JP6060385B2 - 耐候性試験機および耐候性試験方法 - Google Patents

耐候性試験機および耐候性試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、光源からの放射光を促進的環境条件下で試料に照射することにより耐候性試験を行う耐候性試験機および耐候性試験方法に関する。
耐候性試験機は、太陽に代わる光源(人工光源)からの放射光を促進的環境条件下(加速試験環境下)で各種試料に照射することにより、その試料(材料)の劣化度合い等を評価・判定する(耐候性試験を行う)ための装置である(例えば、特許文献1〜3参照)。
このような耐候性試験機では一般に、温度および湿度等の調節が可能な試験槽の中に、光源として、例えば、キセノンアークランプ、サンシャインカーボンアークランプ、紫外線カーボンアークランプ、メタルハライドランプまたは蛍光ランプ等が配置されている。また、この光源を中心とした回転動作を行う円環状の試料取付枠が設けられ、この試料取付枠に各試料が取り付けられている。そして、上記の促進的環境条件の下、数十時間から数千時間程度の試験が連続して行われるようになっている。
特許第3945784号公報 特許第3924592号公報 特許第3195078号公報
ところで、このような耐候性試験機では一般に、試料を屋外に暴露させた際の環境条件(自然環境の条件)をできるだけ忠実に再現したうえでの試験の実施が求められている。したがって、そのような環境条件を忠実に再現し、信頼性の高い耐候性試験を実施することを可能とする手法の提案が望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、信頼性の高い試験を実施することが可能な耐候性試験機および耐候性試験方法を提供することにある。
本発明の耐候性試験機は、複数の光源と、試料を固定配置するための試料ホルダと、加速試験による耐候性試験を行う際に、光源から試料への照射光の入射角度を時間変化させる制御部とを備えたものである。この制御部は、複数の光源のうちから選択されて発光する光源の選択位置を時間変化させることによって、照射光の入射角度を時間変化させるようになっている。
本発明の耐候性試験方法は、複数の光源を設けておくと共に試料を固定配置させ、光源から試料への照射光の入射角度を時間変化させつつ、加速試験による耐候性試験を行う際に、複数の光源のうちから選択されて発光する光源の選択位置を時間変化させることにより、照射光の入射角度を時間変化させるようにしたものである。
本発明の耐候性試験機および耐候性試験方法では、加速試験による耐候性試験の際に、試料が固定配置されたうえで、光源からこの試料への照射光の入射角度が時間変化する。これにより、例えば、固定配置された光源を中心とした回転動作を行う円環状の試料取付枠に試料が取り付けられたうえで耐候性試験が行われる場合と比べ、自然環境の条件(屋外暴露時の条件)がより忠実に再現され得る。また、複数の光源のうちから選択されて発光する光源の選択位置を時間変化させることによって、照射光の入射角度を時間変化させるため、簡易な制御により、照射光の入射角度の時間変化が実現される。
本発明の耐候性試験機および耐候性試験方法では、上記複数の光源をそれぞれ半球状の枠体上に配置し、この半球状の枠体上に沿って上記光源の選択位置を時間変化させるのが好ましい。このようにした場合、天球上を移動する太陽からの光(太陽光)がより忠実に再現され、更に信頼性の高い試験が実現される。
参考例に係る耐候性試験機および耐候性試験方法では、光源自体を移動させることによって、照射光の入射角度を時間変化させることが可能である。このようにした場合、光源の位置に応じて照射光の入射角度が連続的に制御可能となる。また、この場合において、半球状の枠体上に沿って光源自体を移動させるのが好ましい。このようにした場合も、太陽光がより忠実に再現され、更に信頼性の高い試験が実現される。
参考例に係る耐候性試験機および耐候性試験方法では、試料ホルダの傾斜角度を時間変化させることによって、照射光の入射角度を時間変化させることが可能である。このようにした場合、試料ホルダの傾斜角度に応じて、照射光の入射角度が連続的に制御可能となる。
参考例に係る耐候性試験機および耐候性試験方法では、光源からの入射光を反射して試料へ向けて照射するミラーを設けると共に、このミラーにおける入射光の反射角度を時間変化させることによって、照射光の入射角度を時間変化させることが可能である。
本発明の耐候性試験機および耐候性試験方法では、耐候性試験の際の環境条件の調整による試験時間の圧縮化によって、加速試験を実現することが可能である。この場合において、この加速試験を実現するための環境条件としては、例えば、放射照度、温度、湿度、ならびに化学物質の種類および量のうちの少なくとも1つが挙げられる。
本発明の耐候性試験機および耐候性試験方法では、時間帯および季節のうちの少なくとも一方の設定に応じて、耐候性試験の際の環境条件を制御するのが好ましい。このようにした場合、時間帯(朝、昼、夜など)や季節(春、夏、秋、冬など)の設定に応じた環境条件の制御がなされるため、自然環境の条件が更に忠実に再現され、更に信頼性の高い試験が実現される。
