JP6058454B2 - 医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムに関する。
TAVR(Transcatheter Aortic Valve Replacement;大動脈弁置換術)と呼ばれる治療方法がある。TAVRは、人工弁が先端に装着されたカテーテルを被検体の血管に挿入し、当該カテーテルの先端を大動脈弁の位置まで搬送し、大動脈弁と人工弁とを置換する治療方法である。TAVRは、TAVI(Transcatheter Aortic Valve Implantation)と呼ばれることもある。
TAVRの実施は、種々の合併症のリスクを伴う。TAVRの実施により生じ得る合併症としては、例えば大動脈基部の破裂等の血管損傷、人工弁による冠動脈起始部の閉塞、僧帽弁の障害、刺激伝導系(洞結節、房室結節、ヒス束等)の障害や圧迫等がある。
このような合併症の発生を防ぐためにも、TAVRを実施するに際しては、X線CT(Computed Tomography)装置によって撮影された医用画像データ等に基づき、事前に十分な治療計画を作成する必要がある。
また、TAVRの実施時において、合併症が発生しないように注意して人工弁を適切な位置に配置する必要がある。
特開2012−205771号公報
実施形態の目的は、TAVRの実施に伴う合併症の発生が防止され、或いは当該合併症の発生リスクが低減されるようにTAVRの実施を支援する医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムを提供することである。
一実施形態における医用画像処理装置は、領域抽出部と、周辺組織検出部と、画像生成部と、出力部とを備える。上記領域抽出部は、被検体の心臓領域の形状を表す第1の医用画像データから、上記被検体の心臓の心室及び心房に相当する領域を抽出する。上記周辺組織検出部は、心臓領域に含まれる要素の位置関係を定めるデータベース及び上記領域抽出部が抽出した領域に基づき、上記第1の医用画像データにおいて大動脈弁の周囲に存在する周辺組織の領域を検出する。上記画像生成部は、上記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域を表す第2の医用画像データを生成する。上記出力部は、上記画像生成部が生成した第2の医用画像データを出力する。
第1の実施形態に係る医用画像処理装置(ワークステーション)の概略構成を示すブロック図。 人の心臓領域モデルの部分断面図。 第1の実施形態における医用画像処理装置の機能ブロック図。 同実施形態における医用画像処理装置の動作を示すフローチャート。 同実施形態における周辺組織を説明するための図。 同実施形態における周辺組織の検出に関する機能ブロック図。 同実施形態における人工弁モデルの一例を示す模式図。 同実施形態において画像生成部が生成する画像の一例を示す図。 同実施形態において画像生成部が生成する画像の一例を示す図。 同実施形態において画像生成部が生成する画像の一例を示す図。 同実施形態において画像生成部が生成する画像の一例を示す図。 第2の実施形態における医用画像処理装置の機能ブロック図。 同実施形態における医用画像処理装置の動作を示すフローチャート。 同実施形態における第1の画像生成部が生成する画像の一例を示す図。 同実施形態における位置合わせ部による位置合わせを説明するための図。 同実施形態において第2の画像生成部が生成する画像の一例を示す図。
いくつかの実施形態につき、図面を参照して説明する。
各実施形態では、医用画像処理装置の一例としてワークステーションを開示する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るワークステーション1の概略構成を示すブロック図である。ワークステーション1は、プロセッサ2、メモリ3、通信装置4、入力装置5、表示装置6、記憶装置7、及びバスライン8を備える。バスライン8は、プロセッサ2、メモリ3、通信装置4、入力装置5、表示装置6、及び、記憶装置7を通信可能に接続するアドレスバス及びデータバス等で構成される。
プロセッサ2は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、コンピュータプログラムを実行することで各種の処理を実現する。
メモリ3は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むメインメモリである。メモリ3は、本実施形態における主要な処理をプロセッサ2に実現させるための医用画像処理プログラム30等を記憶する。また、メモリ3は、各種の情報を一時的に記憶するための作業用記憶領域を形成する。
通信装置4は、有線或いは無線にて外部装置と通信する。外部装置は、例えばX線CT装置及びX線透視撮影装置等のモダリティ、PACS(Picture Archiving and Communication System)等のシステムに含まれるサーバ、或いは他のワークステーション等である。
入力装置5は、ユーザの操作に応じたコマンド等を入力するインターフェイスであり、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、トラックボール、及び、各種ボタン等を含む。
表示装置6は、LCD(Liquid Crystal Display)或いはOELD(Organic ElectroLuminescence Display)等のディスプレイである。
記憶装置7は、比較的大容量のデータを記憶可能なHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等である。記憶装置7は、プロセッサ2が医用画像処理プログラム30を実行することで実現される処理の過程において、CT画像データCD、人工弁モデルデータDMD、及び、解析データAD等を記憶する。各データの詳細については後述する。記憶装置7は、データベースDBをさらに記憶する。
図2は、人の心臓領域モデルの部分断面図である。心臓は、4つの房室、すなわち右心房(RA)、右心室(RV)、左心房(LA)、及び、左心室(LV)を備える。右心房には上大静脈及び下大静脈が接続される。右心房と右心室との間には三尖弁が存在する。右心室には肺動脈が接続される。左心房には肺静脈が接続される。左心房と左心室との間には僧帽弁が存在する。左心室には大動脈が接続される。左心室と大動脈との境界付近には大動脈弁が存在する。4つの房室の周囲は心筋で取り囲まれる。心筋は、刺激伝導系から与えられる電気刺激を受けて動作する。刺激伝導系は、洞結節、房室結節、ヒス束、右脚、左脚、及び、プルキン工線維を含む。電気刺激は、洞結節にて発生し、房室結節へと伝わる。さらに電気刺激は房室結節からヒス束、右脚、左脚、プルキン工線維へと伝わる。
データベースDBは、このような心臓領域に含まれる各要素の相対的な位置関係を定める情報にて構成される。特に本実施形態において、データベースDBは、4房室に対する洞結節、房室結節、ヒス束、及び、僧帽弁の相対位置を示す情報を少なくとも含む。
