JP6040055B2 - データベースアクセス検証方法、データベースアクセス検証装置、及びプログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、実装段階やテスト段階における検証では、例えば、データベースのデッドロックが発生することが判明した場合の手戻り工数が大きくなるため、設計段階などの早い時期に検証することが望ましい。ただし、ソフトウェアの設計段階において検証を行う場合には、例えば、手作業及び目視によりデータベースのアクセス順序の確認を行う必要があるため、抜け漏れなく検証することが困難である。また、シーケンス図の検証を支援するための上記の特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、データベースのデッドロックを設計段階で検証することはできなかった。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態によるデータベースアクセス検証装置(DBアクセス検証装置1)の一例を示すブロック図である。なお、以下の説明において、「データベース」を省略して「DB」と表記することがある。
なお、本実施形態において、設計対象のソフトウェアは、データベースへのアクセスをデータベース言語(例えば、SQL(エスキューエル))によって実現される。
図1において、DBアクセス検証装置1は、設計書記憶部10、アクセス順序記憶部20、制御部30、及び検証記憶部40を備えている。
また、制御部30は、事前チェック部31、経路抽出部32、DBアクセス検証部33、及び検証結果出力部34を備えている。
次に、設計書記憶部10が記憶する設計書情報の構成について説明する。
図2は、本実施形態における設計書記憶部10の構成例を示す模式図である。
この図において、設計書記憶部10は、オンライン処理設計書情報11、サービス系設計書情報12、及びパラメタライズドロジック設計書情報13を記憶している。すなわち、設計書情報には、例えば、オンライン処理設計書情報11、サービス系設計書情報12、及びパラメタライズドロジック設計書情報13が含まれる。なお、図2に示す一例では、設計書記憶部10は、オンライン処理設計書情報11、サービス系設計書情報12、及びパラメタライズドロジック設計書情報13のそれぞれを複数記憶する。
なお、オンライン処理設計書情報11のフロー情報シートST11と、サービス系設計書情報12のフロー情報シートST12とは、特に区別しない場合、又は、単にフロー情報シートを示す場合には、フロー情報シートST1として説明する。また、オンライン処理設計書情報11の基本情報シートST21と、サービス系設計書情報12の基本情報シートST22とは、特に区別しない場合、又は、単に基本情報シートを示す場合には、基本情報シートST2として説明する。
次に、オンライン処理設計書情報11におけるフロー情報シートST11、及び基本情報シートST21の構成について説明する。なお、図3及び図4に示す一例は、「オンライン処理名」が“4_02_オンライン処理”である場合のオンライン処理設計書情報11におけるフロー情報シートST11、及び基本情報シートST21を示している。
この図に示すように、フロー情報シートST11は、「章・節・項」と、「オンライン処理名」と、「処理フロー」とを有している。「章・節・項」は、設計書情報の階層構造を示しており、「オンライン処理名」は、この設計書で規定するオンライン処理の処理名を示している。また、「処理フロー」は、情報処理の手順を視覚化したフロー図を含んでいる。図3に示す例では、フロー図として、「1.処理A」を実行するフローチャートF1が書かれて(描画されて)いる。
また、図4(b)における「角丸四角形」の四角形の図形は、「代替処理」示し、フローチャートにおいてサービスを呼ぶ際に使用される。
また、図4(c)における基本図形が「ひし形」の図形は、「判断」示し、フローチャートにおいて処理の分岐の際に使用される。
また、図4(e)における「手作業」(逆台形)の図形は、フローチャートにおいてループの終了点として使用される。
また、図4(f)における線「矢印」又は「カギ線矢印コネクター」の図形は、フローチャートにおいて処理を繋ぐコネクターとして使用される。
また、図4(g)における「端子」の図形は、サービス系の設計書情報のフローチャートにおいて開始又は終了に使用される。
また、図4(h)における「結合子」の図形は、他のページのフローチャートとの結合子として使用される。
なお、図4(a)〜(h)以外の図形は、フロー図に書かれていた場合であっても、解析対象にはならずに無視される。
図5は、オンライン処理設計書情報11における基本情報シートST21の一例を示す図である。
