JP6057660B2 - 車線監視システム及び車線監視方法 - Google Patents
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すなわち、たとえば、図10aに示すように、自動車が走行中の車線の左側の車線境界線が、走行中の車線から分岐する他の車線の左側の車線境界線に連続しており、自動車が走行中の車線の左側の車線境界線が車線の分岐地点で途切れている場合、自動車が分岐地点を通過直後の地点に位置しているときに車載カメラで撮影される自動車後方の画像には、車載カメラで撮影した画像を変換して生成した自動車後方の俯瞰画像である図10bに示すように、走行中の車線の分岐地点通過後の部分については、走行中の車線の左側の車線境界線が含まれず、走行中の車線から分岐する他の車線の分岐地点通過後の左側の車線境界線のみが含まれることとなる。
そこで、本発明は、走行中の車線の車線境界線が当該車線から分岐する他の車線の車線境界線に連続しており、当該分岐地点において走行中の車線の車線境界線の途切れが発生する場合においても、車載カメラで撮影した自動車後方の画像に基づいて走行中の車線の車線境界線を正しく認識することを課題とする。
このような車線監視システムによれば、予測レーンマーク直線との傾きの差が大きいレーンマーク候補直線は、左右方向の軸との交点が予測レーンマーク直線のものと近接していても、レーンマーク直線として設定する対象から除外されることとなる。
一方、走行中の車線のレーンマークが当該車線から分岐する他の車線の側のレーンマークに連続している場合には、当該他の車線の分岐直後のレーンマークの傾きは、走行中車線の分岐直前のレーンマークから予測される予測レーンマーク直線の傾きとは大きく異なることが期待できる。よって、本発明によれば、走行中の車線のレーンマークが当該車線から分岐する他の車線の左側のレーンマークに連続している場合に、当該他の車線のレーンマークを、走行中の車線のレーンマークとして認識してしまうことを抑制することができる。
図1aに、本実施形態に係る車載システムの構成を示す。
車載システムは自動車に搭載されるシステムであり、図1bに示すように自動車後部に配置され自動車後方を撮影する後方カメラ1と、後方カメラ1が撮影した画像を格納するフレームメモリ2、車線監視装置3、車線監視装置3が作業に用いるワークメモリ4、スピーカ5、表示装置6などを備えている。
次に、このような構成において車線監視装置3は、自動車が走行中のレーン(車線)の左右のレーンマーク(白線、黄線その他の任意の車線境界線)を表す直線を、後方カメラ1が撮影した画像に基づいて検出する。そして、検出したレーンマーク表す直線と自動車の相対距離や、検出したレーンマーク表す直線に対する自動車の速度に応じて、走行中レーンからの自動車の逸脱の発生を予測し、スピーカ5や表示装置6から、自動車の車線から逸脱を警告する出力をドライバに対して行う処理などの運転支援を行う。
まず、車載システムのワークメモリ4に保持するレーンマーク情報(左)と、レーンマーク情報(右)について説明する。
図2aに示すようにレーンマーク情報(左)には、レーンマーク情報(左)が有効(1)か無効(0)かの識別を表す有効フラグ、次回検出されるであろうと予測される自動車左側のレーンマーク表す直線の式y=Ax+Bが格納される。
ここで、本実施形態においては、xy座標系を、図2bに示すように、自動車の後端の左右方向中央位置を原点とし、自動車後方を正のx方向、自動車の左方向を正のy方向として定義する。
また、レーンマーク情報(左)には、前回検出された左側のレーンマークの自動車に対するy方向(左右方向)の速度Vyを表すレーンマーク速度、過去3回分の過去に検出した左側のレーンマークを表す直線の式y=ax+bが格納される過去レーンマーク0-2、過去10回分の過去に検出した左側のレーンマークを表す直線の式の、真に現実のレーンマークを表しているものであることの信頼度を表す過去信頼度0-9が登録される。
以下、このようなレーンマーク情報(左)とレーンマーク情報(右)を用いつつ、車線監視装置3が、走行中のレーンを左右のレーンマークを表す直線を検出するために行うレーンマーク検出処理について説明する。
