JP6040428B2 - ネットワーク監視装置、無線機、気象予測システムおよびプログラム - Google Patents

ネットワーク監視装置、無線機、気象予測システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、降雨により通信品質が劣化する周波数帯域を用いて、複数の無線機が無線通信を行なう無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置、無線機、気象予測システムおよびプログラムに関する。
従来、移動体通信事業においては、複数の基地局とコアネットワークとの間を光回線によって接続しているが、トラヒック量の増加に伴い、光回線と併用する形で数十ギガヘルツの高周波数帯を用いたFWA(Fixed Wireless Access)システムが利用されるようになってきている。
この周波数帯域は、“ミリ波帯”と呼ばれているが、このミリ波帯において無線回線を構築する場合、送信信号は降雨による影響を受けて減衰する(以下、「降雨減衰」という)。この降雨減衰による回線の断絶を防ぐため、適応変調を用いた誤り率制御やメッシュネットワークを用いたトラヒックの迂回技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、気象データサーバから提供される気象予測データを、ネットワーク監視装置に入力することで、ネットワーク内の回線ルートにおける予測降雨量を取得する。この予測降雨量を用いることによって、各回線ルートで回線エラーが発生するかどうかを予測し、回線エラーが発生すると予測される場合には、回線エラーの発生しない他の回線ルートへとルート変更を行なう。また、特許文献1記載の技術では、変調方式を切り替えることによって、回線エラーの発生を事前に防止しようとしている。
特開2009−49593号公報
しかしながら、予測に用いる気象データサーバの情報には、観測間隔によって生じる遅延があるため、予測されなった降雨が発生した場合には回線の断絶等の障害が発生してしまう。特に、“ゲリラ豪雨”と呼ばれる突発的で局所的な豪雨については、予測することが難しい。現在の気象レーダーの観測間隔が5分であることから、ゲリラ豪雨に関しては、予測情報の提供が数分間遅れてしまう可能性がある。回線の断絶のみならず人的被害を未然に防止するために、ゲリラ豪雨を素早く検出し、豪雨による回線の断絶を回避することができるシステムの構築が望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、突発的で局所的な豪雨を素早く検出し、豪雨による回線の断絶を回避することができるネットワーク監視装置、無線機、気象予測システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明のネットワーク監視装置は、降雨により通信品質が劣化する周波数帯域を用いて、複数の無線機が無線通信を行なう無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置であって、予め取得した降雨予測情報に基づいて、前記無線ネットワーク上の各無線リンクにおける受信電力の減衰量を予測し、前記減衰量の予測値を、前記各無線リンクに対応する無線機に通知する一方、いずれかの前記無線機から、無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含み、受信電力の減衰量の実測値と前記予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい旨の報告を受信した場合は、前記無線リンク特定情報を気象観測装置に出力することを特徴とする。
このように、本発明のネットワーク監視装置は、予め取得した降雨予測情報に基づいて、無線ネットワーク上の各無線リンクにおける受信電力の減衰量を予測し、減衰量の予測値を、各無線リンクに対応する無線機に通知する一方、いずれかの無線機から、無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含み、受信電力の減衰量の実測値と予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい旨の報告を受信した場合は、報告に含まれる無線リンク特定情報を気象観測装置に出力する。すなわち、無線機が、実測値と予測値とを比較し、その差が閾値よりも大きいかどうかを判断し、気象観測装置が、無線機において実測値と予測値との差が大きいことが検出された無線リンクの気象を観測し、最新の気象情報を提供する。これにより、気象観測装置の観測間隔の間に突発的で局所的な豪雨が発生しても、素早く豪雨を検出することができるようになる。
(2)また、本発明のネットワーク監視装置は、前記無線リンク特定情報を気象予測装置に出力したことを契機として前記降雨予測情報が更新された場合は、前記更新後の降雨予測情報に基づいて、前記無線ネットワークの経路切り替えを行なうことを特徴とする。
このように、本発明のネットワーク監視装置は、無線リンク特定情報を気象予測装置に出力したことを契機として降雨予測情報が更新された場合は、更新後の降雨予測情報に基づいて、無線ネットワークの経路切り替えを行なうので、突発的で局所的な豪雨による回線の断絶を未然に防止することが可能となる。
(3)また、本発明の無線機は、無線ネットワークを構成し、降雨により通信品質が劣化する周波数帯域を用いて、他の無線機と無線通信を行なう無線機であって、前記無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置から、自装置に対応する無線リンクにおける受信電力の減衰量の予測値を受信し、前記無線リンクにおける受信電力の減衰量を実測し、前記受信電力の減衰量の実測値と前記予測値とを比較して、前記実測値と前記予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい場合は、前記ネットワーク監視装置に対して、前記差が前記閾値よりも大きい旨および前記無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含む報告を送信することを特徴とする。
このように、本発明の無線機は、無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置から、自装置に対応する無線リンクにおける受信電力の減衰量の予測値を受信し、無線リンクにおける受信電力の減衰量を実測し、受信電力の減衰量の実測値と予測値とを比較して、実測値と予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい場合は、ネットワーク監視装置に対して、差が前記閾値よりも大きい旨および無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含む報告を送信するので、ネットワーク監視装置は、その無線機において実測値と予測値との差が大きかった旨および無線リンクを特定する無線リンク特定情報を把握することが可能となる。これにより、気象観測装置の観測間隔の間に突発的で局所的な豪雨が発生しても、素早く豪雨を検出することができるようになる。
(4)また、本発明の無線機は、前記ネットワーク監視装置が、前記無線ネットワークの経路切り替えを行なった場合は、通信で使用する無線リンクを変更することを特徴とする。
このように、本発明の無線機は、ネットワーク監視装置が、無線ネットワークの経路切り替えを行なった場合は、通信で使用する無線リンクを変更するので、突発的で局所的な豪雨による回線の断絶を未然に防止することが可能となる。
(5)また、本発明の気象予測システムは、上記(1)または(2)記載のネットワーク監視装置と、上記(3)または(4)記載の無線機と、気象を観測する気象観測装置と、前記気象観測装置が観測した気象に基づいて、気象予測を行ない、降雨予測情報を前記ネットワーク監視装置に出力する気象予測装置と、から構成され、前記気象観測装置は、前記ネットワーク監視装置から無線リンク特定情報を受信した場合は、前記受信した無線リンク特定情報で特定される無線リンクの全部または一部を含む一定範囲の気象を観測し、前記気象予測装置は、前記気象観測装置が前記無線リンク特定情報の受信を契機として観測した気象に基づいて、前記降雨予測情報を更新することを特徴とする。
このように、気象観測装置は、ネットワーク監視装置から無線リンク特定情報を受信した場合は、受信した無線リンク特定情報で特定される無線リンクの全部または一部を含む一定範囲の気象を観測し、気象予測装置は、気象観測装置が無線リンク特定情報の受信を契機として観測した気象に基づいて、降雨予測情報を更新するので、気象観測装置の観測間隔の間に突発的で局所的な豪雨が発生しても、素早く豪雨を検出することができるようになり、また、この検出に基づいて、最新の気象予測情報を提供することが可能となる。
(6)また、本発明の気象予測システムにおいて、前記気象観測装置は、前記各無線リンクで送信され降雨によって散乱された信号を受信する散乱波検出装置、または気象レーダーであることを特徴とする。
