JP6049440B2 - 荷役車両の電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷役車両、特にバッテリフォークリフト(バッテリ駆動の産業用車両)の電源装置に関するものである。
現在、フォークリフトには、エンジンを駆動源とするフォークリフト(以下、エンジン車と称す)と、鉛電池(バッテリ)を駆動源とするフォークリフト(以下、バッテリ車と称す)がある。エンジン車では、今後、排ガス規制等によりエンジンの吸排気系の価格が上昇し、エンジン車自体の価格が上昇すると予想され、よってバッテリ車の需要が伸びるものと予想されている。
バッテリ車は、鉛電池の容量で稼働時間が決まり、少ない容量の鉛電池では稼働時間は短く、大きい容量のバッテリでは稼働時間を長くできる。
またバッテリ車は、エンジン車のような出力(パワー)を出すことができず、同じ積載荷重のフォークリフトでは、エンジン車のほうが走行スピードおよび荷役作業の性能ともはるかに勝り、エンジン車と比較して見劣りするという問題があり、バッテリ車には、高出力の放電を期待できる次世代の2次電池(例えば、リチウム電池)の搭載が必要となってきている。
しかし、次世代の2次電池は価格が高く、現在使用されている鉛電池にそのまま置き換えることはできないため、例えば、特許文献1に開示されているように、現在の鉛電池に加えてリチウム電池を搭載し、電池の容量を増やす電源システムが提案されている。
またバッテリ車では、安全対策として、緊急時に、動力を遮断してバッテリ車を停止できることが求められている。この安全対策として現在、鉛電池のみを動力源としているバッテリ車では、鉛電池を、走行モータ等の負荷への給電回路から機械的に切り離す給電コネクタを設置し、バッテリ車の運転者が、緊急時に、この給電コネクタを引き抜くと、鉛電池を給電回路から切り離し、走行モータ等の負荷への給電を緊急遮断する回路が設けられている。これにより、緊急時にバッテリ車が停止される。
特開2001−313082号公報
しかし、特許文献1のようにバッテリ車の負荷へ、鉛電池に加えてリチウム電池から給電されていると、給電コネクタを引き抜いて、鉛電池を給電回路から切り離して負荷への給電を遮断しても、負荷への給電が遮断されず、緊急にバッテリ車を停止させることができないという問題があった。
またリチウム電池の定格電圧を、鉛電池の定格電圧より低く設定している場合には、リチウム電池の電圧を昇圧して負荷へ給電するが、この昇圧回路に異常が発生すると、鉛電池の定格電圧がリチウム電池にそのまま印加され、リチウム電池へ印加される電圧がリチウム電池の定格電圧より高くなり、すなわちリチウム電池が過電圧で充電状態となり、リチウム電池が発熱する等、危険な状態になるという問題が発生する。
そこで、本発明は、鉛電池とリチウム電池から同時に負荷へ給電する荷役車両において、鉛電池の給電コネクタを引き抜き、鉛電池を負荷への給電回路から切り離した際に、負荷への給電を確実に緊急遮断でき、さらに鉛電池およびリチウム電池から放電中に、リチウム電池が危険な状態になることを回避できる荷役車両の電源装置を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、鉛電池とリチウム電池とこれら電池の充放電を制御する制御装置を備え、前記リチウム電池および鉛電池から同時に、荷役車両の負荷および前記制御装置へ給電する電源装置であって、前記リチウム電池および鉛電池から同時に前記荷役車両の負荷および前記制御装置へ給電する給電回路から、前記鉛電池を切り離す切り離し手段と、この切り離し手段により前記鉛電池が前記給電回路から切り離されたことを検出する検出手段を設け、前記制御装置は、前記検出手段により前記鉛電池の切り離しが検出されると、前記リチウム電池を前記給電回路から切り離すことを特徴とするものである。
鉛電池だけを動力源とする荷役車両では、荷役車両を緊急停止するとき、給電コネクタ等の切り離し手段により鉛電池を給電回路から切り離し、すなわち動力を遮断して荷役車両が停止されている。しかし、リチウム電池および鉛電池から同時に、荷役車両の負荷、およびこれら電池の充放電を制御する制御装置へ給電していると、切り離し手段により鉛電池を給電回路から切り離しても、電源は遮断されずに、荷役車両は緊急停止されない。
上記構成によれば、切り離し手段による鉛電池の給電回路からの切り離しを検出する検出手段を備え、切り離しが検出されると、制御装置によりリチウム電池による荷役車両の負荷への給電を遮断することにより、荷役車両の電源が完全に遮断され、荷役車両が確実に緊急に停止される。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記鉛電池は中間タップを備え、この中間タップを前記切り離し手段に接続し、前記検出手段は、前記切り離し手段を介して鉛電池の中間タップの電圧を確認し、この電圧の喪失を確認することにより、前記切り離し手段による鉛電池の切り離しを検出することを特徴とするものである。
制御装置は、切り離し手段により鉛電池が切り離されても、リチウム電池から給電されるため、この切り離しを直接に検出できない。
上記構成によれば、検出手段を備え、この検出手段は、鉛電池の中間タップの電圧が喪失することにより、切り離し手段による鉛電池の切り離しを検出している。
鉛電池は、荷役車両の負荷および制御装置へ給電するとともに、中間タップを設けて、この中間タップより、鉛電池の定格電圧より低電圧で、補機類への給電を可能している。この中間タップを切り離し手段へ接続し、切り離し手段を介して鉛電池の中間タップの電圧の喪失を検出することにより、切り離し手段による切り離しを検出している。
