JP6056553B2 - 電池監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電池セルで構成される組電池の電池状態を監視する電池監視装置に関する。
従来、組電池の電池状態を検出する検出手段、および検出手段を制御すると共に検出手段の監視結果を取得して組電池の異常を検出する制御手段を備える電池監視装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、組電池の電圧状態を検出する検出手段を、各電池セルを所定数単位でグループ化した電池ブロックに対応して複数設けられた過充放電検出部、およびフライングキャパシタ方式の電圧検出部で構成する電池監視装置が開示されている。これによれば、組電池の電圧状態を監視する検出手段が冗長な構成となるので、一方の検出部に異常が生じたとしても他方の検出部にて組電池の電圧状態の監視を継続することが可能となる。
特開2010−226811号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電池監視装置では、組電池の電圧状態を監視する検出手段における電圧の検出経路が共通化されている。このため、電池監視装置の配線系統の一部に異常(例えば、検出線の接触不良や断線)が生ずると、組電池の電圧状態の監視を継続できなくなってしまうといった問題がある。
このように、従来の電池監視装置では、依然として配線系統に脆弱な要素が潜在しており、配線系統の堅牢性の向上を図る必要がある。
本発明は上記点に鑑みて、組電池の電圧状態の監視する電池監視装置において、配線系統の堅牢性の向上を図ることを目的とする。
本発明は、複数個の電池セル(10)を直列に接続して構成された組電池(1)に連結手段(20)を介して接続され、組電池の電圧状態を監視する電池監視装置を対象としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、1または隣接するN(=正の整数)個の電池セルを検出セルとして、検出セル毎の電圧を検出する主検出手段(21)と、隣接する2以上の検出セルを検出ブロックとして、検出ブロック毎の電圧を検出する副検出手段(22)と、検出セル毎に設けられ、連結手段を介して検出セルの両端の電極端子を主検出手段に接続する一対の主検出線(Lm)と、検出ブロック毎に設けられ、連結手段を介して検出ブロックの両端の電極端子を副検出手段に接続する一対の副検出線(Ls)と、主検出手段による検出セルの電圧の検出結果に基づいて主検出線の断線を検出すると共に、副検出手段による検出ブロックの電圧の検出結果に基づいて副検出線の断線を検出する異常検出手段(231b、232b)と、組電池と、組電池に接続された電気機器(4)との間の接続を導通状態および遮断状態に切り替えるシステムメインリレー(3)を制御するリレー制御手段(233a)と、組電池から電気機器に含まれる車両走行用の駆動力を発生させる駆動機器への給電を制御する駆動制御手段(233b)と、を備え、検出セルの電極端子および検出ブロックの電極端子のうち、同電位となる電極端子に接続される主検出線および副検出線の少なくとも一部は、電気的に独立するように別配線で構成されており、リレー制御手段は、異常検出手段にて主検出線の断線および副検出線の断線の一方だけが検出された場合、システムメインリレーを導通状態に維持するように構成されており、駆動制御手段は、異常検出手段にて主検出線の断線だけが検出された場合、副検出手段による検出ブロックの電圧の検出結果に基づいて、断線した主検出線に接続される検出セルの電圧を推定し、推定した検出セルの電圧、および主検出手段による検出セル毎の電圧の検出結果に基づいて、組電池から駆動機器への給電を制御することを特徴としている。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施
形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る電池監視装置の全体構成図である。 第1実施形態に係る組電池の模式的な構成図である。 第1実施形態に係る組電池の要部を示す構成図である。 第1実施形態に係る電池監視装置の配線系統を説明するための説明図である。 第1実施形態に係る上位ECUが実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る電池監視装置の配線系統の変形例を説明するための説明図である。 第2実施形態に係る電池監視装置の配線系統を説明するための説明図である。 第3実施形態に係る電池監視装置の配線系統を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について説明する。本実施形態では、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される組電池1に、本発明の電池監視装置2を適用している。
組電池1は、車両走行用の駆動力を発生させる駆動機器を主として、車載された各種電気機器4に給電する車載高圧バッテリを構成している。なお、電気機器4には、組電池1から給電される機器に限らず、組電池1へ給電する充電器等も含まれる。
