JP6076082B2 - 立体画像補正装置及びそのプログラム - Google Patents
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Description
また、表示素子923は、撮像板913により撮影された要素画像925を表示することとして説明したが、計算機(不図示)で生成された像を表示してもよい。
この表示奥行き範囲は、立体映像を再生する際、奥行き方向で立体像が表示される範囲、つまり、立体像の奥行き距離を示す。
ここで、表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超えて、立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、要素画像群は、以下の手順で補正される。
この表示奥行き時間変化は、立体映像を再生する際、どの程度、立体像の位置が奥行き方向で変化するかを示す。
ここで、表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超えて、立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、遅延要素画像群は、以下の手順で補正される。
本願第1発明に係る立体画像補正装置において、奥行き時間変化のみを補正することとしてもよい(本願第3発明)。
本願第1,6発明によれば、立体画像補正装置は、立体像の奥行き(奥行き範囲及び奥行き時間変化)を観察者にとって適切な範囲内に補正するため、過度に眼の近い位置で立体像が表示されることや、奥行き方向で立体像の位置が頻繁に変化することがなく、眼精疲労を抑制することができる。
本願第3発明によれば、立体画像補正装置は、立体像の奥行き(奥行き時間変化)を観察者にとって適切な範囲内に補正するため、奥行き方向で立体像の位置が頻繁に変化することがなく、眼精疲労を抑制することができる。
本願第5発明によれば、個々の観察者にとって最適な奥行き時間変化内で立体映像を再生できると共に、この立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、観察者に警告することができる。
[立体画像補正装置の構成]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る立体画像補正装置1の構成について、説明する。
立体画像補正装置1は、立体画像表示装置200においてIP方式により立体像を表示する際に、立体画像撮影装置100で撮影された要素画像群の奥行き範囲を補正するものである。
なお、立体画像補正装置1に入力される要素画像群は、実際の被写体を撮影した映像信号である必要はなく、コンピュータグラフィックス等、計算機(不図示)によって、立体画像撮影装置100を模式的に再現して生成されたものであっても構わない。
基準奥行き範囲情報は、予め設定された、観察者にとって適切な奥行き範囲(基準奥行き範囲)を示す情報である。本実施形態では、基準奥行き範囲は、全ての観察者に共通する奥行き範囲(共通奥行き範囲)であることとする。
具体的には、要素画像群生成情報は、立体画像撮影装置100の要素レンズ群から撮像板の撮影面までの距離(要素レンズの焦点距離)、要素レンズ群を構成する要素レンズの中心間隔(ピッチ)、撮像板で撮影される被写体の要素画像の大きさ、及び、要素レンズの配置位置を含んでいる。
この表示装置情報は、立体画像表示装置200が備える要素レンズの特性及び配置を示す情報である。
具体的には、表示装置情報は、立体画像表示装置200の要素レンズ群から表示素子の表示面までの距離(要素レンズの焦点距離)、要素レンズ群を構成する要素レンズの中心間隔(ピッチ)、表示素子で表示される被写体の要素画像の大きさ、及び、要素レンズの配置位置を含んでいる。
具体的には、標準表示装置情報は、標準的な表示装置の要素レンズ群から表示素子の表示面までの距離(要素レンズの焦点距離)、要素レンズ群を構成する要素レンズの中心間隔(ピッチ)、表示素子で表示される被写体の要素画像の大きさ、及び、要素レンズの配置位置を含んでいる。
参考文献:J.Arai, M.Okui, M.Kobayashi, and F.Okano:"Geometrical effects of positional errors in integral photography", J. Opt. Soc. Am. A,Vol. 21,pp.951-958,2004
表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超える場合、奥行き範囲判定手段13は、要素画像群を補正する旨の指令信号を生成する。
一方、表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超えない場合、奥行き範囲判定手段13は、要素画像群を補正しない旨の指令信号を生成する。
要素画像群を補正する旨の指令信号が入力された場合、立体画像処理手段20は、要素画像群を補正する。
