JP6066221B2 - リアルタイムメディアストリームを切り替える装置、方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、1以上のソースから1以上のシンクへと、リアルタイムメディアストリームを切り替える装置および方法に関する。本発明は更に、対応するコンピュータプログラムに関する。
専門のTVスタジオでは、リアルタイムメディアフロー、例えば、TVカメラが生成するリアルタイムビデオストリームのソースと、対応するシンク(sink)、例えば、好適なスタジオモニタまたはデジタル編集機器とを、英語で、"Serial Digital Interface (SDI)"と称されるデジタルインターフェースによって、接続するのが通常である。SDIインターフェースにより、圧縮および暗号化されていないデジタルビデオストリーム(および、場合によっては、埋め込み時間コードストリームおよび/またはオーディオストリーム)を、同軸ケーブルまたは光導波管を介して送信可能であり、SDIインターフェースはまた、様々なビデオ形式およびビットレートに対応する、SMPTE(Society of Motion Pictures and Television Engineers:米国映画テレビ技術者協会)によって規定された規格の全ファミリーを含む。例えば、SD−SDI("Standard Definition":標準画質)とも称される、規格SMPTE 259Mは、ビットレート270Mbit/sを有する576i形式("インターレスされた")でのPAL(Phase Alternating Line)ビデオ信号のデジタル送信を規定しており、ED−SDI("Enhanced Definition":高画質)とも称されるSMPTE 344M規格では、ビットレート540Mbit/sを有する576p("progressive")形式のデジタル信号を送信可能とする。
高解像度HDTV(High Definition Television)アプリケーションでは、HD SDIとも称されるSMPTE 292Mという規格により、ビットレート1.485Gbit/sおよび1.485/1.001 Gbit/sを有する720pまたは1080i形式でのビデオ信号のデジタル送信が可能となっている。例えば、デジタルシネマまたは3Dシネマの分野のような、大きなビデオ形式の場合、相応の高いビットレートを有する好適な規格が利用可能である。このような規格の例として、デュアルリンクHD−SDIとも称されるSMPTE 372M規格、および、3G−SDI(第3世代)とも称されるSMPTE 424M規格が挙げられる。ソースとシンクとの間で、リアルタイムメディアストリームを切り替えるには、テレビスタジオエンジニアリングでは、いわゆるSDIクロスバー(crossbar)が、典型的には使用される。これら装置は、機器の構成要素に応じて、例えば、SD−SDI、HD−SDIおよび3G−SDIのような、異なるSDI形式のデジタルビデオストリームのためのソースおよびシンクを有し、シンク−ソース間の、トランスペアレント(transparent)な切り替え(switching)を可能としている。すなわち、時間的に連続する2つのアクセスユニットの間で切り替えが発生する、例えば、デジタルビデオストリームの2つの時間的に連続するフレーム間で切り替えが発生するのを、確かにする。
時間的配列で予め定められたスイッチング点で、または、所定のスイッチング範囲内で、切り替えオペレーションが発生し、スイッチング点または範囲は、例えば、SDI形式のビデオストリームのための、ダイレクトSMPTE RP168("Definition of Vertical Interval Switching Point for Synchronous Video Switching")内で規定されている。しかしながら、SDIインタフェースによってリアルタイムメディアストリームを送信し、テレビスタジオの対応するSDIクロスバーによって切り替えを行う場合、スタジオに必要な技術は高価であり、また、送信に使用される同軸ケーブルの最大の長さには、限界がある。
したがって、特に経済的側面から、テレビスタジオで使用されるシリアル−デジタルインフラストラクチャを、将来的には、パケット交換(packet-switched)インフラストラクチャ、すなわち、例えば、コンピュータネットワーク技術で広く使用されているIPベース(インターネットプロトコルベース)のインフラストラクチャへと変更することが望ましい。このようなパケットベースの解決策に変更する方が、現在スタジオで使用されている"特殊な"解決策よりも、長い目でみれば安価であり、SDI形式のデジタルビデオストリームの送信に加えて、例えば、JPEG200のような圧縮形式、または、MXF("Material eXchange Format")のようなコンテナ形式といった、その他の形式での送信でも使用できる。更に、パケット交換インフラストラクチャ内では、ソフトウェアベースの画像処理および対応する記憶媒体の統合も容易である。
SMPTE2022規格のファミリーおよびSMPTE2022−6規格("High Bit Rate Media Transport over IP Networks" (HBRMT))でのIPベースのネットワークによる、リアルタイムメディアストリームの送信の解決策がすでに存在し、特に、IPベースのネットワーク("SDI over IP"とも称される)により、SDI形式で提供されたデジタルビデオストリームの送信が可能となる。しかしながら、"パケット交換世界"において、信号をトランスペアレントに切り替える、すなわち、2つの時間的に連続するアクセスユニットの間での切り替えを行うための、好適な解決策が存在しない。
本発明は、1以上のソースから1以上のシインクへとリアルタイムメディアストリームを切り替える装置および方法を提供し、例えば、IPベースのネットワークである、"パケット交換世界"でのリアルタイムメディアストリームのトランスペアレントなスイッチングを可能とする。