洞結節の相対位置は、例えば右心房上面に対する3次元的な相対位置として定義できる。右心房上面は、例えば右心房内壁のうち、上大静脈が接続される上半分である。
房室結節の相対位置は、例えば右心房左下面に対する3次元的な相対位置として定義できる。右心房左下面は、例えば右心房内壁のうち、三尖弁の付け根が位置する右心房下面の左心室よりの部分である。
ヒス束の相対位置は、例えば右心室と左心室との間の心室中隔の上端領域に対する3次元的な相対位置として定義できる。
僧帽弁の相対位置は、例えば左心房と左心室の境界領域に対する3次元的な相対位置として定義できる。
図3は、プロセッサ2が医用画像処理プログラム30を実行することにより実現される機能を示すブロック図である。図示したように、プロセッサ2は、CT画像入力部101、芯線抽出部102、大動脈領域抽出部103、大動脈弁面検出部104、心臓領域抽出部105、房室領域抽出部106、周辺組織検出部107、部位登録部108、人工弁モデル入力部109、人工弁位置決定部110、リスク評価部111、画像生成部112、及び、画像出力部113としての機能を実現する。
プロセッサ2は、これら各部として動作することにより、TAVRを実施した際に合併症が生じ得る被検体の心臓の要素の位置を認識する。さらに、プロセッサ2は、TAVRにて被検体内に人工弁を配置した際に生じる合併症のリスクを評価する。
プロセッサ2による処理の概略的なフローチャートを図4に示す。当該フローチャートに示すように、プロセッサ2は、ステップS101〜S108の処理を実行する。この処理は、例えばユーザが入力装置5を操作して処理開始のコマンドを入力したことに応じて開始される。
以下、各ステップの詳細について説明する。
[ステップS101:CT画像の入力]
ステップS101において、プロセッサ2は、CT画像入力部101として機能する。
CT画像入力部101は、例えば通信装置4によって上述の外部装置と通信することにより、当該外部装置からCT画像データCD(第1の医用画像データ)をワークステーション1に入力し、記憶装置7に記憶させる。CT画像データCDは、予めX線CT装置によって被検体の心臓領域をスキャンすることにより得られた特定の心位相に対応するボリュームデータである。
[ステップS102:大動脈弁面の検出]
ステップS102において、プロセッサ2は、芯線抽出部102、大動脈領域抽出部103、及び、大動脈弁面検出部104として機能することにより、被検体の大動脈弁面を検出する。
芯線抽出部102は、記憶装置7が記憶するCT画像データCDに含まれる大動脈の芯線を抽出する。例えば芯線抽出部102は、CT画像データCDに含まれるボクセル値の変化と、予め定められた一般的な大動脈に関する特徴量とに基づき、CT画像データCDから大動脈の内腔と推定される長尺な領域を特定する。芯線抽出部102は、特定した領域内の長手方向に沿う中心線を、大動脈の芯線として抽出する。芯線抽出部102は、CT画像データCDに基づく画像を表示装置6に表示するとともに、ユーザが入力装置5を介して当該画像上に設定する線分を芯線として抽出してもよい。
大動脈領域抽出部103は、芯線抽出部102が抽出した芯線に基づいて、CT画像データCDから大動脈領域を抽出する。例えば大動脈領域抽出部103は、芯線抽出部102が抽出した芯線を中心とした放射方向にCT画像データCDにおけるボクセル値の変化を観測して大動脈の内腔と管壁との境界を特定する処理を、芯線の全長に亘って実行することにより、大動脈領域を抽出する。大動脈領域抽出部103は、CT画像データCDに基づく画像を表示装置6に表示するとともに、ユーザが入力装置5を介して当該画像上に設定する領域を大動脈領域として抽出してもよい。
大動脈弁面検出部104は、大動脈領域抽出部103が抽出した大動脈領域に含まれる大動脈弁の弁面を検出する。弁面は、例えば大動脈の芯線と垂直に交わり、且つ大動脈弁尖を含む平面群における中心平面と定義する。そこで、例えば大動脈弁面検出部104は、大動脈領域抽出部103が抽出した大動脈領域において、芯線と垂直に交わる平面を芯線に沿って走査して大動脈弁尖を含む平面群を抽出し、抽出した平面群の中心平面を弁面とする。大動脈弁面検出部104は、大動脈領域抽出部103が抽出した大動脈領域を表示装置6に表示するとともに、ユーザが入力装置5を介して当該画像上に設定する平面を大動脈の弁面として検出してもよい。
[ステップS103:周辺組織の検出]
ステップS103において、プロセッサ2は、心臓領域抽出部105、房室領域抽出部106、周辺組織検出部107、及び、部位登録部108として機能することにより、被検体の大動脈弁の周辺組織を検出する。当該周辺組織は、大動脈弁の周辺において、TAVRの実施に伴い合併症が発生するリスクのある組織を指す。特に本実施形態において、ステップS103での検出対象となる周辺組織は、洞結節、房室結節、ヒス束、及び、僧帽弁とする。
心臓領域抽出部105は、記憶装置7が記憶するCT画像データCDに含まれる心臓領域を概略的に抽出する。
房室領域抽出部106は、心臓領域抽出部105が抽出した心臓領域から4つの房室に相当する領域を抽出する。CT画像データから4つの房室を抽出する手法としては、例えば以下の文献に記載された既知の手法を用いることができる。当該文献の参照により、当該文献中の記載は本実施形態に組み込まれる。
Olivier Ecabert 外8名、“Segmentation of the heat and great vessels in CT images using a model-based adaptation”、Medical Image Analysis、2011年12月6日、Volume 15、863-876頁。
房室領域抽出部106は、他の方法によって4つの房室に相当する領域を抽出してもよい。例えば、房室領域抽出部106は、心臓領域抽出部105が抽出した心臓領域を表示装置6に表示するとともに、ユーザが入力装置5を介して当該画像上に設定する4つの領域を、それぞれ4つの房室に相当する領域として抽出してもよい。
以下の説明においては、房室領域抽出部106が抽出した右心房に相当する領域をRA領域、右心室に相当する領域をRV領域、左心房に相当する領域をLA領域、左心室に相当する領域をLV領域と称す。
周辺組織検出部107は、CT画像データCDにおける上述の周辺組織の位置を検出する。
図5を用いて周辺組織検出部107が検出する周辺組織について説明する。同図には、房室領域抽出部106が抽出したRA領域、RV領域、LA領域、及び、LV領域を示している。周辺組織検出部107は、これら4つの領域の相対的な位置関係に基づき、洞結節、房室結節、ヒス束、及び、僧帽弁が存在する領域を推定する。
より具体的には、周辺組織検出部107は、図6に示す各部として機能する。
RA領域入力部201、RV領域入力部202、LV領域入力部203、及び、LA領域入力部204は、それぞれ房室領域抽出部106が抽出したRA領域、RV領域、LA領域、及び、LV領域を以降のプロセスに入力する。
