JP6070124B2 - 固液分離方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体中に含まれている固体粒子を濃縮して分離するための固液分離方法及び装置に関するものである。
海水の淡水化処理やシェールガス随伴水等の脱塩処理を行う手法として、逆浸透膜法や正浸透膜法がある。かかる逆浸透膜法や正浸透膜法を実施する場合は、膜処理の実施前に、前処理として、水中に含まれている砂、粘土、コロイド等の固体粒子を分離して除去することが求められる。更に、上記海水の淡水化処理やシェールガス随伴水等の脱塩処理の場合は、水中に含まれている藻類やその他の微生物、その死骸や代謝物等の固体粒子についても、前処理で分離して除去することが望まれる。
又、藻類、細胞やその他の微生物を培養して、医薬品、燃料やその他の有用物質を生産する場合は、上記有用物質の回収処理を開始する際、培養された微生物や細胞等を、水中(培養液中)より分離する前処理が必要とされる。
更には、湖沼の浄化を目的として、水から藻類等の微生物を分離することも行われている。
固液分離を実施する場合は、分離対象となる固体粒子と、該固体粒子の分散媒となっている液体との密度差を利用した固液分離手法が広く一般的に行われている。すなわち、固体粒子の密度が液体の密度よりも大きい場合は、沈降分離が行われる。一方、固体粒子の密度が液体の密度よりも小さい場合は浮上分離が行われている。又、上記固体粒子と液体との密度差が比較的小さい場合は、上記と同様の固液密度差に基づく固体粒子の沈降や浮上を、遠心力を利用して促進させるようにした遠心分離が広く行われている。
しかし、上記砂、粘土、コロイド、藻類、細胞やその他の微生物及びその死骸や代謝物は、粒径が小さく、更には、水との密度差がないか又は該密度差が微小な粒子となっている場合があり、このような固体粒子は、上記した沈降分離や浮上分離や遠心分離のような固液密度差を利用した従来の一般的な固液分離手法では、液体から分離させることが困難である。
又、上記沈降分離や浮上分離や遠心分離以外の固液分離手法としては、中立浮力粒子を含む流体を渦巻状チャネルに流通させて、中立浮力粒子に作用するようになる内壁からの揚力、サフマン力、マグヌス力、及び、遠心力の複合効果と平衡状態を利用する手法が従来提案されている。かかる手法によれば、上記流体中の中立浮力粒子は、上記渦巻状チャネルを流れる流体中で密集させて、上記チャネルの内壁近くを流れる管状帯とさせることができ、該管状帯を含む流体と、残りの流体とを分けて回収することで、該中立浮力粒子を分離できるとされている(たとえば、特許文献1参照)。
なお、液体中の粒子を或る分離粒径を基準として分離する手法の1つとしては、透過性を有する膜に液体の透過流を形成させるときに、該膜の上流面側に、膜表面に沿う方向の剪断速度の勾配を有する液体の流れを生じさせて、上記分離粒径に対応する粒径の粒子に作用する剪断揚力が上記透過流の速度と等しくなるようにさせる手法が従来提案されている。かかる手法によれば、上記分離粒径以上の粒径を持つ粒子は、上記膜の上流面側に保持されるようになることから、該膜を透過する該分離粒径よりも小さい粒径の粒子との分離を行うことができるとされている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2009−113035号公報 特表2001−503669号公報
ところが、上記特許文献1に示された手法では、渦巻状チャネルに流通させる流体中の中立浮力粒子に対してサフマン力(サフマン揚力)を作用させるようにしてあるが、該中立浮力粒子を密集させるためには、上記サフマン力に加え、粒子に作用する遠心力を含むその他の力との複合効果と平衡状態が必要とされている。そのため、上記中立浮力粒子の密度と、該中立浮力粒子の分散媒となっている流体(液体)の密度に差(固液密度差)がない場合は、固液分離処理を行うことが困難である。
上記特許文献2に示された手法は、液体中の粒子を粒径に応じて分離するための手法であって、粒径が小さく、更に、液体との密度差がないか又は微小な粒子の固液分離処理を実施できるものではない。
したがって、上記特許文献1、2に示された手法は、いずれであっても、前述したような逆浸透膜法や正浸透膜法による海水やシェールガス随伴水の脱塩処理の前処理として、水中に含まれている砂、粘土、コロイド、藻類やその他の微生物及びその死骸や代謝物のような固体粒子を液体から分離させるための固液分離処理や、藻類、細胞や微生物を水中(培養液中)より分離するための固液分離処理への適用は難しい。