なお、図5に示す一例では、「メッセージ」テーブルにおいて、「項番」の“1”に対応する「メッセージ名」が“入力メッセージ”であり、「項番」の“2”に対応する「メッセージ名」が“出力メッセージ”であることを示している。
なお、図5に示す一例では、「サービス/部品」テーブルにおいて、「項番」の“1”に対応する「サービス名/部品名」が“4_02_共通サービス”であり、「種別」が“共通サービス”であることを示している。
なお、図5に示す一例では、「内容」テーブルにおいて、「項番」の“1”に対応する「処理手順」が“処理A”であり、「備考」が“共通サービス設計書「4_02_共通サービス」参照”であることを示している。ここで、「備考」の内容は、他のシート又は他の設計書情報への参照先を示している。また、「内容」テーブルにおける「項番」と「処理手順」とは、フロー情報シートST11におけるフローチャートF1の処理手順と一致して作成されている。
このように、設計書記憶部10は、オンライン処理設計書情報11として、フロー情報シートST11と基本情報シートST21とを対応付けて記憶している。
次に、サービス系設計書情報12におけるフロー情報シートST12、基本情報シートST22、取得情報シートST3、及び出力情報シートST4の構成について説明する。なお、図6〜図9に示す一例は、「サービス名」が“4_02_共通サービス”である場合のサービス系設計書情報12におけるフロー情報シートST12、及び基本情報シートST22を示している。
この図に示すように、フロー情報シートST12は、「章・節・項」と、「サービス名」と、「処理フロー」とを有している。このフロー情報シートST12の構成は、オンライン処理設計書情報11のフロー情報シートST11と同様である。
図6に示す例では、フロー図として、「1.処理A」から「5.処理D」を実行するフローチャートF2が書かれて(描画されて)いる。
なお、フロー情報シートST12において、フロー図をフロー情報として読み込むための所定のルールは、オンライン処理設計書情報11のフロー情報シートST11と同様であり、図4に示すルールに従う必要がある。そのため、フロー情報シートST12において、破線の矢印によって接続されている処理(例えば、「取得テーブル1」などは、DBアクセス検証装置1においては無視され、設計書情報としては読み込まれない。この破線の矢印によって接続されている処理は、設計者が設計書情報を見た場合に、処理を理解し易いように描画されている。
この図に示すように、基本情報シートST22は、情報処理の手順を規定する設計書情報であり、「章・節・項」、「サービス名」、「DBアクセス」テーブル、「部品」テーブル、及び「内容」テーブルを有している。
なお、図7に示す一例では、「DBアクセス」テーブルにおいて、「項番」の“1”に対応する「テーブル名」が“取得テーブル1”であり、「C/R/U/D」が“R”(参照)であることを示している。また、「項番」の“2”に対応する「テーブル名」が“取得テーブル2”であり、「C/R/U/D」が“R”(参照)であることを示している。また、「項番」の“3”に対応する「テーブル名」が“取得テーブル3”であり、「C/R/U/D」が“R”(参照)であることを示している。また、「項番」の“4”に対応する「テーブル名」が“出力テーブル”であり、「C/R/U/D」が“C”(追加)であることを示している。
なお、図7に示す一例では、「部品」テーブルにおいて、「部品名」が“5_01_共通部品”、“5_02_共通部品”、“5_03_共通部品”、“5_04_共通部品”、及び“5_05_共通部品”である5つの共通部品を参照する。
なお、図7に示す一例では、「内容」テーブルにおいて、「項番」の“1”に対応する「処理手順」が“データ取得処理”であり、“取得テーブル1”〜“取得テーブル3”の取得情報シートST3を参照することを示している。また、「項番」の“4”に対応する「処理手順」が“処理C”であり、“出力テーブル”の出力情報シートST4を参照することを示している。
この図に示すように、取得情報シートST3は、データベースからの情報の取得に関して規定する設計書情報であり、「章・節・項」、「サービス名」、「取得情報」テーブル、及び「取得項目」テーブルを有している。
なお、図8に示す一例では、「取得情報」テーブルにおいて、「対応処理手順」が“取得処理”であり、「取得元種別」が“DB”であり、「取得元」が“取得テーブル1”であり、「アクセス種別」が“参照”であることを示している。