このように、気象観測装置は、各無線リンクで送信され降雨によって散乱された信号を受信する散乱波検出装置、または気象レーダーであるので、ネットワーク監視装置から受信した無線リンク特定情報に基づいて、無線リンクの全部または一部を含む一定範囲の気象を観測することができ、観測間隔の間に突発的で局所的な豪雨が発生しても、素早く豪雨を検出することができる。
(7)また、本発明のプログラムは、降雨により通信品質が劣化する周波数帯域を用いて、複数の無線機が無線通信を行なう無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置のプログラムであって、予め取得した降雨予測情報に基づいて、前記無線ネットワーク上の各無線リンクにおける受信電力の減衰量を予測し、前記減衰量の予測値を、前記各無線リンクに対応する無線機に通知する処理と、いずれかの前記無線機から、無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含み、受信電力の減衰量の実測値と前記予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい旨の報告を受信した場合は、前記無線リンク特定情報を気象観測装置に出力する処理と、前記無線リンク特定情報を気象予測装置に出力したことを契機として前記降雨予測情報が更新された場合は、前記更新後の降雨予測情報に基づいて、前記無線ネットワークの経路切り替えを行なう処理と、を前記ネットワーク監視装置に実行させることを特徴とする。
このように、本発明のプログラムは、予め取得した降雨予測情報に基づいて、無線ネットワーク上の各無線リンクにおける受信電力の減衰量を予測し、減衰量の予測値を、各無線リンクに対応する無線機に通知する一方、いずれかの無線機から、無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含み、受信電力の減衰量の実測値と予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい旨の報告を受信した場合は、無線リンク特定情報を気象観測装置に出力する。すなわち、無線機が、実測値と予測値とを比較し、その差が閾値よりも大きいかどうかを判断し、気象観測装置が、無線機において実測値と予測値との差が大きいことが検出された無線リンクの気象を観測し、最新の気象情報を提供する。これにより、気象観測装置の観測間隔の間に突発的で局所的な豪雨が発生しても、素早く豪雨を検出することができるようになる。
(8)また、本発明のプログラムは、無線ネットワークを構成し、降雨により通信品質が劣化する周波数帯域を用いて、他の無線機と無線通信を行なう無線機のプログラムであって、前記無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置から、自装置に対応する無線リンクにおける受信電力の減衰量の予測値を受信する処理と、前記無線リンクにおける受信電力の減衰量を実測する処理と、前記受信電力の減衰量の実測値と前記予測値とを比較して、前記実測値と前記予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい場合は、前記ネットワーク監視装置に対して、前記差が前記閾値よりも大きい旨および前記無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含む報告を送信する処理と、前記ネットワーク監視装置が、前記無線ネットワークの経路切り替えを行なった場合は、通信で使用する無線リンクを変更する処理と、を前記無線機に実行させることを特徴とする。
このように、本発明のプログラムは、無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置から、自装置に対応する無線リンクにおける受信電力の減衰量の予測値を受信し、無線リンクにおける受信電力の減衰量を実測し、受信電力の減衰量の実測値と予測値とを比較して、実測値と予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい場合は、ネットワーク監視装置に対して、差が閾値よりも大きい旨および無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含む報告を送信するので、ネットワーク監視装置は、その無線機において実測値と予測値との差が閾値よりも大きかった旨および無線リンクを特定する無線リンク特定情報を把握することが可能となる。これにより、気象観測装置の観測間隔の間に突発的で局所的な豪雨が発生しても、素早く豪雨を検出することができるようになる。
