JP6069663B2 - 抗炎症医薬製品 - Google Patents

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Description

関連出願
本出願は、2011年6月15日出願の米国仮出願番号61/497,270および2012年6月15日出願の米国出願番号13/524,381の優先権およびその利益を主張し、これらの出願の全体が説明のために出典明示により本明細書に組み込まれる。
分野
本明細書に開示される実施形態は、ヒトアネキシン1と決定された構造的な相同性を有する抗炎症化合物、それらの医薬組成物、および薬物療法およびそれらの化合物および組成物の抗炎症剤としての使用に関する。
背景
アネキシンスーパーファミリーは有意な生物学的および構造的相同性をもつ13のリン脂質結合タンパク質で構成される。アネキシンは高く保存されたコアドメインおよび可変N−末端ドメインに構造的に分割される。アネキシン1(ANXA1、37kDa)は、末梢血多形核白血球(PMN)の周囲の組織への溢出を抑制する抗炎症剤タンパク質である。該タンパク質は、シグナル伝達事象のカスケードを開始するFPR2(または、FPR−L1)受容体に結合する。炎症性刺激に続いて、周囲の組織への末梢血多形核白血球(PMN)の移動が起こる。PMNの移動または溢出は、炎症促進および抗炎症過程を制御する、接着分子、サイトカインおよび蛋白酵素などのメディエーターによって調節される。PMNの破壊的な可能性は、高いおよび潜在的な自己損傷である。したがって、PMNの溢出および炎症反応を制御することは重要である。
抗炎症剤としての治療目的では、完全アネキシン1タンパク質は、機能性断片およびその改変バージョンと比較して多数の欠点を有する。大きいサイズのタンパク質は、より小さいポリペプチドで可能な技術(例えば、経皮または粘膜)で送達することがより難しくなる。目の炎症を治療するための使用では、より小さい分子は角膜上皮によりよく浸透することができると予想される。また、タンパク質分解への感受性は、全てのペプチド医薬品、特に大きいもの、および特に経口送達(多くの患者によって好まれる)を考慮する場合に特に重要となる。
ポリペプチドのN−末端側の重要な領域を欠くいくつかのアネキシン1誘導体は、炎症およびメディエーター放出のいくつかのアッセイにおいて顕著な活性を欠くことを示したが、完全長N−末端N−アセチルアネキシン1(2−26)は、いくつかの系で生物学的に活性であると考えられた。アネキシン1タンパク質のユニークなN−末端部分に主に由来する多数のペプチドが抗炎症作用を有することを示した。
最もよく研究されたアネキシンA1ペプチドの1つはペプチドAc2−26であり、それは54アミノ酸N−末端領域の2番目から26番目のアミノ酸を模倣する。Ac1−188断片(および天然のタンパク質)のように、それは、その安定性および可能性としてその半減期を増加させるN−端末アセチル化を有する。アネキシン1およびそのN−末端ペプチド(Ac2−26)は、FPR2/リポキシンA4(FPR2/Alx)受容体を通したそれらの抗炎症作用の主要な部分を発揮することを示した。生体内で、Ac2−26ペプチドは、乏血の心筋の再潅流(I/R)、腸間膜I/R、グリコーゲン腹膜炎、およびIL1空気嚢(airpouch)モデルにおける抗炎症剤効果を発揮することが示され、それが負傷/炎症部位への好中球の動員を有意に減少させると報告された。このペプチドの抗炎症特性は、炎症の急性モデルに限定されない。関節炎モデルで、Ac2−26ペプチドの関節内注射による投与は、好中球動員の減少で疾病重症度を減少させることを示した。
また、Ac2−12およびAc2−6ペプチドなどの、Ac2−26ペプチドのより短いバージョンは、炎症の急性モデルにおいていくらかの抗炎症剤効果を引き出すことが示されている。多数の研究機関によって行われた研究は、アネキシンA1タンパク質のN−末端から完全に独立した領域由来のペプチド、より正確には、アンチフラミン−2(AF2)と称される、タンパク質のコア領域の3番目の反復における247−253アミノ酸もまた、抗炎症特性を有することを示した。
概要
本明細書に開示された実施形態は、抗炎症医薬製品、より具体的にはポリペプチド、ポリペプチドを含む医薬組成物、炎症の処置または予防方法に関する。本明細書の開示による抗炎症医薬製品は、本明細書に詳細に説明されるように、良好な抗炎症効能、安定性および/または投与の簡便性を含むが、これらに限定されない品質を有する。
本明細書に例示される態様によると、配列番号4で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号5で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号6で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号7で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号8で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号9で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号10で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号11で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号12で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号13で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号14で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号15で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、配列番号16で示されるポリペプチドが提供される。
本明細書に例示される態様によると、47〜50アミノ酸を有し、その分子構造内に配列番号1の2〜48の残基と少なくとも90パーセントの同一性を有する相同性領域を含むポリペプチドであって、ポリペプチドの残基24が配列番号1の残基25に相当し、ポリペプチドの残基24がバリンではない、ポリペプチドを提供する。一の実施形態において、ポリペプチドの相同性領域は、配列番号1の2〜48の残基と少なくとも94パーセントの同一性を有する。一の実施形態において、ポリペプチドの相同性領域は、配列番号1の2〜48の残基と少なくとも100パーセントの同一性を有する。
本明細書に例示される態様によると、25〜26アミノ酸を有し、その分子構造内に配列番号1の2〜26の残基と少なくとも90パーセントの同一性を有する相同性領域を含むポリペプチドであって、ポリペプチドの残基10が配列番号1の残基11に相当し、ポリペプチドの残基10がアラニンを除くいずれかのアミノ酸であり、ペプチドの残基21がバリンを除くいずれかのアミノ酸である、ポリペプチドを提供する。
本明細書に例示される態様によると、37〜45アミノ酸を有し、その分子構造内に配列番号1の12〜24の残基と100パーセントの同一性を有し、配列番号1の26〜48の残基と100パーセントの同一性を有する相同性領域を含むポリペプチドであって、ポリペプチドの残基14が配列番号1の残基25に相当し、かつバリンではないか、ポリペプチドの残基21が配列番号1の残基25に相当し、かつバリンではない、のいずれかである、ポリペプチドを提供する。
本明細書に例示される態様によると、47〜50アミノ酸を有し、その分子構造内に配列番号1の2〜48残基と100パーセントの同一性を有する相同性領域を含むポリペプチドであって、ポリペプチドがそのC−末端でアミド化されている、ポリペプチドを提供する。
