JP6066601B2 - 伝送器水密構造 - Google Patents

伝送器水密構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6066601B2
JP6066601B2 JP2012155848A JP2012155848A JP6066601B2 JP 6066601 B2 JP6066601 B2 JP 6066601B2 JP 2012155848 A JP2012155848 A JP 2012155848A JP 2012155848 A JP2012155848 A JP 2012155848A JP 6066601 B2 JP6066601 B2 JP 6066601B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
unit
transmitter
terminal
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012155848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014016322A (ja
Inventor
淳一 東
淳一 東
信 吉次
信 吉次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012155848A priority Critical patent/JP6066601B2/ja
Publication of JP2014016322A publication Critical patent/JP2014016322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6066601B2 publication Critical patent/JP6066601B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

本発明は、原子力プラントに適用される伝送器に係り、当該伝送器の水密性を確保するための伝送器水密構造に関する。
原子力プラントでは、冷却水や蒸気などの圧力(圧力差)、水位、流量を計測し、プラントの健全性を監視している。各計測および計測信号の伝送においては、伝送器が適用される。このような伝送器としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の伝送器は、プロセスからの被測定流体の高圧および低圧の圧力差を電気信号に変換する検出ユニットと、この検出ユニットで生成された信号を増幅して検出信号を生成する増幅部を備えたアンプユニットとからなる。
特開2008−215966号公報
上述した伝送器において、検出ユニットは、被測定流体の圧力差を検出するものであるから外部との水密性が確保されているとともに外部からの圧力にも耐え得るように堅牢に構成されている。一方、アンプユニットは、増幅部が電子機器を搭載された基盤などで構成され、当該増幅部を収納するケースを有しているが、当該ケースは、防滴が確保されている程度である。
また、上述した伝送器は、原子力プラントにおいて、被測定流体の流路に近い範囲に設置されるもので、アンプユニットからの検出信号は、離れた場所に配置された制御盤にケーブルを介して接続される。このため、被測定流体の流路が浸水する事象の場合、伝送器が水没することになる。上述したように、伝送器のアンプユニットは、防滴が確保されている程度のケースで覆われているだけであるため、水没時にケース内に水が浸入してしまい、アンプユニットの機能が果たすことができず、原子力プラントの健全性を監視することが困難になる。
本発明は上述した課題を解決するものであり、伝送器の水密性を確保することのできる伝送器水密構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の伝送器水密構造は、プロセスからの被測定流体の圧力差を電気信号に変換する検出ユニットと、前記検出ユニットから入力した信号を増幅して検出信号を生成する増幅部を備えたアンプユニットと、を有する伝送器の水密構造であって、前記アンプユニットの外殻をなす態様で、前記増幅部を収納するアンプケース本体および当該アンプケース本体の開口部を閉塞するアンプケース蓋体で構成されるアンプケースを備え、前記アンプケース本体および前記アンプケース蓋体の間に固着部材を充填して相互を隙間なく固着し前記アンプケースを密閉状態とすることを特徴とする。
この伝送器水密構造によれば、伝送器におけるアンプユニットが、アンプケース本体およびアンプケース蓋体の間に固着部材を充填した構造であるため、アンプケースが所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされ、伝送器が水没しても、伝送器の水密性を確保することができる。