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記リチウム電池の定格電圧を、前記鉛電池の定格電圧より低く設定し、前記リチウム電池の電圧を前記鉛電池の電圧に昇圧して放電する昇圧手段と、リチウム電池の電池電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記制御装置は、前記リチウム電池の放電中に前記昇圧手段に異常が発生し、前記電圧検出手段により検出されるリチウム電池の電池電圧が前記リチウム電池の定格電圧より高くなると、前記給電回路からリチウム電池を切り離すことを特徴とするものである。
リチウム電池は放電中、昇圧手段を介して鉛電池に接続されており、この昇圧手段に異常が発生すると、鉛電池の定格電圧がリチウム電池にそのまま印加され、リチウム電池へ印加される電圧がリチウム電池の定格電圧より高くなり、すなわちリチウム電池が過電圧で充電状態となり、リチウム電池が発熱する等、危険な状態になる。
上記構成によれば、制御装置は、放電中に、リチウム電池の電池電圧がリチウム電池の定格電圧より高くなると、荷役車両の負荷および制御装置へ給電する給電回路から、リチウム電池を切り離す。
本発明の荷役車両の電源装置は、リチウム電池を搭載したことにより、全体の電池容量が増加し、荷役車両の稼動時間を延ばすことができるとともに、切り離し手段により鉛電池が給電回路から切り離されると、これを検出してリチウム電池による荷役車両の負荷への給電が遮断されることにより、荷役車両の電源を完全に遮断でき、荷役車両を確実に緊急停止できる、という効果を有している。
本発明の実施の形態における荷役車両の電源装置の回路図である。 同荷役車両の電源装置の制御構成図である。 同荷役車両の電源装置における鉛電池を示す図であり、(a)は鉛電池の斜視図、(b)は鉛電池のコネクタ(ソケット)の正面図、(c)は鉛電池のコネクタ(ソケット)の平面図である。 同荷役車両の電源装置におけるプリチャージ実行時の手順を示すフローチャートである。 同荷役車両の電源装置における放電時の手順を示すフローチャートであり、(a)は鉛電池のフローチャート、(b)はリチウム電池のフローチャートである。 同荷役車両の電源装置における充電時の手順を示すフローチャートであり、(a)は鉛電池のフローチャート、(b)はリチウム電池のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるバッテリフォークリフト(荷役車両の一例)に搭載される電源装置の回路図であり、鉛電池11と、(急速充電可能な電池として)鉛電池11より定格電圧が低いリチウム電池12を備え、これら鉛電池11とリチウム電池12より、バッテリフォークリフトの負荷を構成するモータ(交流モータ)13へインバータ14を介して給電し、またリチウム電池12より、コントローラ、ランプ、ホーン等の48V系補器15へ補器保護ヒューズ15Aを介して給電している。
前記鉛電池11の定格電圧を、図3に示すように、複数の単電池11Aを接続することにより72Vとしている。鉛電池11の定格電圧の設定を72Vとしたことにより、鉛電池11の容積(鉛電池11によりモータ13を所定時間駆動できる電池容量を確保したときの大きさ)によってバッテリフォークリフトの車体の大きさが現在より大きくなることを避けることができ、且つインバータ14のスイッチング素子37(後述する)として、使用しやすい150V耐圧のFETを使用できる。なお、それ以上となるとスイッチング素子37としてIGBTを使用することが必要となり使い勝手が悪くなる。
また図1に示すように、鉛電池11には、+72V電源端子pおよびGND電源端子nに加えて+48V中間端子(タップ)cが設けられており、図3に示すように、+72V電源端子pに接続された引き出し線62a、GND電源端子nに接続された引き出し線62b、および+48V中間端子cに接続された引き出し線62cがそれぞれ、角型のバッテリコネクタ61(切り離し手段の一例)のソケット(メス側)61Aの各端子、すなわち+72V電源端子63a、GND電源端子63b、および+48V中間端子63cに接続されている。
そして、図1に示すように、このバッテリコネクタ61のソケット(メス側)61Aに接続されるプラグ(オス側)61Bの+72V電源端子64aが、後述する鉛電池保護ヒューズ23に接続され、GND電源端子64bが、後述する接地ライン24に接続され、+48V中間端子64cが、後述するメインコントローラ(制御装置の一例;図2)60に接続されている。
このバッテリコネクタ61は、バッテリフォークリフトの運転者が運転席より手が届く範囲に配置されており、バッテリコネクタ61のプラグ(オス側)61Bを引き抜くことにより、鉛電池11は、+72V電源ライン30{リチウム電池12および鉛電池11から同時にインバータ14(荷役車両の負荷)および後述するコントローラ群(制御装置)へ給電する給電回路}より機械的に切り離される。
なお、上記鉛電池11の中間タップcは、鉛電池11の定格電圧(72V)より低電圧(48V)で、48V系補器15へ給電可能とするために設けられていたものであり、上述したように48V系補器15へはリチウム電池12から給電することとしたことにより未使用となったことから、この中間タップcをバッテリコネクタ61に接続し、鉛電池11の中間タップcの電圧の喪失を検出することにより、バッテリコネクタ61による切り離しを検出している(後述する)。
