JP6079286B2 - センサ付無線タグ - Google Patents

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Description

この発明は、センサ付無線タグに係り、特にレギュレータを介すことなく電池からの電力を受けて動作するセンサ付無線タグおよびこのセンサ付無線タグを用いたデータ収集方法に関する。
電力の供給が困難な環境において、振動や歪等の物理量の測定データのデータ収集を行うための手段として、センサ付無線タグが使用される。このセンサ付無線タグは、歪センサ、加速度センサ等の各種のセンサと、このセンサにより得られるアナログ信号のA/D変換を行うA/D変換器と、A/D変換器の出力信号を送信する無線通信装置と、これらの各部に電力を供給する電源装置とをモジュール化したものである。
特開2010−26838号公報
ところで、センサ付無線タグのうち高いA/D変換精度が要求されるものでは、電源装置の電源電圧変動を抑える必要がある。そこで、このようなセンサ付無線タグでは、電池とその出力電圧を安定化してタグ内の各装置に供給するレギュレータとからなるものが電源装置として一般的に採用されている(例えば特許文献1参照)。しかし、このようなレギュレータを備えたセンサ付無線タグには、次の問題がある。まず、センサ付無線タグにレギュレータを設けると、このレギュレータによる電力損失や消費電流が発生するため、その分だけ電池寿命が短くなる問題がある。また、レギュレータを動作させるためには、入力電圧下限値以上の電圧を電池からレギュレータに供給する必要がある。このため、レギュレータを備えたセンサ付無線タグは、電池の出力電圧がこの入力電圧下限値以上である期間しか動作させることができず、電池容量の全てを使い切る長時間の動作をさせることができない。このような問題を回避するため、センサ付無線タグにレギュレータを設けず、電池とA/D変換器等のモジュール内の装置とを直結した構成にする必要がある。しかし、この構成では、センサ付無線タグ内の電源電圧変動が大きくなり、A/D変換結果の精度が劣化する問題が発生する。そこで、大容量のコンデンサをセンサ付無線タグの電源および接地間に設けることが考えられる。しかし、このような大容量のコンデンサは大型になるため、センサ付無線タグに設けるのは困難である。しかしその一方、センサ付無線タグにレギュレータも設けず、大容量のコンデンサも設けないとなると、電池の内部抵抗が高いため、センサ付無線タグの消費電流の増減によって大きな電源電圧変動が発生し、センサ付無線タグからデータ収集装置に送信されるA/D変換結果の誤差が大きくなり、データ収集装置におけるA/D変換結果のデータ処理の信頼性が損なわれるという問題がある。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、電池をモジュール内の各装置に直結した構成のセンサ付無線タグを用いたデータ収集において、A/D変換精度の劣化を防止するための技術的手段を提供することを目的としている。
この発明によるデータ収集方法では、内蔵の電池から電力の供給を受け、センサにより得られるアナログ信号のA/D変換をA/D変換器により繰り返し実行し、A/D変換結果であるデジタル信号値を繰り返し無線送信するセンサ付無線タグを用いてデータ収集を行う。そして、このデータ収集方法では、前記A/D変換器に前記センサにより得られるアナログ信号のA/D変換を行わせるのと接近したタイミングにおいて、固定電圧のA/D変換を行わせ、そのA/D変換結果と前記固定電圧の理想的なA/D変換結果である補正初期値との差分である補正値を算出し、この補正値により前記アナログ信号のA/D変換結果であるデジタル信号値を補正する。
ここで、固定電圧のA/D変換結果とこの固定電圧の理想的なA/D変換結果である補正初期値との差分である補正値は、電源電圧変動に起因して発生しているA/D変換の誤差である。そして、このA/D変換の誤差は、固定電圧のA/D変換の結果とアナログ信号のA/D変換の結果に等しく含まれていると考えられる。従って、補正値によりアナログ信号のA/D変換結果であるデジタル信号値を補正することにより、デジタル信号値に含まれる誤差を減らすことができる。
補正値の算出や補正値を用いたデジタル信号値の補正はセンサ付無線タグ内において行ってもよいし、センサ付無線タグからデジタル信号値を受信するデータ収集装置において行ってもよい。
