JP6046555B2 - 焼鈍処理における急冷方法及び焼鈍炉における急冷設備 - Google Patents
焼鈍処理における急冷方法及び焼鈍炉における急冷設備 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6046555B2 JP6046555B2 JP2013100325A JP2013100325A JP6046555B2 JP 6046555 B2 JP6046555 B2 JP 6046555B2 JP 2013100325 A JP2013100325 A JP 2013100325A JP 2013100325 A JP2013100325 A JP 2013100325A JP 6046555 B2 JP6046555 B2 JP 6046555B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- gas
- cooling
- heating
- quenching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Furnace Details (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
Description
本発明の第一の態様は、ワークの焼鈍処理において加熱されたワークに予め設定した急冷時間内で、調温されたガスを吹き付けて予め設定した制御目標温度へ降温させる急冷方法であって、ワークが配置される急冷室のガスを排出する排出ステップと、急冷室から排出されたガスを、冷却する冷却側のガスと冷却しない非冷却側のガスとに分割する分割ステップと、分割された冷却側のガスを冷却する冷却ステップと、冷却された冷却側のガスと非冷却側のガスとを混合する混合ステップと、混合されたガスを加熱して調温する加熱ステップと、調温されたガスを急冷室に送り込んでワークに吹き付ける送風ステップとを有することを特徴とする。
この態様では、焼鈍処理において取り込んだガスをそのまま冷却せずにその一部をバイパスして取り出し、この取り出したガスのみを冷却した後再び、バイパスしなかったガスと混合して混合したガス全体を降温させるので、取り込んだガスを過冷却する状態を抑制する。仮に過冷却状態が生じても、その後さらに加熱して調温することで、冷却し過ぎた温度分を昇温させるための修正を行う。
処理A:混合される冷却側のガスの風量を増加させる風量増加処理
処理B:調温されるガスの加熱温度を下降させる加熱温度下降処理
処理C:混合される冷却側のガスの風量を減少させる風量減少処理
処理D:調温されるガスの加熱温度を上昇させる加熱温度上昇処理
この態様では、加熱調温後のガスの温度を測定し、この温度と制御目標温度との差異を算出し、その差異を修正するように冷却側のガスの風量或いは加熱温度を調節するので、ワークに吹き付けるガスの温度をより細かく制御目標温度に近づける。
信号A:送風機へ出力され、バイパスダクトに取り込む冷却側のガスの風量を増加させる風量増加信号
信号B:加熱装置へ出力され、加熱装置による加熱温度を下降させる加熱温度下降信号
信号C:送風機へ出力され、バイパスダクトに取り込む冷却側のガスの風量を減少させる風量減少信号
信号D:加熱装置へ出力され、加熱装置による加熱温度を上昇させる加熱温度上昇信号
本発明の第二の態様の急冷方法によれば、循環させるガスをより精密に調温することができる。本発明の第四の態様の急冷設備による効果も同様である。
焼鈍処理の中でワークは、まず加熱設備で加熱工程を経た後、本発明の実施形態に係る急冷設備に搬送され急冷が施される。以下、本発明の実施形態に係る急冷設備の構成を、図面を参照して説明する。尚、図中に示された急冷設備や他の装置等の形状や大きさ又は比率は、適宜簡略化及び誇張して示されている。
本発明の実施形態に係る急冷設備1は、その本体2内部に、図1に示すようにワークを冷却する空間である急冷室Sと、その急冷室Sのガスを取り込んで再び急冷室Sに送り出すファン20及び取り込まれたガスを加熱する加熱装置30を備えたメインダクト10を有する。メインダクト10内にはさらに、ガスの温度を測定する温度センサ40及びガスの流れを均一化させる分散板34a、34bが備えられる。
急冷設備1の本体2外部には、メインダクト10内のガスの一部を取り出して再びメインダクト10に送り出すブロワ50及びこの取り出されたガスを冷却する冷却装置48を備えたバイパスダクト42を有する。また温度センサ40から入力される温度情報に基づいて、加熱装置30の加熱温度及びブロワ50の回転数を調節する制御信号を出力する制御装置(図3参照)が、急冷設備1を含む焼鈍炉を操作する操作室内に配設される。