また、第2の発明の伝送器水密構造は、第1の発明において、前記アンプユニットを覆い密閉するカバーをさらに備えることを特徴とする。
この伝送器水密構造によれば、カバーを備えることで、さらに伝送器の水密性を確保することができる。
また、第3の発明の伝送器水密構造は、第2の発明において、前記カバーが、前記アンプユニットを覆って放射線を遮る遮蔽材をさらに備えることを特徴とする。
この伝送器水密構造によれば、水密構造に加えて耐放射線構造を有することができ、原子力プラントにおいて適用することができる。
また、第4の発明の伝送器水密構造は、第1の発明において、前記伝送器が、前記検出ユニットや前記アンプユニットに電源を供給する電源ケーブルを接続し、かつ前記アンプユニットで増幅した検出信号を離れた場所に配置された制御盤に伝送する伝送ケーブルを接続する端子部を備えた端子ユニットをさらに有し、前記端子ユニットの外殻をなす態様で、前記端子部を収納する端子ケース本体および当該端子ケース本体の開口部を閉塞する端子ケース蓋体で構成される端子ケースを備え、前記端子ケース本体および前記端子ケース蓋体の間に固着部材を充填して相互を隙間なく固着し前記端子ケースを密閉状態とすることを特徴とする。
この伝送器水密構造によれば、端子ケース本体および端子ケース蓋体の間に固着部材を充填した構造であるため、端子ケースが所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされ、伝送器が水没しても、伝送器の水密性を確保することができる。
また、第5の発明の伝送器水密構造は、第4の発明において、前記アンプユニットおよび前記端子ユニットを覆い密閉するカバーをさらに備えることを特徴とする。
この伝送器水密構造によれば、カバーを備えることで、さらに伝送器の水密性を確保することができる。
また、第6の発明の伝送器水密構造は、第5の発明において、前記カバーが、前記アンプユニットおよび前記端子ユニットを覆って放射線を遮る遮蔽材をさらに備えることを特徴とする。
この伝送器水密構造によれば、水密構造に加えて耐放射線構造を有することができ、原子力プラントにおいて適用することができる。
本発明によれば、伝送器の水密性を確保することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る伝送器水密構造の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る伝送器水密構造の縦断面図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る伝送器水密構造の側断面図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る伝送器水密構造の縦断面図である。 図5は、本発明の実施形態1に係る伝送器水密構造の側断面図である。 図6は、本発明の実施形態2に係る伝送器水密構造の斜視図である。 図7は、本発明の実施形態2に係る伝送器水密構造の縦断面図である。 図8は、本発明の実施形態3に係る伝送器水密構造の縦断面図である。 図9は、原子力プラントの一例の概略構成図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施形態にかかる伝送器は、図9に示す原子力プラントに適用される。図9に示す原子力プラントは、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。この原子力プラントは、原子炉格納容器100内において、原子炉圧力容器101、加圧器102、蒸気発生器103および一次冷却水ポンプ104が、一次冷却水管105により順次接続されて、一次冷却水の循環経路が構成されている。
原子炉圧力容器101は、内部に炉心である複数の燃料集合体101aを密閉状態で格納するもので、燃料集合体101aが挿抜できるように、容器本体101bとその上部に装着される容器蓋101cとにより構成されている。容器蓋101cは、容器本体101bに対して開閉可能に設けられている。容器本体101bは、上方が開口し、下方が半球形状とされて閉塞された円筒形状をなし、上部に一次冷却水としての軽水を給排する入口側管台101dおよび出口側管台101eが設けられている。出口側管台101eは、蒸気発生器103の入口側水室103aに連通するように一次冷却水管105が接続されている。また、入口側管台101dは、蒸気発生器103の出口側水室103bに連通するように一次冷却水管105が接続されている。