このようなデータ収集方法を実現するため、この発明は、内蔵の電池から電力の供給を受け、センサにより得られるアナログ信号のA/D変換をA/D変換器により繰り返し実行し、A/D変換結果であるデジタル信号値を繰り返し無線送信するセンサ付無線タグにおいて、固定電圧を発生する固定電圧源と、前記A/D変換器に前記センサにより得られるアナログ信号のA/D変換を行わせるのと接近したタイミングにおいて、前記固定電圧のA/D変換を行わせ、そのA/D変換結果と前記固定電圧の理想的なA/D変換結果である補正初期値との差分である補正値を算出し、この補正値により前記アナログ信号のA/D変換結果であるデジタル信号値を補正する制御手段とを具備することを特徴とするセンサ付無線タグを提供する。
好ましい態様において、前記制御手段は、前記A/D変換器にアナログ信号のA/D変換を行わせる際に、前記アナログ信号のA/D変換に先立って前記固定電圧のA/D変換を前記A/D変換器に行わせる。
また、好ましい態様において、センサ付無線タグは、前記補正初期値を記憶するための記憶手段を具備し、前記制御手段は、初期設定指令に応じて、前記固定電圧のA/D変換を前記A/D変換器に行わせ、そのA/D変換結果を前記補正初期値として前記記憶手段に書き込む。
この発明の第1実施形態であるセンサ付無線タグの構成を示す回路図である。 同実施形態の動作を示すタイムチャートである。 同実施形態におけるMCUが実行するメインルーチンの処理内容を示すフローチャートである。 同実施形態におけるMCUが実行するA/D変換完了割り込みルーチンの処理内容を示すフローチャートである。 同実施形態におけるMCUが実行するタイマ割り込みルーチンの処理内容を示すフローチャートである。 この発明の第2実施形態であるセンサ付無線タグの構成を示す回路図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態であるセンサ付無線タグの構成を示す回路図である。図1において、電池1の正負の電極間にはコンデンサ2が接続されている。このコンデンサ2は、急激な電源雑音を吸収するに足る必要最低限の容量を有しており、センサ付無線タグ内に収容可能な小型のコンデンサである。本実施形態では、電池1の出力電圧がタグ内の各回路に直接供給される構成となっている。
基準電圧発生回路3は、電池1から供給される電源電圧に基づき、A/D変換器9に与える基準電圧Ref+およびRef−等の各種の基準電圧を発生する回路である。オペアンプにより構成されたボルテージフォロア4は、この基準電圧発生回路3が発生する基準電圧V1=Ref+をゲイン1で増幅し、センサ5に対する電源電圧として出力する。センサ5は例えば歪ゲージである。
アンプ6は、基準電圧発生回路3からボルテージフォロア4に供給される基準電圧V1=Ref+を増幅し、固定電圧V2として出力するアンプである。図1に示す例では、アンプ6は、オペアンプ60と、抵抗61および62とにより構成されている。ここで、オペアンプ60の非反転入力端子は接地されている。抵抗61は、オペアンプ60の反転入力端子と基準電圧発生回路3との間に介挿され、抵抗62は、オペアンプ60の出力端子と反転入力端子との間に介挿されている。抵抗61および62の抵抗値をR61およびR62とした場合、アンプ6は、基準電圧V1をR62/R61のゲインで増幅し、固定電圧V2として出力する。アンプ6は、固定電圧を発生する固定電圧源として機能する。
アンプ7はセンサ5が出力するアナログ信号V3を増幅し、センサ値信号V4として出力する。アンプ7は、オペアンプ70と、抵抗71および72とにより構成されている。ここで、アンプ6と同様、アンプ7のオペアンプ70の非反転入力端子は接地されている。また、抵抗71は、オペアンプ70の反転入力端子とセンサ5の出力端子の間に介挿され、抵抗72は、オペアンプ70の出力端子と反転入力端子との間に介挿されている。抵抗71および72の抵抗値をR71およびR72とした場合、アンプ7は、センサ5が出力するアナログ信号V3をR72/R71のゲインで増幅し、センサ値信号V4として出力する。
本実施形態では、抵抗61、71、62、72の各抵抗値間にR61=R71、R62=R72の関係がある。従って、アンプ7は、アンプ6と同じゲインを有している。そして、本実施形態では、アンプ6および7のゲインを1より小さいゲインとしている。
