、前記複数の押動部の間にそれぞれ配置されると共に前記ベース側に突出し、前記撮像タイミングセンサから前記タイミング信号が出力されるときに対応する前記押動部に前記硬貨を押し付けて前記押動部に対する前記硬貨の位置を保持する保持部材と、を備え、前記複数の押動部のそれぞれが、前記撮像タイミングセンサにより前記タイミング信号が出力されたときに、前記保持部材および前記押動部により保持された前記硬貨の中心が前記硬貨の直径に拘わらず前記撮像窓の中央軸線に位置するよう形成された押動面を有する硬貨画像取得装置である。
本発明では、硬貨は押動部によって押動されてベース上を1つずつスライドされる過程において、撮像ユニットによって一つずつ撮像される。
そして、硬貨は押動部によって押動される際、その外周面が押動部によって押されると共に、撮像ユニットで撮像される際には保持部材によって積極的に押動部に押し付けられることから硬貨の位置は押動部と保持部材によって定められる位置において安定することから、撮像ユニットに相対する位置は異なる金種であっても良好な画像を取得できる利点を有する。
本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の硬貨画像取得装置を分解した斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の平面図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の硬貨保留容器及び硬貨画像取得装置のカバーを取り除いた平面図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の硬貨容器、硬貨画像取得装置のカバー及び第2回転ディスクを取り外した状態の平面図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置のベースに平行、かつ第1及び第2回転ディスクを横切る所定の面における断面図である。 図4において硬貨容器及び硬貨画像取得装置のカバーを装着した状態のA―A線断面図である。 図4において硬貨容器及び硬貨画像取得装置のカバーを装着した状態のB―B線断面図である。 図4において硬貨画像取得装置のカバーを装着した状態のC―C線断面図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の第2回転ディスクの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の第2回転ディスクの分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の第2回転ディスクの裏面斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の第2回転ディスクとベースの位置関係説明用の一部断面側面図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の硬貨保持機構の平面図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の第2押動体と撮像ユニットの位置関係を説明するための拡大図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの概略説明図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の硬貨画像取得装置のカバーの裏面斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の硬貨保持機構のカムの平面図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの作用を説明するための作用説明図(受入れ直前)である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの作用を説明するための作用説明図(硬貨受入れ完了時)である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの作用を説明するための作用説明図(硬貨押付開始時)である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの作用を説明するための作用説明図(撮像時)である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの作用を説明するための作用説明図(押付開放途中)である。 本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの作用を説明するための作用説明図(開放時)である。 本発明の第2の実施の形態の硬貨選別装置の第2押動体の平面図である。
(本発明の第1の実施の形態)
図1乃至図26を参照して本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置1を説明する。図1及び図2は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置1の斜視図である。図3乃至図5は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置1の平面図である。図6乃至図9は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置1の断面図である。図10乃至図12は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の第2回転ディスクの斜視図である。図13は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の回転体とベースの位置関係説明用の一部断面側面図である。図14は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の硬貨移送体の平面図である。図15は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの斜視図である。図16は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の押動体と撮像ユニットの位置関係を説明するための拡大図である。図17は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの概略説明図である。図18は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の回転体カバーの裏面斜視図である。図19は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の硬貨押付体駆動用のカムの説明図である。図20は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の概略構成図である。図21乃至図26は本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置の撮像ユニットの作用を説明するための作用説明図である。なお、本明細書で使用する「硬貨」は、硬貨、コイン、及び、メダル等の代用硬貨たるトークンを含み、形状は円形、多角形を含んでいる。
図1乃至図2に示されるように、本発明の第1の実施の形態の硬貨選別装置1は、フレーム106と、フレーム106の上部に配置されたベース108及びベース108に上部に配置されたガイド板118とを有するベースユニット102と、ベース108の上面に配置された硬貨分離送出装置112及び硬貨画像取得装置100と、振分装置104を備える。
まずフレーム106が図1乃至図3及び図7乃至図9を参照して説明される。フレーム106は金属板で構成されている。フレーム106は側面視で略台形の箱形に形成され、上面が傾斜面として構成されている。すなわち、フレーム106の上面は装置前方(図1において右側)が低位、装置後方(図1において左側)が高位となるように傾斜している。フレーム106の底板114は上位機器の筐体内のスライドベース(図示せず)に対しスライド可能に装着され、メンテナンス等の便に供される。フレーム106の低位側の側面には、底板114に対しスライド可能に上面が開放された箱形の硬貨受箱116が設けられている。硬貨受箱116は硬貨選別装置1で選別された硬貨Cが保留される。
次にベースユニット102が図1及び図5を参照して説明される。ベースユニット102はベース108の上面にガイド板118が配置されて構成さている。ベース108は、フレーム106の上面に固定される。ベース108の上部には硬貨分離送出装置112及び硬貨画像取得装置100が配置される。ベース108の上面に表面及び裏面のいずれか一方が支持された硬貨Cは、硬貨分離送出装置112及び硬貨画像取得装置100によってベース108の上面を摺動されて硬貨受入口262に案内される。
ベース108は、ステンレスなどの金属製もしくは耐摩耗性樹脂製の平板であって、フレーム106の上面に固定される。すなわち、ベース108の表面はフレーム106の上面と同様に傾斜している。なお、ベース108は必ずしも傾斜している必要性はなく、水平に配置することもできる。しかし、ベース108が前下がりに傾斜している場合、ベース108の傾斜低位側と傾斜高位側に装置を構成する部品を効率よく配置することができるので、装置全体を小型化できる利点がある。