ここで、上記環境条件としては、例えば、分光分布、放射照度、光源の仰角に依存する高度、光源の発光時間、温度、湿度、風量および降雨量のうちの少なくとも1つが挙げられる。この場合において、光源における印加電流もしくは印加電圧、または光源の発光個数を制御することによって、上記放射照度を制御することが可能である。
また、地球上の異なる複数地点における上記環境条件を設定可能とするのが好ましい。このようにした場合、ユーザの希望する地点(都市など)にカスタマイズされた環境条件での試験が可能となるため、自然環境の条件が更に忠実に再現され、更に信頼性の高い試験が実現される。また、予め用意された条件テーブルの選択操作、または、条件の都度入力操作の受付によって、上記環境条件を設定することが可能である。
本発明の耐候性試験機および耐候性試験方法では、上記光源として、例えば発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)を用いることが可能である。このLEDにおける発光強度は、例えば連続的に制御可能である。
本発明の耐候性試験機および耐候性試験方法によれば、加速試験による耐候性試験の際に、試料を固定配置させると共に、光源からこの試料への照射光の入射角度を時間変化させるようにしたので、自然環境の条件をより忠実に再現することができる。よって、信頼性の高い試験を実施することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る耐候性試験機の概略構成例を表す模式図である。 図1に示した光源枠の詳細構成例を模式的に表す上面図である。 図1に示した光源枠の詳細構成例を模式的に表す斜視図である。 試験時間の圧縮化による加速試験の一例について説明するためのタイミング図である。 比較例に係る耐候性試験の概略構成例を表す模式図である。 実施の形態に係る照射光の入射角度の時間変化について説明するための模式図である。 実施の形態に係る照射光の入射角度の時間変化について説明するための他の模式図である。 実施の形態に係る照射光の入射角度の時間変化について説明するための他の模式図である。 放射照度の制御手法の一例を表す特性図である。 放射照度の制御手法の他の例を表す特性図である。 耐候性試験時の環境条件の制御手法の一例を表す模式図である。 耐候性試験時の環境条件の制御手法の他の例を表す模式図である。 地球上の複数地点での環境条件の設定手法の一例について説明するための模式図である。 変形例1に係る光源枠の概略構成例を模式的に表す斜視図である。 変形例2に係る照射光の入射角度の時間変化について説明するための模式図である。 変形例2に係る照射光の入射角度の時間変化について説明するための他の模式図である。 変形例2に係る照射光の入射角度の時間変化について説明するための他の模式図である。 変形例3に係る照射光の入射角度の時間変化について説明するための模式図である。 変形例3に係る照射光の入射角度の時間変化について説明するための模式図である。 変形例3に係る照射光の入射角度の時間変化について説明するための模式図である。 変形例4に係る光源枠の概略構成例を模式的に表す上面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(発光光源の選択位置の時間変化により照射光の入射角度を時間変化させる例)
2.変形例
変形例1(光源自体の移動により照射光の入射角度を時間変化させる例)
変形例2(ミラーでの反射角度の時間変化により照射光の入射角度を時間変化させる例)
変形例3(試料ホルダの傾斜角度の時間変化により照射光の入射角度を時間変化させる例)
変形例4(試験空間を複数に分割し、複数の試料について並行して試験を行う例)
3.その他の変形例
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る耐候性試験機(耐候性試験機1)の概略構成例を模式的に表したものである。この耐候性試験機1は、試験槽10内に配置された各種の材料からなる試料(試験片)9について、促進的環境条件下での耐候性試験(後述する加速試験による耐候性試験)を行うものである。
耐候性試験機1は、試験槽10内に、試料ホルダ110、光源枠11、降雨スプレー12、噴霧塔13、温度計171および照度計172を備えている。耐候性試験機1はまた、試験槽10の外部に、温度調整器14、湿度調整器15、循環送風機16、温湿度測定部173および制御部18を備えている。なお、本実施の形態に係る耐候性試験方法は、本実施の形態の耐候性試験機1において具現化されるため、以下併せて説明する。
試料ホルダ110は、試験槽10内の所定位置に試料9を固定配置するためのものである。具体的には、この例では、光源枠11の内部の中央付近(X−Y平面上の中央付近)に試料ホルダ110が配置されている。なお、ここでは一例として、試料9が四角錐台状(立体的形状)となっている。
(光源枠11)
