JP6049366B2 - 画像処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び情報処理方法に関する。
近年、省電力の進展に伴い、ユーザが使用しないときに自動的にシャットダウンする機能を持つ複合機が出てきている。自動シャットダウンは、様々な方法がある。例えば、オートシャットダウンタイマ機能(以下、オートシャットダウンタイマと呼ぶ)は、スリープ状態になるとタイマを開始し、数時間放置されてタイマがタイムアップしたときに、システムが自動的にシャットダウンする機能である。また、オートシャットダウン時刻機能(以下、ウィークリーシャットダウンと呼ぶ)は、ユーザが1週間の各曜日の時刻を指定して、システムが指定時刻に自動的にシャットダウンする機能である。
一方、複合機を管理するサーバは、システム最適化の情報収集、つまり、顧客の問題である全体コストの削減に向けた基盤作り、が求められている。そのため、サーバは、指定した時刻に複合機の状態を自動収集して、顧客の使用状況等のデータを出している。また、営業担当者は、サーバのデータに基づいて、最適な複合機の配置・台数・速度等を提案している。
これらの機能は、複合機やサーバ単体で考えると、なんら問題無い機能である。しかし、システムとして考えると、問題がある。例えば、サーバがネットワーク経由で複合機の情報を収集している途中に、複合機が自動的にシャットダウンすると、情報の取得が途中で終わって失敗してしまう。
データ通信中にシャットダウンやスリープに入ってコネクションが切れることは、単なるバグではなく、通常の動作である。なぜなら、サーバはSNMPを使って一定時間ごとにデバイスの状態を問い合わせる等、データ通信は様々なタイミングで発生しているため、データ通信中にコネクションを切れないと、ほとんどシャットダウンやスリープができないことになってしまう。その結果、消費電力が増えてしまうためである。
特許文献1には、電源ボタン押下でシャットダウンするときに、ネットワークログインされていた場合は、シャットダウンまでの時間を延ばす技術が開示されている。
特開2009−64206号公報
前述の通り、サーバのデータ取得中に複合機がシャットダウンすると、サーバのデータ取得が途中で失敗する。また、サーバは、失敗が数日続くと取りこぼしが発生し、データが更新されない可能性がある。
また、サーバは、複合機がどんな設定にされているかを知ることはできない。自社開発のサーバなら、サーバから複合機へデータ取得を通知したり、複合機からサーバへシャットダウンする時間を通知したりすることで、問題を回避できる。しかし、自社開発以外のサーバの場合は、プロトコルを公開して前記サーバで対策してもらう必要があり、簡単にできない。また、自社開発のサーバの場合も、新しいサーバが追加されるごとに対策が必要になってしまう。そのため、複合機で対策することが求められている。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、サーバが画像処理装置からデータを確実に取得できるようにすることを目的とする。
そこで、本発明は、画像処理装置であって、予め設定された時刻になったこと、又は、予め設定された時間が経過したことに基づいて、前記画像処理装置のシャットダウン処理を実行する実行手段と、前記画像処理装置がスリープ状態から復帰したことに基づいて、前記シャットダウン処理の実行を禁止する禁止時間を設定する設定手段と、を備え、前記実行手段は、前記設定手段によって設定された前記禁止時間の間は記シャットダウン処理実行しないことを特徴とする。
本発明によれば、サーバが画像処理装置からデータを確実に取得できるようにすることができる。
サーバと画像形成装置とを含むシステムのシステム構成及び画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 コントローラのハードウェア構成の一例を示す図である。 電源構成の一例を示す図である。 電源制御・リセット回路回りに注目したコントローラのハードウェア構成等の一例を示す図である。 シャットダウン処理の一例を示すフローチャートである。 メインボードのブート処理の一例を示すフローチャートである。 起動処理と電力状態との時間的変化の一例を示す図である。 スリープ復帰処理の一例を示すフローチャートである。 シャットダウン処理の一例を示すフローチャートである。 シャットダウン禁止タイマ延長処理の一例を示すフローチャートである。 シャットダウン禁止タイマ設定について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、サーバと画像形成装置とを含むシステムのシステム構成及び画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
画像形成装置1は、以下のハードウェアから構成される。
スキャナ装置2は、原稿から光学的に画像を読み取りデジタル画像に変換する。プリンタ装置4は、デジタル画像を紙デバイスに出力する。操作部5は、ユーザ等が本装置の操作を行なうためのものである。ハードディスク(HDD)6は、デジタル画像や制御プログラム等を記憶する。FAX装置7は、電話回線等にデジタル画像を送信する。コントローラ3は、これら各ハードウェアモジュールと接続され、各ハードウェアモジュールに指示を出すことで画像形成装置上においてジョブを実行する。
また、画像形成装置1は、LAN8経由でサーバ9からデジタル画像の入出力、ジョブの発行や機器の指示等も行なうことができる。
スキャナ装置2は、自動的に原稿束を自動的に逐次入れ替えることが可能な原稿給紙ユニット21と、原稿を光学スキャンしデジタル画像に変換することが可能なスキャナユニット22と、を有する。変換された画像データは、コントローラ3に送信される。
