(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る機器制御システム10を、図1〜5を参照して説明する。図1に示す機器制御システム10は、制御対象機器である電気機器12と電気機器12を制御する制御装置13とが一体化された電気製品11と、電気機器12に対する制御指示を示す操作(以後、「指示操作」と称す)をユーザから受け付けて、受け付けた制御指示を示す信号(以後、「指示信号」と称す)を制御装置13に送信することで、制御装置13に電気機器12を制御させるコントローラ14と、から構成される。
電気製品11は、例えば、空気調和機を構成する室内機と室外機、或いは、炊飯器、テレビ、洗濯機等のユーザ操作に基づいて制御される製品である。電気製品11は、商用電源から供給される交流電圧で動作する。電気製品11は、図2に示すように、テーブルが配置された部屋、トイレが配置された部屋、ソファーが配置された部屋等から構成される屋内FLに複数配置される。
コントローラ14は、例えば、リモートコントローラ(遠隔操作装置)である。コントローラ14は、例えば、図2に示すように、電気製品11のうちの一つが配置された部屋の壁面(各電気製品11から離れた位置)に配置される。コントローラ14は、例えば、蓄電池から供給される直流電圧で動作する。
コントローラ14は、各電気製品11に、個別に、指示信号を送信可能である。よって、ユーザは、電気製品11(電気機器12)毎にコントローラ14を用いて指示操作を行うことで、各電気製品11を個別に動作させることが可能である。
図1に示す電気機器12は、例えば電気製品11が炊飯器である場合、電動加熱コイルと内釜の有無を検知する重量センサ等である。
図1に示す制御装置13は、制御装置13全体を制御すると共に電気機器12を制御する制御部131と、制御部131が参照する情報を記憶する記憶部132と、制御部131による電気機器12の制御の過程で制御部131が特定したメッセージ(報知情報)等を表示するための表示部133と、電気機器12に対する指示操作をユーザから受け付けるための操作ボタン134と、電気機器12に対する指示信号(コントローラ14から送信された信号)を受信するための無線通信インタフェイス135と、を備える。各部131〜135は、バスラインBLで相互に接続されている。
詳細には、制御部131は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備えている。
CPUは、ROMに格納されたプログラム(例えば、後述する図3〜図5に示す処理を実現するプログラム)を実行することで、操作ボタン134でユーザ操作が行われたか、或いは、コントローラ14でユーザ操作が行われたかを判定する操作判定部131aを実現する。また、CPUは、ROMに格納されたプログラムを実行することで、操作ボタン134で受け付けられた指示操作に応答して、または、無線通信インタフェイス135で受信した指示信号に応答して、電気機器12を制御する電気機器制御部131bと、表示部133に表示される画面を示す情報を表示部133に伝達する表示情報制御部131cと、を実現する。
操作判定部131aは、操作ボタン134から出力された指示信号を受信した場合、後述する直接操作フラグ132aをオンする。また、操作判定部131aは、無線通信インタフェイス135から出力された指示信号(コントローラ14から送信されたことを示す情報を含む)を受信した場合、直接操作フラグ132aをオフする。
電気機器制御部131bは、操作ボタン134から出力された指示信号に応答して、または、無線通信インタフェイス135から出力された指示信号に応答して、電気機器12を制御する。電気機器制御部131bは、特許請求の範囲に記載されている制御部に対応する。
詳細には、電気機器制御部131bは、操作ボタン134から出力された指示信号、または、無線通信インタフェイス135から出力された指示信号(制御部131で受信された指示信号)から、ユーザが命令した制御指示を特定する。電気機器制御部131bは、特定した制御指示の内容に応じて、電気機器12の制御を開始する。
また、電気機器制御部131bは、電気機器12の制御中、電気機器12から出力される状態情報(電気機器12の状態を示す情報(例えば、電気機器12が炊飯器であれば、炊飯器内の温度等を示す情報)が制御部131で受信されたかを判定する。電気機器制御部131bは、制御部131で状態情報が受信されていれば、その状態情報で示される状態に応じて、電気機器12を制御する。
また、電気機器制御部131bは、制御部131で指示信号が受信されると、受信した指示信号と後述するメッセージメモリ132bに記憶されているメッセージテーブルとから、メッセージを特定する。また、電気機器制御部131bは、制御部131で状態情報が受信されると、受信した状態情報と後述するメッセージメモリ132bに記憶されているメッセージテーブルとから、メッセージを特定する。
メッセージテーブルは、メッセージを、制御指示と状態情報とに対応付けている。また、メッセージは、全てのユーザにいち早く伝える必要がある緊急メッセージと、緊急メッセージよりも重要度が低く、ユーザに通知したほうがよい助言メッセージとから構成されている。
緊急メッセージは、例えば、電気機器12が炊飯器であり、ユーザが命令した制御指示が炊飯開始であれば、炊飯器の内釜が高温になっていることを示すメッセージが例示される。
助言メッセージは、例えば、電気機器12が炊飯器であり、ユーザが命令した制御指示が炊飯開始であれば、炊飯器の内釜がないことを示すメッセージが例示される。
表示情報制御部131cは、電気機器制御部131bでメッセージが特定されると、その特定されたメッセージを含む画面を生成し、生成した画面を示す情報を表示部133に伝達する。画面を生成するためのメッセージ等の情報は、ROMに予め記憶されている。なお、表示部133で表示される画面は、操作ボタン134で操作指示を行うユーザから視認でき得る位置に配置されている。表示情報制御部131cは、特許請求の範囲に記載されている情報制御部に対応する。
記憶部132は、例えばフラッシュメモリから構成される。記憶部132は、操作ボタン134でユーザ操作が行われるとオンされ、コントローラ14でユーザ操作が行われるとオフされる直接操作フラグ132aを備える。また、記憶部132は、メッセージテーブルを記憶するメッセージメモリ132bを備える。
操作判定部131aは、操作ボタン134から出力された指示信号を受信した場合、直接操作フラグ132aをオンする。直接操作フラグ132aがオンであれば、操作ボタン134を操作したユーザが表示部133に表示される画面を視認でき得る位置にいると想定される。よって、表示情報制御部131cは、メッセージが特定されていれば、そのメッセージを含む画面の情報を表示部133に伝達する。これにより、表示部133は、メッセージを含む画面を表示する。
一方、操作判定部131aは、コントローラ14から送信された指示信号を受信した場合(無線通信インタフェイス135で指示信号が受信された場合)、直接操作フラグ132aをオフする。直接操作フラグ132aがオフであれば、コントローラ14を操作したユーザは表示部133に表示される画面を視認できる位置にいないと想定される。よって、表示情報制御部131cは、メッセージが特定されていても、そのメッセージを含む画面の情報を表示部133に伝達しない。これにより、表示部133は、メッセージを含む画面を表示しない。
