JP6061734B2 - 発破時刻検出装置 - Google Patents

発破時刻検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6061734B2
JP6061734B2 JP2013042145A JP2013042145A JP6061734B2 JP 6061734 B2 JP6061734 B2 JP 6061734B2 JP 2013042145 A JP2013042145 A JP 2013042145A JP 2013042145 A JP2013042145 A JP 2013042145A JP 6061734 B2 JP6061734 B2 JP 6061734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
current
blasting
blast
detection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013042145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014169832A (ja
Inventor
泰宏 横田
泰宏 横田
山本 拓治
拓治 山本
啓丞 栗原
啓丞 栗原
健司 村田
健司 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2013042145A priority Critical patent/JP6061734B2/ja
Publication of JP2014169832A publication Critical patent/JP2014169832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6061734B2 publication Critical patent/JP6061734B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、電気雷管を用いる発破の発破時刻を検出する装置に関する。
特許文献1は、電気雷管と断線検出回路と発破電源回路とを含む発破回路を開示している。特許文献1では、電気雷管が断線検出回路に接続されており、また、断線検出回路が発破電源回路に接続されている。断線検出回路は、電気雷管内の抵抗線等の断線を検出すると信号を生成する。特許文献1では、この生成された信号に基づいて電気雷管の起爆を検出している。
特許第3653811号公報
上述の断線検出回路を含む発破回路は、少量発破(例えば1本の電気雷管を用いる発破)にて用いられるので、電気雷管に供給される電力が比較的低電圧である。
一方、トンネル工事等の掘削発破(実発破)では、複数の電気雷管を起爆させるため、これら電気雷管に高電圧(例えば500V〜1500V)の電力が瞬時に供給され得る。
それゆえ、上述の断線検出回路については、実発破時に高電圧の電力が瞬時に供給されると破損するおそれがあるので、実発破での使用が難しい。
本発明は、このような実状に鑑み、実発破時に、簡素な構成で、発破時刻(例えば電気雷管の起爆時刻)を検出することを目的とする。
そのため本発明に係る発破時刻検出装置は、電気雷管に接続される電線とは電気的に非接触な状態で、電線の電流を検出する電流検出部と、検出された前記電流に基づいて発破時刻を決定する発破時刻決定部と、決定された発破時刻に対応する信号を生成する信号生成部と、生成された前記信号を外部に出力する信号出力部と、を含んで構成される。ここで、前記信号は、前記電流の通電期間よりも長いパルス幅を含んで構成されるパルス信号である。
本発明によれば、電気雷管に接続される電線とは電気的に非接触な状態で、電線の電流が検出され、この検出された電流に基づいて、発破時刻が決定される。これにより、実発破時に、高電圧の電力が電気雷管に供給されても、簡素な構成で、上記電線の電流を検出し、この検出電流に基づいて発破時刻を決定することができる。
また本発明によれば、決定された発破時刻に対応する信号が生成され、この生成された信号が外部に出力される。これにより、高速な時間変化現象である上記電流の通電現象を、発破時刻に対応する信号に変換して、外部装置(例えば地質調査用の地盤振動計測装置等)に出力することができるので、外部装置にて、発破時刻を容易に把握することができる。