次にガイド板118が図1及び図5を参照して説明される。ベース108の上面には、外形がベース108とほぼ同一の矩形に形成されたガイド板118が配置されている。ガイド板118には第1及び第2円形穴120、122が形成されている。第1及び第2円形穴120、122の中心はガイド板118の短辺の中点を結ぶ直線(図4においてA―A線)上に位置し、ガイド板118の長辺方向においてベース108の傾斜低位側に第1円形穴120が、傾斜高位側に第2円形穴122が位置するように形成されている。第1円形穴120と第2円形穴122との間には、第1円形穴120と第2円形穴122とを連通させる連通部124が形成されている。なお、本発明の第1の実施の形態において、ベース108の上部にガイド板118は配置されているが、これに限定されず、第1及び第2円形穴120、122をベース108に直接形成しても構わない。
第1円形穴120には硬貨分離送出装置112が配置され、第1円形穴120の中心にベース108を貫通する貫通孔が形成され駆動部の駆動力を伝達する第1駆動軸146が挿入される。第2円形穴122には硬貨画像取得装置100が配置され、連通部124には硬貨検出部160が配置される。
次に硬貨分離送出装置112が図1〜図7を参照して説明される。硬貨分離送出装置112は、バラ積み状態の硬貨Cを一枚ずつ分離して、硬貨画像取得装置100向けて送り出す機能を有する。本発明の第1の実施の形態における硬貨分離送出装置112は、バラ積み状態の硬貨Cを収納する硬貨容器128と、硬貨容器128の下部に配置される第1回転ディスク142とを含んで構成されている。
硬貨容器128は、バラ積み状態の硬貨Cを収納する平面視略U字状の硬貨収納部132と、硬貨収納部132の下部に形成され、第1回転ディスク142に硬貨Cを供給する硬貨供給口136とを備えている。硬貨収納部132の上面には上蓋134が配置されている。ベース108の傾斜低位側において、硬貨収納部132は少なくとも一部が除去され、硬貨Cが投入される硬貨投入部138が形成されている。
上蓋134は第1ヒンジ連結機構400を介して硬貨収納部132と回動可能に連結されている。第1ヒンジ連結機構400は、硬貨収納部132の硬貨投入部138の対面側、すなわち硬貨収納部132の傾斜高位側に設けられている。上蓋134に一対の第1回動軸(図示せず)が形成された一対の第1係合部404a、404bが設けられ、硬貨収納部132に第1回動軸のそれぞれが挿入される一対の第1軸受406が設けられ、それぞれ相対している一対の第1回動軸(図示せず)と第1軸受406とが回動可能に係合されて第1ヒンジ連結機構400が構成されている。なお、本発明の第1の実施の形態では上蓋134に設けた一対の第1回動軸と硬貨収納部132に設けた一対の第1軸受406とを係合させているが、この構成に限定されず、上蓋134側に第1軸受を形成し、硬貨収納部132側に第1回動軸を形成しても構わない。また、上蓋134および硬貨収納部132ともに第1軸受を形成し、上蓋134および硬貨収納部132と別体の第1回動軸を第1軸受に挿入する構成にしても構わない。
硬貨容器128の傾斜高位側、換言すると第2円形穴122側の下部には、後述される硬貨画像取得装置100のカバー226に設けられたロック機構(図示せず)が挿入される係合部(図示せず)が形成されている。
次に第1回転ディスク142が説明される。第1回転ディスク142の直径は第1円形穴120と略同じ、もしくは僅かに大きく形成され、中心は貫通孔が形成されている。図7に示すように、第1回転ディスク142は硬貨容器128の硬貨供給口136内に配置され、ベース108の裏面側に固定された減速機144の第1駆動軸146に固定され、減速機144の下部に配置されたモータ(図示せず)によって、第1円形穴120の中心を第1回転軸線(図示せず)として第1正転方向NR1(図4参照)に所定の速度で回転される。
図4に示すように、第1回転ディスク142は、中心に多角錘形あるいは円錐形の攪拌部150を有している。第1回転ディスク142を回転させることにより、硬貨供給口136において硬貨Cが攪拌される。
第1回転ディスク142の攪拌部150の周囲には同心円状に複数の貫通孔140が形成されている。貫通孔140は略卵形の楕円形状を有し、短径方向の最大部は硬貨Cの直径よりも僅かに大径に形成されている。硬貨供給口136から供給された硬貨Cは貫通孔140を介してベース108上に案内される。本発明の第1の実施の形態において、貫通孔140は4個形成されているが、1つであっても良く、また5個以上形成されても構わない。複数である場合、単位時間当たりの硬貨Cの区分け数が多いので、処理速度を上げるには複数であることが好ましい。また、本発明の第1の実施の形態において、貫通孔140の形状は略卵形の楕円形状に限定されず、硬貨Cが通過できれば良く、真円形状や卵形以外の楕円形状であっても構わない。
第1回転ディスク142の裏面側において、貫通孔140の間で裏面側に突出する第1押動部154a154b、154c、154dが形成されている。第1押動部154a154b、154c、154dは第1円形穴120内において回転移動し、図4に図示されるように、第1回転ディスク142の中心側から周縁に向かって回転方向後位側へ後退するように湾曲形状をしている。なお、後述の一対の規制ピン156a156bが通過できるように第1押動部154a154b、154c、154dには溝が形成されている。
貫通孔140を介してベース108上に案内された硬貨Cは、硬貨Cの表面と裏面のいずれか一方の面がベース108の表面に保持され、かつ、第1円形穴120の周面に硬貨Cの周面が案内されつつ第1回転ディスク142の回転によって第1押動部154a154b、154c、154dによって押動される。
次に、第1及び第2規制ピン156a、156bが説明される。第1円形穴120の連通部124近傍において、ベース108の表面に突出し、かつ進退可能に構成された第1及び第2規制ピン156a、156bが配置されている。第1及び第2規制ピン156a、156bは全体として円柱形状に形成されている。第1及び第2規制ピン156a、156bの第1回転ディスク142の第1正転方向NR1下流側において、第1及び第2規制ピン156a、156bは、それぞれの上面から所定の角度を有し、下端部がベース108の表面と略同じ高さに形成された傾斜面(図示せず)を有している。
第1規制ピン156aは第2規制ピン156bに対して、第1円形穴120の内周側、かつ、第1回転ディスク142の第1正転方向NR1の僅かに上流側に配置されている。第1正転方向NR1に回転する第1回転ディスク142よって第1規制ピン156aまで押動された硬貨Cは、第1規制ピン156aの周面に接触した後、第1規制ピン156aと第1押動部154a154b、154c、154dとによって第2規制ピン156bに向かって押動される。第2規制ピン156bに到達した硬貨Cは、第2規制ピン156bと第1押動部154a,154b、154c、154dとによって、連通部124に向かって押動される。
一方、第1回転ディスク142が第1正転方向NR1と反対方向に逆回転する場合、第1回転ディスク142によって第1及び第2規制ピン156a、156bで押動された硬貨Cの周面は、第1及び第2規制ピン156a、156bのそれぞれの傾斜面と接触する。さらに第1回転ディスク142によって押動されることで、硬貨Cの周面が第1及び第2規制ピン156a、156bのそれぞれの傾斜面の上方に向かって案内され、第1及び第2規制ピン156a、156bを乗り越える。第1及び第2規制ピン156a、156bを乗り越えようとする硬貨Cの上に別の硬貨Cが堆積していても、第1及び第2規制ピン156a、156bは前述のとおりベース108の表面から進退可能に構成されているので、硬貨Cによって第1及び第2傾斜面157a、157bが押下げられて、硬貨Cは第1及び第2規制ピン156a、156bを乗り越えられる。
次に、連通部124が説明される。連通部124の第1回転ディスク142の第1正転方向NR1の上流側に硬貨検出部160が配置され、下流側にローラ158が配置されている(図5参照)。第1回転ディスク142から連通部124に向かって案内された硬貨Cは、連通部124を通過して硬貨画像取得装置100へ一つずつ区分けされて送り出される。
ローラ158は、大凡第1回転ディスク142に隣接して配置されている。さらに、第1及び第2規制ピン156a、156b、ローラ158のそれぞれの周面が略直線状に配置されている。ローラ158は硬貨分離送出装置112から送り出された硬貨Cを硬貨画像取得装置100側へ案内する機能を有する。ローラ158は、硬貨Cによって所定値以上の力が作用した場合、逃げ方向に移動できるように図示されない弾性体によって支持されるが、その移動量は僅かであり、ベース108に対し実質的に固定状態に配置される。なお、本発明の第1の実施の形態ではローラ158で構成されているが、硬貨Cを保持して硬貨画像取得装置100に案内可能であれば構わない。すなわち、ローラ158に限定されず、金属板などでガイド部を構成しても構わない。