またリチウム電池12の定格電圧を、複数のセルを接続することにより48Vとしており、鉛電池11の定格電圧(72V)より低く設定している。リチウム電池12の定格電圧を48Vとしたことにより、リチウム電池12の容積(リチウム電池12によりモータ13を所定時間駆動できる電池容量を確保したときの大きさ)を小さくすることが可能となり、バッテリフォークリフトの車体に搭載するスペースを少なくでき、また後述する充放電チョッパ31に使用するスイッチング素子として、使用しやすい150V耐圧のFETを使用できる。またリチウム電池12の定格電圧を48Vとしたことにより、リチウム電池12より、電圧を変更することなく(分圧することなく)48V系補器15へ給電することができ、電力の損失を最小限に抑えている。仮に、リチウム電池12の定格電圧を72Vとすると、電池の途中から48Vを取り出すことになり、電池のセル間にアンバランスが生じ(48Vまでのセルのほうが早く容量低下する)、電池のセルの寿命低下もアンバランスとなり、片べりとなる。リチウム電池12の定格電圧を48Vとしたことにより、このような電池のセルの片べりを防止している。またリチウム電池12には、各電池のセルの電圧を一定値以内に保持するバッテリコントロールユニット(BCU)16(図2)が設けられている。
また各電池11,12毎にそれぞれ、各電池11,12の充電に必要なだけの電流を供給する充電回路17,18が備えられている。
鉛電池11用の第1充電回路17は、コンダクタCM1と、第1サーマルリレイ19と、第1トランス(3相トランス)20と、フルブリッジからなる第1整流器21と、コンダクタ(第3コンダクタの一例)CPと、第1ヒューズ22から構成され、前記第1整流器21、コンダクタCP、および第1ヒューズ22は、直列に接続され、この直列回路が、鉛電池保護ヒューズ23およびバッテリコネクタ61を介して、鉛電池11の両端に接続されている。
この第1充電回路17により、商用3相電源の電圧が、コンダクタCM1および第1サーマルリレイ19を介して第1トランス20に印加され、この第1トランス20により第1整流器21に発生する無負荷直流電圧が72Vとなるように変圧され、第1整流器21により直流に変換され、コンダクタCP、第1ヒューズ22、鉛電池保護ヒューズ23、およびバッテリコネクタ61を介して、鉛電池11へ充電される。また第1充電回路17(第1トランス20)の電流容量は、所定の鉛電池11の充電量Pbc(kWh/min)に合わせて、必要なだけの電流を供給する容量に設定されている。また前記コンダクタCPは、鉛電池11と第1充電回路17との間に備えられているスイッチと見なすことができ、コンダクタCPのオン−オフにより、鉛電池11の充電が実行される。
また鉛電池11は、前記バッテリコネクタ61および鉛電池保護ヒューズ23を介して+72V電源ライン30に接続され、さらにこの+72V電源ライン30を介してインバータ14に接続されている。またこの+72V電源ライン30から、後述するコントローラ群(メインコントローラ60、インバータ用コントローラ38、チョッパ用コントローラ53、およびコンダクタコントローラ58)へ給電されている。
またリチウム電池12の第2充電回路18は、コンダクタCM2と、第2サーマルリレイ25と、第2トランス(3相トランス)26と、フルブリッジからなる第2整流器27と、コンダクタ(第4コンダクタの一例)CLと、第2ヒューズ28から構成され、前記第2整流器27、コンダクタCL、および第2ヒューズ28は、直列に接続され、この直列回路が、リチウム電池12の両端に接続されている充放電チョッパ31の両端に接続されている。
この第2充電回路18により、商用3相電源の電圧が、コンダクタCM2および第2サーマルリレイ25を介して第2トランス26に印加され、この第2トランス26により第2整流器27に発生する無負荷直流電圧が72Vとなるように変圧され、第2整流器27により直流に変換され、コンダクタCLおよび第2ヒューズ28を介して、充放電チョッパ31へ供給される。また第2充電回路18(第2トランス26)の電流容量は、所定のリチウム電池12の充電量Lic(kWh/min)に合わせて、充電に必要なだけの電流を供給する容量に設定されている。また前記コンダクタCLは、充放電チョッパ31と第2充電回路18との間に備えられているスイッチと見なすことができ、コンダクタCLのオン−オフにより、充放電チョッパ31を介してリチウム電池12への充電が可能となる(詳細は後述する)。
また第1充電回路17のコンダクタCM1、第1サーマルリレイ19、および第1トランス20と、第2充電回路18のコンダクタCM2、第2サーマルリレイ25、および第2トランス26により、商用電源に接続される充電器32が構成されている。
また充放電チョッパ31は、コンダクタBLを介してリチウム電池12と接続され、またコンダクタBC{リチウム電池によるモータ(負荷)13への給電を遮断する遮断手段の一例}を介して+72V電源ライン30(鉛電池11)に接続されている。
充放電チョッパ31は、リチウム電池12を充電する充電手段と、リチウム電池12の電圧を鉛電池11の電圧に昇圧して放電する昇圧手段を兼ねており、この充放電チョッパ31の高圧側は、コンダクタBCおよび+72V電源ライン30を介してインバータ14に接続され、また第2充電回路18に接続され、さらに+72V電源ライン30および鉛電池保護ヒューズ23を介して鉛電池11に接続されており、また充放電チョッパ31の低圧側は、コンダクタBL、およびリチウム電池保護ヒューズ33を介してリチウム電池12に接続されている。そして、共通の接地ライン24に、鉛電池11とリチウム電池12とインバータ14と充放電チョッパ31が接続されている。
