JP6057421B2 - 熱間プレス成形設備 - Google Patents

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本発明は熱間プレス成形設備に関する。
例えば、自動車車体においては、軽量化への要求の高まりから、車体を構成する鋼板の高張力化が盛んに行われている。高張力鋼板は高強度であるがゆえ、所定形状に成形することが困難である。特に、1000MPaを超える、いわゆる超高張力鋼(超ハイテン材)からなる鋼板においては、常温下でのプレス成形では所望の寸法精度が得られないことが多い。このような場合、加熱した鋼板をプレス金型に投入し、プレス金型で鋼板を成形しつつ冷却して焼入れを施す、熱間プレス成形(ダイクエンチ工法)が検討されている。
ここで、本願出願人は、既に、熱間プレス成形設備のさらなるコンパクト化を図ることを目的として、特許文献1に記載の如き熱間プレス成形設備を提案している。このプレス成形設備は、水平方向に型締め型開きするプレス金型と、プレス成形装置の上方に配置された加熱装置と、加熱装置で加熱された鋼板をプレス金型まで搬送する搬送装置とを備えたもので、加熱装置で加熱された鋼板を自重により落下させ、搬送装置に設けられた支持部材で下方から支持して下降させることにより、プレス金型に供給できるようになっている。
特願2012−241037
このように、上記の特許文献1の熱間プレス成形設備によれば、加熱装置の分のスペースを縮小できると共に、自重落下した鋼板を下方から支持して下降させるだけの構造で済むので、支持構造についても小型化が可能となる。その一方で、実際の製造ラインへの適用に際しては、支持構造の更なる改良が望まれる。すなわち、図19に示すように、上記特許文献1に記載の支持部材50は、自重落下させた鋼板Wを下方から支持可能な構造としているため、受け面51にある程度の幅をもたせる(受け面51上の隙間幅Gを鋼板Wの厚み寸法Tよりも大きく設定する)ようにしているが、これだと、鋼板Wの正確な位置決めを行うことが難しい。そのため、正確な位置決めを行うことのできる支持構造が求められる。
例えば、図20に示すように、鋼板Wの表裏両面Wa、Wbを挟持可能な挟持部62を支持部材60に設けるようにすれば、鋼板Wを常に一定の厚み方向位置で保持することができるようにも思われる。しかしながら、この種のプレス成形は、通常、鋼板の絞り加工を伴うものであるから、プレス成形時、鋼板Wがプレス金型の一方(例えば凹成形面側の金型)に向かって流入変形が生じる傾向にある。そのため、図20に示すように鋼板Wを挟持した状態でプレス成形したのでは、プレス金型内への鋼板Wの流入により、挟持部62の(流入側の)一方に鋼板Wが強く押し付けられることで変形し、最悪の場合、支持部材60の破損を招くおそれがある。
斯かる実情に鑑み、本願発明が解決すべき課題は、プレス成形時、鋼板の流入により支持部材に変形が生じる事態を防止しつつ、正確に位置決めした状態で鋼板をプレス成形することのできる熱間プレス成形設備を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、加熱した鋼板に対してプレス成形を施す熱間プレス成形設備であって、加熱装置の下方に配設され、水平方向に型締め型開きするプレス金型と、鋼板を支持する支持部材を有し、加熱装置で加熱された鋼板をプレス金型による成形位置まで搬送する搬送装置とを備え、支持部材は、鋼板の表裏両面を挟持する挟持部を有し、かつ挟持部の一部が、プレス成形時に、鋼板の変形を許容するよう変位可能とされる熱間プレス成形設備を提供するものである。
このように、搬送装置の支持部材に、鋼板の表裏両面を挟持する挟持部を設けることにより、鋼板をその厚み方向において正確に位置決めすることができる。また、挟持部の一部が、プレス成形時に、鋼板の変形を許容するように変位可能とすることによって、プレス成形時に生じる鋼板の流入を妨げないので、挟持部に過度な負荷が作用して変形するのを防ぐことができる。
また、挟持部は固定ピンと、固定ピンと並んで配設され、回動により固定ピンとの間で鋼板を挟持可能な回動ピンとで構成され、回動ピンは固定ピンとの間で鋼板を挟持する向きに常時付勢させてもよい。
挟持部を固定ピンと回動ピンとでそれぞれ構成することで、挟持部を含む支持部材を軽量化、コンパクト化することができる。また、回動ピンを固定ピンに向けて常時付勢させることで、適度な力で鋼板を挟持することができ、さらに鋼板の変形に伴って回動ピンが回動した後、自然に挟持可能な位置に戻るので、速やかに次の鋼板に対するプレス成形を行うことができる。
