以下、本発明の実施形態について説明する。
はじめに、本発明の一実施形態に係るサーバ装置及び端末装置を備えるゲームシステムについて説明する。図1に示すように、本実施形態に係るゲームシステム10は、サーバ装置11と、複数の端末装置12と、を備える。図1では簡便のため、端末装置12は1つのみ図示している。
サーバ装置11は、例えばゲーム運営者が管理するサーバ等の情報処理装置であって、個々のユーザが所有する端末装置12に対してゲーム(ゲームデータ)を提供する。また端末装置12は、例えば携帯電話、スマートフォン、PC、又はゲーム装置等の情報処理装置であって、サーバ装置11から提供されるゲームを実行する。このように、サーバ装置11及び端末装置12が協働して、当該端末装置12のユーザに提供するゲームを制御する。
ここで、本実施形態に係るゲームの概要について説明する。本実施形態に係るゲームは、例えばゲーム媒体を用いて、ユーザが多様なゲームパートをプレイ可能なゲームである。
ゲーム媒体は、ゲームに使用される電子データであり、例えば、カード、アイテム、チケット、キャラクタ、及びアバタなど、任意の媒体を含む。また、ゲーム媒体は、ユーザによってゲーム内で取得、所有、使用、管理、交換、合成、強化、売却、廃棄、又は贈与等され得る電子データであるが、ゲーム媒体の利用態様は本明細書で明示されるものに限られない。
以下、特に明示した場合を除き、「ユーザが所有するゲーム媒体」とは、ユーザのユーザIDに対応付けられたゲーム媒体を示す。また、「ゲーム媒体をユーザに付与する」とは、ゲーム媒体をユーザIDに対応付けることを示す。また、「ユーザが所有するゲーム媒体を破棄する」とは、ユーザIDとゲーム媒体との対応付けを解消することを示す。また、「ユーザが所有するゲーム媒体を消費する」とは、ユーザIDとゲーム媒体との対応付けの解消に応じて、何らかの効果又は影響をゲーム内で発生させ得ることを示す。また、「ユーザが所有するゲーム媒体を売却する」とは、ユーザIDと当該ゲーム媒体との対応付けを解消し、且つ、ユーザIDに他のゲーム媒体(例えば、仮想通貨又はアイテム等)を対応付けることを示す。また、「ユーザAが所有するゲーム媒体をユーザBに譲渡する」とは、ユーザAのユーザIDとゲーム媒体との対応付けを解消し、且つ、ユーザBのユーザIDに当該ゲーム媒体を対応付けることを示す。
また、ゲームパートは、ゲーム内でユーザがプレイ可能なコンテンツであって、例えばクエスト、ミッション、ミニゲーム、アイテム入手イベント、ダンジョン探索イベント、及び対戦相手(例えば、他のユーザ、敵キャラクタ、及び敵の建物等)との対戦イベント等を含む。例えば、ゲームパート毎に設定される所定の条件(例えば、ゲーム課題)の達成に成功したと判定された場合、ユーザに対して所定の報酬、例えばゲーム媒体及び仮想通貨等が付与されてもよい。ゲーム課題には、例えば敵キャラクタとの対戦に勝利するとの課題、又はダンジョンのゴールまで到達するとの課題等、ゲームパートの内容に応じた任意の課題が採用可能である。以下の説明において、ユーザによるゲームパートのプレイが許可される状態(後述する第2状態又は第3状態)に定めることを、ゲームパートの開催ともいう。また、ゲームパートに設定されたゲーム課題のうち、特定の課題(クリア課題)が達成されることを、ゲームパートのクリアともいう。換言すると、ゲームパートにおいてクリア課題の達成に成功したと判定されると、ゲームパートのクリアと判定されて、ゲームパートが終了する。
本実施形態において、ゲームパートは、常時開催される(即ち、プレイが常時許可される)ゲームパートと、期間限定で開催される(即ち、所定の開催期間内のみプレイが許可される)ゲームパートと、を含む。以下、期間限定で開催されるゲームパートについて説明し、期間限定で開催されるゲームパートを単にゲームパートともいう。
概略として、本実施形態に係るゲームにおいて、ユーザは特定ゲーム媒体、本実施形態ではチケットを取得可能である。チケットには、1以上のゲームパートが対応付けられている。ユーザは、ゲーム内で所有しているチケットを消費することによって、当該チケットに対応付けられたゲームパートを、開催期間外であっても、強制的に開催させることができる。
(サーバ装置の構成)
次に、サーバ装置11の構成の構成について説明する。サーバ装置11は、サーバ通信部13と、サーバ記憶部14と、サーバ制御部15と、を備える。
サーバ通信部13は、外部装置と無線又は有線によって通信し、情報の送受信を行うインターフェースである。サーバ通信部13は、例えばインターネット等のネットワーク16を介して、端末装置12との間で情報を送受信可能である。
サーバ記憶部14は、例えば一次記憶装置及び二次記憶装置を含み、ゲームの提供及び制御に必要な種々の情報及びプログラムを記憶可能である。例えばサーバ記憶部14は、各ユーザに関する情報、例えばユーザのID及び名称、ユーザのゲームパラメータ(例えば、後述するレベル及びスタミナ等、ゲームに用いられるパラメータ)、並びにユーザに対応付けられたゲーム媒体及び仮想通貨等を記憶する。以下、ユーザのID又は名称を、単にユーザともいう。またサーバ記憶部14は、ゲームパートに関する情報、特定ゲーム媒体に関する情報、及びゲームパートの設定情報を記憶する。
(ゲームパートに関する情報)
まず、ゲームパートに関する情報について説明する。ゲームパートに関する情報は、例えば図2に示すように、ゲームパートのID又は名称に対応付けて、プレイ条件と、開催期間と、状態と、プレイ可否と、を示す情報を含む。
ゲームパートのID又は名称は、ゲームパートを一意に識別可能な情報である。以下、ゲームパートのID又は名称を、単にゲームパートともいう。図2において、GP001−GP004の4つのゲームパートが図示されているが、ゲームパートの数は任意に定められてもよい。
プレイ条件は、ゲームパートのプレイを許可するか否かの判定に用いられる情報である。本実施形態において、ゲームパートのプレイを許可するためには、プレイ条件が達成されていることと、後述するように現在時刻が開催期間内であることと、の双方が必要である。プレイ条件は、例えばユーザのレベル又はスタミナ等の所定のパラメータ、ゲームの達成度、ゲームパートのプレイ履歴、総プレイ時間、及びログイン履歴等、ユーザに固有の任意の情報に基づいて判定可能な条件である。図2において、例えばゲームパートGP001には「レベル50以上」とのプレイ条件が定められている。かかる場合、ゲームパートGP001のプレイを許可するためには、少なくとも、ユーザのレベルが50以上である必要がある。ゲームパートGP002−GP004についてはGP001と同様のため、説明は省略する。
また、後述するように、各ゲームパートには「コスト」のパラメータが設定されており、上述したプレイ条件には、「スタミナの現在値又は最大値がコスト以上」との条件が更に含まれる。ここで、ユーザのスタミナの現在値は、例えば時間経過又は所定のゲーム媒体(例えば、アイテム)の使用に応じて増加(回復)する。また、ユーザのスタミナの最大値は、例えばユーザのレベルの増加に応じて増加する。
開催期間は、上述したプレイ条件とともに、ゲームパートのプレイを許可するか否かの判定に用いられる情報である。本実施形態において、開催期間は、例えばゲーム運営者が任意に定めた期間である。図2において、例えばゲームパートGP001の開催期間は「2016/02/29 12:00−13:00」である。かかる場合、ゲームパートGP001のプレイを許可するためには、少なくとも、現在時刻が2016年2月29日の12時から13時までの間である必要がある。ゲームパートGP002−GP004についてはGP001と同様のため、説明は省略する。
状態は、上述したプレイ条件、開催期間、及び後述する特定ゲーム媒体(本実施形態では、チケット)の使用に基づいて定められ、例えばユーザ毎に記憶される。本実施形態において、第1状態−第4状態の4つの状態が存在する。また、プレイ可否は、第1状態−第4状態に応じて定まるプレイの許可又は禁止を示す。
具体的には、第1状態は、現在時刻が開催期間外である状態を示す。第1状態のゲームパートは、「プレイ禁止(開催期間外)」に定められる。また第2状態は、プレイ条件が達成されており、且つ、現在時刻が開催期間内である状態を示す。第2状態のゲームパートは、「プレイ許可」に定められる。また第3状態は、プレイ条件が達成されており、且つ、ゲームパートに対応するチケットが使用された状態を示す。第3状態は、上述した第1状態及び第2状態に優先する。第3状態のゲームパートは、「プレイ許可(チケット使用)」に定められる。また第4状態は、プレイ条件が達成されていない状態を示す。第4状態のゲームパートは、「プレイ禁止(プレイ条件未達成)」に定められる。
