JP6049284B2 - 制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制御システムに関する。
登坂に停車している車両を発進させる際(以下、「登坂発進の際」という。)、車両を後退させることなく発進させるためには、ドライバーはブレーキペダルからアクセルペダルへの踏み替えを素早く行う必要がある。また、このような素早いアクセルペダルの踏み替えを行わなくても車両の後退を防止する技術として、車両の後退防止制御(例えば、Hill Start Assist)がある。
しかし、このような車両の後退防止制御を搭載していても、登坂発進の際に車輪に空転が発生し、車両が登坂できない場合があった。すなわち、登坂発進の際、ドライバーはアクセルペダルの踏み込みが急激で過剰になりやすい傾向にある。このため、このようなドライバー要求により、車輪に対する制御がブレーキ加圧状態から駆動状態に急激に切り替わり、これにより、車両動き出しの際の車輪に対する駆動力が急激に増加して、車輪に空転が発生しやすくなっていた。
そこで、登坂発進の際に、ドライバー要求駆動力に制限をかけた制御を行うことで、ドライバーの急激で過剰なアクセルペダルの踏み込みに対しても、車輪の駆動力が急激に増加しないようにした技術が存在する(特許文献1参照)。
特開2009−214805号公報
しかしながら、このように登坂発進の際にドライバー要求駆動力に制限をかけると、ドライバーがアクセルペダルを踏み込んでも、車両の前輪および後輪への駆動力は徐々にしか増加しないため、ドライバーは、自身が想定する車両動き出しになっていないと考えて、車両の加速をより強めようとして、アクセルペダルを過剰に踏込むおそれがあった。そして、このアクセルペダルの過剰な踏み込みにより、ドライバー要求駆動力に対する制限が解除された後に、車両が急加速をしてしまう等のおそれがあった。
そこで、本発明は、登坂発進の際の車輪の空転発生を防止すると共に、ドライバー要求を適切に反映させた制御を行うことにより、ドライバーによるアクセルペダルの過剰な踏み込みを防止することのできる制御システムを提供することを目的とする。
(1)本発明は、車両の駆動力を制御する制御システム(例えば、後述の実施形態の制御システム100)であって、前記車両が位置する地点の斜度を判定する斜度判定手段(例えば、後述の実施形態の斜度判定部901)と、前記斜度に応じて生成された値(例えば、後述の実施形態の登坂抵抗分の駆動力)に基づいて該車両の登坂走行に必要な駆動力である車両登坂可能駆動力を算出する車両登坂可能駆動力算出手段(例えば、後述の実施形態の車両登坂可能駆動力算出部903)と、を備え、前記車両の登坂走行に際してアクセルペダルの過剰な踏み込みによるドライバー要求が発生したときに、該ドライバーが要求するドライバー要求駆動力と前記車両登坂可能駆動力のうちの何れか小さい方を(例えば、後述の実施形態の駆動力決定部906が決定する)、前記車両の前記ドライバー要求に応じた初期の駆動力として発生させ、前記ドライバー要求駆動力が前記車両登坂可能駆動力より大きい場合に、車輪の空転が生じない変化率で駆動力を増加させる(例えば、車両駆動力決定部921)制御システムを提供する。
また、本発明において、上記登坂走行は車両が停止した状態からの登坂発進である。
さらに、本発明は、登坂発進に際して、前記ドライバー要求駆動力よりも前記車両登坂可能駆動力の方が大きいときに、前記ドライバー要求駆動力が前記車両登坂可能駆動力に達するまでの間、前記ドライバー要求駆動力を、前記ドライバー要求に応じた初期の駆動力として発生させる。

(1)の制御システムによれば、斜度判定手段が斜度を取得して、車両登坂可能駆動力算出手段が斜度に基づいて車両登坂可能駆動力を算出し、ドライバーが要求するドライバー要求駆動力と車両登坂可能駆動力のうち何れか小さいほうを車両の初期の駆動力として発生させるので、登坂発進の際の車輪の空転発生を防止すると共に、ドライバー要求を適切に反映させた制御を行うことができるので、ドライバーによるアクセルペダルの過剰な踏み込みを防止することができる。また、車両登坂可能駆動力が、登坂抵抗分の駆動力に基づいて算出された斜度に基づいた値であるため、ドライバー要求を斜度に応じて反映させることができ、車輪の空転発生の防止と、ドライバーによるアクセルペダルの過剰な踏み込み防止を両立することができる。
(2)本発明は、前記斜度に応じて生成された値は、前記車両が登坂するのに必要な最低の駆動力(例えば、後述の実施形態の登坂抵抗分の駆動力)であり、前記車両登坂可能駆動力は、前記車両が登坂するのに必要な最低の駆動力又は該車両が登坂するのに必要な最低の駆動力に所定値を加えた、ことを特徴とする。
(2)の制御システムによれば、車両登坂可能駆動力として、車両が登坂するのに必要な最低の駆動力をそのまま用いたり、その値に所定値を加えたものを用いるため、斜度に応じたドライバー要求を適切に反映させて制御を行うことができる。
(3)本発明は、前記レートリミット制御において、前記車両登坂可能駆動力と前記ドライバー要求駆動力との差に基づいて前記車両の初期の駆動力を漸次増加させる、ことを特徴とする。
(3)の制御システムによれば、車両の駆動力を漸次増加させるため、登坂発進の際の車輪の空転発生を防止できる。
(4)本発明は、前記車両が内燃機関(例えば、後述の実施形態の内燃機関4)によって駆動する車輪と電動機(例えば、後述の実施形態の電動機5)によって駆動する車輪とから構成され、前記車両の登坂に際し、前記電動機によって駆動する車輪のみに前記車両の初期の駆動力を発生させる、ことを特徴とする。
(4)の制御システムによれば、車両の駆動力の初期値を電動機のみに指示するため、駆動力の立ち上げに対する応答性を高めることができる。
(5)本発明は、前記車両の車輪に対する制御が前後の車輪毎に行われ、前記車両の登坂に際し、前記前後の車輪のうち下方に位置する車輪にのみ前記車両の初期の駆動力を発生させる、ことを特徴とする。
(5)の制御システムによれば、車両の駆動力の初期値を後輪のみに指示するため、後輪荷重が大きくなる登坂において、後輪の荷重を多くすることにより、高い登坂性能を得ることができる。
