JP6050976B2 - 医療施設における部屋ドアの開閉システム - Google Patents

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Description

本発明は、1以上の部屋を有する医療施設における各部屋の出入り口に設けられた部屋ドアの開閉を制御するシステムに関するものである。
1以上の部屋を有する高齢者用施設などの医療施設において徘徊者の保護は重要な課題であり、徘徊者が施設外に勝手に出て徘徊することを防止するために、施設出入り口に設けられるドアの開閉システムは種々提案されている。例えば、特許文献1には、徘徊者以外の非管理対象者にのみ認識デバイスを所持させ徘徊者などの管理対象者には認識デバイスを所持させないようにして、出入り口の通過人体を赤外線センサによって検出するとそれが管理対象者か非管理対象者かを赤外線センサとは別個に設けられた認識デバイスによって判別し、管理対象者と判別された場合にはドアを開放しないように構成したシステムが開示されている。
特許第3460630号
特許文献1に示されるように、徘徊者が施設を勝手に出ようとすればそれを阻止し施設内に保護するシステムは知られているが、徘徊者を施設内の自分の部屋の内にまで閉じ込めてしまうことは徘徊者の精神的苦痛を伴いかえって好ましくない。すなわち、徘徊者を適度に徘徊させるために自分の部屋から外へ出ることは容易としなければならないが、徘徊者が誤って他人の部屋に入り込んでしまうと、その部屋を自分の部屋と勘違いして他人の荷物を勝手に整理してしまったりその部屋の入居者の点滴を誤って抜いてしまったりする危険性が生じるので、他人の部屋には入らないようにする必要がある。
そこで、本発明では、部屋の中から部屋の外へは容易に出ることができるとともに部屋の外から部屋の中へは入り難い、徘徊者等居住者の保護に適した部屋ドアの開閉システムを提供することを目的とする。
1以上の部屋を有する医療施設における各部屋の出入り口に設けられた部屋ドアの開閉システムであって、左右にスライドして各部屋の出入り口を開閉するための部屋ドアと、各部屋の出入り口を開閉するために各部屋の部屋ドアをスライドさせる開閉手段と、各部屋内において、その部屋の部屋ドアの近傍で人体の接近を検知する第1センサと、各部屋外において、その部屋の部屋ドアの開放動作を非接触で検知する第2センサと、前記第1センサが人体の接近を検知する、又は、前記第2センサが開放動作を検知すると、その部屋の出入り口を開放するように前記開閉手段により部屋ドアをスライドさせる制御手段と、を有することを特徴とする。
前記構成によれば、部屋ドアの内側近傍に人体を検知する第1センサが設けられ、部屋ドアの外側には部屋ドアの開放動作を検知する第2センサが設けられている。すなわち、部屋内側では人が部屋の中から部屋の外へ出ようとする意志だけで第1センサが人体を検知して出入り口が自動的に開放されるが、部屋の外側では人が非接触の開放動作を行ってはじめて出入り口が開放される。したがって、部屋の中にいる人はドアに近づくだけでドアが開くので部屋の中から部屋の外へ容易に出ることができ、且つ、部屋の外にいる人はその部屋を開けるための非接触の開放動作を行ってはじめてドアを開くことができ、部屋の中には入り難くすることができる。
本発明は、更に、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記第1センサが人体の接近を検知すると信号を発する信号発信手段と、前記信号発信手段からの信号を受信して表示する持ち運び可能な信号受信手段と、を有する。
(2)前記構成(1)において、前記信号発信手段が発信した信号を記憶する記憶手段を備えている。
(3)前記制御手段は、前記開閉手段によって、出入り口を開放してから所定時間後に出入り口を閉止するように部屋ドアをスライドさせる。
(4)出入り口を閉止するように部屋ドアをスライドさせるときに、部屋ドアのスライドの負荷の変化量を検出する負荷検出手段と、前記負荷検出手段が検出した負荷の変化量が所定値を超えると、部屋ドアの挟み込みが生じたと判定する判定手段と、を備えており、前記判定手段が部屋ドアに挟み込みが生じたと判定すると、前記制御手段は、前記開閉手段によって、出入り口を開放するように部屋ドアをスライドさせる。