更に、上記特許文献1に示されたものでは、上記粒子に作用させるサフマン力、揚力、マグヌス力、遠心力は、上記渦巻状チャネルの形状と流体の流速により受動的に決定されてしまう。そのため、上記流体中の中立浮力粒子の分離効率を高めるためには、上記渦巻状チャネルの流路長を長く設定する必要が生じることから、装置構成が大型化するという問題がある。
なお、上記特許文献2に示されたものは、透過性の膜の透過流の抗力と、剪断揚力(サフマン揚力)との均衡を利用する必要があるため、上記膜を必要とすると共に、該膜の上流面に隣接して流体の剪断流を発生させるようにしてあり、そのため、上記膜の洗浄作業を要すると共に、処理速度が遅い。
そこで、本発明は、粒径が小さく、更には、固体粒子の分散媒となる液体との密度差がないか又は微小な固体粒子についても、固液分離を効率よく実施することができる等、上記した従来の問題点を解消できるようにする固液分離方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、液体を満たした液体充填空間の原液の流れ方向に延びる互いに対向する一対の壁面のうちの一方の壁面に対し、他方の壁面を一方向へ連続的に相対移動させることにより、該液体充填空間内の液体に、上記一方の壁面側より他方の壁面側に向けて流速が次第に増加する剪断速度勾配を有する流れ場を形成し、上記液体充填空間に、該液体充填空間内での原液の流れ方向上流側となる一端から粒子を含む原液を供給して、該原液中の粒子に対し、上記剪断速度勾配を有する流れ場により、上記一方の壁面側より他方の壁面側に向く方向のサフマン揚力を作用させ、その後、上記液体充填空間の上記原液の流れ方向下流側となる他端部の上記他方の壁面より、上記サフマン揚力の作用により濃縮された上記粒子を含む粒子濃縮液を回収すると共に、上記液体充填空間の上記原液の流れ方向下流側となる他端部の上記一方の壁面より、上記粒子の清澄化が図られた清澄液を回収するようにする固液分離方法とする。
又、請求項2に対応して、液体を満たすための液体充填空間を備え、且つ該液体充填空間の原液の流れ方向に延びる互いに対向する一対の壁面のうちの一方の壁面を、静止壁とすると共に、他方の壁面を、上記静止壁に対して一方向へ連続的に相対移動可能な移動壁として、該移動壁の移動により上記液体充填空間内の液体に、上記静止壁側より移動壁側に向けて流速が次第に増加する剪断速度勾配を有する流れ場を形成できるようにし、更に、上記液体充填空間内での原液の流れ方向上流側となる一端に、粒子を含む原液を供給するための原液入口を設け、上記液体充填空間の上記原液の流れ方向下流側となる他端部の上記移動壁に、該液体充填空間内の剪断速度勾配を有する流れ場中で作用するサフマン揚力により濃縮された上記粒子を含む粒子濃縮液を回収するための濃縮粒子出口を設け、上記液体充填空間の上記原液の流れ方向下流側となる他端部の上記静止壁に、上記粒子の清澄化が図られた清澄液を回収するための清澄液出口を設けた構成を有する固液分離装置とする。
更に、請求項3に対応して、上記請求項2の構成において、液体充填空間は、互いに対向する一対の静止壁と移動壁となる、円筒状の固定周壁と、該固定周壁の外側に隙間を隔てて同心状に配置した回転駆動可能な回転周壁との間に環状に形成させてなり、該液体充填空間の軸心方向一端に原液入口を設けると共に、軸心方向他端の外周部と内周部に、濃縮粒子出口と清澄液出口を設けるようにした構成とする。
同様に、請求項4に対応して、上記請求項2の構成において、液体充填空間は、一方向に延びる樋状の容器と、該容器の上端側開口部に該容器の長手方向の全長に亘りベルトを循環駆動できるように設けたベルト蓋装置との内側に形成させてなり、上記容器の内底部と、上記ベルト蓋装置のベルトの下部走行部分とを、互いに対向する一対の静止壁と移動壁として備えるようにした構成とする。
本発明の固液分離方法及び装置によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)原液中に含まれる粒子は、分散媒となっている液体との固液密度差がないか又は微小な粒子、あるいは、粒径の小さい粒子であっても、該粒子に作用する流体力であるサフマン揚力を利用して濃縮することができる。このため、粒子を含む原液を連続的に固液分離処理して、濃縮された粒子を含む粒子濃縮液と、粒子の清澄化が図られた清澄液とを分離して回収することができる。
