JP6084737B1 - 空気調和システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 省エネ性と快適性を両立できる空気調和システムを得る。【解決手段】 給気温度を熱交換用水で調整する空調機1と、熱交換用水の温度を調整する熱源装置22と、熱交換用水の温度を低エクセルギーの第1設定水温と高エクセルギーの第2設定水温の何れかに切換える切換信号を熱源装置22へ出力する空調制御装置23と、を備える。空調機1が、熱交換用水が流れる空調用熱交換器18と、空調用熱交換器18の水量を増減して空調用熱交換器18を流れる前と流れた後の水温度差と給気温度とを調整する水量調整弁24と、を備える。空調制御装置23が、屋内温度が設定屋内温度の場合は第1設定水温への切換信号を出力し水量調整弁にて水温度差が設定水温度差になるように制御すると共に屋内温度が設定屋内温度外の場合は第2設定水温への切換信号を出力し水量調整弁にて給気温度が設定給気温度になるように制御する切換制御部28を、備える。【選択図】図2
Description
本発明は空気調和システムに関するものである。
空気調和システムは、熱交換用水の熱エネルギーで空調用空気を冷却又は加熱して空調する空調機と、熱交換用水の温度を調整するヒートポンプ式の熱源装置と、を備えている。空調機での熱エネルギーの消費により熱交換用水が設定水温から外れると、熱源装置は、熱交換用水を冷却または加熱することで設定水温に調整する。
熱交換用水が冷水の場合は、設定水温が高いほど設定水温まで冷却するエネルギーが少ないので熱源装置のエネルギー消費量が減る。熱交換用水が温水の場合は、設定水温が低いほど設定水温まで加熱するエネルギーが少ないので熱源装置のエネルギー消費量が減る。この設定水温は空調負荷が最大のときを基準にして常時一定になるようにしている。たとえば、冷水の場合は大きな冷却エネルギーを得るために設定水温を低く、温水の場合は大きな加熱エネルギーを得るために設定水温を高く設定していた。
ところが、屋内温度が設定屋内温度で安定しているときや中間期などのように空調負荷が小さくなると、冷却エネルギーと加熱エネルギーを大きくする必要がなくなる。したがって、設定水温が空調負荷が最大のときを基準にして常時一定にすると無駄にエネルギーを消費する。しかも、年間を通して考えると空調負荷が最大でない時間が大半であるため、浪費する熱源装置のエネルギー消費量が膨大になる問題があった。
また、空調機は屋内に設置され、熱源装置は屋外に設置される。熱源装置は、屋外空気と冷媒とを熱交換する空気−冷媒熱交換器と、冷媒と熱交換用水とを熱交換する冷媒−水熱交換器と、冷媒を圧縮して空気−冷媒熱交換器及び冷媒−水熱交換器に循環させる圧縮機と、を備え、これらをケーシング内に一体に設けている。熱交換用水は、水配管と送水ポンプにより熱源装置と空調機を循環する。
高層建築物や大型建築物では、長い水配管が必要となるためイニシャルコストが高くなり、送水ポンプも大能力が必要となるためランニングコストが高くなる問題があった。
また、ヒートポンプ式熱源装置の圧縮機は、故障予防等のために所定出力以上でないと運転できない構造になっている。この所定出力である最小限界出力は、大能力の圧縮機になるほど大きくなる。したがって、中間期などのように空調負荷が小さな場合に、圧縮機が能力過多となって無駄にエネルギーを消費する。しかも、年間を通して考えると空調負荷が最大でない時間が大半であるため、熱源装置の浪費するエネルギー消費量が膨大になる問題があった。
また、ヒートポンプ式熱源装置の圧縮機は、故障予防等のために所定出力以上でないと運転できない構造になっている。この所定出力である最小限界出力は、大能力の圧縮機になるほど大きくなる。したがって、中間期などのように空調負荷が小さな場合に、圧縮機が能力過多となって無駄にエネルギーを消費する。しかも、年間を通して考えると空調負荷が最大でない時間が大半であるため、熱源装置の浪費するエネルギー消費量が膨大になる問題があった。
また、熱源装置の空気−冷媒熱交換器は、屋外空気が流れ込む空気入口を有しているが、この空気入口は屋外に剥き出しのままなので、空気−冷媒熱交換器に対して冬期は着霜しやすく、風雨の直吹き込みや夏期の直射日光により熱交換能力が低下する問題があった。
本発明は上記課題を解決するため、 空調用空気の給気温度を熱交換用水で調整すると共に前記空調用空気を屋内へ送風する空調機と、
前記熱交換用水の温度を調整する熱源装置と、
