JP6063473B2 - ハンドオーバ判定装置、ハンドオーバ制御装置、ハンドオーバ判定方法、ハンドオーバ制御方法、ハンドオーバ判定プログラム、ハンドオーバ制御プログラム - Google Patents

ハンドオーバ判定装置、ハンドオーバ制御装置、ハンドオーバ判定方法、ハンドオーバ制御方法、ハンドオーバ判定プログラム、ハンドオーバ制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通話中の移動端末機が異なるネットワーク通信網間を移動する際に発生するハンドオーバを制御するハンドオーバ判定装置、ハンドオーバ制御装置、ハンドオーバ判定方法、ハンドオーバ制御方法、ハンドオーバ判定プログラム、ハンドオーバ制御プログラムに関する。
IMS(IP Multimedia Subsystem)を構成するS−CSCF(Serving Call Session Control Function)やP−CSCF(Proxy Call Session Control Function)などのIMS系装置は、移動端末機の在圏状態に依存せずに呼制御を行うための装置である。IMSによる着信手順(例えば、音声呼の着信など)については、非特許文献1に規定されている。
移動端末機のアクセス網として、LTE(Long Term Evolution)網と3G(3rd Generation、第3世代移動通信システム)網とを収容している場合がある。現在、LTE網は、対応する基地局などの通信設備を順次設置している段階である。また、既に多くの通信設備が設置されている3G網に比べて、LTE網は通信可能なサービスエリアが狭いことが多い。このため、LTE網に在圏して音声通話をしている移動端末機が3G網のサービスエリアに移動した場合に、VoLTE(Voice over LTE)方式のLTE網から回線交換方式の3G網にハンドオーバ(HO:Hand Over)させて音声通話を継続させるための方式としてSRVCC(Single Radio Voice Call Continuity)という技術がある。このSRVCCは、非特許文献2,3に規定されている。
SRVCCに関する標準化の資料である非特許文献3(特にリリース9)には、SRVCCは、移動端末機の音声呼の状態が音声通話中に限られた動作であり、音声通話中になるまでの発信中、着信中、ガイダンス中や呼び出し中におけるSRVCCの動作については規定がされていない。移動端末機の音声呼の状態が呼び出し中状態である場合のSRVCCであるaSRVCC(alerting SRVCC)に関しては、非特許文献3および4のリリース10以降で規定されている。しかしながら、移動端末機がaSRVCCを利用するには、移動端末機がaSRVCCに対応している必要がある。従って、aSRVCCの機能が導入されたとしても、aSRVCCに対応している移動端末機と対応していない移動端末機とが混在することが想定される。また、移動端末機の音声呼の状態が呼が確立される前の状態で送出されるガイダンスのガイダンス中状態である場合のSRVCCであるbSRVCC(SRVCC before ringing)に関しては、非特許文献3および4のリリース12以降で規定されている。なお、移動端末機の音声呼の状態が呼が確立された後の状態で送出されるガイダンスのガイダンス中状態である場合には、音声通話中と同様にSRVCCの動作となる。
ここで、非特許文献3(特にリリース9)に規定されたSRVCCの動作について、図11を参照しながら説明する。図11(A)は、発信中状態での従来のSRVCCの動作を示すシーケンス図であり、図11(B)は、LTE網と3G網のサービスエリアの関係を示す概略図である。
図11(B)に示すように、移動端末機(UE:User Equipment)30は、LTE網10の基地局機器(eNB:eNodeB)40と通信しており、LTE網10のサービスエリアの境界付近かつ3G網20のサービスエリアの中にいるものとする。図11(A)に示すように、IMSネットワーク(IMS NW)50に含まれるS−CSCFやP−CSCFなどの呼制御装置70は、移動端末機30の呼制御を行っている。図11(A)では、移動端末機30は、音声通話のためのベアラ(bearer)が確立される前の状態(発信前)とする。
移動端末機30を用いてユーザが発信操作をすることにより、相手側移動端末機と音声通話をするための発信が開始される。発信を開始するとともに、移動端末機30を伴って発信側ユーザがLTE網10のサービスエリアの境界付近からエリア端側へ移動したとする。移動端末機30は、LTE網10のエリア端付近に移動したため、LTE網10からの無線品質が劣化してくる。そのため、時点t1で、移動端末機30は、現在の無線品質が基地局機器40から指定された無線品質の閾値を下回ったことを示す無線品質情報32を基地局機器40に送信する。
基地局機器40は、無線品質情報32に基づき、移動端末機30の音声通話をLTE網10から3G網20にハンドオーバさせて通話を継続させることを判断する。時点t2で、基地局機器40は、移動端末機30をLTE網10から3G網20にハンドオーバさせるハンドオーバ要求132をMME(Mobile Management Entity)42に送信する。MME42は、MSC(Multimedia Switching Center) Server44経由でSRVCC要求をIMSネットワーク50に送信する。時点t3で、IMSネットワーク50は、移動端末機30の音声呼の状態が発信中状態であるにも関わらず、移動端末機30をLTE網10から3G網20にSRVCCさせるSRVCC応答をMSC Server44経由でMME42に送信し、MME42はハンドオーバ応答コマンド252を基地局機器40に送信する。基地局機器40は、ハンドオーバ応答コマンド252を受信したので、時点t4で、移動端末機30にハンドオーバ指示152を送信する。時点t5で、移動端末機30は、ハンドオーバを実行する。
3GPP(The 3rd Generation Partnership Project) TS23.228 3GPP(The 3rd Generation Partnership Project) TS23.216 3GPP(The 3rd Generation Partnership Project) TS24.237 3GPP(The 3rd Generation Partnership Project) TS23.237
しかしながら、時点t5で、移動端末機30は、音声呼の状態がまだ発信中状態であり、通話中状態ではない。
通話中状態ではない場合のSRVCCの動作は、非特許文献3(特にリリース9)に規定されていない。このため、IMSネットワーク50は、3G NW60へのSRVCCを正しく行うことができない。また、移動端末機30は、IMSネットワーク50で使用していたSIPプロトコルから3G NW60で使用すべきCCプロトコルへの音声プロトコルの変換ができない状態となり、呼切断に繋がる可能性や、移動端末機30とIMSネットワーク50との間で、状態が不一致になってしまう可能性がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、音声呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断や、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができ、さらに不要なハンドオーバ要求の送信を抑止させることにより、基地局機器とIMSネットワークとの間の無駄なトラヒックを削減することができるハンドオーバ判定装置、ハンドオーバ制御装置、ハンドオーバ判定方法、ハンドオーバ制御方法、ハンドオーバ判定プログラム、ハンドオーバ制御プログラムを提供することである。
本発明のある態様によるハンドオーバ判定装置は、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ判定装置であって、前記第1のネットワーク通信網で音声通話またはビデオ通話による通話中に前記移動端末機の無線品質の劣化を検出した場合に、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を前記ハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ要求受信部と、前記ハンドオーバ要求受信部が前記ハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を受信した場合、前記移動端末機の呼の状態を取得する呼状態取得部と、前記移動端末機が、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの情報を含む移動端末機情報を取得する移動端末機情報取得部と、前記呼状態取得部が取得した前記呼の状態と前記移動端末機情報取得部が取得した前記移動端末機情報とに基づき、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機ではない場合は、ハンドオーバ不可と判定し、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機である場合は、ハンドオーバ可能と判定するハンドオーバ判定部と、前記ハンドオーバ判定部がハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを送信し、前記ハンドオーバ判定部がハンドオーバ可能と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ応答コマンドを送信するコマンド送信部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、移動端末機の呼の状態と、移動端末機の呼の状態においてハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバができるか否かを判定できるので、呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に、移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断と、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができる。
上記ハンドオーバ判定装置は、前記コマンド送信部は、さらに、前記ハンドオーバ判定部がハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを前記ハンドオーバ拒否コマンドに付加して送信し、前記ハンドオーバ抑止コマンドを前記ハンドオーバ制御装置に送信後、前記ハンドオーバ判定部がハンドオーバ可能と判定した場合、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを送信してもよい。
こうすれば、移動端末機の呼の状態と、移動端末機の呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの移動端末機情報に基づき、ハンドオーバを要求できるか否かを判定でき、ハンドオーバができない期間はハンドオーバ制御装置にハンドオーバ要求の送信を抑止させることができるので、呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断と、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができ、さらに不要なハンドオーバ要求の送信を抑止させることにより、基地局機器とIMSネットワークとの間の無駄なトラヒックを削減することができる。
本発明のある態様によるハンドオーバ制御装置は、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ制御装置であって、前記第1のネットワーク通信網に在圏している前記移動端末機が送信する無線品質情報を受信する無線品質情報受信部と、前記無線品質情報に基づき前記第1のネットワーク通信網での前記移動端末機の無線品質が劣化しているか否か判定する無線品質判定部と、前記無線品質判定部が前記移動端末機の無線品質が劣化したと判定した場合、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求を前記ハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ要求送信部と、前記ハンドオーバ要求送信部が送信した前記ハンドオーバ要求に対し前記ハンドオーバ判定装置から返信されてくるハンドオーバ応答コマンドを受信するコマンド受信部と、前記コマンド受信部が前記ハンドオーバを実施させるための前記ハンドオーバ応答コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバを実施させるハンドオーバ指示を送るハンドオーバ応答部と、前記コマンド受信部が前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバ指示を送信しないハンドオーバ拒否部と、前記コマンド受信部が前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信部を動作させず、前記コマンド受信部が前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信部を動作させるハンドオーバ要求送信制限部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、移動端末機の呼の状態と、移動端末機の呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの移動端末機情報と、ハンドオーバができるか否かを判定するハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバを制御でき、ハンドオーバができない期間はハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバ要求の送信を抑止することができるので、呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断と、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができ、さらに不要なハンドオーバ要求の送信を抑止させることにより、基地局機器とIMSネットワークとの間の無駄なトラヒックを削減することができる。