(2)したがって、逆浸透膜法や正浸透膜法による海水やシェールガス随伴水の脱塩処理の前処理として、水中に含まれている砂、粘土、コロイド等の固体粒子、更には、水中に含まれている藻類やその他の微生物、その死骸や代謝物等の固体粒子について分離して除去する処理、あるいは、藻類、細胞や微生物を水中(培養液中)より分離する処理に適した固液分離処理を実施することが可能になる。
(3)更に、上記液体充填空間では、原液の流れ方向に延びる互いに対向する一対の静止壁と移動壁のうち、移動壁を、静止壁に対して一方向に連続して相対移動させて、液体充填空間内の液体に剪断速度勾配を有する流れ場を強制的に形成させることができるため、原液中の粒子に対して作用させるサフマン揚力を、確実に且つ効率よく発生させることができる。よって、上記液体充填空間は、原液の供給側から、清澄液及び粒子濃縮液の出口側までの距離を短く設定することができて、固液分離処理を行う装置の全体構成をコンパクトなものとすることができる。
(4)上記清澄液と粒子濃縮液との分離は、上記特許文献2に示されたような透過性の膜は使用しない。このため、膜の洗浄作業を要することはなく、よって、固液分離処理の処理速度を高めることができる。
本発明の固液分離方法及び装置の実施の一形態を示す概略切断側面図である。 図1のA−A方向矢視図である。 本発明の実施の他の形態を示す概略切断側面図である
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の固液分離方法及び装置の実施の一形態を示すものである。
すなわち、本発明の固液分離装置は、図1、図2に符号1で示すもので、上下方向に延びる円筒形状の固定周壁2を備える。
上記固定周壁2の外側には、該固定周壁2の外径よりも大きな内径を有する円筒形状の周壁4と、該周壁4の下端側を閉塞させる端壁5とからなり、且つ該端壁5の中央に取り付けた駆動軸6を中心として回転可能な回転容器3の上記周壁(以下、回転周壁と云う)4を、同心状に配置する。これにより、上記固定周壁2の外周面と、上記回転周壁4の内周面との間には、軸心方向、すなわち、上下方向に延びる環状の液体充填空間7が形成されるようにしてある。なお、上記固定周壁2の下端は、上記回転容器3の端壁5の内面に近接配置させることにより、両者間の隙間を小さくして、該隙間を通した固定周壁2の内外方向の液体の流通を抑制できるようにしてある。
上記回転容器3の駆動軸6は、図示しない回転駆動装置に接続してある。これにより、該回転駆動装置を運転して上記駆動軸6と一体に上記回転容器3を回転駆動させると、上記液体充填空間7では、一対の対向する壁面となる上記固定周壁2と回転周壁4のうち、静止壁となる固定周壁2に対し、回転周壁4を移動壁として周方向の一方向(図2では、平面視時計回り方向)に連続的に相対移動させることができるようにしてある。
このため、上記液体充填空間7に液体が満たされている状態では、上記回転周壁4を回転させると、該回転周壁4近傍の液体が同伴される。これにより、該液体充填空間7内の液体には、図2に概略を示すように、上記固定周壁2側から回転周壁4側、すなわち、内周側から外周側に向けて流速が次第に増加する剪断速度勾配を有する流れ場が、周方向の全域に亘り形成されるようにしてある。
したがって、上記液体充填空間7内では、貯留されている液体に上記のような剪断速度勾配を有する周方向の流れ場が形成されることに伴い、該液体中に分散されているすべての粒子10に対して、図2に矢印fで示すように、該液体充填空間7の静止壁側である内周側から、移動壁側である外周側に向く方向のサフマン揚力が作用するようにしてある。
上記液体充填空間7の軸心方向の一端部となる下端部には、図1に示すように、上記固定周壁2の内側を通して配管した原液供給管8の下流側端部が、固定周壁2を貫通して開口させてある。該原液供給管8の上流側端部は、粒子10が分散媒となる液体に分散された状態の原液9を供給するための図示しない原液供給部に接続されている。これにより、上記液体充填空間7では、上記図示しない原液供給部より上記原液供給管8を通して導かれる原液9を、該原液供給管8の下流側端部の原液入口8aから連続的に供給できるようにしてある。
