以下、本発明を容易に説明できる実施例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明による信号送信方法の一実施例を例示する図である。
ビデオデータを符号化する(S110)。ビデオデータを符号化する場合、以下に開示する実施例によって、ビデオデータの符号化情報を、符号化されたビデオデータに含めることができる。
符号化されたビデオデータの符号化情報は、図32で詳細に記述する。符号化されたビデオデータは、以下に開示する実施例によって異なる構造を有することができるが、実施例としては、図2及び図3(第1実施例)、図4(第2実施例)、図5乃至図7(第3実施例)を挙げることができる。
例えば、符号化されたビデオデータは、高解像度ビデオが既存のアスペクト比に合わせて分割された構造であり、分割されたビデオデータが、それを再び高解像度ビデオに併合できる情報を含むことができる。又は、符号化されたビデオデータは、高解像度ビデオデータを受信機のアスペクト比に合わせて分割できる情報を含んだり、字幕を配置するためのレターボックス(例えば、有効形式記述(Active Format Description、AFD)バー)の位置情報を含んだりすることもできる。
送信信号が放送信号である場合、符号化されたビデオデータとは別に、ビデオデータを受信機のアスペクト比に合わせて表示可能な通知情報を生成する(S120)。通知情報は、各実施例によって、図16乃至図27、図29乃至図31に例示する情報を含むことができるが、実施例によって、これらの図面に例示する情報が生成され得る。通知情報は、第1アスペクト比の高解像度ビデオデータを受信機にアスペクト比によらずに表示できる通知情報を含むことができる。例えば、受信機のアスペクト比によらずに表示できる通知情報は、高解像度ビデオデータのアスペクト比制御情報を含むことができる。ビデオデータとは別個の通知情報の例は、図16乃至図27、及び図29乃至図31に例示する。
符号化されたビデオデータと通知情報とを多重化し、多重化されたビデオデータ及び通知情報を送信する(S130)。
送信データが放送信号でない場合は、ビデオデータと多重化される通知情報の生成段階は省略され、S110で記述したビデオデータ領域内に、アスペクト比制御情報を含むビデオデータと異なるデータ(例えば、オーディオデータ)を多重化して出力する。
送信機が各実施例によってビデオデータを送信する場合、受信機表示装置のアスペクト比が様々であるか、又は性能が様々である場合にも、アスペクト比制御情報によってそれぞれ対応する表示のアスペクト比に合わせて高解像度ビデオ又は字幕を表示することができる。また、既存の受信機も、アスペクト比制御情報によって、高解像度ビデオデータをその受信機のアスペクト比に応じて表示することができる。すなわち、受信機は、画面制御情報を用いて、第1アスペクト比の高解像度ビデオデータを受信機のアスペクト比に応じて変更して表示させることができる。
第1実施例によれば、アスペクト比制御情報は、符号化されたビデオデータが分割されて送信されることを示し、分割されたビデオデータを併合する併合情報を含むことができる。第2実施例によれば、アスペクト比制御情報は、符号化されたビデオデータをアスペクト比に合わせて分割可能な分割情報を含むことができる。そして、第3実施例によれば、アスペクト比制御情報は、符号化されたビデオデータそれぞれのビデオの解像度に応じてビデオの字幕位置を変更するための位置情報を含むことができる。
図2は、本発明の実施例によって高解像度イメージを受信機のアスペクト比に合わせて送信する例を概略的に示す図である。この例は、21:9アスペクト比のUHDビデオを用いて16:9アスペクト比をサービスできる実施例を例示する。
21:9 UHD ソースビデオ(ビデオ(1))から、16:9 UHD ソースビデオ(ビデオ(2))と、左右をクロップされたビデオ(ビデオ(3)及びビデオ(4))とに分離する。ビデオのクロップ過程などを通じてビデオを3個のビデオに分離することができる。
すなわち、ビデオ(1)は、ビデオ(2)、ビデオ(3)、ビデオ(4)に分離して送信する。
UHDビデオを表示できる受信装置は、ビデオ(2)、ビデオ(3)、ビデオ(4)を受信して表示する。
そして、HDビデオを表示できる受信装置は、ビデオ(2)を受信し、拡大縮小などを用いて16:9のUHDビデオ(ビデオ(2))を16:9HDビデオ(ビデオ(5))に変換して表示することができる。
図3は、図2による本発明の実施例によって、高解像度イメージを受信機のアスペクト比に合わせて送信するストリーム構造の例を概略的に示す図である。
例示したストリームは、16:9UHDビデオ、左右をそれぞれクロップされたデータ及び付加データ(UHD composition metadata)を含む。16:9UHDビデオは、従来HDサービスを提供できる16:9アスペクト比のHDビデオと、16:9UHDビデオと16:9アスペクト比のHDビデオとの差である強化データ(enhancement data)とを含むことができる。
既存のHD受信機は、16:9アスペクト比のHDビデオを受信して処理し、16:9UHD受信機は、16:9アスペクト比のHDビデオと16:9アスペクト比のUHDビデオのための強化データを受信して処理する。そして、21:9受信機は、16:9アスペクト比のUHDビデオ、クロップされた左右のデータ、及び付加データを用いて21:9UHDビデオを構成することができる。付加データは、左右のクロップ座標情報を含むことができる。したがって、受信機は、付加データを用いて16:9アスペクト比のUHDビデオ、クロップされた左右のデータを用いて21:9アスペクト比のUHDビデオを生成することができる。
したがって、同図の実施例によれば3個の調整可能(scalable)サービスを提供することができる。
図4は、本発明の実施例によって、高解像度イメージを受信機のアスペクト比に合わせて送信する他の例を概略的に示す図である。この例で、21:9アスペクト比のUHDビデオは16:9アスペクト比のHDビデオとは別個のストリームとして送信される。
16:9のHDビデオは21:9アスペクト比のUHDビデオと後方互換性を有しないため、送信機は、HDビデオストリームとは別にUHDビデオストリームを準備する。UHDビデオストリームは、16:9ビデオのアスペクト比を生成できるクロップ座標情報を付加情報データ(16:9抽出情報メタデータ)に含めて送信することができる。
したがって、UHDビデオ受信機は21:9アスペクト比のUHDビデオストリームを受信する。そして、UHDビデオ受信機が21:9アスペクト比の表示装置を備えるときは、21:9UHDサービスを提供するストリームからUHDビデオを抽出することができる。この場合、付加情報データは無視してもよい。
そして、UHDビデオ受信機が16:9アスペクト比の表示装置を備えるときは、付加情報データを用いてUHDビデオストリームから16:9アスペクト比のビデオを抽出してサービスを提供することができる。
従来のHD受信機は、16:9アスペクト比のHDビデオストリームを受信してHDビデオを提供することができる。
図5は、本発明による信号送受信方法の他の実施例を概略的に示す図である。
例えば、21:9のアスペクト比のビデオを送信するが、このビデオ形式を拡大縮小して16:9のアスペクト比のビデオとして送信し、かつ16:9のアスペクト比のビデオ内の上下にレターボックス領域を含めて送信することができる。
図6は、図5のように送信される場合に、字幕領域の出力を例示する。既存のHDビデオ受信機は、字幕領域のための字幕ウィンドウがレターボックス領域ではなく画面領域に表示される。
図7は、図5のように送信される場合に、UHDビデオを受信可能な受信機で字幕のための字幕ウィンドウを表示する例を示す。UHDビデオを送信するストリーム内に字幕が含まれた場合、既存のビデオを左側上端(0,0)から出力し、実際ビデオ領域の外側の部分のレターボックス領域(画面の下端領域、剰余領域)に字幕を表示することによって、画面の空いている部分に字幕が出力され、その結果、実際ビデオ領域との干渉を最小化するとともに画面を効率的に用いることができる。
図8は、本発明による第1実施例によってビデオデータを送信する場合、ビデオデータを符号化又は復号する方法を例示する図である。
送信機は、16:9HDビデオを基本層(base layer)データに符号化し、基本層データに符号化されたデータに基づいて16:9UHDを構成するレジデュアルデータを強化層(enhancement layer)1データに符号化する。そして、残りの左側及び右側がクロップされたデータである2.5:9ビデオに該当する残りのUHDビデオを強化層2データに符号化する。
強化層2に符号化されるビデオデータは、相関を用いて21:9のUHDビデオ全体で符号化されてもよいし、独立したビデオとして符号化されてもよい。そして、第1実施例で説明したとおり、左側及び右側のクロップされたデータの左右位置に関する情報を送信することもできる。
強化層2に符号化されるビデオデータの左右位置に関する情報は、強化層2に該当するビデオストリーム内のヘッダ又はシステムレベルのセクションデータの記述子形態のような実施例などを用いて送信することができる。これについては後述する。
受信機は、基本層データだけを受信して復号すると16:9HDビデオ(1920×1080)を表示することができる。
受信機が基本層データ及び強化層1データを復号すると16:9UHDビデオ(3840×2160)を表示することができる。
そして、受信機が基本層データ、強化層1データ、及び強化層2データをすべて復号すると、21:9UHDビデオ(5040×2160)を表示することができる。この場合、上述した強化層2に符号化されるビデオデータの左右位置に関する情報を用いてもよい。
したがって、受信機の性能に応じて又は機能によって様々なアスペクト比の様々な解像度のビデオを表示することができる。この例は、4Kビデオを複数個のビデオに分離して送信する例を示すが、それ以上の解像度によるビデオも、同様の方式で送信可能である。
図9は、本発明による第2実施例によってビデオデータを送信する場合、ビデオデータを符号化又は復号する方法を例示する図である。
例えば、送信機が4K(5040×2160)UHDビデオから16:9UHDビデオを分離したとき、送信機は16:9ビデオの分離開始情報及び分離終了情報を共に送信してもよい。例えば、送信機は、画面上開始座標に該当するcrop_cordinate_x1情報及び終了座標のcrop_cordinate_x2情報を共に送信する。ここで、crop_cordinate_x1情報は16:9UHDビデオの開始座標、crop_cordinate_x2情報は16:9UHDビデオの終了座標を示す。
受信機は、4K(5040×2160)UHDビデオを受信し、分離開始情報及び分離終了情報を無視して4K(5040×2160)UHDビデオをそのまま表示することができる。
受信機は4K(5040×2160)UHDビデオを受信し、分離開始情報及び分離終了情報を用いて、21:9UHDビデオから16:9UHDビデオを切り取って表示することができる。
第2実施例によれば、16:9HDビデオは別のストリームとして送信されるため、受信機は16:9HDビデオストリームを4K(5040×2160)UHDビデオストリームと別個に受信して表示することができる。
したがって、受信機の性能又は機能に応じて様々なアスペクト比の様々な解像度のビデオを表示することができる。同様に、この例は、4Kビデオを複数個のビデオに分離して送信する例を示すが、それ以上の解像度によるビデオも同様の方式で符号化又は復号可能である。
