JP6060762B2 - 水処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、膜モジュールユニットの下方に散気装置が配置された水処理装置に関するものである。
近年、精密濾過膜や限外濾過膜等の分離膜を配設した膜モジュールユニットを用いて、活性汚泥の固液分離を行う方法が種々検討されている。例えば、膜モジュールユニットを備えた水処理装置として活性汚泥処理装置を形成し、この活性汚泥処理装置を用いて前記分離膜(膜モジュール)により活性汚泥を含む被処理液の濾過処理を行うと、水質の高い処理液を得ることができる。
ところが、膜モジュールを用いて被処理液の固液分離を行うと、濾過処理を続けるに従って懸濁物質(固形分)による分離膜表面の目詰まりが進行し、濾過流量の低下や、膜間差圧の上昇が起こる。
そこで、従来では膜モジュールの表面の目詰まりを防ぐため、膜モジュールユニットの下方に散気装置を配設し、散気装置の散気孔から空気を吐出することによって気泡を生じさせ、該気泡の上昇によって形成される気泡と被処理液との気液混合流を膜モジュールユニットに当てることにより、各膜モジュールの洗浄を行っている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
すなわち、気液混合流によって膜モジュールの表面に付着した汚泥等の懸濁物質を剥離し、膜モジュールから除去するようにしている。
特開2002−307091号公報 特開2010−119976号公報 特許第3784236号公報
しかし、上記従来の水処理装置においては、散気装置の複数の散気孔が、一本の主配管に接続されて水平方向に延出する散気管に設けられているため、膜モジュールユニットと散気装置を設置したときの水平設置精度が低いと、主配管に接続された散気管の傾きによって各散気孔から吐出される気泡量に偏りが生じてしまう。
特に、膜モジュールユニットの下方に配置される主配管から、複数の散気孔を有する散気管が水平方向に長く延出する場合には、傾斜した散気管の下方側に位置した散気孔からは気泡が吐出されにくくなる。
そして、各散気孔から吐出される気泡量に偏りが生じると、膜モジュールの表面全体に気液混合流が均一に当たらなくなり、膜モジュールの目詰まりが進行し易くなる。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、膜モジュールの表面全体により均一に気液混合液を当てられるようにして、膜モジュールの機能低下を防止できる水処理装置を提供しようとするものである。
本発明は以下の態様を有する。
[1]被処理液を濾過するための複数の膜モジュールを有する膜モジュールユニットと、前記膜モジュールに気液混合流が当たるように複数の散気孔から気泡を吐出する散気装置と、を備え、前記膜モジュールユニットと前記散気装置とが被処理液中に浸漬した状態で設置される水処理装置において、前記散気装置は、気体供給装置から気体を供給される気体供給管と、当該気体供給管に接続されるとともに、少なくとも一部が前記膜モジュールユニットの下方に配置される主配管と、当該主配管に連通状態で支持されて、前記膜モジュールユニットの下方で水平方向に延出するとともに、前記散気孔を有する散気管と、を備え、前記主配管が、前記気体供給管から複数に分岐し、分岐した各主配管に散気管が連通状態で支持されている、水処理装置。
[2]被処理液を濾過するための複数の膜モジュールを有する膜モジュールユニットと、前記膜モジュールに気液混合流が当たるように複数の散気孔から気泡を吐出する散気装置と、を備え、前記膜モジュールユニットと前記散気装置とが被処理液中に浸漬した状態で設置される水処理装置において、前記散気装置は、気体供給装置から気体を供給される気体供給管と、当該気体供給管に接続されるとともに、少なくとも一部が前記膜モジュールユニットの下方に配置される主配管と、当該主配管に連通状態で支持されて、前記膜モジュールユニットの下方で水平方向に延出するとともに、前記散気孔を有する散気管と、を備え、前記膜モジュールユニットの下方に、前記散気孔から吐出された気泡の浮上スペースを複数スペースに仕切る仕切り部材が設けられている、水処理装置。
[3]前記散気管は、その一端が前記主配管に直接または間接的に接続されるとともに、その他端が開口し、前記主配管が水平に配置された状態において、すべの散気孔が鉛直上方に向き、かつ、前記他端の開口が鉛直下方に向くように構成されている、前記[1]または[2]に記載の水処理装置。
