JP6062738B2 - 発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発電装置に関する。
従来、圧電素子を利用して発電を行う発電装置が提案されている。例えば、圧電素子に直接外力を加えることで当該圧電素子を変形させて起電力を得る発電装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、この発電装置は、一対の緩衝材の相互間に、複数の振動板と、これら振動板の各々の側面に固定された圧電素子と、一方の緩衝材から各圧電素子の中心に至る軸と、他方の緩衝材から各振動板の側方に至る軸とを備えて構成されている。また、この発電装置の発電機能としては、緩衝材が外力を受けて変形した場合に、この外力を軸を介して各振動板と各圧電素子に順次伝達し、各振動板と共に各圧電素子を反らせるように変形させることにより発電を行う。また、各圧電素子の一方の側面にプラス端子と、各圧電素子の他方の側面にマイナス端子とが接続されており、これらプラス端子及びマイナス端子と結線されたリード線が引き出され、これらが図示しない制御回路を介して外部機器と接続されているので、圧電素子で発生した電力が当該外部機器に対して供給される。
特開2007−097278号公報
しかしながら、上述した従来の発電装置においては、製造性に関して改善の余地があった。例えば、上述した従来の発電装置で発電された電力を外部機器に供給するために、各圧電素子にプラス端子及びマイナス端子を接続して、プラス端子(又はマイナス端子)とリード線とを結線していたので、これら作業に手間を要していた。そのため、製造性を向上させることができる装置が要望されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、製造性を向上させることが可能となる、発電装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発電装置は、発電素子を用いて外力を電気に変換する発電装置であって、前記発電素子を有する発電プレートであり、又は、可撓性を有する略板状の導電性部材と当該導電性部材の少なくとも一方の側面に固定された前記発電素子とを有する発電プレートであって、相互に間隔を隔てて重合状に並設された複数の発電プレートと、前記複数の発電プレートの相互間に設けられ、前記複数の発電プレートを支持する複数の支持手段と、を備え、当該発電装置に外力が加えられた場合に、前記複数の発電プレートの少なくとも一部が前記複数の発電プレートの並設方向に沿って変形可能となるように、前記複数の支持手段を配置し、前記複数の発電プレートの少なくとも一部のうち、少なくとも一つの前記発電プレートの側面の一方と当接された前記支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第1の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成すると共に、当該発電プレートの側面の他方と当接された前記支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第2の電極であって、前記第1の電極とは極性が異なる第2の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成し、前記複数の発電プレートの少なくとも一部のうち、前記第1の電極の側面の一方と対向する前記発電プレートと、前記第1の電極の側面の他方と対向する前記発電プレートとで発生した電流が当該第1の電極によって引き出されるように、これら発電プレートの各々の前記発電素子を当該第1の電極と当接配置し、前記第1の電極と電気的に接続された前記支持手段を、前記発電プレートの側面における略中央位置に配置すると共に、前記第2の電極と電気的に接続された前記支持手段を、当該発電プレートの側面における略周縁位置に配置した。
また、請求項2に記載の発電装置は、請求項1に記載の発電装置において、前記第1の電極と電気的に接続された前記支持手段は、前記第1の電極と一体に設けられた第1の当接部であって、当該支持手段に支持された一対の前記発電プレートの一方と当接する第1の当接部と、前記第1の電極と一体に設けられた第2の当接部であって、前記一対の発電プレートの他方と当接する第2の当接部と、を備えている。
また、請求項3に記載の発電装置は、請求項1又は2に記載の発電装置において、前記発電プレートは、前記導電性部材と当該導電性部材の一方の側面に固定された前記発電素子とを有するものであり、前記第1の電極と前記発電プレートの前記導電性部材とが当接することによって、当該第1の電極が短絡することを防止するための短絡防止手段を、当該第1の電極に設けている。
また、請求項4に記載の発電装置は、請求項3に記載の発電装置において、前記短絡防止手段は、前記第1の電極と前記発電プレートの前記導電性部材との当接を防止するように、前記発電プレートの変形を抑制するための変形抑制手段である。
請求項1に記載の発電装置によれば、複数の発電プレートの少なくとも一部のうち、少なくとも一つの発電プレートの側面の一方と当接された支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第1の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成すると共に、当該発電プレートの側面の他方と当接された支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第2の電極であって、前記第1の電極とは極性が異なる第2の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成したので、従来の発電装置のように、各発電プレートの発電素子にプラス端子及びマイナス端子を接続して、プラス端子(又はマイナス端子)とリード線とを結線する手間を省くことができ、製造性を向上させることができる。
