JP6054062B2 - 量子ドット増感型太陽電池の製造方法 - Google Patents

量子ドット増感型太陽電池の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、量子ドット増感型太陽電池の製造方に関する。
太陽電池としては、結晶系シリコンやアモルファスシリコンを用いたシリコン系の太陽電池や、GaAs系、CdTe系、CuIn(1‐x)GaxSeで表される化合物を用いた化合物系太陽電池が既に知られている。最近では、色素を増感剤として用いた色素増感型太陽電池や、無機半導体微粒子を光電変換材として用いた量子ドット増感型太陽電池が研究されている。これらの色素増感型太陽電池や量子ドット増感型太陽電池は、理論上の変換効率が高く、製造コストも低減できる点で有利であり、次世代の太陽電池として有望視されている。
色素増感型太陽電池は、透明電極層上に成膜された酸化物半導体に増感剤として色素を吸着させた電極を備えるが、増感剤に有機色素を用いるため、紫外線や高温に対する耐久性が低いという課題がある。
これに対し、量子ドット増感型太陽電池は、TiO等の酸化物半導体に増感剤として無機半導体微粒子を形成した電極を有する構造であり、紫外線や高温に対して高い耐久性を有するという利点がある。しかし量子ドット増感型太陽電池は、現状では研究開発段階であり、半導体量子ドットの材料等については未だ改良の余地がある。例えば、半導体量子ドットとしてCdSやPbSを採用した場合に良好な性能を示すことが開示されているが(特許文献1参照)、毒性を有するCdやPbを工業的に用いることは好ましくない。更にCdを用いた半導体量子ドットでは吸収波長が短波長側に限られてしまうという制限があり、Pdを用いた半導体量子ドットでは長波長まで光を吸収ができるが安定性に乏しいなどの課題がある。従って、CdやPbを含有する化合物に替えて、InP等のIII‐V族半導体や、CuInS等のI‐III‐VI族半導体を半導体量子ドットの材料として用いることが発明者らにより提案されている。
特開2008−16369号公報
しかし、InPやCuInS等の半導体量子ドットであっても、吸収波長域の最大波長は600nm程度であった。例えば、CuInSからなる半導体量子ドットの場合は、吸収波長域は、300nm〜600nm程度に限られている。従って、増感効果の高い半導体量子ドットが求められているが、その製造方法は未だ開発段階にあり、現状では吸収波長域の広帯域化が困難である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸収波長域の広帯域化を図ることができる量子ドット増感型太陽電池の製造方を提供することにある。
上記問題点を解決する量子ドット増感型太陽電池の製造方法は、導電層を有する基板に形成された酸化物半導体層と該酸化物半導体層上に形成されセレンを含む半導体量子ドットとを有する光電極を備えた量子ドット増感型太陽電池の製造方法において、前記半導体量子ドットを生成する工程と、前記半導体量子ドットを分散させた分散液を作製する工程と、前記酸化物半導体層が形成された基板を前記分散液に接触させる工程とを有し、前記半導体量子ドットを生成する工程は、前記半導体量子ドットを構成するセレン以外の量子ドット構成元素を含む化合物と、アミン系界面活性剤を含む溶媒と、ホスフィン系界面活性剤からなる反応緩和剤とを含有する混合液を作製し、当該混合液にセレノウレアを溶解し、当該混合液を加熱することにより前記半導体量子ドットを生成し、前記生成した半導体量子ドットを含む混合液にチオール系界面活性剤を加え、前記半導体量子ドットに吸着した前記アミン系界面活性剤と前記チオール系界面活性剤とを置換させる工程であることを要旨とする。
上記方法によれば、セレンを含む半導体量子ドットを生成する際に、セレノウレアを含む混合液を用いるため、バンドギャップの狭い結晶を作製することができ電池の吸収波長域を広帯域化することができる。また、上記方法によれば、セレノウレアを混合液に溶解させる前に、半導体量子ドットの反応を緩やかにする反応緩和剤が加えられる。このため、セレノウレアを混合液に加えた初期段階において、混合液中のセレノウレアの濃度分布が均一になる前に半導体量子ドットが生成されることを抑制できる。そして、この混合液を加熱することにより、反応を緩やかに進めることができる。従って、半導体量子ドットの組成を望ましい組成とするとともに均一化することができるまた、上記方法によれば、半導体量子ドットが生成された混合液に、チオール系界面活性剤を加えることによって、アミン系界面活性剤と、該アミン系界面活性剤よりも半導体量子ドットとの結合力が大きいチオール系界面活性剤とを置換するので、溶液中の量子ドットの安定性が増す。