RA上面検出部205は、RA領域入力部201が入力したRA領域から右心房上面を検出する。右心房上面は、例えば図5に示したモデルにおいて、RA領域の外殻面のうちの上半分である。
RA下面検出部206は、RA領域入力部201が入力したRA領域から右心房下面を検出する。右心房下面は、例えば図5に示したモデルにおいて、RA領域の外殻面のうちの下半分である。
RV上面検出部207は、RV領域入力部202が入力したRV領域から右心室上面を検出する。右心室上面は、例えば図5に示したモデルにおいて、RV領域の外殻面のうちの上半分である。
RV左面検出部208は、RV領域入力部202が入力したRV領域から右心室左面を検出する。右心室左面は、例えば図5に示したモデルにおいて、RV領域の外殻面のうちの左半分(LV領域側)である。
LV右面検出部209は、LV領域入力部203が入力したLV領域から左心室右面を検出する。左心室右面は、例えば図5に示したモデルにおいて、LV領域の外殻面のうちの右半分(RV領域側)である。
LV上面検出部210は、LV領域入力部203が入力したLV領域から左心室上面を検出する。左心室上面は、例えば図5に示したモデルにおいて、LV領域の外殻面のうちの上半分である。
LA下面検出部211は、LA領域入力部204が入力したLA領域から左心房下面を検出する。左心房下面は、例えば図5に示したモデルにおいて、LA領域の外殻面のうちの下半分である。
洞結節検出部212は、データベースDBに含まれる洞結節の右心房上面に対する相対位置を示す情報と、RA上面検出部205が検出した右心房上面とに基づき、CT画像データCDにおいて洞結節が存在する領域を推定する。具体的には、洞結節検出部212は、RA上面検出部が検出した右心房上面を基準として当該相対位置に対応する領域を、CT画像データCDにおける洞結節の領域として検出する。
RV/RA境界検出部213は、RA下面検出部206が検出した右心房下面と、RV上面検出部207が検出した右心室上面とに基づき、右心房と右心室の境界領域を検出する。当該境界領域は、例えば右心房下面と右心室上面とで挟まれた領域である。
RA左下面検出部214は、RV/RA境界検出部213が検出した境界領域に基づき、右心房左下面を検出する。右心房左下面は、例えば当該境界領域のうち、右心房下面及び右心室上面から等距離に存在する中間面において、左心室或いは左心房から所定距離の範囲内にある左寄りの部分である。RA左下面検出部214は、後述のLV/RV境界検出部216が検出する境界領域を利用して右心房左下面を検出してもよい。この場合、例えばRA左下面検出部214は、上記中間面のうち、LV/RV境界検出部216が検出する境界領域から所定距離の範囲内にある部分を右心房左下面として検出する。
房室結節検出部215は、データベースDBに含まれる房室結節の右心房左下面に対する相対位置を示す情報と、RA左下面検出部214が検出した右心房左下面とに基づき、CT画像データCDにおいて房室結節が存在する領域を推定する。具体的には、房室結節検出部215は、RA左下面検出部214が検出した右心房左下面を基準として当該相対位置に対応する領域を、CT画像データCDにおける房室結節の領域として検出する。
LV/RV境界検出部216は、RV左面検出部208が検出した右心室左面と、LV右面検出部209が検出した左心室右面とに基づき、右心室と右心室の境界領域を検出する。当該境界領域は、例えば右心室左面と左心室右面とで挟まれた領域である。
心室中隔検出部217は、LV/RV境界検出部216が検出した境界領域をさらに絞り込むことにより、右心室と左心室との間の心室中隔を検出する。例えば心室中隔検出部217は、当該境界領域から右心室左面と左心室右面との間の幅が所定距離以上となる部分を排除した領域を心室中隔とする。
中隔上端検出部218は、心室中隔検出部217が検出した心室中隔の上端領域を検出する。この上端領域は、例えば心室中隔のうち、RV/RA境界検出部213が検出する境界領域側の端部から所定距離の範囲内にある領域である。
ヒス束検出部219は、データベースDBに含まれるヒス束の心室中隔の上端領域に対する相対位置を示す情報と、中隔上端検出部218が検出した心室中隔の上端領域とに基づき、CT画像データCDにおいてヒス束が存在する領域を推定する。具体的には、ヒス束検出部219は、中隔上端検出部218が検出した心室中隔の上端領域を基準として当該相対位置に対応する領域を、CT画像データCDにおけるヒス束の領域として検出する。
LA/LV境界検出部220は、LV上面検出部210が検出した左心室上面と、LA下面検出部211が検出した左心房下面とに基づき、左心室と左心房の境界領域を検出する。当該境界領域は、例えば左心室上面と左心房下面とで挟まれた領域である。
僧帽弁検出部221は、データベースDBに含まれる僧帽弁の左心房と左心室の境界領域に対する相対位置を示す情報と、LA/LV境界検出部220が検出した境界領域とに基づき、CT画像データCDにおいて僧帽弁が存在する領域を推定する。具体的には、僧帽弁検出部221は、LA/LV境界検出部220が検出した境界領域を基準として当該相対位置に対応する領域を、CT画像データCDにおける僧帽弁の領域として検出する。
洞結節領域出力部222は、洞結節検出部212が検出した洞結節の領域を、周辺組織検出部107の検出結果として次のプロセスに出力する。房室結節領域出力部223は、房室結節検出部215が検出した房室結節の領域を、周辺組織検出部107の検出結果として次のプロセスに出力する。ヒス束領域出力部224は、ヒス束検出部219が検出したヒス束の領域を、周辺組織検出部107の検出結果として次のプロセスに出力する。僧帽弁領域出力部225は、僧帽弁検出部221が検出した僧帽弁の領域を、周辺組織検出部107の検出結果として次のプロセスに出力する。
[ステップS104:大動脈領域,周辺組織の登録]
ステップS104において、プロセッサ2は、部位登録部108として機能する。
部位登録部108は、大動脈領域抽出部103が抽出したCT画像データCDにおける大動脈領域、及び、周辺組織検出部107が検出したCT画像データCDにおける周辺組織(洞結節、房室結節、ヒス束、及び、僧帽弁)の領域を示す座標データを含む解析データADを生成する。部位登録部108は、生成した解析データADを記憶装置7に記憶させる。
[ステップS105:人工弁配置位置の決定]
ステップS105において、プロセッサ2は、人工弁モデル入力部109及び人工弁位置決定部110として機能する。
人工弁モデル入力部109は、例えば通信装置4によって上述の外部装置と通信することにより、当該外部装置から人工弁モデルデータDMDをワークステーション1に入力し、記憶装置7に記憶させる。人工弁モデルデータDMDは、TAVRにおいて被検体内に配置する人工弁の形状を表す人工弁モデルを示す。例えば人工弁モデルデータDMDは、人工弁の設計時等に作成される3次元のCADデータである。