本実施形態において、アンプ6および7のゲインを1よりも小さくしているのは、電池1からの電源電圧の変動に伴う基準電圧Ref+、Ref−の変動に起因したA/D変換の誤差を取り除くためである。ボルテージフォロア4およびアンプ6については、電池1からの電源電圧の変動によるアンプ出力変化の条件をできるだけ同じにするため、2つのオペアンプが同一パッケージにモールドされ、2つのオペアンプの電源端子が共通になっている2素子入りのオペアンプを使用するのが好ましい。アンプ7についても、可能であれば、ボルテージフォロア4、アンプ6と同一パッケージのモールドされたオペアンプを使用し、3つのオペアンプの電源端子を共通化することで電池電圧変動によるアンプの出力変化の条件を同じにする。
マルチプレクサ8は、アンプ6が出力する固定電圧V2またはアンプ7が出力するセンサ値信号V4のうち一方を選択してA/D変換器9へ出力する回路である。A/D変換器9は、マルチプレクサ8によって選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換する回路である。RF送信IC20は、A/D変換器9から出力されるデジタル信号によってキャリアを変調し、無線信号として送信する無線通信回路である。
MCU(Micro Controller Unit)10は、センサ付無線タグ内の各回路を制御する制御手段である。このMCU10は、各種のプログラムを記憶したROMと、ワークエリアとしてのRAMを内蔵している。MCU10は、ROM内のプログラムに従い、A/D変換器9にA/D変換を実行させ、RF送信IC20にA/D変換結果であるデジタル信号を送信させる制御を繰り返す。
本実施形態の特徴は、このMCU10によって行われるA/D変換の制御にある。要約すると次の通りである。
(1)初期設定指令の発生時、MCU10は、マルチプレクサ8にアンプ6が出力する固定電圧V2を選択させ、A/D変換器9にこの固定電圧V2のA/D変換を行わせ、A/D変換結果であるデジタル信号値DV2を補正初期値として内蔵のRAMに書き込む。
(2)初期設定完了後は、周期的に2種類のA/D変換、すなわち、アンプ6が出力する固定電圧V2のA/D変換とアンプ7が出力するセンサ値信号V4のA/D変換とを繰り返す。そして、固定電圧V2のA/D変換結果とRAM内の補正初期値の差分を補正値とし、この補正値によりセンサ値信号V4のA/D変換結果を補正し、補正されたA/D変換結果をRF送信IC20により送信する。
図2はセンサ値信号V4のA/D変換結果であるデジタル信号値DV4と、固定電圧V2のA/D変換結果であるデジタル信号値DV2と、電池1の出力電圧VBの時間的変化を例示するタイムチャートである。
図2において、IC_ONはMCU10がデジタル信号の送信を行わせるためにRF送信IC20の電源をONにするタイミング、IC_OFFはMCU10がデジタル信号の送信を終えたRF送信IC20の電源をOFFにするタイミングを示している。本実施形態では、RF送信IC20が送信動作を行うときに最も大きな消費電流が発生する。このため、電池1の出力電圧VBは、IC_ONのタイミングにおいて大きく低下し、IC_OFFのタイミングにおいて大きく上昇する。
このように電源電圧が変動すると、この電源電圧の変動のタイミングにおいて、A/D変換器9のA/D変換結果に誤差が発生する。この場合、固定電圧V2のA/D変換のタイミングとセンサ値信号V4のA/D変換のタイミングが時間軸上において接近していると、センサ値信号V4のA/D変換結果であるデジタル信号値DV4には、固定電圧V2のA/D変換結果であるデジタル信号値DV2に発生する誤差に近い誤差が発生する。
本実施形態では、この点を利用し、センサ値信号V4のA/D変換結果であるデジタル信号値DV4の補正を行う。例えばIC_OFFのタイミングにおいて、電源電圧VBが上昇し、固定電圧V2のA/D変換結果であるデジタル信号値DV2が補正初期値よりも増加すると、補正初期値−DV2を補正値(この場合、負の値)とし、この補正値をセンサ値信号V4のA/D変換結果であるデジタル信号値DV4に加えることによりデジタル信号値DV4を補正する。また、IC_ONのタイミングにおいて、電源電圧VBが低下し、固定電圧V2のA/D変換結果であるデジタル信号値DV2が補正初期値よりも減少すると、補正初期値−DV2を補正値(この場合、正の値)とし、この補正値をセンサ値信号V4のA/D変換結果であるデジタル信号値DV4に加えることによりデジタル信号値DV4を補正する。
