JP6063007B2 - 光伝送システム及び光伝送方法 - Google Patents

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本発明は、複数のコアがクラッドに含まれる光伝送媒体を備える光伝送システム、及びその光伝送方法に関する。
光伝送システムの大容量化を目指して、シングルコア光ファイバを用いた光伝送システムが研究されているのみならず、マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムが研究されている(例えば、非特許文献1を参照。)。マルチコア光伝送システムでは、コアの間のクロストークが存在するが、コアの間のクロストークを低減する必要がある。
従来のマルチコア光伝送システムの構成を図1に示す(非特許文献2を参照)。光伝送システムは、送信から受信までの順序で、信号1、・・・、nを入力して送信する光送信装置11、複数の送信信号を結合する結合器12、マルチコア光ファイバ53、複数の受信信号を分離する分離器14及び信号1、・・・、nを受信して出力する光受信装置15から構成される。コア数が増えるほど又は伝送距離が伸びるほど、コアの間のクロストークが増大するため、コア数が制限され又は伝送距離がシングルコア光ファイバを用いた光伝送システムと比べて制限される。
図1ではコア数が4のマルチコア光ファイバを用いた場合の例を示しているが、その他のコア数のマルチコア光ファイバも報告されている(例えば、非特許文献2、3を参照。)。
このようにマルチコア伝送では、コア数の増大や伝送の長距離化に伴い、コア間のクロストークが増大するという課題があった。そこで、前記課題を解決するために、本発明は、コア数の増大や伝送の長距離化に伴うクロストークの増大を抑制できる光伝送システム及び光伝送方法を提供することを目的とする。
上記目標を達成するために、本発明は、光の伝搬方向の垂直な面に配置される光導波路であるコアの数が偶数であり且つコアを多角形の辺或いは頂点の上に配置できる場合或いはコアの数が偶数であり且つコアを円周上に配置できる場合の円周上での隣接するコアを隣接コアとし、又は光の伝搬方向の垂直な面に配置される光導波路であるコアについて列又はコア群の中心からの距離のいずれか一つでグループ化し、隣接コア間又は隣接グループ間で、光の伝搬方向、コアの屈折率、又は光の波長の内の少なくとも一つを異ならせることとした。なお、本明細書において、「隣接コア」とは最近傍のコアを意味し、「隣接グループ」とは最近傍のグループを意味する。
具体的には、本発明に関連する技術は、クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列され、前記コアのうち少なくとも一つ屈折率を他の前記コアの屈折率と違えた光伝送媒体である。
コアの屈折率を異なる値に設定することで、伝搬定数に差が発生するため、モード結合を低減することができる。従って、本発明に関連する技術は、コア数の増大や伝送の長距離化に伴うクロストークの増大を抑制できる光伝送媒体を提供することができる。
また、本発明に関連する技術は、前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にある場合、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にある場合、同一の前記多角形上、或いは同一の前記円周上で隣り合う前記コアを隣接コアとしたとき、
前記断面において前記コア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、あるいは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、前記隣接コアあるいは隣接する前記グループ間で前記コアの屈折率を違えていることを特徴とする光伝送媒体である。
本光伝送媒体は、隣接コアのクロストークの総和を低減することができる。
本発明に関連する技術は、前記光伝送媒体と、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光送受信装置と、を備える光伝送システムである。
本発明に関連する技術は、前記光伝送媒体を用いて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光伝送方法である。
本光伝送システム及び本光伝送方法はモード結合を低減することができる光伝送媒体を備える。従って、本発明に関連する技術は、コア数の増大や伝送の長距離化に伴うクロストークの増大を抑制できる光伝送システム及び光伝送方法を提供することができる。
本発明は、クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体と、
前記コアで少なくとも一つのコアの光の伝搬方向又は光の波長を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光送受信装置と、
を備える光伝送システムである。
本発明は、クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体を用いて、
前記コアで少なくとも一つのコアの光の伝搬方向又は光の波長を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光伝送方法である。
光の伝搬方向を違えることでモード結合の発生を抑制でき、クロストークを抑制することができる。また、光の波長を違えることで、漏れ光が生じてもフィルタ等で除去することができ、クロストークを抑制することができる。従って、本発明は、コア数の増大や伝送の長距離化に伴うクロストークの増大を抑制できる光伝送システム及び光伝送方法を提供することができる。
本発明は、前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にある場合、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にある場合、同一の前記多角形上、或いは同一の前記円周上で隣り合う前記コアを隣接コアとしたとき、
前記光送受信装置は、
前記断面において前記コア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、あるいは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、前記隣接コアあるいは隣接する前記グループ間で光の伝搬方向又は光の波長を違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させることを特徴とする光伝送システムである。
