JP6049436B2 - 撮像装置、映像信号処理装置及び方法 - Google Patents

撮像装置、映像信号処理装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、映像信号にホワイトバランス補正、色補正、ガンマ補正、エッジ強調等野信号処理を施す撮像装置、映像信号処理装置及び方法に関する。
従来、撮像装置で映像信号に施す信号処理として、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、エッジ強調、色補正等がある。信号処理を施すときは、まず、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、エッジ強調、色補正の補正値を算出し、続いて、算出した補正値に基づいて、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、エッジ強調、色補正を実行する。
また、従来、撮像装置において、撮影するシーンごとにユーザの好みに合った画質を提供するために、ユーザに撮影に用いる画質フィルタモードを複数のモードの中から選択させ、ユーザが設定する画質フィルタモードに応じて、撮像装置の設定を切り替え、各モードに応じた画質補正を行う機能がある。画質補正として、階調性、コントラスト、ブラックバランス、ホワイトバランス、カラーバランス、シャープネス、ソフトフォーカス、グラデーションマスク等を行う機能がある。
特開2006−324808号公報 特開2004−134950号公報
しかしながら、画質フィルタモードにおいて、画面全体の印象色を変えるため、セピア色や寒色系の色味を重ねる画質補正をかけるフィルタを選択して撮影する際、太陽光、ハロゲン、蛍光灯といった撮影時の環境光や被写体色の影響で、画質フィルタモードのフィルタ効果が過剰になったり、逆に不足してしまったりすることがあった。例えばセピア色や寒色系の色味を重ねるフィルタにおいて、同系色の被写体を撮影する場合、フィルタ効果が過剰になってしまっていた。また、逆に反対色の被写体を撮影する場合には、フィルタ効果が相殺されてしまい、効果が不足してしまっていた。
また、画質フィルタモードにおいて、画面全体の色の濃さを変えるため、映像信号の彩度を変化させる画質補正をかけるフィルタを選択して撮影する際、被写体の色の濃さの影響で、画質フィルタモードのフィルタ効果が過剰になったり、逆に不足してしまったりすることがあった。例えば彩度を上げる画質フィルタでは、もともと色の濃い被写体を撮影する場合には色がどぎつくなり過ぎてしまい、逆に、色の薄い被写体を撮影する場合にはフィルタの効果が分かりづらくなってしまっていた。また、彩度を下げる画質フィルタでは、もともと色の濃い被写体を撮影する場合にはフィルタの効果が分かりづらくなってしまっていた。
また、画質フィルタモードにおいて、画面全体のコントラストを変えるため、映像信号のガンマ補正を変化させる画質補正をかけるフィルタを選択して撮影する際、被写体自体の持つコントラストの影響で、画質フィルタモードのフィルタ効果が過剰になったり、逆に不足してしまったりすることがあった。例えばコントラストを上げる画質フィルタでは、もともとコントラストの高い被写体を撮影する場合にはコントラストがつき過ぎてしまい、逆に、コントラスの低い被写体を撮影する場合にはフィルタの効果が分かりづらくなってしまっていた。
また、画質フィルタモードにおいて、画面全体の解像感を変えるため、映像信号のエッジ強調を変化させる画質補正をかけるフィルタを選択して撮影する際、被写体自体の持つ空間周波数特性やコントラストの影響で、画質フィルタモードのフィルタ効果が過剰になったり、逆に不足してしまったりすることがあった。例えばソフトフォーカスをかける画質フィルタでは、もともとエッジの強い被写体を撮影する場合にはエッジがつき過ぎてしまい、フィルタの効果が分かりづらくなってしまっていた。
従来技術として、撮影処理時における制御内容に応じて、グレインのような特殊効果処理を補正するものがある(特許文献1)。しかしながら、特殊効果処理を付加するものであり、色補正、階調補正、エッジ強調のような通常の信号処理自体の設定値を変化させて、画面全体の印象を一定に保つ課題を解決するものではない。
また、撮影条件、撮影状況に応じて、実写画像と合成する素材画像を補正して合成するものがある(特許文献2)。しかしながら、合成するための素材画像に対して補正処理を施すものであり、色補正、階調補正、エッジ強調のような通常の信号処理自体の設定値を変化させて、画面全体の印象を一定に保つ課題を解決するものではない。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、フィルタ効果処理によって最終的に得られる画面全体の印象が一定になるようにすることを目的とする。