図3に、このレーンマーク検出処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、後方カメラ1が後方を撮影した最新の画像をフレームメモリ2から取得する(ステップ302)。
そして、レーンマーク候補直線と、直線信頼度の算出を行う(ステップ304)。
ここで、このステップ304で行うレーンマーク候補直線と、直線信頼度の算出は以下のように行う。
すなわち、まず、取得した画像をxy座標系に投影変換して図8aに示すような俯瞰画像801を生成する。そして、図8aに示すように俯瞰画像801上にX方向に並べた複数のY方向のライン802上の高輝度領域803を図8bに示すように検出する。そして、各高輝度領域803のY方向の中点に特徴点804を設定する。
そして、図8cに示すように、各特徴点を通る線を所定値未満の誤差で直線に近似できる特徴点のグループ805に、各特徴点を各グループ化し、各グループ805について、当該グループ805の特徴点を通る線を近似した直線y=px+qをレーンマーク候補直線806とする。また、各レーンマーク候補直線806について、当該レーンマーク候補直線806を求めたグループ805の各特徴点の当該レーンマーク候補直線806からの距離の平均値が大きいほど小さくなるように当該レーンマーク候補直線806の直線信頼度を設定する。
また、レーンマーク候補直線806の直線信頼度は、たとえば、当該レーンマーク候補直線806を求めたグループ805の各特徴点の当該レーンマーク候補直線806からの距離の平均値をE、所定のしきい値をthEとして、1000-1000×E/thEを、当該レーンマークの直線信頼度とすることにより設定する。しきい値thEは、レーンマーク候補直線806を特徴点を通る直線を近似した直線として有効と見なせるEの最大値を設定する。
このレーン変更処理では、レーンマーク情報(左)の有効フラグが有効(1)であって、かつ、次レーンマークの直線式y=Ax+bのy切片bが負であるかどうかを調べ、負であれば、前回検出された左側のレーンマークの、予測された次の位置は自動車の右側であること、すなわち、自動車が左車線に車線変更し、それまでの左側のレーンマークが、現在は、右側のレーンマークとなっていることを表しているので、レーンマーク情報(左)の内容をレーンマーク情報(右)に引き継がせるために、レーンマーク情報(右)の内容をレーンマーク情報(左)の内容と一致するように更新する。そして、既に右側のレーンマークの情報となっている、レーンマーク情報(左)の内容を無効化するために、レーンマーク情報(左)の内容をクリアした上でレーンマーク情報(左)の有効フラグを無効(0)に設定する。
ここで、図4に、図3のレーンマーク検出処理のステップ308で行うレーンマーク算出処理の手順を示す。
図示するように、このレーンマーク算出処理では、レーンマーク情報(左)の有効フラグが無効(0)であれば(ステップ402)、左レーンマークを対象レーンマークとするレーンマーク選択処理を行い(ステップ404)、レーンマーク情報(左)の有効フラグが有効(1)であれば(ステップ402)、左レーンマークを対象レーンマークとするレーンマークマッチング処理を行う(ステップ406)。
レーンマーク選択処理は、対象レーンマークのレーンマーク情報が無効である場合に、対象レーンマークのレーンマーク情報の次レーンマークに基づかずに、自動車の左右方向中央位置からの距離、または、対象レーンマークと反対側のレーンマークからの距離に基づいて、レーンマーク候補直線のうちから対象レーンマークを表す直線である対象レーンマーク直線を選択し、検出した対象レーンマーク直線を過去レーンマークとして、検出した対象レーンマーク直線の信頼度を過去信頼度として対象レーンマークのレーンマーク情報に登録すると共に、対象レーンマークのレーンマーク情報を有効化する処理である。
ここで、対象範囲は、次のように設定する。