図10は、本発明の第1実施例によって高解像度ビデオデータを符号化する符号化器の例を示す図である。ここでは、高解像度ビデオデータとして4Kの21:9UHDビデオデータを例示する。同図で、ビデオに関連したデータはA、B、C、D1及びD2で示す。
高解像度ビデオデータを符号化する符号化器の一例は、基本層符号化器110、第1強化層データ符号化器120、及び第2強化層データ符号化器130を含むことができる。
例えば、符号化器の一例として、21:9アスペクト比のUHDビデオを符号化する符号化器は、それぞれ、基本層データ、強化層1データ、強化層2データをそれぞれ処理して符号化することができる。
基本層符号化器110のクロップ及びスケール部111は、21:9UHDビデオデータAを16:9にクロップし、サイズを縮小して16:9HDビデオデータBとして出力する。第1符号化部119は、16:9HDビデオデータを基本層データとして符号化して出力することができる。
第1強化層データ符号化器120のクロップ部121は、21:9UHDビデオデータAを16:9にクロップする。拡大(アップスケール)部123は、基本層符号化器110のクロップ及びスケール部111が出力する縮小(ダウンスケール)されたデータを再び拡大して出力し、第1演算部127は、クロップ部121がクロップしたデータと拡大部123が拡大したデータを用いて、16:9UHDビデオのレジデュアルデータCを出力することができる。第2符号化部129は、16:9UHDビデオを強化層1データとして符号化して出力することができる。
第2強化層データ処理部130の第2演算部137は、21:9UHDビデオデータAと、クロップ部121がクロップしたデータとを用いて、16:9ビデオデータと、21:9ビデオデータのクロップデータである左側ビデオデータD1及び右側ビデオデータD2とをそれぞれ出力することができる。
左側ビデオデータD1及び右側ビデオデータD2はそれぞれ、対応するビデオの左側又は右側に関する情報で識別することができる。この情報を通知する例は後述する。ここで、左側ビデオデータの識別情報(enhancement_video_direction)として0、右側ビデオデータの識別情報(enhancement_video_direction)として1をそれぞれ例示した。
左側ビデオデータD1及び右側ビデオデータD2を一つのビデオストリームとして送信すると、受信機は通知情報を用いてそれを復号することができる。この場合、左側ビデオデータD1及び右側ビデオデータD2は別々に符号化してもよいし、一つのビデオデータとして符号化してもよい。
したがって、左側ビデオデータD1及び右側ビデオデータD2を2つのビデオストリームで送信したり、一つのストリームで送信したりする場合、それぞれ識別情報を用いてそれらを分離するように通知することができる。
第3符号化部139は、クロップされた左側ビデオデータD1及び右側ビデオデータD2を強化層2データに符号化することができる。
したがって、受信機の性能に応じてそれぞれ基本層データ、強化層1データ、強化層2データを受信すると、UHDビデオ又はHDビデオデータを復元することができる。
受信機が強化層2データを復元する場合、それぞれ基本層データ、強化層1データと関係付けた復号化方式で復号することもでき、それらとは独立して復号することもできる。このような復号化方式は、符号化方式によって決定することができる。
図11は、本発明の第1実施例によって分離した原ビデオと分離されたビデオとの解像度を例示する図である。
左側上段の例(a)は、21:9アスペクト比を有する5040×2160解像度のUHDビデオの解像度を示す。
21:9アスペクト比を有する4K UHDビデオは、5040×2160の解像度を有する。そのうち、16:9に該当するビデオは既存の放送で16:9の4K UHDと呼ばれる3840×2160解像度のビデオを意味することができる。
右側上段の例(b)は、21:9アスペクト比を有する5040×2160解像度のUHDビデオ上で3840×2160解像度のUHDビデオを例示する図である。
中央下段の例(c)で、3840×2160の解像度のビデオは、強化層1データであり、左右の600×2160解像度のビデオを一つのビデオに結合した場合、結合された1200×2160解像度のビデオは強化層1データを有する。このとき、ビデオレベルで剰余ビデオの解像度に対して通知(signaling)が必要であり、いずれの方向のビデオであるかを示すために左右情報に対する通知を行ってもよい。
この例では、左側ビデオデータの識別情報(enhancement_video_direction)は0、右側ビデオデータの識別情報(enhancement_video_direction)は1でそれぞれ示している。
また、強化層2に含まれる残りのビデオは左右のエッジ領域にだけ限定されず、21:9ビデオのうち、任意の16:9ビデオを除く残りの領域へと位置を任意に指定することもできる。例えば、21:9ビデオのうち、抽出する16:9ビデオを左側領域に設定し、残り右側の5:9ビデオで強化層2を構成する実施例も可能である。また、解像度が異なる場合も可能である。例えば、4Kだけでなく、8K UHDビデオに対しても、上記のようにビデオを分離して送信することができる。
図12は、本発明の第1実施例による高解像度ビデオデータを復号化する復号器の一例を示す図である。ここでは、説明の便宜上、高解像度ビデオデータとして4Kの21:9UHDビデオデータを例示する。同図で、ビデオと関連したデータは、A、B、D1、D2及びEでそれぞれ示す。
高解像度ビデオデータを復号化する復号器の一例は、基本層復号部210、第1強化層データ復号部220、及び第2強化層データ復号部230のうち少なくとも一つの復号部を含むことができる。信号受信装置の機能によって3つ機能の復号部をすべて含むこともでき、既存のHDビデオを出力する信号受信装置の復号器は基本層復号部210だけを含むこともできる。この例で、逆多重化器201を各復号部が共有してもよいし、それぞれの復号部が別個の逆多重化器201を含んでもよい。
例えば、21:9アスペクト比のUHDビデオを復号する復号器は、それぞれ、基本層データ、強化層1データ、強化層2データをそれぞれ処理して復号することができる。
基本層復号部210の第1復号器213は、逆多重化された16:9アスペクト比のHDビデオBを復号して出力することができる。
第1強化層データ復号部220の拡大部221は、基本層復号部210が復号した基本層データを拡大して出力する。
第2復号器223は、基本層データ及びレジデュアルデータを用いて調整可能な復号化を行うことができる。
第2復号器223は、逆多重化された16:9のレジデュアルデータを復号し、拡大された基本層データと復号した16:9のレジデュアルデータを用いて、16:9アスペクト比のUHDビデオEに復号することができる。
一方、第2強化層データ復号部230の第3復号器233は、左側/右側ビデオを復号し、第1強化層データ復号部220が復号した強化層1データを用いて出力した16:9のUHDビデオEと、復号した左側/右側ビデオ(D1/D2)とを併合して、21:9UHDビデオAを復元することができる。
この場合、第2強化層データ復号部230は、左側/右側ビデオを識別するための識別情報を用いることができ、21:9UHDビデオAが左側/右側ビデオが併合される部分で連続して自然に表示できるように境界フィルタ処理(boundary filtering)を行うことができる。この場合、クロップされた左側/右側ビデオに該当するクロップされたビデオは、16:9ビデオと併合するためにフィルタ処理過程を経る。
ここで、フィルタ処理過程は、既存のコーデックで用いるブロック歪み除去フィルタ(deblocking filter)と類似してもよいが、マクロブロックの境界ごとに適用するのでなく、クロップされたビデオの周辺に適用する。既存のブロック歪み除去フィルタと同様に、実際エッジとクロップされた部分とを併合することによって発生する境界を区別するために、しきい値に応じてフィルタ処理を行うことができる。これについては後述する。
図13は、本発明の第1実施例においてクロップされたビデオを併合してフィルタ処理する例を示す。基本層のビデオ、強化層1のビデオ、及び強化層2のビデオの境界においてブロック歪みを除去する例を説明する。
同図で、例えば、併合される面を中心に、クロップされたビデオのうち左側ビデオと右側ビデオとを分離して符号化すると、つなぎ合わせた(stitch)部分にブロック歪み(blocking artifact)が発生するため、その境界部分でぼかし処理(blurring)を行う。実際ビデオのエッジと、クロップにより発生する境界とを区別するためにフィルタ処理を行うことができる。フィルタ処理する方法は、左右それぞれ600×2160大きさのビデオを復号した後、16:9UHDビデオと併合を行って21:9のビデオとして再構成した後、ビデオ上でつなぎ合わせた境界から左右水平方向の任意個数の画素(pixel)を用いてフィルタ処理を行う。同図は、左右水平方向の8個画素に対するフィルタ処理を適用する例であり、つなぎ合わせた部分の座標情報を用いることができる。
同図で、第1ビデオと第2ビデオとの併合部分における1フィールドの画素のアドレスをそれぞれPi及びqiと表示し、iはx座標に沿って0から始まる整数値を有する。iの増加方向は、第1ビデオと第2ビデオとの併合部分で変化する。例えば、併合部分のx軸において画素のアドレスが596、597、598、599(第1ビデオ上の画素)、600、601、602、603(第2ビデオ上の画素)であると仮定する。
下記の式1で例示する条件1を満たすための条件を求めるために、式2乃至式4を満たすP0、P1、P2、…値は4タップフィルタ及び5タップフィルタを用いてP’0、P’1、P’2、…値に更新される。
ここで、式2乃至式4に関連した条件1及び式6の条件2を用いると、それぞれ、実際エッジとブロック歪みとを区別することができる。
上記で式1の条件1を満たさない場合、式5のように3タップフィルタを適用してp
0とq
0の値は、p’
0及びq’
0の値に更新する。
式6の条件2は、q blockをフィルタ処理するための条件であり、これを満たす場合、式7乃至式9に例示するように、q0、q1、q2は、4タップフィルタ及び5タップフィルタを用いて、q´0、q´1、q´2の値に更新する。
条件2を満たさない場合は、次の式10を用いてq
0値はq´
0値に更新される。
条件1及び2におけるα(offset_alpha_value)及びβ(offset_beta_value)は、量子化パラメータ(quantization parameter、QP)によるオフセットによって、フィルタの強度を調整することができる。QP値によってオフセットでフィルタ強度を調整し、これに応じて平滑フィルタ(smoothing filter)のオフセットも適切に割り当てるとビデオの細部を調整することができる。
図14は、本発明の第2実施例による受信機の第1例を示す図である。
本発明の第2実施例によれば、HDビデオのストリーム及びUHDビデオのストリームを別個のストリームとして送信することができる。
したがって、HDビデオだけを表示できる受信機(a)は、HDビデオのストリームを逆多重化する逆多重化器及び復号器を備え、逆多重化器は、HDビデオストリームを逆多重化し、復号器は、対応するビデオデータを復号して16:9HDビデオを表示する。
一方、UHDビデオを表示できる受信機(b)も、逆多重化器及び復号器を備えることができ、この場合、逆多重化器は、UHDビデオストリームを逆多重化し、復号器は、対応するビデオデータを復号してUHDビデオを表示する。