以上のことから、本発明によれば、鋼板の変形を許容しつつ、鋼板を位置決め支持可能な、熱間プレス成形設備を提供することができる。

本発明の一実施形態に係る熱間プレス成形設備の側面図である。 上記熱間プレス成形設備の正面図である。 図1の熱間プレス成形設備に係る加熱装置の断面図である。 図1の熱間プレス成形設備に係る搬送装置の斜視図である。 図4のA−A線断面拡大図であって、挟持部による鋼板の挟持の態様を示す図である。 図4のA−A線断面拡大図であって、鋼板の流入開始後の挟持部の態様を示す図である。 図4のクランプ機構の正面図であって、クランプ前の状態を示す図である。 図4のクランプ機構の正面図であって、クランプ後の状態を示す図である。 図1の側面図であって、鋼板の加熱工程を示す図である。 図1の側面図であって、鋼板を搬送装置で支持する工程を示す図である。 図1側面図であって、鋼板を成形位置に搬送する工程を示す図である。 図1の側面図であって、鋼板をプレス成形する工程を示す図である。 図1の側面図であって、加熱装置内の鋼板を移動させる工程を示す図である。 図1の側面図であって、鋼板をプレス成形する工程を示す図である。 図1の側面図であって、鋼板をプレス成形する工程を示す図である。 図1の側面図であって、成形後の鋼板を金型から取り出す工程を示す図である。 図1の側面図であって、成形後の鋼板を搬送装置で支持する工程を示す図である。 図1の側面図であって、成形後の鋼板を搬出装置で搬出する工程を示す図である。 従来の支持部材を示す断面図である。 他の発明に係る支持部材の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
本発明の一実施形態に係る熱間プレス成形設備1は、図1及び図2に示すように、プレス成形装置10と、プレス成形装置10の上方に設けられた加熱装置20と、プレス成形装置10の下方に設けられた排出装置30と、鋼板を支持して搬送する搬送装置40を備えている。
プレス成形装置10は、水平方向に型締め型開きするプレス金型11を有する。本実施形態のプレス金型11は、図1に示すように、固定型11aと、水平方向に対してスライド可能な複数の可動型(図示例では、第1可動型11b、第2可動型11c及び第3可動型11d)とで構成される。固定型11aは、固定プレート15に固定される。第1可動型11b〜第3可動型11dは、それぞれスライドレール16に沿って水平方向にスライド可能とされる。第3可動型11dは、可動プレート17を介して油圧シリンダ18に接続され、水平方向に駆動される。固定型11aの図中右側の面には、凸成形面12aが形成される。第1可動型11b及び第2可動型11cには、図中左側の面に凹成形面12bが形成されると共に、図中右側の面に凸成形面12aが形成される。第3可動型11dの図中左側の面には、凹成形面12bが形成される。各金型の内部には、図示しない冷却水路が形成さている。プレス金型11には、隣り合う金型を型締め状態をロックするロック機構13と、ロック機構の着脱を制御するロック制御部とが設けられている(図示省略)。尚、図2では、固定プレート15、可動プレート17、及び油圧シリンダ18の図示を省略している。
図1に示すように、プレス金型11の各金型の型締め面の互いに対向する位置には、それぞれ凹部14が形成される。図示例では、各金型の型締め面の下端に凹部14が形成される。型締めした状態では、これら凹部14の形成される空間に後述する搬送装置40の支持部材41が収容可能とされる。
加熱装置20は、スライドレール21に取り付けられ、プレス金型11の型締め型開き方向(図1の左右方向)にスライド可能とされる。本実施形態の加熱装置20は、ヒータで鋼板を加熱する加熱炉である。具体的には、図3に示すように、ケース22の内部に設けられたヒータ23と、ヒータ23を覆う熱保持材24と、熱保持材24とケース22との間に敷き詰められた断熱材25とを有する。ケース22の上面及び下面には、それぞれ搬入口22a及び搬出口22bが設けられている。搬入口22a及び搬出口22bは、貫通孔22cを介して上下方向に連通する。貫通孔22cの水平方向両側には、ヒータ23、熱保持材24、及び断熱材25が設けられる。搬入口22a及び搬出口22bには、これらを開閉可能な開閉部材26a、26bが設けられる。なお、加熱装置20は加熱炉に限らず、例えば通電加熱装置であってもよい。