図7は、人工弁モデルデータDMDにて示される人工弁モデルDMの一例を示す模式図である。人工弁モデルDMは、円筒形のステント300を含む。ステント300の内部には、可撓性の材料にて形成された複数の弁部材(図示せず)が設けられている。各弁部材は、入口301側の圧力が出口302側の圧力よりも高いときに開き、入口301側の圧力が出口302側の圧力よりも低いときに閉じる。すなわち、各弁部材は可動部である。
人工弁位置決定部110は、被検体の大動脈において人工弁を配置する位置及び姿勢を決定する。例えば、人工弁位置決定部110は、大動脈領域抽出部103が抽出した大動脈領域において、大動脈弁面検出部104が検出した大動脈弁面付近に人工弁モデルデータDMDが示す人工弁モデルを配置した画像を表示装置6に表示させる。ユーザは、入力装置5に対する操作により、当該画像上の人工弁モデルの位置や角度を調整することができる。人工弁位置決定部110は、調整後における人工弁モデルの位置及び姿勢に基づき、CT画像データCDの座標系における人工弁モデルの配置位置の座標及び姿勢として決定する。人工弁モデルの配置位置の座標は、例えば人工弁モデルの重心の座標である。人工弁モデルの姿勢は、例えば上記座標系における各軸周りの人工弁モデルの回転角度である。
[ステップS106:合併症リスクの評価]
ステップS106において、プロセッサ2は、リスク評価部111として機能する。
リスク評価部111は、記憶装置7が記憶する解析データADに含まれる周辺組織(洞結節、房室結節、ヒス束、及び、僧帽弁)の領域を示す座標データと、人工弁モデル入力部109が入力した人工弁モデルデータDMDが示す人工弁モデルと、人工弁位置決定部110が決定した人工弁モデルの配置位置及び姿勢とに基づき、人工弁の配置によって当該周辺組織に合併症が発生し得るリスクを評価する。
特に本実施形態において、リスク評価部111は、各周辺組織に関するリスク値を算出する。リスク値は、人工弁位置決定部110が決定した配置位置及び姿勢で上記座標系にて定義される3次元空間に配置された人工弁モデルから、解析データADに含まれる座標データが示す周辺組織の領域までの距離に基づいて、合併症が発生するリスクを“1”〜“3”の整数で定量化した値である。リスク値“1”は、合併症のリスクが低いことを示す。リスク値“2”は、合併症のリスクが中程度であることを示す。リスク値“3”は、合併症のリスクが高いことを示す。
例えば、リスク評価部111は、3次元空間における周辺組織の表面と人工弁モデルの表面の最短距離が距離X1未満である場合に当該周辺組織のリスク値を“3”に決定し、当該最短距離が距離X1以上かつ距離X2未満である場合に当該周辺組織のリスク値を“2”に決定し、当該最短距離が距離X2以上である場合に当該周辺組織のリスク値を“1”に決定する。距離X1,X2は、予め定められた閾値であり、X1<X2の関係が成り立つ。距離X1,X2の具体的な値は、人工弁と周辺組織との距離によるリスクを経験的或いは理論的に評価することにより定めればよい。洞結節領域、房室結節領域、ヒス束領域、及び、僧帽弁領域毎に異なる距離X1,X2を定義してもよい。なお、リスク評価部111は、より多段階或いは2段階でリスク値を算出してもよい。
リスク評価部111は、算出した各周辺組織に対するリスク値を、記憶装置7が記憶する解析データADに付加する。
[ステップS107:画像の生成]
ステップS107において、プロセッサ2は、画像生成部112として機能する。
画像生成部112は、記憶装置7が記憶する解析データADに含まれる周辺組織の領域を示す座標データに基づき、各周辺組織の全て或いは一部の領域を表すとともに、リスク評価部111によるリスク評価の結果を表した画像の画像データ(第2の医用画像データ)を生成する。
図8〜図11に画像生成部118が生成する画像の一態様を例示する。
図8は、大動脈領域抽出部103が抽出した大動脈領域の画像に各周辺組織の領域とリスク評価の結果を表す例である。図9は、CT画像データCDに基づいて生成されるAveIP(Average Intensity Projection)画像に各周辺組織の領域とリスク評価の結果を表す例である。図10は、CT画像データCDに基づいて生成されるVR(Volume Rendering)画像に各周辺組織の領域とリスク評価の結果を表す例である。図11は、CT画像データCDに基づいて生成されるMIP(Maximum Intensity Projection)画像に各周辺組織の領域とリスク評価の結果を表す例である。なお、図8〜図11においては、人工弁モデル入力部109が入力した人工弁モデルデータが表す人工弁モデルDMが、人工弁位置決定部110が決定した配置位置及び姿勢に従って配置されている。さらに、図9〜図11においては、芯線抽出部102が抽出した芯線がさらに配置されている。
図8〜図11においては、周辺組織検出部107が検出した洞結節の領域を示すマーカA1、房室結節の領域を示すマーカA2、及び、僧帽弁の領域を示すマーカA3が配置されている。さらに、各図の例では洞結節のリスク値が“1”であり、房室結節のリスク値が“3”であり、僧帽弁のリスク値が“2”であり、各マーカA1〜A3に異なるハッチングを付してこれらのリスク値が表されている。このハッチングは、色を表すものとして解釈してもよいし、色以外の表示態様、例えば模様を表すものとして解釈してもよい。
[ステップS108:画像の出力]
ステップS108において、プロセッサ2は、画像出力部113として機能する。
画像出力部113は、画像生成部112が生成した画像データを出力する。例えば画像出力部113は、当該画像データに基づく画像を表示装置6に表示させる。また、画像出力部113は、通信装置4を介して外部装置に当該画像データを送信してもよい。
ステップS108を以って、プロセッサ2による一連の処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態におけるワークステーション1は、TAVRの実施により合併症が生じるリスクがある周辺組織の領域をCT画像データCDから検出し、検出した周辺組織の領域を表す医用画像データを出力する。この画像データに基づく画像を参照することにより、術者は事前に合併症発生のリスクがある周辺組織の位置を確認することができる。
さらに、本実施形態におけるワークステーション1は、合併症発生のリスクを評価し、その評価結果を当該画像に表す。このリスク評価結果を参照することにより、術者は合併症発生のリスクの程度を認識し、使用する人工弁を変更したり、人工弁の配置位置を調整したりするなどの対策を施すことができる。
このように、本実施形態にて開示したワークステーション1によれば、TAVRの実施に伴う合併症の発生が防止され、或いは当該合併症の発生リスクが低減されるようにTAVRの実施を支援することができる。
これらの他にも、本実施形態にて開示した構成からは、種々の好適な効果が得られる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、TAVRの実施時にX線透視撮影装置により撮影されるリアルタイムの透視画像において、合併症が発生するリスクのある周辺組織の領域及びリスク評価の結果を表す構成を開示する。