図1の全体構成図に示すように、本実施形態の組電池1は、システムメインリレー3を介して電気機器4に接続されている。なお、システムメインリレー3は、組電池1と電気機器4との間の接続を導通状態および遮断状態に切り替える切替手段である。
組電池1は、リチウムイオン電池等の二次電池からなる電池セル10を複数個(例えば、100個)電気的に直列に接続したものである。なお、本実施形態の組電池1は、充放電の最小単位である各電池セル10を所定数単位(例えば、4つ単位)でグループ化した複数の電池ブロックCB1〜CBnで構成されている。
より具体的には、本実施形態の組電池1は、図2、図3に示すように、バスバー10cを介して直列に接続された複数(例えば、3つ)の電池スタックCSに分割されている。なお、電池スタックCSを構成する電池セル10の数は、電池ブロックCBを構成する電池セル10の数に関係せず、車両への搭載性やメンテナンス性を考慮して決定される。
また、各電池セル10は、電極端子(正極端子10aおよび負極端子10b)がバスバー10cを介して隣接する電池セル10の電極端子に接続されている。そして、各電池セル10の各端子10a、10bそれぞれには、電圧を検出するための電圧検出線が接続されている。
また、複数本毎に電圧検出線を束ねた各ワイヤハーネスWHが、組電池1と電池監視装置2とを連結する連結手段20を構成する複数のコネクタCNに接続されている。なお、各ワイヤハーネスWHは、不用意に動かないように拘束具10dにより拘束されている。
電池監視装置2は、組電池1の電圧状態を監視する装置(BMU:Battery Management Unit)であって、主たる構成要素として、主検出回路(主検出手段)21、副検出回路(副検出手段)22、および制御装置23を備えている。
主検出回路21は、1または隣接するN個(=正の整数:全セル数よりも少ない数)の電池セル10を検出セルとして、検出セル毎の電圧を検出する回路であり、複数の主検出線Lmを介して、各検出セルの両端の電極端子に接続されている。
具体的には、本実施形態の主検出回路21は、1個の電池セル10を検出セルとして、電池セル10毎の電圧(セル電圧)を検出するように構成されており、複数の主検出線Lmを介して、各電池セル10の電極端子に接続されている。なお、主検出回路21と組電池1との間の配線系統の詳細については後述する。
本実施形態の主検出回路21は、各電池ブロックCB1〜CBnに対応して設けられた複数の監視IC(監視部)211で構成されている。各監視IC211は、後述する制御装置23からの制御信号に応じて、対応する電池ブロックCB1〜CBnの検出セルの電圧検出等を行う集積回路である。なお、各監視IC211は、対応する電池ブロックCB1〜CBnからの給電により作動するように構成されている。
本実施形態の各監視IC211は、隣り合う監視IC211同士が信号伝達可能なようにデイジチェーン方式で接続され、各監視IC211の1つ(図1では、最も低電位側の監視IC211)が、フォトカプラ等の絶縁部25を介して制御装置23に接続されている。なお、絶縁部25は、組電池1側(高電圧系)と制御装置23側(低電圧系)との間の絶縁性を確保する絶縁手段である。
各監視IC211の検出結果を示す信号は、制御装置23に接続された監視IC211を介して制御装置23へ入力され、主マイコン231が出力する制御信号は、制御装置23に接続された監視IC211を介して他の監視IC211に順次伝達される。
本実施形態の各監視IC211は、対応する電池ブロックCB1〜CBnの検出セル毎に電圧を検出するセル電圧検出部211a等で構成されている。具体的には、セル電圧検出部211aは、検出セルの電圧を所定周期でサンプリングしてデジタル信号に変換して出力するAD変換方式の電圧検出回路であり、図示しないマルチプレクサ、オペアンプ、AD変換器等で構成されている。なお、マルチプレクサは、各検出セルのうち、いずれか1つの両端子をオペアンプの一対の入力端子に選択的に接続する切替手段である。オペアンプは、マルチプレクサにより選択された検出セルの両端子間の電位差に応じたアナログ信号を出力する差動増幅回路であり、オペアンプから出力されたアナログ信号は、AD変換器にてデジタル信号に変換される。
ここで、各監視IC211のうち、制御装置23に接続された監視IC211には、各監視IC211による各検出セルの電圧の検出結果を制御装置23へ送信する主電圧送信部211bが内蔵されている。なお、本実施形態の主電圧送信部211bは、全ての検出セルを通信ブロックとして、各検出セルの電圧の検出結果を主マイコン231へ送信する。
副検出回路22は、隣接する2以上の検出セルを検出ブロックとして、検出ブロック毎の電圧を検出する回路であり、複数の副検出線Lsを介して、各検出ブロックの両端の電極端子に接続されている。具体的には、副検出回路22は、電池ブロックCB1〜CBnを検出ブロックとして、電池ブロックCB1〜CBn単位で電圧(ブロック電圧)を検出するように構成されており、複数の副検出線Lsを介して、各電池ブロックCB1〜CBnの両端の電極端子に接続されている。なお、副検出回路22と組電池1との間の配線系統の詳細については後述する。