光源枠11は、後述する1または複数の光源(この例では複数の光源111)を有する半球状(ドーム状)の枠体である。
図2および図3はそれぞれ、この光源枠11の詳細構成例を模式的に表したものであり、図2は上面構成例(X−Y上面構成例)、図3は斜視構成例にそれぞれ対応する。
図2および図3に示したように、半球状の光源枠11上には、複数(例えば数個〜数十個程度)の光源111が配置されている。具体的には、互いに離間配置された複数(この例では4つ)の移動ラインLm1,Lm2,Lm3,Lm4の各々に沿って、複数個ずつの光源111が配置されている。これらの移動ラインLm1〜Lm4はそれぞれ、この例では図2に示したように、X−Y平面上においてX軸方向に沿った直径上の両端点P1,P2同士を結ぶように設けられている。また、移動ラインLm1〜Lm4はそれぞれ、この例では、太陽の軌道に合わせて光源枠11の半面上(−Y方向の半面上)に選択的に配置されている。
光源111は、試験槽10内において、試料9へ向けて放射光(照射光L)を放射するものである。この光源111は、例えば、キセノンアークランプ、サンシャインカーボンアークランプ、紫外線カーボンアークランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプまたは発光ダイオード(LED)等により構成されている。これらのうち、光源111としては、LEDを用いるようにするのが好ましい。省電力化(小さな電気エネルギーによる発光動作)が可能となると共に、発光強度の連続的な制御が可能となるからである。
ここで、詳細は後述するが、各移動ラインLm1〜Lm4上では、移動方向d1〜d4に沿って(上記した点P1を始点として点P2を終点とする方向に沿って)、複数の光源111が時分割的に順次発光するように制御される。また、複数の移動ラインLm1〜Lm4のうちのいずれの移動ライン上においてそのような順次発光動作が行われるのかが、任意に選択可能となっている。つまり、図2中の矢印P3で示したように、複数の移動ラインLm1〜Lm4の間で、光源111の移動ライン(軌道)が切り換え可能に制御される。これにより後述するように、耐候性試験機1では、図1中に示した試料9への放射光Lの入射角度θが時間変化するようになっている。
なお、図3中に示したαは、光源111の仰角の一例を、hは、この仰角αにより定まる光源111の高度を、それぞれ表している。
降雨スプレー12は、図1に示したように、光源枠11内の試料9へ向けて、擬似的に雨R(水滴)を降らせるためのものである。
噴霧塔13は、図1に示したように、霧状の液体(例えば塩水)を周囲に噴出することによって霧Fを発生させるためのものである。
温度調整器14は、試験槽10内の温度調整を行うためのものであり、ヒーター14hおよび冷却コイル14cを含んで構成されている。ヒーター14hは、試験槽10内の温度を上昇(昇温)させるためのものである。冷却コイル14cは、試験槽10内の温度を下降(降温)させるためのものである。
湿度調整器15は、図1に示したように、湿度含有気体Ghを適宜発生させることによって試験槽10内の湿度調整を行うためのものである。
循環送風機16は、図1に示したように、所定の方向に沿って流れる風Wを発生させることにより、試験槽10内で気体が循環するようにする(図1中の循環気体Gin,Goutを参照)ためのものである。また、この循環送風機16は、風Wの風量および風速をそれぞれ自在に変化させることが可能となっている。これにより、以下説明する温度計171と温湿度測定部173とで、異なった温度制御が可能である。
温度計171は、図1に示したように、光源枠11内の試料9(試料ホルダ110)の近傍に配置されており、この試料9の温度情報TBを検出するためのものである。この温度情報TBは、試料9への照射光Lの光エネルギーが温度化された成分と、試験槽10内の環境温度成分とを含んでいる。このような温度計171は、例えばブラックパネル温度計からなる。このブラックパネル温度計は、例えばバイメタル、白金抵抗体、サーミスタまたは熱電対等の感熱体を含んで構成されている。
照度計172もまた、光源枠11内の試料9の近傍に配置されており、この試料9への照射光Lの照度情報Tを検出するためのものである。このような照度計172は、例えばフォトダイオードやフォトレジスタ等を含んで構成されている。
温湿度測定部173は、図1に示したように、乾球温度センサ173dおよび湿球温度センサ173wを含んで構成されており、試験槽10内(循環気体Gin,Gout)の湿度情報Hおよび温度情報TCをそれぞれ検出するためのものである。
(制御部18)
