JP6076082B2 - 立体画像補正装置及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、インテグラルフォトグラフィ方式により被写体を撮影した要素画像群を補正する立体画像補正装置及びそのプログラムに関する。
従来から、任意の視点から自由に立体映像を視聴することが可能な立体画像表示方式の一つとして、平面状に配列された凸レンズ群あるいはピンホール群を利用したインテグラルフォトグラフィ(Integral Photography:以下IP)方式が知られている。
以下、図18,図19を参照して、IP方式に基づく通常の立体画像撮影及び立体画像表示について説明する。図18に示すように、立体画像撮影装置910は、同一平面上に凸レンズを配列したレンズ群912と、撮像板913とを備える。また、図18には、被写体911と、立体画像撮影装置910の撮影方向914と、レンズ群912によって結像される被写体911の要素画像915とを図示した。この被写体911は、撮影方向914から見た場合、円柱が角柱に対して手前になる。
この立体画像撮影装置910は、レンズ群912を通して被写体911を撮影する。すると、撮像板913には、レンズ群912を構成する凸レンズと同じ数だけ被写体911の要素画像915が生成される。
図19に示すように、立体画像表示装置920は、同一平面上に凸レンズを配列したレンズ群922と、表示素子923とを備える。また、図19には、立体像921と、観察者926の観察方向924と、要素画像925と、観察者926とを図示した。この表示素子923は、立体画像撮影装置910の撮像板913により撮影された要素画像915に対応する要素画像925を表示する。
この結果、図19に示すように、立体像921は、表示素子923からの距離が、図18の被写体911と撮像板913との距離に等しくなるように生成される。このとき、被写体911に対応する立体像921は、観察方向924から見た場合、角柱が円柱の手前になる。つまり、IP方式に基づく通常の立体画像撮影では、図18の被写体911と比較して、奥行きが反転した逆視像(立体像921)が生成される。
なお、図18,図19では、光学素子アレイは、微小な凸レンズが配列されたレンズ群912であることとして説明したが、微小なピンホールが配列された開口アレイ(空間フィルタ)であってもよい。
また、表示素子923は、撮像板913により撮影された要素画像925を表示することとして説明したが、計算機(不図示)で生成された像を表示してもよい。
そこで、前記した逆視像の問題を解決するための発明が提案されている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載の発明は、図18の立体画像撮影装置910で取得した情報に対して演算処理を行い、演算処理後の情報を図19の立体画像表示装置920に入力し、最終的に正しい奥行きの立体像921を生成するものである。
以下、図20,図21を参照して、特許文献1に記載の画像奥行き変換装置930について説明する。図20に示すように、画像奥行き変換装置930は、図18の立体画像撮影装置910で撮影した要素画像931を入力し、この要素画像931が第1の仮想レンズアレイ932を通じて仮想的に形成された立体像933を、演算処理により求める。そして、画像奥行き変換装置930は、この立体像933が第2の仮想レンズアレイ934を通じて仮想的に形成された要素画像935を、演算処理により求める。
図21に示すように、立体画像表示装置940は、図19の立体画像表示装置920と同一構成であり、表示素子945を介して、図20の画像奥行き変換装置930が生成した要素画像941(つまり、図20の要素画像935)を表示する。この結果、要素画像941に対応する立体像943は、観察方向944から見た場合、円柱が角柱に対して手前になり、図17の被写体911と対比して、奥行きが等価になる。
特開2007−114483号公報
従来のIP方式で表示される立体像は、両眼視差のみを用いるディスプレイによって得られる立体映像と異なり、光学的な空間像に相当する。従って、従来のIP方式において、観察者が立体像を見る状態が、被写体の実物を見る状態と同様の視認性を有することになる。
ここで、被写体の実物を見る際、過度に眼の近い位置に被写体が配置される場合、又は、奥行き方向に頻繁に見る場所が変わる場合、眼精疲労を引き起こす可能性がある。つまり、従来のIP方式で表示された立体像を見る場合、被写体の実物を見る際と同様、眼精疲労を引き起こす可能性がある。
そこで、本願発明は、立体像の奥行きを観察者にとって適切な範囲内に補正できる立体画像補正装置及びそのプログラムを提供することを課題とする。
前記課題に鑑みて、本願第1発明に係る立体画像補正装置は、IP方式により立体画像撮影装置で撮影された要素画像群が立体画像表示装置で表示された際の立体像の奥行き範囲と、奥行き範囲の変化量である奥行き時間変化とを補正する立体画像補正装置であって、遅延手段と、奥行き範囲算出手段と、奥行き範囲判定手段と、奥行き時間変化算出手段と、奥行き時間変化判定手段と、平面光強度分布算出手段と、体積光強度分布記憶手段と、奥行き範囲補正手段と、補正要素画像群生成手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、立体画像補正装置は、遅延手段によって、要素画像群が入力され、入力された要素画像群を予め設定された遅延時間だけ遅延させて、遅延要素画像群を出力する。
また、立体画像補正装置は、奥行き範囲算出手段によって、要素画像群及び遅延要素画像群がそれぞれ立体画像表示装置で表示された際の表示奥行き範囲及び遅延表示奥行き範囲を、所定の奥行き範囲算出法により算出する。
この表示奥行き範囲は、立体映像を再生する際、奥行き方向で立体像が表示される範囲、つまり、立体像の奥行き距離を示す。
また、立体画像補正装置は、奥行き範囲判定手段によって、表示奥行き範囲が予め設定された基準奥行き範囲(例えば、観察者にとって適切な奥行き範囲)を超えるか否かを判定する。この基準奥行き範囲は、観察者毎に固有の奥行き範囲であってもよく、全ての観察者に共通する奥行き範囲であってもよい。
ここで、表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超えて、立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、要素画像群は、以下の手順で補正される。
まず、立体画像補正装置は、平面光強度分布算出手段によって、表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超える場合、要素画像群に対し、立体画像表示装置の要素光学系のピッチ及び焦点距離が同じ仮想要素光学系を2次元状に配列した仮想要素光学系群を介して、フレネル近似等の波動光学演算を行うことで、仮想要素光学系群からの距離が異なる予め設定された距離平面毎の光強度分布である平面光強度分布を要素画像群から算出する。そして、立体画像補正装置は、平面光強度分布算出手段によって、算出した光強度分布を、距離に対応付けて、立体像を表示する立体像空間上の体積光強度分布として体積光強度分布記憶手段に記憶させる。
このように、立体画像表示装置と同じ要素光学系を仮想的に空間上に配置して、要素画像群に対して波動光学演算を行うことで、生成された体積光強度分布は、立体画像表示装置が立体像を表示する立体像空間を仮想的に示したものとなる。
次に、立体画像補正装置は、奥行き範囲補正手段によって、表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超える場合、表示奥行き範囲と基準奥行き範囲との比で、要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する。このように、補正後の体積光強度分布は、立体像を表示する立体像空間が奥行き方向で圧縮されたものとなる。
最後に、立体画像補正装置は、補正要素画像群生成手段によって、奥行き範囲補正手段で補正された体積光強度分布の距離平面毎に、仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、補正後の要素画像群を生成する。これによって、補正後の要素画像群は、過度に眼の近い位置で立体像が表示されることがない。
続いて、立体画像補正装置は、奥行き時間変化算出手段によって、表示奥行き範囲と遅延表示奥行き範囲との変化量である表示奥行き時間変化を算出する。
この表示奥行き時間変化は、立体映像を再生する際、どの程度、立体像の位置が奥行き方向で変化するかを示す。
また、立体画像補正装置は、奥行き時間変化判定手段によって、表示奥行き時間変化が予め設定された基準奥行き時間変化(例えば、観察者にとって適切な奥行き時間変化)を超えるか否かを判定する。
ここで、表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超えて、立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、遅延要素画像群は、以下の手順で補正される。
まず、立体画像補正装置は、平面光強度分布算出手段によって、表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超える場合、遅延要素画像群に対し、仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、遅延要素画像群から平面光強度分布を算出し、距離に対応付けて、立体像を表示する立体像空間上の体積光強度分布として体積光強度分布記憶手段に記憶させる。
