JP6058769B1 - 無線通信装置及び無線通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信の通信品質の劣化を原因に応じて改善することができる無線通信装置及び無線通信制御方法を提供する。【解決手段】無線通信装置10は、送信と受信とで異なる無線チャネルを用いて他の無線通信装置と通信する無線通信部と、劣化検出部13と、通知信号識別部14と、干渉検出部15とを持つ。劣化検出部13は、無線通信部が受信した信号に基づいて自装置の通信品質の劣化を検出する。通知信号識別部14は、無線通信部が受信した信号に含まれる、他の無線通信装置における通信品質に関する情報を識別する。干渉検出部15は、通知信号識別部14により通信品質に関する情報が識別されたのに応じて他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出し、劣化検出部13が自装置の通信品質の劣化を検出した時刻と、他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出した時刻との差分に基づいて無線チャネルを変更するか否かを決定する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、無線通信装置及び無線通信制御方法に関する。
干渉信号などによる所望信号の通信品質の劣化や、無線通信装置間の通信距離が長くなることに伴う所望信号の通信品質の劣化は、無線通信装置における正常な受信を妨げる異常の原因となり得る。その異常を解決する手段は、原因によって異なるため、異常の原因を判定することは、通信品質の劣化を改善する上で重要である。しかし、従来の技術では、異常の原因の判定を適切に行うことができず、通信品質の劣化を改善することができない場合があった。
特開2006−49972号公報
IEEE802.11h
本発明が解決しようとする課題は、無線通信における通信品質の劣化を、原因に応じて改善することができる無線通信装置及び無線通信制御方法を提供することである。
実施形態の無線通信装置は、無線通信部と、劣化検出部と、識別部と、処理部とを持つ。無線通信部は、送信と受信とで異なる無線チャネルを用いて他の無線通信装置と通信する。劣化検出部は、無線通信部が受信した信号に基づいて自装置の通信品質の劣化を検出する。識別部は、無線通信部が受信した信号に含まれる、他の無線通信装置における通信品質に関する情報を識別する。処理部は、識別部により通信品質に関する情報が識別されたのに応じて他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出し、劣化検出部が自装置の通信品質の劣化を検出した時刻と、他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出した時刻との差分に基づいて無線チャネルを変更するか否かを決定する。
第1の実施形態の無線通信システムの概念図。 第1の実施形態の無線通信装置の機能ブロック図。 第1の実施形態の干渉検出部が入力する信号のタイミング例を示す図。 第1の実施形態の干渉検出部の動作を示すフロー図。 第2の実施形態の無線通信装置の機能ブロック図。 第2の実施形態の劣化検出部からの入力と通知信号識別部からの入力との組み合わせに基づき通信相手に通知する情報の例を示す図。 第2の実施形態の干渉検出部の動作を示すフロー図。 第3の実施形態のmod部の構成を示す機能ブロック図。 第3の実施形態のdemod部の構成を示す機能ブロック図。 第4の実施形態の無線通信装置の機能ブロック図。 第5の実施形態における無線通信装置の概要を示す第1の図。 無線通信装置の概要を示す第2の図。 無線通信装置の概要を示す第3の図。 第6の実施形態における無線通信装置の概要を示す図。
以下、実施形態の無線通信装置及び無線通信制御方法を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る無線通信システム1の概念図である。
無線通信システム1は、無線通信装置2aと、無線通信装置2bとを備える。干渉源3は、無線通信システム1に含まれてもよく、他の無線通信システムに含まれてもよい。無線通信装置2a、無線通信装置2b、及び、干渉源3は、60GHz(ギガヘルツ)帯で通信するミリ波無線通信装置であってよいが、これに限定されない。無線通信装置2a及び無線通信装置2bは、通信距離が数cm程度の近接ミリ波無線通信装置であってもよい。なお、これらはあくまでも一例であり、無線通信装置2a及び無線通信装置2bには、例えば、他の通信方式による近接無線通信システムのほか、近距離、中距離、又は、長距離の通信を行う無線通信システムが適用され得る。
無線通信装置2aと無線通信装置2bは、FDD(Frequency Division Duplex、周波数分割複信)により、異なる周波数の無線チャネル(以下、「チャネル」と記載する。)を用いて同時に双方向に通信することが可能である。60GHz帯において、周波数の異なる4つのチャネルch1〜ch4が使用可能であるとする。このとき、例えば、無線通信装置2bから無線通信装置2aへの第1の通信では、60GHz帯のチャネルch2で信号を伝送し、無線通信装置2aから無線通信装置2bへの第2の通信では、60GHz帯のチャネルch4で信号を伝送する。なお、無線通信装置2a及び無線通信装置2bは、1つのチャネルを時分割多重化して通信してもよい。例えば、チャネルch2を用いて、複数台の無線通信装置2bが時分割多重化により1台の無線通信装置2aへ信号を伝送し、チャネルch4を用いて、1台の無線通信装置2aが時分割多重化により複数の無線通信装置2bへ信号を伝送してもよい。また、無線通信装置2aと無線通信装置2bは、異なるチャネルによる第1の通信と第2の通信を時分割で行ってもよい。
無線通信システム1がFDDにより伝送する信号の例としては、カメラモジュール(図示せず)で撮影した映像信号、及び、ディスプレイモジュール(図示せず)で生成した制御信号がある。例えば、無線通信装置2bは、自装置と接続されるカメラモジュールで撮影した映像信号を無線通信装置2aに伝送する。無線通信装置2aは、無線通信装置2bから受信した映像信号を、自装置と接続されるディスプレイモジュールに表示する。また、無線通信装置2aは、ディスプレイモジュールで生成した制御信号を無線通信装置2bに伝送する。無線通信装置2bは、無線通信装置2aから受信した制御信号をカメラモジュールに伝送する。
干渉源3がチャネルch2で干渉信号を送信すると、無線通信装置2aの受信信号が劣化する。すなわち、ディスプレイモジュールに表示される映像が劣化する。また、干渉源3がチャネルch4で干渉信号を送信すると、無線通信装置2bの受信信号が劣化する。すなわち、制御信号が劣化し、カメラモジュールを所望どおり制御することができなくなる。このように、干渉信号による無線通信システム1への影響は、無線通信装置2a及び無線通信装置2bのいずれか一方のみへの影響であり、無線通信装置2a及び無線通信装置2b両方へは同時に影響を与えない。
無線通信装置2aと無線通信装置2bの間の距離が長くなると、無線通信装置2aの受信信号と無線通信装置2bの受信信号の両方の電力が小さくなる。電力が小さくなると、所要SNR(Signal to Noise Ratio、信号対雑音比)を満たせなくなるため、通信品質が劣化する。無線通信装置2aと無線通信装置2bの両方の送信電力が同程度であり、かつ、無線通信装置2aと無線通信装置2bの両方の所要SNRが同程度であるとする。このとき、無線通信装置2aと無線通信装置2bの間の距離を一定の速度で長くすると、無線通信装置2aと無線通信装置2bの両方において、ほぼ同時に通信品質が劣化する。
図2は、第1の実施形態に係る無線通信装置10の機能ブロック図である。同図では、第1の実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。図1に示す無線通信装置2a及び無線通信装置2bのそれぞれに無線通信装置10が用いられてもよく、無線通信装置2a又は無線通信装置2bのいずれかのみに無線通信装置10が用いられてもよい。無線通信装置10は、受信アンテナ部11(無線通信部)と、demod(復調)部12(無線通信部)と、劣化検出部13と、通知信号識別部14(識別部)と、干渉検出部15(処理部)と、mod(変調)部16(無線通信部)と、送信アンテナ部17(無線通信部)とを備える。
受信アンテナ部11は、通信相手である他の無線通信装置が送信する電波を受信する。受信アンテナ部11は、受信した電波をRF(Radio Frequency、無線周波数)信号に変換する。受信アンテナ部11は、変換により得られたRF信号をdemod部12に出力する。
demod部12は、RF信号を入力し、復調処理を行う。復調処理は、例えば、RF信号をBB(baseband、ベースバンド)アナログ信号にダウンコンバートする処理、BBアナログ信号をデジタル信号に変換するAD(アナログ−デジタル)変換処理、同期処理、復号処理、demux(分離)処理などを含む。demod部12は、demux処理で得られた既知信号を劣化検出部13に出力する。また、demod部12は、demux処理で得られた通知信号を通知信号識別部14に出力する。また、demod部12は、demux処理で分離された信号のうち、カメラモジュール(図示せず)で撮影された映像信号をディスプレイモジュール(図示せず)に、又は、ディスプレイモジュールから送信された制御信号をカメラモジュールに出力する。
劣化検出部13は、無線通信装置10が受信した信号の劣化を検出する。劣化検出のため、劣化検出部13は、demod部12から既知信号を入力する。劣化検出部13は、入力した既知信号を、予め保存してある既知信号と比較して、ビット誤り率を計算する。劣化検出部13は、ビット誤り率が閾値TH以上であることにより、自装置の通信品質の劣化を検出する。閾値THは、例えば、予め与えられる所定の値である。劣化検出部13は、自装置の通信品質の劣化を検出すると、自装置劣化検出信号を干渉検出部15に出力する。劣化検出部13は、この自装置劣化検出信号により、自装置における通信品質の劣化検出ありを干渉検出部15に通知する。なお、劣化検出部13は、自装置の通信品質の劣化を検出しなかった場合、自装置における通信品質の劣化なしを通知するため、自装置劣化未検出信号を干渉検出部15に出力してもよい。