上記量子ドット増感型太陽電池の製造方法について、前記半導体量子ドットを生成する工程は、固体状の前記セレノウレアを前記混合液に加えることが好ましい
上記方法によれば、固体状のセレノウレアを混合液に加えて溶解する。即ち、セレノウレアを溶媒に溶解させてから加える場合は、液体表面から酸素を奪い取って、酸化セレンの沈殿物が生成されてしまう。このため、酸化セレンの生成を抑制することによって、セレンが不要に消費されることを抑制できる。
上記量子ドット増感型太陽電池の製造方法について、前記光電極と、該光電極と対向する対向電極と、少なくとも硫黄又は硫化化合物を溶解した電解液とによって電池セルを形成する工程をさらに備え、前記電解液の水含有率を質量比で0.5未満に調整することが好ましい
上記方法によれば、電解液の水含有率が質量比で0.5未満に調整されるので、電解液と、界面活性剤が吸着した半導体量子ドットとの親和性を向上することができる。
上記量子ドット増感型太陽電池の製造方法について、前記セレン以外の量子ドット構成元素を含む化合物は、I族元素を含む化合物及びIII族元素を含む化合物であり、前記半導体量子ドットは、I‐III‐VI化合物からなる半導体量子ドットであることが好ましい。
上記方法によれば電池の吸収波長域を広帯域化することができる。
上記量子ドット増感型太陽電池の製造方法にいて、前記半導体量子ドットは、Cu、In及びSeを含むCu‐In‐Se化合物であって、銅化合物及びインジウム化合物を、オレイルアミン及びドデシルアミンを含む溶媒にそれぞれ溶解して銅溶液及びインジウム溶液を作製し、前記銅溶液及びインジウム溶液を混合した後、前記反応緩和剤を加えるとともに、前記混合液にセレノウレアを溶解することが好ましい
上記方法によれば、混合液には、オレイルアミン及びドデシルアミンといった、半導体量子ドットに対し高い吸着性を有する界面活性剤が含まれる。このため、半導体量子ドットへの界面活性剤の吸着量を大きくすることができる。また、オレイルアミンは半導体量子ドットの反応を緩やかにしてその組成を均一化し、ドデシルアミンはセレノウレアの溶解性を高めることができる。従って、半導体量子ドットの組成の均一化及びセレノウレアの溶解性を両立させることができる。
上記量子ドット増感型太陽電池の製造方法について、前記酸化物半導体層に前記半導体量子ドットが担持された前記基板を、シアン化カリウム水溶液に浸漬させ、前記半導体量子ドット内の不純物を除去することが好ましい
上記方法によれば、酸化物半導体層に半導体量子ドットが担持された前記基板を、シアン化カリウム水溶液に浸漬させるので、半導体量子ドットの不純物を除去することができる。
本発明の量子ドット増感太陽電池の断面を示す模式図。 同電池の光電極の要部を示す模式図。 本発明の量子ドット増感太陽電池を具体化した実施例1,2のIPCEスペクトル。 本発明の量子ドット増感太陽電池を具体化した実施例3のIPCEスペクトル。 本発明の量子ドット増感太陽電池を具体化した実施例4のIPCEスペクトル。 本発明の量子ドット増感太陽電池を具体化した実施例5のIPCEスペクトル。 比較例1のIPCEスペクトル。
(第1実施形態)
以下、本発明の量子ドット増感型太陽電池の製造方法を具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、量子ドット増感型太陽電池は、ガラス等からなる基板11上に形成された光電極12と、枠状に設けられたシール材14を介して光電極12に対向した対向電極13とを備えている。光電極12及び対向電極13との間に形成された空間には、電解液15が充満している。
図2に示すように、光電極12は、基板11上に形成され、透光性を有する導電層としての透明電極層20を備える。透明電極層20は、インジウムドープ酸化スズ(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)等を用いることができる。透明電極層20の膜厚は、通常10nm以上10μmの範囲であるが、100nm以上1μm以下が好ましい。また透明電極層20の抵抗率は低い程好ましいが、5Ω/□以上5000Ω/□以下の抵抗率であればよく、50Ω/□以下が好ましい。