前記熱交換用水の温度を予め設定した低エクセルギーの第1設定水温と予め設定した高エクセルギーの第2設定水温の何れかに切換えるための切換信号を前記熱源装置へ出力する空調制御装置と、を備え、
前記空調機が、前記熱交換用水が流れる熱交換器と、前記熱交換器に流れる前記熱交換用水の水量を増減して前記熱交換器を流れる前と流れた後の前記熱交換用水の水温度差と前記空調用空気の前記給気温度とを調整する比例式の水量調整弁と、を備え、
前記空調制御装置が、屋内温度が予め設定した設定屋内温度の場合は前記第1設定水温への切換信号を出力しかつ前記水量調整弁を操作して前記水温度差のみが予め設定した設定水温度差になるように制御すると共に前記屋内温度が前記設定屋内温度外の場合は前記第2設定水温への切換信号を出力しかつ前記水量調整弁を操作して前記給気温度のみが予め設定した設定給気温度になるように制御する切換制御部を、備えたことを最も主要な特徴とする。
前記熱交換用水の温度を調整する熱源装置と、
前記熱交換用水の温度を予め設定した低エクセルギーの第1設定水温と予め設定した高エクセルギーの第2設定水温の何れかに切換えるための切換信号を前記熱源装置へ出力する空調制御装置と、を備え、
前記空調機が、前記熱交換用水が流れる熱交換器と、前記熱交換器に流れる前記熱交換用水の水量を増減して前記熱交換器を流れる前と流れた後の前記熱交換用水の水温度差と前記空調用空気の前記給気温度とを調整する比例式の水量調整弁と、を備え、
前記空調制御装置が、屋内温度が予め設定した設定屋内温度の場合は前記第1設定水温への切換信号を出力しかつ前記水量調整弁を操作して前記水温度差のみが予め設定した設定水温度差になるように制御すると共に前記屋内温度が前記設定屋内温度外の場合は前記第2設定水温への切換信号を出力しかつ前記水量調整弁を操作して前記給気温度のみが予め設定した設定給気温度になるように制御する切換制御部を、備えたことを最も主要な特徴とする。
請求項1の発明よれば次のような効果が得られる。
まずエクセルギーとは「ある系が周囲と平衡状態に達するまでに取り出すことのできる最大の仕事量(エネルギー)のこと」であり、低エクセルギーとは取り出すことのできるエネルギーが小さく、高エクセルギーとは取り出すことのできるエネルギーが大きいことを指す。
熱交換用水が冷水の場合は、設定水温が高いほど設定水温まで冷却するエネルギーが少ないので熱源装置のエネルギー消費量が減る。熱交換用水が温水の場合は、設定水温が低いほど設定水温まで加熱するエネルギーが少ないので熱源装置のエネルギー消費量が減る。
したがって、水温を比較した場合、熱交換用水が冷水の場合は第1設定水温>第2設定水温、熱交換用水が温水の場合は第1設定水温<第2設定水温となるので、屋内温度が設定屋内温度となって空調負荷が小さくなる場合において、熱交換用水を低エクセルギーの第1設定水温として熱源装置のエネルギー消費量を大幅削減できる。かつ、熱交換器を流れる前と流れた後の熱交換用水の水温度差を制御して一定(設定水温度差)にすることで、熱源装置による熱交換用水への急冷却や急加熱などの繰り返しを防止してエネルギー浪費を削減することができ、しかも、熱源装置へ流れる熱交換用水の水量が一定になるため熱源装置での熱交換効率が良くなり一層省エネとなる。
加えて、高エクセルギーと低エクセルギーの熱交換用水で消費される熱量当たりの水温度差の大小を比べると、
低エクセルギー時の水温度差 ≫ 高エクセルギー時の水温度差
のため、水量調整弁で熱交換用水を完全に止めなくとも熱量消費不足とならずに設定水温度差になるように制御でき、送水ポンプと水量調整弁への過負荷が無くなり、省エネ化と長寿命化を図れる。
また、屋内温度が設定屋内温度外となって空調負荷が大きくなる場合において、熱交換用水を高エクセルギーの第2設定水温とし、かつ、給気温度のみを設定値にすることで、屋内温度変動を最小限に抑えながら迅速に設定屋内温度にし、安定性と快適性に優れた空調ができる。
しかも、設定水温度差を通常より倍以上(例えば5℃から10℃)に大きくすることで、熱交換器を流れる熱交換用水の水量を半分以下にして熱交換用水の送水エネルギー消費量の大幅削減も図れる。かつ、給気温度を制御して通常よりも給気風量が少なくなる設定給気温度(例えば冷房時13℃)にすることで、送風エネルギー消費量の大幅削減も図れる。
まずエクセルギーとは「ある系が周囲と平衡状態に達するまでに取り出すことのできる最大の仕事量(エネルギー)のこと」であり、低エクセルギーとは取り出すことのできるエネルギーが小さく、高エクセルギーとは取り出すことのできるエネルギーが大きいことを指す。