なお、1つの充電回路(1台のトランス)で、鉛電池11およびリチウム電池12に充電しようとすると、不具合が生じる。例えば、鉛電池11を、0.2Cで充電、300Ahの電池とすると、60Aの電流を供給するトランスが必要であり、リチウム電池12のことを考えると、100Aの電流を供給するトランスが必要となるが、リチウム電池12への充電が不要のとき、100Aが鉛電池11へ流れて過充電となり劣化が激しくなり、温度がすぐに上がるという不具合が生じる。鉛電池11に対して鉛電池11のみの充電に必要な電流に合わせた第1充電回路17を設けることにより、鉛電池11が過充電となる恐れを回避している。
またインバータ14は、インバータ保護ヒューズ35と、コンダクタMCと、コンデンサ36と、フルブリッジに組まれたFETからなるスイッチング素子37と、CPUからなるコントローラ(以下、インバータ用コントローラと称す;図2に示す)38から構成されている。各電池11,12から、+72V電源ライン30、インバータ保護ヒューズ35およびコンダクタMCを介してスイッチング素子37へ給電され、インバータ用コントローラ38により、スイッチング素子37は矩形波信号でそれぞれ駆動され、各電池11,12から供給された直流電流は定格周波数の交流電流に変換されモータ13ヘ給電される。また前記コンデンサ36は、スイッチング素子37のオン−オフ時に発生するサージを吸収し、またスイッチング素子37へ印加される電圧を安定化させる機能を有している。
また上記充放電チョッパ31は、上記+72V電源ライン30にコンダクタBCを介して接続されたプラス電源ライン40と、電圧安定化コンデンサ41と、2相式リアクトル42と、FETからなる一対の第1スイッチング素子43と、FETからなる一対の第2スイッチング素子44と、FETからなるプリチャージ用のスイッチング素子45と、FETからなるディスチャージ用のスイッチング素子46と、電圧降下用抵抗47と、電力消費用抵抗48と、プルアップ用抵抗49と、プルダウン用抵抗50と、第1ダイオード51と、第2ダイオード52と、CPUからなるコントローラ(以下、チョッパ用コントローラと称す;図2に示す)53とから構成されている。
前記電圧安定化コンデンサ41は、リチウム電池12と鉛電池11の異なる電池電圧を合わせ、安定するために必要なコンデンサであり、プラス電源ライン40と接地ライン24との間に接続されている。
またプルアップ用抵抗49、およびプルダウン用抵抗50は、直列に接続され、この直列回路は、プラス電源ライン40と接地ライン24との間に接続されている。
また第1ダイオード51のカソードは、プラス電源ライン40に接続され、アノードは、第2ダイオード52のカソードに接続され、第2ダイオード52のアノードは、接地ライン24に接続されている。
前記プリチャージ用のスイッチング素子45、電圧降下用抵抗47、ディスチャージ用のスイッチング素子46、および電力消費用抵抗48は、この順に直列に接続され、この直列回路は、鉛電池11により電圧安定化コンデンサ41をプリチャージするプリチャージ回路を構成しており、プリチャージ回路は鉛電池保護ヒューズ23および+72V電源ライン30を介して鉛電池11の両端に接続され、直列回路の両端に鉛電池11の72Vの電圧が印加される。またディスチャージ用のスイッチング素子46、および電力消費用抵抗48により、電圧安定化コンデンサ41のディスチャージ回路が構成されている。
また電圧降下用抵抗47とディスチャージ用のスイッチング素子46の接続点は、電圧安定化コンデンサ41のプラス側端子およびプラス電源ライン40に接続され、電圧降下用抵抗47と電力消費用抵抗48により、鉛電池11から印加される72Vの電圧は、プリチャージ用のスイッチング素子45およびディスチャージ用のスイッチング素子46が共にオンのとき、例えば、34Vに分圧されて電圧安定化コンデンサ41に印加される。
また第1ダイオード51のアノードと第2ダイオード52のカソードの接続点に、2相式リアクトル42を構成するリアクトル42A,42Bそれぞれの一方の端子が接続され、リアクトル42A,42Bそれぞれの他方の端子とプラス電源ライン40との間に、第1スイッチング素子43が接続され、リアクトル42A,42Bそれぞれの他方の端子と接地ライン24との間に、第2スイッチング素子44が接続されている。
またプルアップ用抵抗49とプルダウン用抵抗50の接続点に、リアクトル42Aの他方の端子が接続されている。
また第1ダイオード51のアノードと第2ダイオード52のカソードの接続点は、コンダクタBL、およびリチウム電池保護ヒューズ33を介してリチウム電池12に接続されている。
また鉛電池11の電池電圧を検出する電圧検出手段とリチウム電池12の電池電圧を検出する電圧検出手段をそれぞれ構成する電圧検出器(図示せず)、および鉛電池11の放電電流を検出する電流検出手段とリチウム電池12の放電電流を検出する電流検出手段等をそれぞれ構成する電流検出器(図示せず)が設けられ、これら検出器により、充放電チョッパ31のプラス電源ライン40と接地ライン24との間の電圧VCと、鉛電池11の電圧VPbと、リチウム電池12の電圧(電池電圧)VLと、充放電チョッパ31(プラス電源ライン40)から放電される放電電流ICと、鉛電池11から放電される放電電流IPbと、リアクトル42A,42Bに流れる電流ILiが計測され、これら計測された、電圧VC,電圧VPb,電圧VL,放電電流IC,放電電流IPb,電流ILiは、チョッパ用コントローラ53(図2)に入力され、鉛電池11の電圧VPbは、またコンダクタコントローラ58(図2)に入力されている。