一方、要素画像群を補正しない旨の指令信号が入力された場合、立体画像処理手段20は、奥行き範囲を補正せず、そのまま立体画像表示装置200に出力する。
すなわち、平面光強度分布算出手段30は、一平面で構成される要素画像群から、複数の距離平面によって異なる光強度分布を生成することで、要素画像群を立体像として表示した際の光強度分布に相当する空間(立体像空間)を再現させる。
この平面光強度分布算出手段30は、予め定めた複数の距離平面における光強度分布を算出し、体積光強度分布として、体積光強度分布記憶手段40に書き込んだ後、体積光強度分布を生成した旨を、奥行き範囲補正手段50に通知する。
図3に示すように、平面光強度分布算出手段30は、要素画像群Gの画像面に対して、立体画像表示装置200における要素レンズ群と表示面までの距離drと同じ距離だけ仮想的に離間して配置した仮想要素レンズ群Vを介して、波動光学演算を行うことで、任意の距離L1,L2,…,Ln毎の光強度分布t1,t2,…,tnを求める。
すなわち、平面光強度分布算出手段30が算出する光強度分布(体積光強度分布)は、奥行き方向であるz方向においては、仮想要素レンズ群Vに最も近い距離L1から、仮想要素レンズ群Vから最も遠い距離Lnの範囲に生成され、xy方向においては、仮想要素レンズ群Vから最も遠い距離Lnにおいて要素画像群Gの光波が拡がる範囲、すなわち、要素画像群Gの大きさよりも上下左右にそれぞれwn/2分だけ大きい範囲に生成される。
図3で説明した光強度分布(体積光強度分布)を生成するため、平面光強度分布算出手段30は、分割手段31と、要素画像変換手段33と、結合手段35と、を備える。
この分割手段31は、分割した要素画像毎の光波を、要素画像変換手段33に出力する。
この光波算出手段33aは、要素画像毎の光波(Ri,m(xo,m,yo,m))を、位相シフト手段33bに出力する。
この光波算出手段33cは、距離平面Tに到達する要素画像毎の光波(Rd,m(xd,m,yd,m))を、結合手段35に出力する。
より具体的には、結合手段35は、要素画像毎の光波(Rd,m(xd,m,yd,m))を、要素画像の数(ここでは、−M≦m≦Mの〔2M+1〕個とする)だけ、以下の式(7)により加算する。
そして、結合手段35は、以下の式(8)により、式(7)で算出した予め定めた距離平面Tに到達する光波を2乗することで、距離平面Tにおける光強度分布(平面光強度分布)t(xp,m,yp,m)を算出する。
図6では、x軸を水平方向とし、y軸を垂直方向とし、z軸を奥行き方向とする。そして、円筒体及び三角錐体の2物体を被写体とし、これら円筒体及び三角錐体の底面をz軸に向けて撮影した場合を考える。この場合、平面光強度分布tにおいて、光強度がゼロを超える光強度分布範囲は、z軸から見た円筒体の立体像及び三角錐体の立体像を表すことになる。
以上説明した平面光強度分布算出手段30は、仮想要素レンズ群からの距離を順次設定し直して、図3で説明したように、複数の距離平面に対応する平面光強度分布を算出する。すなわち、平面光強度分布算出手段30は、図3に示すように、仮想要素レンズ群Vからの距離L1,L2,…,Lnに対応する光強度分布t1,t2,…,tnを算出する。
この平面光強度分布算出手段30で生成された光強度分布t1,t2,…,tnは、図7に示すように、距離毎に配列されることで、空間上における体積光強度分布として表すことができる。
図2に戻って、立体画像処理手段20の構成について、説明を続ける。
なお、図8(a)では補正前の立体像空間の座標軸をxr,yr,zrと図示し、図8(b)では補正後の立体像空間の座標軸をxc,yc,zcと図示した。
すなわち、要素画像逆変換手段61は、図5で説明した要素画像の画像領域krに対応する仮想要素レンズVLを介して拡がりを持った距離平面毎の光強度分布を、要素画像群を構成する画像面に逆変換することで、画像領域krに相当する要素画像を生成する。なお、平面光強度分布算出手段30においては、距離L1,L2,…,Lnは予め定めたものであったが、要素画像逆変換手段61では、補正後の体積光強度分布において、光強度が割り当てられた距離(z座標)における平面(xy平面)が、逆変換を行うために対象とする距離平面となる。
ここで、要素画像逆変換手段61は、光波算出手段61aと、位相シフト手段61bと、光波算出手段61cと、加算手段61dと、を備える。
すなわち、光波算出手段61aは、ある距離平面における要素画像分の光波(Rp(xp,yp))から、距離Lだけ離間した仮想要素レンズ群に到達する光波(Ro(xo,yo))を、以下の式(12)により、フレネル近似を用いて計算する。
なお、要素画像分の光波(Rp(xp,yp))は、体積光強度分布記憶手段40に記憶されている体積光強度分布の光強度を1/2乗したものである(前記式(8)の逆演算)。
この光波算出手段61aは、算出した距離平面毎の仮想要素レンズ群に到達する光波(Ro(xo,yo))を、位相シフト手段61bに出力する。