請求項2に記載の発電装置によれば、第1の電極と電気的に接続された支持手段は、第1の電極と一体に設けられた第1の当接部であって、当該支持手段に支持された一対の発電プレートの一方と当接する第1の当接部と、第1の電極と一体に設けられた第2の当接部であって、一対の発電プレートの他方と当接する第2の当接部と、を備えたので、当該支持手段を一体構造にて形成することができ、当該支持手段の製造性を向上させることができる。
請求項3に記載の発電装置によれば、第1の電極と発電プレートの導電性部材とが当接することによって、当該第1の電極が短絡することを防止するための短絡防止手段を、当該第1の電極に設けたので、第1の電極と発電プレートの導電性部材との当接により、第1の電極が短絡することを防止することができる。
請求項4に記載の発電装置によれば、短絡防止手段は、第1の電極と発電プレートの導電性部材との当接を防止するように、発電プレートの変形を抑制するための変形抑制手段であるので、発電プレートの変形を抑制することにより、第1の電極と発電プレートの導電性部材との当接を回避することができ、第1の電極の短絡を防止可能な構造において、さらに発電プレートの耐久性を向上させることができる。
本実施の形態に係る発電装置を示す斜視図である。 図1の筐体が開けられた状態を示す斜視図である。 発電装置の内部構造を示す斜視図である(筐体を省略)。 図3の分解斜視図である。 図3の発電装置の側面図である。 回路基板の構成を示す回路図である。 第1の支持部の形成の詳細を示す図であり、(a)は型抜き後の状態を示す図であり、(b)は曲げ加工後の状態を示す図である。 本実施の形態に係る発電装置の起電状況を示す側面図であり、(a)は変形前の状態を示す図であり、(b)は発電装置が外部から圧縮力を受けて変形した状態を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る発電装置の実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、本発明に係る発電装置の適用対象は任意であるが、例えばコールボタン、リモコン、及び発電靴に適用することが考えられる。以下の本実施の形態では、発電装置がコールボタンに適用された場合を例として説明を行う。
(構成)
まず、本実施の形態に係る発電装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る発電装置を示す斜視図である。図2は、図1の後述する筐体10が開けられた状態を示す図である。図3は、発電装置の内部構造を示す斜視図である(後述する筐体10を省略)。図4は、図3の分解斜視図である。図5は、図3の発電装置の側面図である。図6は、後述する回路基板50の構成を示す回路図である。図7は、後述する第1の支持部31の形成の詳細を示す図であり、(a)は型抜き後の状態を示す図であり、(b)は曲げ加工後の状態を示す図である。なお、以下の説明では、図1のX方向を発電装置の左右方向、図1のY方向を発電装置の前後方向、図1のZ方向を発電装置の上下方向とする。また、図1〜図5では、図の簡略化のために、後述する回路基板50の図示を省略する(後述する図8についても同様とする)。これら各図に示すように、発電装置1は、図1に示す筐体10の内部において、図3〜図5に示す発電プレート20a〜20dと、支持部30a〜30hと、操作部40(ただし、後述する操作部40の受圧部41は外部に露出される)とを備えている(なお、発電プレート20a〜20dは、相互に区別する必要がない場合には「発電プレート20」と総称する。また、支持部30a〜30hは、相互に区別する必要がない場合には「支持部30」と総称する。)また、発電装置1は、図1に示す筐体10の外部において、回路基板50を介して音響出力器等(図示省略)と接続されている。
(構成−筐体)
筐体10は、発電装置1の構造体であり、発電プレート20a〜20dと、支持部30a〜30hと、操作部40の一部とを外部から保護する保護手段である。図1、図2に示すように、筐体10は、例えば樹脂材料、絶縁処理された金属材料等にて形成された略箱状体である。また、この筐体10は、一側面(例えば、上側面等)を開放した略箱形状のベース部11であって、発電プレート20a〜20dと、支持部30a〜30hと、操作部40の一部とを収容するベース部11と、このベース部11をその開放面側から略覆うカバー部12とを備えて構成されており、カバー部12はベース部11に対して嵌合構造や固定具等にて固定されている。
また、ベース部11には、第1の固定部11a、第2の固定部11b、及び切欠部11cが設けられている。第1の固定部11aは、発電プレート20a〜20dをベース部11に対して前後方向又は左右方向に沿って移動しないように固定するための固定手段であり、例えばベース部11に対して一体成型により形成されている。第2の固定部11bは、後述する第1の電極31a、後述する第2の電極32a、後述する第2の支持部32、又は第3の支持部33をベース部11に対して前後方向又は左右方向に沿って移動しないように固定するための固定手段であり、例えばベース部11に対して一体成型により形成されている。切欠部11cは、後述する第1の電極31a、又は後述する第2の電極32aを筐体10の外部に引き出すためのものである。この切欠部11cは、筐体10における後述する第1の電極31a、又は後述する第2の電極32aを引き出す側の側面(例えば、図2に示すベース部11の前側面)において、当該側面における上端部の一部を略凹状として形成されている。