図1に示すように、急冷設備1の本体2の外表面は化粧板60によって覆われ、その化粧板60の内側には断熱材58が、本体2の天井部の一部及びトレイ64の出入口を除いて設けられる。トレイ64の入口は、図2に示すようにトレイ64の搬送方向(図1では正面視で紙面の手前から奥方向)における搬入側の扉52aの位置にあり、出口は同搬送方向における搬出側の扉52bの位置にある。これら2つの扉52a、52bの間に前記急冷室Sが設けられ、急冷設備1に搬入されたトレイ64がここに配置される。2つの扉52a、52bには、各々の扉を昇降自在に駆動するシリンダ54a、54bが接続され、2つの扉がともに最下位置まで下降すると、急冷設備1の本体は密閉される。急冷設備1はこの密閉状態と断熱材58により、急冷工程中に急冷室Sの温度が可能な限り本体外部の温度の影響を受けないように構成される。
メインダクト10は、図1に示すように急冷設備1本体の下部に配設された2つの架台62a、62bによって下方から支持される。またその上面は、急冷設備1本体の天井部の内側に固着されるとともに、その側面の一部は断熱材58の内側に固着される。メインダクト10は、急冷室Sのガスを排出させる排風口12と急冷室Sへガスを送り込む送風口14とを両端に備える。排風口12と送風口14とは、トレイ64の搬送方向と直交する方向(図1中の左右方向)に急冷室Sを挟んで、各々開口状態で急冷室Sに近接配置される。よってメインダクト10は、図示のように急冷室Sの左右両側及び上側を囲むように、下向きの略凹型の形状で配設される。その結果、排風口12と送風口14は互いの間がメインダクト10によって結ばれるとともに、互いの位置は同一直線状で相対する。尚、図1中の実線矢印がメインダクト10におけるガスの流れを示しており、このように流路を形成するのがメインダクト10である。また本明細書ではメインダクト10及びバイパスダクト42に関する方向を、排風口12側を上流側とするとともに送風口14側を下流側と定義して以下の説明の中で用いる。
図1中の破線矢印がバイパスダクト42におけるガスの流れを示している。このバイパスダクト42は、メインダクト10内の排風口12とファン20との間に設けられた分岐部16で、冷却設備1の本体2の外側へ水平方向に分岐し、図1に示すように、断熱材58及び化粧板60を貫通して本体2の外側へ延伸される。この延伸部位の終端には、開閉ダンパ42a及びその開閉ダンパ42aを開閉自在に動作させるシリンダ46aが配設される。開閉ダンパ42aは、後述の冷却装置48が動作しないときは閉じ、冷却装置48が動作するときは開くように構成される。バイパスダクト42は、開閉ダンパ42aの位置から搬出側に屈曲して延伸される。この延伸された部位に、バイパスダクト42内を通過するガスと外気との間で熱交換を行う冷却装置48が配設される。バイパスダクト42は、冷却装置48の下流側で上方にU字状に屈曲形成されることで、冷却装置48の上方に折り重なるように延伸される(図2参照)。
制御装置は、図3に示すように温度センサ40、加熱装置30並びにブロワ50と接続され、温度センサ40からガスの温度の情報、加熱装置30から加熱温度の情報、ブロワ50から回転数の情報が入力される。制御装置は、予め設定された制御目標温度の情報を記憶する制御目標温度記憶部と、この制御目標温度と入力されたガスの温度との差異を算出する差異算出部とを備える。この差異の値が正であれば測定されたガスの温度は制御目標温度よりも低いこととなり、反対に負であれば測定されたガスの温度は制御目標温度よりも高いこととなる。差異算出部には、算出された差異に基づいて加熱装置30の加熱温度を設定する加熱温度調節信号並びにブロワ50の回転数を設定する回転数調節信号を生成する演算部が接続され、差異算出部は演算部へガスの温度情報及び算出した差異情報を出力する。
信号b:加熱温度を下降させる加熱温度下降信号
信号d:加熱温度を上昇させる加熱温度上昇信号
また回転数調節信号には以下の2つの信号がある。
信号a:バイパスダクトに取り出すガスの風量を増加させる風量増加信号
信号c:バイパスダクトに取り出すガスの風量を減少させる風量減少信号
尚、この制御装置が本発明の制御手段に相当するとともに、信号a、信号b、信号c、信号dが本発明の信号A、信号B、信号C、信号Dに各々相当する。
次に急冷室中のワークの配置について説明する。図4は複数のワークWを支持する支持板66を載置したトレイ64が急冷室Sに配置された状態を正面視で示し、図5は平面視で示す。ワークWは中空部を有する円筒形(軸付き歯車の母材となる鍛造物)である。図4中、5つのワークWが軸方向に中空部を揃えて上下方向に連ねられ、その中空部に、支持板66に備えられた支持棒68が挿入されて支持される。
図4及び図5では、このようにワークWを支持した支持棒68が、支持板66上において上下方向に5段で、搬送方向に4行で、幅方向に4列で配置される。これらの段数や列数は、ワークWの形状や数に応じて適宜変更されてよいし、支持棒68の有無も適宜選択されてよい。図5に示すように、軸方向及び搬送方向に夫々平行に配置されたワークW間にガスの通り道である通風路Rを設けて支持棒68を配置すると、ワークW近傍のガスの流れがスムーズとなるため冷却ムラを軽減することができる。また平面視で、ワークWを千鳥状に配置すると、ワークWの熱伝達率が向上するため急冷時間を短縮することができる。