(特定ゲーム媒体に関する情報)
次に、特定ゲーム媒体に関する情報について説明する。特定ゲーム媒体に関する情報は、例えばユーザ毎に記憶される。特定ゲーム媒体に関する情報は、例えば図3に示すように、ユーザが所有する特定ゲーム媒体、即ちユーザに対応付けられた特定ゲーム媒体に対応付けて、1以上のゲームパートと、制限設定と、を含む。
本実施形態において、特定ゲーム媒体が使用されると(例えば、後述するようにサーバ装置11が端末装置12からゲームパートの開催要求を取得し、特定ゲーム媒体とユーザとの対応付けを解消すると)、当該特定ゲーム媒体に対応付けられた1以上のゲームパートのうち、少なくとも1つのゲームパートの状態が、プレイが許可される状態(第3状態)に定められる。少なくとも1つのゲームパートを第3状態に定めるサーバ装置11の具体的な処理については後述する。
制限設定は、特定ゲーム媒体の使用によって第3状態となったゲームパートに対して設定される情報であって、第3状態が解消される条件を示す。本実施形態において、制限設定は、ゲームパートのプレイ若しくはクリアが許可される制限回数、又は、当該ゲームパートのプレイが許可される制限時間を示す情報である。具体的には、第3状態に定められたゲームパートが制限回数だけプレイ又はクリアされると、当該ゲームパートが第3状態から他の状態に変化する。或いは、ゲームパートが第3状態に定められてから制限時間が経過すると、当該ゲームパートが第3状態から他の状態に変化する。以下の説明において、プレイ又はクリアが許可される制限回数を定めるための特定ゲーム媒体を、第1特定ゲーム媒体又は「チケットA」といい、プレイが許可される制限時間を定めるための特定ゲーム媒体を、第2特定ゲーム媒体又は「チケットB」ともいう。
例えば図3において、第1特定ゲーム媒体であるチケットA1には、ゲームパートGP001が対応付けられており、制限回数は「2回」である。また第1特定ゲーム媒体であるチケットA2には、ゲームパートGP001−GP004の4つのゲームパートが対応付けられており、制限回数は「1回」である。また第2特定ゲームパートであるチケットB1には、ゲームパートGP003が対応付けられており、制限時間は「30分」である。
本実施形態の特定ゲーム媒体に関する情報において、上述のように1つの特定ゲーム媒体に1つの制限回数又は1つの制限時間が対応付けられるが、特定ゲーム媒体に関する情報の構成はこれに限られない。例えば、特定ゲーム媒体に関する情報において、1つの特定ゲーム媒体に複数のゲームパートが対応付けられている場合、複数のゲームパートにそれぞれ複数の制限回数又は複数の制限時間が対応付けられてもよい。
(ゲームパートの設定情報)
次に、ゲームパートの設定情報について説明する。設定情報は、ゲームパートに関する多様な設定を示す情報であって、ゲームパート毎に記憶される。本実施形態において、各ゲームパートには、第2状態に対応する設定情報と、第3状態に対応する設定情報と、が対応付けられる。ゲームパートを実行する際(例えば、後述するようにサーバ装置11が端末装置12からゲームパートの実行要求を取得すると)、当該ゲームパートの状態(第2状態又は第3状態)に対応する設定情報が読み込まれる。そして、読み込まれた設定情報に基づいて、ゲームパートが実行される。
設定情報は、例えば図4に示すように、コストと、プレイの継続に関する情報と、難度と、報酬に関する情報と、を含む。
コストは、上述したプレイ条件の決定に用いられる情報である。例えば上述したように、各ゲームパートのプレイ条件には、「スタミナの現在値又は最大値がコスト以上」との条件が含まれる。後述するように、ゲームパートが実行される際に(例えば、後述するようにサーバ装置11が端末装置12からゲームパートの実行要求を取得すると)、ユーザのスタミナから当該ゲームパートのコストが減算される。
例えば図4において、第2状態に対応するコストは「10」であり、第3状態に対応するコストは「1」である。このように、第2状態に対応するコスト及び第3状態に対応するコストは、異なってもよく、或いは同一であってもよい。
好適には、第2状態に対応するコストよりも、第3状態に対応するコストの方が小さい。かかる構成によって、例えば第2特定ゲーム媒体の使用によってゲームパートが第3状態となった場合に、ユーザのスタミナの現在値がコスト未満であるために当該ゲームパートが実行できないまま、制限時間が経過して第3状態が解消される等、ユーザにとって不利益となり得る事態の発生が抑制される。
また、第3状態に対応するコストが第2状態に対応するコストよりも小さい状態が解消される条件が設定されてもよい。具体的には、第3状態に対応するコストは、プレイ回数又はクリア回数が所定回数に達するまでの間に限り、第2状態に対応するコストよりも小さくなり、プレイ回数又はクリア回数が所定回数を越えると増加して、例えば第2状態に対応するコストと同一の値になってもよい。或いは、第3状態に対応するコストは、ゲームパートが第3状態に定められてからの経過時間が所定時間に達するまでの間に限り、第2状態に対応するコストよりも小さくなり、経過時間が所定時間を越えると増加して、例えば第2状態に対応するコストと同一の値になってもよい。かかる構成によって、例えば第3状態に対応するコストがゼロ又は極端に小さい値に定められた状態が継続するという状況等、ゲームバランスが崩れ得る状況の発生が抑制される。
プレイの継続に関する情報は、ゲームパートのプレイ中において、プレイが継続できない状態(例えば、ゲームオーバーの状態)となった場合に実行され得る、プレイを継続させるための処理(例えば、コンティニューするための処理)に用いられる情報である。例えば、ゲームパートのプレイ中にゲームオーバーになったときに、コンティニューが実行された場合、ユーザはゲームパートを継続可能である。一方、ゲームパートのプレイ中にゲームオーバーになったときに、コンティニューが実行されない場合、ゲームオーバーが確定してゲームパートが終了する。
本実施形態において、プレイの継続に関する情報は、ゲームオーバーとなった場合におけるコンティニューの可否を示す情報と、コンティニューを行うために消費されるユーザのリソース(例えば、ユーザに対応付けられたゲーム媒体又は仮想通貨等)を示す情報と、を含むが、プレイの継続に関する情報に含まれる情報はこれらに限られない。例えば、プレイの継続に関する情報は、コンティニューを実行可能な制限回数を示す情報を更に含んでもよい。
例えば図4において、第2状態に対応する、プレイの継続に関する情報は、「コンティニュー可(仮想通貨×5消費)」である。かかる場合、ユーザは5枚の仮想通貨を消費することによって、第2状態である当該ゲームパートのプレイ中にゲームオーバーになっても、コンティニューを実行可能である。一方、第3状態に対応する、プレイの継続に関する情報は、「コンティニュー不可」である。かかる場合、ユーザは、第3状態である当該ゲームパートのプレイ中に例えばゲームオーバーになっても、コンティニューを実行することができない。このように、第2状態に対応する、プレイの継続に関する情報と、第3状態に対応する、プレイの継続に関する情報と、は異なってもよく、或いは同一であってもよい。
難度は、ゲームパートにおいてユーザが達成すべきゲーム課題の難度を示す。例えば図4において、第2状態に対応する難度は「高」である。かかる場合、第2状態である当該ゲームパートにおけるゲーム課題の難度が高くなる。ゲーム課題の難度が高くなると、例えば敵キャラクタの数若しくは強さが増加し、又はダンジョンのゴールまで距離が長くなる。難度は、「高」「低」に限られず、例えば敵キャラクタに関する情報、又はダンジョンのマップデータ等、ゲーム課題の難度に関する任意の情報を含んでもよい。
報酬に関する情報は、ゲームパートにおいて所定の条件が達成された場合に、ユーザに対して付与され得る報酬に関する情報である。所定の条件は、例えばゲームパートに設定されたゲーム課題を含むが、ゲームパートに関する任意の条件であってもよい。本実施形態において、報酬に関する情報は、種類、数量、及び確率を示す情報を含む。
種類は、報酬の内容を示す情報であって、例えばゲーム媒体又は仮想通貨等などを示す。例えば図4において、第2状態に対応する報酬の種類は「アイテムA」であり、第3状態に対応する報酬の種類は「アイテムB」である。報酬は、1種類以上のゲーム媒体、仮想通貨、又はこれらの組み合わせであってもよい。また報酬は、特定ゲーム媒体を含んでもよい。第2状態に対応する報酬と、第3状態に対応する報酬と、は異なってもよく、或いは同一であってもよい。