[4]前記主配管には、前記複数の散気管が当該主配管を中心として左右対称に設けられている、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の水処理装置。
[5]前記主配管には、当該主配管を水平に配置した状態において、当該主配管の下部から鉛直下方に向かって延出する鉛直管部が接続され、当該鉛直管部に複数の散気管が接続されている、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の水処理装置。
請求項1に係る発明によれば、膜モジュールユニットの下方に少なくとも一部が配置される主配管が、気体供給管から複数に分岐し、分岐した各主配管に散気管が連通状態で支持されているため、散気装置の傾きによって各散気管の散気孔から吐出される気泡量に偏りが生じても、その偏りは各主配管に対応する散気管毎の偏りとなる。したがって、本発明によれば、膜モジュールの表面全体により均一に気液混合液を当てることができ、膜モジュールの機能低下を未然に防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、膜モジュールユニットの下方に、散気孔から吐出された気泡の浮上スペースを複数スペースに仕切る仕切り部材が設けられているため、散気装置の傾き等によって各散気管の散気孔から吐出された気泡が特定箇所に集合して浮上しようとするのを仕切り部材によって阻止することができる。したがって、本発明によれば、膜モジュールの表面全体により均一に気液混合液を当てることができ、膜モジュールの機能低下を未然に防止することができる。
本発明の一実施形態の水処理装置の概略構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態の水処理装置の膜モジュールユニットの正面図である。 本発明の一実施形態の水処理装置の膜モジュールユニットの側面図である。 本発明の一実施形態の水処理装置の散気装置を構成する配管ユニットの平面図である。 図4に示した配管ユニットの正面図である。 図4に示した配管ユニットの一部の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る水処理装置30の全体構成を概略的に示した図である。
本実施形態の水処理装置30は、浸漬型の膜分離装置であり、活性汚泥等の被処理液31を濾過する膜モジュールユニット10と、膜モジュールユニット10に気泡と被処理液との気液混合流を当てて当該膜モジュールユニット10を洗浄する散気装置1と、散気装置1の気体供給管21に接続されて散気装置1に気体を供給する気体供給装置40と、散気装置1の気体供給管21を介して散気装置1内を減圧する減圧装置43と、を備えている。水処理装置30のうちの、膜モジュールユニット10と散気装置1の主要な部分は、活性汚泥等の被処理液31が投入された水槽32内に固定設置される。
なお、図1に示す水処理装置30は、水槽32内に膜モジュールユニット10と散気装置1の対が三対設けられているが、水槽32内に設置する膜モジュールユニット10と散気装置1の対の数については特に限定されることなく、任意に設定することができる。
図2,図3は、一つの膜モジュールユニット10と、その膜モジュールユニット10に対応して設けられる散気装置1の正面図と側面図である。
膜モジュールユニット10は、複数の矩形板状の膜モジュール10aが鉛直方向に沿わせた姿勢で保持され、これらの複数の膜モジュール10aが鉛直方向と直交する方向に積層して構成されている。
なお、以下では説明の都合上、膜モジュール10aの積層方向を前後方向と呼び、鉛直方向と前後方向に対して直交する方向を幅方向と呼ぶものとする。
各膜モジュール10aは、例えば、膜エレメントである複数の中空糸膜が鉛直方向に沿うように枠体に保持された構成とされている。各膜モジュール10aには、図1に示す吸引配管47を介して吸引ポンプ(図示せず)が接続され、吸引ポンプの駆動によって被処理液31の吸引濾過が可能とされている。
図1に示すように、気体供給装置40は、送気手段であるブロア41と、ブロア41と気体供給管21を、切換弁46を介して接続する接続配管42と、を備えている。また、減圧装置43は、減圧手段である吸引ポンプ44と、吸引ポンプ44と気体供給管21を、切換弁46を介して接続する接続配管45と、を備えている。切換弁46は、三方弁からなり、気体供給装置40と減圧装置43のいずれか一方を散気装置1の気体供給管21に選択的に接続するようになっている。つまり、この実施形態では、気体供給装置40によって散気装置1に気体を供給する散気運転と、減圧装置43による散気装置1の各部の減圧処理を行う減圧運転とを、切換弁46によって切り換えられるようになっている。
なお、気体供給装置40から散気装置1に供給する気体としては空気が一般的であるが、空気以外の気体(例えば、酸素や窒素、アルゴンガス等)であっても良い。
散気装置1は、図2,図3に示すように、膜モジュールユニット10の前面側の膜モジュール10aの前方の幅方向中央に気体供給管21が鉛直方向に沿って配管されている。気体供給管21の下端部は、前面側の膜モジュール10aの下端部の近傍まで延び、二股に分岐する分岐管20を介して二本の主配管2に接続されている。主配管2は、略直角に屈曲して一端部が分岐管20に接続される屈曲管部2bと、屈曲管部2bの他端部に接続されて、膜モジュールユニット10の下方において、前後方向に沿って水平に配管される直管部2aと、を備えている。二本の主配管2は、膜モジュールユニット10の幅方向の中心を挟んで左右にほぼ対称に配置されている。
各主配管2には、後に詳述するようにそれぞれ複数の散気管3が接続され、各主配管2と対応する散気管3とが配管ユニットを構成している。この実施形態の場合、配管ユニットは、膜モジュールユニット10の幅方向の中心を挟む対称位置に2組設けられ、各組の配管ユニットは同一構造とされている。
図4は、散気装置1の一方の配管ユニットの平面図であり、図5,図6は、図4に示した配管ユニットの正面図と、配管ユニットの一部の斜視図である。
図2,図3と図5に示すように、主配管2の直管部2aの長手方向の複数個所には鉛直配管6(鉛直管部)が接続されている。鉛直配管6は、直管部2aの長手方向の等間隔に離間した箇所に鉛直下方に向いて突出している。各鉛直配管6の下端には、T字型の三方管7がユニオン接続やねじ込み等によって脱着可能に接続されている。
三方管7には、膜モジュールユニット10の幅方向に向いて開口する一対の接続口7aが設けられ、各接続口7aに散気管3の一端部が接続されている。したがって、各三方管7には、一対の散気管3が相反方向に向くように接続されている。三方管7に接続された一対の散気管3は、水平姿勢で膜モジュールユニット10の幅方向に沿うように延出している。また、三方管7に接続される一対の散気管3は、同一サイズ・同一形状とされ、主配管2の直管部2aを中心として左右対称に設けられている。
散気管3には、鉛直上方に開口する複数の(例えば、2個〜6個の)散気孔8が形成されている。散気孔8は、散気管3の長手方向に等間隔に離間して配置されている。また、各散気管3の他端には開口3bが設けられ、その他端の近傍には、開口3bを鉛直下方に向けるように屈曲部3aが設けられている。
各散気管3の屈曲部3aから鉛直下方に突出する部分の長さは、散気管3に供給する気体の流量が大きい場合には、比較的長く、例えば50mm〜300mm程度が好ましい。これは、空気流量を大きくした場合には、他端の開口3bから空気が比較的多く噴出するようになり、散気孔8からの空気の噴出均一性に影響が及ぶ可能性があるためである。そこで、屈曲部3aから鉛直下方に突出する部分の長さを比較的長くすることにより、散気孔8からの空気の噴出均一性に影響が及ぶのを防止することができる。
ところで、従来の水処理装置は、膜モジュールユニットの下方に、膜モジュールユニットの前後方向に沿うように散気装置の一本の主配管が設けられ、その一本の主配管に、幅方向左右に水平に延出する散気管が連通状態で支持されていた。このため、従来の水処理装置の散気装置においては、膜モジュールユニットの幅方向のほぼ半分の長さの散気管が主配管を中心として左右に延出し、これらの散気管に設けられた複数の散気孔を通して気体が吐出されるようになっていた。
これに対し、この実施形態の水処理装置30においては、散気装置1の気体供給管21に分岐管20を介して二つの主配管2に分岐し、膜モジュールユニット10の下方に幅方向に離間して配置された各主配管2に、膜モジュールユニット10の幅方向のほぼ4分の1の長さの散気管3が連通状態で接続されている。したがって、この実施形態の水処理装置30の場合、一本の主配管2を中心として延出する散気管3の長さが短く、しかも、散気装置1が多少傾して設置されることがあったとしても、各散気管3には対応する主配管2から確実に気体が供給される。
また、図2,図3に示すように、膜モジュールユニット10の下方には、散気管3の複数の散気孔8から吐出された気泡の浮上スペースを、複数スペースに仕切る仕切り部材25,26が設けられている。この実施形態の場合、一方の仕切り部材25は、膜モジュールユニット10の下方の幅方向の中央に膜モジュールユニット10の前後方向に沿うように配置され、散気孔8から吐出された気泡の浮上スペースを、膜モジュールユニット10の幅方向で二つのスペースに仕切っている。また、他方の仕切り部材26は、膜モジュールユニット10の下方の前後方向のほぼ中央付近に膜モジュールユニット10の幅方向に沿うように配置され、散気孔8から吐出された気泡の浮上スペースを、膜モジュールユニット10の前後方向で二つのスペースに仕切っている。
したがって、この実施形態の場合、膜モジュールユニット10の下方の気泡の浮上スペースは、仕切り部材25,26によって四つの浮上スペースに仕切られている。
なお、仕切り部材25,26は、例えば、膜モジュールユニット10の下方の設置脚28部分に設置することができる。また、仕切り部材25,26は主配管2や散気管3等に固定設置することも可能である。
さらに、この実施形態においては、膜モジュールユニット10の下方に、気泡の浮上スペースを幅方向で仕切る仕切り部材25と、前後方向で仕切る仕切り部材26を各一つずつ設けているが、仕切り部材25,26の設置数は任意であり、仕切り部材25と仕切り部材26のいずれか一方のみを設けるようにしても良い。
以上の構成の水処理装置30により、被処理液31の吸引濾過を行う場合には、膜モジュールユニット10と散気装置1を水槽32内に設置し、その水槽32内に被処理液31を所定の推移となるように蓄える。この状態において、膜モジュールユニット10に接続された吸引ポンプを駆動することにより、膜モジュールユニット10による被処理液31の吸引濾過を行われる。
また、このような吸引濾過と並行して、所定の時間、気体供給装置40(ブロワ41)から散気装置1に向けて気体を連続的に供給する。このときの気体の供給量は、散気装置1の寸法等によっても異なるものの、例えば各散気管3毎に75L/minとなるようにする。このように気体を供給することで、気体供給管21に供給された気体は、二つの主配管2に分岐して導入され、そのうちの殆どのものは、各主配管2に連通状態で支持された散気管3の散気孔8から水槽32内に吐出される。即ち、散気管3の散気孔8では他端の開口3bより水圧が低くなっていることにより、特に高風量で気体を供給しなければ、散気装置1に供給された気体はそのほとんどが散気孔8から噴出するようになっている。
このようにして散気孔8から気体が吐出されると、吐出された気体は気泡となり、水槽32中、すなわち被処理液31中を上昇する。上昇した気泡は、被処理液31を伴うことで気液混合流を形成する。この気液混合流は、膜モジュールユニット10(膜モジュール10a)に当たることによって各膜エレメント(図示せず)を洗浄する。すなわち、気液混合流は膜エレメント(膜モジュール10a)の表面に付着した汚泥等の懸濁物質を剥離し、膜モジュールユニット10から除去する。
このような散気運転を所定時間行った後には、一定時間ブロア41を停止し、散気装置1の気体供給管21に対する気体の供給を停止する。すると、散気管3内に残る気体が散気孔8を抜け出て被処理液31中に排出され、気体と置換して、散気管3の他端の開口3bから被処理液31が流入する。このように流入する被処理液31は、例えば散気孔8を目詰まりさせている乾燥堆積した異物(汚泥)や散気管3内に堆積する汚泥を湿潤化させる。したがって、一定時間経過後、ブロワ41を作動させて散気を再開した際、これら異物や汚泥は散気孔8か排出されることになる。
また、本実施形態では、散気装置1に減圧装置43を接続しているので、一定時間ブロア41を停止している間に、前記切換弁46を切り換えることによって吸引ポンプ44(減圧装置43)を散気装置1の気体供給管21に連通させ、この吸引ポンプ44によって主配管2内や散気管3内を減圧することができる。このように減圧処理することにより、散気管3内や主配管2内に被処理液31をより高速でより多く流入させることができ、したがって洗浄の効果を高めることができる。
本実施形態の水処理装置30においては、膜モジュールユニット10の下方に直管部2aが配置される主配管2が、気体供給管21から分岐し、分岐した各主配管2に散気管3が連通状態で支持されているため、散気装置1の設置時や設置後に、散気装置1や膜モジュールユニット10に幅方向に多少の傾きが生じ、それによって各散気管3の散気孔8から吐出される気泡量に偏りが生じても、その偏りは各主配管2に対応する散気管3毎の偏りとなる。
したがって、この水処理装置30の場合、散気装置1に幅方向に多少の傾きが生じても、膜モジュールユニット10の下方で幅方向に沿って延在する散気管3の複数ヶ所から気泡をより均等に吐出させ、膜モジュール10aの表面全体により均一に気液混合液を当てることができる。この結果、膜モジュール10aの機能低下を未然に防止することができる。
また、本実施形態の水処理装置30においては、膜モジュールユニット10の下方に、散気孔8から吐出された気泡の浮上スペースを複数スペースに仕切る仕切り部材25,26が設けられているため、散気装置1の傾き等によって各散気管3の散気孔8から吐出された気泡が特定箇所に集合して浮上しようとするのを仕切り部材25,26によって阻止し、気泡をより広範囲に均等に分散させることができる。
したがって、この水処理装置30の場合、膜モジュール10aの表面全体により均一に気液混合液を当て、膜モジュール10aの機能低下をさらに確実に防止することができる。
本実施形態の水処理装置30にあっては、散気装置1の主配管2を水平に配した状態で、散気管3の散気孔8が全て鉛直方向上方に向き、かつ、他端の開口3bが鉛直方向下方に向くよう構成しているので、被処理液31を散気管3内に流入させる際、単に気体の供給を停止して散気を停止することにより、散気管3内に被処理液を容易に流入させることができる。
したがって、大気開放をさせるためのバルブ等が必要ではなくなり、コストを増大させたり装置構成を複雑化することなく、散気孔8の目詰まりや散気管3内の汚泥堆積を防止することができる。
本実施形態の水処理装置30では、散気装置1の主配管2を水平に配した状態で、散気管3の散気孔8が全て鉛直方向上方に向き、かつ、他端の開口3bが鉛直方向下方に向くため、気体供給装置40から散気装置1に気体を供給する際には、各散気管3の他端の開口3b側の水圧が高くなる。このため、各散気管3に供給された殆どの気体は他端の開口3bからは吐出されず、散気孔8から被処理液31中に吐出される。
したがって、各膜モジュール10aの洗浄を効果的に行うことができるとともに、装置の大型化を抑制して設置スペースの削減を図ることができる。
本実施形態の水処理装置30は、散気装置1の各主配管2には、複数の散気管3が主配管2を中心として左右対称に設けられているため、主配管2から散気管3の先端までの距離を短くすることができる。したがって、散気管3の散気孔8から吐出される気体の偏りをより少なくすることができるとともに、散気管3内の汚泥を排出しやすくすることができる。
さらに、本実施形態の水処理装置30においては、主配管2を水平に配置した状態において、主配管2の下部から鉛直下方に向かって延出する鉛直配管6(鉛直管部)が設けられ、その鉛直配管6の下端に複数の散気管3が接続されているため、散気管3の位置合わせが容易になる。
また、主配管2に鉛直配管6を介して散気管3が接続されていることから、主配管2内に異物が堆積しにくくなるとともに、主配管2内に異物が侵入したとしても気体とともに外部に容易に排出することができる。
また、本実施形態の水処理装置30においては、主配管2に設けられた鉛直配管6の下端に、一対の散気管3を保持する三方管7がユニオン接続やねじ込み等によって脱着可能に取り付けられているため、散気管3の交換やメンテナンスが容易になるという利点がある。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。前述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明する。
(実施例1)
散気装置の気体供給管から分岐する主配管の本数を2本とし、各主配管に下記の仕様の散気管を接続した。
散気管の長さ :600mm
散気孔の数 :6個
散気孔の内径 :5.5mm
設置水平精度が1/100になるように散気管を主配管とともに設置し、各散気管当たりの気体流量を60L/minとして、各散気管に気体を供給し、各散気孔からの気泡の偏りを確認した。
<確認の結果>
設置水平精度1/100において、僅かに散気孔から気泡の偏りはあるが、すべての散気孔からの気泡が確認された。
(実施例1の比較例)
散気装置の気体供給管に接続される主配管の本数を1本とし、その主配管に下記の仕様の散気管を接続した。
散気管の長さ :1200mm
散気孔の数 :12個
散気孔の内径 :5.5mm
実施例1と同じ設置水平精度になるように散気管を主配管とともに設置し、各散気管当たりの気体流量を120L/minとして、各散気管に気体を供給し、各散気孔からの気泡の偏りを確認した。
<確認の結果>
設置水平精度1/100において、傾斜の低い方において気泡が確認されない散気泡があった。
(実施例2)
散気装置の気体供給管から分岐する主配管の本数を2本とし、各主配管に上記実施例1と同様の仕様の散気管を接続した。また、膜モジュールユニットの下方に、気泡の浮上スペースを幅方向に二分する仕切り部材と、気泡の浮上スペースを前後方向に二分する仕切り部材を設置した。
各散気管当たりの気体流量を60L/minとして、各散気管に気体を供給し気泡の上昇を確認した。
<確認の結果>
仕切部材を設置した状態において、気泡の上昇の偏りが少ないことを確認した。
(実施例2の比較例)
膜モジュールユニットの下方に仕切り部材を設置しない状態で、第2の実施形態と同じ条件にて、気泡の上昇を確認した。
<確認の結果>
仕切り部材を設置しないことにより、気泡の偏りが多く確認され、中央を越えて気泡の偏流が見られた。
1…散気装置
2…主配管
3…散気管
3b…開口
6…鉛直配管(鉛直管部)
8…散気孔
10…膜モジュールユニット
10a…膜モジュール
21…気体供給管
25,26…仕切り部材
30…水処理装置

Claims (4)

  1. 被処理液を濾過するための複数の膜モジュールを有する膜モジュールユニットと、前記膜モジュールに気液混合流が当たるように複数の散気孔から気泡を吐出する散気装置と、を備え、前記膜モジュールユニットと前記散気装置とが被処理液中に浸漬した状態で設置される水処理装置であって、
    前記散気装置は、
    気体供給装置から気体を供給される気体供給管と、
    当該気体供給管に接続されるとともに、少なくとも一部が前記膜モジュールユニットの下方に配置される主配管と、
    当該主配管に連通状態で支持されて、前記膜モジュールユニットの下方で水平方向に延出するとともに、前記散気孔を有する散気管と、を備え、
    前記主配管が、前記気体供給管から複数に分岐し、分岐した各主配管に散気管が連通状態で支持され
    前記散気管は、その一端が前記主配管に直接または間接的に接続されるとともに、その他端が開口し、前記主配管が水平に配置された状態において、すべの散気孔が鉛直上方に向き、かつ、前記他端の開口が鉛直下方に向くように構成されている水処理装置。
  2. 被処理液を濾過するための複数の膜モジュールを有する膜モジュールユニットと、前記膜モジュールに気液混合流が当たるように複数の散気孔から気泡を吐出する散気装置と、を備え、前記膜モジュールユニットと前記散気装置とが被処理液中に浸漬した状態で設置される水処理装置であって、
    前記散気装置は、
    気体供給装置から気体を供給される気体供給管と、
    当該気体供給管に接続されるとともに、少なくとも一部が前記膜モジュールユニットの下方に配置される主配管と、
    当該主配管に連通状態で支持されて、前記膜モジュールユニットの下方で水平方向に延出するとともに、前記散気孔を有する散気管と、を備え、
    前記膜モジュールユニットの下方に、前記散気孔から吐出された気泡の浮上スペースを複数スペースに仕切る仕切り部材が設けられている請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記主配管には、前記複数の散気管が当該主配管を中心として左右対称に設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の水処理装置。
  4. 前記主配管には、当該主配管を水平に配置した状態において、当該主配管の下部から鉛直下方に向かって延出する鉛直管部が接続され、当該鉛直管部に複数の散気管が接続されている請求項1〜のいずれか1項に記載の水処理装置。
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