また、カバー部12には、押圧部12aと、開口12bとが設けられている。押圧部12aは、後述する回路基板50のマイナス端子51(又は後述する回路基板50のプラス端子52)に対して後述する複数の第1の電極31a(又は後述する複数の第2の電極32a)を容易に接続可能となるように、後述する複数の第1の電極31a(又は後述する複数の第2の電極32a)を押圧することで相互間の隙間をなくすための押圧手段である。この押圧部12aは、カバー部12におけるベース部11の切欠部11cと対向する側面(図2では、カバー部12の前側面)において、当該側面における下端部の一部を略凸状として形成されている。開口12bは、後述する操作部40の受圧部41を筐体10の外部に露出させるための開口である。
(構成−発電プレート)
発電プレート20a〜20dは、当該発電プレート20a〜20dに加えられた外力を電気に変換するものである。図3〜図5に示すように、発電プレート20a〜20dは、相互に同一の略円板状にて形成されている(例えば、平面形状が直径20〜30mm程度の略円板状にて形成されている等)。また、これら発電プレート20a〜20dは、Z方向に沿って相互に間隔を隔てて並設されている。より具体的には、これら発電プレート20a〜20dの全部が積層状に重合され、且つ、当該発電プレート20a〜20dの相互の重心が並設方向に沿って同一位置に位置するように、これら発電プレート20a〜20dは配置されている。また、これら発電プレート20a〜20dの各々は、圧電素子21と、振動板22とを備えて構成されている。
(構成−発電プレート−圧電素子)
圧電素子21は、圧力により変形することで電気を生じる素子である。図3〜図5に示すように、圧電素子21は、例えばチタン酸バリウム、ジルコニア等の圧電セラミックス、リチウムタンタレート(LiTaO3)等の圧電単結晶からなる。また、この圧電素子21の平面形状については、例えば、発電プレート20の平面形状よりも小さな形状にて形成されている(例えば、平面形状が直径15〜20mm程度であり、厚さが0.3mm程度である略円板状体にて形成されている等)。あるいは、これに限られず、発電プレート20と略同一の形状にて形成されてもよい。
ここで、圧電素子21として、若しくは圧電素子21に代えて、外力(歪み、屈曲、若しくは圧縮を生じさせる力を含む)により発電が可能な任意の素材を用いることができ、例えば、イオン導電性高分子の膜(ゲル)の両面に金属(金等)をメッキしたイオン高分子金属複合材料(IPMC:Ionic Polymer−Metal Composite)や、イオン導電性高分子ゲル膜(ICPF:Ionic Conducting Polymergel Film)、あるいは、これらIPMCやICPFを用いた人工筋肉を使用することができる。なお、これら圧電素子21や発電が可能な任意の素材を、必要に応じて「発電素子」と総称する。
(構成−発電プレート−振動板)
振動板22は、圧電素子21の割れ強度を補強する導電性部材である。図3〜図5に示すように、振動板22は、例えば、ステンレス薄板等の可撓性と耐久性を有する鋼材等からなる略円板状体である。また、この振動板22の形状については、例えば、平面形状が発電プレート20と略同一の形状であると共に、厚みが圧電素子21と略同一の厚さにて形成されている(例えば、平面形状が直径20〜30mm程度であり、厚さが0.3mm程度である略円板状体にて形成されている等)。また、この振動板22の2つの側面のいずれか一方には、圧電素子21が当接するように配置されており、当該振動板22に対して接着剤等により接合されている。
(構成−支持部)
支持部30a〜30hは、発電プレート20a〜20dを支持する支持手段である。図3〜図5に示すように、支持部30は、発電プレート20a〜20dの相互間に設けられていると共に、発電プレート20a〜20dのうち、最上端側の発電プレート20aの上側面及び最下端側の発電プレート20dの下側面に設けられている。また、この支持部30は、隣接する発電プレート20の側面と当接する位置に配置されている。なお、支持部30の詳細については、後述する。
(構成−操作部)
操作部40は、発電プレート20a〜20dに対して外力を伝達するための操作手段である。図1〜図5に示すように、操作部40は、樹脂材やゴム材等の絶縁材料にて形成されており、発電プレート20a〜20dのうち、最上端側の発電プレート20aに配置されている。また、この操作部40は、受圧部41と、伝達部42とを備えている。ここで、操作部40の形成方法については、例えば、一体成型により形成する方法が該当する。あるいは、これに限られず、受圧部41と、伝達部42とを別体に形成した後、これら受圧部41と、伝達部42とを溶着又は接着剤等にて接続する方法であってもよい。
(構成−操作部−受圧部)
受圧部41は、外力を受ける受圧手段である。図1〜図5に示すように、受圧部41は、略円板状体にて形成されている。また、この受圧部41の平面形状については、例えば、発電プレート20の平面形状よりも小さな形状にて形成されている(あるいは、発電プレート20の平面形状と略同一であってもよい)。また、この受圧部41は、筐体10の外部に露出されるように、伝達部42の上側面に配置されている。
(構成−操作部−伝達部)