本発明の映像信号処理装置は、像信号信号処理を施す信号処理手段であり、映像信号にホワイトバランス補正処理を施すホワイトバランス補正手段、映像信号にガンマ補正処理を施すガンマ補正手段、映像信号にエッジ強調処理を施すエッジ強調手段、及び映像信号に色補正処理を施す色補正手段、のうち少なくとも一つ以上の手段を有する信号処理手段と、前記映像信号における被写体の色情報及び輝度情報の一方を少なくとも含む被写体情報を検出する被写体情報検出手段と、前記映像信号にフィルタ効果処理をかけるためのフィルタ効果処理手段と、前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理の適用時に、前記被写体情報検出手段で検出された被写体情報と前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理の内容とに基づいて、前記ホワイトバランス補正手段、前記色補正手段、前記ガンマ補正手段、及び前記エッジ強調手段のうち少なくとも一つ以上の手段で用いる補正値を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、フィルタ効果処理によって最終的に得られる画面全体の印象が一定になるようにすることが可能となる。
第1の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る撮像装置の外観を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る撮像装置による処理を示すフローチャートである。 ホワイトバランス補正処理で用いる補正値の算出処理を示すフローチャートである。 色補正処理で用いる補正値の算出処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る撮像装置による処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。
レンズ101の後方に、絞り102が配置されている。レンズ101、絞り102を介した光は、イメージセンサ105の結像面上に被写体像として結像される。イメージセンサ105では結像された被写体像が光信号から映像信号に変換される。イメージセンサ105で得られた映像信号は、信号処理部112に送られる。
信号処理部112は、ホワイトバランス補正部107、ガンマ補正部108、エッジ強調処理部109、及び色補正部110を有する。カメラマイコン111は、映像信号にホワイトバランス補正部107によりホワイトバランス補正処理を施し、ガンマ補正部108によりガンマ補正処理を施し、エッジ強調処理部109によりエッジ強調処理を施し、色補正部110により色補正処理を施すよう制御する。
ここで、カメラマイコン111は、画質フィルタモード時には、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理で用いる補正値を、後述する輝度/色情報検出部113で得られた被写体情報に基づいて算出する。なお、画質フィルタモードでない時には、予め設定された所定値にする。
また、信号処理部112は、フィルタ効果処理部114を有する。ユーザが画質フィルタモードを選択している場合、カメラマイコン111は、ユーザが選択した画質フィルタモードに応じて、映像信号にフィルタ効果処理部114によりフィルタ効果処理をかける。フィルタ効果処理には、ガンマ変換、ブラックバランス補正、ホワイトバランス補正、カラーバランス補正、エッジ強調、ソフトフォーカス効果、グラデーションマスク等が含まれる。なお、フィルタ効果処理部114でのフィルタ効果処理の一部を、ホワイトバランス補正部107によるホワイトバランス補正処理、ガンマ補正部108によるガンマ補正処理、エッジ強調処理部109によるエッジ強調処理、色補正部110による色補正処理で代用しても構わない。
信号処理部112で信号処理が施された映像信号は、ディスプレイ116に出力されるか、磁気テープ115、DVDディスク117又はメモリカード118に記録される。
輝度/色情報検出部113は、画像を水平、垂直方向に分割して、複数の輝度/色情報検出枠を設定し、輝度/色情報検出枠内の画素値を積分することで、被写体の各検出枠における輝度情報及び色情報のうち少なくともいずれか一方を含む被写体情報を検出する。さらに、被写体情報として、被写体の各検出枠における輝度情報及び色情報から環境光の色温度情報を推定し用いてもよい。輝度/色情報検出部113で検出された被写体情報は、カメラマイコン111に送られる。カメラマイコン111は、取得した被写体情報を用いて、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理で用いる補正値を算出する。
信号処理部112におけるフィルタ効果処理については、後で詳しく述べる。また、信号処理部112におけるホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理、フィルタ効果処理、輝度/色情報検出処理以外の処理については、ここでは図示しない。