本発明は、前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にある場合、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にある場合、同一の前記多角形上、或いは同一の前記円周上で隣り合う前記コアを隣接コアとしたとき、
前記断面において前記コア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、あるいは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、前記隣接コアあるいは隣接する前記グループ間で光の伝搬方向又は光の波長を違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させることを特徴とする光伝送方法である。
本光伝送システム及び光伝送方法は、隣接コアのクロストークの総和を低減することができる。
また、本発明は、クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体と、
前記コアで少なくとも一つのコアの光パワ又は光信号の伝送速度を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光送受信装置と、
を備える光伝送システムである。
本発明は、クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体を用いて、
前記コアで少なくとも一つのコアの光パワ又は光信号の伝送速度を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光伝送方法である。
コア毎に光パワ又は光信号の伝送速度を違えることで、光伝送媒体を伝搬中の光信号に対するクロストークを低減することができる。従って、本発明は、コア数の増大や伝送の長距離化に伴うクロストークの増大を抑制できる光伝送システム及び光伝送方法を提供することができる。
本発明は、前記光送受信装置が、前記コア毎に前記コアの伝送損失に応じた光パワ又は光信号の伝送速度を設定することを特徴とする光伝送システムである。
本発明は、前記コア毎に前記コアの伝送損失に応じた光パワ又は光信号の伝送速度を設定することを特徴とする光伝送方法である。
本発明は、前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にある場合、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にある場合、同一の前記多角形上、或いは同一の前記円周上で隣り合う前記コアを隣接コアとしたとき、
前記光送受信装置が、
前記コア毎に隣接コアからのクロストークに応じた光パワ又は光信号の伝送速度を設定することを特徴とする光伝送システムである。
本発明は、前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にある場合、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にある場合、同一の前記多角形上、或いは同一の前記円周上で隣り合う前記コアを隣接コアとしたとき、
前記コア毎に隣接コアからのクロストークに応じた光パワ又は光信号の伝送速度を設定することを特徴とする光伝送方法である。
本発明は、前記光伝送媒体が複数並列しており、
前記光送受信装置が、光信号の方向毎に必要な伝送容量となるように前記光伝送媒体のそれぞれの前記コアにおける光の伝搬方向を設定することを特徴とする光伝送システムである。
本発明は、前記光伝送媒体が複数並列しており、
前記光伝送媒体の方向毎に必要な伝送容量となるように前記光伝送媒体のそれぞれの前記コアにおける光の伝搬方向を設定することを特徴とする光伝送方法である。
同一の光伝送媒体を複数並列し、一方の光の伝搬方向に設定するコア数と他方の光の伝搬方向に設定するコア数とを同数とすることで光の伝搬方向によらず光信号の伝送容量を同一にすることができる。
本発明は、コア数の増大や伝送の長距離化に伴うクロストークの増大を抑制できる光伝送システム及び光伝送方法を提供することができる。
従来の光伝送システムを説明する図である。 本発明に係る光伝送システムを説明する図である。 6コア光ファイバにおける伝送方向の設定例である。 12コア光ファイバにおける伝送方向の設定例である。 7コア光ファイバにおける伝送方向の設定例である。 12コア光ファイバにおける伝送方向の設定例である。 19コア光ファイバにおける伝送方向の設定例である。 本発明に係る光伝送システムを説明する図である。 7コアファイバにおける伝送方向と信号波長の設定例である。 19コアファイバにおける伝送方向とコア屈折率の設定例である。 グループ構成決定手法を説明する図である。 本発明に係る光伝送システムを説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。また、以下で説明する実施形態は可能な限り組み合わせることができる。
(実施形態1−1)
図2は、本実施形態の光伝送システム301を説明する図である。光伝送システム301は、クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体53と、前記コアで少なくとも一つのコアの光の伝搬方向を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光送受信装置(62、64)と、を備える。
ここで、前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にある場合、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にある場合、同一の前記多角形上、或いは同一の前記円周上で隣り合う前記コアを隣接コアとする。
光送受信装置(62、64)は、前記断面において前記コア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、あるいは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、前記隣接コアあるいは隣接する前記グループ間で光の伝搬方向を違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる。
本実施形態及び以下の実施形態では、光伝送媒体(53、53’)をマルチコア光ファイバとして説明する。図2は、コア数が4のマルチコア光ファイバの例である。図2を用いて本発明の基本概念を説明する。図1の従来技術では、全てのコアにおいて、マルチコア光ファイバ53の一方のファイバ端(図1では光送受信装置62側)より信号光を伝送し、もう一方のファイバ端(図1では光送受信装置64側)から信号光を出力していた。