本実施形態の副検出回路22は、検出ブロックの両端電圧を蓄えるキャパシタ222、キャパシタ222に蓄えられた検出ブロックの両端電圧を検出する検出部224、入力部221、および出力部223からなるフライングキャパシタ方式の電圧検出回路で構成されている。なお、入力部221は、検出ブロックの両端電圧をキャパシタ222に入力(印加)する回路であり、各主検出線Lmに設けられた入力側スイッチング素子S1〜Sn+1で構成されている。また、出力部223は、キャパシタ222に蓄えられた検出ブロックの両端電圧を検出部224に出力(印加)する回路であり、キャパシタ222と検出部224とを接続するラインに設けられた出力側スイッチング素子Sa、Sbで構成されている。
ここで、副検出回路22における電圧検出時の作動について簡単に説明する。例えば、電池ブロックCB1の電圧を検出する場合、まず、入力側スイッチング素子S1、S2をオンし、電池ブロックCB1の電圧をキャパシタ222に印加する。その後、入力側スイッチング素子S1、S2をオフすると共に、出力側スイッチング素子Sa、Sbをオンすることで、キャパシタ222に蓄えられた電圧を検出部224に入力する。
このように副検出回路22は、入力部221、および出力部223を制御することで、キャパシタ222を介して電池ブロックCB1の電圧を検出可能に構成されている。なお、本実施形態の副検出回路22は、複数の電池ブロックCB1の電圧を一括して検出することも可能である。例えば、入力側スイッチング素子S1、Sn+1、および出力側スイッチング素子Sa、Sbを制御することで、副検出回路22にて各電池ブロックCB1〜CBnの電圧(組電池1全体の電圧)を一括して検出できる。
ところで、副検出回路22は、電池監視装置2の信頼性の向上を図るために設けられた回路であり、主検出回路21が正常に機能している限り必須でないことから、主検出回路21に比べて、検出性能(例えば、検出精度や検出時間)が低い回路構成となっている。なお、本実施形態の副検出回路22は、検出ブロック単位で電圧を検出する構成であることから、検出セル単位で電圧を検出する主検出回路21よりも電圧の検出性能が低いことになる。
一方、副検出回路22は、主検出回路21よりも組電池1の電池電圧の監視数が少なく、検出性能が低い回路構成となるので、主検出回路21に比べて、簡素な回路構成で実現することができる。なお、キャパシタ222は、組電池1側(高電圧系)と検出部224側(低電圧系)との間の絶縁性を確保する絶縁手段としての機能を果たす。
続いて、各検出回路21、22と組電池1との間の配線系統(主電圧検出経路、副電圧検出経路、および連結手段20)の詳細について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、各検出セルの電極端子および各検出ブロックのうち、同電位となる電極端子(以降、同電位端子ともいう。)に接続される各検出線Lm、Lsは、電気的に独立するように別配線で構成されている。なお、同電位端子に接続される各検出線Lm、Lsは、ワイヤハーネスWHに作用する外乱ストレスの影響を抑制するために、ワイヤハーネスWHの中心側に位置するように束ねることが望ましい。
また、同電位端子に接続される主検出線Lm、および副検出線Lsは、それぞれ異なるコネクタCNm、CNsを介して主検出回路21および副検出回路22に接続されている。
具体的には、本実施形態の各主検出線Lmは、電池ブロックCB1〜CBn毎に設けられた複数のコネクタ(主コネクタ)CNmを介して主検出回路21に接続されている。一方、副検出線Lsは、主コネクタCNmと異なるコネクタ(副コネクタ)CNsを介して副検出回路22に接続されている。つまり、本実施形態の連結手段20は、主検出線Lmを主検出回路21へ接続するための専用の主コネクタCNm、および副検出線Lsを副検出回路22へ接続するための専用の副コネクタCNsにて構成されている。
ここで、各コネクタCNは、ワイヤハーネスWHに外乱ストレスが作用すると、各コネクタCNの中央部分よりも両端部分に接触不良が生じ易い傾向がある。このため、各主検出線Lmのうち、同電位端子に接続される主検出線Lmについては、主コネクタCNmの中央部分に接続することが望ましい。
なお、図4では、同電位端子に接続される各検出線Lm、Lsそれぞれを、電気的に独立するように別配線で構成を図示しているが、これに限定されない。例えば、同電位端子に接続される各検出線Lm、Lsにおける組電池1と連結手段20との間の配線について共通の配線で構成し、各検出回路21、22と連結手段20との間の配線について別配線で構成するようにしてもよい。
図1に戻り、電池監視装置2の制御装置23について説明する。本実施形態の制御装置23は、主たる構成要素として、主マイコン(主監視手段)231、副マイコン(副監視手段)232、上位ECU233を備えている。
各マイコン231、232、および上位ECU233は、それぞれCPU、記憶手段を構成する各種メモリ等からなるマイクロコンピュータ、およびその周辺機器で構成され、メモリに記憶された制御プログラムに従って各種処理を実行するように構成されている。
また、各マイコン231、232、および上位ECU233は、CAN(Controller Area Network)により双方向に通信可能に構成されている。なお、各マイコン231、232、および上位ECU233は、組電池1以外の蓄電手段(例えば、車載された補助バッテリ)を電源として駆動する。