本発明によれば、登坂発進の際の車輪の空転発生を防止すると共に、ドライバー要求を適切に反映させた制御を行うことにより、ドライバーによるアクセルペダルの過剰な踏み込みを防止することのできる制御システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る制御システムを搭載した車両の全体図である。 本発明の第1実施形態の車両に用いられる駆動装置の縦断面図である。 図2の駆動装置の部分拡大図である。 本発明の第1実施形態の車両の走行状態における電動機の状態と切離機構の状態を示した図である。 本発明の第1実施形態の登坂時駆動力制御に用いられる制御システムの構成図である。 本発明の第1実施形態の登坂時駆動力制御に用いられるメインECUのシステム構成図である。 登坂抵抗分の駆動力の算出方法を説明した図である。 本発明の第1実施形態の登坂時駆動力制御のフローチャートである。 比較例1の車両の挙動を示す図である。 比較例2の車両の挙動を示す図である。 本発明の第1実施形態の車両の挙動を示す図である。 本発明の第2実施形態の登坂時駆動力制御に用いられるメインECUのシステム構成図である。
本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る制御システムを搭載した車両の全体図である。同図において、ハイブリッドの車両3は、内燃機関4と電動機5が直列に接続された駆動ユニット6を車両前部に有しており、駆動ユニット6の動力がトランスミッション7を介して前輪Wfに伝達されるようになっている。その一方で、この駆動ユニット6と別に車両後部に設けられた電動機2A、2Bを含む駆動装置1の動力が後輪Wr(RWr、LWr)に伝達されるようになっている。
前輪Wf側の電動機5と後輪Wr側の電動機2A、2Bはともに、PDU8(パワードライブユニット)を介してバッテリ9に接続されており、PDU8において、バッテリ9からの電力供給と、バッテリ9へのエネルギー回生が制御されるようになっている。なお、車両3の電動機2A、2B、5を制御するための制御システムについては、後に改めて詳述する。
また、4つの前輪Wf、後輪Wrの各々には、図示しない摩擦ブレーキが設けられている。この摩擦ブレーキは、例えば、油圧式のディスクブレーキで構成されている。運転手がブレーキペダルを踏み込むと、踏込力が油圧シリンダ等を介してブレーキパッドに増幅して伝達され、各前輪Wf、後輪Wrに取り付けられているブレーキディスクとブレーキパッドとの間に摩擦力が生じ、これにより、ブレーキディスク(すなわち前輪Wf、後輪Wr)の回転エネルギーが熱エネルギーに変換されて、前輪Wf、後輪Wrの制動が行われるようになっている。
図2は、本実施形態の車両に用いられる駆動装置1の縦断面図である。図3は、図2の駆動装置1の部分拡大図である。
これらの図において、駆動装置1は、車両3の各後輪RWr、LWrに駆動力を伝えるために左右の出力軸10A、10Bを有しており、各々、車幅方向に同軸上に配置されている。これら出力軸10A、10Bは、図には示さないドライブシャフトを介して、各後輪RWr、LWrの車軸に接続されるようになっている。駆動装置1の減速機ケース11は全体が略円筒状に形成され、その内部には、出力軸10A、10Bを駆動するための電動機2A、2Bと、この電動機2A、2Bの駆動回転を減速する遊星歯車式減速機12A、12Bとが、出力軸10A、10Bと同軸上に配置されている。電動機2A及び遊星歯車式減速機12Aは左後輪LWrを制御し、電動機2B及び遊星歯車式減速機12Bは右後輪RWrを制御するようになっており、電動機2A及び遊星歯車式減速機12Aと電動機2B及び遊星歯車式減速機12Bは、減速機ケース11内で車幅方向に左右対称に配置されている。
なお、減速機ケース11は、車両3の骨格となる図示しないフレームの一部等で支持されている。
減速機ケース11の左右両端側内部には、それぞれ電動機2A、2Bのステータ14A、14Bが固定されており、ステータ14A、14Bの内周側には環状のロータ15A、15Bが回転可能に配置されている。ロータ15A、15Bの内周部には出力軸10A、10Bの外周を囲繞する円筒軸16A、16Bが結合され、この円筒軸16A、16Bが出力軸10A、10Bと同軸で相対回転可能となるように減速機ケース11の端部壁17A、17Bと中間壁18A、18Bに軸受19A、19Bを介して支持されるようになっている。また、円筒軸16A、16Bの一端側の外周であって減速機ケース11の端部壁17A、17Bには、ロータ15A、15Bの回転位置情報を電動機2A、2Bの図示しないコントローラにフィードバックするためのレゾルバ20A、20Bが設けられている。
遊星歯車式減速機12A、12Bは、サンギヤ21A、21Bと、このサンギヤ21に噛合される複数のプラネタリギヤ22A、22Bと、これらのプラネタリギヤ22A、22Bを支持するプラネタリキャリア23A、23Bと、プラネタリギヤ22A、22Bの外周側に噛合されるリングギヤ24A、24Bと、を備え、サンギヤ21A、21Bから電動機2A、2Bの駆動力が入力され、減速された駆動力がプラネタリキャリア23A、23Bを通して出力されるようになっている。
サンギヤ21A、21Bは円筒軸16A、16Bに一体に形成されている。また、プラネタリギヤ22A、22Bは、サンギヤ21A、21Bに直接噛合される大径の第2ピニオン26A、26Bと、この第2ピニオン26A、26Bよりも小径の第1ピニオン27A、27Bとを有する2連ピニオンであり、これらの第2ピニオン26A、26Bと第1ピニオン27A、27Bが同軸にかつ軸方向にオフセットした状態で一体に形成されている。このプラネタリギヤ22A、22Bはプラネタリキャリア23A、23Bに支持され、プラネタリキャリア23A、23Bは、軸方向内側端部が径方向内側に伸びて出力軸10A、10Bにスプライン嵌合され一体回転可能に支持されるとともに、軸受33A、33Bを介して中間壁18A、18Bに支持されるようになっている。
なお、中間壁18A、18Bは電動機2A、2Bを収容する電動機収容空間と遊星歯車式減速機12A、12Bを収容する遊星歯車式減速機空間とを隔て、外径側から内径側に互いの軸方向間隔が広がるように屈曲して構成されている。そして、中間壁18A、18Bの内径側、且つ、遊星歯車式減速機12A、12B側にはプラネタリギヤ22A、22Bを支持する軸受33A、33Bが配置されるとともに中間壁18A、18Bの外径側、且つ、電動機2A、2B側にはステータ14A、14B用のバスリング41A、41Bが配置されている。
リングギヤ24A、24Bは、その内周面が小径の第1ピニオン27A、27Bに噛合されるギヤ部28A、28Bと、ギヤ部28A、28Bより小径で減速機ケース11の中間位置で互いに対向配置される小径部29A、29Bと、ギヤ部28A、28Bの軸方向内側端部と小径部29A、29Bの軸方向外側端部を径方向に連結する連結部30A、30Bとを備えて構成されている。