また、上述の「取得元」には、1つ又は複数のテーブル名を設定することが可能である。具体的に複数のテーブル名を設定する場合には、「,」(カンマ)により区切ることにより設定することが可能である。例えば、「取得元」として“取得テーブル1”と“取得テーブル2”の2つを記憶させる場合には、“取得テーブル1,取得テーブル2”とする。この場合、DBアクセス検証部33は、先頭に記載したテーブルから順番にアクセスするとしてアクセス検証を行う。
なお、図8に示す一例では、「取得項目」テーブルにおいて、「項番」の“1”に対応する「項目名」が“○○データ”であり、「項番」の“2”に対応する「項目名」が“××データ”であることを示している。
この図に示すように、出力情報シートST4は、データベースへの情報の出力に関して規定する設計書情報であり、「章・節・項」、「サービス名」、「出力情報」テーブル、及び「出力項目」テーブルを有している。
なお、図9に示す一例では、「出力情報」テーブルにおいて、「対応処理手順」が“出力処理”であり、「出力先種別」が“DB”であり、「出力先」が“出力テーブル”であり、「アクセス種別」が“更新”であることを示している。
なお、図9に示す一例では、「出力項目」テーブルにおいて、「項番」の“1”に対応する「項目名」が“データA”であり、「項番」の“2”に対応する「項目名」が“データB”であることを示している。
次に、パラメタライズドロジック設計書情報13におけるパラメタライズドロジック情報シートST5の構成について説明する。
図10(a)に示すように、パラメタライズドロジック情報シートST5は、パラメタライズドロジック処理に関して規定する設計書情報であり、「章・節・項」、「パラメタライズドロジック名」、及び「マッピング定義」テーブルを有している。
なお、図10(a)に示す一例では、「マッピング定義」テーブルにおいて、「項番」の“1”に対応する「パラメータ属性1」が“1”であり、「パラメータ属性2」が“A”であり、「処理ロジック」が“共通部品設計書「A共通部品」参照”であることを示している。また、「項番」の“2”に対応する「パラメータ属性1」が“1”であり、「パラメータ属性2」が“B”であり、「処理ロジック」が“共通部品設計書「B共通部品」参照”であることを示している。また、「項番」の“3”に対応する「パラメータ属性1」が“2”であり、「パラメータ属性2」が“A”であり、「処理ロジック」が“共通部品設計書「C共通部品」参照”であることを示している。
なお、本実施形態では、パラメタライズドロジック設計書情報13において、図10(b)に示すようなフロー図を含んでいない。そのため、制御部30の経路抽出部32は、経路を抽出する際に、パラメタライズドロジック情報シートST5に基づいて、図10(b)に示すようなフロー図を生成する。
次に、アクセス順序記憶部20が記憶する基準アクセス順序情報の構成について説明する。
図11は、本実施形態における基準アクセス順序情報の一例を示す図である。
この図において、アクセス順序記憶部20は、基準アクセス順序情報(アクセス順序情報シートST6)として、「章・節・項」、「サブシステム名」、及びアクセス順序一覧テーブルを記憶している。
アクセス順序一覧テーブルは、データベースのアクセス順序の一覧を示しており、「項番」、「テーブル名」、及び「アクセス順」が対応付けられている。ここで、「テーブル名」は、データベースにおけるテーブル名を示し、「アクセス順」は、アクセスする順序番号を示している。
また、図11に示す一例では、「項番」と「アクセス順」とが一致している場合の例を示しているが、一致していなくてもよい。
このように、基準アクセス順序情報は、データベースのテーブル名とテーブル名に対応するアクセス順序を示す順序番号とを含んでいる。
次に、検証記憶部40が記憶する検証結果を示す情報の構成について説明する。
図12は、本実施形態における検証結果の一例を示す図である。
図12(a)は、例えば、或るオンライン処理設計書情報11における検証結果の一例を示している。図12(a)において、検証結果は、検証結果シートST41として検証記憶部40に記憶されている。
また、「判定」は、データベースのアクセス順序の判定結果を示し、「ツール」と「目視」との2つの判定結果を含んでいる。なお、「ツール」は、本実施形態におけるDBアクセス検証装置1による判定結果を示し、「目視」は、人手による判定結果を別途記入するための記入欄を示している。DBアクセス検証部33は、データベースへのアクセス順序が昇番順である場合に、「ツール」を“○”と判定し、昇番順でない場合に、「ツール」を“×”と判定する。
具体的に、検証結果出力部34は、例えば、1つの経路内の全ての「設計書名」、「処理項番」、「処理名」、「テーブル名」、「アクセス種別」、及び「順序」を羅列した文字列でハッシュ値を算出する。例えば、図12(b)に示す場合には、検証結果出力部34は、「処理A設計書,1.○○処理サービス,更新を伴う参照,取得テーブル1,1,処理A設計書,1.○○処理サービス,更新を伴う参照,出力テーブル,2,処理A設計書,ループ1start…」のハッシュ値を算出する。