まず、対象レーンマークでないレーンマークのレーン情報、すなわち、対象レーンマークが左側のレーンマークであればレーン情報(右)、対象レーンマークが右側のレーンマークであればレーン情報(左)の有効フラグが有効(1)に設定されていない場合には、対象レーンマークの左右の別毎に予め定めておいたy方向範囲を対象範囲とする。具体的には、対象レーンマークが左側のレーンマークであれば、自動車の左右方向中央位置から標準的な車線幅の半分相当y方向(左方向)に離れた位置を中心とする所定の大きさのy方向範囲を対象範囲とし、対象レーンマークが右側のレーンマークであれば、自動車の左右方向中央位置から標準的な車線幅の半分相当-y方向(右方向)に離れた位置を中心とする所定の大きさのy方向範囲を対象範囲とする。
一方、対象レーンマークでないレーンマークのレーン情報の有効フラグが有効(1)に設定されている場合は、対象レーンマークでないレーンマークのレーンマーク情報の次レーンマークのy切片、すなわち、対象レーンマークと反対側のレーンマークのy切片の予測値を基準に対象範囲を設定する。
一方、対象範囲内のy切片qを持つレーンマーク候補直線が存在する場合には(ステップ504)、存在したレーンマーク候補直線のうちで直線信頼度が最大のレーンマーク候補直線を対象レーンマーク候補直線として(ステップ506)、対象レーンマーク候補直線の直線信頼度が所定の選択基準値より大きいかどうかを調べる(ステップ508)。
一方、対象レーンマーク候補直線の直線信頼度が所定の選択基準値より大きい場合には(ステップ508)、対象レーンマーク候補直線の直線式を、対象レーンマークのレーンマーク情報の過去レーンマークに新規登録し(ステップ510)、対象レーンマークのレーンマーク情報の直線信頼度を対象レーンマークのレーンマーク情報の過去信頼度に新規登録する(ステップ512)。なお、過去レーンマークに直線式が新規登録されると、新規登録された直線式は過去レーンマーク0に登録され、それまで過去レーンマーク0、1に登録されていた直線式の登録位置は、過去レーンマーク1、2に一つずつ繰り下がる。また、同様に、過去信頼度に直線信頼度が新規登録されると、新規登録された直線信頼度は過去信頼度0に登録され、それまで過去信頼度0-8に登録されていた値の登録位置は、過去信頼度1-9に一つずつ繰り下がる。
以上、レーンマーク選択処理について説明した。
このようなレーンマーク選択処理によれば、レーンマーク情報(左)の過去レーンマークへの新規登録は、たとえば以下のように行われることとなる。
すなわち、図9aに示すように、左側のレーンマークのレーンマーク情報(左)が無効であって左側のレーンマークの次レーンマークが予測されておらず、右側のレーンマークのレーンマーク情報(右)が有効であって右側のレーンマークの次レーンマーク901のみが予測されている場合には、右側のレーンマークの次レーンマーク901のy切片から車線幅W相当離れた位置付近に対象範囲902が設定され、対象範囲902内にy切片を持つレーンマーク候補直線のうち、直線信頼度が選択基準値より大きいレーンマーク候補直線903が左側のレーンマークを表すレーンマーク候補直線として選択されてレーンマーク情報(左)の過去レーンマークに新規登録されることとなる。
次に、図6に、図4のレーンマーク算出処理のステップ406、412で行うレーンマークマッチング処理の手順を示す。
ここで、レーンマッチング処理は、対象レーンマークのレーンマーク情報が存在する場合に、レーンマーク候補直線のうちから、対象レーンマークのレーンマーク情報の次レーンマークに近似するレーンマーク候補直線を対象レーンマークを表す直線である対象レーンマーク直線として抽出し、抽出した対象レーンマーク直線を過去レーンマークとして、抽出した対象レーンマーク直線の信頼度を過去信頼度として対象レーンマークのレーンマーク情報に登録する処理である。
検索範囲は、対象レーンマークのy切片の予測値、すなわち、対象レーンマークのレーンマーク情報の次レーンマークy=Ax+Bのy切片Bの周辺のy方向範囲として設定する。
