JP6064992B2 - ノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路、プログラム、ノイズ除去処理方法 - Google Patents

ノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路、プログラム、ノイズ除去処理方法 Download PDF

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Description

本発明はノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体、ノイズ除去処理方法に関する。
画像や音声などのデジタル信号に対するデータ圧縮処理やノイズ除去処理において、離散信号を周波数領域に変換する処理が多く用いられている。たとえば、画像圧縮方式の1つであるJPEG(Joint Photographic Experts Group)では、画像の空間的な信号を周波数変換する処理である離散コサイン変換を行い、その後に量子化処理を行う。量子化処理により情報量を削減した後にエントロピー符号化を行うことにより、データ量を削減している。このJPEGによるデータ圧縮処理では、離散コサイン変換により信号に含まれる主たるエネルギーを低周波領域に集中させ、その後に量子化を行うことにより、元画像に対する影響が少ないデータ圧縮を実現している。
JPEGに後続する規格であるJPEG2000では、離散ウェーブレット変換を用いた圧縮手法が採用されている。ウェーブレット変換は、画像に含まれる画素の画素値を低周波成分と、高周波成分と、に分離する変換処理である。低周波成分を含む領域は、比較的、元画像の色彩情報を残している。一方、高周波成分を含む領域は、画像中で画素値が急激に変化する部分、すなわち物体のエッジ情報を含んでいる。
ここで、高周波成分を含む領域には、画像のエッジ情報とともに、ノイズ成分が含まれることがある。ここで、言及するノイズとは、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を用いて被写体を撮像した場合に、隣接する画素間に流れる電流の影響により混入する色信号である。撮像素子に起因するこれらのノイズは、数画素程度からなる粒状の点として画像上に現れる。そのため、カメラノイズは、ウェーブレット変換処理により高周波成分として分離されることが多い。これらのノイズ情報は、本来被写体には存在しなかった色情報であるため、より忠実に被写体の画像を得るためには取り除かれることが望ましい。
ウェーブレット変換を用いたノイズ除去処理方法であるウェーブレット縮退法が非特許文献1に記載されている。ウェーブレット縮退法は、ノイズ成分がウェーブレット変換によって高周波成分として分離されること、及び、被写体に存在するエッジ情報よりカメラノイズが比較的弱い信号値であることを利用したノイズ除去方法である。撮像素子の高性能化に伴い、高感度撮影時に発生するカメラノイズは増加傾向にある。そのため、上述したノイズ除去処理の重要性は、ますます高まりつつある。
一方、撮像素子の高性能化に伴う高画質化により、ノイズ除去処理に必要なメモリ量等の計算資源や計算時間は、増加傾向にある。たとえば、ウェーブレット縮退法では、複数回のウェーブレット変換を用いる多重解像度解析によりノイズ除去処理が一般的に行われる。これは、ウェーブレット変換による高周波成分にノイズが分離されるため、低周波成分に分離されたノイズが除去できないという課題を解決する手法である。1回目のウェーブレット変換で分離した低周波成分に対して再度ウェーブレット変換を行うことにより、高周波成分に含まれるノイズに加えて、低周波成分に含まれるノイズをも除去することができる。
図1は、多重解像度解析を用いたウェーブレット縮退法を実現する装置のブロック図及びデータフローを示している。本例では、第1ウェーブレット変換処理で分離された高周波成分に対しては、第1ウェーブレット縮退処理が実施され、処理結果が第1逆ウェーブレット変換処理に入力される。一方、第1ウェーブレット変換処理で分離された低周波成分に対しては、第2ウェーブレット変換処理、第2ウェーブレット縮退処理、第2逆ウェーブレット変換処理の順で処理が行われ、処理結果が第1逆ウェーブレット変換処理に入力される。このように、多重解像度解析を行った場合、第1ウェーブレット変換処理で分離された成分毎に異なる処理が適用される。そのため、第1ウェーブレット変換処理に入力されるタイミングを調整するためにデータを一時的に保持しておく必要が生じる。
図2は、上述の入力タイミングを調整するためにウェーブレット縮退処理後のデータをメモリに記憶する構成例を示している。このようにメモリ等の記憶素子をバッファリングように配置することにより、タイミング調整が可能となり、多重解像度解析を用いたウェーブレット縮退によるノイズ除去処理を実現することができる。
特開2010−045711号公報 特開2007−104645号公報
中野宏毅、山本鎭男、吉田靖夫「ウェーブレットによる信号処理と画像処理」共立出版、p10
上述した多重解像度解析によるノイズ除去の性能を高めるためには、ウェーブレット変換を行う回数を増加させる必要がある。ウェーブレット変換を行う回数が増加する場合、全体処理の最後に行う逆ウェーブレット変換処理にデータを入力するタイミングの乖離が大きくなり、より多くのデータをメモリ内にバッファリングしておく必要が生じる。すなわち、ウェーブレット縮退を用いたノイズ除去性能を高めようとした場合、必要となるメモリ量が増加する。近年の撮像素子の高感度化によるノイズ成分の増加に伴い、ノイズ除去処理性能の向上が望まれており、上述のメモリ量を削減する手法が望まれている。
特許文献1には、精度良く雑音を除去することが可能な動画像雑音除去装置が開示されている。詳細には、特許文献1は、ウェーブレット縮退を用いた雑音の除去に関する手法を開示している。特許文献2にも、画像データを圧縮符号化するとともに、ノイズを除去しながら目標とする圧縮画像を生成する圧縮符号化装置が開示されている。
しかしながら、上記の文献に記載の装置の手法によっても、メモリ量の削減効果が十分ではなく、使用するメモリ量の増加を抑えつつ信号に含まれるノイズを効果的に除去する手法が必要とされている。
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、使用するメモリ量の増加を抑えつつ信号に含まれるノイズを除去できるノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体、ノイズ除去処理方法を提供することを主たる目的とする。
本発明にかかるノイズ除去処理システムの一態様は、
入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理手段と、
前記周波数領域変換処理手段の出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去処理手段と、
前記第1変換信号に基づいて、前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理手段と、
前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理手段と、
前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去処理手段と、
前記第2ノイズ除去処理手段の出力する信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理手段と、
を備える、ものである。
本発明にかかるノイズ除去処理回路の一態様は、
入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理回路と、