熱交換用水が冷水の場合は、設定水温が高いほど設定水温まで冷却するエネルギーが少ないので熱源装置のエネルギー消費量が減る。熱交換用水が温水の場合は、設定水温が低いほど設定水温まで加熱するエネルギーが少ないので熱源装置のエネルギー消費量が減る。
したがって、水温を比較した場合、熱交換用水が冷水の場合は第1設定水温>第2設定水温、熱交換用水が温水の場合は第1設定水温<第2設定水温となるので、屋内温度が設定屋内温度となって空調負荷が小さくなる場合において、熱交換用水を低エクセルギーの第1設定水温として熱源装置のエネルギー消費量を大幅削減できる。かつ、熱交換器を流れる前と流れた後の熱交換用水の水温度差を制御して一定(設定水温度差)にすることで、熱源装置による熱交換用水への急冷却や急加熱などの繰り返しを防止してエネルギー浪費を削減することができ、しかも、熱源装置へ流れる熱交換用水の水量が一定になるため熱源装置での熱交換効率が良くなり一層省エネとなる。
加えて、高エクセルギーと低エクセルギーの熱交換用水で消費される熱量当たりの水温度差の大小を比べると、
低エクセルギー時の水温度差 ≫ 高エクセルギー時の水温度差
のため、水量調整弁で熱交換用水を完全に止めなくとも熱量消費不足とならずに設定水温度差になるように制御でき、送水ポンプと水量調整弁への過負荷が無くなり、省エネ化と長寿命化を図れる。
また、屋内温度が設定屋内温度外となって空調負荷が大きくなる場合において、熱交換用水を高エクセルギーの第2設定水温とし、かつ、給気温度のみを設定値にすることで、屋内温度変動を最小限に抑えながら迅速に設定屋内温度にし、安定性と快適性に優れた空調ができる。
しかも、設定水温度差を通常より倍以上(例えば5℃から10℃)に大きくすることで、熱交換器を流れる熱交換用水の水量を半分以下にして熱交換用水の送水エネルギー消費量の大幅削減も図れる。かつ、給気温度を制御して通常よりも給気風量が少なくなる設定給気温度(例えば冷房時13℃)にすることで、送風エネルギー消費量の大幅削減も図れる。
請求項2の発明によれば、屋内温度が設定屋内温度となってから設定時間(例えば30分以上)を過ぎても設定屋内温度許容範囲にあれば頻繁な空調負荷変動が無いとみなせるため、熱交換用水の温度切換が頻発するチャタリングを引き起こすような切換信号の出力を簡易に防止でき、熱源装置の信頼性と耐久性が向上する。
かつ、熱源装置の熱交換用水の温度切換にともなう空調能力の過大な変動(過冷却や過加熱)を、設定屋内温度許容範囲を設けることで緩和して、屋内温度のオーバーシュート・アンダーシュートを簡易に抑制でき、安定性と快適性に優れた空調を行える。
かつ、熱源装置の熱交換用水の温度切換にともなう空調能力の過大な変動(過冷却や過加熱)を、設定屋内温度許容範囲を設けることで緩和して、屋内温度のオーバーシュート・アンダーシュートを簡易に抑制でき、安定性と快適性に優れた空調を行える。
請求項3の発明によれば、熱源装置のエネルギー消費量を削減するために熱交換用水が冷水の場合は第1設定水温を9〜11℃かつ第2設定水温を6〜8℃に設定するのが最適で、同様に熱交換用水が温水の場合は熱交換用水の第1設定水温を34〜36℃かつ第2設定水温を39〜41℃に設定するのが最適となる。屋内温度が設定屋内温度の場合に熱交換器を流れる前と流れた後の熱交換用水の設定水温度差は、送水エネルギー及び熱源装置のエネルギー消費量を削減するために9〜11℃に設定するのが最適となる。
請求項4の発明によれば、屋内側だけに水配管を設ければよいので配管が短くて済みイニシャルコストが安くなる。配管が短くなる分、送水ポンプの能力が小さくなりランニングコストが安くなる。
一台分の圧縮機の能力を複数の圧縮機にて分担して負担するので、各圧縮機の最小限界出力が小さくて済む。したがって、空調負荷が小さな場合に、圧縮機が能力過多とならず、無駄なエネルギー消費がなくなって省エネ性を向上させることができる。
複数の屋外側熱交換器で一つの屋内側熱交換器を共用しているので部品点数が削減され、コスト安となる。
一台分の圧縮機の能力を複数の圧縮機にて分担して負担するので、各圧縮機の最小限界出力が小さくて済む。したがって、空調負荷が小さな場合に、圧縮機が能力過多とならず、無駄なエネルギー消費がなくなって省エネ性を向上させることができる。
複数の屋外側熱交換器で一つの屋内側熱交換器を共用しているので部品点数が削減され、コスト安となる。
請求項5の発明によれば、複数の圧縮機の出力の増減を相殺させてオーバーシュートとアンダーシュートを無くすことで、熱交換用水の温度調整の過不足が無くなる。したがって、空調機へ温度ムラの無い熱交換用水を供給でき、快適空調を行える。
