JP6079401B2 - スライムモニタリング装置、及びスライムモニタリング方法、並びにスライム除去剤添加装置、及びスライム除去剤添加方法 - Google Patents
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Description
上記説明したスライムのファウリング障害を回避するために、従来、対象となる水系に抗菌剤(スライム除去剤)を添加する処理が実施されている。
スライムの付着状況を正確に把握することは、適切な水処理を行う上(水質を管理する上)で重要となる。
そのため、スライムの付着状況の連続的な変化をリアルタイムで把握することはできない。
この方法では、圧力差から間接的にスライムの付着量を推定するため、流速条件を非常に、厳密に制御する必要がある。
つまり、スライムが付着していなくても流速条件が変化することで、基準値(スライムの付着状況を判断するための基準値)が変化するため(言い換えれば、外的な環境変化の影響を受けることにより)、正確なスライムの付着状況をリアルタイムで把握することが困難であった。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスライム除去剤添加装置の概略構成を模式的に示す図である。図1に示すAは、管状部材26内を流れる冷却水(水)の移動方向(以下、「A方向」という)を示している。
該冷却水は、ポンプ14により第1の冷却水供給ライン13−1に導かれ、その後、スライムモニタリング装置23を経由し、第2の冷却水供給ライン13−2により、冷却対象物(図示せず)に輸送されることで、該冷却対象物の冷却に寄与する。冷却対象物(図示せず)の冷却に寄与した後の冷却水は、冷却水回収ライン16を介して、循環用水タンク11に回収される。
第1の冷却水供給ライン13−1は、その一端が循環用水タンク11と接続されており、他端が後述する導入部26−2(後述する管状部材26の構成要素のうちの1つ)と接続されている。第1の冷却水供給ライン13−1は、管状部材26内に冷却水を供給するためのラインである。
第2の冷却水供給ライン13−2は、冷却対象物(図示せず)に、スライムモニタリング装置23を経由した冷却水を輸送するためのラインである。
スライム除去剤としては、例えば、塩素化イソチアゾロン(Cl−MIT)を用いることができる。
自動バルブ21が閉じた状態では、循環用水タンク11内の冷却水に、スライム除去剤用タンク17内に貯えられたスライム除去剤は供給されない。一方、解析制御装置24により、自動バルブ21が開かれると、循環用水タンク11内の冷却水に、スライム除去剤用タンク17内に貯えられたスライム除去剤が添加され、スライム除去剤が添加された冷却水が第1の冷却水供給ライン13−1に供給される。
管状部材本体26−1は、所定の方向に延在する筒状の部材であり、その内部をA方向に冷却水が連続して流れる。
管状部材本体26−1は、その一方の端部26−1Aの内側に配置された第1の領域26A(管状部材26内の領域のうちの一部)と、他方の端部26−1Bの内側に配置された第2の領域26B(管状部材26内の領域のうちの一部)と、を有する。管状部材本体26−1の形状としては、例えば、円筒形状を用いることができる。
導入部26−2は、管状部材本体26−1の外壁からその外側に離間するように突出している。導入部26−2は、管状部材本体26−1と直交している。
導入部26−3は、管状部材本体26−1からその外側に離間するように突出している。導入部26−3は、管状部材本体26−1と直交している。
これにより、第1の領域26Aで発生する現象(具体的には、冷却水の乱流)と、第2の領域26Bで発生しり現象(冷却水のよどみ)と、が影響し合うことを抑制できる。
第2の蓋部材29は、第2のpH計36の電極36Aが挿入されるpH電極用貫通穴(図示せず)と、第2の測定器39の電極39Aが挿入される測定器電極用貫通穴(図示せず)と、を有する。
第1の環状部材32は、第1の領域26Aに配置された第1のpH計35の電極35A及び第1の測定器38の電極38Aの周囲を囲むように配置されている。