硬貨検出部160は金属センサで構成され、連通部124を通過する硬貨Cを検知し、材質信号CMSを出力する。材質信号CMSは、後述するように、撮像ユニット166による撮像情報は取得し得たが、材質信号CMSが出力されない硬貨C、換言すれば、例えば樹脂製の偽貨を排除するために用いられる。
次に、硬貨画像取得装置100が主に図10〜図19を参照して説明される。硬貨画像取得装置100は、第2回転ディスク162と、硬貨保持機構164と、撮像ユニット166と、第2回転ディスク162を覆うカバー226と、を含んで構成される。硬貨画像取得装置100は、硬貨分離送出装置112によって一枚ずつ分離されて送り出された硬貨Cを第2回転ディスク162によって1つずつ移動される硬貨Cの表面又は裏面を撮像ユニット166によって撮像して撮像情報として取得する機能を有し、当該撮像情報は、例えば硬貨Cの真偽、及び、金種判別に用いられる。硬貨画像取得装置100は、少なくとも硬貨Cを第2回転ディスク162によって1つずつ移送する過程において撮像ユニット166によって撮像する機能を有すればよい。
カバー226が主に図1乃至3を参照して説明される。カバー226は平面視が略U字形状の筒体で構成され、上部に蓋部を有し、硬貨分離送出装置112側の側部は開口225が形成されている。カバー226は第2円形穴122と略同一もしくは僅かに大きくなるように形成されている。
カバー226の第2円形穴122の中心と相対する位置に軸孔が形成されている。軸孔に第2回転ディスク162の中心に配置された支軸174がネジで固定されている。換言すると、支軸174がネジによってカバー226に固定され、第2回転ディスク162がカバー226に保持される。
カバー226はベース108の傾斜高位側端部で第2ヒンジ連結機構410を介して回動可能にガイド板118と連結されている。ガイド板118の傾斜高位側のガイド板118の短辺の両側において、ガイド板118に対して垂立し、平面がガイド板118の長辺方向に延在する一対の突出部418a、418bが形成されている。一方、カバー226において、カバー226の円弧部から傾斜高位側に向かって延在し、突出部418a、418bと相対する位置でガイド板118から垂立する一対の突出部420a、420bが形成されている。カバー226の突出部420a、420bには突出部418a、418bに向かって突出する第2回動軸412がそれぞれ形成されている。一方、ガイド板118の突出部418a、418bの第2回動軸412と相対する位置には、第2回動軸412のそれぞれが挿入される一対の第2軸受416が形成されている。それぞれ相対している第2回動軸412及び第2軸受416が回動可能に係合されて第2ヒンジ連結機構410が構成されている。
なお、本発明の第1の実施の形態において、第2ヒンジ連結機構410は、ガイド板118に設けられた一対の突出部418a、418bと、カバー226とのそれぞれに設けられ、第2回動軸412を有する突出部420a、420bと、が回動可能に連結される構成であるが、これに限定されることが無く、カバー226がベースユニット102に対して回動可能に構成されていれば構わない。例えば、一対の突出部418a、418bをガイド板118でなくベース108に設けても構わない。さらに、第2回動軸412をガイド板118の突出部418a、418b側に設けても構わないし、第2回動軸412をガイド板118の突出部418a、418b及びカバー226の突出部420a、420bと別体で設け、相対する突出部418aと突出部420a及び突出部418bと突出部420bのそれぞれを連結しても構わない。また、第2回動軸412をガイド板118の突出部418a、418b及びカバー226の突出部420a、420bと別体、かつ1個の回動軸で設け、突出部418a、418b、420a、420bをまとめて連結しても構わない。さらに、カバー226及びガイド板118のいずれか一方の突出部の両側に他方の突出部を配置する構成にしても構わない。
第2回転ディスク162が主に図1乃至図13を参照して説明される。第2回転ディスク162は底板175を有する有底の浅い円筒状に形成され、底板175の中心部に円筒状の軸受177を有し、円筒状の周壁179との間にリング状の空間181が形成されている。空間181には後述される硬貨保持機構164が配置されている。空間181の上面は円盤形のカバー187がネジによって固定されている。第2回転ディスク162は軸受177の中心、すなわち第2回転軸の中心をとおる第2回転軸線RAの周りを回転可能に構成されている。
第2回転ディスク162は、耐摩耗性を有する材料によって形成されている。本発明の第1の実施の形態においてはナイロン樹脂によって形成されているが、これに限定されることが無く、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトンやポリフェニレンサルファイド、フッ素樹脂などのエンジニアプラスチックで形成されても構わないし、押動される硬貨Cより硬い金属で形成されても構わない。
底板175のベース108と相対する側の裏面188側には、硬貨Cを押動する第2押動体168と、第2押動体168の間で硬貨Cが保持される硬貨保持部208a、208b、208c、208dと、第2押動体168と共に硬貨Cを保持する後述される硬貨保持機構164の保持部材170a、170b、170c、170dを空間181から裏面188に突出させる板カム222が形成されている。第2回転ディスク162は第1回転ディスク142と連動して、第1回転ディスク142の第1正転方向NR1と反対方向となる第2正転方向NR2に回転される。第1回転ディスク142から一枚ずつ送り出された硬貨Cは、一枚ずつ硬貨保持部208a、208b、208c、208dで硬貨保持機構164によって保持され、第2押動体168で押動される。
第2回転ディスク162の周壁179の外周側にはギヤ176が形成されている。本発明の第1の実施の形態において第2回転ディスク162は第2押動体168とギヤ176と共に一体成形されている。しかしながら、第2押動体168が形成された底板175とギヤ176が形成された周壁179とを個別に成形した後、一体化しても構わない。また、良好な撮像情報を取得するために、後述される発光部242からの光を第2回転ディスク162の裏面188で可能な限り反射させないように、第2回転ディスク162の裏面188及び第2押動体168は黒色等の暗色にすることが好ましい。
軸受177の中心には、第2回転ディスク162のカバー187から裏面188まで貫通する軸孔173が形成されている。軸孔173には支軸174が挿入される。支軸174には、カバー226に固定されるための支軸174の端部に形成されたネジ穴174aと、カバー226に設けられた有底の軸穴(図示せず)に挿入される第1挿入部174bと、後述される板カム222に設けられた軸孔(図示せず)および第2回転ディスク162の軸孔173に挿入される第2挿入部174cと、第2回転ディスク162が脱落するのを防止するリング状の突出部174dと、ネジ穴174aと反対側の端部でベース108に設けられた軸孔434に挿入される第3挿入部174eとを有している。支軸174は一方の端部からネジ穴174a、第1挿入部174b、第2挿入部174c、突出部174d、及び第3挿入部174eの順に一体的に形成されている(図1(b)および図2参照)
カバー226の軸穴及び第1挿入部174bは、円柱の周面の一部が切除されて周面の一部に平面が形成されている。すなわち、カバー226の穴に第1挿入部174bが挿入された支軸174はカバー226に対して回転不可能に構成されている。カバー226の穴の底部の中心にはネジ穴174aと略同じ大きさの貫通孔が形成され、当該貫通孔を通過してネジ穴174aにネジが螺着されてカバー226と支軸174が固定されている。
第2回転ディスク162が支軸174の周りで回転可能となるように、第2挿入部174cの直径は軸孔173の直径よりもわずかに小さく形成されている。突出部174dは支軸174から第2回転ディスク162が脱落するのを防止するために、支軸174の周面からリング状に突出し、直径が軸孔173の直径より大きくなるように形成されている。すなわち、支軸174は第2回転ディスク162の裏面188側から、第2回転ディスク162の軸孔173、板カム222の軸孔(図示せず)、カバー226の軸穴の順に挿入され、ネジ穴174aでカバー226とネジ止めされている。突出部174dの直径は軸孔173の直径より大きく形成されている。したがって、支軸174がカバー226に固定されても、第2回転ディスク162の裏面188と突出部174dとが接触し、第2回転ディスク162の支軸174からの脱落が防止され、第2回転ディスク162が板カム222と共にカバー226内に保持される。
第3挿入部174eの直径は第2挿入部174cの直径よりも小さく形成されている。図2に示すように、ベース108の軸孔434、第2円形穴122の中心に設けられ、長軸がベース108の傾斜方向に向かって配列され、短軸が第3挿入部174eの直径よりも僅かに大きい楕円形状に形成されている。軸孔434を楕円形状に形成することで、カバー226の開閉による第3挿入部174eの軸孔434への挿脱がスムーズになる。すなわち、カバー226の開閉が容易となる。
