JP6069947B2 - 照明装置、電子機器、撮像装置、検査装置 - Google Patents

照明装置、電子機器、撮像装置、検査装置 Download PDF

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本発明は、照明装置、照明装置を備えた、電子機器、撮像装置、検査装置に関する。
上記照明装置として分散して配置された複数の発光素子部と、複数の発光素子部に接続された第1配線及び第2配線を備え、第1配線及び第2配線が互いに並列に延在するパターンを有する照明装置が知られている(特許文献1)。
特許文献1の照明装置によれば、第1配線及び第2配線が透光性材料で構成されているので、複数の発光素子部からの発光を阻害せずに、光の取り出し効率を向上させることができるとしている。
第1配線及び第2配線を構成する透光性材料としてITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)の例が挙げられている。これらの透明導電材料は、不透明な例えばアルミニウムや銅などの導電材料に比べて電気抵抗が大きいので、第1配線及び第2配線において給電部分から離れるほど電圧降下が生じ、第1配線及び第2配線に接続された複数の発光素子部における発光の輝度むらが生ずるおそれがある。
そこで、例えば特許文献2には、複数の発光素子が形成された光出射領域とその周辺領域に亘って形成され、複数の発光素子に電気的に接続された透明配線層と、周辺領域に形成され、透明配線層に接すると共に透明配線層よりも低い(小さい)電気抵抗を有する低抵抗配線層とを備えた照明装置が開示されている。特許文献2によれば、低抵抗配線層を介して透明配線層に給電することにより、周辺領域における透明配線層の電圧降下を低減して、一様な光強度で光を出射可能な照明装置を提供できるとしている。
特開2008−77865号公報 特開2010−238497号公報
特許文献2では、発光素子として有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を用いた例が挙げられている。透明配線層は有機EL素子の陽極として機能する陽極配線と、有機EL素子の陰極に電気的に接続する陰極配線とを有し、それぞれ独立して形成された低抵抗配線層に接している。陽極配線と陰極配線とは並列しており、並列した両端側にそれぞれ設けられた低抵抗配線層と接している。したがって、陽極配線は低抵抗配線層に接した一方の端から他方の端に向って電気抵抗が大きくなる。これに対して、陰極配線は、陽極配線の他方の端側に設けられた低抵抗配線層に接しているので、他方の端から一方の端に向って電気抵抗が大きくなる。つまり、並列した陽極配線と陰極配線とにおける電気抵抗分布が異なるので、複数の発光素子における陽極と陰極との間の電位がばらついて、一様な光強度の発光が得られないおそれがあるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る照明装置は、基板上に第1電極と第2電極との間に発光層を有する複数の有機EL素子が配置された領域を有する照明装置であって、第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に互いに並列する複数の第1配線と、前記第2の方向に延在し、前記複数の第1配線の一方の端部が接続された第2配線と、前記第2の方向に延在し、前記第2配線よりも外側に設けられ一方の端部が前記第2配線に接続された第3配線と、前記第3配線の他方の端部が接続された第1端子部と、前記第1の方向と前記第2の方向とに延在し、少なくとも前記領域に亘って形成された第4配線と、前記第2の方向に延在し、前記第3配線よりも外側に設けられた第5配線と、前記第1の方向に延在し、前記第2の方向における前記第1端子部と反対側において、前記第4配線の一方の端部に電気的に接続され、且つ前記第5配線の一方の端部に接続された第6配線と、前記第4配線の前記第2の方向における他方の端部が接続された第2端子部と、前記第5配線の他方の端部が接続された第3端子部と、を備え、前記第1電極は、前記複数の第1配線のいずれかに接続され、前記第4配線の一部が前記第2電極として機能していることを特徴とする。
この構成によれば、複数の有機EL素子を発光させるために第1端子部に印加された電位(以降、第1電位と称する)は、第3配線、第2配線をこの順に経由して複数の第1配線に伝達され、複数の第1配線のいずれかに電気的に接続された第1電極に印加される。複数の第1配線は第2の方向に並列して配置されているので、複数の第1配線のうち第1端子部に最も近い側の第1配線が電気的な配線経路上で第1端子部から最も遠いところに位置することになる。つまり、複数の第1配線は、第1端子部に近い第1配線ほど電気抵抗が大きくなる。したがって、第1端子部に近い第1配線ほど第1電位の電圧降下が大きくなる。
これに対して、複数の有機EL素子を発光させるために第2端子部と、第3端子部に印加された電位(以降、第2電位と称する)は、第1電位に対して一定の電位(例えばGND電位)が与えられる。複数の有機EL素子が配置される領域に亘って形成された第4配線の一部が第2電極として機能しているので、第4配線における第2電極の位置が第2端子部から離れるほど電気抵抗が大きくなる。つまり、第2電極は、第2端子部に近いほど第2電位の電圧損失が小さく、第2端子部から離れるほど第2電位は上昇する。ただし、本構成によれば、第3端子部から印加される第2電位は、第5配線、第6配線を経由して、第4配線に伝達され、発光に寄与する電圧損失を受けずに第2端子部と反対側から第4配線に印加される。つまり、第2電位を第2端子部及び第3端子部から同時に印加することで、第4配線に印加される第2電位の電圧上昇の影響は第2及び第3端子部に近いほど小さく、第2及び第3端子部から離れるほど電圧上昇は大きくなる。
ゆえに、第1端子部と複数の第1電極との電気的な距離の違いに起因する第1電位の電圧降下の傾向と、第2端子部と第2電極との電気的な距離の違いに起因する第2電位の電圧上昇の傾向とが、複数の第1配線が配列した第2の方向において類似することになる。さらに、第3端子部からの第2電位の印加によって、第2電極に印加される第2電位の電圧上昇は抑えられ、複数の第1電極と第2電極との間の電位の差の分布を第1電位と第2電位との差に近づける、あるいは一致させることが可能となるので、複数の有機EL素子において駆動電圧のばらつきによる輝度むらを低減することができる。言い換えれば、複数の有機EL素子に給電するための配線の配置に起因する輝度むらが低減された照明装置を提供できる。
[適用例2]本適用例に係る照明装置は、基板上に第1電極と第2電極との間に発光層を有する複数の有機EL素子が配置された領域を有する照明装置であって、第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に互いに並列する複数の第1配線と、前記第2の方向に延在し、前記複数の第1配線の一方の端部が接続された第2配線と、前記第2の方向に延在し、前記第2配線よりも外側に設けられ一方の端部が前記第2配線に接続された第3配線と、前記第3配線の他方の端部が接続された第1端子部と、少なくとも前記領域において、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に間隔をおいて互いに並列する複数の第4配線枝部を有する第4配線と、前記第2の方向に延在し、前記第3配線よりも外側に設けられた第5配線と、前記第1の方向に延在し、前記第2の方向における前記第1端子部と反対側において、前記複数の第4配線枝部の一方の端部に電気的に接続され、且つ前記第5配線の一方の端部に接続された第6配線と、前記複数の第4配線枝部の前記第2の方向における他方の端部が接続された第2端子部と、前記第5配線の他方の端部が接続された第3端子部、を備え、前記第1電極は、前記複数の第1配線のいずれかに接続され、前記第4配線枝部の一部が前記第2電極として機能し、前記有機EL素子は、前記複数の第1配線と前記複数の第4配線枝部との交差部に対応して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、複数の有機EL素子を発光させるために第1端子部に印加された電位(以降、第1電位と称する)は、第3配線、第2配線をこの順に経由して複数の第1配線に伝達され、複数の第1配線に電気的に並列に接続された複数の第1電極にそれぞれ印加される。複数の第1配線は第2の方向に並列して配置されているので、複数の第1配線のうち第1端子部に最も近い側の第1配線が電気的な配線経路上で第1端子部から最も遠いところに位置することになる。つまり、複数の第1配線は、第1端子部に近い第1配線ほど電気抵抗が大きくなる。したがって、第1端子部に近い第1配線ほど第1電位の電圧降下が大きくなる。
これに対して、複数の有機EL素子を発光させるために第2端子部と、第3端子部に印加された電位(以降、第2電位と称する)は、第1電位に対して一定の電位(例えばGND電位)が与えられる。第4配線枝部の一部が第2電極として機能し、第4配線枝部のそれぞれは、第2端子部から離れるほど電気抵抗が大きくなる。つまり、第2電極は、第2端子部に近いほど第2電位の電圧損失が小さく、第2端子部から離れるほど第2電位は上昇する。ただし、本構成によれば、第3端子部から印加される第2電位は、第5配線、第6配線を経由して、複数の第4配線枝部に伝達され、発光に寄与する電圧損失を受けずに第2端子部と反対側から複数の第4配線枝部に印加されるため、第2端子部から近いほど電圧上昇が大きくなる。つまり、第2電位を第2端子部と第3端子部から同時に印加することで、複数の第4配線枝部に印加される第2電位の電圧上昇の影響は第2及び第3端子部に近いほど小さく、第2及び第3端子部から離れるほど大きくなる。