プリンタ装置4は、紙束から一枚ずつ逐次給紙可能な給紙ユニット42と、給紙した紙に画像データを印刷するためのマーキングユニット41と、印刷後の紙を排紙するための排紙ユニット43と、を有する。
画像形成装置1は、多彩なジョブを実行可能である。画像形成装置1の機能の一例を以下に記載する。
・複写機能
画像形成装置1は、スキャナ装置2から読み込んだ画像をハードディスク6に記録し、同時にプリンタ装置4を使用して印刷を行なう。
・画像送信機能
画像形成装置1は、スキャナ装置2から読み込んだ画像を、LAN8を介してサーバ9に送信する。
・画像保存機能
画像形成装置1は、スキャナ装置2から読み込んだ画像をハードディスク6に記録し、必要に応じて画像送信や画像印刷を行なう。
・画像印刷機能
画像形成装置1は、サーバ9から送信された、例えば、ページ記述言語を解析し、プリンタ装置4で印刷する。
なお、図1では、説明の簡略化のため、サーバ9にLAN8を介して接続されているのは画像形成装置1のみであるが、複数の画像形成装置が接続されていてもよい。また、サーバ9以外に通常のPC等が接続されていてもよい。
図2は、コントローラ3のハードウェア構成の一例を示す図である。
コントローラ3は、メインボード200と、サブボード220と、から構成される。
メインボード200は、所謂汎用的なCPUシステムである。
メインボード200は、ボード全体を制御するCPU201、ブートプログラムが含まれるブートロム202、CPUがワークメモリとして使用するメモリ203、外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ204、を有する。また、メインボード200は、電源断された場合でも消えない不揮発性メモリ205、ストレージ装置を制御するディスクコントローラ206、半導体デバイスで構成された比較的小容量なストレージ装置であるフラッシュディスク(SSD等)207、を有する。また、メインボード200は、USBを制御することが可能なUSBコントローラ208等も有する。
メインボード200には外部に、USBメモリ209、操作部5、ハードディスク6等が接続される。
また、CPU201は、割り込みコントローラ210と接続されており、更に、ネットワークコントローラ(IC)211、リアルタイムクロック(RTC)212、ソフトスイッチを持つ操作部5、と接続されている。
CPU201が、メモリ203や不揮発性メモリ205等に記憶されているプログラム等に基づき処理を実行することによって、後述するフローチャートに係る情報処理等が実現される。
なお、サーバ9も同様に、サーバのCPUがサーバのROMやRAM、HDD等の記憶装置に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、定期的に画像形成装置からデータを取得する等のサーバ9の機能を実現する。
サブボード220は、比較的小さな汎用CPUシステムと、画像処理ハードウェアと、を含む。サブボード220は、ボード全体を制御するCPU221、CPU221がワークメモリとして使用するメモリ223、外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ224、電源断された場合でも消えない不揮発性メモリ225、を有する。
更に、サブボード220は、リアルタイムデジタル画像処理を行なう画像処理プロセッサ227、デバイスコントローラ226、を有する。
サブボード220は、外部のスキャナ装置2及び外部のプリンタ装置4とは、デバイスコントローラ226を介してデジタル画像データの受け渡しを行なう。FAX装置7は、CPU221が直接、制御を行なう。
なお、図2は、簡略化してハードウェアの構成を示している。例えば、CPU201、CPU221等にはチップセット、バスブリッジ、クロックジェネレータ等のCPU周辺ハードウェアが多数含まれているが、本実施形態の説明には直接関係ないため、説明を省略する。
コントローラ3の動作について、紙デバイスによる画像複写を例に説明する。
ユーザが操作部5から画像複写を指示すると、CPU201は、CPU221を介してスキャナ装置2に画像読み取り命令を送る。スキャナ装置2は、紙原稿を光学スキャンしデジタル画像データに変換してデバイスコントローラ226を介して画像処理プロセッサ227に入力する。画像処理プロセッサ227は、CPU221を介してメモリ223にDMA転送を行いデジタル画像データの一時保存を行なう。
CPU201は、デジタル画像データがメモリ223に一定量若しくは全て入ったことが確認できると、CPU221を介してプリンタ装置4に画像出力指示を出す。CPU221は、画像処理プロセッサ227にメモリ223の画像データの位置を教える。プリンタ装置4からの同期信号に従ってメモリ223上の画像データは画像処理プロセッサ227とデバイスコントローラ226とを介してプリンタ装置4に送信される。そして、プリンタ装置4にて紙デバイスにデジタル画像データが印刷される。
複数部印刷を行なう場合、CPU201は、メモリ223の画像データをハードディスク6に対して保存を行い、2部目以降はスキャナ装置2から画像をもらわずともプリンタ装置4に画像を送ることができる。
図3は、電源構成の一例を示す図である。
301は、トグル型スイッチである。302は、電源ユニットである。303は、AC−DCコンバータである。304は、AC電源入力部である。305は、プリンタ装置4に対してDC電源を供給する電源ケーブルである。306は、コントローラ3に対して電源を供給する電源ケーブル(DC)である。307は、トグル型スイッチ301の状態をコントローラ3の割り込みコントローラ210に通知するラインである。308は、CPU201に含まれるGPIO(汎用I/O)からソフト制御できる、AC−DCコンバータの出力を制御することの可能な電源リモート信号である。
