JP6056756B2 - 基板処理装置およびパターン露光方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板処理装置およびパターン露光方法に関する。
本願は、2011年9月6日に出願された日本国特願2011−193774号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。

液晶表示素子等の大画面表示素子においては、まず、平面状のガラス基板上にITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極やSi等の半導体物質を堆積した上に金属材料を蒸着し、フォトレジストを塗布して回路パターンを転写する。その後、フォトレジストを現像した後に、エッチングすることで回路パターン等を形成している。ところが、表示素子の大画面化に伴ってガラス基板が大型化するため、基板搬送も困難になってきている。そこで、可撓性を有する基板(例えば、ポリイミド、PET、金属箔等のフィルム部材など)上に表示素子を形成するロール・トゥ・ロール方式(以下、単に「ロール方式」と表記する)と呼ばれる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献2には、ロール状のフィルムマスクに紫外線を照射し、フィルムマスクに形成された転写パターンをガラス基板に転写させる露光機が記載されている。
国際公開第2008/129819号 特開2005−215686号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
パターンを露光する領域では、マスクやフィルム状の基板を平面状としているため、振動の影響を受けやすく平面度を確保することが困難である。そのため、投影光学系によるパターン像の投影に支障を来さないように、ロールを組み合わせてマスクやフィルム状の基板の平面度を高めようとすると、装置が複雑化するという問題が生じる。
本発明の態様は、簡単な構成で高精度の投影が可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、基板の被処理面にマスクのパターンを形成する基板処理装置であって、円筒状に形成され円筒面に沿って前記マスクを保持して所定の軸線周りに回転可能なマスク保持部と、前記基板の被処理面を、前記マスクの円筒面と所定の間隔を保って前記所定の軸線周りの形状に保持する基板保持部と、前記マスクと前記基板との間に配置され、前記パターンの像を前記基板に投影する投影光学系と、を備え、前記投影光学系は、前記マスクのパターンの一部分を前記基板の一部に結像する結像光学素子を、前記軸線の延設方向と前記軸線周りの周方向との各々に複数配列してなり、前記軸線周りの周方向に並ぶ結像光学素子の各々は前記軸線を中心とする径方向に沿って結像光路が形成されるように設けられる基板処理装置が提供される。
本発明の態様では、簡単な構成で高精度の投影が可能な基板処理装置を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の概略的な構成を示す斜視図である。 投影光学系の要部詳細を示す断面図である。 基板処理装置の概略的な構成を示す断面図である。 レンズ群を展開して外周側から平面的に視た要部詳細図である。 基板処理装置における制御系を示す図である。 レンズ群の製造方法を示す図である。 投影光学系(レンズ群)の設計例を示す図である。 投影光学系(レンズ群)の別の設計例を示す図である。 第2実施形態に係る基板処理装置の概略的な構成を示す図である。 第3実施形態に係るレンズ群の構成を示す概略的な斜視図である。 第3実施形態に係る投影光学系の要部詳細を示す断面図である。 光源装置の別形態を示す図である。
以下、本発明の基板処理装置の実施の形態を、図1から図11を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置100の概略的な構成を示す斜視図である。
図1に示す基板処理装置100は、被処理面Saの全面または一部分に感応層が形成された帯状の基板(例えば、帯状のフィルム部材)Sをロールトゥーロールの製造プロセスにて処理するものである。基板処理装置100は、マスクMを保持するマスク保持部(不図示)と、マスク保持部を介してマスクMを回転軸線AX回りに回転駆動する駆動装置D1と、マスク保持部の内部に設けられた光源装置(照明部)1と、マスクMと基板Sとの間に配置され、マスクMのパターンの像を基板Sに投影する為のレンズアレー等で構成された投影光学系PLと、基板Sを搬送する搬送系TR(図3及び図5参照)と、これらを統括的に制御する制御部CONT(図5参照)とを有している。この基板処理装置100は、基板S上に例えば有機EL素子、液晶表示素子等の表示素子(電子デバイス)を形成する場合に用いることができる。