本発明のある態様によるハンドオーバ判定方法は、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ判定方法であって、前記第1のネットワーク通信網で音声通話またはビデオ通話による通話中に前記移動端末機の無線品質の劣化を検出した場合に、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を前記ハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ要求受信工程と、前記ハンドオーバ要求受信工程が前記ハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を受信した場合、前記移動端末機の呼の状態を取得する呼状態取得工程と、前記移動端末機が、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの情報を含む移動端末機情報を取得する移動端末機情報取得工程と、前記呼状態取得工程が取得した前記呼の状態と前記移動端末機情報取得工程が取得した前記移動端末機情報とに基づき、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機ではない場合は、ハンドオーバ不可と判定し、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機である場合は、ハンドオーバ可能と判定するハンドオーバ判定工程と、前記ハンドオーバ判定工程がハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを送信し、前記ハンドオーバ判定工程がハンドオーバ可能と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ応答コマンドを送信するコマンド送信工程と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、移動端末機の呼の状態と、移動端末機の呼の状態においてハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバができるか否かを判定できるので、呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断や、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができる。
本発明のある態様によるハンドオーバ制御方法は、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ制御方法であって、前記第1のネットワーク通信網に在圏している前記移動端末機が送信する無線品質情報を受信する無線品質情報受信工程と、前記無線品質情報に基づき前記第1のネットワーク通信網での前記移動端末機の無線品質が劣化しているか否か判定する無線品質判定工程と、前記無線品質判定工程が前記移動端末機の無線品質が劣化したと判定した場合、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求を前記ハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ要求送信工程と、前記ハンドオーバ要求送信工程が送信した前記ハンドオーバ要求に対し前記ハンドオーバ判定装置から返信されてくるハンドオーバ応答コマンドを受信するコマンド受信工程と、前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバを実施させるための前記ハンドオーバ応答コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバを実施させるハンドオーバ指示を送るハンドオーバ応答工程と、前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバ指示を送信しないハンドオーバ拒否工程と、前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信工程を動作させず、前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信工程を動作させるハンドオーバ要求送信制限工程と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、移動端末機の呼の状態と、移動端末機の呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能であるか否かの移動端末機情報と、ハンドオーバができるか否かを判定するハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバを制御でき、ハンドオーバができない期間はハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバ要求の送信を抑止することができるので、呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断や、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができ、さらに不要なハンドオーバ要求の送信を抑止させることにより、基地局機器とIMSネットワークとの間の無駄なトラヒックを削減することができる。
本発明のある態様によるハンドオーバ判定プログラムは、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ判定プログラムであって、コンピュータに、前記第1のネットワーク通信網で音声通話またはビデオ通話による通話中に前記移動端末機の無線品質の劣化を検出した場合に、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を前記ハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ要求受信ステップと、前記ハンドオーバ要求受信ステップが前記ハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を受信した場合、前記移動端末機の呼の状態を取得する呼状態取得ステップと、前記移動端末機が、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの情報を含む移動端末機情報を取得する移動端末機情報取得ステップと、前記呼状態取得ステップが取得した前記呼の状態と前記移動端末機情報取得ステップが取得した前記移動端末機情報とに基づき、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機ではない場合は、ハンドオーバ不可と判定し、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機である場合は、ハンドオーバ可能と判定するハンドオーバ判定ステップと、前記ハンドオーバ判定ステップがハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを送信し、前記ハンドオーバ判定ステップがハンドオーバ可能と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ応答コマンドを送信するコマンド送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
この構成によれば、移動端末機の呼の状態と、移動端末機の呼の状態においてハンドオーバが可能であるか否かの移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバができるか否かを判定できるので、呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断や、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができる。
本発明のある態様によるハンドオーバ制御プログラムは、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ制御プログラムであって、コンピュータに、前記第1のネットワーク通信網に在圏している前記移動端末機が送信する無線品質情報を受信する無線品質情報受信ステップと、前記無線品質情報に基づき前記第1のネットワーク通信網での前記移動端末機の無線品質が劣化しているか否か判定する無線品質判定ステップと、前記無線品質判定ステップが前記移動端末機の無線品質が劣化したと判定した場合、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求を前記ハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ要求送信ステップと、前記ハンドオーバ要求送信ステップが送信した前記ハンドオーバ要求に対し前記ハンドオーバ判定装置から返信されてくるハンドオーバ応答コマンドを受信するコマンド受信ステップと、前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバを実施させるための前記ハンドオーバ応答コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバを実施させるハンドオーバ指示を送るハンドオーバ応答ステップと、前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバ指示を送信しないハンドオーバ拒否ステップと、前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信ステップを動作させず、前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信ステップを動作させるハンドオーバ要求送信制限ステップと、を実行させることを特徴とする。
この構成によれば、移動端末機の呼の状態と、移動端末機の呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能であるか否かの移動端末機情報と、ハンドオーバができるか否かを判定するハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバを制御でき、ハンドオーバができない期間はハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバ要求の送信を抑止することができるので、呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断と、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができ、さらに不要なハンドオーバ要求の送信を抑止させることにより、基地局機器とIMSネットワークとの間の無駄なトラヒックを削減することができる。
本発明によれば、移動端末機の呼の状態と、移動端末機の呼の状態においてハンドオーバが可能であるか否かの移動端末機情報と、ハンドオーバができるか否かを判定するハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバを制御でき、ハンドオーバができない期間はハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバ要求の送信を抑止することができるので、呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断や、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができ、さらに不要なハンドオーバ要求の送信を抑止させることにより、基地局機器とIMSネットワークとの間の無駄なトラヒックを削減することができる。