数量は、報酬の数又は量を示す情報である。例えば図4において、第2状態に対応する報酬(アイテムA)の数量は「5」であり、第3状態に対応する報酬(アイテムB)の数量は「10」である。第2状態に対応する数量と、第3状態に対応する数量と、は異なってもよく、或いは同一であってもよい。
確率は、所定の条件、例えばゲーム課題の達成に成功した場合に、報酬がユーザに付与される確率を示す情報である。例えば図4において、第2状態に対応する確率は「10%」であり、第3状態に対応する確率は「100%」である。第2状態に対応する確率と、第3状態に対応する確率と、は異なってもよく、或いは同一であってもよい。
好適には、第2状態に対応する設定情報と、第3状態に対応する設定情報と、が異なる。かかる構成によって、ユーザは、プレイが許可される第2状態であるゲームパートについて、特定ゲーム媒体の使用によって当該ゲームパートの設定情報を変化させることができる。したがって、第2状態であるゲームパートに対応する特定ゲーム媒体を使用するメリットが形成され、ユーザに対して特定ゲーム媒体の使用を促すことができる。また、ユーザは同一のゲームパートを異なる設定でプレイ可能となるので、ゲームパートのバリエーションが増加し、またゲームバランスの調整が容易となる。
サーバ制御部15は(図1参照)、例えば特定のプログラムを読み込むことにより特定の機能を実現するCPUである。サーバ制御部15は、サーバ装置11全体の動作を制御する。例えばサーバ制御部15は、サーバ通信部13を介して情報の送受信を行う。またサーバ制御部15は、上述したゲームパートに関する情報、特定ゲーム媒体に関する情報、及びゲームパートの設定情報を、サーバ記憶部14に記憶させる。
またサーバ制御部15は、ゲームパートに関する種々の処理を行う。
例えば、サーバ制御部15は、端末装置12と協働して、第2状態であるゲームパートをユーザにプレイさせるための処理を行う。
具体的には、サーバ制御部15は、第2状態である1以上のゲームパートが選択可能に表示される第1特定画面の表示要求を、端末装置12から取得する。続いて端末制御部21は、第1特定画面の表示指示を端末装置12へ送信する。換言すると、サーバ制御部15は、表示指示の送信によって、第1特定画面を端末装置12に表示させる。ここで、第1特定画面の表示指示には、第1特定画面を表示するために必要な情報、例えば第2状態である1以上のゲームパートの情報が含まれる。
続いてサーバ制御部15は、第1特定画面に対するユーザ操作に応じて選択された第2状態のゲームパートの実行要求を、端末装置12から取得する。続いてサーバ制御部15は、当該ゲームパートの第2状態に対応する設定情報を読み込む。続いてサーバ制御部15は、読み込まれた設定情報を含むゲームパートの実行指示を端末装置12へ送信する。換言すると、サーバ制御部15は、実行指示の送信によって、端末装置12にゲームパートを実行させ、ユーザにゲームパートをプレイさせる。ゲームパートの実行指示は、読み込まれた設定情報の他、ゲームパートの実行に必要な任意の情報を含んでもよい。
上述した処理の他、サーバ制御部15が実行するゲームパートに関する処理の詳細については後述する。
(端末装置の構成)
次に、端末装置12について説明する。図1に示すように、端末装置12は、端末通信部17と、端末記憶部18と、表示部19と、入力部20と、端末制御部21とを備える。
端末通信部17は、外部装置と無線又は有線によって通信し、情報の送受信を行うインターフェースである。端末通信部17は、ネットワーク16を介して、サーバ装置11との間で情報の送受信を行う。
端末記憶部18は、例えば一次記憶装置及び二次記憶装置を含み、サーバ装置11から提供されるゲームの処理に必要な種々の情報及びプログラムを記憶可能である。例えば端末記憶部18は、上述したゲームパートに関する情報、特定ゲーム媒体に関する情報、及びゲームパートの設定情報の一部又は全部を記憶してもよい。これらの情報の一部又は全部は、例えば端末制御部21によって、ゲームの実行中にサーバ装置11から取得される。
表示部19は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等の表示デバイスであって、多様な画面を表示可能である。
入力部20は、例えば表示部19と一体的に設けられたタッチパネルを含む入力インターフェースであって、端末装置12に対するユーザ入力を受付可能である。
端末制御部21は、例えば特定のプログラムを読み込むことによって特定の機能を実現するプロセッサであって、端末装置12全体の動作を制御する。例えば端末制御部21は、端末通信部17を介して情報の送受信を行う。また、端末制御部21は、ユーザの操作に応じてゲームのアプリケーションを実行(起動)する。また端末制御部21は、端末通信部17を介してサーバ装置11から画面の表示指示を取得すると、当該指示に基づいて表示部19に画面を表示させ、又は画面を更新させる。また端末制御部21は、入力部20を介して受け付けたユーザ入力に基づく情報を、端末通信部17を介してサーバ装置11へ送信する。
また端末制御部21は、ゲームパートに関する種々の処理を行う。
例えば、端末制御部21は、上述したようにサーバ装置11と協働して、第2状態であるゲームパートを実行するための処理を行う。
具体的には、端末制御部21は、第2状態である1以上のゲームパートが選択可能に表示される上述した第1特定画面の表示要求を、サーバ装置11へ送信する。続いて端末制御部21は、第1特定画面の表示指示をサーバ装置11から取得すると、第1特定画面を表示部19に表示させる。続いて端末制御部21は、第1特定画面に対するユーザ操作に応じて、選択された第2状態のゲームパートの実行要求を取得する。続いて端末制御部21は、当該ゲームパートの実行要求をサーバ装置11へ送信する。そして端末制御部21は、サーバ装置11から当該ゲームパートの実行指示を取得すると、当該実行指示に含まれる設定情報に基づいて当該ゲームパートを実行する。換言すると、端末制御部21は、ゲームパートの実行によって、当該ゲームパートをユーザにプレイさせる。
上述した処理の他、端末制御部21が実行するゲームパートに関する処理の詳細については後述する。
次に、図5乃至図9を参照して、端末装置12に表示される各種の画面、並びにサーバ装置11及び端末装置12の動作について説明する。
まず、各種の画面を表示するためのサーバ装置11及び端末装置12の動作について説明する。本実施形態において、端末装置12の端末制御部21は、所望の画面の表示要求をサーバ装置11へ送信する。次に、サーバ装置11のサーバ制御部15は、表示要求の取得に応じて当該画面の表示指示を端末装置12へ送信する。そして、端末制御部21は、表示指示の取得に応じて当該画面を表示部19に表示させる。ここで、画面の表示指示には、当該画面を表示させるために必要な情報が含まれてもよい。
(第1画面)
次に、図5を参照して、第1画面について説明する。第1画面は、1以上の特定ゲーム媒体が選択可能に表示される画面である。本実施形態において、第1画面には、1以上の選択ボタン22が選択可能に表示される。
選択ボタン22は、特定ゲーム媒体に対応して設けられ、当該特定ゲーム媒体を選択するユーザ操作を受け付けるインターフェースとして機能する。1つの選択ボタン22が、複数の特定ゲーム媒体に対応して設けられてもよい。
本実施形態において、端末装置12の端末制御部21は、選択ボタン22に対するユーザ操作を受け付けると、当該選択ボタン22に対応する特定ゲーム媒体を選択(識別)する。そして端末制御部21は、選択された特定ゲーム媒体に対応する第2画面の表示要求をサーバ装置11へ送信する。第2画面については後述する。
また選択ボタン22には、対応する特定ゲーム媒体に関する情報が表示される。或いは、特定ゲーム媒体に関する情報が、選択ボタン22上ではなく第1画面上の任意の位置に、選択ボタン22に対応して表示されてもよい。本実施形態において、選択ボタン22には、特定ゲーム媒体に関する情報として、アイコン23と、特定ゲーム媒体のID又は名称と、対応するゲームパートのID又は名称と、所持数(即ち、ユーザに対応付けられている特定ゲーム媒体の数量)と、特定ゲーム媒体の取得に必要なリソース(即ち、特定ゲーム媒体を取得するために消費されるゲーム媒体又は仮想通貨等)と、再取得可能となるまでの残り時間と、が表示され得る。
アイコン23は、対応する特定ゲーム媒体が第1特定ゲーム媒体であるか第2特定ゲーム媒体であるかに応じて、外観が異なる。具体的には、第1特定ゲーム媒体に対応するアイコン23は第1画像(例えば、ハート型の画像)を含み、第2特定ゲーム媒体に対応するアイコン23は第1画像とは異なる第2画像(例えば、時計の画像)を含む。かかる構成によって、アイコン23を視認したユーザは、第1画面上に表示される各選択ボタン22に対応する特定ゲーム媒体が第1特定ゲーム媒体であるか第2特定ゲーム媒体であるかを一見して把握可能である。