本実施形態の場合、リングギヤ24A、24Bの最大半径は、第2ピニオン26A、26Bの出力軸10A、10Bの中心からの最大距離よりも小さくなるように設定されている。小径部29A、29Bは、径方向外側で対向する減速機ケース11の円筒状支持部42に軸受43を介して回転自在に支持され、止め輪44により連結されている。円筒状支持部42は、減速機ケース11の略中央部で遊星歯車式減速機12B側に偏奇した位置から径方向内側に伸びる支持壁39の内径側端部から遊星歯車式減速機12A側に延設されている。
減速機ケース11とリングギヤ24Aの間には円筒状の空間部が確保され、その空間部内に、リングギヤ24A、24Bに対する制動を行う油圧ブレーキ60が、第2ピニオン26Aと径方向でオーバーラップし、第1ピニオン27Aと軸方向でオーバーラップして配置されている。油圧ブレーキ60は、減速機ケース11の内周面にスプライン嵌合された複数の固定プレート35と、リングギヤ24Aの外周面にスプライン嵌合された複数の回転プレート36が軸方向に交互に配置され、これらのプレート35、36が環状のピストン37によって係合及び開放操作されるようになっている。ピストン37は、減速機ケース11と支持壁39と円筒状支持部42間に形成された環状のシリンダ室38に進退自在に収容されており、シリンダ室38への高圧オイルの導入によってピストン37を前進させ、シリンダ室38からオイルを排出することによってピストン37を後退させるようになっている。油圧ブレーキ60は図1に示したオイルポンプ70に接続されている。
さらに詳細には、ピストン37は、軸方向前後に第1ピストン壁63と第2ピストン壁64を有し、これらのピストン壁63,64が円筒状の内周壁65によって連結されている。したがって、第1ピストン壁63と第2ピストン壁64の間には径方向外側に開口する環状空間が形成されているが、この環状空間は、シリンダ室38の外壁内周面に固定された仕切部材66によって軸方向前後に仕切られている。減速機ケース11の支持壁39と第2ピストン壁64の間は高圧オイルが直接導入される第2作動室とされ、仕切部材66と第1ピストン壁63の間は、内周壁65に形成された貫通孔を通して第2作動室と導通する第1作動室とされている。第2ピストン壁64と仕切部材66の間は大気圧に導通している。
この油圧ブレーキ60によれば、第2作動室と第1作動室に高圧オイルが導入され、第1ピストン壁63と第2ピストン壁64に作用するオイルの圧力によって固定プレート35と回転プレート36を相互に押し付けが可能である。したがって、軸方向前後の第2,第2ピストン壁63、64によって大きな受圧面積を稼ぐことができるため、ピストン37の径方向の面積を抑えたまま固定プレート35と回転プレート36に対する大きな押し付け力を得ることができる。
この油圧ブレーキ60の場合、固定プレート35が減速機ケース11に支持される一方で、回転プレート36がリングギヤ24Aに支持されているため、両プレート35、36がピストン37によって押し付けられると、両プレート35、36間の摩擦係合によって互いに連結されたリングギヤ24A、24Bに制動力が作用し、リングギヤ24A、24Bが固定される。一方で、その状態からピストン37による係合が開放されると、連結されたリングギヤ24A、24Bの自由な回転が許容される。
減速機ケース11とリングギヤ24Bの間にも円筒状の空間部が確保されており、その空間部内には、リングギヤ24A、24Bに対し一方向の動力のみを伝達し他方向の動力を遮断する一方向クラッチ50が配置されている。一方向クラッチ50は、インナーレース51とアウターレース52との間に多数のスプラグ53を介在させて構成されており、そのインナーレース51がリングギヤ24Bのギヤ部28Bと一体に構成されている。またアウターレース52は、減速機ケース11の内周面により位置決めされるとともに、回り止めされている。
一方向クラッチ50は、車両3が電動機2A、2Bの駆動力で前進走行する際に係合してリングギヤ24A、24Bの回転をロックするように構成されている。より具体的には、一方向クラッチ50は、リングギヤ24A、24Bに作用するトルクの作用方向によってリングギヤ24A、24Bをロック又は切り離すように構成されており、車両が前進する際のサンギヤ21A、21Bの回転方向を正転方向とするとリングギヤ24A、24Bに逆転方向のトルクが作用する場合にリングギヤ24A、24Bの回転をロックするようになっている。
このように構成された駆動装置1は、遊星歯車式減速機12A、12Bが中央部で軸方向に対向し、遊星歯車式減速機12Aのリングギヤ24Aと遊星歯車式減速機12Bのリングギヤ24Bが連結され、連結されたリングギヤ24A、24Bは減速機ケース11の円筒状支持部42に軸受43を介して回転自在に支持されている。また、遊星歯車式減速機12Aの外径側と減速機ケース11との間の空間には油圧ブレーキ60が設けられ、遊星歯車式減速機12Bの外径側と減速機ケース11との間の空間には一方向クラッチ50が設けられ、油圧ブレーキ60と一方向クラッチ50間であって軸受34の外径側には油圧ブレーキ60を作動するピストン37が配置されている。
次に、このように構成された駆動装置1による車両3の制御を説明する。
図4は、車両の走行状態における電動機2A、2Bの状態と切離機構(一方向クラッチ50と油圧ブレーキ60)の状態を示した図である。なお、フロントとは前輪Wfを駆動する駆動ユニット6、リアとは後輪Wrを駆動する駆動装置1を表わし、○が作動(駆動、回生含む)、×が非作動(停止)を意味する。また、MOT状態とは、駆動装置1の電動機2A、2Bの状態を意味する。さらに、切離機構のONはリングギヤ24A、24Bがロックされることを示し、OFFはリングギヤ24A、24Bがフリー状態であることを示す。また、OWCは一方向クラッチ50を意味し、BRKは油圧ブレーキ60を意味する。
停車中は、駆動装置1の電動機2A、2Bは停止するとともに、前輪Wf側の駆動ユニット6、後輪Wr側の駆動装置1はいずれも停止しており、切離機構も非作動状態となっている。
そして、キーポジションをONにした後、EV発進時は、後輪Wrの駆動装置1の電動機2A、2Bが駆動する。このとき、切離機構は一方向クラッチ50によりロックされ、電動機2A、2Bの動力が後輪RWr、LWrに伝達される。