本発明の第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置及びハンドオーバ制御装置の構成を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置の動作を示す流れ図である。 本発明の第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置のハンドオーバ判定部の動作を示す流れ図である。 本発明の第1の実施形態に係るハンドオーバ制御装置の動作を示す流れ図である。 本発明の第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置及びハンドオーバ制御装置の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係るハンドオーバ判定装置及びハンドオーバ制御装置の構成を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るハンドオーバ判定装置の動作を示す流れ図である。 本発明の第2の実施形態に係るハンドオーバ制御装置の動作を示す流れ図である。 本発明の第2の実施形態に係るハンドオーバ判定装置及びハンドオーバ制御装置の動作を示すシーケンス図である。 LTE網のサービスエリアと3G網のサービスエリアとの関係を示す構成図である。 従来のSRVCCの動作を示すシーケンス図である。
以下、ハンドオーバ判定装置及びハンドオーバ制御装置の実施形態について図面に従って説明する。以下に参照する各図において、他の図と同等部分は同一符号を付して説明する。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置及びハンドオーバ制御装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置200及びハンドオーバ制御装置100の構成を示す構成図である。
図1(B)に示すように、移動端末機(UE:User Equipment)30は、第1のネットワーク通信網であるLTE(Long Term Evolution)網10と、第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網である3G(3rd Generation、第3世代移動通信システム)網20と、で音声通話またはビデオ通話による通話が可能である。LTE網10は、図1(A)の基地局機器(eNB:eNodeB)40とMME(Mobile Management Entity)42とMSC(Multimedia Switching Center) Server44とIMS(IP Multimedia Subsystem)ネットワーク(IMS NW)50とを含んでいる。3G網20は、3Gネットワーク(3G NW)60を含んでいる。また、図1(B)に現在のLTE網10のサービスエリアと3G網20のサービスエリアの関係性を示す。図1(B)に示すように、LTE網10のサービスエリアは、3G網20のサービスエリアと共通しており、3G網20のサービスエリアよりも狭いことを示している。
図1(A)に示すように、基地局機器40は、ハンドオーバ制御装置100を含んでいる。IMSネットワーク50は、ハンドオーバ判定装置200と、S−CSCF(Serving Call Session Control Function)やP−CSCF(Proxy Call Session Control Function)などで構成される呼制御装置70と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)などで構成された移動端末機情報管理装置80と、を含んでいる。
ハンドオーバ制御装置100は、無線品質情報受信部110と、無線品質判定部120と、ハンドオーバ要求送信部130と、コマンド受信部140と、ハンドオーバ応答部150と、ハンドオーバ拒否部160と、を含んでいる。
ハンドオーバ判定装置200は、ハンドオーバ要求受信部210と、呼状態取得部220と、移動端末機情報取得部230と、ハンドオーバ判定部240と、コマンド送信部250と、を含んでいる。
移動端末機30は、LTE網10における無線品質の値が基地局機器40から指定された無線品質の閾値よりも下回った場合などに、無線品質情報32を基地局機器40に含まれるハンドオーバ制御装置100の無線品質情報受信部110に送信する。
無線品質判定部120は、無線品質情報受信部110が受信した無線品質情報32に基づき、移動端末機30の無線品質が劣化しているか否かを判定する。
ハンドオーバ要求送信部130は、移動端末機30の無線品質が劣化していると判定した場合に、移動端末機30をLTE網10から3G網20にハンドオーバさせるハンドオーバ要求132をMME42に送信する。MME42は、MSC Server44経由でSRVCC要求をIMSネットワーク50に含まれるハンドオーバ判定装置200のハンドオーバ要求受信部210に送信する。
ハンドオーバ判定装置200のハンドオーバ要求受信部210は、ハンドオーバ要求送信部130から送信されたハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信する。
呼状態取得部220は、移動端末機30の呼の状態を、移動端末機30の呼の状態を監視している呼制御装置70から取得する。呼の状態としては、発信中状態、呼び出し中状態、着信中状態、通話中状態および割込通話中状態が挙げられる。発信中状態とは、移動端末機30が発信を開始した直後の状態である。呼び出し中状態とは、発信状態の後、発信側移動端末機30が相手の移動端末機と通信を確立する前までの間で、相手を呼び出している状態である。また、呼び出し中状態とは、着側端末機が着信し、着信に応答するまでの間で呼び出しをしている状態である。着信中状態とは、着側移動端末機が着信し、呼び出しを開始する前までの状態である。通話中状態とは、相手の移動端末機と音声通話またはビデオ通話ができる状態である。割込通話中状態とは、通話中の相手の移動端末機との通話を保留にしたまま、後からかかってきた他の移動端末機との間での通話ができる状態である(割込通話とは、例えば「キャッチホン」(日本電信電話株式会社の登録商標)サービスを利用した通話をいう)。
移動端末機情報取得部230は、移動端末機30が、その呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC(alerting SRVCC)対応の移動端末機(つまり、aSRVCCの機能を備えている移動端末機)であるか否かの移動端末機情報を、移動端末機情報管理装置80から取得する。また、移動端末機情報取得部230は、移動端末機30が、その呼の状態が呼が確立する前の状態で送出されるガイダンス中状態でもハンドオーバが可能なbSRVCC(SRVCC before ringing)対応の移動端末機(つまり、bSRVCCの機能を備えている移動端末機)であるか否かの移動端末機情報を、移動端末機情報管理装置80から取得する。
ハンドオーバ判定部240は、呼状態取得部220が取得した移動端末機30の呼の状態と、移動端末機情報取得部230が取得した移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバ可能か可かを判定する。
コマンド送信部250は、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ可能と判定した場合、ハンドオーバ制御装置100にハンドオーバを実施させるためのSRVCC応答をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC応答に基づくハンドオーバ応答コマンド252をハンドオーバ制御装置100のコマンド受信部140に送信する。
また、コマンド送信部250は、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ不可と判定した場合、ハンドオーバ制御装置100にハンドオーバを実施させないためのSRVCC拒否をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC拒否に基づくハンドオーバ拒否コマンド262をハンドオーバ制御装置100のコマンド受信部140に送信する。
ハンドオーバ制御装置100のコマンド受信部140は、ハンドオーバ判定装置200のコマンド送信部250が送信するハンドオーバ応答コマンド252と、ハンドオーバ拒否コマンド262と、を受信する。
ハンドオーバ応答部150は、コマンド受信部140が受信したコマンドにハンドオーバ応答コマンド252が含まれている場合は、移動端末機30にハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ指示152を送信する。
ハンドオーバ拒否部160は、コマンド受信部140が受信したコマンドにハンドオーバ拒否コマンド262が含まれている場合は、移動端末機30にハンドオーバ指示152を送信しない。
<ハンドオーバ判定装置200の動作>
第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置の動作について、図2を参照して説明する。図2は、第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置200の動作を示す流れ図である。なお、以下では、非特許文献3のリリース9で規定されたSRVCCおよび非特許文献3および4のリリース10で規定された、呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機である移動端末機30が音声呼を取得し(音声通話を行い)、音声呼の状態と移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバ可能か否かを判定する場合について説明する。
図2に示すように、先ず、ステップS202では、ハンドオーバ要求受信部210が、ハンドオーバ要求送信部130から送信されたハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信するまで待機し、ハンドオーバ要求132基づくSRVCC要求を受信したらステップS204に移行する。
ステップS204では、移動端末機情報取得部230が、移動端末機30がその音声呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるか否かの移動端末機情報を移動端末機情報管理装置80から取得する。その後、処理をステップS206に移行する。なお、移動端末機情報取得部230が、移動端末機30の移動端末機情報を移動端末機情報管理装置80から既に取得している場合は、ステップS204の処理は行わなくてもよい。また、移動端末機情報取得部230は、移動端末機30がその音声呼の状態が着信中状態でもハンドオーバが可能な端末機であるか否かの移動端末機情報や、その音声呼の状態が発信中状態でもハンドオーバが可能な端末機であるか否かの移動端末機情報を移動端末機情報管理装置80から取得するようにしてもよい。
ステップS206では、呼状態取得部220が、移動端末機30の音声呼の状態(発信中/呼び出し中/着信中/通話中/割込通話中等)を、移動端末機30の音声呼の状態を監視している呼制御装置70から取得する。その後、処理をステップS208に移行する。なお、ステップS204とステップS206との順序は、逆であっても(つまり、ステップS202でハンドオーバ要求132を受信したら、ステップS206に移行し、ステップS204に移行し、ステップS208に移行するようにしても)構わない。
ステップS208では、ハンドオーバ判定部240を実行する。その後、処理をステップS210に移行する。
ステップS210では、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ可能と判定した場合はステップS212に移行する。一方、ステップS210において、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ不可と判定した場合はステップS214に移行する。
ステップS212では、コマンド送信部250を実行することにより、ハンドオーバを実施させるためのSRVCC応答をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC応答に基づくハンドオーバ応答コマンド252をハンドオーバ制御装置100のコマンド受信部140に送信する。その後、処理をステップS202に移行する。
一方、ステップS214では、コマンド送信部250を実行することにより、ハンドオーバを実施させないためのSRVCC拒否をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC拒否に基づくハンドオーバ拒否コマンド262をハンドオーバ制御装置100のコマンド受信部140に送信する。その後、処理をステップS202に移行する。
<ハンドオーバ判定部240の動作>
ハンドオーバ判定部240の動作について、図3を参照して説明する。図3は、ハンドオーバ判定部240の動作を示す流れ図である。なお、以下では、移動端末機30が音声呼を取得し(音声通話を行い)、音声呼の状態と移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバ可能か否かを判定する場合について説明する。
図3(A)に示すように、先ず、ステップS242では、移動端末機30の音声呼の状態が、発信中状態か着信中状態か呼び出し中状態か通話中状態か割込通話中状態かの何れの状態であるか判定し、移動端末機30の音声呼の状態が発信中状態である場合はステップS246に移行する。また、ステップS242において、移動端末機30の音声呼の状態が着信中状態である場合はステップS246に移行する。また、ステップS242において、移動端末機30の音声呼の状態が呼び出し中状態である場合はステップS244に移行する。また、ステップS242において、移動端末機30の音声呼の状態が通話中状態である場合はステップS248に移行する。また、ステップS242において、移動端末機30の音声呼の状態が割込通話中状態である場合はステップS248に移行する。