蒸気発生器103は、半球形状に形成された下部において、入口側水室103aと出口側水室103bとが仕切板103cによって区画されて設けられている。入口側水室103aおよび出口側水室103bは、その天井部に設けられた管板103dによって蒸気発生器103の上部側と区画されている。蒸気発生器103の上部側には、逆U字形状の伝熱管103eが設けられている。伝熱管103eは、入口側水室103aと出口側水室103bとを繋ぐように端部が管板103dに支持されている。そして、入口側水室103aは、入口側の一次冷却水管105が接続され、出口側水室103bは、出口側の一次冷却水管105が接続されている。また、蒸気発生器103は、管板103dによって区画された上部側の上端に、出口側の二次冷却水管106aが接続され、上部側の側部に、入口側の二次冷却水管106bが接続されている。
また、原子力プラントは、蒸気発生器103が、原子炉格納容器100外で二次冷却水管106a,106bを介して蒸気タービン107に接続されて、二次冷却水の循環経路が構成されている。
蒸気タービン107は、高圧タービン108および低圧タービン109を有すると共に、発電機110が接続されている。また、高圧タービン108および低圧タービン109は、湿分分離加熱器111が、二次冷却水管106aから分岐して接続されている。また、低圧タービン109は、復水器112に接続されている。この復水器112は、二次冷却水管106bに接続されている。二次冷却水管106bは、上述したように蒸気発生器103に接続され、復水器112から蒸気発生器103に至り、復水ポンプ113、低圧給水加熱器114、脱気器115、主給水ポンプ116、高圧給水加熱器117および主給水弁118が設けられている。
従って、原子力プラントでは、一次冷却水が原子炉圧力容器101にて加熱されて高温・高圧となり、加圧器102にて加圧されて圧力を一定に維持されつつ、一次冷却水管105を介して蒸気発生器103に供給される。蒸気発生器103では、一次冷却水と二次冷却水との熱交換が行われることにより、二次冷却水が蒸発して蒸気となる。熱交換後の冷却した一次冷却水は、一次冷却水管105を介して一次冷却水ポンプ104側に回収され、原子炉圧力容器101に戻される。一方、熱交換により蒸気となった二次冷却水は、蒸気タービン107に供給される。蒸気タービン107に係り、湿分分離加熱器111は、高圧タービン108からの排気から湿分を除去し、さらに加熱して過熱状態とした後に低圧タービン109に送る。蒸気タービン107は、二次冷却水の蒸気により駆動され、その動力が発電機110に伝達されて発電される。タービンの駆動に供された蒸気は、復水器112に排出される。復水器112は、取水管112aを介してポンプ112bにより取水した冷却水(例えば、海水)と、低圧タービン109から排出された蒸気とを熱交換し、当該蒸気を凝縮させて低圧の飽和液に戻す。熱交換に用いられた冷却水は、排水管112cから排出される。また、凝縮された飽和液は、二次冷却水となり、復水ポンプ113によって二次冷却水管106bを介して復水器112の外部に送り出される。さらに、二次冷却水管106bを経る二次冷却水は、低圧給水加熱器114で、例えば、低圧タービン109から抽気した低圧蒸気により加熱され、脱気器115で溶存酸素や不凝結ガス(アンモニアガス)などの不純物が除去された後、主給水ポンプ116により送水され、高圧給水加熱器117で、例えば、高圧タービン108から抽気した高圧蒸気により加熱された後、蒸気発生器103に戻される。ここで、二次冷却水を蒸気発生器103に給水する系統を主給水系という。主給水系は、蒸気発生器103の二次冷却水の水位を維持するため、主給水ポンプ116や主給水弁118などが制御される。
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係る伝送器水密構造の斜視図である。
上述したような原子力プラントでは、冷却水や蒸気など(被測定流体)の圧力(圧力差)、水位、流量を計測し、プラントの健全性を監視している。各計測および計測信号の伝送においては、図1に示すような伝送器10が適用される。図1に示す伝送器10は、被測定流体の流路の近傍に設置されるもので、検出ユニット11と、アンプユニット12と、端子ユニット13とを含み構成されている。
検出ユニット11は、プロセスからの被測定流体の圧力を導入する導圧管(図示せず)が接続され、導入した被測定流体の高圧および低圧の圧力差を電気信号に変換するものである。
アンプユニット12は、検出ユニット11で生成された信号を増幅して検出信号を生成する増幅部を備える。増幅部は、図には明示しないが、電子機器を搭載された基盤などで構成されており、アンプユニット12の外殻をなすアンプケース12Aの内部に収納される。このアンプケース12Aは、アンプケース本体12Aaとアンプケース蓋体12Abとで構成されている。アンプケース本体12Aaは、基盤などを収納するもので、本実施形態では円筒状に形成され、一端側が筒状の連通部14を介して検出ユニット11に連通されている。アンプケース蓋体12Abは、検出ユニット11の反対側で、アンプケース本体12Aaの他端側の開口部を塞ぐものである。アンプケース本体12Aaとアンプケース蓋体12Abとは、螺合により接合される。