これに対し光伝送システム301は、コア毎に信号光の伝搬方向をそれぞれ個別に設定する。白色で示したコア(1、3)は光送受信装置62側から光送受信装置64側に伝送し、黒色で示したコア(3、4)は信号光を光送受信装置64側から光送受信装置62側へ伝送する。図1のように光信号が同一方向のコア間では信号光のモード結合が発生するが、図2のように一方のコアを伝搬する信号光と隣接のコアを伝搬する信号光とが反対方向の場合、信号光同士のモード結合は発生しない。すなわち、隣接するコアにおいて、信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるようにすることで隣接コア間クロストークを避けることが可能となる。
図2において、「隣接コア」とは、例えばコア1に対してコア(2、4)である。図2ではコアの数が偶数であり、かつ円周上又は多角形上(本例では四角形)に配置できる。このため、コア1に対してコア(2、4)が隣接コアとなり、コア3は隣接コアとはならない。光の伝搬方向の垂直な面にコアが一直線で配置する場合は、隣接コアは一意的に定まるが、図2のように一直線以外に配置する場合、コア3も隣接コアとなる。しかし、本実施例では、光の伝搬方向の垂直な面上でコアをその周上(円周上或いは多角形の辺又は頂点上)に含む円又は多角形を定義して、その周上で隣接コアを規定するため、一意的に隣接コアを規定することができる。
なお、コアの間隔を用いて以下のように隣接コアを規定してもよい。即ち、コア1とコア3は、その間隔がコア1とコア2との間隔より長いため「隣接コア」ではない。隣接コアであるコア1とコア(2、4)とは信号光の伝搬方向を違えてモード結合を回避するが、隣接コアでないコア1とコア3とはモード結合し難いため信号光の伝搬方向は同一でもよい。
なお、図2の場合、グループはそれぞれのコア毎に4つ設定されているとみなすこともできる。光の伝搬方向に対する垂直な面において互いに平行な直線上にある1又は複数のコアを1グループとするならば、コア1をグループ1、コア(2、4)をグループ2、コア3をグループ3としてもよい。上述のようにコアをグループでまとめ、隣接するグループ間で光の伝搬方向を違わせてコアに光信号を伝搬させることでコア間のクロストークを低減することができる。
以上、クロストークがコア毎に変らない状況について説明した。しかし、コア部の数が増加すると、同一方向に伝搬する信号光の数も増加し、これらの信号光間でのクロストークも増大してゆくが、クロストークの量はコア部の配置によって異なる。一般に、ファイバの中央部に存在するコアは周辺部に存在するコアに比べ、より多くのクロストークを受ける。また、コアの配置が複雑になると、ファイバの製造誤差に伴う偏差が生じ、コアごとに伝送損失が異なるという事態が生じえる。これらの結果として、各コアの伝送特性の良し悪しに差が生じることになる。最悪の場合は、最も伝送特性の悪いコアのみ、受信信号にエラーが多発してしまうという問題が生じ得る。
この問題を回避するためには、信号光のパワまたは伝送速度に差分をもたせることが有効である。すなわち、伝送特性の悪いコア部には他のコア部に比べ高い光パワの信号光を伝搬させる、または伝送特性の悪いコア部には他のコア部に比べ低速の光信号を伝搬させることにより、受信信号の品質を均等に保つことが可能となる。
このような、コア間のクロストークに応じた光パワ又は伝送速度の調整は、本実施形態に限らず、本願の他の実施形態に適用することが望ましい。
(実施形態1−2)
光伝送システム301は、クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体53と、前記コアで少なくとも一つのコアの光の波長を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光送受信装置(62、64)と、を備えてもよい。
光送受信装置(62、64)は、前記断面において前記コア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、あるいは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、前記隣接コアあるいは隣接する前記グループ間で光の波長を違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる。
本実施形態は実施形態1−1と異なり、隣接するコア間又はグループ間で光の波長を違えて伝送する。コア間で光の波長が異なる場合でも、モード結合が発生して他のコアに漏れ光が生じることもある。しかし、漏れ光の波長が信号光と異なるため、受信側で光フィルタ又は電気フィルタなどを用いることにより漏れ光分を除去することができ、コア間のクロストークを低減することが可能となる。
図2の場合、例えば、コア1及びコア3の信号光を波長A、コア2及びコア4の信号光を波長Bとする。信号光の方向が全て同一であったとしても光送受信装置(62又は64)でコア間又はグループ間の漏れ光分を除去することでコア間のクロストークを低減することができる。
なお、波長A及び波長Bはそれぞれ単独の波長であってもよいし、波長分割多重(WDM)信号のように複数の波長の波長群であってもよい。波長Aと波長Bの双方に同一の波長が含まれてなければよい。
(関連形態)
光伝送システム301は、クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列され、前記コアのうち少なくとも一つ屈折率を他の前記コアの屈折率と違えた光伝送媒体53’を備えていてもよい。光伝送媒体53’は、前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にある場合、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にある場合、同一の前記多角形上、或いは同一の前記円周上で隣り合う前記コアを隣接コアとしたとき、前記断面において前記コア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、あるいは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、前記隣接コアあるいは隣接する前記グループ間で前記コアの屈折率を違えていることを特徴とする。
本関連形態は実施形態1−1と異なり、グループ間でコアの屈折率を違えている。各コアの屈折率を異なる値に設定することにより、伝搬定数に差が発生するため、屈折率の異なるコア間のモード結合を低減することができる。このため、当該コア間での漏れ光を低減することができ、コア間のクロストークを低減できる。
図2の場合、例えば、コア1及びコア3の屈折率をα、コア2及びコア4の屈折率をβとする。信号光の方向が全て同一であったとしてもコア間又はグループ間での漏れ光が低減できているのでコア間のクロストークを低減することができる。
(実施形態2)
図3は、6のコアが六角形状に配置されている光伝送媒体53について示している。図3(a)は従来のマルチコア光伝送の場合であり、コアにおいて同一方向で信号光を伝搬するためモード結合が起きてクロストークが発生する。各コアは2つのコアからのクロストークが発生する。
図3(b)は本実施形態のマルチコア光伝送の場合である。本実施形態では、図3(b)ではコアの数が偶数であり、かつ円周上又は多角形上(本例では六角形)に配置できる。このため、コア1に対してコア(2、6)が隣接コアとなり、コア3〜5は隣接コアとはならない。光の伝搬方向の垂直な面にコアが一直線で配置する場合は、隣接コアは一意的に定まるが、図3(b)のように一直線以外に配置する場合、コア3〜5も隣接コアとなる。しかし、本実施例では、光の伝搬方向の垂直な面上でコアをその周上(円周上或いは多角形の辺又は頂点上)に含む円又は多角形を定義して、その周上で隣接コアを規定するため、一意的に隣接コアを規定することができる。なお、コアの間隔を用いて以下のように隣接コアを規定してもよい。即ち、図3において、「隣接コア」とは、例えばコア1に対してコア(2、6)である。コア3〜5は、その間隔がコア1とコア2との間隔より長いため「隣接コア」ではない。隣接コアであるコア1とコア(2、6)とは信号光の伝搬方向を違えてモード結合を回避するが、隣接コアでないコア1とコア3〜5とはモード結合し難いため信号光の伝搬方向は同一でもよい。
また、本実施形態では、光の伝搬方向に対する垂直な面において互いに平行な直線上にある1又は複数のコアを1グループとしている。隣接コアを伝搬する信号光が反対方向であるため、隣接コア間でモード結合が起きずに信号光同士のクロストークは発生しない。本実施形態では、クロストークを与えるコア数を2から0へ低減できる。すなわち、隣接コアにおいて信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるようにすることでコア間クロストークの総和を低減することが可能となる。
図4は、12のコアが六角形状に配置されている光伝送媒体53について示している。図4(a)は従来のマルチコア光伝送の場合であり、図4(b)は本実施形態のマルチコア光伝送の場合である。
本実施形態では、コアの数が偶数であり、かつ円周上又は多角形上(本例では六角形)に配置できる。このため、コア1に対してコア(2、12)が隣接コアとなり、コア3〜11は隣接コアとはならない。光の伝搬方向の垂直な面にコアが一直線で配置する場合は、隣接コアは一意的に定まるが、図4(b)のように一直線以外に配置する場合、コア3〜11も隣接コアとなる。しかし、本実施例では、光の伝搬方向の垂直な面上でコアをその周上(円周上或いは多角形の辺又は頂点上)に含む円又は多角形を定義して、その周上で隣接コアを規定するため、一意的に隣接コアを規定することができる。なお、コアの間隔を用いて以下のように隣接コアを規定してもよい。即ち、図4(b)において、「隣接コア」とは、例えばコア1に対してコア(2、12)である。コア3〜11は、その間隔がコア1とコア2との間隔より長いため「隣接コア」ではない。隣接コアであるコア1とコア(2、12)とは信号光の伝搬方向を違えてモード結合を回避するが、隣接コアでないコア1とコア3〜11とはモード結合し難いため信号光の伝搬方向は同一でもよい。
すなわち、コア3、コア4、コア5、コア9、コア10及びコア11へクロストークを与えるコア数を2から0へ低減できる。また、コア2、コア6、コア8及びコア12へクロストークを与えるコア数を2から1へ低減できる。図3(b)の場合と同様に、隣接コアにおいて、信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるようにすることでコア間クロストークの総和を低減することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、コアのグループ毎に信号光の伝搬方向をそれぞれ個別に設定し、隣接するグループ間で信号光の伝搬方向が互いに逆にすることで、複数のコアを有する光ファイバのコア間クロストークを大きく低減できる。
また、本実施形態においても実施形態1−2や関連形態で説明したようにグループ毎に光の波長やコアの屈折率を違えても同様にコア間クロストークの総和を低減する効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、六角形状にコアを配置しているが、他の多角形でも円形状でもよい。また、マルチコア光ファイバのコア数は偶数であることが望ましい。コアの数が偶数で無い場合も、コア数が1余計にあると想定して、伝搬方向を決定すればよい。例えば13コアの場合、コアが14として伝搬方向を決定すればよい。この場合、コア1とコア13の隣接コア同士の伝搬方向は同一となり、隣接コア間でクロストークが発生するが、従来例よりもクロストークの総和は少ないことは明らかである。
(実施形態3−1)
図5は、7つのコアが最密充填構造に配置されている光伝送媒体53について示している。図5(a)は従来のマルチコア光伝送の場合であり、コアにおいて同一方向で信号光を伝搬するためモード結合が起きてクロストークが発生する。中心コア1は6つのコアからのクロストークが発生する。周辺のコアは3つのコアからのクロストークが発生する。
図5(b)は本実施形態のマルチコア光伝送の場合である。本実施形態では、光の伝搬方向に対する垂直な面において互いに平行な直線上にある1又は複数のコアを1グループとしている。すなわち、コア2及びコア3が第1グループ、コア1、コア4及びコア7が第2グループ、コア5及びコア6が第3グループである。第1グループと第3グループのコアにおいて同一方向に信号光を伝搬し、第2グループのコアにおいて反対方向に信号光を伝搬している。隣接グループのコアを伝搬する信号光が反対方向であるため、グループ間でモード結合が起きずに信号光同士のクロストークは発生しない。本実施形態では、中心コア1へクロストークを与えるコア数を2つに低減し、周辺コア2、3、4、5、6、7へクロストークを与えるコア数を1つに低減することができる。すなわち、隣接グループにおいて信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるようにすることでコア間クロストークの総和を低減することが可能となる。
(実施形態3−2)
図6は、12のコアが最密充填構造に配置されている光伝送媒体53について示している。図6(a)は従来のマルチコア光伝送の場合である。同一方向のコア間では信号光のモード結合が起きるため、内部コア(10、11、12)は6つのコアからのクロストークが発生する。周辺のコア(1〜9)は3つまたは4つのコアからのクロストークが発生する。