なお、本実施形態では、1つのデータベースは、1つのサブシステム内で使用されることを前提とする。そのため、「テーブル名」が、起点となる設計書情報(起点設計書情報)から取得したサブシステム以外のテーブルである場合に、「順番」には、“−”又は“×”が記憶される。例えば、取得したサブシステム以外のテーブルであり、且つ「アクセス種別」が“参照”である場合、DBアクセス検証部33は、「順番」に“−”を記憶させる。また、例えば、取得したサブシステム以外のテーブルであり、且つ「アクセス種別」が“追加”、“更新”、又は“削除”である場合、DBアクセス検証部33は、「順番」に“×”を記憶させる。
なお、図12(b)に示す一例では、アクセス情報シートST42において、「順序」が昇番順であるので、「結果」が“○”であることを示している。
図13は、本実施形態におけるDBアクセス検証の手順の一例を示すフローチャートである。なお、図13に示すフローチャートの処理は、起点となる設計書情報が選択された後に開始される。
具体的に、DBアクセス検証部33は、経路抽出部32によって抽出された経路と、情報処理の手順(基本情報シートST2の「内容」テーブル)と、テーブル名及びアクセス種別とに基づいて経路における抽出アクセス順序情報を抽出する。DBアクセス検証部33は、抽出した抽出アクセス順序情報と、アクセス順序記憶部20から取得した基準アクセス順序情報とが整合するか否かを検証する。なお、このアクセス順序の検証処理の詳細については、図20及び図21を参照して後述する。
次に、図13のステップS101における処理である入力情報の事前チェック処理の詳細な手順について説明する。
図14は、本実施形態における入力情報の事前チェック処理の一例を示すフローチャートである。
具体的に、事前チェック部31は、「内容」テーブルの「順番」及び「詳細」に記憶されている情報があるか否かをチェックする。
なお、事前チェック部31は、基本情報シートST2に問題がある場合に、問題がある箇所及び問題の内容を含む警告情報を検証記憶部40に記憶させることにより出力してもよい。
(1)図形を接続するコネクターが正しく接続されているか否か。
(2)コネクターの形状が矢印の形状になっているか否か。
事前チェック部31は、例えば、コネクターの形状が両端とも矢印、又は矢印なしである場合に、問題がある(エラー)と判定する。
(3)図4(h)示す「結合子」がある場合に、呼び先の「結合子」に対応する呼ばれ先の「結合子」があるか否か。
(4)図形の処理内容に記載されている順番が、基本情報シートST2の「内容」テーブルの「順番」に存在しているか否か。
(5)図形の処理内容が、「順番.処理手順」(例えば「1.処理A」など)の様式で記載されているか否か。
事前チェック部31は、フロー情報シートST1のチェック処理を実行して、入力情報の事前チェック処理を終了する。
次に、図13のステップS103における処理である経路抽出処理の詳細な手順について説明する。
図15は、本実施形態における経路抽出処理の一例を示すフローチャートである。
次に、経路抽出部32は、基準アクセス順序情報が取得できたか否かを判定する(ステップS303)。経路抽出部32は、ステップS302において基準アクセス順序情報が取得できた場合(ステップS303:YES)に、処理をステップS304に進める。また、経路抽出部32は、ステップS302において基準アクセス順序情報が取得できなかった場合(ステップS303:NO)に、経路抽出処理を終了させる。
次に、図15のステップS307における処理である分岐パターンの抽出処理の詳細な手順について説明する。
図16は、本実施形態における分岐パターンの抽出処理の一例を示すフローチャートである。
まず、経路抽出部32は、最初の分岐は不変であることを利用して、組み合わせを絞り込む。例えば、上述した例において、「分岐A」が最初の分岐である場合、分岐パターンの組み合わせは、下記の式(2)に示すように72通りとなる。
次に、図15のステップS308における処理である経路生成処理の詳細な手順について説明する。
図17は、本実施形態における経路生成処理の一例を示すフローチャートである。
なお、図17に示す処理は、分岐パターンの組み合わせのうちの1つに対して実行される処理であり、経路抽出部32は、図17に示す処理を、分岐パターンの組み合わせそれぞれに対して順番に実行することにより、複数の経路を抽出する。
図18及び図19は、本実施形態もおける経路抽出の一例を示す模式図である。
