JP6078329B2 - 熱交換器及び蒸気発生器 - Google Patents
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即ち、本発明に係る熱交換器は、同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されて、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管にそれぞれ当接する振止部材と、を備え、前記振止部材が、所定の温度以上となった際に前記伝熱管群の積層方向である面外方向に変形する熱変形材料から形成されており、前記熱変形材料は、線膨張係数が互いに異なる第一金属及び第二金属を前記面外方向に積層させてなるバイメタル材であって、前記振止部材は、複数のバイメタル材を該振止部材の延在方向に順次接続してなることを特徴とする。
また、本発明に係る熱交換器は、同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されて、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管にそれぞれ当接する振止部材と、を備え、前記振止部材が、所定の温度以上となった際に前記伝熱管群の積層方向である面外方向に変形する熱変形材料から形成されており、前記熱変形材料は、前記振止部材の延在方向に延びる第一金属の前記面外方向を向く表面に、複数の第二金属を前記振止部材の延在方向に間隔をあけて溶接配置した溶接材であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る熱交換器は、同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されて、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管にそれぞれ当接する振止部材と、を備え、前記振止部材が、所定の温度以上となった際に前記伝熱管群の積層方向である面外方向に変形する熱変形材料から形成されており、前記熱変形材料は、振止部材の延在方向に延びる金属の前記面外方向を向く表面に、複数の焼入れ部を前記振止部材の延在方向に間隔をあけて形成した焼入れ材であることを特徴とする。
また、バイメタル材が第一金属と第二金属との線膨張係数の違いに基づいて面外方向に変形することで、振止部材が当接する伝熱管群に対して面外方向への押圧力を作用させることができる。
さらに、溶接材が、第一金属と第二金属との線膨張係数の違いに基づいて面外方向に変形することで、振止部材が当接する伝熱管群に対して面外方向への押圧力を作用させることができる。
また、焼入れ部の内部組織は焼入れ前の金属組織と異なるものとなるため、焼入れ前後で線膨張係数は変化する。このような焼入れ部が金属の表面に形成されることで、振止部材が所定の温度以上になると、該振止部材が面外方向に変形する。これによって、振止部材が当接する伝熱管群に対して面外方向への押圧力を作用させることができる。
このような特徴の蒸気発生器によれば、上記同様、振止部材から伝熱管群に対して面外方向に向かっての押圧力を作用させることができる。
図1に示す蒸気発生器1は、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)に用いられる。加圧水型原子炉は、原子炉冷却材及び中性子減速材として軽水を使用しており、この軽水を一次冷却材として用いる。加圧水型原子炉は、一次冷却材を、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水として、蒸気発生器1に送る。
熱交換器本体21は、複数の伝熱管群23を積層させることによって構成されている。この複数の伝熱管群23は、同一平面上(本実施形態では上下方向を含む平面上)に並設された複数の伝熱管24から構成されている。
この振止部材30は、詳しくは図4に示すように、矩形断面の棒状部材をV字状に形成した振止部材本体31と、該振止部材本体31の両端部に設けられた固定部60とを有している。
なお、振止部材30は、図2に示すように、大きいV字形状のものの内側に小さいV字形状のものが配置されて対をなしている。
したがって、振止部材本体31を面外方向から見た場合には、該振止部材本体31の延在方向に向かうに従って第一金属34と第二金属35とが交互に現れる。
これによって冷却された一次冷却水は、出室72から加圧水型原子炉に戻される。一方、高圧高温の一次冷却水と熱交換した二次冷却水は、胴部2内を上昇し、気水分離器9で蒸気と熱水とに分離される。そして、分離された蒸気は、湿分分離器10で湿分を除去されてからタービンに送られる。
したがって、振止部材30が当接する面外方向両側の伝熱管群23に対して確実に面外方向への押圧力を作用させることができる。これにより、より一層、伝熱管群23の耐振性を向上させることができる。
第二実施形態の振止部材30における振止部材本体31は、熱変形材料32である溶接材42によって形成されている。即ち、図6に示すように第二実施形態における振止部材本体31は、第一金属43と、該第一金属43の表面に溶接配置された第二金属44を有する溶接材42から構成されている。
第二金属44は、例えばインコネルからなり、第一金属43の一対の主面の表面に振止部材本体31の延在方向に間隔をあけて複数配置されている。この第二金属44は、第一金属43の幅方向両側にわたって延在するように配置されている。
さらに本実施形態では、第一金属43の一方側の主面に形成された複数の第二金属44と、第一金属43の他方側の主面に形成された複数の第二金属44とのピッチは、互いに半ピッチずれたものとされている。
