JP6048123B2 - 耐酸性に優れた高強度鋼板及びその製造方法 - Google Patents

耐酸性に優れた高強度鋼板及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、主に、自動車部品用に適する耐酸性に優れた高強度鋼板及びその製造方法に関する。
近年、自動車用鋼板には、車体重量を軽量化して、燃費を改善するため、高強度化が求められている。また、自動車用鋼板には、意匠性が求められている。ここでの意匠性は、表面美観である。一般に、錆の発生で表面美観が劣化するが、この劣化は、鋼板表面をめっきや塗装等で被覆して耐食性を向上させて抑制する。
走行中、飛び石等で上記被覆層が破壊されると地鉄が露出し、そこを起点として錆が発生する。また、酸性雨などの酸性環境下では、地鉄の腐食が進行して、表面美観の保持は困難となる。
従来から、高強度鋼板の耐食性を高める検討が多くなされてきたが(例えば、特許文献1〜3、参照)、十分な耐食性を備える高強度鋼板は未だ報告されていない。
例えば、特許文献1には、C:0.001〜0.1%、Si:0.5〜1.5%、Mn:0.1〜2.5%、P:0.05〜0.15%、Cu:0.50%以下、Ni:0.05〜0.50%、S:0.01%以下、Al:0.003〜0.05%、N:0.005%以下を含有し、さらにB:0.0060%以下、Nb:0.10%以下、Ca:0.0100%以下の内、1種又は2種以上を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなる耐孔あき腐食性に優れた高強度鋼板が開示されている。
特許文献1に開示の高強度鋼板は、塩化物イオンが原因の孔あき腐食に対する耐性(耐孔あき腐食性)を高めたものであるが、酸性雨等の酸性環境下における、地鉄剥出しの状態での耐食性を高めたものではない。
特許文献2には、C:0.02〜0.15%、Si:0.2〜1.5%、Mn:0.1〜0.8%、P:0.09%以下、Cr:1.5〜3.0%、Al:0.08%以下、Cu:1.0%以下、Ni:1.0%以下を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなる加工性と耐食性の良好な高強度鋼板が開示されている。
しかし、特許文献2に開示の高強度鋼板の強度は、せいぜい70kgf/mm2程度であり、近年、需要が高まっている980MPa相当の強度を備える高強度鋼板ではない。
さらに、特許文献3には、質量%で、Si:0.3〜2.5%、Mn:1.5〜2.8%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる外観が良好な耐食性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板が開示されている。
特許文献3に開示の高強度溶融亜鉛めっき鋼板は、耐食性を確保するためのめっき層と地鉄との密着性を高めたものであり、飛石等による外力が加わり、被膜層が破壊された後の耐食性を高めたものではない。
結局、表面のめっき層が破壊された場合でも、酸性環境下で優れた耐食性を有する高強度鋼板は提案されていない。
特開平08−246098号公報 特開平01−127623号公報 特開2008−007842号公報
本発明は、上記実情に鑑み、鋼板表面のめっき層が破壊された場合でも、酸性環境下で優れた耐食性を呈する、引張強度780MPa以上の高強度鋼板とその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決する手法について、成分組成及び組織の点から鋭意検討した。その結果、地鉄中のSi、Al、及び、Crの含有量を最適化すれば、酸性環境下にて地鉄の溶出を抑制できることを見出した。
さらに、Nbの炭化物及び窒化物による加工硬化能を増強すれば、Al添加によるフェライトの延性の低下を抑制し、併せて、780MPa以上の引張強度を達成できることを見出した。