よって、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作で制御指示をあるユーザが行った後に、コントローラ14の操作ボタン142のユーザ操作で制御指示を別のユーザが行い、操作ボタン142のユーザ操作による制御でメッセージが特定されたとしても、表示部133は、そのメッセージを含む画面を表示しない。よって、別のユーザの制御指示に対応するメッセージが表示部133に表示されることで、操作ボタン134のユーザ操作で電気機器12の制御指示を行ったユーザが、例えば、誤った操作をしたと誤認識する可能性を抑制可能である。
なお、本実施の形態では、発明の理解を容易にするために、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作に応答して開始された制御と、コントローラ14の操作ボタン142のユーザ操作に応答して開始された制御とが同一であれば、操作ボタン134のユーザ操作に応答して開始された制御の過程で特定されたメッセージと、操作ボタン142のユーザ操作に応答して開始された制御の過程で特定されたメッセージとは、同一であるものとする。
表示部133は、例えば液晶ディスプレイである。前述の通り、表示部133で表示される画面は、操作ボタン134で操作指示を行うユーザから視認でき得る位置に配置されている。表示部133は、特許請求の範囲に記載されている出力部に対応する。
操作ボタン134は、例えば、電気機器12に対する制御指示が割り当てられた押しボタンを複数有する。操作ボタン134は、押しボタンが例えばユーザAによって押下されると、押下された押しボタンに割り当てられた指示信号を制御部131に出力する。操作ボタン134は、特許請求の範囲に記載されている操作受付部に対応する。
無線通信インタフェイス135は、コントローラ14に設けられた後述する無線通信インタフェイス143と無線通信を行い、無線通信インタフェイス143から送信された指示信号を受信する。無線通信インタフェイス135は、特許請求の範囲に記載されている信号受信部に対応する。
また、図1に示すコントローラ14は、コントローラ14全体を制御する制御部141と、電気機器12に対する指示操作をユーザから受け付けるための操作ボタン142と、指示信号を制御装置13に送信するための無線通信インタフェイス143と、を備える。
詳細には、制御部141は、図示しないCPUと、ROMと、RAMと、を備える。制御部141は、操作ボタン142から出力された指示信号を受け取ると、受け取った指示信号を無線通信インタフェイス143に出力する。
操作ボタン142は、例えば、電気機器12に対する制御指示が割り当てられた押しボタンを複数有する。操作ボタン142は、押しボタンが例えばユーザBによって押下されると、押下された押しボタンに割り当てられた指示信号を制御部141に出力する。
無線通信インタフェイス143は、制御装置13に設けられた無線通信インタフェイス135と無線通信を行い、制御部141から出力された指示信号を無線通信インタフェイス135に送信する。
上述した電気製品11の動作について説明する。電気製品11の電源がオンされると、制御部131は、図3に示すメイン処理を開始する。
制御部131(操作判定部131a)は、操作ボタン134でユーザ操作が行われたか、或いは、コントローラ14でユーザ操作が行われたかに応じて、直接操作フラグ132aをオンまたはオフする操作判定処理を開始する(ステップS11)。
操作判定処理では、制御部131(操作判定部131a)は、図4のフローチャートに示すように、電気製品11に設けられた操作ボタン134の押下があったか否かを判定する(ステップS21)。
電気製品11に設けられた操作ボタン134の押下があり、操作ボタン134から出力された指示信号を制御部131が受信していれば、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS21でYesと判定し、直接操作フラグ132aをオンする(ステップS22)。その後、制御部131(操作判定部131a)は、図3に示すメイン処理に戻る。
一方、ステップS21でNoと判定すると、制御部131(操作判定部131a)は、コントローラ14から送信された指示信号を受信したか否かを判定する(ステップS23)。
コントローラ14に設けられた操作ボタン142の押下があり、コントローラ14から送信された指示信号を制御部131が受信していれば、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS23でYesと判定し、直接操作フラグ132aをオフする(ステップS24)。その後、制御部131(操作判定部131a)は、図3に示すメイン処理に戻る。
一方、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS23でNoと判定すると、直接操作フラグ132aのオフを指示してから設定期間(例えば、1分間)が経過したか否かを、制御部131に設けられたRTC(Real Time Clock)の計時時刻に基づいて、判定する(ステップS25)。
直接操作フラグ132aのオフが指示された後に、設定期間(例えば、1分間)が経過していれば、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS25でYesと判定し、直接操作フラグ132aをオンにする(ステップS26)。これにより、助言メッセージが表示部133に表示可能になる。
ここで、設定期間は、制御装置13の制御に要する時間に応じて予め決定されている。電気製品11が例えば、ユーザ操作に対して即時応答するテレビ等であれば設定期間は短期間であり、電気製品11が例えば、ユーザ操作に対して応答に時間を費やす空気調和機等であれば設定期間は長期間である。
ただし、設定期間は、コントローラ14でユーザ操作が行われ、その操作に対応する制御が電気機器12で行われていることが、コントローラ14を操作したユーザ以外のユーザに浸透するのに十分な時間に基づいて決定されている。よって、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作で制御指示をあるユーザが行った後に、コントローラ14の操作ボタン142のユーザ操作で制御指示を別のユーザが行って、設定期間が経過した後に、別のユーザの制御指示に対応するメッセージが表示部133に表示されていても、操作ボタン134のユーザ操作で制御指示を行ったユーザは、自分以外の誰かが別の制御指示を行ったのだろうと冷静に分析できると想定される。
直接操作フラグ132aのオフが指示された後に設定期間(例えば、1分間)が経過していなければ、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS25でNoと判定し、ステップS26をスキップして、図3に示すメイン処理に戻る。
このように、制御装置13は、設定期間が経過するまでの間、操作ボタン142のユーザ操作による制御指示に対応するメッセージを、表示部133に表示しない。よって、操作ボタン134のユーザ操作で制御指示を行ったユーザが、誤った操作をしたと誤認識する可能性を抑制可能である。