具体的には、対象レーンマークが左側のレーンマークであれば、レーン情報の(左)の次レーンマークy=Ax+Bのy切片Bを中心とする所定の大きさのy方向範囲を検索範囲とし、対象レーンマークが右側のレーンマークであれば、レーン情報の(右)の次レーンマークy=Ax+Bのy切片Bを中心とする所定の大きさのy方向範囲を検索範囲とする。ここで、検索範囲の大きさは、対象レーンマークのレーンマーク情報のレーンマーク速度Vyと、ステップ302における撮影画像の取得インターバル時間T、すなわち、今回、図3のレーンマーク検出処理のステップ302で撮影画像を取得するまでの前回ステップ302で撮影画像を取得してからの時間Tとを乗じた時間Vy×Tが大きいほど大きくなるように設定してもよい。
そして、このようにして検索範囲を設定したならば(ステップ602)、設定した検索範囲内のy切片qを持つレーンマーク候補直線y=px+qが、図3のステップ304で算出したレーンマーク候補直線の内に存在するかどうかを調べ(ステップ604)、存在しなければ、対象レーンマークのレーンマーク情報の10個の過去信頼度の平均が0であるかどうかを調べ(ステップ610)、0であれば、対象レーンマークのレーンマーク情報を無効化するために、対象レーンマークのレーンマーク情報の内容をクリアした上で対象レーンマークのレーンマーク情報の有効フラグを無効(0)に設定する(ステップ616)。そして、レーンマークマッチング処理を終了する。
そして、許容値以上であれば(ステップ608)、ステップ610に進み、上述のように対象レーンマークのレーンマーク情報の10個の過去信頼度の平均が0であるかどうかを調べる。そして、平均が0であれば、対象レーンマークのレーンマーク情報の内容をクリアした上で対象レーンマークのレーンマーク情報の有効フラグを無効(0)に設定して(ステップ616)、レーンマークマッチング処理を終了し、平均が0でなければ、対象レーンマークのレーンマーク情報の次レーンマークの直線式を過去レーンマークに新規登録すると共に(ステップ612)、信頼度0を対象レーンマークのレーンマーク情報の過去信頼度に新規登録し(ステップ614)、レーンマークマッチング処理を終了する。
一方、左側のレーンマーク情報(左)の次レーンマークと、y切片及び傾きが近似しているレーンマーク候補直線が存在する場合には、そのレーンマーク候補直線を対象レーンマーク候補直線として、以下に示す内側レーンマーク確認処理が行われることとなる。
また、右側のレーンマークについても、以上の左側のレーンマークの処理の説明の左右を交代した処理が行われる。
さて、次に、図6のレーンマークマッチング処理のステップ618で行う内側レーンマーク確認処理の手順を図7に示す。
ここで、内側レーンマーク確認処理は、図6のステップ606で設定した対象レーンマーク候補直線の内側(自動車側)に、対象レーンマーク候補直線よりも、対象レーンマークを表す直線らしい他のレーンマーク候補直線が存在するかどうかを調べ、存在しない場合には、対象レーンマーク候補直線を対象レーンマークを表す直線である対象レーンマーク直線として算定し、存在する場合には、存在した他のレーンマーク候補直線を対象レーンマーク直線として算定し、算定した対象レーンマーク直線を過去レーンマークとして、算定した対象レーンマーク直線の信頼度を過去信頼度として対象レーンマークのレーンマーク情報に登録する処理である。
ここで、ステップ704では、対象レーンマーク候補直線のy切片よりも原点側の位置をy切片とする他のレーンマーク候補直線であって、対象レーンマーク候補直線のy切片に所定距離以内に接近しているy切片を持つ他のレーンマーク候補直線を、対象レーンマーク候補直線の内側の所定範囲に存在する他のレーンマーク候補直線として算定する。
そして、参照レーンマークのレーンマーク情報の次レーンマークのy切片と対象レーンマーク候補直線のy切片との距離D1を算出する(ステップ708)と共に、参照レーンマークのレーンマーク情報の次レーンマークのy切片と着目レーンマーク候補直線のy切片との距離D2を算出する(ステップ710)。
ここで、距離D1と距離D2の優先度は、標準的な車線幅に近いものほど優先度が大きくなるように定めた基準に従って算定する。より具体的には、たとえば、3.5mに近いほど優先度が大きくなるように基準を設定し、距離D1と距離D2とのうち、 3.5mにより近いもの方が優先度が大きいと判定する。