本発明、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は以下の通りである。
(1)質量%で、
C :0.05〜0.20%、
Si:0.3〜0.7%、
Mn:1.5〜2.5%、
P :0.001〜0.02%、
S :0.0001〜0.01%、
Al:0.10〜0.50%、
N :0.001〜0.01%、
Cr:0.30〜1.0%、
Nb:0.02〜0.08%、
Ti:0.01〜0.10%、及び、
B :0.001〜0.0050%、
を含有し、さらに、混入元素、
V :0.001〜0.005%、
W :0.001〜0.005%、
Mo:0.001〜0.01%、
Ni:0.001〜0.03%、
Cu:0.001〜0.015%、
Ta:0.001〜0.005%、及び、
Sn:0.001〜0.01%、Sb:0.001〜0.01%、及び、As:0.001〜0.01%の1種又は2種以上
を含有し、
Si、Al、及び、Crの質量%が下記式(A)を満たし、
残部がFe及び不可避的不純物である成分組成を有し、さらに、
(x)ミクロ組織が、フェライト分率35〜60%で、残部:マルテンサイトを含む低温変態相の組織であり、かつ、
(y)引張強度が780MPa以上、全伸びが10%以上であり、
(z)前記フェライトの3%硝酸アルコール溶液中での溶解速度が0.3μm/秒以下であ
ことを特徴とする耐酸性に優れた高強度鋼板。
2.0≦Si+4Al+2Cr≦3.5 ・・・(A)
Si、Al、及び、Crは、各元素の質量%を示す。
)前記高強度鋼板に合金化溶融亜鉛めっきを施したことを特徴とする前記(1)に記載の耐酸性に優れた高強度鋼板。
)前記(1)に記載の成分組成を有する鋳片を、800〜1000℃の温度範囲で熱間仕上げ圧延して熱延鋼帯とし、450〜550℃で巻き取り、その後、酸洗し、圧延率30〜60%で冷間圧延し、その後、750〜830℃で90〜600秒保時する焼鈍を行う際、(Ae1−30℃)〜(Ae1+30℃)の温度範囲を加熱速度1.0〜5.0℃/秒で加熱し、次いで、(Ae1−30℃)〜(Ae1+30℃)の温度範囲を冷却速度1.5〜4.0℃/秒で冷却し、
(x)ミクロ組織が、フェライト分率35〜60%で、残部:マルテンサイトを含む低温変態相の組織であり、かつ、
(y)引張強度が780MPa以上、全伸びが10%以上であり、
(z)前記フェライトの3%硝酸アルコール溶液中での溶解速度が0.3μm/秒以下であ
ことを特徴とする耐酸性に優れた高強度鋼板の製造方法。
)前記高強度鋼板に合金化溶融亜鉛めっきを施すことを特徴とする前記(3)に記載の耐酸性に優れた高強度鋼板の製造方法。
)前記合金化溶融亜鉛めっきの合金化温度が460〜600℃であることを特徴とする前記(4)に記載の耐酸性に優れた高強度鋼板の製造方法。
本発明によれば、自動車用鋼板に好適な、鋼板表面のめっき層が破壊された場合においても、酸性環境化での耐酸性に優れる、引張強度780MPa以上の高強度鋼板を提供することができる。
フェライトの溶解速度及び全伸びと、“Si+4Al+2Cr”の関係を示す図である。 フェライトの溶解速度及び全伸びと、合金化温度の関係を示す図である。
まず、本発明の基本的考え方について説明する。
本発明の耐酸性に優れた高強度鋼板(以下「本発明鋼板」ということがある。)の基本的考え方は、(i)Al量を最適化し、延性を損なわずに所要の強度を確保するとともに、(ii)焼鈍時の加熱速度と冷却速度を制御して、所要量のSi、Al、及び、Crをフェライトへ濃縮し、酸性環境下での耐食性を向上させることである。
即ち、(i)ミクロ組織を最適化して、所要の機械特性を確保することと、(ii)Si、Al、及び、Crの量を最適化して、酸性環境下での耐食性を向上させることである。本発明者らは、このことにより、耐酸性に優れた高強度鋼板を提供できることを見出し、本発明鋼板を発明した。
以下、本発明鋼板について説明する。
まず、本発明鋼板の成分組成の限定理由について説明する。なお、以下、%は質量%を意味する。
C:0.05〜0.20%
