JP6055688B2 - 生体信号測定システム、生体信号測定装置、および生体信号測定装置の制御プログラム - Google Patents

生体信号測定システム、生体信号測定装置、および生体信号測定装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、生体信号測定システムに関する。特に生体の一例としての被検者より取得した生体信号に基づいて、血液酸素飽和度を特定するシステムに関する。また本発明は、当該システムに用いられる生体信号測定装置、および当該装置を制御するプログラムに関する。
血液の酸素化の程度を測定することは、生体組織への血液供給が十分に行なわれているかを判断するために重要である。動脈血液の酸素化の程度すなわち動脈血酸素飽和度は、パルスオキシメータを用いて容易に測定できるようになっている。しかしながら、静脈血液まで含めた血液全体の酸素化の程度すなわち血液酸素飽和度を測定するにあたっては、NIRS(Near Infra-Red Spectroscopy:近赤外分光法)センサが一般に用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
米国特許第6213952号公報
NIRSセンサによる測定の場合、生体組織中を通過する複数の近赤外光の光路長が波長ごとに異なる。また血液以外の組織(皮膚など)による減光の影響が測定結果に含まれる。そのため血液酸素飽和度について定性的な知見を得ることができるものの、定量性のある測定値を得ることができない。
よって本発明は、簡便な手法によって血液酸素飽和度に係る情報を取得しうる技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第1の態様は、生体信号の測定システムであって、
第1波長を有する第1の光、および第2波長を有する第2の光を出射する発光部と、
被検者の生体組織を通過または反射した前記第1の光および前記第2の光の受光強度に応じて、それぞれ第1信号および第2信号を出力する受光部と、
前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得する第1演算部と、
前記第1の光の減光度および前記第2の光の減光度に基づいて、血液由来の減光度を取得する第2演算部と、
前記生体組織の圧迫に伴う前記血液由来の減光度の変化量に基づいて、血液酸素飽和度に係る情報を取得する第3演算部と、
取得された前記情報を出力する出力部とを備える。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第2の態様は、生体信号の測定装置であって、
被検者の生体組織を通過または反射した第1波長を有する第1の光の強度に対応する第1信号、および当該生体組織を通過または反射した第2波長を有する第2の光の強度に対応する第2信号を受け付ける信号受付部と、
前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得する第1演算部と、
前記第1の光の減光度および前記第2の光の減光度に基づいて、血液由来の減光度を取得する第2演算部と、
前記生体組織の圧迫に伴う前記血液由来の減光度の変化量に基づいて、血液酸素飽和度に係る情報を取得する第3演算部と、
取得された前記情報を出力する出力部とを備える。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第3の態様は、生体信号の測定装置を制御するプログラムであって、
前記測定装置は、
被検者の生体組織を通過または反射した第1波長を有する第1の光の強度に対応する第1信号、および当該生体組織を通過または反射した第2波長を有する第2の光の強度に対応する第2信号を受け付ける信号受付部と、
前記信号受付部と接続されたコンピュータと、
前記コンピュータと接続された出力部とを備えるものであり、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得する第1演算部、
前記第1の光の減光度および前記第2の光の減光度に基づいて、血液由来の減光度を取得する第2演算部、および
前記生体組織の圧迫に伴う前記血液由来の減光度の変化量に基づいて、血液酸素飽和度に係る情報を取得する第3演算部として動作させ、
さらに取得された前記情報を前記出力部より出力させる。
例えば前記第3演算部は、前記血液由来の減光度の変化が増加であるか減少であるかに基づいて、前記血液酸素飽和度の基準値に対する高低を特定する。
生体組織の圧迫に伴う血液由来の減光度の変化量が、血液酸素飽和度の関数であることを利用すれば、血液酸素飽和度の絶対値を特定することはできないものの、血液酸素飽和度の高低について一定の判定結果を得ることができる。この判定結果を得るために操作者が行なう実質的な作業は、例えばパルスオキシメトリに用いる既存のプローブを被検者の生体組織に装着して圧迫するのみである。すなわち特殊なプローブの用意や特殊な作業を要することなく、例えばトリアージ(識別救急)の現場において、優先度の迅速な決定に寄与しうる。
前記減光度の変化の量が所定値を上回る場合に、前記第3演算部による前記情報の取得が自動的に開始される構成としてもよい。
血液由来の減光度に大きな変化が生じた場合は、生体組織の圧迫が行なわれた蓋然性が高いと判断できる。この判断に基づいて血液酸素飽和度に係る情報の取得を自動的に行なうこととすれば、操作者の負担をさらに軽減することができる。
前記生体組織を圧迫できるように、前記被検者に装着可能とされたカフと、前記カフの内部の気圧を制御するカフ圧制御部とを備える構成としてもよい。
この場合、操作者や繰返し回数によらず、常に一定の条件で圧迫を行なうことができる。したがって、より正確に血液酸素飽和度に係る情報を取得することができる。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第4の態様は、生体信号の測定システムであって、
第1波長を有する第1の光、第2波長を有する第2の光、および第3波長を有する第3の光を出射する発光部と、
生体組織を通過または反射した前記第1の光、前記第2の光、および前記第3の光の受光強度に応じて、それぞれ第1信号、第2信号、および第3信号を出力する受光部と、
前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得し、前記第3信号に基づいて前記第3の光の減光度を取得する第1演算部と、
前記第1の光の減光度、前記第2の光の減光度、および前記第3の光の減光度から選ばれた第1の組合せに係る2つの減光度の差分に基づいて血液由来の第1減光度を取得し、前記第1の光の減光度、前記第2の光の減光度、および前記第3の光の減光度から選ばれた第2の組合せに係る2つの減光度の差分に基づいて血液由来の第2減光度を取得する第2演算部と、
前記第1減光度および前記第2減光度に基づいて、血液酸素飽和度を特定する第3演算部と、
特定された前記血液酸素飽和度を出力する出力部とを備える。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第5の態様は、生体信号の測定装置であって、
被検者の生体組織を通過または反射した第1波長を有する第1の光の強度に対応する第1信号、当該生体組織を通過または反射した第2波長を有する第2の光の強度に対応する第2信号、および当該生体組織を通過または反射した第3波長を有する第3の光の強度に対応する第3信号を受け付ける信号受付部と、