さて、図3に戻り、以上のようにしてレーンマーク算出処理(ステップ308)が完了したならば、次レーンマークとレーンマーク速度の算出処理を行う(ステップ310)。
次レーンマークとレーンマーク速度の算出処理は、レーンマーク情報(左)とレーンマーク情報(右)とのうち、有効フラグが有効(1)に設定されているレーンマーク情報を対象として、次のように行う。
すなわち、レーンマーク情報の過去レーンマークに登録されている直線式が過去レーンマーク0の一つのみであれば、レーンマーク速度Vyに0を設定する。また、過去レーンマーク0に登録されている直線式をそのまま次レーンマークに設定する。
一方、レーンマーク情報の過去レーンマークに登録されている直線式が過去レーンマーク0と過去レーンマーク1の二つであれば、過去レーンマーク0に登録されている直線式のy切片b0と過去レーンマーク1に登録されている直線式のy切片b1との差db(db=b0-b1)を、上述したステップ302における撮影画像の取得インターバル時間Tで除算した値db/Tをレーンマーク速度Vyに設定する。また、レーンマーク速度Vyに取得インターバル時間Tを乗じた値を、過去レーンマーク0に登録されている直線式のy切片b0に加えた値b0+Vy×Tを、次レーンマークの切片Bとする。また、過去レーンマーク0に登録されている直線式の傾きa0と過去レーンマーク1に登録されている直線式の直線式の傾きa1との差da(da=a0-a1)を取得インターバル時間Tで除した値da/Tを傾き変化速度Vaとして、傾き変化速度Vaに取得インターバル時間Tを乗じた値を、過去レーンマーク0に登録されている直線式の直線式の傾きa0に加えた値a0+da×Tを、次レーンマークの傾きAとする。そして、直線式y=Ax+Bを次レーンマークに登録する。
以上、車線監視装置3が行うレーンマーク検出処理について説明した。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、以上で図6に示したレーンマッチング処理のステップ608は、対象レーンマークのレーンマーク情報のレーンマーク速度Vyと、対象レーンマーク候補直線のy方向速度Vyrとの差が、所定の許容値以上であるかどうかを調べ(ステップ608)、許容値以上であればステップ610に進み、許容値未満であればステップ618に進む処理としてもよい。
Claims (4)
- 自動車に搭載される車線監視システムであって、
前記自動車後方を撮影する車載カメラと、
前記自動車が走行中の車線のレーンマークを認識する認識処理を繰り返し行う車線監視部とを備え、
前記車線監視部は、
前記認識処理の各回において、前記車載カメラで撮影した自動車後方の画像からレーンマークを近似する直線をレーンマーク候補直線として算出するレーンマーク候補算出手段と、
前記認識処理の各回において、今回前記レーンマーク候補算出手段が算出したレーンマーク候補直線のうちから走行中の車線のレーンマークを表す直線を選択して、レーンマーク直線として設定するレーンマーク直線設定手段と、
前記認識処理の各回において、前記レーンマーク直線設定手段が設定した前記レーンマーク直線に基づいて、走行中の車線の次回の認識処理時におけるレーンマークを表す直線を予測レーンマーク直線として予測する予測手段とを有し、
前記レーンマーク直線設定手段は、前記自動車に対して固定的に設定した原点を通る当該自動車の左右方向の軸との交点が、前回の前記認識処理において前記予測手段によって予測された予測レーンマーク直線と前記軸との交点に所定距離内に近接するレーンマーク候補直線を抽出し、抽出したレーンマーク候補直線が所定の条件を満たす場合に、当該抽出したレーンマーク候補直線を前記レーンマーク直線として設定し、
前記所定の条件は、抽出したレーンマーク候補直線の推定参照速度と、前回の前記認識処理において前記予測手段によって予測された予測レーンマーク直線の参照速度との差が所定の基準値より大きくない場合に満たされる条件であって、
前記抽出したレーンマーク候補直線の前記推定参照速度は、当該レーンマーク候補直線の前記軸との交点と、前回の認識処理において設定した前記レーンマーク直線の前記軸との交点との前記軸方向の距離を、前回の認識処理から今回の認識処理までの経過時間で除して求まる速度であり、