本明細書に例示される態様によると、37〜51アミノ酸残基を有し、その分子構造内に配列番号2と少なくとも90パーセントの同一性を有する相同性領域を含むポリペプチドであって、ポリペプチドの相同性領域が以下の特性:(a)配列番号2の残基1に相当するポリペプチドの残基がアラニンではない、(b)配列番号2の残基12に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、(c)配列番号2の残基15に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、または(d)配列番号2の残基26に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、の少なくとも1つを有するポリペプチドを提供する。
本明細書に例示される態様によると、47〜48アミノ酸を有し、配列番号1の1〜48の残基と少なくとも90パーセントの同一性を有するポリペプチドを提供する。
本明細書に例示される態様によると、47〜51アミノ酸残基を有し、その分子構造内にヒトアネキシン1の2〜48残基と100パーセント同一の47アミノ酸残基の領域を含むポリペプチドを提供する。
本明細書に例示される態様によると、49〜51アミノ酸残基を有し、その分子構造内にヒトアネキシン1の2〜48残基と100パーセント同一の47アミノ酸残基の領域を含むポリペプチドを提供する。
本明細書に例示される態様によると、配列番号11と少なくとも96パーセントの同一性を有するポリペプチドであって、残基10がアラニンではないか、残基21がバリンではない、のいずれかである、ポリペプチドを提供する。いくつかの実施形態において、残基10はアラニンでなく、かつ残基21はバリンではない。
本明細書に例示される態様によると、配列番号11に示される配列を有するポリペプチドであって、残基10がアラニンではないか、残基21がバリンではない、のいずれかである、ポリペプチドを提供する。いくつかの実施形態において、残基10はアラニンでなく、かつ残基21はバリンではない。
本明細書に例示される態様によると、治療上有効量の、本明細書に開示の抗炎症ポリペプチドを、そのような治療または予防を必要とする患者に投与することを含む、炎症の治療または予防方法を提供する。
本明細書に例示される態様によると、本明細書に開示のポリペプチドは、炎症の治療または予防のための薬剤の製造に使用できる。一の実施形態において、薬剤は1つ以上の医薬上許容される賦形剤、希釈剤または担体を含む。
一の実施形態において、本明細書に開示の医薬組成物は、少なくとも1つの医薬上許容される酸を含む錠剤(tablet)またはカプセルの形態の組成物であって、酸が、錠剤またはカプセルが10ミリリットルの0.1M重炭酸ナトリウム水溶液に添加された場合に溶液のpHを5.5より高くないように低下させるのに十分な量で錠剤またはカプセルに存在する、組成物を含むがこれらに限定されない。剤形のための他の好ましい例は以下に詳しく説明される。
獣医およびヒトの両方への使用が本明細書の開示の範囲内にあるとみなされる。本明細書で議論した用量が、本明細書に開示の医薬が投与される動物の相対的な重量を基にしてなされるであろう比例調整(pro rata adjustment)を除いて、ヒトおよび獣医の用途で同じであると予想される。
図面の簡単な説明
本明細書に開示の実施形態は添付の図面を参照してより詳細に説明されるであろう。そこでは、同様の構造がいくつかの視点を通じて同様の数字で示される。示された図面は、必ずしも実寸ではなく、代わりに強調が、一般的に本明細書に開示の実施形態の原則を示す際になされる。
図1Aおよび図1Bは、Ac−ANAX1(2−26)−OHに対する、本開示の5つのポリペプチドのFRP受容体を通じたp−ERK受容体活性を比較するウエスタンブロット分析を示す。図1Aはp−ERKおよびt−ERKの代表的なブロットである。図1Bはp−ERKとp−ERKレベルに関する密度計測結果を示す。
図2A〜図2Cは、本開示の5つのポリペプチドおよびAc−ANAX1(2−26)−OHの、活性HUVEC単分子層へのPMN相互作用を減少させる抑制能力を決定するフローチャンバー分析からの一連の図を示す。図2Aは、PMN捕獲(capture)としてのHUVECとのPMN相互作用の程度の定量化を示す。図2Bは、PMN付着(adhesion)としてのHUVECとのPMN相互作用の程度の定量化を示す。図2Cは回転(rolling)としてのHUVECとのPMN相互作用の程度の定量化を示す。
図3Aおよび3Bは、ビヒクルのみの対照に対する本開示の3つのポリペプチドの抗炎症効果を比較した一連の棒グラフである。図3Aは細胞数を示し、図3BはGR1+ve細胞が考慮された際の効果を示す。
図4A〜4Cは、3種の異なるパラメータで、異なる濃度での本開示の3つのポリペプチドにより提供された阻害パーセントを報告する一連の棒グラフである(捕獲−図4A、回転−図4B、付着−図4C)。
図5は、本開示の3つのポリペプチドの、異なる濃度での、アポトーシスを起こした細胞の食作用を引き起こすアネキシンA1の特性を模倣する能力を報告する一連の棒グラフである。
図6は、ビヒクルのみの対照に対する、異なる濃度での、本開示のポリペプチドの、再かん流傷害の危険を減少させる能力を示す一連の棒グラフである。
図7は、ビヒクルのみの対照に対する、異なる濃度での、本開示の2つのポリペプチドの、再かん流傷害の危険を減少させる能力を示す一連の棒グラフである。
図8は、アネキシン1のin vivoでの切断に関与するプロテアーゼ、PR3の存在下での本開示の3つのポリペプチド、UGP022(配列番号:5)、UGP025(配列番号:7)およびUGP026(配列番号:8)の時間に伴う分解の対数グラフである。
図9は、アネキシン1のin vivoでの切断に関与するプロテアーゼ、HNEの存在下での本開示の3つのポリペプチド、UGP022(配列番号:5)、UGP025(配列番号:7)およびUGP026(配列番号:8)の時間に伴う分解の対数グラフである。
詳細な説明
添付の配列表において、
配列番号:1は、ヒトアネキシン1の最初の50アミノ酸である。
配列番号:2は、配列番号:2において1、12、15および26位置と同等の、(アネキシン1での)11、22、25および36位置のアミノ酸で自然に起こる変異で改変された、ヒトアネキシン1の11〜48アミノ酸である。
配列番号:3は、ほとんど配列番号:2と同じであり、配列番号:3が配列番号:2の最初の残基を省略している点のみが異なる。
配列番号:4は、本開示のポリペプチド、UGP021の実施形態である。UGP021は50アミノ酸長である。UGP021はポリペプチドの位置50がグリシンである、ヒトアネキシン1の2〜50アミノ酸である。実施形態において、UGP021はANXA1(2−50)Gly51−OHと称される。
配列番号:5は、本開示のポリペプチド、UGP022の実施形態である。UGP022は49アミノ酸長である。UGP022はポリペプチドのC−末端がアミド化された、ヒトアネキシン1の2〜50アミノ酸である。実施形態において、UGP022はANXA1(2−50)−NHと称される。
配列番号:6は、本開示のポリペプチド、UGP024の実施形態である。UGP024は49アミノ酸長である。UGP024は、ヒトアネキシン1の2〜50アミノ酸である。実施形態において、UGP024はANXA1(2−50)−OHと称される。
配列番号:7は、本開示のポリペプチド、UGP025の実施形態である。UGP025は47アミノ酸長である。UGP025はポリペプチドのC−末端がアミド化され、ポリペプチドの残基24が、対応する配列番号:1の残基25のバリンの代わりに、ロイシンである、ヒトアネキシン1の2〜48アミノ酸である。実施形態において、UGP025はLeu25−ANXA1(2−48)−NHと称される。
配列番号:8は、本開示のポリペプチド、UGP026の実施形態である。UGP026は49アミノ酸長である。UGP026はポリペプチドのC−末端がアミド化され、ポリペプチドの残基24が、対応する配列番号:1の残基25のバリンの代わりに、ロイシンである、ヒトアネキシン1の2〜50アミノ酸である。実施形態において、UGP026はLeu25−ANXA1(2−50)−NHと称される。
配列番号:9は、本開示のポリペプチド、UGP027の実施形態である。UGP027は44アミノ酸長である。UGP027はポリペプチドのC−末端がアミド化され、ポリペプチドの残基21が、対応する配列番号:1の残基25のバリンの代わりに、ロイシンである、ヒトアネキシン1の5〜48アミノ酸である。実施形態において、UGP027はLeu25−ANXA1(5−48)−NHと称される。
配列番号:10は、本開示のポリペプチド、UGP028の実施形態である。UGP028は37アミノ酸長である。UGP028はポリペプチドのC−末端がアミド化され、ポリペプチドの残基14が、対応する配列番号:1の残基25のバリンの代わりに、ロイシンである、ヒトアネキシン1の12〜48アミノ酸である。実施形態において、UGP028はLeu25−ANXA1(12−48)−NHと称される。
配列番号:11は、本開示のポリペプチドの実施形態である。配列番号:11は25アミノ酸長である。配列番号:11はポリペプチドの残基10および21(配列番号:1の11および22位置に等しい)で自然に起こるいかなる変異によって改変された、ヒトアネキシン1の2〜26アミノ酸である。
配列番号:12は、本開示のポリペプチド、Pep57の実施形態である。Pep57は25アミノ酸長である。Pep57は、ポリペプチドの残基10が、対応する配列番号:1の残基11のアラニンの代わりに、ロイシンであり、ポリペプチドの残基21が、対応する配列番号:1の残基22のバリンの代わりに、ロイシンであり、ポリペプチドの残基1がアセチル化された、ヒトアネキシン1の2〜26アミノ酸である。実施形態において、Pep57はLeu11,22−Ac−ANAX1(2−26)−OHと称される。
配列番号:13は、本開示のポリペプチド、Pep59の実施形態である。Pep59は25アミノ酸長である。Pep59は、ポリペプチドの残基10が、対応する配列番号:1の残基11のアラニンの代わりに、アスパラギン酸であり、ポリペプチドの残基21が、対応する配列番号:1の残基22のバリンの代わりに、アスパラギン酸であり、ポリペプチドの残基1がアセチル化された、ヒトアネキシン1の2〜26アミノ酸である。実施形態において、Pep59はAsp11,22−Ac−ANAX1(2−26)−OHと称される。
配列番号:14は、本開示のポリペプチド、Pep84の実施形態である。Pep84は25アミノ酸長である。Pep84は、ポリペプチドの残基10が、対応する配列番号:1の残基11のアラニンの代わりに、メチオニンであり、ポリペプチドの残基21が、対応する配列番号:1の残基22のバリンの代わりに、メチオニンであり、ポリペプチドの残基1がアセチル化された、ヒトアネキシン1の2〜26アミノ酸である。実施形態において、Pep84はMet11,22−Ac−ANAX1(2−26)−OHと称される。
配列番号:15は、本開示のポリペプチド、Pep60の実施形態である。Pep60は25アミノ酸長である。Pep60は、ポリペプチドの残基10が、対応する配列番号:1の残基11のアラニンの代わりに、グルタミン酸であり、ポリペプチドの残基21が、対応する配列番号:1の残基22のバリンの代わりに、グルタミン酸であり、ポリペプチドの残基1がアセチル化された、ヒトアネキシン1の2〜26アミノ酸である。実施形態において、Pep60はGlu11,22−Ac−ANAX1(2−26)−OHと称される。
配列番号:16は、本開示のポリペプチド、Pep83の実施形態である。Pep83は25アミノ酸長である。Pep83は、ポリペプチドの残基10が、対応する配列番号:1の残基11のアラニンの代わりに、イソロイシンであり、ポリペプチドの残基21が、対応する配列番号:1の残基22のバリンの代わりに、イソロイシンであり、ポリペプチドの残基1がアセチル化された、ヒトアネキシン1の2〜26アミノ酸である。実施形態において、Pep84はIle11,22−Ac−ANAX1(2−26)−OHと称される。
別記する場合または文脈から明らかな場合を除き、本明細書中で、投与量は、医薬賦形剤、希釈剤、担体または他の成分によって影響されない活性化合物の重量を示すが、下記でより詳細に論じられるとおり、かかる付加的な成分が、所望により含まれる。ペプチド活性剤の送達のために製薬産業において一般に使用されるいずれの投与形態(カプセル、錠剤、注射など)も、本明細書中での使用に適当であり、「賦形剤」、「希釈剤」または「担体」なる語は、該産業において、典型的に、かかる投与形態において活性成分と一緒に含まれるような非活性成分を包含する。好ましい経口投与形態は、下記でより詳細に論じるが、本発明の活性剤を投与する排他的な様式とみなされるべきではない。いくつかの実施形態において、本開示の2つ以上のポリペプチド活発剤の混合物が、同じ医薬組成物または投与形態で利用され得る。
本明細書で使用される「ポリペプチド」なる用語は、アミノ酸のポリマーを意味し、特定の分子長に限定されない。用語はペプチド、オリゴペプチドおよびタンパク質を含む。用語「ポリペプチド」はポリペプチドの改変、例えばアミド化、グリコシル化、アセチル化、リン酸化、環状化等を含む。定義に含まれるものとして、例えば、天然に起こるまたは天然に起こらない、1つ以上のアミノ酸の類似物(例えば、非天然のアミノ酸等を含む)を含むポリペプチド、結合の置換ならびに当分野で知られた他の改変を含むポリペプチド等が挙げられる。ポリペプチドは、化学合成または組換えDNA技術を含むがこれに限定されない、当分野で既知のいかなるポリペプチド合成により作製され得る。
本明細書で使用される、「パーセント同一性」なる用語は、所定のアミノ酸が付加的な置換(付加的なアミノ酸以外)で修飾されるか否かを問わない、アミノ酸配列を意味する。例えば、システインは、この目的において、アセチルシステインと同一とみなされる。同様に、この目的において、別のシステインとジスルフィド架橋を形成したシステインは、かかる架橋を形成していないシステインと同一とみなされる。当業者に知られているように、複数のシステイン残基を有するペプチドは、2個のそのようなシステイン残基とすぐにジスルフィド架橋を形成する。本明細書で言及されるすべてのそのようなペプチドは、1個以上のそのようなジスルフィド架橋を任意に含むものとして定義される。本明細書で使用される「パーセント同一性」なる用語は、また、ペプチドサイズにおける相違を意図する。例えば、33残基のペプチドと(その1つの付加的なアミノ酸を除き)同一である34残基のペプチドは、本明細書中で、該33残基のペプチドと97パーセント同一であるとみなされる。
本明細書で使用される「炎症」または「炎症反応/疾病」なる参照は、目の炎症、痛風、痛風性関節炎、リウマチ様関節炎、ぜんそく、再かん流傷害または損傷、卒中、心筋梗塞、敗血症ショックまたは乾癬または湿疹のような炎症性皮膚疾患を含むがこれらに限られないあらゆる炎症反応または疾病を意味する。
本明細書で述べられたいかなる選択も、矛盾が結果として生じることが、文脈から明らかである場合を除き、ここに述べられたいかなる他の選択と組み合わせて使用され得る。
本出願人は、ヒトアネキシン1の残基2〜48または2〜50と実質的な相同性をもつより長い相同体、特に、37〜51残基を有し、ヒトアネキシン1の残基11〜48と実質的に相同な領域、特に配列番号:2と実質的に相同な領域を含むポリペプチドにおける、いくらかの有意な利点を発見した。
実施形態において、配列番号:2に相当する本開示のポリペプチドの相同領域は、以下の特性の少なくとも1つ(いくつかの実施形態ではそれ以上)を有する:(a)配列番号:2の残基1に相当するポリペプチドの残基がアルギニンである、(b)配列番号:2の残基12に相当するポリペプチドの残基がリジンである、(c)配列番号:2の残基15に相当するポリペプチドの残基がロイシンである、(d)配列番号:2の残基26に相当するポリペプチドの残基がリジンである。実施形態において、相同領域は配列番号:2と少なくとも94パーセント同一性であり、いくつかの実施形態において100パーセント同一性である。
実施形態において、配列番号:2に相当する本開示のポリペプチドの相同領域は、配列番号:2の残基15に相当するポリペプチドの残基がバリンでない点で配列番号:2と異なり、いくつかの実施形態において、それはロイシンである。
実施形態において、本開示のポリペプチドが47〜48アミノ酸を有し、配列番号:1の残基1〜48と少なくとも90パーセント同一性を有する場合、ポリペプチドは以下の特性の少なくとも1つ(いくつかの実施形態ではそれ以上)を有する:(a)配列番号:1の残基11に相当するポリペプチドの残基がアラニンでない(いくつかの実施形態においてアルギニンである)、(b)配列番号:1の残基22に相当するポリペプチドの残基がバリンでない(いくつかの実施形態においてリジンである)、(c)配列番号:1の残基25に相当するポリペプチドの残基がバリンでない(いくつかの実施形態においてロイシンである)、(d)配列番号:1の残基36に相当するポリペプチドの残基がバリンでない(いくつかの実施例でリジンである)。
本開示のペプチドが遊離酸形態で存在し得る一方で、本開示のいくつかのポリペプチドにおいてC−末端がアミド化される。実施形態において、そのようなアミド化はペプチドの有効性および/または生物学的利用に寄与する。実施形態において、配列番号:5などの本開示のC−末端アミド化ポリペプチドは、配列番号:4などの遊離酸前駆体よりもよりよいin vitroでの結果を示す。理論に拘泥されることなく、そのようなポリペプチドが、アミド基がカルボキシペプチダーゼ作用に対していくらかの抵抗力を与えることにより、より安定である可能性がある。
本開示のペプチドは、特に、配列番号:11のポリペプチドなどのアネキシン1(2−26)の類似体に関して、N−末端でアセチル化できる。実施形態において、配列番号:11の残基10および21は独立してアスパラギン酸、リジン、メチオニン、ロイシン、イソロイシンおよびグルタミン酸から選択される。実施形態において、配列番号:11の残基10および21は独立してロイシン、アスパラギン酸、メチオニン、イソロイシンおよびグルタミン酸から選択される。実施形態において、配列番号:11の残基10および21は独立してロイシン、アスパラギン酸およびメチオニンから選択される。実施形態において、配列番号:11の位置10および21のアミノ酸は同一である。
本明細書に記載のとおり、本開示のUGP021ペプチド(配列番号:4)および本開示のUGP024ペプチド(配列番号:6)は、Ac−ANXA1(2−26)−OHおよび完全長ANXA1よりも強力であることが見出されている。これらのペプチド、UGP021およびUGP024、は、それらの好中球内皮相互作用を抑制する能力がフローチャンバーアッセイを使用することで評価され、マウス空気嚢炎症モデルを使用することでin vivoで試験された。予期しないことに、本開示のUGP022ペプチド(配列番号:5)(C−末端アミド)は、これらのアッセイにおいて本開示のUGP021ペプチド(配列番号:4)または本開示のUGP024ペプチド(配列番号:6)のいずれかよりも強力であることが見出された。
本開示のUGP022ペプチド(配列番号:5)の効力および半減期を増加させる試みにおいて、一連のin vitroでのPR3およびHNE消化が行われた。両方のセリンプロテアーゼの主要な切断部位はAla10(アネキシン1に対してAla11)およびVal21(アネキシン1に対してVal22)であるが、Val35(アネキシン1に対してVal36)はHNEによってのみ切断される。予期しないことに、両方のプロテアーゼがVal24(アネキシン1に対してVal25)で本開示のUGP022ペプチドを切断した。この切断部位は文献で特定されていないもと考えられる。
2つのLeu24(アネキシン1に対してLeu25)類似体、本開示のUGP025ペプチド(配列番号:7)および本開示のUGP026ペプチド(配列番号:8)、が調製された。両方のペプチド、UGP025およびUGP026、は、本開示のUGP022ペプチド(配列番号:5)よりもPR3およびHNEに対してより抵抗性であった。
3つの本開示のポリペプチド、UGP022(配列番号:5)、UGP025(配列番号:7)およびUGP026(配列番号:8)の、アネキシン1のin vivo切断に関連するプロテアーゼ、PR3の存在下での分解試験において、位置24でのロイシン置換をもつポリペプチドが、その特徴を欠くポリペプチドに対してよりよい安定性を示した。全ての試験されたポリペプチドは天然アネキシンの位置1のメチオニンを欠くので、位置24はアネキシン1の位置25に相当する。47残基ポリペプチドは、他が同一の49残基ポリペプチドより優れていた。同様の結果が、HNE存在下での分解試験で得られた。
試験されたAc2−26ペプチド変異体では、3つの本開示のペプチド、すなわち本開示のPep57ペプチド、本開示のPep59ペプチドおよび本開示のPep84ペプチドが、受容体のFRPファミリーを通して下流シグナル伝達を導くことが観察された。Pep57およびPep84が、10pMまで下げられた活動でのフローチャンバー分析においてPMN−HUVEC相互作用を有意に阻害したことが示された。in vivo試験の場合、空気嚢モデルにおいて、両方のペプチドは白血球を有意に阻害することにより、抗炎症特性を示し、Pep84はこの炎症読み取り(readout)をより大きい範囲で阻害した。
図1Aおよび図1Bで結果が報告された試験は、試験された5つのポリペプチドのうちどれが親ペプチド、Ac−ANAX1(2−26)−OHのようにFPR2受容体を通じてp−ERKを活性化する最もよいものであるかを決定することを対象とした。HEK−FPR2細胞は、10μMの新規なAc2−26ペプチドとともに8分間共培養され、次いで細胞が溶解されて細胞溶解液に再懸濁された。その後、100ngの総タンパク質が10%ポリアクリルアミドゲルにロードされた。電気泳動、転送およびブロッキングに続いて、膜がまず抗p−ERK抗体にプルーブされ、次いで剥がされて抗全p−ERK抗体に再プローブされた。t−ERKブロットが全ての試料で同じ量を示すのに対して、p−ERK活性化は親Ac2−26で引き起こされる活性と同様に、Pep57、59および84で最も高く、且つ第二対照、W−ペプチドよりも低いことが観察された。図1Aはp−ERKおよびt−ERKの代表的なブロットであり、図1Bはp−ERKからt−ERKレベルに関連する密度計測結果を示す。データは、統計分析で用いられる一元ANOVAでの3つの異なった実験の平均値およびSEMとして示された(*=P<0.05、対CT)。
図2A〜2Cは、活性HUVEC単分子層へのPMN相互作用を減少させる本開示の5つのポリペプチドおよびAc−ANAX1(2−26)−OHの阻害能力を決定するフローチャンバー分析からのデータを報告する一連の図であるPMNは10μMの様々なペプチドと10分間37℃にて培養された。PMNはその後、PMN捕獲(図2A)、付着(図2B)および回転(図2C)として、HUVEXとのPMN相互作用の程度を定量化する前に、8分間、1dyne/cmで流された。結果は、Pep57、60および84のみが本アッセイで阻害特性を示すという事実を際立たせる。データは3つの独立している実験(異なったPMNとHUVEC調製物での)の平均±SEMであり、*=P<0.05、対CT群、データは一元ANOVAを用いて分析された。p−ERKデータに沿って、Pep57およびPep84は親Ac2−26ペプチドで観測されたものと同様の阻害特性を示した。非常に高いp−ERK活性化可能性を示したPep59は、本アッセイではいかなる阻害特性も示さなかったが、他方で、リン酸ERKにそれほど有効でなかったPep60は、親Ac2−26ペプチドにより示されたものと同様の強力な阻害特性を示した。
図3Aおよび図3Bは、ビヒクルのみの対照に対して本開示の3つのポリペプチドの抗炎症効果を比較する一連の棒グラフである。マウスは、6日齢の空気嚢モデルへのマウスIL−1βの局所注射の直前に、生理食塩水+DMSOを200μl、i.v.でまたは3つのAc2−26由来ペプチドの動物あたり50μg投与を受けた。細胞移動の範囲は4時間後に決定され、空気嚢の洗浄およびGr1マーカーでの移動細胞の染色が続いた。細胞数を計測すると、Pep57および84が抗炎症作用を示すことが観察され(図3A)、GR1+ve細胞が考慮されると、Pep57のこの観察された効果が失われる(図3B)。データは1群あたり5匹のマウスの平均±SEMである。*p<0.05、対ビヒクル群(一元ANOVA)。Pep57およびPep84はモデルにおいて阻害可能性を示した。Pep84はより強力であった。
図4A〜図4Cは、分析下での3つのパラメータ(捕獲(図4A);回転(図4b)および付着(図4C))上での阻害の度合いを示す、フローチャンバーアッセイにおけるUGP022、UGP025およびUGP026の活性の直接比較を行う。全ての3つのUGPペプチドが、特にRPR2受容体を通して作用して、活性化内皮と相互作用するヒトPMNの数を減少できる。UGP025は試験された高い濃度ではそれほど活性ではないが、UGP022ペプチドと比較した場合、100fM濃度でわずかにより活性のようである。
近年、重要な分解促進特性(pro−resolving property)はアネキシンA1、すなわち、マクロファージおよび同様の細胞によるアポトーシスを起こした細胞の食作用の誘導、によるものとされてきた。この効果は、FPR2にもまた依存しており、リポキシンおよびレゾルビンを含む他の重要な分解促進メディエーターと共有される。実験は、UGP022とその派生物が、様々な生物学的アッセイで示された有効性の観点において、アネキシンA1のこの効果を模倣することができたかどうかを決定するために行われた。
図5は、アポトーシスを起こした細胞の食作用を引き起こすアネキシンA1の特性を模倣する、異なる濃度での、本開示の3つのポリペプチドの能力を報告する一連の棒グラフである。図5から、すべての3つのペプチド(UGP022、UGP025、およびUGP026)がアポトーシスに関するPMNの食作用を促進し、UGP022がこの過程を誘導するより高い能力を示すことがわかる。いくつかの、より長いアネキシンA1 N−末端ペプチド(例えば49および47残基ポリペプチド)に関して、UGP021、UGP022、およびUGP024の各々は、ERKリン酸化および細胞内カルシウム流出をもたらすことにより、FPR1とFPR2の両方を活性化することができた。UGP021およびUGP022の両方がナノモル範囲でFPR2への結合親和力を有し、UGP022が最も高い親和性を示すことが観察された。すべての3つのペプチドはまた、白血球動員のin vivoアッセイにおける抗炎症活性を有すること、やはり、UGP022が、より強力に炎症を起こした空気嚢への白血球動員を阻害することが観察された。
UGP022は、ヒトPMNに対して、1pMまで下げる有意性で、抗炎症特性を発揮した。FPR2は、UGP022のヒトPMNに対するこれらの効果を仲介することが観察された。in vivoで、UGP022は、炎症を起こした微小循環系でヒト組換えアネキシンA1と同等の強度の強力な抗炎症特性を生じた。これらの効果はFPR2のマウスオルソログによって仲介された。UGP022は急性心筋障害のマウスモデルに強力な組織保護特性を示す。
UGP025およびUGP026はFPR1よりFPR2により高い親和性を有する。UGP25は、UGP026よりさらに高い親和性をFPR2に有するように見える。UGP025およびUGP026は、in vitroおよびin vivoの両方で抗炎症特性を有し、やはり、UGP025がより強力に見える。これらのペプチドの新規な特性が発見されており、それはエフェロサイトーシス(efferocytosis)(アポトーシスを起こした細胞の食作用)での分解促進効果である。UGP022、UGP025およびUGP026のそのような分解促進効果はFpr2依存様態(Fpr2 dependent manner)で起こる。UGP025およびUGP026の簡潔な生物学的プロフィールに沿って、両方のペプチドは、心保護を与えるUGP022の組織保護特性を保有できる。
図6は、本開示のポリペプチドの、異なった濃度での、ビヒクルのみの対照に対する、再かん流傷害の危険を減少させる能力を示す一連の棒グラフである。25分間の虚血(左前下降枝動脈の閉塞;[LADCA])および120分間の再かん流に続くC57/Bl6マウス(〜30g体重)の梗塞面積。ビヒクルまたはUGP022は再かん流の始めにi.v.(5秒間のボーラス投与)で投与された。リスク領域は再閉塞およびエバンスブルーの注入に続いて計測された。梗塞面積はリスク領域のNBT染色に続いて決定された。結果は1群あたり4匹のマウスの平均±SEMである;**P<0.01。
図7は、本開示のポリペプチドの、異なった濃度での、ビヒクルのみの対照に対する、再かん流傷害の危険を減少させる能力を示す一連の棒グラフである。25分間の虚血(LADCA閉塞)および120分間の再かん流に続くC57/Bl6マウス(〜30g体重)の梗塞面積。ビヒクル、UGP025(5μg)またはUGP026(5μg)は再かん流の始めにi.v.(5秒間のボーラス投与)で投与された。リスク領域は再閉塞およびエバンスブルーの注入に続いて計測された。梗塞面積はリスク領域のNBT染色に続いて決定された。結果は1群あたり4匹のマウスの平均±SEMである;**P<0.01。
図8は、アネキシン1のin vivoでの切断に関与するプロテアーゼ、PR3の存在下での本開示の3つのポリペプチド、UGP022、UGP025およびUGP026の時間に伴う分解の対数グラフである。位置24(全ての試験されたポリペプチドは天然アネキシンの位置1のメチオニンを欠くので、アネキシン1の位置25に相当する)でロイシン置換したポリペプチドで、そのような特性を欠くポリペプチドに対して、よりよい安定性が観察された。また、C−末端でアミド化された47残基ポリペプチドは、同じC−末端でアミド化された49残基のポリペプチドより優れていた。
図9は、アネキシン1のin vivoでの切断に関与するプロテアーゼ、HNEの存在下での本開示の3つのポリペプチド、UGP022、UGP025およびUGP026(の時間に伴う分解の対数グラフである。位置24(全ての試験されたポリペプチドは天然アネキシンの位置1のメチオニンを欠くので、アネキシン1の位置25に相当する)でロイシン置換したポリペプチドで、そのような特性を欠くポリペプチドに対して、よりよい安定性が観察された。また、C−末端でアミド化された47残基ポリペプチドは、同じC−末端でアミド化された49残基のポリペプチドより優れていた。
本開示のペプチドの組換え型の調製が、当分野で知られている他の技術より費用対効果に優れると考えられているが、これらの他の技術もまた使用され得る。遊離酸形態も考慮されるが、好ましくは、本開示のペプチドはそれらのC−末端でアミド化される。本発明のアミド化されたペプチドを製造するための技術は、周知の技術に従ったペプチジルグリシンアルファ−アミド化モノオキシゲナーゼの存在下で、前駆体(所望のアミド化品のC−末端アミド基に代わりグリシンを有する)を反応させることであり、前駆体は、例えば、米国特許第4,708,934および欧州特許公報第0308067および0382403に記載される反応で、アミド化品に変換される。組換え型の調製は、前駆体および前駆体のサケカルシトニンへの変換を触媒する酵素の両方のために好ましい。そのような組換え型の調製はBiotechnology, Vol. 11 (1993) pp. 64−70で議論され、それはさらに前駆体のアミド化品への変換についても記載する。アミド化品の調製はまた、Consalvo他による米国特許第7,445,911;Millerらによる米国特許公開第2006/0292672;Rayらの2002,Protein Expression and Purification, 26:249−259 (「Ray」);およびMethaらの2004, Biopharm. International, July, pp. 44−46 (「Mehta」)で詳しく説明された工程とアミド化酵素を使用することでも実行され得る。
本開示のアミド化ペプチドの調製は、例えば、グルタチオン−S−トランスフェラーゼで、可溶性融合タンパク質としてE.coli中でグリシン伸長前駆体を生産することにより、または、米国特許第6,103,495に記載された技術に従った前駆体の直接発現により、進行され得るそのようなグリシン伸長前駆体はC−末端を除いて、所望のアミド化品と同一(アミド化品の末端が−X−NH2である一方で、前駆体の末端は−X−gly、Xは製品のC−末端アミノ酸残基である)である。上述した公報に記載されるアルファ−アミド化酵素は、前駆体の製品への変換を触媒する。その酵素は好ましくは組換えにより、上記の生命工学および生物薬剤学の文献に記載のように、例えば、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞において生産される。
遊離酸形態の本開示のペプチド活性剤は、「前駆体(precursor)」がC−末端グリシンを含まないことを除いて、前駆体が代わりに最終ペプチド生成物であり、アミド化を必要としない、同様の方法で生産され得る。
以下の記載は、本開示のANXAペプチドおよび類似体のクローニングおよび発現の方法の実施形態を提供する。本開示のANXA1ペプチドおよび類似体は、E.coliの細胞外発現のためのベクターを用いてクローニングおよび発現のために設計された。設計された遺伝子はDNA2.0(Menlo Park, CA)により、そのコドン最適化アルゴリズムを用いて、次いで記載された構築物のPCRを用いる他に所望の酸修飾により合成された。これらの構造物のためのベクター設計は、対象の遺伝子が、各々のカセットが対象の遺伝子に先行する二重プロモーターおよびシグナル配列、および対象の遺伝子に続く二重の転写種子配列を含む二重カセットでコード化されるように、Rayに提示されたベクターに基づいた。
Figure 0006069663
各々の類似体の二遺伝子(digenic)プラスミド構築物は、受託番号PTA−5500を有する、出願人の独占E.coli宿主株、BLM6Lを形質転換するために用いられ、各々の類似体遺伝子構築物のための発現株をもたらした。これらの組換え細胞株はカナマイシン耐性およびRayに記載される準規定(semi−defined)培地中で37℃で増殖され、プラスミドは診断制限酵素マッピングで確認され、最終分離物が、他で記載された、AEX−HPLCアッセイを用いる、対象のペプチドの細胞外生産の実験のために、振盪フラスコ内でスクリーニングされた。選択された分離物はベンチスケール発酵でさらに評価された。各々の発酵は、供給物に組み込まれた化学誘導物質IPTGを用いて達成された組換えタンパク質の誘導と共に実行された、基質律速(substrate limited)、流加培養として実行された。発酵は、32℃、pH6.6の標準条件下で、Rayに記載のように、培地へのOの補足による80%の溶存酸素で実行された。これらの発酵はアッセイされ、いくつかの場合、誘導後23から31時間の間に回収された。精製のために、発酵は酸性化され冷却され、馴化培地は下流の処理のために遠心分離により回収された。
Figure 0006069663
本開示の実施形態において、組換えペプチドは1Lの馴化発酵培地から精製された。各ペプチドは、2N HSOでのおよそpH2への酸性化により馴化培地から沈殿した。1時間、10,000rpmの遠心分離によりペレットが集められた。ペレットは、25mM NaHPO、pH7.8中に、2〜8℃で一晩再懸濁された。再懸濁液は30分間、10,000rpmで遠心分離された。上清のpHは2N NaOHで8.5に調整された。各々のpH調整上清は25mM TRIS、pH8.5で平衡化されたQ−Sepharose Big Beads(Ge Healthcare)陰イオン交換カラム(4.4×13.5cm)にロードされた。カラムは流速30mL/分で操作され、カラム溶出液のUV吸収は280nmでモニターされた。ANXA1ペプチドは25mM TRIS、100mM NaCl、pH8.5でカラムから溶出した。回収された画分はAEX−HPLCおよびRP−HPLCでスクリーニングされた。
C−末端αアミド化(必要であれば)は、組換えペプチジルグリシンアルファ−アミド化モノオキシゲナーゼ(rPAM)を用いて実施された。グリシン伸長ANXA1ペプチドのαアミド化は、25mM TRIS、pH7.0(JT Baker)、0.5μM CuSO(JT Baker)、1%エタノール、125U/mL アスペルギルス・ニガー(aspergius niger)カタラーゼ(BBI Enzymes)、3mMアスコルビン酸塩および20,000U/mL rPAMの存在下0.5mg/mLで実施された。反応物は37℃で2〜3時間培養された。反応物は瞬間冷凍により終了された。
αアミド化結果物は0.1%TFA、2%MeCNで平衡化されたAmberchrom CG300(Dow Chemical)RPカラム(1.1×13.7cm)にロードされた。カラムは流速2.85mL/分で操作され、カラム溶出液のUV吸収は280nmでモニターされた。カラムは不純物の除去のため、0.1%TFA、16%MeCNおよび0.1%TFA、24%MeCNでのステップグラジエントに供された。ANXA1ペプチドは0.1%TFA、40%MeCNでカラムから溶出した。回収された画分はAEX−HPLCおよびRP−HPLCでスクリーニングされた。
ANAX1ペプチドは、真空調節および外部ドライアイス/アセトン凝縮器を備えたVirTis Freese Mobile Consol1.5(Gardiner, NY)で凍結乾燥で乾燥された。AEX/RP−HPLCで評価されたANXA1ペプチドの最終純度は>95%であった。
ANAX1ペプチドの純度および発酵生産力(力価)は、AEX−HPLCにより決定された。クロマトグラフィーは、10mM TRIS、25%MeCN、pH8.5で平衡化されたHydrocell QA1500カラム(BioChrom Labs)、4.6×250mmで実施された。分離は、20分間での0%A(10mM TRIS、25%MeCN、pH8.0)から20%B(10mM TRIS、0.5M NaCl、25%MeCN、pH8.0)のリニアグラジエントを用いて達成された。カラムは大気温度で1.2mL/分の流速で操作された。カラム溶出液のUV吸収は220nmでモニターされた。生産力値は各ペプチドの標準曲線に基づいて決定した。
ANAX1ペプチドの純度は、RP−HPLCにより決定された。クロマトグラフィーは、0.1%TFA、18%MeCNで平衡化された、Thermo Electron BDS Hypersil C18カラム(Thermo Fisher Scientific)、4.6×250mm、5μm、120オングストロームで実施された。分離は、20分間での20%Bから70%B(移動相A:0.1%TFA、移動相B:0.08%TFA、90%MeCN)のリニアグラジエントを用いて達成された。カラムは大気温度で1.2mL/分の流速で操作された。カラム溶出液のUV吸収は220nmでモニターされた。
本開示のペプチドが1ミリリットルあたり0.1〜100ナノグラム、好ましくは1ミリリットルあたり5〜50ナノグラムに患者のペプチドの血清レベルを維持するために適正な用量で投与されるべきであると見積もられる。血清レベルは当分野で知られているラジオイムノアッセイ法で測定され得る。担当医は、患者の応答をモニターし得、次に個々の患者の代謝および応答の評価のために投与量をいくらか変更し得る。
本開示で用いられる化合物は、好ましくは医薬品としての使用のために調製される。ポリペプチドは、製薬業で一般的に使用される、経口、非経口、筋肉内、経皮または経粘膜送達を含むが、これらに限定されない、いかなる適当な投与経路でも投与され得る。静脈注入もいくつかの実施形態で利用され得る。眼球滴下剤(Ocular drop)は目の治療に使用され得る。いくつかの実施形態において、ポリペプチドは他の抗炎症剤と同時に投与され得る。
他の送達方法が使用され得る一方で、本開示のペプチドは、例えば米国特許第6,086,018または米国特許公開2009/0317462に詳細に記載されるように、第経口送達のために製剤化され得る。本開示に従う一つの経口剤形を下記の表1に説明する(例示としてであり、限定するものではない)。
Figure 0006069663
配列番号:7のペプチドが例示として提供される一方で、本明細書で議論された如何なるペプチド活性剤も活性剤として代用され得る。そのような剤の2個以上の組み合わせもまた代用され得る。
本開示の錠剤は、本開示のポリペプチドおよび少なくとも1つの医薬上許容される酸を含み、酸は錠剤中に、錠剤が10ミリリットルの0.1M重炭酸ナトリウム水溶液に添加された場合に、溶液のpHを5.5以下まで低下させるのに十分な量で存在する。好ましくは、酸は、非酸性で、室温で100ミリリットルの水当たり1gの溶解度を有する医薬上許容される保護コートで被覆された酸粒子を含む。いくつかの実施形態において、錠剤の外表面は、活性ポリペプチドと胃のプロテアーゼとの接触を防ぎながら、錠剤を患者の胃を通過させて輸送するのに有効な酸耐性保護ビヒクル(例えば、一般的な医薬上の腸溶コーティング)である。そのような錠剤は、保護ビヒクルから被覆された酸を分離する水溶性バリア層を有することが好ましい。現在のところ、水溶性バリア層は、(a)いかなる酸保護ビヒクルを除いて、医薬組成物の重量の少なくとも3%添加する、および/または、(b)室温で100ミリリットルの水あたり11グラムを超える水溶性を有する材料を含む。好ましくは、ペプチド剤および酸は同じまたは組成物中の有一の層にある。従来技術のペプチドの経口送達のこれまでの経験は、本明細書に記載される経口送達が、1〜5%程度の生物学的利用を提供し得ることを示唆する。
投与は、一日一回用量か、複数用量のいずれかであり得る。投与される活性剤にかかわらず、単一のカプセルまたは錠剤がペプチド活性剤、酸(プロテアーゼ阻害剤として使用される)、および吸収エンハンサーの同時放出を最もよく提供するので、単一用量形態(例えば、経口投与が利用されている場合の、単一のカプセルまたは錠剤)が各投与で使用されるのが好ましい。酸が活性剤の放出とかなり近接した時間で放出される場合、酸がペプチド活性剤に対する望ましくないタンパク質分解の攻撃を最もよく抑えることができるので、これは非常に望ましい。
単一の丸薬(pill)またはカプセルとして開示の全ての成分を投与することにより、近い同時放出が最もよく達成される。しかしながら、開示はまた、例えば、一緒に投与され得る2個以上の錠剤またはカプセルに、全ての成分の必要量を提供するように、必要量の活性剤を分割することを含む。本明細書で使用される「医薬組成物」は、1個以上の錠剤またはカプセル(または他の投与形態)が提供される投与において推奨されているかに関係なく、患者に対する特定の投与に適切な、完全な投与量を含むものであるが、これに限られない。
本開示によるペプチドは、また、投与様式間で通常の投与量変更を用いて、当該産業における他の一般的な技術によって送達されてもよい。例えば、注射による投与の場合、1日あたり1〜100マイクログラムの間の投与量範囲(好ましくは、1日あたり5〜50マイクログラムの間)の投与量範囲が好ましい。当然、担当者は個々の患者の応答をモニターして、それに従って用量を調整するであろう。
注射用医薬組成物において、本開示のペプチド活性剤は、好ましくは、10マイクログラム/mL〜1000マイクログラム/mLの濃度で配合される。
本開示の医薬組成物は、水、生理食塩水、グリセリン、エタノールなどの典型的な医薬上の賦形剤、希釈剤または担体を含み得る。さらに、または代わりに、湿潤または乳化剤、pH緩衝物質などの補助的な物質がそのようなビヒクルに存在し得る。賦形剤の他の非限定的な例として、0.1M PBS(pH7.4)、0.2M NaHCOまたは他の医薬上許容される流体などの医薬上許容される賦形剤が挙げられるが、これらに限定されない。組成物は、溶液または懸濁物として注射可能な物質として調製され得る。固体状で、注射の前に溶液、懸濁液の液状ビヒクルとするのに好適なものも調製し得る。調製物もまた、例えば、リポソーム中に乳化またはカプセル化し得る。
医薬品として使用される組成物は、有効量の化合物、ならびに必要に応じて他のいかなる上記の成分を含む。「有効量」による、とは、単回投与かまたは一連の投与の一部のいずれかの、その量の個体への投与が、炎症の処置または予防に有効であることを意味する。この量は、処置されるべき個体の健康、年齢および物理的な状態、処置されるべき個体の分類群(たとえば、非ヒト霊長類、霊長類など)、および関与する医師の必要用量の評価に影響する他の要素により、変化する。
一の実施形態において、本開示のポリペプチドは、47〜50アミノ酸を有し、その分子構造内に配列番号1の2〜48の残基と少なくとも90パーセントの同一性を有する相同性領域を含み、ポリペプチドの残基24が配列番号1の残基25に相当し、ポリペプチドの残基24がバリンではない。
一の実施形態において、本開示のポリペプチドは、25〜26アミノ酸を有し、その分子構造内に配列番号1の2〜26の残基と少なくとも90パーセントの同一性を有する相同性領域を含み、ポリペプチドの残基10が配列番号1の残基11に相当し、ポリペプチドの残基10がアラニンを除くいずれかのアミノ酸であり、ポリペプチドの残基21がバリンを除くいずれかのアミノ酸である。
一の実施形態において、本開示のポリペプチドは、37〜45アミノ酸を有し、その分子構造内に配列番号1の12〜24の残基と100パーセントの同一性を有し、配列番号1の26〜48の残基と100パーセントの同一性を有する相同性領域を含むポリペプチドであって、ポリペプチドの残基14が配列番号1の残基25に相当し、かつバリンではないか、ポリペプチドの残基21が配列番号1の残基25に相当し、かつバリンではない、のいずれかである。
一の実施形態において、本開示のポリペプチドは、47〜50アミノ酸を有し、その分子構造内に配列番号1の2〜48の残基と100パーセントの同一性を有する相同性領域を含み、ポリペプチドがそのC−末端でアミド化されている。