図6(b)は、本実施形態のマルチコア光伝送の第一の場合である。本実施形態では、光の伝搬方向に対する垂直な面においてコア群の中心から略同一距離にある1又は複数のコアを1グループとしている。すなわち、内部コア(10、11、12)を第1グループ、周辺のコア(1〜9)を第2グループとしている。そして、第1グループのコアにおいて同一方向に信号光を伝搬し、第2グループのコアにおいて反対方向に信号光を伝搬している。コアを伝搬する信号光が隣接のコアを伝搬する信号光が反対方向の場合は信号光同士のモード結合は発生しないため、全てのコアへクロストークを与えるコア数を2つに低減することができる。すなわち、隣接グループにおいて信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるようにすることでコア間クロストークの総和を低減することが可能となる。
図6(c)は、本実施形態のマルチコア光伝送の第二の場合である。本実施形態では、光の伝搬方向に対する垂直な面において互いに平行な直線上にある1又は複数のコアを1グループとしている。すなわち、コア(1、2)を第1グループ、コア(3、9、10)を第2グループ、コア(4、8、11、12)を第3グループ、コア(5、6、7)を第4グループとしている。第1グループと第3グループのコアにおいて同一方向に信号光を伝搬し、第2グループと第4グループのコアにおいて反対方向に信号光を伝搬している。コアを伝搬する信号光が他のコアを伝搬する信号光が反対方向の場合は信号光同士のモード結合は発生しないため、全てのコアにおいてクロストークを与えるコア数を1つないし2つに低減することができる。すなわち、隣接グループにおいて信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるようにすることでコア間クロストークの総和を低減することが可能となる。
(実施形態3−3)
図7は、19のコアが最密充填構造に配置されている光伝送媒体53について示している。図7(a)は従来のマルチコア光伝送の場合であり、コアにおいて同一方向で信号光を伝搬するため内部コアは6つのコアからのクロストークが発生する。周辺のコアは3つまたは4つのコアからのクロストークが発生する。
図7(b)は本実施形態のマルチコア光伝送の第一の場合である。本実施形態では、光の伝搬方向に対する垂直な面においてコア群の中心から略同一距離にある1又は複数のコアとしている。ここで複数コア群の中心を基準点としているが、ファイバ中心を基準点としても良い。すなわち、内部コア19を第1グループ、内部コア(13〜18)を第2グループ、周辺のコア(1〜12)を第3グループとしている。第1グループのコアと第3グループのコアにおいて同一方向に信号光を伝搬し、第2グループのコアにおいて反対方向に信号光を伝搬している。すなわち、中心コア19を中心として同心円状にグループを形成し、隣り合うグループのコアで光の伝搬方向を違えるように信号光を送信する。これにより、中心コア19は他のコアからのクロストークを避けることが可能となる。また、その他の全てのコアへクロストークを与えるコア数を2つに低減することができる。すなわち、隣接グループにおいて信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるようにすることでコア間クロストークの総和を低減することが可能となる。
図7(c)は本実施形態のマルチコア光伝送の第二の場合である。本実施形態では、光の伝搬方向に対する垂直な面において互いに平行な直線上にある1又は複数のコアを1グループとしている。すなわち、コア(1〜3)を第1グループ、コア(4、12、13、14)を第2グループ、コア(5、11、15、18、19)を第3グループ、コア(6、10、16、17)を第4グループ、コア(7〜9)を第5グループとしている。第1グループと第3グループと第5グループのコアにおいて同一方向に信号光を伝搬し、第2グループと第4グループのコアにおいて反対方向に信号光を伝搬している。このように、グループ内のコアでは同一方向の伝搬として、隣接するグループ間で光の伝搬方向を異なるように設定することで、全てのコアにおいてクロストークを与えるコア数を1つないし2つに低減することができる。すなわち、隣接グループにおいて信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるようにすることでコア間クロストークの総和を低減することが可能となる。
また、実施形態3−1〜3−3においても実施形態1−2や関連形態で説明したようにグループ毎に光の波長やコアの屈折率を違えても同様にコア間クロストークの総和を低減する効果を得ることができる。
(実施形態4)
図5の光伝送媒体53のコア数7、図6の光伝送媒体53のコア数12、および図6の光伝送媒体53のコア数19のように2つの伝搬方向でコア数が同一にならない場合は、伝搬方向で伝送する容量等が異なる可能性がある。そこで、本実施形態では、上述のような光伝送媒体53を使用する場合でも伝搬方向で伝送する容量等を同一にすることができる光伝送システムを説明する。
光伝送媒体53は複数並列しており、光送受信装置(62、64)は、光信号の方向毎に必要な伝送容量となるように前記光伝送媒体のそれぞれの前記コアにおける光の伝搬方向を設定してもよい。ここでは、光伝送媒体53が2つの例を説明する。
図8は、本実施形態の光伝送システム302を説明する図である。光伝送システム302は、光伝送媒体53が2つであり、光送受信装置(62、64)が、光伝送媒体53−1のそれぞれのコアに設定した光の伝搬方向と、光伝送媒体53−1のそれぞれのコアに対応する光伝送媒体53−2のそれぞれのコアに設定した光の伝搬方向とを逆にしている。
本実施形態では7コア光ファイバを用いている。光送受信装置62は光伝送媒体53−1のコア(1,2,5)のグループを用いて光送受信装置64へ信号光を送信し、光送受信装置64は光伝送媒体53−1のコア(3、4、6、7)のグループを用いて光送受信装置62へ信号光を送信する。一方、光送受信装置62は光伝送媒体53−2のコア(3、4、6、7)のグループを用いて光送受信装置64へ信号光を送信し、光送受信装置64は光伝送媒体53−2のコア(1,2,5)のグループを用いて光送受信装置62へ信号光を送信する。このように、2つの系統の光伝送媒体を用いて、コア毎の伝搬方向を光伝送媒体毎に入れ替えることで、光伝送システム302の全体における2つの伝搬方向のコア数を一致することができる。
すなわち、2つの伝搬方向でコア数が同一にならないマルチコア光ファイバを用いる場合でも、2つの系統の伝送システムを用いてコア毎の伝搬方向を2つの系統で入れ替えることで、すなわち、隣接グループにおいて信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるようにすることでコア間クロストークの総和を低減し、かつ双方向で同じ伝送容量のマルチコア光伝送を実現することできる。