またチョッパ用コントローラ53に、バッテリコントロールユニット16が接続され、バッテリコントロールユニット16よりリチウム電池12が正常であることを示すリチウム電池正常信号が入力されている。
そしてこのチョッパ用コントローラ53は、このリチウム電池正常信号が入力されていることを条件に、第1スイッチング素子43、第2スイッチング素子44、プリチャージ用のスイッチング素子45、およびディスチャージ用のスイッチング素子46をオン−オフ制御して、次の機能を実現している(詳細は後述する)。
・電圧安定化コンデンサ41のプリチャージ
・電圧安定化コンデンサ41のディスチャージ
・リチウム電池12からインバータ14へ給電制御(72Vまでの昇圧・放電制御)
・リチウム電池12への充電制御
またチョッパ用コントローラ53は、リチウム電池12の放電中、充放電チョッパ31に異常が発生し、例えば第1スイッチング素子43が短絡し、第2スイッチング素子44がオフ(開放)されたままとなり、前記電圧検出手段により検出されるリチウム電池12の電池電圧VLがリチウム電池12の定格電圧より高くなると、すなわちリチウム電池12が過電圧で充電状態となると、コンダクタBCを開放して(オフとして)、インバータ14(走行モータ13)およびコントローラ群へ給電する+72V電源ライン30(給電回路)から、リチウム電池12を切り離す機能を有している。
また各コンダクタCM1,CM2,CP,CL,BC,BL,MCを開放−接続(オン−オフ)制御する前記コンダクタコントローラ58が設けられ、このコンダクタコントローラ58に、各コンダクタCM1,CM2,CP,CL,BC,BL,MCに加えて、インバータ用コントローラ38、チョッパ用コントローラ53およびメインコントローラ60(図2)が接続されている。
このコンダクタコントローラ58は、後述するメインコントローラ60より作業終了指令または緊急終了指令を入力すると、作業終了シーケンスを実行する。すなわち、全てのコンダクタCM1,CM2,CP,CL,BC,BL,MCを、開放した状態(オフした状態)とする。これにより、バッテリフォークリフトの始動時には全てのコンダクタCM1,CM2,CP,CL,BC,BL,MCは開放状態(オフ状態)となっている。
またコンダクタコントローラ58は、コンダクタMCを接続状態(オン状態)としたとき、インバータ用コントローラ38へ接続信号を出力し、インバータ用コントローラ38はこの接続信号を確認し、メインコントローラ60よりモータ13の駆動信号を入力すると、指令出力電流値となるように、スイッチング素子37を駆動し、モータ13ヘ給電する。
またバッテリフォークリフトの作業時間、走行・荷役作業の状態、およびバッテリコネクタ61を介して入力される鉛電池11の+48V中間端子cの電圧(中間タップ電圧)に応じて、始動指令、モータ13の駆動信号(出力電流値の指令を含む)、放電指令{インバータ14(モータ13)に必要な電力量A(kWh)および放電時間THの指令を含む}、充電指令、長時間に渡って停止状態とする作業終了指令、および緊急停止指令を出力する前記メインコントローラ60が設けられ、このメインコントローラ60より、チョッパ用コントローラ53へ、始動指令、放電指令、リチウム電池充電指令、作業終了指令、および緊急停止指令が出力され、コンダクタコントローラ58へ、放電指令、鉛電池充電指令、作業終了指令、および緊急停止指令が出力され、またインバータ用コントローラ38へ、前記放電指令と同時にモータ13の駆動指令が出力され、さらに緊急停止指令が出力される。
前記緊急停止指令について説明する。
メインコントローラ60は、バッテリコネクタ61により鉛電池11が上記+72V電源ライン30(インバータ14への給電回路)から切り離されたことを検出する検出手段を兼ねており、鉛電池11の+48V中間端子cの電圧(中間タップ電圧)が喪失したことを検出すると、バッテリコネクタ61により鉛電池11が切り離されたと判断して、上記緊急停止指令を出力する。
コンダクタコントローラ58は、この緊急終了指令に基づいて、上記作業終了シーケンスを実行する。またチョッパ用コントローラ53は、この緊急終了指令に基づいて、電圧安定化コンデンサ41のディスチャージを実行する(詳細は後述する)。またインバータ用コントローラ38は、この緊急終了指令に基づいて、スイッチング素子37の駆動を停止し、モータ13ヘの給電を停止する。
[電圧安定化コンデンサ41のプリチャージ]
電圧安定化コンデンサ41のプリチャージについて、図4を参照しながら説明する。電圧安定化コンデンサ41の電圧(コンデンサ電圧)が小さいときに、コンダクタBLあるいはBCを投入すると電圧安定化コンデンサ41に大きな突入電流が流れることになり、コンダクタBLあるいはBCの接点部にもその突入電流が流れて大きな火花が生じ、場合によっては溶着し破損するという問題が発生する。このため、プリチャージを実行して、コンダクタBLあるいはBCを投入する前に、電圧安定化コンデンサ41のコンデンサ電圧を上げ、それからコンダクタBLを投入し、コンダクタBCを投入している。
この電圧安定化コンデンサ41のプリチャージは、メインコントローラ60よりチョッパ用コントローラ53に前記始動指令が入力されると、チョッパ用コントローラ53およびコンダクタコントローラ58により実行される。なお、始動時には、上述したように、全てのコンダクタCM1,CM2,CP,CL,BC,BL,MCは開放した状態(オフした状態)となっている。