なお、本実施形態では、図1に示すようにXYZ座標系を設定し、以下では適宜このXYZ座標系を用いて説明を行う。XYZ座標系は、例えば、水平面に沿ってX軸及びY軸が設定され、鉛直方向に沿って上向きにZ軸が設定される。また、基板処理装置100は、全体としてY軸方向に沿って、そのマイナス側(−側)からプラス側(+側)へ基板Sを搬送する。その際、帯状の基板Sの幅方向(短尺方向)及び回転軸線AXの延在方向は、X軸方向に設定される。
マスク保持部は、円筒状に形成されており、円筒面に沿って回路パターン等が形成されるマスクMを保持するとともに、保持したマスクMを伴って回転軸線AX回りに回転可能とされている。光源装置1としては、蛍光灯と同様に直管型で放射状に露光用の照明光を発光するものや、円筒状の石英の棒の両端から照明光を導入し裏面側に拡散部材を設けてあるものが用いられ、上記マスクMを内側から放射状に一様に照明する。
投影光学系PLは、図2に示すように、基材2A〜2D(適宜、基材2と総称する)の両面に、結像光学素子としてのレンズ部3A〜3D(適宜、レンズ部3と総称する)が配置されている。さらに、投影光学系PLは、回転軸線AX周りの周方向及び回転軸線AXの延設方向の各々に複数配列されたマイクロレンズアレイからなる複数のレンズ群4A〜4D(適宜、レンズ群4と総称する)と、レンズ群4Bと4Cとの間の中間結像面の位置に配置された視野絞り40と、レンズ群4Cと4Dとの間に配置された開口絞り41とを備えている。
レンズ群4A、4Bにおけるレンズ部3A、3Bは、マスクMのパターンの正立像を基板Sに結像するために、上記中間結像面に反転像を形成する前群レンズ部を構成している。レンズ群4C、4Dにおけるレンズ部3C、3Dは、上記反転像を正立像に再結像する後群レンズ部を構成している。
各レンズ群4A〜4D(基材2A〜2D)は、回転軸線AX回りに、且つ、回転軸線AXを中心とする半径が順次大きくなるように間隔をあけて設けられている。径方向で隣り合うレンズ群4A〜4D(基材2A〜2D)の間には、レンズ部3A〜3Dとは離間させてスペーサー10が設けられている。また、これらのレンズ群4A〜4Dは、図1及び図3に示されるように、回転軸線AXの+Z側に設定される露光部分EXを中心として、回転軸線AX回り方向(以下、θX方向と称する)でおよそ±90°の範囲に亘る長さに形成されている。
レンズ群4A〜4Dにおける各レンズ部3A〜3Dは、光源装置1で照明されたマスクMのパターンが正立正像で基板Sに投影されるように、光源装置1を中心とする径方向に沿った光軸BX上に配置されている。また、レンズ部3A〜3Dは、マスクMの外周側表面(パターン面)とレンズ部3Aの前側焦点位置とが一致するように配置され、レンズ部3Aの後ろ側焦点位置とレンズ部3Bの前側焦点位置が一致し、マスクMのパターン像が視野絞り40のある面上に投影されるように配置される。さらに、レンズ部3A〜3Dは、視野絞り40のある面とレンズ部3Cの前側焦点位置とが一致するように配置され、レンズ部3Cの後ろ側焦点位置及びレンズ部3Dの前側焦点位置に開口絞り41が配置され、レンズ部3Dの後ろ側焦点位置に基板Sの表面(被処理面)Saが一致するように配置されている。
各レンズ部3A〜3Dは、投影光学系PLとしての倍率を回転軸線AXの延設方向と回転軸線AX周り方向とで異なる所謂トーリックな面を有している。すなわち、回転軸線AX周り方向に関して、回転軸線AXを中心とするマスクMの表面(レンズ群4A〜4Dと対向する側の面)の半径をRとし、レンズ群4A〜4Dによって構成される投影光学系PLの光軸方向の物面/像面間の距離(実効的な光路長)をLとすると、マスクMのパターンが投影される基板Sの被処理面Saまでの半径はR+Lとなる。従って、基板Sの搬送方向(回転軸線AX周り方向)については、パターンの像は(R+L)/Rの倍率で基板Sに投影されることになる。
概略的な例として、マスクMの表面(パターン面)の半径Rを500mm、投影光学系PLの光軸方向の物面/像面間の距離(実効的な光路長)Lを5mmにした場合、各レンズ群4A〜4Dの回転軸線AX周りの方向(周長方向)の投影倍率は、1.01倍となる。
一方、回転軸線AXの延設方向に関しては、マスクMのパターンは、回転軸線AXの延設方向に配置した複数のレンズ部3A〜3Dによって、そのままの寸法で基板Sの被処理面Sa上に投影される必要があることから、本実施形態による投影光学系PLの回転軸線AXの延設方向に関する投影倍率は、1.00倍に設定される。このように、本実施形態では、各レンズ部3A〜3Dについて、後述する製造方法によって、回転軸線AXの延設方向と回転軸線AX周り方向とで異なる倍率を有するように、光軸と直交する第1メリジオナル方向と、この第1メリジオナル方向と直交する第2メリジオナル方向とでパワーを異ならせたレンズ素子(非球面レンズ)を一部に組み込むことになる。
図4は、レンズ群4A〜4Dを展開して外周側から平面的に視た要部詳細図である。