ワークステーション1の構成は、図1を用いて説明した通りである。第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明を省略する。
図12は、プロセッサ2が医用画像処理プログラム30を実行することにより実現される機能を示すブロック図である。図示したように、プロセッサ2は、4DCT画像入力部401、芯線抽出部402、大動脈領域抽出部403、大動脈弁面検出部404、心臓領域抽出部405、房室領域抽出部406、周辺組織検出部407、部位登録部408、人工弁モデル入力部409、人工弁位置決定部410、リスク評価部411、透視画像入力部412、ECG同期部413、位置合わせ部414、第1の画像生成部415、第2の画像生成部416、及び、画像出力部417としての機能を実現する。
破線枠内の各部、すなわち透視画像入力部412、ECG同期部413、位置合わせ部414、第1の画像生成部415、第2の画像生成部416、及び、画像出力部417は、TAVRの実施時におけるリアルタイムの処理である。
プロセッサ2による処理の概略的なフローチャートを図13に示す。当該フローチャートに示すように、プロセッサ2は、ステップS201〜S210の処理を実行する。この処理は、例えばユーザが入力装置5を操作して処理開始のコマンドを入力したことに応じて開始される。
以下、各ステップの詳細について説明する。
[ステップS201:CT画像の入力]
ステップS201において、プロセッサ2は、4DCT画像入力部401として機能する。
4DCT画像入力部401は、例えば通信装置4によって上述の外部装置と通信することにより、当該外部装置から第1〜第N(Nは正整数)のCT画像データCD(第1の医用画像データ)をワークステーション1に入力し、記憶装置7に記憶させる。第1〜第NのCT画像データCDは、例えば被検体の1心周期内に等間隔で設定された第1〜第Nの心位相のそれぞれ対応する時系列のボリュームデータ群である。
[ステップS202:大動脈弁面の検出]
ステップS202において、プロセッサ2は、芯線抽出部402、大動脈領域抽出部403、及び、大動脈弁面検出部404として機能することにより、被検体の大動脈弁面を検出する。
芯線抽出部402は、記憶装置7が記憶する第1〜第NのCT画像データCDから、第1〜第Nの心位相に対応する大動脈の芯線を抽出する。芯線抽出部402がCT画像データCDから芯線を抽出する手法は、芯線抽出部102と同様である。
大動脈領域抽出部403は、芯線抽出部402が抽出した各芯線に基づいて、第1〜第NのCT画像データCDのそれぞれから、第1〜第Nの心位相に対応する大動脈領域を抽出する。大動脈領域抽出部403がCT画像データCDから大動脈領域を抽出する手法は、大動脈領域抽出部103と同様である。
大動脈弁面検出部404は、大動脈領域抽出部403が抽出した各大動脈領域に含まれる第1〜第Nの心位相に対応する大動脈弁の弁面を検出する。大動脈弁面検出部404が大動脈の弁面を検出する手法は、大動脈弁面検出部104と同様である。
[ステップS203:周辺組織の検出]
ステップS203において、プロセッサ2は、心臓領域抽出部405、房室領域抽出部406、周辺組織検出部407、及び、部位登録部408として機能することにより、被検体の大動脈弁の周辺組織を検出する。当該周辺組織は、第1の実施形態と同じく洞結節、房室結節、ヒス束、及び、僧帽弁とする。
心臓領域抽出部405は、記憶装置7が記憶する第1〜第NのCT画像データCDから、第1〜第Nの心位相に対応する心臓領域を概略的に抽出する。
房室領域抽出部406は、心臓領域抽出部405が抽出した第1〜第Nの心位相に対応する心臓領域から、4つの房室に相当する領域を抽出する。房室領域抽出部406が4つの房室に相当する領域を抽出する手法は、房室領域抽出部106と同様である。
周辺組織検出部407は、第1〜第NのCT画像データCDのそれぞれにおいて、上述の周辺組織の位置を検出する。周辺組織検出部407が周辺組織を検出する手法は、周辺組織検出部107と同様である。
[ステップS204:大動脈領域,周辺組織の登録]
ステップS204において、プロセッサ2は、部位登録部408として機能する。
部位登録部408は、大動脈領域抽出部403が抽出した大動脈領域、及び、周辺組織検出部407が検出した周辺組織(洞結節領域、房室結節領域、ヒス束領域、及び、僧帽弁領域)の領域の座標データを含む解析データADを、第1〜第Nの心位相のそれぞれについて生成する。すなわち、部位登録部408は、第1〜第Nの心位相に対応する第1〜第Nの解析データADを生成する。部位登録部408は、生成した第1〜第Nの解析データADを記憶装置7に記憶させる。
[ステップS205:人工弁配置位置の決定]
ステップS205において、プロセッサ2は、人工弁モデル入力部409及び人工弁位置決定部410として機能する。
人工弁モデル入力部409は、例えば通信装置4によって上述の外部装置と通信することにより、第1の実施形態にて説明した人工弁モデルデータDMDを当該外部装置からワークステーション1に入力し、記憶装置7に記憶させる。
人工弁位置決定部410は、被検体の大動脈において人工弁を配置する位置及び姿勢を決定する。具体的には、人工弁位置決定部410は、第1〜第NのCT画像データCDのそれぞれについて、人工弁モデルデータDMDが示す人工弁モデルの配置位置の座標及び姿勢を決定する。各CT画像データCDにおいて人工弁位置決定部410が人工弁の配置位置の座標及び姿勢を決定する手法は、人工弁位置決定部110と同様である。但し、人工弁位置決定部410は、いずれか1つのCT画像データCDを対象として人工弁の配置位置の座標及び姿勢を決定し、当該決定した配置位置及び姿勢と、大動脈領域抽出部403が抽出した大動脈領域の形状の変化とに基づいて、他のCT画像データCDにおける配置位置の座標及び姿勢を推定してもよい。
[ステップS206:合併症リスクの評価]
ステップS206において、プロセッサ2は、リスク評価部411として機能する。
リスク評価部411は、記憶装置7が記憶する解析データADに含まれる各周辺組織の領域を示す座標データと、人工弁モデル入力部109が入力した人工弁モデルデータDMDが示す人工弁モデルと、人工弁位置決定部110が決定した人工弁モデルの配置位置及び姿勢とに基づき、人工弁の配置によって当該各周辺組織に合併症が発生し得るリスクを評価する。リスク評価部411によるリスク評価の手法は、第1の実施形態におけるリスク評価部111と同様である。すなわち、リスク評価部411は、各周辺組織について“1”〜“3”のリスク値を算出する。リスク評価部411は、このようなリスク評価を、第1〜第Nの心位相のそれぞれについて実行する。
リスク評価部411は、算出した第1〜第Nの心位相に対応する各周辺組織に対するリスク値を、記憶装置7が記憶する第1〜第Nの解析データADにそれぞれ付加する。
[ステップS207:透視画像の入力]
ステップS207において、プロセッサ2は、透視画像入力部412として機能する。