また、直接操作フラグ132aがオンであれば、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS25でNoと判定し、ステップS26をスキップして、図3に示すメイン処理に戻る。
次に、制御部131(電気機器制御部131b)は、図3に示すように、電気機器12を制御する制御処理を開始する(ステップS12)。詳細には、制御部131(電気機器制御部131b)は、制御部131で受信された指示信号から、ユーザが命令した制御指示を特定する。そして、制御部131(電気機器制御部131b)は、特定した制御指示に応じて、電気機器12を制御する。
また、制御部131(電気機器制御部131b)は、ステップS12で、電気機器12の制御中、電気機器12から出力される状態情報(電気機器12が炊飯器であれば、炊飯器内の温度等を示す情報)が制御部131で受信されているかを判定する。制御部131(電気機器制御部131b)は、制御部131で状態情報が受信されていれば、その状態情報で示される状態に応じて、電気機器12を制御する。
また、指示信号または状態情報が制御部131で受信されていれば、制御部131(電気機器制御部131b)は、ステップS12で、受信した指示信号または状態情報と、メッセージメモリ132bに記憶されているメッセージテーブルとから、メッセージを特定する。
次に、制御部131(表示情報制御部131c)は、メッセージの表示部133への表示を制御するメッセージ表示処理を開始する(ステップS13)。
メッセージ表示処理では、制御部131(表示情報制御部131c)は、図5のフローチャートに示すように、全てのユーザにいち早く伝える必要がある緊急メッセージがあるか否かが判定される(ステップS31)。
詳細には、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS12で特定されたメッセージが緊急メッセージであれば、ステップS31でYesと判定する。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、緊急メッセージを含む画面を生成し、生成した画面を示す情報を表示部133に伝達して、緊急メッセージを含む画面を表示部133に表示させる(ステップS32)。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、図3に示すメイン処理に戻る。
一方、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS31でNoと判定すると、ステップS12で特定されたメッセージが助言メッセージであるか否かを判定する(ステップS33)。
制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS33でYesと判定すると、特定された助言メッセージを表示部133に表示するか否かを判定するステップS34に移行する。
ステップS34では、制御部131(表示情報制御部131c)は、直接操作フラグ132aがオンであると判定すると(ステップS34;Yes)、特定された助言メッセージをメッセージメモリ132bから読み出す。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、読みだした助言メッセージを含む画面を生成し、生成した画面を示す情報を表示部133に伝達して、助言メッセージを含む画面を表示部133に表示させる(ステップS32)。
これは、直接操作フラグ132aがオンである場合、操作ボタン134を操作したユーザが表示部133に表示される画面を視認でき得る位置にいると想定されるからである。或いは、コントローラ14でユーザ操作が行われ、その操作に対応する制御が行われていることが、コントローラ14を操作したユーザ以外のユーザに浸透していると想定されるからである。その後、制御部131(表示情報制御部131c)は、図3に示すメイン処理に戻る。
一方、ステップS34で、制御部131(表示情報制御部131c)は、直接操作フラグ132aがオフであると判定すると(ステップS34;No)、ステップS32をスキップして、助言メッセージが特定されていたとしても、特定された助言メッセージをメッセージメモリ132bから読み出さず、その助言メッセージを含む画面の情報を表示部133に伝達しない。
これは、直接操作フラグ132aがオフである場合、コントローラ14を操作したユーザは表示部133に表示される画面を視認できる位置にいないと想定されるからである。また、操作ボタン134のユーザ操作で制御指示をあるユーザが行った後に、操作ボタン142のユーザ操作で制御指示を別のユーザが行った場合、別のユーザの制御指示に対応する助言メッセージが設定期間内に表示部133に表示されると、操作ボタン134を操作したユーザが、例えば、誤った操作をしたと誤認識する可能性があるからである。
ステップS32のスキップ後、制御部131(表示情報制御部131c)は、図3に示すメイン処理に戻る。
なお、緊急メッセージも助言メッセージも、ステップS12で特定されていない場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS33でNoと判定し、ステップS32をスキップする。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、図3に示すメイン処理に戻る。
上述した通り、直接操作フラグ132aがオンであれば、操作ボタン134を操作したユーザが表示部133に表示される画面を視認でき得る位置にいると想定される。或いは、コントローラ14でユーザ操作が行われ、その操作に対応する制御が行われていることが、コントローラ14を操作したユーザ以外のユーザに浸透していると想定される。よって、実施の形態1の制御装置13は、助言メッセージを含む画面を表示部133に表示する。
一方、直接操作フラグ132aがオフであれば、コントローラ14を操作したユーザは表示部133に表示される画面を視認できる位置にいないと想定される。よって、実施の形態1の制御装置13は、助言メッセージが特定されていたとしても、設定期間中、その助言メッセージを表示部133に表示しない。
このように、制御装置13は、操作ボタン134で指示操作が受け付けられた場合と、無線通信インタフェイス135で指示信号が受信された場合とで、メッセージが異なる方法で出力されるよう、表示部133に異なる情報を伝達する。
よって、実施の形態1の制御装置13によれば、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作で電気機器12の制御指示をあるユーザが行った後に、別のユーザの制御指示に対応する助言メッセージが表示部133に表示されることで、操作ボタン134を操作したユーザが例えば、誤った操作をしたと誤認識する可能性を抑制可能である。
また、制御装置13は、ステップS12で緊急メッセージを特定した場合、直接操作フラグ132aの状態に拘わらず、緊急メッセージを含む画面を表示部133に表示する。よって、実施の形態1の制御装置13によれば、緊急性の高いメッセージを、全てのユーザにいち早く伝えることが可能である。
(実施の形態2)