通知信号識別部14は、無線通信装置10が受信した通知信号を識別する。通知信号識別部14は、通知信号の識別結果が、通信品質の劣化を示す通知信号であれば、通信相手における通信品質の劣化の発生を検出する。通知信号識別部14は、劣化の発生を検出すると、通信相手における通信品質の劣化ありを通知するため、通信相手劣化検出信号を干渉検出部15に出力する。なお、通信相手の無線通信装置は、通信品質の劣化が発生していない場合、劣化なしを示す通知信号を送信してもよい。通知信号識別部14は、通知信号の識別結果が劣化なしを示す通知信号であれば、通信相手における通信品質の劣化なしを通知するため、通信相手劣化未検出信号を干渉検出部15に出力する。
干渉検出部15は、通信品質の劣化の原因が、干渉信号によるものか、無線通信装置間の通信距離が離れたことによるものかを判定し、その判定結果に基づき通信品質を向上させるための指示を行う。原因の判定のため、干渉検出部15は、劣化検出部13から自装置劣化検出信号を、通知信号識別部14から通信相手劣化検出信号を、それぞれ入力する。さらに、干渉検出部15は、劣化検出部13から自装置劣化未検出信号を、通知信号識別部14から通信相手劣化未検出信号を、それぞれ入力する場合もある。以下では、自装置劣化検出信号と通信相手劣化検出信号とを総称して「劣化検出信号」とも記載し、自装置劣化未検出信号と通信相手劣化未検出信号とを総称して「劣化未検出信号」とも記載する。
初期状態において、干渉検出部15は、劣化検出部13と通知信号識別部14のいずれか一方から劣化検出信号を入力すると、その劣化検出信号を入力した時刻を測定開始時刻とし、タイマーで時間を測定する。干渉検出部15は、タイマーの開始から予め定められたある一定の時間(Ta)以内に、さらに他方から劣化検出信号を受信すると、無線通信装置間の通信距離が離れたことによる劣化だと判定する。他方とは、タイマー開始時には受信していなかった劣化検出部13又は通知信号識別部14からの劣化検出信号である。干渉検出部15は、通信距離が離れたことによる劣化と判定した場合、通信に使用するチャネルを変更しない。その後、干渉検出部15は、劣化検出部13および通知信号識別部14の両方から劣化未検出である旨を予め定められたある一定時間(Tb)以上入力すると、再度、初期状態に戻る。なお、劣化未検出信号が使用されない場合、干渉検出部15は、劣化検出部13及び通知信号識別部14のいずれからも一定時間(Tb)以上、劣化検出信号を入力しないときに、再度、初期状態に戻る。
なお、干渉検出部15は、タイマーの開始から一定の時間(Ta)以内に劣化検出部13と通知信号識別部14の一方のみから劣化検出信号を複数回入力した場合、最初の劣化検出信号を入力した時刻を測定開始時刻としたままタイマーによる時間の測定を継続する。つまり、干渉検出部15は、タイマー開始以降の一方のみからの劣化検出信号の入力時には、タイマーをリセットしない。そして、干渉検出部15は、タイマーの開始から一定の時間(Ta)以上経過しても他方から劣化信号を検出しなければ、干渉信号による劣化だと判断し、通信に使用するチャネルを変更する。干渉検出部15は、劣化検出部13における劣化検出であれば、自装置の受信チャネルを変更する。さらに、干渉検出部15は、自装置から送信する通知信号により、通信相手に、その通信相手の送信チャネルを変更するよう指示する。一方、干渉検出部15は、通知信号識別部14における劣化検出であれば、通信相手から受信した通知信号による指示に従い、自装置の送信チャネルを変更する。変更するチャネルは、予めメモリに保存されているチャネルの順番に切り替えてもよいし、自装置又は通信相手が任意に設定して通信相手又は自装置に通知してもよいし、これら以外の方法で設定してもよい。干渉検出部15は、チャネルを切り替えた後、劣化検出部13および通知信号識別部14の両方から劣化未検出である旨を予め定められた一定時間(Tc)以上入力したら、再度、初期状態に戻る。なお、劣化未検出信号が使用されない場合、干渉検出部15は、劣化検出部13及び通知信号識別部14のいずれからも一定時間(Tc)以上、劣化検出信号を入力しないときに、再度、初期状態に戻る。
mod部16は、デジタル信号を入力し、変調処理を行う。変調処理は、例えば、mux(多重化)処理、所定のタイミングで繰り返し既知信号を付加する処理、符号化処理、デジタル信号をBBアナログ信号に変換するDA(デジタル−アナログ)変換処理、BBアナログ信号をRF信号にアップコンバートする処理などを含む。mod部16は、干渉検出部15、カメラモジュール、又は、ディスプレイモジュールからデジタル信号を入力し、このデジタル信号に変調処理を行って生成されたRF信号を送信アンテナ部17に出力する。
送信アンテナ部17は、RF信号をmod部16から入力する。送信アンテナ部17は、RF信号を電波に変換し、電波を通信相手である他の無線通信装置に送信する。
図3は、第1の実施形態に係る干渉検出部15が入力する信号のタイミング例を示す図である。干渉検出部15は、劣化検出部13からの自装置劣化検出信号と、通知信号識別部14からの通信相手劣化検出信号を入力する。図の縦実線(High)は、自装置劣化検出あり、又は、通信相手劣化検出あり、を意味し、縦実線が無いタイミング(Low)は、自装置劣化検出なし、又は、通信相手劣化検出なし、を意味する。なお、以後、「自装置劣化検出あり、又は、通信相手劣化検出あり」を「劣化検出あり」と、「自装置劣化検出なし、又は、通信相手劣化検出なし」を「劣化検出なし」と省略して記載する場合もある。「自装置劣化検出あり」は、劣化検出部13からの自装置劣化検出信号の出力を示し、「通信相手劣化検出あり」は、通知信号識別部14からの通信相手劣化検出信号の出力を示す。また、「自装置劣化検出なし」は、劣化検出部13からの自装置劣化未検出信号の出力、又は、自装置劣化検出信号の出力なしを示す。「通信相手劣化検出なし」は、通知信号識別部14からの通信相手劣化未検出信号の出力、又は、通信相手劣化検出信号の出力なしを示す。
図3に示すように、干渉検出部15は、時刻t1のタイミングで、自装置劣化検出ありを入力する。干渉検出部15は、タイマーをスタートさせ、時刻t1からの経過時間を測定する。時刻t2のタイミングで、干渉検出部15は、再び自装置劣化検出ありを入力する。しかし、干渉検出部15はすでにタイマーをスタートさせているため、引き続き時刻t1からの経過時間を測定する。
図3の例では、時刻t1から予め定められたある一定の時間Taが経過しても、通信相手劣化検出なしのままである。よって、干渉検出部15は干渉による劣化であると判断し、チャネル切替を開始する。干渉検出部15は、自装置劣化検出ありを入力しているため、自装置の受信チャネルと、通信相手の送信チャネルを変更する。干渉検出部15は、自装置の受信チャネルを変更するために、受信チャネルを変更するようdemod部12に指示する。さらに、mod部16は、通信相手の送信チャネルを変更するために、送信チャネルを変更するよう指示するメッセージ(通知信号)を送信する。
図3の例では、時刻t3でチャネル切替を開始したとしても、時刻t3から時刻t4の間、劣化検出ありが継続している。これは、自装置がチャネルを切り替えるまでの時間や、通信相手がチャネルを切り替えるまでの時間や、自装置と通信相手の双方がチャネルを切り替えてから同期処理を完了するまでの時間において、劣化が検出されることを想定しているためである。
時刻t4から予め定められた時間Tcが経過しても、劣化検出なしが継続している。そのため、干渉検出部15は、初期状態に戻り、劣化検出によるタイマースタートを再開する。時間Tcは、チャネル切替が完了し、正常に通信できることを確認するための時間である。干渉検出部15が初期状態に戻った後、時刻t6のタイミングで、自装置劣化検出ありを入力する。干渉検出部15は、タイマーをスタートさせ、時刻t6からの経過時間を測定する。
干渉検出部15は、タイマーの開始から時間Ta以内の時刻t7のタイミングで通信相手劣化検出ありを入力する。干渉検出部15は、通信距離が離れたことによる劣化だと判断する。よって、干渉検出部15は、時刻t6から時間Taが経過しても、チャネル切替を行わない。時刻t8以降、干渉検出部15は、自装置においても通信相手においても劣化検出していない。さらに、干渉検出部15は、時刻t8から予め定められた時間Tbが経過しても劣化検出していない。そのため、干渉検出部15は、初期状態に戻り、劣化検出によるタイマースタートを再開する。
図4は、第1の実施形態に係る干渉検出部15の動作を示すフロー図である。同図に示すフロー図は、干渉検出部15の処理のフローの一例であり、第1の実施形態はこのフローに限定するものではない。
初期状態において、干渉検出部15は、劣化検出部13からの自装置劣化検出信号と通知信号識別部14からの通信相手劣化検出信号のいずれかを入力したか否かを判断する(ステップS105)。干渉検出部15は、自装置劣化検出信号も通信相手劣化検出信号も入力していないと判断した場合(ステップS105:NO)、ステップS105からの処理を繰り返す。
干渉検出部15は、自装置劣化検出信号又は通信相手劣化検出信号のいずれかを入力したと判断した場合(ステップS105:YES)、タイマーの測定時間tを0にリセットし、時間の測定を開始する(ステップS110)。干渉検出部15は、劣化検出信号を入力した時刻を、タイマーの開始時刻とする。