この位相シフト手段61bは、距離平面毎の光波(Ri(xo,yo))を、光波算出手段61cに出力する。
この光波算出手段61cは、算出した距離平面に対応した要素画像の光波(g′s,m(xs,m,ys,m))を、加算手段61dに出力する。
この加算手段61dは、要素画像の光波(gs,m(xs,m,ys,m))を、連結手段63に出力する。
この連結手段63は、個々の要素画像の光波である画素毎の強度の値を画素値とし、要素画像分連結することで、補正後の要素画像群(補正要素画像群)を生成する。
この立体画像補正装置1は、一般的なコンピュータを前記した各手段として機能させるプログラム(立体画像補正プログラム)により動作させることができる。
また、要素光学系群は、要素レンズが配列されたレンズアレイとして説明したが、微小なピンホールが配列された開口アレイ(空間フィルタ)であってもよい。
また、立体画像補正装置1は、第2実施形態(図15)で説明するステップS2,S4〜S11を実行する動作を行うため、説明を省略する。
[立体画像補正装置の構成]
図11を参照して、本発明の第2実施形態に係る立体画像補正装置1Bについて、第1実施形態と異なる点を説明する(適宜図2参照)。
立体画像補正装置1Bは、奥行き範囲に加え、奥行き時間変化も補正する点が、第1実施形態と異なる。このため、立体画像補正装置1Bは、表示状態算出手段10Bと、立体画像処理手段20Bと、遅延手段70とを備える。
基準奥行き時間変化情報は、予め設定された、観察者にとって適切な奥行き時間変化(基準奥行き時間変化)を示す情報である。本実施形態では、基準奥行き時間変化情報は、全ての観察者に共通する奥行き時間変化(共通奥行き時間変化)であることとする。
遅延手段70は、立体画像撮影装置100から要素画像群が入力され、入力された要素画像群を遅延時間だけ遅延させて、遅延要素画像群を出力するものである。この遅延手段70は、例えば、要素画像群を記憶するフレームメモリ(不図示)と、このフレームメモリを制御する制御手段(不図示)とで構成される。
なお、遅延時間Δは、例えば、微少時間を示すような、任意の値で予め設定される。
この表示奥行き時間変化は、遅延時間Δ(微小時間)における奥行きの変化を示す情報である。
表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超える場合、奥行き時間変化判定手段17は、遅延要素画像群を補正する旨の指令信号を生成する。
一方、表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超えない場合、奥行き時間変化判定手段17は、遅延要素画像群を補正しない旨の指令信号を生成する。
奥行き時間変化判定手段17で生成された指令信号は、標準奥行き時間変化情報と、基準奥行き時間変化情報と共に、立体画像処理手段20Bに出力される。
なお、図12では、時刻T1の要素画像群における立体像空間を2点鎖線で図示した。また、図12の符号εについては、説明を後記する。
立体画像処理手段20Bは、図2の立体画像処理手段20と同様の構成であり、指令信号に基づいて、要素画像群に加え、遅延要素画像群を補正するものである。
遅延要素画像群を補正する旨の指令信号が入力された場合、立体画像処理手段20Bは、遅延要素画像群を補正する。
一方、遅延要素画像群を補正しない旨の指令信号が入力された場合、立体画像処理手段20Bは、遅延要素画像群を補正せず、そのまま立体画像表示装置200に出力する。
これによって、体積光強度分布記憶手段40(図2)には、要素画像群における体積光強度分布に加え、遅延要素画像群における体積光強度分布が記憶される。
この距離補正値εは、図12に示すように、表示奥行き時間変化ηと基準奥行き時間変化γとの差を示す。
なお、図14では、時刻T1の要素画像群における立体像空間を2点鎖線で図示し、時刻T2の遅延要素画像群における立体像空間を実線で図示した。
図15,16を参照して、立体画像補正装置1Bの動作について、説明する。
立体画像補正装置1Bは、遅延手段70によって、要素画像群を遅延時間だけ遅延させた遅延要素画像群を出力する(ステップS1)。
立体画像補正装置1Bは、奥行き時間変化算出手段15によって、表示奥行き範囲と遅延表示奥行き範囲との変化量である表示奥行き時間変化を算出する(ステップS3)。
表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超える場合(ステップS4でYes)、立体画像補正装置1Bは、ステップS5の処理に進む。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30によって、要素画像群に対し、仮想要素レンズ群からの距離が異なる距離平面を設定する(ステップS5)。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の光波算出手段33aによって、それぞれの要素画像の光波をフレネル近似して、仮想要素レンズに到達する光波を算出する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の位相シフト手段33bによって、仮想要素レンズに到達する光波の位相を仮想要素レンズの位相分だけシフトさせる。