ここで、UHDビデオは、受信機の性能に応じて、ビデオの一部がクロップされたビデオである16:9UHDビデオであってもよいし、クロップされない21:9UHDビデオであってもよい。受信機は、第2実施例で説明したとおり、その性能に応じて、復号したUHDビデオを表示でき、16:9アスペクト比のUHDビデオである場合、元の21:9UHDビデオのうち、クロップされる位置情報(16:9 長方形座標で表示)を用いてビデオをクロップした後、クロップされたビデオを表示することができる。ここでは4K UHDビデオを例として説明したが、ビデオの解像度がより高い場合にも同様の方式が適用可能である。
図15は、本発明の第3実施例による受信機の動作を例示する図である。本発明の第3実施例によれば、21:9アスペクト比のUHDビデオは、拡大縮小された16:9アスペクト比のビデオ及びそのビデオの上、下に位置するレターボックスが挿入された形態で送信される。字幕が表示されるビデオの場合、受信機の性能に応じて、字幕が16:9ビデオ上に表示されるか、又はレターボックス上に表示されるようにできる。
同図で、ビデオAは、説明した第3実施例によって送信される16:9ビデオ及びそのビデオ上に表示されるレターボックスを例示する。受信機の性能に応じて、このビデオを処理する方式が異なってもよい。
まず、16:9アスペクト比の表示を有する受信機においてビデオのための字幕(subtitle)が存在しない場合、受信機は、16:9ビデオ及びレターボックスをそのまま表示することができる。一方、送信されるビデオのための字幕が含まれる場合、この受信機は、上のレターボックス(Top AFD bar)を削除又は分離し、下のレターボックス(bottom AFD bar)を2倍に拡張するか、又は上のレターボックスを下のレターボックスに付けて、2倍のサイズのレターボックス(AFD_size_2N)にビデオ形式を変換して表示することができる。
すなわち、5040×2160のUHDビデオを挙げると、受信機は、受信されたビデオに対して、3840×N×2(ここで、Nはレターボックスの高さ)サイズのレターボックス(AFDバー)をビデオの下部に挿入し、その位置に字幕を表示して画面を効率的に配置させることができる。ここで、2×Nは135になり得る。すなわち、例示した5040×2160のUHDビデオ形式を16:9の(UHD又はHD)ビデオ形式に変更する場合、ビデオの下部に字幕の表示のために挿入されるレターボックスの高さ(AFD_size_2N)は515になる(5040:3840=2160:(2160−X)−>X=515=AFD_size_2N)。仮に、ビデオのための字幕が存在しない場合は、既存方法と同様に、ビデオの上下にそれぞれ3840×NのAFDバーを挿入することができる。これは、より高い解像度のビデオに対しても同様の方式で適用可能である。
一方、21:9ビデオを送信する場合、21:9アスペクト比の表示を有する受信機は、字幕がある場合にそのビデオ上に字幕を表示し、そうでない場合は、そのビデオをそのまま受信して表示することができる。
以下では、本発明の実施例によってビデオが送受信される場合、それを処理できる放送信号の通知情報を例示する。
図16は、本発明の第1実施例によってビデオを表示できる通知情報を例示する図である。同図は、システムレベルで通知情報としてPMTを例示するが、PMTのprogram_info_lengthの直後にプログラムレベルの記述子と、ES_info_lengthフィールドの直後にストリームレベルの記述子とを含むことができる。
同図は、プログラムレベルの記述子の例としてUHD_program_type_descriptorを例示する。
descriptor_tagは、この記述子の識別子を示す。
そして、UHD_program_format_typeは、上述したとおり、それぞれの実施例を識別する情報を含むことができる。
例えば、UHD_program_format_typeが0x01の場合は、本発明の第1実施例を示すものであり、送信される21:9のUHDビデオを、16:9HDビデオ、16:9UHDビデオ、及び21:9UHDビデオと16:9UHDビデオとの差に該当する領域を別の層データを用いて表示できるビデオ形式であるか、又はそのビデオ形式によるサービスタイプを示す。
UHD_program_format_typeが0x02の場合は、本発明の第2実施例を示すものであり、送信される21:9のUHDビデオを、21:9ビデオ又は16:9ビデオのためのクロップ情報を用いて表示できるビデオ形式であるか、又はそのビデオ形式によるサービスタイプを示す。
UHD_program_format_typeが0x03の場合は、本発明の第3実施例を示すものであり、送信される21:9のUHDビデオを、16:9ビデオと21:9ビデオのためのレターボックス(AFDバー)情報を用いて表示できるビデオ形式であるか、又はそのビデオ形式によるサービスタイプを示す。
そして、ストリームレベルの記述子の例として、UHD composition descriptorを例示する。この記述子は、本発明による第1、2、3の実施例に対してサービス又はプログラムを構成するストリームに関する情報を含むことができる。
例えば、第1実施例に従う場合、基本層データ、強化層1データ及び強化層2データをそれぞれ送信するストリームを識別する情報を含むことができる。これについては後述する。
図17は、本発明の第1実施例による通知情報の具体的な構文値を例示する図である。
本発明の実施例による情報を放送信号の通知情報で通知し、その通知情報がPMTの場合、例示されたフィールド値は次の情報を示すことができる。
第1実施例は、基本層データ、第1強化層データ及び第2強化層データを送信するストリームをそれぞれ送信するが、この実施例はそれらのデータをすべて通知することができる。
まず、第1実施例で、program_numberフィールドは、21:9UHDプログラムに対するプログラム番号情報を示すことができる。
そして、基本層データを送信するストリームに対しては、PMTに次のような情報を含むことができる。Stream_typeは、MPEG−2ビデオコーデックによるビデオストリームを示す0x02などの値になり得る。Elementary_PIDは、各プログラムに含まれるエレメントリストリームのPID値を示すが、この例は0×109Aという値を示すことを例示する。ストリームレベルの記述子は、MPEG−2ビデオに関連する通知情報を含むことができる。
第1強化層データを送信するストリームに対しては、PMTに次のような情報を含むことができる。Stream_typeは、HEVC scalable layerビデオコーデックによるストリームのタイプを示すが、ここでは、この値を0xA1の値と例示した。Elementary_PIDは、各プログラムに含まれるエレメントリストリームのPID値を示すが、この例は0×109Bという値を示することを例示する。ストリームレベルの記述子であるUHDTV_sub_stream_descriptor()は、基本層を用いて16:9ビデオを構成するために必要な第1強化層データに関連する通知情報を含むことができる。
第2強化層データを送信するストリームに対しては、PMTに次のような情報を含むことができる。Stream_typeは、HEVC scalable layerビデオコーデックによるストリームのタイプを示すが、ここでは、この値を0xA2の値と例示した。Elementary_PIDは、各プログラムに含まれるエレメントリストリームのPID値を示すが、この例は0×109Cという値を示することを例示する。ストリームレベルの記述子であるUHDTV_composition_descriptor()は、第2強化層データ及び21:9UHDビデオを復元するために、関連する通知情報を含むことができる。
図18は、本発明の第1実施例に従う場合、ストリームレベル記述子の一例を例示する。
図16の例によれば、プログラムレベルの記述子に含まれるUHD_program_format_typeは、第1実施例に対して0x01の値を有することができる。
ストリームレベル記述子は、この記述子を識別できるdescriptor_tag値、この記述子の長さを示すdescriptor_length、及びUHD_composition_metadata()を含むことができる。
この例で、UHD_composition_metadata()に含まれる情報を例示すると、次のとおりである。
EL2_video_codec_typeフィールドは、UHDサービスに含まれるビデオエレメントのコーデック情報を示す。例えば、この値はPMTのstream_typeと同じ値を有することができる。
EL2_video_profileフィールドは、対応するビデオストリームに関するプロファイル情報、すなわち、対応するストリームを復号するために必要な基本仕様に関する情報を示すことができる。対応するビデオストリームの色深度(color depth)(4:2:0、4:2:2など)、ビット深度(bit depth)(8bit、10bit)、符号化ツール(coding tool)などに関する要求事項情報を含むことができる。
EL2_video_levelフィールドは、対応するビデオストリームに関するレベル情報であって、プロファイルで定義した記述要素サポート範囲に関する情報を含むことができる。
EL2_video_component_typeフィールドは、対応するビデオストリームがUHDサービス構成する場合、いずれのデータを含むかを示す。例えば、ストリームは16:9HDに該当する基本層データであるか、16:9の第1強化層データであるか、又は21:9UHDのための第2強化層データであるかを示す識別情報を示す。
original_UHD_video_typeフィールドは、UHDビデオ形式に関する情報を通知するものであり、ビデオの解像度及びフレームレートなどのような基本的な情報を示すことができる。
original_UHD_video_aspect_ratioフィールドは、原UHDビデオのアスペクト比に関する情報を示す。
EL2_video_width_div16フィールド及びEL2_enhancement_video_height_div16フィールドは、第2強化層データに該当するsub_videoの解像度情報を示す。例えば、第2強化層データとして表示されるビデオの横及び縦のサイズを16の倍数単位で表現することができる。
EL2_video_directionフィールドは、クロップされたビデオの方向情報を示すことができる。
EL2_video_composition_typeフィールドは、UHDビデオのうちsub_videoが一つのビデオにまとめられて一つのストリームとして送信されるとき、sub_videoを構成する方法を示す。
EL2_dependency_idcフィールドは、UHDビデオの左右のsub−videoを圧縮するとき、独立して符号化したか、又は16:9UHDビデオとの相関した符号化方式を用いたかに関する情報を示す。
enhancement_video_filter_numフィールドは、左右のクロップされたビデオを復号化する場合、ビデオにブロック化された領域(歪み(artifact))が存在するためフィルタ処理を適用することがあるが、このフィルタ処理を適用するか否か、及びフィルタの個数を示す。
enhancement_video_filtering_cordinate_x_div4フィールドと、enhancement_video_filtering_cordinate_y_div4フィールドとは、フィルタ処理を適用すべきビデオの部分のX方向、Y方向の最初の画素の座標をそれぞれ示す。実際の座標は、このフィールドに4を乗じた値になり得る。例えば、この場合、座標はUHDビデオを基準にすることができる。すなわち、基本層、第1強化層及び第2強化層を用いて復元したUHDビデオを基準にすることができる。