上記液体充填空間7の軸心方向他端となる上端側には、上記固定周壁2よりも大径で且つ上記回転周壁4よりも小径の円筒形状としてある流路仕切壁11が、同心状に配置されている。該流路仕切壁11は、上端が、上記固定周壁2の上端よりも高所に位置するようにしてあり、且つ下端側は、上記液体充填空間7内に上方から或る寸法挿入させて配置してある。なお、上記回転容器3の回転駆動時は、上記したように液体充填空間7内で周方向の流れ場を生じる液体には遠心力が作用するようになるため、該液体充填空間7内を満たす液体の液面には傾きが生じる。この際、該液体は、上記回転周壁4の上端を越える分はオーバーフローするため、液面の外周端は、上記回転周壁4の上端に一致した高さ位置となるが、内周側は、それよりも低くなる。この点に鑑みて、上記固定周壁2と回転周壁4の高さは、上記液面勾配やオーバーフロー流量等を調節するように壁面高さを設定する。又、上記流路仕切壁11の下端の位置は、上記回転容器3の回転駆動時に遠心力の影響で液体充填空間7内の液体に液面勾配が生じた状態のときにも、該流路仕切壁11の下端部を該液面下に確実に没入させることができるように設定してあるものとする。なお、図1では図示する便宜上、上記液体充填空間7内の液面は水平な状態で示してある。
これにより、上記液体充填空間7の上端側には、上記流路仕切壁11よりも外周側、すなわち、上記回転周壁4寄りの外周部に、上記サフマン揚力の影響により外周方向に濃縮される粒子10を、一部の液体と一緒に粒子濃縮液15として取り出すための濃縮粒子出口14を形成する。
一方、上記流路仕切壁11よりも内周側、すなわち、上記固定周壁2寄りの内周部には、上記サフマン揚力の影響により粒子10が外周方向に濃縮されることに伴い、相対的に該粒子10に関する清澄化が図られた清澄液13を取り出すための清澄液出口12を形成する。
上記流路仕切壁11の上端側は、閉塞板16により気密に閉塞させてある。該閉塞板16には、上記原液供給管8と、上記固定周壁2の内側より清澄液13を抜き出して回収するためのポンプ18を備えた清澄液回収管17の上流側端部が、上下方向に貫通させてある。該原液供給管8と清澄液回収管17は、上記閉塞板16の貫通部で気密に保持されている。
上記流路仕切壁11及び閉塞板16は、後述する外部固定容器20に図示しない支持材を介して支持させるか、あるいは、図示しない支持構造に支持させることで、位置を固定できるようにしてある。更に、上記閉塞板16の下側には、上記固定周壁2の上端部を、金網や多孔板、周方向に或る間隔で配置した柱部材等の液体通過用の開口を形成可能な連結部材19を介して連結してある。これにより、上記固定周壁2及び連結部材19と、上記流路仕切壁11及び閉塞板16は、上記回転容器3の回転に干渉する虞のない状態で、該回転容器3との相対位置を保持できるようにしてある。
更に、上記ポンプ18を運転して、上記固定周壁2の内側の液体を、上記清澄液回収管17より吸引するときには、上記液体充填空間7の上端部の清澄液出口12に達している液体を、清澄液13として、上記連結部材19により形成させてある開口を経て固定周壁2の内側へ取り出すことができるようにしてある。該固定周壁2の内側に取り出された清澄液13は、その後、上記清澄液回収管17により吸引して回収されるようにしてある。
したがって、上記ポンプ18の運転による上記清澄液回収管17からの液体吸引量は、上記原液供給管8を通して上記液体充填空間7の下端部に連続供給する原液9の供給量に比して小さくなるように設定する。これにより、上記液体充填空間7の清澄液出口12より固定周壁2の内側へ取り出されない余剰分の液体が、粒子濃縮液15として、上記濃縮粒子出口14より、回転周壁4の上端の外周側へオーバーフローされるようにしてある。
上記回転容器3の外側には、該回転容器3の下方と外周を覆う外部固定容器20が設けてある。なお、上記回転周壁4の上端よりオーバーフローする粒子濃縮液15は、上記回転容器3の回転に伴う遠心力の作用により外周側へ飛ばされる可能性がある。よって、上記外部固定容器20は、その上端の高さ位置が、上記回転容器3の回転周壁4の上端の高さ位置以上となるように設定してある。これにより、上記濃縮粒子出口14より回転周壁4の上端の外周側へオーバーフローされる粒子濃縮液15は、上記外部固定容器20の内側に受けることができるようにしてある。
上記外部固定容器20の底部は、中央に上記駆動軸6を貫通させて配置させるための開口部21が設けてあり、且つ該開口部21の周縁は、該外部固定容器20の内底面より或る寸法立ち上げた形状として、上記粒子濃縮液15を内底部に溜めることができるようしてある。更に、該外部固定容器20は、底部の或る個所に、上記粒子濃縮液15を回収するための粒子濃縮液回収口22が設けてある。なお、上記外部固定容器20の内底面には、全体に亘り上記粒子濃縮液回収口22に向けて下方傾斜する傾斜面を設けるようにしてもよい。これにより、上記したように外部固定容器20の内側に受けられた粒子濃縮液15は、該外部固定容器20の内底部に集められた後、上記粒子濃縮液回収口22より回収できるようにしてある。