制御部18は、温度計171により検出された温度情報TB、照度計172により検出された照度情報I、温湿度測定部173により検出された湿度情報H,温度情報TC、および後述する所定の条件テーブル等に基づいて各種の制御信号CTL1〜CTL6を生成・出力することにより、耐候性試験機1内の各部材の動作を制御するものである。具体的には、制御部18は、照度情報I等に基づいて制御信号CTL1を生成・出力することにより、各光源111の放射照度を制御する。また、制御信号CTL2を生成・出力することにより、降雨スプレー12から出力される雨Rの量(降雨量)を制御し、制御信号CTL3を生成・出力することにより、噴霧塔13から出力される霧Fの量を制御する。温度情報TB,TC等に基づいて制御信号CTL4hを生成・出力することにより、ヒーター14hの動作を制御すると共に、温度情報TB,TC等に基づいて制御信号CTL4cを生成・出力することにより、冷却コイル14cの動作を制御する。湿度情報H等に基づいて制御信号CTL5を生成・出力することにより、湿度調整器15の動作を制御する。そして、制御信号CTL6を生成・出力することにより、循環送風機16の動作を制御する。なお、前述したように、試験の際の温度制御手法としては、温度計171を用いた制御手法だけでなく、例えば、乾球温度センサ173dの温度を利用した制御手法も挙げられる。このような制御部18は、例えばマイクロコンピュータ等を用いて構成されている。
ここで、制御部18は、詳細は後述するが、加速試験による耐候性試験を行う際に、光源111から試料9への照射光Lの入射角度θ(図1参照)を時間変化させるようになっている。具体的には、本実施の形態では、制御部18は、複数の光源111のうちから選択されて発光する光源111の選択位置を時間変化させることにより、照射光Lの入射角度θを時間変化させている。
また、制御部18は、詳細は後述するが、時間帯(朝、昼、夜など)および季節(春、夏、秋、冬など)のうちの少なくとも一方の設定に応じて、耐候性試験の際の環境条件を制御するようになっている。ここで、この際の制御対象の環境条件としては、例えば、分光分布、放射照度、光源111の仰角αに依存する高度h(図3参照)、光源111の発光時間、温度(温度情報TB,TC)、湿度(湿度情報H)、風量(風Wの大きさ)および降雨量(雨Rの量)のうちの少なくとも1つが挙げられる。なお、その他にも、制御対象の環境条件として、例えば照射光Lの波長帯域を含むようにしてもよい。
[作用・効果]
(A.基本動作)
この耐候性試験機1では、試験槽10内において、光源枠11上の光源111から放射光が放射される。これにより、試料ホルダ110上に固定配置された試料9に対して、照射光Lが照射される。このような照射光Lの照射期間と非照射期間との周期的動作(サイクル)が、所定の試験時間(例えば数十時間〜数千時間程度)の間連続して行われることで、耐候性試験がなされる。
また、この際、例えば図4に示したように、耐候性試験の際の環境条件(パラメータ)の調整による試験時間の圧縮化(短縮化)によって、加速試験が実現される(促進的環境条件(加速試験環境)の下での耐候性試験が行われる)。具体的には、この例では、試験時間ΔTが(1/n)(n:2以上の自然数)に圧縮化されている(ΔT=(1/n)×ΔT0)。このようにして試験時間の圧縮化により加速試験が実現されるのは、以下の理由によるものである。すなわち、まず、図4中の実線の矢印で示したように、試験時間の圧縮化によって、元の試験時間の場合(図4中の破線の矢印を参照)と比べ、パラメータの増減の際の勾配が急峻となる。したがって、パラメータが急峻に変化することになるため、加速試験が実現されるようになっている。なお、このような加速試験を実現するための環境条件(パラメータ)としては、例えば、放射照度、温度、湿度、ならびに化学物質の種類および量のうちの少なくとも1つが挙げられる。また、このうちの化学物質の種類としては、例えば、二酸化窒素(NO2)、二酸化硫黄(SO2)、アンモニア(NH3)、硫化水素(H2S)、オゾン(O3)、酸性雨、噴霧された霧状の塩水等が挙げられる。
(B.具体的な耐候性試験方法)
次に、図1〜図4に加えて図5〜図9を参照して、耐候性試験機1における具体的な耐候性試験方法について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
(B−1.比較例)
図5は、比較例に係る耐候性試験機(耐候性試験機101)の概略構成例を模式的に表したものである。この比較例の耐候性試験機101は、試験槽内に、単一の光源102と、円環状の試料取付枠(図示せず)上に固定配置された複数の試料ホルダ103、ブラックパネル温度計104および受光器(照度計)105とを備えている。
光源102は、試験槽内の中央付近に、Z軸方向に沿って延在するように配置されており、試験槽内において周囲に(X−Y面内方向に沿って)放射光Loutを放射するようになっている。試料取付枠は、光源102が中心位置となるようにX−Y平面内に配置されており、回転方向rに沿って、光源102を中心(回転中心)とした一定速度での回転動作を行う。これにより各試料ホルダ103もまた、光源102を中心として回転方向rに沿った回転動作が行われるようになっている。このような複数の試料ホルダ103全体では、X−Y平面上において、それらの個数に応じた多角形状をなしている。換言すると、これら複数の試料ホルダ103は、試料取付枠上で多角形を構成するように並んで配置されている。