前述の通り、直接操作フラグ132aがオフであれば、コントローラ14を操作したユーザは表示部133に表示される画面を視認できる位置にいないと想定されることから、実施の形態1の制御装置13は、助言メッセージがあったとしても、その助言メッセージを表示部133に表示しない。
この想定以外にも、直接操作フラグ132aがオフであれば、コントローラ14の操作後に、ユーザが、表示部133に表示される画面を視認でき得る位置に移動することが想定できる。
また、直接操作フラグ132aがオンであれば、操作ボタン134を操作したユーザが表示部133に表示される画面を視認でき得る位置にいると想定できる。
これらの想定から、実施の形態2の制御装置13は、直接操作フラグ132aがオフであれば、直接操作フラグ132aがオフの時に対応する助言メッセージを表示し、直接操作フラグ132aがオンであれば、直接操作フラグ132aがオンの時に対応する助言メッセージを表示する。
制御装置13のメッセージメモリ132bには、直接操作フラグ132aがオフの時に対応する助言メッセージ(操作ボタン142の操作で示された制御指示に対応する助言メッセージ)を、制御指示と状態情報とに対応付けたメッセージテーブルが記憶されている。また、メッセージメモリ132bには、直接操作フラグ132aがオンの時に対応する助言メッセージ(操作ボタン134の操作で示された制御指示に対応する助言メッセージ)を、制御指示と状態情報とに対応付けたメッセージテーブルが記憶されている。
本実施の形態では、直接操作フラグ132aがオンの時に対応する助言メッセージは、例えば、電気機器12が炊飯器であり、ユーザが命令した制御指示が炊飯開始であれば、炊飯器の内釜がありませんというメッセージが例示される。また、直接操作フラグ132aがオフの時に対応する助言メッセージは、例えば、電気機器12が炊飯器であり、ユーザが命令した制御指示が炊飯開始であれば、遠隔から炊飯が指示されましたが、内釜を検出できなかったため炊飯を中止しましたというメッセージが例示される。
以下、実施の形態2の制御装置13で実行される、操作判定処理(図6)とメッセージ表示処理(図7)とを説明する。なお、実施の形態2の制御装置13の構成は、実施の形態1の制御装置13と同じである。
操作判定処理(図6)については、図4に示した操作判定処理と同一の処理内容には同一のステップ番号を付している。また、メッセージ表示処理(図7)については、図5に示したメッセージ表示処理と同一の処理内容には同一のステップ番号を付している。
上述した電気製品11の動作について説明する。実施の形態2の電気製品11の電源がオンされると、制御部131は、図3に示すメイン処理を開始する。
詳細には、制御部131(操作判定部131a)は、図6のフローチャートに示す操作判定処理を開始する(ステップS11)。
操作判定処理では、制御部131(操作判定部131a)は、操作ボタン134の押下がない場合、ステップS21でNoと判定して、ステップS23に移行する。
コントローラ14に設けられた操作ボタン142の押下があり、コントローラ14から送信された指示信号を制御部131が受信していれば、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS23でYesと判定する。
そして、制御部131(操作判定部131a)は、受信した指示信号が電気機器12の制御の開始を指示する制御開始信号であるか否かを判定する(ステップS41)。
制御開始信号であれば、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS41でYesと判定し、直接操作フラグ132aをオフする(ステップS24)。その後、制御部131(操作判定部131a)は、図3に示すメイン処理に戻る。
一方、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS41でNoと判定すると、受信した指示信号が電気機器12の制御の終了を指示する制御終了信号であるか否かを判定する(ステップS42)。
制御終了信号であれば、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS42でYesと判定し、直接操作フラグ132aをオンする(ステップS26)。その後、制御部131(操作判定部131a)は、図3に示すメイン処理に戻る。
なお、操作ボタン134の押下があり、操作ボタン134から出力された指示信号を制御部131が受信していれば、制御部131(操作判定部131a)は、ステップS21でYesと判定する。そして、制御部131(操作判定部131a)は、直接操作フラグ132aをオンする(ステップS22)。
このように、直接操作フラグ132aがオフになるのは、コントローラ14の操作ボタン142のユーザ操作で電気機器12の制御の開始が指示されてから、電気機器12の制御の終了が指示されるまでの間、或いは、操作ボタン142のユーザ操作で電気機器12の制御の開始が指示されてから、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作で電気機器12の制御が指示されるまでの間である。
制御部131(操作判定部131a)は、ステップS23でNoと判定した場合とステップS42でNoと判定した場合、ステップS41,S42,S24,S26をスキップして、図3に示すメイン処理に戻る。
次に、制御部131(電気機器制御部131b)は、図3に示すように、電気機器12を制御する制御処理を開始する(ステップS12)。
その後、制御部131(表示情報制御部131c)は、図7のフローチャートに示すメッセージ表示処理を開始する(ステップS13)。
メッセージ表示処理では、緊急メッセージはなく、助言メッセージがあり、直接操作フラグ132aがオンである場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS34でYesと判定する。
このとき、コントローラ14を操作したユーザから受け付けた制御が完了しているので、ユーザが、表示部133に表示される画面を視認でき得る位置から離れることが想定される。或いは、操作ボタン134を操作したユーザが表示部133に表示される画面を視認でき得る位置にいると想定される。よって、制御部131(表示情報制御部131c)は、直接操作フラグ132aがオンの時に対応する助言メッセージを、メッセージメモリ132bから読み出す(ステップS51)。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、読み出した助言メッセージを含む画面を生成し、生成した画面を示す情報を表示部133に伝達して、助言メッセージを含む画面を表示部133に表示させる(ステップS51)。
ステップS51の実行後、制御部131(表示情報制御部131c)は、図3に示すメイン処理に戻る。
一方、メッセージ表示処理では、緊急メッセージはなく、助言メッセージがあり、直接操作フラグ132aがオフである場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS34でNoと判定する。
このとき、コントローラ14の操作後に、ユーザが、表示部133に表示される画面を視認でき得る位置に移動することが想定される。よって、制御部131(表示情報制御部131c)は、直接操作フラグ132aがオフの時に対応する助言メッセージを、メッセージメモリ132bから読み出す(ステップS52)。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、読み出した助言メッセージを含む画面を生成し、生成した画面を示す情報を表示部133に伝達して、助言メッセージを含む画面を表示部133に表示させる(ステップS52)。