続いて加速時には、前輪Wf側の駆動ユニット6と後輪Wr側の駆動装置1の四輪駆動となり、このときも、切離機構は一方向クラッチ50によりロックされ、電動機2A、2Bの動力が後輪RWr、LWrに伝達される。
低・中速域のEVクルーズでは、モータ効率が良いため前輪Wf側の駆動ユニット6が非作動状態で、後輪Wr側の駆動装置1により後輪駆動となる。このときも、切離機構は一方向クラッチ50によりロックされ、電動機2A、2Bの動力が後輪RWr、LWrに伝達される。
一方、高速域の高速クルーズでは、エンジン効率が良いため前輪Wf側の駆動ユニット6による前輪駆動となる。このとき、切離機構の一方向クラッチ50が切り離される(OWCフリー)とともに油圧ブレーキ60を作動しないため、電動機2A、2Bは停止する。
また、自然減速する場合も、切離機構の一方向クラッチ50が切り離される(OWCフリー)とともに油圧ブレーキ60を作動しないため、電動機2A、2Bは停止する。
一方、減速回生する場合、例えば前輪Wf側の駆動ユニット6の駆動力により駆動する場合は、切離機構の一方向クラッチ50は切り離される(OWCフリー)が、油圧ブレーキ60を係合することで、電動機2A、2Bで回生充電がなされる。
通常走行では、摩擦ブレーキに対する制動制御と協調して電動機2A、2Bで回生して走行エネルギーを回収するが、緊急制動の要求(例えば、ABS作動時)には、電動機2A、2Bの回生を禁止して、摩擦ブレーキによる制動制御を優先する。この場合、一方向クラッチ50は切り離された状態(OWCフリー)となり、油圧ブレーキ60を作動させないことで、電動機2A、2Bを停止させる。
後進走行の場合は、前輪Wf側の駆動ユニット6が停止し後輪Wr側の駆動装置1が駆動して後輪駆動となるか、又は前輪Wf側の駆動ユニット6と後輪Wr側の駆動装置1の四輪駆動となる。このとき、電動機2A、2Bは逆転方向に回転し、切離機構の一方向クラッチ50は切り離される(OWCフリー)が、油圧ブレーキ60を接続することで、電動機2A、2Bの動力が後輪RWr、LWrに伝達される。
前進方向側に牽引される(FWD被牽引)場合は、切離機構の一方向クラッチ50が切り離される(OWCフリー)とともに油圧ブレーキ60を作動しないため、電動機2A、2Bは停止する。なお、FWD被牽引の場合に、電動機2A、2Bを回生する場合には、減速回生時と同様に油圧ブレーキ60を接続する。
また、PDU等の故障等の高電圧系故障時により電動機2A、2Bが駆動できない場合には、前輪Wf側の駆動ユニット6により前輪駆動となる。このとき、切離機構の一方向クラッチ50が切り離される(OWCフリー)とともに油圧ブレーキ60を作動しないため、電動機2A、2Bは停止する。
次に、登坂発進の際の車輪の空転発生を防止し、アクセルペダルの過剰な踏み込みを防止することのできる本実施形態の制御システムを説明する。以下、この本実施形態の制御を「登坂時駆動力制御」という。
図5は、第1実施形態の登坂時駆動力制御に用いられる制御システムの構成図である。
同図の制御システム100において、後輪Wr用の電動機2には、第1PDU(パワードライブユニット)80aが接続されており、第1PDU80aが高圧のバッテリ9に接続されている。
第1PDU80aは、図示しないが、スイッチング素子をブリッジ接続してなるブリッジ回路を具備しており、パルス幅変調(PWM)により駆動されるPWMインバータを備えている。この第1PDU80aには、第1モータECU(電子制御ユニット)81aが接続されており、第1モータECU81aは、第1PDU80aにおける制御に応じた所定パルス幅を有する信号を、後述するメインECU90からのトルク指令値に基づき、出力するようになっている。第1PDU80aは、電動機2の駆動時には、バッテリ9から出力される直流電力を3相交流電力に変換して電動機2へ供給し、電動機2の回生時には、電動機5から出力される3相交流電力を直流電力に変換してバッテリ9を充電するようになっている。
前輪Wf用の電動機5には、第2PDU80bが接続されている。この第2PDU80bも、第1PDU80aと同様の構成を有しており、前輪Wf用の電動機5に対応して、第2モータECU81bが接続され、電動機5を駆動および回生するために、第2モータECU81bからの制御を受けるようになっている。
内燃機関4には、アクセルペダルセンサなどの検出結果に基づき燃料噴射量等を変化させてエンジンを制御するエンジンECU83が接続されている。
なお、同図では、後輪Wr用の電動機2に対する制御システムとして、1組の構成(第1PDU80a及び第1モータECU81aの構成)しか示していないが、これは記載を省略したに過ぎず、実際は、左右の後輪RWr、LWrに対応した電動機2A、2B毎に、それぞれ、第1PDU80a及び第1モータECU81aの構成が存在している。そして、これらの第1モータECU81aには、左右の後輪RWr、LWr毎に、メインECU90からトルク指令値が送られるようになっている。
エンジンECU83、第1モータECU81aおよび第2モータECU81bには、車両3の統合制御を行うメインECU90が接続されている。このメインECU90は、車両3に搭載された各種センサや各種ユニットを監視するようになっており、その監視状態に応じて内燃機関4、電動機2、5による駆動量や回生量を決定し、エンジンECU83、第1モータECU81aおよび第2モータECU81bに対して制御指令を出力するようになっている。
また、メインECU90は、本発明の登坂時駆動力制御を行うようになっている。
このメインECU90における登坂時駆動力制御について説明する。
図6は、本発明の第1実施形態の登坂時駆動力制御に用いられるメインECUのシステム構成図である。
同図において、メインECU90は、斜度判定部901と、登坂抵抗分駆動力算出部902と、車両登坂可能駆動力算出部903と、アクセルペダル踏込量検出部904と、駆動力決定部906と、アクセル駆動力算出部911と、レートリミット関数生成部912と、レートリミット駆動力算出部913と、加算部914と、車両駆動力決定部921と、を有している。
なお、図6のメインECU90は、後輪Wrに対応した第1モータECU81aに対応した構成のみを示しているが、前輪Wfに対しても特に説明がない限り同様の構成を有している。
停車判定部900は、車輪速センサ及びブレーキセンサからの出力に基づいて、車両3が停車中であるか否かを判定するようになっている。具体的には、車輪速センサから取得した車輪速がゼロであり、ブレーキセンサに基づきブレーキスイッチの状態がオンであると判定した場合には、車両3が停車中であると判定するようになっている。
そして、停車判定部900は、車両3が停車中であると判定した場合には、斜度判定部901において、前後Gセンサから斜度を取得するように指示するようになっている。一方、停車判定部900は、車両3が停車中でないと判定した場合には、斜度判定部901において斜度を取得しないように指示するとともに、駆動力決定部906に対して、レートリミット指令信号をオフするように制御するようになっている。このレートリミット指令信号をオフにすることの意味は、後述する車両駆動力決定部921において、ドライバー要求駆動力を選択して出力させること、すなわちドライバー要求に基づく制御を行うことの意味である。
斜度判定部901は、車両3の前後Gセンサからの出力に基づいて、斜度を検出するようになっている。ここで、斜度とは、水平100mに対して垂直に何メートル上下したかを示す度数(単位は%)であり、例えばその登坂が水平100mに対して垂直に1m上昇していれば、斜度は1%となる。
そして、斜度判定部901は、この検出した斜度が所定値を超えている場合には、「車両3が登坂上にある」と判定するようになっている。この判定に用いる所定値は、平地付近で本発明の登坂時駆動力制御が不必要に行われることでドライバビリティを損なうことを回避するとの観点から決定されればよく、例えば5%となる。
そして、斜度判定部901は、車両3が登坂上にあると判定した場合には、検出した斜度を登坂抵抗分駆動力算出部902に供給するようになっている。一方、車両3が登坂上にないと判定した場合には、駆動力決定部906に対して、レートリミット指令信号をオフするように制御するようになっている。レートリミット指令信号をオフにすることの意味は、前述したものと同様、ドライバー要求に基づく制御を行うことである。
なお、斜度判定部901において斜度を検出する際は、前後Gセンサの出力を用いる場合に限られず、例えば、車両3に設けられた角度センサから取得した値や、前後の荷重配分の違いや、GPSから取得する車両の現在地の道路の傾斜情報などに基づいて、斜度を検出しても良い。
登坂抵抗分駆動力算出部902は、斜度判定部901で検出された斜度に基づいて、登坂抵抗分の駆動力を算出するようになっている。
この登坂抵抗分駆動力算出部902における登坂抵抗分の駆動力の算出方法を図7を用いて説明する。
同図に示すように、登坂抵抗分駆動力算出部902は、斜度と登坂抵抗分の駆動力が対応付けられた関数を有しており、この関数は、車両の重量センサに基づく車両重量を利用した、
登坂抵抗分の駆動力=車両重量×斜度(sin)
という式を利用したものとなっている。
すなわち、この式の登坂抵抗分の駆動力は、ある斜度の登坂において車両が登坂するのに必要な最低の駆動力(車両登坂可能最低駆動力)を意味している。したがって、登坂抵抗分の駆動力は、斜度に応じた値となっている。
なお、登坂抵抗分駆動力算出部902で算出に用いる関数としては、所定の斜度における車両登坂可能最低駆動力を予め実験的に測定してプロットおき、そのプロットに近似した関数を利用するようにしてもよい。この場合も、登坂抵抗分の駆動力は斜度に応じた値となる。
また、登坂抵抗分駆動力算出部902の関数として、関係式ではなく、斜度に対して、登坂抵抗分の駆動力として具体的な値が対応付けられたテーブルを利用するようにしても良く、この場合も、登坂抵抗分の駆動力は斜度に応じた値となる。
図6に戻り、車両登坂可能駆動力算出部903は、上述した登坂抵抗分駆動力算出部902で算出された登坂抵抗分の駆動力に基づいて、車両登坂可能駆動力を算出するようになっている。登坂抵抗分の駆動力が、斜度に応じた値となっているため、この車両登坂可能駆動力も斜度に応じた値となっている。
また、この車両登坂可能駆動力算出部903で算出する車両登坂可能駆動力は、後述する駆動力決定部906において、レートリミット指令をオフからオンに切り替える際の比較の基準値となるものであり、車両3をドライバー要求に基づく制御からレートリミットに基づく制御に切り替える際の基準を構成するものとなっている。このため、車両登坂可能駆動力算出部903では、登坂発進の際の車輪の空転発生を防止するとの観点から所定の演算が行われるようになっている。
具体的には、車両登坂可能駆動力算出部903は、登坂抵抗分駆動力算出部902で算出された登坂抵抗分の駆動力に対して、所定値を加算する。図7の例で、斜度が10%で、登坂抵抗分の駆動力がおよそ1000Nであれば、所定値としておよそ10%加算し、1100Nが車両登坂可能駆動力として算出する。この所定値は、車輪の空転発生を防止するとの観点から上限値を設定すればよく、この範囲内で、車両の空転発生防止をより重視する場合には所定値を低めに設定し、ドライバーの過剰踏込みの防止を重視する場合には高めに設定することもできる。
また、車両登坂可能駆動力算出部903では、登坂抵抗分駆動力算出部902で生成された登坂抵抗分の駆動力をそのまま利用して、すなわち、ある斜度の登坂において車両が登坂するのに必要な最低の駆動力(車両登坂可能最低駆動力)を車両登坂可能駆動力として用いてもよい。この場合、図7の例で、斜度が10%で、登坂抵抗分の駆動力がおよそ1000Nであれば、車両登坂可能駆動力も1000Nとなる。
アクセルペダル踏込量検出部904は、ドライバーがアクセルペダルを踏み込み度合いに応じた踏込量をアクセルペダルセンサから検出し、この検出した踏込量を後述するアクセル駆動力算出部911及びレートリミット駆動力算出部913に供給するようになっている。
なお、アクセルペダル踏込量検出部904では、アクセルペダルの遊びを考慮し、ドライバーの踏込量が所定の閾値を越えた場合に限り、踏込量をアクセル駆動力算出部911等に供給するようにしてもよい。
アクセル駆動力算出部911は、アクセルペダル踏込量検出部904から取得した踏込量に基づいて、ドライバー要求駆動力を算出し、この値を駆動力決定部906及び車両駆動力決定部921に供給するようになっている。ドライバー要求駆動力は、ドライバーによるアクセルペダル踏込量に基づいて算出される値であるため、ドライバーの要求に応じた値となる。
なお、ここで算出するドライバー要求駆動力は、ドライバーの要求に応じた値をそのまま用いるのではなく、ドライバー要求駆動力に対する時間変化率に制限を加えたレートリミットによる制御を行ってもよい。ただし、ここでいう、ドライバー要求駆動力に対するレートリミットの制御は、後述する車両駆動力決定部921におけるレートリミットとは異なる。つまり、ここでのレートリミットによる制御は、電動機5及びこれを制御する第1PDU80aの電流の許容値を超えないとの観点から決定されるものであり、後述する車両駆動力決定部921におけるレートリミットの制御が空転防止の観点から行われるものと異なるものである。
駆動力決定部906は、車両登坂可能駆動力算出部903から取得した車両登坂可能駆動力と、アクセル駆動力算出部911から取得したドライバー要求駆動力とを比較するようになっている。
この比較の結果、ドライバー要求駆動力が車両登坂可能駆動力以下の場合には、駆動力決定部906は、レートリミット指令信号をオフにするようになっており、後述する車両駆動力決定部921においてドライバー要求駆動力を選択して出力させるように制御する。一方、ドライバー要求駆動力が車両登坂可能駆動力より大きい場合には、駆動力決定部906は、レートリミット指令信号をオンにするようになっており、車両駆動力決定部921においてレートリミット駆動力に応じた駆動力を選択して出力させるように制御する。
レートリミット駆動力算出部913は、レートリミット関数生成部912を参照して、レートリミット制御を行うためのレートリミット駆動力を算出するようになっている。
ここで、レートリミット関数生成部912は、登坂発進の際にアクセルペダルが踏み込まれてからの時間と車両3の駆動力とが対応付けられた関数を有しており、この関数に対応した計算式をレートリミット駆動力算出部913に出力するようになっている。レートリミット関数生成部912で生成される関数は、アクセルペダルが踏み込まれた時点での車両3の駆動力をゼロとした上で、その後の時間に対する車両3の駆動力を規定した関数となっており、すなわち、アクセルペダルが踏み込まれた後の車両3の駆動力の時間変化率を規定した関数となっている。
そして、レートリミット関数生成部912で生成される関数に基づく時間変化率は、この時間変化率で車両3の駆動力を増加させれば車輪の空転が生じないという変化率に制御されており、本実施形態においては、例えば100N/0.1秒という一定の変化率を用いている。
ただし、この時間変化率は、0でもよく、また、一定の値(時間に対する駆動力の関係が一次関数)でなくてもよく、時間変化率が可変なもの(時間に対する駆動力の関係が多次元の関数)を用いても良い。また、時間変化率は、予め実験的に車輪の空転が生じない変化率をプロットおき、そのプロットに近似した関数を利用するようにしてもよい。
したがって、レートリミット駆動力算出部913で算出される、レートリミット制御を行うためのレートリミット駆動力とは、上述したレートリミット関数生成部912で生成した駆動力の時間変化率に基づいて車両3の駆動力を制御することを意味し、この時間変化率で車両3の駆動力を増加させれば車輪の空転が生じないという変化率で制御することを意味する。
そして、レートリミット駆動力算出部913は、算出したレートリミット駆動力を加算部914に出力するようになっている。
加算部914は、車両駆動力決定部921からレートリミット指令信号をオフからオンに切り替える信号を受け付けた時点における、アクセル駆動力算出部911から取得したドライバー要求駆動力を保持し、この保持したドライバー要求駆動力にレートリミット駆動力算出部913から取得したレートリミット駆動力に加算して、車両駆動力決定部921に供給するようになっている。
この加算部914の作用により、レートリミット指令信号がオフからオンに切り替わった際に、車両3に対する駆動力の切り替えが連動的に行えるようになっている。
車両駆動力決定部921は、駆動力決定部906からレートリミット指令信号をオフにする信号を取得した場合に、ドライバー要求駆動力を第1モータECU81aに供給するようになっている。一方、車両駆動力決定部921は、駆動力決定部906からレートリミット指令信号をオンにする信号を取得した場合に、加算部914を経由して取得したレートリミット駆動力(車両登坂可能駆動力とドライバー要求駆動力との差に基づいて車両の駆動力を漸次増加させる)を選択して、第1モータECU81aに供給するようになっている。
かかる構成において、本発明の第1実施形態の登坂時駆動力制御フローを説明する。図8は、そのフローチャートである。
ステップS1において、停車判定部900は、センサから車輪速とブレーキスイッチの状態を取得する。そして、停車判定部900は、車輪速とブレーキスイッチの状態に基づき車両3が停止していると判定した場合には、ステップS2に進む。
一方、車両3が停車していないと判定した場合には、本実施形態の登坂時駆動力制御を行わないので、レートリミット指令信号をオフにし、ステップS8のドライバー要求に基づく制御が行われるようにして、本フローを終了する。
ステップS2において、斜度判定部901は、車両の前後Gセンサからセンサ出力値を読み込んで、ステップS3に進む。ステップS3においては、斜度判定部901は、ステップS2で取得した前後Gセンサに基づいて斜度を検出する(前後Gセンサの出力を斜度に変換する)。
ステップS4において、斜度判定部901は、ステップS2で検出した斜度が所定値を超えているか否かを判定する。そして、斜度判定部901が、斜度が所定値を超えている場合、ステップS5に進む。一方、斜度判定部901が、斜度が所定値以下である場合、本実施形態の登坂時駆動力制御を行わないので、レートリミット指令信号をオフにし、ステップS8のドライバー要求に基づく制御が行われるようにして、本フローを終了する。
なお、この判定に用いる所定値は、前述したように、平地付近で本発明の登坂時駆動力制御が不必要に行われることでドライバビリティを損なうことを回避するとの観点から決定される。
ステップS5において、登坂抵抗分駆動力算出部902は、ステップS2で算出した斜度に基づき、登坂抵抗分の駆動力を算出する。また、ステップS5において、車両登坂可能駆動力算出部903は、登坂抵抗分駆動力算出部902で算出された登坂抵抗分の駆動力に基づいて(所定値を加算するかまたはそのまま利用して)、車両登坂可能駆動力を算出する。この車両登坂可能駆動力は、車輪の空転発生を防止するとの観点から設定された値であり、しかも、登坂抵抗分の駆動力が斜度に応じた値であるため、この駆動力も斜度に応じた値となる。
ステップS6において、駆動力決定部906は、ステップS5において算出した車両登坂可能駆動力と、アクセル駆動力算出部911が算出したドライバー要求駆動力とを比較する。比較した結果、ドライバー要求駆動力が車両登坂可能駆動力以下の場合には、車両駆動力決定部921においてドライバー要求駆動力を選択し、ステップS8のドライバー要求制御が行われるように制御する。一方、ドライバー要求駆動力が車両登坂可能駆動力より大きい場合には、車両駆動力決定部921においてレートリミット駆動力に応じた駆動力を選択し、ステップS7のレートリミット制御が行われるように制御する。
そして、ステップS7に進んで、車両3がリミットレート制御を行う場合には、レートリミット関数生成部912で生成した駆動力の時間変化率に基づいて車両3の駆動力を制御し、この時間変化率で車両3の駆動力を増加させれば車輪の空転が生じないという変化率で制御することになる。
一方、ステップS8に進んで、車両3がドライバー要求制御を行う場合には、平地走行時と同様に、ドライバーによるアクセルペダル踏込量に基づいた制御を行うことになる。
次に、このような制御フローを用いることによる効果を図9乃至図11を用いて説明する。
図9は、登坂発進の際にレートリミット制御を行わない場合の車両(比較例1)の挙動を説明する図である。図10は、登坂発進の際にレートリミット制御のみを行う車両(比較例2)の挙動を説明する図である。図11は、登坂発進の際に本実施形態の登坂時駆動力制御を行うようにした車両の挙動を説明する図である。
図9乃至図11の(a)は、横軸時間に対して、アクセルペダルの開度AP、四輪の車輪速Wh1,Wh2,Wh3,Wh4を示したものである。
図9乃至図11の(b)は、横軸時間に対して、前後加速度を示したものである。
図9乃至図11の(c)は、横軸時間に対して、車両総駆動力要求Fcarを示したものである。
図9乃至図11の(d)は、横軸時間に対して、前輪Wfに対する前輪駆動力Fr及び後輪Wrに対する後輪駆動力Rrを示したものである。
図9においては、登坂発進の際にレートリミット制御を行わない比較例1の車両において、登坂発進の際にドライバーがアクセルペダルを踏込むことにより、アクセルペダルの開度APが上昇する(図9(a)のP1)。また、これに伴って、車両総駆動力要求Fcarが期間αのうちに急激に上昇する(図9(a)のP2)。これは、比較例1では、リミットレート制御を行わない、すなわちドライバー要求制御のみを行っているためである。その結果、車輪速Wh1乃至Wh4も期間αの直後から急激に上昇し(図9(a)のP3)、車輪の空転が生じやすい状況が生じている。
図10において、登坂発進の際にアクセルペダル踏込み直後から厳しい(強固な)レートリミット制御を行う比較例2の車両においては、登坂発進の際にアクセルペダルの開度APが上がっても(図10(a)のP4)、車両総駆動力要求Fcarの上昇が緩やかになる(図10(c)のP5)。これは、比較例2のリミットレート制御によるものである。その結果、期間α+β経過後の車輪速Wh1乃至Wh4(図10(a)のP6)及び前後加速度(図10(a)のP7)の上昇も緩やかになる。
しかし、期間α+βが経過するまで前後加速度の立ち上がりが遅くなっているため、その分、ドライバーは自身が想定する車両動き出しになっていないと考えて、車両の加速をより強めようとして、アクセルペダルを過剰に踏込んでしまうおそれがある。
以上の比較例1、2の車両に対し、図11の本実施形態の登坂時駆動力制御を行う車両3においては、登坂発進の際にドライバーがアクセルペダルを踏込むことにより、アクセルペダルの開度APが上昇し(図11(a)のP8)、車両総駆動力要求Fcarが期間αのうちに速やかに上昇する(図11(a)のP9)。このことは、図9の比較例1と同様といえる。しかし、本実施形態では、この車両総駆動力要求Fcarの初期における速やかな上昇は車両登坂可能駆動力算出部903で算出される車両登坂可能駆動力に至るまでで終了する(図11(a)のP9)。そして、その後の制御は、その車両登坂可能駆動力を初期値とするレートリミット制御となる。
なお、この初期の期間の動作において、前述したように、アクセル駆動力算出部911において電動機5及びこれを制御する第1PDU80aの電流の許容値を超えないとの観点からレートリミットによる制御を行った場合には、この初期の期間においてもレートリミット制御がおこなれることになる。しかし、このレートリミットによる制御は、レートリミット駆動力算出部913を用いた空転防止の観点から行われる制御ではない。このため、図11(c)のドライバー要求駆動力の変化を全体としてみると、車両の駆動力が車両登坂可能駆動力に達したときに、初期のレートリミットが緩やかなレートリミットに変化したのと同視することができる。すなわち、レートリミットが可変に制御されたのと同視することができる。
この結果、本実施形態の登坂時駆動力制御を行う車両3によれば、期間αの経過という短い時間に前後加速度の立ち上がりが発生する(図11(a)のP10)ため、ドライバーは自身が想定した車両動き出しになっていると考えて、車両3の加速をより強めようとしてアクセルペダルを過剰に踏込むことはない。
そして、レートリミット制御への切り替えの基準値なる車両登坂可能駆動力が、車輪の空転発生を防止するとの観点から設定されるだけでなく、レートリミット制御自体も、車輪の空転発生を防止するとの観点から駆動力の時間変化率が規定されているので、レートリミット制御への切り替えが車輪の空転発生前に行われ、その後の制御も空転発生が生じないように制御されて、車輪の空転発生を確実に防止できる。
しかも、切り替えを行う基準値となる車両登坂可能駆動力が、登坂抵抗分の駆動力に基づいて算出された斜度に応じた値であるため、ドライバー要求を斜度に応じて反映させることができ、車輪の空転発生の防止と、ドライバーによるアクセルペダルの過剰な踏み込み防止を両立することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
本発明の第2実施形態は、車両3に対する登坂時駆動力制御を前後の車輪Wf、Wr毎に行うようにしたものである。車両3が登坂に停車している場合、車両3の前後の車輪Wf、Wrにかかる負荷(荷重負荷)は均一ではなく、通常は、後輪Wrに対する負荷の方が大きくなる。第2実施形態は、この前後の車輪Wf、Wrにかかる負荷(荷重負荷)を考慮した制御を行うものである。
図12は、本発明の第2実施形態の登坂時駆動力制御に用いられるメインECUのシステム構成図である。