請求項6の発明によれば、圧縮機毎に最小限界出力を異なるようにしてあるので(例えば6:4)、各最小限界出力が同じ場合(例えば5:5)と比べて、さらに少ない最小限界出力制御(例えば5よりも少ない4)が可能となり、空調負荷の一層広い変動幅に対応して快適性と省エネ性を確実に保障することができる。
請求項7の発明によれば、複数の圧縮機の始動・停止の偏りを少なくして、一部の圧縮機だけを使いすぎないようにし、空調機のライフサイクルコスト(Life cycle cost)を低減できる。例えば制御ソフトウエアにより運転パターンを切換えるだけでよいので容易に実施でき、タイマーなどの余分な機器が不要でコストダウンにつながる。
請求項8の発明によれば、複数の圧縮機の合計始動回数又は合計作動時間の偏りを無くして、全ての圧縮機の使用頻度又は使用時間を均一化でき、空調機のライフサイクルコストの大幅削減につながる。
請求項9の発明によれば、屋外側ユニットの屋外側熱交換器のデフロスト時には複数の圧縮機が全て同時に停止することないので、暖房運転が途切れず不快とならない。また、別個にヒーターなどの余分な装置を設ける必要もなくなる。
請求項10の発明によれば、整流部材のプレートによって、屋外側熱交換器の空気入口が屋外に剥き出しにならないので、冬期の屋外側熱交換器への着霜を抑制し、風雨の直吹き込みや夏期の直射日光による熱交換能力低下を防げる。
請求項11の発明によれば、整流部材のプレートによって、屋外側熱交換器の空気入口を遮ぎりながら屋外空気を空気入口の全域へ流れ込ませるので、屋外側熱交換器の着霜抑制と熱交換能力の低下防止効果が維持されつつ、熱交換ムラが無くなって熱交換効率が向上する。しかも、プレートを設けるだけの簡易構造なので製作コストが安価となる。
請求項12の発明によれば、一方のプレートの端部と空気入口の間隔部を通った屋外空気と、一方のプレートの端部と他方のプレートの端部の間隔部を通った屋外空気と、が合流して乱流を生じながら屋外側熱交換器の空気入口に流れ込むので、屋外側熱交換器をバイパスする屋外空気が減少して熱交換効率が高まる。
請求項13の発明によれば、第1のプレートと第2のプレートの面積比率が6:4〜7:3なので、ファンから離れたところからも空気入口の中央部に屋外空気が流れ込み易い。かつ、プレートと屋外側熱交換器の空気入口との間隔がファンから離れるにしたがって拡がっているので、空気入口の中央部に屋外空気が流れ込み易い。これらの相乗効果で屋外側熱交換器の空気入口全域の風量分布が均等化されて、熱交換の効率及び能力が確実に向上する。
請求項11の発明によれば、整流部材のプレートによって、屋外側熱交換器の空気入口を遮ぎりながら屋外空気を空気入口の全域へ流れ込ませるので、屋外側熱交換器の着霜抑制と熱交換能力の低下防止効果が維持されつつ、熱交換ムラが無くなって熱交換効率が向上する。しかも、プレートを設けるだけの簡易構造なので製作コストが安価となる。
請求項12の発明によれば、一方のプレートの端部と空気入口の間隔部を通った屋外空気と、一方のプレートの端部と他方のプレートの端部の間隔部を通った屋外空気と、が合流して乱流を生じながら屋外側熱交換器の空気入口に流れ込むので、屋外側熱交換器をバイパスする屋外空気が減少して熱交換効率が高まる。
請求項13の発明によれば、第1のプレートと第2のプレートの面積比率が6:4〜7:3なので、ファンから離れたところからも空気入口の中央部に屋外空気が流れ込み易い。かつ、プレートと屋外側熱交換器の空気入口との間隔がファンから離れるにしたがって拡がっているので、空気入口の中央部に屋外空気が流れ込み易い。これらの相乗効果で屋外側熱交換器の空気入口全域の風量分布が均等化されて、熱交換の効率及び能力が確実に向上する。
図1〜図3は本発明の空調システムの一実施例を示している。この空調システムは、空調用空気の給気温度を熱交換用水で調整すると共に空調用空気を屋内へ送風する空調機1と、熱交換用水の温度を調整するヒートポンプ式の熱源装置22と、熱交換用水の温度を予め設定した低エクセルギーの第1設定水温と予め設定した高エクセルギーの第2設定水温の何れかに切換えるための切換信号を熱源装置22へ出力する空調制御装置23と、を備えている。熱源装置22は、ヒートポンプ2と、冷媒往管及び冷媒復管を有する冷媒配管10と、水往管及び水復管を有する水配管11と、熱源用制御装置3と、送水ポンプ7と、を備えている。