主マイコン231は、主検出回路21や組電池1における充放電を制御すると共に、主検出回路21における検出セルの電圧(各電池セル10のセル電圧)の検出結果に基づいて組電池1の各種異常を検出するように構成されている。
具体的には、主マイコン231は、主検出回路21の各監視IC211に対して電圧状態の監視を指示する制御信号を出力し、主検出回路21の各監視IC211にて検出した各検出セルの電圧値を取得する。
また、主マイコン231は、主検出回路21から取得した検出セルの電圧の検出結果に基づいて、組電池1の電圧異常や配線系統の異常等を検出すると共に、組電池1の電池状態を制御する処理(例えば、組電池1の充放電の切り替え制御等)を実行する。
なお、本実施形態では、主マイコン231における主検出回路21を制御する構成が主制御部231aを構成し、組電池1や配線系統の異常を検出する構成が主異常検出部(異常検出手段)231bを構成し、さらに、組電池1の電池状態を制御する構成が状態制御部231cを構成している。
続いて、副マイコン232は、副検出回路22を制御すると共に、副検出回路22における検出ブロックの電圧(各電池ブロックCB1〜CBnのブロック電圧)の検出結果に基づいて組電池1の各種異常を検出するように構成されている。
具体的には、副マイコン232は、副検出回路22の入力部221、出力部223の作動を制御して、副検出回路22にて検出した検出ブロックの電圧値を取得する。
また、副マイコン232は、副検出回路22から取得した検出ブロックの電圧の検出結果に基づいて、組電池1の電圧異常や配線系統の異常等を検出する処理を実行する。ただし、本実施形態の副マイコン232では、主マイコン231にて実行する組電池1の電池状態を制御する処理について実行しない。
なお、本実施形態では、副マイコン232における副検出回路22を制御する構成が副制御部232aを構成し、組電池1の異常を検出する構成が副異常検出部(異常検出手段)232bを構成している。
ここで、本実施形態の副マイコン232は、各電池セル10それぞれのセル電圧等の詳細なデータを取得する主マイコン231に比べて、取得するデータ量が少ない。また、本実施形態の副マイコン232は、主マイコン231にて実行する組電池1の状態制御を行わないことから、主マイコン231に比べて制御する処理が少ない。このため、本実施形態では、副マイコン232を主マイコン231よりも処理能力やメモリ容量の低いマイコンで構成している。
上位ECUは、車両全体を制御する上位制御手段であり、CANを介して各マイコン231、232から組電池1の電圧状態や配線系統の異常等の各種情報を取得し、取得した情報に基づいて、システムメインリレー3、および電気機器4を制御するように構成されている。なお、本実施形態では、上位ECU233におけるシステムメインリレー3を制御する構成がリレー制御手段233aを構成し、電気機器4を構成する駆動機器への給電を制御する構成が駆動制御手段233bを構成している。
次に、本実施形態の電池監視装置2の作動について説明する。まず、主マイコン231および副マイコン232が実行する組電池1の異常検出処理について説明する。なお、各マイコン231、232による組電池1の異常検出処理は、上位ECU233からの指令等に基づいて開始される。
主マイコン231が実行する異常検出処理では、まず、各監視IC211に対して検出セル毎の電圧の検出を指示する制御信号を出力する。これにより、各監視IC211のセル電圧検出部211aが、対応する電池ブロックCB1〜CBnを構成する検出セルそれぞれの電圧を検出する。
続いて、各監視IC211から各検出セルの電圧の検出結果を取得し、取得した各検出セルの電圧の検出結果に基づいて、組電池1の異常の有無を判定する。この判定処理では、各監視IC211から取得した各検出セルの電圧が、予め定められた主許容電圧範囲内であるか否かを判定し、主許容電圧範囲外となる場合に、検出セルが過充電又は過放電となっているとして組電池1に異常有りと判定する。なお、主許容電圧範囲は、各検出セルが要求される出力性能を発揮し得る範囲であって、検出セルにおける耐電圧の範囲内に設定されている。
また、組電池1に異常有りと判定された際に、各検出セルの電圧の検出結果に、著しく低い電圧となる検出セルが存在していた場合には、当該検出セルの両端の電極端子に接続された主検出線Lmが断線していると判定する。
前述の判定処理の結果、組電池1に異常有りと判定された場合には、組電池1の異常の有無を示す異常フラグをオン(断線時には、断線の有無を示す断線フラグをオン)に設定する。なお、異常フラグおよび断線フラグは、上位ECU233が参照するフラグであり、初期設定では、正常な状態を示す「オフ」に設定されている。
一方、前述の判定処理にて組電池1が正常と判定された場合、または、異常フラグや断線フラグをオンに設定した後、組電池1の状態制御処理を実行する。この状態制御処理では、組電池1から各種電気機器への給電(放電)や外部から組電池1への給電(充電)といった充放電の切替制御等を実行する。その後、車両システムの停止条件(イグニッションのオフ)が成立したか否かを判定し、システム停止と判定された場合に、異常検出処理を終了する。
次に、副マイコン232が実行する異常検出処理では、まず、副検出回路22の入力部221、出力部223の作動を制御して、副検出回路22の検出結果である各検出ブロックの電圧(電池ブロックCB1〜CBnのブロック電圧)を取得する。
続いて、副検出回路22から取得した各検出ブロックの電圧の検出結果に基づいて、組電池1の異常の有無を判定する。この判定処理では、副検出回路22から取得した各検出ブロックの電圧が、予め定められた副許容電圧範囲内であるか否かを判定し、副許容電圧範囲外となる場合に組電池1に異常有りと判定する。なお、副許容電圧範囲は、各検出ブロックが要求される出力性能を発揮し得る範囲であって、検出ブロックにおける耐電圧の範囲内に設定されている。
また、組電池1に異常有りと判定された際に、各検出ブロックの電圧の検出結果に、著しく低い電圧となる検出ブロックが存在していた場合には、当該検出ブロックの両端の電極端子に接続された副検出線Lsが断線していると判定する。
前述の判定処理の結果、組電池1に異常有りと判定された場合には、組電池1の異常の有無を示す異常フラグをオン(断線時には、断線の有無を示す断線フラグをオン)に設定する。なお、異常フラグおよび断線フラグは、主マイコン231側の異常フラグおよび断線フラグと同様であることから、説明を省略する。
一方、前述の判定処理にて組電池1が正常と判定された場合、または、異常フラグや断線フラグをオンに設定した後、車両システムの停止条件(イグニッションのオフ)が成立したか否かを判定し、システム停止と判定された場合に、異常検出処理を終了する。
次に、本実施形態の上位ECU233が実行する駆動制御処理について、図5を用いて説明する。なお、図5に制御ルーチンは、各マイコン231、232における異常検出処理の実行後に開始される。
まず、各マイコン231、232の異常検出処理の処理結果を参照し(S10)、参照した処理結果に基づいて、主検出線Lmおよび副検出線Lsの双方が断線しているか否かを判定する(S20)。具体的には、各マイコン231、232の双方にて断線フラグがオンに設定されているか否かを判定する。
この結果、各検出線Lm、Lsの双方が断線していると判定された場合には、各マイコン231、232にて組電池1の電圧状態を監視することができないことから、システムメインリレー3を遮断状態に切り替えて、組電池1から電気機器4への給電を停止する(走行停止)(S30)。
一方、各検出線Lm、Lsの双方が断線していないと判定された場合には、主検出線Lmが断線しているか否かを判定する(S40)。具体的には、主マイコン231にて断線フラグがオンに設定されているか否かを判定する。
この結果、主検出線Lmが断線していると判定された場合、主マイコン231にて監視できない検出セルを含む検出ブロックの電圧状態を副マイコン232にて監視することが可能であることから、システムメインリレー3を導通状態に維持する(S50)。
そして、副検出回路22による検出ブロックの電圧の検出結果に基づいて、断線した主検出線Lmに接続される検出セルの電圧を推定し、推定した検出セルの電圧、および主検出回路21による検出セル毎の電圧の電圧範囲内で、組電池1から駆動機器への給電を制御する。この際、検出セルの電圧の推定誤差等を加味して、組電池1から駆動機器への給電を制限する(制限走行)。なお、断線した主検出線Lmに接続される検出セルの電圧については、例えば、断線した主検出線Lmに接続される検出セルを含む検出ブロックの電圧から、当該検出ブロックにて断線していない主検出線Lmに接続される検出セルの電圧を減ずることにより推定可能である。
続いて、主検出線Lmが断線していないと判定された場合には、副検出線Lsが断線しているか否かを判定する(S60)。具体的には、副マイコン232にて断線フラグがオンに設定されているか否かを判定する。
この結果、副検出線Lsが断線していると判定された場合、主マイコン231にて各検出セルの電圧状態を監視することが可能であることから、システムメインリレー3を導通状態に維持する(S70)。
そして、主検出回路21による検出セルの電圧の検出結果に基づいて、組電池1から駆動機器への給電を制御し(通常走行)、警告灯を点灯する等して副検出線Lsが断線している旨をユーザに通知する。
一方、副検出線Lsが断線していないと判定された場合、各マイコン231、232の双方にて組電池1の電圧状態を監視することが可能であることから、システムメインリレー3を導通状態に維持する(S80)。そして、主検出回路21による検出セル毎の電圧の検出結果に基づいて、組電池1から駆動機器への給電を制御する(通常走行)。
以上説明した本実施形態の電池監視装置2では、組電池1の電池電圧を監視する手段を互いに独立した主検出回路21および副検出回路22で構成すると共に、組電池1の異常を検出する制御装置を主マイコン231および副マイコン232で構成している。
このような冗長な構成とすれば、主マイコン231および副マイコン232のうち、一方のマイコンに何らかの異常が生じたとしても、他方のマイコンにて組電池1の異常を検出することができる。
この際、副検出回路22における電池電圧の監視数が、主検出回路21における電池電圧の監視数よりも少ないことから、副検出回路22および副マイコン232の構成を、主検出回路21および主マイコン231に比べて簡素な構成で実現することが可能となる。