本実施形態によれば、このような補正動作が行われるため、電池1がタグ内の各回路に直結された構成においても、センサ5によって得られるアナログ信号を精度よくデジタル信号に変換し、その結果の無線送信を行うことができる。
次にこのようなA/D変換の制御を実現するための具体的なプログラム例を説明する。図3〜図5は本実施形態におけるMCU10が実行する各種のルーチンの処理内容を示すフローチャートである。本実施形態において、MCU10は、初期設定指令が与えられることにより図3に示すメインルーチンの実行を開始する。ここで、初期設定指令は、例えばセンサ付無線タグに設けられた電源スイッチ(図示略)がONになったとき、あるいはセンサ付無線タグに対して外部から何等かの起動指令が与えられた場合に発生される指令である。
MCU10は、メインルーチンの実行を開始すると、まず、イニシャル処理を実行する(SA1)。このイニシャル処理では、内蔵のRAM内に設定された制御用のフラグ、カウンタ、レジスタ類の初期設定を行う。次にA/D変換の制御の初期化を要求するA/D_ini_Flagに“1”を書き込む(SA2)。次にマルチプレクサ8にアンプ6が出力する固定電圧V2を選択させ、A/D変換器9にこの固定電圧V2のA/D変換を開始させる(SA3)。そして、A/D_ini_Flagが“0”になったか否かを判断し(SA4)、判断結果が「YES」になるまで同判断を繰り返す。
A/D変換器9は、MCU10から指示されたA/D変換を完了すると、A/D変換完了割り込み信号をMCU10に対して出力する。これによりMCU10は、図4に示すA/D変換完了割り込みルーチンを実行する。まず、MCU10は、A/D変換器9からA/D変換結果であるデジタル信号値を取得する(SA24)。次にA/D_ini_Flagが“0”か否か判断する(SA25)。この場合、メインルーチンのSA2においてA/D_ini_Flagが“1”に設定された後であるので、判断結果は「NO」となり、A/D変換器9から取得したデジタル信号値(この場合、固定電圧V2のA/D変換結果)を補正初期値として内蔵のRAMに書き込む(SA33)。次にMCU10は、A/D変換の制御の初期設定が終了したことを示す“0”をA/D_ini_Flagに書き込み(SA34)、A/D変換完了割り込みルーチンを終了する。
A/D変換完了割り込みルーチンが終了すると、MCU10は、メインルーチンの処理に復帰する。この場合、A/D変換完了割り込みルーチンのSA34においてA/D_ini_Flagが“0”に設定された後であるので、メインルーチンのSA5に進み、タイマ割り込み信号の発生間隔であるタイマ周期の設定を行うとともに、MCU10のタイマ割り込みを許可する。次にA/D変換結果の送信を要求するRF_TX_Flagが“1”になったか否かを判断し(SA6)、判断結果が「YES」になるまで同判断を繰り返す。
メインルーチンのSA5が実行されると、以後、設定されたタイマ周期の計時が完了する都度、タイマ割り込み信号が発生し、これによりMCU10は図5に示すタイマ割り込みルーチンを実行する。
まず、MCU10は、A/D_Counterを1だけインクリメントする(SA18)。次にMCU10はA/D_Counterの内容が設定されたA/D変換周期に到達したか否かを判断し(SA19)、この判断結果が「NO」である場合はタイマ割り込みルーチンを終了する。
A/D_Counterの内容がA/D変換周期よりも小さい間、MCU10は、タイマ割り込み信号が発生する都度、以上のような処理を繰り返す。
そして、タイマ割り込みルーチンの実行時、A/D_Counterの内容がA/D変換周期に到達して、SA19の判断結果が「YES」になると、MCU10は、A/D変換結果の補正に用いる補正値の算出が未了であることを示すA/D補正Flagに“1”を書き込む(SA20)。次いでセンサ値信号のA/D変換が未了であることを示すA/D_Flagに“1”を書き込む(SA21)。次にマルチプレクサ8にアンプ6が出力する固定電圧V2を選択させ、A/D変換器9にA/D変換の開始を指示する(SA22)。次にA/D_Counterを0に初期化し(SA23)、タイマ割り込みルーチンを終了する。