空調機1は、熱交換用水が流れる空調用熱交換器18と、空調用熱交換器18に流れる熱交換用水の水量を増減して空調用熱交換器18を流れる前と流れた後の熱交換用水の水温度差と空調用空気の給気温度とを調整する比例式の水量調整弁24と、を備えている。空調用熱交換器18は、一般的なプレートフィンコイルと同様に伝熱板19に伝熱管20を挿着して構成する。送水ポンプ7にて伝熱管20の内部に熱交換用水を流し、ファン21にて伝熱管20及び伝熱板19に空調用空気を接触させることで、伝熱管20及び伝熱板19を介して、空調用空気と熱交換用水を熱交換する。空調機1に取入れられた空調用空気は空調用熱交換器18にて冷風又は温風となり被空調空間に給気される。
空調制御装置23は、熱交換用水の往きの温度と還りの温度を検出するように水配管11に設けられた水温検出器25と、屋内の温度を検出する屋内温度検出器26と、空調機1の給気温度を検出する給気温度検出器27と、切換制御部28と、緩衝制御部29と、設定部30と、を備えている。空調制御装置23はマイクロプロセッサや各種センサー等にて構成する。
切換制御部28は、屋内温度が予め設定した設定屋内温度の場合は第1設定水温への切換信号を出力しかつ水量調整弁24を操作して水温度差のみが予め設定した設定水温度差になるように制御すると共に屋内温度が設定屋内温度外の場合は第2設定水温への切換信号を出力しかつ水量調整弁24を操作して給気温度のみが予め設定した設定給気温度になるように制御する。
緩衝制御部29は、屋内温度が予め設定された設定屋内温度許容範囲を外れた場合は第2設定水温への切換信号を出力すると共に屋内温度が設定屋内温度に到達して予め設定した設定時間経過後に屋内温度が設定屋内温度許容範囲を維持している場合は第1設定水温への切換信号を出力する。
熱交換用水が冷水の場合は第1設定水温を9〜11℃かつ第2設定水温を6〜8℃とし、熱交換用水が温水の場合は熱交換用水の第1設定水温を34〜36℃かつ第2設定水温を39〜41℃とする。屋内温度が予め設定した設定屋内温度の場合に熱交換器3を流れる前と流れた後の熱交換用水の設定水温度差は9〜11℃とする。設定給気温度は13〜16℃とし、設定時間は20〜40分とし、設定屋内温度許容範囲は、熱交換用水が冷水のときが設定屋内温度からプラス1〜2℃までとし、熱交換用水が温水のときが設定屋内温度からマイナス1〜2℃までとする。上述の設定値は設定部30にて予め設定する。
図4は空調運転の一例を示し、空調運転開始後、第2設定水温への切換信号を出力し、屋内温度が設定屋内温度の場合は経過時間をゼロリセットして経過時間の計測を開始する。その経過時間が設定時間を超えていれば第1設定水温への切換信号を出力し、超えていなければ水温度差が設定水温度差になるように水量調整弁24で制御し、屋内温度が設定屋内温度許容範囲を外れるまで繰り返す。屋内温度が設定屋内温度許容範囲を外れた場合は第2設定水温への切換信号を出力し、空調運転開始後の第2設定水温切換信号出力から以後の処理を、空調運転を停止するまで繰り返す。なお、上述の空調運転は一例であって、その順序や処理内容の変更は自由である。
図1と図2に示すように、熱源装置22のヒートポンプ2は、屋外に設置された複数の屋外側ユニット4と、屋内又は屋内付近に設置された一つの屋内側ユニット5と、を備えている。図1は、一つの屋内側ユニット5と二つの屋外側ユニット4、4をセットにして、3階建のビルの各階毎に屋内側ユニット5を設置し、屋上に屋外側ユニット4を設置した例を示している。屋内側ユニット5は、屋内の機械室やベランダやバルコニーなどの屋内付近に設置する。
屋内側ユニット5は、冷媒と熱交換用水とを熱交換する屋内側熱交換器6と、熱交換用水を屋内側熱交換器6及び空調機1に搬送する送水ポンプ7と、を備えている。屋外側ユニット4は、屋外空気と冷媒とを熱交換する屋外側熱交換器8と、冷媒を圧縮して屋外側熱交換器8及び屋内側熱交換器6に搬送する圧縮機9と、ファン16と、を備えている。空調機1は、空調用空気と熱交換用水とを熱交換する空調用熱交換器18と、ファン21と、を備えている。
冷媒配管10は、複数の屋外側ユニット4の屋外側熱交換器8及び圧縮機9と一つの屋内側熱交換器6とに冷媒が循環するするように設ける。水配管11は、一つの屋内側ユニット5の屋内側熱交換器6及び送水ポンプ7と空調機1の空調用熱交換器18とに熱交換用水が循環するように設ける。冷媒配管10と水配管11と屋内側熱交換器6は、一つの屋内側ユニット5の屋内側熱交換器6の内部で熱交換用水と複数の屋外側ユニット4からの冷媒とが互いに熱交換するように構成する。