(5)前記構成(4)において、前記判定手段が部屋ドアの挟み込みが生じたと判定すると警報を発信する警報発信手段と、前記警報を受信する警報受信手段と、を備えている。
前記構成(1)によれば、信号受信手段が持ち運び可能となっているので、その部屋の居住者を担当する看護師等が信号受信手段を身につけておくことができ、部屋ドアが内側から開放されたこと、結果として部屋の中の居住者が部屋の外に出たであろうこと、を担当する看護師や介護士が容易に認識することができるようになっている。
前記構成(2)によれば、部屋の中から出入り口が開放される場合の情報が記憶手段に記憶されるので、居住者が部屋の外へ出る情報を整理でき、その結果、居住者の行動パターンを把握することができる。
前記構成(3)によれば、開放された出入り口は、所定時間後に閉止されるので、部屋内への人等の侵入を抑制することができる。
前記構成(4)によれば、部屋ドアによる人や物等の挟み込み状態の継続を防止することができる。すなわち、人が倒れて部屋ドアが閉まらない場合、車椅子が出入り口を通過できずに部屋ドアが閉まらない場合などを緊急の状態を迅速に把握し、その状態が継続することを防止することができる。
前記構成(5)によれば、部屋ドアの挟み込みが生じたことを検知すると開状態となり警報を発信するようになっているので、早期に危険な状態にあると思われる部屋を特定でき、また、早期に当該部屋ドアへの措置を行うことができる。すなわち、人が倒れて緊急を要する状態にある場合、車椅子が出入り口を通過できない緊急を要する状態にある場合など迅速に知らせて措置をおこなうことができる。
要するに本発明によると、部屋のなかから部屋ドアに近づくだけで部屋ドアが自動的に開き部屋の中から部屋の外へ容易に出ることができるので徘徊者に適度の徘徊を可能として部屋に閉じ込める精神的苦痛を和らげることができるとともに、部屋の外から中に入るときにはその部屋ドアを開放するための非接触の操作を必要として徘徊者が部屋の外から部屋の中へは入り難くすることによって他の部屋に無断で入り込むことを防止することができる部屋ドアの開閉システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る部屋ドアの開閉システムが設けられた高齢者用施設の1フロアを示す概略図である。 部屋ドアの開閉システムの構成の概要を示すブロック図である。 部屋内側から見た部屋ドアの概略図である。 部屋外側から見た部屋ドアの概略図である。
図1は、本発明の実施形態に係る部屋ドアの開閉システムが設けられた老人ホームなどの徘徊者を収容する高齢者用施設の1フロアを示す概略図である。高齢者用施設には、高齢者用の医療施設や介護施設等が含まれ、介護施設には、特別養護老人ホーム等が含まれる。図1に示されるように、この施設では、フロア毎に複数の部屋10A〜10K(まとめて部屋10とする)が共通廊下2を隔てて向かい合うように設けられている。各部屋10A〜10Kのそれぞれには、1つの出入り口11A〜11K(まとめて出入り口11とする)と、出入り口11A〜11Kを開閉するために左右にスライドする部屋ドア12A〜12K(まとめて部屋ドア12とする)とがそれぞれ設けられている。更に、各部屋10A〜10K内には部屋ドア12A〜12Kの内側近傍で人体を検知する第1センサ14A〜14K(まとめて第1センサ14とする)がそれぞれ設けられており、一方、各部屋10A〜10Kの外側の共通廊下2には、各部屋10A〜10Kの部屋ドア12A〜12Kの開放動作を検知する第2センサ15A〜15K(まとめて第2センサ15とする)が設けられている。
更に、図1において、このフロアのナースセンターのようなオペレーションセンター20には、各部屋10A〜10K内に設けられた第1センサ14A〜14K、及び各部屋10A〜10Kの外側の共通廊下2に設けられた第2センサ15A〜15Kからの信号に応じて、各部屋10A〜10K内の部屋ドア12A〜12Kによる出入り口11A〜11Kの開閉を制御する制御手段21が設けられている。オペレーションセンター20には、更に、制御手段21からの信号に応じて各部屋10A〜10Kの部屋ドア12A〜12Kによる出入り口11A〜11Kの開閉状態をその時刻等とともに記憶する記憶手段22と、制御手段21からの信号に応じて各部屋10A〜10Kの部屋ドア12A〜12Kによる出入り口11A〜11Kの開閉状態等を表示する表示手段23とが設けられている。
図2は、各部屋10A〜10K内の部屋ドア12A〜12Kによる出入り口11A〜11Kの開閉システムの構成の概要を示すブロック図である。なお、簡略化のために、図2においては部屋10Aとその部屋ドア12Aのみが示されているが、部屋10B〜10Kの部屋ドア12B〜12Kについても単一の制御手段21によって同様に制御される。図2に示されるように、部屋10Aの部屋ドア12Aの開閉システムは、部屋ドア12Aと、制御手段21からの信号によって部屋ドア12Aを左右にスライドさせる開閉手段13Aと、部屋ドア12Aの内側近傍で人体を検知する第1センサ14Aと、部屋ドア12Aの外側からの部屋ドア12Aの開放動作を検知する第2センサ15Aと、第1センサ14Aが人体を検知すると信号を発信する信号発信手段16Aと、開閉手段13Aの動作を制御する制御手段21とを備えている。信号発信手段16Aが発信する信号は制御手段21に送られる。なお、制御手段21は、オペレーションセンター20に設けられ、部屋ドア12Aのみならずこのフロア内の全ての部屋ドア12A〜12Kを同様に制御するものである。
なお、制御手段21は、第1センサ14Aの信号発信手段16Aもしくは第2センサ15Aからの信号によって開閉手段13Aを駆動して部屋ドア12Aを開方向に移動させて出入り口11Aを開放した場合、一定時間経過後に開閉手段13Aを再び駆動して部屋ドア12Aを閉方向に移動させ出入り口11Aを閉止するように構成されている。ここで、さらに、部屋10A内には、開閉手段13Aによる部屋ドア12Aの閉方向への動作時に部屋ドア10Aにかかる負荷の変化量を検出する負荷検出手段17Aと、負荷検出手段17Aが検出した負荷の変化量が所定値を超えると部屋ドア12Aの挟み込みが生じたと判定する判定手段18Aと、判定手段18Aが部屋ドア12Aの挟み込みが生じたと判定すると警報を発信する警報発信手段19Aとが設けられており、警報発信手段19Aが発信した警報は制御手段21に送られる。ここで、部屋ドア12Aの挟み込みが生じた場合とは、出入り口に入居者が倒れて緊急を要する状態にある場合、車椅子が出入り口を通過できない緊急を要する状態にある場合など異常事態が発生している場合である。
前述のように、制御手段21は、第1センサ14Aの信号発信手段16Aもしくは第2センサ15Aからの信号によって開閉手段13Aを駆動して部屋ドア12Aを開方向に移動させて出入り口11Aを開放した場合、一定時間経過後に開閉手段13Aを再び駆動して部屋ドア12Aを閉方向に移動させる。これは、部屋ドア12Aの出入り口11Aが不必要に開きっぱなしの状態になることを避けるためである。
しかしながら、その途中において判定手段18Aが部屋ドア12Aの挟み込みが生じたと判定すると、制御手段21は警報発信手段19Aからの警報を受けて開閉手段13Aを駆動して部屋ドア12Aを開方向にスライドさせる。これは、部屋ドア12Aの挟み込みが生じた場合とは、出入り口に入居者が倒れて緊急を要する状態にある場合、車椅子が出入り口を通過できない緊急を要する状態にある場合など異常事態が発生している場合であるので、この異常事態を迅速に除去するためである。
さらに、部屋ドア12Aの挟み込みが生じて部屋ドア12Aを開状態まで開いた後、制御手段21は開閉手段13Aを駆動して部屋ドア12Aを閉方向にゆっくりと再駆動する。ここで、再び判定手段18Aが部屋ドア12Aの挟み込みが生じたと判定すると、制御手段21は警報発信手段19Aからの警報を受けて開閉手段13Aを駆動して部屋ドア12Aを再び開方向にスライドさせる。これは、部屋ドア12による挟み込みという異常事態が継続していると判断できるからである。ただし、このように再度部屋ドア12Aを開方向にスライドさせた後は、部屋ドア12Aはその開位置に維持され、再再度の閉方向スライドはなされない。
制御手段21は、第1センサ14Aが人体を検知すると信号を発信する信号発信手段16Aからの信号、もしくは部屋10Aの外側の共通廊下2に設けられ部屋10Aの部屋ドア12A開放動作を検知する第2センサ15Aの出力に応じて、開閉手段13Aを駆動させて部屋ドア12Aを開方向にスライドさせ出入り口11Aを開く。開閉手段13Aは、例えば不図示のモータによって駆動される駆動ベルトを有し、駆動ベルトがモータによって駆動させられることによって、駆動ベルトに取り付けられた部屋ドア12Aが左右にスライドさせられる。負荷検出手段17Aは、このモータに内蔵されたエンコーダを利用することによって部屋ドア10Aにかかる負荷の変化量を検出することができる。
なお、図2の部屋10Aに対して設けられた開閉手段13A、信号発信手段16A、負荷検出手段17A、判定手段18A及び警報発信手段19Aは、他の部屋10B〜10Kにもそれぞれ同様の開閉手段13B〜13K、信号発信手段16B〜16K、負荷検出手段17B〜17K、判定手段18B〜18K及び警報発信手段19B〜19Kが設けられていることは言うまでもない。開閉手段13A〜13K、信号発信手段16A〜16K、負荷検出手段17A〜17K、判定手段18A〜18K及び警報発信手段19A〜19Kを、それぞれまとめて開閉手段13、信号発信手段16、負荷検出手段17、判定手段18及び警報発信手段19とする。
記憶手段22に記憶される信号情報には、部屋番号や部屋の居住者名等の部屋情報及び出入り口が開放された時間等の時間情報及び警報発信手段19A〜19Kの警報が発信された時刻等の時間情報が含まれ、制御手段21は手動操作に応じてこれらの情報を呼び出して表示手段23に表示することができる。表示手段23は、制御手段21に制御されて各部屋10A〜10Kの部屋ドア12A〜12Kの開閉状態を表示するとともに、警報発信手段19A〜19Kからの警報に応じてその警報を部屋番号や部屋の居住者名等の部屋情報とともに表示する。
更に、図2において、部屋10Aの入居者を看護する看護師や介護する介護士が所持する携帯用端末30には、制御手段21を介して信号発信手段16Aが発信した信号を受信する信号受信手段161と、警報発信手段19Aが発信した警報を受信する警報受信手段191とを備えている。携帯用端末30は、部屋10Aにおける信号発信手段16Aの信号及び警報発信手段19Aの警報のみならず、部屋10A〜10Kの信号発信手段16の信号及び警報発信手段19の警報を受信するようになっている。なお、各部屋毎に別個の携帯用端末を設けても良い。
図3は、部屋10の内側から見た部屋ドア12の概略図である。図3に示されるように、部屋ドア12の開閉システムは、部屋ドア12と、部屋ドア12を左右にスライドさせて出入り口11を開閉する開閉手段13と、を備えている。
図3に示されるように、部屋10内側における部屋ドア12の上方には、第1センサ14が設けられている。第1センサ14は、例えば赤外線センサであって、部屋ドア12の内側近傍において人体の有無を検知するようになっている。また、第1センサ14が部屋ドア12の内側近傍に人体を検知すると、制御手段21は、開閉手段13によって、部屋ドア12を右方にスライドさせ、出入り口11を開放するようになっている。
図4は、部屋10外側(共通廊下2側)から見た部屋ドア12の概略図である。図4に示されるように、部屋外側における部屋ドア12の取手部分121には、第2センサ15が設けられている。第2センサ15は、例えば非接触センサであって、人が所定の部分(本実施形態では、取手部分121)に手をかざすことで検知するようになっている。第2センサ15が取手部分121に手を検知すると、制御手段21は、開閉手段13によって、部屋ドア12を左方にスライドさせ、出入り口11を開放するようになっている。
なお、第2センサ15は、人が所定の部分(本実施形態では、取手部分121A)に手をかざすことで検知する非接触センサからなっており、居住者である徘徊者にとってこの操作は困難であるので、一旦、自分の部屋から共通廊下2に出た居住者はこの非接触センサを操作して他の部屋の部屋ドアを開くことはできず、従って他の部屋に入り込むことはできない。ただし、一旦、自分の部屋から共通廊下2に出た居住者は、自分の部屋の前の共通廊下2に設けられている非接触センサを操作することもできないので、自分の部屋に入ることもできない。一旦、自分の部屋から共通廊下2に出た居住者は、担当する看護師もしくは介護士に自分の部屋のドアを開いてもらうことによって自分の部屋内に戻ることができるように構成されている。
前記構成の開閉システムによれば、次のような効果を発揮できる。
(1)第1センサ14は、人が所定の場所に位置することで検知するが、第2センサ15は、人が所定の部分に手をかざすことで検知するようになっている。したがって、第1センサ14が設けられた部屋内側では、人が部屋の中から部屋の外へ出ようとするだけで、第1センサ14が人体を検知し、なんら操作を必要とすることなく自動的に出入り口11が開放されるが、第2センサ15が設けられた部屋外側では、人が所定の部分に手をかざしてはじめて出入り口11が開放される。したがって、本開閉システムでは、部屋の中から部屋の外へは容易に出ることができるのに対し、部屋の外から部屋の中へ入るのは難しくすることができ、徘徊者が誤って他人の部屋に入り込んでしまう危険性を防止することができるようになっている。更に、部屋から出るときには人体を検知する第1センサ14によって自動的に部屋ドアがスライドさせられて出入り口11が開放され、一方、部屋に入るときには手をかざすという非接触の行為を第2センサが検知することによって自動的に部屋ドアがスライドさせられて出入り口11が開放されるので、部屋ドアを開くときに人体が直接接触する場所は無く、院内感染の予防を講じることができる。
(2)信号受信手段161が持ち運び可能となっているので、看護師等が信号受信手段を身につけておくことができ、部屋ドアが内側から開放されたこと及び結果として部屋の中の居住者が部屋の外へ出たであろうことを、その居住者を担当する看護師や介護士等が常時巡回して入居者の徘徊状況を確認する必要が無く、オペレーションセンターにいなくとも容易に認識することができるようになっている。
(3)部屋の中から出入り口11が開放される場合の情報が記憶手段22に記憶されるので、居住者が部屋の外へ出る情報を整理でき、その結果、居住者の行動パターンを把握することができる。
(4)制御手段21は、開閉手段13によって、出入り口11を開放してから所定時間後に、出入り口11を閉止するようになっているので、部屋内への人等の不要な侵入を抑制することができる。
(5)制御手段21は、判定手段18が部屋ドア12の挟み込みが生じたと判定すると、開閉手段13によって、出入り口11を開放するので、部屋ドア12による人や物等の緊急を要する状態の継続を防止することができる。
(6)部屋ドア12の挟み込みが生じたことを検知すると警報を発信するようになっているので、早期に緊急を要する状態にある部屋ドアを特定でき、また、早期に当該部屋ドア12への措置を行うことができる。ここで、部屋ドア12への措置とは、物の挟み込みであった場合当該物の除去、出入り口11に人が倒れて部屋ドア12に緊急を要する状態にある場合にその倒れている人を助け起こし緊急処置を施す、車椅子が出入り口11を通過できずに部屋ドア12に緊急を要する状態にある場合に状況に応じた処置を施す、などの対処を意味している。
上記実施形態では、第1センサ14は、部屋内側における部屋ドア12の上方に設けられ、第2センサ15は、部屋外側における部屋ドア12の取手部分121に設けられているが、各センサが設けられる場所は、上記に限定されるものではない。第1センサ14が、部屋ドア12の内側近傍における、人体の有無を検知し、第2センサ15が、人が所定の部分に手をかざすことで検知するように、設けられれば良い。
上記実施形態では、開閉手段13は駆動ベルトであるが、駆動ネジであっても良い。開閉手段13が駆動ネジの場合、駆動ネジが駆動源(モータ)によって回転することによって、駆動ネジに取り付けられた部屋ドア12が左右にスライドするようになっている。ここで、駆動ベルトと駆動ネジとを比較した場合、コスト的には、駆動ベルトの方が好ましい。
上記実施形態では人体を検知する第1センサ14として赤外線センサが例として記載されているが、第1センサ14は部屋ドア12の内側近傍で人体を検知できるものであれば良く、例えば重力センサでも良い。また、上記実施形態では、部屋ドア12の開放動作を検知する第2センサ15として非接触センサが例として記載されているが、第2センサ15は、部屋ドア12の開放動作を検知できるものであれば良く、例えば手が触れることによって検知する接触センサや、ICカードを接近させることで検知するICカードセンサでも良い。
上記実施形態では、第1センサ14が部屋ドア12の内側近傍に人体を検知すると信号を発信する信号発信手段16が設けられているが、第2センサ15が部屋ドア12の開放動作を検知しても信号を発信する第2信号発信手段を設けても良い。また、第1センサ14の検知により信号を発信する信号発信手段が、更に、第2センサ15の検知により信号を発信するようになっていても良い。この場合、第1センサ14の検知により発信する信号と第2センサ15の検知により発信する信号とは異なっていることが好ましい。