ゆえに、第1端子部と複数の第1電極との電気的な距離の違いに起因する第1電位の電圧降下の傾向と、第2端子部と第2電極との電気的な距離の違いに起因する第2電位の電圧上昇の傾向とが、複数の第1配線が配列した第2の方向において類似することになる。さらに、第3端子部からの第2電位の印加によって、第2電極に印加される第2電位の電圧上昇は抑えられ、複数の第1電極と第2電極との間の電位の差の分布を第1電位と第2電位との差に近づける、あるいは一致させることが可能となるので、複数の有機EL素子において駆動電圧のばらつきによる輝度むらを低減することができる。言い換えれば、複数の有機EL素子に給電するための配線の配置に起因する輝度むらが低減された照明装置を提供できる。
[適用例3]上記適用例に係る照明装置において、前記第2の方向に延在し、前記複数の第1配線の他方の端部が接続された第7配線と、前記第2の方向に延在し、前記第7配線よりも外側に設けられ一方の端部が前記第7配線に接続された第8配線と、前記第8配線の他方の端部が接続された第4端子部と、前記第8配線の外側に設けられ一方の端部が前記第6配線と接続された第9配線と、前記第9配線の他方の端部が接続された第5端子部と、を備え、前記第2の方向において、前記第1端子部及び前記第2端子部及び第3端子部及び第4端子部並びに前記第5端子部が同じ側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第1端子部と第4端子部とに有機EL素子を発光させるための第1電位を印加すれば、複数の第1配線の両端側から給電されることになるので、第1端子部及び第4端子部と複数の第1電極との電気的な距離の違いに起因する第1電位の電圧降下の程度を小さくすることができる。また、第2端子部と第3端子部と第5端子部とに有機EL素子を発光させるための第2電位を印加すれば、第4配線の第2の方向における両側から給電されることになるので、第2端子部および第3端子部並び第5端子部と複数の第2電極との電気的な距離の違いに起因する第2電位の電圧上昇の程度を小さくすることができる。つまり、駆動電圧の損失による無駄な電力の消費を抑え、安定した輝度の発光が得られる照明装置を提供できる。
[適用例4]上記適用例に係る照明装置において、前記複数の第1配線のうち、前記領域の中央側に位置する少なくとも1つの第1配線が他の第1配線よりも幅が大きいことが好ましい。
これによれば、複数の有機EL素子が配置された領域の中央側に位置する少なくとも1つの第1配線の電気抵抗を他の第1配線に比べて小さくすることができる。ゆえに、第1端子部と複数の第1電極との電気的な距離の違いに起因する第1電位の電圧降下の傾向を緩やかにすることができる。言い換えれば、隣り合う有機EL素子の間に印加される駆動電圧のばらつきに起因する輝度むらをより目立ち難くすることができる。
[適用例5]上記適用例に係る照明装置において、前記複数の第1配線、前記第2配線、前記第3配線、前記第5配線、前記第6配線、前記第7配線、前記第8配線、前記第9配線は、前記基板上において同層に設けられていることが好ましい。
これによれば、同一の配線形成工程で前記第4配線以外の配線を形成することが可能となり、配線形成工程を簡略化して優れたコストパフォーマンスを有する照明装置を提供できる。
[適用例6]上記適用例に係る照明装置において、前記複数の第1配線は、少なくとも前記領域に亘って設けられ、前記第2配線、前記第3配線、前記第5配線、前記第6配線、前記第7配線、前記第8配線、前記第9配線は、前記領域の外側に設けられていることが好ましい。
これによれば、複数の有機EL素子からの発光が第2配線、第3配線、第5配線、第6配線、第7配線、第8配線、第9配線によって阻害されないので、効率よく発光が射出される。
[適用例7]上記適用例に係る照明装置において、前記第3配線の幅は前記第2配線よりも大きく、前記第8配線の幅は前記第7配線よりも大きいことが好ましい。
これによれば、第1端子部に直接に接続された第3配線、第4端子部に直接に接続された第8配線における第1電位の電圧降下を抑えることができる。ゆえに、複数の有機EL素子の間に印加される駆動電圧のばらつきに起因する輝度むらをより目立ち難くすることができる。
[適用例8]上記適用例に係る照明装置において、前記第5配線の幅は前記第3配線と同等で、前記第9配線の幅は前記第8配線と同等であることが好ましい。
これによれば、第3配線に対する第5配線の幅や第8配線対する第9配線の幅が不均等である場合に比べて、第3端子部に直接に接続された第5配線、及び第5端子部に直接に接続された第9配線における第2電位の電圧上昇のばらつきを抑えることができる。ゆえに、複数の有機EL素子の間に印加される駆動電圧のばらつきに起因する輝度むらをより目立ち難くすることができる。
[適用例9]上記適用例に係る照明装置において、前記基板上の前記複数の第1配線を覆う絶縁層と、前記複数の第1配線と重なる前記絶縁層の部分に設けられた複数のコンタクトホールと、を備え、前記第1電極は、前記複数の第1配線のうちの1つの第1配線と重なって設けられ、前記複数のコンタクトホールのうち少なくとも1つのコンタクトホール内に形成された導電膜により前記1つの第1配線と電気的に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1配線と重なった位置に有機EL素子が配置される。第2の方向に並列した第1配線間に有機EL素子を配置する場合に比べて、有機EL素子を高密度に配置することができる。また、この照明装置と複数の受光素子とを組み合わせて撮像装置とする場合、受光素子を第1配線間に配置したときに、有機EL素子が邪魔にならずに済む。言い換えれば、受光素子の配置における自由度が高まるので、より鮮明な被写体の画像を得ることが可能となる。
[適用例10]上記適用例に係る照明装置において、前記複数の第1配線は、光反射性を有する導電材料により構成され、前記第1電極及び前記第4配線は、光透過性を有する導電材料により構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、複数の有機EL素子からの発光を第2電極側から取り出すことができ、且つ第1配線が光反射性を有しているので、発光の取り出し効率を高めることができる。つまり、明るい面発光が得られる照明装置を提供できる。
[適用例11]上記適用例に係る照明装置において、前記少なくとも1つのコンタクトホール内に形成された導電膜は、前記第1電極と同じ光透過性を有する導電材料で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、絶縁層を覆って例えばITOやIZOなどの光透過性の導電材料を成膜しパターニングすることで、第1配線にコンタクトホールを介して電気的に接続された第1電極を形成することが可能となる。光反射性を有する導電材料で構成される第1配線は第1電極よりも低抵抗な状態とすることができる。これに対してコンタクトホール内に形成された第1電極の一部は高抵抗となるため、コンタクトホール自体にヒューズ機能を持たせることができる。つまり、複数の有機EL素子のうち一部の有機EL素子が短絡すると、当該有機EL素子に所定よりも大きな過電流が流れる。該過電流によって上記コンタクトホール内の導電膜が溶融して断線すれば、他の有機EL素子における電流の流れ、すなわち他の有機EL素子の発光に影響を及ぼさずに済む。
[適用例12]上記適用例に係る照明装置において、前記第1の方向に延在し、前記第4配線と前記第2端子とを電気的に接続させる第10配線を有し、前記第10配線は、前記第4配線よりも低抵抗な導電材料により構成されていることが好ましい。
この構成によれば、第2電極における第2端子部からの距離に起因する電気抵抗の変化を小さくすることができる。
[適用例13]上記適用例に係る照明装置において、前記第10配線は、前記領域よりも外側に設けられ、前記基板上において、前記第1配線、前記第2配線、前記第3配線、前記第5配線、前記第6配線、前記第7配線、前記第8配線、前記第9配線と同層に形成されていることが好ましい。
これによれば、配線形成工程を簡略化できるので、優れたコストパフォーマンスを有する照明装置を提供できる。
[適用例14]本発明に係る電子機器は、上記適用例の照明装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、輝度むらが低減された照明装置を備えているので、見栄えのよい電子機器を提供できる。
[適用例15]本発明に係る撮像装置は、上記適用例の照明装置と、前記照明装置によって照明された被写体の画像を撮像する受光素子と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、輝度むらが低減された照明装置を備えているので、コントラストむらが少ない被写体の画像を撮像することができる撮像装置を提供することができる。
[適用例16]本発明に係る検査装置は、上記適用例の照明装置と、前記照明装置によって照明された被写体の画像を撮像する受光素子と、前記受光素子の検出結果によって検査を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、輝度むらが低減された照明装置を備えているので、コントラストむらが少ない被写体の画像に基づいて、より正確な検査が可能な検査装置を提供することができる。