操作者は、トグル型スイッチ301を操作することで装置をON/OFFすることができる。
このスイッチはON時にAC−DCコンバータに接続されており電源の通電状態を制御することができる。
また、OFF時はコントローラ3がシステムのシャットダウンが完了するまでDC306の電源供給を停止してはならない。つまり、ライン307を介してトグル型スイッチ301の状態を通知し、シャットダウンが完了後にライン307の電源リモート信号を用いてDC306をOFFにするようになっている。
トグル型スイッチ301は、ON/OFFの状態のどちらか一方の状態をメカ的に保持し続けるスイッチである。操作者は、ON/OFFの何れかの側に倒すことで状態を入力する。
本実施形態ではOFF/ONが明示的なトグル型スイッチを用いているが、パーソナルサーバ等では状態を持たない電源スイッチ(電源スイッチ自体が省電力移行スイッチとして機能するもの等も含む)を採用しているものが多数ある。これらの状態を持たないスイッチは、
1.装置電源が入っている状態では「OFF/省電力状態移行指示」として機能し、
2.装置電源が入っていない状態においては「ON」と機能する。
また、
3.一定時間以上スイッチを押下し続けることで「強制OFF」を入力する、
等の制御パターンがある。
本実施形態ではトグル型スイッチを例に説明を行うが、これに限定するものではなく、状態を持たないスイッチに適用する場合、上記1.2.のON/OFFのパターンにトグルスイッチのON/OFFを当てはめればよい。
図4は、電源制御・リセット回路回りに注目したコントローラ3のハードウェア構成等の一例を示す図である。
601は、メインボード200上のリセット回路である。602は、メインボード200上のH/Wの基本的な部分を制御するBIOSである。603は、電源制御を監視する専用H/Wである。ASIC等の場合、小さなCPUシステム等でもよい。604は、サブボード220上のリセット回路である。605は、各ボード上におけるH/Wである。
同期型のH/Wは、リセットにより内部状態をリセットする。そのため、同期型で組まれたH/W回路は、電源ON後電力が各チップに供給された後にリセット回路が各H/Wをリセットする必要がある。
複数のH/Wチップは、主従関係を持つため、リセット処理を設計し、順次リセットを掛けていくことになる。そのため一般的には本実施形態のように一つのボードに一つのリセット回路を持ち、各々のボード内のリセット動作を各リセット回路が行うことになる。
メインボード200のシステムは特に本装置で主となるボードであり、電源監視H/W603を有する。電源監視H/W603は、ライン307からのスイッチの状態を入力する。電源監視H/W603は、電源リモート信号308を用いてメインボード200における電源供給を制御することができる。
CPU201が正常に動作できる場合、電源監視H/W603は、CPU201の指示に従いシステムにリセットを掛けることができる。また、電源監視H/W603は、CPU201に電源が供給されていない状態ではライン307の入力から電源リモート信号308を制御してコントローラ3の電源を投入することができる。
BIOS602は低レベルのH/W制御ライブラリ等が含まれているものである。一般的にはPC/AT互換機の互換性確保のためのものであり、所謂サーバシステム上必須ではないが、例えば、ACPI規格による省電力機能の一部を実行することもできる。
本実施形態では省電力モードとして一般的なACPI−S3方式(メモリをレジュームする)を例に説明する。またBIOSはその機能の一部のためだけに記載したものである。なお、実際には、BIOSは、CPU201によって実行されるプログラム群であるが、ここでは説明の簡略化のため、ハードウェア構成のように記載している。
以上のH/W構成をもつ画像形成装置において、例えば、トグル型スイッチ301をOFFにする際にCPU201は、電源監視H/W603を介して前記電源スイッチの状態を受け取ることができる。つまり、通常、CPU201は、電源OFFを検知してシャットダウン処理を動作させ、電源監視H/W603にシャットダウン指示を行う。結果、電源リモート信号308を介してAC−DCコンバータ303に電源OFFが通知され、コントローラ3の電源供給源であるDC306をOFFにすることで本システムはシャットダウンされる。
このシャットダウンはCPU201上のプログラムも終了するため、次回、トグル型スイッチ301をONにした際、CPU201のプログラムは通常通り起動することになる。
現在の技術で高速に起動することが可能な技術の一般的な一例として、ACPI−S3サスペンド方式による高速化手法がある。このACPI−S3方式を本システムに適用した場合について以下に説明する。
トグル型スイッチ301をOFFにすると、307の経路を介して電源監視H/W603に通知される。CPU201は、割り込みにより現象を知ることが可能であり、例えば、Kernelの省電力I/Fをコールする。このことで最終的にBIOS602と電源監視H/W603とが持っている機能であるACPI−S3状態に遷移し、電源リモート信号308を介して電源ユニット302に対してACPI−S3省電力状態(メモリと一部のH/Wのみを通電状態)へと遷移させる。
このときシステムとしてはOFF状態ではなくメモリにプログラム状態を保持した「一時中断状態」となっており、この場合、ACPI−S3の復帰処理相当の時間でコントローラ3を高速に起動することができる。しかし、このようなACPI−S3方式等のメモリレジュームによる省電力方式を選択した場合、電源スイッチOFF、ONの操作により、リセット回路601、604がリセットする対象のボード上のH/W群605のH/W装置にリセットがかかる。しかしながら、CPU201上で動作しているソフトウェアにリセット制御がかからないことになる。