従って、本実施形態の電池監視装置2によれば、組電池1の異常を検出する装置の冗長化に伴う内部構成の複雑化を抑制しつつ、信頼性の向上を図ることが可能となる。
特に、本実施形態の電池監視装置2では、主検出回路21に接続された各主検出線Lmおよび副検出回路22に接続された副検出線Lsが電気的に独立するように別配線で構成されている。
これによれば、主検出線Lmおよび副検出線Lsの一方の検出線に異常が生じたとしても、他方の検出線を介して組電池1の電圧状態を検出することが可能となる。従って、電池監視装置2における配線系統の堅牢性を向上させることができ、電池監視装置2の信頼性を高めることができる。
ここで、各コネクタCNの一部に、嵌合不足、接点の接触圧低下、経年変化による接合不良等の接触不良が生ずると、複数本の検出線に影響が生じてしまうといった問題がある。
これに対して、本実施形態の電池監視装置2では、同電位端子に接続される主検出線Lm、および副検出線Lsを、それぞれ異なるコネクタCNm、CNsを介して主検出回路21および副検出回路22に接続する構成としている。
具体的には、本実施形態では、各コネクタCNを、主検出線Lmを主検出回路21に接続するための主コネクタCNmと、副検出線Lsを副検出回路22に接続するための副コネクタCNsとに分ける構成としている。
これによれば、各コネクタの一部に接触不良等の異常が生じたとしても、主検出回路21および副検出回路22のいずれかにより組電池1の電圧を検出することができる。従って、電池監視装置2における配線系統の堅牢性をより効果的に向上させることができる。
さらに、本実施形態の電池監視装置2では、各検出線Lm、Lsの一方が断線した場合であっても、システムメインリレー3を導通状態に維持する構成としている。これによれば、組電池1の耐障害性を高めることができる。すなわち、各検出線Lm、Lsの一方が断線したとしても、組電池1から車両走行用の駆動機器への給電を継続可能となり、各検出線Lm、Lsの断線による車両走行への影響を緩和することができる。
また、本実施形態の電池監視装置2では、組電池1の電池電圧を監視する手段を互いに独立した主検出回路21および副検出回路22で構成すると共に、組電池1の異常を検出する手段を主マイコン231および副マイコン232で構成している。
このような冗長な構成とすれば、主マイコン231および副マイコン232のうち、一方のマイコンに何らかの異常が生じたとしても、他方のマイコンにて組電池1の異常を検出することができる。
この際、副検出回路22における電圧の監視数が、主検出回路21における電圧の監視数よりも少ないことから、副検出回路22および副マイコン232の構成を、主検出回路21および主マイコン231に比べて簡素な構成で実現することが可能となる。
従って、本実施形態の電池監視装置2によれば、組電池1の異常を検出する装置の冗長化に伴う内部構成の複雑化を抑制しつつ、信頼性の向上を図ることが可能となる。
特に、本実施形態では、組電池1の状態制御に係る処理を主マイコン231で実行し、副マイコン232で実行しない構成としている。これによれば、副マイコン232を主マイコン231よりも処理性能やメモリ容量等の低いマイコンで構成することができ、副マイコン232を主マイコン231よりも簡素な構成で実現することが可能となる。
また、本実施形態では、副検出回路22を主検出回路21よりも組電池1の電池電圧の検出性能が低い電圧検出回路で構成している。これによれば、副検出回路22を主検出回路21に比べて簡素な構成で実現することが可能となる。
なお、本実施形態では、各コネクタCNを、主コネクタCNmと副コネクタCNsとに分ける例について説明したが、これに限定されない。例えば、図6に示すように、各コネクタCNを、主コネクタCNmと副コネクタCNsとに分けず、単に、同電位端子に接続される各検出線Lm、Lsを異なるコネクタCNに接続する構成としてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に対して、各検出回路21、22と組電池1との間の配線系統等を変更した例について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
本実施形態では、図7に示すように、2つ以上の監視IC211が、絶縁部25を介して主マイコン231に接続されている。そして、主マイコン231に接続された各監視IC211それぞれには、デイジチェーン方式で接続された他の監視IC211による電圧の検出結果を纏めて、主マイコン231へ送信する主電圧送信部211bが内蔵されている。
ここで、本実施形態の主電圧送信部211bは、主マイコン231に接続された監視IC211、および当該監視ICに接続された他の監視IC211に対応する各電池ブロックCBを通信ブロックとして、通信ブロックを構成する各検出セルの電圧の検出結果を主マイコン231へ送信する。
また、本実施形態では、同電位端子に接続される各検出線Lm、Lsの一部を別配線で構成している。具体的には、同電位端子に接続される各検出線Lm、Lsのうち、各通信ブロックにおける最も高電位となる電極端子、および最も低電位となる電極端子に接続される主検出線Lmおよび副検出線Lsを別配線で構成している。なお、本実施形態では、同電位端子に接続される各検出線Lm、Lsのうち、通信ブロックの両端以外の電極端子に接続される各検出線Lm、Lsが共通配線で構成されている。