第1実施形態の照明装置の電気的な構成を示す回路図。 第1実施形態の照明装置の構成を示す概略平面図。 第1実施形態の照明装置の要部の構成を示す概略平面図。 図3のA−A’線に沿った概略断面図。 有機EL素子の構成を示す模式断面図。 比較例の照明装置の構成を示す概略平面図。 (a)は比較例の照明装置における陽極の電位の大小関係を示す図、(b)は本実施形態の照明装置における陽極の電位の大小関係を示す図。 (a)は比較例の照明装置における陽極の電位(VEL)及び陰極の電位(VCT)と有機EL素子の位置との関係を示すグラフ、(b)は本実施形態の照明装置における陽極の電位(VEL)及び陰極の電位(VCT)と有機EL素子の位置との関係を示すグラフ。 第2実施形態の照明装置の電気的な構成を示す回路図。 (a)は第2実施形態の照明装置の構成を示す概略平面図、(b)は第2実施形態の照明装置の有機EL素子における陽極と陰極の配置を示す概略平面図。 検査装置としての生体認証装置の構成を示すブロック図。 有機EL素子と受光素子との配置を示す概略平面図。 撮像装置の構造を示す概略断面図。 変形例の有機EL素子の配置を示す概略平面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
(第1実施形態)
<照明装置>
まず、本実施形態の照明装置について、図1〜図5を参照して説明する。図1は第1実施形態の照明装置の電気的な構成を示す回路図、図2は第1実施形態の照明装置の構成を示す概略平面図、図3は第1実施形態の照明装置の要部の構成を示す概略平面図、図4は図3のA−A’線に沿った概略断面図、図5は有機EL素子の構成を示す模式断面図である。
図1に示すように本実施形態の照明装置10Aは、発光素子としての有機EL(Electro Luminescence)素子1が複数配置された領域E1を有するものである。本実施形態では、領域E1において第1の方向としてのX方向に7個、第1の方向と交差(直交)する第2の方向としてのY方向に5個、合計35個の有機EL素子1がマトリックス状に配置されている。照明光は領域E1から発せられる、つまり領域E1が実質的な発光領域となっている。なお、領域E1に配置される有機EL素子1の個数はこれに限定されるものではない。
有機EL素子1の詳しい構成については後述するが、有機EL素子1は、第1電極としての陽極2と、第2電極として陰極8との間に有機膜からなる発光層を有している。複数の有機EL素子1のそれぞれの陽極2は、複数(5本)の第1配線11のいずれかに接続されている。1本当たりの第1配線11には7個の有機EL素子1の陽極2が電気的に並列に接続されている。
X方向に延在した複数の第1配線11の一方の端部は、Y方向に延在した第2配線12に接続されている。第2配線12は、同じくY方向に延在した第3配線13に接続されている。第3配線13の一方の端部が第2配線12に接続され、第3配線13の他方の端部には第1端子部17が設けられている。
X方向に延在した複数の第1配線11の他方の端部は、Y方向に延在した第7配線14に接続されている。第7配線14は、同じくY方向に延在した第8配線15に接続されている。第8配線15の一方の端部が第7配線14に接続され、第8配線15の他方の端部には第4端子部19が設けられている。つまり、複数の第1配線11は、X方向における両端側に給電用の配線が接続されている。
複数の有機EL素子1が配置された領域E1に亘って第4配線26が形成されている。第4配線26のY方向における一方の端部は、X方向に延在した第6配線28に接続されている。X方向に延在した第6配線28の一方の端部は、Y方向に延在した第5配線30の一方の端部に接続され、第5配線30の他方の端部には第3端子部27が設けられている。X方向に延在した第6配線28の他方の端部はY方向に延在した第9配線31の一方の端部に接続され、第9配線31の他方の端部には第5端子部29が設けられている。つまり、第4配線26は第6配線28を介してX方向における両側に給電用の配線が接続されている。
第4配線26の一部が有機EL素子1の陰極8として機能しており、複数の有機EL素子1が第4配線26を介して第6配線28に電気的に接続されている。第4配線26のY方向における他方の端部には第10配線16を介して第2端子部18が設けられている。
複数の有機EL素子1は、第1端子部17及び第4端子部19と第2端子部18及び第3端子部27並び第5端子部29との間に駆動電圧が印加され、陽極2と陰極8との間に電流が流れることによって発光層が発光する。第2端子部18及び第3端子部27並び第5端子部29には、例えばGND電位(0V)が与えられ、第1端子部17及び第4端子部19には、GND電位(0V)よりも大きな電位(+電位)が与えられる。これにより陽極2から陰極8に向って電流が流れる。つまり、陽極2から正孔が注入され、陰極8から電子が注入される。発光層では、注入された正孔と電子とにより励起子(エキシトン)が生成され、励起子(エキシトン)が消滅する際(正孔と電子とが再結合する際)にエネルギーの一部が蛍光や燐光となって放出される。
1つの有機EL素子1の発光輝度は、陽極2と陰極8との間を流れる電流量によって決まる。電流量が所定の輝度が得られる値よりも小さければ輝度は所定の輝度より小さくなる。電流量は陽極2と陰極8との間の電位差に依存する。言い換えれば、複数の有機EL素子1のそれぞれにおいて陽極2と陰極8との間に印加される駆動電圧がばらつくと、輝度がばらつくことになる。
本実施形態では、照明装置10Aの複数の有機EL素子1において発光の輝度むらが目立たないように、複数の有機EL素子1に接続される各配線の構成が工夫されている。図2は照明装置10Aにおける各配線の具体的な構成を示すものである。
図2に示すように、複数の第1配線11は、X方向に延在すると共に、互いに所定の間隔をおいてY方向に並列している。前述したように、複数の第1配線11の一方の端部(図面上では左側の端部)は、Y方向に延在した第2配線12に接続されている。第2配線12の外側に同じくY方向に延在した第3配線13が設けられており、第3配線13の一方の端部(図面上ではY方向における上方側の端部)が第2配線12に接続されている。第3配線13の他方の端部(図面上ではY方向における下方側の端部)には第1端子部17が設けられている。
複数の第1配線11の他方の端部(図面上では右側の端部)は、Y方向に延在した第7配線14に接続されている。第7配線14の外側に同じくY方向に延在した第8配線15が設けられており、第8配線15の一方の端部(図面上ではY方向における上方側の端部)が第7配線14に接続されている。第8配線15の他方の端部(図面上ではY方向における下方側の端部)に第4端子部19が設けられている。
前述したように、第4配線26は、少なくとも複数の有機EL素子1が含まれる領域E1に亘って形成されており、第4配線26の一部が陰極8として機能している。第4配線26は平面視で四角形であり、Y方向における下側の一辺部に接して第10配線16が設けられている。第2端子部18はX方向に延在した第10配線16に沿って設けられている。第4配線26はX方向に延在した第6配線28を介して、第5配線30並び第9配線31と電気的に接続されている。第3端子部27は第5配線30と、第5端子部29は第9配線31にそれぞれ設けられている。
つまり、図面上でY方向の下側に第1端子部17と第2端子部18と第3端子部27と第4端子部19と第5端子部29とが設けられている。第1端子部17と第4端子部19との間に第2端子部18が配置され、第1端子部17の外側に第3端子部27が設置され、第4端子部19の外側に第5端子部29が設置されている。
複数の第1配線11に接続された第2配線12、第3配線13、第7配線14、第8配線15のうち、第2配線12と第7配線14は同じ幅(太さ)で形成されている。また、第3配線13と第8配線15は同じ幅(太さ)で形成されている。第3配線13の幅(太さ)は第2配線12よりも大きい。同じく、第8配線15の幅(太さ)は第7配線14よりも大きい。これにより、第1端子部17及び第4端子部19に印加された電位が第3配線13や第8配線15の電気抵抗によって低下することを抑制している。
第6配線28に接続された第5配線30及び第9配線31は、内側にある第3配線13、第8配線15と同等の幅(太さ)で形成されている。これにより第3端子部27及び第5端子部29に印加された電位が第5配線30や第9配線31の電気抵抗によって上昇することを抑制している。
複数の第1配線11、第2配線12、第3配線13、第5配線30、第6配線28、第7配線14、第8配線15、第9配線31、第10配線16は、それぞれ基板上に形成されている。また、基板上において同一の配線層(同層)に形成されていることが好ましい。さらには、同一の導電材料を用いて形成されていることが好ましい。これらの配線を構成する導電材料としては、有機EL素子1の陽極2や陰極8を構成するそれぞれの導電材料よりも電気抵抗が小さい金属あるいは合金などが望ましく、例えばAl(アルミニウム)やCu(銅)などを挙げることができる。
第1端子部17、第2端子部18、第3端子部27、第4端子部19、第5端子部29は、それぞれ対応する配線に接して、あるいは対応する配線の一部として形成されている。第1端子部17、第2端子部18、第3端子部27、第4端子部19、第5端子部29の電気抵抗をより低下させるため対応する配線よりも電気抵抗が小さい材料で形成される、あるいはそれぞれ対向する配線の一部として形成され、Ni(ニッケル)やAu(金)などのメッキ処理が施されていることが好ましい。
複数の第1配線11は、Y方向において第1端子部17側から配列する順に、第1配線11a、第1配線11b、第1配線11c、第1配線11d、第1配線11eと呼ぶこととする。
次に、有機EL素子1に纏わる構成と構造について、図3〜図5を参照して説明する。
図3に示すように、有機EL素子1の陽極2は、平面視で第1配線11と重なって形成されている。陽極2と第1配線11とは、陽極2と重なった位置に設けられたコンタクトホール9a内の導電膜を介して電気的に接続されている。本実施形態における陽極2の形状は長方形であって、長手方向が第1配線11の延在方向(X方向)と合致するように陽極2が配置されている。陽極2の短手方向の幅は、第1配線11の幅と同じであってもよいし、少し小さくてもよく、また少し大きくても構わない。陰極8が共通電極として形成されるので、1つの有機EL素子1において発光が得られる領域は、ほぼ陽極2の大きさによって決まる。