一の実施形態において、本開示のポリペプチドは、37〜51アミノ酸残基を有し、その分子構造内に配列番号2と少なくとも90%の同一性を有する相同性領域を含み、ポリペプチドの相同性領域が以下の特性:(a)配列番号2の残基1に相当するポリペプチドの残基がアラニンではない、(b)配列番号2の残基12に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、(c)配列番号2の残基15に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、または(d)配列番号2の残基26に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、の少なくとも1つを有する。一の実施形態において、ポリペプチドの相同性領域が以下の特性:(a)配列番号2の残基1に相当するポリペプチドの残基がアラニンではない、(b)配列番号2の残基12に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、(c)配列番号2の残基15に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、または(d)配列番号2の残基26に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、の少なくとも2つを有する。一の実施形態において、ポリペプチドの相同性領域が以下の特性:(a)配列番号2の残基1に相当するポリペプチドの残基がアラニンではない、(b)配列番号2の残基12に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、(c)配列番号2の残基15に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、または(d)配列番号2の残基26に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、の少なくとも3つを有する。一の実施形態において、ポリペプチドの相同性領域が以下の特性:(a)配列番号2の残基1に相当するポリペプチドの残基がアラニンではない、(b)配列番号2の残基12に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、(c)配列番号2の残基15に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、または(d)配列番号2の残基26に相当するポリペプチドの残基がバリンではない、の各々を有する。一の実施形態において、配列番号:2の残基15に相当するポリペプチドの残基24がバリンでない。一の実施形態において、配列番号:2の残基15に相当するポリペプチドの残基24がロイシンである。一の実施形態において、ポリペプチドの相同領域は配列番号:2と少なくとも94パーセント同一性である。一の実施形態において、ポリペプチドの相同領域は配列番号:2と100パーセント同一性である。一の実施形態において、ポリペプチドはそのC−末端でアミド化される。
一の実施形態において、本開示のポリペプチドは、47〜48アミノ酸を有し、配列番号1の1〜48の残基と少なくとも90パーセントの同一性を有する。一の実施形態において、ポリペプチドは以下の特性:(a)配列番号1の残基11に相当するポリペプチドの残基10がアラニンではない、(b)配列番号1の残基21に相当するポリペプチドの残基22がバリンではない、(c)配列番号1の残基25に相当するポリペプチドの残基26がバリンではない、または(d)配列番号1の残基36に相当するポリペプチドの残基35がバリンではない、の少なくとも1つを有する。
一の実施形態において、本開示のポリペプチドは、配列番号11と少なくとも96%の同一性を有し、残基10がアラニンではないか、残基21がバリンではない、のいずれかである。一の実施形態において、ポリペプチドの残基10および21は独立してアスパラギン酸、リジン、メチオニン、ロイシン、イソロイシンおよびグルタミン酸から選択される。一の実施形態において、ポリペプチドの残基10および21は独立してロイシン、アスパラギン酸、メチオニン、イソロイシンおよびグルタミン酸から選択される。一の実施形態において、ポリペプチドの残基10および21は独立してロイシン、アスパラギン酸およびメチオニンから選択される。一の実施形態において、ポリペプチドは位置10および21で同一のアミノ酸を有する。一の実施形態において、ポリペプチドの残基1はアセチル化される。
一の実施形態において、本開示のポリペプチドは、配列番号11のアミノ酸配列を有し、残基10がアラニンではないか、残基21がバリンではない、のいずれかである。一の実施形態において、ポリペプチドの残基10および21は独立してアスパラギン酸、リジン、メチオニン、ロイシン、イソロイシンおよびグルタミン酸から選択される。一の実施形態において、ポリペプチドの残基10および21は独立してロイシン、アスパラギン酸、メチオニン、イソロイシンおよびグルタミン酸から選択される。一の実施形態において、ポリペプチドの残基10および21は独立してロイシン、アスパラギン酸およびメチオニンから選択される。一の実施形態において、ポリペプチドは位置10および21で同一のアミノ酸を有する。一の実施形態において、ポリペプチドはそのC−末端でアミド化される。
一の実施形態において、本開示のポリペプチドは、47〜51アミノ酸残基を有し、その分子構造内にヒトアネキシン1の2〜48残基と100パーセント同一の47アミノ酸残基の領域を含む。一の実施形態において、ポリペプチドは49〜51アミノ酸残基を有する。し、その分子構造内にヒトアネキシン1の2〜48残基と100パーセント同一の47アミノ酸残基の領域を含むポリペプチドを提供する。一の実施形態において、ポリペプチドはそのC−末端でアミド化される。
一の実施形態において、本開示の医薬組成物は本開示のペプチドを含む。一の実施形態において、医薬組成物は錠剤またはカプセルである。一の実施形態において、錠剤またはカプセルは少なくとも一つの医薬上許容される酸を含む。一の実施形態において、酸は、錠剤またはカプセルが10ミリリットルの0.1M重炭酸ナトリウム水溶液に添加された場合に溶液のpHを5.5以下まで低下させるのに十分な量で錠剤またはカプセルに存在する。一の実施形態において、酸は、医薬上許容される保護コートで被覆された酸粒子を含む。一の実施形態において、保護コートは非酸性である。一の実施形態において、保護コートは室温で100ミリリットルの水当たり1gの溶解度を有する。一の実施形態において、錠剤の外表面は、活性ポリペプチドと胃のプロテアーゼとの接触を防ぎながら、錠剤を患者の胃を通過させて輸送するのに有効な酸耐性保護ビヒクル(例えば、一般的な医薬上の腸溶コーティング)である。一の実施形態において、本開示の錠剤またはカプセルは、保護ビヒクルから、錠剤またはカプセル中の被覆された酸を分離する水溶性バリア層を含み、水溶性バリア層は、(i)いかなる酸保護ビヒクルを除いて、医薬組成物の重量の少なくとも3%添加する、かまたは、(ii)室温で100ミリリットルの水あたり11グラムを超える水溶性を有する材料を含む。
本明細書に引用された全ての特許、特許出願および公開された文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。上述の開示のいくつかおよび他の特性、機能、またはその代替は、所望により他の多くの異なる系または応用へと組み合わせられることが理解されるであろう。当業者によって続けてなされるであろう、様々な現在、予期しないか思いがけない代替手段、改変、変更、または改良もまた、以下の請求の範囲に含まれることが意図される。

Claims (4)

  1. 配列番号:7または配列番号:8の一つから選択される、ポリペプチド。
  2. 残基1がアセチル化されている、請求項1に記載のポリペプチド。
  3. さらに残基1の前の位置にメチオニンを含む、請求項1に記載のポリペプチド。
  4. 請求項1に記載のポリペプチドを含む、炎症の処置または予防のための医薬組成物。
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