その他の構成および作動については第1実施形態と同様である。本実施形態の電池監視装置2によれば、各通信ブロックの両端の電極端子に接続される主検出線Lmおよび副検出線Lsが冗長となる。このため、各通信ブロックの両端の電極端子に接続された各検出線Lm、Lsの一方に異常が生じたとしても、少なくとも通信ブロック毎の総電圧について検出することが可能となる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に対して、各検出回路21、22と組電池1との間の配線系統を変更した例について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
本実施形態では、図8に示すように、同電位端子に接続される各検出線Lm、Lsのうち、組電池1における最も高電位となる電極端子、および最も低電位となる電極端子に接続される主検出線Lmおよび副検出線Lsを別配線で構成している。なお、本実施形態では、同電位端子に接続される各検出線Lm、Lsのうち、組電池1の両端以外の電極端子に接続される各検出線Lm、Lsが共通配線で構成されている。
その他の構成および作動については第1実施形態と同様である。本実施形態の電池監視装置2によれば、組電池1の両端の電極端子に接続される主検出線Lmおよび副検出線Lsが冗長となる。このため、組電池1の両端の電極端子に接続された各検出線Lm、Lsの一方に異常が生じたとしても、少なくとも組電池1の総電圧(全セル電圧)について検出することが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態では、1個の電池セル10を検出セルとする例について説明したが、2個以上の電池セル10を検出セルとしてもよい。また、検出ブロックは、隣接する2以上の検出セルの直列接続体であればよく、電池ブロックCB1〜CBnに限定されない。
(2)上述の各実施形態では、各監視IC211と主マイコン231との間の信号伝達をデイジチェーン方式により行う例について説明したが、これに限定されない。例えば、各監視IC211それぞれを主マイコン231に接続する方式により、各監視IC211と主マイコン231との間の信号伝達を行うようにしてもよい。
(3)上述の各実施形態では、制御装置23を主マイコン231、副マイコン232、上位ECU233で構成する例について説明したが、これに限定されず、単一のマイコンにより制御装置23を構成してもよい。
(4)上述の各実施形態では、主検出回路21のセル電圧検出部211aをAD変換方式の電圧検出回路で構成し、副検出回路22をフライングキャパシタ方式の電圧検出回路で構成する例について説明したが、これに限定されず、それぞれ他の方式の電圧検出回路にて構成してもよい。なお、他の方式の回路としては、例えば、抵抗分圧回路を用いた抵抗分圧方式の電圧検出回路や、閾値となる参照電圧とセル電圧やブロック電圧とを比較して組電池1の過充電や過放電を検出する閾値判定方式の検出回路を採用することができる。
(5)上述の各実施形態の如く、電池監視装置2の内部構成の簡素化を図る上では、副マイコン232を主マイコン231に比べて処理能力等の低いマイコン等で構成することが望ましいが、これに限定されず、同等の処理能力等を有するマイコンで構成してもよい。
(6)上述の各実施形態の如く、電池監視装置2の内部構成の簡素化を図る上では、組電池1の状態制御に係る処理を主マイコン231で実行し、副マイコン232で実行しない構成とすることが望ましいが、これに限定されず、組電池1の状態制御に係る処理を各マイコン231、232にて実行するようにしてもよい。
(7)上述の各実施形態では、主検出回路21を複数の監視IC211で構成する例について説明したが、これに限定されず、例えば、単一の集積回路で構成したり、集積回路以外で構成したりしてもよい。
(8)上述の各実施形態では、副検出回路22を、単一のキャパシタ222を用いて電圧を検出するフライングキャパシタ方式の電圧検出回路で構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、副検出回路22を、2つ以上のキャパシタ222を用いてブロック電圧を検出するフライングキャパシタ方式の電圧検出回路で構成してもよい。
(9)上述の各実施形態では、車両に搭載された組電池1に、本発明の電池監視装置2を適用する例を説明したが、車両以外に用いられる組電池1に適用してもよい。
(10)上述の各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
(11)上述の各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
(12)上述の各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
(13)上述の各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
1 組電池
10 電池セル
20 連結手段
21 主検出回路(主検出手段)
22 副検出回路(副検出手段)
Lm 主検出線
Ls 副検出線

Claims (7)