ステップS52の実行後、制御部131(表示情報制御部131c)は、図3に示すメイン処理に戻る。
このように、制御部131(表示情報制御部131c)は、操作ボタン134で指示操作が受け付けられた場合と、無線通信インタフェイス135で指示信号が受信された場合とで、メッセージが異なる方法で出力されるよう、表示部133に異なる情報を伝達する。
よって、実施の形態2の制御装置13によれば、操作ボタン134を操作したユーザが例えば、誤った操作をしたと誤認識する可能性を抑制可能である。また、操作ボタン142を操作したユーザが例えば、誤った操作をしたと誤認識する可能性を抑制可能である。
(実施の形態3)
実施の形態1の制御装置13は、前述の通り、直接操作フラグ132aがオフであれば、助言メッセージがあったとしても、その助言メッセージを表示部133に表示しない。
この想定以外にも、直接操作フラグ132aがオフであれば(コントローラ14の操作ボタン142で電気機器12の制御指示が行われたのであれば)、操作ボタン142を操作したユーザが、操作ボタン142の操作後に、表示部133にメッセージが表示されていないかを視認することが想定できる。
この想定から、実施の形態3の制御装置13は、直接操作フラグ132aがオフであれば、助言メッセージを、一定期間(例えば、30秒間)に限って表示部133に表示する。
よって、操作ボタン134のユーザ操作で制御指示をあるユーザが行った後に、操作ボタン142のユーザ操作で制御指示を別のユーザが行い、その別のユーザの制御指示に対応する助言メッセージが表示部133に表示されたとしても、その助言メッセージは、一定期間(例えば、30秒間)が経過すると消去される。
これにより、操作ボタン134のユーザ操作で制御指示を行ったユーザは、別のユーザの制御指示に対応する助言メッセージの表示を視認したとしても、その後に助言メッセージが消去されたことを受けて、自分以外の誰かが別の制御指示を行ったのだろうと冷静に分析できると想定される。従って、操作ボタン134のユーザ操作で制御指示を行ったユーザが、誤った操作をしたと誤認識する可能性を抑制できる。
以下、実施の形態3の制御装置13のブロック図(図8)、実施の形態3の制御装置13で実行されるメッセージ表示処理(図9)を説明する。実施の形態3の制御装置13を示す図8のブロック図については、図1に示した実施の形態1の制御装置13と同一の構成には、同一の符号を付している。また、図9に示したメッセージ表示処理については、図5に示したメッセージ表示処理と同一の処理内容には同一のステップ番号を付している。
なお、本実施の形態では、発明の理解を容易にするために、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作に応答して開始された制御と、コントローラ14の操作ボタン142のユーザ操作に応答して開始された制御とが同一であれば、操作ボタン134のユーザ操作に応答して開始された制御の過程で特定されたメッセージと、操作ボタン142のユーザ操作に応答して開始された制御の過程で特定されたメッセージとは、同一であるものとする。
制御部131は、直接操作フラグ132aがオフである場合に表示部133に表示された助言メッセージの表示終了までの残り時間をカウントするための表示タイマ131dを備える。
ここで、表示タイマ131dのカウント値がゼロになるまでの時間は、コントローラ14のユーザ操作で制御指示を制御装置13に送信した後、そのユーザが、表示部133に表示される画面を視認でき得る位置に移動するのに十分な時間である。
制御部131(表示情報制御部131c)は、直接操作フラグ132aがオフである場合、助言メッセージを表示部133に表示する際に、表示タイマ131dのカウントダウンを開始する。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、表示タイマ131dのカウント値がゼロになると、助言メッセージを表示部133から消去する。
上述した電気製品11の動作について説明する。実施の形態3の電気製品11の電源がオンされると、制御部131は、図3に示すメイン処理を開始する。そして、制御部131は、操作判定処理(ステップS11)と制御処理(ステップS12)との実行後、図9に示すメッセージ表示処理を開始する。
メッセージ表示処理では、緊急メッセージはなく、助言メッセージがあり、直接操作フラグ132aがオフである場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS34でNoと判定する。
すると、制御部131(表示情報制御部131c)は、表示タイマ131dのカウントダウンを開始し(ステップS61)、ステップS12で特定されたメッセージをメッセージメモリ132bから読み出す(ステップS32)。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、読みだした助言メッセージを含む画面を生成し、生成した画面を示す情報を表示部133に伝達して、助言メッセージを含む画面を表示部133に表示させる(ステップS32)。これにより、コントローラ14のユーザ操作で制御指示を制御装置13に送信した後、そのユーザは、何からの助言メッセージが表示部133に表示されていないかを視認可能である。
なお、緊急メッセージはなく、助言メッセージがあり、直接操作フラグ132aがオンである場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS34でYesと判定する。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS61をスキップして、ステップS12で特定されたメッセージをメッセージメモリ132bから読み出す(ステップS32)。制御部131(表示情報制御部131c)は、読みだした助言メッセージを含む画面を生成し、生成した画面を示す情報を表示部133に伝達して、助言メッセージを含む画面を表示部133に表示させる(ステップS32)。
制御部131(表示情報制御部131c)は、助言メッセージを表示部133に表示させた後に、操作ボタン134に設けられた「閉じる」ボタンが押下されて、助言メッセージを消去する指示がユーザから行われたか否かを判定する(ステップS62)。
助言メッセージが表示部133に表示された後に、操作ボタン134に設けられた「閉じる」ボタンが押下された場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS62でYesと判定し、画面を示す情報の表示部133への伝達を停止して、表示部133に表示されているメッセージを消去する(ステップS63)。
ステップS63では、制御部131(表示情報制御部131c)は、助言メッセージが表示部133に表示されていれば、その助言メッセージを消去し、緊急メッセージが表示部133に表示されていれば、その緊急メッセージを消去する。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、図3に示すメイン処理に戻る。