第1円形穴120と第2円形穴122との間の硬貨検出部160と反対側、かつ第2円形穴122より外側に、第2回転ディスク162のギヤ176と噛み合うようにピニオンギヤ180が配置されている。ピニオンギヤ180は第2出力軸178に固定され、第2出力軸178はガイド板118とベース108と貫通し、ベース108の裏面で減速機144に接続されている。すなわち、モータ(図示されない)の駆動力は、減速機を介して第1回転ディスク142に伝達されると共に、減速機144及び第2出力軸178を介してピニオンギヤ180に伝達され、ピニオンギヤ180と噛み合っているギヤ176が駆動され、第2回転ディスク162が回転される。すなわち、減速機144及びピニオンギヤ180を介して、第1回転ディスク142と第2回転ディスク162とは同期して回転される。なお本発明の第1の実施の形態において、第1回転ディスク142と第2回転ディスク162との回転比が1対1となるように構成されている。
カバー226の開閉を容易にする、すなわち第2回転ディスク162のギヤ176とピニオンギヤ180との噛み合いを容易に解除するため、第2回転ディスク162の底板175の周面に所定の間隔で複数の凹部Mが形成されている(図10参照)。この凹部Mによりギヤ176底板175に邪魔されずに上方へ引き上げることが可能である。本発明の第1の実施に形態において、カバー226の開閉(回動)方向に対して、ギヤ176とピニオンギヤ180との噛み合い部の接線が延在する方向は所定の角度で交差しているため、ギヤ176とピニオンギヤ180との噛み合いの結合及び解除時に、ギヤ176とピニオンギヤ180との歯同士が引っかかる場合がある。そのため、ピニオンギヤ180の上部側において、ピニオンギヤ180の凹部Mと噛み合う位置の歯に歯底円から歯たけ方向に向かって下る傾斜面が形成されている。すなわち、ピニオンギヤ180の歯の上部を除去することで、ギヤ176とピニオンギヤ180との噛み合いの結合及び解除時の歯同士が接触する可能性が低減される。
さらに、カバー226のギヤ176とピニオンギヤ180との接続部に相対する部位は、当該接続部を視認できるように窓444が形成されている。すなわち、窓444を介してギヤ176とピニオンギヤ180と噛み合いを視認しながら、底板175の周面に凹部Mの位置合わせが可能である。したがって、第2回転ディスク162及び後述する撮像ユニット166の点検保守作業が容易に行うことができる。
次に第2押動体168が説明される。第2押動体168は第2回転ディスク162に到達した硬貨Cを押動する機能を有、第2回転ディスク162の裏面188から突出して形成された4個の第2押動部183a、183b、183c、183dから構成されている。第2押動部183a、183b、183c、183dは、軸孔173から外周に向かって延在し、所定の位置で第2正転方向NR2に向かって屈曲して延在している。そして、第2押動部183a、183b、183c、183dの第2正転方向NR2の前面部の硬貨Cを押動する第2押動面191a、191b、191c、191dは連側的な曲面に形成されている。
第2回転ディスク162は第1回転ディスク142と回転比1対1で同期回転し、第2押動部183a、183b、183c、183dは第1回転ディスク142から一枚ずつ送り出される硬貨Cを一枚ずつ受け入れるため、第2押動部183a、183b、183c、183dは貫通孔140と同一形状で同数形成される。したがって、本発明の第1の実施の形態では、第1回転ディスク142に形成された4個の貫通孔140a、140b、140c、140dに対応して、第2回転ディスクに4個の第2押動部183a、183b、183c、183dが形成されている。なお、例えば貫通孔140が2個の場合は第2押動体168の第2押動部は2個形成され、貫通孔140が5個の場合は第2押動体168の第2押動部は5個形成される。また、第1回転ディスク142と第2回転ディスク162との回転比が2対1で貫通孔140が2個の場合は第2押動体168の第2押動部は4個形成される。すなわち、貫通孔140と第2押動体168の第2押動部183とのそれぞれの個数は装置の許容される大きさ、及び、処理速度に基づいて適宜設定される。
次に第2押動部183a、183b、183c、183dが図6、図12及び図16を参照して説明される。硬貨Cは第2押動部183a、183b、183c、183dによって押動されて円弧状の撮像経路TPを移動される。第2押動面191a、191b、191c、191dは直径が最小の小径硬貨SCの曲率と同一の曲率の円弧に形成され、小径硬貨SCより直径が大きい硬貨Cは、硬貨Cの周面、第2押動部183a、183b、183c、183dの第2押動面191a、191b、191c、191dと少なくとも2か所において接触して押動される。
以下、図16を参照しながら第2押動部183aについて説明すると、押動される硬貨Cの直径が最も大きい大径硬貨LCと直径が最も小さい小径硬貨SCとの中間の直径を有する中径硬貨MCの中心と、第2回転軸線RAとを結ぶ直線SAに対し直行し、かつ中径硬貨MCの中径中心MCCを通る中心線CLと、第2押動面191aとの交点が頂部196aとなるように構成されている。この場合において、中径硬貨MCの周面は、中心線CLに対して第2押動面191aの内周側の内周側押動面192aおよび外周側の外周側押動面194aのそれぞれの一部と線接触し、頂部196aにおいては接触しない。大径硬貨LCの場合も中径硬貨MCと同様に、大径硬貨LCの周面は、内周側押動面192aと外周側押動面194aのそれぞれの一部と線接触し、頂部196aとはその周面は接触しない。したがって、硬貨Cの直径毎に硬貨周面と内周側押動面192a及び外周側押動面194aとの接点は異なる。
硬貨Cは第2押動体168の回転によって、内周側押動面192a及び外周側押動面194aの2か所に硬貨Cの周面が接触しつつ押動されて第2押動体168に対する一定位置を保ちつつ第2回転ディスク162と共に円形の搬送経路198を移動される。換言すれば、中心線CLを挟んで対称に配置された内周側押動面192aと外周側押動面194aに押動されるので、直径が異なる場合であっても、小径硬貨SCの小径中心SCC、中径硬貨MCの中径中心MCC及び大径硬貨LCの大径中心LCC、換言すれば、小径硬貨SC乃至大径硬貨LCの中心は、頂部196aを通る中心線CL上に位置する。さらに、小径硬貨SCの小径中心SCCは第2回転ディスク162の第2正転方向NR2において、直線SAの第2正転方向NR2の上流側に位置し、大径硬貨LC大径中心LCCは直線SAよりも第2正転方向NR2下流側に位置している。換言すれば、小径中心SCC、中径中心MCC及び大径中心LCCは、ほぼ中心線CL上に位置し、かつ第2回転ディスク162の第2正転方向NR2の上流側から下流側へ小径中心SCC、中径中心MCC、大径中心LCCの順に位置している。
次に第2押動体168の第2押動部183a、183b、183c、183dと撮像ユニット166との位置関係が主に図16を参照して説明される。図16では第2押動体168の第2押動部183aと後述される撮像ユニット166の撮像窓204とが相対しているので、第2押動体168の第2押動部183aと撮像窓204との関係について説明される。第2円形穴122において、連通部124に対して第2回転ディスク162の第2正転方向NR2に約90度下流で、ベース108に矩形状の貫通部206が形成されている(図5参照)。貫通部206に撮像窓204がベース108と略面一となるように配置されている。撮像窓204は硬貨Cの大凡直線的な移動方向CDに沿って第1及び第2長辺204R、204Lが配置されている。第2長辺204Lは第2円形穴122の周縁近傍に配置されているが、第2正転方向NR2の上流側及び下流側の角部204U、204Dは第2円形穴122の外周縁の外側、すなわちガイド板118の下部に配置されている。一方第2長辺204Lの対辺である第1長辺204Rは、大径硬貨LCの直径とほぼ同じあるいは僅かに小さい距離離れて配置されている。また、第1及び第2長辺204R、204Lは大径硬貨LCの直径の約1.5倍程度に設定されている。すなわち、円弧状の撮像経路TPにおいては小径硬貨SCから大径硬貨LCまで硬貨Cの全体を撮像できるように設定され、直線SAに沿う方向においては少なくとも硬貨Cの一部分の撮像ができるように設定されている。
図16において第2回転軸線RAを通る直線SAが、短辺方向中央で長辺方向に延在する中央軸線CAに対し直角な関係を有する場合、頂部196aは中央軸線CA上に位置されるように設定されている。換言すれば、この場合、中心線CLと中央軸線CAとが一致する。このタイミングにおいて、頂部196aは中央軸線CA上に位置し、内周側押動面192aと外周側押動面194aは中央軸線CA(中心線CL)に対して対称に位置する。換言すれば、小径中心SCC、中径中心MCC、及び、大径中心LCCの何れも中央軸線CA上に位置することから、直線SAに沿う方向においては、それら小径中心SCC、中径中心MCC、及び、大径中心LCCから第1及び第2長辺204R、204Lに向かう方向対する硬貨Cの内側及び外側において略等距離の範囲の撮像をすることができ、中央軸線CA(中心線CL)に沿った方向においては、硬貨Cの直径全体の撮像をすることができる。これにより、撮像情報から直径の判別及び硬貨中心から所定範囲の画像の識別を行うことができ、硬貨全体を撮像した場合と比較して遜色ない精度の真偽判別及び金種判別をすることができる。なお、第2押動部183b、183c、183dは、第2押動部183aと同じ構成を有しているので、詳細な説明を省略する。