透視画像入力部412は、例えば通信装置4によってX線透視撮影装置と通信することにより、当該装置からリアルタイムの透視画像の画像データ、当該画像データに対応する被検体の心位相、及び、X線透視撮影装置の撮影位置条件をワークステーション1に入力する。被検体の心位相は、例えば被検体の心位相を検出する心電計にてX線透視撮影装置に入力されたものである。撮影位置条件は、例えばX線源とX線検出器とを保持するアームの回転角度や当該アームと寝台との相対的な位置関係を指す。
[ステップS208:時間的,空間的な位置合わせ]
ステップS208において、プロセッサ2は、ECG同期部413、位置合わせ部414、及び、第1の画像生成部415として機能する。
ECG同期部413は、記憶装置7が記憶する第1〜第Nの解析データADのうち、透視画像入力部412が入力した透視画像と同一の心位相に対応する解析データADから、周辺組織の座標データを取得する。なお、ここにいう同一の心位相とは、完全な心位相の一致のみを意図するものではない。完全に一致する心位相が存在しない場合、ECG同期部413は、透視画像入力部412が入力した透視画像の心位相に最も近い心位相に対応する解析データADから座標データを取得する。
位置合わせ部414は、透視画像入力部412が入力した画像データが表す透視画像上に周辺組織を配置するための位置合わせに関する処理を実行する。具体的には、位置合わせ部414は、当該位置合わせに用いるキャリブレーションデータを算出する。
第1の画像生成部415は、位置合わせ部414が算出したキャリブレーションデータに基づき、透視画像入力部412が入力した画像データが表す透視画像上に周辺組織の画像を配置した画像の画像データを生成する。
第1の画像生成部415が生成する画像データにつき、図14を用いて説明する。図中のXは、ECG同期部413が取得した周辺組織の座標データが示す座標に関する座標系を示す。一例として、当該座標系X内において2つの周辺組織T1,T2を示している。座標系Xは、CT画像データCDが示す3次元空間に対応する。図中のFは、透視画像入力部412が入力した画像データが表す透視画像である。第1の画像生成部415が生成する画像データは、特定の投影方向に関して、透視画像F上に座標系X内の周辺組織T1,T2を投影した画像Gの画像データである。透視画像F上における周辺組織T1,T2の投影像をそれぞれT1´,T2´と表記している。さらに、第1の画像生成部415は、当該画像Gにおいて、座標系Xに設定された基準面RFから座標系Xにおける周辺組織T1,T2までの距離に応じて投影像T1´,T2´の色の濃淡を変える。これにより、2次元の画像Gに投影された周辺組織の奥行き方向の位置関係を表現することができる。なお、基準面RFとしては、例えば座標系Xにおける大動脈弁面、当該大動脈弁面と垂直に交わる面、或いは投影方向における座標系Xの中心面等を採用することができる。
このような画像Gの画像データを生成するためには、上記投影方向と投影の縮尺とを定める必要がある。上述のキャリブレーションデータは、これら投影方向と投影縮尺とを示すデータである。
ここで、位置合わせ部414による位置合わせの具体例につき、図15を用いて説明する。位置合わせ部414は、第1の位置合わせと、第2の位置合わせを実行する。
第1の位置合わせは、第1〜第NのCT画像データCDの少なくとも1つと、M(2以上の整数)の透視画像FAとに基づいて、座標系XとX線透視撮影装置の撮影位置条件との関係を求める処理である。第1の位置合わせは、例えば被検体にカテーテルを挿入する前に一度だけ実施しておけばよい。Mの透視画像FAは、TAVRの実施に使用するX線透視撮影装置により、同装置の寝台に寝た被検体の造影された心臓領域を各画像で異なる方向から撮影した透視画像群である。各透視画像FAの撮影時における撮影位置条件は既知であるとする。
第1の位置合わせにおいて、位置合わせ部414は、少なくとも1つのCT画像データCDと、Mの透視画像FAとの間のMI(Mutual Information)値等を利用して剛体位置合わせ(Rigid Registration)を実行する。この処理では、例えば以下の文献に記載されたような、背骨や心臓等の解剖学的ランドマークを利用した位置合わせ技術を利用できる。当該文献の参照により、当該文献中の記載は本実施形態に組み込まれる。
Otake Y 外7名、“Automatic localization of vertebral levels in x-ray fluoroscopy using 3D-2D registration: a tool to reduce wrong-site surgery”、Physics in Medicine and Biology、2012年9月7日、57(2012)、5485-5508頁。
このように、異なる方向から撮影された複数の透視画像FAとCT画像データCDとを位置合わせすることにより、X線透視撮影装置の撮影位置条件と、座標系Xの投影方向及び投影縮尺との関係を把握することができる。
なお、第1の位置合わせは、第1〜第NのCT画像データCDの少なくとも1つと、X線透視撮影装置により生成したボリュームデータとの間で行ってもよい。このようなボリュームデータは、X線透視撮影装置が備える所謂LCI(Low Contrast Imaging)機能を利用することにより得られる。LCI機能は、X線透視撮影装置が備えるX線源及びX線検出器を被検体の周囲で回転させつつ多方向から被検体の投影データを集収し、収集した投影データを再構成することによりX線CT装置と同じく被検体の断層像を得る機能である。
第2の位置合わせにおいて、位置合わせ部414は、第1の位置合わせにおいて把握した関係に基づいて、透視画像入力部412が入力した撮影位置条件に対応する投影方向及び投影縮尺、すなわち上述のキャリブレーションデータを算出する。位置合わせ部414は、第2の位置合わせにおいて、透視画像Fに描出された解剖学的ランドマークやカテーテルの形状に基づいて、周辺組織の投影位置を微調整してもよい。
第1の画像生成部415は、位置合わせ部414が算出したキャリブレーションデータに基づいて、ECG同期部413が取得した座標データに対応する透視画像F上の位置に周辺組織の投影像を配置した画像(上述の画像G)の画像データを生成する。
[ステップS209:画像の生成]
ステップS209において、プロセッサ2は、第2の画像生成部416として機能する。
第2の画像生成部416は、第1の画像生成部415が生成した画像データが示す画像において、リスク評価部411が算出したリスク値を表した画像の画像データ(第2の医用画像データ)を生成する。具体的には、第2の画像生成部416は、記憶装置7が記憶する第1〜第Nの解析データADのうち、ECG同期部413が周辺組織の座標データを取得した解析データADに付加されたリスク値に応じて、図8〜図11と同様に周辺組織の投影像の表示態様を変更することにより当該リスク値を表現する。