次に、立体画像補正装置は、奥行き範囲補正手段によって、表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超える場合、表示奥行き時間変化と基準奥行き時間変化との差分で、遅延要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する。最後に、立体画像補正装置は、補正要素画像群生成手段によって、奥行き範囲補正手段で補正された体積光強度分布の距離平面毎に、仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、補正後の遅延要素画像群を生成する。これによって、補正後の遅延要素画像群は、奥行き方向で立体像の位置が頻繁に変化することがない。
本願第1発明に係る立体画像補正装置において、奥行き範囲のみを補正することとしてもよい(本願第2発明)。
本願第1発明に係る立体画像補正装置において、奥行き時間変化のみを補正することとしてもよい(本願第3発明)。
また、本願第4発明に係る立体画像補正装置は、奥行き範囲判定手段が、基準奥行き範囲として、観察者毎に固有の個別奥行き範囲が予め設定され、表示奥行き範囲が前記個別奥行き範囲を超えるか否かを判定し、奥行き範囲算出手段が、補正後の要素画像群が立体画像表示装置で表示された際の奥行き範囲を、奥行き範囲算出法によりさらに算出し、観察者に共通する共通奥行き範囲が予め設定され、補正後の要素画像群から算出された奥行き範囲が共通奥行き範囲を超えるか否かを判定し、奥行き範囲が共通奥行き範囲を超える場合に警告する奥行き範囲警告手段、をさらに備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、個々の観察者にとって最適な奥行き範囲内で立体映像を再生できると共に、この立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、観察者に警告することができる。
また、本願第5発明に係る立体画像補正装置は、奥行き時間変化判定手段が、基準奥行き時間変化として、観察者毎に固有の個別奥行き時間変化が予め設定され、表示奥行き時間変化が個別奥行き時間変化を超えるか否かを判定し、奥行き範囲算出手段が、補正後の遅延要素画像群が立体画像表示装置で表示された際の奥行き範囲を、奥行き範囲算出法によりさらに算出し、奥行き時間変化算出手段が、表示奥行き範囲と補正後の遅延要素画像群から算出された奥行き範囲との変化量である奥行き時間変化をさらに算出し、観察者に共通する共通奥行き時間変化が予め設定され、補正後の遅延要素画像群から算出された奥行き時間変化が共通奥行き時間変化を超えるか否かを判定し、奥行き時間変化が共通奥行き時間変化を超える場合に警告する奥行き時間変化警告手段、をさらに備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、個々の観察者にとって最適な奥行き時間変化内で立体映像を再生できると共に、この立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、観察者に警告することができる。
ここで、本願第1発明に係る立体画像補正装置は、CPU(Central Processing Unit)、記憶手段(例えば、メモリ、ハードディスク)等のハードウェア資源を備えるコンピュータを、前記した各手段として協調動作させるための立体画像補正プログラムによって実現することもできる(本段第6発明)。このプログラムは、通信回線を介して配布してもよく、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記録媒体に書き込んで配布してもよい。
本願発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
本願第1,6発明によれば、立体画像補正装置は、立体像の奥行き(奥行き範囲及び奥行き時間変化)を観察者にとって適切な範囲内に補正するため、過度に眼の近い位置で立体像が表示されることや、奥行き方向で立体像の位置が頻繁に変化することがなく、眼精疲労を抑制することができる。
本願第2発明によれば、立体画像補正装置は、立体像の奥行き(奥行き範囲)を観察者にとって適切な範囲内に補正するため、過度に眼の近い位置で立体像が表示されることがなく、眼精疲労を抑制することができる。
本願第3発明によれば、立体画像補正装置は、立体像の奥行き(奥行き時間変化)を観察者にとって適切な範囲内に補正するため、奥行き方向で立体像の位置が頻繁に変化することがなく、眼精疲労を抑制することができる。
本願第4発明によれば、個々の観察者にとって最適な奥行き範囲内で立体映像を再生できると共に、この立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、観察者に警告することができる。
本願第5発明によれば、個々の観察者にとって最適な奥行き時間変化内で立体映像を再生できると共に、この立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、観察者に警告することができる。
本発明の第1実施形態に係る立体画像補正装置の構成を示すブロック図である。 図1の立体画像処理手段の構成を示すブロック図である。 図2の平面光強度分布算出手段における光強度分布の生成を説明するための説明図である。 図2の平面光強度分布算出手段の構成を示すブロック図である。 図2の平面光強度分布算出手段における光強度分布を生成するまでの光波を説明するための説明図である。 図2の平面光強度分布算出手段が生成した平面光強度分布を説明するための説明図である。 図2の体積光強度分布記憶手段に記憶する体積光強度分布を説明するための説明図である。 (a)及び(b)は、図2の奥行き範囲補正手段における奥行き範囲の補正を説明するための説明図である。 図2の補正要素画像群生成手段における補正要素画像群を生成する概念を説明するための説明図である。 図2の補正要素画像群生成手段の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る立体画像補正装置の構成を示すブロック図である。 図11の立体画像補正装置における奥行き時間変化の補正を説明するための説明図である。 図11の立体画像補正装置における補正要素画像群を生成する概念を説明するための説明図である。 図11の立体画像補正装置で補正された奥行き時間変化を説明するための説明図であり、(a)は補正前の奥行き時間変化を示し、(b)は補正後の奥行き時間変化を示す。 図11の立体画像補正装置の動作を示すフローチャートである。 図11の立体画像補正装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る立体画像補正装置の構成を示すブロック図である。 従来のIP方式において、被写体の撮影を説明する図である。 従来のIP方式において、立体像の表示を説明する図である。 従来のIP方式において、奥行き反転の解消を説明する図である。 従来のIP方式において、奥行き反転が解消した要素画像群の表示を説明する図である。
以下、本願発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
(第1実施形態)
[立体画像補正装置の構成]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る立体画像補正装置1の構成について、説明する。
立体画像補正装置1は、立体画像表示装置200においてIP方式により立体像を表示する際に、立体画像撮影装置100で撮影された要素画像群の奥行き範囲を補正するものである。
この立体画像補正装置1は、IP方式を用いた立体画像撮影装置100が撮影した映像信号である要素画像群を入力し、補正した要素画像群(補正要素画像群)を出力する。この補正要素画像群は、IP方式を用いた立体画像表示装置200において、立体像を表示する際の要素画像群として使用される。
立体画像撮影装置100は、被写体を要素画像群として撮影する一般的なIP方式を用いた撮影装置であって、例えば、図18に示した立体画像撮影装置910と同様のものである。また、立体画像表示装置200は、要素画像群を立体像として表示する一般的な表示装置であって、例えば、図19に示した立体画像表示装置920と同様のものである。
なお、立体画像補正装置1に入力される要素画像群は、実際の被写体を撮影した映像信号である必要はなく、コンピュータグラフィックス等、計算機(不図示)によって、立体画像撮影装置100を模式的に再現して生成されたものであっても構わない。
また、立体画像補正装置1は、立体画像撮影装置100から、要素画像群映像信号と共に、要素画像群の補正に必要な情報として、標準奥行き範囲情報と、基準奥行き範囲情報と、要素画像群生成情報と、標準表示装置情報とが入力される。ただし、標準表示装置情報は、立体画像補正装置1に予め設定されてもよい。
標準奥行き範囲情報は、予め設定された、標準的な表示装置(不図示)で立体像が表示された際の奥行き範囲(標準奥行き範囲)を示す情報である。
