JP6040336B1 - 撮影対象位置特定装置、撮影対象位置特定方法、及びプログラム - Google Patents

撮影対象位置特定装置、撮影対象位置特定方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影画像に含まれる撮影対象の位置を特定できる撮影対象位置特定装置を提供する。【解決手段】撮影対象位置特定装置1は、撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む複数の撮影情報を取得する取得部12と、取得部12によって取得された複数の撮影情報にそれぞれ含まれる撮影位置及び撮影方向を用いて、撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する特定部13と、特定部13によって特定された撮影対象位置を出力する出力部14と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、撮影対象の位置を特定する撮影対象位置特定装置等に関する。
近年、GPS(Global Positioning System)等によって取得された撮影位置を、撮影画像に対応付けて蓄積することが行われている(例えば、特許文献1参照)。撮影位置は、例えば、Exif(Exchangeable image file format)などのように、撮影画像に埋め込まれることもある。そのような撮影位置を用いることによって、各撮影画像がどこで撮影されたのかを容易に特定することができる。
特開2006−319538号公報
しかしながら、撮影位置を用いることによって、どこから撮影されたのかについて知ることはできるが、どこを撮影したのかについては容易に分からない。したがって、ある位置に存在する撮影対象の撮影画像を見たい場合には、その位置の近辺で撮影された撮影画像を閲覧し、その撮影対象の撮影画像を人手によって選択する必要があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置等を用いて、その撮影対象の位置である撮影対象位置を特定することができる撮影対象位置特定装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による撮影対象位置特定装置は、撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む複数の撮影情報を取得する取得部と、取得部によって取得された複数の撮影情報にそれぞれ含まれる撮影位置及び撮影方向を用いて、撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する特定部と、特定部によって特定された撮影対象位置を出力する出力部と、を備えたものである。
このような構成により、撮影画像の被写体である撮影対象の位置を知ることができるようになる。そして、例えば、その撮影対象位置を、撮影画像の検索に用いることができる。また、例えば、川の中州などのように、人が容易に近づけないところの写真を複数枚、撮影することによって、その箇所の位置を容易に知ることができるようになる。
また、本発明による撮影対象位置特定装置では、取得部は、3個以上の撮影情報を取得し、特定部は、撮影情報に含まれる撮影位置から、撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個以上の撮影方向半直線を用いて撮影対象位置を特定してもよい。
このような構成により、2個の撮影情報を用いて撮影対象位置を特定する場合よりも、より精度の高い撮影対象位置の特定を実現できる。
また、本発明による撮影対象位置特定装置では、特定部は、3個以上の撮影方向半直線の複数の交点を算出し、複数の交点を代表する位置である撮影対象位置を特定してもよい。
このような構成により、撮影方向半直線の複数の交点は、撮影対象位置の候補となり得る点であるため、その複数の交点を代表する位置を撮影対象位置とすることによって、撮影対象位置の適切な特定を実現することができる。
また、本発明による撮影対象位置特定装置では、特定部は、撮影方向半直線が3個である場合に、3個の撮影方向半直線によって形成される三角形の内心である撮影対象位置を特定してもよい。
このような構成により、3個の撮影方向半直線のそれぞれから等距離である位置を、撮影対象位置にすることができる。
また、本発明による撮影対象位置特定装置では、特定部は、撮影方向半直線が4個以上である場合に、3個の撮影方向半直線によって形成される複数の三角形のうち、最も面積の小さい三角形の内部に存在する撮影対象位置を特定してもよい。
このような構成により、4個以上の撮影方向半直線から、最も誤差が小さいと考えられる3個の撮影方向半直線を特定し、その3個の撮影方向半直線を用いて撮影対象位置を特定することになるため、誤差の小さい撮影対象位置の特定を実現することができる。
また、本発明による撮影対象位置特定装置では、特定部は、3個以上の撮影方向半直線と撮影対象位置との各距離に関する合計に応じた目的関数を最適化するように撮影対象位置を特定してもよい。
このような構成により、例えば、各撮影方向半直線と撮影対象位置との距離の二乗の合計が最小となるように、撮影対象位置を特定することができる。そのようにして特定された撮影対象位置は、複数の撮影方向半直線のそれぞれに近い点となっているため、適切な撮影対象位置であると考えられる。
また、本発明による撮影対象位置特定装置では、出力部は、撮影対象位置を、撮影対象位置に対応する撮影対象の撮影画像に対応付けて蓄積してもよい。
このような構成により、例えば、ある位置に存在する撮影対象の撮影画像を検索したい場合に、その位置を検索キーとして撮影対象位置を検索することによって、目的とする撮影対象の撮影画像を検索することができるようになる。
本発明による撮影対象位置特定装置等によれば、撮影画像に含まれる撮影対象の位置を特定することができる。