本発明の第1実施形態における発破回路の概略構成と発破時刻検出装置の電気回路部とを示す図 制御部用電源の電気回路部を示す図 発破電流の波形と、地盤振動検出部にて検出される地盤振動の波形とを示す図 分圧抵抗を用いて発破器の出力電圧を観測する例と、分流抵抗を用いて発破器の出力電圧を観測する例とを示す図 本発明の第2実施形態における発破回路の概略構成と発破時刻検出装置の電気回路部とを示す図 本発明の第2実施形態の変形例における発破回路の概略構成と発破時刻検出装置の電気回路部とを示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
尚、以下の実施形態では、トンネル工事における掘削発破(実発破)を例にとって本発明に係る発破時刻検出装置の説明を行うが、発破の形態はこれに限らない。
図1は、本発明の第1実施形態における発破回路の概略構成と、発破時刻検出装置の電気回路部とを示す。図2は、制御部用電源の電気回路部を示す。図3(a)は、発破電流の波形を示す。図3(b)は、発破電流の波形と地盤振動の波形とを示す。
図1に示すように、発破回路1は、発破器2と、発破母線3と、複数の電気雷管4とを含んで構成される。尚、本実施形態では、電気雷管4として瞬発電気雷管を用いているが、電気雷管の種類はこれに限らない。
発破器2は、コンデンサ21と、発破母線接続端子22、23と、点火スイッチ24と、を含んで構成される。
コンデンサ21には、図示しないバッテリからの直流電圧が図示しないDC/DCコンバータを介して昇圧されて蓄電される。
発破器2の発破母線接続端子22、23には、発破母線3を構成する1対の電線31、32の各々の一端が接続されている。
複数の電気雷管4は、各々の脚線を介して直列に結線されており、直列に結線された複数の電気雷管4の両端の脚線41、42には、図示しない補助母線を介して、発破母線3の電線31、32の各々の他端が接続されている。すなわち、発破母線3(電線31、32)は、発破器2と電気雷管4とを電気接続している。
複数の電気雷管4は、各々が個別に爆薬(図示せず)に装着されている。これら爆薬については、トンネルの掘削面(鏡)に予め形成された爆薬挿入用の穴に挿入される。尚、本実施形態では、爆薬として、含水爆薬、ダイナマイト、カートリッジ爆薬、ANFO爆薬(硝安油剤爆薬)を使用することができる。
従って、発破器2の点火スイッチ24を点火位置にすると、発破回路1にて発破電流が流れて、電気雷管4が起爆される。この電気雷管4の起爆によって爆薬が起爆されて爆発して、トンネルの掘削面が爆破される。このようにして、トンネル工事では発破掘削が行われる。ここで、爆破される対象である岩盤(地盤)が、本発明における「爆破対象物」に対応する。また、トンネルの掘削面が発振部となる。
発破時刻検出装置50は、電流検出部51、ダイオードブリッジ部52、制御部53、トランジスタ54、55、及び、制御部用電源56(図2参照)を含んで構成される。
電流検出部51は、発破母線3を流れる発破電流を、発破母線3とは電気的に非接触な状態で検出するものである。尚、図1では、発破母線3の電線32とは電気的に非接触な状態で電線32の電流を検出する例を示しているが、この他、電線31とは電気的に非接触な状態で電線31の電流を検出してもよい。
電流検出部51は、磁気検出型の電流検出器であり、変流器(CT)を含んで構成される。電流検出部51は、発破電流によって発破母線3の周囲に発生する磁場変化を検出することにより、発破電流を検出する。すなわち図1では、電流検出部51が、電線32を流れる電流によって発生する磁界(換言すれば、電線32の電流通電時に発生する磁界)を検出することにより、電流を検出している。電流検出部51は、発破回路1と電気的に隔絶されている。
ところで、発破母線接続端子22、23に対して、発破母線3が必ずしも一定方向に接続されるとは限らない。すなわち、逆に接続される場合もあり得る。この対策として、発破時刻検出装置50は、ダイオードブリッジ部52を備えており、これにより、常に一定極性の発破電流に対応した電圧信号を、電流検出部51から取得することができる。
ダイオードブリッジ部52と制御部53との間には、コンデンサ57及び抵抗58が介装されている。コンデンサ57及び抵抗58は、制御部53の入力部に、ノイズや過大な電圧が入ることを防止する機能を有する。
制御部53は、制御用ICにより構成される。
制御部53には、図2に示す制御部用電源56から電力が供給される。制御部用電源56は、電池59と電源スイッチ60とを含んで構成される。尚、制御部用電源56については、動作状態を確認するために、パイロットLED61を設けておくことが好ましい。
図1に戻り、制御部53は、発破時刻決定部71と信号生成部72とを備える。