一方、助言メッセージが表示部133に表示された後に、操作ボタン134に設けられた「閉じる」ボタンをユーザが押下していない場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS62でNoと判定し、表示タイマ131dのカウント値がゼロであるか否かを判定する(ステップS64)。
制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS64でYesと判定すると、表示タイマ131dのカウント値をリセットして(ステップS65)、画面を示す情報の表示部133への伝達を停止して、表示部133に表示されているメッセージを消去する(ステップS66)。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、図3に示すメイン処理に戻る。
上述の処理は、表示タイマ131dのカウント値がゼロであれば、コントローラ14の操作ボタン142で電気機器12の制御指示が行われ、直接操作フラグ132aのオフが指示されて、助言メッセージが表示された後、一定期間(例えば、30秒間)が経過しているので、操作ボタン142を操作したユーザが、操作ボタン142の操作後に、表示部133にメッセージが表示されていないかの視認が完了しているとの想定に基づく。
一方、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS64でNoと判定すると、ステップS65,S66をスキップして、図3に示すメイン処理に戻る。
この処理は、表示タイマ131dのカウント値がゼロでなければ、操作ボタン142を操作したユーザが、操作ボタン142の操作後に、表示部133にメッセージが表示されていないかの視認をしている可能性があるとの想定に基づく。
なお、表示タイマ131dのカウントダウンが開始された後に、例えば、操作ボタン134でユーザ操作が行われ、直接操作フラグ132aがオンになって、助言メッセージが表示部133に表示された場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、表示タイマ131dのカウントダウンを停止して、表示タイマ131dのカウント値をリセットする。
上述した通り、実施の形態3の制御装置13によれば、直接操作フラグ132aがオフであれば(コントローラ14の操作ボタン142で制御指示が行われたのであれば)、操作ボタン142を操作したユーザが、操作ボタン142の操作後に、表示部133にメッセージが表示されていないかを視認することが想定されることから、助言メッセージを、一定期間(例えば、30秒間)に限って表示部133に表示する。
よって、操作ボタン134のユーザ操作で制御指示をあるユーザが行った後に、操作ボタン142のユーザ操作で制御指示を別のユーザが行い、その別のユーザの制御指示に対応する助言メッセージが表示部133に表示されていても、この助言メッセージは、一定期間(例えば、30秒間)が経過すると消去される。
これにより、操作ボタン134のユーザ操作で制御指示を行ったユーザは、別のユーザの制御指示に対応する助言メッセージの表示を視認したとしても、その後に助言メッセージが消去されたことを受けて、自分以外の誰かが別の制御指示を行ったのだろうと冷静に分析できると想定される。従って、実施の形態3の制御装置13によれば、操作ボタン134のユーザ操作で制御指示を行ったユーザが、誤った操作をしたと誤認識する可能性を抑制できる。
一方、直接操作フラグ132aがオンであれば(操作ボタン134で制御指示が行われたのであれば)、表示部133に表示される画面をユーザが視認すると想定される。よって、実施の形態3の制御装置13は、実施の形態1の制御装置13と同様に、助言メッセージを含む画面を表示部133に表示する。
(実施の形態4)
実施の形態1の制御装置13は、前述の通り、直接操作フラグ132aがオフであれば、助言メッセージがあったとしても、その助言メッセージを表示部133に表示しない。
実施の形態4の制御装置13は、上述した実施の形態1の制御装置13の動作を、別の処理で実現したものである。
なお、本実施の形態では、発明の理解を容易にするために、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作に応答して開始された制御と、コントローラ14の操作ボタン142のユーザ操作に応答して開始された制御とが同一であれば、操作ボタン134のユーザ操作に応答して開始された制御の過程で特定されたメッセージと、操作ボタン142のユーザ操作に応答して開始された制御の過程で特定されたメッセージとは、同一であるものとする。
以下、実施の形態4の制御装置13のブロック図(図10)、実施の形態4の制御装置13で実行されるメイン処理(図11)、遠隔操作内容記憶処理(図12)、メッセージ選別表示処理(図13)を説明する。
実施の形態4の制御装置13を示す図10のブロック図については、図1に示した実施の形態1の制御装置13と同一の構成には、同一の符号を付している。また、図11に示したメイン処理については、図3に示したメイン処理と同一の処理内容には同一のステップ番号を付している。また、図12に示した遠隔操作内容記憶処理については、図4に示した操作判定処理と同一の処理内容には同一のステップ番号を付している。そして、図13に示したメッセージ選別表示処理については、図5に示したメッセージ表示処理と同一の処理内容には同一のステップ番号を付している。
制御部131に備えられたCPUは、ROMに格納されたプログラム(例えば、後述する図11〜図13に示す処理を実現するプログラム)を実行することで、電気機器12を制御する電気機器制御部131bと、表示部133に表示される画面を示す情報を表示部133に伝達する表示情報制御部131cと、に加え、コントローラ14の操作ボタン142の押下によってユーザから受け付けた制御指示(遠隔操作による制御指示)を特定する遠隔操作内容特定部131eを実現する。
遠隔操作内容特定部131eは、無線通信インタフェイス143から出力された指示信号(コントローラ14から送信されたことを示す情報を含む)を制御部131が受信した場合、信号で示される制御指示を、予めROMに記憶されているテーブル(信号と制御指示とが対応付けられているテーブル)を参照して特定する。そして、遠隔操作内容特定部131eは、特定した制御指示(遠隔操作による制御指示)を、後述する遠隔操作メモリ132dに記憶する。
記憶部132は、例えばフラッシュメモリから構成される。記憶部132は、メッセージメモリ132bと、例えば制御装置13の製造メーカによって予め準備されたメッセージ/指示対応テーブルを記憶するためのメッセージ/指示対応テーブルメモリ132cと、遠隔操作内容特定部131eで特定された制御指示(遠隔操作による制御指示)を記憶するための遠隔操作メモリ132dとを備える。
メッセージ/指示対応テーブルメモリ132cには、表示部133に表示されるメッセージ(図11に示す制御処理(ステップS12)で特定されるメッセージ)とそのメッセージを表示するきっかけとなる制御指示とが対応付けられたメッセージ/指示対応テーブルが記憶されている。