前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得し、前記第3信号に基づいて前記第3の光の減光度を取得する第1演算部と、
前記第1の光の減光度、前記第2の光の減光度、および前記第3の光の減光度から選ばれた第1の組合せに係る2つの減光度の差分に基づいて血液由来の第1減光度を取得し、前記第1の光の減光度、前記第2の光の減光度、および前記第3の光の減光度から選ばれた第2の組合せに係る2つの減光度の差分に基づいて血液由来の第2減光度を取得する第2演算部と、
前記第1減光度および前記第2減光度に基づいて、血液酸素飽和度を特定する第3演算部と、
特定された前記血液酸素飽和度を出力する出力部とを備える。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第6の態様は、生体信号の測定装置を制御するプログラムであって、
前記測定装置は、
被検者の生体組織を通過または反射した第1波長を有する第1の光の強度に対応する第1信号、当該生体組織を通過または反射した第2波長を有する第2の光の強度に対応する第2信号、および当該生体組織を通過または反射した第3波長を有する第3の光の強度に対応する第3信号を受け付ける信号受付部と、
前記信号受付部と接続されたコンピュータと、
前記コンピュータと接続された出力部とを備えるものであり、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得し、前記第3信号に基づいて前記第3の光の減光度を取得する第1演算部、
前記第1の光の減光度、前記第2の光の減光度、および前記第3の光の減光度から選ばれた第1の組合せに係る2つの減光度の差分に基づいて血液由来の第1減光度を取得し、前記第1の光の減光度、前記第2の光の減光度、および前記第3の光の減光度から選ばれた第2の組合せに係る2つの減光度の差分に基づいて血液由来の第2減光度を取得する第2演算部、および
前記第1減光度および前記第2減光度に基づいて、血液酸素飽和度を特定する第3演算部として動作させ、
さらに特定された前記血液酸素飽和度を前記出力部より出力させる。
3種の波長を用いて2種の血液由来の減光度を取得することにより、吸光係数と血液酸素飽和度の関係のみを抽出し、血液酸素飽和度の絶対値を特定することができる。この判定結果を得るために操作者が行なう実質的な作業は、例えば3波長以上で測定するパルスオキシメトリ用プローブを被検者の生体組織に装着するのみである。すなわち特殊なプローブの用意や特殊な作業を要することなく、多波長パルスオキシメータを用いて迅速に血液酸素飽和度を特定することができる。
前記血液酸素飽和度の特定を前記第3演算部に定期的に行なわせる監視部を備える構成としてもよい。
この場合、被検者の末梢循環の状態を連続的に監視することが可能となり、手術中や集中治療室における患者の容体把握の助けとなる。
前記生体組織よりも血流の上流側を圧迫できるように、前記被検者に装着可能とされた第1カフと、前記第1カフの内部の気圧を制御するカフ圧制御部とを備える構成としてもよい。
この場合、生体組織への血流が遮断された状態で血液酸素飽和度の経時変化を観察することにより、生体組織の酸素消費速度についての指標を得ることができ、例えば糖尿病や敗血症などの組織の代謝に障害が発生する疾患の診断に応用可能である。
前記監視部は、前記出力部を通じて前記生体組織を圧迫するタイミングを報知する構成としてもよい。
血液酸素飽和度の正確な特定にあたっては、生体組織の圧迫をその都度行なうことが望ましい。上記の構成によれば、操作者は報知に基づいて圧迫を行なえばよいため、定期的な血液酸素飽和度の特定を確実に行なうことができる。
あるいは前記生体組織を圧迫可能に前記被検者に装着される第2カフを備え、前記カフ圧制御部は、所定のタイミングで前記第2カフの内部の気圧を制御する構成としてもよい。この場合、血液酸素飽和度の定期的特定を自動化させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る生体信号測定システムの構成を示す機能ブロック図である。 上記生体信号測定システムにおける第2演算部が行なう処理の一例を説明する図である。 減光度の変化量と血液酸素飽和度の関係を説明する図である。 上記第2演算部が行なう処理の別例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る生体信号測定システムの構成を示す機能ブロック図である。 吸光係数と血液酸素飽和度の関係を説明する図である。 生体組織の圧迫を伴う血液酸素飽和度の特定について説明する図である。
本発明の実施形態の例について、添付の図面を参照しつつ以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る生体信号測定システム1は、測定装置10およびプローブ20を備えている。測定装置10は、指示受付部11、制御部12、信号受付部13、および表示部14を備えている。プローブ20は、被検者の指30に装着される2波長型の周知構成を有するものであり、発光部21および受光部22を備えている。
指示受付部11は、測定装置10の外面に設けられた周知のマンマシンインターフェースであり、測定装置10に所望の動作を行なわせるためにユーザより入力される指示を受け付け可能に構成されている。
制御部12は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM等を備え、測定装置10における様々な制御を実行する。制御部12は、指示受付部11と通信可能に接続されている。指示受付部11は、受け付けた指示に応じた信号を制御部12に入力する。
プローブ20の発光部21は、測定装置10の制御部12と通信可能に接続されている。発光部21は、第1波長λ1を有する第1の光と、第2波長λ2を有する第2の光を出射可能とされている。本実施形態において発光部21は、第1波長λ1の一例として660nmの赤色光を出射する発光ダイオードと、第2波長λ2の一例として940nmの赤外光を出射する発光ダイオードを備えている。各発光ダイオードは、制御部12からの制御信号に応じて、所定のタイミングで発光する。出射された第1の光と第2の光は、それぞれ生体組織の一例としての指30に入射する。
プローブ20の受光部22は、指30を通過した第1の光と第2の光を受光可能な位置に配置される。受光部22は、受光した第1の光の強度I1に応じた第1信号S1、および受光した第2の光の強度I2に応じた第2信号S2を出力可能な構成とされている。本実施形態においては、このような構成を有する素子としてフォトダイオードを用いている。受光部22は、測定装置10の信号受付部13と通信可能に接続されている。受光部22より出力された信号S1、S2は、信号受付部13に入力される。
信号受付部13は、制御部12と通信可能に接続されている。信号受付部13は、受け付けた信号S1、S2を制御部12に入力する。制御部12は、第1演算部41、第2演算部42、および第3演算部43を備えている。
第1演算部41は、第1信号S1に基づいて第1の光の減光度A1を取得し、第2信号S2に基づいて第2の光の減光度A2を取得するように構成されている。減光度A1、A2は、それぞれ第1信号S1と第2信号S2の、ある時刻(例えば生体組織の圧迫前)における受光光量と別の時刻(例えば生体組織の圧迫中)における受光光量の比として計算され、次式で表わされる。