前記周波数領域変換処理回路の出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去回路と、
前記第1変換信号に基づいて、前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理回路と、
前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理回路と、
前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去回路と、
前記第2ノイズ除去回路の出力する信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理回路と、
を備える、ものである。
本発明にかかるプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体の一態様は、
コンピュータに、
入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理ステップと、
前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去処理ステップと、
前記第1変換信号に基づいて、前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理ステップと、
前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理ステップと、
前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去処理ステップと、
前記第2ノイズ除去処理ステップにおいて出力した信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理ステップと、
を実行させるためのものである。
本発明にかかるノイズ除去処理方法は、
入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理ステップと、
前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去処理ステップと、
前記第1変換信号に基づいて、前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理ステップと、
前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理ステップと、
前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去処理ステップと、
前記第2ノイズ除去処理ステップにおいて出力した信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理ステップと、
を実行する、ものである。
本発明では、使用するメモリ量の増加を抑えつつ画像信号に含まれるノイズを除去できるノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体、記憶媒体、ノイズ除去処理方法を提供することができる。
多重解像度解析を用いたウェーブレット縮退法を実現する一般的な装置のブロック図である。 本発明に関連する装置において、ウェーブレット縮退処理後のデータをメモリに記憶する構成例である。 本発明の第1実施形態にかかるシステム構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかるシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかるシステム構成例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態にかかるシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態を実施する第1の実施例にかかるシステムのブロック図である。 本発明の第1実施形態におけるウェーブレット変換処理部の動作概念を示す図である。 本発明の第1実施形態を実施する第1の実施例にかかる復号化処理の動作概念を示す図である。 本発明の第1実施形態を実施する第1の実施例にかかるシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態を実施する第2の実施例にかかる回路のブロック図である。 本発明の第1実施形態を実施する第2の実施例にかかるシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態を実施する第1の実施例にかかる回路のブロック図である。 本発明の第2実施形態を実施する第1の実施例にかかる符号化処理の動作概念を示す図である。 本発明の第2実施形態を実施する第1の実施例にかかる復号化処理の動作概念を示す図である。 本発明をプログラムとして動作させるコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
<第1実施形態>
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の第1実施形態にかかるシステムの構成例を示すブロック図である。当該システムは、処理装置10と、記憶装置14と、を備える。処理装置10は、入力信号を周波数領域に変換する周波数領域変換部11と、第1ノイズ除去処理部12と、符号化処理部13と、復号化処理部15と、逆周波数領域変換処理部16と、を備える。
処理装置10は、例えばCPU(Central Processing Unit)マイクロプロセッサ(Microprocessor)等の演算装置、または同等の機能を有する半導体集積回路(Integrated Circuit:IC)等を想定している。
なお、処理装置10は、演算能力を有するパーソナルコンピュータ(PC)、シンクライアント端末/サーバ、ワークステーション、メインフレーム、スーパーコンピュータ等のコンピュータであっても良い。
ただし、上述した処理装置10の構成例は、あくまでも一例にすぎず、実際には上記した例に限定されるものではない。
記憶装置14は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、或いはフラッシュメモリ等の半導体記憶装置を想定している。なお、記憶装置14は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の外部記憶装置(ストレージ)でも良い。 或いは、記憶装置14は、DVD(Digital Versatile Disk)やメモリカード等の記憶媒体(メディア)でも良い。また、記憶装置14は、コンピュータ本体に内蔵された記憶装置に限らず、周辺機器(外付けHDD等)や外部のサーバ(ストレージサーバ等)に設置された記憶装置、或いは、NAS(Network Attached Storage)でも良い。
ただし、上述した記憶装置14の構成例は、あくまでも一例にすぎず、実際には上記した例に限定されるものではない。
処理装置10内の各処理部及び記憶装置14は、それぞれ概略次のように動作する。周波数領域変換処理部11は、入力された入力信号を周波数領域に変換する。ここで、入力信号は、例えば撮像素子(図示せず)により撮像されて生成された画像データ等である。
周波数領域変換処理部11は、例えば、ウェーブレット変換、サイン変換、コサイン変換、フーリエ変換、高速フーリエ変換等を行う処理部を想定している。あるいは、入力信号が離散信号である場合、周波数領域変換処理部11は、例えば、離散ウェーブレット変換、離散サイン変換、離散コサイン変換、離散フーリエ変換を行う処理部であっても良い。あるいは、入力信号が画像信号である場合、周波数領域変換処理部11は、2次元双方向ウェーブレット変換、2次元コサイン変換等を行う処理部であればよい。