本実施形態において、ワークを冷却するために送り出されるガスは窒素であるが、焼鈍処理において雰囲気ガスとして通常用いられる他のガスを用いてもよい。またブロワが本発明の送風機に相当し、熱交換器が冷却装置に相当するが、これらは各々同様の機能を有する他の手段とされてもよい。また制御装置が加熱装置とブロワへ信号を出力するように構成されるが、いずれか一方のみへ出力してもよい。またこれらとともに或いはこれらに替えて、ファンの回転数及び熱交換器の冷却温度の少なくとも一方が制御されるように構成されてもよい。
本発明の実施形態に係る急冷設備の動作を、図面を参照して説明する。前記したように図1と図2中のメインダクト10及びバイパスダクト42の内部に描かれた実線矢印及び破線矢印は、本実施形態の動作に伴うガスの流れを示す。
まず、加熱工程を施されたワークを載置するトレイ66が急冷設備1に搬入される前に加熱装置30及びファン20を動かし、本体2内部のガスの温度を制御目標温度とする。
その後、本体2内部のガスの温度が制御目標温度になった後、ファン20の回転を一旦停止或いは低速とし、急冷設備1の入口が開口しても本体2内部のガスが外部へ漏れないようにする。なお本動作の説明では制御目標温度を600℃とする。
急冷設備1を密閉後、ファン20の回転数を増加させる。また冷却装置48及びブロワ50の動作を開始するとともにこれに併せて開閉ダンパを開く。これによりメインダクト10及びバイパスダクト42にガスの循環を生じさせる。次に排風口12によってワーク近傍のガスを急冷室Sから排出する(排出ステップ)。この排出されたガスはメインダクト10の中に取り込まれ、ファン20の位置まで上昇する。このとき、取り込まれたガスの中の一部を分岐部16からバイパスし、バイパスダクト42の中に取り出す(分割ステップ)。
この混合されたガスを下流側へ送り、加熱装置30によって加熱して調温する(加熱ステップ)。その後、温度センサ40aによってその温度を測定する(測定ステップ)。測定ステップで測定された温度情報は制御装置の差異算出部に出力され、差異算出部によって制御目標温度記憶部から入力された600℃の温度と、測定されたガスの温度との差異を算出する(算出ステップ)。そして算出ステップで算出された差異情報を演算部へ出力する。
演算部によって信号a及び信号bを生成し、これらをブロワ50及び加熱装置30へ出力し、ブロワ50及び加熱装置30によって下記の処理a及び処理bを行う。
(処理a)冷却側のガスの風量を増加させる風量増加処理
この処理により、バイパスダクト42内をバイパスされる単位時間内のガスの風量が増加するので、冷却側のガスの風量が増加する。よって冷却側のガスと非冷却側のガスとが混合されたガスの温度を、フィードバックステップを行う前の温度より降温させる。
(処理b)調温されるガスの加熱温度を下降させる加熱温度下降処理
この処理により、調温されたガスの温度を、フィードバックステップを行う前の温度より降温させる。
このように、冷却し過ぎたガスの温度を制御目標温度に近づくように修正する。
演算部によって信号c及び信号dを生成し、これらをブロワ50及び加熱装置30へ出力し、ブロワ50及び加熱装置30によって下記の処理c及び処理dを行う。
(処理c)冷却側のガスの風量を減少させる風量増加処理
この処理により、バイパスダクト42内をバイパスされる単位時間内のガスの風量が減少するので、冷却側のガスの風量が減少する。よって冷却側のガスと非冷却側のガスとが混合されたガスの温度を、フィードバックステップを行う前の温度より昇温させる。
(処理b)調温されるガスの加熱温度を上昇させる加熱温度上昇処理
この処理により、調温されたガスの温度を、フィードバックステップを行う前の温度より昇温させる。
このように、加熱し過ぎたガスの温度を制御目標温度に近づくように修正する。
尚、処理a、処理b、処理c並びに処理dは、本発明における処理A、処理b、処理C並びに処理Dに各々相当する。
本実施例に係る急冷室の寸法は、上下方向800mm、搬送方向800mm、幅方向1000mmとした。この急冷室の中にワークを、上下方向に3段、搬送方向に5行、幅方向に6列として、支持棒に支持させて配置した。これら90個のワークに対して、従来の急冷設備と発明の実施例に係る急冷設備を用いて、10分間の急冷工程を施す焼鈍処理を夫々行った。
その後、ワークのロックウェル硬さ(HRB)を測定し、測定データから標準偏差を算出してワークの硬さのばらつきを標準偏差で比較した。また併せて各々の急冷工程の工程能力指数(Cpk)を算出して比較した。このとき目標とするHRB硬さ規格の下限値を80とした。
(従来設備) 標準偏差:1.17 Cpk:1.02
(本実施例) 標準偏差:0.59 Cpk:2.87
よって本発明の実施例に係る急冷設備は、急冷工程における冷却ムラの発生を低減できた。
本発明の実施形態に係る急冷設備は、容量の上で主要部となるメインダクトが急冷設備の本体内部に配設され、本体外部に大きな配設用のスペースを必要としないので、熱処理設備全体のスペースを削減することができる。
また本発明の実施形態に係る急冷設備は、メインダクトが急冷室を跨ぐように配設され、循環するガスの移動距離が比較的短くなるので、メインダクトを介したガスの熱損失を抑制するとともに、メインダクトの設置費用を抑制することができる。