ヒートポンプ2は、循環冷媒に対して圧縮・凝縮・膨張・蒸発の工程順を繰返し、この循環冷媒と熱交換する空気や水などに対して冷媒蒸発工程で吸熱を冷媒凝縮工程で放熱を各々行うもので、循環冷媒の蒸発工程と凝縮工程であって互いに異なる工程を担う屋外側熱交換器8及び屋内側熱交換器6と、圧縮機9と、循環冷媒を膨張させる膨張弁等の減圧機構12と、屋外側熱交換器8及び屋内側熱交換器6の蒸発工程と凝縮工程を切換えるバルブ等の切換機構13と、を少なくとも備え、これらを冷媒が循環するように配管接続して構成する。
図2と図5に示すように、屋外側熱交換器8は、一般的なプレートフィンコイルと同様に伝熱板14に伝熱管15を挿着して構成する。圧縮機9にて伝熱管15の内部に冷媒を流し、ファン16にて伝熱管15及び伝熱板14に屋外空気を接触させることで、伝熱管15及び伝熱板14を介して、屋外空気と冷媒を熱交換する。
図2と図6に示すように、屋内側熱交換器6は、一般的なプレート式熱交換器と同様に内部を伝熱板17で区画して構成する。圧縮機9と送水ポンプ7にて伝熱板17と伝熱板17の間に熱交換用水と複数の冷媒を交互に流し、伝熱板17を介して、熱交換用水と複数の冷媒を熱交換する。
熱源制御装置3は、空調負荷の増減に応じて複数の屋外側ユニット4の圧縮機9の始動と停止を切換えかつ出力を増減調整する。図7の(A)に示すように、熱源制御装置3は、複数の屋外側ユニット4の圧縮機9を順次始動させて出力を増加調整する場合に始動が先行の圧縮機9(9a)の出力を始動が後行の圧縮機9(9b)の始動時出力分だけ下げて後行の圧縮機9(9b)を始動させるように制御する。
さらに、図7の(B)に示すように、熱源制御装置3は、複数の屋外側ユニット4の圧縮機9を順次停止させて出力を減少調整する場合に停止が後行の圧縮機9(9b)の出力を停止が先行の圧縮機9(9a)の停止直前出力分だけ上げて先行の圧縮機9(9a)を停止させるように制御する。熱源制御装置3はマイクロプロセッサや各種センサー等にて構成する。圧縮機9は、故障予防等のために所定出力以上でないと始動できない構造になっている。この所定出力である最小限界出力は、屋外側ユニット4の圧縮機9毎に相違させたり、あるいは、同じに設定する。
熱源制御装置3は、複数の屋外側ユニット4の圧縮機9を順次始動又は停止させる場合に複数の屋外側ユニット4の圧縮機9の始動又は停止の順序を異ならせた複数の運転パターンにて複数の屋外側ユニット4の圧縮機9の始動又は停止させるように制御する。あるいは、熱源制御装置3は、複数の屋外側ユニット4の圧縮機9を順次始動又は停止させる場合に複数の屋外側ユニット4の圧縮機9の各々の合計始動回数又は合計作動時間の多少を比較して少ない屋外側ユニット4の圧縮機9を優先的に始動させかつ多い屋外側ユニット4の圧縮機9を優先的に停止させるように制御する。さらに、熱源制御装置3は、屋外側ユニット4の屋外側熱交換器8のデフロストが必要なときには複数の屋外側ユニット4の圧縮機9を順次始動又は停止させないように制御する。
図8と図9は屋外側ユニット4の詳細を示している。屋外側ユニット4は、ケーシング35、ヒートポンプ2の一部を構成する機器、ファン16及び整流部材31を備え、ケーシング35内には、ヒートポンプ2の一部を構成する機器である屋外側熱交換器8、圧縮機9、減圧機構12及び切換機構13が設けられる。整流部材31は、屋外側熱交換器8の空気入口32が遮られるように、かつ屋外空気を空気入口32へ流れ込ませるように、設けられる。整流部材31は、屋外側熱交換器8の空気入口32に対して間を隔てて対面するように設けられた平板状のプレート33を、備える。図7以降の各図において、プレート33と屋外側熱交換器8を通る点線矢印は空気の流れる方向を示す。
図10〜図12は、図8の実施例において整流部材31の構成を変更したものを示している。この整流部材31は、屋外側熱交換器8の空気入口32が遮られるように、かつ屋外空気を分流させて空気入口32の外周部から中央部に至る全域へ流れ込ませるように、設けられる。整流部材31は、屋外側熱交換器8の空気入口32に対して間を隔てて対面しかつ空気入口32に沿って隣合うように設けられた複数の平板状のプレート33を、備える。各プレート33は、空気入口32とプレート33の間隔部と、互いに隣合うプレート33、33の間隔部と、を通って屋外空気が空気入口32へ流れ込むように、配置される。
一方のプレート33の端部と屋外側熱交換器8の空気入口32の間隔部には、他方のプレート33の端部が、一方のプレート33と空気入口32に対して互いに間を隔てて配置されている。この一方のプレート33の端部と空気入口32の間隔部を通った屋外空気と、一方のプレート33の端部と他方のプレート33の端部の間隔部を通った屋外空気と、が合流して乱流を生じながら屋外側熱交換器8の空気入口32に流れ込む。
