JP6080736B2 - 鋳造用アルミニウム合金 - Google Patents
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Description
Si: 2.5〜3.3質量%、好ましくは2.7〜3.1質量%
Mg: 0.2〜0.7質量%、好ましくは0.3〜0.6質量%
Fe: 0.18質量%未満、好ましくは0.05〜0.16質量%
Mn: 0.5質量%未満、好ましくは0.05〜0.4質量%
Ti: 0.1質量%未満、好ましくは0.01〜0.08質量%
Sr: 0.03質量%未満、好ましくは0.01〜0.03質量%
Cr: 0.3〜1.3質量%、好ましくは0.4〜1.0質量%、特に好ましくは0.5〜0.8質量%
その他: 0.1質量%未満
を含み、その都度、Alが補われて100質量%となる、鋳造用アルミニウム合金が公知である。
Si: 3.0〜3.8質量%
Mg: 0.3〜0.6質量%
Cr: 0.25〜0.35質量%
Fe: 0.18質量%未満
Mn: 0.06質量%未満
Ti: 0.16質量%未満
Cu: 0.006質量%未満
Sr: 0.010〜0.030質量%
Zr: 0.006質量%未満
Zn: 0.006質量%未満
不純物: 0.1質量%未満、好ましくは0.005質量%未満
を含み、その都度、Alが補われて100質量%となる、鋳造用アルミニウム合金によって解決される。
− 車輪軸受(Radlager)の収容のための、1つの収容部(Aufnahme)もしくは切欠部(Ausnehmung)および前記軸受を旋回支承に固定するための、複数の収容部もしくは切欠部
− 走行方向で見て、前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の手前に配置されている、ブレーキキャリパー(Bremssattel)の接続のために、互いに垂直に離れて配置された、2つの収容部もしくは切欠部
− 走行方向で見て、前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の奥に配置されている、タイロッド(Spurstange)の接続のための、1つの収容部もしくは切欠部
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の下方に配置されている、ロワアーム(unterer Querlenker)の接続のための、1つの収容部もしくは切欠部
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の下方に、かつ走行方向で見て、前記ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部の奥であるが、タイロッドの接続のための収容部もしくは切欠部の手前に配置されている、本質的に車輪の前後力を吸収するリンク(Lenker)の接続のための、特にトレーリングアーム(Zugstrebe)もしくはストラット(Druckstrebe)またはキャンバーアーム(Sturzlenker)の形の、1つの収容部もしくは切欠部
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部の上方に配置されており、かつ前記の部分と、そこから出発してネック状区間を介してつないでいる、アッパーアームの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部
その際、前記の旋回支承は、前記の収容部もしくは切欠部と一緒に一体的に鋳造され、かつこれらを互いにつないでいる部材として製造されている。
− 車輪軸受の収容のための、1つの収容部もしくは切欠部(12)および前記軸受を旋回支承(10)に固定するための、複数の収容部もしくは切欠部(14,16,18,20)
− 走行方向(FR)で見て、前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の手前に配置されている、ブレーキキャリパーの接続のための、互いに垂直に離れて配置された2つの収容部もしくは切欠部(22,24)
− 走行方向(FR)で見て、前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の奥に配置されている、タイロッドの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部(26)
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の下方に配置されている、ロワアームの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部(28)
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の下方に、かつ走行方向(FR)で見て、前記ロワアームの接続のための収容部もしくは切欠部(28)の奥であるが、タイロッドの接続のための収容部もしくは切欠部(26)の手前に配置されている、本質的に車輪の前後力を吸収するリンクの接続のための、特にトレーリングアームもしくはストラットまたはキャンバーアームの形のリンクの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部(30)
− 前記の車輪軸受の収容のための収容部もしくは切欠部(12)の上方に配置されており、かつ前記の部分(12)と、それから出発してネック状区間(34)を介してつないでいる、アッパーアームの接続のための、1つの収容部もしくは切欠部(32)
その際、前記の旋回支承(10)は、前記の収容部もしくは切欠部(12,14,26,28,20,22,24,26,28,30,32など)と一緒に一体的に鋳造され、かつこれらを互いにつないでいる部材として製造されている。
[本発明の態様]
1. 鋳造用アルミニウム合金であって、以下の合金成分:
Si: 3.0〜3.8質量%
Mg: 0.3〜0.6質量%
Cr: 0.25〜0.35質量%
Fe: 0.18質量%未満
Mn: 0.06質量%未満
Ti: 0.16質量%未満
Cu: 0.006質量%未満
Sr: 0.010〜0.030質量%
Zr: 0.006質量%未満
Zn: 0.006質量%未満
不純物: 0.1質量%未満、好ましくは0.005質量%未満
を含み、その都度、Alが補われて100質量%となる、鋳造用アルミニウム合金。
2. 1に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Siが、3.1質量%を上回って3.7質量%未満までの含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
3. 1または2に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Mgが、0.5質量%〜0.6質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
4. 1から3までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Crが、0.25質量%から0.30質量%未満までの含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
5. 1から4までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Feが、0.01質量%〜0.15質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
6. 1から5までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Mnが、0.01質量%〜0.05質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
7. 1から6までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Tiが、0.05質量%〜0.15質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
8. 1から7までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Cuが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
9. 1から8までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Srが、0.015質量%〜0.025質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
10. 1から9までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Zrが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
11. 1から10までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Znが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
12. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記鋳造用アルミニウム合金が、低圧鋳造用アルミニウム合金であることを特徴とする前記合金。
13. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記鋳造用アルミニウム合金が、低圧差圧(CPC)鋳造用アルミニウム合金であることを特徴とする前記合金。
14. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧差圧鋳造法を使用する前記方法。
15. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧鋳造法を使用する前記方法。
16. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、スクイズ鋳造、重力金型鋳造またはダイカスト、特に砂型チクソキャスティング、砂型レオキャスティングもしくは砂型低圧鋳造を使用する前記方法。
17. 1から11までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法、特に14から16までのいずれかに記載の方法であって、前記の鋳造部材に、鋳造プロセスの後に、2段階の熱処理を、すなわち溶体化焼鈍とそれに引き続く熱時効を行う前記方法。