また本発明の実施形態に係る急冷設備は、バイパスダクト中の冷却装置を備えた部位が本体の外部に配設され、本体内部の比較的高温であるガスが冷却装置の冷媒に影響を与えることを回避するので、循環するガスを効率的に調温することができる。
2 本体
10 メインダクト
12 排風口
14 送風口
16 分岐部
18 合流部
30 加熱装置
40 温度センサ
42 バイパスダクト
48 熱交換機
50 ブロワ
W ワーク
S 急冷室
Claims (4)
- 焼鈍処理において加熱されたワークに予め設定した急冷時間内で、調温されたガスを吹き付けて予め設定した制御目標温度へ降温させる急冷方法であって、
ワークが配置される急冷室のガスを排出する排出ステップと、
急冷室から排出されたガスを、冷却する冷却側のガスと冷却しない非冷却側のガスとに分割する分割ステップと、
分割された冷却側のガスを冷却する冷却ステップと、
冷却された冷却側のガスと非冷却側のガスとを混合する混合ステップと、
混合されたガスを加熱して調温する加熱ステップと、
調温されたガスを急冷室に送り込んでワークに吹き付ける送風ステップとを有することを特徴とする焼鈍処理における急冷方法。 - 前記加熱ステップによって調温されたガスの温度を測定する測定ステップと、
測定されたガスの温度と制御目標温度との差異を算出する算出ステップと、
測定されたガスの温度が制御目標温度より高い場合には算出された差異に基づいて、以下の処理Aと処理Bの少なくとも一方を行うとともに、測定されたガスの温度が制御目標温度より低い場合には算出された差異に基づいて、以下の処理Cと処理Dの少なくとも一方を行うフィードバックステップとを、さらに有し、前記各ステップを急冷時間の間繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の焼鈍処理における急冷方法。
処理A:混合される冷却側のガスの風量を増加させる風量増加処理
処理B:調温されるガスの加熱温度を下降させる加熱温度下降処理
処理C:混合される冷却側のガスの風量を減少させる風量減少処理
処理D:調温されるガスの加熱温度を上昇させる加熱温度上昇処理 - 焼鈍炉の加熱設備において加熱されたワークに、調温されたガスを吹き付けて予め設定した制御目標温度へ降温させる急冷設備であって、
周囲が断熱材により囲まれた本体内にあってワークを配置する急冷室と、
前記本体内において急冷室へガスを送り込む送風口と、
前記本体内において急冷室からガスを排出させる排風口と、
前記本体内において排風口と送風口との間を結び排風口から取り込んだガスを送風口に循環させるとともに、その内部を通過するガスを加熱して調温する加熱装置を備えたメインダクトと、
前記本体内において内部を通過するガスを冷却する冷却装置を備えるとともに、メインダクトを排風口と加熱装置との間でバイパスさせて、排風口から取り込んだガスの一部を冷却側のガスとして取り込み、これを中途に配設された送風機によってメインダクトへ送り返すバイパスダクトとを有し、
前記メインダクトには、バイパスダクトから送り出された冷却側のガスとメインダクト内部のみを通過した非冷却側のガスとを混合する混合部が設けられることを特徴とする焼鈍炉における急冷設備。 - 前記メインダクトには、前記加熱装置によって調温されたガスの温度を測定する温度センサがさらに備えられるとともに、
温度センサによって測定されたガスの温度と制御目標温度との差異を算出するとともに、測定されたガスの温度が制御目標温度より高い場合には算出した差異に基づいて、以下の信号Aと信号Bの少なくとも一方を前記送風機或いは前記加熱装置に出力し、測定されたガスの温度が制御目標温度より低い場合には算出した差異に基づいて、以下の信号Cと信号Dの少なくとも一方を前記送風機或いは前記加熱装置に出力する制御手段と、をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の焼鈍炉における急冷設備。
信号A:送風機へ出力され、バイパスダクトに取り込む冷却側のガスの風量を増加させる風量増加信号
信号B:加熱装置へ出力され、加熱装置による加熱温度を下降させる加熱温度下降信号
信号C:送風機へ出力され、バイパスダクトに取り込む冷却側のガスの風量を減少させる風量減少信号
信号D:加熱装置へ出力され、加熱装置による加熱温度を上昇させる加熱温度上昇信号
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013100325A JP6046555B2 (ja) | 2013-05-10 | 2013-05-10 | 焼鈍処理における急冷方法及び焼鈍炉における急冷設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013100325A JP6046555B2 (ja) | 2013-05-10 | 2013-05-10 | 焼鈍処理における急冷方法及び焼鈍炉における急冷設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014218721A JP2014218721A (ja) | 2014-11-20 |
JP6046555B2 true JP6046555B2 (ja) | 2016-12-14 |