ファン16は、屋外空気をプレート33の側から屋外側熱交換器8へ流れ込ませるように屋外側熱交換器8の空気出口34の下流域であって空気出口34の外方(図例では上方)に設けられる。整流部材31は、第1のプレート33(33a)と第2のプレート33(33b)から成る。第1のプレート33(33a)と第2のプレート33(33b)が、第1のプレート33(33a)よりも第2のプレート33(33b)の方がファン16から離れかつ屋外側熱交換器8の空気入口32と対面する部位の面積比率が第1のプレート33(33a):第2のプレート33(33b)=6:4〜7:3になるように、構成される。第2のプレート33(33b)は、屋外側熱交換器8の空気入口32と第2のプレート33(33b)との間隔がファン16から離れるにしたがって拡がるように、構成される。
また、図13と図14に示すように、整流部材31を3つ以上のプレート33で構成したり、プレート33の向きを変えて隣合わせて構成してもよい。その他の構成は上述の実施例と同様であるので省略する。
なお、本発明は上述の実施例に限定されない。たとえば、図2の実施例では屋外側ユニット4が二つの場合を示しているが三以上備えてもよい。空調機1に取入れる空調用空気は外気(屋外空気)、還気(屋内空気)、外気と還気の混合空気の何れであっても良く、空調機1の数の増減は自由である。図例では単独の空調制御装置23で複数の空調機1を一括して制御する例を示したが、空調制御装置23を各々の空調機1毎に設けて個々に制御するも自由である。また、図8、図10、図13及び図14の実施例では、屋外側熱交換器8と整流部材31を対にしたものを二組設けているが組数の増減は自由である。
1 空調機
2 ヒートポンプ
3 熱源制御装置
4 屋外側ユニット
5 屋内側ユニット
6 屋内側熱交換器
7 送水ポンプ
8 屋外側熱交換器
9 圧縮機
10 冷媒配管
11 水配管
18 空調用熱交換器
22 熱源装置
23 空調制御装置
24 水量調整弁
28 切換制御部
29 緩衝制御部
31 整流部材
32 空気入口
33 プレート
2 ヒートポンプ
3 熱源制御装置
4 屋外側ユニット
5 屋内側ユニット
6 屋内側熱交換器
7 送水ポンプ
8 屋外側熱交換器
9 圧縮機
10 冷媒配管
11 水配管
18 空調用熱交換器
22 熱源装置
23 空調制御装置
24 水量調整弁
28 切換制御部
29 緩衝制御部
31 整流部材
32 空気入口
33 プレート
Claims (13)
- 空調用空気の給気温度を熱交換用水で調整すると共に前記空調用空気を屋内へ送風する空調機と、
前記熱交換用水の温度を調整する熱源装置と、
前記熱交換用水の温度を予め設定した低エクセルギーの第1設定水温と予め設定した高エクセルギーの第2設定水温の何れかに切換えるための切換信号を前記熱源装置へ出力する空調制御装置と、を備え、
前記空調機が、前記熱交換用水が流れる空調用熱交換器と、前記空調用熱交換器に流れる前記熱交換用水の水量を増減して前記空調用熱交換器を流れる前と流れた後の前記熱交換用水の水温度差と前記空調用空気の前記給気温度とを調整する比例式の水量調整弁と、を備え、
前記空調制御装置が、屋内温度が予め設定した設定屋内温度の場合は前記第1設定水温への切換信号を出力しかつ前記水量調整弁を操作して前記水温度差のみが予め設定した設定水温度差になるように制御すると共に前記屋内温度が前記設定屋内温度外の場合は前記第2設定水温への切換信号を出力しかつ前記水量調整弁を操作して前記給気温度のみが予め設定した設定給気温度になるように制御する切換制御部を、備えたことを特徴とする空気調和システム。 - 空調制御装置が、屋内温度が予め設定された設定屋内温度許容範囲を外れた場合は第2設定水温への切換信号を出力すると共に前記屋内温度が設定屋内温度に到達して予め設定した設定時間経過後に前記屋内温度が前記設定屋内温度許容範囲を維持している場合は第1設定水温への切換信号を出力する緩衝制御部を、備えた請求項1記載の空気調和システム。
- 熱交換用水が冷水の場合は第1設定水温を9〜11℃かつ第2設定水温を6〜8℃とし、前記熱交換用水が温水の場合は前記熱交換用水の前記第1設定水温を34〜36℃かつ前記第2設定水温を39〜41℃とし、屋内温度が設定屋内温度の場合に前記熱交換用水の設定水温度差を9〜11℃とした請求項1又は2に記載の空気調和システム。
- 熱源装置が、屋内に設置された空調機へ供給される熱交換用水の温度を調整するヒートポンプを、備え、