搬出装置30は、成形した鋼板を熱間プレス成形設備1の外部へ搬出するものであり、例えば図1に示すように、無端ベルト31と駆動ローラ32と、図示しない従動ローラとを有するベルトコンベアで構成される。
搬送装置40は、鋼板を支持する支持部材41と、支持部材41を昇降駆動する昇降手段42(本実施形態ではシリンダ)とを備える。本実施形態では、搬送装置40は、図示しない駆動手段により、プレス金型11の型締め型開き方向(図1の左右方向)にスライド可能とされる。
支持部材41は、鋼板を下方から支持するものである。具体的には、図4に示すように、鋼板の下端部を受ける受け面43と、受け面43から上方に延び、鋼板の表裏両面を挟持可能な挟持部44と、鋼板を幅方向(図2でいえば左右方向)からクランプするクランプ機構45とを有する。
挟持部44は支持部材41に固定される固定ピン46と、支持部材41の長手方向(図2でいえば左右方向)に沿った回転軸まわりに回動可能に設けられる回動ピン47と、図示しない付勢機構とで構成される。固定ピン46及び回動ピン47の上部は共に先細り形状(回動ピン47はテーパ形状)を成している(図5(A)参照)。回動ピン47の基端側には、例えばバネなどで構成される付勢機構が配設されており、この付勢機構によって回動ピン47が固定ピン46側、すなわち、鋼板Wを挟持する向きに常時付勢されている(図5(A)参照)。
また、クランプ機構45は、図7に示されるように例えば、支持部材41の幅方向両端に配設される一対のクランプアーム48で構成される。各クランプアーム48の一端には、協働により鋼板Wを幅方向からクランプするクランプ部48aが設けられている。各クランプアーム48の他端には、受け面43に対して出没可能な当接部48bが設けられている。これらクランプ部48aと当接部48bとを一体に設けたクランプアーム48は型締め型開き方向に沿った回転軸48cまわりに回動可能に構成されており、鋼板Wの自由落下により受け面43から突出した当接部48bを押し下げることで双方のクランプアーム48が同期して回動して鋼板Wをその幅方向からクランプできるようになっている。昇降手段42は、支持部材41を所望の高さに停止可能なものであり、例えば電動シリンダで構成される。
以下、上記の熱間プレス成形設備1による熱間プレス成形方法の手順を説明する。
先ず、固定型11aと第1可動型11bとで鋼板W1を熱間プレス成形する手順について説明する。プレス金型11は、図9に示すように第1可動型11b〜第3可動型11dを図示しないロック機構でロックして一体化すると共に、固定型11aと第1可動型11bとの間のロックを解除して型開きする。そして、鋼板W1が内部に投入された加熱装置20を、固定型11aと第1可動型11bとの間の空間の上方に配置する。このとき、加熱装置20の搬入口22a及び搬出口22bは開閉部材26a、26bで密閉され、この密閉空間の内部で鋼板W1が加熱されている。搬送装置40の支持部材41は固定型11aと第1可動型11bとの間の空間の下方に配置される。
そして、図10に示すように、昇降手段42(図1及び図2参照)により支持部材41を上昇させて加熱装置20の直下に配置する。鋼板W1が所定温度まで加熱されたら、加熱装置20の搬出口22bの開閉部材26bを開いて加熱された鋼板W1を自重により落下させる。落下した鋼板W1は、支持部材41によって支持される。この際の支持態様について詳述すると、鋼板W1が自重により加熱装置20から落下すると、その直下に配された支持部材41の受け面43に向けて接近する。このとき、受け面43からは挟持部44を構成する固定ピン46と回動ピン47が立設しており、かつ固定ピン46と回動ピン47は共に先細り形状を成している(図5(A)参照)。そのため、鋼板W1の下端部が回動ピン47あるいは固定ピン46に案内されながら受け面43に到達する(図5(B)参照)。これにより、鋼板W1の下端部は受け面43で支持され、鉛直方向に位置決めされる。また、回動ピン47は固定ピン46との間で鋼板W1を挟持する向きに常時付勢されているので、受け面43に到達した鋼板W1の表裏両面が固定ピン46及び回動ピン47とで挟持される(図5(C)参照)。これにより、鋼板W1はその厚み方向においても位置決めされる。