ここでは、光伝送媒体53が2つの場合を説明したが、光伝送媒体53が3以上であっても、隣接グループにおいて信号光の伝搬方向をそれぞれ異なるように、且つ双方向で伝送容量が等しくなるようにそれぞれのコアでも光の伝搬方向を設定することで同様の効果を得られる。
また、本実施形態においても実施形態1−2や関連形態で説明したようにグループ毎に光の波長やコアの屈折率を違えても同様にコア間クロストークの総和を低減し、かつ双方向で同じ伝送容量のマルチコア光伝送を実現することができる。
なお、以上の例で2本の光ファイバで双方向で同じ伝送容量のマルチコア光伝送する例を示したが、ファイバ数は2本以上であっても良いし、各方向の必要となる伝送容量に応じて、適宜伝送方向の組合せを変更してもよい。
(実施形態5−1)
上記実施形態で説明したように、隣接グループ間でコアの光の伝搬方向を変えることによって、コア間クロストークの総和を低減することが可能であるが、図5(b)に示した7コア光ファイバのように、中心コア1では2つのコアからのクロストークがあり、その他のコアでは1つのコアからのクロストークがある。
図9の実施形態では、伝搬方向が同じコアのグループのうち、グループに含まれる他のコアを異なる波長に設定している。これにより、モード結合が発生してグループに含まれる他のコアに漏れ光が生じた場合でも、漏れ光の波長が信号光と異なるため、受信側で光フィルタ又は電気フィルタなどを用いることにより漏れ光を除去することができ、クロストークを低減することが可能となる。
図9(a)は、従来のマルチコア光伝送の場合である。コアの伝搬方向が同じ場合、異なる波長を用いてコアからのクロストークを低減するためにはA,B,Cの3種類の波長を用意する必要がある。しかし、この場合でも、グループに含まれる他のコア(図中破線[コア2−コア6等]で例示)は同じ波長であるため、グループに含まれる他のコアからのクロストークによる影響を受けることになる。
図9(b)は、本実施形態のマルチコア光伝送の場合である。本実施形態は、隣接グループの伝搬方向が異なるため、A,Bの2種類の波長で同様の効果を得ることができる。さらに、同一伝搬方向のグループに含まれる他のコアも異なる波長とすることが可能であり、本実施形態は、波長資源を有効に利用することができ、さらに優れたクロストーク抑圧特性を実現することが可能である。
図9(b)の実施形態では、隣接グループ間で光の伝搬方向を違え、さらにグループ内で波長を違える例を説明した。他の例として、隣接グループ間でコアの屈折率を違え、さらにグループ内で光の伝搬方向又は波長を違える形態、あるいは隣接グループ間で波長を違え、さらにグループ内で光の伝搬方向又はコアの屈折率を違える形態でも同様の効果を得ることができる。
(実施形態5−2)
図10の実施形態では、伝搬方向が同じコアのグループのうち、グループ内のコアを異なる屈折率に設定している。光伝送媒体53の各コアの屈折率を異なる値に設定することにより、伝搬定数に差が発生するため、モード結合を低減することができ、さらにクロストークを低減することが可能となる。
図10(a)は、従来のマルチコア光伝送の場合である。コアの伝搬方向が同じ場合、異なる屈折率を用いて他のコアからのクロストークを低減するためにはα,β,γの3種類の屈折率のコアが必要である。しかし、この場合でも、グループに含まれる他のコア(図中破線[コア2−コア19等]で例示)は同じ屈折率であり、グループに含まれる他のコアからのクロストークによる影響を受けることになる。
図10(b)は、本実施形態のマルチコア光伝送の場合である。本実施形態では、隣接グループの伝搬方向が異なるため、α、βの2種類の屈折率のコアを用意するだけで同様の効果を得ることができる。さらに、同一伝搬方向のグループに含まれる他のコアの屈折率も異なるため、本実施形態は、より効果的にクロストーク低減が可能である。また、屈折率の種類が少なくて済むため、ファイバ製造上の屈折率精度に対する要求条件を緩和することができ、ファイバ製造コスト低減にも有効である。
図10(b)の実施形態では、隣接グループ間で光の伝搬方向を違え、さらにグループ内でコアの屈折率を違える例を説明した。他の例として、隣接グループ間でコアの屈折率を違え、さらにグループ内で光の伝搬方向又は波長を違える形態、あるいは隣接グループ間で波長を違え、さらにグループ内で光の伝搬方向又はコアの屈折率を違える形態でも同様の効果を得ることができる。
(実施形態6)
実施形態1から実施形態5でコアのグループ構成の例を説明した。本実施形態では、どのようにコアをグループ構成を決定するかについて説明する。図11は、コアをグループ構成の決定手法を説明する図である。
ステップS11で、1コア1グループで構成した場合に必要なグループの個数を算出する。ここで、1コア1グループで構成するとは、光の伝搬方向の垂直な面に配置される光導波路であるコアの数が偶数であり且つコアを多角形の辺或いは頂点の上に配置できる場合或いはコアの数が偶数であり且つコアを円周上に配置できる場合の円周上でのコアをそれぞれグループ(1コア1グループ)とした場合である。ステップS12で、基準点(例えばファイバ中心又は複数コア群の中心)からの同心円上にある1又は複数のコアを1グループとしてグループを構成した場合に必要なグループ種別の個数を算出する。ステップS13で、基準点となるべき箇所が複数ある場合、基準点を変えて再度ステップS12を行う。ステップS14で、平行な直線上にある1又は複数のコアを1グループとしてグループを構成した場合に必要なグループの個数を算出する。ステップS15で、他の形態の平行な直線を用いてグループ構成が可能である場合、他の形態の平行な直線を用いて再度ステップS14を行う。ステップS16で、ステップ(S11、S12、S14)で算出したグループ数が最小となるグループ構成を選択する。
ステップS16の決定手段としては、各グループ構成でのコアでのクロストークの最大量又は最小量又は平均値のいずれかと必要なグループ数のそれぞれに係数を掛けて算出して、算出した値が最小となるグループ構成を選択する手法でもよい。また、許容できる各グループ構成でのコアでのクロストークの最大量又は最小量又は平均値の基準値(例えば20dB等)を定め、基準値を満足するグループ構成の内、グループ数が最小となるグループ構成を選択する手法でもよい。なお、ステップS16でクロストークの値を用いる場合、ステップ(S11、S12、S14)で考慮した各グループ構成のクロストークをステップS16の前に算出又は実測しておく。
(実施形態7)
図12は、本実施形態の光伝送システム303を説明する図である。光伝送システム303は、クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体(53、53’)と、前記コアで少なくとも一つのコアの光パワ又は光信号の伝送速度を他のコアと違わせて、光伝送媒体(53、53’)の前記導波路に光信号を伝搬させる光送受信装置(62、64)と、を備える。