図16に第2の画像生成部416が生成する画像の一態様を例示する。同図においては、第1の画像生成部415が生成した画像データが示す画像Gにおいて、洞結節の領域を示すマーカB1、房室結節の領域を示すマーカB2、及び、僧帽弁の領域を示すマーカB3が配置されている。さらに、同図の例では洞結節のリスク値が“1”であり、房室結節のリスク値が“3”であり、僧帽弁のリスク値が“2”であり、各マーカB1〜B3に異なるハッチングを付してこれらのリスク値が表されている。このハッチングは、色を表すものとして解釈してもよいし、色以外の表示態様、例えば模様を表すものとして解釈してもよい。
[ステップS210:画像の出力]
ステップS210において、プロセッサ2は、画像出力部417として機能する。
画像出力部417は、第2の画像生成部416が生成した画像データを出力する。例えば画像出力部417は、当該画像データに基づく画像を表示装置6に表示させる。また、画像出力部417は、通信装置4を介して外部装置に当該画像データを送信してもよい。
表示装置6或いは外部装置が備えるディスプレイ等に第2の画像生成部416が生成した画像データに基づく画像を表示させるにあたっては、当該画像を単独で表示させてもよいし、他の画像と並べて表示させてもよい。他の画像としては、例えば第1の実施形態において説明した図8〜図11のような画像が挙げられる。
ステップS210の後、プロセッサ2は、ステップS207〜S210の処理を繰り返す。これにより、TAVRの実施に際し、X線透視撮影装置が撮影するリアルタイムの透視画像において、合併症のリスクがある周辺組織とそのリスク値とを術者に報知することができる。
以上説明した本実施形態のワークステーション1によれば、TAVRの実施時において、合併症発生のリスクがある周辺組織の位置やリスクの程度を術者に報知することができる。したがって、本実施形態のワークステーション1によっても、第1の実施形態と同様に、TAVRの実施に伴う合併症の発生が防止され、或いは当該合併症の発生リスクが低減されるようにTAVRの実施を支援することができる。
(変形例)
いくつかの変形例を示す。
上記各実施形態では、医用画像処理装置の一例としてワークステーション1を開示した。しかしながら、X線CT装置、超音波診断装置、或いはX線透視撮影装置のコンソールやPACS等のシステムに含まれるサーバにステップS101〜S108,S201〜S210の処理を実行させ、これらの装置を医用画像処理装置として機能させてもよい。
上記各実施形態では、TAVRの実施に伴い合併症が発生するリスクのある周辺組織の一例として洞結節、房室結節、ヒス束、及び、僧帽弁を例示した。しかしながら、当該周辺組織は他の組織或いは部位であってもよい。他の組織としては、例えば右脚、左脚、プルキン工線維等がある。また、他の部位としては、大動脈基部や冠動脈起始部等がある。
上記各実施形態では、周辺組織の領域の検出やリスクの評価を実施する元となる第1の医用画像データとして、X線CT装置によって生成されたCT画像データCDを用いる場合を例示した。しかしながら、第1の医用画像データとして他の医用画像データを用いてもよい。他の医用画像データとしては、例えば超音波画像データや電位画像データを採用し得る。超音波画像データは、超音波診断装置が被検体の心臓領域をBモードにてスキャンすることにより生成した画像データである。電位画像データは、磁気センサを備えるカテーテルを心臓内腔に挿入し、この磁気センサにより磁場発生装置が発生する磁場の強度を多点に亘って検出することにより心臓内腔を描出するElectro-anatomicalマッピング法(CARTO system)によって生成される画像データである。また、周辺組織の領域やリスク評価結果を表す第2の医用画像データとして、これら超音波画像データや電位画像データを用いてもよい。さらに、第2の医用画像データとして、心臓領域の血流をシミュレートした結果を表すCFD(Computational Fluid Dynamics)画像データを用いてもよい。
第1の実施形態においては、特定の心位相に対応するCT画像データCDを対象として周辺組織の領域の検出やリスク評価を行う場合を例示した。しかしながら、第1の実施形態においても、第2の実施形態と同様に1心周期内に設定された複数の心位相に対応する複数のCT画像データCDを対象として、周辺組織の領域の検出及びリスク評価を行ってもよい。
第2の実施形態においては、リアルタイムの透視画像上に周辺組織の領域やリスク評価結果を表す場合を例示した。しかしながら、リアルタイムの透視画像ではなく、予めX線透視撮影装置にて撮影されて外部装置や記憶装置7に保存された静止画や動画上に周辺組織の領域やリスク評価結果を表してもよい。
上記各実施形態では、周辺組織検出部107,407が検出した周辺組織の領域と、人工弁モデルとの距離に基づいて合併症発生のリスクを評価する場合を例示した。しかしながら、大動脈弁面検出部104,404が検出した大動脈弁面と、周辺組織検出部107,407が検出した周辺組織の領域との距離に基づき、合併症発生のリスクを評価してもよい。この距離は、例えば大動脈弁面検出部104,404が検出した大動脈弁面と周辺組織検出部107,407が検出した周辺組織の領域との最短距離とすることができる。
また、第2の実施形態においては、透視画像入力部412が入力する画像データが表す透視画像から被検体の大動脈に挿入された人工弁を検出し、検出した人工弁の位置に基づいてリスク値を再計算してもよい。
このような機能の一例について説明する。当該機能を実現するにあたり、プロセッサ2は、人工弁検出部として機能する。人工弁は、拡張可能なバルーンを介してカテーテルに装着される。このバルーンはX線の高吸収体であるため、透視画像において低輝度で描出される。バルーンに対する人工弁の装着態様が一義的に定まっていれば、透視画像に描出されたバルーンの位置及び形状に対する人工弁の位置及び姿勢を推定することが可能である。そこで、人工弁検出部は、透視画像に描出されたバルーンの位置及び形状に基づき、当該透視画像の座標系における現在の人工弁の所在位置の座標及び姿勢を推定する。人工弁の所在位置の座標は、例えば人工弁の重心の座標である。人工弁の姿勢は、例えば人工弁の内腔を通る中心線の傾きである。リスク評価部411は、人工弁モデル入力部409が入力した人工弁モデルデータDMDが示す人工弁モデルが当該座標及び姿勢にて透視画像に配置されていると仮定し、当該透視画像における当該人工弁モデルと周辺組織との距離に応じてリスク値を再計算する。さらに、第2の画像生成部416は、リスク評価部411が再計算したリスク値を表す画像の画像データ(第2の医用画像データ)を生成する。画像出力部417は、第2の画像生成部416が生成した当該画像データを出力する。このように出力された画像データに基づく画像を参照することにより、術者は現在の人工弁の位置に応じたリスク評価結果を把握することができる。