図18に示す例は、処理の分岐のない場合の一例を示している。図18(a)は、フロー情報シートST1の「処理フロー」を示し、フローチャートF4は、「1.読込処理」→「2.書込処理」→「3.更新処理」の手順を示している。経路抽出部32は、フロー情報シートST1及び基本情報シートST2を解析し、図18(b)に示すような経路を示す情報を生成する。そして、経路抽出部32は、図18(b)に示す情報に基づいて、図18(c)に示すような経路を作成し、検証記憶部40に記憶させる。
次に、図13のステップS105における処理であるアクセス順序の検証処理の詳細な手順について説明する。
図20は、本実施形態におけるアクセス順序の検証処理の一例を示すフローチャートである。また、図21は、本実施形態におけるアクセス順序の検証処理の一例を示すイメージ図である。
なお、図20に示す処理は、経路抽出部32が抽出した複数の経路のうちの1つに対して実行される処理であり、DBアクセス検証部33は、図20に示す処理を、複数の経路それぞれに対して順番に実行することにより、複数の経路におけるアクセス順序を検証する。
例えば、図21(b)に示す例では、「順番」が“1”に対応する「詳細」には、文字列“取得情報(取得テーブル1)参照”が記憶されており、この場合、取得情報シートST3を参照していることを示している。
DBアクセス検証部33は、文字列がDB(データベース)に対する参照である場合(ステップS604:YES)に、処理をステップS605に進める。また、DBアクセス検証部33は、文字列がDB(データベース)に対する参照でない場合(ステップS604:NO)に、処理をステップS607に進める。
このように、DBアクセス検証部33は、検証記憶部40におけるアクセス情報の順序番号が昇番順に記憶されている場合に、経路における抽出アクセス順序情報と、基準アクセス順序情報とが整合していると判定する。
これにより、設計段階(例えば、設計書の段階)においてデータベースにアクセスする順序を検証することができるので、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法は、設計段階においてデータベースのデッドロックを検証することができる。また、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法は、データベースのアクセス検証を経路抽出部32及びDBアクセス検証部33により実行されるので、例えば、手作業及び目視によりデータベースのアクセス順序の確認する場合に比べて、抜け漏れなく検証することができる。
これにより、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法は、ソフトウェアの設計に用いるフロー図と、情報処理の手順と、データベースのテーブル名及びアクセス種別とを含む設計書情報に基づいて、データベースのアクセス検証を行う。そのため、検証のための入力情報を別途作成する必要がなく、ソフトウェアの設計に用いる設計書を流用することができる。よって、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法は、ソフトウェアの設計及び検証の作業効率を向上させることができる。
これにより、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法は、分岐処理に応じた複数の経路に対して、アクセス順序の検証を実行するので、設計段階において、分岐処理に応じた経路を抜け漏れなく検証することができる。
これにより、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法は、検証記憶部40が記憶するアクセス情報の順序番号が昇番順であるか否かにより結果判定することができるので、簡易な判定手段により、データベースのアクセス検証を実行することができる。
これにより、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法は、データベースからのデータ取得するアクセス検証と、データベースへのデータ出力するアクセス検証とを個別に判定基準を設けることができる。
これにより、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法は、先に抽出した分岐パターンに基づいて経路を作成するので、経路を作成する際に分岐を判定する必要がない。そのため、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法は、経路を作成する処理を簡略化することができるとともに、経路を作成する処理時間を短縮することができる。