A1=log(I1/Io1) (1)
A2=log(I2/Io2) (2)

ここでIo1、Io2が基準時刻(例えば生体組織の圧迫前)における受光光量を示し、I1、I2が測定時における受光光量を示している。添え字1は第1の光を、添え字2は第2の光を表している。
第2演算部42は、第1演算部41が取得した第1の光と第2の光の減光度A1、A2に基づいて、血液由来の減光度を取得するように構成されている。具体的には、減光度A1と減光度A2の差分に基づいて、血液由来の減光度Abを取得するように構成されている。この処理の原理について、以下詳しく説明する。
指30を圧迫して生体組織の厚みを変化させた際に生じる減光度の変化Aは、血液の厚み変化と血液以外の組織の厚み変化とに起因する。この事実は次式で表わされる。

A1=Ab1+At1=E1HbDb+Z1Dt (3)
A2=Ab2+At2=E2HbDb+Z2Dt (4)

ここで、Eは吸光係数(dl g-1cm-1)、Hbは血色素濃度(g dl-1)、Zは血液以外の組織の減光率(cm-1)、Dは変化した厚み(cm)を表している。添え字bは血液を、添え字tは血液以外の組織を、添え字1は第1の光を、添え字2は第2の光を表している。
血液以外の組織の波長依存性は無視できるため、Z1=Z2とできる。ここで式(4)より式(3)を減ずると、次式を得る。

A2−A1=(E2−E1)HbDb (5)

右辺には血液の情報のみが含まれている。したがって、減光度A1と減光度A2の差分をとることにより、血液由来の減光度Abを得ることができる。
図2は、プローブ20の上から指30を圧迫した場合における、減光度A1、減光度A2、および血液由来の減光度Ab(=A2−A1)の経時変化を示すグラフである。
圧迫を解除しても減光度A1、A2の値が圧迫開始前の水準に戻らず、血液以外の組織の変形が影響を及ぼしていることが判る。一方、減光度の差分値(A2−A1)すなわち血液由来の減光度Abは、圧迫の解除後に圧迫開始前の水準に収束していくことが判る。すなわち、異なる波長の光を組織に照射することにより得られた減光度同士の差分をとるという単純な演算操作のみで、血液以外の組織の変形の影響を除去することができる。
ここで(5)式における(E2−E1)は、血液酸素飽和度の関数である。各吸光係数E1、E2は、次式で表わされる。

E1=Eo1S+Er1(1−S) (6)
E2=Eo2S+Er2(1−S) (7)