また、光電極12は、透明電極層20の上に形成された、金属酸化物からなる酸化物半導体層21と、酸化物半導体層21の表面に吸着した半導体量子ドット(以下、量子ドットという)22を備える。酸化物半導体層21は、金属酸化物の微結晶からなる。金属酸化物としては、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ニオブ等を用いることができ、特に酸化チタンが好ましい。
酸化物半導体層21は、量子ドット22が吸着する吸着層21aと、該吸着層21aよりも粒径が大きい酸化物半導体からなる散乱層21bとを有する積層構造であることが好ましい。吸着層21aは、粒径が小さい酸化物半導体から構成されるためにその比表面積が大きくなり、量子ドット22の吸着量が多くなる。散乱層21bは、吸着層21aを通過した光を散乱し、その散乱光の一部を量子ドット22や酸化物半導体に吸収させる。また、この散乱層21bは、異なる平均粒径の酸化物半導体から構成してもよい。
酸化物半導体として酸化チタンを用いる場合、吸着層21aを構成する酸化チタン粒子の粒径は、5nm以上100nm以下が好ましく、10nm以上50nm以下がより好ましい。散乱層21bを構成する酸化チタン粒子の粒径は、100nm以上1000nm以下が好ましい。また、酸化物半導体層21全体の厚さは、2μm以上100μm以下であればよく、5μm以上50μm以下が好ましい。尚、図2に示す量子ドット22及び酸化物半導体の粒径、各層の厚さは実際の比率を示すものではない。
量子ドット22は、例えばCu、In及びSeを含有するCu‐In‐Se化合物等、少なくともセレンを含む化合物からなる。量子ドット22をセレン含有化合物によって形成することにより、そのバンドギャップを小さくして、電池の吸収波長域を広くすることができる。例えば、CuInSは、バンドギャップが1.5eVであるが、CuInSeのバンドギャップは、1.0eVである。
量子ドット22の原材料の一部は、セレノウレアである。セレノウレアはウレアの酸素原子がセレン元素に置き換わったものであり、この時のセレンはマイナス二価となる。よってセレン元素(0価)のものを用いるよりも、反応性が高くなる他、低温プロセスが可能であって、プロセス時間が短い等の利点がある。セレン原料としては、例えば下記の(1)〜(10)の構造式であらわされる化合物を用いることができる。
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対向電極13は、特に限定されないが、例えばガラス等の基板上に形成された透明電極層と、透明電極層に形成された白金やカーボンからなる薄膜を備えた構造を有する。
電解液15は、硫黄を含有する溶液が好ましい。
この量子ドット増感型太陽電池セルに光が入射すると、量子ドット内で励起された電子が、酸化物半導体層21に注入され、透明電極層20に移動する。その際、吸着層21aを通過した光の一部は散乱層21bによって散乱され、さらにその散乱光の一部が吸着層21a又は量子ドット22に吸収される。また量子ドット22は電子を酸化物半導体層21に注入すると同時に電解液内のイオンを酸化することで再生する。
次に、光電極12の製造方法について、その作用とともに説明する。ここでは、酸化物半導体層21を酸化チタンから構成し、量子ドット22をCuInSeから構成するとともに、量子ドット22を分散させた分散液に基板を接触させる直接吸着法を用いた場合を例にして説明する。
まず透明電極層20が形成された基板11に、酸化物半導体層21を形成する。酸化物半導体層21を形成する方法は特に限定されないが、例えば酸化チタンペーストを、スキージ法等によって塗布し、焼成する方法を採用することができる。焼成温度は、不純物や水分を除去できる温度であればよい。具体的には、100℃以上700℃以下であればよく、400℃以上600℃以下が好ましい。加熱時間は、30分間以上3時間程度である。その結果、多孔質の酸化物半導体層21が形成される。
次いで、セレノウレアを用いて量子ドットが分散された量子ドット分散液を作製する。この際、Cuを含有する化合物とInを含有する化合物とをそれぞれオレイルアミン等に溶解させ、Se化合物を1−オクタデセン等の溶媒に溶解させる。各化合物としては、例えば各元素の塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、過塩素酸塩、有機酸塩等が好適に用いられる。溶媒は、極性と非極性部を有し、量子ドットを分散かつその他の溶質を溶解可能であればよく、例えばオレイルアミン、トリオクチルアミン、ヘキサデシルアミン、1−オクテン、1−ヘキセン、n−カプロン酸、n−オクタン酸、n−オクチルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、クエン酸、1−オクタンチオール、チオグリコール酸、ドデシルアミン、ヘキシルメルカプタン、トリオクチルホスフィン、トリオクチルホスフィンオキシド、ステアリン酸、オレイン酸、ヘキサデシルアミン、1−オクタデセン等を用いることができる。
また、上述した混合液に、各量子ドットの分散性を向上させるために、分散剤として例えばドデカンチオール(C1225SH)を混合させる。極性分子としてのドデカンチオールは、鎖状の炭化水素の末端にSH基を有する構造であって、S原子はマイナスの電荷を帯びている。この分散剤は、硫黄等の極性部とアルキル鎖などの非極性部を有する界面活性剤や、両極性の界面活性剤であればよい。極性部は、硫黄の他に、‐NH、‐SH、‐COOH、=P等を好適に用いることができる。また、非極性部としては、C〜C18程度のアルキル鎖や、環状の炭化水素化合物を用いることができる。分散剤の具体例としては、1‐オクタンチオール、ヘキシルメルカプタン、オレイルアミン、n‐オクチルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン、トリ‐n‐オクチルホスフィン、ステアリン酸、オレイン酸などの他、両極性溶媒であるチオグリコール酸等を用いることができる。
これらの各溶液及び分散剤を含む混合液を、150℃以上250℃以下で加熱しながら、1分間以上40分間以下の範囲で撹拌して反応させる。その結果、Cu‐In‐Se化合物が分散された混合液が作製される。
次いで、この混合液から量子ドット22を分離する。具体的には、混合液に、アルコール等を混合し、量子ドット22を凝集及び沈殿させる。そして沈殿させた量子ドットを遠心分離する。
さらに、遠心分離により生成された沈殿物を低沸点有機溶媒を加えて回収する。このとき分散媒の分量を調整することにより量子ドット22の濃度調整を行う。
このように量子ドット分散液を作製すると、この量子ドット分散液に、酸化物半導体層21が形成された基板11を浸漬させる。浸漬時間は、1分〜24時間である。
さらに、量子ドット分散液から量子ドット22が吸着した基板11を取り出し、該基板11を洗浄及び乾燥させる。このように作製された光電極12は、熱可塑性樹脂からなるシール材14を介して対向電極13と対向させた状態で封止され、セル内に電解液を注入することで太陽電池セルとなる。
第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1実施形態では、量子ドット22はセレノウレアを含有する混合液を用いて作製されるため、バンドギャップの狭い結晶を作製することができる。このため、電池の吸収波長域を広帯域化することができる。
(2)第1実施形態では、量子ドット22は、I族元素であるCuと、III族元素であ
るInと、VI族元素であるSeとを含むI‐III‐VI族化合物である。このため、吸収波
長域の高波長側を1000nmまで拡大した電池を得ることができる。
(3)第1実施形態では、界面活性剤を含む混合液中で量子ドット22が生成されるので、量子ドット22には界面活性剤が吸着する。さらに、その混合液を用いて生成した分散液に、基板11を接触させるので、界面活性剤付き量子ドット22と酸化物半導体とが引き合う相互作用により、量子ドット22と酸化物半導体との吸着を促すことができる。このため、酸化物半導体に対する量子ドット22の吸着率を高めるとともに、その吸着速度を大きくすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した量子ドット増感型太陽電池の製造方法及び量子ドット増感型太陽電池の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態の製造方法の一部を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
量子ドット22を生成する工程について説明する。まずCu含有化合物をアミン系溶媒に溶解するとともに、In含有化合物をアミン系界面活性剤に溶解する。Cu含有化合物及びIn化合物は、例えば各元素の塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、過塩素酸塩、有機酸塩等が好適に用いられる。また、アミン系界面活性剤は、Cu−In−Se化合物からなる量子ドット22への吸着性が高く、酸化物半導体との相互作用により、量子ドット22と酸化物半導体との吸着を促すことができる。
アミン系界面活性剤は、1種類のみでもよいが、量子ドット22の反応速度及び溶解性を両立させるために、反応を緩やかにする界面活性剤と溶解性を高める界面活性剤とを混合するのが好ましい。セレノウレアは反応性が高いため、反応を緩やかにする界面活性剤が混合液に含有されていない場合には、組成がやや不均一となる。
反応を緩やかにする第1のアミン系界面活性剤は、アミノ基を有し、炭素数18以上である界面活性剤が好ましい。例えば、オレイルアミン、トリ−n−オクチルアミン等が好ましい。このうちオレイルアミンは、溶解性は低いものの、加熱下で量子ドット22の反応を緩やかに進行させる。溶解性を高める第2のアミン系界面活性剤は、アミノ基を有し、炭素数12以下の界面活性剤である界面活性剤が好ましい。例えば、ドデシルアミン、n−オクチルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン等が好ましい。このうちドデシルアミンは、反応速度は大きいが、セレノウレアの溶解性が高い。
このようにCu含有溶液とIn含有溶液とを作製すると、これらの溶液を、Cu/Inの質量比が、1.0以下となるように混合する。Inに対してCuの比率が高いと作製された量子ドット22に不純物が多く含まれてしまう。
次に、Cu化合物及びIn化合物を溶解した混合液に、反応緩和剤としてのホスフィン系界面活性剤を溶解した溶液を加える。ホスフィン系界面活性剤は、トリ‐n‐オクチルホスフィン、トリ‐n‐ヘキシルホスフィン、トリ‐n‐ヘブチルホスフィン等がある。ホスフィン系界面活性剤は、常温下でCu及びInを含有する混合液にセレノウレアを加えたときの反応を緩やかにするとともに、量子ドット22の凝集を防ぐ。ホスフィン系界面活性剤を加えない場合には、セレノウレアの反応性が高いため、混合液にセレノウレアを加えて常温下で撹拌する初期段階で、量子ドット22の生成及び凝集が始まり、撹拌中の不均一な濃度分布の混合液中で量子ドット22が生成されてしまう。こうして生成された量子ドットの組成は不均一であり、効率も劣る。一方、ホスフィン系界面活性剤を加えると、常温下での反応を緩やかにすることができる。
ホスフィン系界面活性剤を加えて撹拌した後、混合液に、固体状のセレノウレアを加える。固体状のセレノウレアを加えることにより、酸化セレンからなる不純物の生成を抑制できる。即ちセレノウレアを溶媒に溶解すると、溶解したセレノウレアが液体表面から酸素を奪い取り、酸化セレンの沈殿物が生成される。このため、セレノウレアを固体状のまま加えることにより、混合液中のセレンが不要に消費されてしまうことを防ぐことができる。
固体状のセレノウレアを加えたとき、上述したように混合液にはホスフィン系界面活性剤が溶解されているため、常温では反応が進まない。この混合液を150℃以上250℃以下に温度調整されたホットプレート上で1分間以上120分間以下の範囲で撹拌する。この加熱により初めて量子ドット22の生成反応が緩やかに進行し、量子ドット22の凝集も抑制される。
次に、1−ドデカンチオール等のチオール系界面活性剤を混合液に加え、数分間撹拌し、分散液を作製する。チオール系界面活性剤は、このとき加えられるチオール系界面活性剤は、チオール基(−SH)を有し、炭素数8以上18以下の直鎖構造であることが好ましい。炭素数が8未満のチオール系界面活性剤の場合には、炭素鎖の長さが短いために界面活性剤としての機能を十分に発揮できず粒子同士が凝集してしまう可能性がある。
その結果、量子ドット22に吸着したアミン系界面活性剤が、チオール系界面活性剤に置き換わる。チオール系界面活性剤は、アミン系界面活性剤よりも量子ドット22に対する結合力が強いため、アミン系界面活性剤のように酸素と置き換わったりすることがなく、その安定性が高められる。尚、チオール系界面活性剤を、量子ドット22を生成する段階から加えないのは、硫黄元素が量子ドット22内に含まれると、電池の効率を低下させる要因となるためである。
次に、この混合液にエタノールを加え、量子ドット22を凝集及び沈殿させる。そして沈殿させた量子ドット22を遠心分離し、遠心分離により得られた沈殿物を低沸点有機溶媒を加えて回収する。
このように量子ドット分散液を作製すると、この量子ドット分散液に、酸化物半導体層21が形成された基板11を浸漬させる。浸漬時間は、10秒以上24時間以下、より好ましくは1分以上60分以下である。さらに、量子ドット分散液から量子ドット22が吸着した基板11を取り出し、該基板11を洗浄及び乾燥させる。
さらに、乾燥後の基板11を、シアン化カリウム(KCN)水溶液に数分間浸漬する。その結果、量子ドット22内に含まれる、CuSe、CuSe等のセレン化銅を、KCN水溶液中に排出することができる。セレン化銅が量子ドット22内に含まれると、効率を低下させる要因となる。KCN水溶液に浸漬した基板11は、純水もしくはメタノールでリンスして乾燥させる。
このように作製された光電極12は、熱可塑性樹脂からなるシール材14を介して対向電極13と対向させた状態で封止され、セル内に電解液15を注入することで太陽電池セルとなる。
電解液15は、硫黄及び硫化ナトリウムの水和物を、メタノール溶媒等のアルコールに溶解したものを用いる。電解液15の水含有率は、質量比で0超0.5未満である。硫化ナトリウムの水和物としては、例えば9水和物、5水和物を用いることができる。水含有率が低い電解液を用いることにより、電解液15と、疎水基である界面活性剤が吸着した量子ドット22との親和性を良好にすることができる。電解液15の水含有率を、0.5以上にすると、電池の効率が低下する。これは、量子ドット22に、疎水基を有する界面活性剤が吸着しているため、量子ドット22と電解液15との親和性が低下するためと推定される。また、水含有率を0にしても電池の効率が低下する。これは、電解液15に水が含有されていないと、硫化ナトリウムの溶解度が下がるためと推測される。
従って、第2実施形態によれば、第1実施形態に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(4)第2実施形態では、セレノウレアを混合液に溶解させる前に、常温にて半導体量子ドットの反応を緩やかにするホスフィン系界面活性剤を加えた。このため、セレノウレアを混合液に加えた初期段階において、混合液中のセレノウレアの濃度分布が均一になる前に量子ドット22が生成されることを抑制できる。そして、この混合液を加熱することにより、反応を緩やかに進めることができる。従って、量子ドット22の組成を望ましい組成とするとともに均一化することができる。
(5)第2実施形態では、Cu及びInを含有する混合液の溶媒を、量子ドット22に対し高い吸着性を有するアミン系界面活性剤とした。このため、アミン系界面活性剤が量子ドット22に多く吸着するので、量子ドット22の基板11上の酸化物半導体層21への吸着性を高めることができる。
(6)第2実施形態では、量子ドット22が生成された混合液に対し、チオール系界面活性剤を加えた。これにより、アミン系界面活性剤と、アミン系界面活性剤よりも量子ドット22との結合力が大きいチオール系界面活性剤とが置換されるので、溶液中の量子ドット22の安定性が増す。
(7)第2実施形態では、固体状のセレノウレアをCu及びInを含有する混合液に加えたので、酸化セレンの生成を抑制できる。このため、セレンが不要に消費されることを抑制できる。
(8)第2実施形態では、電解液15の水含有率を、質量比で0.5未満に調整した。このため、電解液15と、界面活性剤が吸着した量子ドット22との親和性を向上することができる。
(9)第2実施形態では、Cu、In及びSeを含有する混合液の溶媒の一部を、オレイルアミン及びドデシルアミンといった、量子ドット22に対し高い吸着性を有する界面活性剤とした。このため、量子ドット22への界面活性剤の吸着量を大きくすることができる。また、オレイルアミンは半導体量子ドットの反応を緩やかにしてその組成を均一化し、ドデシルアミンはセレノウレアの溶解性を高めることができる。従って、半導体量子ドットの組成の均一化及びセレノウレアの溶解性を両立させることができる。
(10)第2実施形態では、酸化物半導体層21に量子ドット22が担持された基板11を、シアン化カリウム水溶液に浸漬させた。このため、半導体量子ドットの不純物を除去し、その組成を均一化することができる。
実施例及び比較例を挙げて実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
フッ素ドープ酸化スズ(FTO)からなる透明電極層が形成されたガラス基板に対し、アルコール洗浄及びUVオゾン処理を施した後、透明電極層上に、酸化チタンペースト(ソラロニクス社製、T−20/SP、粒径20nm)をスキージ法で3μm以上12μm以下の厚さで塗布した。次に、酸化チタンペーストを塗布した基板を450℃で焼成し、酸化物半導体層を形成した。
次に、銅原料及びインジウム原料であるCuI及びInIを、それぞれ濃度0.1Mとなるようにオレイルアミンに溶解させた溶液A,Bを作製した。また、セレン原料であるセレノウレアを、濃度0.1Mとなるようにオレイルアミンに溶解させた溶液Cを作製した。そして、これらの溶液A〜Cを、0.25:1:2の割合で混合した。この溶液を、200℃の温度で10分間撹拌して反応させることにより、Cu−In−Se化合物からなる半導体量子ドットが分散した混合液を作製した。
次に、この混合液に、エタノールを加えて凝集及び分散させた後、遠心分離を行うことにより量子ドットを沈殿させ、量子ドットを余分な有機溶媒と分離する。さらに分離した有機溶媒を取り除いた後、量子ドットの重量%が約8%となるように、トルエンに分散させて分散液を作製した。
さらに、酸化物半導体層が形成された基板を、分散液に10分間浸漬させた。浸漬後の基板をトルエンで洗浄して、光電極を得た。
次にこの光電極を用いて量子ドット増感型太陽電池セルを作製した。フッ素ドープ酸化スズ(FTO)からなる透明導電膜が形成されたガラス基板に対し、白金溶液(ソラロニクス社製、Platisol)をスピンコートによりガラス基板に塗布し、450℃で焼成して、対向電極を作製した。
さらに、対向電極と光電極とを、熱可塑性樹脂からなる枠状のハイミラン(三井・デュポン ポリケミカル株式会社製)を介して対向させ、120℃で加熱することで封止した。また、対向電極と光電極との間に形成された空間に、電解液を注入した。電解液は、水とメタノールとを混合させた溶媒に、NaS(1.0M)、S(1.0M)、KCl(0.5mM)を溶解させたものを使用した。
このように作製された太陽電池セルに対し、電変換効率測定測装置(PEC−S20,ペクセルテクノロジーズ社製)により光電変換効率を測定した。このときのIPCEスペクトルを、図3に示す。高波長側の光電変換端は、1000nmとなった。
(実施例2)
実施例1と同様に、基板に、粒径が約20nmの酸化チタンからなる層を形成した。その後、その酸化チタン層に、光散乱効果を有する250nmと50nmの混合酸化チタンペーストを塗布し、450℃で30分焼成した。そして、その基板を用いて、実施例1と同様に量子ドットの吸着及び太陽電池セルの作製を行った。このときのIPCEスペクトルを図3に示す。光散乱層をつけていない実施例1のセルに比べ、高い増感効果が得られた。
(実施例3)
実施例1と同様に、酸化物半導体層が形成された基板を作製した。また実施例1と同様に、銅原料及びインジウム原料であるCuI及びInIを、それぞれ濃度0.1Mとなるようにオレイルアミン及びドデシルアミンに溶解させた溶液A,Bを作製した。また、1−オクタデセンに対し、トリ‐n‐オクチルホスフィンが10vol%となるように溶解した溶液Dを作製した。溶液A,Bを混合した後、その混合液に溶液Dを加え、さらに1−オクタデセンを加えて調整した。しばらく撹拌した後、粉末状のセレノウレアを、溶液A〜B,Dからなる混合液に、固体状のまま加えた。このとき、Cu,In,Seの比を、0.5:1:2とした。
この混合液を、常温で30分間十分撹拌した後、180℃で撹拌しながら15分間反応させた。
次に、混合液に1−ドデカンチオールを加え、さらに10分間撹拌して反応させることにより、Cu‐In‐Se化合物からなる半導体量子ドットが分散した混合液を作製した。
そして、この混合液に、エタノールを加えて凝集及び分散させた後、遠心分離を行うことにより量子ドットを沈殿させ、量子ドットを余分な有機溶媒と分離する。さらに分離した有機溶媒を取り除いた後、量子ドットの重量%が20%以上となるように、トルエンに分散させて分散液を作製した。さらに、酸化物半導体層が形成された基板を、分散液に10分間浸漬させた。浸漬後の基板をトルエンで洗浄して、光電極を得た。セルの作製方法は、実施例1と同様にした。このときのIPCEスペクトルを図4に示す。このときのIPCEの最大値は、約60%であった。光電変換端は1000nmであった。電流値は17.7mA/cmであった。
(実施例4)
実施例3と同様に作製した光電極を、KCN水溶液に5分間浸漬した。そのときのIPCEスペクトルを図5に示す。IPCEの最大値は72%に達し、IPCEから見積られる電流密度は約21mA/cmまで向上した。
(実施例5)
Cu:Inの比を0.25:1となるように分散液を調整した他は、実施例3と同様にして光電極を作製した。このときのIPCEスペクトルを図6に示す。IPCEの最大値は79%であった。
