JP6041888B2 - 電子天秤 - Google Patents

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Description

本願発明は、起歪体の起歪部に歪ゲージを貼付けたロードセルを備え、計量皿に載せた被計量物の重さをロードセルの出力として検出する電子天秤に係り、特に、秤本体ケース外部に配設したロードセルで検出した出力を秤本体ケース内に設けた電子回路基板で演算処理する電子天秤に関する。
この種の電子天秤の従来技術としては、例えば「特許文献1」に記載されているように、ケース上方に設けた計量皿が連結部材を介してケース内のロードセルに連結されている。詳しくは、ケース底面側にその固定側端部が固定されて水平に片持ち梁状に配設されたロードセルの可動側端部には、ケース上面に設けた開口部を貫通する連結部材を介して計量皿が連結され、ケース内のロードセル近傍(例えば、ロードセルの側面)には、ロードセルで検出した出力を演算処理する電子回路基板が設けられている。
ロードセルには、歪ゲージ等の電装部品が搭載され、歪ゲージ等の電装部品と電子回路基板とは、電気配線によって電気的に接続されていることから、ケースを防水構造にする必要がある。
このため、連結部材とケースの開口周縁部間に防水ダイヤフラムが介装されて、ケース内が密閉(ケース内への水の浸入が防止)されている。
特開2003−322556号公報(段落0025〜0027,0032、図1,2)
しかし、上記「特許文献1」では、連結部材とケースの開口周縁部間に防水ダイヤフラムが介装されているため、以下の問題がある。
第1には、ケースの開口部を密閉する防水ダイヤフラムおよび防水ダイヤフラムを設けるための連結部材が不可欠で、それだけ電子天秤の構造が複雑となる。
第2には、計量時に防水ダイヤフラムが負荷としてロードセル(の起歪部)に作用し、ダイヤフラムが抵抗となる分、秤の性能が低下する。
第3には、ケース内が密閉されているため、気温の変化によってケース内の空気が膨張縮小して、秤の性能が低下する。詳しくは、ケース内の温度が上昇(下降)しダイヤフラムが膨張(縮小)すると、ロードセルの可動端側が上方(下方)に付勢されてロードセル(の起歪部)が上方凹(凸)となる変形を受けるため、計量時の歪ゲージの変形がそれだけ小さく(大きく)、実際の計測値よりも小さい(大きい)値が検出される。
発明者が従来技術について検討した結果、ケース内にロードセルを配設する以上、ケースの上面壁には、計量皿とロードセルの可動側端部を連結する連結部材を貫通配置できる開口部を設け、さらに前記連結部と前記開口部周縁部間に防水ダイヤフラムを介装することが不可欠である。
そこで、発明者は、ロードセルをケース外に配設するとともに、ロードセルの固定側端部に、歪ゲージ等の電装部品とケース内の電子回路基板とを接続する電気配線を挿通するための孔を設け、この孔を密封(密閉)する構造にすれば、前記した第1〜第3の問題を解決できると考えた。
そして、試作品を作りその効果を検証したところ、有効であることが確認されたことで、このたびの出願に至ったものである。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、ロードセルをケース外に配設し、歪ゲージとケース内の電子回路基板とを接続する電気配線を挿通するための孔をロードセルの固定側端部に設けることで、簡潔な構成で、ケース密閉手段が計量時に負荷として作用したり、気温の変化によってロードセル(の起歪部)に不測の応力が作用することがない電子天秤を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に係る電子天秤においては、秤本体ケース上面にその固定側端部が固定されて水平に片持ち梁状に配設されたロードセルと、前記ロードセルの可動側端部に連結された計量皿と、前記秤本体ケース内に設けられて、前記ロードセルで検出した出力を演算処理する電子回路基板とを備え、
前記ロードセルの固定側端部に、前記秤本体ケース内に連通する貫通孔を設け、前記貫通孔に、前記ロードセルと前記電子回路基板とを接続する電気配線を挿通するとともに、該貫通孔を所定の密閉手段によって密閉するように構成した。
なお、ロードセルの固定側端部の貫通孔を密閉する密閉手段としては、例えばシリコン材などの弾性防水材を装填する方法が考えられる。
(作用)従来構造では、計量皿は、ダイヤフラムを介装するための連結部材を介してロードセルの可動側端部に連結されているのに対し、本願発明では、計量皿がロードセルの可動側端部に直接連結されている。電子天秤構成部材として従来不可欠であった連結部材およびダイヤフラムが不要となる分、電子天秤を構成する部品点数が減る。即ち、前記した第1の問題が解決される。
また、ロードセルの固定側端部は、秤本体ケース上面に固定されているので、計量皿に被計量物を載せた計量時(ロードセルに被計量物の荷重が作用する計量時)に、ロードセルの固定側端部の貫通孔に設けた密閉手段が負荷として、ロードセル(の起歪部)に作用することはなく、秤の性能が低下するおそれはない。即ち、前記した第2の問題が解決される。
また、ロードセルは、秤本体ケース外に設けられているので、気温の変化によって秤の性能が低下するおそれがない。詳しくは、秤本体ケース内が密閉されているため、気温の変化によってケース内の空気が膨張縮小して、ロードセルの固定側端部の貫通孔に設けた密閉手段が上方(下方)に付勢されるが、ロードセルの固定側端部は、秤本体ケース上面に固定されているので、計量皿に被計量物を載せた計量時(ロードセルに被計量物の荷重が作用する計量時)に、密閉手段に作用する上方(下方)付勢力が負荷としてロードセル(の起歪部)に作用して秤の性能を低下させるおそれは全くない。即ち、前記した第3の問題が解決される。
請求項2においては、請求項1に記載の電子天秤において、前記ロードセルは、起歪部画成用のめがね型の側面貫通孔を設けた金属製矩形ブロック状の起歪体と、前記起歪体の上側起歪部上面に貼り付けられた歪ゲージを備え、前記起歪体の固定側端部に、上下に延びる前記電気配線挿通用の貫通孔を設けるように構成した。
(作用)金属製矩形ブロック状の起歪体の上面側には、歪ゲージや出力補償用抵抗等のブリッジ回路を構成するフレキシブルプリント配線板等の電装部品が搭載されており、起歪体に搭載された電装部品から導出する電気配線は、起歪体の上面に沿って延出した後、起歪体の固定側端部の上面に開口する貫通孔を貫通して秤本体ケース内に導出して、ロードセルで検出した出力を演算処理する電子回路基板に接続されている。
即ち、歪ゲージなどの電装部品が搭載されている起歪体の上面側に電気配線挿通用の貫通孔が開口しているので、ロードセル(に搭載された電装部品)と秤本体ケース内に配設された電子回路基板とを接続する電気配線が、起歪体の上面から左右にはみ出すことなく収まるので、起歪体の上面に露呈している電装部品の導電部に防水のための絶縁被覆を形成し易いし、ロードセルを搬送したり組み付ける際に電気配線が何かに引っ掛かって絶縁被膜が剥がれるおそれもない。
請求項3においては、請求項1または2に記載の電子天秤において、平面視略矩形状に形成された前記秤本体ケースの正面側に、前記ロードセルの一側面に沿って延在する立壁状の表示部を該秤本体ケースに一体的に設けるとともに、前記表示部背後のロードセル配設空間を、着脱可能な透明カバーで囲むように構成した。
(作用)ロードセル配設空間を取り囲む透明カバーは、風防として作用するとともに、ロードセル配設空間へのゴミ等の侵入を防止するので、ロードセル配設空間(ロードセル周辺領域)が汚れにくい。
また、ロードセル配設空間(ロードセル周辺領域)の汚れ具合は、透明カバーを通して外部から視認できるので、必要に応じて透明カバーを取り外して、ロードセル配設空間(ロードセル周辺領域)の汚れを洗浄できる。
請求項4においては、請求項3に記載の電子天秤において、前記透明カバーを、前記計量皿に一体化されて下方に延出する隔壁で構成するようにした。
なお、透明カバーが計量皿に一体化されている構成には、第1の実施例(図1〜図4)に示すように、透明カバーが計量皿に一体成形されている構成と、第1の実施例の変形例(図5)に示すように、計量皿とは別部材で構成された透明カバーを、ネジなどの固定手段によって計量皿に一体化されている構成の双方を含む。
(作用)計量皿のロードセルとの連結を解除して、計量皿とともに透明カバー(ロードセル配設空間を取り囲む隔壁)をロードセルから取り外すことで、ロードセル配設空間を開放した形態にして、ロードセル配設空間(ロードセル周辺領域)の汚れを洗浄することができる。
請求項5においては、請求項3に記載の電子天秤において、前記透明カバーを、前記立壁状の表示部を含む前記秤本体ケース外周に組み付けられた隔壁で構成した。
なお、請求項5における透明カバーの具体的な構成としては、第2の実施例(図6〜図9)に示すように、立壁状の表示部の表示画面に対応する開口部が設けられ、立壁状の表示部を含む秤本体ケースに上方から被着されて、立壁状の表示部と協働してロードセル配設空間の前後左右の側面を覆う枠形状の隔壁で構成されて、計量皿をロードセルから取り外した状態で、秤本体ケースの上方から透明カバー(枠形状の隔壁)を着脱できる第1の構成と、第3の実施例(図10、図11)に示すように、ロードセル配設空間の左右側面から背面側にかけた領域を覆う水平断面略U字型の隔壁で構成されて、計量皿をロードセルから取り外すことなく、秤本体ケースの背後から透明カバー(水平断面略U字型の隔壁)を進退動作させて着脱できる第2の構成が考えられる。
(作用)本体ケースから透明カバーを取り外すことで、ロードセル配設空間の少なくとも左右側面から背面側を開放した形態にして、ロードセル配設空間(ロードセル周辺領域)の汚れを洗浄することができる。
詳しくは、第1の構成(図6〜図9に示す第2の実施例)では、まず、計量皿をロードセルから取り外して、ロードセル配設空間の上方を開放し、次いで、透明カバー(枠形状の隔壁)を秤本体ケースの上方に抜き出すことで、ロードセル配設空間の左右側面から背面側を開放して、ロードセル配設空間(ロードセル周辺領域)の汚れを洗浄する。
第2の構成(図10、図11に示す第3の実施例)では、計量皿をロードセルから取り外すことなく、秤本体ケースの背後から透明カバー(水平断面略U字型の隔壁)を後方に抜き出すことで、ロードセル配設空間の左右側面から背面側を開放して、ロードセル配設空間(ロードセル周辺領域)の汚れを洗浄する。
本願発明(請求項1)に係る電子天秤によれば、従来構造において不可欠であった連結部材およびダイヤフラムが不要となる分、簡潔な構造の電子天秤を提供できる。
ロードセル(の起歪部)には、計量皿に被計量物を載せた計量時(ロードセルに被計量物の荷重が作用する計量時)に、ロードセルの固定側端部の貫通孔に設けた密閉手段が負荷として作用することも、気温の変化によって秤本体ケース内の空気が膨張縮小して貫通孔に設けた密閉手段に作用する上方(下方)付勢力が負荷として作用することもないので、高性能の電子天秤を提供できる。
請求項2に係る電子天秤によれば、ロードセル(起歪体)の上面に露呈している電装部品の導電部への防水絶縁被覆の形成作業が容易となるとともに、電気配線が何かに引っ掛かって絶縁被膜が剥がれるおそれもないので、ロードセルの搬送や組み付け作業も容易となる。
請求項3に係る電子天秤によれば、風防として作用する透明カバーにより、計量皿が風の影響を受けない分、高精度の測定が可能となる。
また、ロードセル配設空間(ロードセル周辺領域)が汚れにくい分、汚れを除去するための作業の頻度が低減される。
また、ロードセル配設空間(ロードセル周辺領域)の汚れ具合を外部から視認できるので、必要性に応じて透明カバーを取り外して汚れを除去できる。
請求項4に係る電子天秤によれば、ロードセル配設空間を解放した状態でロードセル周辺領域の汚れを洗浄できるので、洗浄作業がし易い。
請求項5に係る電子天秤によれば、ロードセル配設空間の少なくとも左右側面から背面側を開放した状態でロードセル周辺領域の汚れを洗浄できるので、洗浄作業がし易い。
特に、第2の構造(第3の実施例)では、計量皿をロードセルから取り外すことなく、ロードセル周辺領域を洗浄することができるので、それだけ洗浄作業が簡単である。
本発明の第1の実施例である電子天秤の正面斜視図である。 同電子天秤の背面斜視図である。 同電子天秤の縦断面図(図1に示す線III−IIIに沿う断面図)である。 同電子天秤の縦断面図(図3に示す線IV−IVに沿う断面図)である。 本発明の第1の実施例の変形例である電子天秤の縦断面図(図3に対応する図)である。 本発明の第2の実施例である電子天秤の正面斜視図である。 同電子天秤の背面斜視図である。 同電子天秤の縦断面図(図6に示す線VIII−VIIIに沿う断面図)である。 同電子天秤の要部である透明カバーの斜視図である。 本発明の第3の実施例である電子天秤の背面斜視図である。 同電子天秤の要部である透明カバー係止用リブの断面図である。
本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は、本発明に係る電子天秤の第1の実施例を示すもので、電子天秤10Aは、平面視略矩形状に形成された合成樹脂製の秤本体ケース12と、秤本体ケース12の上面にその固定側端部20aが固定されて水平に片持ち梁状に配設されたロードセル20と、ロードセル20の可動側端部20bに連結された計量皿30と、秤本体ケース12に一体成形された中空立壁状の表示部50内に設けられて、ロードセル20で検出した出力を演算処理する電子回路基板40とを備えて構成されている。なお、図3において、符号31a,31bは、計量皿30をロードセル20の可動側端部20aに固定する固定ネジ、符号27a,27bは、ロードセル20の固定側端部20aを秤本体ケース12上面壁に固定する固定ネジである。
図3,4において、ロードセル20の固定側端部20aには、ロードセル20と電子回路基板40とを接続する電気配線25を挿通するための上下貫通孔26が設けられ、該上下貫通孔26は、秤本体ケース12上面壁に設けられた上下貫通孔14を介してケース12内に連通している。
即ち、ロードセル20は、起歪部を画成するめがね型の側面貫通孔23を設けた金属製矩形ブロック状の起歪体22を備え、起歪体22の上側起歪部22a上面には歪ゲージ24が貼り付けられるとともに、起歪体22の上面には、歪ゲージ24と電気的に接続された、出力補償用抵抗等のブリッジ回路を構成するフレキシブルプリント配線板24aが貼り付けられている。
そして、フレキシブルプリント配線板24aから導出する電気配線25が、図3、4に示すように、上下貫通孔26,14を貫通してケース12内に導出し、ケース12内に配置された中継配線基板16(図4参照)を介して、秤本体ケース12に一体化された中空の表示部50内に配置された電子回路基板40に接続されている。
起歪体22の上面側には、電装部品(歪ゲージ24やフレキシブルプリント配線板24a)や電気配線25を覆うシリコン絶縁被覆28aが形成されて、これらの電装部品の導電部における絶縁と防水が確保されている。
さらには、上下貫通孔26には、密閉手段であるシリコン材28bが装填されて、秤本体ケース12内が確実に密閉されている。
本実施例では、歪ゲージ24などの電装部品が搭載されている起歪体22の上面側に電気配線25挿通用の貫通孔26が開口しているので、ロードセル20(に搭載された電装部品)と秤本体ケース12内に配置された電子回路基板40とを接続する電気配線25が、起歪体22の上面から左右にはみ出すことなく収まり、起歪体22の上面に露呈している電装部品の導電部に防水のための絶縁被覆28aを形成し易いし、ロードセル20を搬送したり電子天秤として組み付ける際に、電気配線25が何かに引っ掛かって絶縁被覆28aが剥がれるおそれもない。
また、秤本体ケース12内には、図3に示すように、電源である乾電池18を収容する電池収容室17が画成されている。電池収容室17は、ケース12の底面側に開口しており、開口部に組み付けられた蓋17aを取り外すことで、乾電池18の交換ができる。
また、秤本体ケース12の正面側には、図1,4に示すように、ロードセル20の一側面に沿って延在する中空立壁状の表示部50が該秤本体ケース12に一体的に設けられている。中空の表示部50の前面側には、液晶画面50aが設けられ、表示部50内の液晶画面50a裏面側には、ロードセル20で検出した出力を演算処理するとともに、液晶画面50aに表示するデータを制御する電子回路基板40が配置されている。
一方、秤本体ケース12背面側のコーナ部には、左右一対の中空突出部56が中空の表示部50と同一高さに形成されて、秤本体ケース12の上面に、中空の表示部50と左右一対の中空突出部56,56に囲まれたロードセル収容室Sが形成されている。中空突出部56の外側面は、秤本体ケース12の外側面と面一に形成されて、電子天秤10Aの側方および後方からの外観意匠の統一が図られている。
被測定物を載せる計量皿30は、ロードセル20の可動側端部20bに連結される透明合成樹脂製の皿本体32と、皿本体32の上面側を覆う合成樹脂製の皿カバー34で構成されている。皿本体32には、図3、4に示すように、下方に延出する筒形状の透明カバー36が一体成形されている。
透明カバー36は、ロードセル配設空間Sに配設されているロードセル20の周りを余裕をもって囲むことのできる大きさに形成されるとともに、秤本体ケース12の上面近傍まで延出して、ロードセル配設空間Sの前後左右の側面を取り囲む平面視矩形状の隔壁を構成している。
そして、ロードセル配設空間Sを取り囲む透明カバー36は、風防として作用するので、計量皿30が風の影響を受けない分、電子天秤10Aによる高精度の測定が可能となる。
また、透明カバー36は、ロードセル配設空間Sへのゴミ等の侵入を防止するので、ロードセル配設空間S(ロードセル20の周辺領域)が汚れにくい。
また、ロードセル20周辺領域の汚れ具合は、透明カバー36を通して外部から視認できるので、必要に応じて透明カバー36を取り外して、ロードセル20周辺領域の汚れを洗浄できる。
詳しくは、まず、計量皿30の皿カバー34を皿本体32から取り外して、固定ネジ31a,31bを露呈させる。次いで、固定ネジ31a,31bを外して、皿本体32を透明カバー36と一体にロードセル20の可動側端部20bから取り外すことで、ロードセル配設空間S全体を開放した状態にして、ロードセル20の周辺領域の汚れを水などで洗浄する。
なお、本実施例では、透明カバー36が皿本体32に一体成形されているが、図5に示す変形例のように、皿本体32とは別体に構成した透明カバー36を、例えばネジ37締結により皿本体32に一体化する構造であってもよい。しかし、図5に示す構造では、電子天秤を構成する部品点数が増えることから、簡潔な構造の電子天秤を提供するためには、透明カバー36は皿本体32に一体成形されていることが望ましい。
図6〜図9は、本発明の第2の実施例である電子天秤10Bを示す。
前記した第1の実施例の電子天秤10Aでは、筒形状の透明カバー36が皿本体32に一体化されているが、この第2の実施例の電子天秤10Bでは、透明カバー60が、中空立壁状の表示部50および中空突出部56A,56Aを含む秤本体ケース12の外周に上方から組み付けられた枠形状の隔壁で構成されている。
透明カバー60は、図9に示すように、上下に開口するとともに、表示部50の液晶画面50aに対応する開口部62が設けられて、その下側縁部60aが秤本体ケース12上面の外側縁12aに係合して、中空表示部50の左右の外側面および中空突出部56A,56Aの外側面にそれぞれ係合する矩形枠状に形成されている。
詳しくは、図6,7に示すように、中空突出部56A,56Aは、秤本体ケース12上面の外側縁12aから透明カバー60の厚さt相当だけ内側にオフセットした位置に突出形成されるとともに、中空表示部50の左右の外側面から前面上部に跨る領域には、図7,8に示すように、透明カバー60の厚さt相当だけ内側に窪んで、透明カバー60の開口周縁部62aが係合する段差部50bが形成されており、秤本体ケース12の外側面12bと透明カバー60の外側面60bが面一となるように構成されている。
本実施例においても、ロードセル配設空間Sを取り囲む透明カバー60が風防として作用するので、計量皿30が風の影響を受けない分、電子天秤10Bによる高精度の測定が可能となる。
また、透明カバー60は、ロードセル配設空間Sへのゴミ等の侵入を防止するので、ロードセル配設空間S(ロードセル20の周辺領域)が汚れにくい。
また、ロードセル20周辺領域の汚れ具合は、透明カバー60を通して外部から視認できるので、必要に応じて透明カバー60を取り外して、ロードセル20周辺領域の汚れを洗浄できる。
即ち、前記した第1の実施例の電子天秤10Aの場合と同様の手順で、まず、計量皿30をロードセル20の可動側端部20bから取り外す。次いで、透明カバー60を上方に抜き出して、ロードセル配設空間S全体を開放した状態にして、ロードセル20周辺領域の汚れを水などで洗浄する。
図10,図11は、本発明の第3の実施例である電子天秤10Cを示す。
前記した第2の実施例の電子天秤10Bでは、透明カバー60がロードセル配設空間Sの外周全体を覆う枠形状に形成されて、秤本体ケース12の上方から透明カバー60を着脱できる構造であったが、この第3の実施例の電子天秤10Cでは、透明カバー70がロードセル配設空間Sの左右側面から背面側を覆う水平断面略U字型の隔壁で構成されて、計量皿30のロードセル20との連結を解除することなく、電子天秤10C(秤本体ケース12)の背後から透明カバー70を着脱できるように構成されている。
詳しくは、電子天秤10Cを構成する構成部材のうち、透明カバー70を除く他の構成部材については、前記した第1,第2の実施例の電子天秤10A,10Bを構成する構成部材と同一であるので、相違する透明カバー70および透明カバー70を係止する秤本体ケース12側の係止部について詳しく説明し、その他の部分については、第1,第2の実施例と同一の符号を付すことで、その重複した説明を省略する。
水平断面略U字型に形成された透明カバー70の左右一対の前縁部72は、秤本体ケース12の中空立壁状の表示部50背面壁の傾斜に整合する傾斜が付けられて、透明カバー70を秤本体ケース12に組み付けた際に、透明カバー70の前縁部72が中空表示部50背面壁に係合するとともに、透明カバー70の内周コーナ部70aが中空突出部56A,56Aの外側面に係合して、透明カバー70は中空立壁状表示部50と協働して、ロードセル配設空間Sを取り囲むようになっている。
また、中空立壁状表示部50背面壁の左右両側には、透明カバー70を左右方向に位置決めするリブ52が設けられ、秤本体ケース12の背面壁には、中空立壁状表示部50と協働して、透明カバー70を前後方向に位置決めするリブ12cが設けられている。
本実施例においても、ロードセル配設空間Sを取り囲む透明カバー70が風防として作用するので、計量皿30が風の影響を受けない分、電子天秤10Cによる高精度の測定が可能となる。
また、透明カバー70は、ロードセル配設空間Sへのゴミ等の侵入を防止するので、ロードセル配設空間S(ロードセル20周辺領域)が汚れにくい。
また、ロードセル20周辺領域の汚れ具合は、透明カバー70を通して外部から視認できるので、必要に応じて透明カバー70を取り外して、ロードセル20周辺領域の汚れを洗浄できる。
即ち、透明カバー70を上方に僅かに浮かせてリブ12cによる係止を外し、透明カバー70を後方に抜き出して、ロードセル配設空間S全体を開放した状態にして、ロードセル20周辺領域の汚れを水などで洗浄する。
10A,10B,10C 電子天秤
12 秤本体ケース
12a 秤本体ケース上面の外側縁
14 秤本体ケース上面壁に設けられた上下貫通孔
16 中継配線基板
20 ロードセル
20a ロードセルの固定側端部
20b ロードセルの可動側端部
22 起歪体
22a 起歪部
23 めがね型貫通孔
24 歪ゲージ
25 ロードセルと電子回路基板とを接続する電機配線
26 電気配線挿通用の上下貫通孔
27a,27b ロードセルの固定側端部を秤本体ケースに固定する固定ネジ
28a シリコン絶縁被覆
28b 貫通孔密閉手段であるシリコン材
30 計量皿
31a,31b 計量皿をロードセルの可動側端部に固定する固定ネジ
32 皿本体
34 皿カバー
36 ロードセル配設空間を囲む透明カバー
40 電子回路基板
50 中空立壁状の表示部
50a 液晶画面
56,56A 中空突出部
S ロードセル配設空間
60 ロードセル配設空間を囲む透明カバー
70 ロードセル配設空間を囲む透明カバー

Claims (5)

  1. 秤本体ケース上面にその固定側端部が固定されて水平に片持ち梁状に配設されたロードセルと、前記ロードセルの可動側端部に連結された計量皿と、前記秤本体ケース内に設けられて、前記ロードセルで検出した出力を演算処理する電子回路基板とを備え、
    前記ロードセルの固定側端部には、前記秤本体ケース内に連通する貫通孔が設けられ、前記貫通孔は、前記ロードセルと前記電子回路基板とを接続する電気配線が挿通されるとともに、所定の密閉手段によって密閉されたことを特徴とする電子天秤。
  2. 前記ロードセルは、起歪部画成用のめがね型の側面貫通孔が設けられた金属製矩形ブロック状の起歪体と、前記起歪体の上側起歪部上面に貼り付けられた歪ゲージを備え、前記起歪体の固定側端部には、上下に延びる前記電気配線挿通用の貫通孔が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電子天秤。
  3. 平面視略矩形状に形成された前記秤本体ケースの正面側には、前記ロードセルの一側面に沿って延在する立壁状の表示部が該秤本体ケースに一体的に設けられるとともに、前記表示部背後のロードセル配設空間は、着脱可能な透明カバーで囲まれたことを特徴とする請求項1または2に記載の電子天秤。
  4. 前記透明カバーは、前記計量皿に一体化されて下方に延出する隔壁で構成されたことを特徴とする請求項3に記載の電子天秤。
  5. 前記透明カバーは、前記立壁状の表示部を含む前記秤本体ケース外周に組み付けられた隔壁で構成されたことを特徴とする請求項3に記載の電子天秤。
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