enhancement_video_filtering_width_div4フィールドとenhancement_video_filtering_width_div4フィールドは、フィルタ処理を適用すべきビデオ領域のサイズを画素の個数で示すことができる。例えば、フィルタ処理を適用すべき領域のサイズは、実際のサイズに4を乗じた値になり得る。
図19は、上に例示したビデオの解像度及びフレームレートを示す情報の値を例示する図である。通知情報のうち、original_UHD_video_typeフィールドは、ビデオの解像度及びフレームレートを示すことができるが、同図では、この値によって様々な解像度及びフレームレートを有し得ることを例示する。例えば、original_UHD_video_typeフィールドが0101値の場合、原ビデオは秒当たり60フレーム、5040×2160解像度を有することができる。
図20は、原ビデオのアスペクト比に関する情報を例示する図である。説明した通知情報のうちoriginal_UHD_video_aspect_ratioフィールドは、原UHDビデオのアスペクト比に関する情報を示す。同図は、例えば、この値が10の場合、21:9アスペクト比を示すことを例示する。
図21は、クロップされたビデオの方向情報を例示する図である。説明した通知情報のうちEL2_video_directionフィールドは、クロップされたビデオ(第2強化層データ)の方向情報を例示する。例えば、本発明の第1実施例でクロップされた左右ビデオは方向情報を有することができるが、この方向に関する情報値が00のとき左側、01のとき右側、10のとき上側、11のとき下側の方向を有することを例示する。
図22は、ビデオを構成する方法の例を示す図である。上述したEL2_video_composition_typeフィールドは、基本層データ、第1強化層データ及び第2強化層データが結合する場合、これらを結合させる通知情報を例示する。
第1実施例において、例えば、このフィールド値が01のとき、第2強化層データが上下(top/bottom)に結合され、10のとき第2強化層データが左右(side−by−side)に結合されることを例示し、11のとき、サブストリームが、基本層データ及び第1強化層データと共に、サブストリーム以外の別のストリームとして送信されることを示す。
図23は、サブストリームを符号化する場合、符号化方式に対する例を示す図である。第1実施例に従うとき、説明したEL2_dependency_idcフィールドは、UHDビデオに含まれる基本層データ、第1強化層データ及び第2強化層データが互いに相関して符号化されるか、又は独立して符号化されるかを示すことができる。例えば、特定データを符号化するとき、時間予測や視点予測に用いられるデータは相関して符号化されるといえる。
例えば、このフィールドの値が01のとき、第2強化層データが他のデータと相関することなく独立して符号化されたことを示し、10のとき、第2強化層データが他のデータと相関して符号化されたことを示す。
次に、本発明の第2実施例に従う場合、ビデオを表示できる通知情報を例示する。
図24は、図16のPMTに含み得るストリームレベル記述子を例示する図である。
本発明の第2実施例に従う場合、HDビデオストリームとUHDビデオストリームは別個のストリームとして送信することができる。そして、UHDビデオストリームは、受信機のアスペクト比を考慮して他のアスペクト比に変換できるようにメタデータを含むことができる。
同様に、descriptor_tagとdescriptor_lengthは、この記述子の識別子及び長さをそれぞれ示す。
ここで、16_9_extension_info_metadata()は、第2実施例の場合、UHDビデオを構成するストリームに関する通知情報が含まれている。
例えば、EL2_video_codec_typeフィールドは、UHDサービスに含まれるビデオエレメントのコーデック情報を示す。例えば、この値はPMTのstream_typeと同じ値を有することができる。
EL2_video_profileフィールドは、対応するビデオストリームに関するプロファイル情報、すなわち、対応するストリームを復号するために必要な基本仕様に関する情報を示すことができる。対応するビデオストリームの色深度(4:2:0、4:2:2など)、ビット深度(8bit、10bit)、符号化ツールなどに関する要求事項情報を含むことができる。
EL2_video_levelフィールドは、対応するビデオストリームに関するレベル情報であって、プロファイルで定義した記述要素サポート範囲に関する情報を含むことができる。
original_UHD_video_typeフィールドは、UHDビデオ形式に関する情報を通知する情報であって、ビデオの解像度及びフレームレートなどのようなビデオに関連した情報を示すことができる。
original_UHD_video_aspect_ratioフィールドは、UHDビデオのアスペクト比に関する情報を示すことができる。
16_9_rectangle_start_xフィールド、16_9_rectangle_start_yフィールド、16_9_rectangle_end_xフィールド、及び16_9_rectangle_end_yフィールドは、UHDビデオの解像度が5040×2160のような21:9形式である場合、この中で有効な16:9画面領域を指定できる位置情報を示す。対応する領域において左側上端の画素位置は16_9_rectangle_start_x、16_9_rectangle_start_yによって指定され、対応する領域において右側下端の画素位置は16_9_rectangle_end_x、16_9_rectangle_end_yによって指定され得る。これらのフィールドを用いて、16:9表示形式を有する受信機は、これらのフィールドによって指定された領域だけを出力することができ、残りの領域はクロップし、表示しなくてもよい。
図25は、例示した第3実施例に従う場合、通知情報を例示する図である。
本発明の第3実施例に従う場合、21:9アスペクト比のビデオは16:9アスペクト比のビデオとして送信される。このとき、受信機の画面によって、16:9の表示を有する受信機は、従来のように字幕をビデオ上に表示し、21:9の表示を有する受信機は、画面の空いた部分に字幕を表示することができる。
この場合、PMTのストリームレベルの記述子は、同図で例示した情報を含むことができる。
同様に、descriptor_tag及びdescriptor_lengthは、この記述子の識別子及び長さをそれぞれ示す。UHD_subtitle_position_info()は、字幕が位置する情報を含むことができる。
UHD_video_codec_typeフィールドは、UHDサービスに含まれるビデオエレメントのコーデック情報を示す。例えば、この値はPMTのstream_typeと同じ値を有することができる。
UHD_video_profileフィールドは、対応するビデオストリームに関するプロファイル情報、すなわち、対応するストリームを復号するために必要な基本仕様に関する情報を示すことができる。対応するビデオストリームの色深度(4:2:0、4:2:2など)、ビット深度(8bit、10bit)、符号化ツールなどに関する要求事項情報を含むことができる。
UHD_video_levelフィールドは、対応するビデオストリームに関するレベル情報であって、プロファイルで定義した技術要素サポート範囲に関する情報を含むことができる。
21:9ビデオを16:9表示に合うビデオ形式に変換するとき、ビデオを単純にクロップする場合と、ビデオを拡大縮小(scaling)してレターボックス領域(AFDバー)を挿入する場合がある。
UHD_video_component_typeフィールドは、変換された16:9ビデオが拡大縮小したビデオか、又はクロップしたビデオかの情報を示す。
UHD_video_include_subtitleフィールドは、対応するストリームによるビデオ内に字幕が提供されるか否かを示す。
original_UHD_video_typeフィールドは、UHDビデオ形式に関する情報を通知する情報であって、ビデオの解像度及びフレームレートなどのような、ビデオに関連する情報を示すことができる。
original_UHD_video_aspect_ratioフィールドは、UHDビデオのアスペクト比に関する情報を示すことができる。
AFD_size_2Nフィールドは、UHD_video_include_subtitleでストリームによるビデオに字幕が含まれていない場合には、(横解像度×AFD_size_2N/2)のAFDバーを上下にそれぞれ追加し、字幕が含まれているビデオに対するストリームの場合は、(横解像度×AFD_size_2N)分のAFD_barを下端に追加できることを示すことができる。字幕をビデオ上に表示できる場合、字幕はレターボックス領域(AFDバー)上に表示することができる。受信機は、このフィールドを用いて上下のレターボックス領域を除く残りの21:9ビデオ領域を出力する過程で、ビデオは上方に上げ、残る領域に字幕を表示させることによって、字幕位置を調整する機能を提供することができる。
図26は、例示したUHD_video_component_typeフィールドのフィールド値を例示する。例えば、このフィールドを用いると、受信される16:9ビデオは、クロップしたビデオか又は拡大縮小後にレターボックス(AFDバー)を挿入したビデオかを識別できる。
図27は、例示したUHD_video_include_subtitleフィールドのフィールド値を例示する。例えば、この値が0か又は1かによって、ストリーム又はストリームによるビデオに字幕が含まれているか又は含まれていないかを示すことができる。
図28は、送信ビデオの形式と受信機の表示アスペクト比とが異なる場合、受信機の動作の例を示す図である。
同図で、送信されるビデオの形式は最右列(A−1、B−1、C−1)に例示し、中間列は受信機の動作(A−2、B−2、C−2)、最左列は受信機動作によって表示できる画面(A−3、A−4、B−3、B−4、C−3、C−4)を例示する。説明を簡単にするために、送信ビデオ形式は21:9、受信機の表示は16:9とする。
例えば、送信ビデオが21:9のビデオ形式を有する場合(A−1)、受信機は、表示装置又はその性能に応じて、当該ビデオにレターボックス領域(AFDバー)を挿入し、当該ビデオに対して拡大縮小を行う(A−2)。このとき、例示した通知情報によって字幕がない場合(A−3)、受信機は、レターボックス領域をビデオの上下に挿入して表示し、字幕がある場合(A−4)は、受信機はレターボックス領域をビデオの下端に追加してレターボックス領域に字幕を表示することができる。
他の例として、送信ビデオが21:9のビデオ形式を有する場合(A−2)、受信機は、表示装置又はその性能に応じて当該ビデオをクロップする(B−2)。仮に、例示した第1実施例の場合(B−3)、互いに関係付けて、又は独立して符号化した基本層データ、第1強化層データ、第2強化層データを復号して、16:9アスペクト比の表示に表示することができる。この場合、第2強化層データは復号しないか、又は復号されたデータを使用しなくてもよい。
第2実施例の場合(B−4)、通知情報に含まれたクロップ座標情報を用いて16:9画面の表示に表示することができる。