発破時刻決定部71は、内部時計(図示せず)を含んで構成される。発破時刻決定部71は、電流検出部51で検出された発破電流の立ち上がり(通電開始)を捉える。そして、この立ち上がりを捉えた時点での時刻を内部時計に基づいて発破電流の立ち上がり時刻t(図3(a)参照)として設定する。また、発破時刻決定部71は、電流検出部51で検出された発破電流の立ち下がりも捉えることが可能である。この立ち下がり時刻t(図3(a)参照)は、発破により電気雷管4の断線が発生した時刻に対応し得る。
発破時刻決定部71では、設定された立ち上がり時刻tに基づいて、発破時刻を決定する。
ここで決定される発破時刻は、電気雷管4の起爆時刻であり得る。電気雷管4の起爆時刻としては、例えば電気雷管4の起爆完了時刻t(図3(a)参照)を挙げることができる。電気雷管4の起爆完了時刻tは、発破電流の立ち下がり時刻tより後にて電気雷管4の起爆が完了する時刻である。電気雷管4の起爆完了時刻tの決定に際して、発破時刻決定部71では、立ち上がり時刻tに所定の遅れ時間α(図3(a)参照)を加算して、電気雷管4の起爆完了時刻tを算出する。
または、発破時刻は、電気雷管4によって起爆される爆薬の起爆時刻であり得る。爆薬の起爆時刻としては、例えば、爆薬の起爆完了時刻t(図3(a)参照)を挙げることができる。爆薬の起爆完了時刻tは、電気雷管4の起爆完了時刻tより後にて爆薬の起爆が完了する時刻である。爆薬の起爆完了時刻tの決定に際して、発破時刻決定部71では、立ち上がり時刻tに所定の遅れ時間β(図3(a)参照)を加算して、爆薬の起爆完了時刻tを算出する。
または、発破時刻は、電気雷管4によって起爆される爆薬により爆破される岩盤(発振部)の発振時刻t(図3(a)参照)であり得る。発振部の発振時刻tは、爆薬の起爆完了時刻tより後にて発振部が振動し始める時刻である。発振部の発振時刻tの決定に際して、発破時刻決定部71では、立ち上がり時刻tに所定の遅れ時間γ(図3(a)参照)を加算して、発振部の発振時刻tを算出する。
ここで、所定の遅れ時間α、β、γについては、電気雷管4の特性、爆薬の特性等を考慮して、予め設定される。
または、発破時刻は、立ち上がり時刻tであり得る。
信号生成部72では、発破時刻決定部71で決定された発破時刻に対応する信号として、例えばパルス信号を生成する。このパルス信号については、パルス信号の立ち上がり時刻が、発破時刻決定部71で決定された発破時刻に対応している。また、パルス信号のパルス幅が、発破電流の通電期間(すなわち、図3(a)に示す立ち上がり時刻tから立ち下がり時刻tまでの期間)よりも十分に長い。例えば、時刻tから時刻tまでの期間が数百マイクロ秒程度であるのに対して、パルス幅は数秒程度である。尚、このパルス幅については、トランジスタ54、55から出力されるパルス信号を受信する外部装置(例えば地質調査用の地盤振動計測装置)の要求に応じて適宜設定される。
信号生成部72は、発破時刻に対応する信号の生成時に、トランジスタ54、55の少なくとも一方を駆動する。
トランジスタ54、55は、信号生成部72からの発破時刻に対応する信号(パルス信号)を増幅し、外部装置に必要な信号を供給する。a接点タイプの「短絡出力」を要求する外部装置であれば、オープンコレクタ回路が形成されたトランジスタ54が用いられることが好ましい。また、数ボルト程度の「電圧出力」を要求する外部装置であれば、コレクタ抵抗62によって調整した電圧をトランジスタ55のコレクタに供給して、トランジスタ55を用いることが好ましい。尚、トランジスタ54、55の他に、外部装置の台数に応じて、トランジスタを適宜増やしてもよい。尚、トランジスタ54、55により、本発明に係る「信号出力部」としての機能が実現される。
ここで、外部装置として地盤振動計測装置が用いられる場合には、地盤振動計測装置は、地盤振動検出部として、ジオホンや加速度センサ等を備え得る。ジオホンは、例えば、トンネル掘削予定線に沿った山の上(地表)に設置される。また、加速度センサは、例えば、トンネル内壁面に設置される。地盤振動計測装置では、トランジスタ54、55から出力されるパルス信号を受信して、発破時刻データを取得する。また、地盤振動検出部により地盤振動の波形データを取得する(図3(b)参照)。これらデータに基づいて、地質の調査等が行われ得る。
発破時刻検出装置50については、それを構成するダイオードブリッジ部52、制御部53、トランジスタ54、55等を、1つの箱状の筺体(図示せず)にコンパクトに収納することが可能である。それゆえ、トリガー信号整形機能(波形整形機能)付きの特殊なデジタルオシロスコープ等の、高価でデリケートな取扱いが要求される装置を用いることなく、防水・防塵等の対策が必要なトンネル内の環境下で、発破時刻を容易に検出することができる。
次に、本実施形態の効果について、図4を用いて説明する。