好適には、第1特定ゲーム媒体に対応するアイコン23は、第1画像と、対応する第1特定ゲーム媒体に設定された制限回数(図3参照)を示す情報と、を含む。また好適には、第2特定ゲーム媒体に対応するアイコン23は、第2画像と、対応する第2特定ゲーム媒体に設定された制限時間(図3参照)を示す情報と、を含む。かかる構成によって、ユーザは、第1画面上に表示される各選択ボタン22に対応する特定ゲーム媒体に設定された制限回数又は制限時間を一見して把握可能である。
再取得可能となるまでの残り時間は、後述する第2画面に対するユーザ操作に応じて特定ゲーム媒体がユーザに対応付けられてから、当該選択ボタン22に対する操作を再度受付可能となるまでに必要な時間である。即ち、本実施形態において、再取得可能となるまでの残り時間がゼロになるまで、当該選択ボタン22に対する操作の受け付けが禁止される。再取得可能となるまでの残り時間を決定する処理の詳細については後述する。好適には、選択ボタン22は、再取得可能となるまでの残り時間が経過するまで、例えばグレーアウト等、通常とは異なる表示態様で表示される。或いは、選択ボタン22は、再取得可能となるまでの残り時間が経過するまで非表示となってもよい。
例えば図5において、第1画面上に3つの選択ボタン22(22a,22b,22c)が表示されている。
選択ボタン22aは、第1特定ゲーム媒体であるチケットA1に対応している。選択ボタン22aに対応するアイコン23aは、第1画像と制限回数(2回)を示す情報とを含んでいる。また、選択ボタン22aには、特定ゲーム媒体に関する情報として、チケットA1に対応するゲームパート「GP001」、所持数「0枚」、及びリソース「仮想通貨×50枚」が表示されている。
選択ボタン22bは、第2特定ゲーム媒体であるチケットB1に対応している。選択ボタン22bに対応するアイコン23bは、第2画像と制限時間(30分)を示す情報とを含んでいる。また、選択ボタン22bには、特定ゲーム媒体に関する情報として、チケットB1に対応するゲームパート「GP001」、所持数「1枚」、及び再取得可能となるまでの残り時間「57分」が表示されている。また、選択ボタン22bは、再取得可能となるまでの残り時間が経過するまで、選択ボタン22bに対する操作の受け付けが禁止されており、グレーアウトして表示されている。
選択ボタン22cは、第1特定ゲーム媒体であるチケットA2に対応している。選択ボタン22cに対応するアイコン23cは、第1画像と制限回数(1回)を示す情報とを含んでいる。また、選択ボタン22cには、特定ゲーム媒体に関する情報として、チケットA2に対応する4つのゲームパート「GP001−GP004」、所持数「0枚」、及びリソース「仮想通貨×100枚」が表示されている。
(第2画面)
続いて、図6を参照して、第2画面について説明する。第2画面は、上述したように第1画面上に表示された選択ボタン22に対する操作に応じて表示される。第2画面は、第1画面上の選択ボタン22を介して選択された特定ゲーム媒体の取得要求、即ち特定ゲーム媒体をユーザに対応付ける要求を、端末装置12からサーバ装置11へ送信するための画面である。本実施形態において、第2画面には、情報表示領域24と、戻るボタン25と、取得ボタン26と、が表示される。
情報表示領域24は、特定ゲーム媒体に関する情報が表示される領域である。情報表示領域24には、例えばアイコン23と、特定ゲーム媒体のID又は名称と、制限設定と、特定ゲーム媒体の取得に必要なリソースと、特定ゲーム媒体に対応するゲームパートのID又は名称と、が表示される。情報表示領域24に表示される情報と、上述した第1画面上の選択ボタン22に表示される情報とは、異なってもよく、或いは同一であってもよい。好適には、情報表示領域24には、特定ゲーム媒体に関する説明が表示される。特定ゲーム媒体に関する説明は、例えば、特定ゲーム媒体に対応するゲームパートのうち、プレイ条件を満たしていないゲームパートをユーザに示唆する説明を含む。
好適には、情報表示領域24に表示されるゲームパートが第4状態、即ちプレイ条件が達成されていない状態である場合、当該ゲームパートが第4状態であることを示す情報が、情報表示領域24に更に表示される。かかる構成によって、例えばゲームパートのプレイ条件が達成されていないことにユーザが気付かないまま特定ゲーム媒体を取得してしまう等、ユーザにとって不利益となり得る事態の発生が抑制される。
戻るボタン25は、第1画面の表示を要求するユーザ操作を受け付けるインターフェースとして機能する。
本実施形態において、端末装置12の端末制御部21は、戻るボタン25に対するユーザ操作に応じて、第1画面の表示要求を取得する。そして端末制御部21は、第1画面の表示要求をサーバ装置11へ送信する。
取得ボタン26は、特定ゲーム媒体の取得を要求するユーザ操作を受け付けるインターフェースとして機能する。
本実施形態において、端末装置12の端末制御部21は、取得ボタン26に対するユーザ操作に応じて、特定ゲーム媒体の取得要求を取得する。続いて端末制御部21は、特定ゲーム媒体の取得要求をサーバ装置11へ送信する。次にサーバ装置11のサーバ制御部15は、特定ゲーム媒体の取得要求を取得すると、当該特定ゲーム媒体に対応するリソース(例えば、ゲーム媒体又は仮想通貨等)とユーザとの対応付けを解消するとともに、当該特定ゲーム媒体をユーザに対応付ける。続いてサーバ制御部15は、当該特定ゲーム媒体が再取得可能となるまでの残り時間の計測を開始する。残り時間の初期値は、例えば24時間であるが、特定ゲーム媒体毎にゲーム運営者が任意に設定してもよい。
例えば図6は、第1特定ゲーム媒体であるチケットA2に対応する第2画面の例を示す。図6において、情報表示領域24には、アイコン23c、特定ゲーム媒体の名称「チケットA2」、制限設定「1回」、リソース「仮想通貨×100枚」、及びゲームパート「GP001−GP004」が表示されている。また情報表示領域24には、ゲームパート「GP004」が第4状態であることを示す情報「プレイ条件を満たしていません」が表示されている。
上述したように、サーバ装置11及び端末装置12が実行する、第1画面及び第2画面に関する処理によって、ユーザに対して特定ゲーム媒体が付与される。
(第3画面)
続いて、図7を参照して、第3画面について説明する。第3画面は、ユーザが所有するチケット、即ちユーザに対応付けられた特定ゲーム媒体と、第3状態であるゲームパートと、が選択可能に表示される画面である。本実施形態において、第3画面には、ゲームパートの実行要求ボタン27と、特定ゲーム媒体の選択ボタン28と、が表示され得る。
実行要求ボタン27は、第3状態であるゲームパートに対応して設けられ、当該ゲームパートを実行するユーザ操作を受け付けるインターフェースとして機能する。
本実施形態において、端末装置12の端末制御部21は、実行要求ボタン27に対するユーザ操作に応じて、第3状態のゲームパートの実行要求を取得する。続いて端末制御部21は、第3状態のゲームパートの実行要求をサーバ装置11へ送信する。次にサーバ装置11のサーバ制御部15は、第3状態のゲームパートの実行要求を取得すると、例えばユーザのスタミナからゲームパートのコストを減算する。またサーバ制御部15は、当該ゲームパートの第3状態に対応する設定情報を読み込む。続いてサーバ制御部15は、読み込まれた設定情報を含むゲームパートの実行指示を端末装置12へ送信する。
ここでサーバ制御部15は、例えばプレイが許可される制限回数がゲームパートに設定されている場合、プレイ回数をインクリメントしてサーバ記憶部14に記憶する。そしてサーバ制御部15は、プレイ回数と制限回数とが等しい場合、ゲームパートの第3状態を解消する。
続いて端末制御部21は、ゲームパートの実行指示を取得すると、当該実行指示に含まれる設定情報に基づいてゲームパートを実行する。続いて端末制御部21は、例えばゲームパートのクリア又はゲームオーバーによってゲームパートが終了すると、ゲームパートの実行結果を示す情報をサーバ装置11へ送信する。ゲームパートの実行結果を示す情報は、例えばゲーム課題の達成の成否、スコア、プレイ時間、コンティニュー回数、及びゲームパートの実行に用いられたゲーム媒体のパラメータ等、ゲームパートの実行によって得られる任意の情報を含んでもよい。そしてサーバ制御部15は、ゲームパートの実行結果を示す情報を取得する。