ここで、Eoは酸素ヘモグロビンの吸光係数を、Erは還元ヘモグロビンの吸光係数を、Sは血液酸素飽和度を表している。上記と同様に、添え字1は第1の光を、添え字2は第2の光を表している。
図3の(a)は、各吸光係数E1、E2、および(E2−E1)の血液酸素飽和度Sとの関係を示している。血液酸素飽和度S=0.74を境に、(E2−E1)の値は、正負が逆転することが判る。図3の(b)は、図2と同様にプローブ20の上から指30を圧迫した場合における、減光度A1、減光度A2、および血液由来の減光度Ab(=A2−A1)の経時変化を示すグラフであるが、(E2−E1)の値が負となる場合を示している。
これより、指30の圧迫に伴う血液由来の減光度Abの変化量を観察すれば、血液酸素飽和度Sについての情報を取得可能であることが判る。すなわち血液由来の減光度Abが減少方向に変化するようであれば、血液酸素飽和度Sが0.74を下回っていると判定できる。0.74という血液酸素飽和度Sの値は、正常値を大きく下回るものであり、当該値をさらに下回る状況は、被検者の容体が救急を要することを示している。血液由来の減光度Abが増加方向に変化した場合でも、その変化量が小さければ、血液酸素飽和度Sが0.74に近い事を意味するため、被検者の容体が正常ではない事を認識しうる。
そこで本実施形態における第3演算部43は、第2演算部42が取得した指30の圧迫に伴う血液由来の減光度Ab(=A2−A1)の変化量ΔAbに基づいて、血液酸素飽和度Sの高低に係る情報を取得するように構成されている。
具体的には、第3演算部43は、第2演算部42が取得した血液由来の減光度Abの微分値を取得するように構成されている。生体組織の圧迫により減光度Abが急上昇すると、微分値が大きく変化する。圧迫された箇所から血液が排除されると、減光度Abは最大値付近においてほぼ一定値をとるため、微分値はゼロ付近を推移する。第3演算部43は、最初の微分値の大きな変化をもって生体組織の圧迫がなされたことを認識し、次いで微分値がゼロ付近を推移し始めた時点で変化量ΔAbを取得するように構成されている。
そして第3演算部43は、取得した変化量ΔAbに基づいて、血液酸素飽和度Sの基準値(本例では0.74)に対する高低を判定する。変化量ΔAbが負の値である場合、すなわち指30の圧迫に伴う血液由来の減光度Abの変化が減少方向であれば、血液酸素飽和度Sは基準値より低い(被検者の容体が深刻度の比較的高い異常状態にある)と判定される。変化量ΔAbが正の値である場合、すなわち指30の圧迫に伴う血液由来の減光度Abの変化が増加方向であれば、血液酸素飽和度Sは基準値より高いと判定される。
出力部の一例としての表示部14は、測定装置10の外面に設けられた周知のディスプレイ装置である。表示部14は、制御部12と通信可能に接続されている。制御部12は、第3演算部43による判定結果を示す信号S4を表示部14へ入力する。表示部14は、信号S4に応じた適宜の態様で判定結果を表示する。
本実施形態の構成では、血液酸素飽和度Sの絶対値を取得することはできない。しかしながら医療従事者は、パルスオキシメトリに用いる既存のプローブ20を被検者の指30に装着し、プローブ20の上から指30を圧迫するという作業のみで、血液酸素飽和度Sの高低について一定の判定結果を得ることができる。例えばトリアージ(識別救急)の現場において、特殊なプローブの用意や特殊な作業を要することなく、簡易かつ迅速に血液酸素飽和度Sに係る情報を提供することができ、優先度の迅速な決定に寄与しうる。
変化量ΔAbが正の値をとる場合については、判定結果をさらに細分化しうる。つまり変化量ΔAbが正の値であっても絶対値が小さい場合は、基準値であるS=0.74に近い値であるとして、被検者の容体が深刻度の比較的低い異常状態にあることが判定される。変化量ΔAbの絶対値がある程度大きい場合は、被検者の容体が正常状態にあることが判定される。これらの判定結果を表示部14へ出力することにより、より詳細な血液酸素飽和度Sについての情報を提供しうる。
第1の実施形態に係る上記の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
受光部22は、必ずしも指30を通過した光を受光する位置に配置されることを要しない。指30を反射した光を受光する位置に配置され、各波長の反射光強度に基づいて上記の減光度が取得される構成としてもよい。
またプローブ20が装着される生体組織は、指30に限られるものではない。所望の測定がなしうる限りにおいて、任意の生体組織を対象に選ぶことができる。例えば耳たぶなどを対象とすることができる。
第2演算部42が血液由来の減光度を取得するための処理は、必ずしも減光度A1と減光度A2の差分に基づくことを要しない。図4は、第2演算部42が行なう処理の別例として回転マトリクス法を用いる場合を説明する図である。
図4の(a)は、Y軸に第1の光の減光度A1を、X軸に第2の光の減光度A2をとり、ある時刻における減光度Aを、成分(A2、A1)を有するベクトルで表現したものである。ベクトルAは、成分(Ab2、Ab1)を有する血液由来の減光度Abを示すベクトルと、成分(At2、At1)を有する血液以外の組織由来の減光度Atを示すベクトルの合成ベクトルとして与えられる。
ここでベクトルAを座標空間内でθだけ回転させることにより、ベクトルArotが得られる。このときArotのX軸成分からは血液以外の組織に由来する成分が除かれ、血液由来の成分のみからなることが判る。この操作は次式で表現される。

Arot=KA (8)