図4中、符号5はレンズ部3A〜3Dのレンズ有効径を示しており、符号6は視野絞り40で設定される投影領域を示している。この図に示されるように、投影領域6は、レンズ有効径5よりも小さく、且つ、レンズ部3A〜3Dのレンズ視野に内接する正六角形に形成されている。また、投影領域6(レンズ部3A〜3D)は、回転軸線AXの延設方向であるX方向に沿って、レンズ有効径5よりも大きいピッチPxで配列された列が回転軸線AX周りの周方向(図4ではY方向)に沿ってピッチPyで配列されている。
Y方向で隣り合うレンズ列は、互いに半ピッチずれて配置されている。また、各レンズ列におけるレンズ部3に対応する投影領域6は、Y方向で隣り合うレンズ列において、X方向に関して、三角形状の端部同士が継ぎ部TGとして重複することにより、Y方向(周長方向)の走査露光が行われた際に投影領域6を介して基板Sに照射される露光エネルギーが回転軸線AXで不均一にならない配置となっている。
そして、上述したスペーサー10は、レンズ部3A〜3D(レンズ有効径5)から離間した位置(レンズ部3A〜3D間の隙間となる位置)に配置されている。また、レンズ部3A〜3D間の隙間となる位置には、複数の供給孔11が形成されている。供給孔11には、温度調整された気体(エアや窒素ガス等)を供給する気体供給装置12が図2に示すように接続されている。
この気体供給装置12と供給孔11によって、マスクMと投影光学系(レンズ群4Aを保持する基材2A)との間と、基板Sを保持する為の薄肉厚で光透過性の円筒状の保持ローラー55の内周面と投影光学系(レンズ群4Dを保持する基材2D)との間に、非接触ベアリング(静圧気体軸受け等)が形成される。
図3に示すように、マスクMの内部空間には、光源装置1の照射範囲を制限して基板Sへの露光量を制御するブラインドBL1、BL2が設けられている。ブラインドBL1、BL2は、それぞれ回転軸線AX周りに半周に亘る範囲の長さで、且つ基板SのX方向の幅以上の長さを有する半円筒状の遮光板である。また、ブラインドBL1、BL2は、それぞれが互いに独立して回転軸線AX周りに移動可能に設けられている。各ブラインドBL1、BL2の回転軸線AX周りの位置を調整することにより、露光部分EXにおいて光源装置1からの露光光の照射範囲を制限することで、基板Sへの露光量が制御される。
搬送系TRは、図3に示す基板供給部51及び基板回収部52と、ローラー53、54と、保持ローラー(基板保持部、当接部)55とを備えている。基板供給部51は、ローラー53を介して基板Sを露光部分EXに供給するものである。基板回収部52は、露光部分EXで露光処理が施されローラー54を介して搬送される基板Sを回収するものである。
保持ローラー55は、光源装置1からの露光光を透過させる石英等で形成されており、回転軸線AXを軸線とする薄肉厚の円筒形状を有している。図2に示すように、保持ローラー55の内周面は、レンズ群4(レンズ部3)の外周側に、前記レンズ群4と所定量の隙間(エアベアリング層)が形成される径に形成されている。また、保持ローラー55の外周面には、ローラー53、54により設定される張力で基板Sの被処理面Saが当接して巻き付けられることにより、基板Sは前記外周面に倣ってその径で保持される。
保持ローラー55の外周面には、基板Sの被処理面Saが巻き付けられる。そのため、被処理面Saに塗布された感応層(レジスト等)が貼り付かないように、保持ローラー55の外周面には不活性な膜、例えばダイヤモンドコート等が形成される。
基板Sは、ロール状に巻きつけられて搬送系(不図示)により引き出され、不図示の感応剤(レジスト、感光性シランカップリング剤等)塗布工程を経て、基板Sの−Z側の被処理面(下面)Saに感応剤が塗布され、回転軸線AXよりも+Z側に設定される露光部分EXに搬送される。
基板処理装置100において処理対象となる基板Sとしては、例えば樹脂フィルムやステンレス鋼などの箔(フォイル)を用いることができる。例えば、樹脂フィルムは、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、エチレンビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、などの材料を用いることができる。
基板Sは、例えば200℃程度の熱を受けても寸法が変わらないように熱膨張係数が小さい方が好ましい。例えば、無機フィラーを樹脂フィルムに混合して熱膨張係数を小さくすることができる。無機フィラーの例としては、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、酸化ケイ素などが挙げられる。
基板Sは、可撓性を有するように形成されている。ここで可撓性とは、基板に自重程度の力を加えても線断したり破断したりすることはなく、前記基板を撓めることが可能な性質をいう。また、自重程度の力によって屈曲する性質も可撓性に含まれる。また、上記可撓性は、上記基板の材質、大きさ、厚さ、又は温度や湿度などの環境、等に応じて変わる。なお、基板Sとしては、1枚の帯状の基板を用いても構わないが、複数の単位基板を接続して帯状に形成される構成としても構わない。