本発明の一側面によれば、1以上のソースのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクへと切り替える装置を提供する。装置は、1以上のソースを接続するための1以上のソースポートと、1以上のシンクを接続するための1以上のシンクポートと、スイッチングシンクとを備える。装置は、スイッチングシンクを、第1ソースのリアルタイムメディアストリームへと切り替える。スイッチングシンクは、第1ソースのリアルタイムメディアストリームをパケット交換形式で受信し、受信したリアルタイムメディアストリームをパケット交換形式で転送し、1以上のシンクを、スイッチングシンクが転送した第1ソースのリアルタイムメディアストリームに接続することを可能とするべく、パケットは、転送の間にスイッチングシンクに割り当てられた第1マルチポイント宛先アドレスを伴う。
装置が、スイッチングシンクを備え、当該スイッチングシンクを、例えば、テレビカメラである第1ソースのリアルタイムメディアストリームへと切り替えることにより、および、スイッチングシンクが第1ソースのリアルタイムメディアストリームを、例えば、IPベースの形式であるパケット交換形式で受信することにより、受信したリアルタイムメディアストリームをパケット交換形式で転送できる。パケットは、スイッチングシンクに割り当てられた第1マルチポイント宛先アドレスを伴う。スイッチングシンクは、装置に接続されるシンク、例えば、好適なスタジオモニタまたはデジタル編集機器であるシンクの観点から、IPベースのネットワークにおける、スイッチングシンクによって点オスされるリアルタイムメディアストリームのソースとして構成され、シンクは、マルチポイント宛先アドレスを使用して、スイッチングシンクに接続できる。
スイッチングシンク/ソースは、それぞれ、装置の要素またはポートとして、切り替え可能に設けられることから、装置に、トランスペアレントなスイッチングプロセスを実装することができる。すなわち、装置によって、更なる"レベル(階層)"のスイッチングシンクを設けることにより、リアルタイムメディアストリームのトランスペアレントなスイッチングが実現できる。
リアルタイムでない、マルチポイント宛先グループへの参加は、固定された設定とみなされ、同軸ケーブルを使用した接続に対応するが、物理的なアクセスは必要としない。実際のスイッチングプロセスは、ソースまたはシンクの"スイッチングシンク"への参加を行わずに達成することができ、例えば、SNMP("Simple Network Management Protocol")またはウェブインターフェースによって制御可能である。
以下の詳細な説明および特許請求の範囲において、"スイッチングシンク(switching sink)"という言葉は、リアルタイムメディアストリームの切り替えを行うスイッチングロジックを完全にまたは部分的に実現する装置の要素またはポートとして、抽象的に理解されるべきである。装置は更に、スイッチングシンクを、第1ソースのリアルタイムメディアストリームから、第2ソースのリアルタイムメディアストリームへと切り替えて、第2ソースのリアルタイムメディアストリームが、スイッチングシンクで受信されるようにすることが望ましい。
更に、装置は、バッファを更に備え、
バッファは、スイッチングシンクが、第1ソースのリアルタイムメディアストリームから第2ソースのリアルタイムメディアストリームへと切り替えられる間に、第1ソースのリアルタイムメディアストリームのデータ、および、第2ソースのリアルタイムメディアストリームのデータのうちの少なくとも一方をバッファするのが望ましい。通常、パケット交換ネットワークでは同期が行われていないことおよび2つのリアルタイムメディアストリームの間に位相シフトが存在することから、このようなバッファ、すなわち、スイッチングプロセスの間にバッファにリアルタイムメディアデータをバッファすることが必要となる。
装置は更に、スイッチングシンクが、第1ソースのリアルタイムメディアストリームから第2ソースのリアルタイムメディアストリームへと切り替えられる間に、第1ソースのリアルタイムメディアストリームに対して予め定められた第1スイッチング点または第1スイッチング範囲内において、スイッチングシンクによる第1ソースのリアルタイムメディアストリームの転送を停止し、第2ソースのリアルタイムメディアストリームに対して予め定められた第2スイッチング点または第2スイッチング範囲内において、スイッチングシンクによる第2ソースのリアルタイムメディアストリームの転送を開始するのが望ましい。スイッチング点またはスイッチング範囲はそれぞれ、望ましくは、時間的に連続したアクセスユニットの間、例えば、ビデオストリームの場合、時間的に連続した2つのフレームの間に位置することが望ましく、それにより、トランスペアレントなスイッチングが確かなものとなる。"SDI over IP形式"のデジタルビデオストリームに対して、好適なスイッチング点またはスイッチング範囲がそれぞれ規定される、例えば、上記のSMPTE RP 168で規定されている。
更に、望ましくは、第1スイッチング点および第2スイッチング点の少なくとも一方、または、第1スイッチング範囲および第2スイッチング範囲の少なくとも一方は、リアルタイムメディアストリームそれぞれのメディア形式に依存する。装置は更に、リアルタイムメディアストリームにおける識別データに基づいて、リアルタイムメディアストリームそれぞれのメディア形式を特定するのが望ましい。このような識別データは、例えば、"SDI over IP形式"で含まれる"Video Payload Identifier"(VPID)(下記参照)であり、リアルタイムメディアストリームのメディア形式(例えば、SDI形式 720p、1.485 Gbit/s)の特定を容易にする。そして、このメディア形式について予め定められたスイッチング点またはスイッチング範囲内において、正確でトランスペアレントなスイッチングを可能とする。スイッチング範囲に関して、パケットの境界がスイッチング範囲内に位置する場合には、2つのパケット間で切り替えを行うのが望ましい。これが不可能である場合には、古いソースと新しいソースとの間の切り替えを、1パケット内で行う必要がある。