A/D変換器9は、MCU10から指示されたA/D変換を完了すると、A/D変換完了割り込み信号をMCU10に対して出力する。これによりMCU10は、A/D変換完了割り込みルーチンを実行する。
この場合もMCU10は、A/D変換器9からA/D変換結果であるデジタル信号値(この場合、固定電圧のA/D変換結果)を取得する(SA24)。次に、A/D_ini_Flagが“0”になっているか否か判断する(SA25)。この場合、A/D変換完了割り込みルーチンのSA34においてA/D_ini_Flagが“0”に設定された後であるので、判断結果は「YES」となる。そこで、A/D補正Flagが“0”か否かを判断する(SA26)。この場合、タイマ割り込みルーチンのSA20においてA/D補正Flagが“1”に設定された後であるので、判断結果は「NO」となる。そこで、SA24においてA/D変換器9から取得したデジタル信号値(この場合、固定電圧V2のA/D変換結果)から内蔵のRAMに記憶された補正初期値を減算し、その減算結果を補正値とする(SA35)。次にこの補正値を内蔵のRAMに格納する(SA36)。次に、補正値の算出が終わったため、A/D補正Flagを“0”とする(SA37)。
次にマルチプレクサ8にアンプ7が出力するセンサ値信号V4を選択させ、A/D変換器9にA/D変換の開始を指示し(SA38)、A/D変換完了割り込みルーチンを終了する。
その後、A/D変換器9がMCU10から指示されたセンサ値信号のA/D変換を完了し、MCU10がA/D変換完了割り込みルーチンを実行すると、MCU10は、センサ値信号V4のA/D変換結果であるデジタル信号値DV4をA/D変換器9から取得する(SA24)。次に、A/D_ini_Flagが“0”であることからSA25を介してSA26に進み、A/D補正Flagが“0”になっていることからSA26の判断結果が「YES」となる。
そこで、MCU10は、SA24においてA/D変換器9から取得したセンサ値信号V4のデジタル信号値DV4にRAM内の補正値(すなわち、直前に実行したA/D変換完了割り込みルーチンのSA36において格納した補正値)を加算することにより、センサ値信号のデジタル信号値DV4を補正し、補正後のデジタル信号値DV4をRAMに格納する(SA27)。
次に、センサ値信号V4のA/D変換が終わっているため、A/D_Flagを“0”とする(SA28)。次にセンサ値信号のA/D変換回数を示すA/D_Countを1だけインクリメントする(SA29)。
次にA/D_Countの内容が所定のA/D変換回数に達したか否かを判断し(SA30)、この判断結果が「NO」の場合はA/D変換完了割り込みルーチンを終了する。
以後、タイマ割り込みルーチンが起動され、SA19の判断結果が「YES」になる都度(すなわち、A/D変換周期が経過する都度)、固定電圧のA/D変換(SA22)、補正値の算出およびRAMへの格納(SA35、SA36)、センサ値信号V4のA/D変換(SA38)、センサ値信号のデジタル信号値の補正および補正後のデジタル信号値のRAMへの格納(SA27)が行われるとともに、A/D_Countがインクリメントされる(SA29)、という動作が繰り返される。
そして、A/D変換完了割り込みルーチンの実行時、A/D_Countの内容が所定のA/D変換回数に達すると、SA30の判断結果が「YES」となる。そこで、MCU10は、デジタル信号値の送信を要求するRF_TX_Flagを“1”とする(SA31)。次にA/D_Countを0に初期化する(SA32)。そして、A/D変換完了割り込みルーチンを終了する。
A/D変換完了割り込みルーチンが終了すると、MCU10はメインルーチンの処理、具体的にはSA6に復帰する。この場合、RF_TX_Flagが“1”であるのでSA6の判断結果が「YES」になる。そこで、MCU10は、RF_TX_Flagを“0”とする(SA7)。次にMCU10はRAM内の補正後のセンサ値信号のデジタル信号値を含む無線送信フレームを作成する(SA8)。次にMCU10は、A/D_Flagが“0”か否かを判断し(SA9)、判断結果が「NO」である間は同判断を繰り返す。そして、A/D_Flagが“0”であり、SA9の判断結果が「YES」である場合はSA10に進み、RF送信IC20の電源をONにする。