ただし、上述した周波数領域変換処理部11の処理例は、あくまでも一例にすぎず、実際には上記した例に限定されるものではない。
第1ノイズ除去処理部12には、周波数領域変換処理部11から出力された周波数領域の信号のうち、高周波成分が入力される。ここで、高周波成分であるか否かの判定は、例えば所定の周波数との比較により判定すればよい(第2実施形態でも同様である。)。第1ノイズ除去処理部12は、入力された高周波成分からノイズ成分を除去した第1変換信号を符号化処理部13に供給する。
第1ノイズ除去処理部12によるノイズ除去処理としては、ある閾値と比較して、閾値以下の値を0に縮退させるウェーブレット縮退等の処理を想定している。なお、ウェーブレット縮退は、閾値以下の値を0に縮退させるだけの縮退(ハード縮退)や、閾値以下の値を0に縮退させ、閾値以上の値も補正する処理(ソフト縮退)でも良い。あるいは、当該処理は、0に限らず、一定の値に縮退させる処理であっても良い。
あるいは、ノイズ除去処理は、LPF(Low−Pass Filter)、HPF(High−Pass Filter)などのBPF(Band Pass Filter)やBSF(Band Stop Filter)であってもよい。なお、BPFやBSFは、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタやFIR(Finite Impulse Response)フィルタにより実現されていてもよい。
ただし、上述した第1ノイズ除去処理部12の処理例は、あくまでも一例にすぎず、実際には上記した例に限定されるものではない。
符号化処理部13は、第1のノイズ除去処理部12から出力された第1変換信号に対して符号化処理を行う。符号化処理の例として、ランレングス符号化や、エントロピー符号化等を想定している。エントロピー符号としてはハフマン符号化や、算術符号化等が考えられる。或いは、符号化処理部13は、これらの符号化処理の組み合わせや、応用した符号化処理を行ってもよい。
ただし、上述した符号化処理部13の処理例は、あくまでも一例にすぎず、実際には上記した例に限定されるものではない。
記憶装置14は、符号化処理部13によって符号化された信号を保持する。
復号化処理部15には、記憶装置14から読み出された符号化信号が入力される。復号化処理部15は、当該符号化信号を復号化し、復号化した信号を逆周波数領域変換処理部16に供給する。
逆周波数領域変換処理部16には、復号化処理部15から出力された復号化信号と、周波数領域変換処理部11から出力された周波数領域信号の低周波成分と、が入力される。逆周波数領域変換処理部16は、入力された信号を、処理装置10に対する入力信号(周波数領域変換処理部11への入力信号)領域に変換する。
次に、図3のブロック図、及び図4のフローチャートを参照して、本実施の形態にかかるシステムの動作について詳細に説明する。図4は、本実施の形態にかかるシステムの動作を示すフローチャートである。
入力信号が処理装置10内の周波数領域変換処理部11に入力される。周波数領域変換処理部11は、入力された信号を周波数領域の信号に変換する(図4 A11)。周波数領域変換処理部11は、変換した周波数領域の信号のうち、高周波成分を第1ノイズ除去処理部12に供給する。周波数領域変換処理部11は、変換した周波数領域の信号のうち、低周波成分を逆周波数領域変換処理部16に供給する。
第1ノイズ除去処理部12は、入力された高周波成分に混入するノイズ成分を除去し、除去済みの信号を符号化処理部13に供給する(図4 A12)。符号化処理部13は、第1ノイズ除去処理部12がノイズ成分を除去した信号を符号化する(図4 A13)。
符号化処理部13により符号化された信号が、記憶装置14内に格納される(図4 A14)。記憶部14内に格納された符号化信号は、復号化処理部15によって読み出される。復号化処理部15は、読み出した信号を復号化する(図4 A15)。復号化処理部15は、復号化した信号を逆周波数領域変換処理部16に供給する。
逆周波数領域変換処理部16には、周波数領域変換後の低周波成分と、復号化信号(復号化処理部15の出力信号)と、が入力される。逆周波数領域変換部16は、各信号を入力信号の領域に再度変換する(図4 A16)。
<第1実施形態の効果>
上述したように、周波数領域変換後の高周波成分に対して、ノイズ除去処理によって高周波成分に混入するノイズを0縮退(または定数縮退)させた後に、符号化処理を行っている。すなわち、ノイズ除去後のデータをランレングス符号やエントロピー符号により圧縮させた後に、記憶装置に格納している。そのため、記憶装置に格納するデータ量を削減することができる。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2の発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図5は、本発明の第2実施形態にかかるシステムの構成を示すブロック図である。
図5に示すように、本発明の第2実施形態にかかるシステムは、処理装置20と、記憶装置24と、を備える。本実施の形態にかかるシステムは、処理装置20が、図3に示す構成に加えて、第2ノイズ除去処理部26を更に備える。すなわち、処理装置20は、入力信号を周波数領域に変換する周波数領域変換部21と、第1ノイズ除去処理部22と、符号化処理部23と、復号化処理部25と、第2ノイズ除去処理部26と、逆周波数領域変換処理部27と、を備える。
処理装置20内の各処理部及び記憶装置24は、それぞれ概略次のように動作する。周波数領域変換処理部21、第1ノイズ除去処理部22、記憶装置24、及び逆周波数領域変換処理部27は、第1実施形態の周波数領域変換処理部11、第1ノイズ除去処理部12、記憶装置14、及び逆周波数領域変換処理部16とそれぞれ同様の処理を行う。
符号化処理部23には、周波数変換領域処理部21から出力された周波数領域の信号のうち高周波数成分と、第1ノイズ除去処理部22から出力された第1変換信号と、が入力される。符号化処理部23は、これらの信号を用いて符号化信号を生成する。詳細には、符号化処理部23は、第1変換信号の信号値を基に、高周波成分を符号化する。第1変換信号は、ノイズ除去処理によりビット精度が上がる場合がある。符号化処理部23は、このノイズ除去処理後の第1変換信号を直接符号化するのではなく、符号化の際に参照するデータとして扱い、実際には高周波成分を圧縮する。符号化処理部23は、生成した符号化信号を記憶装置24内に格納する。
復号化処理部25は、記憶装置24から符号化信号を読み出す。符号化処理部25は、読み出した符号化信号を復号して、復号化信号を生成し、当該復号化信号を第2ノイズ除去処理部26に供給する。
第2ノイズ除去処理部26は、復号化処理部25から出力された復号化信号に対して、第1ノイズ除去処理部22と同様のノイズ除去処理を行う。第2ノイズ除去処理部26は、ノイズ除去を行った後の信号である第1変換信号を逆周波数領域変換処理部27に供給する。
次に、図5のブロック図、及び図6のフローチャートを参照して、本実施の形態にかかるシステムの動作について詳細に説明する。図6は、本実施の形態にかかるシステムの動作を示すフローチャートである。
入力信号が処理装置20内の周波数領域変換処理部21に入力される。周波数領域変換処理部21は、入力された信号を周波数領域の信号に変換する(図6 A21)。周波数領域変換処理部21は、変換した周波数領域の信号のうち、高周波成分を第1ノイズ除去処理部22に供給する。周波数領域変換処理部21は、変換した周波数領域の信号のうち、低周波成分を逆周波数領域変換処理部27に供給する。
第1ノイズ除去処理部22は、入力された高周波成分に混入するノイズ成分を除去し、除去済みの信号を符号化処理部23に供給する(図6 A22)。
