JP6046581B2 - 車両及びエンジンマウント制御装置 - Google Patents

車両及びエンジンマウント制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータを有するエンジンマウントと、前記アクチュエータを制御するエンジンマウント制御装置とを備える車両及びエンジンマウント制御装置に関する。
特許文献1では、バッテリ電圧より昇圧してアクチュエータに電力を供給するACM制御ECUにおける、エンジンのアイドリング運転状態の放熱の問題を解決する能動型防振支持装置を提供することを目的としている([0007]、要約)。当該目的を達成するため、特許文献1では、エンジンのアイドリング運転状態を通知する信号IFLIdを受信したとき、昇圧回路120によるバッテリ電圧からの昇圧を停止して、バッテリ電圧のまま給電制御を行わせる(要約、請求項1参照)。
特開2010−230109号公報
上記のように、特許文献1では、アイドリング運転状態でなければ、昇圧回路120による昇圧を行い、アイドリング運転状態であれば、昇圧回路120による昇圧を行わない。しかしながら、特許文献1では、エンジンが有する複数の気筒のうち一部のみが作動し、残りが休止している状態(一部気筒休止状態(以下「気筒休止状態」ともいう。))における昇圧に関しては検討されていない。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、一部気筒休止を選択的に行う場合でもエンジン振動を好適に抑制することが可能な車両及びエンジンマウント制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両は、エンジンと、前記エンジンの振動を抑制するアクチュエータを備えると共に前記エンジンを車体に支持するエンジンマウントと、前記アクチュエータを駆動させることで前記車体へのエンジン振動の伝達を抑制する振動抑制制御を行うエンジンマウント制御装置とを備えるものであって、前記エンジンマウント制御装置は、蓄電装置からの出力電圧を昇圧して前記アクチュエータに出力する昇圧回路と、前記アクチュエータに対する入力電圧を調整して前記アクチュエータに対する電力供給を制御する給電制御手段とを有し、前記給電制御手段は、前記エンジンが有する複数の気筒についての休止気筒数又は作動気筒数を特定し、前記昇圧回路による昇圧を伴わずに前記蓄電装置から前記アクチュエータへの電力供給を行う直結給電制御と、前記昇圧回路による昇圧を伴って前記蓄電装置から前記アクチュエータへの電力供給を行う昇圧給電制御とを、前記休止気筒数又は前記作動気筒数に応じて切り替えることを特徴とする。
エンジン振動は、休止気筒数又は作動気筒数(換言すると、気筒の休止状態又は作動状態)に応じて振幅が変化する。本発明によれば、蓄電装置からアクチュエータへの電力供給の際における昇圧回路による昇圧の有無を、休止気筒数又は作動気筒数に応じて切り替える。このため、アクチュエータへの入力電圧を、休止気筒数又は作動気筒数に応じたものとすることが可能となる。従って、一部気筒休止を選択的に行う場合に、アクチュエータの作動範囲(ストローク)を適切なものとしつつ、省電力化又は不要な放熱の抑制を実現することが可能となる。
前記車両は、前記エンジンの気筒の作動状態を判定する気筒状態判定手段を備え、前記給電制御手段は、前記エンジンの全気筒が作動する全気筒作動状態であると前記気筒状態判定手段が判定した場合、前記直結給電制御を選択し、前記エンジンの一部の気筒が休止する一部気筒休止状態であると前記気筒状態判定手段が判定した場合、前記昇圧給電制御を選択してもよい。
一部気筒休止状態のときには、全気筒作動状態のときよりもエンジン振動が大きくなる傾向があり、より大きな電力をアクチュエータに供給しなければ、十分な振動抑制能力を確保することが難しい。このため、上記のように制御することで、一部気筒休止状態における十分な振動抑制と、全気筒作動状態における過度の昇圧に伴う放熱の防止とを両立させることが可能となる。
或いは、前記給電制御手段は、前記エンジンの全気筒が作動する全筒作動状態であると前記気筒状態判定手段が判定した場合、前記直結給電制御を選択し、前記エンジンの一部の気筒が休止する気筒休止状態であると前記気筒状態判定手段が判定した場合、前記駆動周波数に応じて前記直結給電制御と前記昇圧給電制御を切り替えてもよい。
前記エンジンマウント制御装置は、前記アクチュエータを駆動する駆動周波数を設定する駆動周波数設定手段を備え、前記給電制御手段は、前記駆動周波数設定手段が設定した前記駆動周波数に基づいて、前記アクチュエータへの目標入力電圧を設定し、設定した前記目標入力電圧に応じて、前記直結給電制御又は前記昇圧給電制御を選択してもよい。これにより、昇圧給電制御を用いなくてもよい場面では、直結給電制御を用いることで、昇圧回路による電圧変換損失を低減し、不要な放熱を抑制することが可能となる。
前記エンジンマウント制御装置は、前記アクチュエータの動作モードとして、
前記エンジンの全気筒が作動する全筒作動時に用いる全気筒モードと、
前記エンジンの一部の気筒が休止する気筒休止時に用いる気筒休止モードと、
前記エンジンの始動時に用いるエンジン始動モードと
を備えてもよい。
さらに、前記エンジンマウント制御装置は、前記エンジン始動モードにおいて前記アクチュエータへの前記目標入力電圧を最も高くし、前記全気筒モードで前記目標入力電圧を最も低くしてもよい。
本発明に係るエンジンマウント制御装置は、エンジンを車体に支持させるエンジンマウントに組み込まれたアクチュエータを駆動させることで前記車体へのエンジン振動の伝達を抑制する振動抑制制御を行うものであって、前記エンジンマウント制御装置は、蓄電装置からの出力電圧を変圧して前記アクチュエータに出力する変圧回路と、前記アクチュエータに対する入力電圧を調整して前記アクチュエータに対する電力供給を制御する給電制御手段とを有し、前記給電制御手段は、前記エンジンが有する複数の気筒についての休止気筒数又は作動気筒数を特定し、前記休止気筒数又は前記作動気筒数に基づいて、前記変圧回路による変圧の有無を切り替えること又は前記変圧回路の変圧率を変化させることにより、前記アクチュエータへの入力電圧を切り替えることを特徴とする。
エンジン振動は、休止気筒数又は作動気筒数(換言すると、気筒の休止状態又は作動状態)に応じて振幅が変化する。本発明によれば、蓄電装置からアクチュエータへの電力供給の際における変圧回路による変圧の有無又は変圧率の変化を、休止気筒数又は作動気筒数に応じて切り替える。このため、アクチュエータへの入力電圧を、休止気筒数又は作動気筒数に応じたものとすることが可能となる。従って、一部気筒休止を選択的に行う場合に、アクチュエータの作動範囲(ストローク)を適切なものとしつつ、省電力化又は不要な放熱の抑制を実現することが可能となる。
前記エンジンマウント制御装置は、前記アクチュエータを駆動する駆動周波数を設定する駆動周波数設定手段を備え、前記給電制御手段は、前記駆動周波数設定手段が設定した前記駆動周波数に基づいて、前記アクチュエータへの目標入力電圧を設定し、設定した前記目標入力電圧に応じて、前記変圧回路による変圧の有無を切り替え又は前記変圧回路の変圧率を変化させてもよい。
本発明によれば、一部気筒休止を選択的に行う場合にエンジン振動を好適に抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る車両の概略構成図である。 第1実施形態のACM電子制御装置(以下「ACM ECU」という。)及びその周辺の回路図である。 アクチュエータへの目標駆動電流(目標入力電流)の波形を示す図である。 第1実施形態の昇圧回路及びその周辺の回路図である。 通常制御において、前記ACM ECUから前記アクチュエータに対して出力される駆動信号を生成及び出力するフローチャートである。 各アクチュエータ駆動電圧についてのアクチュエータ駆動周波数とアクチュエータの駆動力との関係の一例を示す図である。 気筒休止モードについて、前記アクチュエータ駆動周波数と、目標駆動電流、必要駆動電圧、基準電圧及び最大電力との関係の一例を示す図である。 全気筒作動モード及び気筒休止モードそれぞれについて、前記アクチュエータ駆動周波数と、前記目標駆動電流、前記基準電圧及び前記最大電力との関係の一例を示す図である。 第1実施形態において前記アクチュエータ駆動電圧を制御するフローチャート(図5のS1の詳細)である。 第2実施形態の昇圧回路及びその周辺の回路図である。 第2実施形態において前記アクチュエータ駆動電圧を制御するフローチャート(図5のS1の詳細)である。 変形例に係るACM電子制御装置及びその周辺の回路図である。
A.第1実施形態
1.構成
[1−1.概要]
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両10の概略構成図である。図1に示すように、車両10は、駆動源(原動機)としてエンジン12を有するいわゆるエンジン車両である。後述するように、車両10は、エンジン12に加えて、走行モータを有するいわゆるハイブリッド車両であってもよい。
エンジン12は、その回転軸が車幅方向とされた状態において、エンジンマウント202f、202rを介して車体14に支持されている。後に詳述するように、エンジンマウント202f、202rは、アクチュエータ206を駆動することによりエンジン12からの振動(以下「エンジン振動」ともいう。)を能動的に抑制する能動型防振支持装置200の一部を構成する。
車両10は、能動型防振支持装置200に加え、エンジン12の制御に関連するエンジン制御系100と、バッテリ16とを有する。なお、車両10の基本的な構成要素については、例えば、特許文献1又は特開2011−252553号公報と同様のものを用いることができる。
[1−2.エンジン12及びエンジン制御系100]
本実施形態のエンジン12は、V型6気筒であり、エンジン12を構成する複数の気筒の一部を作動させ、残りを休止させる一部気筒休止運転が可能である。すなわち、エンジン12は、全気筒(6気筒)が作動する全気筒作動モードと、3気筒が作動して3気筒が休止する3気筒休止モード(又は3気筒作動モード)とを選択することができる。以下では、3気筒休止モードを含む一部気筒休止モード(一部の気筒が作動して残りの気筒が休止するモード)を「気筒休止モード」とも称する。
後述するように、エンジン12は、一部気筒休止運転ができるものであれば、6気筒以外の気筒数(例えば、4気筒又は8気筒)であってもよい。また、V型以外の気筒配置(例えば、L型)とすることもできる。一部の気筒が作動して残りの気筒が休止する一部気筒休止モードとしては、3気筒休止モードに限らない。例えば、4気筒が作動して2気筒が休止する2気筒休止モード(又は4気筒作動モード)を用いることも可能である。
エンジン制御系100は、エンジン12に関連する構成要素として、クランクセンサ102と、上死点センサ104(以下「TDCセンサ104」ともいう。)と、スタータモータ106と、燃料噴射電子制御装置108(以下「FI ECU108」という。)とを有する。
クランクセンサ102は、図示しないクランクシャフトの回転位置(以下「クランク回転位置θcrk」という。)を検出し、クランク回転位置θcrkを示す信号(クランクパルス信号Scrk)をFI ECU108及び能動型防振支持装置200のACM電子制御装置204(以下「ACM ECU204」という。)に出力する。TDCセンサ104は、図示しないエンジンピストンが上死点に来たこと(上死点タイミング)を検出し、上死点タイミングを示す信号(以下「TDCパルス信号Stdc」という。)をFI ECU108及びACM ECU204に出力する。
スタータモータ106は、エンジン12のモータリングに用いられるモータ(電動機)であり、図示しない低電圧バッテリからの電力に基づいてエンジン12に対して駆動力を伝達する。
FI ECU108は、クランクパルス信号Scrk、TDCパルス信号Stdc等の各種入力信号に基づいてエンジン12を制御する。例えば、FI ECU108は、クランクパルス信号Scrkに基づいてエンジン12の回転数(以下「エンジン回転数Ne」という。)[rpm]を算出して用いる。後述するACM ECU204と同様、FI ECU108は、図示しない入出力部、演算部及び記憶部を有する。
本実施形態のFI ECU108は、エンジン12の気筒休止モード(気筒作動モード)を制御する。
[1−3.バッテリ16]
本実施形態のバッテリ16(蓄電装置)は、いわゆる12Vバッテリであり、車両10において低電圧で作動する各種補機(能動型防振支持装置200を含む。)に電力を供給する。後述するように、バッテリ16に加え又はこれに代えて、別の蓄電装置を用いることも可能である。
[1−4.能動型防振支持装置200]
(1−4−1.概要)
前述のように、能動型防振支持装置200は、エンジンマウント202f、202r及びACM ECU204を有する。
エンジンマウント202f、202rは、例えば、特開2011−252553号公報の図1と同様、車両10の前後方向に互いに離間して配置される。各エンジンマウント202f、202rは、例えば、特許文献1の図1と同様、その内部にアクチュエータ206を有する。アクチュエータ206は、例えば、ソレノイドにより構成することができる。或いは、アクチュエータ206は、エンジン12の負圧を図示しない弁により調節する構成とすることも可能である。エンジンマウント202f、202rの具体的な構成については、例えば、特許文献1と同様のものを用いることができる。
以下では、エンジンマウント202f、202rを、能動的にエンジン振動を抑制するアクティブ・コントロール・マウントの意味でACM202f、202rともいう。ACM ECU204における「ACM」もアクティブ・コントロール・マウントの意味である。
ACM ECU204は、エンジンマウント202f、202rのアクチュエータ206を制御するものであり、入出力部210、演算部212及び記憶部214を有する。ACM ECU204がアクチュエータ206を駆動させることにより、車体14へのエンジン振動の伝達を抑制するための振動抑制制御を行う。
(1−4−2.ACM ECU204)
(1−4−2−1.ACM ECU204の概要)
図2は、第1実施形態のACM ECU204及びその周辺の回路図である。図3は、アクチュエータ206への目標駆動電流Iacm_tar(目標入力電流)の波形を示す図である。図2に示すように、ACM ECU204は、電源回路220と、中央処理装置222(以下「CPU222」という。)と、昇圧回路224と、アクチュエータ駆動回路226(以下「駆動回路226」ともいう。)とを有する。
電源回路220は、バッテリ16の出力電圧(以下「バッテリ電圧Vbat」という。)をCPU222の作動電圧まで降圧してCPU222に出力する。
CPU222は、ACM ECU204全体を制御するものであり、上述した演算部212の一部を構成する。本実施形態のCPU222は、昇圧回路224を用いてアクチュエータ206に対する電力供給を制御する給電制御を実行する。CPU222は、FI ECU108からのエンジン駆動モード情報Mengに応じた基準電圧信号Srefを昇圧回路224に出力し、昇圧回路224で用いる基準電圧Vrefを切り替える(詳細は後述する。)。
昇圧回路224は、CPU222からの基準電圧信号Srefに基づいてバッテリ電圧Vbatを昇圧して駆動回路226に出力する。これにより、アクチュエータ206に供給する電流(駆動電流Iacm)の応答性を高め、アクチュエータ206が発生する駆動力Facm(吸引力)を増加させることが可能となる。なお、昇圧回路224は、バッテリ電圧Vbatを昇圧することなしに駆動回路226に出力することも可能である。以下では、昇圧回路224による昇圧後の電圧を「昇圧電圧Vup」という。昇圧回路224の具体的な構成については、図4を参照して後述する。なお、バッテリ16と昇圧回路224の間には、図示しないコンタクタを設け、アクチュエータ206を作動させるときのみ、前記コンタクタをオンにしてもよい。
駆動回路226は、CPU222からの指令(駆動指令Sf、Sr)に基づいてアクチュエータ206に対して駆動信号Sacmf、Sacmrを出力する。本実施形態の駆動回路226は、パルス幅変調(PWM)を用いて駆動信号Sacmf、Sacmrを出力する。すなわち、CPU222からの駆動指令Sf、Srは、PWMにおけるパルス幅の指令値(デューティ)の情報を含んでいる。そこで、駆動回路226は、CPU222から通知されたデューティに応じたパルス幅の駆動信号Sacmf、Sacmrを、ACM202f、202rそれぞれのアクチュエータ206に対して出力する。なお、駆動信号Sacmf、Sacmrを出力する方式は、PWMに限定されるものではなく、例えば、パルス周波数変調(PFM)を用いてもよい。
以下では、駆動信号Sacmf、Sacmrにおける電流値を、駆動電流Iacmf、Iacmrと称し、駆動信号Sacmf、Sacmrにおける電圧値を、駆動電圧Vacmf、Vacmrと称する。また、駆動信号Sacmf、Sacmrを駆動信号Sacmと総称し、駆動電流Iacmf、Iacmrを駆動電流Iacmと総称し、駆動電圧Vacmf、Vacmrを駆動電圧Vacmと総称する。
第1実施形態の給電制御では、図3に示すような波形の駆動電流Iacmの目標値(目標駆動電流Iacm_tar)を設定し、目標駆動電流Iacm_tarに対応する駆動電流Iacmを各アクチュエータ206に対して出力する。前側のアクチュエータ206に対する目標駆動電流Iacmf_tar又は駆動電流Iacmfと、後ろ側のアクチュエータ206に対する目標駆動電流Iacmr_tar又は駆動電流Iacmrとの間では、位相を90°ずらす。
また、第1実施形態では、駆動回路226からアクチュエータ206に対して出力される駆動電圧Vacmf、Vacmrは、昇圧回路224からの出力電圧となる。上記のように、第1実施形態の昇圧回路224は、昇圧後の電圧(昇圧電圧Vup)と、昇圧なしの電圧(バッテリ電圧Vbat)とを選択的に出力することができる。後述するように、昇圧回路224による昇圧なしの電圧(バッテリ電圧Vbat)については、昇圧回路224を迂回して駆動回路226に供給することも可能である。
(1−4−2−2.昇圧に関連する構成)
図4は、第1実施形態の昇圧回路224及びその周辺の回路図である。図4に示すように、昇圧回路224は、基準電圧設定部230と、比較器232と、昇圧コントローラ234と、コイル240と、ダイオード242と、コンデンサ244と、スイッチ246と、抵抗248、250とを有する。
基準電圧設定部230は、CPU222からの基準電圧信号Srefに基づいて基準電圧Vrefを切り替える。ここにいう基準電圧Vrefは、アクチュエータ206への入力電圧(駆動電圧Vacmf、Vacmr)の基準値である。本実施形態の基準電圧Vrefには、全気筒作動モードに用いる第1基準電圧Vref1と、3気筒休止モード(3気筒作動モード)に用いる第2基準電圧Vref2とが含まれる。第1基準電圧Vref1よりも第2基準電圧Vref2の方が高い(Vref1<Vref2)。
比較器232は、基準電圧設定部230からの基準電圧Vrefと、出力端子252における電圧(昇圧電圧Vup)との誤差eを算出して昇圧コントローラ234に出力する。
昇圧コントローラ234は、比較器232からの誤差eに基づいてスイッチ246のオン時間(制御信号Sxのデューティ)を算出する(詳細は、図9を参照して後述する。)。
昇圧回路224のコイル240、ダイオード242、コンデンサ244及びスイッチ246により、いわゆるチョッパ形の昇圧コンバータが形成される。
2.エンジン振動抑制のための各種制御
以下では、振動抑制制御に関連してACM ECU204が行う制御について説明する。本実施形態のACM ECU204は、振動抑制制御に関連して始動時制御と通常制御の両方を行う。始動時制御は、エンジン12の始動時又は再始動時に発生するいわゆるロール固有振動(ロール共振)を抑制するための制御である。通常制御は、エンジン12が爆発工程を伴って作動中である際のエンジン振動を抑制するための制御である。以下では、通常制御におけるACM202f、202rへの電流出力開始タイミング(ACM202f、202rの作動開始タイミング)の設定方法を中心に説明する。
[2−1.アクチュエータ駆動信号Sacmf、Sacmrの生成]
図5は、通常制御において、ACM ECU204からアクチュエータ206に対して出力される駆動信号Sacmf、Sacmrを生成及び出力するフローチャートである。ステップS1において、ACM ECU204は、駆動信号Sacmf、Sacmrの電圧(アクチュエータ駆動電圧Vacm)を制御する(詳細は、図9を参照して後述する。)。
ステップS2において、ACM ECU204は、アクチュエータ駆動信号Sacmf、Sacmrの出力タイミング及びデューティDUTを制御(設定)する。ステップS3において、ACM ECU204は、駆動信号Sacmf、Sacmrを出力する。
[2−2.アクチュエータ駆動電圧Vacmの設定]
(2−2−1.単一のモードにおける駆動電圧Vacmの考え方)
図6は、各アクチュエータ駆動電圧Vacmについてのアクチュエータ駆動周波数facmとアクチュエータ206の駆動力Facmとの関係の一例を示す図である。図6において、駆動力Facm1は、バッテリ電圧Vbatによりアクチュエータ206が発生できる駆動力Facmであり、駆動力Facm2は、昇圧電圧Vupによりアクチュエータ206が発生できる駆動力Facmである。
図7は、気筒休止モードについて、アクチュエータ駆動周波数facmと、目標駆動電流Iacm_tar、必要駆動電圧Vacm_req、基準電圧Vref及び最大電力Wmaxとの関係の一例を示す図である。
図7における目標駆動電流Iacm_tarは、駆動周波数facm毎に必要とされる駆動電流Iacmの最大値として設定される。必要駆動電圧Vacm_reqは、駆動周波数facm毎の目標駆動電流Iacm_tarを可能とする駆動電圧Vacmである。基準電圧Vrefは、アクチュエータ206への入力電圧(駆動電圧Vacmf、Vacmr)の基準値(目標値)である。なお、図7は、気筒休止モードについてのものであるため、図7中の基準電圧Vrefは、第2基準電圧Vref2である。最大電力Wmax[W]は、駆動周波数facm毎の目標駆動電流Iacm_tarと基準電圧Vrefの積である(Wmax=Iacm_tar×Vref)。
アクチュエータ206によりエンジン振動を低減させるためには、アクチュエータ206の往復運動(駆動周波数facm)をエンジン振動の周波数又はその所定倍の周波数に同期させた上で、エンジン振動の振幅に合わせたストロークを確保する必要がある。
アクチュエータ206のストロークは、アクチュエータ206が発生する駆動力Facm(吸引力)に依存する。アクチュエータ206の駆動力Facmは、起磁力により影響されるため、アクチュエータ206の駆動周波数facmに応じた駆動電流Iacmにより定まる(図6参照)。また、エンジン12が高速運転状態であるときに(エンジン振動の周波数が比較的高いときに)、アクチュエータ206の駆動電圧Vacmが相対的に低い場合、アクチュエータ206のストロークが不十分となり、十分な振動低減効果が得られなくなる可能性がある。
そこで、アクチュエータ206の電流応答性を高めるため、アクチュエータ206の駆動電圧Vacmを増加させることが考えられる(図6参照)。
ところで、同一のアクチュエータ206及びバッテリ16を用いる場合、アクチュエータ206のストロークを十分なものとするために必要なアクチュエータ206の駆動電圧Vacm(又は必要駆動電圧Vacm_req)は、図7に示すように、アクチュエータ206の駆動周波数facmに応じて変化する。
そこで、アクチュエータ206の駆動周波数facmが変化する場合において、駆動電圧Vacmを一定にするためには、各駆動周波数facmに対応する駆動電圧Vacmのうち最大値Vmaxを駆動電圧Vacmとすることが考えられる。
(2−2−2.エンジン駆動モードが複数ある場合のアクチュエータ駆動電圧Vacmの考え方)
図8は、全気筒作動モード及び気筒休止モードそれぞれについて、アクチュエータ駆動周波数facmと、目標駆動電流Iacm_tar、基準電圧Vref及び最大電力Wmaxとの関係の一例を示す図である。図8中の「全筒」が全気筒作動モードに対応し、「休筒」が気筒休止モードに対応する。
図8における目標駆動電流Iacm_tar1は、全気筒作動モードの目標駆動電流Iacm_tarであり、目標駆動電流Iacm_tar2は、気筒休止モードの目標駆動電流Iacm_tarである。図8における基準電圧Vref1は、全気筒作動モードの基準電圧Vrefであり、基準電圧Vref2は、気筒休止モードの基準電圧Vrefである。図8における最大電力Wmax1は、全気筒作動モードの最大電力Wmaxであり(Wmax1=Iacm_tar1×Vref1)、最大電力Wmax2は、気筒休止モードの最大電力Wmax(Wmax2=Iacm_tar2×Vref2)である。
駆動周波数facm毎における最大電力Wmax2と最大電力Wmax1の差(Wmax2−Wmax1)は、余剰電力を示す。
全気筒作動モードと気筒休止モード(図8では3気筒休止モード)を比較した場合、エンジン振動の振幅は、気筒休止モードの場合の方が大きくなる。このため、同じエンジン回転数Ne又はアクチュエータ駆動周波数facmの場合、全気筒作動モードよりも気筒休止モードの方が、必要となるアクチュエータ206のストロークが長くなる。
そこで、本実施形態では、気筒休止モード又は気筒作動モード(すなわち、休止している又は作動している気筒の数)に応じて、アクチュエータ206の駆動電圧Vacmを変化させる。
なお、後述するように、全気筒作動モード用の基準電圧Vref1は、バッテリ16の出力電圧(バッテリ電圧Vbat)と等しくする。バッテリ電圧Vbatは、バッテリ16の残容量(SOC)に応じて変化する。そこで、バッテリ16の仕様選定又はアクチュエータ206の仕様選定に当たっては、例えば、通常使用時のバッテリ16のSOC下限値(設計値)においても、バッテリ電圧Vbatが、全気筒作動モードにおける駆動電圧Vacmの最大値以上となるように設定してもよい。
(2−2−3.具体的設定方法)
図9は、第1実施形態においてアクチュエータ駆動電圧Vacmを制御するフローチャート(図5のS1の詳細)である。ステップS11において、ACM ECU204(CPU222)は、FI ECU108からエンジン駆動モード情報Meng(以下「モード情報Meng」ともいう。)を取得する。モード情報Mengでは、エンジン12が、全気筒作動モード(全気筒作動状態)又は気筒休止モード(3気筒休止状態/3気筒作動状態)のいずれであるかを示す。
なお、後述するように、モード情報Mengには、その他のモード、例えば、エンジン始動モードを含ませることも可能である。
ステップS12において、ACM ECU204(CPU222)は、エンジン駆動モードが全気筒作動モードであるか否かを判定する。全気筒作動モードである場合(S12:YES)、ステップS13において、ACM ECU204(CPU222)は、アクチュエータ駆動電圧Vacmの基準電圧Vrefとして第1基準電圧Vref1を設定する(Vref←Vref1)。すなわち、CPU222は、第1基準電圧Vref1を示す基準電圧信号Srefを昇圧回路224の基準電圧設定部230に出力する。当該基準電圧信号Srefを受信した基準電圧設定部230は、第1基準電圧Vref1である基準電圧Vrefを出力する。
続くステップS14において、ACM ECU204(昇圧コントローラ234)は、昇圧回路224のスイッチ246(図4)に対する制御信号Sxを出力せずに、スイッチ246を連続的にオフにする。すなわち、基準電圧Vrefとして第1基準電圧Vref1が基準電圧設定部230から比較器232に出力された場合、比較器232では、第1基準電圧Vref1と出力端子252における電圧(ここではバッテリ電圧Vbat)との誤差e(=Vref1−Vbat)が昇圧コントローラ234に出力される。第1基準電圧Vref1とバッテリ電圧Vbatは、実質的に誤差eがゼロである(又は第1基準電圧Vref1がバッテリ電圧Vbatよりも低い)ため、昇圧コントローラ234は、昇圧が不要であると判定し、スイッチ246に対して制御信号Sxを出力しない。これにより、昇圧回路224による昇圧なしにバッテリ16からアクチュエータ206に対して電力を供給させる(直結給電制御)。
なお、バッテリ電圧Vbatが変動することを考慮し、CPU222は、図示しない電圧センサからバッテリ電圧Vbatを取得し、取得したバッテリ電圧Vbat又はそれよりも低い値を第1基準電圧Vref1として設定してもよい。また、昇圧回路224による昇圧を行わないようにするためには、CPU222から昇圧コントローラ234に対して制御信号Sxの出力を禁止する信号(制御信号出力禁止信号)を送信するような構成も可能である。
ステップS12に戻り、エンジン駆動モードが全気筒作動モードでない場合(S12:NO)、気筒休止モードとなる。この場合、ステップS15において、ACM ECU204(CPU222)は、アクチュエータ駆動電圧Vacmの第2基準電圧Vref2として基準電圧Vrefを設定する(Vref←Vref2)。すなわち、CPU222は、第2基準電圧Vref2を示す基準電圧信号Srefを昇圧回路224の基準電圧設定部230に出力する。当該基準電圧信号Srefを受信した基準電圧設定部230は、第2基準電圧Vref2である基準電圧Vrefを出力する。
続くステップS16において、ACM ECU204(比較器232)は、基準電圧設定部230から昇圧電圧Vupを取得する。続くステップS17において、ACM ECU204(比較器232)は、ステップS15で設定した基準電圧Vref(第2基準電圧Vref2)とステップS16で取得した昇圧電圧Vupの誤差e(=Vref2−Vup)を算出する。
ステップS18において、ACM ECU204(昇圧コントローラ234)は、誤差eに基づいて昇圧回路224のスイッチ246のデューティ(昇圧率)を調整する。すなわち、ACM ECU204は、誤差eが小さくなるように、スイッチ246のデューティ(昇圧率)を調整する。これにより、昇圧回路224による昇圧を伴ってバッテリ16からアクチュエータ206に対して電力を供給させる(昇圧給電制御)。
誤差eに基づくスイッチ246の制御についてより具体的に説明する。昇圧電圧Vupよりも第2基準電圧Vref2の方が大きく、誤差eが正の値である場合(Vref2>Vup)、昇圧コントローラ234は、スイッチ246のオン時間を長くする(制御信号Sxにおけるデューティを大きくする。)。これにより、昇圧回路224での昇圧率が上がり、昇圧電圧Vupを高くすることができる。
一方、昇圧電圧Vupよりも第2基準電圧Vref2の方が小さく、誤差eが負の値である場合(Vref2<Vup)、昇圧コントローラ234は、スイッチ246のオン時間を短くする(制御信号Sxのデューティを小さくする。)。これにより、昇圧回路224での昇圧率が下がり、昇圧電圧Vupを低くすることができる。
第2基準電圧Vref2と昇圧電圧Vupが等しく、誤差eがゼロである場合(Vref2=Vup)、昇圧コントローラ234は、スイッチ246のオン時間(制御信号Sxのデューティ)を維持する。
[2−3.アクチュエータ駆動信号Sacmf、Sacmrの出力タイミング及びデューティDUTの設定]
CPU222から駆動回路226に対するアクチュエータ駆動信号Sacmf、Sacmrの出力タイミング及びデューティの設定は、例えば、特開2010−269685号公報に記載の方法で行うことができる。例えば、エンジン振動の振幅、周期及び位相遅れに基づいて、アクチュエータ駆動信号Sacmf、Sacmrの出力タイミング及びデューティを設定することが可能である。
3.第1実施形態の効果
以上説明したように、第1実施形態によれば、バッテリ16(蓄電装置)からアクチュエータ206への電力供給の際における昇圧回路224による昇圧の有無を、休止気筒数又は作動気筒数(換言すると、気筒の休止状態又は作動状態)に応じて切り替える(図9のS12〜S18参照)。このため、アクチュエータ206への駆動電圧Vacm(入力電圧)又は基準電圧Vrefを、休止気筒数又は作動気筒数に応じたものとすることが可能となる。従って、一部気筒休止を選択的に行う場合に、アクチュエータ206の作動範囲(ストローク)を適切なものとしつつ、省電力化又は不要な放熱の抑制を実現することが可能となる。
第1実施形態において、車両10は、エンジン12の気筒の作動状態を判定してエンジン駆動モード情報Mengを出力するFI ECU108(気筒状態判定手段)を備える。また、ACM ECU204は、エンジン12の全気筒が作動する全気筒作動状態(全気筒作動モード)であるとFI ECU108が判定した場合(図9のS12:YES)、直結給電制御を選択する(S14)。また、エンジン12の一部の気筒が気筒を休止する一部気筒休止状態(一部気筒休止モード)であるとFI ECU108が判定した場合(S12:NO)、昇圧給電制御を選択する(S18)。
気筒休止状態のときには、全気筒作動状態のときよりもエンジン振動が大きくなる傾向があり、より大きな電力をアクチュエータ206に供給しなければ、十分な振動抑制能力を確保することが難しい。このため、上記のように制御することで、一部気筒休止状態における十分な振動抑制と、全気筒作動状態における過度の昇圧に伴う放熱の防止とを両立させることが可能となる。
B.第2実施形態
1.構成
[1−1.概要(第1実施形態との相違)]
第2実施形態の基本的な構成は、第1実施形態(図1)と同様である。以下では、第1実施形態と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、ACM電子制御装置204a(以下「ACM ECU204a」という。)のCPU222及び昇圧回路224a(図10)の構成及び制御が、第1実施形態のACM ECU204のCPU222及び昇圧回路224と異なる。
[1−2.ACM ECU204a(第1実施形態との相違)]
図10は、第2実施形態の昇圧回路224a及びその周辺の回路図である。第2実施形態のCPU222及び昇圧回路224aは、以下の点で第1実施形態のCPU222及び昇圧回路224と異なる。
すなわち、第1実施形態のCPU222では、エンジン駆動モード(全気筒作動モード及び気筒休止モード)に応じて基準電圧Vref(Vref1、Vref2)を2段階で設定した(図4の基準電圧設定部230及び図9のS12、S13、S15参照)。
一方、第2実施形態のCPU222では、エンジン駆動モードに加え、アクチュエータ駆動周波数facmに応じて基準電圧Vrefを複数段階で設定する。また、昇圧回路224aの基準電圧設定部230aは、CPU222からの基準電圧信号Srefが示す基準電圧Vrefの値(デジタル値)をデジタル/アナログ(D/A)変換して比較器232に出力する。ここでの基準電圧信号Srefの詳細は、図11を参照して後述する。
2.エンジン振動抑制のための各種制御
[2−1.アクチュエータ駆動信号Sacmf、Sacmrの生成]
通常制御において、ACM ECU204aからアクチュエータ206に対して出力されるアクチュエータ駆動信号Sacmf、Sacmrを生成及び出力する全体的な流れは、第1実施形態(図5)と同様である。
[2−2.アクチュエータ駆動電圧Vacmの設定]
(2−2−1.駆動電圧Vacmの考え方)
第1実施形態では、各アクチュエータ駆動周波数facmに対応する駆動電圧Vacmのうち最大値Vmax以上の値をエンジン駆動モード毎に基準電圧Vref(Vref1、Vref2)として設定した(図7及び図8参照)。
これに対し、第2実施形態では、エンジン駆動モード及びアクチュエータ駆動周波数facmの組合せ毎に基準電圧Vrefを設定する。この場合、各基準電圧Vrefは、エンジン駆動モード及びアクチュエータ駆動周波数facmの組合せ毎の必要駆動電圧Vacm_req(図7参照)又はその近傍値とすることができる。
但し、全気筒作動モードについては、アクチュエータ駆動周波数facm毎の必要駆動電圧Vacm_reqの全部又は一部がバッテリ電圧Vbatよりも低くなるように設計する。その結果、必要駆動電圧Vacm_reqがバッテリ電圧Vbatよりも低くなる場合には、(第2実施形態では、降圧回路を用いていないため)バッテリ電圧Vbatでアクチュエータ206を駆動させることとなる。
(2−2−2.具体的設定方法)
図11は、第2実施形態においてアクチュエータ駆動電圧Vacmを制御するフローチャート(図5のS1の詳細)である。ステップS21において、ACM ECU204a(CPU222)は、図9のステップS11と同様、FI ECU108からエンジン駆動モード情報Mengを取得する。
ステップS22において、ACM ECU204a(CPU222)は、アクチュエータ駆動周波数facmを特定する。第2実施形態のエンジン12はV型6気筒エンジンである。このため、ACM ECU204aは、全気筒作動モードの場合、例えば、エンジン回転数Neの3次(3倍)の周波数をアクチュエータ駆動周波数facmとして特定する。また、ACM ECU204aは、3気筒休止モードの場合、例えば、エンジン回転数Neの1.5次(1.5倍)の周波数をアクチュエータ駆動周波数facmとして特定する。
ステップS23において、ACM ECU204a(CPU222)は、エンジン駆動モードが全気筒作動モードであるか否かを、エンジン駆動モード情報Mengに基づいて判定する。全気筒作動モードである場合(S23:YES)、ステップS24において、ACM ECU204a(CPU222)は、アクチュエータ駆動電圧Vacmの基準電圧Vrefとして第1基準電圧Vref1を設定する(Vref←Vref1)。
例えば、CPU222は、第1基準電圧Vref1を示す基準電圧信号Sref(デジタル信号)を昇圧回路224aの基準電圧設定部230aに出力する。基準電圧設定部230aは、受信した基準電圧信号SrefをD/A変換して比較器232に出力する。
続くステップS25において、ACM ECU204a(昇圧コントローラ234)は、昇圧回路224aのスイッチ246(図10)に対して制御信号Sxを出力せずに、スイッチ246を連続的にオフにする。当該処理は、図9のステップS14と同様である。これにより、昇圧回路224aによる昇圧なしにバッテリ16からアクチュエータ206に対して電力を供給させる(直結給電制御)。
ステップS23に戻り、エンジン駆動モードが全気筒作動モードでない場合(S23:NO)、ステップS26において、ACM ECU204a(CPU222)は、エンジン駆動モード情報Meng及びアクチュエータ駆動周波数facmに基づいて基準電圧Vrefを設定する。
例えば、ACM ECU204a(CPU222)は、エンジン駆動モード情報Mengに応じた基準電圧Vref2を選択する。第2実施形態における基準電圧Vref2は、必要駆動電圧Vacm_req(図7参照)又はその近傍値として設定される。このため、アクチュエータ駆動周波数facmに応じて基準電圧Vref2はその値が変化する。
次いで、ACM ECU204a(CPU222)は、基準電圧Vref2において、アクチュエータ駆動周波数facmに対応する値を特定する。
また、ステップS26において、基準電圧Vrefを設定する方法は、これに限らない。例えば、エンジン駆動モード情報Meng及びアクチュエータ駆動周波数facmの組合せ毎に基準電圧Vrefを規定したマップを用いることも可能である。
ACM ECU204a(CPU222)は、基準電圧Vrefを設定すると、その基準電圧Vrefを示す基準電圧信号Sref(デジタル信号)を基準電圧設定部230a(図10)に対して生成及び出力する。基準電圧設定部230aは、受信した基準電圧信号SrefをD/A変換して比較器232に出力する。
図11のステップS27〜S29は、図9のステップS16〜S18と同様である。
3.第2実施形態の効果
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え又はこれに代えて、以下の効果を奏することができる。
第2実施形態において、ACM ECU204aは、アクチュエータ駆動周波数facmを設定するCPU222(駆動周波数設定手段)を備え、CPU222(給電制御手段)は、設定した駆動周波数facmに基づいて、基準電圧Vref(目標入力電圧)を設定し(図11のS24、S26)、設定した基準電圧Vrefに応じて、直結給電制御又は昇圧給電制御を選択する。これにより、昇圧給電制御を用いなくてもよい場面では、直結給電制御を用いることで、昇圧回路224aによる電圧変換損失を低減し、不要な放熱を抑制することが可能となる。
C.変形例
なお、本発明は、上記各実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.適用対象
上記各実施形態では、走行モータを有さないエンジン車両である車両10に能動型防振支持装置200(ACM ECU204、204a)を適用した。しかしながら、例えば、アクチュエータ206への電力供給に着目すれば、エンジン12に加えて走行モータを有するハイブリッド車両である車両10に能動型防振支持装置200を適用してもよい。或いは、能動型防振支持装置200の適用対象は、車両10に限らず、エンジン12を備える移動体(船舶や航空機等)に用いることもできる。或いは、能動型防振支持装置200を、エンジン12を備える製造装置、ロボット又は家電製品に適用してもよい。
2.エンジン12
上記各実施形態では、エンジン12を走行用(車両10の走行駆動力を生成するもの)としたが、例えば、走行モータを駆動力生成手段とする車両10であれば、エンジン12は、図示しない発電機を作動させるためのみに用いられるものであってもよい。
3.バッテリ16(蓄電装置)
上記各実施形態では、アクチュエータ206に対して電力を供給する蓄電装置として12Vバッテリであるバッテリ16を用いた。しかしながら、その他の蓄電装置によりアクチュエータ206に対して電力を供給してもよい。そのような蓄電装置としては、例えば、12Vよりも高電圧のバッテリ(例えば、走行モータ用のバッテリ)又はキャパシタを用いることができる。
4.ACM ECU204、204a
[4−1.構成]
上記各実施形態では、昇圧回路224、224aによる昇圧を伴わない場合も昇圧回路224、224aを介してバッテリ電圧Vbatをアクチュエータ206に印加した(図2、図4及び図10参照)。しかしながら、バッテリ電圧Vbatを昇圧なしにアクチュエータ206に印加する観点からすれば、これに限らない。例えば、昇圧回路224、224aを迂回してバッテリ電圧Vbatを駆動回路226に印加することも可能である。
図12は、変形例に係るACM電子制御装置204b(以下「ACM ECU204b」という。)及びその周辺の回路図である。ACM ECU204bは、昇圧回路224を迂回させるための切替スイッチ260を有する。CPU222は、昇圧回路224による昇圧を行わないと判定した場合(図9のS13又は図11のS24)、切替スイッチ260に対して切替信号Sx2を出力する。切替信号Sx2を受信した切替スイッチ260は、昇圧回路224を介さずにバッテリ16とアクチュエータ駆動回路226を接続させる。これにより、昇圧回路224による電圧降下なしにバッテリ電圧Vbatをアクチュエータ駆動回路226に印加することが可能となる。
上記各実施形態では、バッテリ電圧Vbatを昇圧する昇圧回路224、224aを有する構成であったが、例えば、休止気筒数又は作動気筒数に応じて直結給電制御と昇圧給電制御を切り替える観点からすれば、バッテリ電圧Vbatを降圧する降圧回路を有する構成であってもよい。このような構成の場合、直結給電制御を行う場合の方が、アクチュエータ206への駆動電圧Vacm(基準電圧Vref)は高くなる。
[4−2.制御]
第1実施形態では、選択可能な基準電圧VrefをVref1、Vref2の2種類とした(図9のS13、S15)。しかしながら、例えば、エンジン駆動モードに応じて基準電圧Vrefを切り替えるとの観点からすれば、選択可能な基準電圧Vrefの種類は、3種類以上であってもよい。
同様に、上記各実施形態では、基準電圧Vrefに対応するエンジン駆動モードとして、全気筒作動モード及び3気筒休止モードを用いたが、例えば、エンジン駆動モードに応じて基準電圧Vrefを切り替えるとの観点からすれば、3種類以上のエンジン駆動モードを用いることができる。
例えば、上記各実施形態で用いた全気筒作動モード及び3気筒休止モードに加え又はそのいずれかに代えて、4気筒が作動して2気筒が休止する2気筒休止モード(又は4気筒作動モード)を用いることも可能である。全気筒作動モード、2気筒休止モード及び3気筒休止モードを用いる場合、例えば、図9のステップS15の前において、2気筒休止モード又は3気筒休止モードのいずれであるかを判定する。そして、モードに応じて基準電圧Vrefを選択した後、ステップS16に進む。
或いは、アイドルストップ状態からエンジン12を再始動する場合には、全気筒作動モード及び3気筒休止モード(一部気筒休止モード)よりも高い電圧をアクチュエータ駆動電圧Vacmとして供給できるように昇圧を行う「エンジン始動モード」を別途設定してもよい。エンジン12を再始動する際には、いわゆるロール共振が発生するため、全気筒作動モード及び3気筒休止モード(一部気筒休止モード)よりも大きな振動が発生する。このため、エンジン始動モードにおいてアクチュエータ駆動電圧Vacmを全気筒作動モード又は3気筒休止モード(一部気筒休止モード)の際よりも高く設定すること(例えば、第2基準電圧Vref2よりも高い電圧とすること)により、当該振動を抑制することが可能となる。
上記各実施形態では、全気筒作動モードに対応する第1基準電圧Vref1(換言すると、基準電圧Vrefの最低値)をバッテリ電圧Vbatとした。しかしながら、例えば、エンジン駆動モードに応じて基準電圧Vrefを切り替えるとの観点からすれば、第1基準電圧Vref1(基準電圧Vrefの最低値)をバッテリ電圧Vbatよりも高くなる電圧に設定することも可能である。この場合、第1・第2基準電圧Vref1、Vref2はいずれもバッテリ電圧Vbatよりも高い。また、第1基準電圧Vref1よりも第2基準電圧Vref2の方が高い。
10…車両 12…エンジン
14…車体 16…バッテリ(蓄電装置)
108…FI ECU(気筒状態判定手段)
202f、202r…ACM(エンジンマウント)
204、204a、204b…ACM ECU(エンジンマウント制御装置)
206…アクチュエータ 212…演算部(駆動周波数設定手段)
222…CPU(給電制御手段) 224、224a…昇圧回路(変圧回路)
facm…アクチュエータ駆動周波数
Vacm…アクチュエータ駆動電圧(入力電圧)
Vbat…バッテリ電圧(蓄電装置からの出力電圧)
Vref…基準電圧(目標入力電圧)

Claims (5)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの振動を抑制するアクチュエータを備えると共に前記エンジンを車体に支持するエンジンマウントと、
    前記アクチュエータを駆動させることで前記車体へのエンジン振動の伝達を抑制する振動抑制制御を行うエンジンマウント制御装置と
    を備える車両であって、
    前記エンジンマウント制御装置は、
    蓄電装置からの出力電圧を昇圧して前記アクチュエータに出力する昇圧回路と、
    前記アクチュエータに対する入力電圧を調整して前記アクチュエータに対する電力供給を制御する給電制御手段と
    前記アクチュエータを駆動する駆動周波数を設定する駆動周波数設定手段と
    を有し、
    前記給電制御手段は、
    前記エンジンが有する複数の気筒についての休止気筒数又は作動気筒数を特定し、
    前記昇圧回路による昇圧を伴わずに前記蓄電装置から前記アクチュエータへの電力供給を行う直結給電制御と、
    前記昇圧回路による昇圧を伴って前記蓄電装置から前記アクチュエータへの電力供給を行う昇圧給電制御とを、
    前記休止気筒数又は前記作動気筒数に応じて切り替え
    さらに、前記給電制御手段は、
    前記駆動周波数設定手段が設定した前記駆動周波数に基づいて、前記アクチュエータへの目標入力電圧を設定し、
    設定した前記目標入力電圧に応じて、前記直結給電制御又は前記昇圧給電制御を選択する
    ことを特徴とする車両。
  2. 請求項1記載の車両において、
    前記車両は、前記エンジンの気筒の作動状態を判定する気筒状態判定手段を備え、
    前記給電制御手段は、
    前記エンジンの全気筒が作動する全筒作動状態であると前記気筒状態判定手段が判定した場合、前記直結給電制御を選択し、
    前記エンジンの一部の気筒が休止する気筒休止状態であると前記気筒状態判定手段が判定した場合、前記昇圧給電制御を選択する
    ことを特徴とする車両。
  3. 請求項1記載の車両において、
    前記車両は、前記エンジンの気筒の作動状態を判定する気筒状態判定手段を備え、
    前記給電制御手段は、
    前記エンジンの全気筒が作動する全筒作動状態であると前記気筒状態判定手段が判定した場合、前記直結給電制御を選択し、
    前記エンジンの一部の気筒が休止する気筒休止状態であると前記気筒状態判定手段が判定した場合、前記駆動周波数に応じて前記直結給電制御と前記昇圧給電制御を切り替える
    ことを特徴とする車両。
  4. 請求項1記載の車両において、
    前記エンジンマウント制御装置は、前記アクチュエータの動作モードとして、
    前記エンジンの全気筒が作動する全筒作動時に用いる全気筒モードと、
    前記エンジンの一部の気筒が休止する気筒休止時に用いる気筒休止モードと、
    前記エンジンの始動時に用いるエンジン始動モードと
    を備え、
    さらに、前記エンジンマウント制御装置は、前記エンジン始動モードにおいて前記アクチュエータへの前記目標入力電圧を最も高くし、前記全気筒モードで前記目標入力電圧を最も低くする
    ことを特徴とする車両。
  5. エンジンを車体に支持させるエンジンマウントに組み込まれたアクチュエータを駆動させることで前記車体へのエンジン振動の伝達を抑制する振動抑制制御を行うエンジンマウント制御装置であって、
    前記エンジンマウント制御装置は、
    蓄電装置からの出力電圧を変圧して前記アクチュエータに出力する変圧回路と、
    前記アクチュエータに対する入力電圧を調整して前記アクチュエータに対する電力供給を制御する給電制御手段と
    前記アクチュエータを駆動する駆動周波数を設定する駆動周波数設定手段と
    を有し、
    前記給電制御手段は、
    前記エンジンが有する複数の気筒についての休止気筒数又は作動気筒数を特定し、
    前記休止気筒数又は前記作動気筒数に基づいて、前記変圧回路による変圧の有無を切り替えること又は前記変圧回路の変圧率を変化させることにより、前記アクチュエータへの入力電圧を切り替え
    さらに、前記給電制御手段は、
    前記駆動周波数設定手段が設定した前記駆動周波数に基づいて、前記アクチュエータへの目標入力電圧を設定し、
    設定した前記目標入力電圧に応じて、前記変圧回路による変圧の有無を切り替える又は前記変圧回路の変圧率を変化させる
    ことを特徴とするエンジンマウント制御装置。
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