図4(a)は分圧抵抗81a、81bを用いて発破器2の出力電圧を観測する例を示す。図4(b)は、分流抵抗82を用いて発破器の出力電圧を観測する例を示す。
図4(a)に示すように、分圧抵抗81a、81bや分圧器(高電圧プローブ)等で、発破器2の出力電圧を観測することにより、外部装置(図示せず)で発破時刻データを取得する場合には、観測対象が500V〜1500Vと極めて高電圧であることにより、外部装置が破損する可能性がある。この点、本実施形態によれば、発破回路1とは電気的に非接触な状態で発破電流が検出されるので、発破器2の出力電圧が極めて高電圧であっても、安定的に発破時刻データを取得することができる。
また、図4(a)に示すように、分圧抵抗81a、81bや分圧器(高電圧プローブ)等で、発破器2の出力電圧を観測することにより、外部装置で発破時刻データを取得する場合には、観測対象は、数マイクロ秒で波形が立ち上がる、数百マイクロ秒〜数ミリ秒の極めて高速な現象である(図3(a)、(b)参照)。一方、仮に、外部装置が上述のような地盤振動計測装置である場合には、地盤振動検出部にて検出される地盤振動の波形は数百ミリ秒〜数秒の低速な現象である(図3(b)参照)。それゆえ、外部装置にて、発破器2の出力電圧と、地盤振動の波形とを同時に観測する場合には、高速な現象と低速な現象との両方を観測する必要があり、この結果、外部装置が極めて高価になりかねない。この点、本実施形態によれば、トランジスタ54、55から出力されるパルス信号のパルス幅が外部装置の要求に応じて(例えば数秒程度に)適宜設定され得る。これにより、外部装置は、発破時刻データの取得に際して、発破回路1における通電現象を、地盤振動の波形と同等の低速な現象として処理することができるので、外部装置の高コスト化を抑制することができる。
また、図4(a)に示すように、分圧抵抗81a、81bや分圧器(高電圧プローブ)等で、発破器2の出力電圧を観測することにより、外部装置で発破時刻データを取得する場合には、外部装置が発破回路1に電気的に接触していることにより、外部装置からの漏電があると電気雷管4が不意に爆発するおそれがある。この点、本実施形態によれば、発破回路1とは電気的に非接触な状態で発破電流が検出されるので、発破時刻検出装置50から発破回路1への漏電の発生を防ぐことができる。
図4(b)に示すように、分流抵抗82で発破器2の出力電圧を観測することにより、外部装置で発破時刻データを取得する場合には、観測対象が500V〜1500Vと極めて高電圧であることにより、外部装置が破損する可能性がある。この点、本実施形態によれば、発破回路1とは電気的に非接触な状態で発破電流が検出されるので、発破器2の出力電圧が極めて高電圧であっても、安定的に発破時刻データを取得することができる。
また、図4(b)に示すように、分流抵抗82で発破器2の出力電圧を観測することにより、外部装置で発破時刻データを取得する場合には、観測対象は、数マイクロ秒で波形が立ち上がる、数百マイクロ秒〜数ミリ秒の極めて高速な現象である(図3(a)、(b)参照)。一方、仮に、外部装置が上述のような地盤振動計測装置である場合には、地盤振動検出部にて検出される地盤振動の波形は数百ミリ秒〜数秒の低速な現象である(図3(b)参照)。それゆえ、外部装置にて、発破器2の出力電圧と、地盤振動の波形とを同時に観測する場合には、高速な現象と低速な現象との両方を観測する必要があり、この結果、外部装置が極めて高価になりかねない。この点、本実施形態によれば、トランジスタ54、55から出力されるパルス信号のパルス幅が外部装置の要求に応じて(例えば数秒程度に)適宜設定され得る。これにより、外部装置は、発破時刻データの取得に際して、発破回路1における通電現象を、地盤振動の波形と同等の低速な現象として処理することができるので、外部装置の高コスト化を抑制することができる。
また、図4(b)に示すように、分流抵抗82で発破器2の出力電圧を観測することにより、外部装置で発破時刻データを取得する場合には、外部装置が発破回路1に電気的に接触していることにより、外部装置からの漏電があると電気雷管4が不意に爆発するおそれがある。この点、本実施形態によれば、発破回路1とは電気的に非接触な状態で発破電流が検出されるので、発破時刻検出装置50から発破回路1への漏電の発生を防ぐことができる。
本実施形態によれば、発破時刻検出装置50は、電気雷管4に接続される電線32とは電気的に非接触な状態で、電線32の電流(発破電流)を検出する電流検出部51と、検出された発破電流に基づいて発破時刻を決定する発破時刻決定部71と、を含んで構成される。これにより、実発破時に、高電圧の電力が電気雷管4に供給されても、簡素な構成で、電線32の電流を検出し、この検出電流に基づいて発破時刻を決定することができる。