長時間ソフトウェアをリセットしないことにより発生する問題は一般的に知られており、理想的にはCPU201上で動作している制御ソフトウェアもリセットすることが好ましい。しかし、CPU201上の制御ソフトウェアをリセットしてしまうと、次回起動時に起動時間がかかってしまい、ユーザが操作可能となる時間が遅くなってしまう。
CPU201が行う本実施形態におけるシャットダウン処理の一例を図5に記載する。
図5の処理は、操作者が本体を終了させるときの動作である。
トグル型スイッチ301がOFFされたことを検知したCPU201はこの処理を実行する。また、オートシャットダウンタイマやウィークリーシャットダウンによって、RTC212から割り込みコントローラ210経由で通知を受けたCPU201は、この処理を実行する。
S401で、CPU201は、操作部5上にシャットダウン中の画面を表示する。但し、トグル型スイッチ301によるシャットダウンではなく、RTC212によるオートシャットダウンタイマやウィークリーシャットダウンの場合は、スリープ状態からシャットダウンすることがある。そのため、CPU201は、操作部5にシャットダウン中の画面を表示しなくても、また操作部5のバックライトをOFF状態とするようにしてもよい。
S402で、CPU201は、現在行っているサービス等の中断・終了処理を行う。
終了処理は複数のプロセスで平行に実行されているため、S403で、CPU201は、終了完了を待つ。
S404で、CPU201は、メモリ203の値を、ハードディスク6やFlashDisk207のストレージにシンクする。例えば、CPU201は、メモリ203上にキャッシュしたストレージバッファをストレージにシンク(SYNC)する等の処理が該当する。
S405で、CPU201は、起動準備リブートフラグの設定を行う。CPU201は、アクセス可能で、H/Wリセットにより状態がリセットされない何らかのレジスタに起動準備リブートフラグをセットする。本実施形態においては、リセット回路の上位に位置する電源監視H/W603が存在するため、CPU201は、ここのレジスタに起動準備リブートフラグをセットする。但し、ACPI−S3省電力状態ではなく、電源OFF状態にする場合は、CPU201は、起動準備リブートフラグを設定しなくてもよい。
S406で、CPU201は、KernelのシャットダウンI/Fを呼び、カーネルのソフトウェア最終終了処理を行う。
その後、S407で、CPU201は、電源監視H/W603に対してシステムリブート要求を発行する。但し、ACPI−S3省電力状態ではなく、電源OFF状態にする場合は、トグル型スイッチ301にソレノイドを接続し、トグル型スイッチ301をOFFすることもできる。
電源監視H/W603は、リセット回路601に対してシステム全体リセットを発行する。リセット回路601は、サブボード220上のリセット回路604に通知し、これによりボード全体にリセットが発行される。このリセットはリブート要求であるため、CPU201もリセットがかかり、CPU201はリセット例外発行により、例えば、BIOS602からのブート処理を行う。
つまり本システムはシャットダウンにも関わらず、電源を落とすのではなくリブートすることになる。したがってシャットダウン処理は図6のブート処理につながることになる。
図6は、メインボード200のブート処理の一例を示すフローチャートである。
ブート方法はシステムにより多段階的に起動するものであるが、非常に難しい部分であるため、CPU201が行う処理の概念をフローチャート化して説明する。
S501で、CPU201は、H/Wを初期化する。H/Wの初期化はレジスタや割り込みの初期化、カーネル起動部においては対応したデバイスドライバの登録等がある。
S502で、CPU201は、現在の起動が高速起動のための準備のためのブートか否かを判断する。より具体的には、CPU201は、図5のS405で設定した起動準備リブートフラグが立っているか否かを判断し、このフラグが立っているときにS503をスキップさせる動作を行う。
S503で、CPU201は、操作部5の初期化・表示を行う。最初の表示であるため、CPU201は、例えば、「起動しています」の旨の表示を行う。つまり、起動準備リブートフラグが立っているときは、CPU201は、操作部5に情報を表示しない状態で初期化を継続させる。
S504で、CPU201は、ソフトウエアレイヤの初期化に入る。
CPU201は、各ライブラリの初期化ルーチンを呼び、S505で、第一各プロセス・スレッド群を起動する。主にこの起動は周辺H/Wに影響のない純粋なソフトウエアサービス等が適切である。理由は後述する。
S506で、CPU201は、S502でも参照した起動準備リブートフラグを参照する。OFFの場合は通常起動であるため、CPU201は、S511に遷移する。ONの場合は今回のブートが起動準備のための起動であるため、CPU201は、S507にてS505の処理完了を待つ(若しくはウエイト等の非同期制御でもよい)。
起動準備リブートフラグが立っている状態で本処理を通っている場合、操作部5における表示はなされておらず起動途中だが、S508の位置で省電力モードに移行する。省電力モードは高速に復帰することができるモードが好ましい。一般的にはACPI−S4ハイバネーション、ACPI−S3サスペンド方式がメジャーであるが、速度的優位性の高いACPI−S3状態に遷移する。
ACPI−S3サスペンド方式を本システムに適用した場合について以下に説明する。トグル型スイッチ301をOFFにすると、ライン307の経路を介して電源監視H/W603に電源OFFが通知される。CPU201は、割り込みにより現象を知ることが可能であり、例えば、Kernelの省電力I/Fをコールする。このことで、最終的にBIOS602と電源監視H/W603とが持っている機能であるACPI−S3状態に遷移し、電源リモート信号308を介して電源ユニット302に対してACPI−S3省電力状態(メモリと一部のH/Wのみを通電状態)へと遷移する。