他の例として、送信ビデオが21:9の形式を有するが、16:9のビデオ符号化形式に21:9のビデオ形式及びAFDバーイメージが追加された16:9のビデオ形式を有する場合(C−1)、受信機は、受信されたビデオをそのまま表示することができる(C−2)。
このとき、受信機は、送信ビデオの16:9ビデオ符号化形式を有効形式としてビデオ形式16:9にAFDが追加された形態を識別して、レターボックス領域を上下にそのまま表示することもでき(C−3)、ストリームの内部に字幕があると、既存に挿入されたbar領域を切り出して下端に追加し、その領域に字幕を表示することもできる(C−4)。
図29は、例示した記述子が、他の通知情報に含まれる場合を例示する。同図は、例示した記述子がSDTに含まれる場合を例示する。
table_idフィールドは、テーブルの識別子を示す。
section_syntax_indicatorフィールドは、SDTテーブルセクション対して1に設定される1ビットフィールドである(section_syntax_indicator:このsection_syntax_indicatorは、“1”に設定しなければならない1ビットフィールドである)
section_lengthフィールドは、セクションの長さをバイト数で示す。(section_length:12ビットフィールドで、このフィールドの最初の2ビットは“00”に設定しなければならない。このフィールドは、section_lengthフィールドに直ちに続いて開始され、かつCRCを含むセクションのバイト数を特定する。このsection_lengthは、全体セクションが1024バイトの最大長さを有するように1021バイトを超えてはならない)
transport_stream_idフィールドは、送信システム内の他の多重ストリームと区別して、このSDTが提供するTS識別子を示す。(transport_stream_id:送信システム内の他の多重ストリームと区別して、このSDTが知らせるTSの識別子として機能する16ビットフィールドである。)
version_numberフィールドは、このサブテーブルのバージョン番号を示す。(version_number:この5ビットフィールドは、sub_tableのバージョン番号である。このversion_numberは、sub_table内の運ばれる情報に変化が発生した場合1ずつ増加しなければならない。値“31”に到達したときは“0”に戻る。current_next_indicatorが“1”に設定されたときは、version_numberは現在適用可能なsub_tableのものでなければならない。current_next_indicatorが“0”に設定されたときは、version_numberは、次に適用可能なsub_tableのものでなければならない。)
current_next_indicatorフィールドは、このサブテーブルが現在適用可能か又は次に適用可能かを示す。(current_next_indicator:この1ビット指示子は、“1”に設定されたときは、sub_tableが現在適用可能なsub_tableであることを示す。上記ビットが“0”に設定されたときは、送信されたsub_tableはまだ適用不可であり、次に有効なsub_tableであることを示す。)
section_numberフィールドは、セクションの番号を示す。(section_number:この8ビットフィールドはセクションの番号を提供する。sub_tableの最初のセクションのsection_numberは、“0x00”でなければならない。section_numberは、同じtable_id、transport_stream_id、及びoriginal_network_idを有する各付加セクションに対して1ずつ増加しなければならない。)
last_section_numberフィールドは、最後のセクションの番号を示す。(last_section_number:この8ビットフィールドは、sub_tableの一部である最後のセクション(すなわち、このセクションは最も高いsection_numberを有する)の番号を特定する。)
original_network_idフィールドは、送信システムのネットワークIDの識別子を示す。(original_network_id:この16ビットフィールドは、送出する送信システムのnetwork_idを識別する識別子を提供する。)
service_idフィールドは、TS内サービス識別子を示す。(service_id:TS内の他のサービスと区別して、このサービスを識別するための識別子として機能する16ビットフィールドである。このservice_idは、対応するprogram_map_section内のprogram_numberと同一である。)
EIT_schedule_flagフィールドは、サービスに対するEITスケジュール情報が現在TSにあるかを示すことができる(EIT_schedule_flag:“1”に設定されたときは、サービスに対するEITスケジュール情報が現在TSに存在することを示す1ビットフィールドであり、EITスケジュールsub_tableの発生間の最大時間間隔に関する情報に対するTR 101 211 [i.2]を参照されたい。このフラグが0に設定されたときは、サービスに対するEITスケジュール情報がTSに存在してはならない。)
EIT_present_following_flagフィールドは、現在TSにサービスに対するEIT_present_following information情報があるかを示すことができる(EIT_present_following_flag:“1”に設定されたときは、サービスに対するEIT_present_followingin formationが現在TSに存在することを示す1ビットフィールドであり、EIT現在/後続sub_tableの発生間の最大時間間隔に関する情報に対するTR 101 211 [i.2]を参照されたい。このフラグが0に設定されたときは、サービスに対するEIT現在/後続情報がTSに存在してはならない。)
running_statusフィールドは、DVB−SI文書のテーブル6に定義されたサービスの状態を示すことができる(running_status:サービスの状態を表6に定義されたように示す3ビットフィールドである。NVOD参照サービスに対して、running_statusの値は“0”に設定しなければならない。)
free_CA_modeフィールドは、サービスのすべてのコンポーネントストリームがスクランブルされているかを示す。(free_CA_mode:この1ビットフィールドは、“0”に設定されたときは、サービスのすべてのコンポーネントストリームがスクランブルされていないことを示す。“1”に設定されたときは、一つ以上のストリームへのアクセスがCAシステムにより制御されてもよいことを示す。)
descriptors_loop_lengthフィールドは、後続する記述子の長さを示す。(descriptors_loop_length:この12ビットフィールドは、後続する記述子の全体バイト長を示す)。
CRC_32は、CRC値を含む32ビットフィールドである(CRC_32:復号器におけるレジスタのゼロ出力を示すCRC値を含む32ビットフィールドである。)
descriptors_loop_lengthフィールドは、次の記述子位置に、図16で例示したUHD_program_type_descriptorと、本発明の実施例によって図18、図24、又は図25に例示したUHD_composition_descriptorを含むことができる。
DVBのSDTにUHD_composition_descriptorが含まれる場合、UHD_component_descriptorは、component_tagフィールドを更に含むことができる。component_tagフィールドは、PSIレベルであるPMTで通知する対応するストリームに対するPID値を示すことができる。受信機は、component_tagフィールドを用いてPMTと共に対応するストリームのPID値を探すことができる。
図30は、例示した記述子が他の通知情報に含まれる場合を例示する。同図は、例示した記述子がEITに含まれる場合を例示する。
EITは、ETSI EN300 468に従うことができる。これを用いて各フィールドを述べると、下記のとおりである。
table_id:テーブル識別子を示す。
section_syntax_indicatorフィールドは、EITテーブルセクション対して1に設定される1ビットフィールドである(section_syntax_indicator:このsection_syntax_indicatorは、“1”に設定しなければならない1ビットフィールドである。)
section_lengthフィールドは、セクションの長さをバイト数で示す。(section_length:12ビットフィールドである。このフィールドは、section_lengthフィールドに直ちに続いて開始され、かつCRCを含むセクションのバイト数を特定する。このsection_lengthは、全体セクションが4096バイトの最大長を有するように4093バイトを超えてはならない。)
service_idフィールドは、TS内サービス識別子を示す。(service_id:TS内の他のサービスと区別して、このサービスを識別するための識別子として機能する16ビットフィールドである。このservice_idは、対応するprogram_map_section内のprogram_numberと同一である。)
version_numberフィールドは、このサブテーブルのバージョン番号を示す。(version_number:この5ビットフィールドは、sub_tableのバージョン番号である。このversion_numberは、sub_table内の運ばれる情報に変化が発生した場合、1ずつ増加しなければならない。値“31”に到達したときは“0”に戻る。current_next_indicatorが“1”に設定されたときは、version_numberは、現在適用可能なsub_tableのものでなければならない。current_next_indicatorが“0”に設定されたときは、version_numberは、次に適用可能なsub_tableのものでなければならない。)
current_next_indicatorフィールドは、このサブテーブルが現在適用可能か又は次に適用可能かを示す。(current_next_indicator:この1ビット指示子は、“1”に設定されたときは、sub_tableが現在適用可能なsub_tableであることを示す。上記ビットが“0”に設定されたときは、送信されたsub_tableはまだ適用不可であり、次に有効なsub_tableであることを示す。)
section_numberフィールドは、セクションの番号を示す。(section_number:この8ビットフィールドはセクションの番号を提供する。sub_tableの最初のセクションのsection_numberは“0x00”でなければならない。section_numberは同じtable_id、transport_stream_id、及びoriginal_network_idを有する各付加セクションに対して1ずつ増加しなければならない。この場合、sub_tableは、多数のセグメントで構成することができる。各セグメント内で、section_numberは、各付加セクションに対して1ずつ増加するが、番号付けの間隔は、セグメントの最後のセクションと隣接セグメントの最初のセクションとの間で許容される。)