上記各実施形態においては、アトラス(Atlas)ベースのセグメンテーションによりCT画像データCDから周辺組織の領域を推定してもよい。アトラスベースのセグメンテーションとは、複数の患者の心臓領域に関する画像データを利用して心臓領域の一般的な解剖学的構造やランドマークを学習データとしてデータベースに登録し、新規の画像データが入力された際にその画像データから上記データベースを利用して心臓領域の解剖学的部位の位置を推定する技術である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ワークステーション、2…プロセッサ、30…医用画像処理プログラム、101…CT画像入力部、102…芯線抽出部、103…大動脈領域抽出部、104…大動脈弁面検出部、105…心臓領域抽出部、106…房室領域抽出部、107…周辺組織検出部、108…部位登録部、109…人工弁モデル入力部、110…人工弁位置決定部、111…リスク評価部、112…画像生成部、113…画像出力部、118…画像生成部、A1〜A3…マーカ。

Claims (10)

  1. 被検体の心臓領域の形状を表す第1の医用画像データから、前記被検体の心臓の心室及び心房に相当する領域を抽出する領域抽出部と、
    心臓領域に含まれる要素の位置関係を定めるデータベース及び前記領域抽出部が抽出した領域に基づき、前記第1の医用画像データにおいて大動脈弁の周囲に存在する周辺組織の領域を検出する周辺組織検出部と、
    前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域を表す第2の医用画像データを生成する画像生成部と、
    前記画像生成部が生成した第2の医用画像データを出力する出力部と、
    を備える医用画像処理装置。
  2. 前記データベースは、左心室、左心房、右心室、及び、右心房と、前記周辺組織との位置関係を定める、
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記周辺組織は、心臓の刺激伝導系組織、僧帽弁、大動脈基部、及び、冠動脈起始部のうちのいずれかを含む、
    請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記第1の医用画像データは、X線CT装置によって生成された3次元或いは4次元の画像データである、
    請求項1乃至3のうちいずれか1に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記第1の医用画像データから大動脈弁の弁面を検出する弁面検出部と、
    前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域と前記弁面検出部が検出した弁面との距離に基づき、前記大動脈弁と人工弁とを置換した際に生じる合併症のリスクを評価するリスク評価部と、
    をさらに備え、
    前記画像生成部は、前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域に加えて、前記リスク評価部による評価結果を表した前記第2の医用画像データを生成する、
    請求項1乃至4のうちいずれか1に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記被検体の大動脈との置換対象である人工弁のモデルを前記被検体内において配置する位置を決定する位置決定部と、
    前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域と前記位置決定部が決定した位置に配置された前記モデルとの距離に基づき、前記大動脈弁と人工弁とを置換した際に生じる合併症のリスクを評価するリスク評価部と、
    をさらに備え、
    前記画像生成部は、前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域に加えて、前記リスク評価部による評価結果を表した前記第2の医用画像データを生成する、
    請求項1乃至4のうちいずれか1に記載の医用画像処理装置。
  7. X線透視撮影装置によって生成される前記被検体のX線透視画像を入力する透視画像入力部をさらに備え、
    前記画像生成部は、前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域を前記X線透視画像において表した前記第2の医用画像データを生成する、
    請求項1乃至4のうちいずれか1に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記領域抽出部は、異なる心位相に対応する複数の前記第1の医用画像データから前記被検体の心臓の心室及び心房に相当する領域を抽出し、
    前記周辺組織検出部は、前記データベース及び前記領域抽出部が複数の前記第1の医用画像データから抽出した領域に基づき、複数の前記第1の医用画像データのそれぞれにおいて大動脈弁の周囲に存在する周辺組織の領域を検出し、
    前記透視画像入力部は、前記X線透視画像とともに当該画像に対応する被検体の心位相を入力し、
    前記画像生成部は、前記透視画像入力部が前記X線透視画像とともに入力した心位相に対応する前記第1の医用画像データに関して前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域を当該X線透視画像において表した前記第2の医用画像データを生成する、
    請求項7に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記X線透視画像に基づき、被検体内における人工弁の位置を検出する人工弁検出部と、
    前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域と前記人工弁検出部が検出した前記人工弁の位置との距離に基づき、前記大動脈弁と前記人工弁とを置換した際に生じる合併症のリスクを評価するリスク評価部と、
    をさらに備え、
    前記画像生成部は、前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の位置に加えて、前記リスク評価部による評価結果を前記X線透視画像において表した前記第2の医用画像データを生成する、
    請求項7又は8に記載の医用画像処理装置。
  10. コンピュータを、
    被検体の心臓領域の形状を表す第1の医用画像データから、前記被検体の心臓の心室及び心房に相当する領域を抽出する領域抽出部、
    心臓領域に含まれる要素の位置関係を定めるデータベース及び前記領域抽出部が抽出した領域に基づき、前記第1の医用画像データにおいて大動脈弁の周囲に存在する周辺組織の領域を検出する周辺組織検出部、
    前記周辺組織検出部が検出した周辺組織の領域を表す第2の医用画像データを生成する画像生成部、及び、
    前記画像生成部が生成した第2の医用画像データを出力する出力部、
    として機能させるための医用画像処理プログラム。
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