この状態で起動は一旦停止し、電源の通電はメインボード200上のメモリ203と、電源監視H/W603とだけになり数Wのシステム起動待機状態となる。
このように、CPU201は、シャットダウンの際にシャットダウン後、電源を落とさずにリブートを行い、次回起動時に操作部5を表示せずに起動途中で省電力状態に入る。操作者は、リブートしたのではなくシャットダウンが通常よりも長く継続しているように見え、違和感を覚えないことになる。
操作者が画像形成装置1を使用する場合はトグル型スイッチ301をONにする。するとライン307の経路より電源監視H/W603は、電源ONを検知し、電源リモート信号308より電源ユニット302に「スイッチONによる全装置ON」を通知する。電源ユニット302は、システム全体に電源ON時に応じた電力供給、より具体的にはコントローラ3、プリンタ装置4、スキャナ装置2に各DC電源供給径路介して通電を行う。
プリンタ装置4、スキャナ装置2は、各々のCPUが電源ONによる初期化動作を開始する。
コントローラ3は、サスペンド状態になっている場合、図6のS509から抜けることとなり、S510で、CPU201は、操作部5を初期化・表示する。これにより装置は「起動しています」状態となる。
次にS511で、CPU201は、第2プロセス・スレッド群を起動する。これらのプログラムは主に周辺装置、例えばプリンタ装置4やスキャナ装置2と起動のためのコミュニケーションを行うためのものであり、S505のACPI−S3サスペンド省電力状態前では起動が適さなかったものである。
S512で、CPU201は、プリンタ装置4やスキャナ装置2とネゴシエーションを行い、通信を確立する。その後、CPU201は、アイドル状態(S513)へ移行する。
このように通常の起動に対し、起動時にS501〜S505の処理を省略することができるため、この時間分だけ高速に起動することが可能な装置を作ることが可能となる。
上述した処理を製品に適用した場合の操作パネルの表示の状態、本体の起動処理と電力状態との時間的変化を図7に表記する。
図7中、横軸は時間となる。トグル型スイッチ301を701でON、702でOFF、703でONした場合、従来の動作を707、708に記載し、本実施形態を採用した場合の処理を709、710に記載する。
最初に714の点線部、従来の707の線図の説明を行う。縦軸はブート状況を表しY軸=0地点を電源OFF、BootUp記載のある地点をブート完了とする。701の電源ON後、711の時間を掛けてシステムは起動する。この間、708の操作部5には起動中の表示がある。動作可能状態にて電源OFF702が発生すると、712でシャットダウン処理が行われ、シャットダウンが完了すると電源はOFF状態、パネル表示もOFFとなる。703で電源がONになると、再度、711と同様の起動処理713が行われシステムは起動するためOFF/ON時に行う処理に差異は無く、おおよそ同じ時間で起動する。これは一般的な起動からシャットダウンまでの図となる。
次に715の点線部、本実施形態の方式の709の線図の説明を行う。縦線は704〜706の位置を追加し、特にy=705の地点を省電力状態とした(723の起動中に省電力に入る、というわけではない)。710は、709の状態に対応した操作部5の表示内容となる。
721は711と同様に通常の起動である。正常に起動が完了している状態で、トグル型スイッチ301が702のタイミングでOFFされた場合、図5のシャットダウン処理が実行され722の区間ができる。S407でシステムリブート要求が発生した遅延が723であり、その後、図6のブート処理が実行される。724は、図6のS501からS507までの処理に対応しており、本実施形態の起動の場合、S503の操作部初期化・表示が行われないため、この区間、操作部5の表示が無い状態で起動することができる。
725はS508に対応し、省電力モード(本実施形態ではACPI−S3状態)へ移行する。通常、移行時間はさほどかからない。状態移行が完了した状態でトグル型スイッチ301のONを待つのが726であり、S509の処理に対応する。703でトグル型スイッチ301がONになると727で省電力復帰を行い、S510で操作部初期化・表示が実行される。これにより710は起動中の表示がなされることになる。その後、728はS511、S512の処理完了だけの時間だけ起動中が継続し、その後、S513の動作可能状態となる。
このように操作者が702で電源をOFFしたときに、本実施形態のような次回の起動の準備処理を行っておくことで、起動中の時間を短くすることができる。またリブート後に操作表示を行わないことで、外部から見てシャットダウン状態が継続しているのと等価となるため、特に違和感なく高速な起動を実現させることができる。
710の操作部OFF状態は電源がOFF状態でもよいし、電源がON状態であればバックライトを消す、また真っ黒を表示するといったOFF状態相当を作り出しても同様の効果が得られる。
また、見かけにこだわらない場合や操作部を持たない装置の場合、710の操作部5を特に特別な操作を行わないという方法もある。図示しないがこの方法でも起動時間の短縮を行うことができる。
トグル型スイッチ301をOFFしたあと、シャットダウン時、操作部5には「終了中」が表示され、その後、リブート時に通常の起動同様に「起動中」が表示されてしまうことになる。その後、操作表示が消えて703の電源スイッチONを待つ、という処理となる。したがって、もともと起動時間がさほど長く無い製品であれば適用しても違和感は少ない。