電気機器制御部131bが、電気機器12の制御の過程で(ステップS12で)、メッセージを特定した場合、表示情報制御部131cは、特定されたメッセージと、メッセージ/指示対応テーブルとを対比して、特定されたメッセージを表示するきっかけとなる制御指示を特定する。
ここで、メッセージ/指示対応テーブルに対応付けられているメッセージと制御指示とは、1つのメッセージに1つの制御指示が対応付けられていてもよく、1つのメッセージに複数の制御指示、或いは、複数のメッセージに1つの制御指示が対応付けられていてもよい。
例えば、電気機器制御部131bが、メッセージとして、炊飯器の内釜がないことを示すメッセージを特定した場合、表示情報制御部131cは、特定されたメッセージと、メッセージ/指示対応テーブルとを対比する。そして、表示情報制御部131cは、炊飯器の内釜がないことを示すメッセージを表示するきっかけとなる制御指示が、炊飯開始の指示と保温の指示とであると特定する。
遠隔操作メモリ132dには、遠隔操作内容特定部131eで特定された制御指示(遠隔操作による制御指示)が記憶される。
表示情報制御部131cは、電気機器制御部131bで特定されたメッセージを表示するきっかけとなる制御指示に(特定した制御表示に)、遠隔操作メモリ132dに記憶されている制御指示が含まれているか否かを判定する。
表示情報制御部131cが、遠隔操作メモリ132dに記憶されている制御指示が含まれていると判定した場合、ステップS12で特定されたメッセージは、コントローラ14の操作ボタン142のユーザ操作で受け付けられた制御指示(遠隔操作による制御指示)による制御の過程で特定されたものである。これにより、表示情報制御部131cは、コントローラ14の操作ボタン142のユーザ操作で制御指示が受け付けられたと判定できる。
操作ボタン142のユーザ操作で制御指示が受け付けられた場合、コントローラ14を操作したユーザは表示部133に表示される画面を視認できる位置にいないと想定されることから、表示情報制御部131cは、メッセージが特定されても、そのメッセージを含む画面を表示部133に表示しない。
一方、表示情報制御部131cが、遠隔操作メモリ132dに記憶されている制御指示が含まれていないと判定すると、ステップS12で特定されたメッセージは、コントローラ14の操作ボタン142のユーザ操作で受け付けられた制御指示(遠隔操作による制御指示)による制御の過程で発生したものではない。
つまり、ステップS12で特定されたメッセージは、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作で受け付けられた制御指示による制御の過程で特定されたものである。これにより、表示情報制御部131cは、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作で制御指示が受け付けられたと判定できる。
操作ボタン134のユーザ操作で制御指示が受け付けられた場合、操作ボタン134を操作したユーザが表示部133に表示される画面を視認でき得る位置にいると想定される。よって、表示情報制御部131cは、メッセージが特定されると、そのメッセージを含む画面を表示部133に表示する。
上述した電気製品11の動作について説明する。上述した電気製品11の電源がオンされると、制御部131は、図11に示すメイン処理を開始する。
制御部131(遠隔操作内容特定部131e)は、無線通信インタフェイス143から出力された信号で示される制御指示を特定し、特定した制御指示を遠隔操作メモリ132dに記憶する遠隔操作内容記憶処理(ステップS71)を開始する。
図12に示す遠隔操作内容記憶処理では、制御装置13の操作ボタン134の押下がなく、無線通信インタフェイス143から送信された指示信号(コントローラ14から送信された信号)を受信した場合、制御部131(遠隔操作内容特定部131e)は、ステップS23でYesと判定する。
そして、制御部131(遠隔操作内容特定部131e)は、受信された信号で示される制御指示(遠隔操作による制御指示)を、予めROMに記憶されているテーブル(信号と制御指示とが対応付けられているテーブル)を参照して特定する(ステップS81)。そして、制御部131(遠隔操作内容特定部131e)は、特定した制御指示(遠隔操作による制御指示)を記憶部132に記憶して(ステップS81)、この遠隔操作内容記憶処理を終了する。
なお、制御装置13の操作ボタン134の押下があった場合、制御部131(遠隔操作内容特定部131e)は、ステップS21でYesと判定して、図11に示すメイン処理に戻る。また、指示信号を受信していない場合、制御部131(遠隔操作内容特定部131e)は、ステップS23でNoと判定して、図11に示すメイン処理に戻る。
次に、制御部131(電気機器制御部131b)は、図11に示すように、電気機器12を制御する制御処理を開始し、メッセージメモリ132bに記憶されているメッセージテーブルを用いて、メッセージを特定する(ステップS12)。
次に、制御部131(表示情報制御部131c)は、表示部133に表示するメッセージを選別するメッセージ選別表示処理を開始する(ステップS72)。
図13に示すメッセージ選別表示処理では、緊急メッセージがなく、助言メッセージがある場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS33でYesと判定する。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS12で特定されたメッセージと、メッセージ/指示対応テーブルとを対比して、特定されたメッセージを表示するきっかけとなる制御指示を特定する(ステップS91)。
例えば、制御部131(電気機器制御部131b)が、ステップS12で、メッセージとして、炊飯器の内釜がないことを示すメッセージを特定した場合、制御部131(表示情報制御部131c)は、特定されたメッセージと、メッセージ/指示対応テーブルとを対比する。そして、制御部131(表示情報制御部131c)は、炊飯器の内釜がないことを示すメッセージを表示するきっかけとなる制御指示が、炊飯開始の指示と保温の指示とであると特定する。
その後、制御部131(表示情報制御部131c)は、メッセージを表示するきっかけとなる制御指示に(ステップS91で特定した制御指示に)、遠隔操作メモリ132dに記憶されている制御指示が含まれているか否かを判定する(ステップS92)。
例えば、ステップS91で特定した制御指示が保温停止の指示であり、遠隔操作メモリ132dに記憶されている制御指示が炊飯開始の指示であれば、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS92でNoと判定する。
このとき、ステップS12で特定されたメッセージは、操作ボタン142のユーザ操作で受け付けられた制御指示(遠隔操作による制御指示)による制御の過程で特定されたものではない。つまり、ステップS12で特定されたメッセージは、操作ボタン134のユーザ操作で受け付けられた制御指示による制御の過程で特定されたものである。よって、制御部131(表示情報制御部131c)は、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作で制御指示が受け付けられたと判定する(ステップS92;No)。