符号化処理部23には、周波数変換領域処理部21から出力された周波数領域の信号のうち高周波数成分と、第1ノイズ除去処理部22から出力された第1変換信号と、が入力される。符号化処理部23は、これらの信号を用いて符号化信号を生成する(図6 A23)。
符号化処理部23により符号化された信号が、記憶装置24内に格納される(図6 A24)。復号化処理部25は、記憶装置24から符号化信号を読み出す。符号化処理部25は、読み出した符号化信号を復号して、復号化信号を生成し、当該復号化信号を第2ノイズ除去処理部26に供給する(図6 A25)。
第2ノイズ除去処理部26は、復号化処理部25から出力された復号化信号に対して、第1ノイズ除去処理部22と同様の(同じ補正関数を用いた)ノイズ除去処理を行い、ノイズ除去後の信号である第1変換信号を逆周波数領域変換処理部27に供給する(図6 A26)。
逆周波数領域変換処理部27は、各信号を入力信号の領域に再度変換する(図6 A27)。
<第2実施形態の効果>
本実施形態では、第1実施形態と同様に記憶装置内に格納するデータ量を圧縮することができる。本実施形態では、符号化処理部23は、このノイズ除去処理後の第1変換信号を直接符号化するのではなく、符号化の際に参照するデータとして扱い、実際には高周波成分を圧縮する。圧縮対象を第1変換信号よりもデータ量の少ない高周波成分とすることにより、記憶装置内に格納するデータ量を第1実施形態よりも更に削減することができる。
<第1実施形態に対応する第1の実施例>
次に、具体的な実施例を用いて本発明を実施するための最良の形態の動作を説明する。図7は、本発明の第1実施形態を実施する第1の実施例にかかるシステムのブロック図である。当該構成例によれば、処理装置30の各処理部は、図3に示す処理装置10と以下のように対応する。ウェーブレット変換処理部31は、周波数領域変換処理部11に対応する。第1ウェーブレット縮退処理部32は、第1ノイズ除去処理部12に対応する。ランレングス符号化処理部33は、符号化処理部13に対応する。ランレングス復号化処理部35は、復号化処理部15に対応する。逆ウェーブレット変換処理部36は、逆周波数領域変換処理部16に対応する。
処理装置30は、CPU等の汎用プロセッサを想定し、各処理部はCPUで動作するプログラムを想定している。また、記憶装置34は、処理装置30からアドレスを意識せずに扱えるものとする。
なお、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
本実施例では、ウェーブレット変換処理部31は、基底関数(マザーウェブレット)として、Haar関数を使用する。
図8は、ウェーブレット変換処理部31によって周波数領域に変換された周波数領域の信号値が示されている(図8左欄)。本例では、1つあたりのデータは、符号ビットも含めて7bitである。一般に、周波数領域に変換された信号値は、小数点以下の数値のパターン数が一定数に限られている。例えば、図8の例では、0.25刻みの数値のみを取る。すなわち、小数点以下の数値を2bitであらわすことができる。この信号値に対して、第1ウェーブレット縮退処理部32は、ノイズ除去処理を行う。当該処理後の変換信号が図8右側に示されている。
図8の例では、信号値をノイズと判定する閾値を±3.55とし、当該範囲(−3.55〜+3.55)の範囲になる周波数領域の信号値を0に縮退させる処理が行われている。一般に、ノイズ除去処理を行った後の信号値は、小数点以下の数値の取り得るパターンが増加する。本例では、小数点以下の数値として8パターン(0.125刻み)の値を取るものとする。すなわち、小数点以下の数値は、3bitで表わされる。
ランレングス符号化処理部33は、第1ウェーブレット縮退処理部32から出力された変換信号に対して符号化処理が行われる。図9を参照すると、図8に示されているノイズ除去処理後の信号に対して、符号化が行われた様子が示されている。図示するように、値が0であるデータの個数が、通常のデータ(8bit)に続いて挿入された符号化データが生成されている。
次に図10のフローチャートを用いて、本実施例の符号化処理の動作について説明する。はじめに、連続する0の数をカウントするための変数nを0に初期化する(図10 B11)。続いて、ランレングス符号化処理部33は、ノイズ除去処理後のデータを一つ読み出す。続いて、ランレングス符号化処理部33は、読み込んだデータが0であるか否かを判定する(図10 B12)。
読み込んだデータが0である場合、ランレングス符号化処理部33は、nの値に1を加算する(図10 B13)。そして、上述の処理(図10 B10)から処理を再開する。読み込んだデータが0では無い場合、ランレングス符号化処理部33は、当該データにカウンタnの値を付記して記憶装置34に書き込む(図10 B14)。
以上の一連の動作を繰り返し、全てのデータの符号化が終わった場合に、処理を終了する(図10 B15)。
<第1実施形態に対応する第1の実施例の効果>
以下、図7から図10を参照して説明した第1実施例の効果について説明する。図9に示すように、ノイズ除去後の信号値に対して、その直前にノイズ除去により0に縮退された信号値の数が付記される。例えば、図9では、信号値"−3.875"の後に、直前の信号値"0"の個数である"4"が付記されている。また、信号値"9.125"の後に、直前の信号値"0"の個数である"1"が付記されている。これらのデータをビット換算すると、1つ目のデータは、8bitに対して"4"を表現するための3bitが付記されるため、11bitとなる。2つ目のデータは、8bitに対して"1"を表現するための1bitが付記されるため、9bitとなる。すなわち、全体で20bitのデータがメモリ34に対して書き込まれる。
一般的なシステムでは、8bit×7=56bitのデータをメモリ34に格納するのに対し、上述の例では、20bitのデータをメモリ34に格納するのみで良く、メモリ34に格納されるデータ量を大幅に削減することができる。
<第1実施形態に対応する第2の実施例>
続いて、本発明の第1実施形態にかかる第2の実施例について説明する。図11は、本発明の第1実施形態を実施する回路のブロック図が示されている。本例では、処理装置40は、専用回路により構成される。図7の構成と比較して、処理装置40は、記憶装置であるメモリ44にデータを書き込む際のアドレスを生成する書き込みアドレス生成部45を更に備える。
また、メモリ44に保存したデータを読み出す際に、読み出しアドレスを生成する、読み出しアドレス生成部47を更に備える。
メモリ44は、アドレスを指定してデータを書き込むように構成される。1つのデータをメモリ44に書き込む際に、データのビット幅が固定となる点が図7の構成と異なる。本実施例では、メモリ44の1つのデータのビット幅は11bitとなっている。
ウェーブレット変換処理部41は、図7のウェーブレット変換処理部31と同様である。第1ウェーブレット縮退処理部42は、図7の第1ウェーブレット縮退処理部32と同様である。さらに、逆ウェーブレット変換処理部48は、図7の逆ウェーブレット変換処理部36と同様である。
ランレングス符号化処理部43は、第1ウェーブレット縮退処理部42において0に縮退した連続する信号値をランレングス符号化する。ここで、メモリ44のビット幅は11bitであり、周波数領域信号をノイズ除去した後の信号のビット幅は8bitであるため、ランレングス符号として使用できるビット数は、3bitである。すなわち、本実施例では、0個から最大で8個までの連続した0を一括して符号化する。
書き込みアドレス生成部45は、11ビット毎に書き込むアドレスを順次生成する。読み出しアドレス生成部47は、11ビット毎に読み出すアドレスを順次生成する。
0〜8個までの連続した0が符号化されるため、メモリ44に対する書き込みの際には、0が出現しなくなった場合、または8個目の連続した0がランレングス符号化処理部43に入力された場合に、書き込みアドレス生成部45が生成したアドレスに対してデータを書き込む。同様の手法により、メモリ44からの読み出しを行う。