また本実施形態によれば、発破時刻検出装置50は、決定された発破時刻に対応する信号を生成する信号生成部72と、生成された信号を外部に出力する信号出力部(トランジスタ54、55)と、を更に含んで構成される。これにより、高速な時間変化現象である発破電流の通電現象を、発破時刻に対応する信号に変換して、地盤振動計測装置等の外部装置に出力することができるので、外部装置にて、発破時刻を容易に把握することができる。
また本実施形態によれば、発破時刻決定部71は、発破電流の立ち上がり時刻tに基づいて発破時刻を決定する。これにより、発破状況によって発生時期にバラツキがある発破回路1の断線に依存することなく、発破時刻を精度よく把握することができる。
また本実施形態によれば、信号生成部72にて生成される信号は、発破電流の通電期間(立ち上がり時刻tから立ち下がり時刻tまでの期間)よりも長いパルス幅を含んで構成されるパルス信号である。これにより、外部装置が上述の地盤振動計測装置である場合には、発破時刻データの取得に際して、発破回路1における通電現象を、地盤振動の波形と同等の低速な現象として処理することができるので、外部装置の高コスト化を抑制することができる。
また本実施形態によれば、電流検出部51は、電線32を流れる発破電流によって発生する磁界を検出することにより、発破電流を検出する。これにより、電線32とは電気的に非接触の状態で、発破電流を確実に検出することができる。
また本実施形態によれば、電流検出部51は、変流器(CT)を含んで構成される。これにより、高価で取扱いが容易ではない、高速な応答が可能な電流プローブを用いることなく、発破電流を検出することができる。
また本実施形態によれば、発破時刻決定部71にて決定される発破時刻は電気雷管4の起爆時刻(例えば起爆完了時刻t)である。これにより、発破電流の立ち上がり時刻tに基づいて電気雷管4の起爆時刻(例えば起爆完了時刻t)を容易に把握することができる。
また本実施形態によれば、発破時刻決定部71にて決定される発破時刻は、電気雷管4によって起爆される爆薬の起爆時刻(例えば起爆完了時刻t)である。これにより、発破電流の立ち上がり時刻tに基づいて爆薬の起爆時刻(例えば起爆完了時刻t)を容易に把握することができる。
また本実施形態によれば、発破時刻決定部71にて決定される発破時刻は、電気雷管4によって起爆される爆薬により爆破される爆破対象物(岩盤)の発振時刻tである。これにより、発破電流の立ち上がり時刻tに基づいて爆破対象物の発振時刻tを容易に把握することができる。
また本実施形態によれば、発破母線3(電線31、32)は、電気雷管4と発破器2とを接続する。これにより、発破器2からの電力を発破母線3を介して電気雷管4に供給することができる。
図5は、本発明の第2実施形態における発破回路の概略構成と、発破時刻検出装置の電気回路部とを示す。図6は、本発明の第2実施形態の変形例における発破回路の概略構成と、発破時刻検出装置の電気回路部とを示す。尚、図5及び図6では、図示簡略化のため、発破回路1のうち、発破器2及び発破母線3のみを示している。また、図5及び図6では、図示簡略化のため、発破時刻検出装置50のうち、本発明の「信号出力部」として機能する部分の図示を省略している。
図1に示した第1実施形態と異なる点について説明する。
図5に示すように、発破時刻検出装置50には、図1に示した電流検出部51及びダイオードブリッジ部52の代わりとして、フォトカプラ100が設けられている。フォトカプラ100は、2つの発光ダイオード101a、101bからなる発光部101と、フォトトランジスタ102からなる受光部とを含んで構成される。尚、受光部(フォトトランジスタ102)は、発破回路1及び発光部101(発光ダイオード101a、101b)と電気的に隔絶されている。換言すれば、受光部(フォトトランジスタ102)と、発破回路1及び発光部101(発光ダイオード101a、101b)とは、電気的に非接触な状態である。
コンデンサ57、抵抗58と、図示しない電源との間には、抵抗103が介装されている。
電線32には、分流用の抵抗104が挿入されている。抵抗104の両端には、発光素子である発光ダイオード101a、101bが電気接続されている。
ここで、発破母線接続端子22、23に対して、発破母線3が必ずしも一定方向に接続されるとは限らない。すなわち、逆に接続される場合もあり得る。この対策として、発光部101では、発光ダイオード101a、101bが互いに逆に接続されている。これにより、常に、発光ダイオード101a、101bのいずれかの極性に一致する発破電流に対応した電流が、発光ダイオード101a、101bのいずれかに供給される。