さらに、カメラマイコン111は、センサ駆動部106を通じて、イメージセンサ105の蓄積、読み出し等の制御を行う。また、レンズ駆動部103を通じて、レンズ101のフォーカス、ズーム等の制御を行う。また、イメージセンサ105で得られた映像信号から求められる被写体の輝度情報を用いて、絞り駆動部104を通じて、絞り102の制御を行い、また、センサ駆動部106を通じて、シャッタースピードの制御を行うことで露出制御を行う。また、レンズ駆動部103を通じてレンズ101を駆動するか、信号処理部112を制御することで、使用者の撮影時の手ぶれを補正する。
図2は、第1の実施形態に係る撮像装置の外観を示す斜視図である。120は撮像装置本体である。撮像装置本体120内部には、DVDディスク、磁気テープ及びメモリカード等の記録媒体が収納され、映像信号及び静止画像を記録再生できるようになっている。
121はレンズ部である。122はマイクであり、撮影時の音声を記録する。123は電子式ビューファインダ(EVF)であり、覗き込むことにより撮影時に被写体を狙ったり、確認したりすることができる。
124は例えばプッシュボタンからなる動画用トリガースイッチであり、動画撮影開始及び終了を機器に伝達するために使用者が操作するスイッチである。125は例えばプッシュボタンからなる静止画用トリガースイッチであり、静止画撮影開始及び終了を機器に伝達するために使用者が操作するスイッチである。126はモードダイヤルであり、回転式のスイッチからなる。モードダイヤル126では、例えば再生モードに設定する“再生”、カメラモードに設定する“カメラ”及びそのいずれでもない“OFF”のいずれかを選択できる。127は操作スイッチ群であり、ユーザが撮像装置を操作するため、画質フィルタモードを入力するためのキーや、その他のメニュー操作や再生系の操作等のためのキーが配置されている。
128は撮像装置本体120の側面に開閉自在となるように取り付けられた液晶パネルであり、EVF123と同様に、撮影時には被写体像の確認、再生時には再生画像の表示に主に使用される。液晶パネル128は、撮像装置本体120から開いている状態で、さらに水平方向にも回転可能になっている。
129はスピーカであり、再生するときに音声を出力する。
130はバッテリであり、撮像装置本体120と着脱可能になっている。
次に、図3のフローチャートを参照して、第1の実施形態に係る撮像装置の処理について説明する。
電源が投入されると(ステップS101)、カメラマイコン111は、画質フィルタモードであるか否かを判定する(ステップS103)。
ステップS103において画質フィルタモードである場合、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により、被写体色情報を検出する(ステップS105)。
次に、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により、ホワイトバランス補正処理又は色補正処理の補正値の算出に用いるための被写体ホワイトバランス情報を取得する(ステップS107)。
次に、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により、ガンマ補正処理の補正値の算出に用いるための被写体コントラスト情報を取得する(ステップS109)。
次に、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により、エッジ強調処理の補正値の算出に用いるための被写体エッジ情報を取得する(ステップS110)。
次に、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により得られた被写体色情報、被写体ホワイトバランス情報、被写体コントラスト情報、被写体エッジ情報に基づいて、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理の補正値を算出する(ステップS112)。被写体色情報及び被写体ホワイトバランス情報を用いたホワイトバランス補正値の算出処理、並びに、被写体色情報及び被写体ホワイトバランス情報を用いた色補正値の算出処理については、後で詳しく述べる。
次に、カメラマイコン111は、ステップS112において得られた補正値に基づいたホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理を施す(ステップS114)。
次に、カメラマイコン111は、フィルタ効果処理部114により、ユーザが選択した画質フィルタモードに応じて、フィルタ効果処理を施す(ステップS116)。ここで、フィルタ効果処理は、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理以外の処理であり、ブラックバランス補正、ソフトフォーカス効果、グラデーションマスク等が含まれる。