干渉検出部15は、タイマー開始時点で劣化検出していなかった自装置又は通信相手の劣化を検出したか否かを判断する(ステップS115)。すなわち、干渉検出部15は、ステップS105において自装置劣化検出信号を入力した場合、タイマー開始後に通信相手劣化検出信号を入力したときに、ステップS115においてYESと判断する。あるいは、干渉検出部15は、ステップS105において通信相手劣化検出信号を入力した場合、タイマー開始後に自装置劣化検出信号を入力したときに、ステップS115においてYESと判断する。
干渉検出部15は、ステップS115においてYESと判断した場合、チャネル切替を行わないと判断する(ステップS120)。干渉検出部15は、タイマーの測定時間tを0にリセットし、時間の測定を開始する(ステップS125)。干渉検出部15は、自装置及び通信相手の両方とも劣化検出なしであるか否かを判断する(ステップS130)。干渉検出部15は、ステップS125においてタイマーを開始した後、劣化検出部13からの自装置劣化検出信号と、通知信号識別部14からの通信相手劣化検出信号の少なくとも一方を入力した場合、ステップS130においてNOと判断する。干渉検出部15は、ステップS125からの処理を繰り返す。
干渉検出部15は、ステップS125においてタイマーを開始した後、自装置劣化検出信号も通信相手劣化検出信号も入力しない場合、ステップS130においてYESと判断する。干渉検出部15は、タイマーによる測定時間tがTbを経過したか否かを判断する(ステップS135)。干渉検出部15は、測定時間tがTbを経過していないと判断した場合(ステップS135:NO)、ステップS130からの処理を繰り返す。一方、干渉検出部15は、測定時間tがTbを経過したと判断した場合(ステップS135:YES)、ステップS105からの処理を繰り返す。
干渉検出部15は、ステップS115においてNOと判断した場合、タイマーによる測定時間tがTaを経過したか否かを判断する(ステップS140)。干渉検出部15は、測定時間tがTaを経過していないと判断した場合(ステップS140:NO)、ステップS115からの処理を繰り返す。一方、干渉検出部15は、測定時間tがTaを経過したと判断した場合(ステップS140:YES)、干渉が発生しているチャネルを切替える(ステップS145)。
すなわち、干渉検出部15は、ステップS105において自装置劣化検出信号を入力した場合、通信相手に対して、通信相手の送信チャネルの変更の通知をmod部16から送信する。送信後、干渉検出部15は、demod部12に受信チャネルの変更を指示する。通信相手の無線通信装置は、受信した通知に従い、送信チャネルを変更する。
あるいは、干渉検出部15は、ステップS105において通信相手劣化検出信号を入力し、かつ、通知信号識別部14が通信相手からの受信信号に送信チャネルの変更の通知が設定されていることを検出した場合に、送信チャネルの変更をmod部16に指示する。なお、干渉検出部15は、ステップS105において通信相手劣化検出信号を入力した場合、通信相手の受信チャネル変更の通知をmod部16から通信相手に送信した後、mod部16に送信チャネルの変更を指示してもよい。
干渉検出部15は、チャネル切替後、タイマーの測定時間tを0にリセットし、時間の測定を開始する(ステップS150)。干渉検出部15は、自装置及び通信相手の両方とも劣化検出なしであるか否かを判断する(ステップS155)。干渉検出部15は、ステップS150においてタイマーを開始した後、劣化検出部13からの自装置劣化検出信号と、通知信号識別部14からの通信相手劣化検出信号の少なくとも一方を入力した場合、ステップS155においてNOと判断する。干渉検出部15は、ステップS150からの処理を繰り返す。
干渉検出部15は、ステップS150においてタイマーを開始した後、自装置劣化検出信号も通信相手劣化検出信号も入力しない場合、ステップS155においてYESと判断する。干渉検出部15は、タイマーによる測定時間tがTcを経過したか否かを判断する(ステップS160)。干渉検出部15は、測定時間tがTcを経過していないと判断した場合(ステップS160:NO)、ステップS155からの処理を繰り返す。一方、干渉検出部15は、測定時間tがTcを経過したと判断した場合(ステップS160:YES)、ステップS105からの処理を繰り返す。
なお、図4のステップS105において、干渉検出部15は、自装置劣化検出信号及び通信相手劣化検出信号を入力し、自装置及び通信相手の両方の通信品質の劣化を同時に検出した場合は、「YES」を選択してもよいし、ステップS120に遷移してもよい。
第1の実施形態によれば、無線通信装置は、自装置において通信品質の劣化を検出した時刻と、通信相手の無線通信装置における通信品質の劣化が発生した時刻との差分が所定時間以内である場合は、伝搬距離が離れたことによる劣化と判断する。このとき、無線通信装置が、干渉による劣化の場合と同様に、無線チャネルの切替通知を送信して無線チャネルを切り替えようとすると、通信相手が無線チャネル切替通知を受信できず、通信相手と異なるチャネル設定となる可能性がある。そこで、無線通信装置は、伝搬距離が離れたことによる劣化と判断した場合は、通信に使用するチャネルを変更しない。チャネルを変更しないことにより、伝搬距離が近づくと、すぐに通信を再開できるという効果がある。また、無線チャネルの切替が無駄に行われ、複数のチャネルに干渉を与えてしまうこともない。
一方、無線通信装置は、自装置において通信品質の劣化を検出した時刻と、通信相手の無線通信装置における通信品質の劣化が発生した時刻との差分が所定時間を超える場合は、干渉による劣化と判断し、無線チャネルを切替える。これにより、干渉を回避して高品質な通信を行うことが可能である。
以上により、第1の実施形態の無線通信装置は、異常の原因を判定し、その判定結果に基づき通信品質を向上させることができる。
なお、無線通信装置10と通信相手の無線通信装置との間で時刻の同期が行われている場合、あるいは、時刻の差分が得られている場合、通信相手の無線通信装置が、通信品質の劣化を示す通知信号に劣化の検出時刻の情報を設定してもよい。通知信号識別部14は、通信品質の劣化を示す通知信号から取得した劣化の検出時刻の情報を通信相手劣化検出信号に設定して干渉検出部15に出力する。干渉検出部15は、入力した通信相手劣化検出信号から、通信相手において劣化が発生したことが検出された時刻の情報を得ることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、通信品質の劣化状況を劣化あり又は劣化なしのいずれかとしたが、第2の実施形態では、劣化状況を3段階に分けることにより、同時劣化検出をより検出しやすくする。
図5は、第2の実施形態に係る無線通信装置20の機能ブロック図である。同図では、第2の施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。図1に示す無線通信装置2a及び無線通信装置2bのそれぞれに無線通信装置20が用いられでもよく、無線通信装置2a又は無線通信装置2bのいずれかのみに無線通信装置20が用いられてもよい。同図において、図2に示す第1の実施形態による無線通信装置10と同一の部分には同一の符号を付している。無線通信装置20は、受信アンテナ部11と、demod部22と、劣化検出部23と、通知信号識別部24と、干渉検出部25と、mod部26と、送信アンテナ部17とを備える。ここでは、第1の実施形態との差分を説明し、その他の構成要素については第1の実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
demod部22は、第1の実施形態のdemod部12と同様の機能を有する。demod部22は、受信チャネル変更部221(処理部、チャネル変更部)を備える。受信チャネル変更部221は、設定するチャネルの情報を干渉検出部25から入力し、入力したチャネルの情報に従いdemod部22の受信チャネルを設定する。
劣化検出部23は、第1の実施形態の劣化検出部13と同様に、ビット誤り率を計算する。劣化検出部23は、ビット誤り率に基づいて自装置の通信品質の劣化状況を検出する。劣化検出部23は、自装置における受信信号の劣化の程度に応じて、劣化状況を「劣化小」、「劣化中」、「劣化大」、の3段階で判定し、判定結果を干渉検出部25に出力する。例えば、劣化検出部23は、ビット誤り率が閾値TH1以上である場合に劣化大と判定し、閾値TH1未満かつ閾値TH2以上である場合に劣化中と判定し、閾値TH2未満である場合に劣化小と判定する(TH1>TH2)。例えば、閾値TH1は、第1の実施形態の劣化判定に用いられる閾値THと同じ値とするが、閾値THより大きな値を用いることもできる。閾値TH1に閾値THより大きな値を用いる場合であっても、劣化中は、許容できる通信品質のレベルとする。
通知信号識別部24は、無線通信装置20が受信した通知信号を識別する。通知信号識別部24は、通信相手における通信品質の劣化状況を示す通知信号であることを識別した場合、その劣化状況を干渉検出部25に出力する。通知される劣化状況は、自装置と同様、「劣化小」、「劣化中」、「劣化大」の3段階である。また、通知信号識別部24は、通知信号がチャネル切替の通知、又は、チャネル維持の通知であることを識別した場合、その通知を干渉検出部25に出力する。チャネル切替は、切替先チャネルの情報を含む。
干渉検出部25は、劣化検出部23から入力した自装置の劣化状況と通知信号識別部24から入力した通信相手の劣化状況とに基づき、通信品質の劣化の原因が、干渉信号によるものか、無線通信装置間の通信距離が離れたことによるものかを判定する。干渉検出部25は、その判定結果に基づき通信品質を向上させるための指示を行う。また、干渉検出部25は、通知信号識別部24から入力したチャネル切替の通知に基づき、チャネル切替を指示する。干渉検出部25は、通知信号生成部251(通知部)を備える。通知信号生成部251は、干渉検出部25の判定結果に基づき、通信品質を向上させるために通信相手に通知する情報を生成する。
mod部26は、第1の実施形態のmod部16と同様の機能を有する。mod部26は、送信チャネル変更部261(処理部、チャネル変更部)を備える。送信チャネル変更部261は、設定するチャネルの情報を干渉検出部25から入力し、入力したチャネルの情報に従いmod部26の送信チャネルを設定する。