以上の構成としてある本発明の固液分離装置1を使用して固液分離処理を行う場合は、予め、回転容器3の内部、すなわち、液体充填空間7及び固定周壁2の内側に、液体、たとえば、固液分離処理の対象となる原液9において粒子10の分散媒となっている液体を、回転周壁4の上端と一致するレベルまで貯留させておく。
この状態で、図示しない回転駆動装置による上記回転容器3の回転駆動を開始させることにより、上記液体充填空間7内には、前記した内外周方向に剪断速度勾配を有する流れ場を、周方向の全域に亘り形成させる。
その後、上記液体充填空間7には、原液供給管8を通して導かれる原液9を、原液入口8aから該液体充填空間7の下端部へ、連続的に供給させる。更に、上記液体充填空間7では、清澄液回収管17のポンプ18の運転開始により、清澄液出口12から固定周壁2の内側への清澄液13の回収を開始させるようにする。
上記液体充填空間7の下端部に供給された原液9は、該液体充填空間7内を、下端側(軸心方向一端)から上端側(軸心方向他端)へ、上記剪断速度勾配を有する周方向の流れ場が生じた状態で順次移動するようになる。この際、該原液9に含まれている粒子10は、粒径が小さくても、又、たとえ、分散媒となっている液体との密度差がないか又は微小であっても、上記剪断速度勾配を有する流れ場内で該粒子10に作用する流体力である外周方向に向いたサフマン揚力により、上記回転周壁4に近接する外周寄りに次第に濃縮されるようになる。
上記液体充填空間7内で外周寄りに濃縮された粒子10は、液体の一部と一緒に粒子濃縮液15となった状態で、上記液体充填空間7の上端外周部に設けられている濃縮粒子出口14をオーバーフローさせられて、外部固定容器20の内側に受けられる。しかる後、該粒子濃縮液15は、外部固定容器20内で集められ、粒子濃縮液回収口22より回収されるようになる。
一方、上記液体充填空間7の上端側内周部の清澄液出口12からは、上記粒子濃縮液15に粒子10が濃縮されることに伴って相対的に該粒子10についての清澄化が図られた清澄液13が、固定周壁2の内側へ連続的に取り出されるようになる。この固定周壁2の内側に取り出された上記清澄液13は、その後、清澄液回収管17を通して回収されるようになる。
このように、本発明の固液分離方法及び装置によれば、粒径が小さい粒子10、あるいは、分散媒の液体との固液密度差がないか又は微小な粒子10であっても、該粒子10を含む原液9を連続的に固液分離処理して、濃縮された粒子10を含む粒子濃縮液15と、清澄液13とを分離して回収することができる。
したがって、本発明の固液分離方法及び装置は、逆浸透膜法や正浸透膜法による海水やシェールガス随伴水の脱塩処理の前処理として、水中に含まれている砂、粘土、コロイド等の固体粒子、更には、藻類やその他の微生物、その死骸や代謝物等の固体粒子を分離して除去する処理、あるいは、藻類、細胞や微生物を水中(培養液中)より分離する処理に適したものとすることができる。
上記において、上記液体充填空間7では、回転周壁4を、固定周壁2に対し一方向に連続的に相対移動させて、該液体充填空間7内の原液9に剪断速度勾配を有する流れ場を強制的に形成させることができるため、原液9中の粒子10に対して作用させるサフマン揚力を、確実に且つ効率よく発生させることができる。よって、上記液体充填空間7は、原液9の供給側となる軸心方向一端から、清澄液13及び粒子濃縮液15の出口側となる軸心方向他端までの距離を短く設定することができて、本発明の固液分離装置1の全体構成をコンパクトなものとすることができる。
更に、図1に示した本発明の固液分離装置1では、原液9中の粒子10にサフマン揚力を作用させるために上記液体充填空間7で発生させる剪断速度勾配を有する流れ場の方向と、上記原液入口8a側と清澄液13及び粒子濃縮液15の出口12,14側とを結ぶ原液9の供給排出による流れ方向とが、それぞれ周方向と軸心方向になっていて、直角に異なっている。このため、上記液体充填空間7内では、上記液体充填空間7内での原液9の供給排出による流れ方向(軸心方向)の移動速度に依存することなく、上記剪断速度勾配を有する流れ場における剪断速度勾配の大きさを設定することが可能になる。よって、上記本発明の固液分離装置1は、上記回転周壁4を有する回転容器3の回転速度や、該回転容器3(回転周壁4)の高さ寸法、原液9の処理量等を、それぞれ独立して変更できるため、装置の設計の自由度を大きいものとすることができる。
しかも、本発明の固液分離方法及び装置では、上記清澄液13と粒子濃縮液15とを分離する際に、前述した特許文献2に示されたような透過性の膜は使用していないため、膜の洗浄作業を要することはなく、よって、固液分離処理の処理速度を高めることができる。