装置は更に、所与のメディア形式のリアルタイムメディアストリームに対するスイッチング点またはスイッチング範囲を示したスイッチング規則を入力することにより、拡張可能であることが望ましい。これにより、今まで装置1がサポートしなかったメディア形式を有するリアルタイムメディアストリームを処理することが可能となる。
1以上のソースポートの少なくとも1つが、リアルタイムメディアストリームをパケット交換形式で送信する1以上ソースに接続可能であることが望ましい。更に、1以上のシンクポートの少なくとも1つは、リアルタイムメディアストリームをパケット交換形式で送信する1以上ソースに接続可能であるのが望ましい。したがって、装置を直接、対応するパケット交換環境、例えば、IPベースのネットワークにおいて、リアルタイムメディアストリームの切り替えに使用することができる。
1以上のソースポートのうちの少なくとも1つは、当該ソースポートに接続されたソースのリアルタイムメディアストリームを、シリアル形式からパケット交換形式へと変換する、ソースポートコンバータを有することが望ましい。更に、1以上のシンクポートのうちの少なくとも1つは、当該シンクポートに接続されたシンクのリアルタイムメディアストリームを、パケット交換形式からシリアル形式へと変換する、シンクポートコンバータを有することが望ましい。したがって、ソースのリアルタイムメディアストリーム、および/または、例えば、SDI形式のようなシリアル形式のみをサポートするシンクを、装置を使用して切り替えることができる。
望ましくは、装置は、1以上のソースポートのうちの1つから、パケット交換形式でリアルタイムメディアストリームを転送し、1以上のシンクを、1以上のソースポートのうちの1つから転送されるリアルタイムメディアストリームに接続することを可能とするべく、パケットは、第2マルチポイント宛先アドレスを含む。
望ましくは、パケット交換形式は、インターネットプロトコルに従う形式を含み、第1マルチポイント宛先アドレスは、IPマルチキャスト宛先アドレス、すなわち、IPマルチキャストプロトコルに従うマルチキャスト宛先アドレスである。このようなプロトコルはそれぞれ、最近のコンピュータネットワーク技術に分野で広く使用されており、特に、装置のスイッチング機能を実装するのに適している。
本発明の別の側面では、1以上のソースのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクへと切り替える方法を提供する。方法は、1以上のソースを、1以上のソースポートに接続する段階と、1以上のシンクを、1以上のシンクポートに接続する段階と、スイッチングシンクを準備し、スイッチングシンクを、第1ソースのリアルタイムメディアストリームへと切り替える段階と、スイッチングシンクにおいて、第1ソースからリアルタイムメディアストリームをパケット交換形式で受信する段階と、パケット交換形式で受信したリアルタイムメディアストリームを、スイッチングシンクにより転送する段階と、1以上のシンクを、スイッチングシンクにより転送された第1ソースのリアルタイムメディアストリームに接続する段階とを備え、パケットは、転送する段階の間にスイッチングシンクに割り当てられた第1マルチポイント宛先アドレスを伴う。
本発明の更なる別の側面では、1以上のソースのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクへと切り替えるコンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムは、当該コンピュータプログラムが請求項1に記載の装置を制御するコンピュータで実行されると、装置に請求項14に記載の方法を実行させるプログラムコード手段を備えるコンピュータプログラムを提供する。
請求項1に係る1以上のソースのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクへと切り替える装置、請求項14に係る1以上のソースのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクへと切り替える方法、および、請求項15に係る1以上のソースのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクへと切り替えるコンピュータプログラムは、同様なおよび/または同一の望ましい実施形態を有することができ、特に、独立請求項に規定される実施形態を有することができる。
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照して説明する。
第1のスイッチング状態において、1以上のソースから1以上のシンクへと、リアルタイムメディアストリームを切り替える装置の一実施形態例を概略的に示した図である。 スイッチングプロセスの間の、1以上のソースから1以上のシンクへと、リアルタイムメディアストリームを切り替える装置の一実施形態例を概略的に示した図である。 第2のスイッチング状態における、1以上のソースから1以上のシンクへと、リアルタイムメディアストリームを切り替える装置の一実施形態例を概略的に示した図である。 1以上のソースから1以上のシンクへと、リアルタイムメディアストリームを切り替える方法の一実施形態を概略的に示したフローチャートである。
以下の説明および添付の図面において、繰り返しを防ぐために、更なる区別が必要ない場合または理に適っている場合に、同一のまたは対応する構成要素にはそれぞれ、同じ参照番号が付与されている。
図1には、第1のスイッチング状態における1以上のソースQ、Q、Qから1以上のシンクS、S、Sへと、リアルタイムメディアストリームを切り替える装置1の一実施形態例が、概略的に示されている。本実施形態では、ソースQ、Q、Qとして、3つのテレビカメラが示されており、これらは、装置1の対応するソースポートQA、QA、QAに接続されており、シンクS、S、Sは、2つのモニタおよびデジタル編集機器として設けられ、装置1の対応するシンクポートSA、SA、SAに接続されている。