同図において、後輪Wrに対応した(第1モータECU81aに対応した)メインECU190は、第1実施形態のメインECU90に加えて、荷重検出部931を更に有している。
荷重検出部931は、前後の車輪Wf、Wrに対応する荷重センサからの出力に基づいて各車輪Wf、Wrの荷重を検出するようになっている。
この荷重検出部931からの車輪Wf、Wrの荷重を受けた登坂抵抗分駆動力算出部932では、前後の車輪Wf、Wr毎に対応した登坂抵抗分の駆動力を算出するようになっている。
後輪Wrに対応したメインECU190内の登坂抵抗分駆動力算出部932では、斜度と登坂抵抗分の駆動力が対応付けられた関数として、
後輪Wr用の登坂抵抗分の駆動力
=車両重量×斜度(sin)×後輪荷重/(前輪荷重+後輪荷重)
という式を利用するようになっており、車両重量に基づく登坂抵抗分の駆動力を、各車輪Wf,Wrにかかる荷重に応じて按分するようになっている。
そして、車両登坂可能駆動力算出部903では、按分計算して得られた後輪Wr用の登坂抵抗分の駆動力に基づいて、車両登坂可能駆動力の算出を行うようになっている。
なお、前輪Wfに対応したメインECU190内の登坂抵抗分駆動力算出部では、
前輪Wf用の登坂抵抗分の駆動力
=車両重量×斜度(sin)×前輪荷重/(前輪荷重+後輪荷重)
という式が利用される。
かかる構成において、第2実施形態の登坂時駆動力制御では、前後の車輪Wf、Wr毎に対応した車両登坂可能駆動力が算出される。
このため、第2実施形態の登坂時駆動力制御では、第1実施形態の効果に加え、各車輪Wf,Wr毎の荷重負荷の違いに応じたきめ細やかな制御を行うことができる。
なお、本発明(第1実施形態及び第2実施形態)では、本発明の登坂時駆動力制御を行う初期の駆動力を後輪Wrに対してのみを行っている。具体的には、図11(d)のドライバー要求駆動力Fr、Rrの時間経過として示されているように、アクセルペダルAPが開となった後、初期の駆動力は後輪Wrにのみ生じている。これは、本実施形態で説明したような各車輪Wf,Wr毎の荷重負荷の違いを考慮したものである。これにより、後輪荷重が大きくなる登坂において、各車輪Wf,Wr毎の荷重負荷の違いに応じたきめ細やかに制御することができるとともに、高い登坂性能を得ることができる。
ところで、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜に変形、改良等が可能である。
以上の実施形態においては、車両3は、E−4WD車両を前提にしていたが、アクセルペダルに基づく駆動力を制限するものであれば、メカニカル式の4WDでもよく、FWD車両、RWD車両であってもよい。
この場合、前後の車輪Wf,Wrの一方が内燃機関によって駆動され、他方が電動機によって駆動されるような車両である場合、本発明の登坂時駆動力制御を行うにあたり、その初期の駆動力を電動機によって駆動される車輪に対してのみ発生させるようにしても良い。これにより、駆動力の立ち上げに対する応答性を高めることができる。
また、以上の実施形態では、車両3が登り坂に停車している際に前進発進する場合を例として説明したが、車両3が下り坂に停車している際に後進する場合にも、本発明の登坂時駆動力制御を適用しても良い。
1 制御装置
2、2A、2B 電動機
3 車両
4 内燃機関
5 電動機
6 駆動ユニット
80a、80b PDU
81a、81b モータECU
83 エンジンECU
90、190 メインECU
900 停車判定部
901 斜度判定部
902 登坂抵抗分駆動力算出部
903 車両登坂可能駆動力算出部
904 アクセスペダル踏込量判定部
906 駆動力決定部
911 アクセル駆動力算出部
912 レートリミット関数生成部
913 レートリミット駆動力算出部
921 車両駆動力決定部
931 荷重検出部
932 登坂抵抗分駆動力算出部
100 制御システム

Claims (7)

  1. 車両の駆動力を制御する制御システムであって
    前記車両が位置する地点の斜度を判定する斜度判定手段と、
    前記斜度に応じて生成された値に基づいて該車両の登坂走行に必要な駆動力である車両登坂可能駆動力を算出する車両登坂可能駆動力算出手段と、を備え、
    前記車両の登坂走行に際してアクセルペダルの過剰な踏み込みによるドライバー要求が発生したときに、ドライバーが要求するドライバー要求駆動力と前記車両登坂可能駆動力のうちの何れか小さい方を、前記車両の前記ドライバー要求に応じた初期の駆動力として発生させ
    前記ドライバー要求駆動力が前記車両登坂可能駆動力より大きい場合に、車輪の空転が生じない変化率で駆動力を増加させる制御システム。
  2. 前記登坂走行は、前記車両が停止した状態からの登坂発進である、請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記登坂発進に際して、前記ドライバー要求駆動力よりも前記車両登坂可能駆動力の方が大きいときに、前記ドライバー要求駆動力が前記車両登坂可能駆動力に達するまでの間、前記ドライバー要求駆動力を、前記ドライバー要求に応じた初期の駆動力として発生させる、請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記斜度に応じて生成された値は、前記車両が登坂するのに必要な最低の駆動力であり、
    前記車両登坂可能駆動力は、前記車両が登坂するのに必要な最低の駆動力又は該車両が登坂するのに必要な最低の駆動力に所定値を加えたものである、請求項1〜3のいずれか1項記載の制御システム。
  5. 前記ドライバー要求駆動力前記車両登坂可能駆動力より大きいときに、前記車両登坂可能駆動力と前記ドライバー要求駆動力との差に基づいて前記車両の初期の駆動力を漸次増加させる、請求項1〜4のいずれか1項記載の制御システム。
  6. 前記車両が内燃機関によって駆動する車輪と電動機によって駆動する車輪とから構成され、
    前記車両の登坂に際し、前記電動機によって駆動する車輪のみに前記車両の初期の駆動力を発生させる、請求項1〜5のいずれか1項記載の制御システム。
  7. 前記車両の車輪に対する制御が前後の車輪毎に行われ、
    前記車両の登坂に際し、前記前後の車輪のうち下方に位置する車輪にのみ前記車両の初期の駆動力を発生させる、請求項1〜6のいずれか1項記載の制御システム。
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