図5は、基板処理装置100における制御系を示す図である。
この図に示されるように、光源装置1、駆動装置D1、搬出系TR、気体供給装置12、ブラインドBL1、BL2等を含む基板処理装置100の動作は、制御部CONTにより統括的に制御される。
続いて、レンズ群4A〜4Dの製造方法について、図6を参照して説明する。
レンズ群4A〜4Dは、マイクロレンズアレイを構成する半径の異なる円筒状部材の一部(以下、部分円筒部材と称する)が径方向に重ねられた状態で設置されるが、各マイクロレンズアレイは同様の製造方法で製造される。
図6(a)〜(f)は、レンズ群4の製造工程を示す図である。
図6(a)に示すように、例えば石英からなる部分円筒部材を基材2として用意しておく。次に、図6(b)に示すように、基材2の両面にレジスト20を塗布する。続いて、図6(c)に示すように、各レジスト20にレンズ部3に応じた多重の輪帯状パターンで露光を行う。具体的には光軸BXとなる位置を中心として光軸から離間するのに従って、非感光となるレジストの量(幅)が漸次大きくなるように、径に応じて各輪帯パターンの線幅を異ならせたパターンで露光を行う。ただし、上述したように、各レンズ部3A〜3Dは、投影光学系PLとしてトーリックな面を有しているため、回転軸線AXの延設方向と回転軸線AX周り方向とでは各方向の倍率に応じて、光軸から離間するのに従って、非感光となるレジストの量(幅)の変化量が異なることになる。
露光処理が完了すると、基材2に対して現像処理を実施して、図6(d)に示すように、露光されなかった領域のレジスト20を除去する。続いて、残留するレジスト20をマスクとして、基材2をエッチングする。このとき、基材2の露出面積は、光軸BXを中心として光軸BXから離間するのに従って、漸次広くなっているため、図6(e)に示すように、外周側のエッチング量が漸次大きくなる。そのため、レジスト20が除去された後の基材2には、図6(f)に示すように、光軸BXの部分が最も厚く、光軸BXから離間するのに従って、回転軸線AXの延設方向と回転軸線AX周り方向とで異なる曲率で薄くなるレンズ部3が形成される。
上記のレンズ部3が球または球の一部である場合、入射面と出射面の曲率半径が等しく、レンズの厚さは入出射面の曲率半径の2倍に等しい。このとき、レンズの焦点距離fは、曲率半径をr、レンズを構成する材質の屈折率をnとして、次式のように表される。
f=nr/2(n−1)…(1)
このとき、レンズの前側焦点位置と後側焦点位置との間隔Dは、次式のように焦点距離fの2倍に等しくなる。
D=nr/(n−1)…(2)
これらの式から、例えば半径500mmのマスクMを投影する投影光学系PL(レンズ群4)の設計例を、図7の表に示す。
図7においては、レンズ群4D、4Cについて、回転軸線AXの延設方向と回転軸線AX周り方向とを同一の曲率半径としている。また、レンズ厚、間隔については、円筒軸方向の倍率を優先して等倍になるようにしている。上記の投影光学系PL(レンズ群4)では光源装置1からの光源としてi線(波長365nm)で3μmの線幅を解像するように、開口数を0.08としている。このときのレンズ部3の視野は直径約86μmとなり、レンズ部3の有効径は120μmとなる。
なお、図8の表には、半径250mmのマスクMを投影する投影光学系PL(レンズ群4)の設計例が示されている。
図4に示した視野絞り40で設定される投影領域6は、レンズ部3の上記視野に内接する正六角形として、レンズ部3の光軸間隔を視野の直径の1.5倍の辺の正三角形の頂点になるように配置することが望ましい。このとき、レンズ部3の有効径5がレンズ部3の光軸がなす正三角形の辺の長さより短い必要があり、上記の場合、視野の直径が86μmであり、レンズ部3の光軸間隔が129μmとなる。それに対しレンズ部3の有効径が120μmなので、上記のような配置が可能であり、視野の開口部の有効効率は16.6%となる。
上記構成の基板処理装置100においては、制御部CONTの制御下で駆動装置D1及び搬送系TRの作動により、露光部分EXにおいてマスクMと基板Sとが同一の角速度で回転軸線AX周り方向に同期移動しつつ、ブラインドBL1、BL2で規定される光源装置1からの照明領域の照明光で照明されたマスクMのパターンの像が投影光学系PLを介して、保持ローラー55の外周面に沿った形状(回転軸線AX周りの形状)に所定の張力で保持された基板Sの被処理面Saに正立正像で投影される。
このとき、基板Sの被処理面Saが巻き付けられる保持ローラー55の外周面には、不活性な膜(ダイヤモンドコート等)が形成されているため、被処理面Saに塗布されたレジスト等の感応層が貼り付いてしまうことを抑制できる。