前記ヒートポンプが、屋外に設置された複数の屋外側ユニットと、前記屋内又は前記屋内付近に設置された一つの屋内側ユニットと、を備え、
前記屋内側ユニットが、冷媒と前記熱交換用水とを熱交換する屋内側熱交換器と、前記熱交換用水を前記屋内側熱交換器及び前記空調機に搬送する送水ポンプと、を備え、
前記屋外側ユニットが、屋外空気と前記冷媒とを熱交換する屋外側熱交換器と、前記冷媒を圧縮して前記屋外側熱交換器及び前記屋内側熱交換器に搬送する圧縮機と、を備え、
前記複数の屋外側ユニットの屋外側熱交換器及び圧縮機と前記一つの屋内側ユニットの屋内側熱交換器とに前記冷媒が循環するように設けた冷媒配管と、
前記一つの屋内側ユニットの屋内側熱交換器及び前記送水ポンプと前記空調機とに前記熱交換用水が循環するように設けた水配管と、を備えている請求項1から3のいずれかに記載の空気調和システム。 - 空調負荷の増減に応じて複数の屋外側ユニットの圧縮機の始動と停止を切換えかつ出力を増減調整する熱源制御装置を、備え、
前記熱源制御装置が、
前記複数の屋外側ユニットの圧縮機を順次始動させて出力を増加調整する場合に始動が先行の前記圧縮機の出力を始動が後行の前記圧縮機の始動時出力分だけ下げて前記後行の圧縮機を始動させるように制御すると共に
前記複数の屋外側ユニットの圧縮機を順次停止させて出力を減少調整する場合に停止が後行の前記圧縮機の出力を停止が先行の前記圧縮機の停止直前出力分だけ上げて前記先行の圧縮機を停止させるように制御する請求項4記載の空気調和システム。 - 屋外側ユニットの圧縮機毎に最小限界出力を相違させた請求項4又は5記載の空気調和システム。
- 熱源制御装置が、複数の屋外側ユニットの圧縮機を順次始動又は停止させる場合に前記複数の屋外側ユニットの圧縮機の始動又は停止の順序を異ならせた複数の運転パターンにて前記複数の屋外側ユニットの圧縮機の始動又は停止させるように制御する請求項5又は6記載の空気調和システム。
- 熱源制御装置が、複数の屋外側ユニットの圧縮機を順次始動又は停止させる場合に前記複数の屋外側ユニットの圧縮機の各々の合計始動回数又は合計作動時間の多少を比較して少ない前記屋外側ユニットの圧縮機を優先的に始動させかつ多い前記屋外側ユニットの圧縮機を優先的に停止させるように制御する請求項5又は6記載の空気調和システム。
- 熱源制御装置が、屋外側ユニットの屋外側熱交換器のデフロストが必要なときには前記複数の屋外側ユニットの圧縮機を順次始動又は停止させないように制御する請求項7又は8に記載の空気調和システム。
- 屋外側ユニットが、面状の空気入口を有すると共にヒートポンプの冷媒と前記空気入口から流れ込む屋外空気とを熱交換する屋外側熱交換器と、前記空気入口が遮られるようにかつ前記屋外空気を前記空気入口へ流れ込ませるように設けられた整流部材と、を備え、
前記整流部材が、前記空気入口に対して間を隔てて対面するように設けられたプレートを、備えた請求項1から9のいずれかに記載の空気調和システム。 - 屋外側ユニットが、面状の空気入口を有すると共にヒートポンプの冷媒と前記空気入口から流れ込む屋外空気とを熱交換する屋外側熱交換器と、前記空気入口が遮られるようにかつ前記屋外空気を分流させて前記空気入口の全域へ流れ込ませるように設けられた整流部材と、を備え、
前記整流部材が、前記空気入口に対して間を隔てて対面しかつ前記空気入口に沿って隣合うように設けられた複数のプレートを、備え、
前記空気入口と前記プレートの間隔部と、互いに隣合う前記プレートの間隔部と、を通って前記屋外空気が前記空気入口へ流れ込むように、前記プレートが配置されている請求項1から9のいずれかに記載の空気調和システム。 - 一方のプレートの端部と屋外側熱交換器の空気入口の間隔部に、他方のプレートの端部が、前記一方のプレートと前記空気入口に対して互いに間を隔てて配置されている請求項11記載の空気調和システム。
- 屋外空気を屋外側熱交換器の空気入口へ流れ込ませるファンを、備え、
整流部材が、第1のプレートと第2のプレートにて構成され、
前記第1のプレートと前記第2のプレートが、前記第1のプレートよりも前記第2のプレートの方が前記ファンから離れかつ前記プレートの面積比率が前記第1のプレート:前記第2のプレート=6:4〜7:3となるように、構成され、
前記第2のプレートが、前記空気入口と前記第2のプレートとの間隔が前記ファンから離れるにしたがって拡がるように、構成されている請求項11又は12記載の空気調和システム。
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