(比較例1)
電解液をメタノールと水との比率が1:1となるように調整した他は、実施例3と同様にして電池セルを作製した。このときのIPCEスペクトルを図7に示す。IPCEの最大値は55%まで減少し、IPCEから見積られる電流密度も14.1mAと減少した。
(比較例2)
混合液にトリ‐n‐オクチルホスフィンを混合しない他は、実施例3と同様に電池セルを作製した。この際、セレノウレアを加えた直後の反応初期において凝集が多くみられた。このときのIPCEの最大値は50%未満であった。
(比較例3)
1‐ドデカンチオールを加えない他は、実施例3と同様にして、基板を浸すための分散液を作製した。それらの分散液を、室温で数日放置した。実施例4の分散液が3日間経過しても安定しているのに対し、比較例3の分散液は、1時間から6時間程度の間のみ安定していた。
尚、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、酸化物半導体層21が形成された基板11を分散液に浸漬するようにしたが、マイクロリアクターを用いて、基板を分散液に接触させてもよい。この場合、量子ドットを生成する工程で、高沸点溶媒を用いずに、最初から低沸点溶媒を用いることもできる。
・上記実施形態では、量子ドット増感型太陽電池を、光電極12側から光を入射するタイプの電池に具体化したが、対向電極13を透光性材料から構成し、対向電極側から光を入射するタイプの電池に具体化してもよい。
・上記実施形態では、界面活性剤を含む混合液中で量子ドットを吸着させる直接吸着法によって電池を製造したが、セレノウレアを用いた他の方法によって製造してもよい。
11…基板、12…光電極、13…対向電極、14…シール材、15…電解液、21…酸化物半導体層、22…半導体量子ドット。

Claims (6)

  1. 導電層を有する基板に形成された酸化物半導体層と該酸化物半導体層上に形成されセレンを含む半導体量子ドットとを有する光電極を備えた量子ドット増感型太陽電池の製造方法において、
    前記半導体量子ドットを生成する工程と、
    前記半導体量子ドットを分散させた分散液を作製する工程と、
    前記酸化物半導体層が形成された基板を前記分散液に接触させる工程とを有し、
    前記半導体量子ドットを生成する工程は、
    前記半導体量子ドットを構成するセレン以外の量子ドット構成元素を含む化合物と、アミン系界面活性剤を含む溶媒と、ホスフィン系界面活性剤からなる反応緩和剤とを含有する混合液を作製し、当該混合液にセレノウレアを溶解し、当該混合液を加熱することにより前記半導体量子ドットを生成し、
    前記生成した半導体量子ドットを含む混合液にチオール系界面活性剤を加え、前記半導体量子ドットに吸着した前記アミン系界面活性剤と前記チオール系界面活性剤とを置換させる工程である
    ことを特徴とする量子ドット増感型太陽電池の製造方法。
  2. 前記半導体量子ドットを生成する工程は、
    固体状の前記セレノウレアを前記混合液に加える請求項に記載の量子ドット増感型太陽電池の製造方法。
  3. 前記光電極と、該光電極と対向する対向電極と、少なくとも硫黄又は硫化化合物を溶解した電解液とによって電池セルを形成する工程をさらに備え、
    前記電解液の水含有率を質量比で0.5未満に調整する請求項1又は2に記載の量子ドット増感型太陽電池の製造方法。
  4. 前記セレン以外の量子ドット構成元素を含む化合物は、I族元素を含む化合物及びIII族元素を含む化合物であり、前記半導体量子ドットは、I‐III‐VI化合物からなる半導体量子ドットである請求項1〜3のいずれか1項に記載の量子ドット増感型太陽電池の製造方法。
  5. 前記半導体量子ドットは、Cu、In及びSeを含むCu‐In‐Se化合物であって、
    銅化合物及びインジウム化合物を、オレイルアミン及びドデシルアミンを含む溶媒にそれぞれ溶解して銅溶液及びインジウム溶液を作製し、
    前記銅溶液及びインジウム溶液を混合した後、前記反応緩和剤を加えるとともに、
    前記混合液にセレノウレアを溶解する請求項に記載の量子ドット増感型太陽電池の製造方法。
  6. 前記酸化物半導体層に前記半導体量子ドットが担持された前記基板を、シアン化カリウム水溶液に浸漬させ、前記半導体量子ドット内の不純物を除去する請求項1〜のいずれか1項に記載の量子ドット増感型太陽電池の製造方法。
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