ステップS244では、移動端末機30の移動端末機情報がその音声呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるか否か判定し、aSRVCC対応の端末機である場合はステップS248に移行する。一方、ステップS244において、aSRVCC対応の端末機ではない場合はステップS246に移行する。
ステップS246では、ハンドオーバ不可と判定し、ハンドオーバ判定部240の処理を終了する。
一方、ステップS248では、ハンドオーバ可能と判定し、ハンドオーバ判定部240の処理を終了する。
なお、図3(A)では、呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるか否かを判定するように説明したが、図3(B)に示すように着信中状態でもSRVCCが可能な端末機であるか否かを判定(ステップS250)したり、発信中状態でもSRVCCが可能な端末機であるか否かを判定(ステップS252)したりするようにしてもよい。
<ハンドオーバ制御装置100の動作>
第1の実施形態に係るハンドオーバ制御装置100の動作について、図4を参照して説明する。図4は、第1の実施形態に係るハンドオーバ制御装置100の動作を示す流れ図である。
図4に示すように、先ず、ステップS102では、無線品質情報受信部110が無線品質情報32を受信するまで待機し、受信したらステップS104に移行する。
ステップS104では、無線品質判定部120が、無線品質情報32に基づき、移動端末機30をハンドオーバさせる必要があるか否かを判定し、必要がある場合はステップS106に移行する。一方、ステップS104において、ハンドオーバの必要がない場合はステップS102に移行する。
ステップS106では、ハンドオーバ要求送信部130が、ハンドオーバ要求132をMME42に送信する。(MME42は、MSC Server44経由でSRVCC要求をハンドオーバ要求受信部210に送信する。)その後、処理をステップS108に移行する。
ステップS108では、コマンド受信部140がコマンドを受信するまで待機し、コマンドを受信したらステップS110に移行する。
ステップS110では、コマンド受信部140が受信したコマンドがハンドオーバ応答コマンド252であるか否か判定し、ハンドオーバ応答コマンド252である場合はステップS112に移行する。一方、ステップS110において、ハンドオーバ応答コマンド252ではない(つまり、ハンドオーバ拒否コマンド262である)場合はステップS114に移行する。
ステップS112では、ハンドオーバ応答部150を実行し、移動端末機30にハンドオーバ指示152を送信する。その後、処理をステップS102に移行する。
一方、ステップS114では、ハンドオーバ拒否部160を実行し、移動端末機30にハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ指示152を送信しない。その後、処理をステップS102に移行する。
<ハンドオーバ判定装置200及びハンドオーバ制御装置100の動作>
第1の実施形態に係るハンドオーバ制御装置100の動作について、図5及び図2〜4を参照して説明する。図5は、第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置200及びハンドオーバ制御装置100の動作を示すシーケンス図である。なお、以下では、移動端末機30が音声呼を取得し(音声通話を行い)、音声呼の状態と移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバ可能か否かを判定する場合について説明する。
<発信中状態の動作>
移動端末機30は、音声呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の移動端末機であり、LTE網10のサービスエリアの境界付近かつ3G網20のサービスエリアの中にいるものとし(図1(B)参照)、LTE網10の基地局機器40と通信しているものとして説明する。図5では、移動端末機30は、時点t0において、音声通話のためのベアラ(bearer)が確立される前の状態(発信中)とする。
移動端末機30を持ったユーザが発信操作することにより、相手側移動端末機と音声通話をするための発信が開始される。発信を開始するとともに、移動端末機30を持ったユーザがLTE網10から3G網20のサービスエリア付近(図1(B)参照)に移動したとする。移動端末機30は、LTE網10の端付近に移動したため、LTE網10の無線品質が劣化してくる。そのため、図5の時点t1で、移動端末機30は、現在の無線品質が基地局機器40から指定された無線品質の閾値を下回ったことを示す無線品質情報32を基地局機器40に送信する。
基地局機器40に含まれるハンドオーバ制御装置100の無線品質情報受信部110は、無線品質情報32を受信する(図4のステップS102)。
無線品質判定部120は、無線品質情報32に基づき、移動端末機30をハンドオーバさせる必要があると判定する(図4のステップS104)。
時点t2で、ハンドオーバ要求送信部130は、ハンドオーバ要求132をMME42に送信する。MME42は、MSC Server44経由でSRVCC要求をハンドオーバ要求受信部210に送信する(図4のステップS106)。
ハンドオーバ要求受信部210は、ハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信する(図2のステップS202)。
移動端末機情報取得部230は、移動端末機30がその音声呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるか否かの移動端末機情報を移動端末機情報管理装置80から取得する(図2のステップS204)。また、呼状態取得部220は、移動端末機30の音声呼の状態が発信中状態であることを取得する(図2のステップS206)。ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の音声呼の状態が発信中状態であり、移動端末機30がSRVCCに対応しているタイミングではないため、ハンドオーバ不可と判定する(図2のステップS208)。
時点t3で、コマンド送信部250を実行することにより、ハンドオーバを実施させないためのSRVCC拒否をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC拒否に基づくハンドオーバ拒否コマンド262をハンドオーバ制御装置100のコマンド受信部140に送信する(図2のステップS214)。ハンドオーバ制御装置100は、ハンドオーバ拒否部160を実行し、移動端末機30にハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ指示152を送信しない(図4のステップS114)。
<呼び出し中状態の動作>
時点t4で、移動端末機30の音声呼の状態が呼び出し中状態に遷移する。
時点t5で、移動端末機30は、現在の無線品質が基地局機器40から指定された無線品質の閾値を未だに下回っていることを示す無線品質情報32を基地局機器40に送信する。
基地局機器40に含まれるハンドオーバ制御装置100の無線品質情報受信部110は、無線品質情報32を受信する(図4のステップS102)。
無線品質判定部120は、無線品質情報32に基づき、移動端末機30をハンドオーバさせる必要があると判定する(図4のステップS104)。
時点t6で、ハンドオーバ要求送信部130は、ハンドオーバ要求132をMME42に送信する。MME42は、MSC Server44経由でSRVCC要求をハンドオーバ要求受信部210に送信する(図4のステップS106)。
ハンドオーバ要求受信部210は、ハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信する(図2のステップS202)。なお、移動端末機情報取得部230は、移動端末機情報を既に取得している。また、呼状態取得部220は、移動端末機30の音声呼の状態が呼び出し中状態であることを取得する(図2のステップS206)。ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の音声呼の状態が呼び出し中状態でかつ移動端末機30の移動端末機情報がその音声呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるので、ハンドオーバ可能と判定する(図2のステップS208)。
時点t7で、コマンド送信部250を実行することにより、SRVCC応答をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC応答に基づくハンドオーバ応答コマンド252をハンドオーバ制御装置100のコマンド受信部140に送信する(図2のステップS214)。
時点t8で、ハンドオーバ制御装置100は、ハンドオーバ応答部150を実行し、移動端末機30にハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ指示152を送信する(図4のステップS112)。
時点t9で、移動端末機30は、ハンドオーバを実行する。移動端末機30は、LTE網10から3G網20にハンドオーバされ(図1(B)参照)、時点t10で3Gネットワーク60による通話中状態に切り替わることを示している。つまり、SRVCCが動作したことを示している。
以上に述べた第1の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
第1の実施形態では、移動端末機30の呼の状態と、移動端末機30の呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバができるか否かを判定できるので、移動端末機が対応していない呼の状態で移動端末機30をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機30の呼切断と、移動端末機30とIMSネットワーク50との間の状態不一致を防ぐことができる。
(変形例1)
第1の実施形態では、移動端末機30は、その呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるものとして説明したが、aSRVCC非対応の端末機についても同様に説明できる。なお、本変形例1におけるaSRVCC非対応の端末機とは、非特許文献3のリリース9に規定されたSRVCCには対応しているが、非特許文献3および4のリリース10以降で規定されたaSRVCCには非対応の端末機を示す。
移動端末機30がaSRVCC非対応の端末機の場合は、発信中状態および呼び出し中状態においては、図5の時点t0と同様の処理を行う。通話中状態においては、図5の時点t4と同様の処理を行う。
図5において、時点t4の「呼び出し中」を「音声通話中」と読み替えて本変形例1の構成を説明する。図5の時点t6で、ハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信すると、ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の音声呼の状態が通話中状態であるので、ハンドオーバ可能と判定する(図2のステップS208)。時点t7以降は、第1の実施形態と同様である。
また、移動端末機30の呼の状態が、発信中状態か呼び出し中状態か着信中状態か通話中状態か割込通話中状態かの何れかの状態として説明したが、音声ガイダンスに繋がったガイダンス中状態や切断中状態を含めてもよい。なお、本変形例1で説明するaSRVCC非対応の移動端末機30は、呼が確立される前のガイダンス中状態や切断中状態のハンドオーバに対応していない。このため、ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の呼の状態が呼が確立される前のガイダンス中状態や切断中状態の場合、ハンドオーバ不可と判定すればよい。
ここで、音声ガイダンスとしては、呼が確立する前の状態で送出されるガイダンス(例えば発信先移動端末機が圏外にある場合に送出される圏外トーキなど)、呼が確立された後の状態で送出されるガイダンス(例えば迷惑電話からの着信を拒否する場合に送出される迷惑電話ガイダンスなど)の双方を含む。また、留守番電話サービスのガイダンスは、例えば、呼が確立する前の状態で送出されるガイダンスと呼が確立された後の状態で送出されるガイダンスとの双方から構成される。なお、呼が確立された後の状態でガイダンスが送出される際の動作は、通話中と同様に、通常のSRVCCを起動可能である。このため、本変形例1では、呼が確立された後のガイダンス中状態は通話中状態に含む。また、呼が確立された後のガイダンス中状態は通話中状態に含まずに、呼が確立される前のガイダンス中状態と同様にハンドオーバ判定部240によってハンドオーバ不可と判定されるようにしてもよい。
なお、本変形例1は、移動端末機30がaSRVCC非対応の端末機である場合についての例であり、移動端末機30の呼の状態が呼が確立される前のガイダンス中状態や切断中状態の場合に、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ不可と判定する動作を一例として記載したが、ハンドオーバ不可と判定する動作以外の他の動作が規定されてもよい。移動端末機30の呼の状態が呼が確立される前のガイダンス中状態や切断中状態である場合の移動端末機30の動作をどのように規定するかは、その移動端末機30の能力とネットワークの実装次第である。