次に、図9に示す符号化の例、及び図12のフローチャートを参照して、本実施例の構成で符号化を行う際の動作について説明する。はじめに、メモリ44にデータを書き込む番地を指定する変数Addressを0に初期化する(図12 B20)。次に、連続する0の数をカウントするための変数nを0に初期化する(図12 B21)。
次に、ランレングス符号化処理部33は、ノイズ除去処理後のデータを一つ読み出す(図12 B22)。ランレングス符号化処理部33は、読み込んだデータが0であるか否かを判定する(図12 B23)。
読み出したデータが0である場合(図12 B23:YES)、ランレングス符号化処理部33は、カウンタnの値が最大値以下(本例では8以下)であるか否かを判定する(図12 B24)。nの値が8以下であった場合(図12 B24:YES)、nの値に1を加算して、上述のステップB22から再度処理を行う(図12 B25)。
一方、読み出したデータが0である場合(図12 B23:NO)、またはカウンタnの値が最大値以下ではない場合(図12 B24:NO)、ランレングス符号化処理部33は、データにカウンタnの値を付記した符号化信号を生成する(図12 B26)。この際、カウンタnの値が最大値以下ではない場合(カウンタnの値がカウント上限値と等しい場合)、ランレングス符号化処理部33は、例えば数値0である当該データにカウンタnの値を付記して符号化信号を生成する。これにより、ランレングス符号化処理部33の書き込むデータのビット長は、固定長となる。そして、当該符号化信号をAddressの値が指し示すメモリ44の番地に書き込む(図12 B26)。
そして、次のデータが存在するかどうかを判定し(図12 B27)、次のデータがある場合には(図12 B27:NO)、次のデータを書き込むためにAdressの値に1を加算する(図12 B28)。
<第1実施形態に対応する第2の実施例の効果>
上述したように、本実施例では、メモリ44に書き込むデータ幅が固定になる。これにより、書き込みアドレス生成部45等の処理装置40内の各装置をハードウェア(専用回路)として実現することができる。専用回路等のハードウェアとして実現することにより、汎用的なCPUを用いた処理により実現する場合に比べて高速な処理を実現することができる。すなわち、本実施例の構成により、必要メモリ量が削減された高速なノイズ除去処理を実現することができる。
<第2実施形態に対応する第1の実施例>
次に、上述した本発明の第2実施形態を実施する具体例について説明する。図13は、本発明の第2実施形態を実施する回路のブロック図である。
本実施例では、処理装置50は、ハードウェアで実現される。処理装置50は、ウェーブレット変換処理部51と、第1ウェーブレット縮退処理部52と、ランレングス符号化処理部53と、書き込みアドレス生成部55と、ランレングス復号化処理部56と、読み出しアドレス生成部57と、逆ウェーブレット変換処理部58と、第2ウェーブレット縮退処理部59と、を備える。
当該構成例では、処理装置50の各処理部は、図5に示す処理装置20と以下のように対応する。ウェーブレット変換処理部51は、周波数領域変換処理部21と対応する。第1ウェーブレット縮退処理部52は、第1ノイズ除去処理部22と対応する。ランレングス符号化処理部53は、符号化処理部23と対応する。ランレングス復号化処理部56は、復号化処理部25と対応する。逆ウェーブレット変換処理部58は、逆周波数領域変換処理部27と対応する。第2ウェーブレット縮退処理部59は、第2ノイズ除去処理部26と対応する。
記憶装置24は、アドレスを指定してデータを書き込むメモリ54で実現されている。
処理装置50は、記憶装置であるメモリ54にデータを書き込む際のアドレスを生成する書き込みアドレス生成部55を備える。また、メモリ54に保存したデータを読み出す際に、読み出しアドレスを生成する、読み出しアドレス生成部57を更に備える。
本実施例では、第1ウェーブレット縮退処理部52は、全ての信号値に変更が及ぶソフト縮退を実行する。ソフト縮退を実行した場合、0に縮退するデータが発生するが、データを表現するために必要なビット精度が大きくなる場合がある。本実施例では、ソフト縮退によるビット精度の増加に伴うメモリ54への書き込み量を抑制することができる。詳細な例は、図14、及び図15を参照して説明する。
図14は、本実施例の構成により符号化処理を行う場合の動作を示す概念図である。図14を参照すると、周波数領域変換信号が示されている(図14左)。本例では、周波数領域変換信号のデータの情報量は、7bitである。
図14には、周波数領域変換信号に対してノイズ除去を行った後の信号が記載されている(図14右欄)。本実施例では、第1ウェーブレット縮退処理部52は、周波数領域変換信号に対してソフト縮退処理を行う。ソフト縮退処理により、全データの信号値に変更が生じる。上述したように、ソフト縮退を実行した場合、データを表現するために必要なビット精度が大きく成り得る。例えば、周波数領域変換信号の信号値の小数点以下の値は、0.25刻みの値しかとらない(4パターンしかない)とする。しかし、ソフト縮退後の信号値の小数点以下の値として、例えば16パターンの値を取るといった変更が生じる。本実施例では、2bit分のビット精度の増加が生じるものとする。また、符号化bitは、3bitとする。
このノイズ除去処理後の信号を第1実施形態の方式で符号化した場合、メモリ54に書き込むデータは、12bitとなる(データ部分を表現するための9bit + 符号化ビットの3bit)。このデータが2つあるため合計では24bitとなる。
一方、第2実施形態の方式での符号化を、図14を参照して説明する。本実施形態では、ノイズ除去処理前の周波数領域変換信号をメモリ54に格納するデータとする。ノイズ除去処理後の信号は、ランレングス符号化で符号化する0の数を数えるために使用する。そのため、一回の書き込みでメモリ54に書き込むデータ量は、ノイズ除去処理前のエータである7bitに符号化bitである3bitを加算した10bitとなる。
図14の例では、ソフト縮退により4つのデータ(データ(1)〜(4))が連続して0縮退されること、及び1つ飛ばした位置のデータ(データ(6))が0縮退されることとなる。そのため、ランレングス符号化処理部53は、周波数領域変換信号のデータ(5)及び(7)を符号化対象とし、各データに符号bitを付与する。
図15は、本実施例での復号化結果(図14の符号化データを対象とする復号化結果)を示す図である。図15に示す符号化信号において、1つ目のデータ(−4.25)には符号bitとして4が付記されている。そのため、ランレングス復号化処理部56は、0を4回出力した後に−4.25を出力し、復号化信号を生成する。同様に、2つ目のデータ(10.75)には符号bitとして1が付記されている。そのため、ランレングス復号化処理部56は、0を1回出力した後に10.75を出力し、復号化信号を生成する。すなわち、メモリ54に書き込むビット数は、合計で24bitとなる。
復号化処理を実施した後に、第2ウェーブレット縮退処理部59は、当該復号化信号に対して、再度ウェーブレット縮退処理を実行することによりノイズ除去処理を行う。ここで、第2ウェーブレット縮退処理部59は、第1ウェーブレット縮退処理部52と同じ補正関数を用いて縮退処理を行う。これにより、符号化前の第1変換信号を、復号化後に再度算出することができる。
<第2実施形態に対応する第1の実施例の効果>
本実施例によれば、ウェーブレット縮退、特にソフト縮退を行うことによりノイズ除去を行うノイズ除去処理回路において、第1実施形態と同様の処理結果を得ることができる。さらに、記憶装置(メモリ54)に書き込むデータ量を第1実施形態と比べて削減することができる(図14の例では、24bitから20bitに削減することができる)。すなわち、本実施例では、ソフト縮退によるビット精度の増加に伴うメモリ54への書き込み量を抑制することができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、この発明の具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発明に含まれる。