図6は、劣化検出部23からの入力と、通知信号識別部24からの入力の組み合わせに基づき、無線通信装置20が通信相手に通知する情報の例を示す図である。ポイントのみを説明する。
劣化検出部23からの入力と通知信号識別部24からの入力の両方が劣化中であるとき、自装置と通信相手の両方とも通信品質は許容できるレベルである。そこで、同図の例では、干渉検出部25は、チャネルを切り替えず、現状の劣化状況をお互いに通知し続けると判断する。通知信号生成部251は、自装置の現状の劣化状況を設定した通知信号を生成し、mod部26から送信する。
自装置と通信相手の両方が劣化大であるとき、干渉検出部25は、通信距離が長くなったと判断する。さらに、干渉検出部25は、自装置と通信相手の一方が劣化大であり、他方が劣化中であるときにも、通信距離が長くなったと判断する。通知信号生成部251は、チャネル維持を通信相手に通知する。劣化中は通信品質が許容できるレベルだが、通信距離が離れる前兆として判断し、チャネルを維持する。
また、自装置が劣化大であり、通信相手が劣化小であるとき、干渉検出部25は、自装置の受信チャネルに干渉が発生したと判断する。通知信号生成部251は、自装置が劣化大であることを設定した通知信号と、送信チャネルの切替を指示する通知信号とを通信相手に通知する。
なお、干渉検出部25は、通知信号識別部24からチャネル切替の通知を入力した場合、送信チャネル変更部261に送信チャネルの切替を指示する。通知信号生成部251は、自装置の現状の劣化状況を設定した通知信号を生成し、mod部26から送信する。
また、干渉検出部25は、通知信号識別部24からチャネル維持の通知を入力した場合、送信チャネル、受信チャネルとも変更を行わない。通知信号生成部251は、自装置の現状の劣化状況を設定した通知信号を生成し、mod部26から送信する。
図7は、第2の実施形態に係る干渉検出部25の動作を示すフロー図である。同図に示すフロー図は、干渉検出部25の処理のフローの一例であり、第2の実施形態はこのフローに限定するものではない。
初期状態において、干渉検出部25は、劣化検出部23から自装置の劣化大又は通知信号識別部24から通信相手の劣化大を入力したか否かを判断する(ステップS205)。干渉検出部25は、劣化検出部23からも通知信号識別部24からも劣化大を入力していないと判断した場合(ステップS205:NO)、ステップS205からの処理を繰り返す。
干渉検出部25は、劣化検出部23又は通知信号識別部24のいずれかから劣化大を入力したと判断した場合(ステップS205:YES)、タイマーの測定時間tを0にリセットし、時間の測定を開始する(ステップS210)。干渉検出部25は、劣化検出信号を入力した時刻を、タイマーの開始時刻とする。
干渉検出部25は、タイマー開始時点で劣化大を検出していなかった自装置又は通信相手の劣化大又は劣化中を検出したか否かを判断する(ステップS215)。すなわち、干渉検出部25は、ステップS205において自装置の劣化大を入力した場合、タイマー開始後に通信相手の劣化大又は劣化中を入力したときに、ステップS215においてYESと判断する。あるいは、干渉検出部25は、ステップS205において通信相手の劣化大を入力した場合、タイマー開始後に自装置の劣化大又は劣化中を入力したときに、ステップS215においてYESと判断する。
干渉検出部25は、ステップS215においてYESと判断した場合、チャネル切替を行わないと判断する(ステップS220)。通知信号生成部251は、チャネル維持を示す通知信号を生成し、mod部26に出力する。mod部26は、通知信号生成部251から入力した通知信号を無線信号に設定して送信する。干渉検出部25は、タイマーの測定時間tを0にリセットし、時間の測定を開始する(ステップS225)。
干渉検出部25は、自装置が劣化小又は劣化中、かつ、通信相手が劣化小又は劣化中であるか否かを判断する(ステップS230)。干渉検出部25は、ステップS225においてタイマーを開始した後、自装置の劣化大、又は、通信相手の劣化大の少なくとも一方を入力した場合、ステップS230においてNOと判断する。干渉検出部25は、ステップS225からの処理を繰り返す。
干渉検出部25は、ステップS225においてタイマーを開始した後、自装置の劣化小又は劣化中を入力し、かつ、通信相手の劣化小又は劣化中を入力した場合、ステップS230においてYESと判断する。干渉検出部25は、タイマーによる測定時間tがTbを経過したか否かを判断する(ステップS235)。干渉検出部25は、測定時間tがTbを経過していないと判断した場合(ステップS235:NO)、ステップS230からの処理を繰り返す。一方、干渉検出部25は、測定時間tがTbを経過したと判断した場合(ステップS235:YES)、ステップS205からの処理を繰り返す。
干渉検出部25は、ステップS215においてNOと判断した場合、タイマーによる測定時間tがTaを経過したか否かを判断する(ステップS240)。干渉検出部25は、測定時間tがTaを経過していないと判断した場合(ステップS240:NO)、ステップS215からの処理を繰り返す。一方、干渉検出部25は、測定時間tがTaを経過したと判断した場合(ステップS240:YES)、干渉が発生しているチャネルを切替える(ステップS245)。
すなわち、干渉検出部25が、ステップS205において自装置の劣化大を入力した場合、通知信号生成部251は、通信相手の送信チャネルの変更の通知を生成し、mod部26に出力する。mod部26は、通知信号生成部251から入力した送信チャネル変更の通知を設定した無線信号を通信相手に送信する。送信後、干渉検出部25は、demod部22の受信チャネル変更部221に設定するチャネルを通知する。受信チャネル変更部221は、demod部22が使用する受信チャネルを、干渉検出部25から通知されたチャネルに変更する。
あるいは、干渉検出部25は、ステップS205において通信相手の劣化大を入力し、かつ、通知信号識別部24が受信信号に送信チャネルの変更の通知が設定されていることを検出した場合、設定するチャネルを送信チャネル変更部261に通知する。送信チャネル変更部261は、mod部26が使用する送信チャネルを、干渉検出部25から通知されたチャネルに変更する。なお、干渉検出部25が、ステップS205において通信相手の劣化大を入力した場合、通知信号生成部251は、通信相手の受信チャネルの変更の通知を生成し、mod部26から通信相手に送信してもよい。送信後、干渉検出部25は、設定するチャネルを送信チャネル変更部261に通知する。
干渉検出部25は、チャネル切替後、タイマーの測定時間tを0にリセットし、時間の測定を開始する(ステップS250)。干渉検出部25は、自装置が劣化小又は劣化中、かつ、通信相手が劣化小又は劣化中であるか否かを判断する(ステップS255)。干渉検出部25は、ステップS250においてタイマーを開始した後、自装置の劣化大、又は、通信相手の劣化大の少なくとも一方を入力した場合、ステップS255においてNOと判断する。干渉検出部25は、ステップS250からの処理を繰り返す。
干渉検出部25は、ステップS250においてタイマーを開始した後、自装置の劣化小又は劣化中を入力し、かつ、通信相手の劣化小又は劣化中を入力した場合、ステップS255においてYESと判断する。干渉検出部25は、タイマーによる測定時間tがTcを経過したか否かを判断する(ステップS260)。干渉検出部25は、測定時間tがTcを経過していないと判断した場合(ステップS260:NO)、ステップS255からの処理を繰り返す。一方、干渉検出部25は、測定時間tがTcを経過したと判断した場合(ステップS260:YES)、ステップS205からの処理を繰り返す。
上述したように、第2の実施形態では、自装置の通信品質の劣化、及び、通信相手の通信品質の劣化が複数の段階で表される。そして、無線通信装置20の干渉検出部25は、通知信号識別部24が識別した劣化に関する情報に基づき、通信相手における通信品質の劣化の段階を検出する。干渉検出部25は、所定時間以内に検出された自装置の通信品質の劣化の段階と通信相手において通信品質の劣化の段階との組合せにより、干渉の有無を検出する。以上により、無線通信装置20は、同時劣化検出をより検出しやすくして異常の原因を判定し、その判定結果に基づき通信品質を向上させることができる。
なお、第2の実施形態では、劣化状況を3段階としているが、第1の実施形態のように劣化ありと劣化なしの2段階としてもよい。この場合、干渉検出部25は、第1の実施形態と同様に、干渉による劣化であるか通信距離が離れたことによる劣化であるかを判定する。通知信号生成部251は、劣化検出部23による劣化あり又は劣化なしの劣化検出結果を示す情報をmod部26に出力し、通信相手に送信する。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について説明する。第1および第2の実施形態では、通知信号を他の信号と同様の品質で送受信するものとしたが、第3の実施形態では、通知信号を他の信号と比較して高品質で送受信する。以下では、第3の実施形態の無線通信装置を、第1及び第2の実施形態との差分を中心に説明する。
第3の実施形態の無線通信装置は、第1の実施形態の無線通信装置10のmod部16及びdemod部12、又は、第2の実施形態の無線通信装置20のmod部26及びdemod部22に代えて、図8に示すmod部30及び図9に示すdemod部35を備えた構成である。
図8は、第3の実施形態に係るmod部30の構成を示す機能ブロック図である。mod部30の特徴は、通信相手に伝送する情報のうち、既知信号や制御信号に比べて、通知信号の符号化率を高くして誤りにくくしている点である。同図に示すように、mod部30は、誤り訂正符号化部301と、リピティション部302と、既知信号付加部303と、mux部304と、8b/10b変換部305と、DAC(デジタル−アナログ変換)部306と、送信チャネル変更部307と、VCO(Voltage Controlled Oscillator、電圧制御発振器)308と、ミキサ部309と、帯域制限用フィルタ部310とを備える。