本実施形態では、カメラQおよびQは、イーサーネット(登録商標)ケーブル2によって装置1の対応するソースポートQAおよびQAに接続されており、パケット交換形式、本実施形態では、規格SMPTE2022−6(以下、"SDI over IP形式"とも称される)に従うパケット交換形式で、ダイレクトにデジタルビデオストリームを生成する。"SDI over IP形式"は、SDI形式で供給されたデジタルビデオストリームがIP(インターネットプロトコル)パケットで送信される階層モデル(layer model)に基づいており、プロトコル層UDP(User Datagram Protocol)およびRTP(Real-Time Transport Protocol)に加えて、タイミング、暗号化等についての情報が提供される。いわゆる"Video Payload Identifier(ビデオペイロード識別子)"(VPID)も含み、規格SMPTE 352M("Television - Video Payload Identification for Digital Television Interfaces")では、送信されたデジタルビデオストリームのメディア形式を特定する、識別子、識別データが規定されている。カメラQは、装置1の対応するソースポートQA2に同軸ケーブル3によって接続され、シリアル形式のデジタルビデオストリームが生成される。本実施形態では、ソースポートQA2に含まれるソースポートコンバータ4によって、"SDI over IP形式"に変換されるSDI形式のデジタルビデオストリームが生成される。装置1は、本実施形態では、3つのテレビカメラであるソースQ、Q、Qで生成されたデジタルビデオストリームを、対応するソースポートQA、QA、QAから、"SDI over IP形式"でインターナルに転送する。モニタS2およびデジタル編集機器S3も、イーサーネット(登録商標)ケーブル2によって、装置1の対応するシンクポートSA2およびSA3に接続され、"SDI over IP形式"でデジタルビデオストリームを直接受信する。モニタS1は、同軸ケーブル3によって、装置1の対応するシンクポートSA1と接続され、シリアルSDI形式で、デジタルビデオストリームを受信する。シンクポートSA1は、装置1においてシンクポートSA1へと転送されたデジタルビデオストリームを、"SDI over IP形式"からシリアルSDI形式へと変換するシンクポートコンバータ5を備える。
本実施形態では3つのテレビカメラであるソースQ、Q、Qから転送される、装置1で生成された"SDI over IP形式"のデジタルビデオストリームのパケットは、マルチポイント宛先アドレスを有し、本実施形態では、望ましくはデジタルビデオストリームそれぞれに対して区別して設定可能な、IPマルチキャスト宛先アドレスである。この実施形態では、カメラQおよびQは、直接"SDI over IP形式"でデジタルビデオストリームを生成する場合には、調整可能なIPマルチキャスト宛先アドレスを伴うパケットを生成するように構成してもよい。SDI形式でデジタルビデオストリームを生成するカメラQの場合、"SDI over IP形式"への変換がまず、ソースポートQAに含まれるソースポートコンバータ4で発生し、ソースポートコンバータ4を、調整可能なIPマルチキャスト宛先アドレスを有する"SDI over IP形式"のパケットを生成するように構成することができる。更なる説明のために、図1に示された例におけるカメラQおよびQが、IPマルチキャスト宛先アドレスIPMZおよびIPMZを有するパケットを生成し、ソースポートコンバータ4が、IPマルチキャスト宛先アドレスIPMZを有するパケットを生成すると仮定する。このIPマルチキャスト宛先アドレスにより、本実施形態では、2つのモニタと1つの編集機器であるシンクS、S、Sを、ソースポートQA、QA、QAによって転送された"SDI over IP形式"のデジタルビデオストリームに接続することが可能になる。このため、装置1は、本実施形態ではIPマルチキャストプロトコルである、マルチキャストプロトコル、および、対応する制御プロトコル、例えば、いわゆるInternet Group Management Protocol"(IGMP)のような、IPマルチキャストグループの組織化の機能を有するインターネットプロトコルファミリーの一ネットワークプロトコルをサポートする。対応するIGMPメッセージを使用して、モニタS2およびデジタル編集機器S3は、特定のIPマルチキャストアドレスを有するデジタルビデオストリームを受信したいと、装置1に信号で通知することができる。ネットワークの分野の言葉で説明すると、モニタS2およびデジタル編集機器S3は、対応するIGMPメッセージを使用して、装置1に、特定のIPマルチキャストグループに参加したい旨を信号で通知する、すなわち、ソースポートQA、QA、QAによって転送されるデジタルビデオストリームのパケットを、特定のIPマルチキャストアドレス、例えば、IPMZを使用して、"SDI over IP形式"で受信したいと通知する。シリアルSDI形式でデジタルビデオストリームを受信するモニタS1の場合、特定のIPマルチキャストグループへの参加は、シンクポートSA1に含まれるシンクポートコンバータ5を介して行われてもよい。
図1に示される実施形態では、装置1のデジタル編集機器S3は、対応するIGMPメッセージを使用して、IPMZ、IPMZおよびIPMZのIPマルチキャスト宛先アドレスを有するデジタルビデオストリームを受信したいと信号で通知する。すなわち、3つのソースポートQA、QA、QAの全てのデジタルビデオストリームを受信したいと信号で通知し、この信号は、装置1からシンクポートSA3へと転送される。(図では、実線で接続が示されている。)シンクポートコンバータ5は、対応するIGMPメッセージを使用して、IPマルチキャスト宛先アドレスIPMZを有するデジタルビデオストリームを受信したいと、装置1に信号で通知する。すなわち、ソースポートQA1からデジタルビデオストリームを受信したいと信号で通知し、この信号は、装置1からシンクポートSA1へと転送される。(図では、実線で接続が示されている。)
これまで説明した装置1の機能は、基本的に、すでに市場で入手可能なIPマルチキャストルータの機能に対応しており、IPマルチキャストルータは、IGMPまたはいわゆる"Internet Control Message Protocol for the Internet Protocol Version 6"(ICMPv6)のような、標準的なネットワークプロトコルを使用して、IPマルチキャストストリームを配信する。ここで、"現在のオペレーション"の間に、すなわち、本実施形態では、3つのテレビカメラであるソースQ、Q、Qが、デジタルビデオストリームを生成し装置1に供給している間に、異なるデジタルビデオストリーム間で、2つのモニタおよび編集機器であるシンクS、S、Sを切り替えることが可能である。しかしながら、切り替えは、トランスペアレントな切り替えではない、すなわち、例えば、2つの時間的に連続したフレームの間で、デジタルビデオストリームの切り替えが起きているか、すなわち、切り替えがそれぞれ、2つの連続するアクセスユニットの間で起きているかを確かにすることができない。したがって、上記したマルチキャストルーティング機能は、"固定"された構成の設定に適している、すなわち、"現在のオペレーション"が開始する前に、ソースQ、Q、QのシンクS、S、Sへの固定割り当てを設定する場合に適している。
トランスペアレントな切り替えを可能とするためには、装置1は、ソースQ、Q、QのデジタルビデオストリームをそれぞれスイッチングシンクSで受信するために、ソースQ、Q、Qのデジタルビデオストリーム間で切り替えを行うことができる"インターン(intern)"スイッチングシンクS、S、Sを設ける。図1に示す例では、スイッチングシンクSはまず、カメラQ1のデジタルビデオストリームに切り替えられる(図では点線で示されている)ので、スイッチングシンクSにおいて、"SDI over IP形式"でビデオストリームが受信される。本実施形態では、スイッチングプロセスは、上記したIPマルチキャストプロトコルに基づく、すなわち、スイッチングシンクは、対応するIGMPメッセージで通知した後に、特定のIPマルチキャスト宛先アドレス、本実施形態では、IPMZ、を使用してIPマルチキャストグループに参加する。スイッチングシンクSのアクティブスイッチング状態、本実施形態では、IPマルチキャストアドレスIPMZを有するデジタルビデオストリームに切り替えた状態を、装置1に、例えば、対応するスイッチングテーブル等(図示せず)の形態で表すことができる。
そして、スイッチングシンクSは、受信したデジタルビデオストリームをパケット交換形式、本例では、"SDI over IP形式"で、転送する。ここで、パケットは、スイッチングシンクSに割り当てられたマルチポイント宛先アドレス、すなわち、本例では、望ましくは曖昧さを残すことなく設定可能なIPマルチキャスト宛先アドレスを伴うように提供される。図1の例において、更なる説明のため、シンクSによって転送された"SDI over IP形式"のパケットが、IPマルチキャスト宛先アドレスIPMZ と共に提供されると仮定する。このアドレスは、IPマルチキャスト宛先アドレスIPMZ、IPMZおよびIPMZ(上記参照)とは異なる、すなわち、装置1において一義的に定められている。
スイッチングシンクSに割り当てられたIPマルチキャスト宛先アドレス(ここではIPMZ)により、本例では2つのモニタおよび編集機器であるシンクS、S、Sを、スイッチングシンクSによって転送された"SDI over IP形式"のデジタルビデオストリームと接続することが可能となる。すなわち、スイッチングシンクSは、2つのモニタSおよびSならびにデジタル編集機器Sから見ると、(装置1内で一義的に定められた)IPマルチキャストソースであると言える。シンクS、S、Sの"ソース"であるスイッチングシンクSとの接続は、例えば、上記したような対応するIGMPメッセージを使用して行われる。図1に示した例では、装置1のモニタSは、対応するIGMPメッセージを使用して、IPマルチキャスト宛先アドレスIPMZを伴うデジタルビデオストリーム、すなわち、スイッチングシンクSが転送するデジタルビデオストリームを受信したいと通知する。本例では、装置1によってシンクポートSAへと転送される、カメラQのデジタルビデオストリーム(図では実線で示されている)である。
スイッチングシンク/ソースSを使用すると、上記したソースQ、Q、QのシンクS、S、Sの"直接"スイッチングよりも、スイッチングプロセスを容易にトランスペアレントな態様で装置1に実装できることから、有利である。この点について、以下に、図2を参照してより詳細に説明する。図2には、スイッチイングプロセスの間に、1以上のソースQ、Q、Qのリアルタイムメディアストリームを、シンクS、S、Sへ切り替える装置1の一実施形態が概略的に示されている。
スイッチングプロセスを開始するべく、装置1は、例えば、IPネットワークに接続されるデバイスを管理するのに使用されるインターネットプロトコルファミリーの一ネットワークプロトコルである、いわゆる"Simple Network Management Protocol"(SNMP)のような、好適な制御プロトコルをサポートする。対応するSNMPメッセージを使用して、例えば、モニタSまたはデジタル編集機器S3は、スイッチングシンクSを、例えば、カメラQである第1ソースのデジタルビデオストリームから、例えば、カメラQである第2ソースのデジタルビデオストリームへと切り替えるべきであるということを、装置1へと信号で通知することができる。図2に示す例では、スイッチングプロセスは、対応するSNMPメッセージを使用して、デジタル編集機器S3によって開始される。
スイッチングプロセス、すなわち、スイッチングシンクSのスイッチングは、上記したように本実施形態においてもIPマルチキャストプロトコルに基づくが、スイッチングがトランスペアレントに行われるように装置1に実装される。すなわち、スイッチングが、時間的に連続した2つのアクセスユニット、例えば、時間的に連続した2つのフレームの間で、デジタルビデオストリームの切り替えが発生するのを確かにする。装置1は更に、バッファ6を備え、図面では、スイッチングシンクSのポートとして示されており、本実施形態ではカメラQのデジタルビデオストリームである第1ソースのデジタルビデオストリームのデータ(スイッチングシンクSが今まで切り替えられていた先)、および/または、本実施形態では、カメラQのデジタルビデオストリームである、第2ソース(スイッチングシンクSがこれから切り替えられる先)のデジタルビデオストリームのデータを、スイッチングプロセスの間にバッファすることができる。トランスペアレントなスイッチングのために、本実施形態ではカメラQである第1ソースのデジタルビデオストリームの転送は、このビデオストリームについて予め定められた第1スイッチング点、または、このビデオストリームについて予め定めらえた第1スイッチング範囲内において、スイッチングシンクSによって終了される。そして、本実施形態では、カメラQである第2ソースのデジタルビデオストリームの転送が、このビデオストリームについて予め定められた第2スイッチング点、または、このビデオストリームについて予め定められた第2スイッチング範囲内において、スイッチングシンクSによって開始される。両デジタルビデオストリームのデータは、IPによって同期されないこと、および、2つのデジタルビデオストリーム(図では点線で示されている)間に位相シフトが存在することから、これらのデータは短期間バッファ6に格納される。スイッチング点またはスイッチング範囲はそれぞれ、ストリームのメディア形式に基づいて、トランスペアレントな切り替えのために予め定められる。"SDI over IP形式"の場合、例えば、これらは、上記したガイドラインSMTPE RP 168("Definition of Vertical Interval Switching Point for Synchronous Video Switching")において"SDIレベル"において設定される。
この実施形態では、装置1は、"SDI over IP形式"のパケットで送信された"Video Payload Identifier"(VPID)に基づいて、デジタルビデオストリームのメディア形式(例えば、1.485Gbit/sにおいて720pのSDI形式)を特定する。特定されたメディア形式のデジタルビデオストリームに対する予め定められたスイッチング点またはスイッチング範囲が、装置1内のテーブル等に格納されてもよい。"SDI over IP形式"のデジタルビデオストリームの切り替えを行う場合、両方のビデオストリームの予め定められたスイッチング点またはスイッチング範囲を、対応するパケットにおいて最初に特定する必要がある。これは、例えば、いわゆる"RTPマーカービット"が設定されている次のパケットを最初に探すこととにより、2つのデジタルビデオストリームのそれぞれに対して行われる。このビットは、フレームの終端を含む対応するパケットを指す。"ビデオペイロード識別子"(VPID)によって特定される、例えば、720p、1.485 Gbit/sであるSDI形式の知識、および、これらのメディア形式に対して予め定められたスイッチング点またはスイッチング範囲、並びに、一パケットあたりに送信可能なペイロードデータビット(ビデオストリームビット)の数の知識から、例えば、スイッチング点を含むパケットを、2つのデジタルビデオストリームにおいて判断でき、トランスペアレントな切り替えを実現することができる。これに替えて、スイッチング点を含むパケット、または、スイッチング範囲内のパケットをそれぞれ、いわゆる"拡張ヘッダ(Extension Header)"を使用して直接マークすることもでき、この場合、装置1は、これらのヘッダを有するパケットを検索すればよいだけである。スイッチングシンクSの有効なスイッチングステータス、ここでは、"IPマルチキャストアドレスIMPZを有するデジタルビデオストリームから、IPマルチキャストアドレスIMPZを有するデジタルビデオストリームへの切り替え"を、例えば、対応するスイッチングテーブル等(図示せず)の形態で、装置1内に示すことができる。
例えば、所定のスイッチング点に達するまで、デジタルビデオストリームのスイッチリクエストパケットが、スイッチングシンクSによって転送される。スイッチング点が、2つのパケットの間に位置する場合、スイッチング点の後に、スイッチングシンクSSは、第2ソースからパケットを転送する。スイッチング点を、2つのパケットの間に設定することができない場合、パケット内で切り替えを行う必要がある。したがって、スイッチング点に到達するまでは、第1ソースのデータを含み、スイッチング点の後では、第2ソースのデータを含む新規のパケットが生成され、スイッチング点を有するパケットの替わりに、スイッチングシンクSによって転送される。最小の反応時間にするべく、1つのソースのデジタルビデオストリームそれぞれに対する、少なくとも1フレーム(ビデオフレーム)の長さのバッファを設けることが望ましい。上記のスイッチングによれば、データストリームは"SDIレベル"では欠陥がないが、パケット指向プロトコル(特に、RTPおよびHBRMT)は、シーケンス数およびタイムスタンプにおいて、連続性のエラーを含む場合がある。
したがって、スイッチングシンクSにおけるデータストリームは、対応するデータを有する全てのプロトコルレベルに適応するのが望ましい。ここで、例えば、影響を受けるプロトコルフィールドのそれぞれについてオフセットを使用することができ、オフセットは、切り替えリクエストそれぞれの間に切り替えられるソース間の差分に適応する。図3には、第2スイッチング状態、ここでは、図2を参照して説明したスイッチングプロセスの後の状態における、1以上のソースQ、Q、Qのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクS、S、Sへ切り替えるための装置1の一実施形態が概略的に示されている。図に示すように、この状態では、スイッチングシンクSが、カメラQのデジタルビデオストリームに切り替えられ(図では点線で示されている)、このデジタルビデオストリームが"SDI over IP形式"で、スイッチングシンクSで受信され、装置1によりシンクポートSAに転送される。スイッチングシンクSのアクティブなスイッチング状態、ここでは、"IPマルチキャストアドレスIMPZを有するデジタルビデオストリームに切り替えられる状態"を、例えば、対応するスイッチングテーブル等(図示せず)の形式で、装置1に示すことができる。
図4は、1以上のソースQ、Q、Qのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクS、S、Sへ切り替えするための方法の一実施形態を概略的に示したフローチャートである。
方法は、例えば、図1から図3を参照して上記で説明した装置1によって、達成可能である。ステップ101において、1以上のソースQ、Q、Qが、1以上のソースポートQA、QA、QAに接続される。ステップ102において、1以上のシンクS、S、Sが、1以上のシンクポートSA、SA、SAに接続される。ステップ103において、スイッチングシンクSが提供され、第1ソースQのリアルタイムメディアストリームへと切り替えられる。ステップ104において、第1ソースQのリアルタイムメディアストリームが、スイッチングシンクSにおいてパケット交換形式で受信される。
ステップ105において、スイッチングシンクSによって、受信されたリアルタイムメディアストリームがパケット交換形式で転送され、ここで、パケットは、スイッチングシンクSに割り当てられた第1マルチポイントアドレスIPMZと共に提供される。ステップ106において、1以上のシンクSが、スイッチングシンクSによって転送された第1ソースQのリアルタイムメディアストリームに接続される。上記したプロセスの段階は、必ずしも説明した順番で実行されなくてもよい。
例えば、1以上のソースQ、Q、Qが、1以上のソースポートQA、QA、QAに接続される(ステップ101)前に、1以上のシンクS、S、Sを1以上のシンクポートSA、SA、SAに接続することができる(ステップ102)。上記の実施形態は、主に、"SDI over IP形式"(必要に応じて、時間コードおよび/またはオーディオストリームが埋め込まれている)のデジタルビデオストリームの切り替えに関して説明されたが、装置1を、その他の種類のリアルタイムメディアストリーム、例えば、デジタルオーディオストリーム、JPEG2000のような圧縮ビデオ形式、または、MXFのようなコンテナ形式に、パケット交換形式で適用可能である。
スイッチング点およびスイッチング範囲はそれぞれ、このようなメディア形式に対して予め定められて、装置1内のテーブル等に格納することができ、メディア形式の特定はそれぞれ、例えば、好適な識別データによって行われてもよい、すなわち、上記した"Video Payload Identifier"(VPID)に類似した形で行われてもよい。
また、装置1は更に、装置1によって以前はサポートされていなかった所与のメディア形式のリアルタイムメディアストリームに対するスイッチング点またはスイッチング範囲を記した、スイッチング規則を入力することによって、拡張可能である。
上記の実施形態では、スイッチングシンクSは、装置1によって提供される。最大限の柔軟性をもって、トランスペアレントに、任意の数のソースの任意の数のシンクへの切り替えを可能とするべく、装置1は、複数のスイッチングシンクを提供してもよい。
装置1の物理的なポートは、必ずしも、ソースポートのみ、または、シンクポートのみとして機能するわけではない。物理的な1つのポートを、ソースが接続されるかまたはシンクが接続されるかに応じて、ソースポートおよびシンクポートの両方として使用することができる。特に、パケット交換形式でリアルタイムメディアストリームを送信するソース、または、パケット交換形式でリアルタイムメディアストリームを受信するシンクの何れかに接続されるポートの場合、当該ポートを、同時にソースポートおよびシンクポートとして機能させることが可能である(例えば、ソースおよびシンクとして機能するデバイスが接続された場合)。
"有する(feature)"および"備える(comprise)"という言葉は、その他の要素またはステップを除外する言葉ではなく、不定冠詞"a/an"も、複数の要素が存在することを否定するものではない。1つのユニットまたはデバイスが、特許請求の範囲に規定される複数の要素の機能を実行することができる。異なる独立請求項において1つの機能および/または要素が規定されたとしても、この機能および/または要素の組み合わせを有用に使用できないことを意味しない。特許請求の範囲に記載する参照番号は、特許請求の範囲及び特徴を制限するものとして解されるべきではない。

Claims (17)

  1. 1以上のソースのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクへと切り替える装置であって、
    前記1以上のソースを接続するための1以上のソースポートと、
    前記1以上のシンクを接続するための1以上のシンクポートと、
    備え、
    前記装置は、スイッチングシンクを提供し、かつ前記スイッチングシンクが受け取った前記リアルタイムメディアストリームを、第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームへと切り替え、
    前記スイッチングシンクは、前記第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームを、第1マルチポイント宛先アドレスを有するパケット交換形式で受信し、受信した前記リアルタイムメディアストリームをパケット交換形式で転送し、
    前記1以上のシンクを、前記スイッチングシンクにより転送される前記第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームに接続することを可能とするべく、複数のパケットは、転送の間に前記スイッチングシンクに割り当てられ第2マルチポイント宛先アドレスを伴う、装置。
  2. 前記装置は更に、前記スイッチングシンクが受け取った前記リアルタイムメディアストリームを、前記第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームから、第2ソースのリアルタイムメディアストリームへと切り替えて、前記第2ソースの前記リアルタイムメディアストリームが、前記スイッチングシンクで受信されるようにする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記装置は、バッファを更に備え、
    前記バッファは、前記スイッチングシンクが受け取った前記リアルタイムメディアストリームを、前記第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームから前記第2ソースの前記リアルタイムメディアストリームへと切り替える間に、前記第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームのデータ、および、前記第2ソースの前記リアルタイムメディアストリームのデータのうちの少なくとも一方をバッファする、請求項2に記載の装置。
  4. 前記装置は更に、前記スイッチングシンクが受け取った前記リアルタイムメディアストリームを、前記第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームから前記第2ソースの前記リアルタイムメディアストリームへと切り替える間に、前記第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームに対して予め定められた第1スイッチング点または第1スイッチング範囲内において、前記スイッチングシンクによる前記第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームの転送を停止し、前記第2ソースの前記リアルタイムメディアストリームに対して予め定められた第2スイッチング点または第2スイッチング範囲内において、前記スイッチングシンクによる前記第2ソースの前記リアルタイムメディアストリームの転送を開始する、請求項2または3に記載の装置。
  5. 前記第1スイッチング点および前記第2スイッチング点の少なくとも一方、または、前記第1スイッチング範囲および前記第2スイッチング範囲の少なくとも一方は、前記リアルタイムメディアストリームそれぞれのメディア形式に依存する、請求項4に記載の装置。
  6. 前記装置は更に、前記リアルタイムメディアストリームにおける識別データに基づいて、前記リアルタイムメディアストリームそれぞれの前記メディア形式を特定する、請求項5に記載の装置。
  7. 前記装置は更に、所与のメディア形式のリアルタイムメディアストリームに対する前記第1スイッチング点および前記第2スイッチング点の少なくとも一方、または前記第1スイッチング範囲および前記第2スイッチング範囲の少なくとも一方を示したスイッチング規則を入力することにより、拡張可能である請求項4から6の何れか一項に記載の装置。
  8. 前記1以上のソースポートの少なくとも1つは、リアルタイムメディアストリームをパケット交換方式で送信する前記1以上ソースに接続可能である、請求項1から7の何れか一項に記載の装置。
  9. 前記1以上のシンクポートのうちの少なくとも1つは、前記1以上のシンクがパケット交換形式でリアルタイムメディアストリームを受信できるように接続される、請求項1から8の何れか一項に記載の装置。
  10. 前記1以上のソースポートのうちの少なくとも1つは、当該ソースポートに接続された前記ソースのリアルタイムメディアストリームを、シリアル形式から前記パケット交換形式へと変換する、ソースポートコンバータを有する、請求項1から9の何れか一項に記載の装置。
  11. 前記1以上のシンクポートのうちの少なくとも1つは、当該シンクポートに接続された前記シンクのリアルタイムメディアストリームを、前記パケット交換形式からシリアル形式へと変換する、シンクポートコンバータを有する、請求項1から10の何れか一項に記載の装置。
  12. 前記装置は、前記1以上のソースポートのうちの1つから、パケット交換形式でリアルタイムメディアストリームを転送し、
    前記1以上のシンクを、前記1以上のソースポートのうちの前記1つから転送される前記リアルタイムメディアストリームに接続することを可能とするべく、前記パケットは、第2マルチポイント宛先アドレスを含む、請求項1から11のうちの何れか一項に記載の装置。
  13. 前記パケット交換形式は、インターネットプロトコルに従う形式を含み、
    前記第1マルチポイント宛先アドレスは、IPマルチキャスト宛先アドレスである、請求項1から12の何れか一項に記載の装置。
  14. 前記第2マルチポイント宛先アドレスは、前記第1マルチポイント宛先アドレスまたは前記1以上のソースポートへ割り当てられた他のマルチポイント宛先アドレスとは異なる、請求項1から13の何れか一項に記載の装置。
  15. 1以上のソースのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクへと切り替える方法であって、
    前記1以上のソースを、1以上のソースポートに接続する段階と、
    前記1以上のシンクを、1以上のシンクポートに接続する段階と、
    スイッチングシンクを提供し、前記スイッチングシンクが受け取ったリアルタイムメディアストリームを、第1ソースのリアルタイムメディアストリームへと切り替える段階と、
    前記スイッチングシンクにおいて、前記第1ソースから前記リアルタイムメディアストリームを、第1マルチポイント宛先アドレスを有するパケット交換形式で受信する段階と、
    前記パケット交換形式で受信した前記リアルタイムメディアストリームを、前記スイッチングシンクにより転送する段階と、
    前記1以上のシンクを、前記スイッチングシンクにより転送された前記第1ソースの前記リアルタイムメディアストリームに接続する段階と
    を備え、
    パケットは、前記転送する段階の間に前記スイッチングシンクに割り当てられた第2マルチポイント宛先アドレスを伴う、方法。
  16. 前記第2マルチポイント宛先アドレスは、前記第1マルチポイント宛先アドレスまたは前記1以上のソースポートへ割り当てられた他のマルチポイント宛先アドレスとは異なる、請求項15に記載の方法。
  17. 1以上のソースのリアルタイムメディアストリームを、1以上のシンクへと切り替えるコンピュータプログラムであって、
    請求項15または16に記載の全ての段階を実行させるプログラムコード手段を備える、コンピュータプログラム。
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