ここでサーバ制御部15は、例えばクリアが許可される制限回数がゲームパートに設定されている場合、取得されたゲームパートの実行結果を示す情報がゲームパートのクリアを示すときに、クリア回数をインクリメントしてサーバ記憶部14に記憶する。またサーバ制御部15は、クリア回数と制限回数とが等しい場合、ゲームパートの第3状態を解消する。
また実行要求ボタン27には、ゲームパートに関する情報が表示される。或いは、ゲームパートに関する情報が、実行要求ボタン27上ではなく第3画面上の任意の位置に、実行要求ボタン27に対応して表示されてもよい。本実施形態において、実行要求ボタン27には、ゲームパートに関する情報として、アイコン23と、当該ゲームパートを第3状態にするために使用された特定ゲーム媒体のID又は名称と、ゲームパートのID又は名称と、当該特定ゲーム媒体の所持数と、制限設定に関する情報と、が表示され得る。
制限設定に関する情報は、例えばゲームパートに制限時間が設定されている場合、制限時間経過までの残り時間を示す情報を含む。また制限設定に関する情報は、例えばゲームパートに制限回数が設定されている場合、制限回数までの残り回数を示す情報を含む。
選択ボタン28は、ユーザが所有するチケット、即ちユーザに対応付けられた特定ゲーム媒体に対応して設けられ、当該特定ゲーム媒体を選択するユーザ操作を受け付けるインターフェースとして機能する。
本実施形態において、端末装置12の端末制御部21は、選択ボタン28に対するユーザ操作を受け付けると、当該選択ボタン28に対応する特定ゲーム媒体を選択(識別)する。そして端末制御部21は、選択された特定ゲーム媒体に対応する第4画面の表示要求をサーバ装置11へ送信する。第4画面については後述する。
また選択ボタン28には、対応する特定ゲーム媒体に関する情報が表示される。或いは、特定ゲーム媒体に関する情報が、選択ボタン22上ではなく第1画面上の任意の位置に、選択ボタン22に対応して表示されてもよい。本実施形態において、選択ボタン28には、特定ゲーム媒体に関する情報として、アイコン23と、特定ゲーム媒体のID又は名称と、対応するゲームパートのID又は名称と、所持数(即ち、ユーザに対応付けられている特定ゲーム媒体の数量)と、が表示される。
例えば図3において、1つの実行要求ボタン27及び1つの選択ボタン28が表示されている。
図3に示す実行要求ボタン27には、アイコン23b、ゲームパートを第3状態にするために使用された特定ゲーム媒体「チケットB1」、ゲームパート「GP003」、所持数「1枚」、及び制限設定に関する情報「残り時間:28分」が表示されている。
また、図3に示す選択ボタン28には、アイコン23c、特定ゲーム媒体「チケットA2」、ゲームパート「GP001−GP004」、及び所持数「1枚」が表示されている。
(第4画面)
続いて、図8を参照して、第4画面について説明する。第4画面は、上述したように第3画面上に表示された選択ボタン28に対する操作に応じて表示される。第4画面は、第3画面上の選択ボタン28を介して選択された特定ゲーム媒体に対応付けられた、1以上のゲームパートのうち所定数のゲームパートの開催要求、即ち所定数のゲームパートの状態を第3状態に定める要求を、端末装置12からサーバ装置11へ送信するための画面である。所定数は、例えば1であるが、2以上の任意の数であってもよい。本実施形態において、第4画面には、1以上の開催ボタン29が選択可能に表示される。
開催ボタン29は、特定ゲーム媒体に対応付けられた1以上のゲームパートそれぞれに対応して設けられ、ゲームパートの開催を要求するユーザ操作を受け付けるインターフェースとして機能する。
本実施形態において、端末装置12の端末制御部21は、開催ボタン29に対するユーザ操作に応じて、ゲームパートの開催要求を取得する。ここで開催要求は、第3画面上の選択ボタン28を介して選択された特定ゲーム媒体を示す情報と、当該特定ゲーム媒体に対応付けられた1以上のゲームパートのうち、第4画面上の開催ボタン29に対するユーザ操作に基づいて選択された所定数のゲームパートを示す情報と、を含む。続いて端末制御部21は、ゲームパートの開催要求をサーバ装置11へ送信する。次にサーバ装置11のサーバ制御部15は、ゲームパートの開催要求を取得すると、ユーザと当該特定ゲーム媒体との対応付けを解消するとともに、当該ゲームパートの状態を第3状態に定める。ここでサーバ制御部15は、例えばプレイが許可される制限時間を当該ゲームパートに設定する場合、ゲームパートが第3状態となってからの経過時間の計測を開始する。そしてサーバ制御部15は、経過時間と制限時間とが等しい場合、ゲームパートの第3状態を解消する。
また開催ボタン29には、対応するゲームパートに関する情報が表示される。或いは、ゲームパートに関する情報が、開催ボタン29上ではなく第4画面上の任意の位置に、開催ボタン29に対応して表示されてもよい。本実施形態において、開催ボタン29には、ゲームパートに関する情報として、ゲームパートのID又は名称と、ゲームパートの状態に関する情報と、が表示され得る。
ゲームパートの状態に関する情報は、ゲームパートの状態に応じて異なる情報を含む。本実施形態において、ゲームパートの状態に関する情報は、ゲームパートが第1状態である場合(即ち、開催期間外である場合)、例えば「ゲームパートを開催させる」とのメッセージ等、ゲームパートの開催を促す情報を含んでもよい。
またゲームパートの状態に関する情報は、ゲームパートが第2状態である場合(即ち、開催期間内であってプレイ条件が満たされる場合)、例えばゲームパートが第2状態であることを示す情報、及び、開催期間終了までの残り時間を示す情報を含んでもよい。
またゲームパートの状態に関する情報は、ゲームパートが第3状態である場合(即ち、特定ゲーム媒体の使用によってプレイが許可される状態となっている場合)、例えばゲームパートが第3状態であることを示す情報、及び、制限設定に関する情報を含んでもよい。制限設定に関する情報は、例えば制限回数までの残り回数又は制限時間経過までの残り時間を示す情報である。
またゲームパートの状態に関する情報は、ゲームパートが第4状態である場合(即ち、プレイ条件が満たされない場合)、例えば第4状態であることを示す情報を含んでもよい。
好適には、第3状態又は第4状態であるゲームパートに対応する開催ボタン29は、例えばグレーアウト等、通常とは異なる表示態様で表示され、当該開催ボタン29に対する操作の受け付けが禁止される。或いは、選択ボタン22は、第4状態であるゲームパートに対応する開催ボタン29は、非表示となってもよい。かかる構成によって、例えばゲームパートが既に第3状態であるにもかかわらず、当該ゲームパートを第3状態にさせるために特定ゲーム媒体が使用され、又は、プレイ条件が満たされないゲームパート、例えばユーザのレベルに照らして難度が高過ぎるゲームパートを第3状態にするために特定ゲーム媒体が使用されるなど、ユーザにとって不利益となり得る事態の発生が抑制される。
例えば図8は、第1特定ゲーム媒体であるチケットA2に対応する第4画面の例を示す。図8において、チケットA2に対応する4つのゲームパート「GP001−GP004」にそれぞれ対応する4つの開催ボタン29(29a,29b,29c,29d)が表示されている。
開催ボタン29aに対応するゲームパート「GP001」は、第1状態である(図2参照)。このため、開催ボタン29aには、「GP001を開催させる」とのメッセージが表示されている。
また、開催ボタン29bに対応するゲームパート「GP002」は、第2状態である(図2参照)。このため、開催ボタン29bには、「開催中」とのメッセージ、及び開催期間終了までの残り時間「48時間」が表示されている。
また、開催ボタン29cに対応するゲームパート「GP003」は、第3状態である(図2参照)。このため、開催ボタン29cには、「開催中」とのメッセージ、及び制限時間経過までの残り時間「28分」が表示されている。
また、開催ボタン29dに対応するゲームパート「GP004」は、4状態である(図2参照)。このため、開催ボタン29dには、「プレイ条件を満たしていません」とのメッセージが表示されている。また開催ボタン29dは、開催ボタン29dに対する操作の受け付けが禁止されており、グレーアウトして表示されている。
次に、図9のフローチャートを参照して、サーバ装置11及び端末装置12が実行する、上述した第1画面及び第2画面に関する処理について、具体的に説明する。
ステップS100:はじめに端末装置12の端末制御部21は、第1画面の表示要求をサーバ装置11へ送信する。
ステップS101:次にサーバ装置11のサーバ制御部15は、端末装置12から第1画面の表示要求が取得されると、1以上の特定ゲーム媒体を選択可能に、端末装置12に表示させる。具体的には、サーバ制御部15は、第1画面の表示指示を端末装置12へ送信する。