また、受け面43で鋼板W1を受けた際、各クランプアーム48の当接部48bが、鋼板W1の自重によって受け面43よりも下方に押し込まれることにより、双方のクランプアーム48のクランプ部48aが接近し、鋼板W1を幅方向にクランプする(図8参照)。これにより、落下する鋼板W1は、鉛直方向と厚み方向に加えて、幅方向で位置決めした状態で支持される。この状態で、昇降手段42により支持部材41を降下させ、図11に示すように、鋼板W1を固定型11aと第1可動型11bとの間の空間(成形位置)に配置する。鋼板W1が搬出された加熱装置20は、搬出口22bの開閉部材26bを閉じると共に、搬入口22aの開閉部材26aを開いて、搬入口22aから新たな鋼板W2が投入される。そして搬入口22aの開閉部材26aを閉じて加熱装置20を密閉し、次の鋼板W2の加熱が開始される。
その後、図12に示すように、油圧シリンダ18を駆動して第1〜第3可動型11b〜11dを一体に図中左側に駆動し、固定型11aと第1可動型11bとを型締めする。これにより、鋼板W1が所定形状に成形されると共に、固定型11a、第1可動型11bとの接触により、鋼板W1の冷却(焼入れ)が開始される。搬送装置40の支持部材41は、上記型締め動作により固定型11aの凹部14と第1可動型の凹部14とで形成される空間に収容される。このとき、鋼板W1は支持部材41の受け面43、挟持部44、及びクランプアーム48によって、その鉛直方向、厚み方向、及び幅方向にそれぞれ位置決めされた状態にある。このため、鋼板W1を常に一定の位置に配した状態でプレス成形が行われる。尚、成形開始時、鋼板W1の下端部は受け面43によって支持されているが、図12に示すように、成形が進むにつれて鋼板W1が絞られる場合、鋼板W1の下端部が凹形成面12b側に向かって流入を開始する。そのため、挟持部44を構成する固定ピン46と回動ピン47のうち、プレス金型11の凹成形面12b側に回動ピン47を配設することにより、図6の矢印に示されるように、プレス成形に伴う鋼板W1の流入によって鋼板W1の下端部が変形しても、回動ピン47が鋼板W1の変形に合わせて外側に開く向き(挟持を解除する向き)に回動する。一方、鋼板W1の流入に伴って鋼板W1の下端部が上昇するため、クランプアーム48は鋼板W1による当接部48bの押し下げ前の位置に回復し(重心又はアクチュエータにより)、鋼板W1に対するクランプ状態も解除される。
次に、第1可動型11bと第2可動型11cとで鋼板W2を熱間プレス成形する。具体的には、まず、図13に示すように、第1可動型11b及び第2可動型11cを一体化していた図示しないロック機構のロックを解除する。これにより、固定型11a及び第1可動型11bが固定側の金型を構成し、第2可動型11c及び第3可動型11dが可動側の金型を構成する。そして、第1可動型11bと第2可動型11cとを型開きすると共に、加熱装置20および搬送装置40をスライドさせ、それぞれ第1可動型11bと第2可動型11cとの間の空間の上方及び下方に配置する。その後、上記と同様の工程を経ることにより、図14に示すように鋼板W2が所定形状に成形される。さらに第2可動型11cと第3可動型11dとを用いて同様の工程を経ることにより、図15に示すように鋼板W3が所定の形状に成形される。
こうして、鋼板W2、W3を成形している間に、最初に成形したW1が十分に冷却され、焼入れが施された状態となる。そして、図16に示すように、加熱装置20及び搬送装置40をそれぞれ成形された鋼板W1の上方及び下方に配置する。この状態で、固定型11a及び第1可動型11bを一体にロックしていた図示しないロック機構のロックを解除し、昇降手段42により第1〜第3可動型11b〜11dを一体にスライドさせ、固定型11aと第1可動型11bとを型開きする(矢印参照)。型開きした際、成形された鋼板W1は自重により落下し、支持部材41で下方から支持された状態となる(図17参照)。この時も、上記と同様、成形された鋼板W1の下端を受け面43で受けることにより、鋼板W1の表裏両面を固定ピン46および回動ピン47により挟持すると共に、鋼板W1の幅方向もクランプ機構45によってクランプされる。この状態で、支持部材41を降下させると、図18に示すように、成形された鋼板W1がその重心方向に倒れ込むことで、支持部材41による支持状態が解除され、排出装置30のベルト31の上に載置される。よって、排出装置30を駆動させることで、成形後の鋼板W1が熱間プレス成形設備1の外部へ排出される。その後、図10〜図12の工程を行うことにより、加熱された鋼板W4の熱間プレス成形を行う。
同様にして、第1可動型11b及び第2可動型11cで成形された鋼板W2を熱間プレス成形設備1から排出すると共に、これらの金型で新たな鋼板を熱間プレス成形する。さらに、第2可動型11c及び第3可動型11dで成形された鋼板W3を熱間プレス成形設備1から排出すると共にこれらの金型で新たな鋼板を熱間プレス成形する(いずれも図示省略)。以上の工程を繰り返すことにより、鋼板の熱間プレス成形が順次行われる。