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の光波算出手段33cによって、位相シフトした光波をフレネル近似して、設定された距離平面における要素画像毎の光波を算出する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の結合手段35によって、設定された距離平面に到達した要素画像毎の光波を要素画像分だけ結合し、距離平面における光強度分布(平面光強度分布)を算出する(ステップS6)。
立体画像補正装置1Bは、補正要素画像群生成手段60によって、補正された体積光強度分布が存在する距離平面を設定する(ステップS9)。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の位相シフト手段61bによって、仮想要素レンズに到達する光波の位相を仮想要素レンズの位相分だけシフトさせる。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の光波算出手段61cによって、位相シフトした光波をフレネル近似して、要素画像群の画像面における距離平面に対応した要素画像毎の光波を算出する(ステップS10)。
立体画像補正装置1Bは、奥行き時間変化判定手段17によって、表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超えるか否かを判定する(ステップS12)。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30によって、遅延要素画像群に対し、仮想要素レンズ群からの距離が異なる距離平面を設定する(ステップS13)。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の光波算出手段33aによって、それぞれの遅延要素画像の光波をフレネル近似して、仮想要素レンズに到達する光波を算出する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の位相シフト手段33bによって、仮想要素レンズに到達する光波の位相を仮想要素レンズの位相分だけシフトさせる。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の光波算出手段33cによって、位相シフトした光波をフレネル近似して、設定された距離平面における要素画像毎の光波を算出する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の結合手段35によって、設定された距離平面に到達した要素画像毎の光波を要素画像分だけ結合し、距離平面における光強度分布(平面光強度分布)を算出する(ステップS14)。
立体画像補正装置1Bは、補正要素画像群生成手段60によって、補正された体積光強度分布が存在する距離平面を設定する(ステップS17)。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の位相シフト手段61bによって、仮想要素レンズに到達する光波の位相を仮想要素レンズの位相分だけシフトさせる。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の光波算出手段61cによって、位相シフトした光波をフレネル近似して、遅延要素画像群の画像面における距離平面に対応した要素画像毎の光波を算出する(ステップS18)。
表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超えない場合(ステップS12でNo)、又は、ステップS19の後、立体画像補正装置1Bは、処理を終了する。
[立体画像補正装置の構成]
図17を参照して、本発明の第3実施形態に係る立体画像補正装置1Cについて、第2実施形態と異なる点を説明する。
立体画像補正装置1Cは、所定の条件により警告を行う点が、第2実施形態と異なる。このため、立体画像補正装置1Cは、表示状態算出手段10Cと、立体画像処理手段20Bと、遅延手段70と、パラメータ設定手段80と、警告手段90とを備える。
パラメータ設定手段80は、観察者が各種パラメータ(個別奥行き範囲情報、個別奥行き時間変化情報、動作モード情報)を設定するものである。
このパラメータ設定手段80に設定されたパラメータは、表示状態算出手段10Cと、立体画像処理手段20Bと、警告手段90とで参照される。
個別奥行き時間変化情報は、予め設定された、観察者毎に固有の奥行き時間変化(個別奥行き時間変化)を示す情報である。
動作モード情報は、基準設定モード又は視聴者設定モードの何れで立体画像補正装置1Cが動作するかを示す情報である。
また、表示状態算出手段10Cは、立体画像処理手段20Bから補正要素画像群及び補正遅延要素画像群が入力される。