また、保持ローラー55と投影光学系PLの間には、所定間隙を保つようなエアベアリングが形成される構成となっている。そのため、基板Sの搬送に伴って保持ローラー55も回転軸線AXを中心として回動し、露光領域においては基板Sの被処理面Saが投影光学系PLの像面(全体としてはトーリック面)に対して、安定的に焦点深度(DOF)内に維持される。
このことは、エアベアリングによりほぼ一定の隙間に保たれるマスクMと投影光学系PLとの間でも同様に当てはまることである。
また、照明光の照射によりレンズ群4A〜4Dはその照明光の一部を吸収して温度上昇することもある。しかし、レンズ群4A〜4Dに対しては、気体供給装置12から供給される温度調整されたエアが各基材2A〜2Dの間の隙間を流通するので、レンズ群4A〜4Dの温度上昇が抑えられる。即ち、エアベアリング形成の為の気体供給装置12からの流体を投影光学系PLの内部空隙を介して供給することで、投影光学系PLの温調機能も実現できる。
また、投影光学系PLのレンズ部3は、一例としては図7に示したように、各レンズ部3A〜3Dが、投影光学系PLとして回転軸線AXの延設方向と回転軸線AX周り方向とで倍率が僅かに異なるトーリックなパワーを有している。回転軸線AX周り方向については、レンズ群4A〜4Dによる投影光学系PLの光軸方向の実効的な光路長L(マスクパターン面から基板Sの被処理面Saまでの光軸BX方向の距離)に応じた倍率(R+L)/Rで、パターンの像が基板Sに投影される。また、回転軸線AXの延設方向については、等倍の倍率でパターンの像が基板Sに投影される。
そのため、マスクMのパターンの像は、各投影領域6の継ぎ部で重ね合わされた状態で基板Sに逐次投影される。
パターンの像が投影された基板Sは、搬送系TRによって露光部分EXから現像処理、エッチング処理等が行われる部分に搬送される。
このように、本実施形態では、回転軸線AX周りの円筒面に沿ってマスクM及び基板Sをそれぞれ保持し、レンズ部3A〜3Dが回転軸線AXの延設方向と回転軸線AX周り方向にそれぞれ複数配列されたレンズ群4A〜4Dを用いてマスクMのパターン像を基板Sに投影する。そのため、マスクMや基板Sを平面状に設置する場合のように振動の影響を受けることを抑制できるとともに、マスクM及び基板Sの平面度を高めるために装置の複雑化や大型化を招くという事態も回避でき、簡単な構成で高精度の露光処理を実現できる。
また、本実施形態では、レンズ群4A〜4Dがマイクロレンズアレイによって構成されているため、各レンズ部3A〜3Dにおける焦点距離が短くすることができ、結果として収差の悪影響を小さくすることが可能になる。
また、本実施形態では、レンズ群4A〜4Dにおいてレンズ部3A〜3Dの近傍に配置した供給孔11に温度調整されたエアを流通させる。そのため、レンズ群4A〜4Dの温度上昇を効果的に抑制することができ、投影光学系PLの機械的な変形や光学特性の劣化を抑えて、露光精度の向上に寄与できる。
なお、上記駆動装置D1及び搬送系TRの作動によるマスクMと基板Sとの同期移動については、記駆動装置D1及び搬送系TRそれぞれの動作精度に依存するオープン制御方式であってもよい。しかし、例えばローラー53の回転速度や基板Sに形成されたマークの移動速度を検出する検出装置を設け、前記検出装置の検出結果に応じて駆動装置D1を制御してマスクMの回転速度を制御する、クローズド制御方式(フィードバック方式)であってもよい。
一例として、マスクMの回転軸線AX方向の端部の全周に渡ってエンコーダ用のスケール(目盛)が刻設されている場合は、そのスケールを読み取るエンコーダからの信号に基づいて、マスクMの周速度Vm(或いは周速度の変化)をリアルタイムに計測出来る。また、基板Sの両端部に基板送り方向にエンコーダ用のスケール(目盛)が刻設されている場合は、そのスケールを読み取るエンコーダからの信号に基づいて、基板Sの周速度Vs(或いは周速度の変化)をリアルタイムに計測出来る。
このようにして計測されたマスクMの周速度Vmに対応した信号と、基板Sの周速度Vsに対応した信号とを利用して同期制御系を構成する場合は、次式(3)の関係が維持されるようなサーボ系を組むことになる。
Vs/Vm =(R+L)/R…(3)
これは、マスクMと角速度と露光領域での基板Sの角速度とを一致させる制御と同義である。
(第2実施形態)
続いて、本発明の基板処理装置100の第2実施形態について、図9を参照して説明する。
図9は、本発明の基板処理装置100の第2の実施の形態を示す概略的な構成図である。この図において、図3に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。なお、図9においては、ブラインドBL1、BL2の図示を省略している。
上記第1実施形態では、保持ローラー55の外周面に巻き付けることにより基板Sを保持していたが、本実施形態では基板保持部として背面エアパッド装置が設けられている。