この耐候性試験機101では、試験槽内において、光源102から放射光Loutが放射される。また、複数の試料ホルダ103、ブラックパネル温度計104および受光器105がそれぞれ取り付けられた試料取付枠が、この光源102を中心とした回転動作を行う。これにより、各試料ホルダ103上の試料9へ放射光Loutが照射され、耐候性試験が行われる。
このような耐候性試験機101では、試料9への放射光Loutの入射角度が平均化されることになるため、以下説明する本実施の形態の耐候性試験機1とは異なり、入射角度が時間変化するような制御はなされない。したがって、耐候性試験の際に、自然環境の条件(屋外暴露時の条件)をより忠実に再現することが望まれる。
(B−2.本実施の形態の耐候性試験方法)
これに対して本実施の形態の耐候性試験機1では、加速試験による耐候性試験の際に、試料9が固定配置されたうえで、光源111からこの試料9への照射光Lの入射角度θが時間変化する。換言すると、光源111から試料9への照射光Lの入射角度θを時間変化させつつ、加速試験による耐候性試験が行われる。
具体的には、例えば図6A,図6B,図6Cに模式的に示したように、制御部18が複数の光源111のうちから選択されて発光する光源111の選択位置を時間変化させることにより、照射光Lの入射角度θを時間変化させる。これにより耐候性試験機1では、固定配置された光源102を中心とした回転動作を行う円環状の試料取付枠に試料9が取り付けられたうえで耐候性試験が行われる上記比較例の耐候性試験機101と比べ、自然環境の条件がより忠実に再現され得る。
特に本実施の形態では、複数の光源111がそれぞれ半球状の光源枠11上に配置されていると共に、制御部18が、この半球状の光源枠11上に沿って光源111の選択位置を時間変化させている。これにより、天球上を移動する太陽からの光(太陽光)が、より忠実に再現される。
また、この耐候性試験機1では、例えば図7A中の破線の矢印で示したように、制御部18が光源111における印加電流もしくは印加電圧を制御することにより、放射照度(LED等からなる光源111の発光強度)を制御する。あるいは、例えば図7B中の破線の矢印で示したように、制御部18が光源111の発光個数を制御することにより、放射照度を制御する。このように、光源111としてLEDを用いた場合には、このLEDにおける発光強度は連続的に制御可能となる。
更に、耐候性試験機1では、制御部18は、時間帯(朝、昼、夜など)および季節(春、夏、秋、冬など)のうちの少なくとも一方の設定に応じて、耐候性試験の際に前述した各種の環境条件を制御する。つまり、太陽光の年周や日周に沿った軌跡に対応したパラメータ制御を行う。
具体的には、制御部18は、このような時間帯や季節に応じた環境条件の制御の際に、例えば以下の実施例に示すような条件テーブルを用いて制御を行う。
(条件テーブルの一例)
○条件
・場所…東京・新宿(北緯35.68度、東経139.69度)
・1年間における屋外放射露光量…306MJ/m2(300nm〜400nm)
・試験時間の合計…1417時間
・LEDの放射照度…平均60W/m2(300nm〜400nm)
(照度:小=18W/m2、照度:中=60W/m2、照度:大=180W/m2
○春(3〜5月)
・試験時間=354時間
・LEDの仰角=55度(3月21日に相当)
・LEDの放射照度のサイクル(LEDの発光時間=12時間)
…照度:小(4時間)→照度:中(4時間)→照度:小(4時間)→照度:0(12時間)
・温度のサイクル…14℃→18℃→14℃→10℃
・湿度=62%
・降雨量=500mm
○夏(6〜8月)
・試験時間=354時間
・LEDの仰角=78度(6月21日に相当)
・LEDの放射照度のサイクル(LEDの発光時間=13時間)
…照度:中(4時間)→照度:大(5時間)→照度:中(4時間)→照度:0(11時間)
・温度のサイクル…25℃→29℃→25℃→23℃
・湿度=72%
・降雨量=350mm
○秋(9〜11月)
・試験時間=354時間
・LEDの仰角=55度(9月21日に相当)
・LEDの放射照度のサイクル(LEDの発光時間=12時間)
…照度:小(4時間)→照度:中(4時間)→照度:小(4時間)→照度:0(12時間)
・温度のサイクル…19℃→23℃→19℃→16℃
・湿度=65%
・降雨量=500mm
○冬(12〜2月)
・試験時間=354時間
・LEDの仰角=31度(12月21日に相当)
・LEDの放射照度のサイクル(LEDの発光時間=11時間)
…照度:小(4時間)→照度:中(3時間)→照度:小(4時間)→照度:0(13時間)
・温度のサイクル…6℃→10℃→6℃→3℃
・湿度=47%
・降雨量=200mm
また、このような条件テーブルにおける各種の環境条件は、例えば図8Aまたは図8Bに示したようにして、ユーザの操作に応じて設定される。すなわち、例えば図8A中の矢印P4で示したように、予め用意された複数の条件テーブル(この例では、3つの条件テーブルTc1,Tc2,Tc3)の選択操作によって、制御部18内で各種の環境条件が設定される。あるいは、例えば図8B中の矢印P5で示したように、条件テーブルTc内の各種の環境条件の都度入力操作の受付によって、制御部18内でそのような環境条件が設定される。このようにして、用途や状況等に応じてユーザの希望する各種手法によって、時間帯や季節に応じた環境条件の制御の際に、条件テーブルにおける各種の環境条件が任意に設定可能となる。
また、このような条件テーブルでは、例えば図9に示したように、地球E上の異なる複数地点(この例では、緯度および経度の異なる4つの地点P61,P62,P63,P64)における各種の環境条件が設定可能となっているのが望ましい。そのようにした場合、ユーザの希望する地点(都市など)にカスタマイズされた環境条件での耐候性試験が可能となるため、自然環境の条件が更に忠実に再現される。
以上のように本実施の形態では、加速試験による耐候性試験の際に、試料9を固定配置させると共に、光源111からこの試料9への照射光Lの入射角度θを時間変化させるようにしたので、自然環境の条件をより忠実に再現することができる。よって、信頼性の高い試験(例えば屋外暴露時との相関性が高い試験)を実施することが可能となる。また、本実施の形態では、試料9が立体的形状(この例では四角錐台状)となっているため、入射角度θを時間変化させて自然環境条件をより忠実に再現する際の利点が、特に顕著となる。
また、光源111を複数設けると共に、それら複数の光源111のうちから選択されて発光する光源111の選択位置を時間変化させることによって、照射光Lの入射角度θを時間変化させるようにしたので、簡易な制御により、照射光Lの入射角度θの時間変化を実現することができる。
更に、時間帯および季節のうちの少なくとも一方の設定に応じて、耐候性試験の際の環境条件を制御するようにしたので、時間帯(朝、昼、夜など)や季節(春、夏、秋、冬など)の設定に応じた環境条件の制御を実現することができる。よって、自然環境の条件を更に忠実に再現し、更に信頼性の高い試験を実現することが可能となる。
<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例(変形例1〜3)について説明する。なお、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[変形例1]
図10は、変形例1に係る耐候性試験機における光源枠(光源枠11A)の概略構成例を、模式的に斜視図で表わしたものである。本変形例の光源枠11Aは、移動ラインLmに沿って移動可能な単一の光源111を有している。具体的には、この光源111は、無線または有線により送信される制御信号CTL1に従って、移動ラインLm上を自ら移動可能(自走式の光源111)となっている(図10中の矢印P71,P72,P73を参照)。また、図10中の矢印P81,P82に示したように、光源枠11Aの周囲に配置された一対のアクチュエータ112A,112Bによって、この移動ラインLm(光源111の走行ライン)の角度が任意に制御されるようになっている。
このようにして本変形例の耐候性試験機では、半球状の光源枠11A上に沿って光源111自体を移動させることによって、例えば図10中の実線および破線で示したように、照射光Lの入射角度θが時間変化するように制御される。
したがって、本変形例においても、上記実施の形態と同様の作用により同様の効果を得ることが可能である。すなわち、自然環境の条件をより忠実に再現することができ、信頼性の高い試験を実施することが可能となる。
また、特に本変形例では、光源111自体を移動させることによって照射光Lの入射角度θを時間変化させるようにしたので、光源111の位置に応じて照射光Lの入射角度θを連続的に制御することができる。よって、自然環境の条件を更に忠実に再現し、更に信頼性の高い試験を実現することが可能となる。更に、半球状の光源枠11A上に沿って光源111自体を移動させるようにしたので、天球上を移動する太陽からの光(太陽光)がより忠実に再現され、更なる信頼性向上が図られる。
[変形例2]
図11A,図11B,図11Cはそれぞれ、変形例2に係る耐候性試験機における光源枠(光源枠11B)の概略構成例を、照射光Lの入射角度θの時間変化について模式的に表したものである。本変形例の光源枠11Bは、1または複数のミラー(この例では複数のミラー113)を備えており、この光源枠11B内に光源111および試料9(試料ホルダ110)が固定配置されている。このミラー113は、光源111からの入射光を反射して試料9へ向けて照射するものであり、これにより試料9へ照射光Lが照射されるようになっている。
また、図11A〜図11Cに示したように、制御部18がこのミラー113における入射光の反射角度を時間変化させることによって、照射光Lの入射角度θを時間変化するように制御している。
このようにして本変形例においても、上記実施の形態と同様の作用により同様の効果を得ることが可能である。すなわち、自然環境の条件をより忠実に再現することができ、信頼性の高い試験を実施することが可能となる。
[変形例3]
図12A,図12B,図12Cはそれぞれ、変形例3に係る耐候性試験機における光源枠(光源枠11C)の概略構成例を、照射光Lの入射角度θの時間変化について模式的に表したものである。本変形例の光源枠11Cは、固定配置された1つの光源111および試料9(試料ホルダ110)を備えている。
ただし本変形例では、図12A〜図12Cに示したように、アクチュエータ112C(および制御部18)が、試料ホルダ110の傾斜角度βを時間変化させることによって、照射光Lの入射角度θを時間変化させるように制御している。なお、このアクチュエータ112Cとしては、例えば、モータや電磁アクチュエータ(ソレノイド)等が挙げられる。
したがって、本変形例においても、上記実施の形態と同様の作用により同様の効果を得ることが可能である。すなわち、自然環境の条件をより忠実に再現することができ、信頼性の高い試験を実施することが可能となる。
また、特に本変形例では、試料ホルダ110の傾斜角度βを時間変化させることによって照射光Lの入射角度θを時間変化させるようにしたので、この試料ホルダ110の傾斜角度βに応じて、照射光Lの入射角度θを連続的に制御することができる。よって、自然環境の条件を更に忠実に再現し、更に信頼性の高い試験を実現することが可能となる。
なお、本変形例では、光源111を有する光源枠11Cが半球状である場合を例に挙げて説明したが、光源枠11Cの形状が半球状以外の他の形状であってもよく、また、光源枠11C自体を設けない(光源111を別の位置に配置する)ようにしてもよい。
[変形例4]
図13は、変形例4に係る耐候性試験機における光源枠(光源枠11D)の概略構成例を、模式的に上面図(X−Y上面図)で表わしたものである。本変形例の光源枠11Dでは、前述した両端点P1,P2に沿って(X軸方向に沿って)隔壁114が設けられており、これにより光源枠11D内が2つの試験空間St1,St2に分離されている。そして、これらの試験空間St1,St2ごとに個別に試料(2つの試料91,92)が固定配置され、これらの試料91,92について並行して耐候性試験が行われるようになっている。
また、この光源枠11Dでは、互いに離間配置された複数(この例では6つ)の移動ラインLm2〜Lm7の各々に沿って、複数個ずつの光源111が配置されている。これらの移動ラインLm2〜Lm7はそれぞれ、この例では図13に示したように、両端点P1,P2同士を結ぶように設けられている。また、移動ラインLm2〜Lm7はそれぞれ、光源枠11の場合とは異なり、2つの試験空間St1,St2が設けられているため、光源枠11Dのほぼ全面に配置されている。
移動ラインLm2〜Lm4,Lm5〜Lm7上ではそれぞれ、移動方向d2〜d4,d5〜d7に沿って(上記した点P1または点P2を始点として、点P2または点P1を終点とする方向に沿って)、複数の光源111が時分割的に順次発光するように制御される。また、複数の移動ラインLm2〜Lm4のうちのいずれの移動ライン上においてそのような順次発光動作が行われるのか、および、複数の移動ラインLm5〜Lm7のうちのいずれの移動ライン上においてそのような順次発光動作が行われるのかが、それぞれ任意に選択可能となっている。つまり、図13中の矢印P31,P32でそれぞれ示したように、複数の移動ラインLm2〜Lm4の間、および複数の移動ラインLm5〜Lm7の間でそれぞれ、光源111の移動ライン(軌道)が切り換え可能に制御される。
このようにして本変形例の耐候性試験機においても、試料9への放射光Lの入射角度θが時間変化する。したがって、上記実施の形態と同様の作用により同様の効果を得ることが可能である。すなわち、自然環境の条件をより忠実に再現することができ、信頼性の高い試験を実施することが可能となる。
また、特に本変形例では、試験空間を複数に分割し(この例では2つの試験空間St1,St2に分割し)、複数の試料91,92について並行して耐候性試験を行うようにしたので、試験空間を有効利用することができ、効率的な耐候性試験を実施することも可能となる。
<3.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、耐候性試験機における各部材の形状や配置位置、個数、材料等は、上記実施の形態等において説明したものには限られず、他の形状や配置位置、個数、材料等としてもよい。また、耐候性試験機内に設けられる各部材についても、上記実施の形態等において説明したものには限られず、他の部材に代えたり、他の部材を加えたりするようにしてもよい。具体的には、例えば噴霧塔を設けないようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、制御部による各種の制御動作や耐候性試験方法について具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態等で説明した手法には限られず、他の手法を用いて制御動作や耐候性試験を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、光源から試料への照射光の入射角度を時間変化させる手法としては、上記実施の形態等で説明した手法には限られず、他の手法を用いて照射光の入射角度を時間変化させるようにしてもよい。