伝達部42は、受圧部41を介して受けた外力を発電プレート20a〜20dに伝達するための伝達手段である。図1〜図5に示すように、伝達部42は、略円板状体である。また、この伝達部42の平面形状については、例えば、発電プレート20の平面形状と略同一の形状にて形成されている(あるいは、発電プレート20の平面形状よりも大きな形状であってもよい)。また、この伝達部42が最上端側の発電プレート20aの上側面に設けられた支持部30と当接する位置に、当該伝達部42は配置されている。
(構成−回路基板)
回路基板50は、発電装置1の各種機能を実現するための電気回路(図示省略)が実装された基板であり、筐体10近傍位置に配置されている。また、図6に示すように、この回路基板50には、マイナス端子51と、プラス端子52と、整流部53と、コンデンサ54と、出力端子55とが実装されている。
マイナス端子51と、プラス端子52とは、発電プレート20a〜20dで発生した電流を後述する第1の電極31a及び後述する第2の電極32aを介して取得するための端子であり、マイナス端子51は後述する第1の電極31aと電気的に接続されており、プラス端子52は後述する第2の電極32aと電気的に接続されている。
整流部53は、マイナス端子51及びプラス端子52を介して取得された電流(具体的には交流電流)を直流電流に変換したり、あるいは直流電源の陰極又は陽極をどちらに接続しても構わないように調整するための整流手段である。この整流部53は、例えば複数のダイオード53aを有する公知のブリッジ回路を用いて構成されており、マイナス端子51及びプラス端子52と配線を介して電気的に接続されている。
コンデンサ54は、整流部53から出力された電流を蓄えるための素子であり、整流部53と配線を介して電気的に接続されている。
出力端子55は、コンデンサ54から出力された電流を音響出力器等に出力するための端子であり、コンデンサ54と配線を介して電気的に接続されている。
(支持部及び電極の詳細について)
次に、本実施の形態に係る支持部30及び電極の構成等の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の構成)
まず、支持部30及び電極の構成については、図3〜図5に示すように、支持部30は、第1の支持部31と、第2の支持部32と、第3の支持部33とに大別することができる。
第1の支持部31と第2の支持部32とは、発電プレート20a〜20dを支持する機能と、当該支持部30に対して外部に発電プレート20a〜20dで発生した電流を引き出す機能とを有するものである。第1の支持部31としては、例えば支持部30c、30fが該当し、第2の支持部32としては、例えば支持部30a、30d、30gが該当する。
第3の支持部33は、単に発電プレート20a〜20dを支持する機能を有するものであり、例えば支持部30b、30e、30hが該当する。
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の構成−第1の支持部及び電極の構成)
また、第1の支持部31及び電極の構成については、以下に示す構成が採用されている。具体的には、図3〜図5に示すように、第1の支持部31は、第1の電極31aと電気的に接続されており、第1の当接部31bと第2の当接部31cとを備えて構成されている。
第1の電極31aは、当該第1の支持部31に対して外部に発電プレート20a〜20dで発生した電流を引き出すための電極である。この第1の電極31aは、略板状体にて形成されており、第1の支持部31に支持されている一対の発電プレート20の相互間に配置されている。また、この第1の電極31aは、筐体10のベース部11における第2の固定部11bに対して固定され、回路基板50のマイナス端子51と電気的に接続されている。
また、この第1の電極31aの上側面及び下側面の各々には、変形抑制部31dが設けられている。変形抑制部31dは、第1の電極31aと発電プレート20の振動板22とが当接することによって、第1の支持部31が短絡することを防止するために、発電プレート20の変形を抑制するための変形抑制手段である。この変形抑制部31dは、第1の電極31aの一部を突起状に形成したものであり(あるいは、第1の電極31aとは別体に設けてもよい)、対向する発電プレート20の圧電素子21と当接可能となるように、当該圧電素子21と対向する位置に配置されている。
第1の当接部31b、及び第2の当接部31cは、第1の支持部31に支持されている一対の発電プレート20と当接するため当接手段である。これら第1の当接部31b、及び第2の当接部31cの各々は、略凸状に形成されており、第1の電極31aと一体に設けられている。そして、第1の当接部31bは、一対の発電プレート20の一方と当接する位置に配置されていると共に、第2の当接部31cは、この一対の発電プレート20の他方と当接する位置に配置されている。
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の構成−第2の支持部及び電極の構成)
また、第2の支持部32及び電極の構成については、以下に示す構成が採用されている。具体的には、図3〜図5に示すように、第2の支持部32は、第2の電極32aと電気的に接続されており、支持本体32bと、支持本体固定部32cとを備えて構成されている。
第2の電極32aは、当該第2の支持部32に対して外部に発電プレート20a〜20dで発生した電流を引き出すための電極であって、第1の電極31aとは極性が異なる電極である。この第2の電極32aは、略板状体にて形成されており、第2の支持部32に支持されている発電プレート20と支持本体32bを介して当接する位置(又は直接当接する位置)に配置されている。そして、第2の電極32aは、筐体10のベース部11における第2の固定部11bに対して固定されており、回路基板50のプラス端子52と電気的に接続されている。