端子ユニット13は、アンプユニット12と同様に、外殻をなす端子ケース13Aを有する。端子ケース13Aは、図示しないが、その内部に、検出ユニット11の検出部(図示せず)やアンプユニット12の増幅部に電源を供給する電源ケーブルを接続したり、アンプユニット12で増幅した検出信号を離れた場所に配置された制御盤に伝送する伝送ケーブルを接続したりする端子部が収納される。この端子ケース13Aは、端子ケース本体13Aaと端子ケース蓋体13Abとで構成されている。端子ケース本体13Aaは、端子部を収納するもので、本実施形態では円筒状に形成され、一端側が閉塞されている。端子ケース蓋体13Abは、端子ケース本体13Aaの他端側の開口部を塞ぐものである。端子ケース本体13Aaと端子ケース蓋体13Abとは、螺合により接合される。また、端子ケース13Aは、端子ケース本体13Aaの側部に、電源ケーブルが挿入固定される筒状の電源ケーブル接続口13Acと、伝送ケーブルが挿入固定される筒状の伝送ケーブル接続口13Adとが設けられている。また、端子ケース13Aは、その側部が筒状の連通部15を介してアンプケース本体12Aaの側部に連通されている。
この伝送器10は、アンプケース本体12Aa、連通部14、連通部15、端子ケース本体13Aa、電源ケーブル接続口13Ac、および伝送ケーブル接続口13Adが、鋳造により一体に形成される。従って、アンプケース本体12Aaと連通部14との間、アンプケース本体12Aaと連通部15との間、連通部15と端子ケース本体13Aaとの間、端子ケース本体13Aaと電源ケーブル接続口13Acとの間、および端子ケース本体13Aaと伝送ケーブル接続口13Adとの間の接続部分は、所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされている。
そして、伝送器10は、アンプケース本体12Aaおよびアンプケース蓋体12Abの間に、固着部材16が充填されて相互が隙間なく固着され、アンプケース12Aが所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされている。
固着部材16は、配管補修材が適用され、隙間に浸透しつつ硬化することで、所定の水圧に耐えることが可能になる。この固着部材16は、例えば、ベロメタル(商品名(メーカ:ベロメタルジャパン株式会社))を用いることが好ましい。
このように、本実施形態の伝送器水密構造は、プロセスからの被測定流体の圧力差を電気信号に変換する検出ユニット11と、検出ユニット11から入力した信号を増幅して検出信号を生成する増幅部を備えたアンプユニット12と、を有する伝送器10の水密構造である。そして、アンプユニット12の外殻をなす態様で、増幅部を収納するアンプケース本体12Aaおよび当該アンプケース本体12Aaの開口部を閉塞するアンプケース蓋体12Abで構成されるアンプケース12Aを備え、アンプケース本体12Aaおよびアンプケース蓋体12Abの間に固着部材16を充填して相互を隙間なく固着しアンプケース12Aを密閉状態とする。
この伝送器水密構造によれば、例えば、津波などにより被測定流体の流路が浸水する事象の場合、伝送器10が水没することになるが、伝送器10におけるアンプユニット12が、アンプケース本体12Aaおよびアンプケース蓋体12Abの間に固着部材16を充填した構造であるため、アンプケース12Aが所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされ、伝送器10の水密性を確保することが可能になる。このため、伝送器10の水没時にアンプケース12A内に水が浸入することがなく、アンプユニット12の機能を維持し、原子力プラントの監視を継続することが可能になる。
なお、アンプケース本体12Aaおよびアンプケース蓋体12Abを固着部材16により固着した場合、アンプケース本体12Aaからアンプケース蓋体12Abを取り外すことが困難となる。この場合、アンプケース本体12Aaに収納される増幅器の校正を、アンプケース蓋体12Abを取り外して行うことができなくなるが、この校正は、制御盤側にて遠隔で行うことが可能である。
また、本実施形態の伝送器水密構造は、アンプケース12Aおよび検出ユニット11の接続部の間に固着部材16を充填して相互を隙間なく固着してもよい。具体的には、図1に示すように、アンプケース本体12Aaの一端側に設けられた連通部14と、検出ユニット11との間である接続部14aのさらなる水密性を確保する場合、連通部14および検出ユニット11の間に固着部材16を充填する。この伝送器水密構造によれば、連通部14を含むアンプケース12Aが所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされ、伝送器10の水密性を確保することが可能になる。
また、本実施形態の伝送器水密構造は、伝送器10が、検出ユニット11やアンプユニット12に電源を供給する電源ケーブルを接続し、かつアンプユニット12で増幅した検出信号を離れた場所に配置された制御盤に伝送する伝送ケーブルを接続する端子部を備えた端子ユニット13を有し、当該端子ユニット13の外殻をなす態様で、端子部を収納する端子ケース本体13Aaおよび当該端子ケース本体13Aaの開口部を閉塞する端子ケース蓋体13Abで構成される端子ケース13Aを備え、端子ケース本体13Aaおよび端子ケース蓋体13Abの間に固着部材16を充填して相互を隙間なく固着し端子ケース13Aを密閉状態とする。
この伝送器水密構造によれば、端子ユニット13に収納する端子部のさらなる水密性を確保する場合、端子ケース本体13Aaおよび端子ケース蓋体13Abの間に固着部材16を充填した構造であるため、端子ケース13Aが所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされ、伝送器10の水密性を確保することが可能になる。
なお、端子ユニット13の端子ケース本体13Aaに設けられた電源ケーブル接続口13Acや伝送ケーブル接続口13Adは、ケーブル接続コネクタ17と十分な密閉状態とされるが、当該部分のさらなる水密性を確保する場合、電源ケーブル接続口13Acおよびケーブル接続コネクタ17の間や、伝送ケーブル接続口13Adおよびケーブル接続コネクタ17の間に固着部材16を充填し相互を隙間なく固着してもよい。
図2は、本実施形態に係る伝送器水密構造の縦断面図であり、図3は、本実施形態に係る伝送器水密構造の側断面図である。
本実施形態の伝送器水密構造は、図2および図3に示すように、アンプユニット12および端子ユニット13を覆い密閉するカバー18をさらに備えることが好ましい。カバー18は、例えば、分割カバー18a,18bに上下2分割された構造で、アンプユニット12および端子ユニット13の上半部および下半部をそれぞれ覆うものである。そして、カバー18は、各分割カバー18a,18bの間に固着部材16を充填し相互を隙間なく固着して構成される。また、カバー18は、図2に示すように、ケーブル接続コネクタ17(または電源ケーブル接続口13Acや伝送ケーブル接続口13Ad)を外部へ貫通する貫通穴18cが設けられ、ケーブル接続コネクタ17(または電源ケーブル接続口13Acや伝送ケーブル接続口13Ad)および貫通穴18cの間に固着部材16を充填し相互を隙間なく固着して構成される。また、カバー18は、図3に示すように、連通部14を外部へ貫通する貫通穴18dが設けられ、連通部14および貫通穴18dの間に固着部材16を充填し相互を隙間なく固着して構成される。
この伝送器水密構造によれば、カバー18を備えることで、さらに伝送器10の水密性を確保することが可能になる。
なお、図2および図3では、カバー18がアンプユニット12および端子ユニット13を覆い密閉する形態を示しているが、カバー18は、アンプユニット12のみを覆い密閉する形態であってもよい。この場合、図には明示しないが、カバー18は、連通部15を外部へ貫通する貫通穴が設けられ、連通部15および貫通穴の間に固着部材16を充填し相互を隙間なく固着して構成される。
図4は、本実施形態に係る伝送器水密構造の縦断面図であり、図5は、本実施形態に係る伝送器水密構造の側断面図である。
本実施形態の伝送器水密構造は、図4および図5に示すように、カバー18が、アンプユニット12および端子ユニット13を覆って放射線を遮る遮蔽材19をさらに備えることがこのましい。遮蔽材19は、放射線を遮る材料(例えば、タングステン系合金またはタングステン系合金が含有されたゴム材)で構成され、各分割カバー18a,18bに分けて設けられ、アンプユニット12および端子ユニット13の外周に密着するように、アンプユニット12および端子ユニット13の外形を象って形成されている。なお、カバー18がアンプユニット12のみを覆う形態の場合、遮蔽材19はアンプユニット12を覆って放射線を遮る。
この伝送器水密構造によれば、水密構造に加えて耐放射線構造を有することが可能になる。そして、当該伝送器10を、原子力プラントにおいて適用することが可能になる。
[実施形態2]
図6は、本実施形態に係る伝送器水密構造の斜視図である。本実施形態の伝送器水密構造は、実質的に上述した実施形態1の伝送器水密構造と同様であるが、伝送器10の構成として、上述した実施形態1の伝送器10の端子ユニット13がなく、端子部がアンプユニット12のアンプケース12Aに収納されている点が異なる。
図6に示す伝送器10は、被測定流体の流路の近傍に設置されるもので、検出ユニット11と、アンプユニット12とを含み構成されている。
検出ユニット11は、プロセスからの被測定流体の圧力を導入する導圧管(図示せず)が接続され、導入した被測定流体の高圧および低圧の圧力差を電気信号に変換するものである。