発破器2から発破回路1に発破電流が供給されると、発破電流に対応した電流により、発光部101(発光ダイオード101a、101bのいずれか)が発光する。換言すれば、発光部101は、電線32を流れる電流により発光する。すなわち、発光部101は、電線32の電流通電時に発光する。この発光時に発光部101は光105をフォトトランジスタ102へ照射する。光105の照射を受けたフォトトランジスタ102は、OFF状態からON状態に瞬時に変化する。すると、図示しない電源、抵抗103、コンデンサ57及び抵抗58により、発破電流の通電開始に対応した信号が制御部53に印加され、制御部53では、この印加された信号に基づいて、第1実施形態と同様に、発破時刻に対応する信号を生成する。ここで、受光部であるフォトトランジスタ102が本発明の「電流検出部」として機能して、発光部101からの光105を受光することにより、電線32を流れる電流を検出する。また、フォトトランジスタ102は、発破母線3を流れる発破電流を、発破母線3とは電気的に非接触な状態で検出する。尚、図5では、発破母線3の電線32とは電気的に非接触な状態で電線32の電流を検出する例を示しているが、この他、電線31とは電気的に非接触な状態で電線31の電流を検出してもよい。
また、フォトカプラ100の発光部101については、図6に示す本実施形態の変形例のように、発破回路1に並列に電気接続されてもよい。この変形例では、抵抗104が、発光ダイオード101a、101bに流れる電流を制限する分圧抵抗として機能する。この変形例においても、発破器2から発破回路1に発破電流が供給されると、発破電流に対応した電流により、発光部101(発光ダイオード101a、101bのいずれか)が発光する。すなわち、発光部101は、電線32の電流通電時に発光する。この発光時に発光部101は光105をフォトトランジスタ102へ照射する。光105の照射を受けたフォトトランジスタ102は、OFF状態からON状態に瞬時に変化する。すると、図示しない電源、抵抗103、コンデンサ57及び抵抗58により、発破電流の通電開始に対応した信号が制御部53に印加され、制御部53では、この印加された信号に基づいて、第1実施形態と同様に、発破時刻に対応する信号を生成する。ここで、受光部であるフォトトランジスタ102が本発明の「電流検出部」として機能して、発光部101からの光105を受光することにより、発破電流を検出する。また、フォトトランジスタ102は、発破電流を、発破母線3とは電気的に非接触な状態で検出する。
特に本実施形態によれば、発破時刻検出装置50は、電線32に電気接続されて、電線32の電流通電時に発光する発光部101を更に含んで構成される。受光部を構成するフォトトランジスタ(電流検出部)102は、発光部101からの光を受光することにより、発破電流を検出する。これにより、電線32とは電気的に非接触の状態で発破電流を確実に検出することができる。
尚、本実施形態では、本発明の「電流検出部」として機能する受光部としてフォトトランジスタ102を用いて説明したが、受光部の構成はこれに限らず、例えば、受光部として、フォトダイオード等の受光素子を用いてもよい。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 発破回路
2 発破器
3 発破母線
4 電気雷管
21 コンデンサ
22、23 発破母線接続端子
24 点火スイッチ
31、32 電線
41、42 脚線
50 発破時刻検出装置
51 電流検出部
52 ダイオードブリッジ部
53 制御部
54、55 トランジスタ
56 制御部用電源
57 コンデンサ
58 抵抗
59 電池
60 電源スイッチ
61 パイロットLED
62 コレクタ抵抗
71 発破時刻決定部
72 信号生成部
81a、81b 分圧抵抗
82 分流抵抗
100 フォトカプラ
101 発光部
101a、101b 発光ダイオード
102 フォトトランジスタ
103、104 抵抗
105 光

Claims (12)

  1. 電気雷管に接続される電線とは電気的に非接触な状態で、前記電線の電流を検出する電流検出部と、
    検出された前記電流に基づいて発破時刻を決定する発破時刻決定部と、
    決定された前記発破時刻に対応する信号を生成する信号生成部と、
    生成された前記信号を外部に出力する信号出力部と、
    を含んで構成され
    前記信号は、前記電流の通電期間よりも長いパルス幅を含んで構成されるパルス信号である、発破時刻検出装置。
  2. 前記発破時刻決定部は、前記電流の立ち上がり時刻に基づいて前記発破時刻を決定する、請求項1に記載の発破時刻検出装置。