(変形例2)
第1の実施形態では、移動端末機30は、その呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるものとして説明し、変形例1では、移動端末機30は、aSRVCC非対応の端末機であるものとして説明したが、bSRVCC対応の端末機についても同様に説明できる。本変形例2では、移動端末機30は、その呼の状態が呼が確立する前の状態で送出されるガイダンス中状態でもハンドオーバが可能なbSRVCC対応の端末機であるものとして説明する。なお、本変形例2におけるbSRVCC対応の端末機とは、上述したSRVCCおよびaSRVCC、ならびに非特許文献3および4のリリース12以降で規定されたbSRVCCに対応の端末機を示す。
移動端末機30がbSRVCC対応の端末機の場合は、発信中状態においては図5の時点t0と同様の処理を行う。呼が確立される前のガイダンス中状態、呼び出し中状態および通話中状態(呼が確立された後のガイダンス中状態を含む)においては、図5の時点t4と同様の処理を行う。ここで、呼が確立される前のガイダンス中状態での動作はbSRVCCとして起動可能であり、呼び出し中状態での動作はaSRVCCとして起動可能であり、通話中状態(呼が確立された後のガイダンス中状態を含む)での動作はSRVCCとして起動可能である。
図5において、時点t4の「呼び出し中」を「呼が確立される前のガイダンス中」と読み替えて本変形例2の構成を説明する。図5の時点t6で、ハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信すると、ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の音声呼の状態が呼が確立される前のガイダンス中状態であるので、ハンドオーバ可能と判定する(図2のステップS208)。この場合、呼が確立される前の状態で送出されるガイダンス中状態での動作であるため、ハンドオーバ可能と判定後の動作はbSRVCCとして起動可能である。時点t7以降は、第1の実施形態と同様である。
また、移動端末機30の呼の状態として切断中状態を含めてもよい。本変形例2で説明するbSRVCC対応の移動端末機30は、切断中状態のハンドオーバに対応していない。このため、ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の呼の状態が切断中状態の場合、ハンドオーバ不可と判定すればよい。
なお、本変形例2は、移動端末機30がbSRVCC対応の端末機である場合についての例であり、移動端末機30の呼の状態が切断中状態の場合に、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ不可と判定する動作を一例として記載したが、ハンドオーバ不可と判定する動作以外の他の動作が規定されてもよい。移動端末機30の呼の状態が切断中状態である場合の移動端末機30のその他の動作については、変形例1と同様である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るハンドオーバ判定装置及びハンドオーバ制御装置の構成について、第1の実施形態に係るハンドオーバ判定装置200及びハンドオーバ制御装置100の構成と異なる点を、図6を参照して説明する。第2の実施形態に係るハンドオーバ判定装置2000及びハンドオーバ制御装置1000は、図1(A)のハンドオーバ判定装置200及びハンドオーバ制御装置100を置き換えるものである。ハンドオーバ制御装置1000は、図1(A)のハンドオーバ制御装置100にハンドオーバ要求送信制限部170がさらに含まれ構成される。また、ハンドオーバ判定装置2000は、図1(A)のハンドオーバ判定装置200のコマンド送信部250がコマンド送信部2500に置き換わり構成される。また、ハンドオーバ判定装置2000及びハンドオーバ制御装置1000は、ハンドオーバ抑止コマンド272とハンドオーバ抑止解除コマンド282とがさらに含まれ構成される。
図6は、第2の実施形態に係るハンドオーバ判定装置2000及びハンドオーバ制御装置1000の構成を示す構成図である。
基地局機器40は、ハンドオーバ制御装置1000を含んでいる。IMSネットワーク50は、ハンドオーバ判定装置2000を含んでいる。
ハンドオーバ制御装置1000は、無線品質情報受信部110と、無線品質判定部120と、ハンドオーバ要求送信部130と、コマンド受信部140と、ハンドオーバ応答部150と、ハンドオーバ拒否部160と、ハンドオーバ要求送信制限部170と、を含んでいる。
ハンドオーバ判定装置2000は、ハンドオーバ要求受信部210と、呼状態取得部220と、移動端末機情報取得部230と、ハンドオーバ判定部240と、コマンド送信部2500と、を含んでいる。
コマンド送信部2500は、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ可能と判定した場合、ハンドオーバ制御装置1000にハンドオーバを実施させるためのSRVCC応答をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC応答に基づくハンドオーバ応答コマンド252をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する。
また、コマンド送信部2500は、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ不可と判定した場合、ハンドオーバ制御装置1000にハンドオーバを実施させないためのSRVCC拒否をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC拒否に基づくハンドオーバ拒否コマンド262をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する。
さらに、コマンド送信部2500は、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ不可と判定した場合、ハンドオーバ制御装置1000にハンドオーバ要求132の送信を抑止させるためのSRVCC抑止をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC抑止に基づくハンドオーバ抑止コマンド272をハンドオーバ拒否コマンド262に付加してハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する。
また、コマンド送信部2500は、ハンドオーバ抑止コマンド272をハンドオーバ制御装置1000に送信したら、ハンドオーバ判定部240の判定がハンドオーバ可能に遷移するまで待機する。ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ可能と判定した場合、ハンドオーバ制御装置1000にハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのSRVCC抑止解除をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC抑止解除に基づくハンドオーバ抑止解除コマンド282をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する。
ハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140は、ハンドオーバ判定装置2000のコマンド送信部2500が送信してくるハンドオーバ応答コマンド252と、ハンドオーバ拒否コマンド262と、ハンドオーバ抑止コマンド272と、ハンドオーバ抑止解除コマンド282と、を受信する。
ハンドオーバ要求送信制限部170は、コマンド受信部140が受信したコマンドにハンドオーバ抑止コマンド272が含まれている場合は、ハンドオーバ要求送信部130を動作させない。
さらに、ハンドオーバ要求送信制限部170は、コマンド受信部140が受信したコマンドにハンドオーバ抑止解除コマンド282が含まれている場合は、ハンドオーバ要求送信部130を動作させる。
<ハンドオーバ判定装置2000の動作>
第2の実施形態に係るハンドオーバ判定装置2000の動作について、図7を参照して説明する。図7は、第2の実施形態に係るハンドオーバ判定装置2000の動作を示す流れ図である。なお、以下では、SRVCCおよび呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機である移動端末機30が音声呼を取得し(音声通話を行い)、音声呼の状態と移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバ可能か否かを判定する場合について説明する。
図7に示すように、先ず、ステップS2002では、ハンドオーバ要求受信部210が、ハンドオーバ要求送信部130から送信されたハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信するまで待機し、ハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信したらステップS2004に移行する。
ステップS2004では、移動端末機情報取得部230が、移動端末機30がその音声呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるか否かの移動端末機情報を移動端末機情報管理装置80から取得する。その後、処理をステップS2006に移行する。なお、移動端末機情報取得部230が、移動端末機30の移動端末機情報を移動端末機情報管理装置80から既に取得している場合は、ステップS2004の処理は行わなくてもよい。
ステップS2006では、呼状態取得部220が、移動端末機30の音声呼の状態が、発信中状態か呼び出し中状態か着信中状態か通話中状態か割込通話中状態かの何れの状態にあるかを、移動端末機30の音声呼の状態を監視している呼制御装置70から取得する。その後、処理をステップS2008に移行する。
ステップS2008では、ハンドオーバ判定部240を実行する。その後、処理をステップS2010に移行する。
ステップS2010では、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ可能と判定した場合はステップS2012に移行する。一方、ステップS2010において、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ不可と判定した場合はステップS2014に移行する。
ステップS2012では、コマンド送信部2500を実行することにより、SRVCC応答をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC応答に基づくハンドオーバ応答コマンド252をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する。その後、処理をステップS2002に移行する。
一方、ステップS2014では、コマンド送信部2500を実行することにより、SRVCC拒否をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC拒否に基づくハンドオーバ拒否コマンド262をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する。その後、処理をステップS2016に移行する。
ステップS2016では、コマンド送信部2500を実行することにより、SRVCC抑止をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC抑止に基づくハンドオーバ抑止コマンド272をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する。その後、処理をステップS2018に移行する。
ステップS2018では、呼状態取得部220が、移動端末機30の音声呼の状態が、発信中状態か呼び出し中状態か着信中状態か通話中状態か割込通話中状態かの何れの状態にあるかを、移動端末機30の音声呼の状態を監視している呼制御装置70から取得する。その後、処理をステップS2020に移行する。
ステップS2020では、ハンドオーバ判定部240を実行する。その後、処理をステップS2022に移行する。
ステップS2022では、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ可能と判定した場合はステップS2024に移行する。一方、ステップS2022において、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ不可と判定した場合はステップS2018に移行する。
ステップS2024では、コマンド送信部2500を実行することにより、SRVCC抑止解除をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC抑止解除に基づくハンドオーバ抑止解除コマンド282をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する。その後、処理をステップS2002に移行する。