支持本体32bは、第2の支持部32の基礎となる部分であり、略板状体にて形成されている。この支持本体32bの平面形状については任意であるが、第2の支持部32を安価に製造できるように、例えば、発電プレート20の周縁の一部に略沿った形状にて形成されることが好ましい。具体的には、発電プレート20の平面形状が略円形状に形成されている場合には、略円弧状にて形成される(なお、後述する第3の支持部33の支持本体33aの平面形状についても同様とする)。また、この支持本体32bは、第2の支持部32に支持されている発電プレート20と当接する位置(又は第2の電極32aを介して当接する位置)に配置されている。
支持本体固定部32cは、筐体10におけるベース部11の第2の固定部11bに取り付けられる部分である。この支持本体固定部32cは、支持本体32bと一体に形成されており、このベース部11に向けて張り出すように配置され、このベース部11の第2の固定部11bに対して固定されている(後述する第3の支持部33の支持本体固定部33bについても同様とする)。
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の構成−第3の支持部の構成)
また、第3の支持部33の構成については、以下に示す構成が採用されている。具体的には、図3〜図5に示すように、第3の支持部33は、支持本体33aと、支持本体固定部33bとを備えて構成されている。
支持本体33aは、第3の支持部33の基礎となる部分であり、略板状体にて形成されている。この支持本体33aは、第3の支持部33に支持されている発電プレート20と当接する位置に配置されている。
支持本体固定部33bは、筐体10におけるベース部11の第2の固定部11bに取り付けられる部分であり、このベース部11の第2の固定部11bに対して固定されている。
以上のような支持部30及び電極の構成により、従来の発電装置のように、各発電プレート20の圧電素子21にプラス端子及びマイナス端子を接続して、プラス端子(又はマイナス端子)とリード線とを結線する手間を省くことができる。また、第2の支持部32の支持本体32bを発電プレート20の周縁の一部に沿った形状としているので、発電プレート20の周縁の全部に沿った形状とした場合に比べて、第2の支持部32を安価に製造することができ、且つ発電プレート20を安定して支持することができる。
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の材質)
また、第1の支持部31〜第3の支持部33の材質については、例えば、導電性を有し、且つ発電プレート20を変形させるためのスペースを維持できるように、発電プレート20よりも高強度な金属材料(例えば銅、鋼、ステンレス、アルミニウム等)等の導電材料が用いられている(なお、第3の支持部33の材質については、樹脂材やゴム材等の絶縁材料でもよい)。また、第1の電極31a及び第2の電極32aの材質については、例えば金属材料(例えば銅、鋼、ステンレス、アルミニウム等)等の導電材料が用いられている。
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の形成方法)
また、第1の支持部31及び第1の電極31a(又は第2の支持部32及び第2の電極32a)の形成方法については任意であるが、安価に製造できる方法として、例えば、図7(a)に示すように、一枚の銅板等の導電材料を型抜きし、図7(b)に示すように、型抜き後の導電材料を曲げ加工を施すことにより一体に形成する方法が該当する。あるいは、これに限られず、一体成型により形成する方法であってもよく、又は第1の支持部31と第1の電極31aとを別体に形成してもよい。
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の厚さ)
また、第1の支持部31及び第1の電極31aの厚さの設定については、発電装置1に外力が加えられた場合に、発電プレート20と第1の電極31aとが当接しないように設定されることが望ましく、例えば、第1の支持部31の厚さが1.1mm程度、第1の電極31aの厚さが0.2mm程度に設定されている。また、第2の支持部32及び第2の電極32aの厚さの設定については、第2の支持部32及び第2の電極32aの厚さの合計が、第3の支持部33の厚さと同一となるように設定されており、例えば、第3の支持部33の厚さが0.6mmの場合に、第2の支持部32の厚さが0.5mm、第2の電極32aの厚さが0.1mmに設定されている。なお、第1の電極31a及び第2の電極32aの厚さの設定については、例えば、図1に示すように、押圧部12aによって複数の第1の電極31a及び複数の第2の電極32aが均等に押圧されるように、複数の第1の電極31aの厚さの合計と、複数の第2の電極32aの厚さの合計とが等しくなるように設定されることが望ましい。
(支持部及び電極の詳細について−支持部の配置について)
また、これら第1の支持部31〜第3の支持部33の配置については、例えば、操作部40の受圧部41に外力が加えられた場合に、発電プレート20a〜20dのすべてが発電プレート20a〜20dの並設方向に沿って変形可能となるように、第1の支持部31〜第3の支持部33が配置されている。具体的には、図5に示すように、第1の支持部31は、発電プレート20の側面における略中央位置に配置されると共に、第2の支持部32及び第3の支持部33は、当該発電プレート20における第1の支持部31側とは反対側の側面における略周縁位置に配置されている(より具体的には、支持部30cは発電プレート20aの下側面における中央位置に配置され、支持部30aは発電プレート20aの上側面における左側の周縁位置に配置され、支持部30bは当該上側面における右側の周縁位置に配置されている)。このような配置により、発電装置1における構造の安定化を図ることができる。