  3. 前記発破時刻決定部は内部時計を含んで構成され、
    前記発破時刻決定部は、前記電流検出部で検出された前記電流の立ち上がりを捉え、この立ち上がりを捉えた時点での時刻を前記内部時計に基づいて前記電流の立ち上がり時刻として設定する、請求項2に記載の発破時刻検出装置。
  4. 前記発破時刻決定部は、前記電流検出部で検出された前記電流の立ち下がりを捉えることが可能であり、
    前記発破時刻は、前記電流の立ち下がり時刻よりも後の時刻である、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の発破時刻検出装置。
  5. 前記電流検出部は、前記電線を流れる電流によって発生する磁界を検出することにより、前記電流を検出する、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の発破時刻検出装置。
  6. 前記電線に電気接続されて、前記電線の電流通電時に発光する発光部を更に含んで構成され、
    前記電流検出部は、前記発光部からの光を受光することにより、前記電流を検出する、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の発破時刻検出装置。
  7. 前記発破時刻は前記電気雷管の起爆時刻である、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の発破時刻検出装置。
  8. 前記発破時刻は、前記電気雷管によって起爆される爆薬の起爆時刻である、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の発破時刻検出装置。
  9. 前記発破時刻は、前記電気雷管によって起爆される爆薬により爆破される爆破対象物の発振時刻である、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の発破時刻検出装置。
  10. 前記電線は、前記電気雷管と発破器とを接続する、請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の発破時刻検出装置。
  11. 前記パルス信号の立ち上がり時刻が前記発破時刻に対応している、請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の発破時刻検出装置。
  12. 前記信号出力部は、前記パルス信号を、外部装置である地質調査用の地盤振動計測装置に出力する、請求項1〜請求項11のいずれか1つに記載の発破時刻検出装置。
JP2013042145A 2013-03-04 2013-03-04 発破時刻検出装置 Active JP6061734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013042145A JP6061734B2 (ja) 2013-03-04 2013-03-04 発破時刻検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013042145A JP6061734B2 (ja) 2013-03-04 2013-03-04 発破時刻検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014169832A JP2014169832A (ja) 2014-09-18
JP6061734B2 true JP6061734B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=51692335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013042145A Active JP6061734B2 (ja) 2013-03-04 2013-03-04 発破時刻検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6061734B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6482958B2 (ja) * 2015-06-09 2019-03-13 株式会社フジタ 構造物の解体方法
KR20230102337A (ko) * 2021-12-30 2023-07-07 주식회사 한화 발파 진동을 계측하는 발파 장치 및 그 방법

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2094487B (en) * 1981-03-09 1984-08-22 Ml Aviation Co Ltd Explosive device including an ignition circuit monitor