第1の環状部材32の材料としては、例えば、塩化ビニルを用いることができる。
第2の環状部材33は、第2の領域26Bに配置された第2のpH計36の電極36A及び第2の測定器39の電極39Aの周囲を囲むように配置されている。
なお、第2の環状部材33に替えて、別の部材を設けることで、第2のpH計36の電極36A及び第2の測定器39の電極39Aが受ける水流の影響を小さくしてもよい。
第1のpH計35は、スライムが付着しにくい第1の領域26Aに位置する冷却水のpHを連続的に測定することで、第1のpHデータを取得する。第1のpH計35は、取得した第1のpHデータを解析制御装置24(具体的には、演算部42)に送信する。
第2のpH計36は、スライムの付着しやすい第2の領域26Bに位置する冷却水のpHを連続的に測定することで、第2のpHデータを取得する。第2のpH計36は、取得した第2のpHデータを解析制御装置24(具体的には、演算部42)に送信する。
第1の測定器38は、第1の領域26Aに位置する冷却水の溶存酸素濃度の変化を連続的に測定することで、第1の酸素消耗度データを取得する。第1の測定器38は、取得した第1の酸素消耗度データを解析制御装置24(具体的には、演算部42)に送信する。
第2の測定器39は、スライムが付着しやすい第2の領域26Bに位置する冷却水の溶存酸素濃度の変化を連続的に測定することで、第2の酸素消耗度データを取得する。第2の測定器39は、取得した第2の酸素消耗度データを解析制御装置24(具体的には、演算部42)に送信する。
なお、電極のメンテナンス性の観点から、第1及び第2の測定器38,39としては、酸化還元電位(ORP)計が好ましい。
E=E0−(59/n)×Log(A0/Ar) ・・・(2)
但し、上記(1),(2)式において、E0は等活量時の基準電位、A0は酸化剤の活量、Arは還元剤の活量、RT/nFはネルンスト係数、Rはボルツマン定数、Tは絶対温度、nは電子数、Fはファラデー定数をそれぞれ示している。
上記(2)式から、pHが1上昇すると、酸化還元電位Eは、59mV低下することが分かる。
記憶部41には、後述する第1の実施の形態のスライムモニタリング方法、及びスライム除去剤添加方法を実施するためのプログラムや、判定部45が循環用水タンク11内の冷却水にスライム除去剤を添加するか否かの判定、及びスライム除去剤の添加量を決定するための複数の閾値が予め格納されている。
これにより、演算部42は、第1のpH計35、第2のpH計36、第1の測定器38、及び第2の測定器39により取得される第1のpHデータ、第2のpHデータ、第1の酸素消耗度データ、及び第2の酸素消耗度データを受信する。
演算部42は、算出した第1及び第2の差分データを判定部45及び表示部46に送信する。
判定部45は、演算部42から送信された第1及び第2の差分データの変化、及び記憶部41に格納された複数の閾値に基づいて、第2の環状部材33に対するスライムの付着状況を判定すると共に、循環用水タンク11内の冷却水にスライム除去剤を添加するか否か、及びスライム除去剤の添加量を決定するための判定を行う。判定部45の判定結果は、判定信号として制御部47に送信される。
一方、第2の領域26Bに位置する冷却水の酸素消耗度(酸化還元電位)は、pHの低下に伴い、本来上昇傾向となるが、実際にはスライムの呼吸による酸素の消費でスライムの下層部分が還元雰囲気となるため低下傾向と拮抗する。
表示部46としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等を用いることができる。
これにより、第2の領域26Bに対するスライムの付着状況の連続的な変化をリアルタイムで正確に把握することができる。
また、解析制御装置24は、判定部45から送信される判定信号と、記憶部41に格納された複数の閾値とに基づいて、自動バルブ21の開閉、及び開度を調節することで、循環用水タンク11内の冷却水に供給するスライム除去剤の供給量を調節する。