この奥行き範囲算出手段11Cで算出された補正奥行き範囲は、警告手段90に出力される。
この奥行き時間変化算出手段15Cで算出された補正奥行き時間変化は、警告手段90に出力される。
ここで、奥行き範囲警告手段91は、警告方法が特に制限されず、奥行き範囲の警告メッセージを映像信号に付加してもよい。また、奥行き範囲警告手段91は、この警告メッセージを予め設定されたメールアドレスに送信してもよく、所定の警告音を鳴らしてもよい。
ここで、奥行き時間変化警告手段93は、奥行き範囲警告手段91と同様の手法で警告することができる。
10,10B,10C 表示状態算出手段
11,11B,11C 奥行き範囲算出手段
13,13C 奥行き範囲判定手段
15,15C 奥行き時間変化算出手段
17,17C 奥行き時間変化判定手段
20,20B 立体画像処理手段
30 平面光強度分布算出手段
31 分割手段
33 要素画像変換手段
33a 光波算出手段
33b 位相シフト手段
33c 光波算出手段
35 結合手段
40 体積光強度分布記憶手段
50 奥行き範囲補正手段
60 補正要素画像群生成手段
61 要素画像逆変換手段
61a 光波算出手段
61b 位相シフト手段
61c 光波算出手段
61d 加算手段
63 連結手段
70 遅延手段
80 パラメータ設定手段
90 警告手段
91 奥行き範囲警告手段
93 奥行き時間変化警告手段
Claims (6)
- インテグラルフォトグラフィ方式により立体画像撮影装置で撮影された要素画像群が立体画像表示装置で表示された際の立体像の奥行き範囲と、前記奥行き範囲の変化量である奥行き時間変化とを補正する立体画像補正装置であって、
前記要素画像群が入力され、入力された前記要素画像群を予め設定された遅延時間だけ遅延させて、遅延要素画像群を出力する遅延手段と、
前記要素画像群及び前記遅延要素画像群がそれぞれ前記立体画像表示装置で表示された際の表示奥行き範囲及び遅延表示奥行き範囲を、所定の奥行き範囲算出法により算出する奥行き範囲算出手段と、
前記表示奥行き範囲が予め設定された基準奥行き範囲を超えるか否かを判定する奥行き範囲判定手段と、
前記表示奥行き範囲と前記遅延表示奥行き範囲との変化量である表示奥行き時間変化を算出する奥行き時間変化算出手段と、
前記表示奥行き時間変化が予め設定された基準奥行き時間変化を超えるか否かを判定する奥行き時間変化判定手段と、
前記表示奥行き範囲が前記基準奥行き範囲を超える場合、前記要素画像群に対し、前記立体画像表示装置の要素光学系のピッチ及び焦点距離が同じ仮想要素光学系を2次元状に配列した仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、当該仮想要素光学系群からの距離が異なる予め設定された距離平面毎の光強度分布である平面光強度分布を前記要素画像群から算出し、前記表示奥行き時間変化が前記基準奥行き時間変化を超える場合、前記遅延要素画像群に対し、前記仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、前記遅延要素画像群から前記平面光強度分布を算出する平面光強度分布算出手段と、
前記平面光強度分布算出手段で算出された距離平面毎の平面光強度分布を、距離に対応付けて、前記立体像を表示する立体像空間上の体積光強度分布として記憶する体積光強度分布記憶手段と、
前記表示奥行き範囲が前記基準奥行き範囲を超える場合、前記表示奥行き範囲と前記基準奥行き範囲との比で、前記要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正し、前記表示奥行き時間変化が前記基準奥行き時間変化を超える場合、前記表示奥行き時間変化と前記基準奥行き時間変化との差分で、前記遅延要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する奥行き範囲補正手段と、
前記奥行き範囲補正手段で補正された体積光強度分布の距離平面毎に、前記仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、補正後の要素画像群及び遅延要素画像群の少なくとも一方を生成する補正要素画像群生成手段と、
を備えることを特徴とする立体画像補正装置。 - インテグラルフォトグラフィ方式により立体画像撮影装置で撮影された要素画像群が立体画像表示装置で表示された際の立体像の奥行き範囲を補正する立体画像補正装置であって、
前記要素画像群が前記立体画像表示装置で表示された際の表示奥行き範囲を、所定の奥行き範囲算出法により算出する奥行き範囲算出手段と、
前記表示奥行き範囲が予め設定された基準奥行き範囲を超えるか否かを判定する奥行き範囲判定手段と、
前記表示奥行き範囲が前記基準奥行き範囲を超える場合、前記要素画像群に対し、前記立体画像表示装置の要素光学系のピッチ及び焦点距離が同じ仮想要素光学系を2次元状に配列した仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、当該仮想要素光学系群からの距離が異なる予め設定された距離平面毎の光強度分布である平面光強度分布を算出する平面光強度分布算出手段と、
前記平面光強度分布算出手段で算出された距離平面毎の平面光強度分布を、距離に対応付けて、前記立体像を表示する立体像空間上の体積光強度分布として記憶する体積光強度分布記憶手段と、
前記表示奥行き範囲が前記基準奥行き範囲を超える場合、前記表示奥行き範囲と前記基準奥行き範囲との比で、前記要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する奥行き範囲補正手段と、
前記奥行き範囲補正手段で補正された体積光強度分布の距離平面毎に、前記仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、補正後の要素画像群を生成する補正要素画像群生成手段と、
を備えることを特徴とする立体画像補正装置。 - インテグラルフォトグラフィ方式により立体画像撮影装置で撮影された要素画像群が立体画像表示装置で表示された際の立体像の奥行き範囲の変化量である奥行き時間変化を補正する立体画像補正装置であって、
前記要素画像群が入力され、入力された前記要素画像群を予め設定された遅延時間だけ遅延させて、遅延要素画像群を出力する遅延手段と、
前記要素画像群及び前記遅延要素画像群がそれぞれ前記立体画像表示装置で表示された際の表示奥行き範囲及び遅延表示奥行き範囲を、所定の奥行き範囲算出法により算出する奥行き範囲算出手段と、
前記表示奥行き範囲と前記遅延表示奥行き範囲との変化量である表示奥行き時間変化を算出する奥行き時間変化算出手段と、
前記表示奥行き時間変化が予め設定された基準奥行き時間変化を超えるか否かを判定する奥行き時間変化判定手段と、
前記表示奥行き時間変化が前記基準奥行き時間変化を超える場合、前記遅延要素画像群に対し、前記立体画像表示装置の要素光学系のピッチ及び焦点距離が同じ仮想要素光学系を2次元状に配列した仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、当該仮想要素光学系群からの距離が異なる予め設定された距離平面毎の光強度分布である平面光強度分布を算出する平面光強度分布算出手段と、
前記平面光強度分布算出手段で算出された距離平面毎の平面光強度分布を、距離に対応付けて、前記立体像を表示する立体像空間上の体積光強度分布として記憶する体積光強度分布記憶手段と、
前記表示奥行き時間変化が前記基準奥行き時間変化を超える場合、前記表示奥行き時間変化と前記基準奥行き時間変化との差分で、前記遅延要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する奥行き範囲補正手段と、
前記奥行き範囲補正手段で補正された体積光強度分布の距離平面毎に、前記仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、補正後の遅延要素画像群を生成する補正要素画像群生成手段と、
を備えることを特徴とする立体画像補正装置。 - 前記奥行き範囲判定手段は、前記基準奥行き範囲として、観察者毎に固有の個別奥行き範囲が予め設定され、前記表示奥行き範囲が前記個別奥行き範囲を超えるか否かを判定し、
前記奥行き範囲算出手段は、前記補正後の要素画像群が前記立体画像表示装置で表示された際の奥行き範囲を、前記奥行き範囲算出法によりさらに算出し、
前記観察者に共通する共通奥行き範囲が予め設定され、前記補正後の要素画像群から算出された奥行き範囲が前記共通奥行き範囲を超えるか否かを判定し、当該奥行き範囲が前記共通奥行き範囲を超える場合に警告する奥行き範囲警告手段、
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立体画像補正装置。 - 前記奥行き時間変化判定手段は、前記基準奥行き時間変化として、観察者毎に固有の個別奥行き時間変化が予め設定され、前記表示奥行き時間変化が前記個別奥行き時間変化を超えるか否かを判定し、
前記奥行き範囲算出手段は、前記補正後の遅延要素画像群が前記立体画像表示装置で表示された際の奥行き範囲を、前記奥行き範囲算出法によりさらに算出し、
前記奥行き時間変化算出手段は、前記表示奥行き範囲と前記補正後の遅延要素画像群から算出された奥行き範囲との変化量である奥行き時間変化をさらに算出し、
前記観察者に共通する共通奥行き時間変化が予め設定され、前記補正後の遅延要素画像群から算出された奥行き時間変化が前記共通奥行き時間変化を超えるか否かを判定し、当該奥行き時間変化が前記共通奥行き時間変化を超える場合に警告する奥行き時間変化警告手段、
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の立体画像補正装置。 - コンピュータを、請求項1に記載の立体画像補正装置として機能させるための立体画像補正プログラム。
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