なお、上述したように、上記の処理装置の各処理部(周波数領域変換処理部、第1ノイズ除去処理部、符号化処理部、復号化処理部、第2ノイズ除去処理部、逆周波数領域変換部)は、CPUで動作させるプログラムとして実現することも可能である。当該プログラムを動作させるコンピュータシステムのハードウェア構成を、図16を参照して説明する。
例えば、このシステムは、中央処理装置(CPU)101とメモリ102とを含んでいる。CPU101とメモリ102とは、バスを介して補助記憶装置としてのハードディスク装置(HDD)103に接続される。このシステムは、典型的には、ユーザ・インターフェース・ハードウェアを備える。ユーザ・インターフェース・ハードウェアとしては、例えば、入力をするためのポインティング・デバイス(マウス、ジョイスティック等)やキーボード等の入力装置104や、視覚データをユーザに提示するための液晶ディスプレイなどの表示装置105がある。ハードディスク装置103等の記憶媒体にはオペレーティングシステムと共同してCPU101等に命令を与え、このシステムの各部の機能を実施するためのコンピュータ・プログラムを記憶することができる。すなわち、プログラムがメモリ102上に展開され、CPU101がプログラムに従って処理を行い、他のハードウェア構成と協働することによって、本発明の各処理部が構成されている。尚、これらのシステムは、単一のコンピュータでなくとも、複数のコンピュータによって構成することも可能である。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
<付記1>
入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理手段と、
前記周波数領域変換処理手段の出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去処理手段と、
前記第1変換信号に基づいて、前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理手段と、
前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理手段と、
前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去処理手段と、
前記第2ノイズ除去処理手段の出力する信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理手段と、
を備えるノイズ除去処理システム。
<付記2>
付記1に記載のノイズ除去処理システムであって、
前記第1ノイズ除去処理手段は、前記高周波成分信号の信号値を所定閾値と比較し、比較結果に応じて信号値を一定値に縮退させることによりノイズ除去処理を行い、
前記符号化処理手段は、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数をカウントし、当該カウント値を、前記一定値に縮退されなかった信号データのノイズ除去処理前の元データに付記することにより前記符号化信号を生成する、ノイズ除去処理システム。
<付記3>
付記1または付記2に記載のノイズ除去処理システムであって、
前記第2ノイズ除去処理手段は、前記第1ノイズ除去処理手段がノイズ除去処理の際に用いた補正関数と同じ補正関数を用いてノイズ除去処理を行う、ノイズ除去処理システム。
<付記4>
付記2に記載のノイズ除去処理システムであって、
前記符号化処理手段は、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数がカウント上限値と等しくなった場合、無効化された信号データにカウント数を付記して前記記憶装置に書き込む、ノイズ除去処理システム。
<付記5>
付記4に記載のノイズ除去処理システムであって、
前記符号化処理手段は、固定ビット長毎に前記記憶装置に書き込みを行う、ノイズ除去処理システム。
<付記6>
付記1乃至付記5のいずれか1項に記載のノイズ除去処理システムであって、
前記周波数領域変換処理手段は、ウェーブレット変換により変換処理を行い、
前記第1ノイズ除去処理手段及び前記第2ノイズ除去処理手段は、ウェーブレット縮退によりノイズ除去処理を行い、
前記逆周波数領域変換処理手段は、逆ウェーブレット変換により変換処理を行う、ノイズ除去処理システム。
<付記7>
付記6に記載のノイズ除去処理システムであって、
前記周波数領域変換処理手段は、ウェーブレット変換の基底としてHarr関数を使用し、
前記逆周波数領域変換処理手段は、逆ウェーブレット変換の基底としてHarr関数を使用する、ノイズ除去処理システム。
<付記8>
付記1乃至付記7のいずれか1項に記載のノイズ除去処理システムであって、
前記符号化処理部は、ランレングス符号化処理を行い、
前記復号化処理部は、ランレングス復号化処理を行う、ノイズ除去処理システム。
<付記9>
入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理回路と、
前記周波数領域変換処理回路の出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去回路と、
前記第1変換信号に基づいて、前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理回路と、
前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理回路と、
前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去回路と、
前記第2ノイズ除去回路の出力する信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理回路と、
を備えるノイズ除去処理回路。
<付記10>
付記9に記載のノイズ除去処理回路であって、
前記第1ノイズ除去処理回路は、前記高周波成分信号の信号値を所定閾値と比較し、比較結果に応じて信号値を一定値に縮退させることによりノイズ除去処理を行い、
前記符号化処理回路は、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数をカウントし、当該カウント値を、前記一定値に縮退されなかった信号データのノイズ除去処理前の元データに付記することにより前記符号化信号を生成する、ノイズ除去処理回路。
<付記11>
付記9または付記10に記載のノイズ除去処理回路であって、
前記第2ノイズ除去処理回路は、前記第1ノイズ除去処理回路がノイズ除去処理の際に用いた補正関数と同じ補正関数を用いてノイズ除去処理を行う、ノイズ除去処理回路。
<付記12>
付記10に記載のノイズ除去処理回路であって、
前記符号化処理回路は、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数がカウント上限値と等しくなった場合、無効化された信号データにカウント数を付記して前記記憶装置に書き込む、ノイズ除去処理回路。
<付記13>
付記12に記載のノイズ除去処理回路であって、
前記符号化処理回路は、固定ビット長毎に前記記憶装置に書き込みを行う、ノイズ除去処理回路。
<付記14>
付記9乃至付記13のいずれか1項に記載のノイズ除去処理回路であって、
前記周波数領域変換処理回路は、ウェーブレット変換により変換処理を行い、
前記第1ノイズ除去処理回路及び前記第2ノイズ除去処理回路は、ウェーブレット縮退によりノイズ除去処理を行い、