チョッパ用コントローラ53は、始動指令の入力を確認すると(ステップ−1)、計測されている電圧VCが第1規定電圧(例えば、リチウム電池12の電池電圧×0.7以上;実施の形態では34V)以上かどうか、すなわち電圧安定化コンデンサ41が第1規定電圧以上にチャージされているかどうかを確認し(ステップ−2)、第1規定電圧未満のときプリチャージを行う。すなわち、スイッチング素子45を接続して(オンして)、電圧安定化コンデンサ41に、+72V電源ライン30から入力した鉛電池11の電圧72Vを、抵抗47で分圧した34V(第1規定電圧)を印加し、電圧安定化コンデンサ41をチャージする(ステップ−3)。
電圧安定化コンデンサ41がチャージされ、計測されている電圧VCが34V(第1規定電圧)に達したことを確認すると、続いてコンダクタコントローラ58へコンダクタBLの接続指令信号を出力し、コンダクタコントローラ58によりコンダクタBLを接続して(オンして)、リチウム電池12より48Vを印加する(ステップ−4)。さらに電圧安定化コンデンサ41がチャージされ、計測されている電圧VCが第2規定電圧(例えば、鉛電池11の電池電圧×0.7以上;実施の形態では48V)に達すると(ステップ−5)、プリチャージを終了し、コンダクタコントローラ58へコンダクタBCの接続指令信号を出力し、コンダクタコントローラ58によりコンダクタBCを接続して(オンして)、放電可能な状態とし(ステップ−6)、終了する。
このように、プリチャージを実行することにより、コンダクタBLあるいはBCを接続したとき、コンダクタBLあるいはBCに火花が飛ぶことが回避され、コンダクタBL,BCが破損(溶着等)することが回避される。
[電圧安定化コンデンサ41のディスチャージ]
次に、電圧安定化コンデンサ41のディスチャージは、メインコントローラ60よりチョッパ用コントローラ53に前記作業終了信号または緊急終了指令が入力されると実行される。すなわち、チョッパ用コントローラ53は、作業終了信号または緊急終了指令を確認すると、ディスチャージ用のスイッチング素子46を接続して(オンして)、電圧安定化コンデンサ41を抵抗48を介して接地してディスチャージを行う。
[鉛電池11およびリチウム電池12からの放電]
上記鉛電池11およびリチウム電池12の放電制御は、メインコントローラ60よりコンダクタコントローラ58およびチョッパ用コントローラ53ヘ前記放電指令が入力されることにより実行される。なお、電圧安定化コンデンサ41のプリチャージは終了し、コンダクタBC,BLは接続(オン)されているものとする。また鉛電池11の充電用のコンダクタCM1とCPは開放(オフ)され、またリチウム電池12の充電用のコンダクタCM2とCLも開放(オフ)されているものとする。
鉛電池11からの放電について、図5(a)を参照しながら説明する。
コンダクタコントローラ58は、放電信号を入力すると(ステップ−1)、コンダクタMCを接続して(オンして)放電を開始し(ステップ−2)、続いてチョッパ用コントローラ53へコンダクタMCの接続信号を出力する(ステップ−3)。
そして、計測している鉛電池11の電圧VPbが予め設定された放電停止電圧(例えば、定格電圧の50%)となると(ステップ−4)、あるいは放電指令がオフ(解除)となると(ステップ−5)、コンダクタMCを開放し(ステップ−6)、続いてチョッパ用コントローラ53へコンダクタMCの開放信号を出力し(ステップ−7)、放電を終了する。
なお、鉛電池11からの放電は、リチウム電池12からの放電が制御されることにより、補充する形で実行される。
またリチウム電池12からの放電について、図5(b)を参照しながら説明する。
チョッパ用コントローラ53は、放電指令を入力すると(ステップ−1)、コンダクタコントローラ58より、上記コンダクタMCの接続信号を入力しているかを確認し(ステップ−2)、確認するとリチウム電池12の放電制御を開始する(ステップ−3)。
すなわち、一対の第1スイッチング素子43を連続して接続し(オンし)、一対の第2スイッチング素子44を接続・開放し(オン・オフし)、この第2スイッチング素子44の接続時間(オン時間)により、昇圧(48V→72V)すると共に、計測されている放電電流ICを、入力されている上記放電指令の目標放電電流に制御する。
そして、計測しているリチウム電池12の電圧VLが、放電終止電圧となると(ステップ−4)、あるいはメインコントローラ60より出力される放電指令が解除されると(ステップ−5)、あるいはリチウム電池12の電池電圧VLがリチウム電池12の定格電圧より高くなると(ステップ−6)、あるいはコンダクタコントローラ58より、上記コンダクタMCの開放信号を入力すると(ステップ−7)、コンダクタコントローラ58へコンダクタBCの開放指令信号を出力し、コンダクタコントローラ58は、この開放指令信号を入力すると、コンダクタBCを開放し(オフし)(ステップ−8)、一対の第1スイッチング素子43および一対の第2スイッチング素子44をともに開放して(オフして)(ステップ−9)、終了する。
[鉛電池11の充電]
上記鉛電池11の充電制御について、図6(a)を参照しながら説明する。この充電制御は、メインコントローラ60よりコンダクタコントローラ58に前記鉛電池充電指令が入力されることにより、コンダクタコントローラ58により、第1充電回路17を使用して準定電圧方式で実行される。
コンダクタコントローラ58は、鉛電池充電指令を入力すると(ステップ−1)、コンダクタBCとMCを開放し(オフし)、コンダクタCM1とCPを接続して(オンして)、充電を開始する(ステップ−2)。
そして、計測している鉛電池11の電圧VPbが、所定の電圧(例えば、定格電圧の90%)まで上昇すると(ステップ−3)、あるいは鉛電池充電指令がオフ(解除)となると(ステップ−4)、コンダクタCM1とCPを開放し(ステップ−5)、充電を終了する。