誤り訂正符号化部301は、自装置の劣化状況、チャネル切替の指示、又はチャネル維持の指示などを通信相手に通知するための通知信号を入力し、入力した通知信号を誤り訂正符号化してリピティション部302に出力する。誤り訂正符号化部301が用いる誤り訂正符号には、例えば、ハミング符号がある。リピティション部302は、誤り訂正符号化部301から符号化された信号を入力し、入力した信号を複数回送信するためにリピティションしてmux部304に出力する。リピティションする回数としては、例えば3回や、5回などである。既知信号付加部303は、既知信号のビット系列を保存し、そのビット系列をmux部304に出力する。mux部304は、リピティション部302、既知信号付加部303、および、ディスプレイモジュール(図示せず)から信号を入力し、多重化する。mux部304は、多重化した信号を8b/10b変換部305に出力する。
8b/10b変換部305は、mux部304から入力した信号を8b/10b変換し、DAC部306に出力する。DAC部306は、8b/10b変換部305からデジタル信号を入力し、入力したデジタル信号をアナログ信号に変換する。DAC部306は、アナログ信号をミキサ部309に出力する。送信チャネル変更部307は、干渉検出部15又は干渉検出部25からチャネルの情報を入力し、そのチャネルの情報に基づく電圧を、VCO308に出力する。VCO308は、送信チャネル変更部307から電圧を入力し、その電圧に応じた周波数をミキサ部309に出力する。ミキサ部309は、DAC部306からアナログ信号を入力し、VCO308から周波数を入力する。ミキサ部309は、入力したアナログ信号と周波数をミキシングしてRF信号を生成し、帯域制限用フィルタ部310に出力する。帯域制限用フィルタ部310は、ミキサ部309からRF信号を入力し、RF信号のうち帯域外の信号レベルを減衰させ、送信アンテナ部17へ出力する。
なお、図8に示すmod部30の機能ブロック図は、必要となり得る全ての機能ブロックを記載しているわけではない。例えば、mod部30に、信号を増幅するアンプ部や、BBアナログ信号の帯域を制限するLPF(ローパスフィルタ)部が含まれてもよい。また、図8に示すmod部30は、誤り訂正符号化部301とリピティション部302のいずれか一方だけを備える構成でも構わない。また、図8に示すmod部30は、DAC部306を設けず、8b/10b変換部305が出力したデジタル信号をミキサ部309に入力し、OOK(on-off-keying、オンオフ変調)信号を生成してもよい。
図9は、第3の実施形態に係るdemod部35のブロック図を示している。demod部35は、帯域制限用フィルタ部351と、受信チャネル変更部352と、VCO353と、ミキサ部354と、ADC(アナログ−デジタル変換)部355と、10b/8b変換部356と、demux部357と、多数決判定部358と、誤り訂正復号部359と、同期処理部360とを備える。
帯域制限用フィルタ部351は、受信アンテナ部11からRF信号を入力し、RF信号のうち帯域外の信号レベルを減衰させ、ミキサ部に出力する。受信チャネル変更部352は、干渉検出部15又は干渉検出部25からチャネルの情報を入力し、そのチャネルの情報に基づく電圧をVCO353に出力する。VCO353は、受信チャネル変更部352から電圧を入力し、その電圧に応じた周波数をミキサ部354に出力する。ミキサ部354は、帯域制限用フィルタ部351からRF信号を入力し、VCO353から周波数を入力する。ミキサ部354は、入力したRF信号と周波数をミキシングしてBBアナログ信号を生成する。ミキサ部354は、生成したアナログ信号をADC部355に出力する。ADC部355は、ミキサ部354から入力したBBアナログ信号をデジタル信号に変換する。ADC部355は、デジタル信号を10b/8b変換部356に出力する。10b/8b変換部356は、ADC部355から入力したデジタル信号を10b/8b変換し、demux部357へ出力する。
demux部357は、10b/8b変換部356から入力した信号を多重分離し、多数決判定部358、同期処理部360、及び、ディスプレイモジュール部(図示せず)へ、分離した信号を出力する。多数決判定部358は、demux607部から通知信号を入力し、入力した信号を多数決判定した結果を誤り訂正復号部359へ出力する。誤り訂正復号部359は、多数決判定部358から多数決判定された信号を入力し、誤り訂正復号処理を行う。誤り訂正復号部359は、誤り訂正復号処理した結果を、通知信号識別部14又は通知信号識別部24へ出力する。同期処理部360は、demux部357から既知信号を入力し、予め保存してある既知信号と入力した既知信号とを照合して、同期処理を行う。同期処理部360は、同期処理の結果をdemux部357に出力する。また、同期処理部360は、予め保存してある既知信号と入力した既知信号を比較し、誤ったビット数を劣化検出部13又は劣化検出部23へ出力する。
なお、図9に示すdemod部35の機能ブロック図は、必要となり得る全ての機能ブロックを記載しているわけではない。例えば、demod部35に、信号を増幅するアンプ部や、BBアナログ信号の帯域を制限するLPF部が含まれてもよい。また、図9に示すdemod部35は、多数決判定部358、又は、誤り訂正復号部359のいずれか一方だけを備える構成でも構わない。また、図9に示すdemod部35は、OOK信号を受信する場合、ADC部355を設けず、ミキサ部354から出力されたBBアナログ信号をコンパレータに入力し、1ビットのデジタル信号を10b/8b変換部356に入力してもよい。
なお、上記では、無線通信装置は、通知信号のみを誤り訂正符号化しているが、通信相手に送信する他の信号も誤り訂正符号化してもよい。このとき、無線通信装置は、通知信号の誤り訂正符号化を、他の信号よりも高い符号化率で行ってもよい。また、無線通信装置は、通知信号のうち、自装置の劣化検出結果を示す情報の通知信号と、無線チャネルの変更を指示する通知信号の一方のみを誤り訂正符号化してもよい。
上記構成により、無線通信装置は、通知信号を他の信号よりも高品質で受信することができ、劣化が検出されるような劣悪な無線伝搬環境でも通知信号を正しく伝送することが可能になる。つまり、通知信号を誤りにくくすることにより、干渉、又は、通信距離が離れたことによる影響で受信信号の劣化が検出されるような場合でも、無線通信装置は、通知信号をより高品質に受信することができる。よって、無線通信装置は、通知信号に基づいてより正確に異常の原因を判定することできるため、その判定結果に基づき通信品質を向上させることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の無線通信装置は、自装置の送信信号が優先順位の高いプライマリであるか、優先順位の低いセカンダリであるかに応じて送信電力を制御する。
図10は、第4の実施形態に係る無線通信装置40の機能ブロック図を示している。同図において、図5に示す第2の実施形態の無線通信装置20と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す無線通信装置40と図5に示す無線通信装置20の差分は、干渉検出部25に代えて干渉検出部45を備える点、及び、mod部26に代えてmod部46を備える点である。
干渉検出部45は、第2の実施形態の干渉検出部25と同様の機能を有する。さらに、干渉検出部45は、プライマリ/セカンダリ通知信号を入力する。
mod部46は、送信チャネル変更部261に加え、送信電力変更部461を備える。mod部46は、第2の実施形態のmod部26と同様の機能を有する。送信電力変更部461は、mod部46の送信電力を変更する。
上記構成により、干渉検出部45は、プライマリ/セカンダリ通知信号を入力する。プライマリ/セカンダリ通知信号は、無線通信装置40と接続するディスプレイモジュール、又は、カメラモジュールが出力する。第4の実施形態では、カメラモジュールと接続する無線通信装置40をプライマリとし、ディスプレイモジュールと接続する無線通信装置40をセカンダリとする。これは、カメラモジュールと接続する無線通信装置40からの映像信号が途切れると、ディスプレイモジュールに表示される映像が劣化してしまうからである。一方、カメラモジュールと接続する無線通信装置40に送信される制御信号の場合は、常に制御フレームが伝送されているわけではなく劣化が許容されるタイミングもある。このように、相互に通信する複数台の無線通信装置40のうち、一部の装置にプライマリ通知信号が入力され、その他の装置にセカンダリ通知信号が入力される。
干渉検出部45が、通知信号識別部24からの劣化検出ありにより、干渉による劣化だと判断し(図7のステップS240:YES)、かつ、プライマリ通知信号を入力した場合、第2の実施形態で説明した通りチャネル切替を開始する。一方、干渉検出部45は、通知信号識別部24からの劣化検出ありにより、干渉による劣化だと判断し、かつ、セカンダリ通知信号を入力した場合、mod部46に送信電力を最小に下げるよう送信電力最小指示を出力する。干渉検出部45は、送信電力最小指示を出力してから、タイマーをスタートさせ、ある一定時間以上経過したら、送信電力を最初の設定値に戻すよう送信電力通常指示を、mod部46に出力する。
mod部46が干渉検出部45から送信電力最小指示を入力したら、送信電力変更部461は、mod部46の送信電力を最小にする。また、mod部46は、干渉検出部45から送信電力通常指示を入力したら、送信電力変更部461は、送信電力を通常の(最初の)設定値に戻す。
なお、第4の実施形態では送信電力を最小に設定しているが、送信処理自体を停止させてもよく、送信するデジタル信号を全て0(Low)にしてもよい。