last_section_numberフィールドは、最後のセクションの番号を示す。(last_section_number:この8ビットフィールドは、sub_tableの一部である最後のセクション(すなわち、このセクションは最も高いsection_numberを有する)の番号を特定する。))
transport_stream_idフィールドは、送信システム内の他の多重ストリームと区別して、このSDTが提供するTS識別子を示す。(transport_stream_id:送信システム内の他の多重ストリームと区別して、このEITが知らせるTSの識別子として機能する16ビットフィールドである。)
original_network_idフィールドは、送信システムのネットワークIDの識別子を示す。(original_network_id:この16ビットフィールドは、送出する送信システムのnetwork_idを識別する識別子を提供する。)
segment_last_section_numberフィールドは、このサブテーブルのこのセグメントの最後のセクション番号を示す。(segment_last_section_number:この8ビットフィールドはsub_tableのこのセグメントの最後のセクション番号を示す。分割されないサブテーブルに対して、このフィールドはlast_section_numberフィールドと同じ値に設定しなければならない。)
last_table_idフィールドは、用いられる最後のtable_idを示す8ビットフィールドである(表2参照)。
event_idフィールドは、イベントの識別番号を示す。(event_id:記述されるイベントの識別番号を含む16ビットフィールドである(サービス定義内で固有に割り当てられる))。
start_timeフィールドは、イベントの開始時刻を含む。(start_time:この40ビットフィールドは、協定世界時(UTC:Universal Time、Co−ordinated)及び修正ユリウス日(MJD:Modified Julian Date)によるイベントの開始時刻を含む(付録Cを参照)。このフィールドは、4ビットの2進化10進数(BCD:BinaryCodedDecimal)で6桁として符号化された24ビットが後続するMJDの16 LSBを提供する16ビットとして符号化される。開始時刻が定義されると(例えば、(NVOD基準サービスのイベントに対しては)このフィールドのすべてのビットは“1”に設定される。)
running_statusフィールドは、DVBSI文書の表6に定義されたイベントの状態を示す。(running_status:表6に定義されたようなイベントの状態を示す3ビットフィールドである。NVOD基準イベントに対して、running_statusの値は“0”に設定しなければならない。)
free_CA_modeフィールドは、サービスのすべてのコンポーネントストリームがスクランブルされているかを示す。(free_CA_mode:この1ビットフィールドは、“0”に設定されたときは、サービスのすべてのコンポーネントストリームがスクランブルされていないことを示す。“1”に設定されたときは、一つ以上のストリームへのアクセスがCAシステムにより制御されることを示す。)
descriptors_loop_lengthフィールドは、後続する記述子の長さを示す。(descriptors_loop_length:この12ビットフィールドは、後続する記述子の全体バイト長を提供する)。
CRC_32は、CRC値を含む32ビットフィールドである(CRC_32:復号器においてレジスタのゼロ出力を提供するCRC値を含む32ビットフィールドである)。
descriptors_loop_lengthフィールドは、次の記述子位置に、図16で例示したUHD_program_type_descriptorと、本発明の実施例によって図18、図24、又は図25に例示したUHD_composition_descriptorとを含むことができる。
DVBのEITにUHD_composition_descriptorが含まれる場合、UHD_component_descriptorは、component_tagフィールドを更に含むことができる。component_tagフィールドは、PSIレベルであるPMTで通知する対応するストリームに対するPID値を示すことができる。受信機は、component_tagフィールドを用いてPMTと共に対応するストリームのPID値を探すことができる。
図31は、例示した記述子が他の通知情報に含まれる場合を例示する。同図は、例示した記述子がVCTに含まれる場合を例示する。
VCTは、ATSC PSIP規格に従うことができる。ATSCPSIPによれば、各フィールドの説明は、下記のとおりである。各ビットの説明を下記のように開示する。
table_idフィールドは、テーブルセクションのタイプを示す8ビット符号無し整数を示す。(table_id:ここに定義されるテーブルセクションのタイプを示す8ビット符号無し整数である。terrestrial_virtual_channel_table_section()に対して、table_idは0xC8でなければならない。)
section_syntax_indicatorフィールドは、VCTテーブルセクション対して1に設定される1ビットフィールドである(section_syntax_indicator:このsection_syntax_indicatorは、terrestrial_virtual_channel_table_section()に対して‘1’に設定しなければならない1ビットフィールドである)。
private_indicatorフィールドは1に設定される(private_indicator−この1ビットフィールドは‘1’に設定しなければならない)
section_lengthフィールドは、セクションの長さをバイト数で示す。(section_length−12ビットのフィールドで、その最初の2ビットは‘00’でなければならない。このフィールドは、section_lengthフィールドに直ちに後続し、かつCRCを含むセクションのバイト数を特定する。)
transport_stream_idフィールドは、TVCTを識別できるPATでのように、MPEG−TSIDを示す。(transport_stream_id:16ビットMPEG−2送信ストリームIDは、この多重ストリームに対してゼロのPID値により識別されるPAT(Program Association Table)でのように示される。transport_stream_idは、このTerrestrial VCTを他のPTCで放送され得るほかのものと区別する。)
version_numberフィールドは、VCTのバージョン番号を示す。(version_number:この5ビットフィールドは、VCT(Virtual Channel Table)のバージョン番号である。現在VCTに対して(current_next_indicator=‘1’)、バージョン番号は、現在VCTの定義が変化する度に1ずつ増加しなければならない。値31に到達したときは、0に戻らなければならない。次のVCTに対して(current_next_indicator=‘0’)、バージョン番号は、現在VCTよりも多い一つのユニットでなければならない(モジューロ32演算でも)。いずれの場合も、version_numberの値は、該当するMGTの各値と一致しなければならない。)
current_next_indicatorフィールドは、このVCTテーブルが現在適用可能か又は次に適用可能かを示す。(current_next_indicator:この1ビット指示子は、“1”に設定されたときは、送信されたVCTが現在適用可能であることを示す。上記ビットが“0”に設定されたときは、送信されたテーブルはまだ適用不可であり、次に有効なsub_tableでなければならないことを示す。この標準は、“次の”テーブル(これらはcurrent_next_indicatorが‘0’に設定される)が送信されなければならないという要求事項を賦課しない。現在適用可能なテーブルに対するアップデートは、増加するversion_numberフィールドにより通知される。)
section_numberフィールドは、セクションの番号を示す。(section_number−この8ビットフィールドは、このセクションの番号を提供する。Terrestrial VCTの最初のセクションのsection_numberは、“0x00”でなければならない。これは、Terrestrial VCTにおいて各付加セクションに対して1ずつ増加しなければならない。)
last_section_numberフィールドは、最後のセクションの番号を示す。(last_section_number:この8ビットフィールドは、完全なTerrestrial VCTの最後のセクション(すなわち、このセクションは最も高いsection_numberを有する)の番号を特定する。)
protocol_versionフィールドは、将来、現在プロトコルと異なるように定義されるパラメータのためのプロトコルバージョンを示す。(protocol_version:将来、このテーブルタイプが、現在プロトコルに定義されたのと異なるように定義され得るパラメータを運ぶことを許容する機能を有する8ビット符号無し整数フィールドである。現在、protocol_versionに対する有効な値は、ゼロだけである。protocol_versionの非零値は、この標準の将来のバージョンにより用いられて、定義的に異なるテーブルを示することができる。)
num_channels_in_sectionフィールドは、このVCTの仮想チャネルの数を示す。(num_channels_in_section:この8ビットフィールドは、このVCTセクションの仮想チャネルの数を特定する。このチャネルの数はセクション長によって制限される。)
short_nameフィールドは、仮想チャネルの名前を示す。(short_name:仮想チャネルの名前は、ユニコード文字データのUTF−16 representationによって解釈される、1から7の16ビットコード値シーケンスで表現される。名前の長さが7の16ビットコード値よりも少なく必要な場合は、このフィールドは、ユニコードヌル文字(0x0000)を用いて7の16ビットコード値に詰め込まれなければならない。ユニコード文字データは、ユニコード規格、バージョン3.0 [13]に従うことができる。)
major_channel_numberフィールドは、仮想チャネルに関係付けたメジャーチャネル番号を示す。(major_channel_number:“for”ループの反復で定義される仮想チャネルと関係付けた“メジャー”チャネル番号を示す10ビット数である。各仮想チャネルは、メジャー及びマイナチャネル番号と関連付けられる。メジャーチャネル番号は、マイナチャネル番号と共に、仮想チャネルに対するユーザの参照番号として機能する。major_channel_numberは、から99であってもよい。major_channel_numberの値は、TVCT内で重複するmajor_channel_number/minor_channel_number対が存在する場合がないように設定しなければならない。米国のmajor_channel_number割当については付録Bを参照されたい。)