また、図6のブート処理中、S511、S512の処理が必要ない場合が考えられる。この場合はS507の終了時点が起動完了、S513等価で718地点となる。したがって起動途中ではなく、起動完了後に省電力モードに入るため716のような図となる。この場合、717の省電力状態からの復帰時間=動作可能状態となる。
本実施形態の716の方式の適用にあたり、省電力起動を有する装置の場合、718の動作可能状態から省電力に入るまでの時間を規定しておく。通常タイマによる省電力機能を有する場合、再起動後、一定時間後に省電力モードに自動的に移行する。したがって本実施形態を適用せずとも再起動後放置することで省電力状態へと移行することになる。しかし本実施形態ではこの省電力に移行する時間より短い時間、理想的には動作可能状態になってできるだけ早いタイミングで省電力状態に自発的に移行させることを特徴とし、これにより装置の消費電力を最小にすることができる。
スリープ状態とは、電力消費量を抑えつつ、起動時間を通常起動時よりも早くすることができる状態である。ユーザが操作しない状態で一定時間が経過したときや、操作部5上のソフトスイッチを押下したとき等に、スリープ状態に遷移する。
ハードウェアの給電状況について述べる。AC304から供給された電源は、AC−DCコンバータ303で変換され、DC306からコントローラ3に供給される。スリープ状態のときは、コントローラ3上の、メモリ203、割り込みコントローラ210、ネットワークコントローラ211、RTC212、USBコントローラ208と、操作部5上のソフトスイッチ、FAX装置7の一部、等の最低限必要な個所に給電される。但し、スリープ復帰要因はシステムによって異なるため、スリープ状態の給電は本構成に縛られるわけではない。
ソフトウェアの動作について述べる。割り込みコントローラ210は、スリープ中に、ネットワーク、RTC(タイマ、アラーム)、FAX(着信、オフフック)、ソフトスイッチ、USB(挿抜、通信)等の1つ以上の割り込みを受けると、CPU201に通知する。CPU201は、この通知を受けて給電やソフトウェアの状態を起動状態に戻す処理を行う。
通常状態は、全てのユニットに給電されている状態だけでなく、印刷していないときはプリンタ装置4に給電しない状態がある。また、操作部5が点灯しておらず、ユーザが画像形成装置の前にいないことが分かっている場合は、スキャナ装置2に対して給電しない状態等もある。しかしながら、本論から外れるため、詳細は省略する。
<実施形態1>
実施形態1は、ユーザがオートシャットダウンタイマかウィークリーシャットダウンを有効にしており、かつ、画像形成装置がスリープ状態から復帰するときに、スリープ復帰をトリガとして、シャットダウン禁止タイマを、10分に設定する処理を説明する。
実施形態1の処理を、図8を用いて説明する。
画像形成装置1の、スリープ復帰処理について述べる。画像形成装置1は、スリープ中に、ネットワークコントローラ211経由で、割り込みコントローラ(IC)210への割り込みを受ける(S101)。割り込みコントローラ210は、CPU201へ通知する(S102)。CPU201は、AC−DCコンバータ303に、給電を指示する(S103)。AC−DCコンバータ303は、コントローラ3に、DC306を経由して、動作に必要な電力を供給する(S104)。CPU201は、必要に応じてハードウェアのレジスタ設定やソフトウェアのスリープ復帰通知等の、スリープ復帰処理を行う(S105)。その後、CPU201は、シャットダウン禁止タイマを10分に設定し(S106)、シャットダウン禁止タイマを開始する(S107)。
画像形成装置1のシャットダウン処理について述べる。図9は、シャットダウン処理の一例を示すフローチャートである。画像形成装置1は、オートシャットダウンタイマがタイムアップしたか、又は、ウィークリーシャットダウンの時刻になったときに、時間通知を受ける(S201)。このとき、画像形成装置1は、シャットダウン禁止タイマがタイムアップしているかどうかを確認し(S202)、タイマがタイムアップしていない場合は1秒待つ(S203)。画像形成装置1は、タイマがタイムアップしている場合はシャットダウンを実行する(S204)。シャットダウンは、図5のフローチャートで説明した。
ここでは、画像形成装置1は、ネットワークコントローラ211によるスリープ復帰時に、シャットダウン禁止タイマを設定している。しかし、スリープ復帰要因は、ネットワーク以外の、FAX装置7のオフフックや着信、RTC212のタイマやアラーム、操作部5のソフトスイッチ、USBコントローラ208の挿抜や通信、トグル型スイッチ301の操作等でもよい。また、割り込みコントローラ210への通知等でもよい。本論から外れるため、詳細は省略する。
またシャットダウン禁止タイマは設定された区間でトグル型スイッチ301のオフ等によるユーザ操作のシャットダウンを禁止するのではなくオートシャットダウンタイマやウィークリーシャットダウン等の自動的なシャットダウンを禁止することを想定している。本論から外れるため、詳細を省略する。
また、実施形態1は、スリープ復帰処理とシャットダウン処理とが同じタイミングで起こったときに、スリープ復帰処理でシャットダウン禁止タイマを設定するよりも前に、シャットダウン処理が行われる可能性がある。シャットダウン処理が先だった場合、スリープ復帰処理のシャットダウン禁止タイマの設定を優先するか、逐次処理でシャットダウン処理を優先するかは、システムの優先度によって異なる。どちらでも実行することができるが、本論から外れるため、詳細は省略する。
実施形態1の処理によれば、シャットダウン禁止タイマ実行中は、シャットダウンが延長される。オートシャットダウンタイマやウィークリーシャットダウンで指定した時間とほぼ同じ時間にサーバからデータを吸い上げる場合、スリープ復帰してすぐシャットダウンを実施したくない。しかし、実施形態1の処理によれば、そのような場合に、シャットダウンを遅延させ、サーバがデータを確実に吸い上げることができる。