すなわち、図9に示すように、基板処理装置100における露光部分EXには、基板Sと対向する側に回転軸線AXを中心として所定の半径に形成され、基板Sの被処理面Saとは逆の面側を非接触で保持する保持面56aを有する背面エアパッド装置(基板保持部)56が設けられている。
エアパッド装置56は、保持面56aに開口し、エア供給源57に接続される吹付部58及び、保持面56aに開口し、エア吸引源59に接続される吸引部60を有している。
そして、基板Sは、吹付部58から吹き付けられる加圧エアの静圧により、例えば数μmの間隔を保った状態で保持面56aに非接触で保持されることで、被処理面Saが投影光学系PLの焦点深度内に保持される。
このように、背面エアパッド装置56によって、基板Sを露光領域において一定の曲率半径で湾曲させて搬送できる場合は、先の図1、図2で示した保持ローラー55(薄い円筒状の石英板等)を省くことが可能となり、結像特性(収差)をより良好にすることができる。
他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
上記構成の基板処理装置100においては、基板S、特に感応層(レジスト等)が塗布された被処理面Saが非接触で保持されるため、レジスト表面の平坦性が損なわれたり、レジストが被処理面Saから剥離する等の不都合を生じさせない。そのため、本実施形態では、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、マスクMのパターンをより安定して基板Sに形成することが可能になる。
(第3実施形態)
続いて、本発明の基板処理装置100の第3実施形態について、図10及び図11を参照して説明する。この図において、図1から図7に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
なお、図11においては、スペーサー10、供給孔11、気体供給装置12の図示を省略している。
上記第1、第2実施形態における各レンズ群4A〜4Dは、石英等の透明部材に対して露光、エッチングを施すことでレンズ部3A〜3Dを形成する構成であった。すなわち、基材2A〜2Dとレンズ部3A〜3Dが一体的に形成される構成であった。本実施形態では、基材とレンズ部とが別部材で形成される構成について説明する。
図10に示すように、本実施形態におけるレンズ群4(4A〜4D)は、ビーズ等の球状体からなるレンズ部3(3A〜3D)が硬質樹脂シート等の基材2(2A〜2D)に埋め込まれた構成となっている。
上述したように、投影光学系PLのレンズ部3A〜3Dは、回転軸線AX周り方向については、レンズ群4A〜4Dによる投影光学系PLの光軸方向の実効的な光路長さL(マスクパターン面から基板Sの被処理面Saまでの光軸方向の距離厚さ)に応じた倍率(R+L)/Rでパターンの像を基板Sに投影する。また、回転軸線AXの延設方向については、等倍の倍率でパターンの像を基板Sに投影する。そのため、球状体のレンズ部3A〜3Dのうち、少なくとも一つ(例えばレンズ部3D)については、回転軸線AXの延設方向に関してはが等倍となるように、非球面の球状体(極端に誇張するとラグビーボールの表面のような形状)として形成される。
そして、図11に示すように、各レンズ部3A〜3Dと対向する位置には、光源装置1からの露光光を透過させる石英等で形成され、回転軸線AXを軸線とする円筒体42〜46が設けられている。各円筒体42〜46は、対向するレンズ部3A〜3Dとは非接触となるように、対向するレンズ部3A〜3Dとの間に微少量の隙間が形成される径で周面が形成されている。また、最も内周側に位置する円筒体42は、マスクMとの間に隙間が形成される径で内周面が形成される。そして、最も外周側に位置する円筒体46は、基板Sの被処理面Saとの間に隙間が形成される径で外周面が形成される。
レンズ群4B、4Cの間に配置される円筒体44は、外周面にクロム等により視野絞り40が成膜された円筒体44Aと、円筒体44Aの外周面に被せられて嵌合する円筒体44Bとから構成される。
レンズ群4C、4Dの間に配置される円筒体45は、外周面にクロム等により開口絞り41が成膜された円筒体45Aと、円筒体45Aの外周面に被せられて嵌合する円筒体45Bとから構成される。
上記構成の基板処理装置100おいては、比較的高精度のものが得られるビーズ等の球状体によってレンズ部3A〜3Dを形成するため、高精度のレンズ群4A〜4D(投影光学系PL)を容易に得ることが可能になる。特に、投影倍率を調整する際には、投影倍率に応じた直径を有する球状体を用いることで容易に対応可能となる。また、各レンズ部3A〜3Dと対向する位置には、円筒体42〜46が設けられているため、基材2A〜2Dからレンズ部3A〜3Dが離脱することを防止できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、一つの光源装置1が放射状に一様に照明する構成を例示した。しかし、これに限定されるものではなく、回転軸線AXを中心とする径方向に並ぶレンズ部(レンズ組)3A〜3D毎に光源を設ける構成としてもよい。