ここでKおよびAは、次の行列で表わされる。
血液以外の組織由来の減光度Atは波長依存性がないため、図4の(a)においてAt1=At2である。よってθ=(π/2)=−tan−1(At1/At2)となる。
このようにして取得したArotのX座標の値の経時変化を、減光度A1および減光度A2の経時変化とともに示したのが、図4の(b)である。圧迫を解除しても減光度A1、A2の値が圧迫開始前の水準に戻らず、血液以外の組織の変形が影響を及ぼしていることが判る。一方、ArotのX座標の値すなわち血液由来の減光度Abは、圧迫の解除後に圧迫開始前の水準に収束していくことが判る。すなわち、異なる波長の光を組織に照射することにより得られた減光度の値により得られる行列に対して簡易な回転演算を施すのみで、血液以外の生体組織の変形の影響を除去することができる。
第3演算部43による血液酸素飽和度Sに係る情報の取得処理は、指示受付部11が測定開始の指示を受け付けた場合に行なわれる構成としてもよいし、第2演算部42が取得する血液由来の減光度Abの変化量が所定値を超えた場合に、自動的に開始される構成としてもよい。血液由来の減光度Abの変化量が所定値を超えた事実は、第2演算部42が取得した減光度Abが所定の閾値を超えた事実を以って判定してもよいし、第3演算部43が取得した微分値Adが所定の閾値を超えた事実を以って判定してもよい。
パルスオキシメトリにおける通常の測定を行なっている限りにおいては、一般に上記のような減光度Abの大きな変化は生じない。したがって減光度Abに大きな変化が生じた場合は、血液充填時間を特定するために生体組織の圧迫が行なわれた蓋然性が高いと判断できる。この判断に基づいて血液充填時間の特定を自動的に行なうこととすれば、操作者の負担をさらに軽減することができる。
本発明の効果として、血液酸素飽和度Sに係る情報を取得するにあたって特殊なプローブの用意が必要ない旨を先に述べたが、追加設備の使用を禁止する意図ではない。例えば図1に破線で示すように、プローブ20を覆うカフ50を被検者の指30に装着し、カフ50の内部の気圧を制御するカフ圧制御部46を制御部12が備える構成としてもよい。
カフ圧制御部46は、先ずカフ50がプローブ20を介して被検者の指30を所定の圧力で圧迫できるように、カフ50内部を加圧する。そして所定時間の経過後、カフ50の内部が減圧される。このような構成によれば、操作者や繰返し回数によらず、常に一定の条件で圧迫を行なうことができる。したがって、より正確に血液酸素飽和度Sに係る情報を取得することができる。
上述した第1演算部41、第2演算部42、第3演算部43、第4演算部44、第5演算部45、およびカフ圧制御部46の機能は、回路素子等のハードウェアの動作、コンピュータの一例としての制御部12に格納されたプログラム等のソフトウェアの動作、あるいはこれらの組合せによって実現されうる。
次に図5を参照しつつ、本発明の第2の実施形態に係る生体信号測定システム1Aについて説明する。第1の実施形態に係る生体信号測定システム1と同一または同様の構成要素については、同一の参照番号を付与して繰り返しとなる説明は割愛する。
本実施形態に係る生体信号測定システム1Aは、測定装置10Aおよびプローブ20Aを備えている。測定装置10Aは、指示受付部11、制御部12A、信号受付部13、および表示部14を備えている。本実施形態のプローブ20Aは、被検者の指30に装着される3波長型の周知構成を有するものであり、発光部21Aおよび受光部22Aを備えている。
プローブ20Aの発光部21Aは、測定装置10Aの制御部12Aと通信可能に接続されている。発光部21Aは、第1波長λ1を有する第1の光、第2波長λ2を有する第2の光、および第3波長λ3を有する第3の光を出射可能とされている。本実施形態において発光部21Aは、第1波長λ1の一例として660nmの赤色光を出射する発光ダイオード、第2波長λ2の一例として940nmの赤外光を出射する発光ダイオード、第3波長λ3の一例として810nmの赤外光を出射する発光ダイオードを備えている。各発光ダイオードは、制御部12Aからの制御信号に応じて、所定のタイミングで発光する。出射された第1の光、第2の光、および第3の光は、それぞれ生体組織の一例としての指30に入射する。
プローブ20Aの受光部22Aは、指30を通過した第1の光、第2の光、第3の光を受光可能な位置に配置される。受光部22Aは、受光した第1の光の強度I1に応じた第1信号S1、受光した第2の光の強度I2に応じた第2信号S2、受光した第3の光の強度I3に応じた第3信号S3を出力可能な構成とされている。本実施形態においては、このような構成を有する素子としてフォトダイオードを用いている。受光部22Aは、測定装置10Aの信号受付部13と通信可能に接続されている。受光部22Aより出力された信号S1、S2、S3は、信号受付部13に入力される。
信号受付部13は、制御部12Aと通信可能に接続されている。信号受付部13は、受け付けた信号S1、S2、S3を制御部12Aに入力する。制御部12Aは、第1演算部41A、第2演算部42A、第3演算部43A、および監視部44を備えている。
第1演算部41Aは、第1信号S1に基づいて第1の光の減光度A1を取得し、第2信号S2に基づいて第2の光の減光度A2を取得し、第3信号S3に基づいて第3の光の減光度A3を取得するように構成されている。減光度A1、A2、A3は、それぞれ第1信号S1、第2信号S2、および第3信号S3の、ある時刻(例えば生体組織の圧迫前)における受光光量と別の時刻(例えば生体組織の圧迫中)における受光光量の比として計算され、次式で表わされる。

A1=log(I1/Io1) (10)
A2=log(I2/Io2) (11)
A3=log(I3/Io3) (12)

ここでIo1、Io2、Io3が基準時刻(例えば生体組織の圧迫前)における受光光量を示し、I1、I2、I3が測定時における受光光量を示している。添え字1は第1の光を、添え字2は第2の光を、添え字3は第3の光を表している。
第2演算部42Aは、第1演算部41Aが取得した第1の光と第2の光の減光度A1、A2に基づいて、また第2の光と第3の光の減光度A2、A3に基づいて、血液由来の減光度を取得するように構成されている。具体的には、減光度A1と減光度A2の差分に基づいて、血液由来の減光度Ab21(第1減光度の一例)を取得し、減光度A2と減光度A3の差分に基づいて血液由来の減光度Ab23(第2減光度の一例)を取得するように構成されている。この処理の原理について、以下詳しく説明する。
指30を圧迫して生体組織の厚みを変化させた際に生じる減光度の変化Aは、血液の厚み変化と血液以外の組織の厚み変化とに起因する。この事実は次式で表わされる。

A1=Ab1+At1=E1HbDb+Z1Dt (13)
A2=Ab2+At2=E2HbDb+Z2Dt (14)
A3=Ab3+At3=E3HbDb+Z3Dt (15)

ここで、Eは吸光係数(dl g-1cm-1)、Hbは血色素濃度(g dl-1)、Zは血液以外の組織の減光率(cm-1)、Dは厚み(cm)を表している。添え字bは血液を、添え字tは血液以外の組織を、添え字1は第1の光を、添え字2は第2の光を、添え字3は第3の光を表している。
血液以外の組織の波長依存性は無視できるため、Z1=Z2=Z3とできる。ここで式(14)より式(13)を減じ、式(14)より式(15)を減ずると、次式を得る。

Ab21=A2−A1=(E2−E1)HbDb (16)
Ab23=A2−A3=(E2−E3)HbDb (17)

右辺には血液の情報のみが含まれている。したがって、減光度A1と減光度A2の差分、および減光度A2と減光度A3の差分をとることにより、血液由来の減光度Ab21、Ab23を得ることができる。
次に、(17)式を(16)式で除算すると、HbとDbの項が削除され次式を得る。

Ab21/Ab23=(A2−A1)/(A2−A3)=(E2−E1)/(E2−E3)
(18)

ここで(18)式における(E2−E1)、(E2−E3)は、血液酸素飽和度Sの関数である。各吸光係数E1、E2、E3は、次式で表わされる。

E1=Eo1S+Er1(1−S) (19)
E2=Eo2S+Er2(1−S) (20)
E3=Eo3S+Er3(1−S) (21)