光送受信装置(62、64)は、前記コア毎に前記コアの伝送損失に応じた光パワ又は光信号の伝送速度を設定することができる。
導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にある場合、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にある場合、同一の前記多角形上、或いは同一の前記円周上で隣り合う前記コアを隣接コアとしたとき、
光送受信装置(62、64)は、
前記コア毎に隣接コアからのクロストークに応じた光パワ又は光信号の伝送速度を設定してもよい。
コア部の数が増加すると、同一方向に伝搬する信号光の数も増加し、これらの信号光間でのクロストークも増大してゆくことは避けられない。クロストークの量は、周囲に存在するコアの数と、それらの間の距離に依存するため、定量的な評価は困難であるが、一般に、ファイバの中央部に存在するコアは周辺部に存在するコアに比べ、より多くのクロストークを受ける。このため、中心近傍のコアを伝搬した信号は他のコアを伝搬した信号に比べ、受信信号の品質劣化が生じやすい。
また、コアの配置が複雑になると、ファイバの製造誤差に伴う偏差が生じ、コアごとに伝送損失が異なるという事態が生じえる。損失の増大は受信パワの減少に直結するため、これも受信信号の品質劣化を招く。
伝送路中での信号品質劣化が許容できないほど大きい場合、光伝送路(光ファイバ)の伝送路長を短縮し、受信信号の信号品質劣化を防ぐことが出来る。しかしマルチコア光ファイバはその構造上、全てのコアが同じ伝送路長を有しており、特定のコアのみ伝送路長を短くすることはできない。このため、最も伝送特性の悪いコアによってマルチコア光ファイバ全体の伝送距離が制限され、伝送特性の良いコアもその利点をフルに活かすことが出来なくなってしまう。
この問題を緩和するためには、コアごとに異なるタイプの光信号を入力すればよい。異なるタイプの光信号として、第1は光パワの異なる光信号である。光パワとしては例えば、クロストークの強度が大きいコアに対して、他のコアとのクロストークの強度差以上受信感度が向上する光パワとすればよい。
異なるタイプの光信号として、第2は伝送速度の異なる光信号である。伝送速度の低い光信号は受信感度が高くなるため、クロストークが大きい伝送路においてもエラーレートを低く抑えることができる。伝送速度の低減は、シンボルレートを下げることによって実現されるが、光QAM信号の場合は、多値数を下げる構成としてもよい。伝送速度としては例えば、他のコアとのクロストークの強度差以上受信感度が向上する伝送速度とすればよい。
クロストークの大きいコアに対して第1と第2の異なる光信号の組合せである光パワが相対的に大きく、伝送速度が相対的に低い光信号として、他のコアと同等の受信感度となるようにしてもよい。
特定のコアの損失が大きい場合は、そのコアのみ光送信パワを大きくとれば、受信パワの低下を防ぐことが出来る。
光送信パワとしては例えば、他のコアとの損失差だけ大きくする。
また、クロストークの大きいコア同様に伝送速度を下げても良い。
ただし、高すぎる光パワは非線形現象による波形劣化や他のコアへのクロストーク増大をもたらすため、光パワ調整手段による制御が必要である。
実際の光伝送システムにおいては、設置当初は複数のコアの中の一部のみ活用し、需要の増大にともなって次第に使用するコアの数を増やしていくという運用が考えられる。このような場合は、設置当初は最も特性の良いコアのみ選び、コアの利用効率が高まるにつれ、伝送特性を配慮したコアの選択をするという運用が望ましい。
また、実際の光伝送システムにおいては、A地点からB地点への伝送量は大きいがB地点からA地点への伝送量は小さいという状況が生じ得る。このような場合は、A地点からB地点への伝送には伝送特性のよいコアを割り当て、B地点からA地点への伝送には伝送特性の悪いコアを割り当てるという運用も可能である。
図12は、このような目的のための光伝送システム303である。図2との差分は、クロスコネクトに代表される光スイッチ100a〜100dを設け、同一の方向を伝搬する信号間で接続するコアを自由に選択できるようにしたことである。また、可変光アッテネータを101a〜101dを設けているため、各コアへの入力パワを自由に変更することが可能となっている。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、コア数4、6、7、12、19の場合に対して示したが、コア数を変えた場合も同様に、従来技術よりクロストークを低減することができる。また、上述の実施形態では、六角形形状や最密充填構造のコア配置の場合を示したが、円形などの他の形状でもよい。
上述の実施形態では、光伝送媒体をマルチコア光ファイバとして説明したが、光の伝搬方向に垂直な面に二次元的に光導波路(コア)を配置する光回路、例えば、コアの列が深さ方向に複数段配列された平面光波回路(PLC)であってもよい。
以下は、本実施形態のマルチコア光伝送システムをまとめたものである。
(1)
信号光を送信する複数の送信部と、信号光を受信する複数の受信部と、信号光を伝送する複数のコア部を有するマルチコア光ファイバと、前記送信部からのそれぞれの信号光を前記マルチコア光ファイバのそれぞれのコアに結合する結合部と、前記マルチコア光ファイバのそれぞれのコアから出力された信号光をそれぞれ前記受信部へ結合する第二の結合部を備え、
前記マルチコア光ファイバの少なくとも一つのコアを伝搬する信号の伝搬方向が隣接するコアと逆となることを特徴とするマルチコア光伝送システム。
(2)
前記マルチコア光ファイバのコア部が等間隔に配置され、隣接するコアを伝搬する信号の伝搬方向が互いに逆となることを特徴とする上記(1)に記載のマルチコア光伝送システム。
(3)
前記マルチコア光ファイバのコア部が最密充填構造に配置され、コアのグループを列で分割し、列ごとに伝搬方向を異なるように設定することを特徴とする上記(1)に記載のマルチコア光伝送システム。
(4)
前記マルチコア光ファイバのコア部が最密充填構造に配置され、コアのグループを同心円で分割し、同心円ごとに伝搬方向を異なるように設定することを特徴とする上記(1)に記載のマルチコア光伝送システム。
(5)
上記(1)に記載のマルチコア光伝送システムにおいて、
送信部と結合部とマルチコア光ファイバと第二の結合部と受信部とを接続した光伝送系を2系統備え、
一方の系統における各コアの信号光の伝搬方向の設定を、もう一方の系統と逆の設定をすることで、伝搬方向が同一のコア数と伝搬方向が異なるコア数を等しくすることを特徴とするマルチコア光伝送システム。
(6)
上記(1)から(5)に記載のマルチコア光伝送システムにおいて、
伝搬方向が同じコアのグループの中で、隣接するコアの信号光を異なる波長に設定したことを特徴とするマルチコア光伝送システム。
(7)
上記(1)から(5)に記載のマルチコア光伝送システムにおいて、