本発明の実施の形態による撮影対象位置特定装置の構成を示すブロック図 同実施の形態による撮影対象位置特定装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態における撮影対象位置の特定について説明するための図 同実施の形態における撮影方向半直線の一例を示す図 同実施の形態における撮影方向半直線の一例を示す図 同実施の形態における撮影方向半直線の一例を示す図 同実施の形態における撮影画像の一例を示す図 同実施の形態における撮影画像の一例を示す図 同実施の形態における撮影画像の一例を示す図 同実施の形態における撮影情報等の一例を示す図 同実施の形態における撮影情報等の一例を示す図 同実施の形態における撮影情報等の一例を示す図 同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図 同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
以下、本発明による撮影対象位置特定装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態による撮影対象位置特定装置は、同じ撮影対象を複数箇所から撮影し、その撮影位置・撮影方向(角度)を用いて、撮影対象の位置を算出するものである。
図1は、本実施の形態による撮影対象位置特定装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による撮影対象位置特定装置1は、記憶部11と、取得部12と、特定部13と、出力部14とを備える。撮影対象位置特定装置1は、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置や、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末等であってもよい。
記憶部11では、カメラ2によって撮影された複数の撮影画像と、その複数の撮影画像にそれぞれ対応付けられた複数の撮影情報とが記憶される。撮影情報は、撮影画像に対応する撮影位置と撮影方向とを含む情報である。撮影画像は、静止画であることが好適であるが、動画であってもよい。撮影画像が動画である場合には、その動画の撮影位置及び撮影方向は、時間的に変化しないことが好適である。また、カメラ2が動画を撮影する場合には、撮影画像は、例えば、その動画の1フレームであってもよい。また、撮影画像は、カメラ2の光軸の延長線上に撮影対象(被写体)が位置する際に撮影された画像であることが好適である。すなわち、撮影画像において、撮影対象が中心に位置していることが好適である。撮影対象の位置を適切に特定できるようにするためである。また、同じ撮影対象の撮影画像においては、被写体である撮影対象が略同じ大きさで撮影されていてもよく、または、そうでなくてもよい。撮影画像に対応する撮影位置は、その撮影画像がカメラ2によって取得された時点のカメラ2の位置を示す情報である。撮影位置は、例えば、緯度・経度であってもよく、その他の座標値であってもよい。撮影位置は、例えば、カメラ2が有する位置取得手段によって取得されてもよい。その位置取得手段は、例えば、GPSや、屋内測位技術、または、その他の手段によって、カメラ2の位置である撮影位置を取得してもよい。撮影画像に対応する撮影方向は、その撮影画像がカメラ2によって取得された時点のカメラ2の方向を示す情報である。そのカメラ2の方向は、通常、カメラ2の光軸方向である。本実施の形態では、撮影方向が、撮影時のカメラ2の光軸方向である場合について主に説明する。撮影方向は、例えば、水平面内における角度である方位角によって示されてもよく、その他の角度によって示されてもよい。方位角は、例えば、北を0度とし、東を90度とする角度であってもよい。撮影方向は、例えば、カメラ2が有する地磁気センサや、方向検知センサ、または、その他のセンサ等によって取得されてもよい。1個の撮影対象が撮影される際に、後述する撮影方向半直線が平行にならないように撮影されることが好適である。そのため、1個の撮影対象が撮影される際には、撮影方向が同じにならないように撮影されることが好適である。なお、撮影画像に対応する撮影情報に含まれている撮影位置及び撮影方向は、その撮影画像の撮影時の撮影位置及び撮影方向であることが好適である。撮影情報は、例えば、撮影画像に埋め込まれていてもよい。その場合には、撮影画像は、例えば、Exifなどのフォーマットの画像であってもよい。また、記憶部11において、後述するように、撮影対象ごとに、その撮影対象に対応する撮影画像及び撮影情報が記憶されていてもよい。なお、撮影対象は、どのようなものであってもよい。撮影対象は、例えば、家屋、ランドマーク、電柱、高圧線鉄塔、橋などの構造物等であってもよく、河川、樹木、田畑などの天然に存在する物等であってもよく、その他の地物であってもよい。また、撮影対象は、畑の端や、河川の特定の位置などの地物の一部や地物の特定の位置等であってもよい。また、撮影対象は、既存の地図に載っているものであってもよく、載っていないものであってもよい。後者の場合には、例えば、古い地図には載っていない地物である撮影対象の位置を特定できることになる。
また、撮影情報には、撮影位置、撮影方向以外の情報が含まれていてもよい。例えば、撮影情報には、撮影日時やシャッター速度、絞り、焦点距離などが含まれていてもよい。また、撮影情報に、撮影画像が含まれていてもよく、または、そうでなくてもよい。前者の場合には、例えば、撮影位置等の埋め込まれた撮影画像が撮影情報であると考えてもよい。本実施の形態では、撮影情報に撮影画像が含まれていない場合について主に説明する。
記憶部11に複数の撮影画像や複数の撮影情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して撮影画像等が記憶部11で記憶されるようになってもよく、有線または無線の通信回線等を介して送信された撮影画像等が記憶部11で記憶されるようになってもよい。記憶部11での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、または、長期的な記憶でもよい。記憶部11は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスクなど)によって実現され得る。
なお、本実施の形態では、撮影対象位置特定装置1の外部にカメラ2が存在する場合について説明するが、撮影対象位置特定装置1は、カメラ2を有していてもよい。その場合に、撮影対象位置特定装置1は、例えば、カメラ付きの携帯端末であってもよい。
取得部12は、複数の撮影情報を記憶部11から取得する。撮影情報は、前述のように、撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置と撮影方向とを含む情報である。取得部12が取得する撮影情報の個数は、例えば、2個であってもよく、3個であってもよく、4個以上であってもよい。取得部12が取得する複数の撮影情報は、通常、同一の撮影対象の撮影画像に対応する撮影情報である。そのため、撮影対象が同一である複数の撮影情報が、それ以外の撮影情報と区別可能に管理されていることが好適である。例えば、ユーザが手動で、撮影情報を区別可能な状態にしてもよい。具体的には、1個のフォルダに含まれていている複数の撮影画像と、その複数の撮影画像にそれぞれ対応する複数の撮影情報とは、1個の撮影対象に対応するものであってもよい。その場合には、例えば、取得部12が、1個のフォルダに含まれている複数の撮影情報を読み出すことによって、同一の撮影対象に対応する複数の撮影情報を取得できることになる。本実施の形態では、このように、撮影対象ごとのフォルダに、撮影対象に対応する撮影画像及び撮影情報が記憶されている場合について主に説明する。また、ユーザが1個の撮影対象を撮影する際に、その撮影対象の撮影開始時と撮影終了時とが記録されてもよい。その記録は、例えば、ユーザからの指示に応じてなされてもよい。そして、取得部12は、その記録された撮影開始時と撮影終了時とを用いて、撮影開始時以降、撮影終了時以前の撮影日時に対応する複数の撮影情報を取得してもよい。その場合には、撮影情報に撮影日時が含まれていることが好適である。また、撮影情報に撮影日時が含まれている場合には、取得部12は、撮影日時が近い複数の撮影情報を、同一の撮影対象に対応する撮影情報として取得してもよい。撮影日時が近い撮影情報とは、例えば、撮影日時が所定の閾値以下である撮影情報であってもよく、撮影日時についてクラスタリングを行い、クラスタリングによって分割された一のクラスタに含まれる撮影日時に対応する撮影情報であってもよい。
特定部13は、取得部12によって取得された複数の撮影情報にそれぞれ含まれる撮影位置及び撮影方向を用いて、撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する。図3は、撮影対象位置の特定について説明するための模式図である。図3で示されるカメラ2a〜2cの位置でそれぞれ撮影対象7の撮影が行われたとする。すると、例えば、カメラ2aの位置における撮影位置と撮影方向とを用いて、撮影対象7が矢印5aの先にあることが分かる。その矢印5aは、カメラ2aの位置で取得された撮影位置を基点とし、その位置で取得された撮影方向に向かって延びる矢印である。同様に、撮影対象7は、矢印5b、5cの先にあることになるため、特定部13は、矢印5a〜5cを矢印の方向に延長した半直線の交点を求めることによって、撮影対象7の位置である撮影対象位置を取得することができる。なお、その撮影対象位置の特定について、2個の撮影情報を用いる場合、3個の撮影情報を用いる場合、4個の撮影情報を用いる場合について説明する。また、その説明では、特定部13は、撮影対象位置の特定において、撮影情報に含まれる撮影位置から、その撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である撮影方向半直線を用いるものとする。なお、特定部13は、撮影位置と撮影方向とを用いて撮影方向半直線の式を取得することができる。その撮影方向半直線の式は、例えば、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。また、通常、撮影情報に含まれる撮影位置から、その撮影情報に含まれる撮影方向に延びる直線である撮影方向直線を、撮影方向半直線に代えて用いたとしても、同じ撮影対象位置を特定することができる。したがって、撮影対象位置の特定に撮影方向半直線を用いることは、その特定に撮影方向直線を用いることを含んでいると考えることができる。
(1)2個の撮影情報を用いた撮影対象位置の特定
特定部13は、図4Aで示されるように、2個の撮影情報にそれぞれ対応する2個の撮影方向半直線L1,L2の交点V1を算出し、その交点V1を撮影対象位置SPとしてもよい。なお、撮影方向半直線L1は、撮影位置P1から撮影方向θ1に延びる半直線であり、撮影方向半直線L2は、撮影位置P2から撮影方向θ2に延びる半直線である。2個の撮影情報を用いた場合には、図4Aで示されるように、撮影方向半直線L1,L2の交点が一意に決まるため、その交点を撮影対象位置SPとすることができる。
(2)3個の撮影情報を用いた撮影対象位置の特定