ここで、Eoは酸素ヘモグロビンの吸光係数を、Erは還元ヘモグロビンの吸光係数を、Sは血液酸素飽和度を表している。上記と同様に、添え字1は第1の光を、添え字2は第2の光を、添え字3は第3の光を表している。
図6の(a)は、各吸光係数E1、E2、E3、(E2−E1)、および(E2−E3)の血液酸素飽和度Sとの関係を示している。したがって図6の(b)に示すように、(E2−E1)と(E2−E3)の比もまた血液酸素飽和度Sの関数となる。
以上より、少なくとも3種の波長を有する光を用いて血液由来の減光度Ab21、Ab23を測定すれば、(18)から(21)式を通じて血液酸素飽和度Sを定量的に特定できることが判る。第3演算部43Aは、この原理に基づいて、血液酸素飽和度Sを特定するように構成されている。
制御部12Aは、第3演算部43Aによる判定結果を示す信号S4を表示部14へ入力する。表示部14は、信号S4に応じた適宜の態様で判定結果を表示する。
よって本実施形態の構成によれば、3波長以上で測定するパルスオキシメトリ用のプローブ20Aを被検者の指30に装着するのみで、血液酸素飽和度Sを特定することができる。例えばトリアージ(識別救急)の現場において、特殊なプローブの用意や特殊な作業を要することなく、多波長パルスオキシメータを用いて簡易かつ迅速に血液酸素飽和度Sを特定することができ、優先度の迅速な決定に寄与しうる。
監視部44は、監視処理を実行するように構成されている。監視処理とは、上記の血液酸素飽和度Sの特定を、第3演算部43Aに定期的に実行させる処理である。より具体的には、指30が圧迫されたことを認識した際に当該処理を開始し、所定時間が経過するごとに、第3演算部43Aに血液酸素飽和度Sの特定を行なわせる。
このような構成によれば、被検者の末梢循環の状態を連続的に監視することが可能となり、手術中や集中治療室における患者の容体把握の助けとなる。図7を参照しつつ、この点について説明する。
図7の(a)に示すように、プローブ20Aが装着される指30は、動脈血Ba、静脈血Bv、血液以外の組織Tsを含んでいる。この状態から指30を圧迫すると、図7の(b)に示すように、組織Tsが圧縮されるとともに、動脈血Baと静脈血Bvが排除される。圧迫状態を解除すると、図7の(c)に示すように、先ず動脈血Baの流入が始まり、組織Tsの厚みが元に戻り始める。次いで図7の(d)に示すように、静脈血Bvの流入が始まる。図7の(e)は、動脈血Ba、静脈血Bv、組織Tsの厚みが圧迫前の状態に戻ったことを示している。
圧迫が解除された後、指30の厚みが元に戻るにつれて減光度は大きくなる。減光度の変化は、動脈血Ba、静脈血Bv、組織Tsそれぞれの厚み変化寄与分を含んでいるが、上述の手法によれば、組織Tsの変化分の影響を排除して血液酸素飽和度Sの特定が可能である。図7の(c)に示す時点では、血液酸素飽和度Sは、動脈血酸素飽和度と実質的に等しい値をとる。図7の(d)および(e)に示すように静脈血Bvが流入するにつれて、減光度における静脈血Bvの寄与分が大きくなり、血液酸素飽和度Sの値は一定の値まで低下していく。その値や、その値に達するまでの時間を、表示部14を通じて確認することにより、被検者の末梢循環の状態を把握することができる。
本実施形態の構成によれば、任意の時点における血液酸素飽和度Sの値を特定することが可能である。例えば、図7の(a)に示す時点で測定した受光光量を基準値(式(10)から(12)におけるIo1、Io2、Io3)とし、(b)に示す時点で測定した受光光量を同式におけるI1、I2、I3とすれば、圧迫により排除された血液の酸素飽和度を測定することができる。また図7の(b)に示す時点で測定した受光光量を基準値とし、以降の任意の時点で取得される測定値から計算した減光度の変化は、実質的に血液のみの厚み変化によりもたらされるものと見ることができる。したがってより精度の高い血液酸素飽和度Sの連続監視が可能となる。
指30が圧迫されたことの判断は、第1実施形態に係る第3演算部43を参照して説明したものと同様の手法を用いればよい。すなわち、監視部44は、第2演算部42Aが取得した血液由来の減光度の微分値を取得するように構成されている。最初の微分値の大きな変化をもって組織の圧迫がなされたことを認識し、次いで微分値がゼロ付近を推移し始めた時点で、血液の排除がなされたと判断して測定開始のトリガとする。
したがって医療従事者は、3波長以上で測定するパルスオキシメトリ用のプローブ20Aを被検者の指30に装着し、プローブ20Aの上から指30を圧迫するという作業のみで、圧迫時点の指先の血液酸素飽和度Sを測定できるだけでなく、以降の経時変化を監視できるようになる。同じくプローブ20Aにより取得可能な動脈血酸素飽和度(SpO2)と比較しながら監視することにより、例えば手術中や集中治療室における患者の末梢循環の状態変化を把握することができる。
第2の実施形態に係る上記の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
受光部22Aは、必ずしも指30を通過した光を受光する位置に配置されることを要しない。指30を反射した光を受光する位置に配置され、各波長の反射光強度に基づいて上記の減光度が取得される構成としてもよい。
またプローブ20Aが装着される生体組織は、指30に限られるものではない。所望の測定がなしうる限りにおいて、任意の生体組織を対象に選ぶことができる。例えば耳たぶなどを対象とすることができる。
第2演算部42Aが血液由来の減光度Ab21、Ab23を取得するための処理は、必ずしも減光度A1と減光度A2、および減光度A2と減光度A3の差分に基づくことを要しない。第1の実施形態に係る第2演算部42について図4を参照して説明したように、回転マトリクス法を用いて血液由来の減光度Ab21、Ab23を取得してもよい。