次に硬貨保持機構164が主に図11及び図14を参照して説明される。硬貨保持機構164は、第2押動体168の第2押動部183a、183b、183c、183dによって押動される硬貨Cを当該第2押動部183a、183b、183c、183dに強制的に押し付ける機能を有している。硬貨保持機構164は、硬貨Cを第2押動部183a、183b、183c、183dに押し付ける保持部材170a、170b、170c、170dと、保持部材170a、170b、170c、170dが先端に設けられ断面形状が略コの字形状に構成された支持レバー214a、214b、214c、214dと、支持レバー214a、214b、214c、214dの保持部材170a、170b、170c、170dと反対側に設けられたカムフォロワ232a、232b、232c、232dと、支持レバー214a、214b、214c、214dを第2押動部183a、183b、183c、183dに向けて付勢するスプリング234a、234b、234c、234dと、カムフォロワ232a、232b、232c、232dを駆動させる板カム222とから構成されている。
支持レバー214a、214b、214c、214dはカバー187に固定された軸ピン216a、216b、216c、216dを軸に回動可能に挿入され、空間181内に配置されている。支持レバー214a、214b、214c、214dは、平面視が略矩形状の上部フランジと、平面視が略L字形状の下部フランジと、当該上部及び下部フランジを連結するウェブと、から構成されている。
スプリング234a、234b、234c、234dはねじりコイルバネで構成され、中央のリング部に軸ピン216a、216b、216c、216dが挿入され、一端を支持レバー214a、214b、214c、214dのコの字形状のウェブに係合され、他方を空間181に設けられた軸ピン216a、216b、216c、216dあるいはカバー187の一部を空間181に向けて折り曲げた係合部に係合されている。スプリング234a、234b、234c、234dによって、保持部材170a、170b、170c、170dは第2押動部183a、183b、183c、183dに向かう方向に、かつカムフォロワ232a、232b、232c、232dは第2回転ディスク162の軸孔173に向かう方向に、支持レバー214a、214b、214c、214dが付勢されている。第2回転ディスク162の空間181において、底板175からストッパ235a、235b、235c、235d立設されている。ストッパ235a、235b、235c、235dに支持レバー214a、214b、214c、214dのウェブが接触され、保持部材170a、170b、170c、170dが長孔218a、218b、218c、218dの端部に衝突しないように構成されている。なお、本発明の第1の実施の形態において、スプリング234a、234b、234c、234dはねじりコイルバネで構成されているが、これに限定されず、板バネ、磁力、ゴム、ガススプリング等で構成されても構わない。
保持部材170a、170b、170c、170dは、支持レバー214a、214b、214c、214dの前記下部フランジの先端に、第2回転ディスク162の底板175に向かって突出して形成されている。保持部材170a、170b、170c、170dは第2回転ディスク162に形成された長孔218a、218b、218c、218dに挿入され、裏面188から突出している。保持部材170a、170b、170c、170dの裏面188からの突出量は、ベース108に接触せず、かつ、最薄硬貨TCをも押付可能な量に設定されるが、第2押動体168と同量にすることが好ましい。
保持部材170a、170b、170c、170dは図6に示されるように、大凡頂部196a、196b、196c、196dに相対して配置されている。硬貨Cが第2押動部183a、183b、183c、183dに押し付けられた場合、硬貨Cの周面と保持部材170a、170b、170c、170dとの接点は、当該硬貨Cの中心よりも第2回転ディスク162の外周側であることが好ましい。第2回転ディスク162の回転によって、第2押動部183a、183b、183c、183dによって押動される硬貨Cに遠心力が作用し、硬貨Cが硬貨保持部208a、208b、208c、208dの外周縁側に位置する傾向があるため、保持部材170a、170b、170c、170dによって硬貨Cの周面が押されることによって、硬貨Cは第2回転軸線RAに向かって移動されつつ、第2押動部183a、183b、183c、183dに押し付けられる。保持部材170a、170b、170c、170dは、硬貨保持部208a、208b、208c、208dに硬貨Cを受け入れる際は硬貨Cの受入の邪魔にならないよう開放位置RP向かってに退避され、硬貨Cを撮像する際は第2押動部183a、183b、183c、183dに硬貨Cを押し付けるように押付位置PPに向かって移動される。なお、押付位置PPとは、厳密な意味での硬貨Cを第2押動部183a、183b、183c、183dへ押付ける意味ではなく、第2押動部183a、183b、183c、183dへ硬貨Cの周面が密着するきっかけとなる位置であればかまわない。
カムフォロワ232a、232b、232c、232dは、支持レバー214a、214b、214c、214dに固定され、カバー187に形成された弧状長孔233a、233b、233c、233dを通ってカバー187の上方に突出した軸受ピン230a、230b、230c、230dに配置されている。板カム222はカバー187の上面に配置され、その周面(カム面)とカムフォロワ232a、232b、232c、232dとが接触している。板カム222は回転しないように、板カム222の上面に形成された2個以上のピンによってカバー226に固定されている。
板カム222は保持部材170a、170b、170c、170dを所定のタイミングで押付位置PPと開放位置RPとに移動させる機能を有している。なお本発明の第1の実施の形態では、板カム222が用いられているが、これに限定されず溝カム等を用いてもかまわない。板カム222は第2回転軸線RAの回りに偏心楕円形を呈するように構成されている。板カム222の周面は、図19に示されるように、第2正転方向NR2に対して、第2回転軸線RAから第2半径R2の等距離の半円形に形成されている開放維持部222CRと、開放維持部222CRに続いて第2半径R2よりも小さい第3半径R3まで順次短縮される押付部222Pと、押付部222Pに続いて所定角Dの範囲で第3半径R3から第4半径R4まで順次半径が短縮されつつ周面が直線的に形成される区間、角度Dの区間に続いて角度Eの範囲で第4半径R4で形成される円弧部、及び角度Eの区間に続いて角度Fの範囲で第4半径R4から第5半径R5まで順次半径が増加する区間から成る押付維持部222CPと、押付維持部222CPに続いて第2半径R2まで順次増加される解放部222Rとが形成されている。
カムフォロワ232a、232b、232c、232dは、スプリング234a、234b、234c、234dによって支持レバー214a、214b、214c、214dに付与された付勢力によって板カム222の周面であるカム面に押し付けられている。
カムフォロワ232a、232b、232c、232dが板カム222の開放維持部222CRによって案内される場合、保持部材170a、170b、170c、170dを硬貨Cの硬貨保持部208a、208b、208c、208dへの受け入れに何らの支障を来さない開放位置RPに位置するように保持される。カムフォロワ232a、232b、232c、232dが板カム222の押付部222Pによって案内される場合、保持部材170a、170b、170c、170dは開放位置RPから押付位置PPへ徐々に移動される。カムフォロワ232a、232b、232c、232dが板カム222の押付維持部222CPによって案内される場合、保持部材170a、170b、170c、170dは押付位置PPに保持される。厳密には、カムフォロワ232a、232b、232c、232dと板カム222とは接触せず、硬貨Cの直径によって移動を阻止される位置に保持される。カムフォロワ232a、232b、232c、232dが板カム222の解放部222Rによって案内される場合、保持部材170a、170b、170c、170dは押付位置PPから開放位置RPへ徐々に移動される。なお、押付位置PPにおける保持部材170a、170b、170c、170dの位置は押し付ける硬貨Cの直径によって位置が異なる。したがって、実際上、カムフォロワ232a、232b、232c、232dは、押付部222Pの後半から板カム222と接触しないように設定され、スプリング234a、234b、234c、234dの付勢力によって第2押動部183a、183b、183c、183dに硬貨Cが押し付けられる。
カムフォロワ232a、232b、232c、232dが板カム222の押付維持部222CPによって案内される場合、軸ピン216a、216b、216c、216d回りを図14に実線で示される位置から第2正転方向NR2に向かって移動されて、硬貨Cの直径との関係で定まる押付位置PPに保持される。カムフォロワ232a、232b、232c、232dが板カム222の押付部222Pによって案内される場合、支持レバー214a、214b、214c、214dは軸ピン216a、216b、216c、216d回りをスプリング234a、234b、234c、234dの付勢力によって第2正転方向NR2と反対方向へ回動され、押付位置PPへ移動される。この過程において、硬貨Cはその周面がスプリング234a、234b、234c、234dの付勢力によって弾性的に第2押動部183a、183b、183c、183dに押し付けられ、保持部材170a、170b、170c、170dはそれ以上回動されない。