次に、図3は本発明の実施の他の形態を示すものである。
すなわち、本実施の形態の固液分離装置は、図3に符号1Aで示すもので、液体を貯留するための容器として、水平面内で一方向に延びる樋状の容器23を備える。
上記容器23の上側には、該容器23の長手方向の一端部と他端部と対応する位置に配置した一対のベルト車25a,25bと、該各ベルト車25aと25b同士の間に無端状に掛け回したベルト26と、いずれか一方のベルト車25a又は25bに接続した図示しない回転駆動装置とを備えてなる所謂ベルトコンベヤ構造のベルト蓋装置24を設ける。該ベルト蓋装置24は、上記ベルト26におけるベルト車25aと25bの間で移動する上部と下部の走行部分26aと26bのうちの下部の走行部分26bにより、上記容器23の上端側開口部全体を覆うことができるように配置してある。
上記容器23の上端側開口部の外周縁には、上記ベルト蓋装置24の外周を取り囲むように配置した矩形枠状の液体貯留枠27が一体に取り付けてある。これにより、上記容器23に液体を貯留するときには、その液面が上記液体貯留枠27の内側で上記ベルト26の下部走行部分26bよりも上方に位置するようにさせることで、該容器23に貯留する液体が、該容器23の長手方向の全長に亘り、上記ベルト26の下部走行部分26bに確実に接するようにしてある。
なお、上記ベルト26の下部走行部分26bと、上記容器23の上端側開口部の周縁との隙間は、小さくなるように設定して、該両者間の隙間を通る液体の流通を抑制できるようにしてあるものとする。
これにより、上記容器23内には、上記ベルト蓋装置24のベルト26の下部走行部分26bと、該容器23の内底面23aが、互いに対向する一対の壁面となる液体充填空間28を、該容器23の長手方向に沿って形成できるようにしてある。
更に、上記ベルト蓋装置24では、図示しない回転駆動装置を運転して、ベルト26を一方向(図3では反時計回り方向)に循環駆動させると、該ベルト26の下部走行部分26bは、上記容器23の長手方向の一端から他端(図3では左側から右側)に向く一方向に連続的に走行するようになる。したがって、上記液体充填空間28では、上記ベルト26の下部走行部分26bを、移動壁として、静止壁となる容器内底面23aに対して、上記一方向に連続的に相対移動させることができるようにしてある。
このため、上記液体充填空間28に液体が満たされている状態では、上記ベルト26を循環駆動させると、下部走行部分26bの近傍の液体が同伴される。これにより、該液体充填空間28内の液体には、図3に概略を示すように、上記容器内底面23a側から上記ベルト26の下部走行部分26b側、すなわち、下側から上側に向けて流速が次第に増加する剪断速度勾配を有する流れ場が、容器23の長手方向の全域に亘り形成されるようにしてある。
したがって、上記液体充填空間28内では、貯留されている液体に上記のような剪断速度勾配を有する流れ場が形成されることに伴い、該液体中に分散されているすべての粒子10に対して、図3に矢印fで示すように、該液体充填空間28の下側から上側に向く方向のサフマン揚力が作用するようにしてある。
上記液体充填空間28の長手方向一端部となる上記容器23の長手方向一端部には、原液入口29を設けて、図1に示したと同様の原液供給管8の下流側端部が接続してある。
上記液体充填空間28の長手方向他端部には、上記ベルト26の下部走行部分26b寄りとなる上部に、上記サフマン揚力の影響により該液体充填空間28内で上方に濃縮される粒子10を、一部の液体と一緒に粒子濃縮液15として取り出すための濃縮粒子出口30が設けてある。
更に、上記液体充填空間28の長手方向他端部における上記容器内底面23a寄りとなる下部には、上記サフマン揚力の影響により粒子10が上方に濃縮されることに伴い、相対的に該粒子10に関する清澄化が図られた清澄液13を取り出すための清澄液出口31が設けてある。
その他、図1及び図2に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
以上の構成としてある本実施の形態の固液分離装置1Aを使用して固液分離処理を行う場合は、予め、上記容器23の内部、すなわち、液体充填空間28に、液体、たとえば、固液分離処理の対象となる原液9において粒子10の分散媒となっている液体を、ベルト26の下部走行部分26bに接するレベルまで貯留させておく。
この状態で、ベルト蓋装置24における図示しない回転駆動装置による上記ベルト26の循環駆動を開始させることにより、上記液体充填空間28内に、前記した剪断速度勾配を有する流れ場を、長手方向の全域に亘り形成させる。