ここで、A/D_Flagは、タイマ割り込みルーチンのSA21において“1”とされ、A/D変換完了割り込みルーチンのSA28において“0”とされる。従って、固定電圧のA/D変換が開始され(SA22)、センサ値信号のA/D変換およびA/D変換結果の補正が行われ、補正後のデジタル信号値がRAMに格納される(SA27)までの間、A/D_Flagは“1”を維持する。従って、このA/D_Flagが“1”である期間内にメインルーチンのSA6が「YES」となった場合には、センサ値信号のA/D変換およびA/D変換結果の補正が終了し、補正後のデジタル信号値がRAMに格納されてA/D_Flagが“0”となるまでの間、RF送信IC20の電源ON(SA10)は延期されることとなる。
RF送信IC20の電源投入(SA10)を行うと、MCU10は、無線送信フレームの内容を何回かに分けてRF送信IC20の送信レジスタに書き込む制御を行う。具体的には、まず、送信レジスタへの書き込み回数が規定値に達したか否かを判断する(SA11)。この判断結果が「NO」である場合、RF送信IC20の送信レジスタが書き込み可能な状態であるか否かを判断し(SA15)、判断結果が「NO」である間は同判断を繰り返す。SA15の判断結果が「YES」になると、無線送信フレームの内容を一定量だけ送信レジスタに書き込む(SA16)。次に送信レジスタへの書き込み回数を1だけインクリメントし(SA17)、SA11に戻る。以下、同様にSA11、SA15、SA16、SA17を繰り返す。
そして、送信レジスタへの書き込み回数が規定値となってSA11の判断結果が「YES」になると、送信レジスタへの書き込み回数を0に初期化する(SA12)。次にA/D_Flagが“0”か否かを判断し(SA13)、判断結果が「NO」である間は同判断を繰り返す。そして、A/D_Flagが“0”であり、SA13の判断結果が「YES」である場合はSA14に進み、RF送信IC20の電源をOFFにする。
従って、A/D_Flagは“1”である期間内にメインルーチンのSA11が「YES」となった場合には、センサ値信号のA/D変換およびA/D変換結果の補正が終了し、補正後のデジタル信号値がRAMに格納されてA/D_Flagが“0”となるまでの間、RF送信IC20の電源OFF(SA14)は延期されることとなる。
RF送信IC20の電源をOFFにすると(SA14)、MCU10の処理は、SA6に戻り、再び送信対象である補正後のセンサ値信号のデジタル信号がRAMに格納され、RF_TX_Flagが“1”になるまで待機する。そして、RF_TX_Flagが“1”になると、以上説明したSA8〜SA17の処理が繰り返される。
以上のように、本実施形態によれば、センサ値信号のA/D変換に先立って固定電圧のA/D変換が行われ、その固定電圧のA/D変換結果に基づいてA/D変換の誤差を補正するための補正値が算出され、その補正値によりセンサ値信号のA/D変換結果であるデジタル信号値が補正される。従って、センサ付無線タグ内の各回路に電池が直結された構成において、センサ値信号のA/D変換の精度を改善することができる。
この効果について具体例を挙げて説明する。本実施形態において、固定電圧V2のA/D変換終了後、マルチプレクサ8を切り換え、センサ値信号V4のA/D変換を開始するまでの所要時間は数μSである。電池1に並列接続されたコンデンサ2の容量を数10μFとした場合、電池1の内部抵抗を1Ω以下とすれば、電池1の内部抵抗とコンデンサ2の容量とにより定まる時定数の3倍の値を上記所要時間以下とすることができる。そして、RF送信IC20の最大消費電流を20mAとすると、電池1の内部抵抗が1Ωである場合にRF送信IC20の消費電流によって発生する電源電圧の低下は20mVになる。この値は一般的なシリーズレギュレータの出力安定度と同等の値である。このように本実施形態では、固定電圧V2のA/D変換完了後からセンサ値信号のA/D変換を開始するまでの数μSの間に電源電圧が急激に変化することがないので、レギュレータを使用した場合と同等のA/D変換精度を期待することができる。
<第2実施形態>
図6はこの発明の第2実施形態であるセンサ付無線タグの構成を示す回路図である。このセンサ付無線タグでは、上記第1実施形態におけるアンプ6、7がアンプ6A、7Aに置き換えられている。