ステップS102:次に端末制御部21は、サーバ装置11から取得された表示指示に基づいて、当該1以上の特定ゲーム媒体を選択可能に、表示部19に表示させる。具体的には、端末制御部21は、第1画面を表示部19に表示させる。
ステップS103:続いて端末制御部21は、第1画面において選択された特定ゲーム媒体に対応する第2画面の表示要求をサーバ装置11へ送信する。
ステップS104:次にサーバ制御部15は、端末装置12から第2画面の表示要求が取得されると、当該特定ゲーム媒体に対応する第2画面を端末装置12に表示させる。具体的には、サーバ制御部15は、当該特定ゲーム媒体に対応する第2画面の表示指示を端末装置12へ送信する。
ステップS105:次に端末制御部21は、サーバ装置11から取得された表示指示に基づいて、当該特定ゲーム媒体に対応する第2画面を、表示部19に表示させる。
ステップS106:続いて端末制御部21は、第2画面に対する操作に応じて取得された当該特定ゲーム媒体の取得要求を、サーバ装置11へ送信する。
ステップS107:次にサーバ制御部15は、当該特定ゲーム媒体の取得要求を取得すると、当該特定ゲーム媒体に対応するリソース(例えば、ゲーム媒体又は仮想通貨等)とユーザとの対応付けを解消する。このようにして、ユーザのリソースが使用(消費)される。
ステップS108:続いてサーバ制御部15は、当該特定ゲーム媒体をユーザに対応付ける。このようにして、ユーザに特定ゲーム媒体が付与される。
ステップS109:そしてサーバ制御部15は、当該特定ゲーム媒体が再取得可能となるまでの残り時間の計測を開始する。
次に、図10のフローチャートを参照して、サーバ装置11及び端末装置12が実行する、上述した第3画面及び第4画面に関する処理について、具体的に説明する。ここで、第3画面及び第4画面に関する処理のうち、ゲームパートの状態を変化させる処理については後述し、ここでは説明を省略する。
ステップS200:はじめに端末装置12の端末制御部21は、第3画面の表示要求をサーバ装置11へ送信する。
ステップS201:次にサーバ装置11のサーバ制御部15は、ゲームパートに関する情報(図2参照)及び特定ゲーム媒体に関する情報(図3参照)に基づいて、ユーザに対応付けられた特定ゲーム媒体と、第3状態であるゲームパートと、を識別する。
ステップS202:続いてサーバ制御部15は、ステップS201で識別された特定ゲーム媒体及びゲームパートを選択可能に、端末装置12に表示させる。具体的には、サーバ制御部15は、第3画面の表示指示を端末装置12へ送信する。
ステップS203:次に端末制御部21は、サーバ装置11から取得された表示指示に基づいて、ステップS201で識別された特定ゲーム媒体及びゲームパートを選択可能に、表示部19に表示させる。具体的には、端末制御部21は、第3画面を表示部19に表示させる。
ステップS204:続いて端末制御部21は、第3画面において選択されたゲームパートの開催要求、又は第3画面において選択された特定ゲーム媒体に対応する第4画面の表示要求を、サーバ装置11へ送信する。ここでは、第4画面の表示要求が送信されるものとして説明する。
ステップS205:次にサーバ制御部15は、端末装置12から第4画面の表示要求が取得されると、ステップS204で選択された特定ゲーム媒体に対応するゲームパートを選択可能に、端末装置12に表示させる。具体的には、サーバ制御部15は、第4画面の表示指示を端末装置12へ送信する。
ステップS206:次に端末制御部21は、サーバ装置11から取得された表示指示に基づいて、ステップS204で選択された特定ゲーム媒体に対応するゲームパートを選択可能に、表示部19に表示させる。具体的には、端末制御部21は、第4画面を表示部19に表示させる。
ステップS207:続いて端末制御部21は、第4画面に対する操作に応じて取得されたゲームパートの開催要求を、サーバ装置11へ送信する。
ステップS208:そしてサーバ制御部15は、端末装置12からゲームパートの開催要求が取得されると、第4画面に対応する特定ゲーム媒体とユーザとの対応付けを解消する。
次に、図11のフローチャートを参照して、ゲームパートの状態を決定(変化)させるサーバ装置11の動作について、具体的に説明する。当該動作は、ユーザ毎に、各ゲームパートについて行われる。
ステップS300:はじめにサーバ制御部15は、ゲームパートのプレイ条件(図2参照)が満たされるか否かを判定する。プレイ条件が満たされないと判定された場合(ステップS300−No)、ステップS301に進む。一方、プレイ条件が満たされると判定された場合(ステップS300−Yes)、ステップS302に進む。
ステップS301:ステップS300でプレイ条件が満たされないと判定された場合(ステップS300−No)、サーバ制御部15は、ゲームパートの状態を第4状態に決定する。その後、ステップS300に戻る。
ステップS302:ステップS300でプレイ条件が満たされると判定された場合(ステップS300−Yes)、サーバ制御部15は、現在時刻が開催期間(図2参照)内であるか否かを判定する。開催期間内であると判定された場合(ステップS302−Yes)、ステップS303に進む。一方、開催期間外であると判定された場合(ステップS302−No)、ステップS304に進む。
ステップS303:ステップS302で開催期間内であると判定された場合(ステップS302−Yes)、サーバ制御部15は、ゲームパートの状態を第1状態に決定する。その後、ステップS305に進む。
ステップS304:ステップS302で開催期間外であると判定された場合(ステップS302−No)、サーバ制御部15は、ゲームパートの状態を第2状態に決定する。その後、ステップS305に進む。
ステップS305:ステップS303又はステップS304の後、サーバ制御部15は、端末装置12からゲームパートの開催要求が取得されたか否かを判定する。開催要求が取得されたと判定された場合(ステップS305−Yes)、ステップS306に進む。一方、開催要求が取得されていないと判定された場合(ステップS305−No)、ステップS300に戻る。
ステップS306:ステップS305で開催要求が取得されたと判定された場合(ステップS305−Yes)、サーバ制御部15は、ゲームパートの状態を第3状態に決定する。ここでサーバ制御部15は、特定ゲーム媒体に関する情報(図3参照)に含まれる制限設定を、ゲームパートに対して設定する。具体的には、サーバ制御部15は、ゲームパートに対して、制限回数又は制限時間を設定する。
ステップS307:そしてサーバ制御部15は、ゲームパートの第3状態を解消するか否かを判定する。例えば、ステップS306で設定された制限回数とプレイ回数若しくはクリア回数が等しくなった場合、又は、ステップS306で設定された制限時間が経過した場合、サーバ制御部15は、第3状態を解消すると判定する。第3状態を解消すると判定された場合(ステップS307−Yes)、サーバ制御部15は第3状態を解消する。その後、ステップS300に戻る。一方、第3状態を解消しないと判定された場合(ステップS307−No)、ステップS307が繰り返し行われる。
次に、図12のフローチャートを参照して、ゲームパートをユーザにプレイさせるサーバ装置11及び端末装置12の動作について、具体的に説明する。
ステップS400:はじめに端末装置12の端末制御部21は、第2状態又は第3状態であるゲームパートの実行要求をサーバ装置11へ送信する。具体的には、端末制御部21は、上述した第1特定画面に対するユーザ操作に応じて選択された第2状態のゲームパートの実行要求を送信する。或いは、端末制御部21は、上述した第3画面に対するユーザ操作に応じて選択された第3状態のゲームパートの実行要求を送信する。
ステップS401:次にサーバ装置11のサーバ制御部15は、端末装置12から実行要求を取得すると、当該実行要求に係るゲームパートの状態が第2状態であるか第3状態であるかを判定する。ゲームパートの状態が第2状態であると判定された場合(ステップS401−Yes)、ステップS402に進む。一方、ゲームパートの状態が第3状態であると判定された場合(ステップS401−No)、ステップS403に進む。
ステップS402:ステップS401でゲームパートの状態が第2状態であると判定された場合(ステップS401−Yes)、サーバ制御部15は、当該ゲームパートの第2状態に対応する設定情報(図4参照)を読み込む。その後、ステップS404に進む。