又、同時に、上記液体充填空間28の長手方向一端には、原液入口29からの原液9の連続的な供給を開始させる。この際、原液9の供給量は、上記液体充填空間28内に形成される流れ場の平均流速と、該液体充填空間28の断面積との積の値に対応するように設定しておくようにする。
これにより、上記原液入口29より液体充填空間28の長手方向一端に供給された原液9は、該液体充填空間28内を、長手方向一端から他端へ、上記剪断速度勾配を有する流れ場を形成しながら順次移動するようになる。この際、該原液9に含まれている粒子10は、粒径が小さくても、又、たとえ、分散媒となっている液体との密度差がないか又は微小であっても、上記剪断速度勾配を有する流れ場内で生じる上向きのサフマン揚力により、上記ベルト26の下部走行部分26bに近接する上部寄りに次第に濃縮されるようになる。
その後、上記液体充填空間28内で上部に濃縮された粒子10は、液体の一部と一緒に粒子濃縮液15となった状態で、上記液体充填空間28の長手方向他端部の上部に設けられている濃縮粒子出口30に達するようになる。よって、該濃縮粒子出口30より、上記粒子濃縮液15を回収することができる。
一方、上記液体充填空間28の長手方向他端部の下部に設けた清澄液出口31には、上記粒子濃縮液15に粒子10が濃縮されることに伴って相対的に該粒子10についての清澄化が図られた清澄液13が到達するようになる。このため、該清澄液出口31より、上記清澄液13を回収することができる。
このように、本実施の形態の固液分離装置1Aによっても、図1及び図2に示した固液分離装置1と同様に、粒子10に作用するサフマン揚力を利用して、該粒子10の濃縮を行うことができる。このため、粒径が小さい粒子10や、分散媒となっている液体との固液密度差がないか又は微小な粒子10であっても、原液9を連続的に固液分離処理して、濃縮された粒子10を含む粒子濃縮液15と、粒子10の清澄化が図られた清澄液13とを分離して回収することができる。
したがって、本実施の形態の固液分離装置1Aは、図1及び図2の実施の形態の固液分離装置1と同様に、逆浸透膜法や正浸透膜法による海水やシェールガス随伴水の脱塩処理の前処理、あるいは、微生物を水中(培養液中)より分離するために実施する固液分離処理に適したものとすることができる。
上記において、上記液体充填空間28では、一対の対向壁面となる容器内底面23aと、ベルト26の下部走行部分26bのうち、該ベルト26の下部走行部分26bを、静止した容器内底面23aに対し一方向に連続して相対移動させて、該液体充填空間28内の原液9に剪断速度勾配を有する流れ場を強制的に形成させることができるため、上記液体充填空間28内では、原液9中の粒子10に対して作用させるサフマン揚力を、確実に且つ効率よく発生させることができる。よって、上記液体充填空間28は、原液9の供給側となる長手方向一端から、清澄液13及び粒子濃縮液15の出口側となる長手方向他端までの距離を短く設定することができて、本実施の形態の固液分離装置1Aの全体構成をコンパクトなものとすることができる。

なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、図1及び図2の実施の形態では、液体充填空間7の断面積や軸心方向寸法は、所望する原液9の処理量や固液分離効率に応じて適宜変更してよい。又、液体充填空間7の清澄液出口12と濃縮粒子出口14は、必要とされる粒子10の濃縮率や、清澄液13の清澄度に応じて、両者の仕切りとなる流路仕切壁11の径寸法を適宜変更するようにして、該各出口12と14の径方向の寸法を適宜変更してもよい。
更に、図1及び図2の実施の形態では、固定周壁2と回転周壁4との間に形成させた環状の液体充填空間7を、軸心方向の一方の端部となる上端側に原液9を供給するための原液入口8aを備え、且つ軸心方向の他方の端部となる下端側に流路仕切壁で仕切られた外周部と内周部の濃縮粒子出口14と清澄液出口12を備えた構成としてもよい。この場合は、上記濃縮粒子出口14に達した粒子濃縮液15を吸引して回収するための回収管を、たとえば、固定周壁2の内側を通して配管すると共に、その上流側端部を、該固定周壁2の内側から該固定周壁2と上流流路仕切板を貫通させて上記濃縮粒子出口14に接続した構成を採用するようにすればよい。又、上記清澄液出口12に達する清澄液13は、固定周壁2の下端部に設けた開口部を通して該固定周壁2の内側へ回収するようにすればよい。