カムフォロワ232a、232b、232c、232dが板カム222の解放部222Rによって案内される場合、カムフォロワ232a、232b、232c、232dが解放部222Rによって案内され始めると支持レバー214a、214b、214c、214dは軸ピン216a、216b、216c、216d回りをスプリング234a、234b、234c、234dの付勢力に反して第2正転方向NR2へ強制的に回動され、保持部材170a、170b、170c、170dは開放位置RPへ向かって移動される。これにより、硬貨保持部208a、208b、208c、208dに保持されていた硬貨Cは開放される。
次に撮像ユニット166が図15、図17を参照して説明される。なお、本発明の第1の実施の形態における撮像ユニット166の詳細な説明は特開2013−080360に開示されているため、本明細書での詳細な説明は省略される。撮像ユニット166は、搬送経路198を移動する硬貨Cの表面又は裏面を撮像し、撮像情報を取得する機能を有する。撮像ユニット166は、ベース108の下方に配置されている。撮像ユニット166は、内部に発光部242、ハーフミラー244が配置され、撮像窓204を上面に有する直方体形の撮像ヘッド236と、撮像ヘッド236の側面中央部から側方に延在する撮像素子部238とから構成され、平面視略T字形状を有している。撮像ヘッド236の上面には前述した撮像窓204を構成するガラス240が配置されている。第2押動体168によって押動される硬貨Cはガラス240上をスライドしつつ移動されるため、ガラス240はベース108の表面と面一になるように配置されている。
まず発光部242が説明される。発光部242はハーフミラー244を介して搬送経路198を移動する硬貨Cの一面に光を照射する機能を有する。本発明の第1の実施の形態における発光部242は、発光ダイオード、白熱ランプ、ハロゲンランプなどの発光素子241と、側面から入射された発光素子241からの光を平面部全面からハーフミラー244及び硬貨Cに向けて照射させる導光板243を有する面発光装置で構成されている。なお、本発明の第1の実施の形態において、発光部242は発光素子241と導光板243との組合せによる面発光素子が用いられているが、これに限定されず、面発光ダイオードや面発光レーザー等の半導体発光素子、発光ダイオードを複数個平面状に配列させた発光ダイオードアレイ等の面発光装置を用いても構わない。
次にハーフミラー244が説明され。ハーフミラー244は、光の一部は反射し、一部は透過する機能を有する。具体的には、発光部242から照射される光を透過し、硬貨Cからの反射光を反射する機能を有する。ハーフミラー244は発光部242(本発明の第1の実施の形態においては導光板243)と撮像窓204の間に配置されている。ハーフミラー244はガラス240の表面、すなわちベース108の表面に対し45度の角度で傾斜している。ハーフミラー244の上面の反射面は撮像素子部238に向かって配置されている。したがって、発光部242で発光される光は、ハーフミラー244及びガラス240を透過して撮像窓204上に位置する硬貨Cの表面又は裏面に照射され、硬貨Cの表面又は裏面で反射された反射光は、さらにハーフミラー244の反射面で撮像素子部238に向かって反射される。なお、本発明の第1の実施の形態においては平板型ビームスプリッターであるハーフミラー244を用いているが、これに限定されず、発光部242からの光を透過させ、硬貨Cからの反射光を所定の方向に反射させる機能を有していればよく、プリズムやキューブ型無偏光ビームスプリッターを用いてもかまわない。
次にレンズ246が説明される。レンズ246は、ハーフミラー244によって硬貨Cからの反射光を集光させ、撮像素子248の撮像面上で結像させる機能を有している。レンズ246は、所定の屈折率を有する凸レンズであり、撮像素子248の直前に配置されている。
次に撮像素子248が説明される。撮像素子248は、レンズ246によって結像された像を撮像する機能を有する。撮像素子248は撮像素子部238の端部に配置されている。撮像素子248は、小型化のため、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが採用されている。
次に、撮像ユニット166のタイミング検出部250が主に図10を参照して説明される。タイミング検出部250は、押動される硬貨Cに連動し、少なくとも発光部242の発光タイミング、撮像素子248の撮像タイミング、及び、振分装置104の稼働タイミングを設定するためのタイミング信号を出力する機能を有する。タイミング検出部250は、第2回転ディスク162に設けられた作用片252a、252b、252c、252dとタイミングセンサ254とを含んで構成されている。
作用片252a、252b、252c、252dは、第2回転ディスク162の周壁179から上方に向けて突出し、平面視弧状かつ側面視矩形状に形成されている。作用片252a、252b、252c、252dは第2押動部183a、183b、183c、183dに対応して設けられ、凹部Mの第2正転方向NR2の上流側で凹部Mに連続してそれぞれ形成されている。
タイミングセンサ254はコの字型の透過型光電センサであって、投光部から受光部への投射光を作用片252a、252b、252c、252dのそれぞれが遮断を検出した際に、撮像ユニット166と後述される振分装置104を作動させるタイミング信号TMが出力される。タイミングセンサ254はカバー226に固定されている。タイミングセンサ254は撮像窓204より第2正転方向NR2下流に配置され、作用片252a、252b、252c、252dのいずれかがタイミングセンサ254の光線を遮蔽する時、撮像窓204上及び後述される硬貨受入口262近傍に第2押動部183a、183b、183c、183dのいずれかで押動される硬貨Cが位置するように構成されている。
次に、制御装置256が図20を参照して説明される。制御装置256はマイクロコンピュータ258を含んで構成される。マイクロコンピュータ258は、硬貨検出部160からの材質信号CMS及びタイミングセンサ254からのタイミング信号TMを受信し、材質信号CMS、タイミング信号TMに基づいて撮像ユニット166の発光部242を発光させ、撮像窓204上を搬送される硬貨Cの表面または裏面を撮像素子248で撮像させる機能を有する。また、マイクロコンピュータ258は、材質信号CMSに基づいて硬貨Cの材質を判別し、撮像素子248からの撮像情報をあらかじめ登録されている基準撮像情報と比較して真贋判別及び金種判別する機能を有し、さらに真贋判別及び金種判別の結果に基づき後述される振分装置104を駆動させる機能を有する。なお、本発明の第1の実施の形態における制御装置256の詳細な説明は特開2013−080360に開示されているため、本明細書での詳細な説明は省略する。
次に、この硬貨画像取得装置100の作用が図21乃至図26をも参照して説明される。なお、第1回転ディスク142の貫通孔140および第1押動部154a154b、154c、154d、第2回転ディスク162の第2押動部183a、183b、183c、183d、硬貨保持部208a、208b、208c、208d、保持部材170a、170b、170c、170d、支持レバー214a、214b、214c、214d、及び、カムフォロワ232a、232b、232c、232d、はそれぞれ同じ形状、機能を有しているので、いずれか1つを代表して説明される。
硬貨容器128に貯留された硬貨Cは、第1回転ディスク142の回転によって貫通孔140を介してベース108の表面に落下される。硬貨Cの表面又は裏面がベース108の表面に支えられ、かつ、第1押動部154aに押動されると共に第1円形穴120の周面によって案内されて連通部124に向かって移動される。連通部124においては、硬貨Cは規制ピン156a、156bと、第1押動部154aとによって連通部124へ押し出される。
硬貨Cが連通部124へ押し出されるタイミングにおいて、第2回転ディスク162の硬貨保持部208aが連通部124に相対し、かつ、カムフォロワ232aが板カム222の開放維持部222CRに案内されて、支持レバー214aが軸ピン216a回りに回動方向NR3に向かって回動され、保持部材170aが開放位置RPに保持される。結果として硬貨Cは連通部124を通って硬貨保持部208aへ受け入れられる(図21)。その際、硬貨検出部160は、連通部124を通過する硬貨Cを検知し、材質信号CMSを出力する。
硬貨保持部208aに受け入れられた硬貨Cは、第2回転軸線RAを中心に回転する第2押動部183aによって押動されると共に、カムフォロワ232aは板カム222の解放部222Rによって動作され、さらにスプリング234aの付勢力によって支持レバー214aが軸ピン216a回りを回動方向NR3と反対方向に向かって回動されることで、保持部材170aが開放位置RPから押付位置PPへ向かって移動される(図21〜図)。