<実施形態2>
実施形態1の場合、画像形成装置1は、元々がスリープ状態のときは、スリープ状態からの復帰をトリガにしてタイマを設定できる。しかし、元々が起動状態のときは、トリガが無いため、画像形成装置1は、タイマを設定できない。
そこで、実施形態2の画像形成装置1は、ウィークリーシャットダウンの時刻か、オートシャットダウンタイマのタイムアップの、1分前にRTC(アラーム)を設定して、シャットダウンの時刻まで、ネットワーク測定を行う。なお、1分前という時間について、ほとんどの指定時刻の動作設定は分単位なので1分前と指定しているが、予め定められた任意の時間でよい。
CPU201は、ネットワークコントローラ211を経由して通信しているデータについて、ネットワーク測定を行う。CPU201は、TCP/IPかUDP/IPかで接続されているホストとの、ユニキャストのパケットの送受信データ量、帯域使用率(測定区間全体や測定終了時点)、目的のホストまでの経路上のルーターのステップ数(TTL(Time To Live))の少なくとも一つ以上を測定する。
CPU201は、ネットワーク測定によって得られた送受信データ量が閾値(例:1MB/sec)を超えた場合、大量データを送信していると判断する。但し、帯域使用率の割合が所定の値より小さい場合、CPU201は、他の送受信が競合していると判断し、測定データ量の閾値は割合に応じて引き下げる。また、TTLの値が所定の値より大きい場合、CPU201は、遠い宛先に送信していると判断し、送受信データ量の閾値をステップ数に応じて引き下げる。
RTC212の割り込みを受けた割り込みコントローラ210が、CPU201を用いて、シャットダウンを実行する。
ユーザが、オートシャットダウンタイマかウィークリーシャットダウンを有効にしており、シャットダウン実行直前に、大量データの送受信をしていると判断した場合、CPU201は、シャットダウン禁止タイマを10分に設定する。
実施形態2の処理を、図10を用いて説明する。図10は、シャットダウン禁止タイマ延長処理の一例を示すフローチャートである。
画像形成装置1の、シャットダウン禁止タイマ延長処理について述べる。シャットダウン時間は、オートシャットダウンタイマやウィークリーシャットダウンの機能が有効なときに設定され、起動時に機能が有効なときや、操作部5等から機能が有効にされたときに設定される。シャットダウン禁止タイマは、初期値は0分である。
CPU201は、シャットダウン時間とシャットダウン禁止タイマとの合計値である、シャットダウンする予定時間を確認する(S501)。
CPU201は、シャットダウン時間とシャットダウン禁止タイマ(0分)との合計値から一定時間(10分)を引いた時間である、ネットワーク設定開始時間を設定する(S502)。
次に、CPU201は、ネットワーク設定開始時間に到達したかどうかを確認し(S503)、到達した場合は、ネットワーク測定を開始する(S504)。つまり、CPU201は、シャットダウンする予定時間の所定時間前になった場合、通信データ量を測定するためのネットワーク測定を開始する。
次に、CPU201は、シャットダウン時刻に到達したかどうかを確認し(S505)、到達した場合は、ネットワーク測定を終了し(S506)、通信データ量を計算する(S507)。通信データ量が閾値を超えていた場合(S508においてY)、CPU201は、シャットダウン禁止タイマを10分に設定して開始する(S509)。通信データ量が閾値を超えていなかった場合(S508においてN)、CPU201は、シャットダウンを実施する(S510)。
ネットワーク設定開始時間に到達したかどうか(S503)を判断する場合、CPU201は、RTC(タイマ)をトリガにできる。そのため、画像形成装置1の直前の状態はスリープ状態でもよい。実施形態2は、スリープ状態に遷移する電力制御処理は必須ではないため、詳細は省略する。
実施形態2のシャットダウン禁止タイマ設定例を、図11を用いて説明する。
送受信データ量(H103)について説明する。
ネットワーク通信のデータ量が60MB/分だった場合、閾値60MB/分と同等のため、CPU201は、通信が通常通りの時間で終わると判断して、シャットダウン禁止タイマを10分(ディフォルト値)に設定する。
ネットワーク通信のデータ量が90MB/分だった場合、閾値60MB/分の1.5倍と大きいため、通信が早く終わると判断して、CPU201は、シャットダウン禁止タイマを5分に設定する。
ネットワーク通信のデータ量が40MB/分だった場合、閾値60MB/分より小さいため、CPU201は、サーバによるデータ吸い上げではなく、問い合わせであり、シャットダウン可能と判断して、シャットダウン禁止タイマを設定しない。
TTL(H104)を説明する。
10ステップ未満だった場合、CPU201は、画像形成装置とサーバとの間が近い所に位置すると判断し、シャットダウン禁止タイマを10分(ディフォルト値)に設定する。
10ステップ以上だった場合、CPU201は、画像形成装置とサーバとの間が遠い所に位置すると判断し、シャットダウン禁止タイマを11分に設定する。
帯域使用率(H105)について説明する。
帯域使用率が50%以上だった場合、CPU201は、1通信しか動いていないと判断し、オートシャットダウンタイマを10分(ディフォルト値)に設定する。
帯域使用率が50%未満だった場合、CPU201は、他のサーバ間のデータ送受信も同時に動いていると判断し、オートシャットダウンタイマを11分に設定する。
プロトコル(H101)やポート番号(H102)について説明する。
SNMPプロトコルによる問い合わせの場合は、問い合わせ間隔が短いとシャットダウンできなくなるため、CPU201は、シャットダウン禁止タイマを設定しない。