基準奥行き範囲情報は、予め設定された、観察者にとって適切な奥行き範囲(基準奥行き範囲)を示す情報である。本実施形態では、基準奥行き範囲は、全ての観察者に共通する奥行き範囲(共通奥行き範囲)であることとする。
要素画像群生成情報は、立体画像撮影装置100が備える光学素子である要素光学系(以下、要素レンズ)の特性及び配置を示す情報である。
具体的には、要素画像群生成情報は、立体画像撮影装置100の要素レンズ群から撮像板の撮影面までの距離(要素レンズの焦点距離)、要素レンズ群を構成する要素レンズの中心間隔(ピッチ)、撮像板で撮影される被写体の要素画像の大きさ、及び、要素レンズの配置位置を含んでいる。
また、立体画像補正装置1は、立体画像表示装置200に関連する情報として、表示装置情報が予め設定されている。
この表示装置情報は、立体画像表示装置200が備える要素レンズの特性及び配置を示す情報である。
具体的には、表示装置情報は、立体画像表示装置200の要素レンズ群から表示素子の表示面までの距離(要素レンズの焦点距離)、要素レンズ群を構成する要素レンズの中心間隔(ピッチ)、表示素子で表示される被写体の要素画像の大きさ、及び、要素レンズの配置位置を含んでいる。
標準表示装置情報は、標準的な表示装置が備える要素レンズの特性及び配置を示す情報である。
具体的には、標準表示装置情報は、標準的な表示装置の要素レンズ群から表示素子の表示面までの距離(要素レンズの焦点距離)、要素レンズ群を構成する要素レンズの中心間隔(ピッチ)、表示素子で表示される被写体の要素画像の大きさ、及び、要素レンズの配置位置を含んでいる。
図1に示すように、立体画像補正装置1は、標準奥行き範囲情報と、基準奥行き範囲情報と、要素画像群生成情報と、表示装置情報と、標準表示装置情報とに基づいて、要素画像群を補正するため、表示状態算出手段10と、立体画像処理手段20とを備える。
表示状態算出手段10は、立体画像表示装置200において、要素画像群が表示される状態(奥行き範囲)を算出するものであり、奥行き範囲算出手段11と、奥行き範囲判定手段13とを備える。
奥行き範囲算出手段11は、要素画像群が立体画像表示装置200で表示された際の表示奥行き範囲を、所定の奥行き範囲算出法により算出するものである。具体的には、奥行き範囲算出手段11は、以下の式(1)及び式(2)を用いて表示奥行き範囲を算出し、この表示奥行き範囲を示す表示奥行き範囲情報を生成する。
Figure 0006076082
Figure 0006076082
具体的には、奥行き範囲算出手段11は、標準奥行き範囲の内、最も観察者に近い点(最近点)の奥行き位置を式(1)のZに代入して、立体画像表示装置200で生成される立体像の最近点を算出する。また、奥行き範囲算出手段11は、標準奥行き範囲の内、最も観察者から遠い点(最遠点)の奥行き位置を式(1)のZに代入して、立体画像表示装置200で生成される立体像の最遠点を算出する。そして、奥行き範囲算出手段11は、立体画像表示装置200で生成される立体像の最近点から最遠点までの範囲を、表示奥行き範囲として算出する。
ここで、立体画像表示装置200の要素レンズ群から立体像までの距離がZである。また、標準的な表示装置によって立体像が表示された場合におけるレンズ群から立体像までの距離がZである。
また、標準的な表示装置における表示素子の表示面から要素レンズ群までの距離がdであり、要素レンズ群のピッチPであり、表示素子により表示される要素画像の大きさがKである。これらd,P,kは、標準表示装置情報から取得できる。
また、立体画像表示装置200における表示素子の表示面から要素レンズ群までの距離がdであり、要素レンズ群のピッチがPであり、表示素子により表示される要素画像の大きさがKである。これらd,P,kは、表示装置情報から取得できる。
なお、前記した奥行き範囲算出法は、以下の参考文献に記載されているため、詳細な説明を省略する。
参考文献:J.Arai, M.Okui, M.Kobayashi, and F.Okano:"Geometrical effects of positional errors in integral photography", J. Opt. Soc. Am. A,Vol. 21,pp.951-958,2004
奥行き範囲判定手段13は、奥行き範囲算出手段11で算出された表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超えるか否かを判定するものである。
表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超える場合、奥行き範囲判定手段13は、要素画像群を補正する旨の指令信号を生成する。
一方、表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超えない場合、奥行き範囲判定手段13は、要素画像群を補正しない旨の指令信号を生成する。
奥行き範囲判定手段13で生成された指令信号は、表示奥行き範囲情報と、標準奥行き範囲情報と、基準奥行き範囲情報と、要素画像群生成情報と、表示装置情報と共に、立体画像処理手段20に出力される。
立体画像処理手段20は、指令信号に基づいて、要素画像群の映像信号に対する処理(奥行き範囲の補正)を行うものである。
要素画像群を補正する旨の指令信号が入力された場合、立体画像処理手段20は、要素画像群を補正する。
一方、要素画像群を補正しない旨の指令信号が入力された場合、立体画像処理手段20は、奥行き範囲を補正せず、そのまま立体画像表示装置200に出力する。
図2に示すように、立体画像処理手段20は、平面光強度分布算出手段30と、体積光強度分布記憶手段40と、奥行き範囲補正手段50と、補正要素画像群生成手段60とを備える。
平面光強度分布算出手段30は、入力された映像信号である要素画像群から、表示装置情報で示される立体画像表示装置200の要素レンズのピッチ及び焦点距離が同じ仮想要素レンズ(仮想要素光学系)を2次元状に仮想配置した仮想要素レンズ群(仮想要素光学系群)を介して、波動光学演算を行うことで、仮想要素レンズ群からの距離が異なる、予め設定された距離平面毎の光強度分布である平面光強度分布を算出するものである。
この平面光強度分布算出手段30は、異なる距離平面毎に平面光強度分布を算出し、距離に対応付けて体積光強度分布記憶手段40に書き込む。
すなわち、平面光強度分布算出手段30は、一平面で構成される要素画像群から、複数の距離平面によって異なる光強度分布を生成することで、要素画像群を立体像として表示した際の光強度分布に相当する空間(立体像空間)を再現させる。
この平面光強度分布算出手段30は、予め定めた複数の距離平面における光強度分布を算出し、体積光強度分布として、体積光強度分布記憶手段40に書き込んだ後、体積光強度分布を生成した旨を、奥行き範囲補正手段50に通知する。
ここで、図3を参照して、平面光強度分布算出手段30が距離平面毎に算出する光強度分布について説明する。
図3に示すように、平面光強度分布算出手段30は、要素画像群Gの画像面に対して、立体画像表示装置200における要素レンズ群と表示面までの距離dと同じ距離だけ仮想的に離間して配置した仮想要素レンズ群Vを介して、波動光学演算を行うことで、任意の距離L,L,…,L毎の光強度分布t,t,…,tを求める。
ここで、距離L,L,…,Lは、予め定めた複数の距離であって、その数及び間隔は任意に定めることができる。なお、距離平面を多く設定すれば、それだけ補正の効果を高めることができるが、演算量は増加する。そこで、距離平面の数及び間隔は、要素画像群Gの画素数等に応じて定めることが好ましい。
なお、図3に示すように、ある要素画像の画像領域kの光波は、対応する仮想要素レンズ(仮想的な開口〔仮想ピンホール〕)Vを介して拡がりを持って距離平面に到達する。例えば、要素画像の画像領域kが光波として距離Lの距離平面において拡がる範囲wは、以下の式(3)で表される。
Figure 0006076082
また、仮想要素レンズ群Vから最も離れた距離Lに到達する要素画像の画像領域kの範囲wについても、式(3)と同様に求めることができる。
すなわち、平面光強度分布算出手段30が算出する光強度分布(体積光強度分布)は、奥行き方向であるz方向においては、仮想要素レンズ群Vに最も近い距離Lから、仮想要素レンズ群Vから最も遠い距離Lの範囲に生成され、xy方向においては、仮想要素レンズ群Vから最も遠い距離Lにおいて要素画像群Gの光波が拡がる範囲、すなわち、要素画像群Gの大きさよりも上下左右にそれぞれw/2分だけ大きい範囲に生成される。
ここで、図4を参照して、平面光強度分布算出手段30の構成について説明する。
図3で説明した光強度分布(体積光強度分布)を生成するため、平面光強度分布算出手段30は、分割手段31と、要素画像変換手段33と、結合手段35と、を備える。
分割手段31は、表示装置情報に基づいて、映像信号として入力される要素画像群を要素画像単位の光波に分割するものである。すなわち、分割手段31は、要素画像群を、表示装置情報のうちの要素レンズの配置位置に対応する要素画像毎に分割し、要素画像の各画素において、画素値を振幅とし、予め定めた位相を付加することで、要素画像の画素値を、振幅と位相との複素数で表した光波情報(以下、単に光波という)とする。ただし、位相は必ずしも付加する必要はない。
なお、分割手段31は、要素画像群を立体画像表示装置200が扱う要素画像の大きさで分割する。立体画像撮影装置100と立体画像表示装置200とで、要素画像の大きさ(サイズ、解像度)が異なる場合には、分割手段31は、立体画像表示装置200の要素画像の大きさに合うように、ダウンコンバート、アップコンバート等の画像変換処理を行う。