<ハンドオーバ制御装置1000の動作>
第2の実施形態に係るハンドオーバ制御装置1000の動作について、図8を参照して説明する。図8は、第2の実施形態に係るハンドオーバ制御装置1000の動作を示す流れ図である。
図8に示すように、先ず、ステップS1002では、無線品質情報受信部110が無線品質情報32を受信するまで待機し、受信したらステップS1004に移行する。
ステップS1004では、無線品質判定部120が、無線品質情報32に基づき、移動端末機30の無線品質が劣化しているか否かを判定し、無線品質が劣化している場合はステップS1006に移行する。一方、ステップS1004において、無線品質が劣化していない場合はステップS1002に移行する。
ステップS1006では、ハンドオーバ要求送信部130が、ハンドオーバ要求132をMME42に送信する。MME42は、MSC Server44経由でSRVCC要求をハンドオーバ要求受信部210に送信する。その後、処理をステップS1008に移行する。
ステップS1008では、コマンド受信部140がコマンドを受信するまで待機し、コマンドを受信したらステップS1010に移行する。
ステップS1010では、コマンド受信部140が受信したコマンドがハンドオーバ応答コマンド252であるか否か判定し、ハンドオーバ応答コマンド252である場合はステップS1012に移行する。一方、ステップS1010において、ハンドオーバ応答コマンド252ではない場合はステップS1014に移行する。
ステップS1012では、ハンドオーバ応答部150を実行し、移動端末機30にハンドオーバ指示152を送信する。その後、処理をステップS1002に移行する。
一方、ステップS1014では、コマンド受信部140が受信したコマンドがハンドオーバ抑止コマンド272であるか否か判定し、ハンドオーバ抑止コマンド272である場合はステップS1008に移行する(つまり、ハンドオーバ要求送信部130を動作させない)。一方、ステップS1014において、ハンドオーバ抑止コマンド272ではない場合はステップS1016に移行する。
さらに、ステップS1016では、コマンド受信部140が受信したコマンドがハンドオーバ抑止解除コマンド282であるか否か判定し、ハンドオーバ抑止解除コマンド282である場合はステップS1002に移行する(つまり、ハンドオーバ要求送信部130を動作させる)。一方、ステップS1016において、ハンドオーバ抑止解除コマンド282ではない(つまり、ハンドオーバ拒否コマンド262である)場合はステップS1018に移行する。
一方、ステップS1018では、ハンドオーバ拒否部160を実行し、移動端末機30にハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ指示152を送信しない。その後、処理をステップS1002に移行する。
なお、ステップS1014とステップS1016の動作が、ハンドオーバ要求送信制限部170の動作である。
<ハンドオーバ判定装置2000及びハンドオーバ制御装置1000の動作>
第2の実施形態に係るハンドオーバ制御装置1000の動作について、図9及び図7,8を参照して説明する。図9は、第2の実施形態に係るハンドオーバ判定装置2000及びハンドオーバ制御装置1000の動作を示すシーケンス図である。
<発信中状態の動作>
移動端末機30は、呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の移動端末機であり、LTE網10のサービスエリアの境界付近かつ3G網20のサービスエリアの中にいるものとし(図1(B)参照)、LTE網10の基地局機器40と通信しているものとして説明する。図9では、移動端末機30は、時点t0において、音声通話のためのベアラ(bearer)が確立される前の状態(発信前)とする。なお、以下では、移動端末機30が音声呼を取得し(音声通話を行い)、音声呼の状態と移動端末機情報とに基づき、ハンドオーバ可能か否かを判定する場合について説明する。
移動端末機30を持ったユーザが発信操作することにより、相手側移動端末機と音声通話をするための発信が開始される。発信を開始するとともに、移動端末機30を持ったユーザがLTE網10から3G網20のサービスエリア付近(図1(B)参照)に移動したとする。移動端末機30は、LTE網10の端部付近に移動したため、LTE網10からの無線品質が劣化してくる。そのため、時点t1で、移動端末機30は、現在の無線品質が基地局機器40から指定された無線品質の閾値を下回ったことを示す無線品質情報32を基地局機器40に送信する。
基地局機器40に含まれるハンドオーバ制御装置1000の無線品質情報受信部110は、無線品質情報32を受信する(図8のステップS1002)。次に、無線品質判定部120は、無線品質情報32に基づき、移動端末機30の無線品質が劣化していると判定する(図8のステップS1004)。
時点t2で、ハンドオーバ要求送信部130は、ハンドオーバ要求132をMME42に送信する。MME42は、MSC Server44経由でSRVCC要求をハンドオーバ要求受信部210に送信する(図8のステップS1006)。
ハンドオーバ要求受信部210は、ハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信する(図7のステップS2002)。
移動端末機情報取得部230は、移動端末機30がその音声呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるか否かの移動端末機情報を移動端末機情報管理装置80から取得する(図7のステップS2004)。また、呼状態取得部220は、移動端末機30の音声呼の状態が発信中状態であることを取得する(図7のステップS2006)。ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の音声呼の状態が発信中状態であるので、ハンドオーバ不可と判定する(図7のステップS2008)。
時点t3で、コマンド送信部2500を実行することにより、SRVCC拒否をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC拒否に基づくハンドオーバ拒否コマンド262をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する(図7のステップS2014)。さらに、コマンド送信部2500を実行することにより、SRVCC抑止をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC抑止に基づくハンドオーバ抑止コマンド272をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する(図7のステップS2016)。ハンドオーバ判定装置2000は、ハンドオーバ抑止コマンド272をSRVCC抑止を介して送信後、呼状態取得部220により移動端末機30の音声呼の状態を監視し、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ可能と判定するまで待機する(図7のステップS2018〜S2022)。
ハンドオーバ制御装置1000は、ハンドオーバ抑止コマンド272を受信したので(図8のステップS1014)、ハンドオーバ判定装置2000からのコマンド(ハンドオーバ抑止解除コマンド282)を受信するまで待機する(図8のステップS1008)。
次に、時点t4で、移動端末機30は、現在の無線品質が基地局機器40から指定された無線品質の閾値を下回っていることを示す無線品質情報32を基地局機器40に送信する。しかしながら、ハンドオーバ制御装置1000は、ハンドオーバ判定装置2000からのコマンド(ハンドオーバ抑止解除コマンド282)を受信するまでハンドオーバ要求送信部130は動作しないので、ハンドオーバ要求132の送信は抑止されている。
<呼び出し中状態の動作>
時点t5で、移動端末機30の音声呼の状態が呼び出し中状態に遷移する。ハンドオーバ判定装置2000は、移動端末機30の音声呼の状態が呼び出し中状態に遷移したので、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ可能と判定する(図7のステップS2022)。
時点t6で、ハンドオーバ判定装置2000は、SRVCC抑止解除をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC抑止解除に基づくハンドオーバ抑止解除コマンド282をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する(図7のステップS2024)。ハンドオーバ制御装置1000は、ハンドオーバ抑止解除コマンド282を受信したので(図8のステップS1016)、ハンドオーバ要求送信部130は動作するようになり、ハンドオーバ要求132の送信の抑止が解除される。
時点t7で、移動端末機30は、現在の無線品質が基地局機器40から指定された無線品質の閾値を下回っていることを示す無線品質情報32を基地局機器40に送信する。
ハンドオーバ制御装置1000の無線品質情報受信部110は、無線品質情報32を受信する(図8のステップS1002)。次に、無線品質判定部120は、無線品質情報32に基づき、移動端末機30の無線品質が劣化していると判定する(図8のステップS1004)。
時点t8で、ハンドオーバ要求送信部130は、ハンドオーバ要求132をMME42に送信する。MME42は、MSC Server44経由でSRVCC要求をハンドオーバ要求受信部210に送信する(図8のステップS1006)。次に、ハンドオーバ要求受信部210は、ハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信する(図7のステップS2002)。呼状態取得部220は、移動端末機30の音声呼の状態が呼び出し中状態であることを取得する(図7のステップS2006)。ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の音声呼の状態が呼び出し中状態で移動端末機30の移動端末機情報がaSRVCC対応の端末機であるので、ハンドオーバ可能と判定する(図7のステップS2008)。
時点t9で、コマンド送信部2500を実行することにより、SRVCC応答をMSC Server44経由でMME42に送信する。MME42は、SRVCC応答に基づくハンドオーバ応答コマンド252をハンドオーバ制御装置1000のコマンド受信部140に送信する(図7のステップS2012)。
時点t10で、ハンドオーバ制御装置100は、ハンドオーバ応答部150を実行し、移動端末機30にハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ指示152を送信する(図8のステップS1012)。
時点t11で、移動端末機30は、ハンドオーバを実行する。移動端末機30は、LTE網10から3G網20にハンドオーバされ(図1(B)参照)、時点t12で3Gネットワーク60による通話中状態に切り替わったことを示している。つまり、SRVCCが動作したことを示している。
以上に述べた第2の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
第2の実施形態では、移動端末機の呼の状態と、移動端末機の呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの移動端末機情報と、ハンドオーバができるか否かを判定するハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバを制御でき、ハンドオーバができない期間はハンドオーバ判定装置からのコマンドに基づきハンドオーバ要求の送信を抑止することができるので、SRVCCの規定に対応していない呼の状態で移動端末機30をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機30の呼切断と、移動端末機30とIMSネットワーク50との間の状態不一致を防ぐことができ、さらに不要なハンドオーバ要求132の送信を抑止させることにより、基地局機器40とIMSネットワーク50間の無駄なトラヒックを削減することができる。
(変形例3)
第2の実施形態では、移動端末機30は、その呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるものとして説明したが、aSRVCC非対応の端末機についても同様に説明できる。なお、本変形例3におけるaSRVCC非対応の端末機とは、本変形例1と同様に、SRVCCには対応しているがaSRVCCには非対応の端末機を示す。移動端末機30がaSRVCC非対応の端末機の場合は、発信中状態および呼び出し中状態においては、図9の時点t0と同様の処理を行う。通話中状態(呼が確立された後のガイダンス中状態を含む)においては、図9の時点t5と同様の処理を行う。
図9において、時点t5の「呼び出し中」を「音声通話中」と読み替えて本変形例3の構成を説明する。図9の時点t8で、ハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信すると、ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の音声呼の状態が通話中状態であるので、ハンドオーバ可能と判定する(図7のステップS2008)。時点t8以降は、第2の実施形態と同様である。