操作ボタン134のユーザ操作で制御指示が受け付けられた場合、操作ボタン134を操作したユーザが表示部133に表示される画面を視認でき得る位置にいると想定される。よって、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS12で特定されたメッセージ(例えば、保温停止に係るメッセージ)を含む画面を表示部133に表示する(ステップS32)。
一方、例えば、ステップS91で特定した制御指示が、炊飯開始の指示と保温の指示とであり、遠隔操作メモリ132dに記憶されている制御指示が炊飯開始の指示であれば、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS92でYesと判定する。
このとき、ステップS12で特定されたメッセージは、操作ボタン142のユーザ操作で受け付けられた制御指示(遠隔操作による制御指示)による制御の過程で特定されたものである。よって、表示情報制御部131cは、操作ボタン142のユーザ操作で制御指示が受け付けられたと判定する(ステップS92;Yes)。
操作ボタン142のユーザ操作で制御指示が受け付けられた場合、コントローラ14を操作したユーザは表示部133に表示される画面を視認できる位置にいないと想定される。よって、制御部131(表示情報制御部131c)は、ステップS32をスキップして、ステップS12で特定されたメッセージ(例えば、炊飯開始に係るメッセージ)を含む画面を表示部133に表示しない。
上述した通り、ステップS12でメッセージが特定された場合、メッセージを表示するきっかけとなる制御指示に、遠隔操作メモリ132dに記憶されている制御指示が含まれていなければ、操作ボタン134を操作したユーザが表示部133に表示される画面を視認でき得る位置にいると想定される。よって、実施の形態4の制御装置13は、特定された助言メッセージを含む画面を表示部133に表示する。
一方、ステップS12でメッセージが特定された場合、メッセージを表示するきっかけとなる制御指示に、遠隔操作メモリ132dに記憶されている制御指示が含まれていれば、コントローラ14を操作したユーザは表示部133に表示される画面を視認できる位置にいないと想定される。よって、実施の形態4の制御装置13は、助言メッセージがあったとしても、その助言メッセージを表示部133に表示しない。
このように、実施の形態4の制御装置13は、操作ボタン134で指示操作が受け付けられた場合と、無線通信インタフェイス135で指示信号が受信された場合とで、メッセージが異なる方法で出力されるよう、表示部133に異なる情報を伝達する。
従って、実施の形態4の制御装置13によれば、制御装置13の操作ボタン134のユーザ操作で電気機器12の制御指示をあるユーザが行った後に、別のユーザの制御指示に対応する助言メッセージが表示部133に表示されることで、操作ボタン134を操作したユーザが例えば、誤った操作をしたと誤認識する可能性を抑制可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この発明は上記の実施の形態に限定されず、種々の変形および応用が可能である。
上述した実施の形態1の制御装置13は、図4に示す操作判定処理に代えて、図6に示す操作判定処理を実行してもよい。この構成の場合、表示情報制御部131cは、開始指示を含む指示信号が無線通信インタフェイス135で受信されてから、終了指示を含む指示信号が無線通信インタフェイス135で受信されるまでの間、助言メッセージが発生したとしても、その助言メッセージを含む画面の情報を表示部133に伝達しない。
また、上述した実施の形態1の制御装置13は、図5に示すメッセージ表示処理に代えて、図7に示すメッセージ表示処理を実行してもよい。この構成の場合、表示情報制御部131cは、直接操作フラグ132aがオンであれば、直接操作フラグ132aがオンの時に対応する助言メッセージを表示する。一方、表示情報制御部131cは、直接操作フラグ132aがオフであれば、設定期間中、直接操作フラグ132aがオフの時に対応する助言メッセージを表示する。
また、上述した実施の形態1の制御装置13は、図4に示す操作判定処理で、直接操作フラグ132aのオフを指示してから設定期間(例えば、1分間)が経過するまで、直接操作フラグ132aのオフを維持したが、これに加えて、設定期間が経過するまで、操作ボタン134のユーザ操作による制御指示を受け付けないようにしてもよい。この構成によれば、制御装置13は、直接操作フラグ132aのオフを指示してから設定期間が経過するまで、助言メッセージを表示部133に表示しない。
また、上述した各実施の形態の制御装置13は、メッセージを表示部133に表示したが、これに限れられるものではない。各実施の形態の制御装置13は、表示部133に代えて、スピーカを備えていてもよい。この構成の場合、制御装置13は、緊急メッセージに対応する合成音と助言メッセージに対応する合成音を生成し、生成した合成音をスピーカに伝達する。これにより、スピーカは、緊急メッセージに対応する合成音、或いは、助言メッセージに対応する合成音を出力する。
また、上述した各実施の形態の機器制御システム10は、コントローラ14が1つであったが、コントローラ14は複数であってもよい。コントローラ14が複数ある場合として、ビル用マルチ空調システムが例示される。
また、上述した各実施の形態の機器制御システム10では、コントローラ14は、無線通信で制御装置13に指示信号を送信したが、これに限られるものではない。コントローラ14は、有線通信で制御装置13に指示信号を送信してもよい。
また、上述した各実施の形態の制御装置13は、制御指示を受け付ける対象が、操作ボタン134とコントローラ14との2つであったが、これに限られるものではない。各実施の形態の制御装置13は、制御指示を受け付ける対象が、例えば、操作ボタン134と、屋内にいるユーザからの指示信号を制御装置13に送信する屋内用通信機と、屋外にいるユーザからの指示信号を制御装置13に送信する屋外用通信機との3つであってもよい。この構成の場合、制御装置13は、例えば、操作ボタン134で制御指示が受け付けられると、メッセージを含む画面を表示部133に表示し、屋内用通信機で制御指示が受け付けられると、メッセージを示す合成音をスピーカから出力し、屋外用通信機で制御指示が受け付けられると、表示部133での画面表示とスピーカからの合成音の出力とを行わないように動作する。
なお、上述の実施の形態において、制御部131を制御するプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto−Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムを、コンピュータ等にインストールすることにより、図3〜7,9,11〜13に示す処理を実行する制御部131を構成してもよい。
また、上述のプログラムを、インターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の図3〜7,9,11〜13に示す処理を、各OS(Operating System)が分担して実現する場合、又は、OSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、上述した実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。