この分割手段31は、分割した要素画像毎の光波を、要素画像変換手段33に出力する。
要素画像変換手段33は、波動光学演算を行うことで、分割手段31から入力される要素画像毎の光波を、予め設定された距離平面における光波に変換するものである。ここでは、要素画像変換手段33は、光波算出手段33aと、位相シフト手段33bと、光波算出手段33cと、を備える。
光波算出手段(第1光波算出手段)33aは、要素画像の光波をフレネル近似することで、仮想要素レンズに伝搬する光波を算出するものである。すなわち、光波算出手段33aは、図5に示すように、m番目の要素画像の光波(gs,m(xs,m,ys,m))から、m番目の要素画像に対応する位置に仮想的に配置した仮想要素レンズVに到達する光波(Ri,m(xo,m,yo,m))を、以下の式(4)により、フレネル近似を用いて計算する。
Figure 0006076082
ここで、xs,m、xo,mは、それぞれ画像全体(要素画像群G)におけるm番目の要素画像の中心を原点とするx座標、仮想要素レンズ群Vのm番目の仮想要素レンズVの光軸中心を原点とするx座標である。また、ys,m、yo,mは、それぞれ画像全体(要素画像群G)におけるm番目の要素画像の中心を原点とするy座標、仮想要素レンズ群Vのm番目の仮想要素レンズVの光軸中心を原点とするy座標である。また、fは仮想要素レンズVの焦点距離(図5中、距離dに相当)、kは波数2π/λ(λは予め定めた光の波長)である。また、式(4)中、積分範囲となる要素画像(m)は、図5に示す要素画像mの画像領域kである。
この光波算出手段33aは、要素画像毎の光波(Ri,m(xo,m,yo,m))を、位相シフト手段33bに出力する。
位相シフト手段(第1位相シフト手段)33bは、光波算出手段33aから入力された要素画像の光波(Ri,m(xo,m,yo,m))の位相を、仮想要素レンズの位相分だけシフトさせるものである。すなわち、位相シフト手段33bは、図5に示すように、仮想要素レンズVに伝搬する光波(Ri,m(xo,m,yo,m))を、仮想要素レンズVにおいて変化する位相分だけ、以下の式(5)によりシフトさせることで、仮想要素レンズVから出射する光波(Ro,m(xo,m,yo,m))を算出する。
Figure 0006076082
この位相シフト手段33bは、要素画像毎の光波(Ro,m(xo,m,yo,m))を、光波算出手段33cに出力する。
光波算出手段(第2光波算出手段)33cは、位相シフト手段33bから入力された要素画像毎の光波(Ro,m(xo,m,yo,m))をフレネル近似することで、予め設定された距離平面における光波を算出するものである。すなわち、光波算出手段33cは、図5に示すように、仮想要素レンズVから出射される光波(Ro,m(xo,m,yo,m))から、仮想要素レンズVから距離Lだけ離間した予め定めた距離平面Tに到達する光波(Rd,m(xd,m,yd,m))を、以下の式(6)により、フレネル近似を用いて計算する。
Figure 0006076082
ここで、xd,mは、仮想要素レンズ群Vのm番目の仮想要素レンズVの光軸中心を原点とした距離平面Tのx座標である。また、yd,mは、仮想要素レンズ群Vのm番目の仮想要素レンズVの光軸中心を原点とした距離平面Tのy座標である。また、Lは、仮想要素レンズ群Vから距離平面Tまでの距離である。また、式(6)中、積分範囲となる要素画像(m)の拡がる範囲wは、図5に示す要素画像の画像領域kが光波として距離平面Tにおいて拡がる範囲wである。この範囲wは、前記した式(3)と同様の計算により求められる。
この光波算出手段33cは、距離平面Tに到達する要素画像毎の光波(Rd,m(xd,m,yd,m))を、結合手段35に出力する。
結合手段35は、要素画像変換手段33で変換された距離平面における要素画像毎の光波を、当該距離平面において要素画像群の要素画像分だけ結合して平面光強度分布を生成するものである。すなわち、結合手段35は、図5に示すように、仮想要素レンズ群Vから、予め定めた距離Lに設定した距離平面Tに到達する要素画像毎の光波(Rd,m(xd,m,yd,m))を、距離平面Tの領域内で加算する。
より具体的には、結合手段35は、要素画像毎の光波(Rd,m(xd,m,yd,m))を、要素画像の数(ここでは、−M≦m≦Mの〔2M+1〕個とする)だけ、以下の式(7)により加算する。
Figure 0006076082
ここで、xp,mは、予め定めた距離平面Tの中心を原点としたx座標である。また、yp,mは、予め定めた距離平面Tの中心を原点としたy座標である。
そして、結合手段35は、以下の式(8)により、式(7)で算出した予め定めた距離平面Tに到達する光波を2乗することで、距離平面Tにおける光強度分布(平面光強度分布)t(xp,m,yp,m)を算出する。
Figure 0006076082
ここで、図6を参照して、平面光強度分布tについて説明する。
図6では、x軸を水平方向とし、y軸を垂直方向とし、z軸を奥行き方向とする。そして、円筒体及び三角錐体の2物体を被写体とし、これら円筒体及び三角錐体の底面をz軸に向けて撮影した場合を考える。この場合、平面光強度分布tにおいて、光強度がゼロを超える光強度分布範囲は、z軸から見た円筒体の立体像及び三角錐体の立体像を表すことになる。
そして、結合手段35は、算出した平面光強度分布を、距離平面に対応付けて体積光強度分布記憶手段40(図2参照)に書き込む。
以上説明した平面光強度分布算出手段30は、仮想要素レンズ群からの距離を順次設定し直して、図3で説明したように、複数の距離平面に対応する平面光強度分布を算出する。すなわち、平面光強度分布算出手段30は、図3に示すように、仮想要素レンズ群Vからの距離L,L,…,Lに対応する光強度分布t,t,…,tを算出する。
この平面光強度分布算出手段30で生成された光強度分布t,t,…,tは、図7に示すように、距離毎に配列されることで、空間上における体積光強度分布として表すことができる。
これによって、体積光強度分布記憶手段40には、複数の距離平面における光強度分布で構成される体積光強度分布が記憶される。この体積光強度分布は、要素画像群を立体画像表示装置で表示させる際の立体像空間において、光強度を分布させた状態に相当する。
図2に戻って、立体画像処理手段20の構成について、説明を続ける。
体積光強度分布記憶手段40は、平面光強度分布算出手段30で算出された距離平面毎の光強度分布を、距離に対応付けて、体積光強度分布として記憶するもので、ハードディスク等の一般的な記憶装置である。この体積光強度分布は、奥行き範囲補正手段50によって補正され、補正要素画像群生成手段60によって参照される。
奥行き範囲補正手段50は、表示奥行き範囲情報と、基準奥行き範囲情報とを用いて、体積光強度分布記憶手段40に記憶された体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正するものである。
この体積光強度分布は、補正前の立体像空間の各座標に割り当てられた光強度の集合である。従って、奥行き範囲が補正された体積光強度分布(補正体積光強度分布)を算出するには、図8(a)に示すように、立体像が生成される立体像空間の補正前の座標(X,Y,Z´)を、図8(b)に示すように、立体像が生成される立体像空間の補正後の座標(X,Y,Z´)に割り当てればよい。
なお、図8(a)では補正前の立体像空間の座標軸をx,y,zと図示し、図8(b)では補正後の立体像空間の座標軸をx,y,zと図示した。
ここで、表示奥行き範囲βと基準奥行き範囲αとの比率をΩとする(ただし、Ω>1)。この場合、補正前の座標(X,Y,Z´)と、補正後の座標(X,Y,Z´)との関係は、以下の式(9)〜式(11)で表すことができる。つまり、奥行き範囲補正手段50は、式(9)〜式(11)を用いて、表示奥行き範囲βと基準奥行き範囲αとの比率Ωで、体積光強度分布を奥行き方向に圧縮する。
Figure 0006076082
Figure 0006076082
Figure 0006076082
ここでは、奥行き範囲補正手段50は、体積光強度分布の座標位置を補正した補正体積光強度分布を体積光強度分布記憶手段40に書き込み、補正が完了した旨を補正要素画像群生成手段60に通知する。
補正要素画像群生成手段60は、奥行き範囲補正手段50で補正された補正体積光強度分布を、表示装置情報で示される立体画像表示装置200の要素レンズのピッチ及び焦点距離が同じ仮想要素レンズ(仮想要素光学系)で構成される仮想要素レンズ群(仮想要素光学系群)を介して、波動光学演算を行うことで、立体画像表示装置200の表示面に相当する位置における要素画像群を生成するものである。
すなわち、補正要素画像群生成手段60は、図9に示すように、補正後の体積光強度分布における光強度のデータ(例えば、点aのデータ)を、仮想要素レンズ群Vを介して対応する画像上の点のデータ(例えば、点a′のデータ)として割り当てる。なお、図9では、ある点のデータのみについて画像上に割り当てているが、補正後の体積光強度分布全体に亘って割り当てを行う。これによって、補正された要素画像群(補正要素画像群G′)が生成されることになる。
ここで、図10を参照(適宜図2参照)して、補正要素画像群生成手段60の構成について説明する。図10に示すように、補正要素画像群生成手段60は、要素画像逆変換手段61と、連結手段63と、を備える。
要素画像逆変換手段61は、補正後の体積光強度分布から、表示装置情報で示される立体画像表示装置200の要素レンズの配置位置に対応する要素画像を生成するものである。
すなわち、要素画像逆変換手段61は、図5で説明した要素画像の画像領域kに対応する仮想要素レンズVを介して拡がりを持った距離平面毎の光強度分布を、要素画像群を構成する画像面に逆変換することで、画像領域kに相当する要素画像を生成する。なお、平面光強度分布算出手段30においては、距離L,L,…,Lは予め定めたものであったが、要素画像逆変換手段61では、補正後の体積光強度分布において、光強度が割り当てられた距離(z座標)における平面(xy平面)が、逆変換を行うために対象とする距離平面となる。
ここで、要素画像逆変換手段61は、光波算出手段61aと、位相シフト手段61bと、光波算出手段61cと、加算手段61dと、を備える。
光波算出手段(第3光波算出手段)61aは、補正後の体積光強度分布で示される距離(距離平面)毎に、フレネル近似により、光強度分布を有する光波が、仮想要素レンズ群に伝搬する光波を計算するものである。
すなわち、光波算出手段61aは、ある距離平面における要素画像分の光波(R(x,y))から、距離Lだけ離間した仮想要素レンズ群に到達する光波(R(x,y))を、以下の式(12)により、フレネル近似を用いて計算する。
Figure 0006076082
ここで、x、xは、予め定めた距離平面の中心を原点としたx座標である。また、y、yは、予め定めた距離平面の中心を原点としたy座標である。また、式(12)中、積分範囲となる「距離平面の領域」は、体積光強度分布記憶手段40に記憶されている体積光強度分布を構成する平面光強度分布の水平(x方向)、垂直(y方向)の範囲である。
なお、要素画像分の光波(R(x,y))は、体積光強度分布記憶手段40に記憶されている体積光強度分布の光強度を1/2乗したものである(前記式(8)の逆演算)。
この光波算出手段61aは、算出した距離平面毎の仮想要素レンズ群に到達する光波(R(x,y))を、位相シフト手段61bに出力する。
位相シフト手段(第2位相シフト手段)61bは、光波算出手段61aから入力された距離平面毎の光波(R(x,y))の位相を、仮想要素レンズの位相分だけシフトさせるものである。すなわち、位相シフト手段61bは、光波(R(x,y))を、仮想要素レンズにおいて変化する位相分だけ、以下の式(13)によりシフトさせることで、光波(R(x,y))を算出する。
Figure 0006076082
ここで、fは仮想要素レンズの焦点距離である。
この位相シフト手段61bは、距離平面毎の光波(R(x,y))を、光波算出手段61cに出力する。
光波算出手段(第4光波算出手段)61cは、位相シフト手段61bから入力された距離平面毎の光波(R(x,y))を仮想要素レンズ毎にフレネル近似することで、仮想要素レンズの焦点距離に到達する、距離平面に対応した要素画像毎の光波を算出するものである。すなわち、光波算出手段61cは、仮想要素レンズから逆方向に伝搬される光波(R(x,y))から、仮想要素レンズの焦点距離だけ離間した要素画像群Gの画像面(後側焦平面)に到達する距離平面毎の要素画像mの光波(g′s,m(xs,m,ys,m))を、以下の式(14)により、フレネル近似を用いて計算する。
Figure 0006076082
ここで、xs,m、xi,mは、それぞれ画像全体(要素画像群)におけるm番目の要素画像の中心を原点とするx座標、仮想要素レンズ群のm番目の仮想要素レンズの光軸中心を原点とするx座標である。また、ys,m、yi,mは、それぞれ画像全体(要素画像群)におけるm番目の要素画像の中心を原点とするy座標、仮想要素レンズ群のm番目の仮想要素レンズの光軸中心を原点とするy座標である。また、fは仮想要素レンズの焦点距離、kは波数2π/λ(λは波長)である。また、式(14)中、積分範囲となる「要素画像(m)」は、図5に示す要素画像mの画像領域kである。
この光波算出手段61cは、算出した距離平面に対応した要素画像の光波(g′s,m(xs,m,ys,m))を、加算手段61dに出力する。
加算手段61dは、光波算出手段61cから入力された仮想要素レンズ毎の要素画像の光波を距離平面分だけ加算することで、補正後の要素画像の光波を算出する。すなわち、加算手段61dは、以下の式(15)により、個々の距離平面からの光波として算出した距離平面毎の要素画像の光波(g′s,m(xs,m,ys,m))を、距離平面分だけ加算して、要素画像の光波(gs,m(xs,m,ys,m))を算出する。
Figure 0006076082
ここで、加算範囲となる「距離平面」は、奥行き範囲補正手段50によって補正された体積光強度分布の距離平面の数である。
この加算手段61dは、要素画像の光波(gs,m(xs,m,ys,m))を、連結手段63に出力する。
連結手段63は、要素画像逆変換手段61で生成された個々の要素画像の光波を連結し、要素画像群として構成するものである。
この連結手段63は、個々の要素画像の光波である画素毎の強度の値を画素値とし、要素画像分連結することで、補正後の要素画像群(補正要素画像群)を生成する。
以上説明したように、立体画像補正装置1は、要素画像群の奥行き範囲を補正するため、過度に眼の近い位置で立体像が表示されることがなく、眼精疲労を抑制することができる。
この立体画像補正装置1は、一般的なコンピュータを前記した各手段として機能させるプログラム(立体画像補正プログラム)により動作させることができる。
なお、光波の伝搬を演算する波動光学演算として、フレネル近似の式を用いたが、ホイヘンス・フレネルの原理による積分や、フランフォーファ近似による積分等を用いて演算することとしてもよい。
また、要素光学系群は、要素レンズが配列されたレンズアレイとして説明したが、微小なピンホールが配列された開口アレイ(空間フィルタ)であってもよい。
また、立体画像補正装置1は、第2実施形態(図15)で説明するステップS2,S4〜S11を実行する動作を行うため、説明を省略する。
(第2実施形態)
[立体画像補正装置の構成]
図11を参照して、本発明の第2実施形態に係る立体画像補正装置1Bについて、第1実施形態と異なる点を説明する(適宜図2参照)。
立体画像補正装置1Bは、奥行き範囲に加え、奥行き時間変化も補正する点が、第1実施形態と異なる。このため、立体画像補正装置1Bは、表示状態算出手段10Bと、立体画像処理手段20Bと、遅延手段70とを備える。
また、立体画像補正装置1Bは、立体画像撮影装置100から、遅延要素画像群の補正に必要な情報として、標準奥行き時間変化情報と、基準奥行き時間変化情報とが入力される。
標準奥行き時間変化情報は、予め設定された、標準的な表示装置で立体像が表示された場合の奥行き時間変化(標準奥行き時間変化)を示す情報である。
基準奥行き時間変化情報は、予め設定された、観察者にとって適切な奥行き時間変化(基準奥行き時間変化)を示す情報である。本実施形態では、基準奥行き時間変化情報は、全ての観察者に共通する奥行き時間変化(共通奥行き時間変化)であることとする。
ここでは、遅延手段70から先に説明する。
遅延手段70は、立体画像撮影装置100から要素画像群が入力され、入力された要素画像群を遅延時間だけ遅延させて、遅延要素画像群を出力するものである。この遅延手段70は、例えば、要素画像群を記憶するフレームメモリ(不図示)と、このフレームメモリを制御する制御手段(不図示)とで構成される。
以下の説明では、立体画像撮影装置100から要素画像群が入力された時刻をTとし、遅延手段70での遅延処理後の時刻をTとする。つまり、遅延時間Δ=T−Tとなり、遅延時間Δだけ遅延させた要素画像群を遅延要素画像群と呼ぶ。
なお、遅延時間Δは、例えば、微少時間を示すような、任意の値で予め設定される。
表示状態算出手段10Bは、立体画像表示装置200において、要素画像群及び遅延要素画像群が表示される状態を算出するものであり、奥行き範囲算出手段11Bと、奥行き範囲判定手段13と、奥行き時間変化算出手段15と、奥行き時間変化判定手段17とを備える。
奥行き範囲算出手段11Bは、表示奥行き範囲に加え、遅延要素画像群が立体画像表示装置200で表示された際の遅延表示奥行き範囲を、図1の奥行き範囲算出手段11と同様に算出するものである。
奥行き時間変化算出手段15は、表示状態算出手段10Bで算出された表示奥行き範囲と遅延表示奥行き範囲との変化量である表示奥行き時間変化を算出するものである。つまり、奥行き時間変化算出手段15は、表示奥行き範囲と遅延表示奥行き範囲との差分を、表示奥行き時間変化として算出する。
この表示奥行き時間変化は、遅延時間Δ(微小時間)における奥行きの変化を示す情報である。
奥行き時間変化判定手段17は、奥行き時間変化算出手段15で算出された表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超えるか否かを判定するものである。
表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超える場合、奥行き時間変化判定手段17は、遅延要素画像群を補正する旨の指令信号を生成する。
一方、表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超えない場合、奥行き時間変化判定手段17は、遅延要素画像群を補正しない旨の指令信号を生成する。
奥行き時間変化判定手段17で生成された指令信号は、標準奥行き時間変化情報と、基準奥行き時間変化情報と共に、立体画像処理手段20Bに出力される。