前記予測レーンマーク直線の前記参照速度は、前回以前の認識処理において設定した前記レーンマーク直線の前記軸との交点の前記軸方向の移動速度として求まる速度であることを特徴とする車線監視システム。 - 請求項1記載の車線監視システムであって、
前記レーンマーク直線設定手段は、
前記認識処理の各回において、前記自動車の走行中車線の左右両側の各々を対象側として、各対象側ついて、前記予測レーンマーク直線の予測と前記レーンマーク直線の設定とを行うと共に、
前記認識処理の各回において、前記対象側について前記抽出したレーンマーク候補直線が前記所定の条件を満たす場合であっても、前記対象側について前記抽出したレーンマーク候補直線よりも前記自動車から見て左右方向内側に他のレーンマーク候補直線が存在し、当該他のレーンマーク候補直線の前記軸との交点と、前記対象側と反対側について予測した予測レーンマーク直線の前記軸との交点との距離が、前記対象側について前記抽出したレーンマーク候補直線の前記軸との交点と、前記対象側と反対側について予測した予測レーンマーク直線の前記軸との交点との距離よりも車線幅にふさわしい距離であった場合には、前記対象側について前記抽出したレーンマーク候補直線を前記レーンマーク直線に設定せずに、前記他のレーンマーク候補直線を、前記対象側について前記レーンマーク直線に設定することを特徴とする車線監視システム。 - 請求項1または2記載の車線監視システムであって、
前記レーンマーク直線設定手段は、抽出したレーンマーク候補直線が前記所定の条件を満たさない場合に、前回の前記認識処理において前記予測手段によって予測された予測レーンマーク直線を、前記レーンマーク直線として設定することを特徴とする車線監視システム。 - 自動車に搭載される車線監視システムにおいて、車載カメラで撮影した前記自動車後方の画像に基づいて前記自動車が走行中の車線のレーンマークを検出するレーンマーク検出方法であって、
前記車線監視システムが、前記自動車が走行中の車線のレーンマークを認識する認識ステップと、
前記車線監視システムが、当該認識ステップを繰り返し実行する認識制御ステップを有し、
前記認識ステップは、
前記車線監視システムが、前記認識ステップの各回において、前記車載カメラで撮影した自動車後方の画像からレーンマークを近似する直線をレーンマーク候補直線として算出するレーンマーク候補算出ステップと、
前記車線監視システムが、前記認識ステップの各回において、今回算出したレーンマーク候補直線のうちから走行中の車線のレーンマークを表す直線を選択して、レーンマーク直線として設定するレーンマーク直線設定ステップと、
前記車線監視システムが、前記認識ステップの各回において、前記設定した前記レーンマーク直線に基づいて、走行中の車線の次回の認識ステップ時におけるレーンマークを表す直線を予測レーンマーク直線として予測する予測ステップとを含んで構成され、
前記レーンマーク直線設定ステップにおいて、前記自動車に対して固定的に設定した原点を通る当該自動車の左右方向の軸との交点が、前回の前記認識ステップにおいて前記予測ステップによって予測された予測レーンマーク直線と前記軸との交点に所定距離内に近接するレーンマーク候補直線を抽出し、抽出したレーンマーク候補直線の推定参照速度と、前回の前記認識ステップにおいて予測された予測レーンマーク直線の参照速度との差が所定の基準値より大きくない場合に、当該抽出したレーンマーク候補直線を前記レーンマーク直線として設定し、
前記抽出したレーンマーク候補直線の前記推定参照速度は、当該レーンマーク候補直線の前記軸との交点と、前回の認識ステップにおいて設定した前記レーンマーク直線の前記軸との交点との前記軸方向の距離を、前回の認識ステップから今回の認識ステップまでの経過時間で除して求まる速度であり、
前記予測レーンマーク直線の前記参照速度は、前回以前の認識ステップにおいて設定した前記レーンマーク直線の前記軸との交点の前記軸方向の移動速度として求まる速度であることを特徴とするレーンマーク検出方法。
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