血液由来の減光度を取得する処理に供される減光度の組合せは、減光度A1と減光度A2の組合せ、および減光度A2と減光度A3の組合せに限られるものではない。3種の減光度A1、A2、A3から異なる組合せを2つ選択すれば、いずれの減光度を選択するかは任意である。例えば、減光度A1と減光度A3の組合せ、および減光度A1と減光度A3の組合せを選択することができる。また4波長以上の光を使用し、取得される4種以上の減光度から異なる組合せを選択することとしてもよい。
糖尿病の一つの病態として、生体組織の酸素分圧が低下することが知られている。酸素分圧の低下は血液酸素飽和度の低下に起因する。生体組織を圧迫して測定した血液酸素飽和度Sを健常者のものと比較することにより、糖尿病であるか否かの判断にあたり一定の指針を提供することができる。また、敗血症では、シャント血流が増加し、毛細血管に十分な酸素が供給できずに血液酸素飽和度が低下する。したがって血液酸素飽和度の測定は、敗血症患者の病態把握にも有効である。
手や足の指先で測定した場合、手や足の指先の高さを変えると測定組織の灌流圧や血液量を変化させることができる。このときに生ずる血液酸素飽和度の変化を測定することにより、組織血流量、代謝に関する情報を得ることが可能となる。
生体に温度、痛み、音、電気、視覚などの刺激を与えると、神経活動により心拍数や末梢血管抵抗などが変化し、血液酸素飽和度も変化する。このような刺激と組み合わせて応答性を調べることにより、糖尿病などの神経に変化がおきる疾患の診断や、麻酔深度の指標などに使用することが可能となる。
本発明の効果の一つとして、血液酸素飽和度Sを特定するにあたって特殊なプローブの用意が必要ない旨を先に述べたが、追加設備の使用を禁止する意図ではない。例えば図5に破線で示すように、指先(圧迫される生体組織)よりも血流の上流側にカフ51(第1カフの一例)を装着し、カフ51の内部の気圧を制御するカフ圧制御部46Aを制御部12Aが備える構成としてもよい。
カフ圧制御部46によりカフ51の内部の気圧を上昇させることにより、指30への血流を遮断することができる。この状態で血液酸素飽和度Sの連続測定を行なうことにより、例えば糖尿病や敗血症などの代謝に障害が発生する疾患の診断に応用可能である。
糖尿病の一つの病態として、生体組織における酸素代謝が十分に行なわれない事が知られている。上記のように生体組織への血流を遮断した場合、当該組織により酸素が消費される結果、血液酸素飽和度Sは低下していく。しかしながら酸素代謝が十分に行なわれない場合、血液酸素飽和度Sの低下の度合いが緩やかとなる。したがって血液酸素飽和度Sの連続監視を通じて、その低下度合いを健常者のものと比較することにより、糖尿病であるか否かを判断するにあたり一定の指針を提供することができる。また、敗血症では、シャント血流が増加し、毛細血管に十分な酸素が供給できずに血液酸素飽和度が低下する。したがって血液酸素飽和度の測定は、敗血症患者の病態把握にも有効である。
カフ51内部の圧力制御は、必ずしも測定装置10Aが備えるカフ圧制御部46Aにより行なわれることを要しない。指30への血流を遮断しうる限りにおいて、圧力調整は手動で行なわれてもよい。
上述のように、指30の圧迫により受光光量の基準値を得ることにより、以降の血液酸素飽和度Sの連続測定が可能となる。しかしながら、測定中にプローブ20Aと組織の位置関係がずれた場合、基準値を更新しないと正確な測定ができなくなる。そこで圧迫による測定を定期的に行なって基準値を更新していくことにより、測定の信頼性を向上させることが可能となる。したがって監視部44は、一定時間の経過ごとに、表示部14を通じて圧迫のタイミングを報知する構成としてもよい。医療従事者が当該報知に従って指30の圧迫を行なうことにより、定期的な血液酸素飽和度Sの特定を確実に行なうことができる。
あるいは図5に破線で示すように、プローブ20Aを覆うカフ52(第2カフの一例)を被検者の指30に装着し、カフ圧制御部46Aが、所定のタイミングでカフ52の内部の気圧を制御する構成としてもよい。所定のタイミングとは、例えば監視部44が第3演算部43Aに血液酸素飽和度Sの特定を行なわせるタイミングである。定期的にカフ52の内圧を上昇させて指30を圧迫することにより、上述の血液酸素飽和度Sの定期的特定を自動化させることができる。
特定された血液酸素飽和度Sは、必ずしも数値として表示部14に表示されることを要しない。これに加えてあるいは代えて、血液酸素飽和度Sを示す色やシンボルを表示部14に表示してもよいし、血液酸素飽和度Sを示す音声を出力してもよい。
上述した第1演算部41A、第2演算部42A、第3演算部43A、監視部44、およびカフ圧制御部46Aの機能は、回路素子等のハードウェアの動作、コンピュータの一例としての制御部12に格納されたプログラム等のソフトウェアの動作、あるいはこれらの組合せによって実現されうる。
1、1A:生体信号測定システム、10、10A:測定装置、12、12A:制御部、13:信号受付部、14:表示部、21、21A:発光部、22、22A:受光部、41、41A:第1演算部、42、42A:第2演算部、43、43A:第3演算部、44:監視部、46、46A:カフ圧制御部、50、51、52:カフ、A1:第1の光の減光度、A2:第2の光の減光度、A3:第3の光の減光度、Ab、Ab21、Ab23:血液由来の減光度、I1:第1の光の強度、I2:第2の光の強度、I3:第3の光の強度、S:血液酸素飽和度、ΔAb:血液由来の減光度の変化量