18. 17に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、両方の熱処理段階の間に水中で焼き入れすることを特徴とする前記方法。
19. 14から18までのいずれかに記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、530℃〜550℃で6〜10時間にわたって、好ましくは540℃〜550℃で7〜9時間にわたって、特に8〜9時間にわたって、殊に好ましくは540℃を上回って550℃までで7〜9時間にわたって、特に8〜9時間にわたって溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
20. 14から19までのいずれかに記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、180℃〜210℃で1〜8時間にわたって、特に1〜6.5時間にわたって、好ましくは180℃〜190℃で1〜6.5時間にわたって、特に4〜6.5時間にわたって、特に好ましくは180℃から190℃未満までで4〜6.5時間にわたって、特に5〜6.5時間にわたって焼き戻すことを特徴とする前記方法。
21. 1から13までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金またはかかる合金から製造された、特に熱処理された鋳造部材の、自動車の走行機構部品のための、好ましくは自動車の車輪ガイド部材のための、特に好ましくはホイールキャリアのための、特に自動車の旋回支承のための使用。
22. 1から13までのいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金から製造された、または14から20までのいずれかに記載の方法により製造された鋳造部材であって、前記鋳造部材が、熱処理後に、300〜325MPaの耐力Rp0.2および/または4〜10%の破断伸びA5および/または350〜375MPaの引張強さRmを有する前記鋳造部材。
Claims (35)
- 鋳造用アルミニウム合金であって、以下の合金成分:
Si: 3.1質量%を上回って3.3質量%未満
Mg: 0.3〜0.6質量%
Cr: 0.25〜0.35質量%
Fe: 0.18質量%未満
Mn: 0.06質量%未満
Ti: 0.16質量%未満
Cu: 0.006質量%未満
Sr: 0.010〜0.030質量%
Zr: 0.006質量%未満
Zn: 0.006質量%未満
不純物: 0.1質量%未満
を含み、Alが補われて100質量%となる、鋳造用アルミニウム合金。 - 請求項1に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Mgが、0.5質量%〜0.6質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
- 請求項1又は2に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Crが、0.25質量%から0.30質量%未満までの含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から3までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Feが、0.01質量%〜0.15質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から4までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Mnが、0.01質量%〜0.05質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から5までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Tiが、0.05質量%〜0.15質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から6までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Cuが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から7までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Srが、0.015質量%〜0.025質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から8までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Zrが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から9までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、Znが、0.001質量%〜0.005質量%の含有率で含まれていることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記鋳造用アルミニウム合金が、低圧鋳造用アルミニウム合金であることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記鋳造用アルミニウム合金が、低圧差圧(CPC)鋳造用アルミニウム合金であることを特徴とする前記合金。
- 請求項1から12までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金であって、前記不純物:0.005質量%未満を含むことを特徴とする前記合金。
- 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧差圧鋳造法を使用する前記方法。
- 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、低圧鋳造法を使用する前記方法。
- 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、スクイズ鋳造、重力金型鋳造またはダイカストを使用する前記方法。
- 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、砂型チクソキャスティング、砂型レオキャスティングもしくは砂型低圧鋳造を使用する前記方法。
- 請求項1から10までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から鋳造部材を製造する方法であって、前記の鋳造部材に、鋳造プロセスの後に、2段階の熱処理を、すなわち溶体化焼鈍とそれに引き続く熱時効を行う前記方法。
- 請求項14から17までのいずれか1項に記載の方法であって、前記の鋳造部材に、鋳造プロセスの後に、2段階の熱処理を、すなわち溶体化焼鈍とそれに引き続く熱時効を行う前記方法。
- 請求項18又は19に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、両方の熱処理段階の間に水中で焼き入れすることを特徴とする前記方法。
- 請求項14から20までのいずれか1項に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、530℃〜550℃で6〜10時間にわたって、溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
- 請求項21に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、540℃〜550℃で7〜9時間にわたって溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
- 請求項21に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、540℃を上回って550℃までで7〜9時間にわたって溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
- 請求項22又は23に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、8〜9時間にわたって溶体化焼鈍することを特徴とする前記方法。
- 請求項14から24までのいずれか1項に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、180℃〜210℃で1〜8時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
- 請求項25に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、1〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
- 請求項25に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、180℃〜190℃で1〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
- 請求項27に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、4〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
- 請求項25に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、180℃から190℃未満までで4〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
- 請求項29に記載の方法であって、前記の鋳造部材を、鋳造プロセスの後に、5〜6.5時間にわたって、熱時効を行うことを特徴とする前記方法。
- 請求項1から13までのいずれか1項に記載の鋳造用アルミニウム合金から製造された鋳造部材の、自動車の走行機構部品のための使用。
- 請求項31に記載の使用であって、前記鋳造部材が熱処理された鋳造部材である使用。
- 請求項31又は32に記載の使用であって、前記鋳造部材の、自動車の車輪ガイド部材のための使用。
- 請求項31又は32に記載の使用であって、前記鋳造部材の、ホイールキャリアのための使用。
- 請求項31から34までのいずれか1項に記載の使用であって、前記鋳造部材の、自動車の旋回支承のための使用。
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