SNMPプロトコルは、所定のプロトコルの一例である。
上記は一例であり、CPU201は、画像形成装置のCPUや通信のスペックによって、値を増減することもできる。
実施形態2の処理によれば、シャットダウン禁止タイマ実行中はシャットダウンが延長されることに加え、元々がスリープ状態だけでなく起動状態でも、シャットダウン禁止タイマを設定することができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、サーバが画像処理装置からデータを確実に取得できるようにすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (13)

  1. 画像処理装置であって、
    予め設定された時刻になったこと、又は、予め設定された時間が経過したことに基づいて、前記画像処理装置のシャットダウン処理を実行する実行手段と、
    前記画像処理装置がスリープ状態から復帰したことに基づいて、前記シャットダウン処理の実行を禁止する禁止時間を設定する設定手段と、
    を備え、
    前記実行手段は、前記設定手段によって設定された前記禁止時間の間は記シャットダウン処理実行しないことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記禁止時間の間に前記予め設定された時刻になった場合、前記実行手段は、前記予め設定された時刻で実行される前記シャットダウン処理を前記禁止時間が経過したことに基づいて実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記禁止時間の間に前記予め設定された時間が経過した場合、前記実行手段は、前記予め設定された時間が経過したことに基づいて実行される前記シャットダウン処理を前記禁止時間が経過したことに基づいて実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記設定手段は、ネットワークからの要求に従って、前記画像処理装置が前記スリープ状態から復帰したことに基づいて、前記禁止時間を設定する請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記ネットワークからの要求は、前記画像処理装置の状態情報を取得する要求であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記設定手段は、前記画像処理装置の状態情報を取得する要求とは異なる要求に従って、前記画像処理装置が前記スリープ状態から復帰した場合、前記禁止時間を設定しないことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記実行手段は、前記禁止時間の間に、ユーザによって電源スイッチが操作されたことに基づいて、前記シャットダウン処理を実行する、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 画像処理装置であって、
    予め設定された時刻になったこと、又は、予め設定された時間が経過したことに基づいて、前記画像処理装置のシャットダウン処理を実行する実行手段と、
    前記画像処理装置と通信可能に接続される外部装置が前記画像処理装置の情報を収集していることに基づいて、前記シャットダウン処理の実行を禁止する禁止時間を設定する設定手段と、
    を備え、
    前記実行手段は、前記設定手段によって設定された前記禁止時間の間は前記シャットダウン処理を実行しないことを特徴とする画像処理装置。
  9. 前記外部装置が前記画像処理装置の情報を収集しているかどうかを判断する判断手段を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記判断手段は、前記外部装置との通信データ量に基づいて、前記外部装置が前記画像処理装置の情報を収集しているかどうかを判断することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記判断手段は、前記実行手段が前記シャットダウン処理を実行する所定時間前に前記外部装置との通信データ量を測定することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 画像処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記画像処理装置がスリープ状態から復帰したことに基づいて、前記画像処理装置のシャットダウン処理の実行を禁止する禁止時間を設定する設定ステップと、
    予め設定された時刻になったこと、又は、予め設定された時間が経過したことに基づいて、前記画像処理装置のシャットダウン処理を実行する実行ステップと、
    を含み、
    前記実行ステップでは、前記設定ステップで設定された前記禁止時間の間は前記シャットダウン処理を実行しないことを特徴とする情報処理方法。
  13. 画像処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記画像処理装置と通信可能に接続される外部装置が前記画像処理装置の情報を収集していることに基づいて、前記画像処理装置のシャットダウン処理の実行を禁止する禁止時間を設定する設定ステップと、
    予め設定された時刻になったこと、又は、予め設定された時間が経過したことに基づいて、前記画像処理装置のシャットダウン処理を実行する実行ステップと、
    を含み、
    前記実行ステップでは、前記設定ステップで設定された前記禁止時間の間は前記シャットダウン処理を実行しないことを特徴とする情報処理方法。
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