解析制御装置24としては、例えば、コンピューターを用いることができる。また、記憶部41、演算部42、判定部45、及び表示部46を有する装置として、例えば、データーロガーを用いてもよい。
これにより、冷却水の水質管理を自動で行うことができると共に、スライム除去剤の添加が必要なタイミングで、スライムの付着状況に応じた量のスライム除去剤を添加することができる。
このとき、第1及び第2の酸素消耗度データは、酸化還元電位計または溶存酸素計を用いて取得する。また、取得された上記4つのデータは、リアルタイムで演算部42に送信される。
演算部42は、スライム除去剤添加装置10の稼動中、常に第1及び第2の差分データを算出する。
演算部42は、第1及び第2の差分データをリアルタイムで判定部45及び表示部46に送信する。表示部46では、第1及び第2の差分データをグラフ及び数値として表示する。
これにより、冷却水供給ライン13内、冷却水回収ライン16内、及び管状部材26内からスライムが除去され、冷却水の清浄度を保つことができる。
このため、冷却水の水質管理を自動で行うことができると共に、スライム除去剤の添加が必要なタイミングで、スライムの付着状況に応じた量のスライム除去剤を添加できる。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るスライム除去剤添加装置の概略構成を模式的に示す図である。図2において、図1に示す第1の実施の形態のスライム除去剤添加装置10と同一構成部分には同一符号を付す。
図3は、図2に示すスライム除去剤添加装置のうち、領域Bで囲まれた部分を拡大した図である。図4は、図2に示すスライム除去剤添加装置のうち、領域Cで囲まれた部分を拡大した図である。
スライム付着用部材64としては、例えば、使用初期の段階において、スライム付着用部材64の表面から電極36A,39Aに向かう方向に対して冷却水の流通が可能で、かつスライムの付着とともに、スライム付着用部材64の表面から電極36A,39Aに向かう方向に対する水の流通性が悪くなるものが好ましい。
また、上記不織布の目付(不織布の目の粗さの指標であり、単位面積当たりの繊維重量)としては、5〜20g/m2の範囲内が好ましく、10〜15g/m2の範囲がより好ましい。
上記範囲よりも目付が小さい(言い換えれば、目が粗い)と樹脂製のメッシュ部材の表面にスライムが付着しにくくなってしまう。また、上記範囲よりも目付が大きい(言い換えれば、目が細かい)と樹脂製のメッシュ部材の前後で水の流通が困難となるため、データの計測ができなくなってしまう。
これにより、第1及び第2の差分データの変化が大きくなるため、スライムの付着状況をより正確に検知できる。
また、第2の実施の形態のスライム除去剤添加装置60は、第1の実施の形態のスライム除去剤添加装置10と同様な効果を得ることができる。
スライムモニタリング装置66は、図2に示す第1及び第2の環状部材32,33を構成要素から除いたこと以外は、第2の実施の形態で説明したスライムモニタリング装置61と同様に構成される。
このような構成とされた第2の実施の形態の変形例のスライム除去剤添加装置65においても、第2の実施の形態のスライム除去剤添加装置60と同様な効果を得ることができる。
<試験装置の構成>
図6は、試験例1で使用した試験装置の概略構成を模式的に示す図である。図6において、図1に示すスライム除去剤添加装置10と同一構成部分には、同一符号を付す。
試験装置70は、第1の実施の形態のスライム除去剤添加装置10の構成に、さらに、空気供給源71と、散気管72と、流量計75と、差圧測定用配管77と、差圧計78と、を有すること以外は、スライム除去剤添加装置10と同様に構成した。
これにより、空気供給源71から空気が供給された際、該空気は、複数の貫通穴72Aを介して、気泡として循環用水タンク11内の試験水に供給される。
差圧計78は、差圧測定用配管77を流れる試験水の差圧を測定可能なように設置した。また、差圧計78が測定する差圧測定部の間隔は、80cmとした。
第1及び第2の環状部材32,33としては、内径φ25mmの塩化ビニル製の環状部材を用いた。
試験装置70の全体の試験水の保有水量は、55Lとした。スライム除去剤としては、塩素化イソチアゾロン(Cl−MIT)を用いた。
栃木県下都賀郡野木町の町水を活性炭カラムに通水させることで、該町水の残留塩素を消去した後に、スライムの付着を加速させるために、20mg/Lのグルコース(Glucose)、10mg/Lの塩化アンモニウム(NH4Cl)、5mg/LのH3PO4を基質として添加した。
次いで、該基質が添加された町水を十分に攪拌し、該基質が町水に溶解したことを確認した後に、水酸化ナトリウムを添加することで、pH8.5の試験水を作製した。
実水系での水の流動変動を再現させるために、バルブ17を制御することで、管状部材26に供給する試験水の流量を4.0〜8.0L/minの範囲内で変化させた。
具体的には、試験開始日から6日目までは6.0L/min、7日目から12日目までは8.0L/min、13日目から18日目までは4.0L/min、19日目から24日目までは6.0L/minとした。
試験水の温度の制御は、特に実施しなかったが、試験期間(24日間)の試験水の温度は、25〜30℃の範囲内であった。
試験水を好気性に保つために、空気供給源71から散気管72に1L/minの空気を供給することで、循環用水タンク11内の試験水をバブリングさせた。
試験開始から21日目に、循環用水タンク11内に、保有水量(55L)に対して20mg/Lの塩素化イソチアゾロン(Cl−MIT)を投入した。
上記通水条件を用いて、試験水を24日間通水させ、第1のpHデータ、第2のpHデータ、第1の酸素消耗度データ、及び第2の酸素消耗度データ、及び差圧測定用配管77を流れる試験水の差圧を連続して測定すると共に、第1のpHデータと第2のpHデータとの差分である第1の差分データ(図7に示すΔpH)と、第1の酸素消耗度データと第2の酸素消耗度データとの差分データである第2の差分データ(図7に示すΔORP)と、を連続して求めた。
図7では、第1の領域26Aに位置する試験水の第1のpHデータ及び第1の酸素消耗度データを基準として、第2の領域26Bに位置する第2のpHデータ及び第2の酸素消耗度データをΔpH及びΔORPとしてプロットした。
なお、通水試験終了後の試験水のpHは8.2であった。また、試験開始時のORPは79mVであり、試験終了後のORPは86mVであった。
図7を参照するに、試験開始日から6日目までの期間では、4日目ぐらいからΔpHが少しずつ低下することが確認できた。また、4日目ぐらいからΔORPが少しずつ上昇することが確認できた。このときのΔORPの変化量は、ΔpHの変化量に対応していた。
比較例である差圧を用いたスライムモニタリング方法では、差圧測定用配管77を流れる試験水の差圧の変化は、ごく僅かであり、スライムの付着の初期段階を捉えることができなかった。
一方、実施例1である第1及び第2の差分データ(ΔpH及びΔORP)を用いたスライムモニタリング方法では、pHの低下によりスライムの付着傾向をとらえられているが、ORPについては、この時点では、スライムの付着傾向をとらえられているかは不明であった。
一方、ΔORPについては、その上昇が一旦停止し、7日目以降に低下していくことが確認できた。
このような変化は、スライムの厚さが厚くなるにつれて、微生物活動である呼吸により酸素が消耗された結果、スライムの下部が還元雰囲気に変化してきたためと推測される。
この段階では、試験開始日から6日目までの期間と同じ試験水の流速とすることで(言い換えれば、試験開始から12日目までの試験水の流速が同じであれば)、第2の領域26Bに対するスライムの付着状況を検出できたものと推測される。
そこで、21目に、循環用水タンク11内の試験水に塩素化イソチアゾロン(Cl−MIT)を添加し、24日目まで試験装置70を運転させた。
この段階におけるΔpH及びΔORPは、試験開始直後のΔpH及びΔORPに近い値となった。
このことから、第1及び第2の差分データ(ΔpH及びΔORP)を用いた実施例1のスライムモニタリング方法を用いることで、スライム除去剤を添加後のスライムの剥離を検出可能なことが確認できた。
しかしながら、水の流速が変化した際、差圧は、大きく変化してしまう。このため、差圧だけをモニタリングしていてもスライムの付着状況を正確に把握することはできない。
また、この方法では、試験水の流速が遅い場合、検出感度が大きく低下してしまう。
試験例2では、実施例2及び実験例の2つの試験を実施した。
実施例2では、図5に示すスライム除去剤添加装置65を用いた通水試験を6日間実施することで、第1の領域26Aに位置する試験水の溶存酸素量である第1の溶存酸素量と、第2の領域26Bに位置する試験水の溶存酸素量である第2の溶存酸素量と、を計測した。
また、実施例2及び実験例の通水試験時には、図6に示す空気供給源71及び散気管72を用いて、循環用水タンク11内の試験水をバブリングさせた。このとき、空気供給源71から1L/minの供給量で散気管72に空気を供給した。
第1及び第2の測定器38,39としては、試験例1で使用した酸化還元電位計を用いた。また、装置の全体の試験水の保有水量は、20Lとした。
試験水としては、試験例1で説明した方法と同様な手法により作成したpH8.5の試験液を用いた。
実水系での水の流動変動を再現させるために、バルブ17を制御することで、管状部材26に供給する試験水の流量を3.0L/minとした。試験水の温度は、30℃となるように制御した。
スライム付着用部材64としては、ユニチカ株式会社製の不織布(型番;S0153WDO、目付が15g/cm2)を用いた。該不織布は、電極39Aを包み込むように配置させた後、Oリング(図5に図示せず)を用いて、電極39Aに固定させた。
図8に、実施例2の第1及び第2の溶存酸素量と試験開始からの経過日数との関係を示す。また、図9に、実験例の第3及び第4の溶存酸素量と試験開始からの経過日数との関係を示す。
実施例2では、不織布の表面に急速にスライムが付着していく様子が目視で確認でき、これと共に、図8に示すように、第2の溶存酸素量が急激に低下していくことが確認できた。
図9に示すように、実験例では、図8に示す第2の溶存酸素量よりも緩やかに第4の溶存酸素量が低下することが確認できた。
Claims (13)
- 水が導入される導入部、及び前記水が導出される導出部を有し、前記水が連続して流れる管状部材と、
前記管状部材内の領域のうち、第1の領域に電極が配置され、該第1の領域に位置する水のpHを連続的に測定することで、第1のpHデータを取得する第1のpH計と、
前記第1の領域に電極が配置され、該第1の領域に位置する水の溶存酸素濃度の変化を連続的に測定することで、第1の酸素消耗度データを取得する第1の測定器と、
前記管状部材内の領域のうち、前記第1の領域よりもスライムが付着しやすい第2の領域に電極が配置され、該第2の領域に位置する水のpHを連続的に測定することで、第2のpHデータを取得する第2のpH計と、
前記第2の領域に電極が配置され、該第2の領域に位置する水の溶存酸素濃度の変化を連続的に測定することで、第2の酸素消耗度データを取得する第2の測定器と、
前記第1のpHデータと前記第2のpHデータとの差分を連続して算出することで、第1の差分データを取得すると共に、前記第1の酸素消耗度データと前記第2の酸素消耗度データとの差分を連続して算出することで、第2の差分データを取得する演算部と、
前記第1及び第2の差分データに基づいて、前記第2の領域に付着したスライムの付着状況を判定する判定部と、
を有することを特徴とするスライムモニタリング装置。 - 前記管状部材は、管状部材本体を有し、
前記導入部は、前記第1の領域に対応する前記管状部材本体に対して直交するように配置し、
前記導出部は、前記第2の領域に対応する前記管状部材本体に対して直交するように配置することを特徴とする請求項1記載のスライムモニタリング装置。 - 前記第1の領域を前記管状部材本体の一方の端部に配置すると共に、前記第2の領域を前記管状部材本体の他方の端部に配置することを特徴とする請求項2記載のスライムモニタリング装置。
- 前記第1の領域に配置され、前記第1のpH計の電極、及び前記第1の測定器の電極の周囲を囲む第1の環状部材と、
前記第2の領域に配置され、前記第2のpH計の電極、及び前記第2の測定器の電極の周囲を囲む第2の環状部材と、
を有することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載のスライムモニタリング装置。 - 前記第1及び第2の測定器は、酸化還元電位計または溶存酸素計であることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載のスライムモニタリング装置。
- 前記第2の領域に配置された前記第2のpH計の電極及び前記第2の測定器の電極を覆うように、前記水の流通が可能で、かつ前記スライムが付着しやすいスライム付着用部材を有することを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載のスライムモニタリング装置。
- 前記スライム付着用部材は、メッシュ状の部材であることを特徴とする請求項6記載のスライムモニタリング装置。
- 前記第1の差分データ、前記第2の差分データ、及び前記判定部の判定結果を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1ないし7のうち、いずれか1項記載のスライムモニタリング装置。
- 請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載のスライムモニタリング装置と、
スライム除去剤が貯えられたスライム除去剤用タンクと、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記水を輸送する流水配管と接続された水タンク内に、前記スライム除去剤を添加するか否かを制御する制御部と、
を有することを特徴とするスライム除去剤添加装置。 - 水が連続して流れる管状部材内の第1の領域に位置する水のpHに関する第1のpHデータと、前記第1の領域に位置する水の溶存酸素濃度に関する第1の酸素消耗度データと、前記管状部材内であって、前記第1の領域よりもスライムが付着しやすい第2の領域に位置する水のpHに関する第2のpHデータと、前記第2の領域に位置する水の溶存酸素濃度に関する第2の酸素消耗度データと、を連続して取得する工程と、
前記第1のpHデータと前記第2のpHデータとの差分である第1の差分データを連続して取得すると共に、前記第1の酸素消耗度データと前記第2の酸素消耗度データとの差分である第2の差分データを連続して取得する工程と、
前記第1及び第2の差分データの推移に基づいて、前記第2の領域に付着したスライムの付着状況を判定する工程と、
を有することを特徴とするスライムモニタリング方法。 - 前記第1及び第2の酸素消耗度データは、酸化還元電位計または溶存酸素計を用いて取得することを特徴とする請求項10記載のスライムモニタリング方法。
- 水が連続して流れる管状部材内の第1の領域に位置する水のpHに関する第1のpHデータと、前記第1の領域に位置する水の溶存酸素濃度に関する第1の酸素消耗度データと、前記管状部材内であって、前記第1の領域よりもスライムが付着しやすい第2の領域に位置する水のpHに関する第2のpHデータと、前記第2の領域に位置する水の溶存酸素濃度に関する第2の酸素消耗度データと、を連続して取得する工程と、
前記第1のpHデータと前記第2のpHデータとの差分である第1の差分データを取得すると共に、前記第1の酸素消耗度データと前記第2の酸素消耗度データとの差分である第2の差分データを取得する工程と、
前記第1及び第2の差分データの推移に基づいて、前記第2の領域に付着したスライムの付着状況を判定する工程と、
前記スライムの付着状況の判定結果に基づいて、前記水を輸送する流水配管と接続された水タンク内に、スライム除去剤を添加する工程と、
を有することを特徴とするスライム除去剤添加方法。 - 前記第1及び第2の酸素消耗度データは、酸化還元電位計または溶存酸素計を用いて取得することを特徴とする請求項12記載のスライム除去剤添加方法。
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