(発電装置の機能について)
このように構成された発電装置1の機能は以下の通りである。図8は、本実施の形態に係る発電装置1の起電状況を示す側面図であり、(a)は変形前の状態を示す図であり、(b)は発電装置1が外部から圧縮力を受けて変形した状態を示す図である。
図8(b)に示すように、発電装置1が外部から圧縮力を受けた場合の発電プレート20a〜20dの変形については、発電プレート20a、20cは上方へ凸状に変形し、発電プレート20b、20dは下方へ凸状に変形する。この場合において、例えば発電プレート20a(又は発電プレート20b)の変形が所定量に達すると、支持部30cと電気的に接続された第1の電極31aにおける変形抑制部31dと発電プレート20a(又は発電プレート20b)の圧電素子21とが当接することにより、当該発電プレート20a(又は発電プレート20b)の変形が制限される。これにより、発電プレート20a(又は発電プレート20b)の振動板22と、支持部30cと電気的に接続された第1の電極31aとの当接により、当該第1の電極31aが短絡することを防止することができる(なお、発電プレート20c、20dの変形が所定量に達した場合についても同様とする)。
また、上述した発電プレート20a〜20dの変形により、発電プレート20a、20cの下側面及び発電プレート20b、20dの上側面に陰極の電流が起電すると共に、発電プレート20a、20cの上側面及び発電プレート20b、20dの下側面に陽極の電流が起電することにより、各発電プレート20に電圧が発生する。このような各発電プレート20に電圧が発生すると、各発電プレート20と当接されている第1の支持部31である支持部30c、30fに陰極の電流が流れると共に、及び第2の支持部32である支持部30a、30d、30gに陽極の電流が流れる。ここで、支持部30c、30fと電気的に接続された第1の電極31aが回路基板50のマイナス端子51に接続されているので、これら支持部30c、30fに流れた陰極の電流は、当該第1の電極31aを介して回路基板50に流れる。また、支持部30a、30d、30gと電気的に接続された第2の電極32aが回路基板50のプラス端子52に接続されているので、これら支持部30a、30d、30gに流れた陽極の電流は、当該第2の電極32aを介して回路基板50に流れる。そして、この回路基板50に流れた電流は、整流部53によって直流電流に変換されて、コンデンサ54に蓄えられた後、出力端子55を介して音響出力器等に出力される。これにより、発電プレート20a〜20dで発生した電力を、第1の支持部31、第2の支持部32、第1の電極31a、第2の電極32a、及び回路基板50を介して音響出力器等に供給することができる。
(効果)
このように本実施の形態によれば、発電プレート20a〜20dの少なくとも一部のうち、少なくとも一つの発電プレート20の側面の一方と当接された第1の支持部31(例えば、支持部30c、30f)を導電材料にて形成し、当該第1の支持部31に対して外部に当該発電プレート20で発生した電流を引き出すための第1の電極31aを当該第1の支持部31と一体に形成すると共に、当該発電プレート20の側面の他方と当接された第2の支持部32(例えば、支持部30a、30d、30g)を導電材料にて形成し、当該第2の支持部32に対して外部に当該発電プレート20で発生した電流を引き出すための第2の電極32aであって、第1の電極31aとは極性が異なる第2の電極32aを当該第2の支持部32と別体に形成したので、従来の発電装置のように、各発電プレート20の圧電素子21にプラス端子及びマイナス端子を接続して、プラス端子(又はマイナス端子)とリード線とを結線する手間を省くことができ、製造性を向上させることができる。
また、第1の電極31aと電気的に接続された第1の支持部31は、第1の電極31aと一体に設けられた第1の当接部31bであって、当該第1の支持部31に支持された一対の発電プレート20の一方と当接する第1の当接部31bと、第1の電極31aと一体に設けられた第2の当接部31cであって、一対の発電プレートの他方と当接する第2の当接部31cと、を備えたので、第1の支持部31を一体構造にて形成することができ、第1の支持部31の製造性を向上させることができる。
また、第1の支持部31に、第1の電極31aと発電プレート20の振動板22との当接を防止するように、発電プレート20の変形を抑制するための変形抑制部31dを設けたので、第1の電極31aと発電プレート20の振動板22との当接により、第1の電極31aが短絡することを防止することができ、安定した発電を行うことが可能になる。特に、発電プレート20の変形を抑制することにより、第1の電極31aと発電プレート20の振動板22との当接を回避することができる。これにより、第1の電極31aの短絡を防止可能な構造において、さらに発電プレート20の耐久性を向上させることができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、支持手段を電極として形成しづらい場合であっても、支持手段の電極形成を、従来とは異なる技術により従来と同様に達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(発電プレートについて)