図12に示すように、表示奥行き時間変化ηは、時刻Tの要素画像群における立体像空間と、時刻Tの要素画像群における立体像空間との奥行き範囲の変化量を示す。そして、この例では、奥行き時間変化判定手段17は、表示奥行き時間変化ηが基準奥行き時間変化γを超えるので、遅延要素画像群を補正する旨の指令信号を生成する。
なお、図12では、時刻Tの要素画像群における立体像空間を2点鎖線で図示した。また、図12の符号εについては、説明を後記する。
図11に戻り、立体画像補正装置1Bの構成について、説明を続ける。
立体画像処理手段20Bは、図2の立体画像処理手段20と同様の構成であり、指令信号に基づいて、要素画像群に加え、遅延要素画像群を補正するものである。
遅延要素画像群を補正する旨の指令信号が入力された場合、立体画像処理手段20Bは、遅延要素画像群を補正する。
一方、遅延要素画像群を補正しない旨の指令信号が入力された場合、立体画像処理手段20Bは、遅延要素画像群を補正せず、そのまま立体画像表示装置200に出力する。
平面光強度分布算出手段30(図2)は、要素画像群と同様の手法により、遅延要素画像群から、距離平面毎に平面光強度分布を算出し、距離に対応付けて体積光強度分布記憶手段40に書き込むものである。
これによって、体積光強度分布記憶手段40(図2)には、要素画像群における体積光強度分布に加え、遅延要素画像群における体積光強度分布が記憶される。
奥行き範囲補正手段50(図2)は、表示奥行き時間変化情報と、基準奥行き時間変化情報とを用いて、遅延要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正するものである。つまり、奥行き範囲補正手段50は、要素画像群における体積光強度分布と同様、表示奥行き時間変化と基準奥行き時間変化との差分で、遅延要素画像群における体積光強度分布を補正する。
補正要素画像群生成手段60(図2)は、補正要素画像群と同様の手法により、遅延要素画像群における補正体積光強度分布から、補正遅延要素画像群を生成するものである。
ここで、補正要素画像群生成手段60は、表示装置情報に基づいて、遅延要素画像群における補正体積光強度から仮想要素レンズ群までの距離が予め設定される。この仮想要素レンズ群の位置を、「基準光学素子アレイ位置」と呼ぶ。そして、補正要素画像群生成手段60は、図13に示すように、基準光学素子アレイ位置Sから距離補正値εだけずらした位置に仮想要素レンズ群Vを配置した状態で、補正遅延要素画像群G´´を生成する。
この距離補正値εは、図12に示すように、表示奥行き時間変化ηと基準奥行き時間変化γとの差を示す。
これによって、補正要素画像群生成手段60は、図14(a)の表示奥行き時間変化ηが図14(b)の基準奥行き時間変化γを超えないようにして、補正遅延要素画像群を生成することができる。
なお、図14では、時刻Tの要素画像群における立体像空間を2点鎖線で図示し、時刻Tの遅延要素画像群における立体像空間を実線で図示した。
[立体画像補正装置の動作]
図15,16を参照して、立体画像補正装置1Bの動作について、説明する。
立体画像補正装置1Bは、遅延手段70によって、要素画像群を遅延時間だけ遅延させた遅延要素画像群を出力する(ステップS1)。
立体画像補正装置1Bは、奥行き範囲算出手段11Bによって、要素画像群から表示奥行き範囲を算出し、遅延要素画像群から遅延表示奥行き範囲を算出する(ステップS2)。
立体画像補正装置1Bは、奥行き時間変化算出手段15によって、表示奥行き範囲と遅延表示奥行き範囲との変化量である表示奥行き時間変化を算出する(ステップS3)。
立体画像補正装置1Bは、奥行き範囲判定手段13によって、表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超えるか否かを判定する(ステップS4)。
表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超える場合(ステップS4でYes)、立体画像補正装置1Bは、ステップS5の処理に進む。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30によって、要素画像群に対し、仮想要素レンズ群からの距離が異なる距離平面を設定する(ステップS5)。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30によって、要素画像群の光波が、仮想要素レンズ群を介して、ステップS5で設定した距離に対応する距離平面に到達した際の平面光強度分布を、波動光学演算により算出する。
すなわち、立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の分割手段31によって、要素画像群を、表示装置情報で特定される要素画像毎に分割する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の光波算出手段33aによって、それぞれの要素画像の光波をフレネル近似して、仮想要素レンズに到達する光波を算出する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の位相シフト手段33bによって、仮想要素レンズに到達する光波の位相を仮想要素レンズの位相分だけシフトさせる。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の光波算出手段33cによって、位相シフトした光波をフレネル近似して、設定された距離平面における要素画像毎の光波を算出する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の結合手段35によって、設定された距離平面に到達した要素画像毎の光波を要素画像分だけ結合し、距離平面における光強度分布(平面光強度分布)を算出する(ステップS6)。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30(結合手段35)によって、ステップS6で生成された平面光強度分布を、体積光強度分布記憶手段40に書き込む(ステップS7)。この平面光強度分布が、異なる距離平面毎に生成されることで、体積光強度となる。
立体画像補正装置1Bは、奥行き範囲補正手段50によって、表示奥行き範囲情報と、基準奥行き範囲情報とを用いて、体積光強度分布記憶手段40に記憶された体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する。すなわち、奥行き範囲補正手段50は、表示奥行き範囲と基準奥行き範囲との比率で、要素画像群における体積光強度分布を奥行き方向に圧縮する(ステップS8)。
立体画像補正装置1Bは、補正要素画像群生成手段60によって、補正された体積光強度分布が存在する距離平面を設定する(ステップS9)。
立体画像補正装置1Bは、補正要素画像群生成手段60の要素画像逆変換手段61によって、波動光学演算により、ステップS8で補正された体積光強度分布を光波として、要素画像群の画像面に到達する個々の要素画像の光波を算出する。
すなわち、立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の光波算出手段61aによって、補正後の体積光強度分布で示される距離(距離平面)毎に、フレネル近似により、光強度分布を有する光波が、仮想要素レンズ群に到達する光波を計算する。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の位相シフト手段61bによって、仮想要素レンズに到達する光波の位相を仮想要素レンズの位相分だけシフトさせる。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の光波算出手段61cによって、位相シフトした光波をフレネル近似して、要素画像群の画像面における距離平面に対応した要素画像毎の光波を算出する(ステップS10)。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の加算手段61dによって、距離平面に対応する要素画像の光波を、距離平面分だけ加算することで、補正後の要素画像の光波を算出し、連結手段63によって連結することで、補正要素画像群を生成する(ステップS11)。
表示奥行き範囲が基準奥行き範囲を超えない場合(ステップS4でNo)、又は、ステップS11の処理に続いて、立体画像補正装置1Bは、ステップS12の処理に進む。
立体画像補正装置1Bは、奥行き時間変化判定手段17によって、表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超えるか否かを判定する(ステップS12)。
表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超える場合(ステップS12でYes)、立体画像補正装置1Bは、ステップS13の処理に進む。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30によって、遅延要素画像群に対し、仮想要素レンズ群からの距離が異なる距離平面を設定する(ステップS13)。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30によって、遅延要素画像群の光波が、仮想要素レンズ群を介して、ステップS13で設定した距離に対応する距離平面に到達した際の平面光強度分布を、波動光学演算により算出する。