これにより、経路抽出部32は、経路を作成する際に使用する記憶部の記憶容量を低減することができるとともに、経路を作成する際の演算量を低減できるので処理時間の短縮することができる。
これにより、本実施形態におけるDBアクセス検証装置1は、本実施形態におけるデータベースアクセス検証方法と同様の効果を奏する。
次に、第2の実施形態によるデータベースアクセス検証装置、及びデータベースアクセス検証方法について、図面を参照して説明する。
図22は、第2の実施形態によるデータベースアクセス検証装置(DBアクセス検証装置1a)の一例を示すブロック図である。この図において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、制御部30aは、事前チェック部31、経路抽出部32、DBアクセス検証部33、検証結果出力部34、及び一括検証制御部35を備えている。
図23は、本実施形態における一括検証結果の一例を示す図である。
図23に示すように、一括検証結果シートST43は、「項番」、「成果物名」、「エラー数」、及び「結果」を有している。ここで、「成果物名」は、例えば、起点設計書情報の名前を示している。また、「エラー数」は、事前チェック部31による事前チェックにおいてエラーの検出された設計書情報の数を示している。この「エラー数」には、基本情報シートST2のエラー数とフロー情報シートST1のエラー数とが含まれる。
図24は、本実施形態における一括検証処理の一例を示すフローチャートである。
図24において、まず、DBアクセス検証装置1aの制御部30aは、起点設計書情報の抽出処理を実行する(ステップS701)。具体的に、制御部30aの一括検証制御部35は、例えば、オンライン処理設計書情報11などの起点となる起点設計書情報を抽出する。
これにより、本実施形態におけるDBアクセス検証装置1a及びデータベースアクセス検証方法は、ソフトウェアの所定の単位ごとに一括してデータベースのアクセス検証を行うことができる。この場合、起点となる設計書情報をデータベースのアクセス検証ごとに選択する必要がなくなるため、本実施形態におけるDBアクセス検証装置1a及びデータベースアクセス検証方法は、データベースのアクセス検証を実行する期間を短縮することができる。
例えば、上記の各実施形態において、DBアクセス検証装置1(1a)が、設計書記憶部10、アクセス順序記憶部20、及び検証記憶部40(40a)を備える場合について説明したが、設計書記憶部10、アクセス順序記憶部20、及び検証記憶部40(40a)を、例えば、サーバ装置などの外部装置が備えてもよい。また、制御部30(30a)は、例えば、クライアント端末やアプリケーションサーバなどのコンピュータ装置であってもよい。
また、上記の各実施形態において、テーブル単位のアクセス順序を検証する場合について説明したが、テーブル内のカラム単位においてアクセス順序を検証してもよい。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。
なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後にDBアクセス検証装置1(1a)で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10 設計書記憶部
11 オンライン処理設計書情報
12 サービス系設計書情報
13 パラメタライズドロジック設計書情報
20 アクセス順序記憶部
30、30a 制御部
31 事前チェック部
32 経路抽出部
33 DBアクセス検証部
34 検証結果出力部
35 一括検証制御部
40、40a 検証記憶部
Claims (5)
- 経路抽出部が、ソフトウェアにおける情報処理の手順を規定する設計書情報を記憶する設計書記憶部から前記設計書情報を取得し、取得した前記設計書情報に基づいて、前記情報処理の経路を抽出する経路抽出ステップと、
検証部が、前記経路抽出ステップによって抽出された前記経路におけるデータベースのアクセス順序を示す抽出アクセス順序情報を抽出し、抽出した前記抽出アクセス順序情報と、前記データベースにアクセスする予め定められた順序を示す基準アクセス順序情報を記憶する順序記憶部から取得した前記基準アクセス順序情報とが整合するか否かを検証する検証ステップと
を含み、
前記設計書情報は、前記情報処理の手順を視覚化したフロー図と、前記情報処理の手順と、前記情報処理においてアクセスするデータベースのテーブル名と、前記情報処理においてアクセスするデータベースを操作する種類を示すアクセス種別とを対応付けて含み、
前記経路抽出ステップにおいて、前記経路抽出部は、前記フロー図と、前記情報処理の手順とに基づいて、前記経路を抽出し、