また、移動端末機30の音声呼の状態が、発信中状態か呼び出し中状態か着信中状態か通話中状態か割込通話中状態かの何れかの状態として説明したが、音声ガイダンスに繋がったガイダンス中状態や切断中状態を含めてもよい。なお、本変形例3で説明するaSRVCC非対応の移動端末機30は、呼が確立される前のガイダンス中状態や切断中状態のハンドオーバに対応していない。このため、ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の呼の状態が呼が確立される前のガイダンス中状態や切断中状態の場合、ハンドオーバ不可と判定すればよい。また、この場合、変形例1と同様に、ハンドオーバ判定部240がハンドオーバ不可と判定する動作以外の他の動作が規定されてもよい。
(変形例4)
第2の実施形態では、移動端末機30は、その呼の状態が呼び出し中状態でもハンドオーバが可能なaSRVCC対応の端末機であるものとして説明し、変形例3では、移動端末機30は、aSRVCC非対応の端末機であるものとして説明したが、bSRVCC対応の端末機についても同様に説明できる。本変形例4では、移動端末機30は、その呼の状態が呼が確立する前の状態で送出されるガイダンス中状態でもハンドオーバが可能なbSRVCC対応の端末機であるものとして説明する。なお、本変形例4におけるbSRVCC対応の端末機とは、SRVCC、aSRVCC、およびbSRVCCに対応の端末機を示す。
移動端末機30がbSRVCC対応の端末機の場合、発信中状態においては、図9の時点t0と同様の処理を行う。呼が確立される前のガイダンス中状態、呼び出し中状態および通話中状態(呼が確立された後のガイダンス中状態を含む)においては、図9の時点t5と同様の処理を行う。ここで、呼が確立される前のガイダンス中状態での動作はbSRVCCとして起動可能であり、呼び出し中状態での動作はaSRVCCとして起動可能であり、通話中状態(呼が確立された後のガイダンス中状態を含む)での動作はSRVCCとして起動可能である。
図9において、時点t5の「呼び出し中」を「呼が確立される前のガイダンス中」と読み替えて変形例4の構成を説明する。図9の時点t8で、ハンドオーバ要求132に基づくSRVCC要求を受信すると、ハンドオーバ判定部240は、移動端末機30の音声呼の状態が呼が確立される前のガイダンス中状態であるので、ハンドオーバ可能と判定する(図7のステップS2008)。時点t8以降は、第2の実施形態と同様である。
(変形例5)
第1及び第2の実施形態では、図1(B)に示すように、LTE網10のサービスエリアが3G網20のサービスエリアに含まれている場合を説明したが、図10に示すように、LTE網10のサービスエリアの一部と3G網20のサービスエリアの一部とが重なっている場合でもよい。また、第1及び第2の実施形態では、ハンドオーバ制御装置100または1000が基地局機器40にある場合を説明したが、MME42やMSC Server44に置くことも可能である。また、第1及び第2の実施形態では、ハンドオーバ判定装置200または2000がIMSネットワーク50にある場合を説明したが、MME42やMSC Server44に置くことも可能である。
<ハンドオーバ判定方法>
上述したハンドオーバ判定装置では、以下のようなハンドオーバ判定方法が採用されている。すなわち、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ判定方法であって、前記第1のネットワーク通信網で音声通話またはビデオ通話による通話中に前記移動端末機の無線品質の劣化を検出した場合に、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を前記ハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ要求受信工程と、前記ハンドオーバ要求受信工程が前記ハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を受信した場合、前記移動端末機の呼の状態を取得する呼状態取得工程と、前記移動端末機が、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの情報を含む移動端末機情報を取得する移動端末機情報取得工程と、前記呼状態取得工程が取得した前記呼の状態と前記移動端末機情報取得工程が取得した前記移動端末機情報とに基づき、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機ではない場合は、ハンドオーバ不可と判定し、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機である場合は、ハンドオーバ可能と判定するハンドオーバ判定工程と、前記ハンドオーバ判定工程がハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを送信し、前記ハンドオーバ判定工程がハンドオーバ可能と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ応答コマンドを送信するコマンド送信工程と、を含むハンドオーバ判定方法が採用されている。
なお、前記ハンドオーバ判定方法は、前記コマンド送信工程が、さらに、前記ハンドオーバ判定工程がハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを前記ハンドオーバ拒否コマンドに付加して送信し、前記ハンドオーバ抑止コマンドを前記ハンドオーバ制御装置に送信後、前記ハンドオーバ判定工程がハンドオーバ可能と判定した場合、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを送信する、ようにしてもよい。
<ハンドオーバ制御方法>
上述したハンドオーバ制御装置では、以下のようなハンドオーバ制御方法が採用されている。すなわち、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ制御方法であって、前記第1のネットワーク通信網に在圏している前記移動端末機が送信する無線品質情報を受信する無線品質情報受信工程と、前記無線品質情報に基づき前記第1のネットワーク通信網での前記移動端末機の無線品質が劣化しているか否か判定する無線品質判定工程と、前記無線品質判定工程が前記移動端末機の無線品質が劣化したと判定した場合、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求を前記ハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ要求送信工程と、前記ハンドオーバ要求送信工程が送信した前記ハンドオーバ要求に対し前記ハンドオーバ判定装置から返信されてくるハンドオーバ応答コマンドを受信するコマンド受信工程と、前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバを実施させるための前記ハンドオーバ応答コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバを実施させるハンドオーバ指示を送るハンドオーバ応答工程と、前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバ指示を送信しないハンドオーバ拒否工程と、前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信工程を動作させず、前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信工程を動作させるハンドオーバ要求送信制限工程と、を含むハンドオーバ制御方法が採用されている。
<ハンドオーバ判定プログラム>
また、IMSネットワークにおいてプログラムを実行することによって、上述したハンドオーバ判定装置を実現する場合、以下のプログラムを用いることができる。すなわち、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ判定プログラムであって、コンピュータに、前記第1のネットワーク通信網で音声通話またはビデオ通話による通話中に前記移動端末機の無線品質の劣化を検出した場合に、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を前記ハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ要求受信ステップと、前記ハンドオーバ要求受信ステップが前記ハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を受信した場合、前記移動端末機の呼の状態を取得する呼状態取得ステップと、前記移動端末機が、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの情報を含む移動端末機情報を取得する移動端末機情報取得ステップと、前記呼状態取得ステップが取得した前記呼の状態と前記移動端末機情報取得ステップが取得した前記移動端末機情報とに基づき、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機ではない場合は、ハンドオーバ不可と判定し、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機である場合は、ハンドオーバ可能と判定するハンドオーバ判定ステップと、前記ハンドオーバ判定ステップがハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを送信し、前記ハンドオーバ判定ステップがハンドオーバ可能と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ応答コマンドを送信するコマンド送信ステップと、を実行させるハンドオーバ判定プログラムを用いることができる。
なお、前記コマンド送信ステップは、さらに、前記ハンドオーバ判定ステップがハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを前記ハンドオーバ拒否コマンドに付加して送信し、前記ハンドオーバ抑止コマンドを前記ハンドオーバ制御装置に送信後、前記ハンドオーバ判定ステップがハンドオーバ可能と判定した場合、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを送信する、ようにしてもよい。
<ハンドオーバ制御プログラム>
また、基地局機器においてプログラムを実行することによって、上述したハンドオーバ制御装置を実現する場合、以下のプログラムを用いることができる。すなわち、第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ制御プログラムであって、コンピュータに、前記第1のネットワーク通信網に在圏している前記移動端末機が送信する無線品質情報を受信する無線品質情報受信ステップと、前記無線品質情報に基づき前記第1のネットワーク通信網での前記移動端末機の無線品質が劣化しているか否か判定する無線品質判定ステップと、前記無線品質判定ステップが前記移動端末機の無線品質が劣化したと判定した場合、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求を前記ハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ要求送信ステップと、前記ハンドオーバ要求送信ステップが送信した前記ハンドオーバ要求に対し前記ハンドオーバ判定装置から返信されてくるハンドオーバ応答コマンドを受信するコマンド受信ステップと、前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバを実施させるための前記ハンドオーバ応答コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバを実施させるハンドオーバ指示を送るハンドオーバ応答ステップと、前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバ指示を送信しないハンドオーバ拒否ステップと、前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信ステップを動作させず、前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信ステップを動作させるハンドオーバ要求送信制限ステップと、を実行させるハンドオーバ制御プログラムを用いることができる。
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
本発明は、呼の状態がSRVCCの規定に対応していない場合に移動端末機をハンドオーバさせてしまうことによる移動端末機の呼切断と、移動端末機とIMSネットワークとの間の状態不一致を防ぐことができ、さらに不要なハンドオーバ要求の送信を抑止させることにより、基地局機器とIMSネットワークとの間の無駄なトラヒックを削減する場合に利用することができる。
10 LTE網
20 3G網
30 移動端末機
32 無線品質情報
40 基地局機器
50 IMSネットワーク
60 3Gネットワーク
70 呼制御装置
80 移動端末機情報管理装置
100 ハンドオーバ制御装置
110 無線品質情報受信部
120 無線品質判定部
130 ハンドオーバ要求送信部
132 ハンドオーバ要求
140 コマンド受信部