Claims (8)

  1. 生体信号の測定システムであって、
    動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第1波長を有する第1の光、および第2波長を有する第2の光を出射する発光部と、
    被検者の生体組織を通過または反射した前記第1の光および前記第2の光の受光強度に応じて、それぞれ第1信号および第2信号を出力する受光部と、
    前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得する第1演算部と、
    前記第1の光の減光度および前記第2の光の減光度の差分に基づいて、血液の厚み変化に起因する減光度を取得する第2演算部と、
    前記生体組織の圧迫に伴う前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化量に基づいて、血液酸素飽和度に係る情報を取得する第3演算部と、
    取得された前記情報を出力する出力部とを備えており
    前記第3演算部は、前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化が増加であるか減少であるかに基づいて前記血液酸素飽和度の基準値に対する高低を特定する、測定システム。
  2. 生体信号の測定システムであって、
    動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第1波長を有する第1の光、および第2波長を有する第2の光を出射する発光部と、
    被検者の生体組織を通過または反射した前記第1の光および前記第2の光の受光強度に応じて、それぞれ第1信号および第2信号を出力する受光部と、
    前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得する第1演算部と、
    前記第1の光の減光度と前記第2の光の減光度にそれぞれ対応する座標軸により形成される座標平面において回転マトリクス法を実行することにより、血液の厚み変化に起因する減光度を取得する第2演算部と、
    前記生体組織の圧迫に伴う前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化量に基づいて、血液酸素飽和度に係る情報を取得する第3演算部と、
    取得された前記情報を出力する出力部とを備えており、
    前記第3演算部は、前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化が増加であるか減少であるかに基づいて前記血液酸素飽和度の基準値に対する高低を特定する、測定システム。
  3. 前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化量が所定値を上回る場合に、前記第3演算部による前記情報の取得が自動的に開始される、請求項1または2に記載の測定システム。
  4. 前記生体組織を圧迫できるように、前記被検者に装着可能とされたカフと、
    前記カフの内部の気圧を制御するカフ圧制御部とを備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の測定システム。
  5. 生体信号の測定装置であって、
    被検者の生体組織を通過または反射した動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第1波長を有する第1の光の強度に対応する第1信号、および当該生体組織を通過または反射した動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第2波長を有する第2の光の強度に対応する第2信号を受け付ける信号受付部と、
    前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得する第1演算部と、
    前記第1の光の減光度および前記第2の光の減光度の差分に基づいて、血液の厚み変化に起因する減光度を取得する第2演算部と、
    前記生体組織の圧迫に伴う前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化量に基づいて、血液酸素飽和度に係る情報を取得する第3演算部と、
    取得された前記情報を出力する出力部とを備えており
    前記第3演算部は、前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化が増加であるか減少であるかに基づいて前記血液酸素飽和度の基準値に対する高低を特定する、測定装置。
  6. 生体信号の測定装置であって、
    被検者の生体組織を通過または反射した動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第1波長を有する第1の光の強度に対応する第1信号、および当該生体組織を通過または反射した動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第2波長を有する第2の光の強度に対応する第2信号を受け付ける信号受付部と、
    前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得する第1演算部と、
    前記第1の光の減光度と前記第2の光の減光度にそれぞれ対応する座標軸により形成される座標平面において回転マトリクス法を実行することにより、血液の厚み変化に起因する減光度を取得する第2演算部と、
    前記生体組織の圧迫に伴う前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化量に基づいて、血液酸素飽和度に係る情報を取得する第3演算部と、
    取得された前記情報を出力する出力部とを備えており、
    前記第3演算部は、前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化が増加であるか減少であるかに基づいて前記血液酸素飽和度の基準値に対する高低を特定する、測定装置。
  7. 生体信号の測定装置を制御するプログラムであって、
    前記測定装置は、
    被検者の生体組織を通過または反射した動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第1波長を有する第1の光の強度に対応する第1信号、および当該生体組織を通過または反射した動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第2波長を有する第2の光の強度に対応する第2信号を受け付ける信号受付部と、
    前記信号受付部と接続されたコンピュータと、
    前記コンピュータと接続された出力部とを備えるものであり、
    前記プログラムは、前記コンピュータを、
    前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得する第1演算部、
    前記第1の光の減光度および前記第2の光の減光度の差分に基づいて、血液の厚み変化に起因する減光度を取得する第2演算部、および
    前記生体組織の圧迫に伴う前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化量に基づいて、血液酸素飽和度に係る情報を取得する第3演算部として動作させ、
    さらに取得された前記情報を前記出力部より出力させ、
    前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化が増加であるか減少であるかに基づいて前記血液酸素飽和度の基準値に対する高低を特定させる、プログラム。
  8. 生体信号の測定装置を制御するプログラムであって、
    前記測定装置は、
    被検者の生体組織を通過または反射した動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第1波長を有する第1の光の強度に対応する第1信号、および当該生体組織を通過または反射した動脈血酸素飽和度の測定に用いられる第2波長を有する第2の光の強度に対応する第2信号を受け付ける信号受付部と、
    前記信号受付部と接続されたコンピュータと、
    前記コンピュータと接続された出力部とを備えるものであり、
    前記プログラムは、前記コンピュータを、
    前記第1信号に基づいて前記第1の光の減光度を取得し、前記第2信号に基づいて前記第2の光の減光度を取得する第1演算部、
    前記第1の光の減光度と前記第2の光の減光度にそれぞれ対応する座標軸により形成される座標平面において回転マトリクス法を実行することにより、血液の厚み変化に起因する減光度を取得する第2演算部、および
    前記生体組織の圧迫に伴う前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化量に基づいて、血液酸素飽和度に係る情報を取得する第3演算部として動作させ、
    さらに取得された前記情報を前記出力部より出力させ、
    前記血液の厚み変化に起因する減光度の変化が増加であるか減少であるかに基づいて前記血液酸素飽和度の基準値に対する高低を特定させる、プログラム。
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