JP6047883B2 - 認証用微細構造体およびその製造方法 - Google Patents
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Description
ある。同様に、特許文献3には、セグメント化された粒子を用いたナノバーコードによる識別方法が開示されている。
基材に用いた場合であっても、第2の基材と第3の基材との間に第4の基材を配設することにより、第2の基材の第1のパターンの形状を外部から凹凸により認識することができない認証用微細構造体を製造することができる。
ーンは、前記第1の基材と前記第2の基材との間に配設された認証用微細構造体と、を有する物品が提供される。
ような認証用微細構造体は、例えば、可視光を反射し、赤外線を透過するシリコンを用いてパターンを隠すこと、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の加工技術を適用してシリコンの基材にパターンを形成し、さらにパターンを他の基材で被覆することを組合せることにより実現可能であることを見出した。また、無機材料であるシリコンで形成した認証用微細構造体は、インクと混合して用いた場合に優れた耐性を有する。また、パターンを金属で形成する場合には、金属パターンとシリコンを金属接合により接合可能であり、有機材料である接着剤を用いる必要がないため、優れた耐熱性を実現可能であることに着目した。
図1は、本発明の一実施形態に係る認証用微細構造体100の模式図である。図1(a)は認証用微細構造体100を上面から見た透視図であり、図1(b)は図1(a)のAA’における断面図である。認証用微細構造体100は、第1の基材110、第1のパターン130および第2の基材150を備え、第1のパターン130は、第1の基材110と第2の基材150との間に配設される。
の特定の波長の光を用いることで認識することができる。したがって、特殊なパターン認識装置によらなければ、第1のパターン130を認識できない。
実施形態2は、第1のパターンと第2の基材との間に配設された第3の基材をさらに備える点で実施形態1と異なる。図2は、本発明の一実施形態に係る認証用微細構造体の断面図である。図2(a)は認証用微細構造体200を示し、図2(b)は認証用微細構造体300を示す。
0にできるのを防止する。第3の基材270としては、例えば、ガラス基板を用いることができる。
本実施形態においては、第1のパターンを複雑化した例を説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る認証用微細構造体400の模式図である。図3(a)は認証用微細構造体300を断面図である。図3(b)は図3(a)のAA’を含む平面における第1のパターン430である。図3(c)は図3(a)のBB’を含む平面における第1のパターン430である。図3(d)は図3(a)のCC’を含む平面における第1のパターン430である。
上述したように、本発明に係る認証用微細構造体は、第1の基材側または第2の基材側の何れかの面からもパターンを観察できるようにしてもよい。本実施形態においては、第1の基材側からパターンを観察する場合と、第2の基材側からパターンを観察する場合とで観察されるパターンが異なる例を説明する。
上述した認証用微細構造体100の製造方法について、以下に説明する。図5および図6は、本実施形態に係る認証用微細構造体100の製造プロセスを示す模式図である。認証用微細構造体100を製造するための第1の基材110を準備する。第1の基材110は、上述した第1の基材110に利用可能な可視光を反射し、特定の波長の光を透過する基板である。第1の基材110には、例えば、可視光を反射し、赤外線を透過するシリコン基板を用いることができる。第1の基材110は、必要に応じて研磨やエッチング等により厚みを薄くする前処理を行なってもよい。
認証用微細構造体200の製造方法は、第2の基材3をエッチングしてパターンを形成す
る工程までは、認証用微細構造体100の製造方法と同様である。認証用微細構造体200の製造方法は、第2の基材230と第3の基材250との間に第4の基材270をさらに配設する。本実施形態においては、第4の基材270と第2の基材230とを接合した後に第3の基材250を配設するか、第3の基材250を配設した第4の基材270と第2の基材230とを接合することにより製造することができる。
膜を形成する。第3の基材250の形成方法は上述したとおりである。その後、第3の基材250が形成されていない第4の基材270の反対側の面と、レジストマスク7を除去した第2の基材230とを接合する。このようにして、認証用微細構造体200を製造することができる。
認証用微細構造体300の製造方法は、第2の基材3をエッチングしてパターンを形成する工程までは、認証用微細構造体100の製造方法と同様である。認証用微細構造体300の製造方法は、第2の基材330と第3の基材350との間に第4の基材370をさらに配設する。
認証用微細構造体400の製造方法は、第2の基材3の上面にレジスト層5を形成する工程までは、認証用微細構造体100の製造方法と同様である。認証用微細構造体400の製造方法は、パターンを形成する第2の基材3の第3の基材450側の一部をエッチングし、第1の基材410と第3の基材450との間の距離に相当する第1の高さを有する第1の部位と、第1の基材410と第3の基材450との間の距離よりも小さい第2の高さを有する第2の部位とを形成する。
認証用微細構造体500の製造方法について、図7〜図9を参照して説明する。認証用微細構造体500を製造するための第1の基材510を準備する。第1の基材510は、上述した第1の基材110と同様の基板を用いることができるため、詳細な説明は省略する。第1の基材510の一方の面(上面)に第2の基材3を配設する(図7(a))。第2の基材3については、上述したため、詳細な説明は省略する。
以下に、上述した認証用微細構造体を用いた認証方法について説明する。図10は、本実施形態に係る認証デバイス1000の模式図である。認証デバイス1000は、例えば、認証用微細構造体100をインクや塗料などの印刷用溶液1001と混合して印刷したデバイスである。なお、認証用微細構造体100は、粘着剤を介して認証デバイス1000となる基体に貼付されていてもよい。
構造体100の第1のパターン130と、データベースに格納されたパターンとを比較することにより、認証デバイス1000を認証することができる。
実施例として、認証用微細構造体500を製造した。第1の基材には、725μmの厚みのシリコン基板(100)を用いた。第1の基材を酸及びアルカリ溶液を用いて洗浄した。第1の基材の上面に第2の基材としてクロム(Cr)の膜をスパッタ成膜法により3000Åの膜厚で形成した。次にクロム膜の上面に第3の基材としてITO膜をスパッタ成膜法により2000Åの膜厚で形成した。
トマスクを形成した。エッチャントとして塩化第二鉄水溶液を用いて、ITO膜をエッチングした。剥離液(東京応化、104)を用いて、レジストマスクを除去した。
300:認証用微細構造体、310:第1の基材、330:第2の基材、350:第3の基材、370:第4の基材、400:認証用微細構造体、410:第1の基材、430:第2の基材、431:第1の部位、433:第2の部位、435:第3の部位、450:第3の基材、500:認証用微細構造体、510:第1の基材、530:第2の基材、550:第3の基材、570:第2のパターン、1000:認証デバイス、1001:印刷用溶液
Claims (10)
- 可視光を反射し、赤外線を透過する第1の基材と、
赤外線を反射し、少なくとも一部に赤外光を透過する領域を有する第1のパターンと、
可視光を反射する第2の基材と、を備え、
前記第1のパターンは、前記第1の基材と前記第2の基材との間に配設され、
前記第1のパターンは、前記第1の基材と前記第2の基材との間の距離に相当する第1の高さを有する第1の部位と、前記第1の基材と前記第2の基材との間の距離よりも小さい第2の高さを有する第2の部位とを備えることを特徴とする認証用微細構造体。 - 前記第1のパターンと前記第2の基材との間に配設された第3の基材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の認証用微細構造体。
- 可視光を反射し、赤外線を透過する第1の基材と、
赤外線を反射し、少なくとも一部に赤外光を透過する領域を有する第1のパターンと、
可視光を反射する第2の基材と、を備え、
前記第1のパターンは、前記第1の基材と前記第2の基材との間に配設され、
前記第1のパターンと前記第2の基材との間に配設された第3の基材をさらに備え、
前記第3の基材は赤外線を反射し、前記第1のパターンと異なり、かつ前記第1のパターンに包摂される第2のパターンを有することを特徴とする認証用微細構造体。 - 可視光を反射し、赤外線を透過する第1の基材に、赤外線を反射する第2の基材を配設し、
第3の基材を配設する側の前記第2の基材の一部をエッチングし、
前記第1の基材と前記第3の基材との間の距離に相当する第1の高さを有する第1の部位と、前記第1の基材と前記第3の基材との間の距離よりも小さい第2の高さを有する第2の部位とを形成し、
前記第2の基材の一部に赤外光を透過する領域を有する第1のパターンを形成し、
前記第2の基材上に、可視光を反射する第3の基材を配設することを特徴とする認証用微細構造体の製造方法。 - 前記第2の基材上に、前記第3の基材を配設するために、
前記第2の基材上に第4の基材を配設し、前記第4の基材上に前記第3の基材を配設する、又は、
前記第4の基材上に前記第3の基材を配設し、前記第3の基材を配設した前記第4の基材を前記第2の基材上に配設することを特徴とする請求項4に記載の認証用微細構造体の製造方法。 - 可視光を反射し、赤外線を透過する第1の基材に、赤外線を反射する第2の基材を配設し、
第2の基材に、赤外線を反射する第3の基材を配設し、前記第3の基材の一部に赤外光を透過する領域を有する第1のパターンを形成し、
前記赤外光を透過する領域を有し、前記第1のパターンと異なり、かつ前記第1のパターンを包摂する第2のパターンを前記第2の基材の一部に形成し、
前記第3の基材上に、可視光を反射する第4の基材を配設することを特徴とする認証用微細構造体の製造方法。 - 前記第2の基材と前記第3の基材とを接合して前記第2の基材上に、前記第3の基材を配設することを特徴とする請求項4に記載の認証用微細構造体の製造方法。
- 基体と、
基体上に設けられ、可視光を反射し、赤外線を透過する第1の基材と、赤外線を反射し、少なくとも一部に赤外光を透過する領域を有する第1のパターンと、可視光を反射する第2の基材と、を備え、前記第1のパターンは、前記第1の基材と前記第2の基材との間に配設され、前記第1のパターンは、前記第1の基材と前記第2の基材との間の距離に相当する第1の高さを有する第1の部位と、前記第1の基材と前記第2の基材との間の距離よりも小さい第2の高さを有する第2の部位とを備えた認証用微細構造体と、を有することを特徴とする物品。 - 基体と、
基体上に設けられ、可視光を反射し、赤外線を透過する第1の基材と、赤外線を反射し、少なくとも一部に赤外光を透過する領域を有する第1のパターンと、可視光を反射する第2の基材と、を備え、前記第1のパターンは、前記第1の基材と前記第2の基材との間に配設され、前記第1のパターンと前記第2の基材との間に配設された第3の基材をさらに備え、前記第3の基材は赤外線を反射し、前記第1のパターンと異なり、かつ前記第1のパターンに包摂される第2のパターンを有する認証用微細構造体と、有することを特徴とする物品。 - 前記物品は、カード、有価証券、紙幣、認証用部材の何れかであることを特徴とする請求項8又は9に記載の物品。
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