上記実施の形態では、発電プレート20の形状は略円板状体であると説明したが、これに限られず、例えば方形状(例えば三角形、四角形、五角形等)、扇状等にて形成されてもよい。また、上記実施の形態では、各発電プレート20は振動板22を備えて構成されると説明したが、例えば振動板22を省略してもよい。また、上記実施の形態では、振動板22の側面の一方に圧電素子21が設けられていると説明したが、例えば、振動板22の両側面に圧電素子21が設けられてもよい。
(回路基板について)
上記実施の形態では、回路基板50は筐体10の外部に設けられていると説明したが、例えば、筐体10の内部に収容されてもよい。
(支持部の材質について)
上記実施の形態では、第1の支持部31及び第2の支持部32の材質については、発電プレート20で発生した電流を引き出すことができるように、発電プレート20よりも高強度な金属材料等の導電材料が用いられていると説明したが、これに限られない。例えば、発電プレート20a〜20dのうち、一部の発電プレート20の圧電素子21にプラス端子及びマイナス端子を接続して、プラス端子(又はマイナス端子)とリード線とを結線することで電流が引き出される場合には、当該発電プレート20を支持している第1の支持部31、及び第2の支持部32は、導電材料以外の材料(例えば樹脂材等の絶縁材料等)にて形成されてもよい。
(変形抑制部について)
上記実施の形態では、第1の電極31aに、変形抑制部31dが設けられていると説明したが、変形抑制部31d以外の構成で、第1の電極31aの短絡を防止してもよい。例えば、第1の電極31aに、絶縁シートが設けられてもよい。絶縁シートは、例えば樹脂材等の絶縁材料にて形成された略シート状体であり、第1の電極31aの側面における発電プレート20の振動板22と対向する部分を覆うように配置され、第1の電極31aに対して接着剤等にて固定される。
また、上記実施の形態では、第1の電極31aの両側面に、変形抑制部31dが設けられていると説明したが、例えば、第1の電極31aの側面の一方に、変形抑制部31dが設けられてもよい。また、発電プレート20の変形を確実に抑制できるように、第1の電極31aの側面の一方に、変形抑制部31dが複数設けられてもよい。
(第2の支持部について)
上記実施の形態では、第2の支持部32における支持本体32bの平面形状は、略円弧状にて形成されていると説明したが、これに限られない。例えば、発電プレート20の平面形状が略方形状に形成されている場合には、支持本体32bの平面形状は略方形状にて形成されてもよい。
(付記)
付記1の発電装置は、発電素子を用いて外力を電気に変換する発電装置であって、前記発電素子を有する発電プレートであり、又は、可撓性を有する略板状の導電性部材と当該導電性部材の少なくとも一方の側面に固定された前記発電素子とを有する発電プレートであって、相互に間隔を隔てて重合状に並設された複数の発電プレートと、前記複数の発電プレートの相互間に設けられ、前記複数の発電プレートを支持する複数の支持手段と、を備え、当該発電装置に外力が加えられた場合に、前記複数の発電プレートの少なくとも一部が前記複数の発電プレートの並設方向に沿って変形可能となるように、前記複数の支持手段を配置し、前記複数の発電プレートの少なくとも一部のうち、少なくとも一つの前記発電プレートの側面の一方と当接された前記支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第1の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成すると共に、当該発電プレートの側面の他方と当接された前記支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第2の電極であって、前記第1の電極とは極性が異なる第2の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成し、前記第1の電極と電気的に接続された前記支持手段を、前記発電プレートの側面における略中央位置に配置すると共に、前記第2の電極と電気的に接続された前記支持手段を、当該発電プレートの側面における略周縁位置に配置している。
付記2の発電装置は、付記1に記載の発電装置において、前記第1の電極と電気的に接続された前記支持手段は、前記第1の電極と一体に設けられた第1の当接部であって、当該支持手段に支持された一対の前記発電プレートの一方と当接する第1の当接部と、前記第1の電極と一体に設けられた第2の当接部であって、前記一対の発電プレートの他方と当接する第2の当接部と、を備えている。
付記3の発電装置は、付記1又は2に記載の発電装置において、前記発電プレートは、前記導電性部材と当該導電性部材の一方の側面に固定された前記発電素子とを有するものであり、前記第1の電極と前記発電プレートの前記導電性部材とが当接することによって、当該第1の電極が短絡することを防止するための短絡防止手段を、当該第1の電極に設けている。
付記4の発電装置は、付記3に記載の発電装置において、前記短絡防止手段は、前記第1の電極と前記発電プレートの前記導電性部材との当接を防止するように、前記発電プレートの変形を抑制するための変形抑制手段である。
(付記の効果)
付記1に記載の発電装置によれば、複数の発電プレートの少なくとも一部のうち、少なくとも一つの発電プレートの側面の一方と当接された支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第1の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成すると共に、当該発電プレートの側面の他方と当接された支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第2の電極であって、前記第1の電極とは極性が異なる第2の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成したので、従来の発電装置のように、各発電プレートの発電素子にプラス端子及びマイナス端子を接続して、プラス端子(又はマイナス端子)とリード線とを結線する手間を省くことができ、製造性を向上させることができる。
付記2に記載の発電装置によれば、第1の電極と電気的に接続された支持手段は、第1の電極と一体に設けられた第1の当接部であって、当該支持手段に支持された一対の発電プレートの一方と当接する第1の当接部と、第1の電極と一体に設けられた第2の当接部であって、一対の発電プレートの他方と当接する第2の当接部と、を備えたので、当該支持手段を一体構造にて形成することができ、当該支持手段の製造性を向上させることができる。
付記3に記載の発電装置によれば、第1の電極と発電プレートの導電性部材とが当接することによって、当該第1の電極が短絡することを防止するための短絡防止手段を、当該第1の電極に設けたので、第1の電極と発電プレートの導電性部材との当接により、第1の電極が短絡することを防止することができる。
付記4に記載の発電装置によれば、短絡防止手段は、第1の電極と発電プレートの導電性部材との当接を防止するように、発電プレートの変形を抑制するための変形抑制手段であるので、発電プレートの変形を抑制することにより、第1の電極と発電プレートの導電性部材との当接を回避することができ、第1の電極の短絡を防止可能な構造において、さらに発電プレートの耐久性を向上させることができる。
1 発電装置
10 筐体
11 ベース部
11a 第1の固定部
11b 第2の固定部
11c 切欠部
12 カバー部
12a 押圧部
12b 開口
20、20a〜20d 発電プレート
21 圧電素子
22 振動板
30、30a〜30h 支持部
31 第1の支持部
31a 第1の電極
31b 第1の当接部
31c 第2の当接部
31d 変形抑制部
32 第2の支持部
32a 第2の電極
32b、33a 支持本体
32c、33b 支持本体固定部
33 第3の支持部
40 操作部
41 受圧部
42 伝達部
50 回路基板
51 マイナス端子
52 プラス端子
53 整流部
53a ダイオード
54 コンデンサ
55 出力端子

Claims (4)

  1. 発電素子を用いて外力を電気に変換する発電装置であって、
    前記発電素子を有する発電プレートであり、又は、可撓性を有する略板状の導電性部材と当該導電性部材の少なくとも一方の側面に固定された前記発電素子とを有する発電プレートであって、相互に間隔を隔てて重合状に並設された複数の発電プレートと、
    前記複数の発電プレートの相互間に設けられ、前記複数の発電プレートを支持する複数の支持手段と、を備え、
    当該発電装置に外力が加えられた場合に、前記複数の発電プレートの少なくとも一部が前記複数の発電プレートの並設方向に沿って変形可能となるように、前記複数の支持手段を配置し、
    前記複数の発電プレートの少なくとも一部のうち、少なくとも一つの前記発電プレートの側面の一方と当接された前記支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第1の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成すると共に、当該発電プレートの側面の他方と当接された前記支持手段を導電材料にて形成し、当該支持手段に対して外部に当該発電プレートで発生した電流を引き出すための第2の電極であって、前記第1の電極とは極性が異なる第2の電極を当該支持手段と一体又は別体に形成し、
    前記複数の発電プレートの少なくとも一部のうち、前記第1の電極の側面の一方と対向する前記発電プレートと、前記第1の電極の側面の他方と対向する前記発電プレートとで発生した電流が当該第1の電極によって引き出されるように、これら発電プレートの各々の前記発電素子を当該第1の電極と当接配置し、
    前記第1の電極と電気的に接続された前記支持手段を、前記発電プレートの側面における略中央位置に配置すると共に、前記第2の電極と電気的に接続された前記支持手段を、当該発電プレートの側面における略周縁位置に配置した、
    発電装置。
  2. 前記第1の電極と電気的に接続された前記支持手段は、
    前記第1の電極と一体に設けられた第1の当接部であって、当該支持手段に支持された一対の前記発電プレートの一方と当接する第1の当接部と、
    前記第1の電極と一体に設けられた第2の当接部であって、前記一対の発電プレートの他方と当接する第2の当接部と、を備えた、
    請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記発電プレートは、前記導電性部材と当該導電性部材の一方の側面に固定された前記発電素子とを有するものであり、
    前記第1の電極と前記発電プレートの前記導電性部材とが当接することによって、当該第1の電極が短絡することを防止するための短絡防止手段を、当該第1の電極に設けた、
    請求項1又は2に記載の発電装置。
  4. 前記短絡防止手段は、前記第1の電極と前記発電プレートの前記導電性部材との当接を防止するように、前記発電プレートの変形を抑制するための変形抑制手段である、
    請求項3に記載の発電装置。
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