前記逆周波数領域変換処理回路は、逆ウェーブレット変換により変換処理を行う、ノイズ除去処理回路。
<付記15>
付記14に記載のノイズ除去処理回路であって、
前記周波数領域変換処理回路は、ウェーブレット変換の基底としてHarr関数を使用し、
前記逆周波数領域変換処理回路は、逆ウェーブレット変換の基底としてHarr関数を使用する、ノイズ除去処理システム。
<付記16>
付記9乃至付記15のいずれか1項に記載のノイズ除去処理回路であって、
前記符号化処理回路は、ランレングス符号化処理を行い、
前記復号化処理回路は、ランレングス復号化処理を行う、ノイズ除去処理回路。
<付記17>
コンピュータに、
入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理ステップと、
前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去処理ステップと、
前記第1変換信号に基づいて、前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理ステップと、
前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理ステップと、
前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去処理ステップと、
前記第2ノイズ除去処理ステップにおいて出力した信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理ステップと、
を実行させるためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
<付記18>
付記17に記載のプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記第1ノイズ除去処理ステップでは、前記高周波成分信号の信号値を所定閾値と比較し、比較結果に応じて信号値を一定値に縮退させることによりノイズ除去処理を行い、
前記符号化処理ステップでは、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数をカウントし、当該カウント値を、前記一定値に縮退されなかった信号データのノイズ除去処理前の元データに付記することにより前記符号化信号を生成する、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
<付記19>
付記17または付記18に記載のプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記第2ノイズ除去処理ステップでは、前記第1ノイズ除去処理ステップにおいてノイズ除去処理の際に用いた補正関数と同じ補正関数を用いてノイズ除去処理を行う、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
<付記20>
付記18に記載のプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記符号化処理ステップでは、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数がカウント上限値と等しくなった場合、無効化された信号データにカウント数を付記して前記記憶装置に書き込む、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
<付記21>
付記17乃至付記20のいずれか1項に記載のプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記周波数領域変換処理ステップでは、ウェーブレット変換により変換処理を行い、
前記第1ノイズ除去処理ステップ及び前記第2ノイズ除去処理ステップでは、ウェーブレット縮退によりノイズ除去処理を行い、
前記逆周波数領域変換処理ステップは、逆ウェーブレット変換により変換処理を行う、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
<付記22>
付記21に記載のプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記周波数領域変換処理ステップでは、ウェーブレット変換の基底としてHarr関数を使用し、
前記逆周波数領域変換処理ステップでは、逆ウェーブレット変換の基底としてHarr関数を使用する、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
<付記23>
付記17乃至付記22のいずれか1項に記載のプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記符号化処理ステップでは、ランレングス符号化処理を行い、
前記復号化処理ステップでは、ランレングス復号化処理を行う、プログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
<付記24>
入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理ステップと、
前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去処理ステップと、
前記第1変換信号に基づいて、前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理ステップと、
前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理ステップと、
前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去処理ステップと、
前記第2ノイズ除去処理ステップにおいて出力した信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理ステップと、
を実行する、ノイズ除去処理方法。

<付記25>
付記24に記載のノイズ除去処理方法であって、
前記第1ノイズ除去処理ステップでは、前記高周波成分信号の信号値を所定閾値と比較し、比較結果に応じて信号値を一定値に縮退させることによりノイズ除去処理を行い、
前記符号化処理ステップでは、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数をカウントし、当該カウント値を、前記一定値に縮退されなかった信号データのノイズ除去処理前の元データに付記することにより前記符号化信号を生成する、ノイズ除去処理方法。
<付記26>
付記24または付記25に記載のノイズ除去処理方法であって、
前記第2ノイズ除去処理ステップでは、前記第1ノイズ除去処理ステップにおいてノイズ除去処理の際に用いた補正関数と同じ補正関数を用いてノイズ除去処理を行う、ノイズ除去処理方法。
<付記27>
付記26に記載のノイズ除去処理方法であって、
前記符号化処理ステップでは、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数がカウント上限値と等しくなった場合、無効化された信号データにカウント数を付記して前記記憶装置に書き込む、ノイズ除去処理方法。
<付記28>
付記24乃至付記27のいずれか1項に記載のノイズ除去処理方法であって、
前記周波数領域変換処理ステップでは、ウェーブレット変換により変換処理を行い、
前記第1ノイズ除去処理ステップ及び前記第2ノイズ除去処理ステップでは、ウェーブレット縮退によりノイズ除去処理を行い、
前記逆周波数領域変換処理ステップは、逆ウェーブレット変換により変換処理を行う、ノイズ除去処理方法。
<付記29>
付記28に記載のノイズ除去処理方法であって、
前記周波数領域変換処理ステップでは、ウェーブレット変換の基底としてHarr関数を使用し、