以上のように、上記の熱間プレス成形設備1では、水平方向に型締め型開きするプレス金型11の上方に加熱装置20を設けたことで、加熱装置20で加熱した鋼板Wを自重により落下させるだけでプレス金型11に搬送することができる。これにより、搬送装置40は、鋼板Wの自重を支持するもの(例えば上記のような鋼板Wを下方から支持する支持部材41を有するもの)で足りるため、搬送装置40が簡素化されて、設備のコンパクト化が図られる。さらに、プレス金型11の下方に設けた搬送装置40の受け面43から上方に延びる一対の挟持部44と、鋼板Wを幅方向でクランプするクランプ機構45とを設けたので、落下してきた鋼板Wを挟持部44及びクランプ機構45によって鋼板Wの厚み方向及び幅方向で位置決めしつつ支持することができる。これより、鋼板を正確に位置決めした状態でプレス成形を施すことができる。
さらに、挟持部44は鋼板Wの表裏両面を挟持可能なように対向配置した固定ピン46と回動ピン47とで構成され、回動ピン47をプレス金型11の凹成形面側(本実施例では、可動型側)に配置し、回動ピン47の基端部を図示しないバネ等によって固定ピン46側へ常時付勢させている。これにより、適度な力で鋼板Wを挟持することができ、さらに、プレス成形時に成形面に向かって鋼板Wが流入して変形するのに合わせて、回動ピン47が回動するので、挟持ピン47が変形するのを防止されるだけでなく、自然に挟持可能な位置に戻るので、速やかに次の鋼板Wに対するプレス成形をおこなうことができる。さらにプレス金型11の下方に排出装置30を設けることで、プレス金型11で成形された鋼板Wを上記と同じ搬送装置40で排出装置30まで搬送することができるため、別途の搬送装置40が不要となり、設備の更なるコンパクト化が図られる。
本発明は上記の実施形態に限らない。例えば、図示は省略するが、挟持部44を一対の固定ピンで構成し、かつ成形時に凹成形面12b側(厚み方向流入側)の固定ピン上部を剛性の低い材料で形成することで、当該上部を、成形時の流入に伴う鋼板Wの変形を許容するよう変位可能としてもよい。もちろん、固定ピンの長手方向中間位置に回転軸を設けて、この回転軸まわりに固定ピンの上部(中間位置より上の部位)を回動可能としてもよい。
また、上記の実施形態では、可動型の3つの金型(第1可動型11b〜第3可動型11d)で構成した場合を示したが、これに限らず、可動型を1つや2つ、あるいは4つ以上の金型で構成してもよい。
また、上記の実施形態に限らず、例えば鋼板Wの上端を挟持部44及びクランプ機構45で位置決め支持した状態で鋼板Wを吊り下げる構成としてもよい。
上記の実施形態では、プレス金型11で成形した鋼板Wを、搬送装置40で排出装置30まで搬送しているが、これに限らず、別途の搬送手段で搬送したり、あるいは、型開きと共に成形した鋼板Wを排出装置30上に自由落下させてもよい。
1 熱間プレス成形設備
10 プレス成形装置
11 プレス金型
11a 固定型
11b 第1可動型
11c 第2可動型
11d 第3可動型
15 固定プレート
16 スライドレール
17 可動プレート
18 油圧シリンダ
20 加熱装置
30 排出装置
40 搬送装置
41 支持部材
42 昇降手段
43 受け面
44 挟持部
46 固定ピン
47 回動ピン
48 クランプアーム
48a クランプ部
48b 当接部
W 鋼板

Claims (2)

  1. 加熱した鋼板に対してプレス成形を施す熱間プレス成形設備であって、
    前記鋼板を加熱する加熱装置と、前記加熱装置の下方に配設され、水平方向に型締め型開きするプレス金型と、前記鋼板を支持する支持部材を有し、前記加熱装置で加熱された前記鋼板を前記プレス金型による成形位置まで搬送する搬送装置とを備え、
    前記支持部材は、前記鋼板の表裏両面を挟持する挟持部を有し、かつ前記挟持部の一部が、前記プレス成形時に前記鋼板の変形を許容するよう変位可能とされる熱間プレス成形設備。
  2. 前記挟持部は固定ピンと、前記固定ピンと並んで配設され、回動により前記固定ピンとの間で前記鋼板を挟持可能な回動ピンとで構成され、前記回動ピンは前記固定ピンとの間で前記鋼板を挟持する向きに常時付勢されている請求項1記載の熱間プレス成形設備。
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