伝搬方向が同じコアのグループの中で、隣接するコアの屈折率を異なる値に設定したことを特徴とするマルチコア光伝送システム。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、マルチコア光伝送における複数のコア毎に信号光の伝搬方向、屈折率又は波長をそれぞれ個別に設定し、隣接するコア間で信号光伝搬方向、屈折率又は波長を互いに異なるようにすることで、マルチコア光伝送システムのコア間クロストークを大きく低減できる。
51:送信部
52:結合部
53:マルチコア光ファイバ
54:第2の結合部
55:受信部
62、64:光送受信装置
100a〜100d:光スイッチ
101a〜101d:可変光アッテネータ
131:信号光が左側から右側へ伝搬するコア
132:信号光が右側から左側へ伝搬するコア
130、131、132:光伝送システム

Claims (6)

  1. クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体と、
    前記コアで少なくとも一つのコアの光の波長を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光送受信装置と、
    を備える光伝送システムであって、
    前記光伝送媒体は、
    前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
    前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にあり、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にあり
    前記光送受信装置は、
    前記断面において前記複数のコアからなるコア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、或いは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、隣接する前記グループ間で光の波長を違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる
    ことを特徴とする光伝送システム。
  2. クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体と、
    前記コアで少なくとも一つのコアの光の伝搬方向を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光送受信装置と、
    を備える光伝送システムであって、
    前記光伝送媒体は、
    前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
    前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にあり、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にあり
    前記光送受信装置は、
    前記断面において前記複数のコアからなるコア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、或いは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、隣接する前記グループ間で光の伝搬方向を違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる
    ことを特徴とする光伝送システム。
  3. 前記光伝送媒体は複数並列しており、
    前記光送受信装置は、光信号の方向毎に必要な伝送容量となるように前記光伝送媒体のそれぞれの前記コアにおける光の伝搬方向を設定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送システム。
  4. クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体を用いて、
    前記コアで少なくとも一つのコアの光の波長を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光伝送方法であって、
    前記光伝送媒体は、
    前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
    前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にあり、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にあり
    前記断面において前記複数のコアからなるコア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、或いは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、隣接する前記グループ間で光の波長を違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる
    ことを特徴とする光伝送方法。
  5. クラッドの中に導波路となる複数のコアが配列された光伝送媒体を用いて、
    前記コアで少なくとも一つのコアの光の伝搬方向を他のコアと違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる光伝送方法であって、
    前記光伝送媒体は、
    前記導波路の光の伝搬方向に対する垂直な断面において、
    前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の多角形の辺又は頂点の上にあり、或いは、前記コアの数が偶数であり且つ前記コアが1つ又は複数の円の円周上にあり
    前記断面において前記複数のコアからなるコア群の中心から同一距離にある1又は複数の前記コアを1グループとし、或いは前記断面において互いに平行な直線上にある1又は複数の前記コアを1グループとし、隣接する前記グループ間で光の伝搬方向を違わせて、前記光伝送媒体の前記導波路に光信号を伝搬させる
    ことを特徴とする光伝送方法。
  6. 前記光伝送媒体は複数並列しており、
    前記光伝送媒体の方向毎に必要な伝送容量となるように前記光伝送媒体のそれぞれの前記コアにおける光の伝搬方向を設定する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の光伝送方法。
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