このとき、鉛電池11の充電量Pbc(kWh/min)は、第1トランス20から出力される容量により設定される。
[リチウム電池12の充電]
次に、上記リチウム電池12の充電制御について、図6(b)を参照しながら説明する。この充電制御は、メインコントローラ60よりチョッパ用コントローラ53ヘ前記リチウム電池充電指令が入力されることにより、チョッパ用コントローラ53およびコンダクタコントローラ58によって、第2充電回路18を使用して、電池電圧変動の影響が少ない第2トランス26(一般トランス)を用いた充放電チョッパ31によるCC−CV充電方式で実行される。なお、電圧安定化コンデンサ41のプリチャージは終了しているものとする。
チョッパ用コントローラ53は、リチウム電池充電指令を入力すると(ステップ−1)、コンダクタコントローラ58へ、コンダクタBCを開放(オフ)する開放指令信号、およびコンダクタCM2,CLを接続(オン)する接続指令信号を出力し(ステップ−2)、コンダクタコントローラ58は、これら指令信号によりコンダクタBCを開放(オフ)し、コンダクタCM2,CLを接続(オン)し、チョッパ用コントローラ53へ、これらコンダクタBCの開放信号およびCM2,CLの接続信号を出力する(ステップ−3)。
チョッパ用コントローラ53は、これら開放信号と接続信号を入力すると(ステップ−4)、一対の第1スイッチング素子43と一対の第2スイッチング素子44を、交互に接続・開放し(オン・オフし)、一対の第1スイッチング素子43の接続時間(オン時間)により、計測されているリチウム電池12の電圧VLと計測されているリアクトル42A,42Bに流れる合計の電流ILiをフィードバックしながら、リチウム電池12への充電電流が、上記目標充電電流となるように、制御する(ステップ−5)。
そして、計測されているリチウム電池12の電圧VLが、充電保護電圧に達すると(ステップ−6)、あるいはリチウム電池充電指令がオフ(解除)となると(ステップ−7)、チョッパ用コントローラ53は、一対の第1スイッチング素子43および一対の第2スイッチング素子44をともに開放して(オフして)(ステップ−8)、コンダクタコントローラ58へ、コンダクタCM2とCLを開放(オフ)する開放指令信号、およびコンダクタBCを接続(オン)する接続指令信号を出力する(ステップ−9)。コンダクタコントローラ58は、これら指令信号を入力すると、コンダクタCM2とCLを開放し(オフし)、コンダクタBCを接続し(オンし)(ステップ−10)、終了する。
上記回路の構成による作用を説明する。
まず、メインコントローラ60から始動指令が出力されると、チョッパ用コントローラ53により、電圧安定化コンデンサ41のプリチャージが実行され、待機状態とされる。またメインコントローラ60から作業終了信号または緊急終了指令が出力されると、コンダクタコントローラ58により、全てのコンダクタCM1,CM2,CP,CL,BC,BL,MCが、開放状態(オフ状態)とされ、インバータ14(走行モータ13)の動力が遮断され、バッテリ式フォークリフトは停止し、またチョッパ用コントローラ53により、電圧安定化コンデンサ41のディスチャージが実行される。
またバッテリ式フォークリフトの運転者がバッテリコネクタ61のプラグ(オス側)61Bを引き抜くと、鉛電池11の+48V中間端子cの電圧(中間タップ電圧)が喪失し、メインコントローラ60はこの喪失を確認すると、バッテリコネクタ61により鉛電池11が切り離されたと判断して、上記緊急停止指令を出力する。
またメインコントローラ60から鉛電池充電指令が出力されると、コンダクタコントローラ58により、鉛電池11の充電が実行され、またメインコントローラ60からリチウム電池充電指令が出力されると、チョッパ用コントローラ53により、リチウム電池12の充電が実行され、このように鉛電池11とリチウム電池12は、これら充電回路17,18から、それぞれ個別に充電可能な構成とされている。
またメインコントローラ60から放電指令が出力されると、コンダクタコントローラ58により、鉛電池11の放電が実行され、且つチョッパ用コントローラ53により、リチウム電池12の放電が実行され、このように鉛電池11とリチウム電池12から同時にモータ13へ給電可能な構成とされている。このとき、チョッパ用コントローラ53により、メインコントローラ60より要求された電力量に応じた放電電流となるように、リチウム電池12の放電電流が制御される。またリチウム電池12の放電中、充放電チョッパ31に異常が発生し、リチウム電池12の電池電圧VLがリチウム電池12の定格電圧より高くなると、すなわちリチウム電池12が過電圧で充電状態となると、コンダクタBCが開放され、+72V電源ライン30(給電回路)から、リチウム電池12が切り離される。
以上のように本実施の形態によれば、リチウム電池12を搭載したことにより、全体の電池容量を増加させることができ、バッテリフォークリフトの稼動時間を延ばすことができるとともに、鉛電池11とリチウム電池12を各特性、放電量に合わせて個別に充電を行うことが可能となり、また任意に選択して充電でき、運用の柔軟性を増すことができ、さらに、バッテリコネクタ61により鉛電池11が+72V電源ライン30(給電回路)ら切り離されると、メインコントローラ60がこれを検出して緊急停止指令が出力され、コンダクタBCが開放され、リチウム電池12から+72V電源ライン30およびインバータ14(走行モータ13)への給電(動力)が遮断されることにより、バッテリフォークリフトの電源を完全に遮断でき、バッテリフォークリフトを確実に緊急停止することができる。