minor_channel_numberフィールドは、仮想チャネルと関係付けたマイナチャネル番号を示す。(minor_channel_number:“minor”又は“sub”チャネル番号を示す、0から999までの範囲の10ビット数である。このフィールドは、major_channel_numberと共に、2部分チャネル番号として機能し、ここで、minor_channel_numberは、上記番号の2番目又は右側部分を示す。service_typeがアナログテレビである場合、minor_channel_numberは0に設定される。service_typeがATSC_digital_television、ATSC_audio_only、又はunassociated/small_screen_serviceであるサービスは、1から99のマイナ番号を用いる。minor_channel_numberの値は、TVCT内で重複するmajor_channel_number/minor_channel_number対が存在する場合がないように設定しなければならない。データ放送のような他のタイプのサービスに対しては、有効マイナ仮想チャネル番号は1から999である。)
modulation_modeモードは、仮想チャネルと関係付けた搬送波の変調モードを示す。(modulation_mode:この仮想チャネルと関係付けた送信される搬送波に対する変調モードを示す8ビット符号無し整数を示す。modulation_modeの値は、表6.5のように定義される。デジタル信号に対して、変調モードの標準値(0x80よりも小さい値)は、適切な標準に対する参照によって、送信フレーム構造、チャネル符号化、インタリーブ、チャネル変調、順方向誤り訂正、シンボルレート、及び他の送信関連パラメータを示す。このmodulation_modeは、非活性のチャネルに対しては無視される。)
carrier_frequencyフィールドは、搬送周波数を識別できるフィールドである(carrier_frequency:この32ビットの推奨値はゼロである。搬送周波数を識別するためのこのフィールドの使用は許容されるが、近い将来に廃止される予定である。)
channel_TSIDフィールドは、この仮想チャネルによって参照されたMPEG−2プログラムを送信するTSと関係付けたMPEG−2 TSIDを示す。(channel_TSID−この仮想チャネル8によってり参照されるMPEG−2プログラムを搬送する送信ストリームと関係付けたMPEG−2送信ストリームIDを示す、0x0000から0xFFFF範囲の16ビット符号無し整数フィールドである。非活性のチャネルに対して、channel_TSIDは、チャネルが活性化する場合、サービスを運ぶようになる送信ストリームのIDを示す。受信機は、channel_TSIDを用いて、ある受信された送信ストリームが実際所望の多重ストリームであるかを確認すると予想される。アナログチャネルに対して(service_type 0x01)、channel_TSIDは、NTSC信号のVBIに含まれるアナログTSIDの値を示す。アナログTSIDの使用に関する議論については付録Dセクション9を参照されたい。)
program_numberフィールドは、この仮想チャネルとPMTとが関係付けられて定義される整数値を示す。(program_number:ここに定義される仮想チャネルをMPEG−2プログラムアソシエーション及びTSプログラムマップテーブルと関連付ける16ビット符号無し整数である。アナログサービスを示す仮想チャネルに対して、0xFFFFの値はprogram_numberに対して特定される。非活性チャネル(これらのチャネルは、送信ストリームに現在存在しない)に対して、program_numberはゼロに設定される。この番号は、プログラムマップテーブル(Program Map Table)項目を示すと解釈されてはならない。)
ETM_locationフィールドは、拡張テキストメッセージ(Extended Text Message、ETM)の存在及び位置を示す。(ETM_location−この2ビットフィールドは、ETMの存在及び位置を特定し、表6.6に定義したとおりである。)
access_controlledフィールドは、アクセス制御(access control)された仮想チャネルと関係付けたイベントを示すことができる。(access_controlled:設定されたときは、この仮想チャネルと関係付けられたイベントがアクセス制御され得ることを示す1ビットのブールフラグである。フラグが‘0’に設定されたときは、イベントアクセスは制限されない。)
hiddenフィールドは仮想チャネルがユーザの直接チャネル入力によってアクセスされない場合を示すことができる。(hidden:設定されたときは、仮想チャネルが仮想チャネル番号の直接入力を用いてユーザによってアクセスされないことを示す1ビットブールフラグである。隠蔽(Hidden)仮想チャネルは、ユーザがチャネルサーフィンをしている場合はスキップされ、直接チャネル入力によってアクセスされると、未定義のように表示される。隠蔽チャネルに対する標準的なアプリケーションは、テスト信号及びNVODサービスである。隠蔽チャネル及びそのイベントがEPG表示に示されるか否かは、hide_guideビットの状態による。)
hide_guideフィールドは、仮想チャネル及びそのイベントがEPGに表示できるかを示すことができる。(hide_guide:隠蔽チャネルに対して‘0’に設定されたときは、仮想チャネル及びそのイベントがEPG表示に表示され得ることを示すブールフラグである。このビットは、隠蔽ビットセットを有しないチャネルについては無視される。よって、隠されていないチャネル及びそのイベントは、hide_guideビットの状態に関係なく常にEPG表示に含まれてもよい。hide_guideビットが‘1’に設定された隠蔽チャネルに対する標準的なアプリケーションは、テスト信号、及びアプリケーションレベルポインタを通じてアクセス可能なサービスである。)
service_typeフィールドは、サービスタイプ識別子を示す。(service_type:この6ビットフィールドは、サービスタイプ識別子を運ばなければならない。サービスタイプ及び上記関係付けたservice_typeフィールドは、A/53 Part 1 [1]に定義され、仮想チャネルで運ばれるサービスのタイプを識別する。値0x00は予約される。値0x01は、アナログテレビプログラミングを意味する。他の値は、A/53 Part 3 [3]に定義され、他のATSC標準は他のサービスタイプ9を定義することができる。)
ソース_idフィールドは、仮想チャネルと関係付けたプログラムソースを識別する識別番号である(ソース_id:仮想チャネルと関連付くプログラミングソースを識別する16ビット符号無し整数である。これと関連して、ソースは、ビデオ、テキスト、データ、又はオーディオプログラミングのうちの一つの特定ソースである。ソースID値0は予約される。0x0001から0x0FFF範囲のソースID値は、VCTを運ぶ送信ストリーム内で固有であり、0x1000から0xFFFFの値は局所レベルで固有である。ソース_ids 0x1000及びそれ以上に対する値は発行されて、ATSCで指定する登録機関によって運営されなければならない。)
descriptors_lengthフィールドは、後続する記述子の長さを示す。(descriptors_length:後続するこの仮想チャネルに対する記述子の全体長さ(バイト))
descriptor()に記述子を含むことができる。(descriptor():ゼロ又はそれ以上の記述子を、必要によって含むことができる。)
本発明の実施例によってビデオサービスが送信される場合、service_typeフィールドは、parameterized service(0x07)又はextended parameterized service(0x09)、又はscalable UHDTVサービスを示すフィールド値を有することができる。
そして、記述子位置に、図16で例示したUHD_program_type_descriptor、図18、図24、図25で例示したUHD_composition_descriptorを配置してもよい。
次に、本発明の実施例によってビデオデータが送信される場合、ビデオデータの構文を開示する。
図32は、本発明の実施例によるビデオデータのSEI領域のペイロードに対する構文を例示する。
SEIペイロードにおいてpayloadTypeが特定値(この例では51)に設定されたときは、例示したとおり、ビデオデータの形式を通知する情報(UHD_composition_info(payloadSize))を含むことができる。
UHD_program_format_typeは、図16で例示したとおりであり、例えば、UHD_program_format_typeが0x01の場合、本発明の第1実施例を示すものであり、送信される21:9のUHDビデオが、16:9HDビデオ、16:9UHDビデオ、及び21:9UHDビデオと16:9UHDビデオとの差である領域を別のレイヤデータを用いて表示できるビデオ形式であることを示す。
このとき、ビデオデータは、UHD_composition_metadata値を含むことができる。この値は、図18で例示したとおりである。
UHD_program_format_typeが0x02の場合は、本発明の第2実施例を示すものであり、送信される21:9のUHDビデオが、21:9ビデオ又は16:9ビデオのためのクロップ情報を用いて表示され得るビデオ形式であることを示す。
このとき、ビデオデータは16_9_Extraction_Info_Metadata値を含むことができる。この値は、図24で例示したとおりである。
UHD_program_format_typeが0x03の場合は、本発明の第3実施例を示すものであり、送信される21:9のUHDビデオが、16:9ビデオと21:9ビデオのためのレターボックス(AFDバー)情報を用いて表示されるビデオ形式であることを示す。
このとき、ビデオデータは、UHD_subtitle_position_info値を含むことができる。この値は、図25で例示したとおりである。
受信機のビデオ復号器は、それぞれ上に例示したUHDTV_composition_info SEI messageをパースすることができる。UHDTV_composition_info()は、符号化されたビデオデータソースであるSEI RBSP(raw byte sequence payload)を通じて受信される。
ビデオ復号器は、AVC又はHEVC NAL unitをパースし、nal_unit_type値がSEIデータに該当する値である場合、payloadTypeが51であるUHDTV_composition_info SEI messageを読む。
そして、同図で例示したUHDTV_composition_info()を復号し、現在ビデオデータに関するUHD_composition情報、16:9extraction情報、又はUHD_subtitle_position情報を得ることができる。ビデオデータ領域の情報を用いて、受信機は、16:9HD及びUHD、21:9UHDストリームの構成情報などを把握して、最終的にUHDビデオを出力することができる。
したがって、受信機は、通知情報領域とビデオデータ領域から、本発明で開示する実施例によるビデオデータを判断し、それに基づいてビデオ形式を変換して受信機に応じて表示することができる。
図33は、本発明の実施例によってビデオデータが送信される場合、少なくとも一つの実施例によるビデオデータを復号して表示できる受信装置の一例を示す図である。同図で、ビデオに関連するデータは、A、B、D1、D2及びEでそれぞれ示す。
本発明による信号受信装置の一例は、逆多重化器400、通知情報処理部500、及びビデオ復号器600を含むことができる。