図1及び図2の実施の形態では、固液分離処理の対象とする原液9は、該原液9において粒子10の分散媒となっている液体の密度に比して、密度が大きくなる側へ比較的大きな密度差を有する粒子10を含んでいてもよい。この場合、上記液体に対して大きな密度差を有する粒子10は、環状の液体充填空間7内で周方向に形成される流れ場内で、サフマン揚力に加えて、遠心力を利用して外周側に濃縮させて、濃縮粒子出口14より回収することができる。
図3の実施の形態では、液体充填空間28の断面積や長手方向寸法は、所望する原液9の処理量や固液分離効率に応じて適宜変更してよい。又、液体充填空間28の濃縮粒子出口30と清澄液出口31は、必要とされる粒子10の濃縮率や、清澄液13の清澄度に応じて、両者の仕切りとなる位置を適宜変更するようにして、該各出口30と31の上下方向の寸法を適宜変更してもよい。
本発明の固液分離装置1,1Aは、固液分離処理が必要とされる粒子10を含んだ液体であれば、任意の粒子10を含んだ原液9や、水以外の分散媒に粒子10が分散された原液9の固液分離処理に適用してもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1,1A 固液分離装置
2 固定周壁(静止壁)
4 回転周壁(移動壁)
7 液体充填空間
8a 原液入口
9 原液
10 粒子
12 清澄液出口
13 清澄液
14 濃縮粒子出口
15 粒子濃縮液
23 容器
23a 容器内底部(静止壁)
24 ベルト蓋装置
26 ベルト
26b 下部走行部分(移動壁)
28 液体充填空間
29 原液入口
30 濃縮粒子出口
31 清澄液出口

Claims (4)

  1. 液体を満たした液体充填空間の原液の流れ方向に延びる互いに対向する一対の壁面のうちの一方の壁面に対し、他方の壁面を一方向へ連続的に相対移動させることにより、該液体充填空間内の液体に、上記一方の壁面側より他方の壁面側に向けて流速が次第に増加する剪断速度勾配を有する流れ場を形成し、
    上記液体充填空間に、該液体充填空間内での原液の流れ方向上流側となる一端から粒子を含む原液を供給して、該原液中の粒子に対し、上記剪断速度勾配を有する流れ場により、上記一方の壁面側より他方の壁面側に向く方向のサフマン揚力を作用させ、
    その後、上記液体充填空間の上記原液の流れ方向下流側となる他端部の上記他方の壁面より、上記サフマン揚力の作用により濃縮された上記粒子を含む粒子濃縮液を回収すると共に、上記液体充填空間の上記原液の流れ方向下流側となる他端部の上記一方の壁面より、上記粒子の清澄化が図られた清澄液を回収するようにする
    ことを特徴とする固液分離方法。
  2. 液体を満たすための液体充填空間を備え、
    且つ該液体充填空間の原液の流れ方向に延びる互いに対向する一対の壁面のうちの一方の壁面を、静止壁とすると共に、他方の壁面を、上記静止壁に対して一方向へ連続的に相対移動可能な移動壁として、該移動壁の移動により上記液体充填空間内の液体に、上記静止壁側より移動壁側に向けて流速が次第に増加する剪断速度勾配を有する流れ場を形成できるようにし、
    更に、上記液体充填空間内での原液の流れ方向上流側となる一端に、粒子を含む原液を供給するための原液入口を設け、
    上記液体充填空間の上記原液の流れ方向下流側となる他端部の上記移動壁に、該液体充填空間内の剪断速度勾配を有する流れ場中で作用するサフマン揚力により濃縮された上記粒子を含む粒子濃縮液を回収するための濃縮粒子出口を設け、
    上記液体充填空間の上記原液の流れ方向下流側となる他端部の上記静止壁に、上記粒子の清澄化が図られた清澄液を回収するための清澄液出口を設けた構成
    を有することを特徴とする固液分離装置。
  3. 液体充填空間は、互いに対向する一対の静止壁と移動壁となる、円筒状の固定周壁と、該固定周壁の外側に隙間を隔てて同心状に配置した回転駆動可能な回転周壁との間に環状に形成させてなり、該液体充填空間の軸心方向一端に原液入口を設けると共に、軸心方向他端の外周部と内周部に、濃縮粒子出口と清澄液出口を設けるようにした請求項2記載の固液分離装置。
  4. 液体充填空間は、一方向に延びる樋状の容器と、該容器の上端側開口部に該容器の長手方向の全長に亘りベルトを循環駆動できるように設けたベルト蓋装置との内側に形成させてなり、上記容器の内底部と、上記ベルト蓋装置のベルトの下部走行部分とを、互いに対向する一対の静止壁と移動壁として備えるようにした請求項2記載の固液分離装置。
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