また、第一金属43及び第二金属44の種類は、SUSとインコネルとの組み合わせに限定されず、線膨張係数の異なる金属ならば他の組み合わせであってもよい。
なお、第一金属43の主面に凹部を形成せずに、平坦状の主面に直接的に第二金属44を肉盛溶接してもよい。
これによって第一実施形態同様、振止部材30の変形によって該振止部材30が当接する伝熱管群23に対して面外方向への押圧力を作用させることができる。これによって、伝熱管群23の拘束力を増強させ、耐振性を向上させることができる。
第三実施形態の振止部材30における振止部材本体31は、熱変形材料32である焼入れ材52によって形成されている。即ち、図7に示すように第三実施形態における振止部材本体31は、金属53と、該金属53の表面に形成された焼入れ部54を有する焼入れ材52から構成されている。
このような焼入れ材52は、振止部材本体31を構成する例えばSUS等の金属53に対して、その延在方向に間隔をあけて高周波焼入れを複数施すことによって形成される。
第四実施形態の振止部材30における振止部材本体31は、例えば鋼材等の磁性材料57からなり、その表面が磁化している点で第一実施形態と相違する。
また、一の振止部材本体31では、その延在方向(図8の上下方向)に向かうにしがって、S極とN極との異なる磁極が交互に現れるように磁化されていることが好ましい。
これによっても上記同様、磁性体58同士に磁力による引力が作用することで、伝熱管群23に対して面外方向に向かっての押圧力を作用させることができる。したがって、耐振性の向上を図ることが可能となる。
例えば実施形態では、全ての振止部材30の振止部材本体31が熱変形材料32から構成されている例について説明したが、これに限定されることはなく、複数の振止部材30のうちの一部が熱変形材料32から構成されていてもよい。
同様に、全ての振止部材30が磁化している必要はなく、複数の振止部材30のうちの一部が磁化している構成であってもよい。
また、蒸気発生器に用いられる熱交換器20のみならず、他の用途の熱交換器20の伝熱管群23の間に振止部材30を配置して耐振性を向上させてもよい。
2 胴部
3 管群外筒
4 管板
6 管支持板
7 水室
8 隔壁
9 気水分離器
10 湿分分離器
11 給水管
12 蒸気排出口
13 給水路
20 熱交換器
21 熱交換器本体
23 伝熱管群
24 伝熱管
24L 直線部
24U 曲がり部
25 Uベンド部
30 振止部材
31 振止部材本体
32 熱変形材料
33 バイメタル材
34 第一金属
35 第二金属
42 溶接材
43 第一金属
44 第二金属
52 焼入れ材
53 金属
54 焼入れ部
57 磁性材料
58 磁性体
60 固定部
61 保持部材
62 ブリッジ
71 入室
72 出室
711 入口ノズル
721 出口ノズル
Claims (5)
- 同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、
隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されて、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管にそれぞれ当接する振止部材と、を備え、
前記振止部材が、所定の温度以上となった際に前記伝熱管群の積層方向である面外方向に変形する熱変形材料から形成されており、
前記熱変形材料は、線膨張係数が互いに異なる第一金属及び第二金属を前記面外方向に積層させてなるバイメタル材であって、
前記振止部材は、複数のバイメタル材を該振止部材の延在方向に順次接続してなることを特徴とする熱交換器。 - 同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、
隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されて、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管にそれぞれ当接する振止部材と、を備え、
前記振止部材が、所定の温度以上となった際に前記伝熱管群の積層方向である面外方向に変形する熱変形材料から形成されており、
前記熱変形材料は、前記振止部材の延在方向に延びる第一金属の前記面外方向を向く表面に、複数の第二金属を前記振止部材の延在方向に間隔をあけて溶接配置した溶接材であることを特徴とする熱交換器。 - 同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、
隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されて、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管にそれぞれ当接する振止部材と、を備え、
前記振止部材が、所定の温度以上となった際に前記伝熱管群の積層方向である面外方向に変形する熱変形材料から形成されており、
前記熱変形材料は、振止部材の延在方向に延びる金属の前記面外方向を向く表面に、複数の焼入れ部を前記振止部材の延在方向に間隔をあけて形成した焼入れ材であることを特徴とする熱交換器。 - 前記熱変形材料は、前記振止部材の延在方向に向かうにしたがって前記面外方向の一方側と他方側とに交互にまがるように変形することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の熱交換器。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の熱交換器を備えることを特徴とする蒸気発生器。
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