一方、ステップS103において画質フィルタモードでない場合、カメラマイコン111は、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理で用いる補正値を予め設定された所定値にする(ステップS120)。
次に、カメラマイコン111は、ステップS120において得られた補正値に基づいたホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理を施す(ステップS122)。
以上の処理を行った後、カメラマイコン111は、撮影が継続されているか否かを判定し(ステップS124)、電源が切断されて制御が終了するまで、画質フィルタモード判定処理(ステップS103)からの処理を繰り返す。電源が切断されると、終了する(ステップS126)。
次に、図4のフローチャートを参照して、ステップS112におけるホワイトバランス補正処理で用いる補正値の算出処理について説明する。
ホワイトバランス補正処理で用いる補正値の算出処理を開始すると(ステップS140)、カメラマイコン111は、まず、輝度/色情報検出部113により取得された被写体色情報及び被写体ホワイトバランス情報から、撮影画像における被写体の色相がフィルタ効果処理によって強調される色相と一致するか否かを判定する(ステップS142)。ここで、フィルタ効果処理は、ブラックバランスシフト、ホワイトバランスシフト、色補正等であり、セピア色や寒色系の色等、ある特定の色相を強調する効果である。
ステップS142において撮影画像における被写体の色相がフィルタ効果処理によって強調される色相と一致する場合、カメラマイコン111は、補正値を算出する際にかけ合わせるマスターゲインを小さく設定する(ステップS144)。これにより、フィルタ効果処理によって最終的に得られる画面全体の印象色が一定になるようにすることができる。
逆に、ステップS142において撮影画像における被写体の色相がフィルタ効果処理によって強調される色相と一致しない場合、カメラマイコン111は、補正値を算出する際にかけ合わせるマスターゲインを大きく設定する(ステップS145)。これにより、フィルタ効果処理によって最終的に得られる画面全体の印象色が一定になるようにすることができる。
次に、カメラマイコン111は、予め決められた所定値に、ステップS144又はステップS145で求められたマスターゲインをかけ合わせることで、フィルタ効果処理時のホワイトバランス補正処理で用いる補正値を算出する(ステップS146)。その後、ホワイトバランス補正処理で用いる補正値の算出処理を終了する(ステップS148)。
次に、図5のフローチャートを参照して、ステップS112における色補正処理で用いる補正値の算出処理(S112)について説明する。
色補正処理で用いる補正値の算出処理を開始すると(ステップS160)、カメラマイコン111は、まず、輝度/色情報検出部113により取得された被写体色情報及び被写体ホワイトバランス情報から、撮影画像における被写体の彩度がフィルタ効果処理によって強調又は抑圧される彩度より大きいか否かを判定する(ステップS162)。ここで、被写体色情報は、単色で鮮やかであるのか、多くの色を含むカラフルな被写体であるのか、全体的な彩度の平均値が低いのか等の色分布情報を含んでいる。また、フィルタ効果処理は、色補正により画面全体又は特定色の彩度を強調したり、抑圧したりする効果である。
ステップS162において撮影画像における被写体の彩度がフィルタ効果処理によって強調又は抑圧される彩度より大きい場合、カメラマイコン111は、補正値を算出する際にかけ合わせるマスターゲインを小さく設定する(ステップS164)。これにより、フィルタ効果処理によって最終的に得られる画面全体の印象色が一定になるようにすることができる。
逆に、ステップS162において撮影画像における被写体の彩度がフィルタ効果処理によって強調又は抑圧される彩度より大きくない場合、カメラマイコン111は、補正値を算出する際にかけ合わせるマスターゲインを大きく設定する(ステップS165)。これにより、フィルタ効果処理によって最終的に得られる画面全体の印象色が一定になるようにすることができる。ここで、輝度/色情報検出部113により取得された被写体の彩度にフィルタ効果処理をかけた結果の彩度が所定の範囲内に収まるようにマスターゲインを設定する。
次に、カメラマイコン111は、予め決められた所定値に、ステップS164又はステップS165で求められたマスターゲインをかけ合わせることで、フィルタ効果処理時の色補正処理で用いる補正値を算出する(ステップS166)。その後、色補正処理で用いる補正値の算出処理を終了する(ステップS168)。
以上述べたように、撮像装置におけるフィルタ効果処理の適用時の信号処理において、撮影時の被写体の色やコントラストや解像感によらず、フィルタ効果処理によって最終的に得られる画面全体の印象が一定になるようにすることが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態において、撮像装置の構成は第1の実施形態と同様であり、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第2の実施形態では、フィルタ効果処理部114によるフィルタ効果処理の内容に応じて、ホワイトバランス補正部107、ガンマ補正部108、エッジ強調処理部109、及び色補正部110のうちどれで用いる補正値を算出するかを決定するようにしている。
図6のフローチャートを参照して、第2の実施形態に係る撮像装置の処理について説明する。
電源が投入されると(ステップS201)、カメラマイコン111は、画質フィルタモードであるか否かを判定する(ステップS203)。
ステップS203において画質フィルタモードである場合、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により、被写体色情報を検出する(ステップS205)。
次に、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により、ホワイトバランス補正処理又は色補正処理の補正値の算出に用いるための被写体ホワイトバランス情報を取得する(ステップS207)。
次に、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により、ガンマ補正処理の補正値の算出に用いるための被写体コントラスト情報を取得する(ステップS209)。
次に、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により、エッジ強調処理の補正値の算出に用いるための被写体エッジ情報を取得する(ステップS210)。
次に、カメラマイコン111は、ユーザが選択している画質フィルタモードにおけるフィルタ効果処理が、ブラックバランスシフトとホワイトバランスシフトのうち少なくとも一つの効果を用いているか否かを判定する(ステップS212)。ブラックバランスシフト又はホワイトバランスシフトの効果を用いていない場合、カメラマイコン111は、ホワイトバランス補正処理で用いる補正値を予め決められた所定値に設定する(ステップS215)。一方、ブラックバランスシフトとホワイトバランスシフトのうち少なくとも一つの効果を用いている場合、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により得られた被写体色情報、被写体ホワイトバランス情報に基づいて、ホワイトバランス補正処理で用いる補正値を算出する(ステップS214)。ここで、補正値の算出方法は、被写体色情報のうち、画面全体平均の色座標を(a0*,b0*)、フィルタ効果処理によるホワイトバランスシフト量を(a1*,b1*)、事前に設定されたホワイトバランスに関するフィルタ効果としての所定値を(a2*,b2*)としたとき、
(a0*,b0*)+(a1*,b1*)=(a2*,b2*)
のように一定値となるように、フィルタ効果処理によるホワイトバランスシフト量(a1*,b1*)を算出する。
ここでは、被写体色情報として、画面全体平均の色座標を用いたが、代わりに、白抽出領域の色座標や主被写体の色座標や最高輝度領域の色座標を用いてフィルタ効果処理によるホワイトバランス量(a1*,b1*)を算出してもよい。
また、カメラマイコン111は、ユーザが選択している画質フィルタモードにおけるフィルタ効果処理が、映像信号の彩度を変化させる効果を用いているか否かを判定する(ステップS216)。映像信号の彩度を変化させる効果を用いていない場合、カメラマイコン111は、色補正処理で用いる補正値を予め決められた所定値に設定する(ステップS219)。一方、映像信号の彩度を変化させる効果を用いている場合、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により得られた被写体色情報、被写体ホワイトバランス情報に基づいて、色補正処理で用いる補正値を算出する(ステップS218)。ここで、補正値の算出方法は、被写体色情報のうち、画面全体を複数領域に分割した際の各小領域の彩度の平均値をC0、フィルタ効果処理による彩度変化量をC1、事前に設定された彩度に関するフィルタ効果としての所定値をC2としたとき、
0×C1=C2
のように一定値となるように、フィルタ効果処理による色補正量C1を算出する。
ここでは、被写体色情報として、画面全体を複数領域に分割した際の各小領域の彩度の平均値を用いたが、代わりに、特定色領域の彩度や主被写体の彩度を用いてフィルタ効果処理による色補正量C1を算出してもよい。