具体的には、例えば、図12に示されるように、上記レンズ組が並ぶ径上にレンズ組の配置に応じて、LEDやLD等の固体発光素子61を配列させる構成としてもよい。この構成を採る場合には、照明コンデンサレンズとして機能するレンズアレイからなるレンズ群62をマスクMと固体発光素子61との間に配置する。また、固体発光素子61を保持する構造体63としては、熱伝導率の大きい金属を用いることが好ましい。
このような光源を用いることにより、エネルギーロスが少なく効果的なパターン照明及び投影が可能になる。
また、上記実施形態における保持ローラー55は、基板Sの搬送時に被処理面Sa(の感応層)と密着して摩擦により回動するので、その摩擦力で感応層が部分的に剥離する可能性がある。そこで、例えば保持ローラー55を回転軸線AX周りに強制的に回転させる回転駆動装置を設け、制御部CONTが基板Sの搬送速度と保持ローラー55の周速度(外周面における速度)とを一致させ、保持ローラー55と基板Sとの間に摩擦力を生じさせない、或いは極めて低減させた状態で基板Sを搬送させる構成としてもよい。
また、上記実施形態では、制御部CONTが駆動装置D1及び搬送系TRの駆動を制御してマスクMの回転と基板Sの搬送とを同期させる構成として説明した。しかし、これに限られるものではなく、例えばマスクMの回転に係る機構と、基板Sの搬送に係る機構とを機械的に連結(例えば輪列機構で連結)し、簡素な構成でマスクMの回転と基板Sの搬送とを同期させる構成としてもよい。
また、上記第2実施形態では、背面エアパッド装置56から吹き付けられる加圧エアの静圧により基板Sを所定位置に保持する構成とした。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、供給孔11から基板Sの被処理面Saに向けてエアや水等の流体を噴出させ、背面エアパッド装置56から吹き出される気体との間で基板Sを挟み込むことにより、基板Sを保持する構成としてもよい。
また、上記実施形態で示したブラインドBL1、BL2については、回転軸線AXの延設方向でそれぞれが独立して駆動可能に複数の遮光板に分割する構成としてもよい。
この構成では、光源装置1の照明に分布が生じた場合には、前記分布に応じて回転軸線AXの延設方向に分割された各ブラインドの遮光板の周方向位置を調整することにより、光源装置1の照明むらを補正することが可能になる。
また、上記実施形態では、投影光学系PL(レンズ群4A〜4D)を回転軸線AX周りの一部に設ける構成としたが、全周に亘って設けてもよいことは言うまでもない。
さらに、各実施形態で説明した投影光学系PLの各レンズ部3A〜3Dは、回転軸線AXの延設方向(第1メリジオナル方向)と回転軸線AX周り方向(第2メリジオナル方向)とで異なる倍率を有するように形成するのが好ましい。しかし、基板Sに転写すべきパターンの最少線幅D、投影光学系PLの物面(マスク面)/像面(被処理面Sa)間の距離L、マスクMの半径R、及び、要求される転写リニアリティ(転写像の線幅の許容誤差範囲)との兼ね合いによっては、第1、第2メリジオナル方向の両方で等倍(1.00)のままであっても良い。
また、各実施形態で説明した投影光学系PLは、図1、図3、図8に示したように、円筒状のマスクMの上方側(+Z方向)に配置したが、マスクMの下方側に配置しても良い。その場合、基板Sの被処理面Saは上向きにされて、円筒状の保持ローラー55の下方部分に巻き付けることになる。
先の図2で説明したように、投影光学系PLと保持ローラー55との間には、エアベアリング層が形成される。しかし、投影光学系PLをマスクMの下方側に配置した場合は、そのエアベアリング層を純水等の液体層に変えることも出来る。
1…光源装置(照明部)、 2、2A〜2D…基材(素子基板)、 3…レンズ部(結像光学素子)、 3A、3B…レンズ部(結像光学素子、前群レンズ部)、 3C、3D…レンズ部(結像光学素子、後群レンズ部)、 4、4A、4B、4C、4D…レンズ群、 55…保持ローラー(基板保持部、当接部)、 56…背面エアパッド装置(基板保持部)、 100…基板処理装置、 M…マスク、 PL…投影光学系、 S…基板、 Sa…被処理面

Claims (15)

  1. 可撓性を有する基板の被処理面にマスクのパターンを形成する基板処理装置であって、
    円筒状に形成され円筒面に沿って前記マスクを保持して所定の軸線周りに回転可能なマスク保持部と、
    前記マスク保持部の外周側に配置され、前記基板の被処理面を、前記マスクの円筒面と所定の間隔を保って前記所定の軸線周りに円筒面状に保持する光透過性の円筒状の基板保持部と、