図4に示すように、第1配線11は基板P1上に形成されている。本実施形態の基板P1は、透光性の例えばガラスやプラスチックなどの基板を用いることができる。本実施形態では、光反射性を有する例えばAl(アルミニウム)を用いて第1配線11が形成されている。第1配線11を覆って絶縁層9が形成されている。絶縁層9は透光性の例えば酸化シリコンなどの無機材料やアクリル樹脂などの有機材料を用いることができる。絶縁層9には第1配線11と重なる位置に複数のコンタクトホール9aが形成されている。陽極2は、透光性(光透過性)の例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜を用いて形成されている。具体的には、コンタクトホール9aが形成された絶縁層9の表面を覆うようにITO膜を真空蒸着法やスパッタ法で成膜する。続いて、フォトリソグラフィ法によって、平面視でコンタクトホール9aが含まれるようにITO膜をパターニングして、それぞれ独立した陽極2を形成する。陽極2はコンタクトホール9a内のITO膜を介して第1配線11と電気的に接続される。すなわち、第1配線11上に配列した複数の陽極2同士は、コンタクトホール9aによって電気的に並列して第1配線11に接続される。第1配線11は陽極2を構成するITO膜などの透明導電膜よりも電気抵抗が小さい導電材料を用いて形成されている。これに対して、第1配線11と陽極2とを電気的に接続させるコンタクトホール9a内の導電膜、つまりITO膜は、絶縁層9のコンタクトホール9aにおける段差部を均一に被覆することが難しいので、電気抵抗が他の部分に比べて大きくなり易い。よって、コンタクトホール9a内の導電膜が第1配線11と陽極2との間に介在する抵抗Rとして機能し、1つの有機EL素子1が短絡して規定以上の過電流が流れると、当該抵抗Rが溶融(焼損)して第1配線11と陽極2とが電気的に切り離される。つまり当該抵抗Rがヒューズとして機能することになる。言い換えれば、1つの有機EL素子1に異常(短絡)が生じて過電流が流れても、いずれは当該有機EL素子1だけに電流が流れなくなり、他の有機EL素子1は正常に動作するので、安定した輝度を確保することが可能となる。
これらの陽極2を覆って発光機能層LEが少なくとも領域E1(図2参照)に亘って形成される。同じく、発光機能層LEを覆って第4配線26が少なくとも領域E1に亘って形成される。本実施形態の第4配線26は、例えばMg(マグネシウム)とAg(銀)の合金により透光性を有するように膜厚が制御されて形成されている。第4配線26のうち発光機能層LEを挟んで陽極2と対向する部分が陰極8として機能する。したがって、発光機能層LEで発した光の一部は、そのまま陰極8を透過して射出されるだけでなく、陽極2及び絶縁層9を透過して第1配線11により反射され、再び絶縁層9及び陽極2を透過して陰極8側から射出される。つまり、発光機能層LEからの発光を効率よく陰極8側から取り出せる構造となっている。
有機EL素子1における構造は、これに限定されず、例えば、光反射性を有する第1配線11と陰極8との間で光共振構造を構成してもよい。具体的には、第4配線26を例えばMgとAgの合金を用い、第4配線26が透光性と光反射性とを兼ね備えるように膜厚を制御して形成する。第1配線11と陰極8との光学的な距離が例えば共振波長λの1/2の整数倍となるように絶縁層9、陽極2、発光機能層LEの膜厚を制御して形成する。これにより、共振波長λにおいて高い輝度を有する発光を取り出すことができる。なお、第1配線11と陰極8との光学的な距離は、これらの間に配置された複数の機能層における屈折率と膜厚との積の和で示される。
次に、有機EL素子1の具体的な構成例について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、有機EL素子1は、陽極2上に順に積層形成された、正孔注入層3、正孔輸送層4、発光層5、電子輸送層6、電子注入層7、陰極8を有する。
(陽極)
陽極2は、後述する正孔注入層3を介して正孔輸送層4に正孔を注入するための電極である。陽極2の構成材料としては、仕事関数が大きく、導電性に優れる材料を用いるのが好ましい。例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、In23、SnO2、Sb含有SnO2、Al含有ZnO等の酸化物、Au、Pt、Ag、Cuまたはこれらを含む合金等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
特に、陽極2は、ITOで構成されているのが好ましい。ITOは、透光性を有すると共に、仕事関数が大きく、導電性に優れる材料である。これにより、陽極2から正孔注入層3へ効率的に正孔を注入することができる。
陽極2の膜厚は、特に限定されないが、10nm〜200nm程度であるのが好ましく、50nm〜150nm程度であるのがより好ましい。
(正孔注入層)
正孔注入層3は、陽極2からの正孔注入効率を向上させる機能を有する(すなわち正孔注入性を有する)ものである。
陽極2と後述する正孔輸送層4との間に正孔注入層3を設けることにより、陽極2からの正孔注入性を向上させ、その結果、有機EL素子1の発光効率を高めることができる。
正孔注入層3に含まれる正孔注入性材料としては、特に限定されないが、例えば、銅フタロシアニンや、4,4’,4’’−トリス(N,N−フェニル−3−メチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、N,N’−ビス−(4−ジフェニルアミノ−フェニル)−N,N’−ジフェニル−ビフェニル−4−4’−ジアミン等が挙げられる。
中でも、正孔注入層3に含まれる正孔注入性材料としては、正孔注入性及び正孔輸送性に優れるという観点から、アミン系材料を用いるのが好ましく、ジアミノベンゼン誘導体、ベンジジン誘導体(ベンジジン骨格を有する材料)、分子内に「ジアミノベンゼン」ユニットと「ベンジジン」ユニットとの両方を有するトリアミン系化合物、テトラアミン系化合物を用いるのがより好ましい。
このような正孔注入層3の膜厚は、特に限定されないが、5nm〜90nm程度であるのが好ましく、10nm〜70nm程度であるのがより好ましい。
なお、正孔注入層3は、陽極2及び正孔輸送層4の構成材料によっては、省略してもよい。
(正孔輸送層)
正孔輸送層4は、陽極2から正孔注入層3を介して注入された正孔を発光層5まで輸送する機能を有する(すなわち正孔輸送性を有する)ものである。
正孔輸送層4に含まれる正孔輸送性材料には、各種p型の高分子材料や、各種p型の低分子材料を単独または組み合わせて用いることができ、例えば、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニル−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(NPD)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(TPD)等のテトラアリールベンジジン誘導体、テトラアリールジアミノフルオレン化合物またはその誘導体(アミン系化合物)等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
中でも、正孔輸送層4に含まれる正孔輸送性材料としては、正孔注入性及び正孔輸送性に優れるという観点から、アミン系材料であるのが好ましく、ベンジジン誘導体(ベンジジン骨格を有する材料)であるのがより好ましい。
このような正孔輸送層4の膜厚は、特に限定されないが、5nm〜90nm程度であるのが好ましく、10nm〜70nm程度であるのがより好ましい。
(発光層)
発光層5は、陽極2と陰極8との間に通電することにより発光するものである。どのような波長の光を取り出すかにより発光層5に含まれる発光材料が選択される。本実施形態では、後述する検査装置としての生体認証装置に用いられることを考慮して近赤外域において輝度のピーク波長が得られる発光材料が用いられている。なお、近赤外域とは700nm以上1500nm以下の波長域を指す。発光層5は発光材料以外の材料を含んでいてもよい。例えば、発光材料をゲスト材料として、ゲスト材料に対するホスト材料を含んでいてもよい。このホスト材料は、注入された正孔と電子とにより励起子を生成すると共に、その励起子のエネルギーを発光材料に移動(フェルスター移動またはデクスター移動)させて、発光材料を励起する機能を有する。そのため、有機EL素子1の発光効率を高めることができる。
このような発光層5の膜厚は、特に限定されないが、1nm〜60nm程度であるのが好ましく、3nm〜50nm程度であるのがより好ましい。
(電子輸送層)
電子輸送層6は、陰極8から電子注入層7を介して注入された電子を発光層5に輸送する機能を有するものである。
電子輸送層6の構成材料(電子輸送性材料)としては、例えば、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(BCP)等のフェナントロリン誘導体、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)等の8−キノリノールないしその誘導体を配位子とする有機金属錯体などのキノリン誘導体、アザインドリジン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ペリレン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、キノキサリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ニトロ置換フルオレン誘導体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、電子輸送層6は、前述したような電子輸送性材料のうち2種以上を組み合わせて用いる場合、2種以上の電子輸送性材料を混合した混合材料で構成されていてもよいし、異なる電子輸送性材料で構成された複数の層を積層して構成されていてもよい。
このような電子輸送層6の膜厚は、特に限定されないが、1nm〜200nm程度であるのが好ましく、10nm〜100nm程度であるのがより好ましい。
(電子注入層)
電子注入層7は、陰極8からの電子注入効率を向上させる機能を有するものである。
電子注入層7の構成材料(電子注入性材料)としては、例えば、各種の無機絶縁材料、各種の無機半導体材料が挙げられる。
このような無機絶縁材料としては、例えば、アルカリ金属カルコゲナイド(酸化物、硫化物、セレン化物、テルル化物)、アルカリ土類金属カルコゲナイド、アルカリ金属のハロゲン化物及びアルカリ土類金属のハロゲン化物等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらを主材料として電子注入層7を構成することにより、電子注入性をより向上させることができる。特にアルカリ金属化合物(アルカリ金属カルコゲナイド、アルカリ金属のハロゲン化物等)は仕事関数が非常に小さく、これを用いて電子注入層7を構成することにより、有機EL素子1は、高い輝度が得られるものとなる。
アルカリ金属カルコゲナイドとしては、例えば、Li2O、LiO、Na2S、Na2Se、NaO等が挙げられる。
アルカリ土類金属カルコゲナイドとしては、例えば、CaO、BaO、SrO、BeO、BaS、MgO、CaSe等が挙げられる。
アルカリ金属のハロゲン化物としては、例えば、CsF、LiF、NaF、KF、LiCl、KCl、NaCl等が挙げられる。
アルカリ土類金属のハロゲン化物としては、例えば、CaF2、BaF2、SrF2、MgF2、BeF2等が挙げられる。
また、無機半導体材料としては、例えば、Li、Na、Ba、Ca、Sr、Yb、Al、Ga、In、Cd、Mg、Si、Ta、Sb及びZnのうちの少なくとも1つの元素を含む酸化物、窒化物または酸化窒化物等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
このような電子注入層7の膜厚は、特に限定されないが、0.1nm〜1000nm程度であるのが好ましく、0.2nm〜100nm程度であるのがより好ましく、0.2nm〜50nm程度であるのがさらに好ましい。
なお、この電子注入層7は、陰極8及び電子輸送層6の構成材料や厚さ等によっては、省略してもよい。
(陰極)
陰極8は、電子注入層7を介して電子輸送層6に電子を注入するための電極である。陰極8の構成材料としては、仕事関数の小さい材料を用いるのが好ましい。
陰極8(第4配線26)の構成材料としては、例えば、Li、Mg、Ca、Sr、La、Ce、Er、Eu、Sc、Y、Yb、Ag、Cu、Al、Cs、Rbまたはこれらを含む合金等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば、複数層の積層体、複数種の混合層等として)用いることができる。
特に、陰極8(第4配線26)の構成材料として合金を用いる場合には、Ag、Al、Cu等の安定な金属元素を含む合金、具体的には、MgAg、AlLi、CuLi等の合金を用いるのが好ましい。かかる合金を陰極8(第4配線26)の構成材料として用いることにより、陰極8の電子注入効率及び安定性の向上を図ることができる。
本実施形態の有機EL素子1は、トップエミッション型であり、陰極8側から光を取り出すので、陰極8を構成する材料としてMgとAgの合金を用い、その膜厚を1nm〜50nm程度とした。なお、有機EL素子1をボトムエミッション型とする場合には、陰極8として光反射性を有する材料を用い、第1配線11を透光性の材料で構成すればよい。
本実施形態では、陽極2、正孔注入層3、正孔輸送層4、発光層5、電子輸送層6、電子注入層7、陰極8をそれぞれ真空蒸着法を用いて形成した。なお、各層の形成方法は、真空蒸着法やスパッタ法などの気相プロセスを用いることに限定されず、液相プロセスを用いてもよい。
以上、有機EL素子1の構成について説明したが、正孔注入層3、正孔輸送層4、発光層5、電子輸送層6、電子注入層7を含む発光機能層LEの構成はこれに限定されない。例えば、キャリアとしての正孔や電子の移動を制御する中間層を含む構成としてもよい。
また、有機EL素子1の発光寿命を確保するために、酸素や水分等が浸入することを防ぐ封止膜を用いて有機EL素子1を封止する構造を採用することが好ましい。
次に、本実施形態における照明装置10Aの輝度むらの改善状況を説明するため、比較例の照明装置について図6を参照して説明する。図6は比較例の照明装置の構成を示す概略平面図である。なお、比較例の照明装置において、本実施形態の照明装置10Aと同じ構成には同じ符号を付して、詳細の説明は省略するものとする。
図6に示すように、比較例の照明装置10Cは、X方向に延在すると共に、Y方向に並列する複数(5本)の第1配線11と、複数の第1配線11のいずれかに陽極2(図5参照)が電気的に接続された複数(X方向に7個、Y方向に5個、合計35個)の有機EL素子1を有する。複数の有機EL素子1は第1配線11上に設けられている。
複数の第1配線11の一方の端部(図面上では左側の端部)はY方向に延在した第3配線13に接続されている。第3配線13の端部(図面上では下方側の端部)に第1端子部17が設けられている。
複数の第1配線11の他方の端部(図面上では右側の端部)はY方向に延在した第8配線15に接続されている。第8配線15の端部(図面上では下方側の端部)に第4端子部19が設けられている。
複数の有機EL素子1が配置された領域E1に亘って第4配線26が形成されている。第4配線26の一方の端部(図面上では上側の端部)はX方向に延在した第6配線28に接続されている。第4配線26の他方の端部(図面上では下側の端部)に第2端子部18が設けられている。第6配線28の一方の端部(図面上では左側の端部)はY方向に延在した第5配線30に接続されている。第5配線30の端部(図面上では下側の端部)には第3端子部27が設けられている。第6配線28の他方の端部(図面上では右側の端部)はY方向に延在した第9配線31に接続されている。第9配線31の端部(図面上では下側の端部)には第5端子部29が設けられている。
第4配線26のY方向における下方側の辺部に接して第10配線16が設けられている。X方向に延在する第10配線16に沿って第2端子部18が設けられている。つまり、比較例の照明装置10Cは、上記照明装置10Aと同様に第1端子部17と第4端子部19との間に第2端子部18が配置され、第1端子部17の外側に第3端子部27が、第4端子部19の外側に第5端子部29が設置されている。
次に、本実施形態の照明装置10Aと比較例の照明装置10Cとにおける複数の有機EL素子1の陽極2の電位(VEL)と、共通電極である陰極8の電位(VCT)について、図7と図8を参照して説明する。図7(a)は比較例の照明装置における陽極の電位の大小関係を示す図、図7(b)は本実施形態の照明装置における陽極の電位の大小関係を示す図である。図8(a)は比較例の照明装置における陽極の電位(VEL)及び陰極の電位(VCT)と有機EL素子の位置との関係を示すグラフ、図8(b)は本実施形態の照明装置における陽極の電位(VEL)及び陰極の電位(VCT)と有機EL素子の位置との関係を示すグラフである。
図7(a)に示すように、比較例の照明装置10Cでは、第1端子部17及び第4端子部19に印加される電位は、第3配線13、第8配線15の電気抵抗によって第1端子部17及び第4端子部19から離れるほど電位が降下する。つまり、第1端子部17及び第4端子部19に近いほど電位が大きくなり、第1端子部17及び第4端子部19から離れるほど電位が小さくなる。一方で、第1配線11における電位は、同じく第1配線11の電気抵抗により、第3配線13及び第8配線15から離れるほど電位が降下する。つまり、第1配線11の両端側に行くほど電位が大きく、中央側に行くほど電位が小さくなる。したがって、図7(a)において斜め方向に配置された矢印によって示されるように、例えば、第4端子部19から最も近い第1配線11aの右端(第8配線15に近い側)に位置する有機EL素子1の陽極2には最も大きな電位が与えられる。そして、第4端子部19から最も遠い第1配線11eの中央に位置する有機EL素子1の陽極2には最も小さい電位が与えられる。図7(a)には示していないが、第1端子部17を基準として各有機EL素子1の陽極2に与えられる電位を考察しても同様な結果となる。
これに対して、図7(b)に示すように、本実施形態の照明装置10Aでは、複数の第1配線11の両端部は、第2配線12と第7配線14とに接続されている。そして、第2配線12は第1端子部17から最も離れた位置で第3配線13と接続されている。同様に、第7配線14は第4端子部19から最も離れた位置で第8配線15と接続されている。
つまり、第2配線12及び第7配線14はそのままY方向に延出されて第1端子部17や第4端子部19に接続されず、第1端子部17や第4端子部19が設けられた側と反対側で折り返されて、第3配線13や第8配線15にそれぞれ接続されている。
したがって、第7配線14における電位は、第4端子部19に近い側で最も小さくなり、第4端子部19に遠い側で最も大きくなる。一方で、第1配線11における電位の傾向は、比較例と同じである。したがって、図7(b)において斜め方向に配置された矢印によって示されるように、例えば、第4端子部19から最も近い第1配線11aの中央に位置する有機EL素子1の陽極2には最も小さい電位が与えられる。そして、第4端子部19から最も遠い第1配線11eの右端(第7配線14に近い側)に位置する有機EL素子1の陽極2には最も大きい電位が与えられる。図7(b)には示していないが、第1端子部17を基準として各有機EL素子1の陽極2に与えられる電位を考察しても同様な結果となる。
図2及び図6に示すように、本実施形態の照明装置10A及び比較例の照明装置10Cにおける第4配線26は複数の有機EL素子1に亘る共通配線として形成されており、その一部が陰極8として機能している。したがって、陰極8に与えられる電位は、第4配線26の電気抵抗によって第2端子部18から遠ざかるほど、電圧損失が大きくなる。一方で、第4配線26の一方の端部は第6配線28に接続され、第6配線28は第5配線30と第9配線31に接続されている。第5配線30の第3端子部27と、第9配線31の第5端子部29とにそれぞれ第2端子部18に印加される電位と同じ電位が印加されるため、第6配線28から離れるほど、第4配線26の電気抵抗によって電圧損失が大きくなる。つまり、第4配線26には上下から同電位が印加されるため、第2端子部18に近い側と第6配線28に近い側の陰極8に与えられる電位はほぼ等しくなり、中央に近くなるほど電圧上昇は大きくなる。なお、中央の電圧上昇は、第2端子部18と第3端子部27及び第5端子部29のうちいずれか一方から電圧を印加する場合に比べて、第2端子部18に加えて第6配線28側から電位を印加することで、低く抑えることができる。前述したように例えばGND電位(0V)が与えられるので、第4配線26の電位は中央に近づくほどGND電位(0V)から上昇し、第6配線28に近づくほどGND電位(0V)に近づくことになる。
ゆえに、図8(a)に示すように、比較例の照明装置10Cの複数の有機EL素子1における実際の陽極2の電位(VEL)と陰極8の電位(VCT)との間の電位差(ΔV)は、第1端子部17及び第4端子部19から陽極2までの距離(L)並びに第2端子部18から陰極8までの距離(L)との関係において、距離(L)が大きくなるほど電位差(ΔV)が小さくなってしまう。つまり、複数の有機EL素子1ごとの陽極2と陰極8に印加される駆動電圧がばらつき、領域E1における有機EL素子1の位置に起因して輝度むらが生ずる。なお、陰極8の電位(VCT)を破線で示した部分は、第2端子部18だけに電位を与えたときの電位(VCT)を示すものである。
これに対して、本実施形態の照明装置10Aでは、陰極8の電位(VCT)は比較例と同様に第2端子部18からの距離(L)が大きくなるに従って上昇し、第6配線28に近づくに従って下降する。その一方で陽極2の電位(VEL)は第1端子部17及び第4端子部19からの距離(L)が大きくなると上昇する傾向となる。したがって、陽極2の電位(VEL)と陰極8の電位(VCT)との電位差(ΔV)は、距離(L)に依存して変動し難い状態となっている。つまり、複数の有機EL素子1ごとの陽極2と陰極8に印加される駆動電圧のばらつきが抑えられ、領域E1における有機EL素子1の位置に起因する輝度むらが比較例よりも改善されている。言い換えれば、輝度むらが少ない照明装置10Aを提供することができる。
照明装置10Aにおいて、Y方向に配列する複数の第1配線11のうち中央側に位置する第1配線11cの幅を他の第1配線11a,11b,11d,11eよりも大きくすることが望ましい。これにより、図8(b)の陽極2の電位(VEL)は、破線で示したように距離(L)が大きくなるに連れてすばやく電位が上昇するようになるので、陽極2の電位(VEL)と陰極8の電位(VCT)の電位差(ΔV)のばらつきをより小さくすることができる。つまり、第1端子部17及び第4端子部19からの有機EL素子1の距離(L)に起因する照明装置10Aの輝度むらをより低減できる。
照明装置10Aの輝度むらを目視によって視認し難い状態とするには、発光が得られる領域E1における上記電位差(ΔV)の面内の最小値(ΔVmin)と最大値(ΔVmax)との比(ΔVmin/ΔVmax)を「1」から減じた割合が5%以下となるように、複数の第1配線11、第2配線12、第3配線13、第5配線30、第6配線28、第7配線14、第8配線15、第9配線31、第10配線16を設計することが好ましい。本実施形態の照明装置10Aにおける配線構造を採用すれば、5%以下とすることが可能である。
また、照明装置10Aにおいて、複数の第1配線11、第2配線12、第3配線13、第5配線30、第6配線28、第7配線14、第8配線15、第9配線31、第10配線16は、基板P1上において同じ配線層に形成されている。したがって、それぞれの配線を別々の配線層に形成する場合に比べて、配線形成工程を簡略化でき、高いコストパフォーマンスを有する照明装置10Aを提供できる。
また、照明装置10Aにおいて、第1端子部17、第2端子部18、第3端子部27、第4端子部19、第5端子部29は、Y方向において同じ側に配置され、且つ、第1端子部17と第4端子部19との間に第2端子部18が配置されている。したがって、第1端子部17、第2端子部18、第3端子部27、第4端子部19、第5端子部29をそれぞれ別な場所に配置する場合に比べて、外形がコンパクトな照明装置10Aを実現できる。
さらに、第2配線12、第3配線13、第5配線30、第6配線28、第7配線14、第8配線15、第9配線31、第10配線16は、複数の有機EL素子1が配置された領域E1の外側に配置されている。また、複数の第1配線11が光反射性を有しているので、これらの配線によって複数の有機EL素子1からの発光が遮られず、領域E1から効率よく光を取り出すことができるトップエミッション型の照明装置10Aを提供できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の照明装置について、図9及び図10を参照して説明する。図9は第2実施形態の照明装置の電気的な構成を示す回路図、図10(a)は第2実施形態の照明装置の構成を示す概略平面図、図10(b)は第2実施形態の照明装置の有機EL素子における陽極と陰極の配置を示す概略平面図である。なお、第2実施形態の照明装置は、第1実施形態の照明装置10Aに対して第4配線26の構成を異ならせたものである。したがって、第1実施形態の照明装置10Aと同じ構成には同じ符号を付して詳細の説明は省略するものとする。
図9に示すように、本実施形態の照明装置10Bは、有機EL素子1が複数配置された領域E1を有し、領域E1においてX方向に6個、Y方向に5個、合計30個の有機EL素子1がマトリックス状に配置されている。なお、領域E1に配置される有機EL素子1の個数はこれに限定されるものではない。
複数の有機EL素子1のそれぞれの陽極2は、複数(5本)の第1配線11に接続されている。1本当たりの第1配線11には6個の有機EL素子1の陽極2が電気的に並列に接続されている。
X方向に延在した複数の第1配線11の一方の端部は、Y方向に延在した第2配線12に接続されている。第2配線12は、同じくY方向に延在した第3配線13に接続されている。第3配線13の一方の端部が第2配線12に接続され、第3配線13の他方の端部には第1端子部17が設けられている。
X方向に延在した複数の第1配線11の他方の端部は、Y方向に延在した第7配線14に接続されている。第7配線14は、同じくY方向に延在した第8配線15に接続されている。第8配線15の一方の端部が第7配線14に接続され、第8配線15の他方の端部には第4端子部19が設けられている。つまり、複数の第1配線11は、X方向における両端側に給電用の配線が接続されている。
有機EL素子1の第4配線26は、Y方向に延在すると共に、X方向に並列する複数の第4配線枝部26a,26b,26c,26d,26e,26fを有しており、複数の第4配線枝部26a,26b,26c,26d,26e,26fの一方の端部はX方向に延在する第10配線16に電気的に接続されている。一方、複数の第4配線枝部26a,26b,26c,26d,26e,26fの一方の端部はX方向に延在する第6配線28に電気的に接続されている。複数の第4配線枝部26a,26b,26c,26d,26e,26fの他方の端部はX方向に延在する第10配線16に電気的に接続されている。第10配線16には第2端子部18が設けられている。第6配線28の端部は第5配線30と第9配線31と電気的に接続され、第5配線30の端部には第3端子部27が設けられ、第9配線31の端部には第5端子部29が設けられている。
有機EL素子1は、複数の第1配線11と第4配線枝部26a,26b,26c,26d,26e,26fとの交差部に対応して設けられており、1本当たりの第4配線枝部に対して5つの有機EL素子1が電気的に並列に接続された構成となっている。つまり、第4配線枝部26a,26b,26c,26d,26e,26fの一部が、接続された有機EL素子1の陰極8として機能するものである。
図10(a)に示すように、領域E1において、複数の第1配線11と第4配線枝部26a,26b,26c,26d,26e,26fとの交差部ごとに有機EL素子1が設けられている。
また、複数の第1配線11の両端部が接続される第2配線12及び第7配線14に対して、第3配線13及び第8配線15の幅が大きくなっている。また、第5配線30及び第9配線31は第3配線13及び第8配線15の幅と同等になっている。
図10(b)に示すように、有機EL素子1の陽極2は、平面視で第1配線11と重なって形成されている。陽極2と第1配線11とは、陽極2と重なった位置に設けられたコンタクトホール9a内の導電膜を介して電気的に接続されている。本実施形態における陽極2の形状は長方形であって、長手方向が第1配線11の延在方向(X方向)と合致するように陽極2が配置されている。陽極2の短手方向の幅は、第1配線11の幅と同じであってもよいし、少し小さくてもよく、また少し大きくても構わない。第4配線26は、複数の第4配線枝部26a,26b,26c,26d,26e,26fを有する構成となっているので、例えば、2点鎖線で示した第4配線枝部26c,26dと陽極2とが平面視で重なる破線で示した領域E0が、1つの有機EL素子1において発光が得られる領域となっている。言い換えれば、破線で示した領域E0に重なる第4配線枝部26c,26dの部分が陰極8として機能する。
本実施形態の照明装置10Bは第4配線26が複数の第4配線枝部26a,26b,26c,26d,26e,26fに分かれて形成されている。したがって、第4配線26が複数の有機EL素子1に亘る共通配線として形成される第1実施形態に比べて、第4配線枝部における電気抵抗が上昇するものの、1本の第4配線枝部における陰極8の電位(VCT)の変化をより直線的に近似することができる。
本実施形態の照明装置10Bによれば、上記第1実施形態の照明装置10Aにおける効果に加えて、1本の第4配線枝部における陰極8の電位(VCT)の変化がより直線的になるため、複数の有機EL素子1のそれぞれにおける陽極2と陰極8つまり第4配線枝部との間に印加される駆動電圧のばらつきをより低減できる。つまり、複数の有機EL素子1における輝度むらが目立ち難い照明装置10Bを提供できる。
また、照明装置10Bによれば、有機EL素子1の発光が得られる領域E0は、陽極2と第4配線枝部とが平面視で重なった部分となるので、第1実施形態のようにコンタクトホール9aを含む陽極2のほぼ全体が発光する場合に比べて、コンタクトホール9aを覆う発光機能層LEの膜厚変動に起因する輝度むらが生じ難い。
(第3実施形態)
<検査装置>
次に、本実施形態の検査装置について、生体認証装置を例に挙げ、図11〜図13を参照して説明する。なお、本実施形態の検査装置は、本実施形態の撮像装置を含むものである。図11は生体認証装置の構成を示すブロック図、図12は有機EL素子と受光素子との配置を示す概略平面図、図13は撮像装置の構造を示す概略断面図である。
図11に示すように、本実施形態の検査装置としての生体認証装置100は、生体(被写体)としての指Fの静脈像を撮像して本人認証を行う装置であり、撮像装置50と、記憶部80と、出力部90と、これらを統括して制御する制御部70と、を備えている。また、撮像装置50は、指Fを照明する発光部10と、受光部20と、カバーガラス60とを備えている。
カバーガラス60は、撮像領域を覆うガラス製の保護カバーである。カバーガラス60の上に認証対象となる者の指F(例えば右手の人差し指)が置かれる。
発光部10は、有機EL素子1を光源とする上記第1実施形態の照明装置10Aあるいは上記第2実施形態の照明装置10Bを用いることができる。本実施形態の撮像装置50では、上記第2実施形態の照明装置10Bを発光部10として採用している。したがって、発光部10から発せられる照射光ILは近赤外域の光であり、その波長は、例えば700nm〜1500nm(より好ましくは800nm〜900nm)である。
発光部10から射出された照射光IL(近赤外光)は、カバーガラス60の下側から指Fに照射され、指Fの内部に到達すると散乱し、その一部が反射光RLとして受光部20側に向かう。静脈を流れる還元ヘモグロビンは近赤外光を吸収する性質がある。このため近赤外光用のイメージセンサーを用いて指Fを撮像すると、指Fの皮下にある静脈部分が周辺組織に比べて暗く写る。この明暗の差による紋様が静脈像となる。受光部20は、近赤外光用のイメージセンサーであり、マトリックス状に配列された複数の受光素子21(図12参照)を備えている。各受光素子21は、入射光(指Fからの反射光RL)をその光量に応じた信号レベルを有する電気信号(受光信号)に変換する。
なお、撮像装置50の具体的な構造については後述するが、図11に示すように発光部10と受光部20は、カバーガラス60の上に置かれた指Fに対して同じ側(図中下側)に位置する。また、発光部10は受光部20よりもカバーガラス60側(図中上側)に位置する。
記憶部80は、フラッシュメモリーやハードディスク等の不揮発性メモリーであり、本人認証用のマスター静脈像として、事前に登録された指F(例えば右手の人差し指)の静脈像が記憶されている。制御部70は、CPUやRAMを備え、発光部10の点灯や消灯を制御する。また、制御部70は、受光部20に備わる各受光素子21から受光信号を読み出し、読み出した1フレーム分(撮像領域分)の受光信号に基づいて指Fの静脈像を生成する。また、制御部70は、生成した静脈像を記憶部80に登録されているマスター静脈像と照合し、本人認証を行う。例えば、制御部70は、照合する2つの静脈像の特徴(例えば静脈の枝分かれの数や位置等)を比較し、類似度が予め定められた閾値以上であった場合に、カバーガラス60の上に指Fを置いた者が記憶部80にマスター静脈像が登録されている本人であると認証する。出力部90は、例えば表示部や音声報知部であり、表示や音声によって認証結果を報知する。
図12に示すように、発光部10である照明装置10Bの光源としての有機EL素子1は、複数の第1配線11と陰極8として機能する第4配線枝部26c,26dとの交差部に設けられ、マトリックス状に配置されている。受光部20の受光素子21は、例えばフォトダイオードであって、複数の第1配線11と第4配線枝部26c,26dとが交差することにより形成された隙間部分に配置されている。つまり、平面視では1つの受光素子21の周りに4つの有機EL素子1が配置されていることになる。受光素子21もまたマトリックス状に配置されている。
図13に示すように、撮像装置50は、受光部20と、発光部10と、集光部40とがこの順に積層された構造を有している。受光部20は、透明あるいは不透明な基板P2上において前述したようにマトリックス状に配置された複数の受光素子21を有する。また、受光部20は、透明な基板P3を有している。基板P3は基板P2に対向配置されるものであって、基板P3の基板P2側の表面には遮光層22が形成されている。遮光層22には対向する受光素子21に対応した位置に開口部(ピンホール)23が形成されている。遮光層22はマトリックス状に配置された受光素子21に対向され、不必要な光が受光素子21に入射することを防ぐのでブラックマトリックス(BM)とも呼ばれる。
発光部10は、透明な基板P1上において絶縁層9を介してマトリックス状に配置された複数の有機EL素子1を有する。なお、図13では、第1配線11などの配線の表示は省略されている。
発光部10に対応するように集光部40が設けられている。集光部40は透明な基板P4と、基板P4の有機EL素子1に対応する側に設けられた複数のマイクロレンズ41とを有する。マイクロレンズ41は受光部20の受光素子21に対応してやはりマトリックス状に基板P4に配置されている。すなわち、集光部40はマイクロレンズアレイ(MLA)である。
受光部20、発光部10、集光部40はそれぞれ所定の間隔を置いて互いに配置される。特に、基板P3は集光部40におけるマイクロレンズ41の光学特性(集光度合い、焦点距離など)に応じて、受光素子21が設けられた基板P2とマイクロレンズ41が設けられた基板P4とに対する相対的な位置と、開口部23の大きさとが決められる。基板P2と基板P3の間、基板P3と基板P1の間、基板P1と基板P4の間は、それぞれ空間であることが好ましい。加えて、各受光素子21が受光可能な光量にばらつきが生じないように基板間の距離が一定であることがより好ましい。
発光部10の有機EL素子1から発せられた照明光(近赤外光)ILは、前述したように生体(被写体)としての指Fを照明し、指Fから反射した反射光RLは、マイクロレンズ41によって集光される。さらに、遮光層22の開口部(ピンホール)23を透過して、外光などの不要な光が除かれた状態で受光素子21に入射する。
各受光素子21は、受光面に入射された反射光RL(近赤外光)をその光量に応じた信号レベルを有する受光信号に変換する。
本実施形態の撮像装置50は、発光部10として照明装置10Bが採用されている。したがって、生体(被写体)としての指Fを明るさにおいてむら無く照明することができる。また、図12に示すように受光素子21上には、反射光RLを遮る配線や電極が存在していないので、反射光RLに対して高感度な撮像装置50を提供できる。なお、発光部10として上記第1実施形態の照明装置10Aを採用することもできる。
このような生体認証装置100によれば、輝度むらが低減された近赤外光を射出して指Fを照明することができる発光部10を有した撮像装置50を備え、高いコントラストで指Fの静脈像を撮像することが可能なため、高い認証精度を実現することができる。
近赤外光が得られる上記第1実施形態の照明装置10Aや上記第2実施形態の照明装置10Bを適用可能な検査装置は、上記生体認証装置100に限定されない。例えば、マンモグラフィー装置や血液成分分析装置などの照明装置として好適に用いることができる。
上記第1実施形態の照明装置10Aや上記第2実施形態の照明装置10Bを適用可能な電子機器は、上記生体認証装置100などに限定されない。例えば、有機EL素子1から白色など可視光波長の発光が得られるように発光層5における発光材料を選択すれば、一般的な照明装置として用いることができる。また、液晶表示装置や電気泳動表示装置などの受光型の表示装置の照明装置(バックライトやフロントライト)として好適に用いることができる。さらには、これらの受光型の表示装置を備えた、例えばパーソナルコンピューターや携帯型電話機などの情報端末機器を始めとした電子機器の照明装置として好適に用いることができる。
本発明は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う照明装置及びこの照明装置を適用する撮像装置、検査装置、電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。上記実施形態以外にも様々な変形例が考えられる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)上記照明装置10A,10Bでは、X方向に延在する複数の第1配線11の一方の端側に第2配線12と、第3配線13とを配置し、他方の端側に第7配線14と、第8配線15とを配置したが、これに限定されない。例えば、第7配線14と、第8配線15とを削除して、複数の第1配線11に電気的に接続される配線を第2配線12と、第3配線13とにしてもよい。配線を減らした分、上記照明装置10A,10Bを小型化できる。
(変形例2)上記照明装置10A,10Bにおいて、領域E1における複数の有機EL素子1の配置はこれに限定されない。図14は変形例の有機EL素子の配置を示す概略平面図である。例えば、図14に示すように、複数の第1配線11上の陽極2のX方向における配置を1本置きに異ならせてもよい。これにより、複数の有機EL素子1を単位面積当たりでより高密度に配置することが可能となる。
(変形例3)上記照明装置10A,10Bでは、基板P1上に形成される複数の第1配線11、第2配線12、第3配線13、第5配線30、第6配線28、第7配線14、第8配線15、第9配線31、第10配線16は同一配線層において、同一の導電材料で形成されることが好ましいとしたが、異なる種類の導電材料が積層された構成としてもよい。
(変形例4)上記照明装置10A,10Bでは、有機EL素子1が配置された領域E1よりも外側に第2配線12、第3配線13、第5配線30、第6配線28、第7配線14、第8配線15、第9配線31、第10配線16を配置したが、これらの配線のすべて、あるいは一部が領域E1に含まれる構成としてもよい。
(変形例5)上記照明装置10A,10Bでは、第1電極としての陽極2を第1配線11上に配置したが、これに限定されない。例えば、Y方向において第1配線11の間に位置し、一部が第1配線11と重なるように陽極2を配置してもよい。
1…有機EL素子、2…第1電極としての陽極、5…発光層、8…陰極、9…絶縁層、9a…コンタクトホール、10…発光部、10A,10B…照明装置、11…第1配線、12…第2配線、13…第3配線、14…第7配線、15…第8配線、16…第10配線、17…第1端子部、18…第2端子部、19…第4端子部、20…受光部、21…受光素子、22…遮光層、23…開口部、26…第4配線、26a,26b,26c,26d,26e,26f…第4配線枝部、27…第3端子部、28…第6配線、29…第5端子部、30…第5配線、31…第9配線、41…マイクロレンズ、50…撮像装置、70…制御部、100…検査装置としての生体認証装置、E1…有機EL素子が配置された領域、P1…基板。

Claims (16)

  1. 第1電極と第2電極との間に発光層を有する複数の有機EL素子が基板上に配置された領域を有する照明装置であって、
    第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に互いに並列する複数の第1配線と、
    前記第2の方向に延在し、前記複数の第1配線の一方の端部が接続された第2配線と、
    前記第2の方向に延在し、前記第2配線よりも外側に設けられ一方の端部が前記第2配線に接続された第3配線と、
    前記第3配線の他方の端部が接続された第1端子部と、
    前記第1の方向と前記第2の方向とに延在し、少なくとも前記領域に亘って形成された第4配線と、
    前記第2の方向に延在し、前記第3配線よりも外側に設けられた第5配線と、
    前記第1の方向に延在し、前記第2の方向における前記第1端子部と反対側において、
    前記第4配線の一方の端部に電気的に接続され、且つ前記第5配線の一方の端部に接続された第6配線と、
    前記第4配線の前記第2の方向における他方の端部が接続された第2端子部と、
    前記第5配線の他方の端部が接続された第3端子部と、を備え、
    前記第1電極は、前記複数の第1配線のいずれかに接続され、
    前記第4配線の一部が前記第2電極として機能していることを特徴とする照明装置。
  2. 第1電極と第2電極との間に発光層を有する複数の有機EL素子が基板上に配置された領域を有する照明装置であって、
    第1の方向に延在し、前記第1の方向と交差する第2の方向に互いに並列する複数の第1配線と、
    前記第2の方向に延在し、前記複数の第1配線の一方の端部が接続された第2配線と、
    前記第2の方向に延在し、前記第2配線よりも外側に設けられ一方の端部が前記第2配線に接続された第3配線と、
    前記第3配線の他方の端部が接続された第1端子部と、
    少なくとも前記領域において、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に間隔をおいて互いに並列する複数の第4配線枝部を有する第4配線と、
    前記第2の方向に延在し、前記第3配線よりも外側に設けられた第5配線と、
    前記第1の方向に延在し、前記第2の方向における前記第1端子部と反対側において、
    前記複数の第4配線枝部の一方の端部に電気的に接続され、且つ前記第5配線の一方の端部に接続された第6配線と、
    前記複数の第4配線枝部の前記第2の方向における他方の端部が接続された第2端子部と、
    前記第5配線の他方の端部が接続された第3端子部、を備え、
    前記第1電極は、前記複数の第1配線のいずれかに接続され、
    前記第4配線枝部の一部が前記第2電極として機能し、
    前記有機EL素子は、前記複数の第1配線と前記複数の第4配線枝部との交差部に対応して設けられていることを特徴とする照明装置。
  3. 前記第2の方向に延在し、前記複数の第1配線の他方の端部が接続された第7配線と、
    前記第2の方向に延在し、前記第7配線よりも外側に設けられ一方の端部が前記第7配線に接続された第8配線と、
    前記第8配線の他方の端部が接続された第4端子部と、
    前記第8配線の外側に設けられ一方の端部が前記第6配線と接続された第9配線と、
    前記第9配線の他方の端部が接続された第5端子部と、を備え、
    前記第2の方向において、前記第1端子部及び前記第2端子部及び第3端子部及び第4端子部並びに前記第5端子部が同じ側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記複数の第1配線のうち、前記領域の中央側に位置する少なくとも1つの第1配線が他の第1配線よりも幅が大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記複数の第1配線、前記第2配線、前記第3配線、前記第5配線、前記第6配線、前記第7配線、前記第8配線、前記第9配線は、前記基板上において同層に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  6. 前記複数の第1配線は、少なくとも前記領域に亘って設けられ、
    前記第2配線、前記第3配線、前記第5配線、前記第6配線、前記第7配線、前記第8配線、前記第9配線は、前記領域の外側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  7. 前記第3配線の幅は前記第2配線よりも大きく、
    前記第8配線の幅は前記第7配線よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  8. 前記第5配線の幅は前記第3配線と同等で、
    前記第9配線の幅は前記第8配線と同等であることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  9. 前記基板上の前記複数の第1配線を覆う絶縁層と、
    前記複数の第1配線と重なる前記絶縁層の部分に設けられた複数のコンタクトホールと、を備え、
    前記第1電極は、前記複数の第1配線のうちの1つの第1配線と重なって設けられ、前記複数のコンタクトホールのうち少なくとも1つのコンタクトホール内に形成された導電膜により前記1つの第1配線と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の照明装置。
  10. 前記複数の第1配線は、光反射性を有する導電材料により構成され、
    前記第1電極及び前記第4配線は、光透過性を有する導電材料により構成されていることを特徴とする請求項9に記載の照明装置。
  11. 前記少なくとも1つのコンタクトホール内に形成された導電膜は、前記第1電極と同じ光透過性を有する導電材料で構成されていることを特徴とする請求項10に記載の照明装置。
  12. 前記第1の方向に延在し、前記第4配線と前記第2端子部とを電気的に接続させる第10配線を有し、
    前記第10配線は、前記第4配線よりも低抵抗な導電材料により構成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の照明装置。
  13. 前記第1の方向に延在し、前記第4配線と前記第2端子部とを電気的に接続させる第10配線を有し、
    前記第10配線は、前記第4配線よりも低抵抗な導電材料により構成されており、前記領域よりも外側に設けられ、前記基板上において、前記複数の第1配線、前記第2配線、前記第3配線、前記第5配線、前記第6配線、前記第7配線、前記第8配線、前記第9配線と同層に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  14. 請求項1及び至13に記載の照明装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  15. 請求項1及び至13に記載の照明装置と、
    前記照明装置によって照明された被写体の画像を撮像する受光素子と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  16. 請求項1及び至13に記載の照明装置と、
    前記照明装置によって照明された被写体の画像を撮像する受光素子と、
    前記受光素子の結果によって検査を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする検査装置。
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