アンプユニット12は、検出ユニット11で生成された信号を増幅して検出信号を生成する増幅部を備える。増幅部は、図には明示しないが、電子機器を搭載された基盤などで構成されており、アンプユニット12の外殻をなすアンプケース12Aの内部に収納される。このアンプケース12Aは、アンプケース本体12Aaとアンプケース蓋体12Abとで構成されている。アンプケース本体12Aaは、基盤などを収納するもので、本実施形態では円筒状に形成され、その側部が筒状の連通部14を介して検出ユニット11に連通されている。アンプケース蓋体12Abは、アンプケース本体12Aaの他端側の開口部を塞ぐものである。アンプケース本体12Aaとアンプケース蓋体12Abとは、螺合により接合される。
また、アンプユニット12は、アンプケース12Aの内部に、検出ユニット11の検出部(図示せず)やアンプユニット12の増幅部に電源を供給する電源ケーブルを接続したり、アンプユニット12で増幅した検出信号を離れた場所に配置された制御盤に伝送する伝送ケーブルを接続したりする端子部が収納される。そして、アンプケース12Aは、アンプケース本体12Aaの側部に、電源ケーブルが挿入固定される筒状の電源ケーブル接続口12Acと、伝送ケーブルが挿入固定される筒状の伝送ケーブル接続口12Adとが設けられている。
この伝送器10は、アンプケース本体12Aa、連通部14、電源ケーブル接続口13Ac、および伝送ケーブル接続口13Adが、鋳造により一体に形成される。従って、アンプケース本体12Aaと連通部14との間、アンプケース本体12Aaと電源ケーブル接続口12Acとの間、およびアンプケース本体12Aaと伝送ケーブル接続口12Adとの間の接続部分は、所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされている。
そして、伝送器10は、アンプケース本体12Aaおよびアンプケース蓋体12Abの間に、固着部材16が充填されて相互が隙間なく固着され、アンプケース12Aが所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされている。
固着部材16は、配管補修材が適用され、隙間に浸透しつつ硬化することで、所定の水圧に耐えることが可能になる。この固着部材16は、例えば、ベロメタル(商品名(メーカ:ベロメタルジャパン株式会社))を用いることが好ましい。
このように、本実施形態の伝送器水密構造は、プロセスからの被測定流体の圧力差を電気信号に変換する検出ユニット11と、検出ユニット11から入力した信号を増幅して検出信号を生成する増幅部を備えたアンプユニット12と、を有する伝送器10の水密構造である。そして、アンプユニット12の外殻をなす態様で、増幅部を収納するアンプケース本体12Aaおよび当該アンプケース本体12Aaの開口部を閉塞するアンプケース蓋体12Abで構成されるアンプケース12Aを備え、アンプケース本体12Aaおよびアンプケース蓋体12Abの間に固着部材16を充填して相互を隙間なく固着しアンプケース12Aを密閉状態とする。
この伝送器水密構造によれば、例えば、津波などにより被測定流体の流路が浸水する事象の場合、伝送器10が水没することになるが、伝送器10におけるアンプユニット12が、アンプケース本体12Aaおよびアンプケース蓋体12Abの間に固着部材16を充填した構造であるため、アンプケース12Aが所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされ、伝送器10の水密性を確保することが可能になる。このため、伝送器10の水没時にアンプケース12A内に水が浸入することがなく、アンプユニット12の機能を維持し、原子力プラントの監視を継続することが可能になる。
なお、アンプケース本体12Aaおよびアンプケース蓋体12Abを固着部材16により固着した場合、アンプケース本体12Aaからアンプケース蓋体12Abを取り外すことが困難となる。この場合、アンプケース本体12Aaに収納される増幅器の校正を、アンプケース蓋体12Abを取り外して行うことができなくなるが、この校正は、制御盤側にて遠隔で行うことが可能である。
また、本実施形態の伝送器水密構造は、アンプケース12Aおよび検出ユニット11の接続部の間に固着部材16を充填して相互を隙間なく固着してもよい。具体的には、図6に示すように、アンプケース本体12Aaの側部に設けられた連通部14と、検出ユニット11との間である接続部14aのさらなる水密性を確保する場合、連通部14および検出ユニット11の間に固着部材16を充填する。この伝送器水密構造によれば、連通部14を含むアンプケース12Aが所定の水圧に耐え得る十分な密閉状態とされ、伝送器10の水密性を確保することが可能になる。
なお、アンプユニット12のアンプケース本体12Aaに設けられた電源ケーブル接続口12Acや伝送ケーブル接続口12Adは、ケーブル接続コネクタ17と十分な密閉状態とされるが、当該部分のさらなる水密性を確保する場合、電源ケーブル接続口12Acおよびケーブル接続コネクタ17の間や、伝送ケーブル接続口12Adおよびケーブル接続コネクタ17の間に固着部材16を充填し相互を隙間なく固着してもよい。