Cは、鋼板の強度を確保するうえで重要な元素である。0.05%以上の添加で所要の鋼板強度を確保する。即ち、0.05%未満の添加では、二相域焼鈍時に、オーステナイトへ濃化するC量が少なくなり、所望の強度が得られない。それ故、Cの下限を0.05%とする。
0.20%を超えると、2相域焼鈍時、数℃の温度差によってオーステナイト分率が大きく変わるので、所望の組織を得るために、操業精度が必要となり、その結果、製造コストが増加する。その他、0.20%を超えると、鋼板強度が高くなりすぎて延性が損なわれるので、上限を0.20%とする。好ましくは、0.07〜0.14%である。より好ましくは、0.08〜0.11%である。
Si:0.3〜0.7
Siは、脱酸剤として作用し、強度増加に有効な元素である。単体で耐酸性を向上させる効果はないが、Siの添加で高い焼鈍温度までフェライト分率を確保できるので、高温焼鈍が可能となる。高温で、Alの拡散がより活性化されて拡散距離が大きくなり、フェライトへのAlの濃化が促進されて耐酸性が向上する。
0.3%未満では、添加効果が得られないので、下限を0.3%とする。0.7%を超えると、溶融めっきが難くなるので、上限を0.7%とする。好ましくは、0.35〜0.6%である。より好ましくは、0.40〜0.55%である。
Mn:1.5〜2.5%
Mnは、二相域焼鈍時におけるオーステナイト分率の制御と焼入れ性の向上に有効な元素である。1.5%未満では、二相域焼鈍からの冷却後に、マルテンサイトを含む低温変態相の分率が少なくなり強度が低下するので、下限を1.5%とする。
2.5%を超えると、二相域焼鈍時にオーステナイト分率が増加し、かつ、冷却時には、ほとんどがマルテンサイト変態し、鋼板の延性が低下するので、上限を2.5%とする。好ましくは、1.7〜2.4%である。より好ましくは、2.0〜2.3%である。
P:0.001〜0.02%
Pは、強度の上昇に有効な元素である。過剰な含有は、引張強度を増加させる一方で、靭性の低下を招くので、上限を0.02%とする。好ましい上限は、0.015%である。少ないほど好ましいが、0.001%未満に低減することは、精錬コストの上昇を招くので、下限を0.001%とする。
S:0.0001〜0.01
Sは、MnSなどの非金属介在物を形成し、鋼板の特性の異方性を増加させる他、熱延時に生成するスケールの密着性を高め、スケール起因の疵を生成し易くすので、上限を0.01%とする。好ましい上限は、0.004%である。少ないほど好ましいが、0.0001%未満に低減することは、精錬コストの大幅な上昇を招くので、下限を0.0001%とする。
Al:0.10〜0.50%
Alは、鋼板の強度増加の他、フェライトの耐酸性の向上に効果的な元素である。0.10%未満では、添加効果が十分に得られないので、下限を0.10%とする。0.50%を超えると、フェライトの変形能が低下し、鋼板の延性低下を招くので、上限を0.50%とする。好ましくは0.15〜0.40%である。より好ましくは、0.18〜0.35%である。
N:0.001〜0.01
Nは、窒化物を形成する元素である。過剰な含有で、鋼板の延性が低下するので、上限を0.01%とする。好ましい上限は、0.006%である。少ないほど好ましいが、0.001%未満に低減するのは、精錬コストの増加を招くので、下限を0.001%とする。
Cr:0.30〜1.0%
Crは、フェライトの耐酸性の向上に効果的な元素である。0.30%未満では、添加効果が十分に得られないので、下限を0.30%とする。1.0%を超えると、フェライトの変形能が低下し、鋼板の延性低下を招くので、上限を1.0%とする。好ましくは0.40〜0.80%である。より好ましくは、0.50〜0.70%である。
Nb:0.02〜0.08%
Nbは、炭窒化物を形成し、鋼板の強度増加に有効な元素である。0.02%未満では、添加効果が充分に発現しないので、下限を0.02%とする。0.08%を超えると、熱延板の強度が増加しすぎて、冷延時の負荷が大きくなり、生産性が低下するので、上限を0.08%とする。好ましくは、0.03〜0.07%である。より好ましくは、0.04〜0.055%である。
Ti:0.01〜0.10%
Tiは、炭窒化物を形成する元素である。0.01%未満では、固溶窒素を固着できず、延性が低下するので、下限を0.01%とする。0.1%を超えると、炭化物が多量に生成し、二相域焼鈍時の炭素の固溶量が低下して鋼板強度が低下するので、上限を0.10%とする。好ましくは、0.01〜0.05%である。より好ましくは、0.015〜0.03%である。
B:0.001〜0.0050%
Bは、微量の添加で、焼入性を高めるのに有効な元素である。Bの添加により2相域焼鈍後の冷却時のパーライト変態が抑制されて、強度が増加する。0.001%未満では、添加効果がないので、下限を0.001%とする。0.0050%を超えると、鋳造性が低下し、生産性が低下するので、上限を0.0050%とする。好ましくは、0.0015〜0.0040%である。より好ましくは、0.002〜0.0030%である。
本発明鋼板は、本発明鋼板の特性を阻害しない範囲で、原材料から不可避的に混入するV、W、Mo、Ni、Cu、Ta、Sn、Sb、及び、Asを含有する。
V:0.001〜0.005%
Vは、炭窒化物を形成して強度向上に有効な元素である。0.001%未満では、添加効果が充分に発現しないので、下限を0.001%とする。0.005%を超えると、熱延板の強度が増加しすぎて、冷延時の負荷が大きくなり、生産性が低下するので、上限を0.005%とする。
W:0.001〜0.005%
Wは、と同様に、炭窒化物を形成し強度向上に有効な元素である。0.001%未満では、添加効果が充分に発現しないので、下限を0.001%とする。0.005%を超えると、熱延板の強度が増加しすぎて、冷延時の負荷が大きくなり、生産性が低下するので、上限を0.005%とする。
Mo:0.001〜0.01%
Moは、と同様に、炭窒化物を形成し強度向上に有効な元素である。0.001%未満では、添加効果が充分に発現しないので、下限を0.001%とする。0.01%を超えると、熱延板の強度が増加しすぎて、冷延時の負荷が大きくなり、生産性が低下するので、上限を0.01%とする。
Ni:0.001〜0.03%
Niは、靭性の向上や、焼入れ性の向上に有効な元素である。0.001%未満では、添加効果が充分に発現しないので、下限を0.001%とする。0.03%を超えると、添加効果が飽和、コストの増大を招くので、上限を0.03%とする。好ましい上限は、0.02%である。
Cu:0.001〜0.015%
Cuは、スクラップ等から混入する元素である。含有により強度の上昇と、熱間での脆性を招くので、上限を0.015%とする。少ないほど好ましいが、0.001%未満へ高純度化すると、精錬コストが増加するので、下限を0.001%とする。
Ta:0.001〜0.005%
Taは、非常に硬い炭化物を形成し強度向上に有効な元素である。0.001%未満では、添加効果が充分に発現しないので、下限を0.001%とする。0.005%を超えると、熱延板の強度が増加しすぎて、冷延時の負荷が大きくなり、生産性が低下するので、上限を0.005%とする。
原材料としてスクラップを用いた場合、不可避的に、Sn、Sb、及び、Asの1種又は2種以上が、0.001%以上、本発明鋼板に混入するが、いずれの元素も、0.01%以下であれば、本発明鋼板の耐酸性を阻害しない。それ故、本発明鋼板においては、Sn:0.001〜0.01%、Sb:0.001〜0.01%、及び、As:0.001〜0.01%の1種又は2種以上の含有を許容する。
本発明鋼板において、Oは規定していないが、生成した酸化物が凝集して粗大化すると、靭性が低下するので、Oは、0.0025%以下が好ましい。より好ましくは、0.0015%以下である。少ないほうが好ましいが、0.0001%未満に低減することは、技術的に困難であるので、本発明鋼板においては、0.0001%以上を含有してもよい。
次に、フェライトの耐酸性を向上させるSi、Al、及び、Crの量について説明する。前述のとおり、AlとCrは、フェライトの耐酸性の向上に有効な元素である。耐酸性の向上は、フェライト中に固溶したAlとCrが、酸性環境下の鋼板表面におけるフェライト組織に保護被膜を形成することで得られると考えられる。
つまり、フェライトの耐酸性を向上させるためには、フェライトへのAlとCrの濃縮化が重要である。そのためには、焼鈍温度を高温化する。しかし、単なる焼鈍温度の高温化では、フェライト分率が低下するので、Siの添加で、焼鈍中のフェライト分率を増大する。
焼鈍温度を高温化しても、35〜60%のフェライト分率(フェライト分率については後述する。)を確保するとともに、フェライトの耐酸性を高めるためには、Siの量(質量%)と“AlとCr”の量(質量%)を適切に設定する必要がある。フェライトの耐酸性の向上効果において、4Alと2Crは等価であることを本発明者らは、実験的に見いだした。
そして、本発明者らは、Si、Al、及び、Crを濃縮したフェライトの特性(耐酸性と機械特性)を、“Si+4Al+2Cr”を指標として調査した。耐酸性については、3%硝酸アルコール溶液中でのフェライトの溶解速度を測定し、機械特性については、引張試験で、引張強度と全伸びを測定した。
図1に、フェライトの溶解速度及び全伸びと、“Si+4Al+2Cr”の関係を示す。“Si+4Al+2Cr”が2.0未満であると、フェライトの溶解速度が0.3μm/秒を大きく超えてしまい、Si、Al、及び、Crのフェライトへの濃縮効果が発現しない。したがって、“Si+4Al+2Cr”は2.0以上、好ましくは2.3以上となるよう成分組成を設計する。
図1に示す全伸びは、“Si+4Al+2Cr”が3.5を超えると大きく低下する。これは、“Si+4Al+2Cr”が3.5を超えると、フェライトが硬くなりすぎ、鋼板の延性が低下するからである。それ故、“Si+4Al+2Cr”は3.5以下とする。好ましくは3.2以下である。
したがって、本発明鋼板においては、Si、Al、及び、Crの質量%が、下記式(A)を満たすように成分組成を設計する。好ましくは、下記式(A’)を満たすように成分組成を設計する。
2.0≦Si+4Al+2Cr≦3.5 ・・・(A)
2.3≦Si+4Al+2Cr≦3.2 ・・・(A’)
次に、ミクロ組織に係る限定理由について説明する。
本発明鋼板のミクロ組織は、フェライト分率を35〜60%とし、残部はマルテンサイトを含む低温変態相の組織とする。フェライト分率が35%未満であると延性が低下するので、下限を35%とする。フェライト分率が60%を超えると、低温変態相が少なくなり、780MPa以上の引張強度を確保できないので、上限を60%とする。
ミクロ組織のフェライト分率を35〜60%とすることにより、780MPa以上の引張強度と延性を確保できる。好ましいフェライト分率は、38〜55%、さらに好ましくは、40〜50%である。
本発明鋼板のミクロ組織は、フェライトの他、低温変態相として、マルテンサイト、パーライト、ベイナイトを含む。ミクロ組織の酸に対する溶解度は、組織中の固溶炭素濃度が高いほど、又は、セメンタイトの分散が密であるほど小さくなり、耐酸性が向上する。通常、マルテンサイト、ベイナイト、パーライト、フェライトの順に、耐酸性が低下する。
酸性環境下では、耐酸性の低い組織から鉄分が溶解して腐食が進行する。それ故、耐酸性が低いフェライトの耐酸性を何らかの手法で高めることができれば、ミクロ組織全体の耐酸性を高めることができる。“Si+4Al+2Cr”が2.0以上で、フェライトの溶解速度が0.3μm/秒以下であることは(図1、参照)、“Si+4Al+2Cr”を2.0以上とすれば、フェライトの耐酸性を高めることができ、その結果、ミクロ組織全体の耐酸性を高めることができることを意味している。
さらに、本発明鋼板の耐食性を飛躍的に高めるため、焼鈍後、本発明鋼板に合金化溶融亜鉛めっきを施してもよい。合金化溶融亜鉛めっきは、特定のめっきに限定されない。
ここで、フェライト分率の測定方法について説明する。
まず、本発明鋼板の組織を走査型電子顕微鏡で観察する。高強度鋼板の組織は微細であるので、少なくとも、1,000〜5,000の倍率で観察し、板厚の1/4位置における組織を撮影する。撮影画像を解析し、それぞれの組織写真に占めるフェライト分率を測定する。少なくとも合計で4,800μm2以上の面積における測定結果を平均し、フェライト分率を求める。
次に、本発明鋼板の機械特性について説明する。
本発明鋼板は、引張強度が780MPa以上で、全伸びが10%以上である。引張強度が780MPa未満であると、特に、自動車用鋼板の高強度化の要求に応えることができないので、引張強度は780MPa以上とする。全伸びが10%未満であると、プレス成形性が低下し、自動車用部品にプレス加工したとき割れが発生するので、全伸びは10%以上とする。
次に、本発明鋼板の製造方法(以下「本発明方法」ということがある。)について説明する。
本発明方法は、前述した成分組成を有する鋳片を、800〜1000℃の温度範囲で熱間仕上げ圧延して熱延鋼帯とし、450〜550℃で巻き取り、その後、酸洗し、圧延率30〜60%で冷間圧延し、その後、750〜830℃で90〜600秒保時する焼鈍を行う際、(Ae1−30℃)〜(Ae1+30℃)の温度範囲を1〜5℃/秒で加熱し、さらに、焼鈍後、(Ae1−30℃)〜(Ae1+30℃)の温度範囲を1.5〜4℃/秒で冷却することを特徴とする。
仕上げ圧延温度は800〜1000℃とする。仕上げ圧延温度が800℃未満であると、圧延中に変態が生じて圧延荷重が大きく変動する。この変動は、ミスロールの原因となるので、仕上げ圧延温度は800℃以上とする。仕上げ圧延温度が1000℃を超えると、熱延鋼帯の組織が粗大となり、冷延・焼鈍後に、780MPa以上の強度が得られないので、仕上げ圧延温度は1000℃以下とする。
熱間仕上げ圧延した熱延鋼帯を450〜550℃で巻き取る。巻取温度が450℃未満であると、熱延鋼帯の強度が高くなりすぎて、冷延工程での負荷が増大し、生産性が低下するので、巻取温度は450℃以上とする。巻取温度が550℃を超えると、熱延鋼帯の組織において粗大なラメラーを有するパーライト組織が増加して、冷延後の焼鈍時に炭素の固溶が遅れ、所望の強度及び耐酸性が実現しないので、巻取温度は550℃以下とする。
巻き取った熱延鋼帯を酸洗した後、トータル圧延率(以下、単に「圧延率」という。)30〜60%で冷間圧延する。圧延率が30%未満であると、焼鈍後の組織において粗大粒が増加して不均一な組織となり、延性が低下するので、圧延率の下限を30%とする。圧延率が60%を超えると、冷延工程での負荷が増大し、生産性が低下するので、圧延率の上限を60%とする。
冷間圧延の後、750〜830℃で90〜600秒保時する焼鈍を行う。焼鈍は連続ラインにて行うことが好ましい。焼鈍温度は750〜830℃とする。焼鈍温度が750℃未満であると、焼鈍後に未再結晶のフェライトが残存し、延性が低下するので、焼鈍温度の下限を750℃とする。
焼鈍温度が830℃を超えると、焼鈍中にオーステナイトの分率が高まりすぎて、焼入れ性が低下し、焼鈍後に強度の高いマルテンサイト組織が得られず、鋼板強度が低下するので、焼鈍温度の上限を830℃とする。
焼鈍時間は90〜600秒とする。焼鈍時間が90秒未満であると、焼鈍後に未再結晶のフェライトが残存して、延性が低下するので、焼鈍時間の下限を90秒とする。焼鈍時間が600秒を超えると、焼鈍時間が長くなり、生産性が低下するので、焼鈍時間の上限を600秒とする。
本発明方法の焼鈍においては、(Ae1−30℃)〜(Ae1+30℃)の温度範囲における加熱速度と冷却速度が重要である。
本発明方法では、(Ae1−30℃)〜(Ae1+30℃)の温度範囲を加熱速度1.0〜5.0℃/秒で加熱する。加熱速度が5.0℃/秒を超えると、連続焼鈍中に板長方向での材料伸縮差が大きくなり、通板時の蛇行やそれに由来する疵の発生を招くので、加熱速度の上限を5.0℃/秒とする。加熱速度が1.0℃/秒未満であると、通板速度を小さくする必要があり、生産性が低下するので、加熱速度の下限を1.0℃/秒とする。
本発明方法では、(Ae1−30℃)〜(Ae1+30℃)の温度範囲を冷却速度1.5〜4.0℃/秒で冷却する。焼鈍時の冷却過程において、オーステナイトからフェライトへのAlとCrの濃化は、オーステナイト/フェライト界面で著しく起こり、冷却速度を遅くすることで促進することができる。
冷却速度が1.5℃/秒未満であると、冷却速度が遅くなり、生産性が低下するので、冷却速度の下限を1.5℃/秒とする。冷却速度が4.0℃/秒を超えると、AlとCrの濃化が進行せず、耐酸性が低下するので、冷却速度の上限を4.0℃/秒とする。
上記焼鈍条件で焼鈍した本発明鋼板に、耐食性をより高めるため、合金化溶融亜鉛めっきを施してもよい。本発明鋼板を溶融亜鉛めっき浴に通し、ガスワイピングでめっき目付け量を調整する。その後、合金化炉に通し、地鉄を亜鉛めっき層に拡散させる合金化処理を行なう。
合金化炉の温度は、ライン速度を考慮して調整し、合金化が完了する温度を選択すればよい。通常、合金化完了温度は460〜600℃である。合金化完了温度が460℃未満であると、合金化が遅く生産性が悪い。合金化完了温度が600℃を超えると、フェライト−パーライト変態が生じ、特性が悪化する。
本発明鋼板には、必要に応じ、スキンパス圧延、又は、テンションレベラーなどの形状矯正を施す。スキンパス圧延の圧下率は、0.1〜1.5%が好ましい。0.1%未満では、圧延効果が小さく、かつ、制御も困難であるので、圧下率は0.1%以上が好ましい。1.5%を超えると、生産性が著しく低下するので、圧下率は1.5%以下が好ましい。
スキンパス圧延は、インラインで行ってもよいし、オフラインで行ってもよい。また、スキンパス圧延は、所要の圧下率で一度に行ってもよいし、数回に分けて行ってもよい。さらに、スキンパス圧延の後、トリミングを行なってもよい。
焼鈍炉はNOF−RF形式の焼鈍炉や、オールライアントチューブ形式の焼鈍炉を用いてもよい。焼鈍炉においては、めっき性を制御するため、焼鈍炉雰囲気の露点や成分を調整してもよい。本発明鋼板に連続溶融亜鉛めっきラインでめっきを施す前に、めっき性を改善する目的で、Niなどの電気めっきを施してもよい。さらに、めっき後に、耐食性を付与するため、各種の後処理を施してもよい。
次に、本発明の実施例について説明するが、実施例での条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
(実施例1)
表1に示す成分組成を有する板厚250mmのスラブ(鋼種A〜AJ)を、1220℃で加熱して1時間保持し、加熱炉から取り出した後、1080℃で粗圧延し、板厚40mmの鋼板とした。
その後、30秒以内に仕上げ圧延を開始し、表2及び表3(表2の続き)に示す仕上げ温度で仕上げ圧延を終了して、板厚2.4mmの熱延鋼帯とし、同表に示す巻取温度で巻き取った。さらに、熱延鋼帯を酸洗した後、表2及び表3(表2の続き)に示す圧延率で冷間圧延を行った。その後、連続焼鈍設備にて、表2及び表3に示す焼鈍条件で焼鈍を行った。
酸溶液中におけるフェライトの溶解速度は、あらかじめビッカース圧痕をつけたサンプルを酸溶液へ浸漬し、浸漬前後におけるビッカース圧痕の対角線の長さ変化と、フェライトの深さをレーザー顕微鏡(KEYENCE製 VK−8710)で測定して算出した。
上記の熱延、冷延、焼鈍を施して製造した鋼帯から、JIS5号引張試験片を作製し、降伏強度,引張強度,全伸び率を測定した。測定結果(特性値)を表2及び表3(表2の続き)に示す。
Figure 0006048123
Figure 0006048123
Figure 0006048123
(実施例2)
溶融亜鉛めっきの合金化温度の影響を調査した。表1に示す鋼種Jのスラブを1200℃に加熱して50分間保持し、加熱炉から取り出した後、1090℃で粗圧延し、板厚35mmの鋼板とした。
その後、10秒後に仕上げ圧延を開始し、仕上げ温度940℃で仕上げ圧延を終了し、板厚2.2mmの熱延鋼帯とし、巻取温度550℃で捲き取った。さらに、熱延鋼帯を酸洗後、冷間圧延を行い、板厚1.4mmの冷延鋼帯とした。
冷延鋼帯を、連続焼鈍設備にラインスピード50mpmで通板し、冷延鋼帯に、加熱速度2℃/s、焼鈍温度800℃、焼鈍時間140秒、冷却速度1.6℃/秒の条件で焼鈍を施し、次いで、室温に降温することなく、460℃の亜鉛浴へ浸漬し、430〜630℃の温度範囲で合金化処理を施した。
飛び石等によるめっき層の破壊を想定し、合金化処理を施した鋼板のめっきをカッターで切り、幅0.1mmの切創痕をつけ、地鉄露出部における酸への溶解量を評価した。同じ鋼板を引張試験し、全伸びと合金化温度の関係も評価した。その結果を図2に示す。合金化温度は460〜600℃が好ましいことが解る。
前述したように、本発明によれば、自動車用鋼板に好適な、鋼板表面のめっき層が破壊された場合においても、酸性環境化での耐酸性に優れる、引張強度780MPa以上の高強度鋼板を提供することができる。よって、本発明は、自動車の軽量化に大きく貢献できるので、産業上の利用可能性が極めて高いものである。

Claims (5)

  1. 質量%で、
    C :0.05〜0.20%、
    Si:0.3〜0.7%、
    Mn:1.5〜2.5%、
    P :0.001〜0.02%、
    S :0.0001〜0.01%、
    Al:0.10〜0.50%、
    N :0.001〜0.01%、
    Cr:0.30〜1.0%、
    Nb:0.02〜0.08%、
    Ti:0.01〜0.10%、及び、
    B :0.001〜0.0050%、
    を含有し、さらに、混入元素、
    V :0.001〜0.005%、
    W :0.001〜0.005%、
    Mo:0.001〜0.01%、
    Ni:0.001〜0.03%、
    Cu:0.001〜0.015%、
    Ta:0.001〜0.005%、及び、
    Sn:0.001〜0.01%、Sb:0.001〜0.01%、及び、As:0.001〜0.01%の1種又は2種以上
    を含有し、
    Si、Al、及び、Crの質量%が下記式(A)を満たし、
    残部がFe及び不可避的不純物である成分組成を有し、さらに、
    (x)ミクロ組織が、フェライト分率35〜60%で、残部:マルテンサイトを含む低温変態相の組織であり、かつ、
    (y)引張強度が780MPa以上、全伸びが10%以上であり、
    (z)前記フェライトの3%硝酸アルコール溶液中での溶解速度が0.3μm/秒以下であ
    ことを特徴とする耐酸性に優れた高強度鋼板。
    2.0≦Si+4Al+2Cr≦3.5 ・・・(A)
    Si、Al、及び、Crは、各元素の質量%を示す。
  2. 前記高強度鋼板に合金化溶融亜鉛めっきを施したことを特徴とする請求項1に記載の耐酸性に優れた高強度鋼板。
  3. 請求項1に記載の成分組成を有する鋳片を、800〜1000℃の温度範囲で熱間仕上げ圧延して熱延鋼帯とし、450〜550℃で巻き取り、その後、酸洗し、圧延率30〜60%で冷間圧延し、その後、750〜830℃で90〜600秒保時する焼鈍を行う際、(Ae1−30℃)〜(Ae1+30℃)の温度範囲を加熱速度1.0〜5.0℃/秒で加熱し、次いで、(Ae1−30℃)〜(Ae1+30℃)の温度範囲を冷却速度1.5〜4.0℃/秒で冷却し、
    (x)ミクロ組織が、フェライト分率35〜60%で、残部:マルテンサイトを含む低温変態相の組織であり、かつ、
    (y)引張強度が780MPa以上、全伸びが10%以上であり、
    (z)前記フェライトの3%硝酸アルコール溶液中での溶解速度が0.3μm/秒以下であ
    ことを特徴とする耐酸性に優れた高強度鋼板の製造方法。
  4. 前記高強度鋼板に合金化溶融亜鉛めっきを施すことを特徴とする請求項に記載の耐酸性に優れた高強度鋼板の製造方法。
  5. 前記合金化溶融亜鉛めっきの合金化温度が460〜600℃であることを特徴とする請求項に記載の耐酸性に優れた高強度鋼板の製造方法。
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