すなわち、立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の分割手段31によって、遅延要素画像群を、表示装置情報で特定される要素画像毎に分割する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の光波算出手段33aによって、それぞれの遅延要素画像の光波をフレネル近似して、仮想要素レンズに到達する光波を算出する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の位相シフト手段33bによって、仮想要素レンズに到達する光波の位相を仮想要素レンズの位相分だけシフトさせる。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の光波算出手段33cによって、位相シフトした光波をフレネル近似して、設定された距離平面における要素画像毎の光波を算出する。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30の結合手段35によって、設定された距離平面に到達した要素画像毎の光波を要素画像分だけ結合し、距離平面における光強度分布(平面光強度分布)を算出する(ステップS14)。
立体画像補正装置1Bは、平面光強度分布算出手段30(結合手段35)によって、ステップS14で生成された平面光強度分布を、体積光強度分布記憶手段40に書き込む(ステップS15)。
立体画像補正装置1Bは、奥行き範囲補正手段50によって、表示奥行き時間変化情報と、基準奥行き時間変化情報とを用いて、体積光強度分布記憶手段40に記憶された体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する。すなわち、奥行き範囲補正手段50は、表示奥行き時間変化と基準奥行き時間変化との差分で、遅延要素画像群における体積光強度分布を奥行き方向に圧縮する(ステップS16)。
立体画像補正装置1Bは、補正要素画像群生成手段60によって、補正された体積光強度分布が存在する距離平面を設定する(ステップS17)。
立体画像補正装置1Bは、補正要素画像群生成手段60の要素画像逆変換手段61によって、波動光学演算により、ステップS15で補正された体積光強度分布を光波として、遅延要素画像群の画像面に到達する個々の要素画像の光波を算出する。
すなわち、立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の光波算出手段61aによって、補正後の体積光強度分布で示される距離(距離平面)毎に、フレネル近似により、光強度分布を有する光波が、仮想要素レンズ群に到達する光波を計算する。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の位相シフト手段61bによって、仮想要素レンズに到達する光波の位相を仮想要素レンズの位相分だけシフトさせる。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の光波算出手段61cによって、位相シフトした光波をフレネル近似して、遅延要素画像群の画像面における距離平面に対応した要素画像毎の光波を算出する(ステップS18)。
立体画像補正装置1Bは、要素画像逆変換手段61の加算手段61dによって、距離平面に対応する要素画像の光波を、距離平面分だけ加算することで、補正後の要素画像の光波を算出し、連結手段63によって連結することで、補正遅延要素画像群を生成する(ステップS19)。
表示奥行き時間変化が基準奥行き時間変化を超えない場合(ステップS12でNo)、又は、ステップS19の後、立体画像補正装置1Bは、処理を終了する。
以上説明したように、立体画像補正装置1Bは、要素画像群の奥行き範囲と遅延要素画像群の奥行き時間変化とを補正するため、過度に眼の近い位置で立体像が表示されることや、奥行き方向で立体像の位置が頻繁に変化することがないため、眼精疲労を抑制することができる。
なお、第2実施形態では、立体画像補正装置1Bが奥行き範囲及び奥行き時間変化の両方を補正することとして説明したが、奥行き時間変化のみを補正してもよい。この場合、立体画像補正装置1Bは、奥行き範囲判定手段13を備える必要がない。
(第3実施形態)
[立体画像補正装置の構成]
図17を参照して、本発明の第3実施形態に係る立体画像補正装置1Cについて、第2実施形態と異なる点を説明する。
立体画像補正装置1Cは、所定の条件により警告を行う点が、第2実施形態と異なる。このため、立体画像補正装置1Cは、表示状態算出手段10Cと、立体画像処理手段20Bと、遅延手段70と、パラメータ設定手段80と、警告手段90とを備える。
ここでは、パラメータ設定手段80から先に説明する。
パラメータ設定手段80は、観察者が各種パラメータ(個別奥行き範囲情報、個別奥行き時間変化情報、動作モード情報)を設定するものである。
このパラメータ設定手段80に設定されたパラメータは、表示状態算出手段10Cと、立体画像処理手段20Bと、警告手段90とで参照される。
個別奥行き範囲情報は、予め設定された、観察者毎に固有の奥行き範囲(個別奥行き範囲)を示す情報である。
個別奥行き時間変化情報は、予め設定された、観察者毎に固有の奥行き時間変化(個別奥行き時間変化)を示す情報である。
動作モード情報は、基準設定モード又は視聴者設定モードの何れで立体画像補正装置1Cが動作するかを示す情報である。
基準設定モードとは、基準奥行き範囲情報及び基準奥行き時間変化情報を用いて、立体画像補正装置1Cが動作することである。つまり、基準設定モードの場合、立体画像補正装置1Cは、全ての観察者に共通する共通奥行き範囲及び共通奥行き時間変化を用いることになる。
視聴者設定モードとは、個別奥行き範囲情報及び個別奥行き時間変化情報を用いて、立体画像補正装置1Cが動作することである。つまり、視聴者設定モードの場合、立体画像補正装置1Cは、観察者毎に固有の個別奥行き範囲及び個別奥行き時間変化を用いることになる。さらに、立体画像補正装置1Cは、補正要素画像群及び補正遅延要素画像群が眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、警告を行う。
表示状態算出手段10Cは、奥行き範囲算出手段11Cと、奥行き範囲判定手段13Cと、奥行き時間変化算出手段15Cと、奥行き時間変化判定手段17Cとを備える。
また、表示状態算出手段10Cは、立体画像処理手段20Bから補正要素画像群及び補正遅延要素画像群が入力される。
奥行き範囲算出手段11Cは、視聴者設定モードの場合、補正要素画像群の奥行き範囲(補正奥行き範囲)と、補正遅延要素画像群の奥行き範囲とを、図11の奥行き範囲算出手段11Bと同様に算出するものである。
この奥行き範囲算出手段11Cで算出された補正奥行き範囲は、警告手段90に出力される。
奥行き範囲判定手段13Cは、動作モード情報に基づいて、個別奥行き範囲情報又は基準奥行き範囲情報の何れか一方を選択して、図11の奥行き範囲判定手段13と同様に判定するものである。
奥行き時間変化算出手段15Cは、視聴者設定モードの場合、補正要素画像群と補正遅延要素画像群との奥行き時間変化(補正奥行き時間変化)を、図11の奥行き時間変化算出手段15と同様に算出するものである。
この奥行き時間変化算出手段15Cで算出された補正奥行き時間変化は、警告手段90に出力される。
奥行き時間変化判定手段17Cは、動作モード情報に基づいて、個別奥行き時間変化情報又は基準奥行き時間変化情報の何れか一方を選択して、図11の奥行き時間変化判定手段17と同様に判定するものである。
警告手段90は、視聴者設定モードの場合、所定の条件により警告を行うものであり、奥行き範囲警告手段91と、奥行き時間変化警告手段93とを備えるものである。
奥行き範囲警告手段91は、奥行き範囲算出手段11Cから入力された補正奥行き範囲が共通奥行き範囲を超えるか否かを判定し、補正奥行き範囲が共通奥行き範囲を超える場合に警告するものである。
ここで、奥行き範囲警告手段91は、警告方法が特に制限されず、奥行き範囲の警告メッセージを映像信号に付加してもよい。また、奥行き範囲警告手段91は、この警告メッセージを予め設定されたメールアドレスに送信してもよく、所定の警告音を鳴らしてもよい。
奥行き時間変化警告手段93は、奥行き時間変化算出手段15Cから入力された補正奥行き時間変化が共通奥行き時間変化を超えるか否かを判定し、補正奥行き時間変化が共通奥行き時間変化を超える場合に警告するものである。
ここで、奥行き時間変化警告手段93は、奥行き範囲警告手段91と同様の手法で警告することができる。
以上説明したように、立体画像補正装置1Cは、個々の観察者にとって最適な奥行き範囲及び奥行き時間変化に収まるように立体映像を再生できると共に、この立体映像の再生時に眼精疲労を引き起こす可能性がある場合、観察者に警告することができる。
なお、立体画像補正装置1Cは、警告手段90を備えずに、個別奥行き範囲情報及び個別奥行き時間変化情報、又は、基準奥行き範囲情報及び基準奥行き時間変化情報の何れか一方のみを用いる構成としてもよい。
1,1B,1C 立体画像補正装置
10,10B,10C 表示状態算出手段
11,11B,11C 奥行き範囲算出手段
13,13C 奥行き範囲判定手段
15,15C 奥行き時間変化算出手段