本発明によれば、無線機においては、実測値と予測値とを比較し、その差が閾値よりも大きいかどうかを判断することができる。また、気象観測装置においては、無線機において実測値と予測値との差が大きかったことが検出された無線リンクの気象を観測し直して、最新の気象情報を提供することが可能となる。これにより、気象観測装置の観測間隔の間に突発的で局所的な豪雨が発生しても、素早く豪雨を検出することができるようになる。
本発明の実施形態に係る気象予測システムの概略構成を示す図である。 散乱波検出装置または気象レーダーの観測範囲を示す図である。
本発明者らは、ミリ波帯の無線回線で、送信信号が降雨による影響を受けて減衰することに着目し、ネットワーク監視装置から無線ネットワーク上の各無線機に降雨予測情報に基づいた受信電力の予測値を提供し、各無線機において受信電力の実測値と予測値とを比較し、その差が閾値よりも大きかった場合は、その旨を無線リンクを特定する情報と共にネットワーク監視装置に報告し、ネットワーク監視装置がその報告に基づいて、無線リンクを特定する情報を気象観測装置に提供し、気象観測装置がその無線リンクの全部または一部を含む領域の気象を観測することによって、早期にゲリラ豪雨を検出し、経路の切り替えができることを見出し、本発明をするに至った。
すなわち、本発明において、ネットワーク監視装置は、気象データサーバから降雨予測データを入手し、各リンクでの減衰量を予測する機能と、予測結果を対応するリンクの送受信機に通知する機能を備える。また、ネットワーク監視装置は、予測値を超えたという情報を受信すると、対応するリンク情報からリンクの位置範囲情報を気象観測装置(例えば、散乱波検出装置または気象レーダー)に通知する機能をさらに備える。
また、各リンクの無線機は、受信信号の電力を計算する機能と、晴天時の受信電力を保持する機能と、保持している晴天時の受信電力と現在の受信電力計算結果との差、つまりリンクでの実際の減衰量と、ネットワーク監視装置から通知される降雨による減衰量の予測とを比較し、実際の減衰量が予測値よりも、一定の基準値以上に大きい場合には、予測値を超えたという情報を自身のリンク情報とともにネットワーク監視装置に送信する機能を備える。
気象観測装置が散乱波検出装置である場合は、散乱波検出装置は、ネットワーク監視装置から通知された位置範囲情報に基づいて、散乱波検出装置と同位置範囲との相対関係(方位、および距離)を算出し、該当範囲を観測することで、該当地域での各リンクの信号が散乱されている様子を観測し、同観測情報から降雨予測データになかったゲリラ豪雨の位置と移動方向を推測し、その情報をネットワーク監視装置に送信する機能を備える。
気象観測装置が気象レーダーである場合は、気象レーダーは、ネットワーク監視装置から通知された位置範囲情報に基づいて、レーダー装置と同位置範囲との相対関係(方位、および距離)を算出し、該当範囲を観測することで、該当地域での降雨状況を更新し、更新情報をネットワーク監視装置に送信する機能を備える。
この構成により、本発明者らは、無線機において、実測値と予測値とを比較し、その差が閾値よりも大きいかどうかを判断することを可能とした。また、気象観測装置において、閾値よりも大きい差が検出された無線リンクの気象を観測し、最新の気象情報を提供することを可能とした。その結果、気象観測装置の観測間隔の間に突発的で局所的な豪雨が発生しても、素早く豪雨を検出することを可能とした。以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る気象予測システムの概略構成を示す図である。図1において、無線機1と2が無線リンクAを構成し、無線機2と3が無線リンクBを構成し、無線機3と4が無線リンクCを構成し、無線機4と5が無線リンクDを構成し、無線機2と5が無線リンクEを構成し、無線機1と5が無線リンクFを構成する。
ネットワーク監視装置10は、無線機1〜5と接続しており無線リンクAからFで構成される無線ネットワークNの監視および制御を行なう。気象予測装置12は、気象レーダー14からの解析結果の他、降雨計などの情報に基づいて気象予測を行ない、気象情報をネットワーク監視装置10に出力する。また、気象予測装置12は、定期的に気象情報の更新を行なう。気象観測装置としての気象レーダー14は、定期的に気象観測を行なう。また、気象観測装置としての散乱波検出装置16は、特定の地域を対象にして散乱波の観測を行なう。
ネットワーク監視装置10は、気象予測装置12から降雨予測情報を入手する。降雨予測情報は、地図上の降雨量を現在および将来の時刻に対して与えるものである。ネットワーク監視装置10は、各無線機1〜5の座標と、どの無線機の間に無線リンクが張られているかという情報を保持しており、降雨予測情報をもとに各無線リンクA〜Fでの降雨による信号電力の減衰量を予測する。
ここで、ネットワーク監視装置10による減衰量の予測方法としては、例えば、無線リンクの区間での降雨予測量を積分し、その積分結果と減衰量が比例するというモデルを用いて予測しても良いし、無線リンクを細かい区間に分割し、各分割された区間での降雨予測量と減衰量をマッピングさせるテーブルもしくは関数を用意することで、分割された区間での減衰量を決定し、各分割された区間での減衰量を無線リンクの区間で足し合わせることで減衰量の予測を行なってもよい。
ネットワーク監視装置10は、この予測した減衰量を対応する無線機に通知する。例えば、無線リンクAの減衰量の予測値は無線機1および2に通知される。このとき、複数の時刻に対する予測値を持っている場合には、各時刻に対応した予測値を時刻情報と共に通知してもよい。
予測値を受信した無線機は、この減衰量の予測値を保持する記憶装置を備えており、時刻情報と共に予測値を保持する。また、晴天時、つまり降雨減衰がない状態での受信電力も記憶装置に保持しているものとする。この無線機では、受信信号の電力若しくは信号対雑音電力比を計算する回路を備えており、常時もしくは一定時間間隔で受信電力の減衰量を計算する。この計算結果を晴天時の値と比較することで、実際の受信信号電力の減衰量を得る。なお、晴天時において受信電力を計算することは消費電力の増加につながるため、無線リンクの誤り率の増加をトリガとして受信電力の計算を開始してもよい。
また、無線機では、減衰量の予測値と実際の減衰量を比較する判定部を備え、予測値の与えられた時刻において実際の減衰量と予測値との比較を行なう。このとき、実際の減衰量がある規定値(閾値)を超えている場合には予測よりも多い降雨が発生したと判定し、予測値とのずれを無線リンクの識別番号と時刻情報と合わせてネットワーク監視装置10に通知する。
なお、上記規定値(閾値)については、無線リンクの長さに応じて異なる値を設定してもよく、例えば無線リンクの長さに比例する規定値を設定してもよい。
ここで、無線リンクAに対しては、無線機1と2がリンクを構成しており、双方向通信を行なっている場合には無線機1と2のそれぞれで上記判定を行ない、予測よりも多い降雨が発生したと判定した際には、ネットワーク監視装置10に対して報告を行なうことになる。この場合、無線リンクAに対する情報が2つネットワーク監視装置10に伝えられることになる。ネットワーク監視装置10では、2つの情報の冗長性を報告の信頼性を判定することに用いても良い。つまり、2つの無線機から報告があった場合にその報告が正しいものとして扱っても良い。逆に1つの無線機からの報告しかない場合には誤検出と判定することができる。また、別の手法として、少なくとも1つの無線機からの報告を受ければ予測が外れたと判定することによって、検出確率を高くしてもよい。
また、別の手法として、各無線リンクを構成する無線機の一方をマスター、他方をスレーブとして登録しておき、マスターである無線機のみが予測値と実測値とのずれの判定を行なうようにしてもよい。
ネットワーク監視装置10は、無線機から前記の報告を受けて同報告が誤検出ではないと判定した場合、降雨予測以上の降雨(ここではゲリラ豪雨と呼ぶ)が発生したと判定し、ゲリラ豪雨が発生したと予測される地域の情報を散乱波検出装置16に伝える。地域の情報の伝え方の例としては、該当する無線リンクを構成する無線機の座標を伝える。
また、図2に示すように、散乱波検出装置16の座標を原点とする極座標を用いて、東を0度として、同方向からの角度と距離を伝えてもよい。図2では、散乱波検出装置16の座標を地点0、無線機1の座標を地点1、無線機2の座標を地点2と記載しており、地点1の角度はθ1, 距離はr1、地点2の角度はθ2、距離はr2である。気象予測装置12は、このゲリラ豪雨の予測地域の情報を受け取ると、散乱波検出装置16に対して、同地域の観測を行なうように伝える。
散乱波検出装置16は、この予測地域を対象にして観測を行なう。各無線リンクで送信された信号が降雨によって散乱された信号を指向性の高いアンテナを用いて受信することで、どの地域で散乱が起こったかを特定する。なお、各無線リンクの信号を区別することができるようにするために、散乱波検出装置16に対して、同方向にある無線リンクでは異なる種類の既知信号をパイロット信号として含めるようにしてもよい。この観測範囲については、距離および角度の両方でマージンを持たせて範囲を広げて観測を行なってもよい。
また、複数の無線リンクにおいてゲリラ豪雨が検出されたのであれば複数の無線リンクの通過する範囲が気象レーダーの観測対象地域となる。逆に、隣接する無線リンクにおいて予測値との誤差がない場合には、対象エリアを絞り込んでも良い。例えば、図1において、無線リンクAではゲリラ豪雨が検出されたが、無線リンクFで検出されない場合には、地点1、2の間の地点2により近い所でゲリラ豪雨が発生したと予測して地点1付近を観測対象地域から除外してもよい。
なお、このような絞り込みを行ないやすくするために、無線機1〜4からネットワーク監視装置10に対して、予測値とのずれを通知する際に同無線機が構成している他の無線リンクの減衰量の予測値との誤差を通知するようにしてもよい。このとき他の無線リンクの誤差については規定値を超えていない場合でも報告を行なう。
散乱波検出装置16の観測結果は気象予測装置12に伝えられる。気象予測装置12では、散乱波検出装置16からの観測結果をもとにゲリラ豪雨の移動方向を予測し、その予測情報をネットワーク監視装置10に通知する。ネットワーク監視装置10では、ゲリラ豪雨の移動予測先にある無線リンクを使用しないように経路の切り替えを行なう。
一方、気象観測装置として気象レーダー14を用いる場合、図2に示すように、気象レーダー14の座標を原点とする極座標を用いて、東を0度として同方向からの角度と距離を伝えてもよい。図2では、気象レーダー14の座標を地点0、無線機1の座標を地点1、無線機2の座標を地点2と記載しており、地点1の角度はθ1, 距離はr1、地点2の角度はθ2、距離はr2である。気象予測装置12は、このゲリラ豪雨の予測地域の情報を受け取ると、気象レーダー14に対して、同地域のレーダー観測を行なうように伝える。気象レーダー14は、この予測地域を対象にして観測を行なう。図2の例では、例えば、θ2からθ1の範囲をレーダーで測定する。距離についてはr2からr1の範囲を測定すればよく反射波の解析時間範囲を限定することができる。この観測範囲については、距離および角度の両方でマージンを持たせて範囲を広げて観測を行なってもよい。
各無線機1〜5については、降雨予測に基づいて変調方式(QPSK、16QAMなどの多値変調の種類と、符号化率の組み合わせ)を事前に設定する機能を備えるものとするが、実際の受信信号の強さや無線リンクの誤り率を監視することで適応的に変調方式を選択する機能を備えてもよい。
なお、本実施形態では、無線機が基地局である場合について説明したが、本実施形態に係る無線機は、移動機であっても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、従来の気象予測データを用いたネットワーク監視装置およびネットワーク監視システムと比較して、突発的に発生するゲリラ豪雨による通信エラーの発生を抑えることが期待できる。また、降雨予測システムに予測が外れたことをフィードバックするため降雨予測の精度向上も期待できる。
1〜5 無線機
10 ネットワーク監視装置
12 気象予測装置
14 気象レーダー
16 散乱波検出装置
A〜F 無線リンク
N 無線ネットワーク

Claims (8)

  1. 降雨により通信品質が劣化する周波数帯域を用いて、複数の無線機が無線通信を行なう無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置であって、
    予め取得した降雨予測情報に基づいて、前記無線ネットワーク上の各無線リンクにおける受信電力の減衰量を予測し、前記減衰量の予測値を、前記各無線リンクに対応する無線機に通知する一方、
    いずれかの前記無線機から、無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含み、受信電力の減衰量の実測値と前記予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい旨の報告を受信した場合は、前記無線リンク特定情報を気象観測装置に出力することを特徴とするネットワーク監視装置。
  2. 前記無線リンク特定情報を気象予測装置に出力したことを契機として前記降雨予測情報が更新された場合は、前記更新後の降雨予測情報に基づいて、前記無線ネットワークの経路切り替えを行なうことを特徴とする請求項1記載のネットワーク監視装置。
  3. 無線ネットワークを構成し、降雨により通信品質が劣化する周波数帯域を用いて、他の無線機と無線通信を行なう無線機であって、
    前記無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置から、自装置に対応する無線リンクにおける受信電力の減衰量の予測値を受信し、
    前記無線リンクにおける受信電力の減衰量を実測し、
    前記受信電力の減衰量の実測値と前記予測値とを比較して、前記実測値と前記予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい場合は、前記ネットワーク監視装置に対して、前記差が前記閾値よりも大きい旨および前記無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含む報告を送信することを特徴とする無線機。
  4. 前記ネットワーク監視装置が、前記無線ネットワークの経路切り替えを行なった場合は、通信で使用する無線リンクを変更することを特徴とする請求項3記載の無線機。
  5. 請求項1または請求項2記載のネットワーク監視装置と、
    請求項3または請求項4記載の無線機と、
    気象を観測する気象観測装置と、
    前記気象観測装置が観測した気象に基づいて、気象予測を行ない、降雨予測情報を前記ネットワーク監視装置に出力する気象予測装置と、から構成され、
    前記気象観測装置は、前記ネットワーク監視装置から無線リンク特定情報を受信した場合は、前記受信した無線リンク特定情報で特定される無線リンクの全部または一部を含む一定範囲の気象を観測し、
    前記気象予測装置は、前記気象観測装置が前記無線リンク特定情報の受信を契機として観測した気象に基づいて、前記降雨予測情報を更新することを特徴とする気象予測システム。
  6. 前記気象観測装置は、前記各無線リンクで送信され降雨によって散乱された信号を受信する散乱波検出装置、または気象レーダーであることを特徴とする請求項5記載の気象予測システム。
  7. 降雨により通信品質が劣化する周波数帯域を用いて、複数の無線機が無線通信を行なう無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置のプログラムであって、
    予め取得した降雨予測情報に基づいて、前記無線ネットワーク上の各無線リンクにおける受信電力の減衰量を予測し、前記減衰量の予測値を、前記各無線リンクに対応する無線機に通知する処理と、
    いずれかの前記無線機から、無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含み、受信電力の減衰量の実測値と前記予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい旨の報告を受信した場合は、前記無線リンク特定情報を気象観測装置に出力する処理と、
    前記無線リンク特定情報を気象予測装置に出力したことを契機として前記降雨予測情報が更新された場合は、前記更新後の降雨予測情報に基づいて、前記無線ネットワークの経路切り替えを行なう処理と、を前記ネットワーク監視装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 無線ネットワークを構成し、降雨により通信品質が劣化する周波数帯域を用いて、他の無線機と無線通信を行なう無線機のプログラムであって、
    前記無線ネットワークを監視するネットワーク監視装置から、自装置に対応する無線リンクにおける受信電力の減衰量の予測値を受信する処理と、
    前記無線リンクにおける受信電力の減衰量を実測する処理と、
    前記受信電力の減衰量の実測値と前記予測値とを比較して、前記実測値と前記予測値との差が予め定められた閾値よりも大きい場合は、前記ネットワーク監視装置に対して、前記差が前記閾値よりも大きい旨および前記無線リンクを特定する無線リンク特定情報を含む報告を送信する処理と、
    前記ネットワーク監視装置が、前記無線ネットワークの経路切り替えを行なった場合は、通信で使用する無線リンクを変更する処理と、を前記無線機に実行させることを特徴とするプログラム。

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