前記逆周波数領域変換処理ステップでは、逆ウェーブレット変換の基底としてHarr関数を使用する、ノイズ除去処理方法。
<付記30>
付記24乃至付記29のいずれか1項に記載のノイズ除去処理方法であって、
前記符号化処理ステップでは、ランレングス符号化処理を行い、
前記復号化処理ステップでは、ランレングス復号化処理を行う、ノイズ除去処理方法。
本発明は、デジタルスチールカメラの撮像素子等のセンサから出力されるデジタル信号に混入するノイズ成分を除去する用途に利用可能である。さらに、本発明は、マイクロフォン等のアナログ信号をデジタル変換した信号に対するノイズ成分を除去する用途に利用可能である。
この出願は、2012年3月28日に出願された日本出願特願2012−074590を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10、20、30、40、50 処理装置
11、21 周波数領域変換処理部
12、22 第1ノイズ除去処理部
13、23 符号化処理部
14、24 記憶装置
15、25 符号化処理部
16、27 逆周波数領域変換処理部
26 第2ノイズ除去処理部
31、41、51 ウェーブレット変換処理部
32、42、52 第1ウェーブレット縮退処理部
33、43、53 ランレングス符号化処理部
34、44、54 メモリ
35、46、56 ランレングス復号化処理部
45、55 書き込みアドレス生成部
36、48、58 逆ウェーブレット変換処理部
47、57 読み出しアドレス生成部
59 第2ウェーブレット縮退処理部
101 CPU
102 メモリ
103 HDD
104 入力装置
105 表示装置

Claims (9)

  1. 入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理手段と、
    前記周波数領域変換処理手段の出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去処理手段と、
    前記第1変換信号に基づいて、前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理手段と、
    前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理手段と、
    前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去処理手段と、
    前記第2ノイズ除去処理手段の出力する信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理手段と、
    を備えるノイズ除去処理システム。
  2. 入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理回路と、
    前記周波数領域変換処理回路の出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去回路と、
    前記第1変換信号に基づいて、前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理回路と、
    前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理回路と、
    前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去回路と、
    前記第2ノイズ除去回路の出力する信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理回路と、
    を備えるノイズ除去処理回路。
  3. 請求項2に記載のノイズ除去処理回路であって、
    前記第1ノイズ除去回路は、前記高周波成分信号の信号値を所定閾値と比較し、比較結果に応じて信号値を一定値に縮退させることによりノイズ除去処理を行い、
    前記符号化処理回路は、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数をカウントし、カウントしたカウント値を、前記一定値に縮退されなかった信号データのノイズ除去処理前の元データに付記することにより前記符号化信号を生成する、ノイズ除去処理回路。
  4. 請求項2または請求項3に記載のノイズ除去処理回路であって、
    前記第2ノイズ除去回路は、前記第1ノイズ除去回路がノイズ除去処理の際に用いた補正関数と同じ補正関数を用いてノイズ除去処理を行う、ノイズ除去処理回路。
  5. 請求項3に記載のノイズ除去処理回路であって、
    前記符号化処理回路は、前記一定値に縮退された信号データが連続する個数がカウント上限値と等しくなった場合、無効化された信号データにカウント数を付記して前記記憶装置に書き込む、ノイズ除去処理回路。
  6. 請求項5に記載のノイズ除去処理回路であって、
    前記符号化処理回路は、固定ビット長毎に前記記憶装置に書き込みを行う、ノイズ除去処理回路。
  7. 請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載のノイズ除去処理回路であって、
    前記周波数領域変換処理回路は、ウェーブレット変換により変換処理を行い、
    前記第1ノイズ除去回路及び前記第2ノイズ除去回路は、ウェーブレット縮退によりノイズ除去処理を行い、
    前記逆周波数領域変換処理回路は、逆ウェーブレット変換により変換処理を行う、ノイズ除去処理回路。
  8. コンピュータに、
    入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理ステップと、
    前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去処理ステップと、
    前記第1変換信号に基づいて、前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理ステップと、
    前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理ステップと、
    前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去処理ステップと、
    前記第2ノイズ除去処理ステップにおいて出力した信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理ステップと、
    を実行させるプログラム
  9. 入力信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換処理ステップと、
    前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した周波数領域信号のうち、所定周波数以上の高周波成分信号に対し、ノイズ除去処理を行った第1変換信号を出力する第1ノイズ除去処理ステップと、
    前記第1変換信号に基づいて、前記周波数領域変換処理ステップにおいて出力した前記高周波成分信号を符号化した符号化信号を記憶装置に書き込む符号化処理ステップと、
    前記記憶装置から前記符号化信号を読み出して復号化した復号化信号を出力する復号化処理ステップと、
    前記復号化信号に対してノイズ除去処理を行ってノイズ除去済みの信号を出力する第2ノイズ除去処理ステップと、
    前記第2ノイズ除去処理ステップにおいて出力した信号を変換して、前記入力信号からノイズを除去した信号を生成する逆周波数領域変換処理ステップと、
    を実行する、ノイズ除去処理方法。
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