前記検証ステップにおいて、前記検証部は、前記経路抽出ステップによって抽出された前記経路と、前記情報処理の手順と、前記テーブル名及び前記アクセス種別とに基づいて前記抽出アクセス順序情報を抽出する
ことを特徴とするデータベースアクセス検証方法。 - 前記経路抽出ステップにおいて、前記経路抽出部は、前記フロー図に含まれる分岐処理に応じて複数の前記経路を抽出し、
前記検証ステップにおいて、前記検証部は、前記複数の経路それぞれに対して、各経路における前記抽出アクセス順序情報と、前記基準アクセス順序情報とが整合するか否かを検証する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータベースアクセス検証方法。 - 前記基準アクセス順序情報は、データベースのテーブル名と前記テーブル名に対応するアクセス順序を示す順序番号とを含み、
前記検証ステップにおいて、前記検証部は、前記経路においてアクセスするデータベースのテーブル名と、前記基準アクセス順序情報において当該テーブル名に対応する前記順序番号とを関連付けたアクセス情報を、前記抽出アクセス順序情報として前記経路の順番に検証記憶部に記憶させ、前記検証記憶部における前記アクセス情報の前記順序番号が昇番順に記憶されている場合に、前記抽出アクセス順序情報と、前記基準アクセス順序情報とが整合していると判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータベースアクセス検証方法。 - ソフトウェアにおける情報処理の手順を規定する設計書情報を記憶する設計書記憶部から前記設計書情報を取得し、取得した前記設計書情報に基づいて、データベースへのアクセスを含む前記情報処理の経路を抽出する経路抽出部と、
前記経路抽出部によって抽出された前記情報処理の経路におけるデータベースのアクセス順序を示す抽出アクセス順序情報を抽出し、抽出した前記抽出アクセス順序情報と、前記データベースにアクセスする予め定められた順序を示す基準アクセス順序情報を記憶する順序記憶部から取得した前記基準アクセス順序情報とが整合するか否かを検証する検証部と
を備え、
前記設計書情報は、前記情報処理の手順を視覚化したフロー図と、前記情報処理の手順と、前記情報処理においてアクセスするデータベースのテーブル名と、前記情報処理においてアクセスするデータベースを操作する種類を示すアクセス種別とを対応付けて含み、
前記経路抽出部は、前記フロー図と、前記情報処理の手順とに基づいて、前記経路を抽出し、
前記検証部は、前記経路抽出部によって抽出された前記経路と、前記情報処理の手順と、前記テーブル名及び前記アクセス種別とに基づいて前記抽出アクセス順序情報を抽出する
ことを特徴とするデータベースアクセス検証装置。 - コンピュータに、
経路抽出部が、ソフトウェアにおける情報処理の手順を規定する設計書情報を記憶する設計書記憶部から前記設計書情報を取得し、取得した前記設計書情報に基づいて、データベースへのアクセスを含む前記情報処理の経路を抽出する経路抽出ステップと、
検証部が、前記経路抽出ステップによって抽出された前記経路におけるデータベースのアクセス順序を示す抽出アクセス順序情報を抽出し、抽出した前記抽出アクセス順序情報と、前記データベースにアクセスする予め定められた順序を示す基準アクセス順序情報を記憶する順序記憶部から取得した前記基準アクセス順序情報とが整合するか否かを検証する検証ステップと
を実行させ、
前記設計書情報は、前記情報処理の手順を視覚化したフロー図と、前記情報処理の手順と、前記情報処理においてアクセスするデータベースのテーブル名と、前記情報処理においてアクセスするデータベースを操作する種類を示すアクセス種別とを対応付けて含み、
前記経路抽出ステップにおいて、前記経路抽出部は、前記フロー図と、前記情報処理の手順とに基づいて、前記経路を抽出し、
前記検証ステップにおいて、前記検証部は、前記経路抽出ステップによって抽出された前記経路と、前記情報処理の手順と、前記テーブル名及び前記アクセス種別とに基づいて前記抽出アクセス順序情報を抽出する
ことを実行させるためのプログラム。
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JP2013038653A JP6040055B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | データベースアクセス検証方法、データベースアクセス検証装置、及びプログラム |
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-
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