    前記マスクと前記基板との間に配置され、前記マスクのパターンの一部分を前記基板の一部に結像する結像光学素子を、前記軸線の延設方向と前記軸線周りの周方向との各々に複数配列してなり、前記軸線周りの周方向に並ぶ前記結像光学素子の各々を、前記軸線を中心とする径方向に沿って結像光路が形成されるように設けることにより、前記パターンの像を前記基板の被処理面に投影する投影光学系と、
    前記基板の被処理面を前記投影光学系から所定の間隙で保持する為に、前記基板保持部と前記投影光学系との間に気体を供給する気体供給装置と、
    を備える基板処理装置。
  2. 前記結像光学素子は、前記軸線を中心とする径方向に異なる半径で積層される複数の円筒状の基材の各々に形成されるレンズ部により構成される
    請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記複数の円筒状の基材各々に形成される前記レンズ部の光軸は、前記軸線を中心とする径方向に沿って配置される
    請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記結像光学素子は、前記マスクのパターンの正立像を前記基板の被処理面に結像する為に、中間結像面に反転像を形成する前群レンズ部と、前記反転像を正立像に再結像する後群レンズ部とで構成される
    請求項2または3に記載の基板処理装置。
  5. 前記レンズ部は、前記基材上に前記軸線の方向と前記軸線回りの方向とに所定間隔で配列されるマイクロレンズアレイで構成される、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記投影光学系は、前記基材上に形成される前記複数のレンズ部の間に設けられ、前記径方向に積層される前記円筒状の基材の各々を、前記径方向に所定量の隙間で配置するスペーサを有する、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 前記投影光学系を構成する複数の前記結像光学素子の各々の前記軸線回り方向の投影倍率は、前記軸線から前記マスクのパターンまでの前記径方向の距離をR、前記マスクのパターンから前記基板の前記被処理面までの前記径方向の距離をLとしたとき、(R+L)/Rで決まる値に設定される
    請求項1から6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記結像光学素子の各々の前記軸線方向の投影倍率、前記軸線回り方向の投影倍率と異ならせる、
    請求項7記載の基板処理装置。
  9. 前記投影光学系を構成する複数の前記結像光学素子の各々の前記軸線方向の投影倍率を1.00に設定したとき、前記結像光学素子の各々の前記軸線回り方向の投影倍率を、前記軸線から前記マスクのパターンまでの半径Rと前記軸線から前記基板の前記被処理面までの半径(R+L)の比(R+L)/Rだけ大きくする、
    請求項1からのいずれか一項に記載の基板処理装置。
  10. 前記マスク保持部の内部から照明光で前記マスクのパターンを照明する照明部と、
    前記マスク保持部の内部に設けられ、前記照明光の照明領域を設定する照明領域設定部と、をさらに備え
    前記照明領域設定部は、それぞれが独立して前記照明領域を設定可能に、前記軸線方向に分割して設けられる、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 前記複数の円筒状の基材の各々は、前記複数のレンズ部の間に形成された孔部を有し、前記気体供給装置は、前記孔部を通して前記基板保持部と前記投影光学系との間に前記気体を供給する、
    請求項2から10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  12. 前記基板保持部は、前記マスク保持部の前記軸線と同軸に配置されて、前記基板の被処理面が円筒面状に巻き付けられる外周面を有し、前記基板の前記軸線回り方向の移動と同期して回転する所定の肉厚の透過性円筒部材で構成される、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  13. 前記基板の被処理面が巻き付けられる前記透過性円筒部材の外周面には、前記被処理面に対して不活性な被覆層が設けられる、
    請求項12に記載の基板処理装置。
  14. 前記気体供給装置は、前記マスクの円筒面状のパターン面と前記投影光学系との前記径方向の隙間がほぼ一定に保たれるように、前記マスクのパターン面と前記投影光学系との間に前記気体を供給する、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  15. 前記レンズ部は、前記基材に埋設された球状体で形成される、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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