ステップS403:ステップS401でゲームパートの状態が第3状態であると判定された場合(ステップS401−No)、サーバ制御部15は、当該ゲームパートの第3状態に対応する設定情報(図4参照)を読み込む。
ステップS404:ステップS402又はステップS403の後、サーバ制御部15は、ステップS402又はステップS403で読み込まれた設定情報を含むゲームパートの実行指示を、端末装置12へ送信する。
ステップS405:そして端末制御部21は、ステップS404の実行指示を取得すると、当該実行指示に含まれる設定情報に基づいて、当該ゲームパートを実行する。
本実施形態において、サーバ装置11が実行する動作及び処理の一部又は全部を、端末装置12が実行する構成であってもよい。同様に、端末装置12が実行する動作の一部を、サーバ装置11が実行する構成であってもよい。
以上述べたように、本実施形態に係るサーバ装置11(又は端末装置12)は、特定ゲーム媒体に対応付けられたゲームパートの開催要求を取得すると、当該ゲームパートの状態を、ユーザによるプレイが許可される第3状態に定める。かかる構成によって、ユーザは所望のタイミングでゲームパートを強制的に開催させることができるので、ゲームの利便性が向上する。またサーバ装置11(又は端末装置12)は、ゲームパートの状態が第2状態及び第3状態の何れであるかに応じて異なる設定情報に基づき、当該ゲームパートをユーザにプレイさせる。かかる構成によって、ユーザは、ゲームパートをプレイする際、互いに異なる2つの設定情報のうち、所望の設定情報に基づくゲームパートをプレイ可能となる。このため、例えば設定情報をユーザが自由に切り替えることができない構成と比較して、ゲームの利便性が更に向上する。
また、1つの特定ゲーム媒体に複数のゲームパートが対応付けられ、サーバ装置11(又は端末装置12)は、当該複数のゲームパートのうち所定数のゲームパートを第3状態に定めてもよい。かかる構成によって、ユーザは、1つの特定ゲーム媒体を使用することで、複数のゲームパートのうち、強制的に開催させるゲームパートを選択することができる。このため、例えば1つの特定ゲーム媒体に1つのゲームパートが対応付けられる構成と比較して、ユーザの選択の幅が拡がるので、ゲームの利便性が更に向上する。
また、複数のゲームパートそれぞれに、当該ゲームパートのプレイを許可するためのプレイ条件が定められてもよい。かかる構成によって、例えばユーザのレベルに照らして難度が高過ぎるゲームパートを強制的に開催させてしまい、特定ゲーム媒体が実質的に無駄に消費されてしまう等、ユーザにとって不利益となり得る事態の発生が抑制される。
また、第1特定ゲーム媒体が使用されると、ゲームパートのプレイ又はクリアが許可される制限回数が定められ、第2特定ゲーム媒体が使用されると、ゲームパートのプレイが許可される制限時間が定められてもよい。かかる構成によって、ユーザは、使用する特定ゲーム媒体の種類に応じて、ゲームパートに設定される制限設定を異ならせることができるので、ゲームの利便性が更に向上する。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上述した実施形態において、特定ゲーム媒体の2種類の取得方法について説明した。具体的には、上述した実施形態において、特定ゲーム媒体の取得要求に応じて、及びゲームパートにおけるゲーム課題の達成に応じて、第1特定ゲーム媒体又は第2特定ゲーム媒体がユーザに付与される。しかしながら、特定ゲーム媒体の取得方法に応じて、ユーザに付与される特定ゲーム媒体の種類を異ならせてもよい。
例えば、サーバ装置11のサーバ制御部15は、特定ゲーム媒体の取得要求を端末装置12から取得すると、第1特定ゲーム媒体(又は第2特定ゲーム媒体)をユーザに対応付ける。一方、サーバ制御部15は、ゲーム課題の達成に成功すると、(ゲーム媒体の取得要求を取得することなく)第2特定ゲーム媒体(又は第1特定ゲーム媒体)をユーザに対応付ける。ここでゲーム課題は、ゲームパートのプレイ中に達成し得る課題の他、例えばゲームシステム10にログインするとの課題を含んでもよい。かかる構成によって、ユーザは、特定ゲーム媒体の取得方法に応じて所望の種類の特定ゲーム媒体を取得することができ、ゲームの利便性が更に向上する。
また、上述した実施形態において、第1画面上に1以上の特定ゲーム媒体が選択可能に表示される構成について説明したが、第1画面上に、所定の条件を満たす1以上の特定ゲーム媒体が優先的に又は選択的に表示されてもよい。以下、具体的に説明する。
はじめに端末装置12の端末制御部21は、ユーザ操作に応じて検索要求を取得する。ここで検索要求は、例えばゲーム媒体を示す情報、又はゲーム媒体の名称、種類、若しくは属性を示す情報等、ゲーム媒体に関する任意の情報を含んでもよい。具体的には、端末制御部21は、ユーザ操作によって直接入力されたゲーム媒体に関する情報を、検索要求として取得する。或いは、1つのゲーム媒体(例えば、キャラクタ)と、1以上の他のゲーム媒体(例えば、当該キャラクタを強化又は進化させるために必要なアイテム)と、の対応関係が端末記憶部18に記憶されている構成において、端末制御部21は、ユーザ操作に応じて選択されたゲーム媒体に対応付けられた1以上の他のゲーム媒体を示す情報を、検索要求として取得してもよい。続いて端末制御部21は、当該検索要求をサーバ装置11へ送信する。
次に、サーバ装置11のサーバ制御部15は、端末装置12から検索要求を取得すると、複数のゲームパートのうち、検索要求に合致するゲーム媒体が対応付けられたゲームパートを識別する。ここで検索要求に合致するゲーム媒体は、例えば検索要求によって示されるゲーム媒体であってもよく、或いは検索要求によって示される名称、種類、若しくは属性を含むゲーム媒体であってもよい。具体的には、サーバ制御部15は、複数のゲームパートのうち、当該複数のゲームパートそれぞれの第3状態に対応する設定情報において、検索要求に合致するゲーム媒体が報酬に定められている1以上のゲームパートを識別する。例えば、検索要求がゲーム媒体「アイテムA」を示す場合、第3状態に対応する設定情報において「アイテムA」が報酬に定められている1以上のゲームパートが識別される。
続いて、サーバ制御部15は、複数の特定ゲーム媒体のうち、上述のようにして識別された少なくとも1つのゲームパートが対応付けられた1以上の特定ゲーム媒体を識別する。続いてサーバ制御部15は、識別された1以上の特定ゲーム媒体が優先的に又は選択的に表示される第1画面の表示指示を、端末装置12へ送信する。そして端末制御部21は、サーバ装置11から取得された表示指示に基づいて、当該1以上の特定ゲーム媒体を優先的に又は選択的に、表示部19に表示させる。具体的には、端末制御部21は、識別された1以上の特定ゲーム媒体が優先的に又は選択的に表示される第1画面を表示部19に表示させる。
このように、第1画面上に所定の条件を満たす1以上の特定ゲーム媒体が優先的に又は選択的に表示される構成によって、ユーザは、例えば取得を希望するゲーム媒体(例えば、アイテムA)を報酬として取得し得るゲームパートを強制的に開催させる特定ゲーム媒体を第1画面上で容易に見つけることができる。このため、ゲームの利便性が更に向上する。
好適には、サーバ制御部15は、検索要求の取得に応じて識別された1以上のゲームパートそれぞれに対して、優先度を設定する。例えば、検索要求に合致するゲーム媒体が報酬としてユーザに付与される数量、確率、又は数量の期待値(即ち、数量と確率との積)が大きいほど、設定されえる優先度が高い。続いてサーバ制御部15は、識別された1以上の特定ゲーム媒体のうち、優先度が高いゲームパートが対応付けられた特定ゲーム媒体が優先的に表示される第1画面の表示指示を、端末装置12へ送信する。かかる構成によって、ユーザは、検索要求に合致するゲーム媒体を報酬として得られる数量、確率、又は期待値が高いゲームパートを強制的に開催させる特定ゲーム媒体を第1画面上で容易に見つけることができる。このため、ゲームの利便性が更に向上する。
また、端末制御部21は、ユーザに関する情報に基づいて自動的に決定した検索要求を取得してもよい。例えば、端末制御部21は、ユーザに関する情報に基づいて、ユーザが所有していないゲーム媒体を識別し、識別されたゲーム媒体を示す検索要求を自動的に決定する。或いは、端末制御部21は、ユーザに関する情報に基づいて、ユーザが所有しているゲーム媒体のうち、所定の条件(例えば、当該ゲーム媒体のレベル、スキルレベル、合成回数、所有数、又は合計取得回数が所定の閾値以上であるとの条件)を満たすゲーム媒体を識別する。そして端末制御部21は、識別されたゲーム媒体以外のゲーム媒体を示す検索要求を自動的に決定する。かかる構成によって、ユーザは、例えばユーザが所有していないゲーム媒体、又は合計取得回数等が少ないゲーム媒体を報酬として取得し得るゲームパートを強制的に開催させる特定ゲーム媒体を、第1画面上で容易に見つけることができる。このため、ゲームの利便性が更に向上する。