また本実施の形態によれば、鉛電池11の中間タップcの電圧の喪失を確認することにより、バッテリコネクタ61による鉛電池11の切り離しを検出することができる。鉛電池11の中間タップcは元々、48V系補機15への給電を可能するため設けられていたものであり、特別仕様の鉛電池11を必要としない。
また本実施の形態によれば、リチウム電池12の放電中、充放電チョッパ31に異常が発生し、リチウム電池12の電池電圧VLがリチウム電池12の定格電圧より高くなると、メインコントローラ60により、リチウム電池12が、+72V電源ライン30(給電回路)から切り離されることにより、リチウム電池12が発熱する等、危険な状態となることを回避することができる。
なお、本実施の形態によれば、鉛電池11を+72V電源ライン30(給電回路)から切り離しを行う切り離し手段を、バッテリコネクタ61により構成しているが、バッテリコネクタ61に代えて、手動式のブレーカーやスイッチ等により切り離すようにしてもよく、またスイッチ等の操作により電気的に切り離す構成としてもよい。
また本実施の形態によれば、リチウム電池12への充電を、第2充電回路18を使用して実行しているが、第2充電回路18を使用できないとき、鉛電池11から充電することもできる。
第2充電回路18を使用できないとき、すなわちバッテリフォークリフトが運転中で第2充電回路18を商用電源に接続できない状態、あるいは不具合が発生している状態で、チョッパ用コントローラ53は、リチウム電池充電指令を確認すると、あるいはリチウム電池12の電圧VLが低下し、規定残存容量以下になったことを検出すると、コンダクタコントローラ58へ、コンダクタMC,CL,CPの開放指令信号、およびコンダクタBCの接続指令信号を出力して、コンダクタコントローラ58により、コンダクタMC,CL,CPを開放させ(オフさせ)、コンダクタBCを接続させ(オンさせ)、充放電チョッパ31のスイッチング素子43,44を制御することにより充電を実行する。
このように、リチウム電池12の第2充電回路18を使用できないとき、鉛電池11から充電することができる。
また本実施の形態では、鉛電池11に対する充放電を実行する制御回路を設けていない(充電制御はしていない)が、充放電を実行する制御回路を設けてもよい。しかし、鉛電池11は、基本的に急速充電という能力がないので、トランスの能力に応じて充電されるだけであり、単にコンダクタCM1とCPをオン−オフ制御するだけで十分である。また充放電を実行する制御回路を設けると、コストが高くなる。
また本実施の形態では、荷役車両を、バッテリフォークリフトとしているが、本発明は、鉛電池とリチウム電池をともに搭載した車両に適用することが可能である。
11 鉛電池
12 リチウム電池
13 モータ(交流モータ)
14 インバータ
15 48V系補器
17 第1充電回路
18 第2充電回路
20 第1トランス(3相トランス)
21 第1整流器
24 接地ライン
26 第2トランス(3相トランス)
27 第2整流器
30 +72V電源ライン
31 充放電チョッパ
32 充電器
37 スイッチング素子
38 インバータ用コントローラ
41 電圧安定化コンデンサ
42 2相式リアクトル
43 第1スイッチング素子
44 第2スイッチング素子
45 プリチャージ用のスイッチング素子
46 ディスチャージ用のスイッチング素子
53 チョッパ用コントローラ
58 コンダクタコントローラ
60 メインコントローラ
61 バッテリコネクタ
62a,62b,62c 引き出し線
CM1 コンダクタ(第1充電回路)
CP コンダクタ(第1充電回路)
CM2 コンダクタ(第2充電回路)
CL コンダクタ(第2充電回路)
MC コンダクタ(インバータ)
BL コンダクタ(リチウム電池)
BC コンダクタ(充放電チョッパ)

Claims (3)

  1. 鉛電池とリチウム電池とこれら電池の充放電を制御する制御装置を備え、前記リチウム電池および鉛電池から同時に、荷役車両の負荷および前記制御装置へ給電する電源装置であって、
    前記リチウム電池および鉛電池から同時に前記荷役車両の負荷および前記制御装置へ給電する給電回路から、前記鉛電池を切り離す切り離し手段と、
    この切り離し手段により前記鉛電池が前記給電回路から切り離されたことを検出する検出手段
    を設け、
    前記制御装置は、前記検出手段により前記鉛電池の切り離しが検出されると、前記リチウム電池を前記給電回路から切り離すこと
    を特徴とする荷役車両の電源装置。
  2. 前記鉛電池は中間タップを備え、この中間タップを前記切り離し手段に接続し、
    前記検出手段は、前記切り離し手段を介して鉛電池の中間タップの電圧を確認し、この電圧の喪失を確認することにより、前記切り離し手段による鉛電池の切り離しを検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の荷役車両の電源装置。
  3. 前記リチウム電池の定格電圧を、前記鉛電池の定格電圧より低く設定し、
    前記リチウム電池の電圧を前記鉛電池の電圧に昇圧して放電する昇圧手段と、リチウム電池の電池電圧を検出する電圧検出手段を備え、
    前記制御装置は、前記リチウム電池の放電中に前記昇圧手段に異常が発生し、前記電圧検出手段により検出されるリチウム電池の電池電圧が前記リチウム電池の定格電圧より高くなると、前記給電回路からリチウム電池を切り離すこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の荷役車両の電源装置。
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