Family
ID=51937460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013100325A Active JP6046555B2 (ja) | 2013-05-10 | 2013-05-10 | 焼鈍処理における急冷方法及び焼鈍炉における急冷設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6046555B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110362129A (zh) * | 2019-07-19 | 2019-10-22 | 于政军 | 一种基于钢坯关键温度的加热制度生成方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005163155A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-23 | Hirohisa Taniguchi | 金属熱処理装置 |
JP2006266615A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Daido Steel Co Ltd | 熱処理炉 |
-
2013
- 2013-05-10 JP JP2013100325A patent/JP6046555B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110362129A (zh) * | 2019-07-19 | 2019-10-22 | 于政军 | 一种基于钢坯关键温度的加热制度生成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014218721A (ja) | 2014-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10676807B2 (en) | Method and device for changing the temperature of metal strips in a flatness-adaptive manner | |
WO2014017176A1 (ja) | ワークを熱加工する炉 | |
CA2912922C (en) | Transporting device for hot and thin-walled steel parts | |
JP2010029943A (ja) | 鋼板の製造方法 | |
JP4929657B2 (ja) | 浸炭処理装置及び方法 | |
US9303294B2 (en) | Installation for the dry transformation of a material microstructure of semi-finished products | |
JP6046555B2 (ja) | 焼鈍処理における急冷方法及び焼鈍炉における急冷設備 | |
JP2008214721A (ja) | 等温処理装置 | |
KR20200029360A (ko) | 열처리 장치 및 열처리 방법 | |
US11781198B2 (en) | Temperature control device for the temperature control of a component | |
JP2008249215A (ja) | 縦型加熱炉 | |
KR101541672B1 (ko) | 금속관의 제조 방법 및 제조 설비 | |
JP3274089B2 (ja) | ハイブリッド型熱処理装置 | |
JP5907108B2 (ja) | 鋼板の熱処理方法 | |
JP2022016447A (ja) | 熱処理炉 | |
JP2004278930A (ja) | 連続式熱処理装置 | |
KR101546275B1 (ko) | 선재코일용 냉각장치 | |
JP3410000B2 (ja) | 熱処理装置 | |
JP6064199B2 (ja) | 熱処理装置 | |
KR100892409B1 (ko) | 금속재료의 항온 열처리장치 | |
JP2010234383A (ja) | リング状熱間圧延線材の冷却方法およびその装置 | |
US20110083473A1 (en) | Gravity bending oven and gravity bending method for glass | |
JP5226965B2 (ja) | 鋼板冷却方法及び鋼板連続熱処理設備 | |
JP6789795B2 (ja) | ローラハース式熱処理炉及びこれを用いる熱処理方法 | |
JP6552972B2 (ja) | 熱処理装置、熱処理装置を備える熱処理システムおよびワークの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6046555 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |