JP6041689B2 - ガス注入用ジョイント及びガス分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジに充填されたガスを、ガス分析装置等の注入対象内へ注入するために用いられるガス注入用ジョイント、及びこのガス注入用ジョイントを備えるガス分析装置に関する。
従来、ガスを採取し、このガスをガスクロマトグラフ等のガス分析装置を用いて分析するために、シリンジにガスを採取し、このシリンジからガス分析装置へガスを注入することが、おこなわれている。
シリンジからガス分析装置へガスを注入するためには、ガス分析装置の試料ガスの導入口に、ゴム製の栓を設け、シリンジに注射針を取り付けてから、この注射針を栓に突き刺し、この状態で、注射針を介してシリンジから試料ガスをガス分析装置内へ注入することが、おこなわれている。この場合、栓から注射針を引き抜いても、栓における注射針が通った孔は、栓自身の弾性によって塞がれるため、ガス分析装置内への外気の侵入が、遮断される。
しかし、このような従来技術では、注射針を用意する必要があるため、注射針を管理するための手間、並びにシリンジへの注射針の着脱のための手間を要してしまう。更に、注射針には折れなどの破損が生じやすく、また、注射針が原因で作業者等が負傷するおそれもあるため、注射針の取り扱いには注意を要する。このように、従来、シリンジからガス分析装置等の注入対象内へガスを注入する作業は、注射針を必要とするため、煩雑であった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、注射針を要することなく、シリンジからガス分析装置などの注入対象内へガスが容易に注入されることを可能としうるガス注入用ジョイントを提供することを、課題とする。
本発明の第1の態様に係るガス注入用ジョイントは、シリンジに充填されたガスを、注入対象内へ注入するために用いられるガス注入用ジョイントであって、
本体と、栓体と、弾性体とを備え、
前記本体には、前記シリンジの先端部と嵌合するように構成された嵌合孔、前記嵌合孔に連通する配置空間、及び前記配置空間に連通するガス注入路が、形成され、
前記栓体は、前記配置空間内に、前記栓体が前記嵌合孔を閉塞する閉塞位置と、前記閉塞位置よりも前記嵌合孔から離れた位置であって前記栓体が前記嵌合孔を閉塞しない開放位置との間で、移動可能に配置され、
前記弾性体は、前記栓体に、前記閉塞位置へ向けて付勢力をかけるように構成されていることを特徴とする。
このガス注入用ジョイントにおける嵌合孔と、シリンジの先端部とが嵌合すると、栓体がシリンジの先端部によって押圧されて、付勢力に抗して、閉塞位置から開放位置まで移動する。これにより、シリンジから流出するガスが、配置空間を通じてガス注入路へ注入されうるようになる。
本発明の第2の態様では、第1の態様において、前記栓体における、前記嵌合孔に臨む面に、溝が形成されている。
この場合、シリンジから流出するガスが、溝を通じて抵抗なくガス注入用ジョイント内へ流入することができる。
本発明の第3の態様では、第1又は第2の態様において、前記栓体が、前記開放位置で傾斜した姿勢で配置されるように構成されている。
この場合、栓体が開放位置にあるときに、嵌合孔に嵌合するシリンジの先端部の端面と栓体との間に隙間が形成されやすくなり、この隙間を通じて、シリンジから流出するガスが、抵抗なくガス注入用ジョイントへ流入することができる。
本発明の第4の態様では、第1乃至第3のいずれか一の態様において、前記本体に、前記ガス注入路から分岐するキャリアガス注入路及び混合ガス導出路が形成されている。
この場合、キャリアガス注入路にキャリアガスが注入されと、ガス注入用ジョイント内で、シリンジから注入されたガスとキャリアガスとが混合されて混合ガスが生成し、この混合ガスが、混合ガス導出路へ供給される。この混合ガスが、ガス分析に利用されうる。
本発明の第5の態様に係るガス分析装置は、試料ガス中の成分の分析を行うために用いられるガス分析装置であって、このガス分析装置内への試料ガスの注入口に、第1乃至第4のいずれか一の態様に係るガス注入用ジョイントが設けられている。
本発明の第6の態様に係るガス分析装置は、第5の態様において、ガスクロマトグラフとして構成されている。
本発明に係るガス注入用ジョイント1が用いられると、注射針を要することなく、シリンジ8からガス分析装置13などの注入対象内へ、ガスが容易に注入される。
本発明の一実施形態に係るガス注入用ジョイントを示す断面図である。 前記実施形態に係るガス注入用ジョイントの動作を示す断面図である。 前記実施形態における栓体を示す平面図である。 前記実施形態に係るガス注入用ジョイントの、一変形例を示す断面図である。 前記実施形態に係るガス注入用ジョイントを備えるガスクロマトグラフを示す概略構成図である。
本発明の一実施形態に係るガス注入用ジョイント1を、図1及び図2に示す。このガス注入用ジョイント1は、シリンジ8に充填されたガスを、注入対象内へ注入するために用いられる。ガス注入用ジョイント1は、本体2と、栓体3と、弾性体4とを備える。
本体2には、シリンジ8の先端部9と嵌合するように構成された嵌合孔5、嵌合孔5に連通する配置空間6、及び配置空間6に連通するガス注入路7が、形成されている。
栓体3は、配置空間6内に、栓体3が嵌合孔5を閉塞する閉塞位置と、この閉塞位置よりも嵌合孔5から離れた位置であって栓体3が嵌合孔5を閉塞しない開放位置との間で、移動可能に配置されている。
弾性体4は、栓体3に、閉塞位置へ向けて付勢力をかけるように構成されている。
このガス注入用ジョイント1は、嵌合孔5とシリンジ8の先端部9とが嵌合すると、栓体3が先端部9によって押圧されて、付勢力に抗して、閉塞位置から開放位置まで移動するように構成されている。
本実施形態に係るガス注入用ジョイント1の構成を、更に詳しく説明する。
本実施形態では、本体2には、嵌合孔5、配置空間6、及びガス注入路7に加えて、凹所14、凸部15、キャリアガス注入路11及び混合ガス導出路12が、形成されている。
嵌合孔5は、その始端が本体2の外面で開口するように形成されている。この嵌合孔5は、シリンジ8の先端部9と嵌合するように構成されている。この嵌合孔5は、本体2の外部と本体2内の配置空間6とを連通している。嵌合孔5の内面には、シーリング材16として、Oリングが取り付けられている。このシーリング材16によって、嵌合孔5にシリンジ8の先端部9が嵌合している状態でのガス注入用ジョイント1内と外気との間の気密が、確保される。
配置空間6は、上記の通り、嵌合孔5に連通している。この配置空間6内に、栓体3が配置される。栓体3は、下記に詳述するように、配置空間6内に、閉塞位置と開放位置との間で、一軸方向に移動可能に構成されている。尚、以下の説明において、栓体3における、嵌合孔5側の面を上面、上面とは反対側の面を下面、上面と下面との間の面を外周面という、また、配置空間6の内面における、栓体3の上面と対向する面を上底面、栓体3の下面と対向する面を下底面、栓体3の外周面と対向して配置空間6内を取り巻く面を内周面という。
嵌合孔5の終端は、配置空間6の内面の上底面で開口している。栓体3は、配置空間6内に、嵌合孔5の開口に近づく方向と、この開口から離れる方向に、一軸方向に移動可能に配置される。栓体3の上面が配置空間6の内面の上底面に接している状態では、栓体3の上面によって嵌合孔5の開口が閉塞される(図1参照)。本実施形態では、図1に示されるような、嵌合孔5が閉塞されている状態での栓体3の配置位置が、閉塞位置である。
栓体3の下面が配置空間6の内面の下底面に接している状態では、嵌合孔5の開口が開放され、嵌合孔5と配置空間6とが連通する(図2参照)。本実施形態では、図2に示されるような、嵌合孔5が閉塞されていない状態での栓体3の配置位置が、開放位置である。
これにより、栓体3は、配置空間6内で、閉塞位置と開放位置との間で、一軸方向に移動可能に構成されている。
本実施形態では、栓体3の上面及び下面、並びに配置空間6の内面の上底面及び下底面は、円形状に形成され、且つ、栓体3の上面及び下面の径は、配置空間6の内面の上底面及び下底面の径よりも小さい。これにより、栓体3の外周面と配置空間6の内周面との間には、隙間があいている。
配置空間6の内面の上底面には、シーリング材17として、Oリングが取り付けられている。このシーリング材17が、嵌合孔5の開口を囲んでいる。このため、栓体3が閉塞位置にあるときに、栓体3の上面がシーリング材17と接することで、配置空間6内と嵌合孔5との間の気密が、確保される。
凹所14は、本体2内に、配置空間6の下底面で開口するように形成されている。この凹所14内に、弾性体4が配置されている。弾性体4は、栓体3に閉塞位置へ向かう(すなわち、嵌合孔5の終端の開口へ向かう)付勢力をかけるように構成される。本実施形態では、弾性体4として、コイルバネが用いられている。このコイルバネの一端が凹所14の底面上に配置され、その他端が栓体3の下面上に配置されることで、コイルバネから栓体3へ、閉塞位置へ向かう付勢力がかけられる。
配置空間6の内面の下底面には、この下底面の外縁から凹所14まで達する溝18が、形成されている。溝18は、複数個形成されていてもよい。
凸部15は、凹所14の内側に、この凹所14の底面から配置空間6へ向けて突出するように形成されている。この凸部15の端面と凹所14の開口との間には、隙間があいている。
ガス注入路7の始端は、凸部15の端面で開口するように形成されている。これにより、ガス注入路7が凹所14内と連通している。
キャリアガス注入路11及び混合ガス導出路12は、ガス注入路7から分岐するように形成される。すなわち、キャリアガス注入路11の始端は本体2の外面で開口し、その終端は、本体2内で、ガス注入路7の終端に接続されている。混合ガス導出路12の始端は、本体2内で、ガス注入路7とキャリアガス注入路11との接続位置に接続し、その終端は、本体2の外面で開口している。
このように構成されるガス注入用ジョイント1では、栓体3に外部から押圧力が掛けられていない状態では、栓体3は弾性体4からの付勢力によって閉塞位置に配置され、嵌合孔5が栓体3によって閉塞される(図1)。このため、外部から嵌合孔5を通じたガス注入用ジョイント1内へのガスの流入、並びにガス注入用ジョイント1内から嵌合孔5を通じた外部へのガスの流出が、遮断される。
このガス注入用ジョイント1の嵌合孔5に、ガスが充填されているシリンジ8の先端部9が嵌合し、更にこのシリンジ8の先端部9が嵌合孔5の内奥へ向けて押し込められると、栓体3の上面がシリンジ8の先端部9の端面によって押圧される(図2)。これにより、栓体3に、弾性体4による付勢力に抗する押圧力がかけられる。そのため、栓体3は、閉塞位置から開放位置へ移動する。そのため、嵌合孔5が開放され、嵌合孔5と配置空間6内とが、連通する。更に、配置空間6は、栓体3の外周面と配置空間6の内周面との間の隙間、及び配置空間6の下底面の溝18を介して、凹所14に連通する。上述のとおり、凹所14にはガス注入路7が連通している。このため、嵌合孔5がガス注入路7に連通する。但し、嵌合孔5の内面のシーリング材16がシリンジ8の先端部9の外面に接することで気密が確保され、外部とガス注入用ジョイント1との間のガスの移動は、遮断される。この状態で、シリンジ8内のガスが、その先端部9の端面から導出されると、ガスはシリンジ8の先端部9の端面と栓体3の上面との間から漏れ出て、配置空間6内へ流出する。このガスは、更に、栓体3の外周面と配置空間6の内周面との間の隙間、配置空間6の下底面の溝10、及び凹所14を介して、ガス注入路7へ流入する。これにより、ガス注入用ジョイント1内に、ガスが供給される。
続いて、シリンジ8の先端部9が嵌合孔5から引き抜かれると、栓体3に外部から押圧力がかけられなくなり、このため、栓体3が弾性体4からの付勢力によって移動して閉塞位置へ復帰する(図1)。
このように、本実施形態に係るガス注入用ジョイント1では、シリンジ8に注射針が取り付けられていなくても、シリンジ8の先端部9が嵌合孔5に嵌合するだけで、シリンジ8からガス注入用ジョイント1へガスが注入されうる。このため、ガス注入用ジョイント1が用いられると、注射針を要することなく、シリンジ8からガス分析装置13などの注入対象内へガスが容易に注入される。
本実施形態において、栓体3における嵌合孔5に臨む面、すなわち栓体3の上面に、溝10が形成されていることが好ましい。例えば、図3に示す例では、栓体3の上面に、複数の溝10が格子状に形成されている。但し、この面における、栓体3が閉塞位置にある状態でシーリング材16と接触する外縁部分には、栓体3が閉塞位置にある場合の気密を確保するため、溝10が形成されないことが好ましい。
このように栓体3に溝10が形成されている場合、栓体3が開放位置に配置されている状態で、嵌合孔5に嵌合しているシリンジ8の先端部9の端面からガスが流出すると、このガスは溝10を通じて配置空間6内に流出する。尚、図3には、シリンジ8の先端部9の端面の位置が、破線で示されている。このため、シリンジ8から配置空間6内へガスが抵抗なく流出することで、ガスの体積変化が、生じにくくなる。このため、特にガスの分析のためにガスがガス注入用ジョイント1へ注入される場合には、ガスの体積変化が生じにくくなり、それによって、より正確な分析が可能となる。
溝10の寸法は、ガスの流通が確保される程度に適宜設定される。例えば、溝10の幅が0.1〜0.2mmの範囲、その深さが0.1〜0.2mm範囲に、形成される。
本実施形態において、栓体3が、開放位置において傾斜した姿勢で配置されるように構成されてもよい。例えば、図4に示す本実施形態の一変形例では、配置空間6の下底面に段差が形成されており、これにより、開放位置において、栓体3が、傾斜した姿勢で配置される。尚、図4には、図1及び図2に示される要素と共通する要素に、図1及び図2の場合と同じ符号を付している。本変形例では、栓体3が開放位置に配置されている状態では、嵌合孔5に嵌合しているシリンジ8の先端部9の端面と、栓体3の上面との間に、隙間が生じる。このため、シリンジ8の先端部9の端面から流出するガスは、隙間を通じて抵抗なく配置空間6内に流出する。このため、本変形例においても、特にガスの分析のためにガスがガス注入用ジョイント1へ注入される場合には、より正確な分析が可能となる。
このガス注入用ジョイント1は、例えば試料ガス中の成分の同定又は定量を行うために用いられるガス分析装置13に組み込まれる。この場合、例えばガス分析装置13内への試料ガスの注入口に、ガス注入用ジョイント1が設けられる。ガス分析装置13の例として、ガスクロマトグラフが、挙げられる。
図5に、本実施形態に係るガス注入用ジョイント1を備え、ガスクロマトグラフとして構成されているガス分析装置13の概略構成の一例を示す。
ガス分析装置13には、キャリアガスが充填されたガスボンベ24が着脱自在に接続される。ガス分析装置13は、ガスボンベ24から供給されたキャリアガスが流通するように構成されているガス流路19を備える。このガス流路19には、その上流側から、流量調整弁20、流量計21、本実施形態に係るガス注入用ジョイント1、分離カラム22、検出器23が、順次設けられている。ガス注入用ジョイント1は、ガス流路19への試料ガスの注入口に設けられる。このガス注入用ジョイント1のキャリアガス注入路11が、ガス流路19の上流側に接続され、ガス注入用ジョイント1の混合ガス導出路12が、ガス流路19の下流側に接続される。ガス分析装置13には、このガス分析装置13の動作制御、ガス分析装置13における検出結果の解析等を行うように構成されたコントローラ25と、コントローラ25における動作設定、検出結果、この検出結果の解析結果等を表示するように構成されたディスプレイ26とが、接続されている。
流量調整弁20は、キャリアガスの流量を、コントローラ25によって設定された量に調整するように構成される。流量計21は、キャリアガスの流量を測定するように構成されており、キャリアガスの流量を確認するために用いられる。検出器23としては、熱伝導度検出器(TCD)、水素炎イオン化検出器(FID)、半導体ガスセンサ等の、従来ガスクロマトグラフィーに採用されている公知の検出器が使用されうる。尚、検出器23として半導体ガスセンサが用いられる場合には、キャリアガスとして空気が用いられてもよい。この場合、ガスボンベ24が用いられずに、エアーポンプ等が用いられることで、空気がキャリアガスとしてガス分析装置13内へ供給されてもよい。
作業者がガス分析装置13を用いて試料ガスの分析をおこなう場合、作業者は、まずガス分析装置13を操作してガス流路19内へキャリアガスを供給する。ガス流路19内では、キャリアガスは、ガス注入用ジョイント1のキャリアガス注入路11に流入し、続いて混合ガス導出路12を通じてガス注入用ジョイント1から導出される。
この状態で、作業者は、ガス注入用ジョイント1を通じてガスクロマトグラフ内へ試料ガスを導入する。そのために、まず作業者は、試料ガスが充填されたシリンジ8の先端部9を、ガス注入用ジョイント1の嵌合孔5に嵌合させる(図1)。更に、作業者は、シリンジ8の先端部9を、嵌合孔5内へ押し込む。これにより、栓体3が閉塞位置から開放位置へ移動する。すなわち、シリンジ8からガス注入用ジョイント1内へ試料ガスを注入可能な状態となる。続いて作業者は、シリンジ8を操作してシリンジ8の先端部9の端面から試料ガスを流出させる。この試料ガスは、上述のとおり、ガス注入路7へ流入する。試料ガスはガス注入路7から更に混合ガス導出路12へ流入する。これにより、試料ガスとキャリアガスとが混合され、試料ガスとキャリアガスとを含有する混合ガスが、混合ガス導出路12を通じて、ガス注入用ジョイント1から導出される。
混合ガスは、分離カラム22に導入され、それにより、混合ガス中の成分が分離される。続いて、分離カラム22から導出された混合ガス中の成分が検出器23にて検出される。それにより得られた情報がコントローラ25に入力されて解析されることで、クロマトグラムが得られる。またこの検出結果がディスプレイ26に表示される。
以上のようにして構成されるガス分析装置13は、例えば呼気中の成分分析のために用いられる。
例えば、ガス分析装置13が、試料ガスである呼気中の揮発性硫黄化合物を分析することで口臭の有無及び程度を判定するための口臭測定器として構成される。この場合、混合ガスは、分離カラム22に導入され、それにより、混合ガス中の成分から、例えば揮発性硫黄化合物である硫化水素、メチルメルカプタン、及びジメチルサルファイドが、分離される。続いて、分離カラム22から導出された揮発性硫黄化合物が、検出器23にて検出される。それにより得られた情報がコントローラ25に入力されて解析されることで、クロマトグラムが得られる。またこの検出結果がディスプレイ26に表示される。ディスプレイ26には、クロマトグラムのほか、例えばクロマトグラムに基づいてコントローラ25によって導出された揮発性硫黄化合物の濃度、この揮発性硫黄化合物の濃度に基づいてコントローラ25によって導出された口臭の有無及び程度等の判定結果が、表示される。
ガス分析装置13は、例えば糖尿病治療にあたっての呼気中のアセトン量の定量、肝臓疾病に起因する呼気中のアンモニアやイソプレン量の定量などといった、呼気中の成分の分析による疾病の発見や治療効果の確認にも、利用されうる。
ガス分析装置13によって呼気の分析がおこなわれる場合、例えば被験者の呼気が、まず容器、袋等に貯留され、続いてこれらの容器、袋等内のガスが、シリンジ8によって採取され、このシリンジ8に充填された呼気が、ガス注入用ジョイント1を介してガス分析装置13内に注入される。
また、被験者の呼気が、この被験者の口腔などから直接シリンジ8によって採取され、このシリンジ8に充填された呼気が、ガス注入用ジョイント1を介してガス分析装置13内に注入されてもよい。この場合、本実施形態によれば、シリンジ8に注射針を取り付ける必要がないため、呼気の採取後、速やかに呼気がガス分析装置13に注入されうる。このため、呼気分析のための操作が非常に簡便になる。
1 ガス注入用ジョイント
2 本体
3 栓体
4 弾性体
5 嵌合孔
6 配置空間
7 ガス注入路
8 シリンジ
9 先端部
10 溝
11 キャリアガス注入路
12 混合ガス導出路
13 ガス分析装置

Claims (6)

  1. シリンジに充填されたガスを、注入対象内へ注入するために用いられるガス注入用ジョイントであって、
    本体と、栓体と、弾性体とを備え、
    前記本体には、前記シリンジの先端部と嵌合するように構成された嵌合孔、前記嵌合孔に連通する配置空間、及び前記配置空間に連通するガス注入路が、形成され、
    前記栓体は、前記配置空間内に、前記栓体が前記嵌合孔を閉塞する閉塞位置と、前記閉塞位置よりも前記嵌合孔から離れた位置であって前記栓体が前記嵌合孔を閉塞しない開放位置との間で、移動可能に配置され、前記栓体における、前記嵌合孔に臨む面に、溝が形成され、
    前記弾性体は、前記栓体に、前記閉塞位置へ向けて付勢力をかけるように構成されていることを特徴とするガス注入用ジョイント。
  2. 前記栓体が、前記開放位置で傾斜した姿勢で配置されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のガス注入用ジョイント。
  3. 前記本体に、前記ガス注入路から分岐するキャリアガス注入路及び混合ガス導出路が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス注入用ジョイント。
  4. 試料ガス中の成分の分析を行うために用いられるガス分析装置であって、このガス分析装置内への試料ガスの注入口に、請求項1から3のいずれか一項に記載のガス注入用ジョイントが設けられていることを特徴とするガス分析装置。
  5. ガスクロマトグラフとして構成されていることを特徴とする請求項に記載のガス分析装置。
  6. 口臭測定器として構成されていることを特徴とする請求項又はに記載のガス分析装置。
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