以上により、無線通信装置40は、伝送信号の重要度(プライマリ/セカンダリ)に応じて、干渉源である他無線通信システムへの影響を、一定期間低減することができる。すなわち、無線通信装置40は、プライマリが入力された場合、通信の干渉があることが検出されたか否かにかかわらず、送信する信号の電力を変更しない。一方、無線通信装置40は、セカンダリが入力された場合、通信の干渉があることが検出されたときには送信する信号の電力を一定期間制限する。これにより、他の無線通信システムの通信品質が向上し、他の無線通信システムの通信時間が短くなる。その結果として、無線通信装置40は、他の無線通信システムの通信終了後に、干渉を受けることなく通信を行うため、通信品質を向上させることができる。
無線通信装置間の双方向の通信のうち、一方は特に重要であるために通信を途切れさせたくなく、他方は途切れても問題にならない場合もある。そこで、第4の実施形態では、途切れても問題にならない優先度の低い通信が劣化しているとき、無線通信装置は、他の無線通信システムへ与える悪影響を低減するために、一定期間、その優先度の低い通信の送信電力を制限し、送信を控える。これにより、他の無線通信システムの通信がスムーズに完了し、無線通信装置が再度通信を開始した際には、他無線通信システムから悪影響を受けることなく、高品質に通信することが可能になる。
(第5の実施形態)
図11、図12及び図13は、第5の実施形態における無線通信装置の概要を示す図である。図11に示す無線通信装置は、ノートブック型コンピュータ501であり、通信モジュール505を備えている。通信モジュール505は、第1〜第4の実施形態における無線通信装置10、20、40が備える構成要素を含み構成される。通信モジュール505は、例えば第1の実施形態における無線通信装置10(図2)が備える、demod部12の一部と、劣化検出部13と、通知信号識別部14と、干渉検出部15と、mod部16の一部とを実装した一つの集積回路を含み構成される。あるいは、通信モジュール505は、例えば第2の実施形態における無線通信装置20(図5)のdemod部22の一部と、劣化検出部23と、通知信号識別部24と、干渉検出部25と、mod部26の一部とを含み構成される。またあるいは、通信モジュール505は、例えば、第4の実施形態における無線通信装置40(図10)のdemod部22の一部と、劣化検出部23と、通知信号識別部24と、干渉検出部45と、mod部46の一部とを含み構成される。集積回路に含まれるdemod部12、22の一部は、AD変換処理以降(AD変換処理、同期処理、復号処理、demux処理)を行う部分である。この部分は、例えば、第3の実施形態におけるdemod部35(図9)のADC部355、10b/8b変換部356、demux部357、多数決判定部358、誤り訂正復号部359、及び、同期処理部360に相当する。集積回路に含まれるmod部16、26、46の一部は、DA変換処理まで(mux処理、既知信号を付加する処理、符号化処理、DA変換処理)を行う部分である。この部分は、第3の実施形態におけるmod部30(図8)の誤り訂正符号化部301、リピティション部302、既知信号付加部303、mux部304、8b/10b変換部305、及び、DAC部306に相当する。
また、通信モジュール505は、アナログIC、及び、ベースバンド信号処理用の集積回路を含み構成されてもよい。アナログICは、demod部12又は22においてRF信号をBBアナログ信号にダウンコンバートする処理を行う部分と、mod部16、26又は46においてBBアナログ信号をRF信号にアップコンバートする処理を行う部分とを実装する。これらの部分は、第3の実施形態におけるdemod部35の帯域制限用フィルタ部351、受信チャネル変更部352、VCO353、及び、ミキサ部354と、第3の実施形態におけるmod部30の送信チャネル変更部307、VCO308、ミキサ部309、及び、帯域制限用フィルタ部310に相当する。ベースバンド信号処理用の集積回路は、demod部12又は22の一部と、劣化検出部13又は23と、通知信号識別部14又は24と、干渉検出部15、25又は45と、mod部16、26又は46の一部とを実装する。ベースバンド信号処理用の集積回路に含まれるdemod部12、22の一部は、AD変換処理以降を行う部分である。この部分は、demod部35のADC部355、10b/8b変換部356、demux部357、多数決判定部358、誤り訂正復号部359、及び、同期処理部360に相当する。ベースバンド信号処理用の集積回路に含まれるmod部16、26、46の一部は、DA変換処理までを行う部分である。この部分は、mod部30の誤り訂正符号化部301、リピティション部302、既知信号付加部303、mux部304、8b/10b変換部305、及び、DAC部306に相当する。
図12に示す無線通信装置は、移動体端末511であり、通信モジュール505を備えている。なお、通信モジュール505を備える無線通信装置は、図11及び図12に示したノートブック型コンピュータ501及び移動体端末511に限定されない。例えば、無線通信装置は、スマートフォン、タブレット型端末、テレビ受像機、デジタルカメラ、ウェアラブルデバイス、ゲーム機、カメラレンズ装置、ディスプレイなどであってもよい。また、無線通信装置は、ナビゲーション装置などの車両に搭載される装置などであってもよい。また、無線通信装置は、持ち運びが容易な携帯型と据え置き型とのいずれであってもよい。また、図13に示すように、通信モジュール505を備えるメモリカード521が無線通信装置であってもよい。メモリカード521を装着した装置は、メモリカード521が備える通信モジュール505により取得したデータを利用したり、通信モジュール505を介してデータを送信したりすることが可能となる。
(第6の実施形態)
図14は、第6の実施形態に係る端末(基地局を含む)に搭載される無線通信装置60のハードウェア構成例を示したものである。このハードウェア構成は一例であり、ハードウェア構成は種々の変更が可能である。図14に示した無線通信装置60の基本的な動作は、これまで第1〜第4の実施形態で説明した無線通信装置と同様であるため、以下では、ハードウェア構成上の違いを中心に説明し、詳細な動作の説明は省略する。
無線通信装置60は、ベースバンド部611、RF部621と、アンテナ641〜64N、651〜65N(Nは1以上の整数)とを備える。
ベースバンド部611は、制御回路612と、送信処理回路613と、受信処理回路614と、DA変換回路615、616と、AD変換回路617、618とを含む。RF部621とベースバンド部611は、まとめて1チップのIC(Integrated Circuit:集積回路)として構成されてもよいし、別々のチップで構成されてもよい。
一例として、ベースバンド部611は、ベースバンドLSIまたはベースバンドICである。または、ベースバンド部611が、図示の点線の枠で示すように、IC632とIC631とを備えてもよい。このとき、IC632が制御回路612と送信処理回路613と受信処理回路614とを含み、IC631が、DA変換回路615、616とAD変換回路617、618を含むように、各ICに分かれてもよい。
第6の実施形態に係る集積回路は、ベースバンド部611の全部または一部の処理、すなわち、制御回路612、送信処理回路613、受信処理回路614、DA変換回路615、616およびAD変換回路617、618の全部または一部の処理を行うプロセッサを備えていてもよい。第6の実施形態に係る集積回路が、通信を制御する通信処理装置に対応してもよい。
制御回路612は、主として劣化検出部13、通知信号識別部14、及び、干渉検出部15の機能、あるいは、劣化検出部23、通知信号識別部24、及び、干渉検出部25又は45の機能を実行する。送信処理回路613は、mod部16又は26のDA変換処理の前までの処理を行う部分に対応する。あるいは、送信処理回路613は、mod部30の誤り訂正符号化部301、リピティション部302、既知信号付加部303、mux部304、及び、8b/10b変換部305に対応する。すなわち、送信処理回路613は、PHY(物理)ヘッダの追加や符号化、変調(MIMO変調を含んでもよい)などの処理を行い、例えば2種類のデジタルベースバンド信号(以下、デジタルI信号とデジタルQ信号)を生成する。MIMO送信の場合は各ストリームに応じてそれぞれ2種類のデジタルベースバンド信号を生成する。
第6の実施形態の無線通信装置60のIC632は、1チップICの形態、複数のチップICからなる形態のいずれも含む。
DA変換回路615、616は、mod部16又は26のDA変換処理を行う部分、あるいは、mod部30のDAC部306に相当する。DA変換回路615、616は、送信処理回路613から入力される信号をDA変換する。より詳細には、DA変換回路615はデジタルI信号をアナログのI信号に変換し、DA変換回路616はデジタルQ信号をアナログのQ信号に変換する。なお、直交変調せずに一系統の信号のままで送信する場合もありうる。この場合、DA変換回路は1つだけでもよい。また、一系統または複数系統の送信信号をアンテナの数だけ振り分けて送信する場合には、アンテナの数に応じた数のDA変換回路を設けてもよい。
RF部621は、一例としてRFアナログICあるいは高周波ICである。RF部621における送信回路622は、mod部16又は26のDA変換処理より後の送信時の処理を行う部分に相当する。あるいは、送信回路622は、mod部30の送信チャネル変更部307、VCO308、ミキサ部309、及び、帯域制限用フィルタ部310に相当する。送信回路622は、DA変換回路615、616によりDA変換されたフレーム(より詳細にはフレームを含む物理パケット)の信号から所望帯域の信号を抽出する送信フィルタ、発振装置から供給される一定周波数の信号を利用して、フィルタリング後の信号を無線周波数にアップコンバートするミキサ、アップコンバート後の信号を増幅するパワーアンプ(PA)等を含む。RF部621は、PAにより増幅された送信信号をアンテナ641〜64Nに出力する。