17,17C 奥行き時間変化判定手段
20,20B 立体画像処理手段
30 平面光強度分布算出手段
31 分割手段
33 要素画像変換手段
33a 光波算出手段
33b 位相シフト手段
33c 光波算出手段
35 結合手段
40 体積光強度分布記憶手段
50 奥行き範囲補正手段
60 補正要素画像群生成手段
61 要素画像逆変換手段
61a 光波算出手段
61b 位相シフト手段
61c 光波算出手段
61d 加算手段
63 連結手段
70 遅延手段
80 パラメータ設定手段
90 警告手段
91 奥行き範囲警告手段
93 奥行き時間変化警告手段

Claims (6)

  1. インテグラルフォトグラフィ方式により立体画像撮影装置で撮影された要素画像群が立体画像表示装置で表示された際の立体像の奥行き範囲と、前記奥行き範囲の変化量である奥行き時間変化とを補正する立体画像補正装置であって、
    前記要素画像群が入力され、入力された前記要素画像群を予め設定された遅延時間だけ遅延させて、遅延要素画像群を出力する遅延手段と、
    前記要素画像群及び前記遅延要素画像群がそれぞれ前記立体画像表示装置で表示された際の表示奥行き範囲及び遅延表示奥行き範囲を、所定の奥行き範囲算出法により算出する奥行き範囲算出手段と、
    前記表示奥行き範囲が予め設定された基準奥行き範囲を超えるか否かを判定する奥行き範囲判定手段と、
    前記表示奥行き範囲と前記遅延表示奥行き範囲との変化量である表示奥行き時間変化を算出する奥行き時間変化算出手段と、
    前記表示奥行き時間変化が予め設定された基準奥行き時間変化を超えるか否かを判定する奥行き時間変化判定手段と、
    前記表示奥行き範囲が前記基準奥行き範囲を超える場合、前記要素画像群に対し、前記立体画像表示装置の要素光学系のピッチ及び焦点距離が同じ仮想要素光学系を2次元状に配列した仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、当該仮想要素光学系群からの距離が異なる予め設定された距離平面毎の光強度分布である平面光強度分布を前記要素画像群から算出し、前記表示奥行き時間変化が前記基準奥行き時間変化を超える場合、前記遅延要素画像群に対し、前記仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、前記遅延要素画像群から前記平面光強度分布を算出する平面光強度分布算出手段と、
    前記平面光強度分布算出手段で算出された距離平面毎の平面光強度分布を、距離に対応付けて、前記立体像を表示する立体像空間上の体積光強度分布として記憶する体積光強度分布記憶手段と、
    前記表示奥行き範囲が前記基準奥行き範囲を超える場合、前記表示奥行き範囲と前記基準奥行き範囲との比で、前記要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正し、前記表示奥行き時間変化が前記基準奥行き時間変化を超える場合、前記表示奥行き時間変化と前記基準奥行き時間変化との差分で、前記遅延要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する奥行き範囲補正手段と、
    前記奥行き範囲補正手段で補正された体積光強度分布の距離平面毎に、前記仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、補正後の要素画像群及び遅延要素画像群の少なくとも一方を生成する補正要素画像群生成手段と、
    を備えることを特徴とする立体画像補正装置。
  2. インテグラルフォトグラフィ方式により立体画像撮影装置で撮影された要素画像群が立体画像表示装置で表示された際の立体像の奥行き範囲を補正する立体画像補正装置であって、
    前記要素画像群が前記立体画像表示装置で表示された際の表示奥行き範囲を、所定の奥行き範囲算出法により算出する奥行き範囲算出手段と、
    前記表示奥行き範囲が予め設定された基準奥行き範囲を超えるか否かを判定する奥行き範囲判定手段と、
    前記表示奥行き範囲が前記基準奥行き範囲を超える場合、前記要素画像群に対し、前記立体画像表示装置の要素光学系のピッチ及び焦点距離が同じ仮想要素光学系を2次元状に配列した仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、当該仮想要素光学系群からの距離が異なる予め設定された距離平面毎の光強度分布である平面光強度分布を算出する平面光強度分布算出手段と、
    前記平面光強度分布算出手段で算出された距離平面毎の平面光強度分布を、距離に対応付けて、前記立体像を表示する立体像空間上の体積光強度分布として記憶する体積光強度分布記憶手段と、
    前記表示奥行き範囲が前記基準奥行き範囲を超える場合、前記表示奥行き範囲と前記基準奥行き範囲との比で、前記要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する奥行き範囲補正手段と、
    前記奥行き範囲補正手段で補正された体積光強度分布の距離平面毎に、前記仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、補正後の要素画像群を生成する補正要素画像群生成手段と、
    を備えることを特徴とする立体画像補正装置。
  3. インテグラルフォトグラフィ方式により立体画像撮影装置で撮影された要素画像群が立体画像表示装置で表示された際の立体像の奥行き範囲の変化量である奥行き時間変化を補正する立体画像補正装置であって、
    前記要素画像群が入力され、入力された前記要素画像群を予め設定された遅延時間だけ遅延させて、遅延要素画像群を出力する遅延手段と、
    前記要素画像群及び前記遅延要素画像群がそれぞれ前記立体画像表示装置で表示された際の表示奥行き範囲及び遅延表示奥行き範囲を、所定の奥行き範囲算出法により算出する奥行き範囲算出手段と、
    前記表示奥行き範囲と前記遅延表示奥行き範囲との変化量である表示奥行き時間変化を算出する奥行き時間変化算出手段と、
    前記表示奥行き時間変化が予め設定された基準奥行き時間変化を超えるか否かを判定する奥行き時間変化判定手段と、
    前記表示奥行き時間変化が前記基準奥行き時間変化を超える場合、前記遅延要素画像群に対し、前記立体画像表示装置の要素光学系のピッチ及び焦点距離が同じ仮想要素光学系を2次元状に配列した仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、当該仮想要素光学系群からの距離が異なる予め設定された距離平面毎の光強度分布である平面光強度分布を算出する平面光強度分布算出手段と、
    前記平面光強度分布算出手段で算出された距離平面毎の平面光強度分布を、距離に対応付けて、前記立体像を表示する立体像空間上の体積光強度分布として記憶する体積光強度分布記憶手段と、
    前記表示奥行き時間変化が前記基準奥行き時間変化を超える場合、前記表示奥行き時間変化と前記基準奥行き時間変化との差分で、前記遅延要素画像群における体積光強度分布の座標を奥行き方向に補正する奥行き範囲補正手段と、
    前記奥行き範囲補正手段で補正された体積光強度分布の距離平面毎に、前記仮想要素光学系群を介して、波動光学演算を行うことで、補正後の遅延要素画像群を生成する補正要素画像群生成手段と、
    を備えることを特徴とする立体画像補正装置。
  4. 前記奥行き範囲判定手段は、前記基準奥行き範囲として、察者毎に固有の個別奥行き範囲が予め設定され、前記表示奥行き範囲が前記個別奥行き範囲を超えるか否かを判定し、
    前記奥行き範囲算出手段は、前記補正後の要素画像群が前記立体画像表示装置で表示された際の奥行き範囲を、前記奥行き範囲算出法によりさらに算出し、
    前記観察者に共通する共通奥行き範囲が予め設定され、前記補正後の要素画像群から算出された奥行き範囲が前記共通奥行き範囲を超えるか否かを判定し、当該奥行き範囲が前記共通奥行き範囲を超える場合に警告する奥行き範囲警告手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立体画像補正装置。
  5. 前記奥行き時間変化判定手段は、前記基準奥行き時間変化として、察者毎に固有の個別奥行き時間変化が予め設定され、前記表示奥行き時間変化が前記個別奥行き時間変化を超えるか否かを判定し、
    前記奥行き範囲算出手段は、前記補正後の遅延要素画像群が前記立体画像表示装置で表示された際の奥行き範囲を、前記奥行き範囲算出法によりさらに算出し、
    前記奥行き時間変化算出手段は、前記表示奥行き範囲と前記補正後の遅延要素画像群から算出された奥行き範囲との変化量である奥行き時間変化をさらに算出し、
    前記観察者に共通する共通奥行き時間変化が予め設定され、前記補正後の遅延要素画像群から算出された奥行き時間変化が前記共通奥行き時間変化を超えるか否かを判定し、当該奥行き時間変化が前記共通奥行き時間変化を超える場合に警告する奥行き時間変化警告手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の立体画像補正装置。
  6. コンピュータを、請求項1に記載の立体画像補正装置として機能させるための立体画像補正プログラム。
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