JPS59167700A (ja) * 1983-03-14 1984-09-21 日本化薬株式会社 順次式発破用電気点火装置
JP2011043409A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Fujita Corp トンネル掘削中の地質探査方法及びトンネル地質探査装置
JP5587960B2 (ja) * 2012-01-25 2014-09-10 株式会社安藤・間 トンネル弾性波探査方法及びこれに用いるトンネル弾性波探査システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014169832A (ja) 2014-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7624681B2 (en) Initiator activated by a stimulus
US9243877B2 (en) Detonator ignition protection and detection circuit
JP6061734B2 (ja) 発破時刻検出装置
JP4221024B2 (ja) 内燃機関用点火制御システムの点火装置
JP6144551B2 (ja) 電子式延時点火着火具および破砕、発破システム
US10202827B2 (en) Device for stimulation of wells and diagnostic method for such a stimulation device
US11333475B2 (en) Communication system and detonator
RU2349867C2 (ru) Капсюль-детонатор с электронной задержкой
EA037020B1 (ru) Способ воспламенения электронного детонатора и электронный детонатор
CN111750748A (zh) 电子雷管抗电磁干扰方法
CN101332797B (zh) 引爆安全气囊的装置
US8976503B2 (en) Voltage monitoring for fireset
JPH01102300A (ja) 電子式延時雷管
KR200490781Y1 (ko) 전기식 발파기
JP6301859B2 (ja) センサユニットとホスト装置およびそのデータ通信方法
US11359900B2 (en) Detonator, method of operating same, and communication system for same
RU2555742C2 (ru) Устройство для измерения параметров срабатывания непервичного капсюля-детонатора в подрывном электродетонаторе
KR20120069793A (ko) Ebw 구동장치 기폭출력 검증을 위한 휴대용 점검장치
US9915511B1 (en) Unpowered railgun field validation for safe-arm fuzing
JP3883298B2 (ja) 放電破壊による物理探査方法および装置
US10085092B2 (en) Flash head and extension cable with identification electronics and a flash generator
RU2760666C1 (ru) Устройство для проверки электрической взрывной цепи
CN212300138U (zh) 一种非接触式点火系统测试装置
RU2446379C1 (ru) Устройство для определения отказов при электровзрывании
US3922604A (en) Energy tester for testing blasting machines that detonate electro-explosive devices

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6061734

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250