更に、耐候性試験の際に制御する環境条件や、加速試験を実現するための環境条件としては、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の環境条件に代えたり、他の環境条件を加えたりするようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態等で説明した一連の制御は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、上記した各機能をコンピュータ(マイクロコンピュータ等)により実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
1…耐候性試験機、10…試験槽、11,11A〜11D…光源枠、110…試料ホルダ、111…光源、112A〜112C…アクチュエータ、113…ミラー、114…隔壁、12…降雨スプレー、13…噴霧塔、14…温度調整器、14h…ヒーター、14c…冷却コイル、15…湿度調整器、16…循環送風機、171…温度計、172…照度計、173…温湿度測定部、173d…乾球温度センサ、173w…湿球温度センサ、18…制御部、9,91,92…試料、CTL1,CTL2,CTL3,CTL4h,CTL4c,CTL5,CTL6…制御信号、L…照射光、θ…入射角度、R…雨、F…霧、Gh…湿度含有気体、Gin,Gout…循環気体、W…風、TB,TC…温度情報、I…照度情報、H…湿度情報、Lm,Lm1〜Lm7…移動ライン、d1〜d7…移動方向、α…仰角、β…傾斜角度、h…高度、ΔT0,ΔT…試験時間、Tc,Tc1〜Tc3…条件テーブル、E…地球、St1,St2…試験空間。

Claims (14)

  1. 数の光源と、
    試料を固定配置するための試料ホルダと、
    加速試験による耐候性試験を行う際に、前記光源から前記試料への照射光の入射角度を時間変化させる制御部と
    を備え
    前記制御部は、前記複数の光源のうちから選択されて発光する光源の選択位置を時間変化させることにより、前記照射光の入射角度を時間変化させる
    耐候性試験機。
  2. 前記複数の光源がそれぞれ、半球状の枠体上に配置されており、
    前記制御部は、前記半球状の枠体上に沿って、前記光源の選択位置を時間変化させる
    請求項に記載の耐候性試験機。
  3. 前記耐候性試験の際の環境条件の調整による試験時間の圧縮化によって、前記加速試験が実現される
    請求項1または請求項2に記載の耐候性試験機。
  4. 前記加速試験を実現するための前記環境条件が、放射照度、温度、湿度、ならびに化学物質の種類および量のうちの少なくとも1つである
    請求項に記載の耐候性試験機。
  5. 前記制御部は、時間帯および季節のうちの少なくとも一方の設定に応じて、前記耐候性試験の際の環境条件を制御する
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の耐候性試験機。
  6. 前記環境条件が、分光分布、放射照度、前記光源の仰角に依存する高度、前記光源の発光時間、温度、湿度、風量および降雨量のうちの少なくとも1つである
    請求項に記載の耐候性試験機。
  7. 前記制御部は、前記光源における印加電流もしくは印加電圧、または前記光源の発光個数を制御することにより、前記放射照度を制御する
    請求項に記載の耐候性試験機。
  8. 地球上の異なる複数地点における前記環境条件が、設定可能となっている
    請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の耐候性試験機。
  9. 予め用意された条件テーブルの選択操作、または、条件の都度入力操作の受付によって、前記環境条件が設定される
    請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の耐候性試験機。
  10. 前記光源が発光ダイオード(LED)である
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の耐候性試験機。
  11. 前記LEDにおける発光強度が、連続的に制御可能となっている
    請求項1に記載の耐候性試験機。
  12. 複数の光源を設けておくと共に試料を固定配置させ、
    前記光源から前記試料への照射光の入射角度を時間変化させつつ、加速試験による耐候性試験を行う際に、
    前記複数の光源のうちから選択されて発光する光源の選択位置を時間変化させることにより、前記照射光の入射角度を時間変化させる
    耐候性試験方法。
  13. 前記耐候性試験の際の環境条件の調整による試験時間の圧縮化によって、前記加速試験を実現する
    請求項12に記載の耐候性試験方法。
  14. 季節および時間帯のうちの少なくとも一方の設定に応じて、前記耐候性試験の際の環境条件を制御する
    請求項12または請求項13に記載の耐候性試験方法。
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