上記実施形態では、部屋の中から出入り口11が開放される場合の情報が記憶手段に記憶されるようになっているが、それに加えて、部屋の外から出入り口11が開放される場合の情報も記憶手段に記憶されるようになっていても良い。
上記実施形態では、部屋ドア12の挟み込みが生じたことを、部屋ドア12をスライドさせるための負荷の変化量で検出するようになっているが、開閉手段(駆動ベルト)13の移動速度の変化量で検出しても良い。
なお、上記実施形態では高齢者用施設について説明されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1以上の部屋を有する一般の病院等の入院施設にも適用することができる。病院等の入院施設に適用すれば、各部屋の部屋ドアの内側からの開放も外側からの開放もドア等に触れることなく行うことができるので、入院患者等の部屋への他の入院患者や来訪者への出入りにドアに触れることに起因する院内感染の予防を行うことができる。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
本発明では、部屋の中から部屋の外へは容易に出ることができるとともに部屋の外から部屋の中へは入り難い、部屋ドアの開閉システムを提供できるので、産業上の利用価値が大である。
10 部屋
10A〜10K 部屋
11 出入り口
11A〜11K 出入り口
12 部屋ドア
12A〜12K 部屋ドア
121 取手部分
13 開閉手段
13A〜13K 開閉手段
14 第1センサ
14A〜14K 第1センサ
15 第2センサ
15A〜15K 第2センサ
16 信号発信手段
16A〜16K 信号発信手段
161 信号受信手段
17 負荷検出手段
17A〜17K 負荷検出手段
18 判定手段
18A〜18K 判定手段
19 警報発信手段
19A〜19K 警報発信手段
191 警報受信手段
20 オペレーションセンター
21 制御手段
22 記憶手段
30 携帯用端末

Claims (5)

  1. 1以上の部屋を有する医療施設における各部屋の出入り口に設けられた部屋ドアの開閉システムであって、
    左右にスライドして各部屋の出入り口を開閉するための部屋ドアと、
    各部屋の出入り口を開閉するために各部屋の部屋ドアをスライドさせる開閉手段と、
    各部屋内において、その部屋の部屋ドアの近傍で人体の接近を検知する第1センサと、
    各部屋外において、その部屋の部屋ドアの開放動作を非接触で検知する第2センサと、
    前記第1センサが人体の接近を検知する、又は、前記第2センサが開放動作を検知すると、その部屋の出入り口を開放するように前記開閉手段により部屋ドアをスライドさせる制御手段と、
    前記第1センサが人体の接近を検知すると信号を発する信号発信手段と、
    前記信号発信手段からの信号を受信して表示する持ち運び可能な信号受信手段と、
    を有することを特徴とする部屋ドアの開閉システム。
  2. 前記信号発信手段が発信した信号を記憶する記憶手段を備えている、請求項1に記載の部屋ドアの開閉システム。
  3. 前記制御手段は、前記開閉手段によって、出入り口を開放してから所定時間後に出入り口を閉止するように部屋ドアをスライドさせる、請求項1又は2に記載の部屋ドアの開閉システム。
  4. 出入り口を閉止するように部屋ドアをスライドさせるときに、部屋ドアのスライドの負荷の変化量を検出する負荷検出手段と、
    前記負荷検出手段が検出した負荷の変化量が所定値を超えると、部屋ドアの挟み込みが生じたと判定する判定手段と、を備えており、
    前記判定手段が部屋ドアに挟み込みが生じたと判定すると、前記制御手段は、前記開閉手段によって、出入り口を開放するように部屋ドアをスライドさせる、請求項1〜3のいずれか1つに記載の部屋ドアの開閉システム。
  5. 前記判定手段が部屋ドアの挟み込みが生じたと判定すると警報を発信する警報発信手段と、前記警報を受信する警報受信手段と、を備えている、請求項4記載の部屋ドアの開閉システム。
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