逆多重化器400は、本発明の実施例によるビデオストリーム及び通知情報をそれぞれ逆多重化することができる。例えば、ビデオストリームは、図2乃至図5で例示したビデオを送信するストリームを含むことができる。
通知情報処理部500は、図16乃至図27、図29乃至図31で例示した通知情報又は受信機の性能に応じてその一部を復号することができる。例えば、通知情報処理部500は、図18、図24、及び図25のうち少なくとも一つの記述子の通知情報を復号することができる。
ビデオ復号器600は、通知情報処理部500が処理した通知情報によって、逆多重化器400が逆多重化したビデオデータを復号することができる。この場合、図32で例示したビデオデータの構文によるビデオデータの符号化情報又は通知情報を用いてビデオデータを復号することができる。
ビデオ復号器600は、第1復号器610、第2復号器620、及び第3復号器630のうち少なくとも一つのビデオ復号器を含むことができる。
例えば、第1実施例によれば、ビデオ復号器600は、第1復号器610、第2復号器620、及び第3復号器630を含むことができる。
第1復号器610は、逆多重化された16:9HDビデオを復号して出力することができる。この場合、第1復号器610は、図32で例示した符号化情報(UHDTV_composition_info)を復号することができる。第1復号器610が復号したビデオデータは、基本層データである16:9HDビデオデータAとして出力され得る。
拡大器(アップスケーラ)615は、基本層データである16:9HDビデオデータを拡大して21:9ビデオデータを出力する。
第2復号器620は、拡大された基本層データ及びレジデュアルデータを用いて調整可能な復号化を行うことができる。この場合、第2復号器620は、図32で例示した符号化情報(UHDTV_composition_info)を復号することができる。第2復号器620が復号したビデオデータは、第2強化層データである16:9UHDビデオデータBとして出力することができる。
第3復号器630は、21:9ビデオデータからクロップされたデータを復号したビデオデータCを出力することができる。第3復号器630は、16:9UHDビデオデータBと関連した符号化方式によって復号を行うこともできる。同様に、この場合、第1復号器630は、図32で例示した符号化情報(UHDTV_composition_info)を復号することができる。
そして、併合部640は、第2復号器620が出力する16:9UHDビデオデータBと第3復号器630が出力するクロップされたデータとを併合して出力することができる。
そして、フィルタ部640は、ビデオのうち併合された部分に対してフィルタ処理を行うことができる。フィルタ処理方式は、図13及び式1乃至式10で例示した。
図34は、本発明による信号受信方法の一実施例を例示する図である。
本発明による信号受信方法の一実施例は、ビデオストリームと通知情報を逆多重化する(S210)。
ビデオストリームに含まれたビデオデータは、実施例によって異なる構造を有することができるが、この実施例は、図2及び図3(第1実施例)、図4(第2実施例)、図5乃至図7(第3実施例)によって異なる。例えば、受信されたビデオデータは、高解像度ビデオが既存のアスペクト比に合わせて分割されて送信され、これを再び高解像度ビデオに併合し得るデータを含むことができる。又は、受信されたビデオデータは、高解像度ビデオデータを受信機のアスペクト比に合わせて分割できる情報を含んでもよく、字幕を配置するためのレターボックス(例えば、AFDバー)の位置情報を含んでもよい。
受信する信号が放送信号である場合、図16乃至図27、図29乃至図31に例示した通知情報は、ビデオデータと別に逆多重化することができる。
受信する信号が放送信号である場合、逆多重化した通知情報を復号する(S220)。受信信号が放送信号でない場合にS220段階は省略され、次のビデオデータ復号段階でビデオデータ内の通知情報を復号する。放送信号に含まれて逆多重化された通知情報は、各実施例によって、図16乃至図27、図29乃至図31に例示した情報を含むことができるが、実施例によって上の図面で例示した情報を復号することができる。通知情報は、第1アスペクト比の高解像度ビデオデータを受信機にアスペクト比によらずに表示できる通知情報を含むことができる。例えば、受信機にアスペクト比によらずに表示できる通知情報は、高解像度ビデオデータのアスペクト比制御情報を含むことができる。
実施例による通知情報に基づいてビデオデータを復号する(S230)。ビデオデータは、図32で例示したビデオデータ構文による符号化情報を含むビデオデータ情報を含むことができる。ビデオデータを復号する場合、実施例によって、対応するビデオデータを復号したとおり出力したり、併合したり、又は字幕を配置して出力したりすることができる。通知情報は、高解像度ビデオが既存のアスペクト比に合わせて分割されて送信された場合、これを再び高解像度ビデオに併合し得るデータを含むことができる。又は、通知情報は、高解像度ビデオデータを受信機のアスペクト比に合わせて分割し得る情報を含んでもよく、字幕を配置するためのレターボックス(例えば、AFDバー)の位置情報を含んでもよい。
すなわち、受信機は、画面制御情報を用いて第1アスペクト比の高解像度ビデオデータを受信機のアスペクト比に応じて変更して表示させることができる。
第1実施例によれば、アスペクト比制御情報は、符号化されたビデオデータが分割されて送信されることを示し、分割されたビデオデータを併合する併合情報を含むことができる。第2実施例によれば、アスペクト比制御情報は、符号化されたビデオデータをアスペクト比に合わせて分割可能な分割情報を含むことができる。そして、第3実施例によれば、アスペクト比制御情報は、符号化されたビデオデータそれぞれのビデオの解像度に応じてビデオの字幕位置を変更するための位置情報を含むことができる。
したがって、送信機で各実施例によってビデオデータを送信する場合、受信機の表示装置のアスペクト比が様々であるか、性能が様々であっても、それぞれ、対応する表示のアスペクト比に応じて高解像度ビデオ又は字幕を表示することができる。また、既存の受信機でも高解像度ビデオデータをその受信機のアスペクト比に応じて表示することができる。
図35は、本発明による信号送信装置の一実施例を示す図である。
信号送信装置の一実施例は、符号化器510、通知情報生成部520、及び多重化器530を含むことができる。
符号化器510は、ビデオデータを符号化する。ビデオデータを符号化する場合、本発明の実施例によって、ビデオデータの符号化情報を符号化されたビデオデータに含めることができる。符号化されたビデオデータに含み得る符号化情報は、図32で詳しく記述した。
符号化されたビデオデータは、開示した実施例によって異なる構造を有することができるが、この実施例は、図2及び図3(第1実施例)、図4(第2実施例)、図5乃至図7(第3実施例)によって異なる。
例えば、符号化されたビデオデータは、高解像度ビデオが既存のアスペクト比に合わせて分割された構造であり、分割されたビデオデータが、これを再び高解像度ビデオに併合できる情報を含むことができる。又は、符号化されたビデオデータは、高解像度ビデオデータを受信機のアスペクト比に合わせて分割し得る情報を含むか、又は字幕を配置するためのレターボックス(例えば、AFDバー)の位置情報を含むことができる。
送信信号が放送信号である場合、信号送信装置の一実施例は、符号化器510と別個に通知情報生成部520を含む。通知情報生成部520は、符号化されたビデオデータを受信機のアスペクト比に合わせて表示可能な通知情報を生成する。通知情報の例としては、各実施例によって、図16乃至図27、図29乃至図31に例示した情報を含むことができるが、実施例によって、図面で例示した情報を生成することができる。通知情報は、第1アスペクト比の高解像度ビデオデータを、アスペクト比によらず受信機に表示できる通知情報を含むことができる。例えば、アスペクト比によらず受信機に表示できる通知情報は、高解像度ビデオデータのアスペクト比制御情報を含むことができる。
多重化器530は、符号化されたビデオデータと通知情報とを多重化し、多重化されたビデオデータと通知情報を送信する。
送信機が各実施例によってビデオデータを送信する場合、受信機表示装置のアスペクト比が様々であるか、性能が様々である場合にも、それぞれ、対応する表示のアスペクト比に応じて高解像度ビデオ又は字幕を表示することができる。また、既存の受信機でも高解像度ビデオデータをその受信機のアスペクト比に応じて表示することができる。
送信データが放送信号でない場合には、ビデオデータと多重化される通知情報を生成する通知情報生成部520は省略され、多重化器530は、符号化器510が符号化したビデオデータ領域内に通知情報だけ含めたビデオデータと他のデータ(例えば、オーディオデータ)を多重化して出力する。
図36は、本発明による信号受信装置の一実施例を例示する図である。
信号受信装置の一実施例は、逆多重化器610、通知情報復号部620、及びビデオ復号器630を含むことができる。
逆多重化器610は、ビデオストリーム及び通知情報を逆多重化する。
ビデオストリームに含まれたビデオデータは、実施例によって異なる構造を有することができるが、この実施例は、図2及び図3(第1実施例)、図4(第2実施例)、図5乃至図7(第3実施例)によって異なる。例えば、受信されたビデオデータは、高解像度ビデオが既存のアスペクト比に合わせて分割されて送信され、これを再び高解像度ビデオに併合し得るデータを含むことができる。又は、受信されたビデオデータは、高解像度ビデオデータを受信機のアスペクト比に合わせて分割できる情報を含んでもよく、字幕を配置するためのレターボックス(例えば、AFDバー)の位置情報を含んでもよい。
通知情報復号部620は、逆多重化した通知情報を復号する。逆多重化された通知情報は、各実施例によって、図16乃至図27、図29乃至図31に例示した情報を含むことができるが、実施例によって、上の図面で例示した情報を復号することができる。通知情報は、第1アスペクト比の高解像度ビデオデータを受信機にアスペクト比によらずに表示できる通知情報を含むことができる。例えば、受信機にアスペクト比によらずに表示できる通知情報は、高解像度ビデオデータのアスペクト比制御情報を含むことができる。
ビデオ復号器630は、実施例による通知情報によってビデオデータを復号する。ビデオデータは、図32で例示したビデオデータ構文による符号化情報を含むビデオデータ情報を含むことができる。ビデオデータを復号する場合、実施例によって、対応するビデオデータを復号したまま出力したり、併合したり、又は字幕を配置して出力したりすることができる。
アスペクト比制御情報は、受信された高解像度ビデオが既存のアスペクト比に合わせて分割されて送信された場合、これを再び高解像度ビデオに併合し得るデータを含むことができる。又は、通知情報は、高解像度ビデオデータを受信機のアスペクト比に合わせて分割し得る情報を含んでもよく、字幕を配置するためのレターボックス(例えば、AFDバー)の位置情報を含んでもよい。
したがって、送信機で各実施例によってビデオデータを送信する場合、受信機表示装置のアスペクト比が様々であるか、性能が様々である場合にも、それぞれ、対応する表示のアスペクト比に応じて高解像度ビデオ又は字幕を表示することができる。また、既存の受信機でも高解像度ビデオデータをアスペクト比制御情報によってその受信機のアスペクト比に応じて表示することができる。
(実施例)
発明の実施例は、以上説明した発明を実施するための形態で併せて記述された。