  1. 複数個の電池セル(10)を直列に接続して構成された組電池(1)に連結手段(20)を介して接続され、前記組電池の電圧状態を監視する電池監視装置であって、
    1または隣接するN(=正の整数)個の電池セルを検出セルとして、前記検出セル毎の電圧を検出する主検出手段(21)と、
    隣接する2以上の前記検出セルを検出ブロックとして、前記検出ブロック毎の電圧を検出する副検出手段(22)と、
    前記検出セル毎に設けられ、前記連結手段を介して前記検出セルの両端の電極端子を前記主検出手段に接続する一対の主検出線(Lm)と、
    前記検出ブロック毎に設けられ、前記連結手段を介して前記検出ブロックの両端の電極端子を前記副検出手段に接続する一対の副検出線(Ls)と、
    前記主検出手段による前記検出セルの電圧の検出結果に基づいて前記主検出線の断線を検出すると共に、前記副検出手段による前記検出ブロックの電圧の検出結果に基づいて前記副検出線の断線を検出する異常検出手段(231b、232b)と、
    前記組電池と、前記組電池に接続された電気機器(4)との間の接続を導通状態および遮断状態に切り替えるシステムメインリレー(3)を制御するリレー制御手段(233a)と、
    前記組電池から前記電気機器に含まれる車両走行用の駆動力を発生させる駆動機器への給電を制御する駆動制御手段(233b)と、を備え、
    前記検出セルの電極端子および前記検出ブロックの電極端子のうち、同電位となる電極端子に接続される前記主検出線および前記副検出線の少なくとも一部は、電気的に独立するように別配線で構成されており、
    前記リレー制御手段は、前記異常検出手段にて前記主検出線の断線および前記副検出線の断線の一方だけが検出された場合、前記システムメインリレーを前記導通状態に維持するように構成されており、
    前記駆動制御手段は、前記異常検出手段にて前記主検出線の断線だけが検出された場合、前記副検出手段による前記検出ブロックの電圧の検出結果に基づいて、断線した前記主検出線に接続される前記検出セルの電圧を推定し、推定した前記検出セルの電圧、および前記主検出手段による前記検出セル毎の電圧の検出結果に基づいて、前記組電池から前記駆動機器への給電を制御することを特徴とする電池監視装置。
  2. 前記リレー制御手段は、前記異常検出手段にて前記主検出線の断線および前記副検出線の断線の双方が検出された場合、前記システムメインリレーを前記遮断状態に切り替えることを特徴とする請求項に記載の電池監視装置。
  3. 前記駆動制御手段は、前記異常検出手段にて前記副検出線の断線だけが検出された場合、前記副検出線の断線をユーザに対して警告し、前記主検出手段による前記検出セル毎の電圧の検出結果に基づいて、前記組電池から前記駆動機器への給電を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電池監視装置。
  4. 前記副検出手段は、前記複数の電池セルの総電圧を検出可能に構成され、
    少なくとも前記組電池における最も高電位となる電極端子、および最も低電位となる電極端子に接続される前記主検出線および前記副検出線は、電気的に独立するように別配線で構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電池監視装置。
  5. 前記主検出手段による前記検出セル毎の電圧の検出結果に基づいて、前記検出セル毎の電圧状態を監視する主監視手段(231)を備え、
    前記主検出手段は、1つ以上の前記検出セルを通信ブロックとして、前記通信ブロックを構成する前記検出セルの電圧の検出結果を前記主監視手段へ送信する主電圧送信部(211b)を有し、
    前記副検出手段は、前記通信ブロック毎の電圧を検出可能に構成され、
    前記通信ブロックにおける最も高電位となる電極端子、および最も低電位となる電極端子に接続される前記主検出線および前記副検出線は、電気的に独立するように別配線で構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電池監視装置。
  6. 前記主検出手段による前記検出セル毎の電圧の検出結果に基づいて、前記検出セル毎の電圧状態を監視する主監視手段(231)を備え、
    前記主検出手段は、前記検出ブロックに対応して設けられ、前記検出ブロックを構成する前記検出セルそれぞれの電圧を検出する複数のセル電圧検出部(211a)を有し、
    前記検出ブロックにおける最も高電位となる電極端子、および最も低電位となる電極端子に接続される前記主検出線および前記副検出線は、電気的に独立するように別配線で構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電池監視装置。
  7. 前記副検出手段は、前記検出ブロックの両端電圧を蓄えるキャパシタ(222)、前記キャパシタに蓄えられた前記検出ブロックの両端電圧を検出する検出部(224)を含んで構成されるフライングキャパシタ方式の電圧検出回路で構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電池監視装置。
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