特定部13は、図4Bで示されるように、3個の撮影情報にそれぞれ対応する3個の撮影方向半直線L1〜L3によって形成される三角形の内部に存在する撮影対象位置SPを特定してもよい。その三角形は、複数の交点V1〜V3を各頂点とする三角形である。なお、撮影方向半直線L3は、撮影位置P3から撮影方向θ3に延びる半直線である。また、撮影対象位置SPは、交点V1〜V3を頂点とする三角形の内部に存在するのであれば、その位置を問わない。例えば、撮影対象位置SPは、その三角形の内心であってもよく、その三角形の重心であってもよく、その三角形の外心(ただし、その外心が三角形の内部に存在する場合に限る)であってもよく、その三角形の内部においてランダムに選択された位置であってもよく、その三角形の内部におけるその他の位置であってもよい。なお、各撮影方向半直線L1〜L3から等距離である位置は、撮影対象位置SPにふさわしいと考えられるため、撮影対象位置SPは、3個の撮影方向半直線L1〜L3によって形成される三角形の内心であることが好適である。ただし、通常、撮影対象位置にあまり高い精度が要求されないと考えられるため、上記のように、撮影対象位置は、三角形の内部に存在する内心以外の位置であってもよい。3個の撮影方向半直線L1〜L3によって形成される三角形とは、3個の撮影方向半直線L1〜L3を各辺とする三角形のことである。
ここでは、3個の撮影方向半直線L1〜L3の交点が3個である場合について説明したが、交点が1個である場合には、その交点を撮影対象位置SPとしてもよく、交点が2個である場合には、その2個の交点の中点を撮影対象位置SPとしてもよい。なお、2個の交点の中点とは、両交点を両端とする線分上にある点であり、両交点から等距離にある点である。
(3)4個の撮影情報を用いた撮影対象位置の特定
特定部13は、図4Cで示されるように、4個の撮影情報にそれぞれ対応する4個の撮影方向半直線L1〜L4によって形成される複数の三角形のうち、最も面積の小さい三角形の内部に存在する撮影対象位置SPを特定してもよい。なお、撮影方向半直線L4は、撮影位置P4から撮影方向θ4に延びる半直線である。また、図4Cにおいて、最も面積の小さい三角形は交点V2,V5,V6を各頂点とする三角形であるため、撮影対象位置SPは、その三角形の内部に存在することになる。その三角形の内部におけるどの位置を撮影対象位置SPとするのかについては、上記(2)と同様であり、その説明を省略する。ここで、三角形の面積が小さいことは、その三角形を形成する3個の撮影方向半直線と、特定する撮影対象位置SPとの誤差が小さいことを意味している。したがって、このような撮影対象位置SPの特定を行うことによって、撮影対象位置SPとの誤差の小さい3個の撮影方向半直線を選択し、その選択した撮影方向半直線を用いて撮影対象位置SPを特定することになり、より精度の高い撮影対象位置の特定を実現することができ得る。
ここでは、4個の撮影方向半直線L1〜L4の交点が6個である場合について説明したが、交点が4個である場合にも、同様にして撮影対象位置SPを特定してもよい。また、4個の撮影方向半直線L1〜L4の交点が1個である場合には、その交点を撮影対象位置SPとしてもよく、交点が2個である場合には、その2個の交点の中点を撮影対象位置SPとしてもよく、交点が3個である場合には、上記(2)のようにして撮影対象位置SPを特定してもよい。
なお、ここでは、4個の撮影情報を用いた撮影対象位置の特定について説明したが、5個以上の撮影情報を用いた場合も、同様にして撮影対象位置を特定できることは言うまでもない。すなわち、撮影方向半直線が4個以上である場合に、特定部13は、4個以上の撮影方向半直線から選択される3個の撮影方向半直線によって形成される複数の三角形のうち、最も面積の小さい三角形の内部に存在する撮影対象位置を特定してもよい。
また、特定部13は、上記以外の方法によって撮影対象位置を特定してもよいことは言うまでもない。例えば、3個以上の撮影情報が取得された場合に、特定部13は、その取得された3個以上の撮影情報に対応する3個以上の撮影方向半直線の複数の交点を算出し、その複数の交点を代表する位置である撮影対象位置を特定してもよい。複数の交点から、それらを代表する位置である撮影対象位置を特定する際には、撮影対象位置が、複数の交点の中心的な位置となるように特定することが好適である。複数の交点が3個である場合には、例えば、上記(2)のように撮影対象位置を特定してもよい。複数の交点が3個以上である場合には、例えば、3個以上の交点について、x座標(経度)の平均と、y座標(緯度)の平均とをそれぞれx、y座標の値とする位置を撮影対象位置としてもよい。
また、例えば、3個以上の撮影情報が取得された場合に、特定部13は、その取得された3個以上の撮影情報に対応する3個以上の撮影方向半直線と撮影対象位置との各距離に関する合計に応じた目的関数を最適化するように撮影対象位置を特定してもよい。各距離に関する合計は、例えば、各距離の合計であってもよく、各距離の二乗の合計であってもよく、各距離に関するその他の合計であってもよい。また、その合計は、例えば、後述するように、各距離に関して重み付けの行われた合計であってもよい。また、各距離に関する合計に応じた目的関数は、例えば、各距離に関する合計そのものであってもよく、各距離に関する合計を引数とする関数であってもよい。その目的関数は、例えば、各距離に関する合計を引数とする増加関数であってもよく、または減少関数であってもよい。前者の場合には、目的関数の最適化は、目的関数の値を最小にすることを意味し、後者の場合には、目的関数の最適化は、目的関数の値を最大にすることを意味する。なお、目的関数の最適化は、最適化問題を解く公知のアルゴリズムによって実現できるため、その処理の詳細については省略する。
なお、目的関数の最適化によって撮影対象位置を算出する場合に、撮影位置から撮影対象位置までの距離である撮影距離に応じた重みを用いて、撮影対象位置を算出してもよい。撮影対象を撮影する際には、手ぶれなどの外乱によって、カメラ2の光軸が、撮影者の望む方向からずれることがあり得る。その外乱の程度が撮影位置に関わらず同程度であると仮定すると、撮影対象を遠くから撮影した場合には、近くから撮影した場合と比較して、その外乱によって、撮影時に撮影対象がカメラ2の光軸上からずれる距離の程度が大きくなると考えられる。したがって、撮影対象を近くから撮影した撮影画像に対応する撮影情報は、撮影対象を遠くから撮影した撮影画像に対応する撮影情報よりも精度が高いと考えられる。そのため、撮影位置から撮影対象位置までの撮影距離が大きい場合には、その撮影位置から延びる撮影方向半直線の影響が小さくなる重みを用い、撮影位置から撮影対象位置までの撮影距離が小さい場合には、その撮影位置から延びる撮影方向半直線の影響が大きくなる重みを用いて目的関数の最適化を行ってもよい。その重みは、目的関数において用いられる重みである。なお、その重みは、通常、各距離に関する合計において用いられる。その場合でも、目的関数は、その合計に応じたものであるため、結果として、その重みは、目的関数において用いられていることになる。また、撮影方向半直線の影響が大きくなる(小さくなる)とは、その撮影方向半直線と撮影対象位置との距離が短くなる(長くなる)という意味である。なお、目的関数の最適化が、目的関数の値を最小にすることを意味する場合(例えば、目的関数が、各距離の合計や、各距離の二乗の合計である場合など)には、その重みは、撮影距離が大きいほど小さくなり、撮影距離が小さいほど大きくなる重み、すなわち、撮影距離を引数とする減少関数である重みであってもよい。また、撮影位置から撮影対象位置までの撮影距離に応じた重みは、各距離に関する合計において、その撮影位置を通る撮影方向半直線と撮影対象位置との距離や、その距離の二乗等に掛け合わされてもよい。また、重みを特定するために用いられる撮影距離は、厳密に算出されたものでなくてもよい。例えば、複数の撮影方向半直線の複数の交点を代表する位置を、暫定的な撮影対象位置として撮影位置から撮影対象位置までの撮影距離を算出してもよい。また、焦点距離が大きいほど、撮影対象からより離れた位置から撮影していると想定できるため、撮影情報に焦点距離が含まれる場合には、その焦点距離そのもの、または、焦点距離を引数とする増加関数の値を撮影距離としてもよい。
出力部14は、特定部13によって特定された撮影対象位置を出力する。出力部14は、撮影対象位置を、その撮影対象位置に対応する撮影対象の撮影画像と一緒に出力してもよい。その撮影画像は、1個であってもよく、複数であってもよい。ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、プリンタによる印刷でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、出力部14は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、出力部14は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。その出力が蓄積である場合に、出力部14は、特定された撮影対象位置を、その撮影対象位置に対応する撮影対象の撮影画像に対応付けて記憶部11に蓄積してもよい。なお、撮影画像と撮影情報とが対応付けられている場合には、出力部14は、例えば、両者に対応付けて撮影対象位置を蓄積してもよい。本実施の形態では、この場合について主に説明する。また、例えば、出力部14は、撮影情報から撮影画像を読み出し、その読み出した撮影画像と撮影対象位置とを対応付けて新たに蓄積してもよい。また、例えば、出力部14は、撮影画像に撮影位置や撮影方向等が埋め込まれている場合には、撮影対象位置も、その撮影画像に埋め込まれるように蓄積してもよい。
なお、出力部14は、蓄積した撮影対象位置を、撮影画像と一緒に出力してもよい。その場合には、撮影対象位置と撮影画像との対応関係が分かるように出力されることが好適である。また、撮影画像が出力される場合には、その撮影画像に対応する情報、例えば、撮影位置や撮影方向も一緒に出力されてもよい。すなわち、撮影対象位置と、その撮影対象位置に対応する撮影情報と、その撮影情報に対応する撮影画像とが出力されてもよい。その出力は、例えば、送信や表示、印刷、他の構成要素への引き渡し、蓄積等であってもよい。また、記憶部11が撮影対象位置特定装置1に対して着脱可能な記録媒体である場合には、その記憶部11が撮影対象位置特定装置1から取り外されて、他の装置等に装着されることによって、撮影対象位置と、撮影画像との対応関係が用いられるようになってもよい。
また、撮影対象位置特定装置1において、撮影対象位置に関する検索が行われてもよい。具体的には、撮影対象位置特定装置1が検索キーとしての位置を受け付け、その受け付けた位置を検索キーとして撮影対象位置を検索し、ヒットした撮影対象位置に対応する撮影画像等を出力するようにしてもよい。
次に、撮影対象位置特定装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)取得部12は、記憶部11から複数の撮影情報を取得する。その複数の撮影情報は、同じ撮影対象に対する撮影情報であることが好適である。
(ステップS102)特定部13は、ステップS101で取得された複数の撮影情報を用いて、撮影対象位置を特定する。
(ステップS103)出力部14は、ステップS102で特定された撮影対象位置を出力する。その出力は、例えば、撮影対象位置を、その撮影対象位置に対応する撮影画像に対応付けて記憶部11に蓄積することであってもよい。
(ステップS104)取得部12は、次の複数の撮影情報の取得を行うかどうか判断する。そして、次の複数の撮影情報の取得を行う場合には、ステップS101に戻り、そうでない場合には、撮影対象位置を特定する一連の処理は終了となる。なお、取得部12は、例えば、記憶部11において、撮影対象位置の特定を行っていない撮影情報が記憶されている場合には、次の複数の撮影情報の取得を行うと判断してもよい。また、ステップS104においてYesと判断され、ステップS101に戻った場合には、取得部12は、今まで撮影対象位置の特定に用いていない複数の撮影情報を取得することが好適である。
次に、本実施の形態による撮影対象位置特定装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、特定部13は、上記(1)〜(3)のいずれかの方法によって撮影対象位置を特定するものとする。
まずユーザは、カメラ2を操作し、撮影した画像等がフォルダF001に蓄積されるように設定する。その後、ユーザがカメラ2を用いて、ある位置から、小屋である撮影対象を撮影したとする。その撮影画像「IMA001.jpg」は、図5Aで示されるものであり、その撮影位置及び撮影方向はそれぞれ、(X001,Y001)、θ1であったとする。それらの撮影画像や撮影位置等は、フォルダF001に蓄積される。次に、ユーザがカメラ2を用いて、別の2箇所の位置から、同じ撮影対象を撮影したとする。それらの撮影画像「IMA002.jpg」「IMA003.jpg」は、図5B,図5Cで示されるものであったとする。また、撮影画像「IMA002.jpg」に対応する撮影位置及び撮影方向はそれぞれ、(X002,Y002)、θ2であり、撮影画像「IMA003.jpg」に対応する撮影位置及び撮影方向はそれぞれ、(X003,Y003)、θ3であったとする。それらの撮影画像等も、フォルダF001に蓄積される。その後、ユーザは、別のフォルダを指定し、同様にして別の撮影対象の撮影を行ったとする。
一連の撮影が終了した後に、ユーザがカメラ2を撮影対象位置特定装置1に接続し、撮影画像等が転送されるように操作すると、フォルダごとに蓄積された撮影画像等が、記憶部11に蓄積される。その記憶部11に蓄積された撮影画像等は、図6Aで示されるものであったとする。図6Aにおいて、フォルダごとに、撮影画像と撮影情報と撮影対象位置とが対応付けられている。なお、この時点には撮影対象位置の特定がまだなされていないため、撮影対象位置に情報は入っていない。
その状況において、ユーザが、撮影対象位置特定装置1に、撮影対象位置の特定を行う旨の指示を入力すると、取得部12は、記憶部11から1個目のフォルダ「F001」に含まれる3個の撮影情報を読み出し、その読み出した3個の撮影情報に含まれている撮影位置と撮影方向との3個の組「(X001,Y001)、θ1」「(X002,Y002)、θ2」「(X003,Y003)、θ3」を特定部13に渡す(ステップS101)。特定部13は、取得部12から受け取った撮影位置と撮影方向との組ごとに撮影方向半直線の式を取得し、3個の撮影方向半直線の3個の交点を算出する。そして、その3個の交点を各頂点とする三角形の内心(X101,Y101)を算出し、出力部14に渡す(ステップS102)。その内心の位置が撮影対象位置となる。出力部14は、特定部13から受け取った撮影対象位置(X101,Y101)を、1個目のフォルダF001に含まれる各撮影情報に対応付けて蓄積する(ステップS103)。その結果、記憶部11で記憶されている撮影情報等は図6Bで示されるようになる。
その後、取得部12は、次のフォルダF002が存在すると判断し(ステップS104)、その2個目のフォルダ「F002」に含まれる4個の撮影情報を読み出し、その読み出した4個の撮影情報に含まれている撮影位置と撮影方向との4個の組を特定部13に渡す(ステップS101)。その後、特定部13によって、その4個の組を用いた撮影対象位置の特定が行われ、その撮影対象位置が記憶部11に蓄積されることになる(ステップS102,S103)。その結果、記憶部11で記憶されている情報は、図6Cで示されるようになる。このようにして、特定部13による撮影対象位置の特定が行われることになる。
その後、撮影対象位置特定装置1は、例えば、図6Cで示される情報を他の装置に送信してもよい。その送信は、例えば、出力部14によって行われてもよい。そして、その送信先の装置において、入力された検索キーとしての位置に対応する撮影対象位置を特定し、その特定した検索対象位置に対応する複数の撮影画像を出力してもよい。そのようにすることで、ある位置について撮影された画像を見たい場合に、容易にその画像を得ることができるようになる。また、撮影画像や撮影対象位置と共に撮影方向も送信されたとすると、その装置において、例えば、位置と方向が検索キーとして入力された場合に、その位置に対応する撮影対象位置を特定し、その特定した撮影対象位置に対応する複数の撮影方向のうち、検索キーとして入力された方向に最も近い撮影方向を特定し、その特定した撮影方向に対応する撮影画像を出力してもよい。
以上のように、本実施の形態による撮影対象位置特定装置1によれば、撮影画像に対応する撮影位置や撮影方向を用いることによって、撮影対象位置を特定することができる。その結果、例えば、撮影画像と、その撮影画像の撮影対象の位置である撮影対象位置とを対応付けることができるようになり、撮影対象位置を用いた検索等を行うことができるようになる。また、3個以上の撮影情報を用いて撮影対象位置を特定した場合には、撮影対象位置の特定を、より正確に行うことができるようになる。また、この撮影対象位置特定装置1を用いることによって、人が容易に近づくことができない箇所の位置を知ることができるようになる。例えば、船がなければ到達できない川の中州に存在する対象について、川岸から複数の写真を撮影し、その撮影情報を用いて撮影対象位置特定装置1による撮影対象位置の特定を行うことによって、川の中州に存在する撮影対象の位置を、測量などの知識のないユーザであっても容易に知ることができるようになる。また、撮影画像と撮影対象位置とが対応付けられている場合には、その撮影対象位置がどの対象に関する位置であるのかが容易に分かるようになる。
なお、本実施の形態では、取得部12が、複数の撮影情報を記憶部11から読み出すことによって取得する場合について説明したが、そうでなくてもよい。取得部12は、例えば、カメラ2を有しており、そのカメラ2を用いて、撮影情報を取得してもよい。その場合には、取得部12は、撮影画像と撮影情報とを一緒に取得してもよい。
また、本実施の形態では、ある撮影対象位置を特定する際に、1個の撮影対象の撮影が1個のカメラ2によって行われる場合について説明したが、1個の撮影対象の撮影は、2個以上のカメラ2によって行われてもよい。
また、本実施の形態では、取得部12が、1個の撮影対象に対応する複数の撮影情報を取得する場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。取得部12は、2個以上の撮影対象に対応する複数の撮影情報を取得してもよい。その場合であっても、1個の撮影対象について、2個以上の撮影情報が取得されていることが好適である。また通常、撮影位置から撮影対象位置までの撮影距離は、それほど長くないと考えられる。したがって、取得部12によって2個以上の撮影対象に対応する複数の撮影情報が取得された場合には、特定部13は、複数の撮影情報に対応する複数の撮影方向半直線の各交点を算出し、2個の撮影方向半直線について、2個の撮影位置から交点までの両距離の少なくとも一方が閾値を超えている場合には、その交点を撮影対象位置の特定に用いず、その両距離がそれぞれ閾値を超えていない場合には、その交点を撮影対象位置の特定に用いるようにしてもよい。言い換えれば、特定部13は、撮影方向半直線に代えて、撮影位置から撮影方向に延びる、閾値に応じた長さの線分を用いて撮影対象位置の特定を行うようにしてもよい。なお、その閾値は、撮影距離の上限であり、例えば、100メートルや200メートルなどであってもよい。
また、本実施の形態では、撮影対象位置特定装置1が記憶部11を備える場合について説明したが、そうでなくてもよい。撮影対象位置特定装置1が記憶部11を備えていない場合には、取得部12は、例えば、カメラ2から複数の撮影情報を取得してもよく、撮影情報等を管理しているサーバ等から複数の撮影情報を取得してもよい。
また、上記実施の形態では、撮影対象位置特定装置1がスタンドアロンである場合について説明したが、撮影対象位置特定装置1は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合であって、撮影対象位置特定装置1が記憶部11を有していない場合には、取得部12は、通信回線を介して送信された複数の撮影情報を受信してもよい。また、出力部14は、その複数の送信情報の送信元に、特定された撮影対象位置を送信してもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記実施の形態において、撮影対象位置特定装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態における撮影対象位置特定装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む複数の撮影情報を取得する取得部、取得部によって取得された複数の撮影情報にそれぞれ含まれる撮影位置及び撮影方向を用いて、撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する特定部、特定部によって特定された撮影対象位置を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
図7は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による撮影対象位置特定装置1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。
図7において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図8は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図8において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による撮影対象位置特定装置1の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD−ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による撮影対象位置特定装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上より、本発明による撮影対象位置特定装置等によれば、撮影位置等を用いて撮影対象位置を特定できるという効果が得られ、例えば、撮影画像に対応する撮影位置や撮影方向を用いて、その撮影画像の被写体(撮影対象)の位置を特定する装置等として有用である。
1 撮影対象位置特定装置
11 記憶部
12 取得部
13 特定部
14 出力部

Claims (10)

  1. 撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む3個の撮影情報を取得する取得部と、
    前記撮影情報に含まれる撮影位置から、当該撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個の撮影方向半直線によって形成される三角形の内心である、前記撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された撮影対象位置を出力する出力部と、を備えた撮影対象位置特定装置。
  2. 撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む4個以上の撮影情報を取得する取得部と、
    前記撮影情報に含まれる撮影位置から、当該撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個の撮影方向半直線によって形成される複数の三角形のうち、最も面積の小さい三角形の内部に存在する、前記撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された撮影対象位置を出力する出力部と、を備えた撮影対象位置特定装置。
  3. 撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む3個以上の撮影情報を取得する取得部と、
    前記撮影情報に含まれる撮影位置から、当該撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個以上の撮影方向半直線と、前記撮影対象の位置である撮影対象位置との各距離に関する合計に応じた目的関数を最適化するように撮影対象位置を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された撮影対象位置を出力する出力部と、を備え、
    前記合計は、各距離に関して重み付けの行われた合計であり、
    前記特定部は、撮影位置から撮影対象位置までの距離である撮影距離に応じた重みを用いて撮影対象位置を特定する、撮影対象位置特定装置。
  4. 前記出力部は、前記撮影対象位置を、当該撮影対象位置に対応する撮影対象の撮影画像に対応付けて蓄積する、請求項1から請求項のいずれか記載の撮影対象位置特定装置。
  5. 取得部と、特定部と、出力部とを用いて処理される撮影対象位置特定方法であって、
    前記取得部が、撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む3個の撮影情報を取得する取得ステップと、
    前記特定部が、前記撮影情報に含まれる撮影位置から、当該撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個の撮影方向半直線によって形成される三角形の内心である、前記撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する特定ステップと、
    前記出力部が、前記特定ステップにおいて特定された撮影対象位置を出力する出力ステップと、を備えた撮影対象位置特定方法。
  6. 取得部と、特定部と、出力部とを用いて処理される撮影対象位置特定方法であって、
    前記取得部が、撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む4個以上の撮影情報を取得する取得ステップと、
    前記特定部が、前記撮影情報に含まれる撮影位置から、当該撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個の撮影方向半直線によって形成される複数の三角形のうち、最も面積の小さい三角形の内部に存在する、前記撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する特定ステップと、
    前記出力部が、前記特定ステップにおいて特定された撮影対象位置を出力する出力ステップと、を備えた撮影対象位置特定方法。
  7. 取得部と、特定部と、出力部とを用いて処理される撮影対象位置特定方法であって、
    前記取得部が、撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む3個以上の撮影情報を取得する取得ステップと、
    前記特定部が、前記撮影情報に含まれる撮影位置から、当該撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個以上の撮影方向半直線と、前記撮影対象の位置である撮影対象位置との各距離に関する合計に応じた目的関数を最適化するように撮影対象位置を特定する特定ステップと、
    前記出力部が、前記特定ステップにおいて特定された撮影対象位置を出力する出力ステップと、を備え、
    前記合計は、各距離に関して重み付けの行われた合計であり、
    前記特定ステップでは、撮影位置から撮影対象位置までの距離である撮影距離に応じた重みを用いて撮影対象位置を特定する、撮影対象位置特定方法。
  8. コンピュータを、
    撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む3個の撮影情報を取得する取得部、
    前記撮影情報に含まれる撮影位置から、当該撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個の撮影方向半直線によって形成される三角形の内心である、前記撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する特定部、
    前記特定部によって特定された撮影対象位置を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
  9. コンピュータを、
    撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む4個以上の撮影情報を取得する取得部、
    前記撮影情報に含まれる撮影位置から、当該撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個の撮影方向半直線によって形成される複数の三角形のうち、最も面積の小さい三角形の内部に存在する、前記撮影対象の位置である撮影対象位置を特定する特定部、
    前記特定部によって特定された撮影対象位置を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
  10. コンピュータを、
    撮影対象の撮影画像に対応する撮影位置及び撮影方向を含む3個以上の撮影情報を取得する取得部、
    前記撮影情報に含まれる撮影位置から、当該撮影情報に含まれる撮影方向に延びる半直線である3個以上の撮影方向半直線と、前記撮影対象の位置である撮影対象位置との各距離に関する合計に応じた目的関数を最適化するように撮影対象位置を特定する特定部、
    前記特定部によって特定された撮影対象位置を出力する出力部として機能させ、
    前記合計は、各距離に関して重み付けの行われた合計であり、
    前記特定部は、撮影位置から撮影対象位置までの距離である撮影距離に応じた重みを用いて撮影対象位置を特定する、プログラム。
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