アンプ6Aは、電圧V1をゲイン1で増幅するボルテージフォロアを構成するオペアンプ60と、ボルテージフォロアの出力電圧を分圧し、固定電圧V2として出力する分圧抵抗63および64とにより構成されている。
また、アンプ7Aは、センサ5の出力信号V3をゲイン1で増幅するボルテージフォロアを構成するオペアンプ70と、ボルテージフォロアの出力電圧を分圧し、センサ値信号V4として出力する分圧抵抗73および74とにより構成されている。
他の構成は上記第1実施形態と同様である。
本実施形態においても上記第1実施形態と同様な効果が得られる。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1および第2実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記各実施形態では、デジタル信号値DV4の補正をセンサ付無線タグのMCU10が行ったが、センサ付無線タグから無線送信フレームを受信するデータ収集装置がこの補正を行うようにしてもよい。具体的には、センサ付無線タグのMCU10は、補正初期値が得られたときに、その補正初期値をデータ収集装置に送信する。そして、以後、センサ付無線タグのMCU10は、固定電圧V2のA/D変換結果であるデジタル信号値DV2とセンサ値信号V4のA/D変換結果であるデジタル信号値DV4の両方をデータ収集装置に無線送信する。データ収集装置では、受信したデジタル信号値DV2と補正初期値から補正値を算出し、受信したデジタル信号値DV2をこの補正値により補正するのである。この態様によれば、センサ付無線タグおよびデータ収集装置間の通信量は増えるが、上記実施形態と同様、センサ値信号V4のA/D変換の精度を高めることができる。
(2)上記各実施形態では、固定電圧V2のA/D変換を行ってからセンサ値信号V4のA/D変換を行ったが、両A/D変換の順序を逆にしてもよい。すなわち、センサ値信号V4のA/D変換を行ってデジタル信号値DV4を求め、次に固定電圧V2のA/D変換を行って補正値を求め、この補正値によりデジタル信号値DV4を補正するのである。この態様においても、上記実施形態と同様、センサ値信号V4のA/D変換の精度を高めることができる。
(3)上記各実施形態において、固定電圧V2のA/D変換を行って算出した補正値が大きな値になった場合、その時点において大きな電源電圧変動が発生していると考えられる。そこで、補正値が極端に大きくなった場合には、その後のセンサ値信号V4のA/D変換を行わず、直前に得られた補正後のデジタル信号値DV4をデータ収集装置に無線送信するようにしてもよい。
1…電池、2…コンデンサ、3…基準電圧発生回路、4…ボルテージフォロア、5…センサ、6,7,6A,7A…アンプ、8…マルチプレクサ、9…A/D変換器、10…MCU、20…RF送信IC。

Claims (3)

  1. 内蔵の電池から電力の供給を受け、センサにより得られるアナログ信号を増幅するアンプと、
    前記アンプの出力信号のA/D変換を行うA/D変換器と、
    前記電池から電力の供給を受け、前記A/D変換の結果であるデジタル信号値を無線送信する無線通信回路と、
    前記電池の出力電圧に基づき、固定電圧を発生する固定電圧源と、
    前記A/D変換器に前記アンプの出力信号のA/D変換を行わせるのと接近したタイミングにおいて、前記固定電圧のA/D変換を行わせ、そのA/D変換結果と前記固定電圧の理想的なA/D変換結果である補正初期値との差分である補正値を算出し、この補正値により前記アンプの出力信号のA/D変換結果であるデジタル信号値を補正する制御手段と
    を具備することを特徴とするセンサ付無線タグ。
  2. 前記制御手段は、前記A/D変換器にA/D変換を行わせる際に、前記アンプの出力信号のA/D変換に先立って前記固定電圧のA/D変換を前記A/D変換器に行わせることを特徴とする請求項1に記載のセンサ付無線タグ。
  3. 前記補正初期値を記憶するための記憶手段を具備し、
    前記制御手段は、初期設定指令に応じて、前記固定電圧のA/D変換を前記A/D変換器に行わせ、そのA/D変換結果を前記補正初期値として前記記憶手段に書き込むことを特徴とする請求項1または2に記載のセンサ付無線タグ。
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