RF部621における受信回路623は、demod部12又は22のAD変換処理より前までの受信時の処理を行う部分に相当する。あるいは、受信回路623は、demod部35の帯域制限用フィルタ部351、受信チャネル変更部352、VCO353、及び、ミキサ部354に相当する。受信回路623は、アンテナ651〜65Nで受信された信号を増幅するLNA(低雑音増幅器)、発振装置から供給される一定周波数の信号を利用して、増幅後の信号をベースバンドにダウンコンバートするミキサ、ダウンコーバート後の信号から所望帯域の信号を抽出する受信フィルタ等を含む。より詳細には、受信回路623は、不図示の低雑音増幅部で低雑音増幅された受信信号を互いに90°位相のずれた搬送波により直交復調して、受信信号と同位相のI(In−phase)信号と、これより90°位相が遅れたQ(Quad−phase)信号とを生成する。これらI信号とQ信号は、ゲインが調整された後に、受信回路623から出力される。
制御回路612は、送信回路622の送信フィルタ及び受信回路623の受信フィルタの動作を制御してもよい。送信回路622及び受信回路623を制御する別の制御部が存在し、制御回路612がその制御部に指示を出すことで、同様の制御を行ってもよい。
ベースバンド部611におけるAD変換回路617、618は、demod部12又は22のAD変換処理を行う部分、あるいは、demod部35のADC部355に相当する。AD変換回路617、618は、受信回路623からの入力信号をAD変換する。より詳細には、AD変換回路617はI信号をデジタルI信号に変換し、AD変換回路618はQ信号をデジタルQ信号に変換する。なお、直交復調せずに一系統の信号だけを受信する場合もありうる。この場合、AD変換回路は1つだけでよい。また、複数のアンテナが設けられる場合には、アンテナの数に応じた数のAD変換回路を設けてもよい。受信処理回路614は、demod部12又は22のAD変換処理後の受信信側の処理を行う部分に相当する。あるいは、受信処理回路614は、demod部35の10b/8b変換部356、demux部357、多数決判定部358、誤り訂正復号部359、及び、同期処理部360に対応する。すなわち、受信処理回路614は、AD変換後の信号の復調処理(MIMO復調を含んでもよい)、プリアンブル及びPHYヘッダを取り除く処理などを行い、処理後のフレームを制御回路612に渡す。
無線通信装置60のアンテナ641〜64Nは送信アンテナ部17に対応し、アンテナ651〜65Nは、受信アンテナ部11に対応する。無線通信装置60は、送信用のアンテナ641〜64Nと受信用のアンテナ651〜65Nとを設けることにより、FDDによる通信を可能としている。上記では、無線通信装置60が備える送信用のアンテナの数と、受信用のアンテナの数が同じN本である構成を示したが、送信用のアンテナの数と、受信用のアンテナの数とが異なってもよい。なお、無線通信装置60が、送信と受信とを時分割で行う場合、送信用のアンテナと受信用のアンテナとが同一であってもよい。例えば、無線通信装置60は、アンテナ651〜65Nを備えず、送信回路622及び受信回路623がアンテナ641〜64Nと接続される構成としてもよい。この構成の場合、アンテナ641〜64Nを、送信回路622及び受信回路623のいずれか一方に切り換えるスイッチがRF部621に配置されてもよい。スイッチを制御することで、送信時にはアンテナ641〜64Nを送信回路622に接続し、受信時には、アンテナ641〜64Nを受信回路623に接続してもよい。
図14では、DA変換回路615、616及びAD変換回路617、618がベースバンド部611側に配置されていたが、RF部621側に配置されるように構成してもよい。
なお、送信回路622及び受信回路623により無線通信部を形成してもよい。送信回路622及び受信回路623にさらに、DA変換回路615、616及びAD変換回路617、618を含めて無線通信部を形成してもよい。さらに、これらに加えて、送信処理回路613及び受信処理回路614のPHY処理部分を含めて無線通信部を形成してもよい。
なお、前述の各実施形態において説明した無線通信装置は、例えば一つ又は複数のプロセッサを含むハードウェアで実現することが可能である。無線通信装置が備える各構成要素は、無線通信装置が備えるハードウェアに含まれるプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。このプログラムは、ハードウェアに含まれる記憶媒体であってプロセッサが読み出し可能な記憶媒体に予めインストールされていてもよい。また、ハードウェアは、ネットワークを介して配布されているプログラムを取得し、ハードウェアが備える記憶媒体にインストールしてもよい。
例えば、プロセッサは、プログラムを実行することにより、AD変換処理以降の処理を行うdemod部12又は22の部分と、劣化検出部13又は23と、通知信号識別部14又は24と、干渉検出部15、25又は45と、DA変換処理まで行うmod部16、26又は46の部分として動作する。AD変換処理以降の処理を行うdemod部12、22の部分は、demod部35のADC部355、10b/8b変換部356、demux部357、多数決判定部358、誤り訂正復号部359、及び、同期処理部360でもよい。また、DA変換処理まで行うmod部16、26、46の部分は、mod部30の誤り訂正符号化部301、リピティション部302、既知信号付加部303、mux部304、8b/10b変換部305、及び、DAC部306でもよい。このプロセッサを含むハードウェアは、変調処理において生成されたBBアナログ信号をRF信号にアップコンバートしてアンテナから送出する。
また、一つ又は複数のプロセッサと記憶媒体とを含む集積回路が、前述の各実施形態において説明した無線通信装置が備える構成要素として動作してもよい。例えば集積回路のプロセッサが記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することにより、プロセッサが第1〜第4の実施形態の無線通信装置に備えられる各構成要素として動作する。
上述したように、第1〜第6の実施形態が適用される無線通信装置は、FDDを用い、信号の送信と受信とで異なる無線チャネルを用いて他の無線通信装置と通信する。無線通信装置は、他の無線通信装置から受信した既知信号に基づいて自装置の通信品質の劣化を検出する。さらに、無線通信装置は、他の無線通信装置から受信した信号に含まれる、他の無線通信装置における通信品質の劣化に関する情報を識別し、この情報が識別されたのに応じて他の無線通信装置に通信品質の劣化が発生したことを検出する。無線通信装置は、自装置の通信品質の劣化を検出した時刻と、他の無線通信装置における通信品質の劣化が発生したことを検出した時刻との差分に基づいて、他の無線通信装置との通信に用いる無線チャネルを変更するか否かを決定する。つまり、無線通信装置は、所定時間以内に、自装置の通信品質の劣化と、他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生との双方が検出された場合に、通信距離が離れたことによる劣化と判断する。無線通信装置は、伝搬距離が離れたことによる劣化と判断した場合、他の無線通信装置との通信に用いる無線の周波数を変更しない。一方、無線通信装置は、所定時間以内に、自装置の通信品質の劣化と、他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生とのうち一方のみが検出された場合に、干渉による劣化と判断し、干渉が発生している周波数を変更する。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、劣化検出部を持つことにより、無線通信の通信品質の劣化の原因が、伝搬距離が離れたことによるものか干渉によるものかに応じて、通品信質を改善することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…無線通信システム、2a…無線通信装置、2b…無線通信装置、3…干渉源、10…無線通信装置、11…受信アンテナ部、12…demod部、13…劣化検出部、14…通知信号識別部、15…干渉検出部、16…mod部、17…送信アンテナ部、20…無線通信装置、22…demod部、23…劣化検出部、24…通知信号識別部、25…干渉検出部、26…mod部、30…mod部、35…demod部、40…無線通信装置、45…干渉検出部、46…mod部、60…無線通信装置、221…受信チャネル変更部、251…通知信号生成部、261…送信チャネル変更部、301…誤り訂正符号化部、302…リピティション部、303…既知信号付加部、304…mux部、305…8b/10b変換部、306…DAC部、307…送信チャネル変更部、308…VCO、309…ミキサ部、310…帯域制限用フィルタ部、351…帯域制限用フィルタ部、352…受信チャネル変更部、353…VCO、354…ミキサ部、355…ADC部、356…10b/8b変換部、357…demux部、358…多数決判定部、359…誤り訂正復号部、360…同期処理部、461…送信電力変更部、501…ノートブック型コンピュータ、505…通信モジュール、511…移動体端末、521…メモリカード、611…ベースバンド部、612…制御回路、613…送信処理回路、614…受信処理回路、615…DA変換回路、616…DA変換回路、617…AD変換回路、618…AD変換回路、621…RF部、622…送信回路、623…受信回路、632…IC、641〜64N…アンテナ、651〜65N…アンテナ

Claims (16)

  1. 送信と受信とで異なる無線チャネルを用いて他の無線通信装置と通信する無線通信部と、
    前記無線通信部が受信した信号に基づいて自装置の通信品質の劣化を検出する劣化検出部と、