また、カメラマイコン111は、ユーザが選択している画質フィルタモードにおけるフィルタ効果処理が、映像信号のコントラストを変化させる効果を用いているか否かを判定する(ステップS220)。映像信号のコントラストを変化させる効果を用いていない場合、カメラマイコン111は、ガンマ補正処理で用いる補正値を予め決められた所定値に設定する(ステップS223)。一方、映像信号のコントラストを変化させる効果を用いている場合、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により得られた被写体コントラスト情報に基づいて、ガンマ補正処理で用いる補正値を算出する(ステップS222)。ここで、補正値の算出方法は、被写体コントラスト情報のうち、画面全体のコントラスト値をT0、フィルタ効果処理によるコントラスト変化量をT1、事前に設定されたコントラストに関するフィルタ効果としての所定値をT2としたとき、
0×T1=T2
のように一定値となるように、フィルタ効果処理によるガンマ補正量T1を算出する。
ここでは、被写体コントラスト情報として、画面全体のコントラスト値を用いたが、代わりに、主被写体のコントラスト値を用いてフィルタ効果処理によるガンマ補正量T1を算出してもよい。
また、カメラマイコン111は、ユーザが選択している画質フィルタモードにおけるフィルタ効果処理が、映像信号のシャープネスを変化させる効果を用いているか否かを判定する(ステップS224)。映像信号のシャープネスを変化させる効果を用いていない場合、カメラマイコン111は、エッジ強調処理で用いる補正値を予め決められた所定値に設定する(ステップS227)。一方、映像信号のシャープネスを変化させる効果を用いている場合、カメラマイコン111は、輝度/色情報検出部113により得られた被写体エッジ情報に基づいて、エッジ強調処理で用いる補正値を算出する(ステップS226)。ここで、補正値の算出方法は、被写体エッジ情報のうち、画面全体のエッジ強度をA0、フィルタ効果処理によるエッジ変化量をA1、事前に設定されたエッジに関するフィルタ効果としての所定値をA2としたとき、
0×A1=A2
のように一定値となるように、フィルタ効果処理によるエッジ強調量A1を算出する。
ここでは、被写体エッジ情報として、画面全体のエッジ強度を用いたが、代わりに、主被写体のエッジ強度を用いてフィルタ効果処理によるエッジ強調量A1を算出してもよい。
次に、カメラマイコン111は、ステップS214、S215、S218、S219、S222、S223、S226、S227において得られた補正値に基づいたホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理を施す(ステップS228)。
次に、カメラマイコン111は、フィルタ効果処理部114により、ユーザが選択した画質フィルタモードに応じて、フィルタ効果処理を施す(ステップS229)。ここで、フィルタ効果処理は、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理以外の処理であり、ブラックバランス補正、ソフトフォーカス効果、グラデーションマスク等含まれる。
一方、ステップS203において画質フィルタモードでない場合は、カメラマイコン111は、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理で用いる補正値を予め決められた所定値に設定する(ステップS230)。
次に、カメラマイコン111は、ステップS230において得られた補正値に基づいたホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、色補正処理を施す(ステップS232)。
以上の処理を行った後、カメラマイコン111は、撮影が継続されているか否かを判定し(ステップS234)、電源が切断されて制御が終了するまで、画質フィルタモード判定処理(ステップS203)からの処理を繰り返す。電源が切断されると、終了する(ステップS236)。
以上述べたように、フィルタ効果処理に応じて、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、エッジ強調、色補正で用いる補正値を変化させることで、撮像装置における画質フィルタ適用時の信号処理において、撮影時の被写体の色やコントラストや解像感によらず、フィルタ効果によって最終的に得られる画面全体の印象が一定になるようにすることが可能となる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101:レンズ、102:絞り、103:レンズ駆動部、104:絞り駆動部、105:イメージセンサ、106:センサ駆動部、107:ホワイトバランス補正部、108:ガンマ補正部、109:エッジ強調処理部、110:色補正部、111:カメラマイコン、112:信号処理部、113:輝度/色情報検出部、114:フィルタ効果処理部115:磁気テープ、116:ディスプレイ、117:DVDディスク、118:メモリカード

Claims (8)