そして、硬貨Cが撮像窓204の大凡中央に相対する直前に保持部材170aによって、硬貨Cの周面が第2押動部183aに押し付けられて第2押動部183aと保持部材170aとの位置関係による所定位置に位置決めされる。本発明の第1の実施の形態においては、保持部材170aによって頂部196aを挟んだ内周側押動面192aと外周側押動面194aへ押し付けられ、硬貨Cは3点によって保持され、略V字形の頂部196aを通る中心線CL上に硬貨Cの中心(小径中心SCC、中径中心MCC、大径中心LCC)が位置する所定の位置に安定的に保持される(図24)。
この後、図16に示されるように中心線CLと撮像窓204の中央軸線CAとが重なったタイミングにおいて、タイミングセンサ254からのタイミング信号TMに基づいて、マイクロコンピュータ258が発光部242を発光させ、撮像素子248によって撮像された撮像情報がマイクロコンピュータ258へ出力され、撮像情報に基づいて硬貨Cの真偽判別及び金種判別がマイクロコンピュータ258により行われる。
マイクロコンピュータ258は真偽判別及び金種情報に基づいて後述される所定の処理を行う。本発明の第1の実施の形態においては、小径硬貨SCであっても、大径硬貨LCであっても、硬貨の小径中心SCC及び大径中心LCCは、頂部196aを通る中心線CL上に実質的に位置する。換言すれば、中心線CLと撮像窓204の中央軸線CAとが重なった場合、小径硬貨SCの小径中心SCC、及び、大径硬貨LCの大径中心LCCとも中央軸線CA上に位置することから、撮像窓204の短辺方向、換言すれば、硬貨Cの直線SAに沿う方向の撮像は、撮像窓204の範囲で中央軸線CAを中心として大凡対称に行うことができ、撮像窓204長辺方向、換言すれば中央軸線CAに沿う方向の撮像は、硬貨Cの直径を含む全体を撮像できる。なお、撮像タイミングは厳密には、中径硬貨MCの中径中心MCCが中央軸線CA上に位置するタイミングに設定されていることから、小径硬貨SCが撮像される場合、その小径中心SCCが中央軸線CA上に位置する僅かに前位で撮像される、大径硬貨LCの場合はその大径中心LCCが中央軸線CA上に位置した僅か下流側で撮像さることになるが、これらの場合も実質的に中央軸線CA上に位置しているものとして硬貨Cの真偽判別及び金種判別しても何ら問題はない。
次いで、硬貨Cが撮像窓204を通過すると、カムフォロワ232aが板カム222の解放部222Rに案内され始めるので、支持レバー214は軸ピン216aの回りを回動方向NR3に回動されて、保持部材170aが押付位置PPから開放位置RPへ向けて移動され、硬貨Cの押動部183aへの押し付けが解除される。これにより、硬貨保持部208における硬貨Cは、自重によって落下し得る状態になり、撮像窓204の第2正転方向NR2下流に設けられた振分装置104に案内される(図26)。
次に振分装置104が主に図5及び図8を参照して説明される。振分装置104は、第2回転ディスク162に押動されてきた硬貨Cを受け入れる硬貨受入口262と、硬貨Cが自重により落下する第1通路270と、第1通路270と通過した硬貨Cを払い出す第1硬貨出口272と、第1通路270の途中において第1通路270からベース108の傾斜低位側に分岐された第2通路276と、第1通路270と第2通路276との分岐部において、硬貨Cを第1通路270と第2通路276のいずれか一方に振り分ける振分機構264と、を有している。
まず、硬貨受入口262が説明される。硬貨受入口262は、硬貨画像取得装置100によって撮像情報を取得された硬貨Cを金種別に選別するための振分機構264に案内する機能を有している。硬貨受入口262は撮像窓204の下流でベース108に開口された弧状の孔である。具体的には、図5に示されるように、撮像窓204に対し大凡100度下流側において硬貨受入口262の上流側端部262iが形成され、下流側端部262oは撮像窓204に対し大凡180度下流側に形成されている。換言すれば、硬貨受入口262と撮像窓204とは第2回転軸線RAを挟んで大凡対称に配置されている。当然ながら、その幅は大径硬貨LCの直径よりも僅かに大きく形成されている。硬貨Cの移動方向に沿った縦方向の長さは、大径硬貨LCの直径の1.5倍程度に設定されている。硬貨Cに移動慣性力が作用した場合であっても、硬貨Cがベース108の下方に確実に落下して振分機構264に案内できるようにするためである。したがって、第2押動体168によって押動され、撮像窓204を通過した硬貨Cは、撮像窓204に対し約100度回転された位置から硬貨受入口262へ落下し初め、撮像窓204に対し約180回動された位置においては完全に硬貨受入口262内に落下し、硬貨受入口262に連続して設けられている第1通路270に落下される。
次に、第1通路270が説明される。第1通路270は硬貨受入口262とフレーム106の底部に設けられた第1硬貨出口272とを連通している。第1通路270は矩形状の断面を有し、大径硬貨LCの直径及び厚みより僅かに大きく形成されている。第1通路270は、フレーム106の側壁106aと、ベース108の傾斜低位側すなわち硬貨分離送出装置112側に向かって傾斜している背面部283と、第1通路270の上部及び下部それぞれにおいて背面部283と対向配置された第1前面部274及び隔壁284と、フレーム106の側壁106aと対向配置され、かつ背面部283と第1前面部274と隔壁284とを接続する側壁285と、によって画定されている。第1硬貨出口272は金庫(図示されない)などに接続されている。
次に、第2通路276が説明される。第2通路276は第1通路270の大凡中間部でベース108の傾斜低位側すなわち硬貨分離送出装置112側に分岐されて、第1通路270と同様に矩形状の断面を有し、大径硬貨LCの直径及び厚みより僅かに大きく形成されている。第2通路276は、フレーム106の側壁106aと、互いに対向配置された第1前面部274及び隔壁284と、側壁285と、によって画定されている。第2通路276の第1通路270と反対側の端部は硬貨受箱116に連通されている。
振分機構264が主に図8を参照して説明される。振分機構264はマイクロコンピュータ258からの真偽信号又は金種情報に基づいて、硬貨Cを第1通路270と第2通路276いずれか一方に振り分ける機能を有する。振分機構264は、第1通路270から第2通路276が分岐される分岐部に配置されている。振分機構264は、フラップ268と、フラップ268を作動させるソレノイド282とを含んで構成されている。
フラップ268は、第1通路270と第2通路276との分岐部において、第1通路270と第2通路276のいずれか一方が閉鎖されるよう回動自在に構成されている。フラップ268の下端部側面から側壁106a及び側壁285に向かって突出した揺動軸280が設けられている。隔壁284の直上において、揺動軸280は側壁106a及び側壁285に回動可能に挿入されている。側壁285側の揺動軸280が挿入される孔は弧状に形成されており、揺動軸280は側壁285を第1通路270と反対側まで貫通している。側壁285の第1通路270と反対側において、揺動軸280はリンク286(図7参照)を介してソレノイド282と接続されている。
リンク286の一端はソレノイド282のプランジャ312と係合され、他端側に揺動軸280が回動可能に挿入されている。リンク286はソレノイド282のプランジャ312と共に往復運動されるように構成されている。ソレノイド282のフレーム310とリンク286との間、換言すればソレノイド282のプランジャ312の周囲にはスプリング288(図7参照)が配置され、リンク286はソレノイド282のフレーム310からプランジャ312が引き抜かれる方向に付勢されている。
ソレノイド282が消磁、すなわち作動されていない場合、プランジャ312にフレーム310に向かって引き込まれる力が働かないため、スプリング288の付勢力によってフレーム310から引き出される。プランジャ312の移動によってリンク286がソレノイド282と反対側に移動されて、フラップ268が第2通路276を閉鎖する位置に維持され、硬貨受入口262と第1硬貨出口272とが第1通路270によって連通され、硬貨Cは第1硬貨出口272から払い出される。
他方、ソレノイド282が励磁、すなわち作動されている場合、プランジャ312にはフレーム310に向かって引き込まれる力が働き、スプリング288の付勢力に逆らってフレーム310に向かって引き込まれる。プランジャ312の移動によってリンク286はフレーム310に向かって移動され、フラップ268が第1通路270を閉鎖する位置に維持され、硬貨受入口262と第2通路276とが連通され、硬貨Cは硬貨受箱116から払い出される。
次に硬貨画像取得装置100及び振分装置104の作用が説明される。ここでは、正貨CCであるバルク状の小径硬貨SCに、大径硬貨LC及び正貨CCである小径硬貨SCと同じ直径で正貨CCと異なる模様を有する偽貨FCが混入している場合を例に説明される。
撮像ユニット166で取得された撮像情報から硬貨Cの直径及び模様の判別を行い、さらに、硬貨検出部160から出力された材質信号CMSから硬貨Cの材質の判別がマイクロコンピュータ258で行われる。マイクロコンピュータ258での硬貨Cの材質と模様とによる小径硬貨SCの正貨CCと偽貨FCとの判別及び直径による小径硬貨SCと大径硬貨LCとの判別の結果と、タイミングセンサ254からのタイミング信号TMに基づいて、ソレノイド282の制御が行われる。
マイクロコンピュータ258で硬貨Cが正貨CCであると判別された場合、正貨CCの先端が硬貨受入口262の上流側端部262i(図5参照)に達するタイミングにおいてタイミングセンサ254から出力されたタイミング信号TMとマイクロコンピュータ258での判別結果とに基づいて、マイクロコンピュータ258からソレノイド282を励磁する信号が出力されず、フラップ268は第2通路276の入口を閉塞する位置に維持され、硬貨受入口262と第1硬貨出口272とが連通され、正貨CCは第1通路270を通過し、第1硬貨出口272から払い出される。
一方、マイクロコンピュータ258で偽貨FC、すなわち正貨CCと異なる模様を有する小径硬貨SC、大径硬貨LC、及び、樹脂等正貨CCと異なる材質で形成された硬貨Cであると判別された場合、偽貨FCの先端が硬貨受入口262の上流側端部262iに達するタイミングにおいてタイミングセンサ254から出力されたタイミング信号TMとマイクロコンピュータ258での判別結果とに基づいてマイクロコンピュータ258からソレノイド282を励磁する信号が出力され、プランジャ312共にリンク286がフレーム310に向かって移動され、フラップ268が第1通路270を閉塞する位置に移動され、硬貨受入口262と第2通路276とが連通され、偽貨FCは第2通路276を通過して硬貨受箱116払い出される。偽貨FCが第2通路276に達するに十分な時間、フラップ268による第1通路270の閉塞が維持され、後続の硬貨Cが硬貨受入口262の上流側端部262iに達する前にソレノイド282が消磁され、スプリング288の付勢力によりリンク286がソレノイド282から離れる方向に移動され、フラップ268が第2通路276の入口を閉塞する位置に移動され、次の硬貨Cの選別に備える。
(本発明の第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態が図27を参照して説明される。本発明の第2の実施の形態は第2押動290a、290b、290c、290dに関するものであり、本発明の第1の実施の形態の第2押動部183a、183b、183c、183dとは異なる形状の別の実施の形態であるV字形をしている。なお、第2押動部290a、290b、290c、290dは、同じ形状および機能を有しているので、第2押動部290aを代表して説明する。具体的には、内周側押動部292a及び外周側押動部293aの押動面292oa、293oaがそれぞれ直線であり、内周側押動面292oaと外周側押動部293oaとの交点である頂部294で内周側押動部292と外周側押動部293とのなす角度αが頂部294を通る中心線CL(中央軸線CA)によって2等分されるように構成されている。角度αは大凡90度の角度をなしているが、中心線CLとの関係は本発明の第1の実施の形態と同様に設定され、第2押動290aの作用、効果は、本発明の第1の実施の形態の第2押動部183aと同様である。
第2押動290aは、頂部294の角度αが大凡直角であるので、より小径の硬貨であっても内周側押動部292aと外周側押動部293aに干渉することはなく、本発明の第1の実施の形態よりも硬貨Cの適用範囲が広い利点がある。さらに、頂部294と硬貨Cの周面とは接触しないため、頂部294aと硬貨Cの周面との間には概略三日月形状の空間296aが形成され、仮に微細なゴミが混入した場合であっても、空間296aに集約されて内周側押動面292oaと外周側押動面293oaに付着することが無く、硬貨Cの位置の安定が図られる。しかしながら、頂部294aにおける第2押動290aの幅が内周側押動面292oa及び外周側押動面293oaにおける第2押動部290aの幅と比較して狭くなるため、樹脂成形する場合、第2押動体290aの強度が低下する懸念がある。この強度低下を補うため、第2押動290aと第2回転ディスク162とは一体成形することが好ましい。その他の作用、効果は、本発明の第1の実施の形態と同一である。
1 硬貨選別装置
100 硬貨画像取得装置
102 ベースユニット
104 振分装置
106 フレーム
106a、106b フレームの側壁
108 ベース
112 硬貨分離送出装置
114 底板
116 硬貨受箱
118 ガイド板
120 第1円形穴
122 第2円形穴
124 連通部
128 硬貨容器
132 硬貨収納部
134 上蓋
136 硬貨供給口
138 硬貨投入部
140 貫通孔
142 第1回転ディスク
144 減速機
146 第1駆動軸
150 攪拌部
154a、154b、154c、154d 第1押動部
156a、156b 規制ピン
158 ローラ
160 硬貨検出部
162 第2回転ディスク
164 硬貨保持機構
166 撮像ユニット
168 第2押動体
170a、170b、170c、170d 保持部材
173 軸孔
174 支軸
174a ネジ穴
174b 第1挿入部
174c 第2挿入部
174d 突出部
174e 第3挿入部
175 底板
176 ギヤ
177 軸受
178 第2出力軸
179 周壁
180 ピニオンギヤ
181 空間
183a、183b、183c、183d 第2押動部
187 カバー
188 裏面
191a、191b、191c、191d 第2押動面
192 内周側押動面
194 外周側押動面
196 頂部
198 搬送経路
204D 下流側角部
204L 第2長辺
204R 第1長辺
204U 上流側角部
204 撮像窓
206 貫通部
208a、208b、208c、208d 硬貨保持部
214a、214b、214c、214d 支持レバー
216a、216b、216c、216d 軸ピン
218a、218b、218c、218d 長孔
222 板カム
222CP 押付維持部
222CR 開放維持部
222P 押付部
222R 解放部
225 開口
226 カバー
230a、230b、230c、230d 軸受ピン
232a、232b、232c、232d カムフォロワ
233a、233b、233c、233d 弧状長孔
234a、234b、234c、234d スプリング
235a、235b、235c、235d ストッパ
236 撮像ヘッド
238 撮像素子部
240 ガラス
241 発光素子
242 発光部
243 導光板
244 ハーフミラー
246 レンズ
248 撮像素子
250 タイミング検出部
252a、252b、252c、252d 作用片
254 タイミングセンサ
256 制御装置
258 マイクロコンピュータ
262 硬貨受入口
262i 上流側端部
262o 下流側端部
264 振分機構
268 フラップ
270 第1通路
272 第1硬貨出口
274 第1前面部
276 第2通路
280 揺動軸
282 ソレノイド
283 背面部
284 隔壁
285 側壁
286 リンク
288 スプリング
290a、290b、290c、290d 第2押動
292 内周側押動部
292o 内周側押動面
293 外周側押動部
293o 外周側押動面
294 頂部
296 空間
400 第1ヒンジ連結機構
404a、404b 第1係合部
406 第1軸受
410 第2ヒンジ連結機構
412 第2回動軸
416 第2軸受
418a、418b 突出部
420a、420b 突出部
434 軸孔
440 ロック機構
442 係合部
444 窓
C 硬貨
CC 正貨
FC 偽貨
LC 大径硬貨
NR1 第1正転方向
NR2 第2正転方向
PP 押付位置
RA 第2回転軸線
RP 開放位置
SC 小径硬貨
SCC 小径中心
MCC 中径中心
LCC 大径中心
CL 中心線
MC 中径硬貨
TP 撮像経路
SA 直線
CA 中央軸線
R2 第2半径
R3 第3半径
R4 第4半径
R5 第5半径
NR3 回動方向
TM タイミング信号
CMS 材質信号

Claims (1)

  1. 直径の異なる複数種類の硬貨の一面の画像情報を取得する硬貨画像取得装置であって、
    前記硬貨の一面を支持すると共に前記硬貨の搬送経路を構成するベースと、
    前記ベース上に配置され、且つ、前記ベース側に突出する複数の押動部を有し、前記ベースに直角な回転軸線の回りに回転して、対応する前記押動部で前記硬貨を押動することにより前記搬送経路に沿って前記硬貨を移動させる回転ディスクと、
    前記複数の押動部のそれぞれが所定の位置に達したときにタイミング信号を出力する撮像タイミングセンサと、
    前記搬送経路に配置されると共に前記搬送経路の接線方向に平行な中央軸線に沿って延在する撮像窓を有し、前記撮像タイミングセンサから出力される前記タイミング信号に基づいて前記回転ディスクによって移動される前記硬貨の一面を前記撮像窓を介して撮像することにより前記硬貨の撮像情報を取得する撮像ユニットと、
    前記複数の押動部の間にそれぞれ配置されると共に前記ベース側に突出し、前記撮像タイミングセンサから前記タイミング信号が出力されるときに対応する前記押動部に前記硬貨を押し付けて前記押動部に対する前記硬貨の位置を保持する保持部材と、を備え、
    前記複数の押動部のそれぞれが、前記撮像タイミングセンサにより前記タイミング信号が出力されたときに、前記保持部材および前記押動部により保持された前記硬貨の中心が前記硬貨の直径に拘わらず前記撮像窓の中央軸線に位置するよう形成された押動面を有する硬貨画像取得装置。
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