    前記無線通信部が受信した信号に含まれる、前記他の無線通信装置における通信品質に関する情報を識別する識別部と、
    前記識別部により前記通信品質に関する情報が識別されたのに応じて前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出し、前記劣化検出部が前記自装置の通信品質の劣化を検出した時刻と、前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出した時刻との差分に基づいて、前記無線チャネルを変更するか否かを決定する処理部と、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記処理部は、所定時間以内に、前記自装置の通信品質の劣化と前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生との双方が検出された場合に前記無線通信部が使用する前記無線チャネルを変更せず、前記所定時間以内に、前記自装置の通信品質の劣化と前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生とのうち一方のみが検出された場合に前記無線通信部が使用する前記無線チャネルを変更する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記処理部は、
    前記所定時間以内に、前記自装置の通信品質の劣化と前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生との一方のみが検出された場合に通信の干渉があることを検出して前記無線通信部が使用する無線チャネルの変更をチャネル変更部に指示する干渉検出部と、
    前記干渉検出部からの指示に従って前記無線通信部が使用する無線チャネルを変更する前記チャネル変更部とを有する、
    請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記チャネル変更部は、
    前記無線通信部が受信に使用する無線チャネルである受信チャネルを変更する受信チャネル変更部と、
    前記無線通信部が送信に使用する無線チャネルである送信チャネルを変更する送信チャネル変更部とを備え、
    前記識別部は、前記無線通信部が前記他の無線通信装置から受信した信号に含まれる、送信チャネルの変更の通知を識別し、
    前記干渉検出部は、
    通信の干渉があることを検出し、かつ、前記劣化検出部により前記自装置の通信品質の劣化が検出された場合には、受信チャネルの変更を前記受信チャネル変更部に指示する処理と、前記他の無線通信装置の送信チャネルの変更を指示する処理とを行い、
    通信の干渉があることを検出し、かつ、前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出した場合には、前記識別部において識別した送信チャネルの変更の通知に従って送信チャネルの変更を前記送信チャネル変更部に指示する処理を行う、
    請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記他の無線通信装置から送信される通信品質に関する情報及び送信チャネルの変更の通知の両方又は一方は、誤り訂正符号化されている請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記無線通信部は、前記他の無線通信装置へ送信チャネルの変更を指示する通知を誤り訂正符号化して送信する請求項4又は請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記無線通信部は、前記他の無線通信装置へ送信チャネルの変更を指示する通知を繰り返し送信する請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  8. 自装置の通信品質の劣化、及び、前記他の無線通信装置の通信品質の劣化は、複数の段階で表され、
    前記干渉検出部は、前記識別部が識別した前記通信品質に関する情報に基づき前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の段階を検出し、前記所定時間以内に検出された自装置の通信品質の劣化の段階と前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の段階との組合せにより通信の干渉の有無を検出する、
    請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  9. 自装置の優先順位に関する情報の入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部に対して自装置の優先順位が高いことを示す情報が入力された場合、前記干渉検出部により通信の干渉があることが検出されたか否かにかかわらず前記無線通信部から送信する信号の電力を変更せず、
    前記入力部に対して自装置の優先順位が低いことを示す情報が入力された場合、前記干渉検出部により通信の干渉があることが検出された場合に前記無線通信部から送信する信号の電力を一定期間制限する送信電力変更部と、
    をさらに備える請求項3から請求項8のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  10. 前記劣化検出部が検出した前記自装置の通信品質の劣化に関する情報を前記他の無線通信装置に通知する通知部をさらに備える請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  11. 前記通知部が通知する前記自装置の通信品質の劣化に関する前記情報は、誤り訂正符号化されることを特徴とする請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 前記通知部が通知する前記自装置の通信品質の劣化に関する前記情報は、繰り返し送信されることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の無線通信装置。
  13. 送信と受信とで異なる無線チャネルを用いて他の無線通信装置と通信する無線通信部と、
    前記無線通信部が受信した信号に基づいて自装置の通信品質の劣化を検出する劣化検出部と、
    前記無線通信部が受信した信号に含まれる、前記他の無線通信装置における通信品質に関する情報を識別する識別部と、
    前記識別部により前記通信品質に関する情報が識別されたのに応じて前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出し、所定時間以内に、前記自装置の通信品質の劣化と前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生との一方のみが検出された場合に通信の干渉があることを検出して前記無線通信部が使用する無線チャネルの変更をチャネル変更部に指示する干渉検出部と、
    前記干渉検出部からの指示に従って前記無線通信部が使用する無線チャネルを変更するチャネル変更部と、
    前記無線通信部から送信する信号の電力を制御する送信電力変更部と、
    を備える無線通信装置。
  14. 送信と受信とで異なる無線チャネルを用いて他の無線通信装置と通信する無線通信部と、
    前記無線通信部が受信した信号に基づいて自装置の通信品質の劣化を検出する劣化検出部と、
    前記無線通信部が受信した信号に含まれる、前記他の無線通信装置における通信品質に関する情報を識別する識別部と、
    前記識別部により前記通信品質に関する情報が識別されたのに応じて前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出し、所定時間以内に、前記自装置の通信品質の劣化と前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生との一方のみが検出された場合に通信の干渉があることを検出して前記無線通信部が使用する無線チャネルの変更をチャネル変更部に指示する干渉検出部と、
    前記干渉検出部からの指示に従って前記無線通信部が使用する無線チャネルを変更するチャネル変更部と、
    前記無線通信部から送信する信号の電力を制御する送信電力変更部であって、前記干渉検出部により通信の干渉があることが検出された場合、前記無線通信部から送信する信号の電力を一定期間制限する送信電力変更部と、
    を備える無線通信装置。
  15. 電波を受信し、受信した電波を無線周波数の信号に変換して前記無線通信部に出力する受信アンテナと、
    前記無線通信部から出力された無線周波数の信号を電波により送信する送信アンテナと、
    をさらに備える請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  16. 無線通信装置が実行する無線通信制御方法であって、
    送信と受信とで異なる無線チャネルを用いて他の無線通信装置と通信する無線通信部が受信した信号に基づいて自装置の通信品質の劣化を検出する劣化検出ステップと、
    前記無線通信部が受信した信号に含まれる、前記他の無線通信装置における通信品質に関する情報を識別する識別ステップと、
    前記識別ステップにより通信品質に関する情報が識別されたのに応じて前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出し、前記劣化検出ステップにおいて前記自装置の通信品質の劣化を検出した時刻と、前記他の無線通信装置における通信品質の劣化の発生を検出した時刻との差分に基づいて、前記無線チャネルを変更するか否かを決定するチャネル制御ステップと、
    を有する無線通信制御方法。
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