  1. 像信号信号処理を施す信号処理手段であり、映像信号にホワイトバランス補正処理を施すホワイトバランス補正手段、映像信号にガンマ補正処理を施すガンマ補正手段、映像信号にエッジ強調処理を施すエッジ強調手段、及び映像信号に色補正処理を施す色補正手段、のうち少なくとも一つ以上の手段を有する信号処理手段と、
    前記映像信号における被写体の色情報及び輝度情報の一方を少なくとも含む被写体情報を検出する被写体情報検出手段と、
    前記映像信号にフィルタ効果処理をかけるためのフィルタ効果処理手段と、
    前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理の適用時に、前記被写体情報検出手段で検出された被写体情報と前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理の内容とに基づいて、前記ホワイトバランス補正手段、前記色補正手段、前記ガンマ補正手段、及び前記エッジ強調手段のうち少なくとも一つ以上の手段で用いる補正値を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする映像信号処理装置
  2. 前記制御手段は、前記映像信号における被写体の色相が前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理によって強調される色相と一致する場合、前記ホワイトバランス補正手段で用いる補正値を小さくし、色相が一致しない場合、前記ホワイトバランス補正手段で用いる補正値を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置
  3. 前記制御手段は、前記映像信号における被写体の彩度が前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理によって強調又は抑圧される彩度より大きい場合、前記色補正手段で用いる補正値を小さくし、大きくない場合、前記色補正手段で用いる補正値を大きくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像信号処理装置
  4. 前記制御手段は、前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理が前記映像信号のコントラストを変化させる効果を用いている場合、前記ガンマ補正処理で用いる補正値を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置
  5. 前記制御手段は、前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理が前記映像信号のシャープネスを変化させる効果を用いている場合、前記エッジ強調処理で用いる補正値を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の映像信号処理装置
  6. 前記制御手段は、前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理の内容に応じて、前記ホワイトバランス補正手段、前記色補正手段、前記ガンマ補正手段、及び前記エッジ強調手段のうちどの手段で用いる補正値を制御するかを決定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の映像信号処理装置
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の映像信号処理装置と、
    撮像により得られた映像信号を前記映像信号処理装置に出力する撮像手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
  8. 像信号信号処理を施す信号処理手段であり、映像信号にホワイトバランス補正処理を施すホワイトバランス補正手段、映像信号にガンマ補正処理を施すガンマ補正手段、映像信号にエッジ強調処理を施すエッジ強調手段、及び映像信号に色補正処理を施す色補正手段、のうち少なくとも一つ以上の手段を有する信号処理手段と、
    前記映像信号における被写体の色情報及び輝度情報の一方を少なくとも含む被写体情報を検出する被写体情報検出手段と、
    前記映像信号にフィルタ効果処理をかけるためのフィルタ効果処理手段とによる映像信号処理方法であって、
    前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理の適用時に、前記被写体情報検出手段で検出された被写体情報と前記フィルタ効果処理手段によるフィルタ効果処理の内容とに基づいて、前記ホワイトバランス補正手段、前記色補正手段、前記ガンマ補正手段、及び前記エッジ強調手段のうち少なくとも一つ以上の手段で用いる補正値を制御するステップを有することを特徴とする映像信号処理方法
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