150 ハンドオーバ応答部
152 ハンドオーバ指示
160 ハンドオーバ拒否部
170 ハンドオーバ要求送信制限部
200 ハンドオーバ判定装置
210 ハンドオーバ要求受信部
220 呼状態取得部
230 移動端末機情報取得部
240 ハンドオーバ判定部
250 コマンド送信部
252 ハンドオーバ応答コマンド
262 ハンドオーバ拒否コマンド
272 ハンドオーバ抑止コマンド
282 ハンドオーバ抑止解除コマンド
1000 ハンドオーバ制御装置
2000 ハンドオーバ判定装置
2500 コマンド送信部

Claims (7)

  1. 第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ判定装置であって、
    前記第1のネットワーク通信網で音声通話またはビデオ通話による通話中に前記移動端末機の無線品質の劣化を検出した場合に、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を前記ハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ要求受信部と、
    前記ハンドオーバ要求受信部が前記ハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を受信した場合、前記移動端末機の呼の状態を取得する呼状態取得部と、
    前記移動端末機が、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの情報を含む移動端末機情報を取得する移動端末機情報取得部と、
    前記呼状態取得部が取得した前記呼の状態と前記移動端末機情報取得部が取得した前記移動端末機情報とに基づき、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機ではない場合は、ハンドオーバ不可と判定し、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機である場合は、ハンドオーバ可能と判定するハンドオーバ判定部と、
    前記ハンドオーバ判定部がハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを送信し、前記ハンドオーバ判定部がハンドオーバ可能と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ応答コマンドを送信するコマンド送信部と、
    を備えることを特徴とするハンドオーバ判定装置。
  2. 前記コマンド送信部は、さらに、前記ハンドオーバ判定部がハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを前記ハンドオーバ拒否コマンドに付加して送信し、前記ハンドオーバ抑止コマンドを前記ハンドオーバ制御装置に送信後、前記ハンドオーバ判定部がハンドオーバ可能と判定した場合、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを送信する、ことを特徴とする請求項1に記載のハンドオーバ判定装置。
  3. 第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ制御装置であって、
    前記第1のネットワーク通信網に在圏している前記移動端末機が送信する無線品質情報を受信する無線品質情報受信部と、
    前記無線品質情報に基づき前記第1のネットワーク通信網での前記移動端末機の無線品質が劣化しているか否か判定する無線品質判定部と、
    前記無線品質判定部が前記移動端末機の無線品質が劣化したと判定した場合、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求を前記ハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ要求送信部と、
    前記ハンドオーバ要求送信部が送信した前記ハンドオーバ要求に対し前記ハンドオーバ判定装置から返信されてくるハンドオーバ応答コマンドを受信するコマンド受信部と、
    前記コマンド受信部が前記ハンドオーバを実施させるための前記ハンドオーバ応答コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバを実施させるハンドオーバ指示を送るハンドオーバ応答部と、
    前記コマンド受信部が前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバ指示を送信しないハンドオーバ拒否部と、
    前記コマンド受信部が前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信部を動作させず、前記コマンド受信部が前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信部を動作させるハンドオーバ要求送信制限部と、
    を備えることを特徴とするハンドオーバ制御装置。
  4. 第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ判定方法であって、
    前記第1のネットワーク通信網で音声通話またはビデオ通話による通話中に前記移動端末機の無線品質の劣化を検出した場合に、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を前記ハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ要求受信工程と、
    前記ハンドオーバ要求受信工程が前記ハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を受信した場合、前記移動端末機の呼の状態を取得する呼状態取得工程と、
    前記移動端末機が、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの情報を含む移動端末機情報を取得する移動端末機情報取得工程と、
    前記呼状態取得工程が取得した前記呼の状態と前記移動端末機情報取得工程が取得した前記移動端末機情報とに基づき、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機ではない場合は、ハンドオーバ不可と判定し、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機である場合は、ハンドオーバ可能と判定するハンドオーバ判定工程と、
    前記ハンドオーバ判定工程がハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを送信し、前記ハンドオーバ判定工程がハンドオーバ可能と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ応答コマンドを送信するコマンド送信工程と、
    を含むことを特徴とするハンドオーバ判定方法。
  5. 第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ制御方法であって、
    前記第1のネットワーク通信網に在圏している前記移動端末機が送信する無線品質情報を受信する無線品質情報受信工程と、
    前記無線品質情報に基づき前記第1のネットワーク通信網での前記移動端末機の無線品質が劣化しているか否か判定する無線品質判定工程と、
    前記無線品質判定工程が前記移動端末機の無線品質が劣化したと判定した場合、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求を前記ハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ要求送信工程と、
    前記ハンドオーバ要求送信工程が送信した前記ハンドオーバ要求に対し前記ハンドオーバ判定装置から返信されてくるハンドオーバ応答コマンドを受信するコマンド受信工程と、
    前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバを実施させるための前記ハンドオーバ応答コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバを実施させるハンドオーバ指示を送るハンドオーバ応答工程と、
    前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバ指示を送信しないハンドオーバ拒否工程と、
    前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信工程を動作させず、前記コマンド受信工程が前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信工程を動作させるハンドオーバ要求送信制限工程と、
    を含むことを特徴とするハンドオーバ制御方法。
  6. 第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ判定プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記第1のネットワーク通信網で音声通話またはビデオ通話による通話中に前記移動端末機の無線品質の劣化を検出した場合に、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を前記ハンドオーバ制御装置から受信するハンドオーバ要求受信ステップと、
    前記ハンドオーバ要求受信ステップが前記ハンドオーバ要求または前記ハンドオーバ要求に基づく要求を受信した場合、前記移動端末機の呼の状態を取得する呼状態取得ステップと、
    前記移動端末機が、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機であるか否かの情報を含む移動端末機情報を取得する移動端末機情報取得ステップと、
    前記呼状態取得ステップが取得した前記呼の状態と前記移動端末機情報取得ステップが取得した前記移動端末機情報とに基づき、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機ではない場合は、ハンドオーバ不可と判定し、前記呼の状態において前記ハンドオーバが可能な移動端末機である場合は、ハンドオーバ可能と判定するハンドオーバ判定ステップと、
    前記ハンドオーバ判定ステップがハンドオーバ不可と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを送信し、前記ハンドオーバ判定ステップがハンドオーバ可能と判定した場合は、前記ハンドオーバ制御装置に前記ハンドオーバを実施させるためのハンドオーバ応答コマンドを送信するコマンド送信ステップと、
    を実行させることを特徴とするハンドオーバ判定プログラム。
  7. 第1のネットワーク通信網と前記第1のネットワーク通信網と共通のサービスエリアを有する第2のネットワーク通信網とで音声通話またはビデオ通話による通話が可能な移動端末機をハンドオーバさせる要求をハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記第1のネットワーク通信網に在圏している前記移動端末機が送信する無線品質情報を受信する無線品質情報受信ステップと、
    前記無線品質情報に基づき前記第1のネットワーク通信網での前記移動端末機の無線品質が劣化しているか否か判定する無線品質判定ステップと、
    前記無線品質判定ステップが前記移動端末機の無線品質が劣化したと判定した場合、前記移動端末機を前記第1のネットワーク通信網から前記第2のネットワーク通信網にハンドオーバさせて通話を継続させるためのハンドオーバ要求を前記ハンドオーバ判定装置に送信するハンドオーバ要求送信ステップと、
    前記ハンドオーバ要求送信ステップが送信した前記ハンドオーバ要求に対し前記ハンドオーバ判定装置から返信されてくるハンドオーバ応答コマンドを受信するコマンド受信ステップと、
    前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバを実施させるための前記ハンドオーバ応答コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバを実施させるハンドオーバ指示を送るハンドオーバ応答ステップと、
    前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバを実施させないためのハンドオーバ拒否コマンドを受信した場合は前記移動端末機に前記ハンドオーバ指示を送信しないハンドオーバ拒否ステップと、
    前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバ要求の送信を抑止させるためのハンドオーバ抑止コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信ステップを動作させず、前記コマンド受信ステップが前記ハンドオーバ要求の送信の抑止を解除させるためのハンドオーバ抑止解除コマンドを受信した場合は前記ハンドオーバ要求送信ステップを動作させるハンドオーバ要求送信制限ステップと、
    を実行させることを特徴とするハンドオーバ制御プログラム。
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