また、上述した実施形態において、例えば同一のゲームパートが対応付けられた第1特定ゲーム媒体及び第2ゲーム媒体の双方が使用された場合、第3状態に定められた当該ゲームパートに対して制限回数及び制限時間の双方が設定され得る。ここで、サーバ制御部15は、端末装置12から当該ゲームパートの開催要求を取得すると、制限時間が経過していない間は、当該ゲームパートのプレイ回数又はクリア回数のインクリメントを停止してもよい。かかる構成によって、制限時間内であるにもかかわらず、制限回数との比較でプレイ可能な回数が減少してしまう等、ユーザにとって不利益となり得る事態の発生が抑制される。
また、上述した実施形態において、第4画面に表示される、第3状態又は第4状態であるゲームパートに対応する開催ボタン29が、通常とは異なる表示態様で表示され、当該開催ボタン29に対する操作の受け付けが禁止される構成について説明した。ここで、第2状態であるゲームパート、即ち、開催期間内であってプレイ条件が達成されているゲームパートに対応する開催ボタン29も同様に、通常とは異なる表示態様で表示され、当該開催ボタン29に対する操作の受け付けが禁止されてもよい。或いは、第2状態であるゲームパートに対応する開催ボタン29は、非表示となってもよい。かかる構成によって、例えば所望のゲームパートが開催中であるにもかかわらず、当該ゲームパートが開催期間外であると誤認したユーザが、当該ゲームパートを開催させる目的で特定ゲームパートを使用してしまう等、ユーザにとって不利益となり得る事態の発生が抑制される。
ここで、例えば所望のゲームパートの状態が第1状態から第3状態に決定された後、即ち、ゲームパートの開催期間外に特定ゲーム媒体が使用されて当該ゲームパートが強制的に開催された後、時間経過によって現在時刻が開催期間内となった場合、当該ゲームパートの状態が、第3状態に優先して第2状態に定められてもよい。
具体的には、サーバ制御部15は、第1状態であるゲームパートを示す情報を含む開催要求を端末装置12から取得すると、当該ゲームパートの状態を第1状態から第3状態に決定する。続いてサーバ制御部15は、現在時刻が当該ゲームパートの開催期間内となった場合、開催期間が終了するまで、当該ゲームパートの状態を第3状態から一時的に第2状態に決定する。そしてサーバ制御部15は、開催期間が終了すると、当該ゲームパートの状態を第2状態から第3状態に決定する。
好適には、サーバ制御部15は、ゲームパートの状態を第3状態から一時的に第2状態に決定する際に、第3状態におけるプレイ回数若しくはクリア回数、又は第3状態に定められてからの経過時間をサーバ記憶部14に記憶する。またサーバ制御部15は、ゲームパートの状態が一時的に第2状態に定められている間、プレイ回数若しくはクリア回数のインクリメントを停止し、又はゲームパートが第3状態に定められてからの経過時間の計測を停止する。そしてサーバ制御部15は、開催期間の終了に応じてゲームパートの状態を第3状態に決定すると、プレイ回数若しくはクリア回数のインクリメントの停止を解除し、又はゲームパートが第3状態に定められてからの経過時間の計測の停止を解除する。或いは、第3状態のゲームパートに制限時間が設定されている場合、経過時間の計測の停止に替えて、制限時間を開催期間分延長してもよい。
かかる構成によって、例えば、本来であれば特定ゲーム媒体を使用せずともプレイ可能な開催期間内であるにも関わらず、ゲームパートのプレイ回数若しくはクリア回数のインクリメント、又は第3状態に定められてからの経過時間の計測が行われる等、ユーザにとって不利益となり得る事態の発生が抑制される。
また、上述した実施形態において、端末制御部21が、第3画面に対するユーザ操作に応じて特定ゲーム媒体を選択し、第4画面に対するユーザ操作に応じて選択されたゲームパートの開催要求をサーバ装置11へ送信する構成について説明したが、ゲームパートの開催要求を送信する構成はこれに限られない。例えば、ユーザが所望のゲームパートを選択し、選択されたゲームパートが対応付けられた特定ゲーム媒体を更に選択して、選択された当該特定ゲーム媒体を使用する構成であってもよい。
具体的には、サーバ装置11のサーバ制御部15は、1以上のゲームパート、好適にはユーザに対応付けられた1以上の特定ゲーム媒体に対応付けられた1以上のゲームパートを、それぞれを選択可能に表示する画面(第5画面)の表示指示を端末装置12へ送信する。
次に端末制御部21は、表示部19に表示させた第5画面に対するユーザ操作に応じて選択されたゲームパートに対応付けられ、且つ、ユーザに対応付けられた1以上の特定ゲーム媒体を識別する。続いて端末制御部21は、識別された1以上の特定ゲーム媒体を選択可能に表示する画面(第6画面)の表示要求をサーバ装置11へ送信する。
次にサーバ制御部15は、端末装置12から取得された表示要求に基づいて、第6画面の表示指示を端末装置12へ送信する。
次に端末制御部21は、表示部19に表示させた第6画面に対するユーザ操作に応じて、ゲームパートの開催要求を取得する。ここで開催要求は、第6画面に対するユーザ操作に応じて選択された1以上の特定ゲーム媒体を示す情報と、上述のように第5画面に対するユーザ操作に応じて選択されたゲームパートを示す情報と、を含む。そして端末制御部21は、ゲームパートの開催要求をサーバ装置11へ送信する。
かかる構成によって、ユーザは、はじめに第5画面上で所望のゲームパートを選択し、続いて第6画面上で選択した特定ゲーム媒体を使用することができる。このように、ユーザは所望のゲームパートを先に選択することができるので、例えば多数の特定ゲーム媒体を所有するユーザが、所望のゲームパートに対応する特定ゲーム媒体を探す必要が無くなり、ゲームの利便性が更に向上する。
好適には、第5画面上に表示される各ゲームパートには、第5画面上で選択可能な上限回数が設けられる。かかる構成によって、特定ゲーム媒体の使用によってユーザが強制的に開催させることができる上限回数を、ゲームパート毎に定めることができ、ゲームバランスの調整が容易となる。ここで、サーバ制御部15は、時間経過に応じて、ユーザによるゲームパートの選択回数を減少又はゼロに定めてもよい。かかる構成によって、ユーザは、上限回数まで開催させたゲームパートを、時間経過によって再度開催させることができ、ゲームの利便性が更に向上する。
また、上述した実施形態では、1以上のゲームパートのうちから所望のゲームパートを開催させる特定ゲーム媒体について説明したが、期間限定で開催される全てのゲームパートのうちから所望のゲームパートを開催させることができる特定ゲーム媒体が存在してもよい。具体的には、全てのゲームパートに対応付けられた特定ゲーム媒体が存在してもよい。かかる特定ゲーム媒体の使用によって、ユーザは全てのゲームパートのなかから所望のゲームパートを開催させることができ、ゲームの利便性が更に向上する。或いは、いずれのゲームパートにも対応付けられていない特定ゲーム媒体が存在してもよい。何れのゲームパートにも対応付けられていない特定ゲーム媒体は、上述した全てのゲームパートに対応付けられた特定ゲーム媒体と同様に機能する。
また、上述した実施形態では、ゲームパートを第3状態に定めるために1つの特定ゲーム媒体が必要である構成について説明したが、複数の特定ゲーム媒体が必要であってもよい。また、ゲームパート毎に、当該ゲームパートを第3状態に定めるために必要な特定ゲーム媒体の数が設定されてもよい。かかる構成によって、ゲームパート毎に、第3状態に定めるために必要なユーザのリソースを設定可能であり、ゲームバランスの調整が容易となる。
また、上述した実施形態において、各種のゲーム画面の一部を、サーバ装置11が生成したデータに基づいて端末装置12に表示させるウェブ表示とし、ゲーム画面の一部(例えば、メニューボタンが配されるヘッダ領域及びフッタ領域)を、端末装置12にインストールされているネイティブアプリによって表示させるネイティブ表示としてもよい。このように、上述した実施形態に係るゲームは、サーバ装置11及び端末装置12のそれぞれが処理の一部を担うハイブリッドゲームとすることもできる。
また、上述した実施形態に係るサーバ装置11又は端末装置12として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置11又は端末装置12の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。