図7は、本実施形態に係る伝送器水密構造の縦断面図である。
本実施形態の伝送器水密構造は、図7に示すように、アンプユニット12を覆い密閉するカバー18をさらに備えることが好ましい。カバー18は、例えば、分割カバー18a,18bに左右2分割された構造で、アンプユニット12の左半部および右半部をそれぞれ覆うものである。そして、カバー18は、各分割カバー18a,18bの間に固着部材16を充填し相互を隙間なく固着して構成される。また、カバー18は、図7に示すように、ケーブル接続コネクタ17(または電源ケーブル接続口12Acや伝送ケーブル接続口12Ad)を外部へ貫通する貫通穴18cが設けられ、ケーブル接続コネクタ17(または電源ケーブル接続口12Acや伝送ケーブル接続口12Ad)および貫通穴18cの間に固着部材16を充填し相互を隙間なく固着して構成される。また、カバー18は、図7に示すように、連通部14を外部へ貫通する貫通穴18dが設けられ、連通部14および貫通穴18dの間に固着部材16を充填し相互を隙間なく固着して構成される。
この伝送器水密構造によれば、カバー18を備えることで、さらに伝送器10の水密性を確保することが可能になる。
図8は、本実施形態に係る伝送器水密構造の縦断面図である。
本実施形態の伝送器水密構造は、図8に示すように、カバー18が、アンプユニット12を覆って放射線を遮る遮蔽材19をさらに備えることがこのましい。遮蔽材19は、放射線を遮る材料(例えば、タングステン系合金またはタングステン系合金が含有されたゴム材)で構成され、各分割カバー18a,18bに分けて設けられ、アンプユニット12の外周に密着するように、アンプユニット12の外形を象って形成されている。
この伝送器水密構造によれば、水密構造に加えて耐放射線構造を有することが可能になる。そして、当該伝送器10を、原子力プラントにおいて適用することが可能になる。
10 伝送器
11 検出ユニット
12 アンプユニット
12A アンプケース
12Aa アンプケース本体
12Ab アンプケース蓋体
12Ac 電源ケーブル接続口
12Ad 伝送ケーブル接続口
13 端子ユニット
13A 端子ケース
13Aa 端子ケース本体
13Ab 端子ケース蓋体
13Ac 電源ケーブル接続口
13Ad 伝送ケーブル接続口
14 連通部
14a 接続部
15 連通部
16 固着部材
17 ケーブル接続コネクタ
18 カバー
18a,18b 分割カバー
18c 貫通穴
18d 貫通穴
19 遮蔽材

Claims (2)

  1. プロセスからの被測定流体の圧力差を電気信号に変換する検出ユニットと、前記検出ユニットから入力した信号を増幅して検出信号を生成する増幅部を備えたアンプユニットと、を有する伝送器の水密構造であって、
    前記アンプユニットの外殻をなす態様で、前記増幅部を収納するアンプケース本体および当該アンプケース本体の開口部を閉塞するアンプケース蓋体で構成され、前記アンプケース本体および前記アンプケース蓋体の間に固着部材を充填して相互を隙間なく固着して密閉状態とするアンプケースと、
    分割カバーに分けて設けられて前記アンプユニットを覆い密閉するカバーと、
    各前記分割カバーに分けられて設けられ前記アンプユニットを覆って放射線を遮る遮蔽材と、
    を備えることを特徴とする伝送器水密構造。
  2. 前記伝送器が、前記検出ユニットや前記アンプユニットに電源を供給する電源ケーブルを接続し、かつ前記アンプユニットで増幅した検出信号を離れた場所に配置された制御盤に伝送する伝送ケーブルを接続する端子部を備えた端子ユニットをさらに有し、
    前記端子ユニットの外殻をなす態様で、前記端子部を収納する端子ケース本体および当該端子ケース本体の開口部を閉塞する端子ケース蓋体で構成され、前記端子ケース本体および前記端子ケース蓋体の間に固着部材を充填して相互を隙間なく固着して密閉状態とする端子ケースを備え、
    前記カバーは、前記分割カバーに分けて設けられて前記アンプユニットおよび前記端子ユニットを覆い密閉し、前記遮蔽材は、各前記分割カバーに分けられて設けられ前記アンプユニットおよび前記端子ユニットを覆って放射線を遮る、ことを特徴とする請求項1に記載の伝送器水密構造。
JP2012155848A 2012-07-11 2012-07-11 伝送器水密構造 Active JP6066601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155848A JP6066601B2 (ja) 2012-07-11 2012-07-11 伝送器水密構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155848A JP6066601B2 (ja) 2012-07-11 2012-07-11 伝送器水密構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014016322A JP2014016322A (ja) 2014-01-30
JP6066601B2 true JP6066601B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=50111118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012155848A Active JP6066601B2 (ja) 2012-07-11 2012-07-11 伝送器水密構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6066601B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4315432A (en) * 1980-06-12 1982-02-16 Newton Roger A Enclosure for protecting instruments against adverse environments
JPH0416921Y2 (ja) * 1984-12-26 1992-04-15
JPH0434419Y2 (ja) * 1985-08-30 1992-08-17
JPH05288627A (ja) * 1992-04-06 1993-11-02 Yamatake Honeywell Co Ltd 電気機器構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014016322A (ja) 2014-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20140112198A (ko) 해상 소형 원전용 안전 시스템
EA028872B1 (ru) Система мониторинга выбросов для системы вентилирования атомной электростанции
JP5438833B2 (ja) 船上ポンプ室及び海上プラットフォームの爆発性雰囲気中にバラスト水処理用紫外線システムを設置するための装置
NO337174B1 (no) Varmevekslerrør og framgangsmåte ved bruk av samme
JP6066601B2 (ja) 伝送器水密構造
JP6223046B2 (ja) 漏えい検出装置および原子力設備
JP6137981B2 (ja) 漏えい検出装置および原子力設備
CN103508547A (zh) 高含盐腐蚀性有机废水超临界水氧化反应装置
JP6274776B2 (ja) 配管防護装置および原子力設備
JP2018053771A (ja) 蒸気発生装置および地熱発電システム
CN209651956U (zh) 可移动式超临界水氧化处理装置
RU2716281C1 (ru) Система влажностного контроля течи трубопровода АЭС
JP2014048110A (ja) 原子炉圧力容器の冷却設備
RU2014133560A (ru) Погружной или подводный модуль для производства электрической энергии
JP2016023687A (ja) 配管防護装置および原子力設備
JP7113374B2 (ja) 燃料電池システム
RU2614048C1 (ru) Ядерная энергетическая установка с системой очистки теплоносителя
JP2016011723A (ja) 配管防護装置および原子力設備
JP2016176705A (ja) 試験カプセル及び試験片の再装荷方法
CZ201586A3 (cs) Modulový obrácený parní generátor pro jaderné energetické zařízení
JP2016133233A (ja) フラッシュボックス及びそれを備える復水器
CN221570529U (zh) 一种用于液态金属反应堆的直流蒸汽发生器
JP6526391B2 (ja) 配管防護装置および原子力設備
JP2016084857A (ja) 配管防護装置および原子力設備
JP6415072B2 (ja) 原子力設備

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6066601

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151